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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ロンドンで日本語を使う 

 イギリスにしては蒸しています。
 ロンドンで暑さによって偏頭痛が起こってしまうのは珍しいはず。

 今日の夕方の話。
 家の地域にあるスーパーストアのレジに並んでいました。
 後ろから、
「日本人ですか?」 と英語で話しかけられ、「Yes」と答えたら、
「私、日本語が話せるのです」
なぜなのか伺ったら、
「日本に住んでいました」

 会話をしていくうちに、なんと私の実家がある所沢に3年間ほど住んでいらしたことがある、とか。
 40代後半から50代くらいの、ちょっとラテンが入ったおじさまでした。

 問題なく日本語での会話でした。

 だから怖い。
 私もたまに忘れそうになっては気をつけますが、ロンドンだからって、誰も日本語がわからないだろう、と思って日本語で話していると、どこに日本語がわかる人がいるのかわかりません。
 ここに書いたかは忘れましたが、数か月前、バスに乗ってきた駐在妻が、
「これ、オンボロバスだね」
と子供に言ったら、2,3歳のお子さんは、
「オンボロバス♪ オンボロバス」 と続けていました。

 今まで聞いた中で一番すごいのは、同門の友達が他の日本人と道を歩いていて、前を歩いていたおばさんのことを、
「あのおばさん、でかいお尻だな」
と言ったら、おばさん(非日本人)が振り向いて、
「そんなこと、言わんといてください!」
と関西弁で返されたとか。

 本当に気をつけなくてはいけません。
 どこで、誰が自分が話す言葉を理解する、とは限らないのですから。

Posted on 2014/07/30 Wed. 22:15 [edit]

category: 日常

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30

スケールが面白くなると・・・ 

この週末は、実家の町内会の盆踊り。
昨年は、直前に大雨でなくなってしまいました。
そして、このところ1日開催だったのが、今年は2日開催だったようで、何とも残念。
盆踊りをしないと、夏が来た気がしません。

生徒たちは、ホリデーで、8月までいない子たち、7月はいないけれど、8月には帰ってくる子たち、いろいろ。
よって、レッスン時間が普段とは違うので、落ち着かないといえば、落ち着かない。
朝のうちにレッスンをして、そのあと遊びに行きたい、というご家庭が多いため(私自身は子供の頃から先生に対してこういうことを言わなかったので、最初は驚きましたが、お金を払っているのだから、いうこと聞いて当たり前、というご家庭も多い現在)、午前中レッスン。
 そうすると、バスはめちゃくちゃに狂ったダイヤで、今日は昼間は8-10分に1本くるバスが、行きは25分来なくて、1本で行けるところを、3本ヒヤヒヤ乗り継ぎ、帰りは、40分来なくて、暑い中待つ羽目に。

 きっと、暑くてバスが壊れたのでしょう。 日常茶飯事。 

 私が今まで教えてきた中で、一番カメのようなのんびりさで習っている子供たち。
 やっとやっと、6歳の男の子が10か月かけて、指の基礎訓練を終え(平均するとたいていは2、3か月)、スケールに入ったのは2,3週間前の話。
 本人曰く、
「格好良くて、凄い!」
らしくて、この2週間、なんとスケールしか練習していない有様・・・

 この状況、以前にも陥った子供たちがいるので、またか、という感じなのですが、なぜか、スケールだけしかやってこない、というのは、男の子ばかり。
 女の子は、全部やってあるか、全く練習してこないかのどちらか。
 男の子は、スケールだけ、ということが何度か。

 日本は、ハノンでスケールの部分に達するまでやらない、という先生がほとんどのようですが(去年あたりに出版された、最初からスケールを、という楽譜が一部では非常に流行っているようですが)、私は最初から。
 途中、躓く子もいますが、小学校高学年になってある程度曲が弾けてから始めるよりも、小さいうちにスケールを始めた子達の方が、身に着くのが早い、と私は思います。

 ただ、スケールしか練習してこない期間は、こちらも対処が難しくて、きちんと子供に話をする必要がありますが。

 スケールは、ルールを理解すれば、あっという間に楽譜なんかなくたって覚えられます。
 私の生徒たちは、楽譜を使っていませんし、ハノンを持っている子も、ハノンを使わずに、頭でルールを覚えてもらっています。
 
夏休み中、普段よりも練習して、やたらと1週間で驚くほど上達する子もいれば、その反対もいる。
 ピアノに限らず、楽器は本当に大変。

 私自身も、自分の暗譜、解凍に加え、某コンクールの伴奏のお仕事を頂いたので、その量が素晴らしくて、生徒たちが半分以上いなくて時間があることを幸いに、学生時代に戻ったような感覚です。
 今は相手がいなくてソロばかりですが、学生時代には室内楽、伴奏で何度も賞を頂いたほど、合わせを多くしていたので、これはこれで懐かしくて楽しい。 ただ、責任が非常にあるので、そこのところは気を引き締めていますが。

