02 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 04

WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

コンサート前は・・・ 

 紅ショウガを食べたくなるような、紫蘇ジュースを思い出すような美しい空が広がる今日の夜7時半過ぎのロンドンでした。
 あの赤い空を見ながら、出てくるのは日本の食べ物ばかりだったのがおもしろい。

 この1,2週間は、バスの中でイライラしながらも、繰り返すのはウェーバーの舞踏への勧誘の暗譜。
 なんだか似たところも多くて、いつの間にか変なところを何度も回ってしまう。
 というわけで、バスの中は頭の中で曲を再生する良い時間なのです。
 だから、良いところで隣の人に世間話をされると、ちょっと困ることも。
 傍から見れば、ぼーっとしているように見えるので。
 もちろんわからなくなったら、楽譜を広げる。
 だから、私は荷物が多い。

 この半年ほど悩まさせられているのは、コンサートの前日ベッドに入った後、そして当日の道すがら、その日に弾くのではない曲の暗譜が怪しくなって慌てる。 そして、それは近日中に弾かないのだ、と思い出す。
 数週間後に使うのに譜読み中の曲ならまだわかるのですが、この頃問題なのは、弾いたこともない曲の暗譜がわからなくなって慌てること。
 例えば、ショパンの作品62-1のノクターンを私は弾くのに、なぜか、62-2のノクターンを頭の中で再生し始めて、弾いたことがないから、当然細かいところはわからない。 それで慌てる。 真っ青になったところで、我に帰る。

  こんな状態です。
 もちろん、本番になればこういう問題は消えますが(演奏前に全然緊張しなくて、舞台に出たとたんに頭が真っ白で大変な思いをしている友達もいるので、どちらが良いのかはわからない)。

 普段こういう大変さも経験しているので、盆踊りの振りを覚えるのは私には簡単なこと。
 実家の町内会の盆踊り練習会(いかなくてもよいのですが、踊りたいから振りを知っているのに行く)では、覚えが良い、と町会の方々から言われますが、ピアノの楽譜を暗譜するのに比べたら・・・ 小さい頃から踊っていましたし。
 PTAのお母様方が長くて難しい、とおっしゃる東京音頭は5つの動きしかないし、八木節だって手拭いを使うからややこしく感じるようですが、4つか5つの動きの繰り返し。
 ただ、私の実家の町会は練習会でもただ音楽を流して踊るだけなので、知らない人は、その繰り返しの1セットの始まりと終わりがわからないから、難しく感じるらしい。
 
 というわけで、2年間盆踊りに参加しなかったから、ちょっと踊りたい病が発病。
 悪い癖で、舞踏への勧誘の暗譜確認をしながら、段々、バレエの『バラの精』のシーンが浮かんできて、そのうちに盆踊りに発展する。
 
 バラの精の世界を描けたら・・・と思いながら、明日は舞踏への勧誘を本番に乗せてみたいと思います。
 冒頭のチェロの音が出せたら、きっといけるはず。
 あとは明日のピアノとの相性次第。
 前回のコンサートの時には、鍵盤が剥げていて、なおかつ椅子が高すぎ(なぜか、キーボード用の椅子しかなかった)で、教会の普通の椅子を使ったら今度は低すぎ。
 よって、着ていったダウンコートを畳んで座布団代わりにしたのですが、段々と重みで薄くなっていってしまい、最後は低すぎる椅子でどうにもこうにも弾きにくかったのです。
 イギリスの演奏場所ならではの悩みです。
 明日は前回(6,7年前?)と変わっていなければ、ヤマハのはず。
 

Posted on 2016/03/30 Wed. 21:59 [edit]

category: 音楽

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30

毎日バスにいら立った先週 

お久しぶりです。
イースターウィークエンドも終わり、ほとんどの地区の学校は25日のグッド・フライデーからイースターホリデー。
一部の地域は今週いっぱい。

私は結局、グッドフライデー、イースター・サンデー、イースター・マンデーが教え、という珍しいスケジュール。
私も含め、クリスチャンではないご家庭が多いので、こうなります。

先週は、毎日毎日教えている時間よりもバスの中でイライラしている時間が長いほど、どこもかしこも道路工事。
そして、あまり頭を使って考えられないバス会社。
毎日毎日、乗ったバスが途中で終点になってしまう。
酷い時には、乗り換えたバスもまた途中で終点。
20分以上バスを待った後に満員のバスに乗り込んだら、数分後に来たバスに追い抜かれ、そして、乗っていたバスは途中で終点になり、また次のバスまで10分以上待つ、とか。
家に帰ってくる頃には、疲れ果てていました。

一か所が水があふれ出た? 下水? とにかく、水の何かが溢れ出て(という日本語訳になる)道路を一本通行禁止に。
 バスもDiversion。
車は周囲の道路が大渋滞。
10分で行けるところに40分かかったり。
バスが無いから生徒の家まで25分歩いたり。
気を付けて早めに行っても遅れることもあり、謝ってばかりいました。

 水が溢れ出たところ、どれくらい工事がかかるのか、そこにいらした方に伺ったら、
「4,5日の予定だけれど、もっとかかるね」
「あなたがもっとかかる、というのであれば、2週間以上ということね」 と私は言い、あちらも笑っていたのですが、なんとなんとありえないことに、本当に4,5日で工事が終了したのです!
 こんなイギリスらしからぬことがあったからなのか、今日も青空だったり急に雨だったり。
イースター・サンデーもそんな感じ。
 荒れています。

 先週は、道路事故に2件出くわす。
 1つは、バイクと車の軽い接触。
 もう1つは、バスが完全に止まったので、仕方がないから歩く覚悟をしたら、バイクの横転事故。
 救急車は来ていたものの、まだバイクに乗っていた人が道路に横たわった状態でした。
 
 運転が荒いロンドン。
 事故が起きない方が不思議です。

 というわけで、教えと教えの間で急いでいるから、イライラするバス移動。
そして、イライラした分をどこにも持って行けなくて溜まるストレス。
 バス会社との座談会、なんてあったら、真っ先に参加しますけれど。
 どうにか辿り着いたお宅で、ピアノが好き、とわかる子に教える時には疲れも一瞬吹っ飛ぶ。
 そして、ピアノを弾きたくないのを全面に出されると・・・・

 そんなこんなな私の一週間でした。


 

