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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

事故多し 

師走でもないし、暑くて気がおかしくなる、という気候でもないのですが・・・

 今週月曜日には、教えと教えの移動中、生徒宅最寄りバス停まであと3つ半、というところで、ぴたりとバスが止まり、大渋滞。
 幹線道路(?)バイパスみたいな感じ?で、ちょうどこの区間は横にそれる道路もありません。 バスに乗る人だけは、日本の高速道路のバス(?)のような感じで、一般道から階段を下りて、この道路を走るバスを待ちます。
 歩道もありませんし、多少あるところもあるのですが、あくまでも、普段人が歩く場所ではないので、どのような渋滞なのかわからぬ場合、急に車が走り出したら困る(=怖い)ので、生徒のお宅には連絡をいれて、おとなしくしていました。
 20分間は完全に止まったまま。
 後ろから救急車、パトカーが来たので、事故なのだろう、とは予想が着きましたが。
 
 少しずつ動き始め、結局5分弱の道のりを、50分かけて走り、降りるバス停に着いたら、まさにそこが事故現場。
 完全に前がつぶれてしまった車が2台。
 他に損傷を受け、端に寄せられている車が数台。
 人は救出された後だったようですが。 
 もし、あと数分バスが早く走っていたら、巻き込まれたと思います。
 普通の道で、運転手さんが時間調整でちょっと長くバス停に停まっていたりして、教えがある私は多少イライラしていたのですが、あの時間調整に感謝です。

  ちょうど、湾曲している部分でもあり、ここで他の道路と交わる為、歩行者用の横断歩道もあります。
 ただ、歩行者は非常に少ないところでもあります。
 私は、この日は、予定変更で他の地域からの移動でしたが、普段は、バスを降りて、この怖い横断歩道を渡るか、一区間だけバスに乗るか。
 基本、暗い時、天候が悪い時は危ないので、バス。
 バスが行ってしまったばかりの時は、歩く。
 
 3つの横断歩道を渡りますが、凄いスピードで車が走るので、怖くて、歩行者用信号のボタンを押した後は、絶対に、その場から離れて、もし、車が突っ込んできても最大の被害は逃れられるようにしています。
 そして、歩道を歩きながら、絶対に車をにらむ。
 知っている方、生徒のご両親がいたら、本当に嫌なのですが、これは自分の身を守る為。
 イギリスの車はおっかなくて、突っ込んでくるのがいるのです。

 申し訳ないほどの遅刻でしたが、生徒のお母様は、「また事故か」という感じで、しょっちゅう事故が起きているし、あれだけのスピードだから仕方がない、と思っていらっしゃるようです。
 スタンステッド空港からの市内行きのバスも走る道。
 大幅な遅れだったことでしょう(空港行きでない分、まだよいかもしれませんが・・・)

 実はこの数日前にも、教えの帰り、右折しようとしていた車に、後ろから来た車が突っ込んで、私の目の前で接触事故。
 突っ込んだ車の前の部分は多少へこんでいましたが、人体被害は無さそうでした。
 目撃者としてその場にいるべきだったのかもしれない、と今となると思いますが、あの時は、昼間自分のコンサートでボロボロ状態、そして教えに行ってボロボロ状態。 とてもではありませんが、あそこで、人に付き合える状態ではありませんで・・・

 5日間で2回も事故をみたり、事故渋滞にあったりで、珍しい。
 と思っていたら、生徒のお母様も接触事故でレッスンキャンセルのメール。
 身体に被害は無かったようで安心しましたが、身近で事故が多すぎです。

 実は、本来ならば、今頃ブルガリアにいる予定でした。
 イギリス時間、28日早朝の飛行機でブカレストへ飛んで、そこから、ルーマニア→ブルガリアの国境を陸地移動する予定でいました。
 が、27日の明け方、眠れないし、ほぼ徹夜状態で練習をしていたものの、先週のコンサートの弾けなかったことがネガティブに出てきて、全然弾けないので、出発24時間をきっていたところで、コンクール参加をキャンセル。
 こんな土壇場キャンセルは初めてです。
 
 舞台の上で事故を起こすのが目に見えていました。
 こういうことが続いているので、これでよかった、と思うことにします。
 
 気を引き締めて道路を歩いて、フィジカルな事故を防ぎ、自分を鍛えなおして、メンタルな事故も防ぎたいと思います。

 日本はゴールデンウィーク。 イギリスも、5月の第1月曜日は休日なので、この週末は三連休。
 安全運転で。

 

Posted on 2015/04/30 Thu. 23:09 [edit]

category: 日常

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30

パスポート 

 再び寒さが戻る、というか、よくわかりません。
 とりあえず、ヒートテックにセーターという冬の格好。
 ウールのケープはもって出たものの、夜になったら、コートが必要だったようです。

 海外で生活する人たちにとって、非常に大切なものがパスポート。
 今では日本人は、赤ちゃんであっても個人のパスポートが必要ですが、私の小さい頃は、親のパスポートに併記で来た為、私の最初の2冊のパスポートは、母と一緒。
 
 別に、海外に留学する、なんて思っていなかった我が家ですが、18歳の時から自分でパスポートを管理している私にとって、パスポートの重みを知り、それが今でも脳裏から離れないのは、小学校4年生の時にあったこと。
 第2次世界大戦で台湾に行ったものの、生きて日本に帰ることができて、その話をよくしていた祖父の為にみんなで私が10歳の時に台湾へ行きました。 現地で、バンとガイドさんをお願いしてありました。
 パスポートを持つことさえ初めての祖父は、その大切さがきちんとわかっていたわけではないのでしょう。
 ホテルへ行く前に寄った行楽地で、バン(団体ではなく、私たち一族用)の中に鞄を置いてきた祖父。
 それを見て、母が(母にとっての実父)注意をし、財布は持ってきた、という祖父に対して、「海外では命の次に大切なのがパスポートなの」と怒りました。 母が祖父に怒るのを聞いたのはその時が初めて。

 当時10歳の私は、あの時のことが鮮明に絵で浮かびますし、まさか、その後ひとりで海外で生活をする、なんて思っていませんでしたが、「海外では命の次に大切なのがパスポート」という言葉がしっかりと刻まれました。
 だから、12歳になるのが怖かった。 12歳になったら、親のパスポートに併記できない(当時)=自分の責任が増える。

 EUに加盟してはいるものの、シェンゲンに入っていないイギリス。 シェンゲンに入っている国どうしは、パスポートコントロール無しに国境を越えられます。
 EUの国へ行けば、EU以外のパスポートを持っている場合には、パスポートコントロールの時間もかかる。
 イギリスに帰国した時には、たとえ永住権を持っていても、EU以外の列に並ぶ必要があるので、私の審査は30秒もかからないのに、ヒースローで3時間待ちをしたことも。
 入国を拒まれ、泣いている人がいたり、別室に連れていかれる前のベンチがイミグレに用意されているのも、私が今まで訪れた国の中では、イギリスだけ。
 