 手の状態をきちんとみながら、練習をしていきたいと思います。
  
  
 

Posted on 2014/07/28 Mon. 23:38 [edit]

category: 音楽

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28

リエカ(Rijeka)の海、小さな小さな空港から帰国 (7月13日 その2) 

 たいして時間もないのに、すっかりマーケットでゆっくりしてしまった為、街歩きはとても早足で。

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 海が大好きな私は、あえて、街の中を通らずに、海辺?を歩くことに。
 ちょうどお天気も良くて、船のある風景がとてもすてきでした。

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 下を見たら、濁っているように見えてとっても澄んでいるお水で、お魚が!
 何だかはわかりませんが・・・ どじょう??

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 時計があるのが、教会のようです。
 この何とも言えないごちゃごちゃさ。
 日本のごちゃごちゃとはまた違う風情。

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 ショッピング街のようなハイストリートがあったのですが、そこの脇に、こうして木、ベンチ、お花があって、遠くに船が見える素敵な空間がいくつかありました。
 

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 バスターミナルの近くにあった、教会の、とっても凝った入口。
 ちなみに、日曜日のお昼過ぎで礼拝中。 暑いからかドアを開けたままでした。

 
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3時半のロンドン行きの飛行機に乗るのに、リエカの街から、空港までのバスが飛行機の時間にあわせて出ているようで、この日は1時のバスが最終。 これに乗り遅れると、タクシーで行くしかなくなるので、バスに乗り込みました。
 
 リエカ空港は、本土ではなくて、橋を渡った、Krk島にある為、こうして海を見ながら高台を走りました。


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 ノルウェーのフィヨルドを思い起こさせる(といっても、私は奥の方ではなくて、オスロフィヨルドの入口しか見ていません)濃い海の色。

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 と思ったら、どんどん下に下がっていって、砂浜?の方はとっても澄んだきれいな色。
 道路からほんの5mほどで海になるのですが、地元の方々と思われる方々が、砂浜でもない、コンクリートの部分で日光浴、海で遊んでいらっしゃいました。
 道路からすぐのところで、日本だったらきっといないであろうお姿の、ビキニ姿のおばちゃんたちも日光浴。
 いや、日本人が気にしすぎです。


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 25分ほどバスに揺られて、着いたところは、本当に空港?という建物。
 村役場??

 建物の中には、カフェが一つありましたが、入口を入ってすぐのところに、ヴィザチェック(ライアンエアーはうるさい)、手荷物検査。
 チェックインカウンターは2つくらいあったような。 私は手荷物だけだったので。

 それを抜けると、パスポートコントロールがあり、もう待合室。 ゲート番号なんてものは存在致しません。
 一応、免税店は一つありましたが、お酒がほとんど。
 お水を買ったら、ここはクーナではなくて、ユーロでした。
 
 空港についてから、ゲートまで多少荷物検査が混んでいたものの、5分。
 皆、長い長い待ち時間になるのでした。
 
 お手洗いに行こうと思ったら、2階分下に降りて(斜めの土地に空港が建っている感じ)、とても空港とは思えないような、役場のお手洗い。
 驚くことに、窓が開いていたほど! 
 通常、手荷物検査を終えたら、外の空気に触れることはできないのに。

 私たちが乗る飛行機が着陸したもの、乗客が降りてくるのも、バッチリ見えました。
 もっといえば、飛行機に乗らない人も、ゲートの待合室とカフェの間がガラス窓だったので、到着する、出発する人たちを最後まで見ていることができたようです。

 

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 飛行機の中から、空港建物を。
 私が日本で通っていた小学校の建物よりも小さいと思います。
 ちなみに、このロンドン行きの10分後に、とっても小さい飛行機がどこか聞いたことがないところへ飛んだら、この日は営業おしまい。

 どうやら、一日ほんの数便のフライト。
 ロンドン行きも、週に2便ほどしか飛んでいません。
 そうでなければ、ここに1泊してゆっくりしてからロンドンに戻っても良いかな、と思っていたのですが、次の飛行機はこの3日後までなかったので、諦めました。

 セイシェルも、スペインのサラゴサ空港も小さな空港でしたが、ここまでの小ささ、元々空港ではなかったのだろうな、と思うようなところは、初めてでした。
 
 

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 空港に着いた頃、少し雨が降っていたものの、離陸の時には晴れて、アドリア海を北西に飛んだようなので、島がとってもよく見えました。
 きっと、ヴェネツィアも見えたのでは?と思うのですが、わかりませんでした。
 
 これにて、クロアチア記おしまい。
 ぜひ、ホリデーで行きたいです。
 ホリデーで行きたいところが増えるばかりなので、困ります。
 5月にはアドリア海をイタリア側から見て、今回は、クロアチア側から。
 次回は、アドリア海で泳げるか?いつになるかわかりませんが。

