07 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 09

WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ホテル・オークラ ロビーコンサート 菊地裕介さん(8月25日) 

 想像よりも、最初の2,3日を除いて、日本の暑さが厳しくなくて助かっています。
 ただ、日本の方々が涼しくても、私は暑さを感じますが。

 毎日充実していますし、ここに書き残したいことはいろいろとありますが(先週のアブ・ダビ空港でのもめごととか・・・)、なかなかゆっくり書く時間もなく。
 
 とりあえず、先日行った、コンサートのことを。

 8月25日、東京のホテル・オークラの本館ロビーで行われた、ロビーコンサートへ行ってきました。
 毎月、25日に行っているもの。
 今回が、現在の本館での最後のコンサート、ということで、このコンサート自体ずっと気になっていたので、行ってきました。

 2年半前に東京で聴いた時に興味をもったピアニスト、菊地裕介さんのコンサートでした。
 普段のこのコンサートの状態は知りませんが、かなりの聴衆の数でした。
 そして、そのほとんどが、おばさま方、というのが、日本のクラシック音楽コンサートの現状なのか、それとも「イケメンピアニスト」と言われていた菊地君ゆえなのかはわかりません。
 私も10数年前、まだまだインターネットがここまで盛んでない頃に、カーディフの音大時代に、日本から来た、日本の事情に詳しい同じ大学にいた日本人ピアニストから同世代の日本人ピアニストについて聞いた時、真っ先に名前を言われたのが、
「僕より若くて、イケメンでうまい菊地裕介、というピアニスト」。
 よって、私の頭にインプットされていました。


 プログラムは
 ラヴェル: 優雅で感傷的なワルツ
 グラナドス: ゴイェスカスより、『愛と死(バラード)』
 ショパン: 英雄ポロネーズ
 
 アンコール: シューマン: 子供の情景より、トロイメライ

 2年半前にコンサートを聴いた時に興味を持ったのが、菊地君が弾く、ラヴェルの水の戯れ。
 音高卒業後、フランスで学んだ菊地君は、私がずっと学んできたロシア系とは違うピアニズム。
 今回も、プログラム最初のラヴェルは、あの奏法ならではの、軽さのある演奏。
 
 ラヴェルは憧れるものの、これだけはあのフランス奏法で弾きたいな、なんて思ってしまうこともあり、なかなか手をつけられません。
 軽さと、構成力の強さ。
 
 スペインものになかなか手を出さない私は、スペイン系の音楽にも疎く、ゴイェスカスも、この曲は初めて聴きました(情けない・・・)。
 基本的に、私が好む演奏家、というのは、知らない曲を聴いた時に、どのような曲なのか、伝えてくれる演奏者。
 知っている曲でもよくわからない、ただただ弾いている演奏者もいるわけです(私自身も気をつけなくてはいけないことです)。
 そういう意味で、菊地君の演奏は、これを弾いてみたいな、と思わせてくれる演奏でした。
 ただ、1度聴いてわかりやすい、という曲ではありませんが。 
 
 英雄ポロネーズに関しては、解釈、テンポ感が全然違い、皆が知る曲の難しさ、というのを改めて感じました。
 ただ、中間部の左手のオクターブは見事でした。
 
 ピアノ自体の音質もあるのかもしれませんが、大きな音の厚い和音よりも、全体的に弱音の方がきれいな印象がありました。
 
 人の演奏を聴くことは、なんと楽なのか、と思います。
 ただ、ロビーコンサートということで、集中力など調節が大変だろうな、というのが、あのような場所での演奏の難しさを経験もしている私の意見。
 楽なのと同時に、自分が弾きたい、と思ってしまうのもこれもまた私。
 日本には、素晴らしいホールと楽器がたくさんありますから。

 母と二人だったのでよかったですが、帰宅するのに、予定の2倍近くかかりました。
 ちょうど、列車のトラブルが多く出た日。
 イギリスから、涼しい気候と共に、信号機トラブルなど、イギリスの風物を持ってきてしまったようです。
 
 自分が弾くのとは違うレパートリーのコンサートを聴き、まだまだ弾きたい曲がたくさんあるな、と思うばかりでした。
 そして、ロンドンなら、ちょっと見渡せば、知っている人にあうのに、それがないのが、ここが東京なのだ、と再認識しました。

 

 

Posted on 2015/08/28 Fri. 13:43 [edit]

category: エンターテイメント

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28

LHR T4 - ADH (8月19日) 

ずいぶん慣れた、といえども、湿度と温度の高さに参りっぱなしです。
 お風呂屋さんみたいな、実家近くの温泉?へ行き、日本食を食べ、特に予定の無かったこの3日間は夏休みです。
 蝉の鳴き声が聞こえるのが、なんとも日本の夏です。

 折角なので、ロンドンからのフライトのことを。

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 8月19日、ロンドン時間朝5時15分過ぎに家を出て、チューブを乗り継いでヒースロー空港に着いたのは、朝7時頃。
 朝9時30分ロンドン発のエティハド航空。 
 前回とはデザインが違います。

 エティハドは、2011年に続いて2度目。
 現在は、エコノミークラスでも、預け荷物が30kg。
 その代わり、機内持ち込みが7kg。
 機内持ち込み荷物もしっかりと重さをはかられました。

 ヒースローはいつもゲート番号が出るのが、遅い。 
 ですが、今回は7時半にチェックイン(Baggage drop)した時に、既にゲート番号が発表されていました。
  

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 8時30分ボーディング開始のはずが、遅れていたので、案内板を見ていたらおもしろそうなものをみつけたので、行ってみることに。
 ターミナル4のゲート14,15あたりにある階段。
 2年前にターミナル4を使った時にはなかったはず。


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 展望デッキ、みたいな名前の場所。
 私にとっては超危険な場所でした。


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 昨年できた、第2ターミナルもみえます。


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 ここは、滑走路のすぐ目の前。
 多少望遠にはしていますが、完全に肉眼で見え近づいてくる飛行機。
 向こうの方には、ロンドン・アイもみえます。
 
 
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 着陸寸前の飛行機をこれだけ近くで見られると、楽しいものです。
 
 ここに一日中いることができる、と判断した私は、自分の乗る飛行機に乗り遅れるのがわかるので、3,4機の着陸をみて、自分の乗る飛行機のゲートに戻りました。
とにかく、次々に飛行機が着陸するので、飽きることはありません。

 
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 30分遅れで、午前10時、ヒースロー空港を離陸(したはず)。
 いつものことで、離陸が大の苦手な私は寝ていたので、知りません。

 今回乗った機体は非常に大きく新しく、とても快適な機体でした。
 ギャレーも木と黒を基調にしたデザインで、おしゃれでした。

 エティハド航空、ということで、メッカの方向を示し続ける画面もあります。


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 長距離路線では、地図を表示し続ける私は、今回も一本も映画を観ずに、ひたすら地図を見ていました。
 ブカレスト付近フライト中。 
 常にこちらでも、メッカの方向、距離を表示中。


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 このようなルートで、約7時間の飛行。
 

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 こちらが、機内食。
 私はラムのビリヤーニ。
 チキンは洋食でした。
 前回はもう少しアラブ色が強いものでしたが、今回はさほどそうでもなく、少々残念。
 
 出発が30分遅れた割には、ほぼ時間通りにアラブ首長国連邦に到着。
 
 2時間半ほどの乗換時間でしたが、ここで、乗り継ぎの為の荷物検査で、検査担当のアラブ警察ともめて、乗り継ぎ時間のほとんどを言い合いに費やす、という全く飽きない乗り換え時間でした。

