02 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 04

WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

上達に必要なこと?? 

 私に習い始めて、3年になる10歳半の生徒。 私との前に、1年間他の先生に習っていました。
 
 非常にハイパーで、ぐったりになることも多かった子。
 ピアノは大好き、でも、練習は適当。 それなのに、グレード試験はどんどん受けていきたい。
 本人の希望通りにしていたら、すぐに駄目になるのが目に見えていました。
 
 私の前で涙を流した回数が一番多いのも彼女。
 昨年の夏までは、何度泣いたかわかりません。
 最初のうちは、理想は高いのに、正しく練習(ノートに書いてあること)をしていない、初見をしていない、ということが注意させることの大きな部分。
 そのうち、私は全く怒っていないのに、自分できちんとやらなかったことがわかるから、最初から泣く。
 
 それが、何があったのかはわかりませんが、昨年の夏から、いきなり念密な練習をし始めました。
 グレード1から2を受けるには1年かかったのに、昨年の春に2を受けて良い成績で受かって、冬にグレード3。
 3か月後の今回、グレード4。
 
 試験の3週間後の昨日は、グレード5の曲が非常に良い状態で譜読みしてある。
 しかも、彼女は、初見の大切さがわかってから、サボることがなくて、グレード4を受ける時には、グレード6の初見の勉強をしていました。 だから、どんどん次のグレードを受けられるのです。

 グレード5の課題曲集から彼女が選んだ1曲、ブルグミュラーの18の練習曲の嵐。
 なぜかこの曲を気に入った彼女は、やたらとこの曲を進めてあるのです。
 
 不思議に思ってお母様に伺ったら、とにかく今はピアノが弾きたくて、朝もさっさと着替えて、お母様が朝食の準備をしている間に、5分でもあれば、この曲の練習をしている。
 学校から帰っても、まずはピアノに向かってこの曲の練習。
 だから、いきなり弾けるようになっているようです。
 
 結局はこれなのですね。 練習あるのみ。
 弾きたい、と思ってその目標に向かって頑張る。
 昨年の今頃は、私はまだ彼女と戦っていました。
 ご両親はご理解をして下さるようになっていたものの、それまでは、私のグレード試験の進ませ方が遅いことに、何度も色々と言われていました。
 他のお友達は、グレードを受けているのに、家は遅れている、と。

 そのたびに、私は、土台作りに時間をかけるけれど、土台ができていれば、グレードをどんどん進ませることは可能。
 今、いっぱいいっぱいの状態でグレードを受けても、すぐに壁にあたる。
 私が弾き方を見せて、楽譜を読ませずに手を覚えさせることも可能。 でも、それでは、グレード3以上には進まない。
 
 学校のお友達が、グレード2、3で落ちたり、学校のコンサートで彼女よりも上のグレードでも上手でなかったり、ということがあったようで、夏前に、学校のコンサートで弾いた時(私は知らなかったのですが)、他のお母様方から褒められたそうです。 それで、彼女も納得するようになり・・・

 彼女にとって、今が一番楽しい時だと思います。
 グレード試験は、私も彼女も良い結果が出る、と思っていたのに、思っていた点数が出ず。
 試験官のコメントを読んでも納得できず、他の試験官だった他の生徒たちと比べても、いくら、試験の当日の演奏次第、とはいえども、あまりにも酷い結果。 Criteriaを読んでも、どうにも納得のいかない点数の付け方です。
 スケールにしても、間違いが多かった子の方が点数が上、という状態。
 非常に落ち込んでいたのでどうか?と心配していたのもつかの間、次の週には、しっかりと進ませてありました。
 
 ここにも何度も書いた、楽しいピアノのレッスン。
 楽しいって何だろう?という永遠の課題。
 
 私にとっては、弾けるようになること。 難しいことがあっても、それを乗り越えて、弾きたいものを弾けるような力をつける。

 クラシックを聴く習慣があるご家庭ではありません。 彼女もピアノのコンサートは一度も聴いたことがありません。
 でも、彼女が今回興味を持った曲は、流行りの音楽ではなく、ブルグミュラーの18の練習曲の1曲だった。
 たまに、Frozen(あの、日本で超人気のディズニー)の楽譜がピアノの上にあることもありますが、これは、あくまで自分で弾いて楽しんでいるようで、レッスンで、とは言われません。
 これこそが、私が望んでいること。
 普段のレッスンをきちんとすれば、弾きたい曲の楽譜を自分で正しく読んで、弾けるようになる。
 
 もし、私があの時に私の手をまねさせる、という私にとっても楽な方法をとっていたら、今の彼女はいないはず。
 全ての子にこれが良い、というつもりはありません。
 だからこそ、色々な先生がいらっしゃるわけですから。

 
 

Posted on 2015/03/30 Mon. 13:50 [edit]

category: 音楽

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30

ピアノのレッスンの難しさ 

 先日の航空機事故、ニュースを読めば読むほど、複雑な気持ちです。

 来週の週末が、イースター。
 よって、イースターの時期によりイースターホリデーが前後するイギリスでは、私の生徒の多くは、昨日、今日で学期が終わり、公立の多くは2週間、私立の一部は3週間のイースターホリデーに入ります。
 