 久々に、旅の記録を書き終わりました。 セルビアも、フランスもイタリアも全て途中で終わっていますから。
 5月2度目のイタリアなんて、全く書いてもいませんし。
 長々と読んで頂き、ありがとうございました。

Posted on 2014/07/26 Sat. 20:22 [edit]

category: クロアチア

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26

リエカへ向かい、マーケット再び (7月13日 その1) 

今回は、3泊4日の滞在だったので、あっという間。
 フェスティヴァル(マスタークラス)は、この日まで。
 ということで、フェスティヴァル参加者は、この日の午後にもレッスンがあったのですが、朝8時に出発で、有名な素晴らしい滝がある、国立公園へ行くことになっていました。
 お手伝いをしていた男の子と、参加者の1人と、もう一人のお手伝いの方の車にわかれて。
 私も誘ってもらったのですが、フライトに間に合わなくなるので、残念ながら、行けませんでした。

 が、前日皆遅かったので、お手伝いをしていた男の子の独断で、出発を9時にすることに(被害を受けたのは、そこにいなかった人たち)。
 前夜意気投合した私たちは、朝8時半に皆一緒に朝食を食べよう!ということになって、昨夜の続きで朝食だったのですが、8時半、ということは、皆が来るのは、8時45分。
 この時点で出発9時なんて不可能。 皆、食べるよりも、しゃべることで口が動いている有様だったので。
 この場で、出発は9時15分に変更になり、皆とお別れして、急いで荷造りして9時半過ぎにホテルを出たら、まだ、皆ホテルの前にいました・・・ さすが、クロアチア時間。

 ちなみに、今回の参加者、大陸からの参加がほとんどで、仲良くなってしゃべった人たちは、飛行機使用はわずか。
 ハンガリーのブダペストからは、ザグレブまで列車で7時間半
 オーストリアのウィーンからは、ザグレブまでバスで5時間
 ギリシャのアテネからは、飛行機が高くて、車で来た!という参加者も。
 コンクール中に18歳になったポーランド人の男の子は、ワルシャワから1時間半離れたところに住んでいて、行きは、ワルシャワからウィーン経由のバス。
 帰りは、夜中12時半にカルロバツを出発して、ワルシャワまでの直通バスで、18時間半!とか。
 

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 10時のバスに乗る為に、バスステーションへ。
 何台も停まれるようになっているバスステーションでしたが、果たしてここが、バスでいっぱいになることはあるのか?
 時間表を見る限りは、全くなさそうでした。


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 こんな風景を見ながら1時間半ほど南へ。
 降りた時にわかったのですが、このバスはザグレブが始発で、なんと、日本人の50代と思われるご夫妻が乗っていらっしゃいました。 あちらも、カルロバツで東洋人がいるな、と思い、こんなところに東洋人がいるなんて、と驚いたそうです。

 西欧以外では、個人旅行のご夫妻を見かけることは少ないので、驚きました。
 私は空港行きのバスチケットを買い、彼らは帰りのバスを買うところだったのですが、英語で苦労なさったようで・・・
 手伝ってもらえばよかった、と後から言われたものの、こういう場合、特に個人旅行だと英語も大丈夫な方も多いでしょうし、どこまでお声をかけるべきなのか、とても迷います。 
ロンドンで嫌な思いも結構しているので、私は基本、よほど困っているお年寄り以外、英語のヘルプはやめています。

 ちなみに、この街は、地球の歩き方のガイドブックに載っているようで、このガイドブックをお持ちでした。
 
 

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 アドリア海沿いの、リエカ(Rijeka)。
 1時間15分ほどしかなかったのですが、バス乗り場付近に荷物預け場所があったので、身軽になって、ある場所を目指す。


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 目指したのはここ。
 また、マーケット。
 入口に日用雑貨のお店が並び・・・

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 たまねぎと白いピーマンがどっさり。
 白いピーマンは2キロで10クーナなので、2キロで100円ちょっと??
 どんな量になるのでしょう??

 
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 ここでも再び白いピーマンが!
 3月にセルビアへ行った際、マーケットで酢漬け野菜を買いました。
 その時に、白いピーマンがあって、お酢につけておくと、色素が抜けるのか?と思っていたのですが、あれも今になって白いピーマンの存在を知ると、白いピーマンだったのかも、と思います。

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 かぼちゃ? うり? キッチン付きのアパートメントに滞在なら、ぜひ買ってみたかったです。


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 ガーリックのお店も。
 とにかく、皆新鮮。
 そしてにぎわっていました。

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 キノコのお店も。
 SHIITAKEという表示もありました。
 私は、この下側にある、オレンジっぽい茶色のキノコを買ってきました。
 秋にパリ郊外へ行った時にも、マルシェでこれを買ってきたのですが、イギリスでは普通にはみかけません。
 パスタにぴったりでした。

 
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そして、屋内のマーケットが隣接されていて、中に入ると、私の大好物ばっかり!
 

