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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

St Martin-in-the-Fieldsでのコンサート (6月28日 ロンドン) 

 昨年秋、まだ帰国を考えていなかった頃、お話を頂いて楽しみにしていたコンサートでした。

 
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ロンドン、トラファルガー広場の横に建つ、St Martin-in-the-Fields。
週3回のランチタイムコンサートが行われているものの、なかなか機会を頂くのが難しいコンサート。
私は実に11年振りでした。
11年前は一人でのコンサートの2度目の経験がここで、まだ右も左もわからぬままに演奏。
 今回は、経験を積んではいるものの、だからこその怖さも知っている状態での演奏でした。

 プログラム

 リスト: 巡礼の年 第2年 『イタリア』より ペトラルカのソネット 47番
 チャイコフスキー: ナタ・ワルツ 作品51-4、感傷的なワルツ 作品51-6
 ベートーヴェン: ピアノソナタ ハ短調 作品111 
 
 アンコール; チャイコフスキー: ロマンス ヘ長調 作品51-5

 響きが豊かな教会。 そして、軽めのタッチのスタインウェイのフルコンサート・グランド。
 
 先日も書いたように、私にとってのTribute to my life in the UKのプログラム。
 リストのペトラルカのソネットは今年になって本番に出していますが、今回が一番良かったと思います。
 この曲のソネットが、私にとってはイギリスに対する気持ちに重なる為、お恥ずかしい話、本番で初めて不覚にもこみ上げるものが。 
 
 次のチャイコフスキーは切り替えられぬまま。 ですが、これも少しは遊べるようになってきたのか、と。
 まだまだ足りない部分がありますが。
 ロイヤルオペラハウスで知り合ったお友達が数人いらして下さいましたが、『オネーギン』と気が付いてくださったようでうれしい。

 気持ちを入れ替えてのベートーヴェン。
 長くて、大きな変化がない第2楽章の後半は、とても演奏するのが怖い曲。
 ただ弾いたらつまらなくなる。
 だからといって、いじりすぎてはこの曲の良さが半減してしまう。
 教会の雰囲気、お客様が作って下さった空気感。 そして私が自分の鍵を開けることができたこと。
 それら全てが重なり、きっと今までで一番良いベートーヴェンだったと思います。
 もちろん、直すべき部分はありますが。
 最後の部分、ピアニッシモがきれいに響き、ほぼ満員の教会(かなりの人数です)で、あの気持ちの良い静寂の空気、特別な時間でした。

 アンコールは時間的に厳しいことを言われてはいたのですが、拍手をたくさん頂いて、ギリギリ大丈夫そうだったので、チャイコフスキーのロマンスを。 
 考えぬままに始めましたが、マクミラン振付けの『三人姉妹(Winter Dreams)』の『別れのパ・ドゥ・ドゥ』よりも、今回は、『オネーギン』の第3幕、タチアーナとグレーミンのパ・ドゥ・ドゥが浮かんできて、幸せな時間でした。
 
 ロンドンでのこの最後のコンサート。 とりあえず、悔いの残らぬものになって良かったです。
 
  とりあえず、プログラムベートーヴェンを除いて、今回の2倍の長さで、明後日はヨークシャーでのコンサート。 
 というわけで、あたふたしております。

 ここを読んでいらして下さった方もいらしたようで、感謝しております。
 どうもありがとうございました。

 

Posted on 2016/06/28 Tue. 23:05 [edit]

category: 自分のコンサート

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28

まだロンドン 

ご無沙汰しております。
EU離脱のニュースを読んでばかりのこの数日でした。

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 本日行ってきた、Open Gardenのお庭で出会ったバラ。

 帰国を約1週間後に控え、英国生活を楽しんでいます、と書きたいところですが、実際には慌ただしく。
 何しろ、帰国の4日前までコンサートがある為、そしてピアノで練習させて下さる方がいる為、毎日のようにそちらへ午前中は練習へ。 これから2本のコンサートが待っています。
 午後からいつも通りの教え。 
 そして、もちろん部屋の片づけに、荷造り(これは本格的にはまだ)。

 天候も荒れ、今日は気温が下がって、ヒートテック。
 
 先週末はウィンザーでフェスティヴァルに参加したり、その合間を縫って、ウィンザー城へ行ったり(さすがに、1人ではこのような観光はしませんが、付添人がいるので・・・)。
 書きたいことは多くあるのですが、どれも日本へ帰国してからになりそうです。

