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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

車窓とカーディフ(4月25日) 

気温はなかなか上がりませんが、新緑が目に付くようになりました。
毎日通う道も、毎日緑が増しているように思います。

 ウェールズの続きを。

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 こちらが、カーディフまでの列車に乗った、Haverfordwest駅。
 ここは大きめの駅なのですが、途中いくつかは、まるでバスのように、ホームで待つ人は、運転手にわかるように乗る意思を示す。 降りたい人は、車掌さんに伝える、という駅でした。

 ちなみに乗った列車は、マンチェスター行き。
 なんだか不思議です。 ここからマンチェスターまでは6時間かかるそうです。


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 途中の駅、カマーゼ(デ)ンの駅の周りはこんなにのどか。
 ちなみに、ここの駅は初めてですが、この街にはちょうど16年前に1週間ほど滞在したことがあります。
 当時マンチェスターの音大の学生で、イースターホリデー中、寮が閉まってしまい行き場を失いました。
 ちょうど一緒に弾いていた友達がこの街出身で、彼女が頂いた大きな舞台の伴奏をすることになっていたので、彼女のご実家に1週間お世話になったのです。
 あの時は、マンチェスターから1日かけてコーチで移動しました。
 とっても懐かしかったです。
 そして、滞在中は一緒にお世話になっていた彼女のボーイフレンドと3人で、毎日午後はモノポリー(ボードゲーム)三昧。
 ご両親に最後は呆れられ、でもとっても楽しかった1週間です。
 

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 そして川がみえて。
 ちなみに、この往復では、羊、馬、牛ばかり。
 特に、羊は赤ちゃん羊がたくさんでした。
 人間よりも、動物を多く見た2日間でした。

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 列車の窓の汚いのが映っていますが、ここも入り江だと思いますが、何とも言えない空と水の色。
 こうして車窓を見ていたら、2時間半の列車の旅は全く飽きることがありません。
 持って行った本は全く開かずに終わりました。

 私の場合、こうして月に1度ほどロンドンを抜け出してこういう景色を見て、どうにかバランスを取っているのだろうな、と思います。
 きっと、ロンドンだけにいたら芸術は良いけれど、自然に飢えるのだろうな、と。

 お昼前にカーディフ・セントラル駅に遅れもなく到着。
 ここで、11年振りに友達に会うことになっていて、1歳半のお嬢さんと共に来てくれました。
 学年は違いますが、同門だった彼女。
 既に3人のお子さんのママ。
 お昼を一緒にして、公園をお散歩して、2時間半ほど、楽しい時間を過ごさせてもらいました。
 お互いに今だからこそ話せること(ピアノ科主任とか成績とか)があり、謎が解けたことも。


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 その後は、コーチに乗るまで1時間ちょっと一人で観光。
 まず最初に行ったのは、私がカーディフ時代、毎週通った、セントラル・マーケット。
 
 ここは屋内マーケットです。
 3年前にカーディフにちょっと寄った時には、日曜日だったので、マーケットもお休み。

カーディフの街自体は私がいた頃とはずいぶん変わってしまったのですが、ここはずいぶん当時のお店が残っていました。
 入口のお魚屋さんも、お肉屋さん、ハムやさんも。 そして、万屋さんもそのまま。

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 これは、Flake cake。 チョコレートスポンジに、チョコレートがかかっているもの。
 正直に言うと、パサパサ系のスポンジに、ボロボロ剥がれるチョコレート。
 でも、それほど甘いわけではありません。

 これを買ったパン屋さんは、当時のまま。
 あまりにも嬉しくなってしまって、店番のおばちゃんとおしゃべりまで。
 このFlake Cakeも当時のカーディフではお値打ちでおいしいケーキでした。
 たまに買っていたので嬉しくなって、買って、帰りのコーチの中で食べてきました。
 
 
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 ウェールズの国旗がはためいています。
 緑の大地に、赤いドラゴン。 
 とってもカッコイイと思う国旗。
 ちなみに、ウェールズ国歌も、私はウェールズ語の発音ができないから歌詞は歌えませんが、メロディーは大好きです。

 この通りも、昔はバス通りで、3年前に来た時に歩行者道路になっていて、驚きました。

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 カーディフは、アーケードが多い街。
 アーケードのお店も当時とは変わったところが多い。
 ですが、なんだか素敵でアーケードを歩くのは当時から大好きでした。

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  そして、カーディフ市内のコンサートホール、St David's Hall。
 何度来たことでしょう。
 大学の卒業式もここで行われました。
 2度ほど舞台で演奏(オーケストラピアノと伴奏)できたことも良い思い出です。
 

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 2012年のロンドンオリンピックの際、使われたこともある、カーディフのストゥディアム。
 私の記憶違いでなければ、女子サッカーの予選か何か、ここで行われたのではないでしょうか?

 私は一度も中に入ったことはありません。

 
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カーディフ城の裏にある、Bute公園と、タフ川。
 Bute公園はとっても大きくて、練習室の空きが無い時など、友達と鬼ごっこをしたり、柵を乗り越えたりしたものです。
 今回は、コーチステーションが以前春休みになるとサーカス小屋が来ていたところで、懐かしかったです。
 
 ということで、あっという間のカーディフ滞在でした。
 帰りは多少渋滞もありましたが、カーディフを出てからロンドンまでノンストップ。
 ヴィクトリア・コーチ・ステーションまで3時間半ほどでした。

 数時間前まで羊の群ればかり見ていたのに、ロンドンに着いたら、人間ばかり。
 ちょっと、タイムスリップした感覚でした。

  

Posted on 2016/04/29 Fri. 23:02 [edit]

category: イギリス 遠出

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29

箱がある日本。 箱が無いイギリス。 

 ウェールズで主催者の方と色々とお話をさせて頂いて、色々なことを感じ、考えさせられました。
 
 元々クラシック音楽が盛ん、というわけではないこの地域。
 ですが、今は私が演奏させて頂いた教会で、子供たちの40人からなるオーケストラがあったり、少しずつ寄付などによって、教会にピアノを備え付けているそうです。

 この地域には、コンサートホールも、劇場もありません。
 
 日本には、田舎であっても、立派な市民会館/ホールがあり、その多くにスタインウェイやヤマハ、カワイのフルコンサートグランドが備え付けられている。 
 私の出身地には、大、小、中3つの立派なホールに数台のフルコン。 そして10近い公民館にもフルコンでは無いけれど、グランドピアノがある、と言ったら、とても驚かれました。
 そして、それらの多くが、ピアノ教室の発表会以外で使われることがほとんどない、ということをお話して、ピアノの手配に苦労なさっているこの方にはショックだったようです。

 今回、私はここで弾くのは初めてですし、もちろん名前も知られていませんが、それでも、100人前後の方々がいらしたそうです。
 車で来る範囲の方も多く、その理由は、この地域(ペンブロークシャー)では、生のクラシック音楽を聴けることが少ないから。
 私がお話させて頂いた方々も、ここで生まれ育った、というよりも、ロンドンや大都市の生活に疲れて、ここに移ってきた、という方々も結構いらして、もちろん、環境は良いけれど、芸術に飢えて、こうして、聴きにいらっしゃるそうです。

 これをカルチャーの違い、というのかどうか。
 
 ある日本の市民会館(昔ながらのです)のホームページを見ていたところ、10年近く振りにプロの方(歌)のクラシックの音楽会を開いた。 集客が不安だったけれど、どうにか、恥ずかしくないくらいの集客ができた、というのを読んで、とても複雑に感じたのは私がここ(イギリス)で生活しているからなのでしょうか?
 この会館にも、ご多分に漏れず、フルコンサートグランドが備え付けられています。
 あの大きさの会館では、普通のピアノ教室の発表会だって難しいのでは?
 ということは、何年もフルコンはプロのピアニストによって弾かれていなかった、ということ?