Posted on 2016/03/29 Tue. 23:48 [edit]

category: 日常

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29

テロ 

 ブリュッセルでのテロ。
 ベルギーはお隣なのにまだ行ったことが無い国です。

 ロンドンもいつ再びテロが起きるのか、すっかり緩みすぎていた気を引き締めなくてはいけません。
 早速、日本大使館からもメールが入っていましたが。

 空港でテロが起きた、ということで一瞬ぞっとしました。
 というのも、2日前、日曜日の教えが朝だったので、教えに行った先から、ヒースロー空港まで追加料金なしで、家に帰るのと同じ値段で(ロンドンは、ゾーン制なので、中心部へ行かなければ同じ値段)行けることに気が付く。
 だったら、3,4年振りで、私がロンドンで一番好きなカフェへ行って気分転換をしようと思ったのです。

 私が一番好きなカフェ、というのは、ヒースロー空港 第5ターミナルの出発階にある、イギリスのどこにでもあるチェーン店のカフェ・ネロ。
 ここは、最高の場所で、着陸寸前の飛行機を目の前で見ることができるのです。
 すっかりテロのことも頭から抜け落ちていた私は、ここで2時間ボーっと飛行機が降りていく様子を見ていました。
 BA(英国航空)がほとんどですが、合間にパキスタン航空とか、イスラエル航空とか、珍しいものもあって、飽きないのです。

 人が集まるところ、改めて気を付けなければいけない、と思いました。

 ブリュッセルで巻き込まれた方々のご冥福をお祈り申し上げるのと同時に、10年半たった今、再びロンドンで大規模なテロが起きてほしくない、と思うばかりです。
 

Posted on 2016/03/22 Tue. 23:32 [edit]

category: 日常

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22

バス乗り間違え・・・ 

 別におとなしい子が多い、というわけでは決してないのですが、なぜか、私の生徒たちでハイパーな女の子2人が重なる月曜日。
 最後のお宅から2本のバスを乗り継いで帰宅するのですが、ロンドンバス生活10年、毎日4-10本のバスに乗り継いでいる私が、初めてバスに乗り間違う失態。
 帰りだったので良いですが、毎日違うところに行って、違うバスを乗り回しているからなのか・・・

 2本目のバスに乗って(同じバス停から5,6本出発する大きな目のバスターミナルから)、曲がると思ったところで曲がらない。
ロンドンは、Diversionもよくあるし、でも周りの人も慌てないし、放送も入らないしおかしいな、と思いながら乗っていたのですが、電光掲示板を見たら、違うバスでした。
 電光掲示板が間違っていることもよくありますが、どう考えても私の間違えということに気が付く。
 途中で降りて引き返そうかと思いましたが、あまりよろしくない地域を走行中。
 乗っていたバスの終点近くまで行けば、家の前を通るバスに乗り換えることができるので、しばしドライブを楽しむことに。
 常日頃、バスの運行地図をよく見ているので、こういう時に役立ちます。
 
 10年前に毎日通っていたところとか、懐かしい場所を通りました。
 相変わらず、治安が悪そうなところも・・・
 当時は工事中だったところが、さすがに10年経てばイギリスでも工事が終わっていたり。
 アウトレットができていたことに気が付いたり。

 結局、夜は15分で帰ることができる道のりを、1時間以上かけて帰ることに。
 
 間違った原因は、乗る予定だったバスとの違いは、3桁の番号のうち、真ん中だけ。
 そして、間違ったバスの下2桁は、先月引っ越すまで良く乗っていたバスと同じ番号。
 きっとちゃんと見なかったのだと思います。
 
 生徒たちのグレード試験の結果も全員分出て、ホッとしていたのでしょう。
 今やりたいこと、温泉でのんびり。
 ロンドンでは願っても叶えることができないことですが。

 

Posted on 2016/03/21 Mon. 23:33 [edit]

category: 日常

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21

大人の方の初期ピアノ指導 

 あっという間に時間だけが過ぎていきます。
 あと1週間で、夏時間も始まります。
 週末はイースター。
 今年のイースターホリデーは変則的なようで、私の生徒の大半がいるBorough(日本的に考えると、市町村?)では、イースター・ウィークエンドの後に数日学校に行ってから2週間のイースターホリデー。
 他の多くのBoroughでは、イースター・ウィークエンドからの2週間のホリデー。
 生徒の地域がバラバラしかも、イースターホリデーにお出かけしてレッスンがお休みのお宅が今年は多い為、変則的な3週間になりそうです。


 日本では、大人(定年後?)のピアノが流行っているように見受けられます。
 イギリスはどうなのか? よくわかりません。
 フェスティヴァルに行くと、60代で好きで弾いていらっしゃるのだろうな、とお見受けできる方々がいらっしゃいますが。

 そんな中、今年60歳になるから、と言ってピアノを始めた方がいらっしゃいます。
 私の師匠ご夫妻の生徒さんからの紹介。
 息子さんたちがピアノを習っていたものの、楽譜を読むことができなくて、もう弾いていない。
 だから、きちんと楽譜を読むところから習いたい、ということなので、先生の奥様から私に話が来て、レッスンを始めました。

 今までにも大人の方の指導経験はあります。
 でも、全く楽譜を読めない方は初めてのこと。
 大人の方の指導は、正直どうなのか?と思っていた自分自身もいます。
 今回は、全くピアノに触れたことが無い、ドレミもご存じない、ということで、私にとってはやりやすいようです。

 大人の初心者の教材もありません。
 息子さんたちがその昔使っていらした初期教材を使いながらのレッスン。
 子供とは違うアプローチでの読譜。
 
 ご本人の意思で始めているわけですし、全く違うフィールドに触れて、大変ながらも楽しいそうです。
 特に、今の時点で、これが弾けるようになりたい!というものがあるわけではないので、反対に地道に焦らずできているのかもしれません。
 2週間前、初めて伺った時には、真ん中のドも、四分音符も、何にもご存じなかった方が、ずいぶん音を読めるようになって、先週一緒にやった曲よりも、2曲宿題を進めていらっしゃいました。
 
 子供よりも頭での理解力は早いですし、やはり男性で、それなりの地位のある方(あの家を見れば、フィールドは最初はわからなくても、それなりの方、というのは一目瞭然)。
 論理的に理解なさるようです。
 なので、こちらも、その場その場でアプローチを変えながら、使っていなかった頭の引き出しを開けていくので、おもしろいのです。
 ただ、やはり、こどもよりも手は動かない。
 まだカチカチ。
 それでも、少しずつ弾けて、宿題以上の曲を私に「これらもやってみたよ」とおっしゃってくださる笑顔が子供のようで、今回お引き受けしてよかったな、と今のところは思いました。
 何よりも、私にとってこの数年苦手だった人種の男性(お父様方に怒鳴られる、命令口調は当たり前)だったので、最初は身構えてしまいましたが、少し良い印象にかわりつつあり、良かったな、と思います。