 1997年9月1日にイギリスへ初めて来た時には、着いて早々にダイアナ妃の死去のニュースを耳にして、でも英語がわからなくて、母に新聞の切り抜きを送ってもらう有様(インターネットがまだ一般的では無かった時代です)。
 今回の日本へ帰る前には、EU離脱のニュースを英語で読めることに、英語嫌いでもどうにか生活できたことを実感する。
 そして、同時に日本での報道のされ方を読むことができるのが便利。
 
 どうなるのでしょう、この国は。
 愛してやまない国のこと。
 色々な気持ちを抱えての1週間になりそうです。

Posted on 2016/06/26 Sun. 23:26 [edit]

category: 日常

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26

ユニオンジャック 

女王の90歳の今年、リージェント・ストリート、オックスフォード・ストリートなどの繁華街には、英国国旗が掲げられていますし、デパートなどのディスプレイもそれ仕様になっていることも。

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 オックスフォード・ストリートのデパート、ジョン・ルイス(John Lewis)へ用があって行ったら、こんなディスプレイ。


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 下には、立体的に造花でできたユニオンジャックがありました。

 数年前の女王のジュビリーの際には、いたるところで、ユニオンジャックのモチーフを見かけましたが、今回は彼女のお誕生日であっても、ユニオンジャックであるのだ、と改めて、女王は国の物なのだな、と思ったしだいです。

 まだまだしっかりしていそうですね。
 先々週オペラハウスでお会いしたフランスからのお友達は94歳。
 私にとって、一番年上のお友達。
 久々にお会いして、ちょっと年をとったな、と思いつつも、オペラハウスの中は、杖も持たずに歩き回っていらっしゃいました。
 反対に、この数年間は、60代後半で亡くなる日本のファミリーフレンドが多く、複雑な思いもありました。
 
 結局のところは、お面になったり、おもちゃになったり、女王というのはキャラクターとしても愛されているのでは?と思うところもあります。
 
 私個人的には、こうして、ユニオンジャックがたくさん下がっている風景をこのタイミングでみられたことが、縁だな、と思っています。

Posted on 2016/06/11 Sat. 23:54 [edit]

category: 日常

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11

バスの話再び 

 平日5日のうち、同じバス路線で同じ時間に、2日も時間に困らされた今週。
 水曜日は、物凄い雨が降ったりやんだり(ですが、私は運よく、ほとんど傘をささずに済んだ)。
 生徒たちが学校の宿泊行事に行っていることが多く、今日は30分だけの教え。
 なのに、午後4時半に早めに家を出て、教えて、寄り道もせずに家に帰ったのは、夜9時過ぎ。
 
 洪水と事故の両方?
 大きな水たまりができていて、そこを自転車で水をはねさせて何度も往復して楽しんでいる中学生男子までいました。
 ズボンは当たり前ですが、びしょ濡れ。
 こちらは、教えに行く途中だったので、水をかぶりたくなかったから、ヒヤヒヤでしたが。 

 とにかく、渋滞が凄く、どうにか4分の1ほどの行程まではいくつかのバス路線がある為、それで移動して、そこで待つこと30分ほど。 遅れに遅れていました。
 そして、帰りは渋滞は解消されていたものの、バスのダイヤはかなり乱れ、30分待って、その後5分間に同じバスが3本も来るという有様。

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 <先日、セントポール大聖堂の裏庭近くの、枯れ始めた藤の花。
 この長さは、ここで初めてみました。>

 そして、今日も1本早く乗って、生徒宅近くの郵便局に寄りたかったのに、始発バス停でバスを待っていたのに、3本来ない。
 大きめのバスステーションなので、係の人に言いに行っても、わからない。
 やっとバスに乗ったと思ったら、これだけ来なかった後なので、満員状態。
 よって、普段は30分の道のりが、1時間かかることに。

 早めに家を出たのに、結局20分の遅刻。
 道路渋滞は、全くなかったのですが。


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 そんなこんなで、本当にバスには参っています。
 しかも、暑くなってくると、バスの中は温室状態。
 そして、小学校帰りの子供たちがアイスクリームなんかを持っていると、手すりはベトベトに。
 チョコレートも溶けだして、子供たちの手はベトベト。
 
 私が現在住んでいる地域はこのような状態です。

 先々週だったか、バスが遅れに遅れていた時には、バス停で待っている人たちでいかにバスが酷いかで盛り上がっていた有様。
 ですが、ロンドン中心部を除くと、地下鉄は南北にしか走っていない為、東西の移動はバスに頼らざるを得ません。
 皆で、バスの本を書けてしまうよね、と盛り上がる。 こういう知らない人同士でおしゃべりできる時間と感覚。 実は、こういうところが私がイギリスが大好きな理由なのかもしれません。