 日本からの長距離フライトの後の、緊張の中の列で待つのは、非常に疲れます。
 皆さん、パスポートを手にしていますし、中には、パラパラと中をめくっている人も。
 私が今までチラッとみえてしまった他の方々のパスポートで、中の紙のデザインが素敵なのは、アメリカ合衆国のパスポート。
 アメリカらしいのです。
 最も、アメリカ合衆国はパスポートの表紙もカッコイイです。

 この人、何人かしら?と思いながら、パスポートの表紙を見て、もちろんわかる時とわからない時が。
 イギリスのパスポートは日本の10年パスポートと同じような小豆色ですし、他の国でもこの色は多い。 
 たまに見かけるグリーンのパスポートはいつも新鮮で羨ましい。


 と思っていたら、世の中には私と違って、行動を起こす方がいらっしゃるものです。

 友達のFacebookリンクされていた、このページ。
 私のツボにはまりまくりです。 
 Passport index

 世界199か国のパスポートの表紙写真(色分けページまで)、ヴィザ(査証)無しで訪れることができる国(観光、という意味だと思います)の数でランキング。
 第1位は、147か国を訪れることができる、アメリカ合衆国と、イギリス。
 日本は、第4位で143か国。

 これを暗記したら、パスポートの表紙で、その人の国籍がわかるようになります。
 小豆色(赤)のパスポートも、青系、緑系、黒を制して、完全に数が多い。

 
 パスポートは普段は、スタンプ帳のような感覚もあります。
 スタンプを押してもらえないEUの人には、羨ましがられます。
 パスポートが命の次に大切、と言っている私の母でさえ、どこへ行った時のスタンプなのかわからなくなるから、自分でスタンプの横に鉛筆で書き加えをしたところ、成田空港の出国審査で注意を受けました。
 よって、押し方が悪いスタンプのところに、書き加えたいのですが、そこは我慢。

 イギリスの入国の際、ページが残っているのに、ほかの国(貴重なセイシェル)のスタンプの上に入国スタンプを押されたことが2度。 両方とも同じ人種の女性審査官。
 よって、次回イミグレを通る時には、ポストイットに、スタンプをほかの国の上に押さないでください、というメモを書いてパスポートに貼ってみようと思います。 注意されるのかどうか?


 

Posted on 2015/04/27 Mon. 23:47 [edit]

category: 日常

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27

コレクション 

夜になって、久々の雨でした。

 コンサート、コンクールでいろいろなところを訪れていますが、その際に私がふらっとお店に立ち寄って買ってくるものが、下の写真。

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 ヨーロッパの国々で見かける、指ぬき。
 旅先の地名が入ったキーホルダーと同じような扱いだと思います。
 が、これがわが家らしいかな、と。

 これらは、この1年半ほどのイギリス以外の滞在先で求めたもの。
 それ以前のものは、日本へ行く時に実家に持っていっているので、私の手元にはありません。
 基本的に、一度目にその都市へ行った際に購入しているので、パリなどは日本の実家にもっていってあるのですが、ベネツィアだけは、名所が多い為、2回行って、その両方で購入しています。
 ムラノ島では、ヴェネツィアングラスのものを(左から4つ目)。 これは、妹が以前購入したものが既に実家にあるようなので、色がかぶっていないのか、少々心配。
 
 もちろん、滞在先が小さな街の場合は手に入らないので、ないものも多いです。
 
 一番右は、3月にベートーヴェンの生家で買ってきたもの。 他は棚に入っていますが、これだけは、ピアノの上に鎮座しています。


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 これらはイギリスのもの。
 この2年は、以前にも行ったことがある場所、もしくは小さな街、村での演奏が多い為、新しいのは3つだけ。
 イギリスでは、基本的に観光案内所に行くと手に入ることが多い為、地図を手に入れながら、これも探します。

 イギリスに来た当初、お友達の家に飾ってあったこの指ぬきが素敵で、集め始めました。
 私の足跡でもあります。
 今では、私だけでなく、家族もどこかに行くと買ってくるので、実家にはけっこうな数のコレクションがあるはずです。
 
 イギリスの閉じた状態でA3サイズの大きな道路地図に加え、先日は、遂にヨーロッパの道路地図まで手に入れました(半額になっていたので、つい・・・)。 
 車の免許は持っていないのに、地図だけはある、私の部屋。
 どこに行けるのか、思いを馳せています。



Posted on 2015/04/25 Sat. 23:45 [edit]

category: 日常

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25

ロンドン、ハイドパークの北側でのコンサート (4月23日) 

昨年の4月と同じような日程でコンサートをしている今年(昨年は、4月9日にケンブリッジ、今年は同じ日にオックスフォード。 昨年は4月24日に北の海岸沿い、今年はその前日にロンドン)。

 2月にコンサートをさせて頂いた、ロンドンのハイドパークの北側にある、St James教会でのコンサート。
 ここのコンサートは、今までに数十か所で弾かせて頂いていると思いますが、一番日本のような感じで演奏者任せの教会です。

 響きすぎる音響の教会。
 ピアノは、ボストン(私はとても苦手)。

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 プログラムは

 バッハ: 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第8番 嬰ホ短調
 リスト: 『詩的で宗教的な調べ』より、『愛の賛歌』
 チャイコフスキー: 『四季』より、1月:炉辺にて 6月: 舟歌
 チャイコフスキー: ノクターン 作品19-4
 ショパン: エチュード 作品25-12 
 ラフマニノフ: エチュード『音の絵』より作品39-3
 ヴラディゲーロフ: うた
 ショパン: ノクターン 作品62-1
 リスト: メフィストワルツ 第1番

 1時間のコンサート、小品が多かったので、曲数が多いです。
 
 今回は、オペラハウスのお友達がいらして下さることがわかっていたので、あえて、バレエで使われているピアノ曲を含めることに。
 10曲中6曲が、近年、ロイヤルオペラハウス、もしくはロンドンで上演されたバレエの公演で使用されていた曲。

 バッハの平均律は、2008年だったと思いますが、クリストファー・ウィールドンの『エレクトリック・カウンターポイント』という男女各2名のダンサーによって踊られる作品で使われていました。
 『愛の賛歌』は、つい先月、サドラーズ・ウェルズでのガラで、リアム・スカーレットが振付けた作品を、アリーナ・コジョカルとヨハン・コボーが踊った曲。
 
 チャイコフスキーの3曲は、お馴染み、『オネーギン』。 全て第1幕から、『四季』の2曲がレンスキーのヴァリアシオン、そして彼とオルガのパ・ドゥ・ドゥ。 ノクターンは、オネーギンのソロ。