 大人でも子供でも、最初に楽譜を読めるようにすれば、後が楽。
 もちろん、耳から入る方法があるのもわかったうえでです。
 音が複雑になってくれば、耳で聴きとれるのも、限度がくる。
 楽譜に音名を振って、鍵盤にドレミを書いたシールを貼る方法で教える方がいるのも知っています。
 でも、最初に楽譜の音と鍵盤を一致させてしまえば、まだ楽譜の音が少ないうちに読む癖をつけてしまえば、後が楽だと私は思うのです。
 私自身は、音源で音をある程度入れてから楽譜に向き合いますが、これだけYouTubeなどが発達していても、天邪鬼な私は、音源が無い楽譜に向き合うこともしばしば。
 
 多少戸惑いながらも、新しいことに挑戦するこの日本的に言うと還暦を迎える方に向き合いながら、私も新しいことに挑戦したい、と思ってしまうのは、子供の頃お稽古事に放課後の時間を費やした私らしい考えなのかもしれません。

 一番やってみたいのは、ボルダリング。
 近くでできるところがあるので、体幹にも良いし、やってみたいのですが、何しろ、左手の力がなくて、ピアノを弾き続ける為に、これ以上ダメにすることができないので、できなくています。
 

 明後日で左手複雑骨折から丸3年。
 結局は完治しなかったようです。


 
 

Posted on 2016/03/20 Sun. 23:57 [edit]

category: 音楽

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20

国、国境 

 再び冷え込んでいました。

 マケドニア、ギリシャ国境のことが問題になっていますが、どうなるのでしょう。
 マケドニアだって、20年弱前には大変な思いをしたはずの国。
 私が言ってよいことではないと思いますが、EUの広がりによるこの10年間のイギリスの状態をみても、各国が難民の受け入れに対して簡単に門戸を広げられないのもわからなくなくもありません。

 その昔。
 私のイギリス2年目。
 マンチェスターの音大の寮での話。
 レンガ造りの、昔ながらの寮で1年間ラッキーなことに生活することができました。
 
 私がいたのは、3階の一つの廊下の部分。
 ここは、俗に、『国際的な廊下』と他の人たちから名付けられ、とても人気があり、途中で誰かがいなくなったら、すぐさま誰かが移ってくる、という場所でした。
 
 学部生も院生も、男女も楽器も関係が無い寮。

 ここにいたのは、
 アメリカ人院生(男) ユーフォニウム(後に、私の実家の市と姉妹都市のところ出身、とわかった)
 スウェーデン人院生(男) ユーフォニウム
 イタリア人院生(女) ハープ
 アルゼンチン人学部(女) チェロ
 フランス生まれのイギリス人学部(女) ピアノ
 ギリシャ人学部(男) ヴァイオリン
 イギリス人学部(女) ホルン
 多分ノルウェー人?学部(男) トランペット
 私
 セルビア人(当時はユーゴスラビア)院生(女) ハープ
 ノルウェー人学部(男) チェロ

 という部屋の並び。
 フランス生まれのイギリス人とイギリス人以外は、よく、セルビア人の部屋に夜になると集まって、おしゃべりをしていました。
 ここに、他の階のトルコ人とか、色々と加わって。
 狭い部屋でおしくらまんじゅう状態。
 ただ、ここで、私たちはお互いに間違った英語を学ぶことになり、イギリス人がたまに私たちの会話を耳にすると、とんでもなく間違いだらけで、それなのにお互いに理解し合っていることに驚かれたものです。

 ノルウェー人のチェロとはデュオをしていたので仲が良く、彼もマンチェスターは1年か2年だけで、ノルウェーに途中で帰ってしまったのですが、思いもがけず偶然に、11年前に私がノルウェーにコンクールを受けに行った時、オスロ音大の入り口でばったりと顔を合わせ、再会できたものです。
 
 私はマンチェスターは1年だけで、師匠と勉強する為に、カーディフの音大へ移ってしまいました。
 その1年後、セルビア人の友達は、カーディフの音大に入り、それを追うように、その1年後にギリシャ人のヴァイオリンの友達もカーディフに。
 私はこのギリシャ人と1年間ピアノ・トリオをしていて、それはそれは凄い言い合いをしながら(お互いに遠慮が無い関係なので・・・)のリハーサルで、シンガポール人チェリストが毎回おどおどしていました。

 ギリシャ人の友達は、元々はアルバニア人。
 色々と大変だった時期に15歳前後の多感な時期を過ごしたようです。
 ヴァイオリンを抱えて、家族で、幌馬車の中に隠れて1年間以上過ごしたこと。
 ギリシャに救ってもらったこと(亡命なのか、難民なのか、当時の私たちの英語力では覚えていません)。
 
 ギリシャ人とセルビア人は途中で付き合いだしたのですが、彼らは、自分たちの祖国はお互いに憎しみ合って戦争をしていた(そのつい数年前まで、かまだしていたのか?)。
 でも、それは国の問題であり、自分たちは違うんだ、とよく私たちに話していました。

 今のようにインターネットも発達していない当時のこと。
 英語だって今みたいにわかりません。 何しろ、追試ばかりだった中、高校生時代を過ごした私のことです。
 お恥ずかしいことに、私は、彼らの国がどれだけ大変なのか、本当にわかっていませんでした。
 だから、彼らから聞く話は衝撃的でした。
 同じ世代で、そういう経験をしているのだ、ということが。

 マケドニア、ギリシャ国境の写真をみて、ギリシャ人(元アルバニア人)の友達の話を思い出しました。
 
 世界中が仲良く、手をつなぐ。
 今、ロンドンという多国籍、多民族の場所に住んで、多民族にピアノを彼らの自宅で教えているからこそ、それは個人という小さな組織の中でも難しいことだと私は思っています。
 私だってイギリスでは外国人。
 郷に入れば郷に従え、で頑張ってはきました。
 でも、人種というか宗教というか、男尊女卑がとても強い国は未だに苦手ですし(お父様方から私は子供が練習をしないことを怒鳴られますし、全て命令口調です)、どうしても受け入れられない部分もあるのです。