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 イカとタコ。
 漁港になっているようなので、新鮮そのもの。
 私に連れて帰ってほしい、と訴えていましたが、残念ながら持って帰ってくることはできませんでした。


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 エビも。
 とにかく、お魚は皆新鮮そのもの。
 
 ガイドブック(英語の)を見ると、お魚がおいしいというレストランの紹介もあったのですが、食べていると空港行きのバスに間に合わないので、諦めました。
 もちろん遊びに行ったわけではありませんが、クロアチアまで行って、お魚を食べられずに帰ってきたのが、とっても残念です。

Posted on 2014/07/26 Sat. 13:14 [edit]

category: クロアチア

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26

理屈ではない 

 今日は、久々に昼間に大雨。
 イギリスはおかしいくらい、暑い日が続いています。
 といっても、30度には届いていないことの方が多そうなので、日本だったら、涼しい、感覚になるかもしれませんが。
 
 昨日も、教えでセントラルロンドンへ行った際、私が一番好きな本屋さんへ寄り道していたのですが、地下1階、地上2階の本屋さん、暑くて、家庭用扇風機が2,3台置かれていましたが、全く意味を成していませんでした。
 地図、旅行書だけを扱っているこの本屋さん、イギリスの自然のプール(海?)という本に惹かれ、手に取ってみたものの、ロンドンからは少々遠い。
 まあ、一番近い天然プールは、某公園の池ですが、写真で見るからに、あまりきれいではなくて、さすがの私も躊躇してしまいます。
 行ってみたいところはたくさんです。

 クロアチア記の途中ですが、久々に音楽のことを。
 
 音楽って、理屈ではないのだな、と改めて感じたことが一昨日ありました。
  
 先日、アメリカのジャクソンで金賞を受賞した、加瀬栞ちゃんが主演の、イングリッシュ・ナショナル・バレエの『コッペリア』の初日のお話。
 コリセウムの天井桟敷。  イングリッシュ・ナショナル・バレエのオケはとっても音が大きい(もしくは、響きの問題?)のですが、久々の『コッペリア』、序曲冒頭の、フレンチホルンのファ♯の音から始まり、田園風景を思い起こさせる、平和なメロディー。 レラーシド♯シド♯ラーミソーの弦のメロディーが始まって、あまりの平和さ、美しさに泣けてきたほど。
 
 音大で勉強して、バレエ、バレエ音楽というのはとても低く扱われることが多いのも専門家の中では実感しました。
 私が、修士号で、音楽とバレエの結びつきをを修論に選んだ時も、まとめの教授からも、生徒たちからも苦笑されました。
 
 たしかに、分析をしていくと、特にドリーブの名前なんて音大生だって知らないことが多いし、チャイコフスキー、プロコフィエフは別として、他のバレエ音楽は、邪道なのかもしれない。
 でも、人間の心は違う。
 2週間前のコンクールで、音楽に対していろいろと考えさせられ、音楽が、表現が、何なのかわからなくなり(表現を、音よりも、体の動かし方で評価している審査員がいらした)、悩みもあったこの2週間。
 なんだか、全てがバカバカしくなり、人間の心が一番素直な反応をするのかも、と思えた時間でした。

 音楽的に複雑だから感動を起こす、心に響く、とは限らない。
 シンプルでも心に響く時もある。
 
 コンクールが一段落しているので、譜読み地獄の現在ですが、自分のテクニック的短所克服の為に選んだのは、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番、『皇帝』。
 ベートーヴェンは、最後のソナタ、32番が一番好き。 
 皇帝は(とりあえず、3楽章から入っていますが)、ポジティブすぎて、面食らってしまいます。
 いや、32番がポジティブではない、という意味ではありません。 
 でも、理屈抜きに前へ前へ進んでいく世界?
 今回バレエを見て、何かわかったような気がします。
 
 もちろん、同時に譜読みをしている、リストのペトラルカのソネット 第47番(104でないのが私らしい)、スクリャービンのソナタ、自分の中にしまってある感情を出していくのもこれはこれでおもしろい。
 でも、直球勝負、というのも、興味深いものなのだ!と気づかせてくれました。

 師匠には、ベートーヴェンをやるのなら、短調の曲が私にはあう、とおっしゃいますが(といいつつ、昨年は、3番: ハ長調、31番: 変イ長調を勧めてきましたが)、今まであまりやってこなかった性格の曲をやる、というのは良い勉強になるはず。

 どうせ、私はピアノに関しては、理屈抜きの人。
 和声感が強い、と言われるものの、超基本的なこと以外は、「これだけ、和声で音色を変えられるのなら、素晴らしいから説明しなさい」、と言われて、全く答えられなくて、修士の時に師事していたゴードン先生を何度もあっけに取らせた人。
 感覚で無意識なことは決して良いことではない、ということは百も承知していますが、それでもよいのでは?と思ってしまう世界があります。