 今回は4人だけだったものの、3月1週目にスタートしたグレード試験も、数日前最後の生徒の試験が終わり、一安心。
 まだ、結果が出揃わないので、不安もありますが。

 改めて、ピアノのレッスンを続ける、ということはどれだけ大変なことなのか、と思わずにはいられないことがこのところ続きました。
 そして、以前にも書きましたが、人種が色々な私の生徒たち、日本人の生徒は、今の小学生世代だと、お母様方がピアノを習った経験がおありになることが多く、練習の必要性もわかっていらっしゃることがほとんどで、それほどの苦労はありません。
 未だに、クラシックの音楽家の名前をすぐに思い浮かべられなかったり、この1年半、いくつかのコンクールに行きましたが、そのようなところで出会うことが全くなかった人種の人たち、というのは、こちらも一からの説明が必要になってきます。

 それでも、他の先生からの引継ぎ(私は、全く知らない方。 しかも、ほとんどピアノが弾けないでも、導入だから教えられる、と思っているような先生)の生徒で、教え始めに練習のことをお話したら、
「うちの子は、とても良く練習するから、大丈夫です」
 とお母様に言われ、それを鵜呑みにしたら、その前の週にレッスンでやったことを、すっかりと忘れて覚えていない。
 初期のうちは、新しい曲を一緒にやって、それなりに弾けるようにしてから、それをキープする意味で練習してもらうのですが、レッスンでしっかりと弾けていたものも、わからなくなってしまっているのです。

 それが続くので不思議に思って、詳しく聞いてみたら、
「今週は、2度も練習したんだよ!」
 との本人の答え。
 お母様に伺ったら、
「今週は2度もやったのに、何が問題なのですか?」

 ピアノに限らず、楽器、というのは、できる限り毎日やらないと、忘れてしまうし、指が動かなくなってしまうものなのです。

 きちんとした先生に習っていて、先生のご都合で私を紹介されてみるようになった生徒。
 「非常に賢くて、朝晩の練習を欠かさないのに、なかなか次の曲にすすまない」
とお母様から言われました。
 
 前の先生から、できていないところ(先生がノートに指摘)を10回繰り返す、その方法もしっかりと教わっていました。
 が、何かがおかしい。
 こちらも、お母様にもいらして頂いて、子供と共にきいてみたら、間違ったままでも、10回弾いたらおしまい。
 レッスンの中では、10回はできないことが多いのですが、正しいのを5回、としてあまりにも間違いが多い部分は反復させていたのですが、実際の練習はこう。
 
 「正しく10回、ということは、スペリングの練習と同じね。 わかったわ!!」
 とお母様がおっしゃったので、良かったですが、こちらは、スペリングを正しく10回、間違ったものは回数に含めない、という感覚をお持ちなら、ピアノも同じだろう、と思っていても、意外と一から説明すべきこともある。

 基本的に、私は、練習時間、回数の指示はそれほどしていません。
 まれに、時間をきかれますが、ダラダラ30分やるよりは、集中して15分の方がよい(あくまでも、導入レベルの話)と思います。
 回数も、部分練習に関しては、基本、10回正しく弾ければ弾ける(一日だけではありません)と思いますが、子供たちによく言うのは、10回正しく弾いても、20回間違っていれば、間違った数の方が多いのだから、確実とは言えない。

 特に賢い子は、お勉強で突っかかっていないので、ピアノも、1度、2度弾いてできないと嫌になってしまいます。
 それを、5回間違っても、6回目でできる。 7回目が間違っても、8,9回目はできる。
 ここまでは私は粘ります。
 ただ繰り返させるわけでもなく、問題点があれば、それを修正しながら、子供たちに、どうしたら弾けるのか、を一緒に考えてわかってもらいます。
 こういう子は、段々できる回数の方が多くなると、こちらが止めても弾き続けるほど、繰り返します。
 もちろん、これを何度も繰り返していますが。
 戦いです。

 我が家にとって、才能もないから、おけいこ事、というのは、別にそのおけいこ事ではなくて、壁にぶつかった時、それを乗り越えられる、ということを学ぶ、ということ。
 自分で習いたがった、バレエ、日本舞踊は、小学1年生、幼稚園の時でしたが、それでも、習う前に、始めたら最低3年間は続けること、と母に言われたことをよく覚えています。
 実際、3年間でやめることはありませんでしたが。
 どんなにできなくても、先生に注意されても、やめたい、と思ったことはありません。

 10か月のレッスン後、嫌になって半年やめ、お兄ちゃんが弾くのを見て弾きたくなってまたスタートしたものの、3か月経った今、再びピアノをやめた6歳の子がいます。
 それも、レッスンの3日前に、やめます、という連絡。
 子供だから仕方がない、とお母様には言われましたが、他に方法はなかったのか?
 ちょっと難しいから、やめる、では、この子はどうなるのでしょう?
 私のレッスンの仕方が100%正しかった、というつもりはありません。
 でも、他の子たちをみていても、壁にぶつかっていない子はいません。
 それをどのように乗り越えるか。
 6歳だから仕方がない、ではなくて、6歳でも乗り越えられる、と私は思ってしまうのですが。