 どうなるのでしょう。
 マンチェスターのあの寮で、皆音楽、という目標というか好きなことがあって、頑張っていた仲間。
 あそこでの会話、仲間は宝物です。
 だからこそ、色々な思いを抱きながら、ニュースに今私は目を通しているのかもしれません。
 

 

Posted on 2016/03/15 Tue. 23:58 [edit]

category: 日常

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15

燃え尽き・・・ 

 さすがの燃え尽き症候群のようでした。
 午前中は身体を起こすことができない有様。

 1月中旬から8週間。 コンサート5本に、フェスティヴァル3つ、そして昨日のファイナル。 計9回の本番。
 日本のホールのように、これらが、弾きこまれていなくても、ある程度きちんとした状態のヤマハ、スタインウェイ、カワイ、などの大手メーカーのピアノばかりであれば、ここまで大変ではないでしょう。
 プロの人はもっと多くの本番をこなしているわけですし。
 ですが、私は、今回8か所(9台)の演奏で、スタインウェイのフルコンから、古いベヒシュタイン、ヤマハ、ザイラー、聞いたことが無いメーカー3つ。 9台8社のピアノでの演奏をしました。
 
 わかりやすくいえば、カーレーサーが、それなりに整備されたスポーツカー、ポンコツの軽自動車、セダン、ジープ、クラシックカーなど違う車で8週間で9回のカーレースを行うようなものです。
 どういうことかわかるでしょう。

 でも、それをやらなくてはいけないのが、今の私が置かれた状況でのイギリスの演奏。
 リハーサルで全プログラムを通せるときは良いですが、そうでないのに、クラシックカーやポンコツ軽自動車で、カーレースを一発勝負で行えるでしょうか?
 一瞬にして、タッチと響きをつかんでいかなくてはいけないのです。
 同じヤマハやスタインウェイでも難しいことなのに。
 全く触れたことが無いピアノメーカーは本当に難儀です。

 凄く恵まれているといえば恵まれている。
 でも、どんなピアノでもお客様方には関係ないこと。
 そのピアノで最高の演奏をしなくてはいけない。
 とても大変だったけれど、鍛えられた8週間でした。

 そして、この8週間の間に引っ越しまでしているのです。
 導入のレッスンがあったり、生徒のお父様に怒鳴られたり(本当にこれは勘弁)。
 私にとっては初めての、大人(私の親世代)の方の全く初心者(ドレミすら知らない方)のレッスンがあったり。
 それなりに弾ける方の大人の方のレッスンはこれまでにもしていますが、完全にドレミからの指導は初めて。
 でも、これが子供とまた違うアプローチなので、おもしろいのです。
 
 とりあえず、次の本番はイースター後。 ということで久々に2週間半ちょっと開くので、ホッとしています。
 ですが、ここで怠けれると最後が大変になるので、さっさと暗譜は終わらせなくてはいけません。

 今週は久々に友達に会ったり、溜まっている事務仕事を片付けたり、気持ちの余裕を持ちたいな、と思っています。
 
 

Posted on 2016/03/14 Mon. 22:21 [edit]

category: 日常

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14

フェスティヴァルのファイナル 

素晴らしい青空の一日でした。
が、私は移動ばかりの一日。

午前中、家から西へ大人の方の教え。
そこから地下鉄2本(郊外なのでずっと地上ですが)、バス3本を乗り継いで、家の前を通過しながら、西へ大移動。
日曜日で、バスの本数が平日の半分くらいなので、ハラハラしながらの乗り継ぎ。

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 ケンブリッジへ行く際にも通過する駅。
 一応、ロンドン、という中に入っている場所ですが、田舎の駅。
 ここで10分あったので、ホームでお弁当(サンドウィッチ用サーモンペーストを使っての鮭ごはんもどき)を食べる余裕があったのが、この晴天下、恵まれていたこと。
 

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 久々に、車内アナウンスも無くて、次の駅もわからないような30分に1本の鈍行列車(今は、ほとんどの列車で車内アナウンスが流れるようになった)で15分。
 ロンドンを抜け出して、ハットフィールド(Hatfield)へ。
 駅前にはこんな銅像が。

 4週間ほど前にも来た、ハットフィールド。
 本当ならば、今住んでいるところからはバスで1本で来られるのです。
 が、日曜日なので、3種類あるバスの全てが動いていないという事態。
 午前中教えた場所、列車に乗った駅、このハットフィールドは、ちょうど3角形になるのですが、教えた場所とハットフィールドの間の交通機関が無い為、こんな面倒なことになるのです。
 所要時間、2時間を超えました。
 つくづく、ロンドンを離れるとイギリスは車社会だと思わざるを得ません。


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 駅から目的地までバスもあるものの、日曜日は2時間に1本。
 よって、目的地まで30分弱歩くことに。
 天気が良かったことだけが救い。
 ロンドンを離れると、家々もセミデタッチドであっても、空間が合って、ちゃんと歩道もありますし、歩くことは苦ではありません。
  

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 こちらが目的地。
 ハートフォードシャーの音楽教室。
 

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 というわけで、4週間前のフェスティヴァルのガラ・コンサート、および、ファイナルでした。
 このフェスティヴァルは、ピアノ、弦楽器(今回はヴァイオリン)、木管・金管楽器(今回はトロンボーン)、ギター、歌(今回は、アルト)の5セクションの最上位が15分ずつの演奏をしてファイナルがあったのです。
 
 私にとって初めての、カップをピアノ最上位として頂いてきました。
 といっても、これは、来年の1月に返却義務があります。
 ですが、昨年このカップを受賞したのは、10代の男の子。
 彼は、昨年10月のパリでのロン・ティボーコンクールで、最上位の第2位(第1位なし)を受賞しています。
 ちょっと縁起が良いカップです。

 ロータリークラブからのカップのようで、とても良いものだから、扱いに気を付けるように、と言われてきました。
 
 私は、演奏順が1番。
 ショパンの幻想ポロネーズを演奏。

 あの弾きにくいグランドピアノで、ぶっつけ本番の演奏。
 審査員は、ヴァイオリニストの私が苦手な音楽家が多い年代のイギリス人男性。
 
 最初の2ページは、4週間前に触れたピアノ、とはいえ、その後色々と一般的ではないピアノメーカーを弾いてしまっている為、感覚を取り戻すために、タッチを探りながらの演奏になってしまいました。
 その後は、やりたいことをできた演奏。
 この曲を弾く時、私にはポーランドの景色が浮かび始めて、ショパンの生涯がみえてくる。
 今回は、導入部分で見えてきたのは、パリのヴァンドーム広場。
 そこからぼんやりとマドレーヌ寺院が見えてきて、いつもとは違ったものに導かれて行きました。