 

Posted on 2016/06/10 Fri. 21:55 [edit]

category: イギリス事情

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10

思うこと 

 先週のハーフタームも終わり、元の生活に戻るか、と思いきや、小学校最後の年や中学生を中心に今週は学校行事で出かける生徒が多く(こちらは4泊5日がほとんど)、開店閉業状態。 正直、今週は教えている時間よりもバスに乗っている時間がはるかに長くなります。
 こういうことも、帰国に関する理由の一つではあります。
 1か所へ行く時間がかかっても、そこで数時間仕事ができるのならまだしも、30分教えるのに片道1時間半かかっていては、どうにもならないのです。

 珍しく日中雷がきこえた北ロンドン。
 私は雨に降られませんでしたが、南ロンドンは洪水のような写真が。
 雪もそうですが、どうやら、南ロンドンの方が悪天候に弱いように思います。

 そして、一気に気温もあがり、先週は真冬の格好だったのに、今週は違う。 なかなか身体がついていきません。
 きっとそのうち、バスもまた故障の連続になるのでしょう。

 
 今まで超マイペースでやっていた生徒が、私の帰国を知った途端に、別人になる子もいます。
 秋以降にグレード試験を控え、次の先生がどうなるかまだわからないままなので、私と勉強する間にどうにかしなければ、と思ったようです。 こういうことがあると、子供たちの秘めた力に驚くと同時に、あと1,2か月前に火がついてくれれば・・・と思わなくなくもないのです。

 私との勉強が、4,5年となる子たちの方が今回動揺が大きいように感じます。
 私だって、やっとここまできて弾けるようになったところで手放さなくてはいけなくて、残念に思う生徒たちがいるわけです。
 今まで、駐在員のご家庭としてロンドンに滞在し、本帰国が決まって残念に思いながら手放した生徒たちがたくさんいます。
 今回はその逆を私がやらなくてはいけない。
 
 少しでも何か残ってくれたらな、と思うばかりです。

 
 そして、この数か月、日本語を書くことも多く、日本語の書類に挌闘。
 どうして、イギリスだったらコンピューターで書けばすむのに、わざわざ手書きで郵送、という2度手間なのかが未だに不思議。
 私にとって、何よりも嫌いなのが、名前の欄にフリガナを書かなくてはいけないこと。
 この単純な間違える人なんていないであろう名前なのに振り仮名を書く時、凄く馬鹿にされた気分になる。
 もちろん、読みにくいお名前の方が多いのは承知していますが、単純な名前、しかもひらがなの私はそう感じてしまう。

 私の名前は単純だけれど、藤、という漢字は小学校では習わない為、小学校六年生になっても、自分の名前を、加とうみゆきと書かなくてはいけなくて、バカにされたものです。 もっと言えば、加えるという漢字は私の頃は小学校4年生で習った為、他の子たちが大抵は小学校3年生までに自分の名前の一部は漢字で書けるのに、私はずっと平仮名で書かなくてはいけなくて、バカにされ続けました。

 面倒な私は、今までの一時帰国、税関で提出する何とか申告書でさえ、英語の物をもらって、毎回税関で呆れられていました。 それくらいな人が、今回日本語の書類と向き合う。
 18年前、英語の書類と格闘していた自分を思い出し、いつの間にか、気が付いたら、英語の書類が当たり前になっていた。
 住む、ってそういうことなのかもしれません。



 

Posted on 2016/06/07 Tue. 21:47 [edit]

category: 日常

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07

お知らせ2つ 

 暑くなりました。
 数日前には、ヒートテックに、冬のオーバーコートだったのに。
 
 昨夜のロンドンの写真と共に、お知らせを2つほど。

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 午後9時半のセントポール大聖堂とミレニアム・ブリッジ。

 一つ目のお知らせ。
 約3週間後、6月28日(火) 13時より約45分間、ロンドンのトラファルガー広場にある、St Martin-in-the-Fieldsのランチタイムコンサートで演奏致します。 詳細は、こちらより。

 プログラムは、
 リスト: 巡礼の年 第2年『イタリア』より、ペトラルカのソネット 第47番
 チャイコフスキー: 6つの小品 作品51より、 ナタワルツ、感傷的なワルツ
 ベートーヴェン: ピアノソナタ 第32番 ハ短調 作品111