 これは、この会館だけの問題ではないと思います。
 
 既に8年ほど前になりますが、出身地の市の文化祭開会式というものにお声をかけて頂いて、30分の演奏をさせて頂いたことがあります。 ほとんど演奏会では使われることのない中ホール(どちらかというと、バレエの発表会などで使われる)。
 ここに、スタインウェイとヤマハのフルコンが入っていました。
 予め市の方がスタインウェイを用意下さり、本番前日に調律を入れて下さり、夕方からリハーサル。
 当時はまだ王立音楽大学の学生を終わった頃でしたので、スタインウェイのフルコンは弾き慣れていたはず。
 それなのに、ピアノが目を覚ましてくれない。
 要は、開館から10年近く、ほとんど使われたことがない楽器だったようです。

 どうにもならなくて、まだ使われていると思われるヤマハを倉庫で弾いたら、そちらの方が翌日弾くには使い物になる、ということで、急遽動かして頂きました。
 私は与えられたピアノを弾く、というスタンスですが、あの時だけはどうにもなりませんでした。

 きっとこういう問題は他の所でもあると思います。
 よほど、コンクール、プロの演奏会が行われているホール以外では。

 だからといって、この頃多く見かける、ホールの舞台でフルコンを一般開放、というのもどうなのかな?と思ってはいますが。

 かたや、使われていないピアノがたくさんある日本。
 ピアノが無くて奔走しているイギリス。
 出身地に関係なく、行政からの補助もあるコンサートであっても、私のような外国人もよんでくださるイギリス。
 まずは出身地を問われることも多い日本。 

 短期間で戦後、ほとんどの市町村にホールを備え、フルコンを置ける日本人のすごさ、とも言えますが、主催者の方といっしょに私も再び色々と考えさせられた時間でした。

 あの場所で演奏させて頂いたことにも感謝ですが、この主催者の方との出会いにも感謝です。
 
 

 

Posted on 2016/04/28 Thu. 23:11 [edit]

category: 音楽

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28

スランスタドウェルの景色 

 冬が暖かかった割には、その気温は今でも続くのか、今日はヒートテックにセーター、冬のコートという格好。
 どうしてしまったのでしょう??

 ウェールズの続き。

 カーディフから2両編成の列車に乗って、2時間半ちょっと。
 西ウェールズへ。
 そこへ主催者の方が迎えにいらして下さいました。
 
 30分弱の車内では、非常に興味深いお話を伺い、そしてその後も、この地域でクラシック音楽を広める活動をなさっている方だからこその貴重なお話をたくさん伺いました。 これは、また後で書きたいと思います。
 そして、主催者の方は、私が1年間だけ通ったマンチェスターの音大の先輩、ということもわかりました。
 日本ほど音大の数が多いわけではないので、そして、私はなんだかんだ3つの音大に通ったので、どこかでつながっていることが多いです。

 フィールドの中を走りぬいて、着いたのは、海辺。
 正確には、入り江かもしれません。 淡水と海水が混じっている、とおっしゃっていました。


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 こちらが、2日前のブログにも載せましたが、スランスタドウェル(Llanstadwell)。
 ウェールズには、この、Llanという文字から始まる地名がとても多くて、ウェールズ語ができない私は正確な発音ができませんが、スとフの間位の音だと思います。

 ちなみに、心配していた訛りですが、主催者の方は、第1言語がウェールズ語だそうですが、英語にはウェールズ特有の訛りもなく、とても助かりました。
 ウェールズ特有の訛り、といっても、日本の方言ほど強くはなくて、いわば、茨城弁くらいの感じだと思います。


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 今回は、教会の隣にある、牧師さんのお宅に泊めて頂きました。
 そのお部屋からの風景はこんな!
 リハーサルと本番の間に、お庭で紅茶を頂きましたが、海の音と葉の音。 
 牧師さんご夫妻はウェールズ人ではありませんが、ここから動きたくない、とおっしゃる理由がわかる気がします。


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 本番後、7時45分頃まだこれくらいの明るさがありました。
 着替えてから、クールダウンする為に、ちょっとお散歩へ。
 こんなところに電話ボックスがありましたが、ここの景色とボックスの赤が何とも言えない調和。
 

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 とにかく素敵な風景でした。

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 桜の一種だそうです。
 そして、向こうには海が見えた。
 
 主催者の方と牧師さんとでパブに食事へ行ったのですが、日曜日ということもあり、夜8時には、既に飲み物のみの提供。
 ということで、主催者の方のお宅へ行き、自ら夕食を作って下さいました。
 途中で奥様も加わって、それはそれは楽しいお喋りの時間を過ごさせて頂きました。
 言葉のこと、この地域は若い人が満足するような仕事もないから、とても年齢層が高いこと。
 もちろん、音楽のこと。
 
 素敵な時間と景色に感謝です。
 なかなか辿り着くのは大変なところですが、ガイドブックに載っていないけれど素敵なところはたくさんあるイギリスです。

 

Posted on 2016/04/27 Wed. 23:25 [edit]

category: イギリス 遠出

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27

カーディフへ 

 ロンドンを出発した朝は、気温も低く、雨と雪の中間のようなものが降っていました。
 
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 今回の旅、ロンドンからの直通列車はありません。
 よって、どうせ乗り換えるのなら、そして線路の工事なのか、ロンドンーカーディフ間がいつもよりも時間がかかるようなので、今回は懐かしのコーチ(長距離バス)でカーディフへ向かうことにしました。
 ヴィクトリアのコーチステーション。 この何年も乗っていませんが(スタンステッド空港に行く時に、途中から乗ったくらい)、カーディフ、マンチェスターに住んでいた頃はお世話になっていました。

 このずらっと並んだコーチ、ほぼ全てが同時に朝8時出発です。


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 睡眠が短かった為、前半はほぼ寝ていました。
 通い慣れた、M4。 景色が懐かしい。 
 牧草ばかりですので、ほとんど景色は10年前と変わりません。
 そして、ところどころに、菜の花の黄色のじゅうたんが。
 この上の写真は、イングランドからウェールズに行く時に渡る、セヴァーン橋走行中。
 ここにさしかかると、懐かしい思いになる。
 ウェールズに帰って来たのだ、と。 

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 コーチのルートによっては、橋を渡ってすぐに、チェプストゥ(Chepstow)という小さな街にストップしましたが、今回はそれが無くて残念。
 最初のストップは、ニューポート(Newport)。
 古いバスターミナルでは無くて、デパートができていて、驚き。 
 コーチも以前とは違うところに停車。 
 デパート、そして、シネマなどの商業施設まで。
 変わらないと思うイギリスも変わってきているようです。

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  M4を降りて、市内に入ってからも停車場が変わったようで、今までなら、私が通った音大の前を通っていたのに、今回は通らず。
 こちらは、カーディフ大学の建物の一つ。
 

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 そして、カーディフ城!
 コーチの中から呑気に写真なんて撮っていたのですが、以前とは違って、お城の前で停車するようになり、今回は駅前の今迄のコーチステーションが改装中、ということで、違う場所がコーチの終点になっていたので、ここで降りた方が駅には近い、ということで、こちらで降りる。

 ちなみに、カーディフまで渋滞も無くて3時間ほど。
 列車の乗り継ぎには55分もあったので、駅まで歩く時間を考慮しても、晴天下、少し街を歩けたのが良かった。 

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 お城の塔の装飾。
 私がカーディフを去る頃はこの塔の改装中でした。

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 色々と変わってしまったカーディフの街中。
 でも、駅はそのままだったのが、ホッとしました。
 自動改札にはなっていましたが。
 
 ここまで既に、ロンドンの自宅を出てから、5時間ちょっと。
 ここからさらに3時間の旅でした。

Posted on 2016/04/26 Tue. 12:42 [edit]

category: イギリス 遠出

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26

西ウェールズ Llanstadwellでのコンサート 

1月のワイト島に続いて、こんなに恵まれていてよいのだろうか?と思うような素敵な場所でのコンサートでした。

 西ウェールズ。 ウェールズの首都から列車に揺られること2時間半ちょっと。 そこから車でさらに30分近く行ったところが、今回の演奏場所。

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 小さいけれど、海辺に建つなんとも居心地の良い教会でした。
 午後5時半過ぎの写真ですが、夏時間が始まって1か月、こんなに明るいのです。