 メフィストワルツはオーストリア=ハンガリー帝国のヨーゼフとエリザベート皇后の息子、ルドルフを主役にした作品、『マイヤーリング(うたかたの恋)』の第2幕、ルドルフが訪れる、娼婦がたくさんいる居酒屋でルドルフの高級娼婦である、ミッツィー・カスパーを中心にして踊る曲。

 さすが、バレエファンのお友達、終演後、「オネーギンとマイヤーリングを弾いてくれてありがとう!」とバレエの演目名でいわれました。
 バッハについては、最後に上演したのが、6年ほど前だと思う『エレクトリック・カウンターポイント』、皆さん作品自体を覚えていらっしゃいませんでした。

 この教会の音響を考えると、ゆっくり目のものがあうので申し訳なかったのですが、今回は、諸事情により、ショパンとラフマニノフのエチュードを加えました。


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 ただ、私の演奏は非常に酷く、これほどまでに集中できなかった演奏は、イギリスでは初めて。
 途中で投げ出しそうになるほどの葛藤。
 良い部分がなかったわけではありませんが、いつものようにイマジネーションは浮かんでこないし、変なミスも多い。
 一番恐ろしいのが、いつもなら、頭の中心には絵があっても、片隅には楽譜があって、そのページをめくっているのに、この楽譜が全く見えなかったこと。
 集中してないが故です。
 良く弾けなかったことをこうして公の場に書くこと、良くない、というご意見もあるかもしれません。 でも私は自分に素直でいたいので。 良いことは良い。 悪いことは悪い。 (だからこそ、落ちたコンクールも公に書いているのです)


 良い演奏ができた時の疲労は、心地よいものですが、できなかった時の疲労は半端ない。
 昨年の3月、セルビアのコンクールで大失敗をして、翌日は夕方まで起き上がれなかった時のような感じです。

  今回、記録によると実に5年振りくらいで、チャイコフスキーの『四季』を弾いたようです。
 そんなに経っているつもりはなく、どうして、解凍に時間がかかるのだろうか?と思っていました。
 評価されない(コンクールでは審査対象になんて入らない)チャイコフスキーの小品。 コンクールに戻ってから、ほとんど弾いていません。 
 しかし、今回久々に本番にかけてみて、単純だから、小学生でも弾ける曲だからこその難しさ。
 特に『炉辺にて』で何度も繰り返される同じメロディー。 バレエなら、視覚があるから、気にならないのに、ピアノソロだと、表情を変えていかないととってもつまらない音楽になってしまう。
 これが、ピアニストがチャイコフスキーを馬鹿にする理由の一つ。
 でも、こうして弾いてみると、メフィストよりも、『四季』の方が、難しかった。
 
 今夜は、作業をしながら、久々にチャイコフスキーの小品をかけていましたが、多くの録音が、古き良き時代のソ連時代のピアニストたちの物。 今のピアニストにはないもの、コンクールでは聴くことができない繊細な演奏。 単純なメロディーから生まれてくるものが、あまりにも美しく、私の師匠の演奏を思い出し、私が受けてきた教育そのものだ、と思えました。

 私だからのプロジェクトを考え中。 私だけの力ではできないものだから、そういう方面にお願いをしていますが、どうなるでしょう?
 今年は、少しずつ、再びチャイコフスキーの小品を弾いていきたいな、と思いました。

 いらして下さった方、ありがとうございました。

Posted on 2015/04/24 Fri. 23:05 [edit]

category: 自分のコンサート

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24

街を歩くと 

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良い天候が続いているロンドン。
 夕方7時半過ぎの日の入りは、非常に美しい。

 この2日、奇跡的に、バス停で待つ時間が短かったり、バスの乗り継ぎが良すぎたり、で、普段の3分の2ほどの時間で教えへの移動ができている為、時間調節の為に、2,3個手前のバス停で降りて、歩いていました。
 きれいにしていらっしゃるお宅が多い場所だと、前庭にお花が一番美しい季節。
 まだ、バラはまだほとんど咲いていないものの、ダフォディルが終盤を迎え、チューリップが咲き出し、歩くのが一番気持ちが良い季節です。

 ただ、夏時間を迎え、イースターホリデーで教えの時間もマチマチだった後だと、ついこの前までのつもりで、部屋に電気をつける頃に教えへ出かける、と思っていると、時間の感覚がおかしくて、慌てたことも。


 在英の方はわかると思いますが、歩いていたり、バスに乗っている間に楽しいことは、車のナンバープレートをみること。
 以前は、バスに乗っている間はほとんど読書をしていたのですが、一昨年骨折をして、左腕完全ギブスの間は、本を広げることもできなくて、窓の外をみるようになり、果ては、ナンバープレートを見ることが趣味に。
 
 イギリスのナンバープレートは、基本的に、下3桁が3つのアルファベット。
 教えに行くある地域では、2軒並んだお宅で、MUS、ACTという下3桁。
 MUSはMusicの略になりますし、ACTは、そのまま。 こうした、似た者同士がお隣というのが楽しい。
 
 3回ほどみかけましたが、ブラックキャブ(あの有名なロンドンの黒いタクシー)の下3桁が、そのまま、CABという、拍手したくなるようなときもありました。

 その他には、空港の3-letter codesを見つけるのがおもしろい(例えば、成田だったら、NRT、ロンドンヒースローだったら、LHR)。 
 イギリスは、色々な団体名も3-Letter codesになることも多く、私の母校の王立音楽大学(Royal College of Music)はRCMとなりますし、今日見かけたのは、数日後から日本公演が始まる、BRB(バーミンガム・ロイヤル・バレエ)の略語。

 NHKとか日本の団体名の略語をみつけることもあり、再び転ばないように足元に気を付けながらですが、何の糧にもならない、ナンバープレートをパッと見て、略語に当てはまるのかを考える、私の移動時間です。

 

Posted on 2015/04/21 Tue. 23:35 [edit]

category: イギリス事情

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良くわからないバレエ 

あと1か月半でロンドンシーズンを終える、ロイヤルバレエ。
ずっとバレエのことを書かなくなっていますし、最近は、チケット入手が非常に困難で、いくつもの公演に行けませんでしたが、ちょっと思うことがあるのでかいてみようか、と。
公演レビューではありません。

 4月14日に最終日を迎えた、5回の一般公開の公演があった、トリプル・ビル。
 バランシン振付 『4つの気質』(ヒンデミット作曲)
 Hofesh Shechter振付 『Untouchable』
 マクミラン振付 『大地の歌』 (マーラー作曲同名の曲)

 『大地の歌』は何度も観ている作品。 バランシンの『4つの気質』はかなり長い間ロイヤルバレエのレパートリーに入っていなかったと思うので、私はやっと初見。
 2つ目の作品、『Untouchable』は今回初演。 この振付家の作品自体が、ロイヤルオペラハウスデビュー。