 

Posted on 2015/08/23 Sun. 20:40 [edit]

category: 日本

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23

日本は暑いです 

昨日、8月20日午後3時20分、2時間遅れで、無事に成田空港に着きました。
 ロンドンのフラットから、日本の自宅まで、31時間の移動でした。

 今回は、2011年に続き、2度目のアラブ首長国連邦(UAE)の首都、アブ・ダビ経由のエティハドでの移動。
 前回もアブ・ダビ - ロンドン 間が5,6時間遅れでしたが、今回も、アブ・ダビ - 成田間が2時間遅れ。
 フライトは周りの人に恵まれて、楽しい時間でしたが、フライト自体は、今までで一番最悪でしょう。

 それにしても、日本は暑い。
 アブ・ダビで夜7時半に到着した時は41℃というアナウンス。
 夜中12時にバス移動、タラップでの飛行機への搭乗だったので、37-8℃のアブ・ダビの空気を味わい、驚きました。
 ただ、湿度がなく、炎の中に入ったようでした。

 今日は少し涼しいそうですが、私にとっては全くそのようなことはなく、片頭痛が続きます。
 
 それでも、輝き、ふっくらとして、何もかけなくても食べられる日本のお米に、ひじき、焼き鮭、お豆腐、お味噌汁、日本最初の夜は、母にリクエストしてあった、日本ならではの幸せなお夕食。

 あっという間に過ぎてしまいそうですが、有意義な時間を過ごしたいと思います。
 

Posted on 2015/08/21 Fri. 20:54 [edit]

category: 日本

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21

もうすぐ 

 いまいち実感もわかないまま、日本行き。

 今日のロンドンは、気温が20℃に達しなかったと思います。
 午前中教えに行くのに、半袖にカーディガンでは寒くて、空き時間に家に帰ってから夕方の教えに行く時には、セーター。
 それでも、肌寒いほど。
 日本がいくら、ずいぶん落ち着いた、といっても、私にとってはとんでもない猛暑に感じることだと思います。

 ほぼ荷造りも大きいものは終わり近く。
 手荷物は全く。
 
 
 ロンドンの家を出てから、成田空港に着くまでがちょうど24時間。
 しかも、今回は時間的に地下鉄の始発に乗れるので、ナイトバスではなく、かかる時間が少ない地下鉄移動でなのです。
 カーディフに住んでいた頃を思ったら、それだけでも時間短縮です。
 
 どこの国に行くよりも、日本へ行くことが一番緊張します。
 特に今回は2年経っていますし、日本は1年間でも変わってしまう国。
 先週、2年ぶりに集まった日本人のおじ様たちのお集まり(に私もお声をかけて頂いています。 その節は楽しい時間をありがとうございました)で、考えてみれば、教え以外では昨年のサマーコース以来1年ぶりに1対1ではなく、数人で日本語をしゃべる機会が。
 最初は、きちんと聞き取れず、戸惑ったのも、心配事の一つ。

 4年振りの中東経由。 とにかく、時間がかかります。
 そして、飛行機はほぼ満席らしい。
 
 夕方遅い時間に、今年度のロンドンでの教えは全て終了。
 夏休み最後のレッスンで怒られた子もいれば、先週よりましになっていて、安堵した子もいれば、色々。
 ロンドンに残る組は、私が帰国する直前に慌てるのではなく、引き続き練習してくれたら、と思います。
 あとで困るのは私ではなくて、本人なのですから。
  
 日本でちょっと教えがありますが、楽しみにしています。
 
 日本の湿度、気温に耐えられるのかが心配事ですが、どうにかなると思って、飛行機を降りてきちんと入国したいと思います。
 

 

 

Posted on 2015/08/18 Tue. 23:55 [edit]

category: 日常

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18

語学学習 ① 

 小雨が続いた昨日とは違い、今日は晴れ。
 こちらが暖かくて助かる、といっても、日本(東京)の最低気温より、ロンドンの最高気温が下。
 私は本当にどうなるのでしょう??

 夏休み中、ということで、日本から語学研修(今は語学留学という言葉を多く見かけますが、私は個人的に好きではありません)に来ている方々も多そうですが、複雑な思いになります。
 以下に記すことは、あくまでも私の個人的意見、考えです。

 私は以前も書いたように、英語が大嫌いでした。 今でも好きではありません。 英語の勉強、というものは、英語学校に通った1年間しかしていません。
 私にとって英語は生活に必要な手段。
 
 イギリスで勉強している、というと、まず英語が好きなのか?と日本人からは聞かれますが、イギリスに行く=英語が好きという人だけではない、と思っていただきたい。
 私は、高校生の時、進路を決めるにあたって(大学の名前で行きたい大学を選ばない、という方針の高校。 中学受験をした時、入試説明会で大学進学率、大学受験のための授業、という話をしなかったのがここと第1志望の学校だけだった、というのが私の両親がここを第2志望に決めた理由)、バレエの衣装デザイン、作る人になりたい→日本では当時勉強できなかった→東京で勉強できる学科がないから、それを学びに北海道の大学に進学する、という感覚で、私はイギリスを選んだ。
 簡単に言うとこういうこと。
 英語ができない危機感?ありませんでした。
 本当は危機感をもつべきだった。 でも、留学したい、という感覚ではなかったので、変に危機感を持たなかったのです。
 
 英語は、高校受験がなかったこともあり、勉強せず、中学1年生の一番最初の小テストから追試。 
 中間テスト、期末テストもほぼ追試。
 高校1年生からは英語の授業はほぼ全て成績順。 中学3年生の時は、1種類だけ成績順。
 ほぼ全て一番下のクラス。
 ですが、なぜか、高校2年生の時のWritingの英語の先生とは彼女がもう定年退職をしていらっしゃることもあり、いまだに連絡をとりあっているのです。
 そして、彼女が5年前に日本で私がリサイタルをした際にはいらしてくださり、中、高校時代の友達も何人か来てくれたのですが、その先生のことがわかる人、わからない人で、英語が当時できたか出来なかったかが明確になる、というおもしろいことがありました。

 高校3年生の時の担任からは(既に学校は退職)、
「加藤さんほど英語ができなくて海外に行こう、と思う人はいません」
 とはっきりと言われ、それをいつも心に留めています。
 だから、私は当時の自分の英語力を考えて、日本人に対して冷たい、と思われる言動になることも多々あるようですが、これは、当時言われた言葉によるものが大きい。
 
 
 語学研修の斡旋会社を通してイギリスだの英語圏の英語学校へ行き、現地の友達ができない、日本人ばかり、とも多く読みますが、当たり前。
 現地人は、語学学校へは通いません。
 そこへ来るのは、英語圏ではない人たち。
 日本の斡旋会社に手配をしてもらえば安心かもしれませんが、それだけ、他の日本人も利用する、ということ。
 自分で、英語で調べて(今はインターネットがあるのですから!!)、大都市ではないところの英語学校へ申し込みをして、ということをすれば、少しは緩和されると思いますが。
 
 イギリスは特に多人種が生活する国ですし、外国人が珍しいわけではありません。
 昨年までのサマーコースもそうですが、どうしても同じ言語の人同士で固まってしまう。
 日本人の学生は、ほかの国の人たちと交流して、私は英語もできるし!と思っている方も今までにもいました。
 でも、現実は違う。 もちろん、1週間後には少し状況がかわりますが、どうしても固まるのです。
 それは、日本人だけではなく、私が参加していたところでは、ロシア人グループは、まず固まる(ロシア人も英語ができない人が未だに多い)。
 イギリス人のティーンなんて、彼らと同じ速度で英語がしゃべれなければ、相手にしてくれる人は本当に少数です。

 日本と同じ感覚で語学研修に行って、嘆いている文章をよくみかけるようなきがして・・・・
 少しでも、英語は目的ではなく、手段、という考えの人が増えてくれたらな、と思うばかりです。
 
 わけわからぬ文章になってきました。
 続きは後日。

 
 

Posted on 2015/08/15 Sat. 22:58 [edit]

category: 日常

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15

ボーンマス、最後にサプライズ! 

