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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

楽譜を読めない生徒たち 

青空だったのに、途中で雪が降ってきたり、凍りつくような寒さだったりの天候でした。

明日はケンブリッジへ行くので、今夜雪が降ることは無いことを祈ります。


バレエの公演のことなど書きたいことは溜まっているのですが、その前に一つ。


 夏休み明けから教えている生徒、9歳と12歳の姉妹。 

 二人とも3年ほどピアノを習った後に私に代わったのですが、今までの先生は先生が弾いたものをまねして弾かせていたようで、全く楽譜を読めていませんでした。

 12月までレッスンの半分の時間を音を読むことを覚えることに使っていたのですが、今まで楽譜を読む習慣が無かった子供たちに楽譜を読ませるのは大変。

 音符の長さも全くわかっていないし、先々週だったか、シャープとフラットの違いもわからない、といわれて唖然としました。 


 一つ一つ教えているものの、彼女たちは初心者ではないから、一からやることはできない。 二人とも頭はとっても良い子たちなのです。 


 先週の水曜日は私がコンサートで教えの時間までにロンドンに帰ってくることができなかったので、2週間ぶりのレッスン。 お姉ちゃんの方が学校から帰ってくる前にお母様からこの2週間のことを伺って、どうしたらよいのだろう・・・と思いました。


 小さいうち、導入の時には先生のを真似しても弾けるようになります。 こちらのグレードだったら1、2くらいまではその方法で受からせることはできます。 でも、その後はもっと大変になるのが現実。 現にこの生徒たちは今躓いてしまっているのですから。


 自慢じゃないけれど、私は自分で初歩から手ほどきした生徒で楽譜を読めなかったり、音符の長さがわからなかったり、自分で楽譜を見て新しい曲を弾けなかった生徒は一人もいません。 

 今教えている6歳の女の子にもよく言われるのですが、お友達はもうグレードを受けている。 だから私も受けさせて、と。 でも、私は一つ一つ説明をして待たせています。 そうでないと後で苦労するのは彼女自身だから。

 グレード1を受けるまでには時間をかけるけれど、その後は結構グレードを飛ばして受ける子もいるのが私の生徒。

 

 これは、私の師匠である、Dr.Sと奥様のオルガと似ているかもしれません。 私はイギリスで教育を受けたけれど、根本的にはロシアの教育を受けてきた人ですから。


 小さい時に数えながら弾いていないと、大きくなって急に数えることなんてできない。 


 先日、もうすぐ4歳になる女の子のトライアルレッスンをしましたが、この年齢に手ほどきをするのは非常に責任がある、と思いました。

 プロにならないから楽しいレッスンでよい、というのは私には理解できない。 楽しいって何?? 上述の姉妹、今までは楽しかったかもしれません。 でも、少し難しくなったら完全につっかかってしまった。

 プロにならないからこそ、大人になって好きな曲の楽譜を買ってきて自分でそれなりに弾けるようになって欲しい。 これが私のレッスンの基本。


 私だって、日本できちんとしたバレエのレッスンを受けていたから、今この年になってブランクがあっても、身体は思うように動かなくても、ふらっとバレエのオープンクラスに行ってバレエを楽しんでくることができる。 もし、適当な先生のところでバレエを習っていたら、ああしてブランクの後に踊ることはできないと思います。


 ピアノが嫌いにはならないでほしい。 でも、私も譲りつつも譲れない部分もある。 


 大学時代、イギリスの音大ではほとんどある授業、Teaching SkillsまたはArt of Teachingの授業が必修でした。 これは個人レッスンをする為の教え方を学ぶ授業。 

 私は大学2年生の時に受けましたが、その時の先生は大嫌いなピアノ科の先生。 子供への教え方の授業なのに、「僕はこうして大学で教えているから、子供なんかには教えないから」と言っている先生。 私の師匠、Dr.Sは3歳の子に手ほどきしているのを見たこともあるし、大好きなモスクワ音楽院のイリーナ先生も子供の手ほどきもなさる。

 私の師匠にしても、イリーナ先生にしても、子供に教えない人は駄目だ、という考え。 確か、リヒテルの師匠、ネイガウス先生がこういう考えだったはずです。


 この授業は私は非常に授業態度が悪く、授業はサボらないけれど、毎回授業を妨害しない程度に先生に質問をしまくっていました。 あとは先生が言った事に反論したり。 いかにして先生を言い負かせるか、しか考えていませんでしたから。 当時教えをしていた私はしょっちゅう現場の状態を知らない人の授業、と思っていました。


 教えは手探り。 もちろん私の方法が一番良い教え方、というわけでもないし、まだまだ勉強中。 ロンドンに来た当初、Dr.Sと奥様の生徒さんの補講をすることになって、奥様のレッスンを見学させて頂いたことが一番役立っているのでは?


 来週はハーフタームだから、先週の分の補講も兼ねて、2回レッスンをします。 今が一番辛い時。 ここを諦めないで抜け出して欲しいです。

Posted on 2010/02/10 Wed. 05:17 [edit]

category: 音楽

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Comments

1. 同感です 

お久し振りです。
きよです。
みゆきさんの主張とても大切だと思いました。
リンクさせていただきました。

URL | Miyuki #79D/WHSg | 2010/02/15 08:43 | edit

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