 『Untouchable』、私がこの9年近くロイヤルオペラハウスに通う中で、メインステージでのロイヤルバレエの公演としては、初めて、靴下で踊る作品だと思います。 そして、クラシックさが無く、ほぼ完全にコンテンポラリーダンス。
 
 ここで私が言いたいのは、オペラハウスだから、コンテは駄目だ、ということではありません。
 ボーダーが必要、とも言いませんが、クラシックとコンテのカンパニーが分かれている中で、クラシックのカンパニーがここまでのコンテをやるのは、どのようにとるのか?ということ。
 今まで観てきたものは、たとえ、マグレガーのように、クラシックバレエのレッスンを受けたことがないバリバリコンテの振付家でも、ここのカンパニーに振付を行う時は、クラシックの要素をうまく取り入れているのです。
 
 初めてこの作品を観た時には、ただただ何が何だかわからず、最初の5分は興味深かったのですが、その後は、変化がなくて、25分みているうちに、正直私は飽きました。 私だけではなく、コンテになじみが無い人は同じような意見。
 ですが、この作品だけを観に来る、というファンもいるような振付家。
 オペラハウスの雰囲気はいつもとは違い、最後の『大地の歌』の時には、客席の人数も多少減る。

 4月14日の最終公演の時の1つ目と2つ目の間の休憩時間、お友達(みなさん、私の母よりも上のような年代の方々)とおしゃべりしていたら、とても良いヒントを頂きました。

 この作品の最後から3分の1ほどのところで、Nigel Farageという言葉が聞こえるか?というもの。
 私はお恥ずかしいことに名前を聴いてぴんとこなかったのですが(写真をみたら、思い出しました)、右翼の政治家(みなさん、顔をしかめて彼のことを話していらっしゃいました)。
 これを意識したら、この名前を何度も何度も繰り返しているのがよくわかりました。

 20人のダンサーたちが、軍隊的な動きをすることも多いですし、そのような作品なのか、と。

 音楽、というか音に合わせて踊るこの作品。
 途中、ドラムスだけになる部分があります。
 この部分が、日本人の観客の方々はわかったかもしれませんが、私には、盆踊りで踊る、『きよしのズンドコ』にしか聞こえないのです。
 他の部分で、『八木節』のような太鼓のところもあります。
 特に、『きよしのズンドコ』では、私の町会は、掘ってー掘ってー グルグル、トントントンの振付(他の町会で、横に波の動きの物を踊ったこともあり)。 この掘ってー掘ってーの振りがピッタリだったのです。

 次の休憩時間で、お友達が、このドラムスが格好良い、というお話をなさっていたので、私は盆踊りのことをお伝えしたのですが、どなたにも話が通じませんでした。

 
 よけいなお世話かもしれませんが、5月に始まる、マグレガーの新作、『Woolf Works』、先週インサイトに行ってきましたが、Woolf(ヴァージナ・ウルフ)作品を全く読んでなくて、彼女の人生について何も知らない私は冷や汗をかきました。
 あそこにいる全員がウルフについて知っていて当然、という感じで話が進められ、たまたまお隣がお友達だったのですが、当然ウルフの作品を読んで、彼女について知っている方と無知の私では、理解度に大きな差があることがわかりました。
 ウルフの簡単な人生(水没自殺をしたことなど)を知っていた方が、バレエのわかりやすさが増すようです。
 そして、彼女の作品もちらっとあらすじだけでも知っていた方が良さそうでした。
 インサイトなのに、内容理解を手助けしてくれないインサイトでした(きっと私の知識の問題です・・・)


 

Posted on 2015/04/20 Mon. 22:37 [edit]

category: バレエ

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オックスフォード観光 2 (4月9日) 

私がこれまでに理解したことによると、オックスフォードにしても、ケンブリッジにしても、いくつものカレッジ(住居的なもの)と各学科の集合体が、大学。
 よって、カレッジ巡り、というのも、これらの街の観光の一つかもしれません。
 

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 ため息橋を持つのは、ハートフォード・カレッジ。
 ケンブリッジにもため息橋があるカレッジ(この場合は、本当に、下を、ケム川が流れる)もあるのですが、残念ながら、何度も行っているのに、このカレッジをみたことはありません。


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 多くのカレッジに、このように手入れされた芝生がありますが、こちらは、All Soul's College。


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 この威厳ある門は、有名であろう、クライスト・チャーチ・カレッジ。
 ハリーポッターの撮影で使われたはずです(が、私は映画をみていないので・・・)。


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 こちらも、この門の中を覗くと、中庭が広がります。
 こういうところを知っていたら、勉強を頑張って、進学したい、と思ったのかもしれません。

 余談ですが、4年前、ロイヤルバレエがウィールドンの『不思議の国のアリス』を初演した際のポスターというか、宣伝写真に使われたのが、このクライスト・チャーチの中庭(ここではないかもしれません)でローレン・カスバートソンが白いドレスを着てジャンプしている写真。
 似ている建物(アングルが違うと思いますが)が背景でした。

 


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 この門(?)の天井が、凝っているのです。


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 こちらも、クライスト・チャーチの横側。

 ちなみに、入場料を払って、一部、中に入ることもできるのですが、私は時間があまりなかったのと、今回はとても素晴らしい天候だったので、外歩きを優先させました。
 
 昨年は、他のカレッジでのコンサートに呼んで頂きましたが、他からもいつかお声がかかったらいいな、と淡い期待を。

 
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 クライスト・チャーチの裏側に広がる、フィールドではギリギリ、ダフォディルの花が咲いていましたが、木々はまだ緑色になっていません。


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 この気候なので、ピクニックをしている方々も多数。
 
 カーディフの大学時代は、建物のすぐ裏がカーディフ城のお庭(公園)だったので、練習に疲れると芝生の上で過ごしたので、このような環境は非常に懐かしい。
 ロンドンの大学院時代も、2分歩けばハイド・パーク/ケンジントン・ガーデンズだったので、公園が身近でした。
 
 喧噪とした街中をちょっと過ぎたらこのような環境が広がる。 これが、イギリスの良さと私は思います。


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 ずっと歩いて行ったら、チャウエル川にあたり、パントを楽しむ方々が。
 パントはいつか乗ってみたいもの。
 ただ、個人的には、ケンブリッジのカレッジ内をぬっていくような、ケム川のパントの方が風情があるのかな、と思いますが。

 というわけで、束の間のオックスフォード観光でした。
 演奏後の貴重なエネルギーチャージの時間です。



Posted on 2015/04/19 Sun. 22:41 [edit]

category: イギリス 遠出

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たまにはピアノのこと 

 この2日ほどは多少肌寒く感じるものの、春を通り越して、夏のようなロンドン。
 思い返せば、昨年の4月も暖かったのですが。
 
 街中には、ノースリーブとか、ビキニのトップにショートパンツ、なんていう日本だったら痴漢にあいそうな格好の女の子たちがいます。
 考えてみれば、日本のように春物、という感覚がほとんどないと思うので、私も、いきなり冬物から夏物だけれど、夜帰る頃には涼しいので、迷いどころ。
 