 
 
 
 
 
 

Posted on 2015/03/27 Fri. 23:11 [edit]

category: 音楽

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27

航空機事故で 

 私は使ってみたいと思いつつも、なかなか機会が無くてまだ乗ったことがないのが、Germanwings。
 先日ドイツへ行った際、ケルン・ボン空港にはルフトハンザ、ジャーマンウィングス専用のターミナルがあり、さすが、と思っていました。

 低価格、地方空港にも飛んでいる、という利点から、私も愛用しているLCC。 
 A320機も何度も乗っている機種。
 物凄い量のフライト数です。が、今まで事故も聞いたことが覚えにありませんが、最初はあの価格で飛べてしまうわけですから、いくら、様々なコストを控えたところで、正直安全面の不安がなかったわけではありません。

 先日私がケルンからロンドンまでライアンエアーに乗った際には、ケルンまでの飛行機が遅れていたことがあり、私たちは、機体が停留位置に着く前から外に並び(各空港での滞在時間を短くすることも格安航空のコストダウン方法)、飛行機が着くや否や、燃料補給などを始めていました。 滞在時間は30分にも満たなかったと思います。

 今回の事故で反省したのは、やはり、出かける時には、実家にフライト情報を伝えるべきだ、ということ。
 以前は、フライト情報、宿泊先を実家に必ず送っておりましたが、この頃は、メールもあることだし、と思って、伝えていませんでした。
 もちろん、昨年の一度を除き、日程と大体の場所は、母に電話で伝えます。 時差に問題がない限り、家を出る頃と空港についてから実家に連絡を入れるようにはしていますが、それはロンドン発の時のみ。
 このような事故は起きてほしくありませんが、もしもの時、似ている路線に乗っていたりしたら、母は心配するだろうな、と。
 
 昔と違って、今は多くのエアラインで、オンラインチェックインが当たり前。 3週間前、直前に帰国便を変更した私は、ケルンーロンドンへのフライト、1日早めていますが、その元々乗る予定だったフライトには、既にチェックイン済みでした。
 LCCの多くは、事前にチェックインして、搭乗券を印刷していかないと、割増料金が発生するからです。

 搭乗口では、搭乗券を機械読み取りしている場合と、切り取っている場合と色々。
 ということは、特に切り取っている場合は、その半券の損失、なんていうことは大いに考えられるわけですし、チェックインのリストと搭乗者リストは違ってくるし、搭乗者の正確な判別が難しいのでは、と前回思っていました。
 だからこそ、以前に比べても搭乗者の名前が実際に出てくるのに時間がかかるのかもしれません。

 事故にあわれた方々のご冥福をお祈りするとともに、今回のことで、LCCが大きな打撃を受けないでほしいな、とも思います。
 

Posted on 2015/03/24 Tue. 23:51 [edit]

category: 日常

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24

2年 

ずいぶん、春めいてきました。
あと1週間で、夏時間が始まります。

3月22日。 今日で、ちょうど2年。


150322


 2年前の今日、歩道でメインテナンスがきちんとされていない石畳(?)の壊れて持ち上がっているところに足をひっかけて派手に転び、左手を複雑骨折した日。

 気付いた時には歩道で大の字に突っ伏していた為、どのように転んだのかもわかりません。
 
 写真の一番上が、骨折して3日後(これが、イギリスの現状)に専門医に診て頂けた時につけられた、ドクターが色を選んでくださった、紫色のギブス。
 写真に写っていない面には、十数人の方々のサインを頂いてある、私の宝物。

 怪我から6週間後にギブスを完全に外した後にお世話になっていたピンクのハードサポーター。
 これも、昨年まで旅に出る時には、荷物があるから手をかばいきれなくなるので、必需品。
 現在は、ソフトサポーターは手放せません。

 ドクターから言われた、ピアノを弾かなければ完治18か月。
 ピアノを弾いていたら、最低2年。
 この2年を迎えたわけですが、結果は・・・
 
 それでも、ずいぶん親指と人差し指のストレッチは戻りつつあり、左手の力も戻ってきました。
 
 このところ、ピアノに追われているので、弾く量も多いので、再び痛みが戻ってきてしまうことも多いのですが、それでも、あの2年前、上腕まで覆われた役に立たない左手と共に、右手だけで生活をしていたことを思うと、大きな進歩です。

 自分で怪我をしなければ、当時は在英15年目だったのにも関わらず、私はイギリスではギブスの色が色々とある(赤、ブルー、イエロー、グリーン、ピンク、スカイブルー、紫)ことを知らずに過ごしていました。
 レントゲンも、撮ったのは、怪我をして最初に病院へ行った時だけ。
 私の場合は、手術ではなく、ドクターがマニュプレイト(多分、昔の日本のほねつぎ)して骨を元に戻していますが、あくまでもドクターの感覚だけであり、その後にレントゲンを撮っていません。 ギブスを外した時も、6週間経っていたら、統計上、骨は元に戻る、ということで、レントゲンは撮りません。
 私が特殊なのではなく、イギリスは基本的に、レントゲンを撮るのは最初の1度だけのようです。
 日本はずいぶん多く撮るようですが。

