WITH HOPE!!
イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。
マクミラン・ミックス、インサイトイブニング
一昨日ロイヤルバレエの『ラ・フィー・マルーガルデ』が始まったばかりですが、今夜は3月23日に初日を迎えるマクミラン・ミックスのインサイトイブニング。
このマクミラン・ミックスは昨年4月に今シーズンのプログラムが発表されてから、私が一番楽しみにしていたミックス・プログラムです。
私にとって、全てが初見。
全て、ケネス・マクミランが振付けたもの。
コンチェルト: ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲 第2番
ユダの木: ブライアン・エーリアス作曲(このバレエの為に書かれた曲)
エリート・シンコペイション: ジョプリンなどのラグタイム音楽
今回は、『ユダの木』を作曲したブライアンとこれを指揮するロイヤルバレエの音楽監督のバリーの30分ほどのお話があって、それから、『ユダの木』と『エリート』の一部のリハーサルを見せて頂きました。
このインサイトの良いところは、作曲家が生きている場合、作曲家のお話も聞かせていただけるところ。 ブライアンは私の大先輩です。 バリーも大先輩。 ロイヤルカレッジを卒業したら、まあ、活躍している大先輩がごろごろいるわけですけれど。
ブライアンにとって、この『ユダの木』は初めてバレエのために作曲した曲。 ブライアンの曲が演奏されたコンサートにケネス・マクミランの奥様のデボラがいらして、翌日、ケネスに曲を聴かせたいから録音を、と言われ、それからこの『ユダの木』を委託されたそう。
どこでどんなチャンスがあるのかわかりませんね。
『ユダの木』では、1992年にこのバレエを振付けられたイレク・ムハメドフが今回踊るティアゴとマーラのリハーサルをしました。 イレクはつい先日50歳になったばかり。私は残念ながら実際の舞台を観たことは無いのですが、実際にこの作品をクリエイトした人のリハーサルを観る事ができるのはとっても幸運です。
質問コーナーで、イレクに対して、リハーサルの前に、ダンス・ノーテイションを見て振りを思い出したのか、それとも覚えていたのか、というような質問があったのですが、答えは録画を見て思い出した、とのこと。
「でも、身体は覚えているから、今だって踊れるよ」、と答えたイレクに対し、もちろん観客は大きな大きな拍手。
リハーサルしていないから駄目、とはぐらかされてしまいましたが。
『エリート・シンコペーション』は、ショート・アンド・トール、背の高い女性と背の低い男性の踊り。 これはとっても勉強になりました。 背の高い女性と背の低い男性だから、それだけでもおもしろい振りなのに、ちょっとしたニュアンスを変えていくと、作品ががらっと変わる。 楽器演奏と一緒です。
本当に、こういうことをみせて頂けるのはとってもありがたいです。
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