 この分でいくと、昨年みたいに、8月に冬になるのでは?と多少心配。
 8月の本来ならば一番気候が良い時に、北と南の海岸沿いの街でのコンサートが入っているので、休み中だし、とんぼ返りしても教えには間に合わないから、ビーチでゆっくりしてからロンドンに帰る予定で鉄道の切符をとろうと思っていたのに、どうなることやら、です。

 
 たまにはピアノの話を。
 来週のコンサートの為に、久々に、いつ以来か思い出せないのですが、チャイコフスキーの『四季』から1月『炉辺にて』、6月『舟歌』を解凍中。 こちらもちょっと久々に、リストの『詩的で宗教的な調べ』より、『愛の賛歌』も解凍。
 チャイコフスキーは、1月にロイヤルバレエが上演していた、『オネーギン』の第1幕、1月でレンスキーのソロ、6月でレンスキーとオルガのパ・ドゥ・ドゥ。
 ロンドンでのコンサートなので、2月に同じ場所で弾いた時、オペラハウスのお友達もいらしてくださったりして、チャイコフスキーの『ロマンス』を弾きましたが、バレエでオーケストラで聴いているもののピアノ原曲を聴く、というのが新鮮だったそうです。
 よって、久々に、四季を解凍してみることにしました。
 
 久々に楽譜に対面して、とりあえず、通してみたら、1月『炉辺にて』では、中間部、バレエでは数小節抜けていることに気が付き、すっかり、原曲ではなくて、バレエ版の方の印象が強くなってしまっている自分にショック。
 バレエの中では、詩人のレンスキー、彼の婚約者である、ラリッシュ家の次女、オルガによって踊られるこの場面。
 オペラハウスの中の空気がこの作品の中でも、非常に変わる場面です。
 続く6月『舟歌』では、若い二人の幸せなパ・ドゥ・ドゥなのに、中間部を除いては、短調で書かれているこの曲。 
 短調=悲しい、とはならない、という良い例だと思います。

 1週間ほど前、生徒のお父様に頼まれて、生徒のおばあさまが亡くなったから、そのお葬式(正式には、火葬場での家族、友人とのお別れの儀)で、写真のスライドを流す時、13分30秒の演奏を頼まれました。
 お父様からのご希望は、ジョン・アダムズの『シンドラーのリスト』のテーマ曲。 ですが、これ自体は非常に短いので、これに、加える曲をジョン・アダムズの曲で探したのですが、私の知識のなさもあり、短時間では見つからず、きっと、お写真は幸せなお顔が多いかな、と思ったので、エルガーの『エニグマ変奏曲』の『ニムロッド』を追加。 そして、マーラーの交響曲第5番の『アダージェット』をところどころつなぎに使う。
 エルガーとマーラーは、長調で書かれたもの。 非常に美しいメロディーですが、悲しみからの立ち上がり、のように私は感じる曲。
 生徒が言うには、あそこで、長調だったのに、あまりにも悲しくて、みんな泣いていたよ、と。
 私も、すすり泣きがずっと聴こえていました。

 だから、私は、生徒たちに、長調=楽しい、短調=悲しい、とは教えられないのです。


 オペラハウスのお友達が今回もいらして下さるようなので、あの場面を思い浮かべて頂けるような演奏ができたら、と思っています。

 そして、すっかりプログラムのレパートリーの隅に追いやられていた、リストの『愛の賛歌』。
 先月、某バレエのガラで、私の大好きな振付師の作品がこの曲に振付けられたものでした。
 ピアニストがあまりにも酷くて、何の曲を弾いているのか、最初はわからなかったほど。
 音も半分以上弾いていません。
 ですが、この曲の存在を思い出し、あの教会で弾いたら素敵かもしれない、と思って、今回久々にプログラムに加えることに。
 
 バレエを観に行って、自分のコンサートのプログラミングのアイディアも頂く。
 
 新レパートリーも入るので、あと数日、頑張りたいと思います。

 

Posted on 2015/04/18 Sat. 23:12 [edit]

category: 音楽

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オックスフォード観光 1 (4月9日) 

オックスフォードには10か月弱通ったものの、ロンドンから高速バスに乗って、最初のタウン外れのバス停まで迎えにきて頂いていたので、市内まで行ったのはほとんどありません。
 オックスフォードでの演奏は、2度目。 前回は去年の1月。 よって、寒くて、ほとんど観光もしていません。
 今回は、イースターホリデー中で、教えも不規則なので、コンサート後2時間半ほどの観光時間(本当は最終公演のロイヤルバレエの白鳥を観に行く予定が、チケットが残念ながら取れず)。
 
 思いもがけず、晴天に恵まれ、半袖で歩くことができる陽気の中、束の間の観光地観光でした。


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 コーチ(長距離バス)ステーション近くにあった、見事な、コブシ。 
 街中を歩いていると、素敵なコブシのお花がたくさんありました。
 グレーの空から解放されたイギリスは、本当にAmazingなほど、Beautifulです。

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 コーチでオックスフォードに着いてから、リハーサルまで30分ほどの空き時間。
 朝食を家に忘れてきた為、朝の10時半になって、教会のそばのパブで、久々のイングリッシュ・ブレックファースト。
 多分、1年半ぶりくらいで食べます。
 イギリスにいても、普段はイングリッシュ・ブレックファーストを作ることはまずありませんし、これを食べるのは、B&Bに泊まった時くらいです。
 どこにでもある、アイリッシュ系のパブでしたが、それなりに。
 個人的には、マッシュルームが入っているのが好みですが、ここでは無し。 
  
 しっかり食べたら、リハーサル、本番、観光、お腹が空くことなく、改めて、イングリッシュ・ブレックファーストの強さを知りました。 コンサートの日は、これが良いのかもしれません。


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 私にとっては、コンサートで何度も行っているケンブリッジの方が馴染みがありますし、最初にオックスフォードに来た時の感想が良くなかった(たそがれ時で、あまり良い雰囲気ではない)のですが、このように良い気候の時に訪れると、印象が変わります。
 ナントカソサイエティーのお庭。
 もう少ししたら、バラがもっときれいなのかもしれません。


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 オックスフォードのコンサートホール、シェルドニアン・シアター。
 中は入らなかったのですが、このような建物はぜひ残ってほしいです。
 ロンドンのコンサートホールの味気のなさが・・・ 


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 ラドクリフカメラ横の、薄いはちみつ色の建物の横にあるコブシもまた素敵。

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 教会の前にあったのは、濃い色のコブシ。
 
 ちなみに、オックスフォードを歩いている間中、聴こえてくるのは、ほとんど英語以外の言葉。
 季節がらなのか、スペインや、イタリアからの高校生グループ(語学研修)が多かったです。