 未だに怖くて、力も弱いですし、引っ張られる感覚が恐怖なので、バスや電車の手すりには、一切つかまることができません。
 これが自然にできるようになった時、私の中での完治の目安の一つのように思っています。
 
 2年前の今日、怪我をした1時間後に、友達の生徒さんのグレード試験で、ヴァイオリンの伴奏をしました。
 外傷もなく、何もわからないからできたこと。
 あの時、鍵盤に乗せた指が、ぶら下がっている感覚があったのは恐怖。
 オクターブに手を広げたら、その後は自力で手をすぼめることができなくて、右手で親指を押しながら伴奏を弾き切りました。
 今考えると恐ろしいですが、プロ根性、というか、火事場の馬鹿力というのか。
 この話をサマーコースで先生方にしたら、呆れられ、そういう状態でピアノを弾いたことを非常に怒られましたが。

 まさか、折れているなんて思わなかったからできたことです。

 不便はまだまだありますし、先日も、キッチンで、粉をぶちまけたばかり。
 ですが、こうして、両手を使ってピアノを弾けることが幸せです。
 気を付けながら、もう少しこの怪我と仲良くしていこうと思います。



 
 

Posted on 2015/03/22 Sun. 13:31 [edit]

category: 日常

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22

コンクール当日(3月4日) 

 今回受けたコンクールは、第2回目の開催。
 
 ウェブページを読むと、コンクールは3月4日から7日まで。 そのうち、3月6日は室内楽のコンクール。
 2月27日に、同時開催の講習会のオープニングコンサートがあり、そこで、(どなたかの)くじ引きにより、演奏順の最初のアルファベットが決まり、アルファベット順に演奏を行う。

 申し込み受理の段階で、3月4,5に来られますか?とのことでしたので、3月3日から3泊4日で飛行機を予約してありました。

 27日の夜からドキドキしていた(仕方がない、とはいえども、演奏順が早いことが多くて、なるべく、最初は避けたかった)のですが、1日の夜中にメールがあり、アルファベットは、Oが選ばれた、とのこと。
 
 添付されていたスケジュールをみると、14人中、9番目。 
 私が受けた年齢枠は、予想を超える申込者の数だったので、3月4日に審査を始めます、と連絡を受けていた為、たった14人?しかも1日で終わるし、と思ったのです(このほかに、3つの年齢枠がありました)。
 この時点で、結果発表がその日にあると思ったので、飛行機の変更はできないのですが、買いなおしてもまだまだ安かった為、一日早く帰るように全て変更(今回は、宿泊先も当日変更OKのところにしてありました)。
 
 ただ、さすがドイツ、というか、スケジュールはきっちりとしていて、3人ずつ、演奏直前に15分間で一人5分ずつのリハーサル。 そして、すぐに審査。
 審査員にとっても、一人30分のプログラムですから、1時間半毎に休憩をとれるわけです。

 私は12時45分からのリハーサル枠で、本番は午後2時。
 午後の早い時間、というのは、普段のランチタイムコンサートの時間とも近くて、私には弾きやすい時間です。

 前日に練習室を予約してあって、30分練習してから、リハーサル。
 リハーサルなのに、一部の審査員はそのままホールに残っていたりして疑問の残るもの。
 そして、もっと疑問に思ったのは、ホールのドアに時間割が貼ってあったのですが、この部門、なんと4日間にわたって、55人が受ける。
 私が弾いた3月4日は初日で、その中ではOから始まるアルファベット順でしたが、その後、5日もアルファベット順で。 6,7でアルファベット順。
 いったい、どういう風に4日間に分けているのか?
 あまりにも、謎なコンクールでした。

 30分のプログラムは、古典のソナタの1楽章以上を含む、違う様式の曲による自由なプログラム、とのことでしたので、私は、
 ハイドン: ソナタ Hob.XVI: 42 ニ長調
 フィリップ・マーティン: The Rainbow Comes and Goes(1988年 ダブリン国際コンクール 新曲課題作品)
 ショパン: 幻想ポロネーズ

 幻想ポロネーズ以外が新曲。
 もっとも、マーティンの曲は、昨年12月のコンクールで、1970年以降に作曲されたものが必要だったので、仕上げたもの。
 ただ、あの時には現代曲は暗譜でなくてよかったので、覚えられなくて、楽譜をみて弾く予定でした(結局本選に進めなかったので、弾けずにおわり)ので、今回、というか、本当は2月1日のフェスティヴァルで弾く為に暗譜。
 ですが、結局弾いたのは、今回が初めてです。

 古典のソナタも、1楽章だけ、というのがとても苦手で、あまり弾いたことがない、ハイドンの2楽章形式の短いものをやってみよう、と思って、トリフォノフが前々回のルービンシュタインの予選で弾いている、このソナタを。
 
 リハーサルの時は、舞台の照明の場所の問題で、見事に黒鍵の影が白鍵にありすぎて、目がわからなくなる、という事態に陥り、その後の30分の練習でそれをクリアにして、本番。