 セント・マーティンでの演奏は実に11年振りになります。
 毎年のように、ここのクリスマス・イブのキャロルサーヴィスに参列しているので、再び演奏できることが非常に楽しみです。
 
 一見まとまりのないようなプログラム。
 個人的に、Tribute to my life in the UKというタイトルをつけたいようなプログラムです。
 リストのペトラルカのソネットは、その詩が私の今の気持ちにはまる(人に対してではありません)
 チャイコフスキーの2曲は、クランコ振付のバレエ、『オネーギン』の第2幕で使われている2曲であり、ロイヤルバレエ(ロイヤルオペラハウス)の衣装部に15歳の時に手紙を書いたことから私のイギリスとの関係がスタートし、この10年間はロイヤルバレエに助けられてピアノも上達しました。
 
 そして、最後は、ずっとここで弾きたい、と思っていたベートーヴェン。
 昨年でしょうか、引退したバレリーナ、シルヴィ・ギエムがこの曲の第2楽章に合わせて、マッツ・エック振付の『Bye』という作品で引退公演を行っていました。 そのByeに私も便乗した形。

 無料のチケットもないようなコンサートです。
 お近くでご興味のおありの方がいらしたら、と思い、今回は早めにお知らせすることにしました。


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 テムズ川を渡ってセントポール大聖堂まで戻る頃には、空の色も変化。

 そして2つ目のお知らせ。
 
 個人的にやりとりのある方など、既にお伝えしている方もいますが、ちょうど4週間後、18年間のイギリス生活に終止符を打って、日本へ本帰国することになりました。
 
 このところ、ロンドンで遊び歩いているのはそれが理由です。
 そして、上に書いたコンサートのプログラムはこれが理由です。
 
 思ってもいなかったことでしたが、様々な理由が重なったのがこのタイミングでした。
 既に10日ほど前に私の船便もイギリスを出発し、日本へ向けて航海中です。

 正直、日本という狭い音楽の世界で、日本でピアノを学んでこなかった私は、どうなるのかわかりません。
 大学から海外、という方も増えてはいる昨今ですが、それでも、それまでにある程度の先生方に師事しているのが普通。
 私のようなのは稀なケースだと思います。
 師匠も、日本人のピアニズムがない私のことを、日本でやっていけるのか、心配していらっしゃいます。
 日本で職を得たから、ということでもありません。

 18歳の時、英語が大嫌いで、でも、バレエの衣装デザインを勉強したい!という気持ちだけで渡英。
 あの時には、正直不安なんてほとんどありませんでした。 
 夢しかなかったのだと思います。
 
 でも、自分が生まれた国に帰る方がよっぽど怖くて不安。
 音楽の世界だけではなく、日常生活、考え方、様々なことにおいて、日本人の感覚が不足しています。
 昨年日本滞在時には、お惣菜1つ買うのもままならなくて、何度も聞き返し、お店の方を不快にしてしまい、迷惑をかけました。
 時間があれば、日本のドラマを観たりして(便利な時代になりました・・・)、日本人を学んでいますが、1人で突っ込みをいれることもしばしば。 わからなくて、何度も同じところを繰り返すこともしばしば。

 
 先週は、カーディフ時代から通っていた(ということは、既に13年ほど!)古楽譜屋さんに行って、お店の方とお別れ。
 こちらも10年以上お世話になっている師匠奥様の元生徒のお母様にお会いして、最後はお宅にまで行って、9時間しゃべり続ける。
 土曜日には、最後のロイヤル・オペラ・ハウス(バレエ公演は今週いっぱい続きますが、私は行けません)で、数人のお友達にお会いできて、お別れ。
 
 ここを去る前日まで教えを続けますし、4日前にもコンサート。
 そして、その前には、フェスティヴァル(小さなコンクール)まで参加。
 ということで、どのような4週間になるのか、見えてきません。
 
 ちょっと前までは、私の性格なので、もう日本へさっさと帰りたい、と思っていたのに、今になって、全てが愛おしく、ロンドンが美しく見えます。

 
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 女王の90歳を記念してらしい、ユニオン・ジャック。 リージェントストリートにて。

 ダイアナ妃が亡くなった日に初めてイギリスの土地を踏み、女王の90歳の年にここを去る。
 
 友達の8割がたは、どうせ、私はまたイギリスに住みに戻ってくる、と言っています。
 でも、まずは、日本で頑張ってみたいと思います。
 ブログはこのまま続けたいと思っています。