 今年が4年目になるシリーズ(主催者の方は、音楽祭と呼んでいらっしゃいました)。
 月1回、日曜日の午後6時から45分前後の演奏と、その後は持ち寄ったケーキとお茶でおしゃべり。
 寒い冬の時期を避けて、4月から9月まで行っていらっしゃるため、今回がこのシリーズの第1回。

 どこかの国とは違って、ウェールズ人でもない私に声をかけて下さいました。
 本当に、鎖国どころか、鎖県、鎖市をしているどこかの国とは大違いです。


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 ちょっとT字になっている教会。
 8時間の旅の後、とにかく、すぐにリハーサルに入り、1時間半ほど一人で練習させて頂けて助かりました。
 ピアノは、2年ほど前に購入した、K.カワイのベイビーグランド。
 まだ弾き込みが足りないな、というのが正直な感想。
 本番は、ピアノをもう少し中央に動かしました。

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 ピアノから後ろをみるとこんな感じなので、こじんまりとしているのがわかるでしょう。
 とにかく小さな村なので、このサイズで十分。
 
 ただ、駐車場が無い教会の為、近くの大型駐車場に車を停め、2,3台で主催者の方含め、お客様を教会まで送り向かいなさっているのです。
 

 プログラムは

 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330
 ウェーバー: 舞踏への勧誘
 ドビュッシー: 沈める寺
          喜びの島
 ショパン: 幻想ポロネーズ

 アンコール
 ショパン: ノクターン ロ長調 作品62-1

 とにかくどんな雰囲気なのかわからなかったので、45分という時間も考慮して、聴きやすいというかわかりやすいものを。
 このプログラムがよかったそうです。

 モーツアルトのソナタは久々? 
 リハーサルの時と、お客様が入っての本番はやはり空気感が違うので、インスピレーションが湧いて面白い。
 
 舞踏への勧誘は、3週間前に続いて2度目。 やはり、余裕が出てきます。
 これは弾けば弾くほど、おもしろくなりそう。
 
 ただ、実は先週末に熱を出し、この1週間は咳に悩まされています。
 ずいぶん良くはなっていたのですが、今回はトーク付きで、とのことでしたので、話しながら進めていたのですが、ちゃんと聞えるようにはっきりと大きな声で話すとそれだけで咳き込みやすい。
 そして、演奏中も、普段通りに息を吸うと咳き込むため、調節する必要が。
 
 私は子供たちの指導でも、呼吸のことを言うことが多い人。
 自分自身の演奏で、改めて呼吸の大切さを切に感じました。
 今回は、とにかく、プログラムが進めば進むほど、これに悩まされたコンサートでした。
 健康が本当に大切です。

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 そして、ドビュッシーの2曲。
 今回は、予めこの教会が海辺にあることがわかっていたので、海、水をあらわしたこの2つの作品を持ってきました。
 そうしたら、想像以上に素敵で、この上の写真の窓がちょうどピアノの鍵盤の場所から真正面に見えて、演奏中に海が見えていました。
 
 沈める寺は、私がドビュッシーの曲の中でも凄く好きな曲。
 この曲のイメージはもう少しくらい必要がありますが、それでも、演奏の直前まで海の音を聴いていたこともあり、想像力が増すばかり。
 嬉しいことに、終わった後、鐘の音、クワイヤー、オルガンの音が聴こえたよ、とおっしゃって下さる方々がいらっしゃいました。

 そして、数年ぶりなはずの喜びの島。
 こちらの方が、今日のこの海の雰囲気にピッタリ。
 弾きこまれていないピアノでのこの曲は多少難もありましたが、そして決して得意な曲ではありませんが、今回は風景がヘルプしてくれた、と言えましょう。

 最後は、ウェールズ時代に弾き込んだ、ショパンの幻想ポロネーズを。 今シーズンのこの曲の弾き納め。
 こちらも、中間部は私にとっては、マヨルカ島での時間。
 海にまつわるもの。
 
 演奏後は、初めての経験です。
 スタンディングオベーションをして頂きました。
 今までにも、4,5人ということはあったのですが、あんなにほぼ会場全体がというのは、初めてのことです。

 体調のこともあり、自分では決してベストでは無かったのですが、情景が目に浮かんでとにかく美しい演奏だった、というのが多くの方々からおっしゃって頂いたことでした。 
 生憎見かけがこの有様なので、せめて演奏ぐらいは美しくありたいと思います。

 こうして呼んで頂いたことに本当に感謝です。
 そして、無名でも、エンターテイメントが少ないこの地域で、とにかく聴きたい、と思っていらして下さった多くの方々に感謝です。

 

Posted on 2016/04/25 Mon. 22:04 [edit]

category: 自分のコンサート

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25

日曜日はウェールズ! 

 相変わらず事故が多いこの地域。
 昨日は、最初のお宅へ行く途中で、大きな道路で事故らしい。
 見える場所ではなかったものの、完全に影響を受けてしまい、救急車が3、4台向かったので、大きめの事故だったかもしれません。
 30分レッスンのお宅で、30分の遅刻。 
 もちろん、渋滞に巻き込まれた時点で連絡をしましたが、参ります。
 その後の移動もバスが来なかったりで、結局終わった時には予定よりも1時間遅い。
 どうして、2週間続けて木曜日に事故渋滞に巻き込まれるのか・・・
 とっても運転が荒いので、事故が起きない方がおかしい、とも思いますが。

 雨だったこともありますが、再び寒くなった今日。
 なかなかダウンコートをしまうことができません。

 
 日曜日にコンサートがあるのは西ウェールズ。
 ローカル線ということもありますが、ウェールズの首都、カーディフからさらに2時間半ほど列車に揺られるようです。
 駅まで主催者の方がいらして下さる予定で、そこから車で30分弱。
 普段の私なら、極力自力移動なのですが、今回は日曜日ということもあり駅からの交通手段がなくて、いらして下さることになりました。
 
 海辺に近い教会での演奏。
 今月から5か月ほど暖かい間に、毎月一度コンサートをしているグループというか、そういうところです。
 今年の出演者のリストをみていたら、夏に出演するのは懐かしい名前。
 私が通っていた王立ウェールズ音楽演劇大学で当時発足された弦楽四重奏の名前が。
 メンバーはずいぶん入れ替わったようですが、ファースト・ヴァイオリンはそのままで、活動を続けているようです。
 演奏をやめてしまっている人が多い中、こうして同じ時期に同じ大学で過ごした人たちが頑張っているのを知るのはとても嬉しいです。

 今回弾く教会は海に近いし、と思って、多分数年振りだと思うのですが、珍しくドビュッシーの喜びの島を弾くことに。
 多分、骨折の後一度練習だけはトライしたものの、左手の動きが悪い私の手では弾くことができませんでした。
 今回これを弾ける、ということはずいぶん骨折も良くなったのでしょう。

 私にとって苦手意識も強いドビュッシーは、暗譜も戻りにくいのですが、以前は弾きにくかった場所が弾きやすかったり、新たなアイディアがあったり。 冷凍していたからこそのおもしろさがあるのです。
 そして、同時にドビュッシーの沈める寺も弾くのですが、同じ作曲家が海というものを曲想が違う2つの曲でどのように表現しているのか、今回はそのあたりを引き出してみようか、と。

 電子ピアノで、本物のピアノで弾く音を想像しながらの練習。
 これは、とても大変ですが、有意義でもある。
 電子ピアノできれいに弾ける、という感覚は持たずに、電子では音がかすれても、何かおかしくても、本物のピアノを想定しておかないと、本番が困るのです。
 今の私は、この文明の利器があるからピアノを続けられるけれど、本当は別物ですから。
 