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 4月頭、というのに、この気候だからか、アイスクリームバンが。
 イギリスでは、このようなアイスクリームバンがお馴染み。
 音楽を鳴らして、やってきます。
 わかりやすくいうと、日本でのラッパを鳴らして自転車で回って下さる、お豆腐屋さんのようなものです。

 つづく・・・

Posted on 2015/04/13 Mon. 02:33 [edit]

category: イギリス 遠出

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13

オックスフォードでのコンサート (4月9日) 

日中は、半袖で歩くことができるほどの陽気でした。

 昨年10月以来、約半年ぶりの遠征でのコンサートは、3月頭まで月に2度ほど教えに通っていた、オックスフォードにて。
 

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 市内にある、Wesley Methodist教会での、コンサート。
 まだ、ランチタイムコンサートがシリーズ化して、日が浅いそうです。


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 プログラムは、
 バッハ: 平均律クラーヴィア曲集 第1巻第8番
 ショパン: エチュード 作品25-12 『大洋』
 ラフマニノフ: エチュード音の絵 作品39-3
 ヴラディゲーロフ: 歌
 ベートーヴェン: ピアノソナタ 第32番 作品111

 私にしては非常に珍しいことに、エチュードは弾いたものの、ショパンを弾かないコンサートでした。
 
 学生の時以来、久々に新しいショパンのエチュードに着手し、今回が初舞台。
 ショパンのエチュードは、本当に怖いです。
 ラフマニノフも、昨年のサマーコースで、モスクワ音楽院のイリーナ教授にしごかれて、そのまま放ってあったのですが、今回解凍をしながら、先生の声が聞こえるばかりでした。

 ヴラディゲーロフは、ブルガリア人の作曲家。 ロマン派の流れをもちつつも、和声は現代風の部分もあり、譜読みをしながら、間違っているのでは?と思いながらの仕上げ。 譜読み開始から1か月だったので、不安もありましたが、実際に舞台に上げると、あの不思議な和声感が心地良い部分もあり、新たな発見がありました。 

 そして、この不思議なプログラムの最後は、ベートーヴェン。
 5週間前に、ベートーヴェンの生地を訪れてから、最初の本番。
 昨日、オペラハウスで、ロイヤルバレエの、マクミラン振付けのマーラーの『大地の歌』を鑑賞したばかり。
 死の使いが出てきたり、若さがあったり、意識は全くしなかったのですが、ところどころで、あの舞台が目の前に現れてきて、演奏しながらも、新しい発見がたくさんありました。

 ちょうど、イースター明けのコンサート。 イースター=復活祭、ということで、私にとって、このソナタは、第1楽章で地獄、第2楽章で、天国を表しているように思うので、クライストが十字架にかけられて、そして、生き返る、という復活祭にぴったりだったのかな、なんて、教会で弾いていたからこそ、場面が脳裏に浮かびました。

 ピアノは、非常にBrightな音の、ベヒシュタイン。 非常にコントロールが難しく、リハーサルの時は、第2楽章で参ってしまいましたが、本番では、一瞬にして客席の空気が変わるのを感じられるほどの音が出せた瞬間もあり、勉強になりました。


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周りに、背の高い建物が無いおかげで、塔の高さが目立ちます。

 ベートーヴェンの最後の音を出して、休符の後、絶妙のタイミングで、Brilliant!と叫んでくださった男性がいらっしゃいました。
 さすが、地方、というか大げさな、でも優しいな、と思いつつ、タイミング的に(いわば、歌舞伎で、屋号をいうタイミングのようなもの)音楽に詳しい方かしら?と思いました。

 帰る前に、教会の主催者の方から、この方は、毎回コンサートにいらっしゃるものの、反応をみせたことはない。 だから、驚いた、とのことでした。
 今までが今までなので、私は人の評価を決して鵜呑みにはしませんが、少しだけ、Brilliantと言ってくださった気持ちを頂こうと思います。 

 今まで、いくつかの本番を経験してきましたが、学生の時から考えても、今回は初めて、当日に目がものもらい。
 日本にいた中学、高校生時代は、毎回のように定期試験になるとものもらい。
 イギリスに来てからは減ってはいましたが、当日にものもらいだと、片目が霞んで、弾きにくいことを実感しました。
 そして、目をつぶって弾けるようにしておきなさい、という師匠やサマーコースでお世話になっている先生方のお言葉を実感するばかりでした。 やはり、新曲は、目をつぶって70%程しか弾けるようにしておかなかったので、多少焦りました。
 日本から持ってきてある、一回分ずつに分かれているものもらい用の市販の目薬に感謝。 このような繊細なものはこの国にはありません。

 

 
 

Posted on 2015/04/09 Thu. 23:26 [edit]

category: 自分のコンサート

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09

友達のランチタイムコンサート 

Bank holiday Weekendの最終日、Easter Monday、素晴らしい青空が広がり、気温も上昇。
 一昨日までは、ヒートテック、セーター、オーヴァーコートで出かけていたのに、今日は、半袖に、薄めのカーディガンで出かけられたほど。 さすがに、日が落ちてからは、ウールのケープが必要でしたが、日中は、暑いほどでした。
 

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 ウォータールー・ブリッジに並ぶ、赤い2階建てバスと、向こう側には、シティー、そして、セント・ポール寺院。


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 久々に、トラファルガー広場に建つ、St Martin-in-the-Fields教会のランチタイムコンサートへ。
 
 ウィーン国立音楽大学3年生に在学中の、ルーメニア人ピアニスト、アデーラによるもの。

 プログラムは、
 エネスコ: パヴァーヌ 
 リスト: ピアノソナタ ロ短調
 ラヴェル: ラ・ヴァルス

 アンコールは、スクリャービン: エチュード 作品8-12

 重め、充実プログラムでした。

 彼女とは、昨年の夏、クロアチアのコンクールで知り合い、年も10歳以上離れているのに、仲良くなりました。
 今回は、いずれにしても聴きに行くのを楽しみにしておりましたが、数日前に頼まれて、ビデオ、写真係を仰せつかり、普段は一般入場させていない、上の階で、ビデオだの写真だのを撮りながら、ゆったりと聴かせて頂きました。

 コンクールの本選で彼女の演奏を聴き、あの時は、スクリャービンのソナタ第4番と、リストのバラードでしたが、とても興味を持つ演奏でした。
 昨年12月にフランスのコンクールを受けた時、同じくルーメニア人で、彼女と同じ年だったから、ずっと国内コンクールでいつも一緒だった、という人に会ったのですが、幼い頃から優秀だったそうです。
 
 ただ、私はコンクールとコンサート、会場の違い、というものを差し引いても、昨年夏とは違う印象を彼女の演奏から受けました。
 どちらかというと、コンクールの時の方が好み。
 音の出し方そのものが違うのです。