 指が機械みたいに動いて、体がたくさん動く芸をみたいのか、心に響く音を聴きたいのか。
 私は、後者。 
 でももちろん、演奏するうえでは、一度は機械みたいに指を動かしておかないと本番で滑ります。
 
 私の師匠は全く有名ではありません。
 コンクールの時も、ある審査員からは、そんな無名の先生じゃだめだ、と言われてきました。
 でも、師匠でなければ私をここまでにして下さらなかったと思うし、目指している音楽が同じだから、ロボットを大量生産する指導ではないから、私は師匠の下から離れられないのだと思います。
 数年前にウィグモアで聴いた、有名ではないルーマニア人だったかな?のピアニスト。
 プログラム最初のシューベルトのソナタの最初のフレーズで号泣したあのリサイタル。
  
 理屈で言えない演奏。
 きっと、私はこれを求めてピアノを弾き続けているのだと思いました。

 
 

Posted on 2014/07/25 Fri. 22:40 [edit]

category: 音楽

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25

レッスン聴講、そしてコンクール本選 (7月12日 その2) 

街歩きをした後は、1時間だけ練習をして、レッスン聴講へ。

 12時から13時、PP先生: ウィーン留学中のルーマニア人が、モーツアルトの協奏曲 K.488 第1楽章
 13時から14時、PP先生: イタリア人が、ショパンのバルカローレ
 15時から16時、VV先生: ドイツ留学中のブルガリア人が、ベートーヴェンのソナタ 第3番 第1楽章
 16時から17時、VV先生: アメリカ留学中のギリシャ人が、ベートーヴェンのソナタ 第31番 全楽章
 17時から17時45分、KG先生: ハンガリー留学中の日本人が、リストのダンテソナタ
 17時45分から18時45分、KG先生: 16時からもみたギリシャ人が、ベートーヴェンのソナタ 第30番
 
 そして、19時から近くのホールで、コンクールの本選を鑑賞。
 これだけ、ピアノの音に浸っていたのも久しぶりです(生徒のレッスンを除いて)。

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 音楽院の裏側のバルコニーに出たら、こんな風景が広がっていました。
こういうのは、イギリスではみかけません。
 ヨーロッパ、という感じがします。

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 3人の先生が、3部屋でレッスンを行っていたのですが、さすがに、ランチも食べずにだったので、2時間レッスンを聴講したところで、前のフィールドのベンチでパンを食べて、この前日にケーキを買ったお店で、アイスクリーム。
 オレンジ味のこの大きなアイスクリームが、50円くらい。
 イギリスでは、なかなか食べられません(スーパーマーケットでタブを買ってくることがほとんど)。
 他のお味も試してみたくなるおいしさでしたが、もちろん、この一つでおしまい。
 
 フィールドで休憩していても、後ろの音楽院から、ピアノの音がわんさか聴こえてきていて、音大時代を思い出しました。

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 レッスン聴講のそのまま、ホール?劇場へ。
 地図の上では、キーノ、となっていたので、映画館としてもつかわれるのか? それとも、映画館だったのか?


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 これは、2階席からですが、こぶりながらも、きれいな劇場でした。
前半は1階できいていたのですが、休憩時に、仲良くなった本選参加者から、録画をお願い、と頼まれたので、2階席から録画をするために、2階に上がったのでした。
 奏者が違うのでなんともいえませんが、響きは2階の方が好きでした。
(前半も後半も1階で聴いた人に聞いてみたら、後半の人たちの方が、ピアノは鳴っていたそうです)
 

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 この会場で、なんと審査員は前から3列目の席・・・
 これ、近すぎ。
 鳴らないピアニストにとってはよいでしょうが・・・

 気になったのは(特に、1階に座っていた前半)、客席のマナーの悪さ。
 演奏中の出入り、当たり前。
 演奏中に入ってきて、前の方まで行って、審査員の真後ろに座った人たちは、審査員にほかに座るように言われました(まあ、記述も何もないので、仕方がないといえば、仕方がない)。
 足もお悪いようなお年寄りたちでしたが、あろうことか、客席の一番前(舞台の真下)を通って、反対側へ行きました。
 しかも、曲は、ラヴェルの『夜のガスパール』の『絞首台』。
 私たち、休憩中にマナーの悪さを話した上で、クスクス笑いながら、
「あの3人、絞首台に向かうようだったよね。」
と話してしまいました。
 もちろん、演奏者には非常にかわいそうなこと。
 もしも、自分の時だったら、凄く嫌です。

 結果が出るまで、カナッペ、焼き菓子、ワインを出してくださったのですが、夕食を食べられなかった私たちは、皆、これで夕食替わり。
 これが、非常においしく、カナッペのバゲット、ハム、チーズ、オリーブの組み合わせが絶妙でした。