 今回は、夜(夕方)のコンサートなので、当日に終演後ロンドンまで帰ることは不可能。
 よって、どなたかが泊めて下さり、翌日も教えにはいずれにしても間に合わない(とにかく、移動がかかるのです)ので、割り切って、途中のカーディフで大学時代の友達に12年振りで会うことに。
 これも楽しみです。
 
 一番心配なこと? もちろん演奏もですが、英語。
 ウェールズ訛りの英語、一時は私も訛っていたし、そこで暮らしていたから理解していたけれど、3年前にウェールズに行った時に既に怪しく。  
  まあ、どうにかなるでしょう・・・


  

Posted on 2016/04/22 Fri. 22:13 [edit]

category: 日常

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22

聴くこと 

 休み明けのレッスン、というのは多少怖い時間でもあります。
 2週間、ホリデーに行ってピアノに触れていないと、やはり忘れてしまう子たちもいるわけで。
 今回は、導入の子達を中心に、驚くほど覚えていてくれてホッとしました。
 わかりませんが、普段から理解している子達ほど問題が無かったように思います。
 好きで覚えよう!としてやっているのか、親にやらされているのか。 やはり違うのだろうなと思えてなりません。

 ここでも何度か書いていますが、ピアノを習っていて、発表会以外でのピアノ演奏を聴いたことがある子供は一体どれくらいいるのでしょうか? ピアノだけではなく、オーケストラになると???

 イギリスのプロムスなどでの子供の為のコンサートというのは実によくできているな、と思います。
 決して超有名曲やアニメ音楽だけで成り立たせるわけではありません。
 もちろん、スターウォーズなんかの映画音楽は入ってくるようです。

 私の生徒たちは、実際にコンサートへ行ったことがある子はごくごくわずかです。
 クラシック音楽を家でラジオやCDで聴く子たちはもっといないと思います。

 グレード試験のオーラルの練習課題をやっても、ピアノの曲を弾いていてもなかなか音というか流れがつかめず、とにかく、まずはちょっとでもよいから、音楽を聴いてほしい、とお伝えしたら、
「我が家は音楽が大好きで、毎日聴いています」
と言われ、でも、そのわりには?と思って詳しく伺うと、ヒンドゥーの音楽だった、ということもありました。
 やはり、ちょっと違うと思うので・・・・

イギリスの場合、特にロンドン以外ではホールの数そのものが少ない。
 日本のように市町村に立派な文化会館があるわけではないのです。
 ですから、ピアノが置いてあることが多い、教会でのコンサートになるのです。

 日本には市町村に立派な文化施設があって、フルコンサートグランドピアノが設置してあって。
 それ以外にも、実に多くの”飾り”と私は思ってしまう使われ方をしているグランドピアノがあるように思えてなりません。
 勿体ないな、と。
 
 子供のうちに聴くこと、見ることって、それが鮮明な記憶にならなかったとしても、大切なことだと私は思います。
 感じたものはどこかに残るから。

 グレードの曲以外は音楽と思っていないような人が多いこの国では、グレードの曲以外を聴くことは無駄、と思われる方も多いのが現状。
 もちろん、無名の私の演奏を聴きにいらして下さる方々がたくさんいらっしゃるのもこの国の魅力。
 日本だったらあまりありえないと思うので。
 
 というわけで、週末はコンサート。
 3年振りに故郷、ウェールズへ。
 どんなピアノが待ち受けているのか全く分からないので、いざとなったら対処ができる無難なプログラムでいきます。



 
 

Posted on 2016/04/21 Thu. 11:03 [edit]

category: 音楽

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21

1年目のオーケストラ時代を思い出す 

 地震、おさまりませんね。
 今は、Facebookで九州にいる知人たちの安否を知ることができて、感謝です。
 落ち着かないことと思います。

 私にとって、バレエの衣装デザイン/製作を勉強する為に渡英してから、1年目のケント州の高校生時代、主に3人の方/グループとの出会いで、ピアノの道に進むことを決めました。
 もちろん、1人は師匠のDr.S。 もう一人は、通っていた高校の音楽の先生。 そして、大切なもう一人というか、団体が、当時所属していた地域の青年オーケストラ。
 ピアノに関してはDr.Sですが、音楽の楽しさ、最初はピアノではなくて、打楽器で音大に行きたいと思い始めたのです。 その音楽への思いを生まれさせてくれたのが、この青年オーケストラ。 一時は、本気で打楽器でロイヤルオペラハウスのオーケストラに入りたい!と思っていました。

 毎週金曜日、周囲の中学、高校生が集まって(私が通っていた高校の講堂)、最初の1時間半はウィンド・オーケストラ。 そしてその後の1時間半は弦楽オーケストラにジョインして、オーケストラ。
 私は打楽器をしていました。
 どうしてこんなことをしていたのか、というと、ホストファミリーの子供たちがここに所属していたから、私も入れられたわけです。
 
 打楽器というのはただ叩くだけではなく、非常に繊細で面白い楽器だ、と知ったのもこの経験。
 
 この青年オーケストラの主体を作り、オーケストラの指揮をし、そして、私が通っていた高校がある街の音楽コミュニティーの基盤になっていらした方が、急にお亡くなりになりました。
 
 中、高校生にからかわれながらも、愛されていた指揮者です。
 クリスマスコンサートで、アンダーソンの『そりすべり』になった時、指揮棒を振り下ろした瞬間に、打楽器の私たちは、サンタクロースの帽子を被って、睨まれました(後で怒られた)。
 指揮が理解できなくて、入るべきところで入らないで注意されたことが何度もありますが、凄く楽しかった思い出ばかり。
 Dr.Sだけなら、音楽を志したかも正直分からない部分があります。

 指揮者の奥様は世話役をなさっていましたが、英語ができない私にも本当に良くしてくださいました。
 オーケストラの最後の日、悲しくて悲しくて、でも、あの時私は練習を聴いていただけ(皆は夏休みのクロアチアツアーの練習をしていたから)ですが、あの時のエルガーの威風堂々第4番は今でも耳に残っています。 あの時から有名な第1番よりも第4番が好き。 でも、聴く度にあの時の風景と自分の心境が蘇って、今でも涙が出てしまう作品。

 私はたった1年間しかあのオーケストラで過ごせなかったのが、今思い返してもとても残念です。
 
 あの素敵な街でオーケストラ、合唱、その他尽力を注がれた方の死。 
 Facebookなどで関わっていらした方々の追悼文を読んで、たった1年だったけれど、あそこに入れて頂いたこと、感謝しています。
 
 私の音楽へ進む気持ちを作ってくれた方々の中のお1人の死、とても残念でした。
 RIP Jeff

Posted on 2016/04/17 Sun. 21:16 [edit]

category: 音楽

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グレード試験の結果をよんで思う指導に大切なこと? 