本番は、事故もなく、久々にコンクールでやりたいことができる演奏でした。
 今まで避けてきた現代曲も、コンクールでとりあげるようになるとは、私にとっては大きな進歩です。
 ちなみに、フィリップ・マーティンは、私はカーディフ時代にお世話になったこともあり、人の良いおじさん、というのが私が持つ彼に対する感想なので、このような曲を書くのか、と興味深かったです。

 演奏後は、出番が私の前だった日本人女性に飲みに誘われて、街へ。
 といっても、私は飲めない人なので(特に、このように疲れている状態で飲むと、倒れるのが目に見えている)、軽いランチをとりながら。 さすがドイツ、と思ったのが、コーヒーもビールも大して値段が変わらないこと。

 この時いただいた、お豆のスープが非常においしかったです。

 リハーサルを待つ間に彼女が声をかけてくれたのですが、どうやら、最初は私のほうが年下と思ったようです。
が、年齢制限ギリギリ(制限まで5週間)だった私は、よほどのことがない限り、私が最年長。
 彼女が、
「おばさんは大変でね」
 といい始めたので、
「私の方がおばさんだけれど・・・」
 と言って年齢を言って驚かれました。
 ヨーロッパの人に私の年齢を驚かれるのはなれましたが、この頃、日本人をはじめ、他のオリエンタルの人にまで言われるようになったのが問題。

 ですが、昨年いくつかのコンクールを受けましたが、30代の日本人コンペティターに出会ったのは私は初めて。
 彼女は私の3つ下でしたが、サバサバしていて、ヨーロッパも長く(久々に10年越えの同世代に出会いました)、すっかり意気投合。
 カフェで喋って、本当はパリにそのまま列車で戻る予定だったのにこの街に一泊することにした彼女の宿泊先を探しに行き、そして再び街に戻って、パブのようなところで、夜11時過ぎまでひたすらお喋り。

 今回久々にコンクールを受けているものの、10代の頃から大きなコンクールにも出ていた彼女からは、私が知ることができなかった世界を聞けて、興味深い。
 練習、暗譜方法から、東洋人女性が集まると必ずと言ってよいほど話題に上る、毎日の食事、料理の話、共通の知人が多かったので、その思いがけない話などなど。 話は尽きませんでした。 私はロンドンでこのような友達がいないので、コンクールに行って、ピアノの話をできるのも非常に貴重。
 
 お互い、男っぽい性格(あそこに日本人男性がいたら、引きます・・・)でしたが、意外と本番では緊張したり、蚤の心臓であったり。
 彼女の場合は、すでに結婚していますし、地図が読めない、方向音痴、飛行機など移動の調べが嫌い、できない、という女の武器がまだ残っていますが、私は、地図が大好き、方向音痴がわからない、旅行主任の資格を取りたいと思ったこともあるほど、移動手段を調べるのが大好き、という救いようのなさ。

 お互いに変な時間に食事をしていて、パブでも、サラダとチップス(フレンチフライ?)をつまみながら、彼女はビール、私は、よくわからないもの(レモン、という単語はわかった)をあえて頼んだら、レモン汁をお湯に溶かした、という非常に疲労回復に役立ちそうな飲み物が出てきました。
 そして、サラダのドレッシングを選べ、それがなおかつとってもおいしくて、チップスにモルトビネガーがかかっていない代わりに、10種類くらいのソースを選べる、という非イギリス的な食事。
 食の国に住む彼女には、食べ物に味がついていて感激している私の姿が不思議だったようで、イギリスはおいしくない、ということを思い出させてしまったようです。 イギリスもずいぶんよくなりましたが、あのサラダのドレッシング(バルサミコメイン)にはやられました。

 メニューをみても、ドイツ語が分からない私たちは、わかる言葉は音楽で使うような接続詞のみ。
 ですが、フランス語と近いものがあったり、私はスペルが違っても、発音すると英語と似ているものがあったりで、違う言葉を話す二人がいたら、知らない言語のメニューでも解読できることがヨーロッパの言葉はつながっているのだな、という新たな発見であったり。

 他の方の演奏は聴けなかったものの、有意義な時間でした。
 夜のアーヘンの街は、石畳にすてきな街灯がともり、とっても素敵でした。
 

 

Posted on 2015/03/20 Fri. 13:32 [edit]

category: ドイツ

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20

ロンドン St Bride's Churchでのコンサート(3月13日) 

150313


 演奏予定者キャンセルにより、本番24時間前に、引き受けたコンサート。
 昨年6月に演奏させていただいた、シティにある、St Bride's Church。
 
 今までも、どなたかのキャンセルにより、コンサートを直前に引き受けたことはありますが、さすがに前日は初めての経験でした。 が、演奏させて頂けるチャンス、というのは本当に貴重で大切なものなので、たとえ当日にお話を頂いても、1時間のプログラムは演奏できるようにしてあります。

 プログラムは

 バッハ: 平均律クラヴィーア曲集 第1巻第8番
 ハイドン: ピアノソナタ Hob.XVI:42 ニ長調
 リスト: メフィストワルツ 第1番

おかしなもので、コンクール前に念密に弾き込んでおく時のバッハの平均律は破壊し、今回のように、前日に1度通しただけの時には、全く暗譜が飛ぶこともなく、音的にもやりたいことができる、バッハ。
 