 今回は、最初に弾いてしまったので、他の方々の演奏を全て聴けたのが良かったこと。
 トロンボーンのソロなんて、学生以来で聴きました。
 顔に、ケンブリッジの学生、と書いてあるな、と思ったら、本当にケンブリッジの学生でした。

 ギターの人が、グラナドスの詩的ワルツを弾いたのが興味深い。
 これは、元々ピアノだと思いますし、この中から抜粋で、7年前に日本のバレエ教室の発表会でピアノを弾いた時に使ったのです。
 まさか、ギターで聴けるとは思ってもいませんでした。

 
 結局、全セクションの優勝は、歌の人。
 審査員も仰っていましたが、楽器が違うものを審査するのは難しい。
 しかも、審査員は一人だけ。
 先に講評があって、他の方々と比べても私は良いことをたくさん言われたので、今回は、いけるか?と思ったのに、適わず。
 副賞として、1位になれば協奏曲の機会がもらえたので、これは本当に悔しい。
 この為に参加した、といっても過言ではありません。

 残念ですが、こうしてもう一度演奏する機会を頂けたことに感謝。
 もちろん、日本のコンクールとは違いますから、ファイナルは参加費が別料金、ということも全くありません。

 日本のように立派なホールでの演奏ではありません。
 でも、音楽が、楽器を弾くことがとても身近。
 参加しやすい参加費(日本のコンクールを調べると高すぎて私には参加すら叶いません)。
 それが、イギリスの良いところだな、と思うのです。


 

Posted on 2016/03/13 Sun. 21:35 [edit]

category: 自分のコンサート

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13

バラの精 

年齢的なこと、そして今年決まっているコンサートが小品が多く、この2年ほど続いていたコンクールからちょっと遠ざかり、再び小品に向き合う年のようです。

 普段から、小品を演奏する方ではありますが、もちろん、一曲として考えてみれば、25分かかるベートーヴェンやプロコフィエフのソナタと、3分程度のチャイコフスキーの曲とは違います。
 ただ、小品を演奏するということはその分曲数も増え、短期間にどんどん頭気持ちの入れ替えをしていかなくてはいけません。
 テクニック的にプロコフィエフやラフマニノフのソナタよりも単純であっても、反対に、他で見せ所を出していかなくてはいけないわけで・・・

 というわけで、今週末に先月のフェスティヴァルのファイナルがあるものの、先週のコンサートが終わって取り組み始めているのが、ウェーバーの舞踏への勧誘。
 ベルリオーズ編曲のオーケストラ編曲の方が知られているでしょうか。

 バレエファンには、『バラの精』のタイトルで、ミハイル・フォーキン振付のものがなじみがあるでしょう。



 これがバレエバージョン。

 
 古典派からロマン派への過渡期の作品であり、どちらの要素も強いな、と思います。
 軽い気持ちで臨んでいたのですが・・・
 テクニック的には、ある程度弾ける小学生でも弾くことができるでしょう。
 でも、だからこそなのか、これをどのように演奏するのか。
 私には、やはりこのバレエのイメージが強い作品。
 でも、今年のウィーンフィルのニューイヤーコンサートのバレエ部分が思い浮かんでくるのです。
 何が浮かぶのは、本番の空気次第。

 まずは3週間後のコンサートで出すことを目標に。
 電子ピアノで、音色が変わらない中での練習ですが、しっかり私の耳には音色が聴こえていて、変わらないのに、タッチはそれ用になっている。
 これこそ、本番のピアノ、音響でたくさん遊ぶことができそうな曲です。
 
 というわけで、ただ今ワルツばかり色々と譜面台に並んでいます。
 

Posted on 2016/03/09 Wed. 23:35 [edit]

category: 音楽

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09

筆記具事情 

 今タームのグレード試験が始まって、3週目。
 私の生徒たちは全員試験終了。
後は結果を待つのみです。
 子供たちの報告を聞く限りだと、大丈夫そうなのですが、後は試験官(一人だけ)との相性次第。

 次のタームでセオリー(楽典)の試験を受ける子たちは、過去問を解いている真っ最中。
 これは、私が日本人だからだと思うのですが、生徒たちの鉛筆がとがっていなかったり、消せる消しゴムを持っていなかったり。ご自宅へ伺っている分、家にいるのに、鉛筆削りがなかったり、消しゴムが見つからない、ということに未だに驚きの連続。
 これが、日本人のお宅であれば、問題は今のところ起きたことはありません。
 鉛筆を削らないと、八分音符なのか、16分音符なのか、32分音符なのか、よくわからない、と口を酸っぱく半年間言ってきましたが、ついに先日はしびれを切らし、珍しく鉛筆を4本も用意していたこともあり(いつもは、1本すらみつからないでいる・・・)、本人に、「削っていい?」と同意を求めた上で、生徒が宿題の直しをしている間に、鉛筆を削る私。
 
 削った鉛筆を使った生徒は、
「凄いね! 線がきれいにかけるし、クリアだよ!」
と驚いていました。
 凄く小さな子ではなく、11歳です。
 これで削るようになれば良いですが、どうなることやら。

 日本の小学校時代は、毎日鉛筆を削って持って学校へ行かなくてはいけなかったのですから、これは日本のすごい教育の部分だな、と思います。

 イギリスでは、私が高校生の時には、試験などの解答の記入は、万年筆。
 プラスチックの安価なものがあるのです。
 今はボールペンも使うようになっているようで、時代が変わったな、と思います。
  
 小学校では、筆記具などは学校に用意されていることも多く、そもそも、自分で用意をしていく、という感覚すらありません。
 よって、私がカーディフ時代、音大の付属子供のための音楽教室(土曜日)のアシスタントをしていた時、セオリーのクラスに筆記用具を持ってくる、という感覚が無い子たちが多くて、困ったものでした。
 クラスによっては、担当の先生よりもアシスタントの私の方が厳しくて有名でした。 私に注意をされた子たちが多かったはず。

 
 日本の筆記用具は本当に素晴らしい。
 生徒たちに宿題のノートを書く私には、もはや、日本の鉛筆が手放せません。
 長時間書いても疲れないし、紙質の良くないノートを使っている子達のノートにもひっかかりません。
 イギリスで買った鉛筆では引っかかることも多くて。