 熊本の地震、Yahoo Mailを開くたびに、地震がありました、という勧告が出ていて、心配するばかりです。
 テロは犯人を捕まえることができますが、地震はそれができない。

 イギリスで盛んで、世界各地でも実施されている、王立音楽検定。 私が、グレード試験と呼んでいるものです。
 試験官は一人だけ。
 同じ試験会場で同じ日にいくつもの違う楽器の試験が行われる。
 ということは、試験官の専門楽器ではないものを審査することがほとんど、ということになります。
 試験官になるには一応準備期間というか、試験もあります。
 稀に、試験官になる試験を受けている人が試験会場にいる(実際に生徒に送られる結果は、試験官になる試験を受けている人の審査員が書く)こともあります。
 
 私は、修士号の時のゴードン先生から、試験官になるのが向いている、と言われ、推薦状を書くからと言われたこともあります。 
 が、お断りしました。
 理由は、ピアノ、そして良く伴奏をしにレッスンに着いて行っていた弦楽器に関してはそれなりに審査ができるでしょう。
 ですが、歌と木管、金管楽器に着いてはお手上げ。
 もちろん、皆同じ条件。 でも、私は嫌だったのです。
 
 試験官は、普段子供にレッスンをしている人もいれば、そうで無い人もいる。
 子供、特に初期のレッスンに関してもちろん皆考えも違います。
 
 以前にもあったことではありますが、今回私の生徒たちが今までグレード試験を受けてきた中で、一番がっかりな結果が送られてきました。 合格でしたし、上から二つ目のカテゴリーの合格なので、結果だけみれば、決して悪いわけではありません。
 ですが、その講評の内容に納得がいかない。
 書かれていたことは大まかに言えば、テンポが遅すぎる。 強弱をもっとはっきりと。 この二つだけ。 それも3曲とも。
 思わず、試験官の名前を検索してしまいましたが。
 
 テンポというのは厄介な問題。 
 グレード試験の課題曲には全て、メトロノームの記載があります。
 これが、誰が考えたのだ??と思うほどめちゃくちゃなことも多い。
 私が生徒の前で、メトロノームの数字を合わせて弾いてみても、曲にならない。 どうしてこんなに速いのか?ということがほとんど。
 しかも、それをグレード1に求めても・・・
 もう、高速再生しているのでは???と思えるような速さなのです。
 
 子供を指導していたり、ピアノの初期教育を理解している審査員であれば、メトロノーム記載よりもゆっくりであっても、それが異常な遅さや、意味のない遅さでない限り、きちんと今やっていること、大切なことを理解して下さいます。
 そのような試験官ももちろんいらっして、私も安堵しています。

 強弱に関しても、私の生徒以外の結果をたまに聞くことがあって思うのは、音楽的では無くても、Pと書いてあれば、大げさに小さく。 Fと書いてあれば、叩くように弾けば、強弱ができている、ということになってしまうのです。
 これは、私の生徒でも、最終的に親がそのように指導してしまい(グレード3まで取っているから、大丈夫と思っていらっしゃる)、でも、結果的にそれを誉められたりするので、どうにも私も腑に落ちないことがありました。

 これらは、フェスティヴァルを聴きに行っても思うこと。
 フェスティヴァルの審査員はほとんどが、グレードの審査員でもある。
 その場で演奏を聴いて、そして、講評をきけるので、良くわかるのです。
 ただ、弱く、強く指示通りに弾けば、点が上がる、というのはどういうことなのか?と。
 それを審査するのであれば、誰だってすることができます。

 私は長い目で見ての指導をするタイプ。
 だからこそ、試験官にも音楽的流れや土台よりも、その場限りの書いてあることをただやるだけの評価をしてもらいたくない、と思ってしまうのです。
 日本での単発レッスンや、ロンドンのサマーコースでの指導であっても、その時だけ上手に聴こえるようになる指導よりも、根本的な問題を直したくなってしまうのです。 もちろん、これらは一応レッスンを受ける方にどうしたいのか、訪ねますが。 
 
 グレード制度があるからこそ、そして、グレードの結果で音楽以外の大学へ進む場合には、学費の奨学金を得られたリするようになったというのもありますが、中、高校生になってもピアノや他の楽器を続けられるのがイギリスの良いところ。
 ですが、問題もたくさん感じてきました。

  本当に難しい問題です。
  
  

Posted on 2016/04/16 Sat. 23:01 [edit]

category: 音楽

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16

バスに疲れてきた・・・ 

 なんだか日本のような雨が降る一日でした。

 バスに毎日乗っていて思うこと。
 音楽の音漏れなんて、当たり前。 これはまだマシ。
 ヘッドフォンを使わずに、そのまま音楽を聴いたり動画をみたりする。 
 これも当たり前。
 ヘッドフォンを使わずに、音楽を数人のグループで一緒に聴きながら、さながらカラオケボックス状態で、他人の迷惑も考えずに歌いまくる。
 これは、まだ少数派だけれど、増えては来ている。

 もちろん、通話は当たり前。
 先日は、後ろから怒鳴られてビックリして振り返ったら、通話中の相手に怒鳴っているのでした。

 これが、私が毎日のように移動している北ロンドンでのバス事情。
 
 もちろん、地域差もあるとは思います。
 以前、犬をバスの座席に座らせることについてオペラハウスのお友達に伺った時(一人は、大の犬好き)、そんなのあり得ない。
 あなた、住んでいるところ大丈夫? と言われました。
 
 日本の気味が悪いほどシーンとした車内もどうか?とは思いますが、こちらはこちらで個人主義すぎるな、と思ってしまいます。
 
 2日続けて、200mも離れていないところで自動車事故。
 昨日は消防自動車が2台も出動して、救出作業。
 今日は、接触事故ではありましたが。
 本当に酷い運転が多いこの地域。
 巻き込まれないように気を付けることしかできません。

 

Posted on 2016/04/15 Fri. 21:37 [edit]

category: イギリス事情

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15

発表会というのは 

 家を出るのは午後の一番暖かい時間。 ですが、帰りは寒くなる。
 ということで、半袖やノースリーブで外を歩く人も増えているようには思いますが、私はまだコートが手放せません・・・ さすがにブーツははかなくなりましたが。

 この時期、学生時代というのは新学期が始まる頃で、学期が始まる=エッセイの提出だの、6月頭の実技リサイタル試験だの、とにかく周りをみる余裕なんてなかった時期。
 学生を終えて一年目の今頃は日本に滞在中。 出身のバレエ教室の発表会でピアノを弾く為に、毎日のようにお稽古場に通っていました。
 あれはあれで、忘れられない思い出。
 そして、3年前の今頃は紫から水色のギブスに代わった頃で、左手複雑骨折真っ最中。

 今年は・・・ 2か月後のセオリー(楽典)の試験に向け、2人の生徒たちが過去問解きの真っ最中。
 毎度のことながら、セオリーの試験になると胃が痛いというか・・なんというか・・・
 理解しているのに、うっかりミスの連発で凄いことになっています。
 
 日本のように改まったピアノの発表会、というものがほとんど存在しないこの国。 
 一つの理由は場所が無いから。
 
 私の師匠ご夫妻は、基本的に5月中旬から下旬の日曜日に、ロンドン郊外の私立男子校のホールをお借りして、発表会をしています。
 私も学生時代はずっと出させて頂いていました。
 発表会、といっても全員がソロを弾けるわけではなく、全部合わせて2時間半で終わるように組んであるもの。
 日本なら問題になるかも・・・
 
 私はカーディフ時代は基本的に水曜日のレッスンの後、「じゃあ、日曜日に」
 と言われ、「なに? 日曜日?」
 慌てた師匠が、「え、用事があるのか?」
 「試験前だから練習だけだけれど・・・」
 「だったらよかった。 いつもの発表会だよ」
 との会話が繰り返されていました。
 
 発表会というのは直前に言われるもの、と思っていました。
 1年生の時には、前日に師匠のお宅に泊めて下さったのですが、夜、ご夫妻と私とでお茶を飲んでいる時に、
「そういえば、明日何弾くの?」
 と私が先生に聞いたことにより、奥様は呆れかえっていたのを今でも覚えています。
 師匠も私もこういうところは性格的にあったから、ここまで来られたと今は思います。
 
 それが、今回知ったこと。
 奥様の生徒さんたちは、発表会の2か月以上前に準備を始めていた。
 今住んでいるお宅の子供たちは、実は奥様の生徒たち(これは先生ご夫妻もご存知)。
 とっても短い連弾を兄弟でやるので、3月半ばから個人練習をしているのです。
 私はたった4,5日前に言われていたのに・・・
 考えてみれば、奥様は、私や他の発表会に出る門下生が直前に言われていたことをご存知だったのか?
 きっと知らなかったのだろうな、と思いますが。

 背伸びをするのではなく、確実に今の彼らの力でとても良く仕上がる曲のレベル。
  だから、発表会の曲をやりながらも、きちんと教本を進めることができるのです。
 発表会で一気に階段をあがっても、結局終われば元に戻る、という日本的なものに疑問がずっと私はあります。
 自分が出ていなくても、ロンドンにいる限りは発表会を聴きに行っていますが、私はあの皆がちゃんと弾けている発表会の雰囲気が好き。
 