 久々に雨の今日です。
昨日でなくてよかった。

 ロンドンから南西へ120kmほど、海岸沿いのボーンマス(Bournemouth)までは、途中5駅停車する列車に乗って、ロンドン・ウォータールー駅から2時間弱。
 8時35分ウォータールー発。 ウォータールー駅というのは、私にとってなじみの薄い駅であり、多分、3年振りの利用になります。
 ウィンブルドンなどからの短距離路線の発着駅、ということもあり、ちょうど8時過ぎの駅は通勤客で非常に混雑していました。
 
 8両編成であったこともあり、それなりに空いていた列車。
 帰りは4両編成で非常に混雑していましたが。
  
 イギリスの鉄道料金、というのはとてもユニーク。
 早ければ安い、というわけでもなく、早すぎると高い。
 10-12週間前に安い切符が売り出されます。
 現在、レートにより、非常にイギリスポンドが高く感じると思うので、価値的には同じようなものであろう、マクドナルドの普通のセット?で考えると、行きは、セットの4倍くらい。 帰りは、セットの4分の1くらい。 という私のボーンマスまでの切符料金でした。
 帰りは1ポンドですから、本当に安い。 もちろん、安いチケット発売初日に買っています。 
 ロンドンの乗り合いバス1回分よりも安い(手数料が50ペンスなので、厳密に言うと、バスと同じ料金)。
  その代り、時間指定です。
 
 帰りのボーンマス駅で、非常にエキサイティングなことがありました。 これは最後に。


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 ボーンマス駅から、街中までは、歩いて20分ほど。
 バスもありますが、お天気も良く、列車に座っていた後なので、私は歩きで。
 真ん中に背の低いヤシの木のようなものが植わっていて、こうした珍しい形の建物もあり。
 開放的さが南に来たことを感じます。


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 演奏した教会のすぐ近くまで来たら、遊覧用のバルーンがあがっていました。
 海の近くの公園であげていました。

 前回の9月第2週目とは違い、人の数が多い、というのが第一印象でした。


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 ロンドンを出る時には夏の格好の私は浮いていましたが、ここでは、カジュアルな格好が多くて、反対に浮いていたはず。
 傘を持って出かけたほどなので、まさかこのような晴天になるとは思いもせず。
 前回は閑散としていたビーチも、さすがに夏休み真っ只中、とあり、凄い人でした。

 ちなみに、この写真の奥の方に見えているのが、ワイト島。
 来年1月に行くのが、今から楽しみです。


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 反対側も凄い人。
 多分気温が25℃くらいはあったと思いますが、泳いでいる人も多くいました。
 在英17年になりますが、こうしてイギリスでビーチにたくさん人がいて、泳いでもいる、ということに軽いカルチャーショックを受けました。
 そして、ロンドン以外で人がたくさんいるのも初めてかもしれません。
 
 ちなみに、私もビーチでお昼を、と思いながらお弁当を持ってはいましたが、敷物も持っていませんし、波打ち際を歩ければ、なんて思ったものの、あまりにも人が多くて、大きな荷物を持った普段着の人がここを歩いたら変だ、と思い、人に当たって海に転んでも困るので、残念ながらやめておきました。
 
 
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遠くにヨットが浮かんで、水がキラキラして。
 どうして、印象派以降の作曲家が海、水を題材にした作品を書き、ロマン派にも舟歌が多く存在するのかがわかる気がします。
 

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 ビーチでのランチを諦め、近くの大きな公園の芝生で、日本風お弁当。
 コンサートにいらして下さった方が声をかけて下さったり、ご夫妻でいらして、そのまま公園でお昼を召し上がっていたり、素敵な光景。
 ビーチでお昼でないのは残念でしたが、今の時期限定、芝生の上でのお昼は一番のごちそうです。

  

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 街中はショッピング街になっていて、お店の種類もロンドンと変わりません。
 ロンドンだとあちらこちらに散っていて時間がかかりますが、日本行きの前、ということもあり、いくつか行っておきたかったお店にまとめて行けてしまったのも、地方の大きな町で助かること。
  
 街の一部は、アーケードもあり、まるでディズニーランド?


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 開放感と、ワクワクする感じが入り混じっています。


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あっという間に時間は過ぎていき、駅へ。
 黄色のタクシーが異国に来たようで印象的。


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 天候が良かったこともありますが、ここも開放的な駅構内。

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 発車の10分前にはホームで待っていたのですが、反対側のホームに、乗車できません、という放送が流れてから、こんな列車が入ってきました。
 わかりにくいのですが、窓辺にはランプもあって、食堂車のようなものも。
 かなり混雑していました(ここの駅では乗り降りできないけれど、なぜか停車)。
 私には最高のサプライズ!

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 機関車でした! 
 が、これは、一番後ろの車両で、実際に一番前で引っ張っているのは、ディーゼル?
 ですが、こうして、保存鉄道以外で、機関車がついているのは初めてみたので、とてもラッキー。
 
 座席予約ができないこの路線。
 帰りは、クワイエットコーチだったのに、騒がしくて、全くクワイエットではない列車でロンドンまで。
 まだ明るいうちにロンドンに帰ってきました。

 先週に比べ、短すぎて呆気ない列車の旅。
 ですが、気付いたこと。
 昨日家を出た時間よりも早い時間に家を出て、今朝起きた時間よりも遅い時間に実家に着く。
 これが、1週間後の私。
 久々の長距離、しかも、中東経由。 思っているよりもこう考えると時間がかかりそうです。


Posted on 2015/08/13 Thu. 22:49 [edit]

category: イギリス 遠出

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今シーズンラスト。 ボーンマスでのコンサート (8月12日) 

曇り/雨のマークが出ていましたが、日中は晴天に恵まれました。
 
 2014-15年度(2014年9月から2015年8月)最後のコンサートは、2012年9月に初めて演奏させて頂いた、南イングランド、ドーセット(Dorset)の入り口のボーンマス(Bournemouth)にて。


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 街の中心部への入り口にある、St Peter's 教会。

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 教会の後ろ側からですが、全景は入りません。


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 中は、なんとなく一番私にとってしっくりくる、というか落ち着く教会らしい教会。


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 こちらには、茶色の外装、装飾譜面台がついた、スタインウェイのフルコンサートグランドのピアノ。
 前回弾かせて頂いた時には、現在のニューヨークスタインウェイには無いような暖かく、まろやかな音が魅力的だったものの、ハンマーの消耗が激しく、音が曇りやすくてタッチが大変だった記憶(記録)がありました。

 伺わなかったのでわかりませんが、リハーサルで思ったよりも弾きやすくて中を覗いたら、ハンマーがきれいだったので、手を加えたのでしょう。 が、相変わらずイギリスでありがちな、鍵盤の深さバラバラピアノでした。