 今回、疑問に思ったのは、セミファイナルもファイナルも、審査員は結果を発表しなかったこと。
 お手伝いの男の子がどちらも発表を行いました。
 これは初めての経験です。
 まあ、コンクールは政治ですから。 特に今回は。
 課題曲、というかプログラムを守らなかった人が1位を取ったのですからね。
 政治に入っていらっしゃらなかった審査員は、課題曲すらご存じなくて、発表後、課題曲があったのか、聞かれました。
 というか、私たちはセミファイナルもファイナルも、課題曲を守らなかった人が通ったので納得いかなくて、数人で話が通じそうな審査員に結果発表後、話に行ったのです。

 皆不満が出る結果が出て、そのまま、私たちが一番よかった、と思った子と、数人で、カフェ、バー?で夜中2時までおしゃべり。
 みなさん私よりも若いですが、経験が本当に豊富。
 今回、小さいコンクールなのに、昨年のウィーンでのベートーヴェンコンクールの入賞者、今年のイスラエルでのルービンシュタインの参加者まで混ざっていました。

 有名な先生が本当に指導がうまくて、指導を受ける価値があるか、から始まり、最後は、アネクドートまで。
 学生を卒業して、こういう話をする機会がない私には、とりわけ価値ある一夜でした。
おばさん(いや、おばあさん)も誘ってもらえて嬉しかったです。

Posted on 2014/07/25 Fri. 12:30 [edit]

category: クロアチア

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カルロバツの街歩き (7月12日 その1) 

今回のコンクールは、現地では2日間だけだったので、この日の夜が、本選。
12時から、3人の先生方のマスタークラスが行われることになっていたので、それを聴講させて頂くことに。
 
そこから逆算して、朝食をさっさと食べて、9時から1時間くらいは街を散策して、10時から2時間練習しよう!と思っていたのに、昨夜もしゃべっていた参加者と朝食が一緒になり、おしゃべりをしてしまった為、1時間出発が遅延。



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 中央奥あたりが、泊まっていたホテル。
 今回は、このコンクールの主催者の方が、ビデオ審査合格の通知と共に、既に、ホテルも予約してくださっている、という手際の良さ。


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 ちなみに、こちらがお部屋。
 ちょうど、角、というか湾曲している部分だったので、扇形のお部屋で、ツイン。 写真だと何が何だかわかりませんね。
 シングルが足りなかったようで、短期間滞在の参加者が、ツインのお部屋で、シングルの値段だったようです。
 こんなに変わった形のお部屋は初めてでした。


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 ホテルから出てすぐのところに、観光案内所。
 一応、観光案内所がある街なのです。
 地図だけ頂いてきました。


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 近くの掲示板に貼ってあった、この街の地図。
 星形になっていますが、本当かどうかは???


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ナントカ広場。
 メイン通りとはとっても違う空気。
 装飾の素敵な建物も東欧ですし、この空間もまた東欧。 のような気がします。

 
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ここから、窓辺のお花、三連。
 
 スロヴェニアもそうでしたが、ここも、また窓辺に赤や、濃いピンクのお花が素敵に置かれていました。


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 ここは、多分、地域の博物館?
 ランプと窓枠と、お花が絶妙。

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 このピンクの建物は、薬局。

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近くの広場。 そして、教会。
 イギリスにはこういう色の教会はほとんどないと思うので、新鮮。
 ここも中を見たかったものの、時間がなくて、素通り。


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 お店がある通りからちょっと曲がれば、こういう風景になります。
 ちょっと、タイムスリップした気分。
 こういう空気が残っていることがとても素敵。


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 小さな街なのに、パン屋さんだけはいくつかみかけました。
 一見普通のお宅のようですが、写真の右端部分がパン屋さん。
 スロヴェニアの田舎もこういうパン屋さんがいくつかありました。
 
 スペルも発音も覚えませんが、字の並びをみれば、パン屋さんとすぐにわかるようになったくらい、パン屋さんをよく見かけた、ということにしておきましょう。


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 ここで、昼食と、ロンドンに着く翌朝用のパンを購入。
 お店のお姉さんに写真を撮ってよいか伺ったら、もちろん、とおっしゃって頂けたので。

 甘いパンも、甘くないパンもとてもおいしい。
 イギリスって、こういうパンはほとんどないと思います。
 チェーン店がありますが、あそこも、こういうパンはちょっと違う。
 

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 後ろには、もっと大きいパンと飲み物。
 日本と同じですね。
 
 1時間の散策は、あっという間でした。
 もう少し行くと、川が流れていて、地図上では、ビーチ、となっていたので気にはなりましたが、1時間は練習することにしました。

Posted on 2014/07/24 Thu. 22:13 [edit]

category: クロアチア

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24

クロアチアのコンクールの日 (7月11日) 