 今回は、前日にお話を頂いた時点で、11時から1時間45分ほどリハーサルができるとのことでした。
 が、当日、教会へ向かっている途中のバスの中でメールを受け取り、12時半までサーヴィス(追悼式のようなもの)があったのを忘れていた、とのこと。
 私は、1時間15分ほどリハーサルするつもりで、当日の予定を組んでいました。
 リハーサルができないのであれば、それはそれで仕方がない。 家で練習していきます。
 でも、朝、家でリストの危ないところだけさらって、他は本番ピアノ会場で調整するつもりでした。

 時間をつぶして、12時半に行ったものの、もちろんリハーサルを始められる状況ではなく・・・ 結局ピアノに触れたのは10分。 大誤算でした。
 
 よって、私は当日弾いておかないと怖いバッハを、本番一発勝負。
 
 あの12月の大破壊、2月の小破壊は何だったのか?
 本当に恐ろしいです。

 ハイドンは、コンサートで出すのは初めて。
 教会の響きの豊かな中で、休符に多くの意味を持つこの曲をどのように弾くのか?
 残響で休符の間にも音が残ってしまいます。
 一昨年の毎コンの小学生部門の課題曲にもなっているような小学生が弾ける曲を大人がどのように弾いていくのか。
 おもしろいので、しばらくちょこちょこ出していきたいと思います。

 多分、昨年の5月のコンクール以来のリストのメフィスト。
 24時間Noticeでどこまでできるのか。 厳密にいうと、コンサート前日は、教えが終わるのも遅くて、ほとんど練習時間もありませんでした。
 が、定期的に出している曲はどうにかなる。
 正直、大きな後半の跳躍など、練習しきれていないところもありました。
 しかし、新鮮な分、音楽的にはおもしろいものができたのでは?と思います。

 繊細な小品も大好きですが、たまには、こうした、すっきり爽快系も気持ちが良いです。
 ただ、教会にあるKawaiのピアノは、状態は良いものの、鍵盤の深さマチマチ、動きも悪い、ということで、ウォームアップをきちんとできていない状態でメフィストを弾くのは厳しく、2年前の骨折が完治していない私には鬼門だったようで、久々に腫れてしまったようでした。 そのうちよくなりましたが。

 カーディフ時代の同門だった子が聴きに来てくれたりもしたロンドンでのコンサート。
 日本と違い、ピアノ科の人数も少ないのに、今はピアノを弾いていない彼女。
 もう一人、近くで働いているから、お昼休みが取れたら行く、と言ってくれていたこ(結局、お仕事のトラブルがあったようですが)、もマンチェスター時代の同級生で非常に優秀であったのに、今はピアノを弾いていません。
 当時、遅れに遅れていた私は、彼女たちの技術、経歴がとっても羨ましかったです。
 でも、当時一番下手だった私が、いまだにピアノを弾き続けている。
 人生ってわかりません。

 2年以上、ロンドンで弾いていなかったのに、先月から3か月続けて珍しくロンドンでの本番。
 そろそろ、来月分のプログラムを決めなくてはいけません。

 
 

Posted on 2015/03/14 Sat. 15:27 [edit]

category: 自分のコンサート

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14

ロンドンでのコンサートのお知らせ 

 非常に急なのですが、先ほど、24時間Noticeでお話を頂いたコンサートが、明日、3月13日にロンドンであります。

 St Bride's Church, Fleet Street、EC4Y 8AU
  13.15から30分

 プログラムは、
 バッハ: 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 変ホ短調
 ハイドン: ソナタ Hob.XVI:42 ニ長調
 リスト: メフィストワルツ 第1番

 マクミランのバレエ、『マイヤーリング』の第2幕で使われている娼婦たちのいる居酒屋の場面のイメージが強い、メフィスト。 これを、教会で弾いてよいのか?と思わなくもないのですが、久々に組み込みます。
 ハイドンソナタは、先週のコンクールで弾いて、コンサートでは初出し。

 無料の、誰でもはいれる気軽なコンサートです。
 お近くの方がいらっしゃいましたら。


 

Posted on 2015/03/12 Thu. 13:58 [edit]

category: 日常

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12

4年 

 あの東北の地震から4年。
 日本の方々が、その日どのような行動をしていたかを鮮明に覚えているのと同じように、きっと、私も含め遠く離れた国でも、その日、どのように過ごしていたのか、思い出すものかもしれません。
 遠くにいて、と思われてしまうかもしれませんし、在英の方々と当時話していて、あの時に日本にいたかどうかで、大きな溝がある、と言われたこともあります。

 あの日、体調を崩してずっと寝ていて、夕方、教えに行く前に気が付いた、友達からのFacebookの書き込み。
 日本に何かが起こった。
 慌ててコンピューターを起動したら、驚く写真。 夜中なのに、日本の家族に電話をして連絡がとれて、安堵した時のこと。
 市内まで教えに行くのに、チューブに乗ったら目に入ってきた、無料の夕刊に載る、あの写真の数々。