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 奥の方の装飾が凄い教会です。

 先週の1時間半とは違い、今回は30分だけのコンサート。
 ですが、時間が短くてもその間に放出するものは同じなので、疲労感は変わりません。

 プログラムは
 
 ハイドン: ピアノソナタ ニ長調 Hob.XVll: 42
 リスト: 『詩的で宗教的なしらべ』より『愛の賛歌』
 ショパン: 幻想ポロネーズ 作品61

 
 前回のピアノの状態にあわせた選曲でした。
 
 ハイドンは、今年3月のコンクールで初めてとりあげた曲。
 第1楽章での休符の使い方がカギとなるように思え、響きの豊かな教会での演奏は予想できないものになるのがおもしろい。
 リハーサルよりも、やはり本番の方がお客様がいる分、響きが変わり、そこを聴きながら、調整しながらの演奏、というのがおもしろいのです。


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 リストの愛の賛歌は、この1,2年、思った通りの演奏には程遠く、もがいていました。
 今日は、お盆の迎え火の前日。
 宗教の違いはありますし、全く意味が違うのは承知の上で、弾く時に私の目線からまっすぐのところにあった、なんというのか正式名は知りませんが、祈りの蝋燭に本番前に火を灯させて頂いて、迎え火代わりに。
  
 今回は、8年前に作ってもらったコンサート用スカートをはいて、その作り主の為にこの曲を奏でることに。
 先週のコンサートでベートーヴェンのソナタ第32番で魂がのぼっていって、今日はそこへ向けての演奏。
 
 特に本番中はこれを意識をしなかったものの、久々にこれを弾いてよかった、と思うことができる演奏だったことが嬉しい。

 そして、最後は、今年もたくさんお世話になった、ショパンの幻想ポロネーズ。
 色々な場所で、いくつものインスピレーションをもらった曲。
 
 まろやかな音色の普段とはまた違う演奏になりました。 
 コーダに入る部分、今まではずっと、ショパンが自分の人生は良かったな、ときっと思っているのかな、なんて思いながらの曲作りでしたが、前回6月にフェスティヴァルで弾いた時、その前日に知った言葉『大往生』という日本語がその時は目の前にあらわれて面食らいましたが、今回も、いきなり日本語が目の前にあらわれて、ショパンは若かったけれど、きっと私が思っていたのは、この大往生という言葉に通じるものなのかもしれない、と今回も、思いました。

 リストとショパンにはトークを入れましたが、こちらではこのようなコンサートでは、トークを入れるように言われることも多く、その場でいわれても対処できるようにはなりました。
 
 嬉しかったのは、前回3年前に演奏した時に名前を憶えていて下さり、今回もいらして下さった方がいらしたこと。
 気難しそうなおじいちゃんも、演奏後、笑顔になって下さる時、それが私にとっての幸せ。

 
 ここの教会のコンサートシリーズの演奏者とのやりとりをしている方は前回と違う方。
 プログラム用のプロフィールを彼女に送ったら、なんと、同じ時期に4年間カーディフの音大にいたことがわかりました。
 一つ下の学年で歌科の方なので、小さい学校ですし(日本の音大に比べたらはるかに合格者が少ない)、絶対にどこかで顔を合わせているでしょう。
 お会いできるのか、と楽しみにしていましたが、彼女はコーディネイトのみで、実際に司会をしたり、世話を焼いて下さったのは、教会の音楽監督の方でした。
 

 昨年9月に先週も演奏に行った、ブリリントンでスタートした私のシーズン。
 ブリリントンに2回、リヴァプール近くの北イングランド、エセックスに2回、ロンドン3回、オックスフォード、そして今回。
 その間に、ブルガリア、フランス、ドイツ、イタリア2回のコンクールに、オックスフォードとウィンザーでのフェスティヴァル参加。
 例年に比べ、コンサート数も少なく(今はかなりの狭間にいて、ずっと弾いていたところからは、もうここで弾くには勿体ない、と言われ、かといって大きめのところは、経験がない、と断られ、本当にもがいています)、寂しくはありましたが、1回1回が宝物で、演奏で特に5月以降、成長できた年だと思います。
 もちろん、これからまだまだ頑張らなくてはいけない部分も多々あります。
 
 来シーズンは、4年目になる、エセックスでスタート。 今現在決まっているもので、10月末のチェルトナム、1月のワイト島は特に楽しみ。 チェルトナムは憧れでしたし、ワイト島はずっと行きたかった場所で、写真で見る限りとっても素敵な会場でのコンサート。

 日本滞在中は、次シーズンに向け、遅れに遅れている譜読みを進めたいと思っています。
  
 ロンドンでは、ブログでコンサートを知っていらして下さる方もいて嬉しかったです。 ありがとうございました。
 来シーズン、次のステップにきちんと進める演奏を目指して、しっかりと前をみて歩いて行こうと思います。
 

 
 

Posted on 2015/08/12 Wed. 23:17 [edit]

category: 自分のコンサート

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12

ブリリントンの海 (8月6日 ③) 

 海が大好きな私は、毎回どんな季節であれ(晴れてほしいとは思いますが)、ここへ来るのが楽しみでした。
 が、今回は、いまいちワクワクしない。
 きっと、今年は5月に4年振りに海で泳いだせいでしょう。
 あのイタリアの美しい海で泳いだ後では、変に冷めている私がいました。
 小学校2年生の時に、エメラルドグリーンの美しいフィリピンの海で泳いでから、海だけは透き通っていないと入れない人間になってしまいました。 その時から20年以上経って入ったのが、セイシェルの海(仕事で行って・・・)ですので、益々感覚がおかしい人間です。


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 午前中、ここに着いた時にはこんな状態の海。
 ちょうどこの写真の中央部位のところが、演奏に伺った場所です。


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 コンサートが終わって、お屋敷を出たら、今までできっと一番青空の元でのこの海をみることができました。


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 街の中心部を眺めるとこんな感じ。
 高台になっているので、海のすぐそばを歩く、というわけではないのですが、静かですので、波の音が聞えて、お散歩にはもってこい。
 柵があるわけではないので、崖から落ちないように気を付けなければなりませんが。


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 海に向かったずらっと並んだベンチ。
 これらは、イギリスでは公園などでもよくあることなのですが、亡くなった方の遺族の方が設置したもの。
 
 

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 亡くなった方のお名前と、ちょっとしたメッセージが背もたれに書いてあります。
 年号が入っていることも。
 『ここからの風景を愛していた』とか、『多くの時間をここで費やした』などというメッセージを読むと、どんな方だったのかしら、なんて思ってしまいます。


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 シーズン真っ只中なのか、初めて、ライフガードの方々がいらっしゃるのをみましたが、そこに設置されていた海情報?をみるに、この日は、外気最低11℃ 最高22度(もう一か所では18℃)。 水温10℃。
 ですが、水着になって海に入っている方が何人も。
 イギリス人は凄いと思いました。

 もちろん、浜辺で日光浴をしている方々もいらっしゃいましたが。


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 ファンフェアー(移動では無くて、常設らしい)があります。
 いつも思うのですが、この写真右奥の、大きな透明のボールに入って、水の上を歩く、という遊び?これが私には興味津々でして・・・
 海でおひとり様できる私も、さすがに、ファンフェアーでおひとり様、というのは勇気がいるので、いつも横目で見ながら通り過ぎています。
 