 終わった後話して納得。 コンクールの時の曲は、大学生になってから。 今回の、ラ・ヴァルスは、16歳から、リストのソナタは17歳から、ルーメニアにいた時から勉強しているもの。 そして、今は、今まで力任せに弾いていたから、脱力を含め、音の出し方から直している最中。
 改めて、大学生になる前に音の出し方を直さないと大変なのだな、と彼女と話をして思うばかりでした。

 とはいうものの、小さい頃からきちんと勉強している人は、テクニックも素晴らしく、見事な指裁きでした。
 
 リストのソナタは、私にとっては、11年前の師匠の演奏が忘れられませんし、オペラハウスに通うようになってからは、アシュトン振付、『椿姫』の30分ヴァージョン、『マルグリットとアルマン』でおなじみの曲。
 『ラ・ヴァルス』も、アシュトン振付で、ロイヤルオペラハウスではお馴染み。
 どちらも、大好きな曲です。

 バレエの印象が強すぎる私には、彼女とは解釈が違うところも多くありましたが、彼女の言葉があり、好きな演奏でした。
 
 ここの教会では、私はちょうど10年前の今頃、人生2回目の1人でのコンサート、ロンドンで初めてのコンサートはここでの演奏でしたので、非常に懐かしく思っていました。

 終わった後は、彼女は初対面だったものの、国が小さい分、皆知り合いだった、ロンドンにいるルーメニア人ピアニスト3人と一緒に、テムズ川を渡って、QEHの上のルーフ・ガーデンで、お茶。
 ロンドンに住む私たちは、待ち望んでいた太陽。 ルーフ・ガーデンは、読書をしたり、日向ぼっこをする人たちで、いっぱい。
 
 短い時間でしたが、現役で頑張っている彼女と会って、話して、有意義な時間でした。
 日本のコンクールは、ピリピリしていて、驚きますが、国際コンクールは、もちろん、皆演奏前は自分のことに集中するものの、ライヴァルでありますが、同じものに全力で取り組んでいる同志。 
 彼女と出会ったクロアチアでは、小さな街でしたから、皆同じところに泊まっていて、コンクールの本選後は、前日に落ちた私たちも含め、数人で夜中2時過ぎまで、お喋りを楽しんだものでした。
 
 刺激を受けて来たので、私も頑張りたいと思います。
 小さい時から、この道で頑張っている人たちには、かなわないところもあります。
 でも、もう少し、同じ土俵に乗って頑張らせてもらおうと思います。


 

Posted on 2015/04/06 Mon. 21:45 [edit]

category: エンターテイメント

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06

ボンへ! ケルンで寄り道 (3月5日 ③) 

 2泊したアーヘンから、ケルン(Cologne)経由でボンへ。
 ケルンもみたかったのですが、今回はもちろんボンが優先。

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 アーヘンの鉄道駅。
 ドイツ、というともっといかついものを私は想像していたのですが、駅がかわいらしくて、驚きました。
 中もすごくきれいで、列車のホーム案内もしっかりしていたところは、さすが、ドイツ、と思いましたが。


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 駅の前に、馬。
 後ろに馬車をつけたくなりますね。


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 1時間ほどの鉄道の旅の後、ケルン中央駅へ到着。
 20分ほどの乗り換え時間があったので、改札も無かった為、外に出て、駅のすぐそばにある、あのケルン大聖堂へ。
 
 この2日前、空港からケルン中央駅へ向かう電車の中から、この大聖堂が見えた時には、感激しました。
 そして、本当は、友達の写真で見たことがあった、ライン川の反対側からのケルン大聖堂の姿を見たかったのですが、意外とライン川の幅があることがわかり、時間がなくて、断念。


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 建築技術、というか、精巧さに見惚れるばかりでした。

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 大聖堂、場所によっては大きめの荷物があると、入場を断られるのですが、たった20分ほどだし、コインロッカーに預けるのも勿体ない、と思って、機内持ち込みサイズのキャリーケースを持ったまま行ってしまったのですが、他にもそのような方がいらして、特に問題がないようでした。
  
 大きさに圧倒はされましたが、数時間前にアーヘンの絢爛豪華な大聖堂を見てきた私にとって、ケルン大聖堂は、ホッとする場所でした。
 アーヘンの深い色のステンドグラスも好きでしたが、この透明感のある、優しいステンドグラスがやはり私好み。
 きっと、家の家具を、濃い茶色を好むか、白木を好むか、でしょう。 白木風の家具の実家に育った私は、やはり、透明感のある大聖堂の方が好みのようです。

 このステンドグラスは、写真がぼやけているのではなく、このような斑点模様。 
 私は初めて見たと思います。

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 そもそもの建物の大きさもありますが、ステンドグラスの量も非常に多い。

 
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 とにかく、窓の数が多くて、明るい大聖堂内でした。
 そして、観光客もたくさん。  

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 ここのオルガニストになるには、高所恐怖症では務まりませんね。
 もう一台あったようにも思いますが、とんでもない場所(かなり高い)にオルガン。
 パイプだけではなく、これは、鍵盤があの場所にあるのだと思います。


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 ケルン中央駅から列車で20分ほどで、ボン(Bonn)に着きました。
 コインロッカーもたくさんあって、助かりました。
 約5時間のボン観光です。

Posted on 2015/04/03 Fri. 14:38 [edit]

category: ドイツ

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03

アーヘン大聖堂 (3月5日 ②) 

明日から、イースターウィークエンドで、感覚的には4連休。 生徒たちもホリデーやら、一時帰国やら、ファミリーの時間があるので、珍しく私も4連休の予定。
 
 ドイツの続き。
 アーヘンの街を去る前にぜひ見たかったのが、アーヘン大聖堂の内部。
 大聖堂内を回るツアーに入らないと、ほとんどの部分はみられない、というのをガイドブックで読みましたが、英語のツアーは午後らしい、ということで、一般に公開されている部分のみ。

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 タウンホールから、坂道を降りていきます。
 プリンテンのお店などもいくつかあり、まるで、浅草の仲見世を思い出してしまいました。


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 大聖堂の後ろ辺りから。
 何とも言えない色味。 非常に凝ったものでした。

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 こちらが、入口に当たる部分。

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大聖堂の横にいた、キング?? 
 こういう顔のキングが出てくるお話がありましたよね?
 以前、ハーフの女の子にレッスンをしていた際、日本語が苦手な子だった為、レッスン後、私が日本語の絵本を読む(時には、現地校の宿題の手伝いまで)、というバイトのようなことをしていた時、こういうキングが出てくる童話を読んだような気がしました。 



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 大聖堂の入り口付近の建物がかわいらしい配色。
 こういうところは大陸かな、と思うのです。
 そして、ヨーロッパながらも、イギリスはやはりヨーロッパの端っこの島国なのだな、と。