 さて、クロアチア2日目。
 泊まったホテルは、朝食付き。
 イタリアと違い、甘いパンではなくて、卵料理、ハム、チーズ、ソーセージ、そして甘くないパンがあったのが、何よりも助かりました。
 イタリアは大好きですが、B&Bでの朝からの甘いパン(特に、ほかに選択肢ゼロの場合)は、一番私には辛い・・・


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 カルロバツの音楽院。 奥のほうに見えている、クリーム色の建物です。
 ここで、この数日前からマスタークラスが開かれており、その中で、コンクールも行われました。
 要は、サマーコースのようなものです。
 

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 入口に練習室の予約の紙が貼ってあったのですが、私は前日についたのも遅くて、グランドの部屋は既にいっぱい。
 楽典、ソルフェージュなどを行うのだろうな、と思うようなポスターが貼ってあるこのお部屋のアップライトでとりあえず練習。
 午前中に演奏の人(アルファベット順なので、私はKなのに、3番)は9時から10時までの間にリハーサルだったので、とりあえず、指慣らしだけできました。
 

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 こちらは、前日の夜に練習していた、グランドのお部屋。
 グランド2台のお部屋が3,4あったようです。
 
 クロアチア人(私は、ずっとセルビア人だと思っていたのですが、ベオグラード生まれではあるものの、ユーゴスラヴィア崩壊ののち、お父様のクロアチア人の方になっていたようです)のイヴォ・ポゴレリッチのポスターがグランドピアノのお部屋には貼ってありました。
 
 ちなみに、このお部屋は、恐ろしく響きすぎて、頭がおかしくなりそうでした。


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 音楽院にあるホールは、小さく、そして、審査員席は一番前。
 しかも、凄く響いて、この一人目のリハーサル中(みな、ホール内で待機)、対策を練る必要がありました。
 まあ、この方はとても叩く系のピアニストではありましたが。
 
 この写真を撮った席の後ろには、あと3列くらいの椅子が並べてあったので、狭さがわかるでしょう。
 ピアノも屋根を開けることができず、半開で行いました。

 このセミファイナルは、最大20分で、エチュード、抒情的な曲、これらとは違う性格の自由曲。
 私は、ラフマニノフのエチュード 作品39-1、 ショパンのノクターン 作品62-1、 プロコフィエフのソナタ第6番 第1楽章を演奏。
 
 今回受けた理由の一つは、多くの大きな有名コンクールを審査している方が審査員に入っていらしたから。
 私は年齢でダメなようなコンクールです。
 なので、こういうチャンスはこれから先に来るとは限らないので、生徒たちのグレード試験が終わってすぐ後の落ち着かない日程ではありましたが、受けることにしました。

 バカなことに、本番、舞台に出て、すぐ目の前にあの有名なお方を見た瞬間、緊張いたしました・・・ 情けない。


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 演奏後は疲れ果てて、とりあえず、歩いて2分のホテルに帰って、午後からの部を聴きに行くことに。
 音楽院とホテルの間にある、ケーキ、パン屋さんで、甘いものを欲しがっていた体の為に、チーズケーキを購入。
 100円しないくらいだったと思います。
 大きさは大きいですが。

 イギリスに住むものにとって、東欧は、ケーキ天国です。
 こんなクオリティーのものはイギリスでは大金を払わないと食べられません。
 誤解なきように言っておきますが、私は、イギリスのパサパサケーキ、特に自宅でのベーキングの素朴なケーキは大好きです。 が、たまには、こうした、見た目もきれいで、おいしいチーズケーキを食べたいのです。

 近くのスーパーマーケットでパンなどを買ってきてお昼をすませ、午後から音楽院へ戻って、午後の部をきいていました。

 結果が出るまで、ホールに飲み物、菓子パンを用意してくださって、参加者同士おしゃべり。

 私は残念だったのですが、その後に審査員の方々から講評をじっくりと伺えたのが良かったです。
 
 駄目だった人たちの一部、ハンガリーで勉強中の日本人の女の子、デンマークで勉強中のスロヴァキア人の男の子と共に、慰め会、というか、ぐちの言い合い、というか、とりあえず、お茶していました。
 

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 皆、中途半端にしか昼食を食べていなくておなかが空いていたので、ティファニーというレストランへ。
 小さい町なので、レストランも少なく、私は、前日に夜10時過ぎなのに移動でたいしたものを食べていなくてお腹がすいて倒れそうだったので、ホテルのレセプションの方に教えていただいたのがここでした。

 これは、前日に飲んだ、野菜スープ。 
 イギリスで野菜スープ、というと、ピューレ系ですが、ここは、コンソメにお野菜が入っていました。
 写真だと大きさが伝わりませんが、とても大きくて、これだけでおなかがいっぱい。
 というか、最後は飽きました・・・

  この日の夜は、スロヴァキア人が、メニューを見て、クロアチア料理だと思う、というものを頼んでみました。
カメラをホテルにおいてあったので、写真なし。
 iPhoneで撮ったのですが、アップの仕方わからず。