 というわけで、束の間のブリリントンでの一日でした。
  
 帰りは、7時11分ブリリントン発の各駅停車に乗って、ドンカスターへ。 ドンカスターで10分程度の乗り換えの後、ロンドンに着いたのは、夜11時11分。
 さすがに、ドンカスターをでてしばらくしたら、あたりは真っ暗になりました。
 夏休み中ですが、移動した時間的なものなのか、交通機関が空いていて、帰りは特に、テーブル付4席を独り占め、ということで、長いなりにも楽な移動で助かりました。
 
 ただ、冷房、というものがわかっていないこの国では、帰りの長距離列車は寒いほど冷房がきいていました。
 反対に、キングス・クロスの駅から乗った乗り合いバスは暖房が入っていました。
 これが、イギリス、という特徴でしょう。



Posted on 2015/08/09 Sun. 14:57 [edit]

category: イギリス 遠出

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09

夏休み中 

 2週間前の寒さは和らぎ、日中は半袖で歩いていますし、今日は太陽が強かったこともあり、暑さでばて気味。
が、最高気温は24℃くらい。
 これでバテテいては、日本に行ったら私はどうなるのか?と思います。

 一昨日、ロンドンの地下鉄でのストがありましたが、どうやら、今月末に、国鉄の一部でストの予定らしい。
 考えてみれば、私は雨女ならず、スト女で、今年に入ってから5回のコンサートがありましたが、そのうち、2回がストと重なっています(2月に、バスのスト)。
 数年前にも、地下鉄でしか行くことができないロンドン郊外でのコンサートがあった時にも、ストで、非常に困った経験があります。
 それほど日ごろの行いが悪いのでしょうか・・・

 
 夏休み中、ということでロンドンに残っている生徒たちはレッスンを続けています。
 時間が普段よりもあるから、いつも以上に練習をしてくる子。
 いつも以上に練習してこない子。
 

 小学生はまだしも、中学生は学校が始まったら、またお勉強が忙しくなるわけですので、今のうちにグレード試験の譜読みを進めておかなければ、大変なのに、と思いながらのレッスン。

 私が日本へ行くまでの残り日数を考えながら、レッスンが長く無い時にやっておいてもらいたいことを考えながらのレッスンです。
 譜読みに問題がある子もいれば、とにかく、時間がかかる子もいれば、色々。
  
 嫌々ピアノをやらさせられている子は、譜読みもしてきませんし、私の母なら私はひっぱたかれていたと思うほど、レッスンを受ける態度も本当に悪い。 
 ピアノ演奏を聴いたことが無い子たちは、本当に大変です。
 が、習っていても、ピアノを聴いてほしい、とお願いしても、そうして下さるお宅は本当にわずかで。
 どうしても、この国では何を弾けるようになりたいか、というよりも、グレードを取ることがピアノを習う意味になってしまっているのがとても残念なこと。
 だから、グレード8を取得したらすぐにピアノをやめてしまうのです。

 お母様方に心配されながらも、いつものことで、出発前日までレッスン。
 荷造りは、こういうところだけは変に几帳面な私は、既に、修学旅行みたいに持ち物リストは作成済み(一昨日の帰りの長距離列車の中で)。
 
 とにかく、来週のコンサートが終わらないことには落ち着かないので、一昨日とはプログラム総入れ替えでのぞみます。

Posted on 2015/08/08 Sat. 23:09 [edit]

category: 日常

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08

Sewerby Hall and Gardens、ブリリントン (8月6日 ②) 

演奏させて頂いた、Sewerby Hall and Gardensは、とっても素敵なところです。
 

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 こちらが、この全体図。
 中央にお屋敷があって、左側に動物園、右奥にローズ・ガーデンを含め、ガーデン。
 3泊以上で予約可能な、コテージもあるようです。


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 演奏した後、おしゃべりをして、事務書類を終わらせ、1時間ちょっと、歩いてきました。
 こちらが、動物園。
 
 鳥類が多いのですが、その他の動物も。
 演奏した後に、動物園に行ける、なんてそう滅多にあるわけではありません。


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 ペンギンたちもいます。
 ちょうど、清掃後で、お水がまだ入り切っていません。


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 アルパカの柵? こんなに広いところに2頭(昨年は3頭いたような気がします)。
 のんびりしすぎているアルパカだの、羊だの。

 ここへ来るまで、車窓からも、羊や馬をずっと見て来たので、動物を多くみた1日でした。


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 鳩の住処もあります。

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お屋敷の裏には、パターゴルフ場も。
 日本で見たことがあったようなパターゴルフコース、という感じでは無くて、芝生のみ??
 
 いつも、誰もいないのに、さすが、昨日はたくさんの人たち。
 とにかく、全体的に、今までの3度の訪問ではみたことがないような人の多さでした。


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 そして、こんな壁? 門?を抜けると、お花のあるガーデンへ続きます。


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 シーズン真っ只中、ということで、今までで一番、きれいだったかもしれません。


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 凄く凝っている、というわけではないのですが、こうして、素敵にお花がからまるところも(お恥ずかしながら、いつものことで、なんというのか知りません)。
  
 ただ、あまりボーっと歩いていると、コンサートにいらして下さっていた方々に声をかけられるので、節度をもって・・・


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 こうして、お花に、ちょっと背の高いものを合わせた花壇、私の住む地域に近い公園の入り口にあって、なんだか不思議に思っていたのですが、ここでも同じように。
 
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そして、一番奥に、やっとローズガーデン。
 ロンドンの、リージェントパーク内のローズガーデンなどに比べれば、とても狭いのですが、レンガの壁に囲まれ、まさに、ジェーン・オースティンの世界。
 ここにバラが咲いているのは、初めてみました。


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 エンジェルイヤリングの長い版? お花の名前がわかりません。


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 こちらにも、バラが巻き付く門のようなものが並んでいました。
 もう少し早い時期でしたら、もっと素敵だったのだろうな、と思います。

 私は、このバラ園のベンチに座って、持ってきた(この気候であっても、一応気を付けて、お弁当箱ごと冷凍)日本人のようなお弁当をお昼ご飯とも、お夕飯ともいえぬ、中途半端な時間に食べる。

 

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 しばしゆっくりした後、今度は、このような細い道を抜けて、お屋敷に戻りました。


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 私自身へTreatで、皆さん召し上がっていておいしそうだったアイスクリームを。
 このお屋敷ではありませんが、地元で作っていらっしゃる、アーティフィシャルなものを使わない、天然素材の手作りアイスクリーム。
 バニラ、ブルーベリー、ストロベリー、オレンジ・マーマレード、ライム、そして、この、ルバーブ&ジンジャー。
 ブルーベリーもストロベリーもとっても優しい天然の色、というのがわかります。
 が、ルバーブもジンジャーも大好きな私は、こちらでした。
 
 子供向けのアクティビティーをしていたり、犬を連れた地元の方々がいらしたり。
 曇りでしたが、コンサートが終わる頃から晴れてきて、気持ちが良い時間でした。


 

Posted on 2015/08/07 Fri. 22:26 [edit]

category: イギリス 遠出

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07

ロンドンーブリリントン (8月6日 ①) 

というわけで、昨日の久々の遠征は、ロンドンから直線距離で278kmほど北へ行った、ブリリントン(ブリドリントン、Bridlington)へ。
 ロンドンはチューブのストでしたが、幸い、ほぼ時間通りにバスが動いてくれて、出発10分前(私にしては非常にギリギリ)にキングス・クロス着。
 