 
 今年の7月7日で、ロンドンは、テロから10年を迎えます。
 人が意図的に起こしたテロ、そして、自然災害。
 幸い、ロンドンは、自然災害が少ない街。
 雨での増水が英国各地でおこっても、基本的にロンドンでは問題は起こったことは私の在英中はありません。
 
 防ぐことが非常に難しい自然災害、これ以上増えないでほしい、と思うと同時に、私が中学生の頃から言われている大きな地震が来ていないことも考えると(4年前は、真っ先に、東京直下型がついに来たのか、と思ったのです)、不安もありますが、日々、後悔しないように過ごすのみなのかな、とも思います。

 
 

Posted on 2015/03/11 Wed. 23:14 [edit]

category: 日常

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11

宿泊先とケルン音大アーヘン校 (3月3日 ②) 

旅の続き

 時間ピッタリに、アーヘンに到着。
 駅に入っているパン屋さんのパンがあまりにもきれいで、おいしそうで、感激。
 イギリスでは、あのような輝かしいパンにはほとんど出会えないのです。


 150303-6


 駅から、7,8分歩いて着いたのは、ネットで予約してあった、宿泊先。
 あまり確かめずに、場所と値段だけで決めたのですが(全体的にお値段が高めで驚きました・・・)、事前にメールを頂いていて、入り口、鍵の受け取りの暗証番号を言われていました。
 
 それもそのはず。 ホテルでもB&Bでもなく、ごくごく普通のアパート(集合住宅)の一室を貸し出しにしている、という場所。
 入り口からの写真がこれですので、狭いですが、ミニキッチン付きで、快適。
 

 今回、非常に驚いたのが、アパートの入り口の呼び鈴、イギリスだったら、部屋番号が書かれ、個人名が書かれることはまずないのに、ここでは、フルネームで名前が書いてあったこと。 防犯上どうなのか? 日本人のお名前も。


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 こちらが、キッチン。 一通りそろっています。
 どうして、卓上ランプが置いてあるのか?と思ったのですが、部屋の照明の都合上、夜になると、この卓上ランプなしでは、キッチン部分は真っ暗だからのようです。
 電気のホブだったのですが、あまり使い方がわからず??でした。

 

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 初めての出会いは、シンクの上につくられた、水切り籠?
 機能的でよいな、と思った反面、自宅にこれがあったら、私のような人間は、食器を棚に戻さず、ここに置きっぱなしになるのが目に見えているので、よくない、とは思いました。


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 シングルベッド、シングル用のお部屋なのに、なぜか、食器の数が多い。
 
 ロンドンから持ってきてあったお弁当(残り物を詰めて、朝食べようと思ったのに、食べずじまいで、ここまで持ってきてしまった・・・)を食べて、とりあえず、眠気には勝てず、仮眠。
 その間に、雨が降っていたようでした。
 

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 この数日前から、同時進行でフェスティヴァル、といわれる、マスタークラスが開かれていたため(講習会のようなものです)、練習場所も当日行ってみないとわからない、と言われていたので、午後4時過ぎに宿泊先から徒歩5分ほどの、ケルン音楽、ダンス大学アーヘン校へ。
 
 

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 4時45分から45分間お部屋が空いている、ということで、お借りしたのがこちら。
 日本製のアップライトでしたが、ドイツなので、調律も素晴らしいのだろう!と楽しみだったのですが、これが信じられないことに、一つの鍵盤を押すと5つくらい自動的に動いてしまう部分もあるようなメインテナンスのピアノ。
 イギリスクオリティーと対して変わらない。
 が、ドイツの名誉の為に言うと、本番のスタインウェイのフルコンは、とっても最高のピアノ、調律でした。

 結局、後の方が来なくて、8時頃まで練習できて、助かりました。

 そして、8時過ぎ、宿泊先の近くにスーパーストアがあったから、そこへ寄って帰ろう、と思っていたのに、スーパーストアの閉店は夜8時。
 ロンドンに慣れていると、こういう時困ります。
 
 地図を見ていたら、イギリスにもある、Aldiがあったので、我が家の近くのAldiは夜11時までやっているし・・・と思っていってみたら、9時まで開いていたので、助かりました。
 
 というわけで、この日の夜は外に食べに行く気分もなくて、スーパーで買ったものを簡単に調理しておしまい。

 

Posted on 2015/03/11 Wed. 13:54 [edit]

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ロンドンーケルン・ボンーアーヘン (3月3日①) 

3月3日、お雛祭り、だというのに、ちらし寿司も作らず、出かけた先は、ドイツ。

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 ロンドンには5つの空港がありますが、格安が多く飛ぶのは、北にある2つの空港。
 どちらも、ロンドン郊外。
 今回は、昨年の5月以来、スタンステッド空港からの出発。
 久々に、朝7時半出発飛行機、ということで、徹夜で、明け方4時前に家を出発。
 普段なら、前夜に少し寝るのですが、今回は、教えを変更して出発前日に詰め込んだため、その余裕はなくなりました。

 格安航空、ライアンエアーが並ぶ、ターミナル。
 スタンステッドは工事真っ只中で、今までとは違う配線に戸惑うばかり。
 

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 私たちが乗る飛行機がこちらに来るのが遅れたため、約30分遅れでの搭乗。
 そして、隣の飛行機を見ていたら、おもしろいことに初めて気が付く。