 これから4週間、イギリスのことを書くことが増えるかもしれません。
 名残惜しい気持ちを書くかもしれません。
 それでも、一つのけじめとして、ここを読んで下さっている方々に、イギリスを去ることをお伝えしたいと思いました。

 日本で、ピアノの指導を続けていきたいと思っています(私に習いたい方がいらしたらの話ですが。 そしてそう願っています)。
 細々と演奏も続けていきたく、いくつかのお話も頂いています(とりあえずは、ロビーコンサートのようなものの類ですが)。

 そして、イギリスでまた待っていて下さるコンサートの主催者の方々もいるので(私の帰国もご存知です)、イギリスには戻ってきます。 ここでも継続して演奏を続けていけるように。

 人生の半分を過ごした国。
 大好きで大好きで仕方がない国。
 
 残りの4週間、もちろんピアノの練習が最優先ではありますが、悔いの残らぬよう、過ごしていきたいと思います。

 加藤みゆき

Posted on 2016/06/06 Mon. 23:00 [edit]

category: 日常

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06

グローブ座で、真夏の夜の夢 

ひと月前から、今日が良いお天気になることを願ってやみませんでした。
それなのに、先週はストーム。 
昨日から暖かくなり、晴天に。

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 夕方、テムズ川をミレニアム・ブリッジを使って渡る。
 今回の目的地は、この写真の右側、木の後ろ辺りにある、シェイクスピア・グローブ座。
 ロンドンに住んで11年目が終わろうとしているのに、初めてのグローブでの観劇。
 シェイクスピアの没後400年の今年、やっと行くことができました。
 

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 晴れてほしかった理由は、グローブのYard立ち見を買ってあったから。
 立ち見女王の私は、もちろんここでも立ち見。
 平民らしく、5ポンドの立ち見は、上に屋根がありません。
 よって、雨が降ったら、傘もさしてはいけないので、困るのです。
 しかし、直前にチケットを購入しようと思っても完売。 ということで、4週間ほど前に、いずれにしても行けるのはこの日程しかほぼなかった為、チケットを購入した次第です。

 開演の1時間ほど前から並び(10番目くらい)、舞台の真下のかぶりつきの場所を確保。
 私的には舞台に近すぎるのですが、離れた場合、もし前に背の高い人たちが立ったら、いくら舞台が高くなっている、と言えども、舞台が見えなくなってしまう。 よってこの場所。
 
 ちなみに、身長163㎝の私のあごが舞台と同じ高さでした(今回はヒールのある靴を履いていません)。
 よって、最低155㎝は身長がないと、一番前での観劇は厳しいかな?と思います。

 
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 空が見えて、気持ちが良い。

 今回の演目は、真夏の夜の夢(Midsummerとは、夏至であることは承知していますが、日本語訳の一般的なこの名称を用います)。
 ロイヤルバレエで何度も観て来た作品。
 数年前には、リージェント・パークのオープンエアーシアターで観たこともあります。
 Emma Riceという方がDirectorの下、いわゆるコスチュームプレイではなく、せりふも現代語になり、アドリブを加えての舞台でした。
 しかも、ヘレナを男性が演じた為、最初、ドミトリウス、ライサンダー、ヘレナ、ハーミナのやり取りがいまいちつかめないまま私は進んでしまいました。
 ということは、後々、ドミトリウスとライサンダーの男性2人がヘレナ(今回は男性)を愛してしまう、ということ・・・

 
 素晴らしいな、と思ったのは、お芝居が始まる前。
 携帯電話の電源を切る、とか、Health and safetyのお話とか非常事態のこととかをグローブ座のスタッフが着ているTシャツを着た2人の方によって舞台で話があったのですが、それがとんでもなく上手。
 一気に客席を和ませ、一つにしたのです。
 凄いな、と思っていたら、実は彼らは出演者のアクター・アクトレス。 
 特に男性が声も良いし、伝え方も凄い、と思っていたら、彼は、ボトムを演じました。

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 パックを演じた、Katy Owenは、すばしっこさ、いたずらなところ、観ていて飽きません。

 多少、おふざけが過ぎたシノープシスの部分も無いわけではありませんでしたが。
 それでも、あんなに笑った舞台はいつ以来でしょう。
 きっと、シェイクスピアの時代、400年前の観客たちも同じだったのかもしれません。
 今よりもエンターテイメントがないのだから、余計に。

 演劇大学があり、高校生でもAレヴェルで演劇があるようなこの国。 
 演じた方々は人種も様々(オリエンタルはいませんでした)。
 この国だからこそのこのクオリティーなのかな、とも思います。
 