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 右側の列車、6時30分発、リーズ(あのリーズ国際ピアノコンクールのリーズ)行きの列車でまずは、205kmほど北上した、ドンカスターへ。
 ロンドン、というのは、ロンドン駅、というものは存在せず、いくつかのターミナル駅から、列車が出発します。
 北へ向かう長距離だと、ユーストン駅か、キングスクロス駅(中距離だと、隣のユーロスターも発着する、セント・パンクラス駅使用)。
 北東へ向かう場合は、基本的に、キングス・クロス駅発。
 が、列車をみて、あわてました。
 キングス・クロスからの長距離列車の多くは、East Coast社。 
 ユーストン駅からの長距離列車の多くは、Virgin train、というのが私の認識。
 が、ここにとまっていたのは、Virgin train。
 どうやら、Virgin Train East Coastみたいな名前になったようでした。
 外装だけをVirginにしているものの、中はEast Coastのもの。
 車両によっては、外側もEast coastのままだったりで、イギリスらしさを感じました。←こういう抜けているところが私がイギリスが好きな理由。

 

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 ちなみに、ファーストクラス(日本的に言うと、グリーン車)では、軽食のサービス付きです(追加料金なしで)。

 私は、一番前の車両まで、10車両以上歩いて、いつものように、クワイエット・コーチ。
 携帯電話での通話、おしゃべりなどが禁止の、静かな車両です。

 1時間40分の乗車で(205km進んでいるわけですから、イギリスの鉄道も優秀になったものです)、ドンカスター(Doncaster)着。
 が、ホームに降りて、北へ来たことを実感。
 夏の格好の私とは違い、ホームにいる方々は黒のタイツをはいた女性とか、コートを着ている方とか。
 ホームで次の列車を待つ間が寒くて、ロンドンとは違うことを実感。
 
 12分の乗り換え時間で、ブリリントン行の2車両のローカル線へ。


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 途中の駅はかわいらしく、こんな色使い、デザインの屋根の枠組み?の駅にも停車。
 

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 多くの乗客が降りる、ハル(Hull)の駅へ着く前には、いつも楽しみにしている風景が。
 この為に、進行方向右側に座ります。


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 ハルを過ぎると、益々ローカル化してきます。
 これも、ホーム。
 なんだか、暖かい気持ちになれるのが、イギリスの列車の旅なのです。


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 10時2分、ロンドンを出てから3時間半後(帰りは、乗り換え時間もたいしてかわらないのに、丸4時間)、北のリゾート(??)ブリリントン着。 
 毎回楽しみな、駅の構内(ちなみに、改札はありません)。
 お花だらけ。 今回は、自転車とユニオンジャックも。 

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 駅の構内にある唯一のお店、荷物預かりもしているらしい(ですが、夜6時半には既にクローズ)、カフェ?
 昨年4月に来た時には、駅にお花が無い代わりに、こちらでお花の苗を育てていました。


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 ずいぶんと慣れたものの、なんだか他のイギリスの田舎街とも違う雰囲気の、街の中心部へ向かう道路。
 ちなみに、駅から中心部までは15-20分ほど。


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 この船があって、海があって、という風景をみると、ブリリントンに来たことを実感。
 今までの3回とは違い、午前中なのに、人がたくさんいたことも驚きました。
 やはり、リゾートなのか、と。
 そして、人は多くても、ほぼ白人のみ。
 色々な人がいるロンドンで生活していると、驚くことです。


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 万屋さんにも、こうしてビーチでの砂遊びの道具が売られているのが、海辺街なのだな、と思います。
 子供連れのファミリーも多く、ビーチ道具を持っている方も多かったのですが、私の感覚だとビーチ遊びができる気温ではなかったのですが・・・

 

Posted on 2015/08/07 Fri. 19:53 [edit]

category: イギリス 遠出

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07

ブリリントン(Bridlington)でのコンサート (8月6日) 

 午前中はグレーの空で肌寒かったのですが、午後から晴れて、北イングランドでも20℃ちょっとあったようです。
 
 3か月半ぶりのコンサート、久々の国内遠征は、2013年8月29日に初めて訪れてから4度目となる、北の海岸沿いにある、ブリリントン(Bridlington)のSewerby Hall and Gardensにて。
 

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 お屋敷と、右側が演奏した場所のオランジェリー。


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 こんな内部。
 ブルットナーの古いコンサートグランドピアノ。
 通常と180度違う向きに今回は置かれていました。
 理由はわかりませんが、そのまま、演奏しました。

 一つ言えることは、コンサート中、急に日が照りだして、ブラインドの合間から日光が私の頭を直撃。
 それほど長い間ではなかったので、大丈夫でしたが、昨年4月に伺った時には、リハーサル中、見事に顔に日光があたり、眩しくて、サングラスをかけないとリハーサルもできないほどでした。
 終わった後、他の方がおっしゃっていたのには、数週間前、暑かった時に、演奏していたピアニストが倒れてしまったそうです。
 もしかしたら、そのようなことも考慮しての逆向きのピアノかもしれません。

 ここでは、1時間半、休憩なしのプログラム。 クラシックのコンサートとしては変則的ですが、クラシックソロ以外のコンサートも同じシリーズで行っている為、こうなっているようです。

 プログラム
 
 バッハ: 平均律クラヴィーア曲集 第1巻第8番 変ホ短調
 モーツアルト: ロンド ニ長調 K.485
 チャイコフスキー: 『四季』より 1月、6月
 ベートーヴェン: ピアノソナタ ハ短調 作品111
 ショパン: 4つのマズルカ 作品67
 ショパン: ノクターン 変ニ長調 作品27-2
 ショパン: 華麗なる大円舞曲 作品18
 チャイコフスキー: ロマンス ヘ長調 作品51-5 
 
 アンコール: シャブリエ: スケルツォ・ヴァルス

 新曲を入れる予定が、予定が狂い、こうなりました。
 ここは、プログラム提出もなく、口頭で言いながら進める形式。
 よって、ピアノの状態も決して良いとは言えない為、いくつか用意をしていって、リハーサルをしながら、決めていきます。

 モーツアルトのロンドは、昨年5月のコンクールの課題曲で弾きましたが、その後放ってあったので、コンサートで弾くのは初めて。
 日本なら小学生が発表会で弾けるレベルの曲。
 これを、演奏するのは実は難しいのでは?と思います。
 もう少し慣れていきたいと思います。

 ベートーヴェンは、10年ちょっと振りで『テンペスト』を弾くつもりで用意してあったのですが、第1楽章の音のバランスが出しにくい(慣れている曲なら対処しやすい)、そして考えてみれば、10月末に気の張るコンサートがあり、そこで作品111のソナタを弾くのに、今回を逃したら、それまでに弾くチャンスが無い。
 ということで、急遽、最後のソナタを弾くことに。
 私自身のこの2か月に経験した感情、というか出来事のこともあり、いつも地獄と天国を思わせられる曲ではありますが、今回は特別に第2楽章の最後、魂が昇って行くのを感じました。
 ピアノの鍵盤の深さがマチマチで、うまく調節できなかった部分もありましたが、特別な意味がある演奏だったと思います。
 
 このコンサートの難しさは、毎週のコンサートを楽しみに、コンサートを聴くことメインでいらっしゃる方々。
 そして、お屋敷に遊びにいらしたついでに、コンサートがあったから、聴いていこう、と思って立ち寄って下さる方々、色々といらっしゃること。
 毎週いらっしゃるような方々は、クラシックが大好きで、でも、この街では、ほとんどクラシック音楽のコンサートが行われないから、いつもは、ラジオ。 でも、こうして生の音楽を聴くことを心待ちにしていらっしゃる。
 今回、コンサート後にお庭を歩いていた時に声をかけて下さったご夫妻は、クラシック音楽のコンサートを聴くのが初めて、普段からクラシックは聴かない、とおっしゃる方々でした。
 が、せっかくだから、とお屋敷に遊びにいらしたついでにコンサートにもいらして下さって、クラシックが楽しいものだと分かった、とおっしゃって下さいました。
 ですから、プログラミングが実は他のコンサート以上に難しく感じます。
 