 格安航空ですので、基本、タラップでの乗り降り。
 なんと、前方の階段は、空港備え付けのタラップではなく、飛行機に収納されているらしい。


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 これが、入っていく直前。
 ライアンは何度も使っていますが、この自家収納型階段には初めて気が付きました。
 普段、後ろから乗ることが多くて、前の階段が狭いことも知りませんでした。

 飛行機が動き出したのは知っていますが、得意技で、離陸直前から熟睡。
 今回は北ドイツ、ということで、空中にいるのは、1時間ほど。
 
 ちょうど、チケットを購入した1月末にオファーが出ていたのか、驚くことに、今回のロンドンーケルン・ボン間のフライトは、片道、1800円ほど。 ゼロの数、間違えていません。
 全て込です(預け荷物無し)。

 ロンドン市内から、スタンステッド空港へ行くのと、フライト料金は一緒。


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 ケルン・ボン空港は、格安専用空港ではない(私にしてはこういう普通の空港を使うのは珍しい)のですが、荷物カートが、有料で(デポジット制なのかもしれませんが?)、こうした機械的なものなのに驚き。

 目的地までの行き方も半分しかわかっていなくて(直通バスがあるような、ないような??)、空港のインフォメーションで聞こう、と思っていたのに、その肝心のインフォメーションがなくて、困りました。
 よくわからないけれど、人がいたので入ってみたら、そこは、鉄道の案内所。
 バスがないことがわかって、鉄道の切符を購入。 
 
 鉄道駅の自動販売機はよくわからなさそうだったので、人がいるところで、切符を購入できて、私にはよかったようです。


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 ケルンまで、約15分、そこで乗り換えて、このような2階建て列車に乗って、45分ほどで、アーヘン(Aachen)。
 このケルンからアーヘンまでの列車は、パリのRERそっくりでした。
 ケルン中央駅に入る直前、初めて、ライン川をみることもできました。

 感激したのは、次に停車する駅、そして、右、左どちらのドアが開くのかの放送があったこと。
 日本では当たり前かもしれませんが、イギリスではほとんど聞いた覚えがありません。
 ドイツ語は全く分からないのですが、この時間で、右左だけはわかるように。
 イギリスでこの放送を流しても、進行方向での左右、ということがわからない人が続出しそうで・・・


 

Posted on 2015/03/10 Tue. 12:41 [edit]

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ドイツへ 

春めいてきたのかな?と思ったのもつかの間、今日は再びグレーの空。

 先週、3月3日から2泊3日で、初めて、ドイツへ行ってきました。

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 クラシック音楽をしていながら、在英17年目位になるというのに、一度も訪れたことがなかったのが、ドイツでした。
 興味がないわけではありません。 でも、機会がなかったのと、どこかに私の勝手な思い込みがあった為、なかなか行くことができませんでした。

 帰りに数時間寄った、ベートーヴェンの生地、ボンにある、ベートーヴェン生誕75周年を記念して、リストなどにより建てられた、ベートーヴェン像。


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 もっとも、滞在していた街は、ボンから列車で1時間半ほどのところにある、オランダ、ベルギーの国境に近い、アーヘン(Aachen)という街。 こちらは、アーヘン大聖堂のきらびやかな内部です。

 理由は、私がこんなホリデーではない時期、しかもグレード試験の真っただ中なのに海外へ行く、ということは、コンクールです。
 2015年最初の国際コン。
 結果は・・・ 結果発表の日もよくわからず、とにかく何もよくわからないコンクールだったため、初日(4日)に弾いて、その翌日に帰国しましたが、結果が出たのは、7日。
 見事に、4分の1ほどいたオリエンタルは全員落とされ、入賞したのは全員23歳以下、というコンクールでした。
 私自身は、昨年12月の大失敗、2月のオックスフォードでの失敗を克服することが一つの目的でもあり(なんと低い目標か・・・)、それはクリア。
 コンクールで自分を出せたのはずいぶん久々。 しかも、プログラムの3分の2近くが人前で初めて弾く曲、ということを考慮し、一つ壁を乗り越えられたのかな、とは思います。

 そして、順番が私のすぐ前だった、日本人女性との出会い。
 出番の後、初対面なのに8時間しゃべり続け、まだまだ足りない、という人。
 こういうことは非常に珍しい。
 でも、彼女も、今までいろいろと出会ってきた日本人参加者の中では、おもしろい性格。
 とっても有意義な時間でした。

 初めてのドイツは、私の勝手な偏見を打ち破ってくれました。
 ベートーヴェンのお墓参りをしたのは、13年前のこと。
 13年たって、やっと、生地へ行けたことも、感無量でした。
 
 次へ向け、譜読みがすごい量たまっていますが、私は今が一番ピアノが上達している、と思えるし、譜読み、暗譜の速度もあがっています。
 この波に乗りながら、めげずに、年齢はどうにもならないのですけれど、自分自身への挑戦をしていきたいと思っています。

Posted on 2015/03/09 Mon. 13:21 [edit]

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