 どこの国にも良い部分と感心できない部分があるものです。


 

 
 

Posted on 2016/03/08 Tue. 23:09 [edit]

category: イギリス事情

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08

イギリスも変わる 

 日本は、一年行かないとたくさんのことが変わる国。
 イギリスは、それほど変化が無いようにも思う国(セントラルロンドンは違います)。

 教えの帰り、今日だけは違うルートで帰ってくる途中、外を見ながら驚きました。

 今は、ロンドン在住の日本人の方、ヤオハン、といってどれくらいの方々がわかるのでしょうか?
 私がロンドンに来た時には既に、オリエンタル・シティーと名前が変わっていたのですが、まだまだ皆さん、「昔のヤオハン」という言い方をなさっていた方が多かったように思います。
 ロンドンに住む前から、カーディフからロンドンにレッスンに来ると、その1年目は日本人のマンチェスター時代にお世話になったお姉さんとオリエンタルシティーへ行ってお昼を食べたこともある、馴染みの場所。
 当時、オリエンタルシティーには、フード・コートがあって、安くてそれなりにおいしかったのです。
 
 私は直接ヤオハン時代は知らないものの、オリエンタルシティーという呼び方よりも、ヤオハンの方が残っています。 これは日本人だけではなくて、師匠の奥様の生徒のお母様方(台湾とか中国系)もヤオハン、と呼んでいたことの名残。

 ロンドンに来て最初の一年はここに近かったものの、その後は不便で行ったことがなかったうちに、そのうちオリエンタルシティーも閉店。
 
 そして、今日通りかかったら、すごく近代的な建物になっていて、イギリススーパー・ストアのモリソンズがちょうど開店したばかりのようでした。
 モリソンズも、私がイギリスに来た頃はなかったように思い(今調べたら、北イングランドが主流だったよう)、いつしか、今は見かけなくなった、セイフウェイ(Safeway)がモリソンズに変わっていきました。
 
 この新しいモリソンズ、隣には以前からアズダ(ASDA)があります。 二つの大きいスーパーストアが隣り合わせ、というのはあまりみたことがない光景。
 どうなるのでしょう? 

 というわけで、イギリスの少しずつ変わっています。
 それでも、10年前に生活した街に戻ってきて、当時と変わらぬお店があるとホッとするのです。
 でも、ショッピングセンターを通り抜ける時、10年前のように師匠のお父様がお遣いしていらして顔を合わせていたのとは今は違う。 それが、寂しく思う時でもあります。

 

Posted on 2016/03/07 Mon. 22:11 [edit]

category: 日常

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07

ちょっと食のこと 

母の日の日曜日。
お花を持って歩いている人たちが昨日位から多くて、ほのぼのとします。
日本のように、赤いカーネーション、というわけではないので、色々なお花。
相変わらず、私が母に送るはずの母の日のカードは、郵便局へ行くタイミングが無くて、バッグに入ったままです・・・

今の家に越してきて3週間。
2月前にイギリスで買った炊飯器がダメになってしまい、今は再びお鍋でご飯を炊く生活。
渡英当初は、日本から文化鍋を持ってきてあったのですが、これはすでにダメになって持っていません。
というわけで、普通のお鍋で炊いていますが、前の家では問題なく炊けていたのに、今の家は未だに火加減がつかめず、最初の数回は芯が残ってしまって失敗。 やっと火加減、時間をつかむことができてきました。

日本の小、中学校時代の家庭科の時間に文化鍋でご飯を炊いた時には、どうしてこんなこと・・・ と思っていましたが、今となれば役に立っています。

 もう10年ほど前になりますが、コンクールでノルウェーに行った時には、物価の高さからユースホステルに宿泊。
 食事も本当に高くて、ユースホステルのキッチンで自炊。
 バックパッカー中の日本人たちと仲良くなって、日本のように炊いたご飯に飢えていた彼らに、お鍋でご飯を炊いて喜ばれたことが。 スモークサーモンだけはお手頃だったので、これをご飯に乗せて、誰かが持っていたお醤油をかけて食べたスモークサーモン丼がおいしかったこと。
 懐かしい。

 
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こちらは、ロンドンのB級グルメ?? ソルトビーフ(Salt beef)サンドウィッチ。
 北ロンドンにいくつかお店があって、バスの中から看板を見ながら気になっていました。
 昨日、コンサートと教えの間にちょっとだけ家に帰ったので、家の近くでしょっちゅう前を通りながら、気になっていたので、これをテイク・アウェイしてお昼ご飯に。 私はこれだけロンドンに住んでいても、初めて食べました。
 
 名前の通りです。
 大きな塊のビーフをおじちゃんが削って下さって、ライ麦パンにはさんだもの。
 温かいビーフです。
 元々は、ユダヤ系のもののようですが。
 
 市内だと、ブリックレーンのソルトビーフ・ベーグルが有名なのですが。
 
 普段あまりビーフを食べない私には、最初はとてもおいしかったものの、途中からさすがに飽きてきました。
 が、凄い食べ応え。
 食べて教えにセントラルまで行って、9時間経ってもお腹が減りませんでした。
 
 
 今住んでいる家には、数種類の人種が生活していますが、イラン人の女性はたまにキッチンで一緒になることがあり、素材の扱い方が違うので、おもしろいな、と思っています。
 大家さんご一家は中国人なので、おいしそうな中国料理の匂いが食欲をそそります。
 私は、1人暮らしからのシェアではキッチンの使い方がまるで違い、未だに慣れないでおります。
 作り置きができなくなったのが、一番の痛手。
 そろそろ慣れたいのですが。

 

Posted on 2016/03/06 Sun. 23:24 [edit]

category: 日常

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06

バレエで使われている曲ばかりでのコンサート?Muswell Hillにて(3月5日) 

寒さが戻ってきているようです。
東京と10℃近く違うようで・・・

 久々のロンドンでのコンサート。
 しかも、セントラルではなくて、3週間前まで住んでいたところから近くて、しょっちゅう前を通っていた教会でのこと。
 北ロンドンでちょっとおしゃれな、Muswell Hillにて。
 道すがら、新鮮味が無いといえば新鮮味が無い。
 でも、先週のコンサートとほぼ同じ時間に開始なのに、家を出るのは3時間も違う。


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 この4年ほど続いている、という第1土曜日のランチタイムコンサート。
 