 重めのベートーヴェンの後は、小品を。
 ショパンは根強い人気ですから、久々にマズルカを。 
 ベートーヴェンの後に他の曲を弾くのが苦手な私なので、今回のプログラムの順番は、決して私にとって弾きやすいものではなかったのですが、勉強になりました。

 最初は、マズルカでのれなくて。 でも、ちゃんと感覚が戻ってきます。
 ノクターンも、後期の作品62-1を弾くことが多いですが、久々に27-2を弾いて、美しいな、と思ったり。
 
 チャイコフスキーの四季は、季節外れの選択ですが、とお話し、これを今回弾くことにした理由をトーク。
 それは、1月、2月頃、ロイヤルバレエのクランコ振付の『オネーギン』を観ていて、第1幕の背景が、ここのお屋敷を私に想像させたからです。
 1月と6月は、バレエの中で続けて演奏され、ラーリナ家の次女、オルガとフィアンセのレンスキーによって踊られる、素敵な場面。
 こういう場所で弾いたら、いつもとはまた違う世界が広がるのでは?と思って、これらを今回は演奏。
 幸せでした。

  アンコールには、久々にアンコールとして、シャブリエを。
 私が変に高揚していたこともあり、いつもよりも、テンポが速い演奏でした。
 ところどころ、後ろに引っ張らないと!と思う部分もありましたが、やはりこの曲は、プログラムの中よりも、アンコールの方が私は弾きやすいな、という印象でした。


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 演奏したオランジェリーの目の前からは、こんな景色が広がります。
 
 さすがに2年間で4度目なので、私も、毎回のようにいらして下さる方々の顔が少しずつわかるようになってきました。
 ロンドンとは違う地方の怖さもある。
 前回もいらして下さった、私よりもずっと先輩の同業の方。
 そして、今回初めていらして下さった方も、お話の内容から同業かしら?と思って伺ってみたら、やはりそうでした。
 
 今回は、ここにはとても書けないような、滅相もない、でも、とっても嬉しいことをおっしゃって下さった方々が偶然に、2人も。
 名前が知られているわけでもなく、この地域の出身でもない私の演奏を今回は80人ほどの方が聴きにいらして下さっただけでもうれしいのです。 それ以上にあのような感想を頂けると、驚くと同時に、嬉しいことでした。
 
 また来年も来てね、とお声をかけて下さる方も多く、ここまで来るのは時間もかかりますが(しかし、列車の旅が好きな私は幸せな時間でもある)、こればかりは私ではなく、主催者が決めること。
 そのように皆さんにお伝えしましたが、帰り際、主催者の方からも良いご意見を頂けたので、また呼んで頂けたら、と思っているところです。



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 街中から海岸沿いをゆっくり歩けば1時間ほどのこのお屋敷。
 普通のバスもあるようですが、お屋敷の開館時間に合わせて30分に1度走る、ランド・トレインが私の好きな乗り物。
 帰りは歩きましたが、行きは、これに乗りました。
 さすが夏休み中、ということで、いつもは空いているランド・トレインがほぼ満員に近くて、驚きましたが。
 こんなに楽しい乗り物に乗っていく、という演奏場所は滅多にありません。

 
 今シーズンの演奏も残り1つ。
 来週は、南の海岸沿いに3年振りに伺います。



Posted on 2015/08/07 Fri. 16:03 [edit]

category: 自分のコンサート

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07

こんな時期にストをやる国 

 多少暖かさが戻っているロンドンです。
 が、私は半袖に薄いカーディガンでちょうど良いほどでしたが、バスの中は、ノースリーブでも暑そうな人から、薄いコートを羽織った人まで混在していました。
 
 さすが、イギリス!と思いますが、私が知る限りこの数年で初めて、この夏休み中、という世界中から観光客が集まっている最中に、ロンドンの地下鉄は、ストライクだそうです。
 今日の夕方から、明日いっぱい、チューブ(地下鉄)はストで動かなくなります。
 信じられない国です。
 
 明日は、250本のバスを増設します、とありますが、これもなんだか・・・・
 2か月くらい前にストを行ったばかりのはず。
 私は基本的にバス移動の為、バスのストの方がダメージが大きいのですが、明日は北イングランドでコンサート。
 キングス・クロス朝6時30分の長距離列車に乗車予定。
 家からだと、チューブならキングス・クロスまで1本で30分ほど。
 朝の早い時間であれば、道路も混んでいないので、バスでも45分あれば行くはず。
 が、ここはロンドン。
 今までの経験上、250本のバスをスト中に増設する、という場合は、基本的に観光客も多いセントラルロンドンにバスが回る為、私が住んでいるような地域では、なんとなく、いつもよりもバスが減らされているように思えるのです(そう書かれているわけではありませんので、あくまでも私の感覚)。
 
 早朝ですので、バスがまともに私の地域も走る、と思いたいですが、いつもよりも早めの行動をしなければ、列車に乗り遅れます。
 
 観光でロンドンにいらっしゃる方は、ヒースロー空港に着いて、地下鉄でセントラルまで移動しよう、としている、もしくは、1本だからと選ぶ方が多い、ピカデリーライン界隈に宿泊先をとっていらっしゃる方は困ることと思います。
 ヒースローコネクトとヒースローエクスプレスは運行するようですが、パディントンにしか着きませんし。
 もし、私自身がストの日に空港への移動があったら、住んでいても困ること。
 本当に、夏休み中のストを決行する勇気のある国・・・・

 というわけで、3か月ぶりのコンサート。 
 4度目となる、異国に行くような気分になる、北のリゾート(?)、ブリリントン。
 一昨年は8月の末でしたし、昨年は、4月と9月。
 よって、こんな夏休み真っ只中に行くのは初めて。
 天候も持ちそうなので、楽しみにしています。

Posted on 2015/08/05 Wed. 21:43 [edit]

category: イギリス事情

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05

プロムス(Late Night Prom イブラギモヴァ ヴァイオリン無伴奏 第2夜 8月1日) 

ロンドンの夏の風物詩、プロムス。
7月中旬から9月第2週目くらいまで、毎晩ロイヤル・アルバート・ホールを中心に繰り広げられる、クラシック・コンサートの数々。

 修士号時代は、このアルバートホールの目の前の音大へ通っていた為、大学で行われていた、プロムスのプレトークの会場係のバイトをよくしていましたし、聴きにもいっていました。

 プロムスの特徴は、もちろん、事前予約の座る席もありますが、平土間部分には椅子がなくて、立ち見になること。 平土間と一番上のギャラリーの立ち見は、一人5ポンド(現在のレートで900円くらい)。
 ゲルギエフだって、ベルリンフィルだって、ウィーンフィルだって、なんだって同じ値段。
 立ち見でも立ち位置が決まっているロイヤルオペラハウスとは違い、ここでは早いもの順なので、数時間前から列ができるのです。

 私は、去年、一昨年はプロムスに行っていません。
 考えてみたら、骨折の後、オペラハウスとは違ってレールがないところに立つのは怖くて、プロムスに行けませんでした。
 これに行こう、と思うようになった、というのは、未だにサポーターを外せない私の左手も、ずいぶん良くなった、ということなのでしょう。
  