 
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 こちらが、大聖堂のミニチュア。
 凝った作りです。


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 外からわかるように、ちょっと複雑な作りなのですが、まずは、この吹き抜けの部分。
 入った途端に、今まで私が行ったことがある大聖堂ではみたことがないような、絢爛さに目を奪われました。
 

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 一つ上の写真の部分を囲うように、廊下のような部分があるのですが、それがここ。
 廊下、といっても廊下ではなくて、椅子が置かれていて、サーヴィス(ミサ=宗派によって多少呼び方が変わってくるのでこの場合、ミサという言葉を使うべきではないかもしれません)の際には、座る方もいらっしゃるのでしょう。
 
 絢爛さ、というか、このようなゴールド使いは、一番思い当たるのは、イタリアのピサの斜塔の隣にある、ドゥォーモの天井。 ですが、その比ではありません。
 

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 ステンドグラスは、眩いばかりのブルー。
 ここまでブルーが強いステンドグラスは、私は初めてでした。
 

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 ステンドグラスを拡大すると・・・
 とにかく、圧倒されました。
 私はイギリスでは、教会、大聖堂で演奏することが多い(日本のようにホールがそれほどないので、教会が宗教とは関係なくコンサートホールのような役割をする)ので、この中で弾いたら、違うインスピレーションが生まれるのでは? どんなプログラムがあうのかしら?と思わず考えてしまいました。

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ちょっとぼやけているのですが、この、上からぶら下がっているもの。 無知なので、名前もわかりません。
 イギリスでは見たことがないように思うのですが、私は昨年初めてヴェネツィアのサンマルコ寺院でみて、感激しました。
 これは、ロイヤルバレエが上演している、マクミラン版の『ロミオとジュリエット』の第2、3幕における、ローレンス僧の寺院の場面で上からぶら下がっているものと同じ。
 ですから、昨年は、これを初めて見た時にイタリア特有の物、それをバレエでも再現している、と思っていたのです。
 よって、ドイツでもお目にかかれて驚きました。

 これは、ぜひ、中を案内して下さるツアーに入ってみたかったです。

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 音楽大学の近くにある、歌劇場。
 こちらは、全く中に入れなかったのですが。

 あっという間のアーヘン半日観光でした。



 
 

Posted on 2015/04/02 Thu. 21:19 [edit]

category: ドイツ

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02

(今更ながら)北ドイツ、アーヘンの街(3月5日 ①) 

夏時間も始まって、夜7時半頃までまだまだ薄明るいです。

 既に4週間前のこととなりましたが、せっかくなので、ドイツの旅の続きを。

 2泊3日の初ドイツ、コンクールの翌日、最終日は、ロンドンへの帰国便は夜9時半の飛行機。
 ということで、一日フリー。
 午前中は滞在していたアーヘン(Aachen)の街を歩き、午後から鉄道でボンへ移動して、ベートーヴェン三昧でした。
 
 まずは、アーヘンの街。
 

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 アーヘンの旧市街への入り口、と言えばよいのでしょうか。
 観光案内所がある裏には、このような空間が。
 アーヘン大聖堂が、色々なところから塔の部分をみることができました。
 

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 何やら懐かしい香りがして、行ってみたら・・・

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 香りの持ち主は、この左右にある蛇口。
 硫黄の香りでした。
 生ぬるい源泉なのでしょうか? ちょっと濁ったお湯が出ていました。
 ここは、温泉の出る街。
 市内からちょっと行ったところにスパがありました。

 足湯でもあったらいいな、なんて思ってしまう、こういう時だけ超日本人な私です。


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 このような、オブジェが街の中にはいくつもありました。


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 とってもドイツっぽい、と思ってしまうオブジェ。
 この付近を、前夜にコンクール参加者の仲良くなった日本人の方と歩いていたのですが、街灯に照らされた石畳に、素敵な建物。 渡英してから私はディズニーランドへ行ったことはありませんが、ディズニーランドの本物版?
 昼間は昼間でよかったですが、前夜、あてもなく二人で街歩きをしておいて、よかったと思いました。
 

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 ガラス越しなので見えにくいのですが、この街にたくさんあった、お菓子屋さん。
 プリンテン、最初はお店の名前か?と思ったのですが、この板状のものが、この街の銘菓のようです。
 私も小さいのを一つ買って食べてみましたが、かみごたえのある、スパイスが入った、クッキーのようなもの。 でも、クッキーとも違う。
 時期的なものなのかどうかわかりませんが、ウサギの形をしたものもしばしば見かけました。
 シナモンなど苦手な方にはどうか?と思いますが、私は大好きなので、思わず、レシピを探してしまったほど気に入りました。

 
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 この、イギリスともまた違う建造物、こちらが、アーヘンのタウンホール。
 こちらも、前夜、非常に美しかったのです。

 中へ入る時間はなかったのですが、前夜ここへ来た時に広場の名前が気になっていました。
 それは、Marktという単語が入っていたから。


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 このタウンホールの前で、英語だとマーケット、フランス語だとマルシェ、ドイツ語だと、マルクト? 市が開かれていました。
 余談ですが、アーヘンの街をGoogleで検索すると、クリスマスマーケットのことが結構出てきたので、クリスマスの時期は素敵なのでは?というのが私の予想。


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 タウンホールの入り口(2階部分)に上がってみたら、マーケット、といっても、テントではなくて、車というかヴァンをそのまま並べてのもののようでした。
 ちなみに、毎日なのか、曜日なのか、全くわかりません。
 ですが、マーケット大好きな私がこれを見逃すわけはありません。



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 オランダの国境まですぐのこの街(オランダ、ベルギー、ドイツの三国国境地点がそれほど遠くないのですが、今回は、残念ながら行く時間はありませんでした← ここへ来た目的を考えるべきです・・・)だからなのか、チューリップが!
 イギリスでは見たことがないような色味のチューリップ。
 でも何よりも、この並べ方、というか売り方がとっても素敵でした。

 
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名前がわからないのですが、枝のような? 
 無知ですね。
 

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 他のお花屋さんでも、チューリップが大量に。
 このチューリップは、開花したら、花びらの端がレースみたい。
 きっと、日本にはあるでしょう。 
 でも、イギリスには、滅多にないでしょう、 このようなスタンダード以外のチューリップは。
 
 切り花のイギリスへの持ち込みルールがわからないですし、飛行機の荷物でひっかかる(預け荷物なしなので、手荷物オーヴァー)ので諦めましたが、可能ならば買ってきたかったです。


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 そして、この新鮮なにんじん。 これだったら、イギリス人のように、このまま生でかじりつけるかもしれません。
 
 新鮮なお野菜、チーズ類、ソーセージ類、お魚を売るお店が並び、いつも通り、あっという間に時間が経ってしまう、マーケット見物でした。
 何にもかえなかったのが残念でしたが。

 

Posted on 2015/04/01 Wed. 23:10 [edit]

category: ドイツ

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