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 びっくりなピアノ。
 さすがに、本番でこのクオリティーは私も初めてです。
 John Brinsmeadというメーカーのピアノ。
 色が茶色っぽくなっている2か所は、鍵盤が剥がれています。
 これは私には厳しい。
 鍵盤が剥がれている分、1.5ミリメートルほど他とは高さが違うわけです・・・
 タッチの感覚がかなり変わってくるし、わけがわからなくなってきます。

 プログラムは、
 バッハ: 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第8番 変ホ短調
 モーツアルト: ロンド ニ長調
 チャイコフスキー: 6つの小品 作品51より ナタ・ワルツ、ロマンス
 ショパン: ノクターン 作品55-2
 ショパン: 華麗なる大円舞曲 第1番
 リスト: 愛の賛歌
 リスト: メフィスト・ワルツ 第1番

 バッハは、今年に入って初めてのはず。
 魔物がいました・・・ 
 
 チャイコフスキーは久々に新曲を。
 クランコ振付のバレエ『オネーギン』の第2幕で使われているナタ・ワルツ。
 弾くのは楽でも、演奏するのは難しいチャイコフスキー。
 数回舞台に出さないと本当にやりたいことはなかなかできないな、というのがいつも思うこと。
 遊べるまでにはなりませんでした。
 
 ロマンスは、弾けば弾くほどおもしろい。
 昨年観た、ロイヤルバレエでの『オネーギン』。
 この曲が使われている第3幕の、タチアーナとグレーミンのパ・ドゥ・ドゥ(タチアーナが真っ赤なドレスで踊る場面)。
 あの時のラウラ・モレーラのタチアーナとヨハネス・ステパネクのグレーミンが浮かんできて、それに導かれて弾いていました。
 信じられないことに、今年に入ってまだ一度もオペラハウスへ行っていません。
 行って、刺激を受けてこなくてはいけません。
 
 ショパンのノクターンは、2度目の本番。
 ということで、先日ケンブリッジで弾いた時よりもみえてくるものがある。
 弾き込んでいきたいと思います。
 こちらも、ロビンス振付のバレエ、『In the Night』で3組目のカップルが踊る曲。
 少しだけバレエが見えてきました。

 本当は、リストの『愛の賛歌』ではなくて、プロコフィエフのロミジュリ抜粋をする予定でした。
 が、ピアノがこれに耐えられなく(音域の音質が凄く差があった)、こちらに直前で変更。
 無理にプロコフィエフを弾くよりも、愛の賛歌でよかったかな、と思います。
 響きもこちらの方があっていたようです。

 そして、約1年振りのメフィスト。
 メカニック的に危ないところもあったのですが・・・ そこは、音楽性と流れでカバー。
 体力、脳を奪われる曲です。
 でも、これも、マクミラン振付けの『マイヤリング(うたかたの恋)』の第2幕、高級娼婦がいる居酒屋でオーストリアの皇太子(エリザベスの息子)と高級娼婦ミッツィー・カスパーが踊る曲。
 あの舞台が蘇りました。

 考えてみれば、バッハはウィールドンが数年前にロイヤルバレエに振付け(エレクトリック・カウンター・ポイント)していますし、リストの愛の賛歌は、リアム・スカーレットがアリーナ・コジョカルとヨハン・コボーに振付けたものを昨年のガラで観ましたし、ショパンの華麗なる大円舞曲は、100年以上前に、フォーキンが振付けた『レ・シルフィード』の最終曲。
 ということで、改めて見直してみると、モーツアルト以外は、全てバレエに振付けられて観たことがある曲ばかりのプログラムでした。

 
 いらして下さった方々、ありがとうございました。
 

Posted on 2016/03/05 Sat. 23:43 [edit]

category: 自分のコンサート

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05

音楽は楽しい?? 

 先週、ハーフタームが終わって通常に戻った時には、2週間経つと、ずいぶんと日が伸びるのだな、と驚いたものです。
 今日は、天気が良かったこともあるでしょう。
 午後6時でもまだ薄明るいよりもちょっと明るい。
 あと3週間したら、サマータイム。
 いつもはもっと待ち遠しいですが、今年は既にお花も咲いている分、ありがたみが少なそう???

 ピアノに限らず、楽器を習うということ。
 どういうことなのでしょう?
 確かに、音楽、とは、音を楽しむである。
 漢字とはすごいな、と思いますが。

 では楽しいとは??
 音楽は楽しい曲だけではありません。
 悲しい曲、辛い曲もあります。
 子供だから楽しい曲が好き、というのは大人の考え。
 子供でも、悲しかったり、ゆっくりだったり、という曲を好む子もいる。
 
 こういう曲は、音楽を楽しむことにならない?
 楽しいって本当にどういうことなのでしょうか??

 聴いていたって、そのフレーズ感、音質によっては、頭痛、吐き気をもよおしたことが私は何度もあります。
 これは、私が楽しんでいないから?

 聴くことですら、楽しいの定義はわかりません。
 それに加え、楽器を弾く、いや、習う、ということ。
 何度か書いていますが、そのジャンルの音楽を聴いていないのに、そのジャンルで強い楽器の生の音(ある程度弾ける人が弾く演奏、という意味で)を聴いたことが無い。
 
 ピアノは大変です。
 私だって、大好きでこれを私の生きる道に選びましたが、それでも、辛かったり大変だったりすることはある。
 弾けなくて、自分を怒ることもある。
 でも、どうして続けるのか?
 それは、弾けた時の喜び、聴いて頂く幸せを知っているから。
 
 イギリスは2つ以上の楽器を習うことはごくごく当たり前なので、私の生徒たちも、ピアノ以外の楽器を習っている子達が多くいます。
 ピアノを先に初めて、2,3年後に他の楽器(弦楽器、管楽器)を始めた子達。
 グレードの進み具合という感覚でですが、ピアノよりもずっと早い。
 
 
 読譜が苦手だったり、なかなか弾けない子たちを目の前にする時、私が他の先生方のように、弾いてそれをまねさせたらどんなに楽だろうか?と悪魔のささやきが聴こえることもあります。
 でも、それは、その時は楽かもしれない。 私にとっても子供たちにとっても。
 でも、そのうちそれは、苦しみに代わってしまう、と思うのです。

 
 ちょっと落ち込むことがあった今週。
 私に怒られて泣いたこともある(これは、あまりにも自分勝手な練習で、グレード直前に曲が完全に崩れたからです)男の子にピアノ好き?と聞いてみました。
 満面の笑みで、「大好き」
 練習辛くないの? 大変じゃないの?
「大変な時もあるけれど、できるようになるでしょ?」
 私に怒られても続けたいと思うの?
「思うよ!」

 とのことでした。 厳しいけれど、滅多に怒ることはないので。
 生徒の満面の笑みと力強い答えに救われました。

 ピアノのレッスンで、多くの先生方も掲げている、
「楽しいレッスン」
 私はこれを前面に出すことはできない。
 「楽しい」の定義は皆違うから。
 でも、弾けることを楽しいと思える時が来る、レッスンをこれからも続けていけたらな、と思いました。
 だから、私は生徒たちにそれを言えるように、自分でもピアノを弾き続けていたいと思います。
 それがなくても、私からピアノを取り上げることはできませんが!!