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 夜9時半。 こんなに暗くなりました。
 
 6時半から9時まで、オーケストラのコンサートがあった後、二晩にわたって行われた、夜10時15分からのLate night Promの二晩目へ行ってきました。
 それも、行く予定がなかったのですが、夕方ここを通りかかった時にオペラハウスのお友達からLate night promのことを伺って、せっかく近くまで来ているのだから、と急遽行くことにしました。
 このようなことが可能なのが、プロムスの良いところでもあります。

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 私は並ぶのが多少遅くて、前から5列目くらいで聴きました。 オペラハウスのお友達は、一番前の真ん中にいらしたので、気合の入り方が違います。

 演奏したのは、ロシア生まれのイギリス育ちの若手ヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァ。
 名前はよくみかけますが、私は実際に演奏に触れるのは初めてのこと。
 
 2晩目のこの日は、バッハの無伴奏ヴァイオリンソロから、
 パルティータ 第2番
 ソナタ 第3番
 パルティータ 第3番

 あの巨大なロイヤル・アルバート・ホールで無伴奏のヴァイオリンというのはどのようになるのか?と思ったのですが、私が立っていたのは舞台に近いこともあり、音響的には全く問題がありませんでした(上のギャラリーにもちらほら人影がありましたが、どうだったのでしょう?)。

 非常に説得力のある演奏。 どうして、これだけ彼女が活躍しているのかがわかります。 見せかけではなく、中身のある演奏。
 学生時代から、私はヴィオラ、チェロとはよくデュオをしていましたが、ヴァイオリンはたった一人だけ。
 好きな曲も多いのですが、あまり私と相性の良い楽器ではなく、一番ヴァイオリンのことを学んだのが、サマーコース中にヴァイオリンのレッスンの伴奏に行った時、という非常に中途半端な勉強の仕方をしています。
 
 彼女の演奏は、フレーズ感の捉え方が、私の考えとは違うことも多く、何度か私はどこかへ行ってしまったのですが、確かなテクニックに、バロック的な歌い回し、気持ちの良いものでした。
 1曲目のパルティータ第2番のアルマンドの途中でいきなり演奏をやめてしまい、心配しましたが、途中から再び弾き始め、しばしの後、集中力が戻っていたので、これがプロフェッショナルなのだな、と改めて思うばかりでした。
 ただ、これを日本でやったら、大変なことになるでしょう。 

 あくまで私の個人的考えでは、第3番のパルティータの演奏の方が好きでした。
 
 こうして、なかなか聴く機会のない(ききにいかない)ヴァイオリンの無伴奏演奏、思いもがけず演奏に触れられて良かったです。
 プロムスの終わりころには、一晩で(!)ヨー・ヨー・マがバッハの無伴奏チェロ組曲全6曲を演奏するようで、ぜひ聴きたかったものの、生憎私は日本。
 
 この日の終演は、夜11時45分頃。
 途中で帰る方々もちらほらいらっしゃいましたが、私のオペラハウスの友人を始め、70代の方々が、このLate night promとその前のオーケストラのコンサートを立ち見で聴いていらっしゃる、という驚き。
 本当にお元気です(足の調子が悪い、とおっしゃいながら立ち見なのです)。
 
 週の始めにあった、プロコフィエフのピアノ協奏曲 全5曲を3人のロシア人ピアニスト、ゲルギエフ指揮で演奏、というものに行きたかったものの、行けなかったのがとても残念。
 きっと、このLate Night Promが今年の私にとって最初で最後のプロムスになりそうです。
 

 
  

Posted on 2015/08/03 Mon. 22:44 [edit]

category: エンターテイメント

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03

難しいけれど、『楽しい』と思える地点に立った生徒 

 ここに何度も書くように、イギリスで楽器を勉強する子供たちは、原則的にグレード試験を受けていきます。
 グレード試験の曲だけが、ピアノのレッスンを受ける価値がある、と思っていらっしゃるご家庭も多数です。
 
 先日、グレード5の試験を終えて、次のグレードは楽典(セオリー)に合格してからでなければ受けられない為、ちょっと時間がある10歳の生徒。
 グレード8まで受けたい!という彼女の希望をかなえる為には、今ここでポピュラーをやっていてはこの先が進めなくなります。 よって、ご両親と話し合い(=説得)して、これからの土台作りをすることに。
 
 スケール、アルペジオ、初見はこれからグレード6以上に必要なものを継続して行う。
 音楽的テクニックを学ぶのに最適な、バーナムのDozen a day(日本の方々からは、これは、初見用、と何度もお聞きしましたが、これでは初見にならないし、あれだけ細かいことを学べるのに初見に使っていては、使わない方がまし、と思ってしまう)も引き続き。

 バッハの2声のインヴェンション、モーツアルトのソナチネ集、ロマン派、近現代。
 とりあえず、この3つを加えることに。
 
 バッハは、小プレリュードをしようか迷ったものの、彼女に楽譜を見せて話をして、チャレンジしたい、という考えを持っていた為、インヴェンションに直接進むことに。
 スタンダードな指使いを元に(楽譜には一切指番号は書かれていません)、私が彼女の癖、学んでほしい指移動を考えながら、指使いを振りました。 よって、彼女の楽譜を見ながら私が弾くと、すんなりこないこともあるのですが、指番号は一通りしかない、ということはまずないので、生徒一人一人、違う指番号の楽譜を作っていきます。
 
 今までとは違って、左右の手が同じように動かなくてはいけない。
 片手で弾けていた、と思っても、今までのようにすぐに両手では弾けない。
 昨年の夏まで、適当な練習をして私に注意ばかりされていた彼女が、スピードをあげて弾きたがることも、適当に両手で弾いてくることもなくなりました。
 驚くほど、正しく練習をしてきます。

 モーツアルトのソナチネは、楽しいらしい。
 そして、バッハもモーツアルトも慣れない形で大変だから、と思って、短めにギロックの『トンボ』をやっていますが、こちらは、あとはテンポを上げるところ。
 よって、先日のレッスンでは、バッハ、モーツアルト、ギロックのアーティキュレーションの違いを徹底的にレッスン。
 
 モーツアルトで新しく学んだスタッカートがギロックでは違う、と言われたり、8分音符の捉え方が違ったり。
 かなりまいってしまったようでした。
 が、レッスン後の彼女の顔は妙にすっきりとしていました。
 反対に、ピアノ、セオリーあわせて1時間半のレッスンを終えた後の私は、お母様が、
「大丈夫? 憔悴しきっているわよ」
 とおっしゃる状態だったようです。
 
 今の彼女は、これらの違いを学ぶことが、『楽しい!』と思えるらしいです。
 今までが準備期間。
 今は、やっとスタート地点。
 
 彼女もバッハが凄く面白いらしい。
 今まで弾いていなくて、最初は緊張していましたが、わかってきたら、インヴェンションはおもしろいようです。
 私の生徒は今までをみていて、インヴェンションが好きな子が多いように思います。
 よくわかりませんが。
  
 楽譜をみて、音を正しく読んで、正しくリズムをとって。
 これができてから、本当に楽しくなるところ。
 
 グレードの曲以外から勉強する。 
 こちらにとっても、本当に彼女に今学んでもらいたいことを教えられるので、嬉しく思っています。

 
 

Posted on 2015/08/02 Sun. 20:37 [edit]

category: 音楽

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