 今年は既に発表会の日にちも知っているから、楽しみ。
 自分が出ていた時よりも、もっと前から日にちを知っている、というのが滑稽ですが。

 
 

Posted on 2016/04/14 Thu. 22:26 [edit]

category: 音楽

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14

明るくなると 


ちょうど教えへ行く途中、生徒たち付近のバス停に着いて、時間調節をする為に歩道で待つ時間が酷い雨。
 バス停も屋根が無いバス停ばかりのところなので、このような時は本当に困ります。
 それでも、寒さが和らいでいるので救われますが。

 
160411


 3か月間全くオペラハウスへ行っていなかったのに、先週は2度オペラハウス。
 2度目のオペラハウスは、メインハウスではなくて、上のストゥディオでの振付断片。
 暗くなってからのポール・ハミルトン・ホール(旧フローラル・ホール)は素敵ですが、明るいうちというのも新鮮。
 この日は振付断片の後に、メインハウスでのジゼルがあった為、開演前にお食事をしていらっしゃる方々もいらっしゃいました。

 あまりにも長い間オペラハウスへ行っていなかったので、お友達には驚かれ、心配され。
 でも、あの中に入るとそれは馴染みの場所なのです。
 
 
 今日のように天候が悪くても、8時近くまで明るいロンドン。
 子供たちの就寝時間が遅くなるのが困る、という問題も。
 もちろん、きちんと生活を乱さずにいらっしゃるご家庭も多くあると思います。
 が、そうでないのが、地域差があるロンドン。
 
 何が困るか、というと、教え帰りのスーパーストア。
 私は基本的に帰りにスーパーによるタイプ。
 冬の間は、暗くなるのも早いですし、子供連れのご家庭は夜7時半を過ぎればほとんどみかけません。
 が、明るくなると事情は違う。
 地域的なこともありますが・・・ 夜7時半を過ぎてもエネルギーを持て余している子供たち。
 スーパーでの鬼ごっこは当たり前。
 酷い時には、なんとサッカー。
 それでも親は全く気にしていません。
 お店の方々も、今は親も怖い時代なので注意をしません。
 
 私はヒヤヒヤ。
 もし、私が普通に買い物をしていて、サッカーをしていた子供が私にぶつかって転んだら、どうなるでしょう?
 私の常識では、そんなところでサッカーをしている子供が悪い。
 でもここでは違う。
 第一、注意もしないような親です。
 私が悪者にされるのが目に見えています(他のことで以前私のせいにされたことがありました)。
 東洋人、どうみても子供がいるように見えない独り身。
 一番弱い立場です。

 トラブルに巻き込まれたくない為、とにかく気を付けています。
 私が持つ買い物かごに子供の頭がぶつかっても嫌なので、基本かごも持たない。
 
 もちろん、走り回っている子供なんていないような、きちんとしている地域もあります。
 でも、残念ながらその差があるのがこの国なのです。
 
 冬の暗さを過ぎ去って、明るくなると本当に助かりますが、困ることもあるのです。

 

Posted on 2016/04/11 Mon. 23:04 [edit]

category: 日常

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11

ピアノ初期指導とスケール 

 昨年の今頃、オックスフォードでコンサートがあった時には、半袖で街を歩いていた記憶があるので、それに比べれば今年はまだ寒いのか?
 今日は晴れてはいましたが、風があるので、私にはまだコートが必要。
 半袖に素足の方もぼちぼちおみかけしますが。

 3月頭からピアノを習い始めた60歳の男性。
 日本とは違うので、ト音記号も、真ん中のドも4分音符も、全く何も知らない中でのピアノレッスンでした。

 子供とは違うアプローチで私も音符の説明をし、最初から両手でのレッスン(子供も私は必ず最初から両手です)。
 まだ最初に用意したところから手は動かない曲ということもあるかもしれませんが、とにかく進むのです。
 音符も良く読めますし、鍵盤ともかなり一致しています。
 段々右手と左手を同時におさえたり、色々な記号が出てきていますが、一つ一つ紐解くように説明することを、お偉い方なのに私の言葉、やり方を試して下さる。
 そして、だんだん難しい、といいながらも、非常に生き生きとしていらっしゃるのです。
 レッスンを始めた時よりもずっとイキイキとしていらっしゃるかもしれません。

 もちろん、経済的にも個人レッスンができる状態ということはあるかもしれませんが、大人の方でも、鍵盤にドレミを書いたり、譜面にドレミをふったりしないでも、覚えられるのだなと私は嬉しくなります。
 私は中学、高校時代は理系科目が苦手でしたが(微分積分で完全につまづいた)、どちらかというと算数理科の方が得意だった頭。
 だから、論理的に教えたり考えたりするのが好きなので、それを望んでくださるこの方とうまくいっているのかもしれません。
 ちなみに、演奏は完全にその場のインスピレーションです。

  音が少ないうちに、音を読んでそれを弾く。
 子供だって大人だって、できると思うのです。
 ただ、最初大変なのをちょっと頑張れるかどうか。

 スケール指導にしても同じこと。
 日本の方々に接すると、スケールは、ハノン教本でスケールのところまで行くまでやっていない方が多い。
 でも、違うと私は思う。
 秋から教えている11歳の女の子。
 他の楽器は2,3年習っているものの、ピアノは初めて。
 他の楽器でスケールに苦労しているから、ピアノでスケールを始める、と行った時には彼女は嫌がりました。
 それでも、ルールを説明して頭で覚えてもらったところ、彼女は毎週スケールをクリア。
 毎週新しいものをあげられるのです。 そして、本人がそれを楽しみにしているのです。

 別にスケールは必要ない、というピアニストもいます。
 でも、スケールが弾けたら、曲で出てきた時にその部分は苦労無しに弾けるし、何よりイギリスではグレードがあるから、どうしても覚えなくてはいけない。
 試験の時だけやっていては嫌になる。
 グレード試験を受け始める前からやっておけば、途中で大変な子もいますが、それでも、試験の時慌てずに済みます。
 大抵は、シャープやフラットを習う前に黒鍵を使うスケールを教えるので、子供たちは黒鍵を弾くことがかっこよく、また楽しいらしいです。
 
 ピアノのレッスンは他のお稽古事も同じですが、それぞれの教える人によって違うやり方があるもの。
 生徒が求めるものとこちらのやり方が一致した時、レッスンは楽しくなるのかもしれません。 お互いに。

 明日からは多くの学校で新学期。
 私の場合は半分以上の生徒があと1週間イースターホリデーですが、それでも8割がた通常レッスンになりそうです。
 というわけで、またバスとの戦いが始まります。
 
 
 

Posted on 2016/04/10 Sun. 22:57 [edit]

category: 音楽

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10

アダージョ(Adagio) 

 急に雨やヘイルストーンの柔らかい版みたいなのとかが降ってくる変な天候が続いています。

 昨夜は、なんと今年に入って初めてオペラハウスへ。
 あんなに夜中に一晩中オペラハウスの外に並んでチケットを買い求めていた頃が懐かしいほど。
 安いチケットが手に入らなかったり、働いているお母様が増えて、遅い時間を希望する生徒が増えてきたりが行けなかった理由。
 
 久々に観たバレエは美しいものでした。
 しかも、昨夜は世界中に(日本は含まれていませんが)映画館で観られるように放映された日。

 古典の名作、『ジゼル』を観ながら色々と思っていました。
 
 第2幕のジゼルのヴァリアシオン(途中からパ・ドゥ・ドゥになりますが)は、なぜか高校生の時、バレエのレッスン中に振りを習って、ちょうど夏休みで地方から合宿のようにしてきていたお教室の人たちの前で一人ずつ踊らさせられた踊り。
 私は足だけは強くて、いつも発表会は速い踊りがほとんど。
 このジゼルのヴァリアシオンは、見事にアダージョ(ゆっくり)。
 とんでもなく苦手でした。

 おもしろいことに、ピアノは速いものよりも、ゆっくり聴かせるようなものの方が得意。
 
 それは、年齢があがったからなのか、やはりバレエとピアノ、もちろん使う体の部分が違うからなのか。
 今、バレエをやったら、ゆっくりなものも踊れるのか?