 
 
 

Posted on 2016/03/04 Fri. 23:55 [edit]

category: 音楽

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04

ロンドンでのコンサートのお知らせ 

 約1年振りに、珍しくロンドンでの演奏が続きます。
(今年は、これに加え、6月末にトラファルガー広場横の教会でのずっと楽しみにしていたコンサートがありますが)

 ブログの横にコンサート予定は書いているものの、スマホからだとみえないようなので。

 3月5日(土) 12.00-13.00
 St James Church
 St James Lane, Muswell Hill, N10

 私が北ロンドン、ゾーン3以降でおしゃれな街だと思う、Muswell Hill(TubeだとEast Finchley, Highgateが最寄り駅)の教会でのコンサートです。
 毎月第1土曜日に行っているようです。

 バッハからプロコフィエフまで色々と演奏予定

 3月31日(木) 13.15-14.00
 St Pancras Church
 Euston駅の目の前の教会です。

 こちらは、数年前に一度演奏させて頂いたことがあります。
 こちらでは、モーツアルトとロマン派の小品の予定。

 どちらも、入場無料(終演後に、教会のRetiring Collectionはありますが)ですので、お時間がおありであれば、いらしていただけたら嬉しいです。
 クラシック音楽がイギリスではこういう部分が身近であるな、と思っています。
 もちろん、教会ですので、外の音が聴こえたり、ピアノが良いものではありません(St Pancras Churchはヤマハが入っていますが)。
 
 どちらも、寒そうな教会なので、とりあえず、少しでも気温が上がってくれることを願うのみです。

 
 

Posted on 2016/03/04 Fri. 12:01 [edit]

category: 日常

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04

チェスターフィールドの街  

早いですね。 既に3月。
 今日は、ウェールズでは、St David's Day。 
 ウェールズからイングランドに来て、イングランドでの時間の方が長くなったのに、今でもウェールズのことの方が覚えているのです。

 朝8時前のロンドン・St Pancras International発の列車で、北へ。
 大抵コンサートで移動する時には列車が空いていることが多い(人の波とは反対側へ動くことが多い)のですが、今回は、かなり混んでいましたし、最初の停車駅、レスターからはほぼ満席。

 2時間弱で、約220km北へ移動して、ダービシャーのチェスターフィールド着。
 チェスターフィールドは、ピーク・ディストリクト(Peak District)の東の端でもあります。
 地名でピンときた方、同志でしょうか?
 ピーク・ディストリクトといえば、ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』でMr ダーシーのお屋敷があるところ。
 1995年(でしたっけ?)のBBCの6回のこのテレビシリーズ(コリン・ファースがMrダーシーを演じた版)では、チェスターフィールドから西へ移動したところにある、Chatsworth Houseというお屋敷が使われており(中は違う)、ここは私がイギリスで一番行ってみたい場所の一つでもあります。
 『高慢と偏見』ファンの友達としゃべると、大抵は、Chatsworth Houseへ行ってみたいよね、という話になるのです。
 
 
 チェスターフィールドの駅から街中までは20分弱歩きます(コーチだと街中)。
 駅を出て、すぐにみえてくるのが、このSt Mary教会。

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 塔の部分が特徴的。
 帰りにちょっと中を覗きましたが、中は普通。


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 チェスターフィールドの街の中央には、マーケットがあります。
 ヨーロッパへ行った時のような雰囲気。
 時代でしょうか。
 お野菜などのお店はずいぶんとありませんでした。
 曜日の関係もあるかもしれません。

 
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 マーケット・ホールの建物を挟んで反対側から。
 マーケットホールは、3年前に来た時には中の改装中で入れませんでした。
 ちょっとモダーンに改装されていました。
  

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 この外から見ると素っ気ないパブ。
 演奏した図書館のカフェでお昼を食べようか、と思っていたのですが、かなりいっぱい。
 というわけで、歩いていたらこのパブにお年を召した方々が入っていくのに気が付きました。
 外に書いてあったメニューも良かったので、入ってみることに。
 
 ここが、良い意味で田舎、イギリスっぽい古さが残ったパブでした。
 中はとっても年齢層が高い(私のオペラハウスのお友達と同じようなものです)。
 久々に、パブの定番メニューの一つ、スカンピ(Scampi)を。
 寮時代を思い出したり、懐かしいメニュー。


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 チェスターフィールドにも、チューダー朝の建物が多いのです。
 街を歩いていて思うのは、人がそれなりには歩いているのに、ロンドンのような喧噪がない。
 静か。

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 こうした小道があったり。
 食事をしていた時間も入れ、それほど体調が良かったわけでもないのですが、演奏後1時間半ほどの街歩きでした。

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  クロッカスはきれいに咲いていましたが、ダフォディルはまだのところも。
 やはり、ロンドンよりも北だからでしょうか。


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 駅にはこんな銅像が。
 3年前には記憶がありません。


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 そして、駅のホームにあった、自動販売機。
 さすがに在英が長い私もこれは初めてみました。
 ローカルファームの牛乳。
 上は1パイント、下は2パイント。
 
 2パイントの牛乳を持って旅するか?
 どこかから帰ってきて、スーパーが開いていない時間に買って帰る為??
 でも、イギリス人なら、2パイントの牛乳をもって旅してもおかしくありません。
 たまに、乗り合いバスで、2パイントの牛乳パックをがぶ飲みしている人を見かけますから。

 というわけで、駆け足のチェスターフィールドでした。
 私が持っている日本のガイドブックにはこの街は載っていません。
 私は、ガイドブックに載っていない街をコンサートで訪れさせて頂くことが多いですが、イギリスには素敵なところが山ほどあるな、と毎度思うばかりです。



 

Posted on 2016/03/01 Tue. 23:34 [edit]

category: イギリス 遠出

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