 そして、せりふのある劇やミュージカルを観る度(といえるほど、観ているわけではありませんが)、やはり発するせりふがないのに、あれだけを伝えるロイヤルバレエは凄いな、と改めて思います。
 そして、バレエ以上に、音でしか伝える手段のない音楽はもっと大変だ、どうにかしなければ、と自分自身に喝を入れる時間でもあります。

 3時間の舞台。
 終わる頃に、少し薄暗くなってきました。
 本当は、夜中12時からの、Midnight Matineeにぜひ行ってみたいものです。
 きっと素敵だと思うのです。
 ロンドンだから夜中3時に終演になっても、ナイトバスがありますから、帰宅も問題がありません。

 終わってグローブ座を出たら、目の前はテムズ川。
 建物を出たら、ビル群、というのとは違い、しばし余韻にふけることができるのも、またこの良さなのかもしれません。
 

Posted on 2016/06/05 Sun. 23:59 [edit]

category: エンターテイメント

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05

馬がいる風景 

新聞によると、どうやら昨日のロンドンの気温は、昨年のクリスマスの日よりも1度低かったらしい。
 6月だというのに・・・

 ロンドンというのは、稀に楽しい光景に出くわすことができる場所。

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 昨日の帰り、ハイドパーク・コーナーでバスを乗り換えしようと思ったら見えた風景(だから、時間さえあれば、地下鉄よりもバス移動の方が断然おもしろい)。
 ちょっと時代がわからなくなってしまうような馬車。


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 もう一台(単位があっているのか?)。
 周りには、普通の車も走っているのに、なぜか妙にマッチしてしまうこの組み合わせ。
 これが、ロンドンの魅力だと私は思います。
 

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 こちらは、先月だと思いますが、オペラハウスへ行く途中、コヴェントガーデン付近でみかけた馬車。
 乗っていたのは普通の人だと思いますが。 観光用?
 こちらも、車と車の間に普通に馬車がいる感じ。

 たまに、ロンドン市内で、馬に乗ってパトロール中の警官をみることもあります。

 先日も、北ロンドンをバスで走行中、普段混まないところでいきなりバスが止まって、何だ?と思ったら、目の前を乗馬している人たちが通り過ぎている最中でした。
 
 こういうのがロンドンの魅力かもしれません。
 
 

Posted on 2016/06/02 Thu. 11:22 [edit]

category: 日常

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02

試験を聴きに母校へ 

週明けから、冬のウールのオーバーコートにヒートテックというまさに冬の格好に逆戻り。


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 今日は久々に母校へ。
 友達の試験をリサイタル試験を聴きに行ってきました。
 試験の時間は様々。 午後からだと基本的に教えがあるので聴きに行けないのですが、今回はラッキーなことに午前中。
 昨年11月と今年の2月に協奏曲のピアノ伴奏をしてもらった、2年ほど前にサマーコースで知り合って、昨年から私の母校で伴奏を学ぶ彼女。
 
 シューマンを中心にした歌曲とライネッケのフルートソナタ。
 約10か月弱、多くを学んだのだな、と思いながら聴いていました。
 
 なんといってもあの試験の雰囲気、空気が懐かしく、40分の演奏が終わったあの感覚は、私も学生時代に散々経験してきたからこそわかるもの。

 試験官には知っている先生が入っていなかったのですが、終了後、片付けをする彼女を待って控室にいて、廊下に出たところでばったりとお会いしたのは、私が修士号の時に師事していた、ゴードン先生。 1月にオックスフォードのフェスティヴァルで顔を合わせて以来。 
 なんだかんだ、縁があるのだな、と思いました。(これを師匠、Dr.Sが知ったら、また面倒なことになる)
 
 卒業して何年も経ってしまったものの、ここで勉強できて良かった、と思うばかりです。
 
 彼女と聴きに来ていた他の日本人2人とお茶しにサウス・ケンジントンまで行きましたが、ずいぶんきれいに変わっていて驚きました。 
そして、日本人の皆さんは、季節を考えて、薄着だったことにオバサンびっくり。
 イギリスでは、6月でも冬のコートを着る必要があり、着て何もおかしいことがない国なのです・・・
 そして、皆さん大変な思いをして学生ヴィザを習得している為、2003年夏前までは空港でその場で学生ヴィザを無料でもらえていた、という話をしたら、皆さんビックリ。
 こういう話をすると、自分が年を取ったことを痛感するものです。

Posted on 2016/06/01 Wed. 23:01 [edit]

category: 音楽

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