 ピアノでゆっくりなものを聴かせるコツ(?)は、歌う指。
 レガート奏法でしょうか。
 そのあたりの名称は私にはよくわからないものですが。
 
 生徒たちのグレード指導をしながら、そして、日本の子供のコンクールで弾かれる課題曲を見ながら、色々な違いがあるのだな、と思います。
 サマーコースで、ロシアの子供たちはピアノもヴァイオリンも、とにかくゆっくりだったり、歌う曲が多いのです。
 もちろん、指を速く動かすようなものもあります。
 私は、ノクターンなど大好きなので、学生の頃から毎年サマーコースにノクターンを1曲持って行っていましたが、日本からくる音大生たちに、どうして、大学生になってまでショパンのノクターンなんて弾いているのか?と半ば馬鹿にされたように言われていました。
 これは、私のスタートが遅かったからだけではなく、ヨーロッパと日本の考え方の違いかな、なんて思いますが。
 もちろん、日本の音大生の中にだってノクターンを弾く方もいるでしょうし。

 だからこそ、時間制限のあるコンクールなども含め、イギリスだったら、ソナタを抜粋する場合、速い・ゆっくり・速いの3楽章から成り立つソナタであれば、速い第1楽章、もしくは、ゆっくりな第2楽章+速い第3楽章のことがほとんど。
 日本では、速い第1楽章+速い第3楽章の組み合わせで弾くことが多い、ということに驚きました。
 
 元来、日本の茶道にしても、踊りでも日本舞踊などはどちらかというと、静、ゆっくりな世界だと感じますが、ピアノは違うように思ってしまいます。

 
 話しはそれましたが、久々だったこともあり、バレエから多くのインスピレーションを受けてきました。
 ゆっくりなもの、今なら踊ってみたいな、なんて思ってしまいました。

 

Posted on 2016/04/07 Thu. 23:49 [edit]

category: 音楽

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07

音、響き 

 芸術の世界は難しい。
 いや、難しくあるはずはない。
 何が難しいか、というと水泳、マラソンなどのように、タイムで誰もが結果をみてわかる基準で見ることができないものだから。

 それなのに、クラシック音楽もバレエも、コンクールというものが存在し、そこで競い合い、その時の審査員のお眼鏡にかなった人が上位に入り、世間の人も観に来る。

 私は子供の頃はもちろん、ピアノのコンクールには一度も出たことはありません。
 大会は、水泳位。
 だから、結果は一目瞭然の世界でした。

 先日、あるサイト(個人サイトではありません)での、某ピアノコンクールでの審査員はコンクールで何を聴いているのか、というアンケート。 某ピアノコンクールではありますが、このピアノコンクールを審査されている方々は、日本の他の多くのコンクールにも関わっているといっても過言ではないでしょう。

 そこで審査員が聴くポイントとして一番高かったのが、『音と響きの美しさ』
 これを見た時に、目を疑いました。
 『音の美しさ』とは何を言うのであろうか?

 私は、ヨーロッパで方々で音と響きだけは評価されてきました。
 毎日、電子ピアノで練習しているのにです。

 日本では、音楽関係では無い方々(私はピアノのことはわからないからというような方々)からの方が、音を良く言って頂くことが多いです。 もちろん、ピアノの先生をしているような方々でもそれを思って、私のレッスンを受けられた方もいます。

  日本のコンクール出身の方を聴く時、それが日本で大きなコンクールの最高位のような方も含めて、私には受け入れられない音のことが多い。
 日本で、『美しい音』とされている日本人ピアニストの演奏も可能な限り短期滞在中、または、ヨーロッパのコンクールでご一緒させて頂いた時に聴いてきました。
 でも、それらは私のイメージの美しい音とは違い、硬質で、力任せな音のことがほぼ100%でした。

 ということは、ただ力強くて、大きくて固い音が日本では美しい音、とされているのか??
 申し訳ないけれど、本当にグランドピアノで練習をしているのだろうか? と思うようなことも多々ありました。
 本当にグランドピアノが必要なのか?と。

 だからこそ、今回のアンケート結果に面食らってしまったのです。
 『美しい』の基準は皆違うと思う。
 
 もし、今回の結果が審査員たちの本心だとしたら、日本の音楽界に私が生きていく場所は無いのだな、と思うばかりです。
 今までも言われてきたように、もし私が青い目で金髪の外国人だったら違っていた、というように。
  
 性同一障害の方々が、名前、性別を変えられるようになったのと同じで、私も名前と生まれた国を変えられるようになったら嬉しい。 いくら、イギリス国籍をとっても(日本は二重国籍を認めていないので、今は永住権だけで日本国籍です)、産まれたところが日本である以上何も変わらない。

 それでも、1人でも私のピアノを心地良い、と思ってくださる方がいる限り、私はピアノを弾き続けたいと思っています。
 聴いていて疲れないピアノを。
  

Posted on 2016/04/06 Wed. 13:25 [edit]

category: 音楽

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06

私のピアノ指導 

 ピアノを正式に始めたのが遅い割には、それなりに教えをさせて頂いてきました。
 カーディフ時代には、音大の土曜日の子供の為の音楽教室でのアシスタント(これは個人レッスンではありませんが)、主に韓国人のピアノレッスン。
 ロンドンに来てからは、色々な国の子供たち、大人も。
 サマーコースでの指導員に加えて頂いたり、日本ではコンクールを目指すような子たち、ピアノが上手になりたいと思っている子達。 そして、大人の趣味だけれども、音を求めて下さった方々、ピアノを教えているけれど私のコンサートで演奏を気に入って下さった方。 
 果ては、セイシェルで指導もさせて頂きました。

 『コンクールで入賞させます!』『笑顔で楽しいピアノレッスン』
 このような言葉を全面に出しているピアノ教室も多いな、というのが私の印象。
 私は、この二つを全面には絶対に出せません。
 でも、見ていると、これらを望んでいる方が多いのかな、とも思ってしまう。

 もし、私のピアノ指導の長所を一つあげなさい、と言われたら・・・・
 それはきっと、その人の演奏からその場で問題点を見抜いて、それをそこで解決する力。

 おこがましいかもしれませんが、過去に、音大卒の私よりも年が上の方のレッスンをさせて頂いた時、彼女は彼女の大学時代の教授から、「あなたは下手だから弾けない」と言われた、というある曲のある部分。 
 私はその曲は弾いたことがなかったけれど、弾いて頂いたら問題点が見つかった。
 それを考えて解決したら、彼女はその部分を弾くことができた。
 
 こういうことが、その後も何度もありました。
 だからこそ、色々と悔しいというか、どうにもどこにも持っていけない気持ちもある。
 皆、生きていれば持っている気持ちだと思いますが。

 もちろん、私がこのように教えることができるのは、師匠、Dr.Sが私に下さったたくさんのものがあるから。
 Dr.Sは全く有名な先生ではありません。 誰もが性格的にあう先生でも決してありません。
 あわなくて苦労して、門下を代わった人たちもみてきました。

 先生主催のサマーコースに長年参加させて頂いて、ここは一人の先生に見て頂く、というシステムではないので、無名、有名含めこれまでに何人もの先生方のレッスンを私は受けてきました。
 Dr.Sはその場で皆がハッピーになるレッスンではありません。 問題点がみつかれば、そこをとことん突き詰める。
 だから、その場で劇的に上手になるレッスンではないのです。 でも、長い目での大きな肥やしになるレッスンなのです。
 人気がある、また有名な先生は、その場では上手になったように感じるレッスンをなさる方が多い。
 私は5回以上レッスンを受けても、合わない先生は合いませんでした。
 それは、その先生は私の演奏から直しをするのではなくて、定型的なことを言うだけだったから。
 でも、大きな有名コンクールの入賞者を何人も出していますし、結局、コンクールという場においては、そのような演奏が好まれるのであろうな、とレッスンを受けながら思ったものです。

 それほどネットサーフィンはしないのですが、それでも、日本のピアノの先生方のブログなどを拝見していて、マスタークラスというか、単発のレッスンをする時に、事前に楽譜を勉強なさる方が多い。 そして、その書き込みが凄い。
 もちろん、曲を知っていることは必要。
 でも、私にはわからないことは、どうしてそのレッスンを受ける方の演奏を聴く前に、注意点を箇条書きにすることができるのか? 
 いつも私は不安になることも多いのです。
 他のピアノの先生方が、教材の勉強や、単発レッスンの勉強で大変だ、ということが私にはわからないことだから。
 ハッタリではありません。 でも、その場で生徒やレッスンを受ける方の演奏を聴いて、問題点を直していきたい。
 でも、これは私はさぼっていることになるのか?

  きっと、私は出来が悪いから、他の人の問題点もわかるのかな、とも思います。
 無名であっても私の師匠は、Dr.Sです。
 1か月以上、レッスンを久々にしてほしい、とお願いしているのに、連絡をくださいません。
 これはそのうち、困った時の奥様頼み(奥様も色々とわかっているので、いつも気にかけて下さるのです)で、レッスンをお願いするしかなさそうです。
 そして、自分がレッスンで受けたことは、生徒たちにつながっていくのだな、と思います。

 

Posted on 2016/04/05 Tue. 12:40 [edit]

category: 音楽

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05

ホリデー中 

 今日も、青空だったのが、いきなり雨に。 でもそれほど長くは降らず。
 今週だけは、私の生徒たちは全ての学校がイースターホリデーでお休み。
 この長期休みは、珍しくお出かけなさっているお宅が多くて、私もかなりお休み。
 
 今日は本来ならばレッスンがあったはずが、昨日生徒のお母様から連絡を頂いて、お休みに。
 そうしたら今日になって、急に違う国に住む友達が、24時間以内でロンドンにいるから、用が終わった後にフライトまで時間があったら、ということで、友達と会うことに。 前回彼がロンドンに来た時には私がイタリアにいたし、久々。 
  積もる話がたくさんの私たちは、3時間ほど、しゃべり倒しました。
 こうして、声をかけてくれる友達がいることに、感謝。 

 今の家に移って、2か月近くが経とうとしています。
 集団生活にも慣れてきたところ。
 何が嬉しいかって、ここの良いところは、お天気さえ良ければ、タオルや寝具のお洗濯ものはお庭に干すことができること。
 太陽の香りがついたタオルで顔をふく時の気持ちよさ。 
 寝る時、枕にほのかに残る太陽の香り。
 イギリスで外にお洗濯ものを干せるのは、ホームステイ以来かもしれません。
 基本部屋干しですので。

 書きたいことは色々とあるものの、事務作業と新曲譜読みに追われています。
 でも、新しいアイディアを組み立てたり、素敵な曲に出会う瞬間、幸せな時間です。

 世の中には、まだまだ知られていない素敵な曲がたくさんある。
 今は、インターネットで色々と便利になってきている時代。
 大いに活用させて頂いています。
 
 先週のコンサートの後、久々に昼間にセントラルまで行ったのだから、と思って、久々に古楽譜屋さんへ行ってきました。
 必要なものだけ探す予定が、気が付いたら、楽譜の高さは高くなるばかり。
 そこから厳選してきましたが、知らない作曲家、面白そうな曲、宝がわんさかでした。
 これらはそのうち、どこかのコンサートで使われる予定。
 
  
 
 
 

Posted on 2016/04/04 Mon. 22:59 [edit]

category: 日常

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04

ロンドン、St Pancras Churchでのコンサート(3月31日) 

素晴らしい青空が広がった昨日でした。
 
 続く時には続くロンドンでの演奏。
 3月第一土曜日に続いて、今回もロンドンでのコンサートでした。
 
 2008年にピンチヒッター(コンサートの3日前に電話があった)で演奏させて頂いた教会で約8年振りに。
 

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 こちらが、ユーストン駅の目の前のSt Pancras教会。
 ここを少し南へ行ったところで、2005年7月7日は、テロで、バスの2階の屋根が吹っ飛んだ場所なのです・・・

 
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 ピアノは、ヤマハのG5(3だったかも?)
 
 プログラムは
 モーツアルト: ロンド ニ長調 K.485
 チャイコフスキー: ナタワルツ 作品51-4
 リスト: ペトラルカのソネット 47番 『巡礼の年 第2年 イタリア』より
 ウェーバー: 舞踏への勧誘
 ショパン: ノクターン 変ホ長調 作品55-2
 ショパン: 幻想ポロネーズ

 中4曲が今年になって取り組んでいる曲。
 
 モーツアルトは、響きが非常に豊かな教会で、Projectionをしていたものの、どのように聴こえたのか、謎。
 外は比較的暖かかったのですが、石造りの教会は、非常にひんやりとしていました。
 3年前の骨折後、冬の間は、石造りの寒い教会での演奏は避けていたのですが、3月の末だし、と思っていたのが甘かったようです。
 リハーサル後、20分以上置いてあったピアノの鍵盤は、まるで氷でした。

 プログラムの途中から、骨折の左手に異変が起きてしまい・・・
 
 チャイコフスキーのナタワルツは、4週間前に続いて2度目。
 これは、弾きこまなくてはいけません。
 リストは、やっと落ち着いたか。
 このところの懸念事項であった、舞踏への勧誘は・・・ 
 これは、秋口のリサイタルで、これがプログラムの第1曲目、と決まっているので、本気で夏の間弾き込みます。
 このリサイタルは、ある意味で、演奏するのが怖い曲満載、ワルツ満載というプログラムなので、このところワルツ系ばかり弾いているのです。
 音楽の構成上は単純なのに、演奏するのは難しい曲。
 まだまだ衣装と舞台装置が無い、お稽古場で、お稽古着での『バラの精』でした。

 とこのあたりで、演奏前に手は温めてあったのに、氷のような鍵盤で長袖+カーディガンを着ていたにも関わらず、多分冷たい手で弾いていたので、完治していない骨折がダメになったようでした。
 こんなのは、完全にサポーターがなくても生活できるようになった、昨年の夏以来。
 
 ショパンのノクターンは、やっとつかめてきた感じ。
 8割以上の人のこの曲の録音よりも、遅めのテンポが私にはあっているようです。
  
 幻想ポロネーズは、今までなかったものが中間部とその後で出ていたのに、コーダ前で・・・
 
 と、傷の反省が多い演奏ではあったのですが、教会のこのコンサートをオーガナイズなさっている方(前回とは違う方でした)、団体でいらしていたおばさま方には、嬉しいことを言って頂いたので、伝えたいものは伝わったのかな、と思っています。
 特に、2週間前には私も一度パーティーで会ったことがある、既に昨年ウィグモア・デビュー、今年は日本デビューもしているヴァイオリニストが演奏した後なので、緊張がありました。
 
 日本の音楽の世界で好まれているパリパリ、バリバリ系では全くない私のピアノ。
 お1人の方がおっしゃって下さった、「目を閉じて海に浮かんでいる感覚だった」というのが、何よりも賛辞だと思います。
 身構えて「さあ聞きましょう」という日本で感じるコンサートとは違う、イギリスでの演奏。
 日本での「クラシック音楽は堅苦しい」と音楽関係者ではない方が思うのは、当然だと思う時もあります。
 
 またお声をかけて頂けるようなので、楽しみにしています。
 

Posted on 2016/04/01 Fri. 21:25 [edit]

category: 自分のコンサート

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