 なんというか、20cm四方くらいの薄いお肉(か、ひき肉を伸ばしたもの?)にカッテージチーズを挟んで焼いてあるものでした。 付け合わせのお野菜、ポテトもついてはいましたが、とにかく物凄いボリューム。
 といっても、このボリュームに驚くのは在英の私だけで、ハンガリーもボリュームが凄いらしく、普通、とのこと。
 
 周りの方々が食べていらしたのも、物凄いボリュームのものばかり。
 でも、とてもおいしくて、益々東欧が好きになりました。
 
 ちなみに、審査員たちもこのレストランでお食事をなさっていらしたので、本当に食べるところがないのでしょう。
 
 というわけで、結果が出て講評を伺った後、初対面の3人で5時間もしゃべり通しました。
 話題は尽きません。
 ちなみに、ハンガリー語(マジャール語)も、デンマーク語も難しくて、二人とも、レッスンは普段から英語で受けているらしいので、こういうおしゃべりの共通語は、英語でした。

Posted on 2014/07/23 Wed. 23:14 [edit]

category: クロアチア

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スロヴェニアからクロアチアへ! (7月10日 その3) 

というわけで、あっという間のスロヴェニアの首都、リュブリャナの観光を終えて、駅へ。

2012年10月末に初めてスロヴェニアを訪れてから、まさかの3度目のスロヴェニアからお別れ。
 といっても、2度目は昨年の11月に、イタリアへ行った時に、宿泊先から歩いて10分もかからない国境を越えて、スロヴェニアのスーパーマーケットやカフェに行っていただけですし、今回も、乗換だけ。
 それでも、こうして、海外で同じ駅にまた来られる、というのは、不思議な感覚があります。
 パリの北駅も同じですが、あれは、ロンドンからユーロスターに乗れば、絶対に着く駅なので、また違う感覚。

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 どこもそうですが、東欧の駅の外側は素敵です。
 ここは、切符売り場も素敵ですが。

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 一昨年は、こういう理由で、ゆっくり見る余裕もなかった、チケットオフィス。
 いくつも窓口はあるのですが、国際列車用は、一つ。
 おばさんが、英語を話してくださったので、助かりました。
 
 ちなみに、リュブリャナからザグレブまで所要時間約2時間15分ほど、片道16ユーロほどでした。
 だからこそ、こうして列車移動に踏み切りました。

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 駅舎の見た目とは裏腹に、プラットフォームは巨大。
 一昨年は、時間がないのに、このプラットフォームを見て、一瞬にしてアウシュビッツに向かう列車が浮かんでしまい、そして走らなくてはいけない、ということに気づいて、必死になったことを思い出しました。

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 今回は、余裕をもって。
 どこかからくる列車だったので、この駅で、15分ほど停車。
 イギリスの長距離列車のほとんどと同じように、一両目は、運転手だけで、誰も乗れません。
  
 プラットフォームには、バックパックを背負った若者がたくさんいました。
 

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 新しそうな、コンパートメント。
 ザグレブで降りた時に気が付きましたが、後ろの方は、ずいぶんと古い車両でした。 ちなみに、自由席でした。
 この私が座った6人席のコンパートメントは、廊下側にカーテンもなくて、ガラスドアだったので、安心感があります。
 
 発車のギリギリに、女の子が2人乗ってきました。
 オランダ人の大学生。
 オランダから、10日間のうち、5日間乗り放題のインターレイルパスを使って、オランダーミュンヘン(だったかな? どこかドイツ)-リュブリャナーザグレブ、と移動中。
 大きなバックパックを背負っていました。


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途中の停車駅。
 注目は、おばさんのカラフルな傘、ではなくて、ここもまた、赤いお花が飾ってあるアイボリーの素敵な家?とその左側の、無機質な落書きだらけの階段の落差。

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 しばらくすると、待っていた景色が現れました!
 崖と、川。
 雨でなければ、この川も抹茶色の素敵な景色だと思いますが、あいにく。
 でも、イギリスでは、スコットランドの北の方へ行けば別かもしれませんが、なかなか見ることができない風景。
 川と線路の間が平地になっている時、一度、鹿を見かけました。

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こんなに素敵な眺めの駅も!
 昨年の夏は、東京ー名古屋を何度も往復しましたが、夏で富士山は見えないし、浜名湖がきれいなくらいで、風情がありませんね。
 こういう景色だったら、この路線を何度も往復したくなります。
 

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 リュブリャナを出発して1時間40分後、それまでとは違う雰囲気の駅に到着。
 駅に、国旗とEUのマークがあるということは?? 私が楽しみにしていたあれ??

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 あたりでした。 
 国境警備員(?)の方々が乗り込んできて、パスポートコントロール。
 まずは、スロヴェニアの方がパスポートチェック。
 そして続いて、クロアチアへの入国もここで行われました。
 警備員の方々は、腰にピストルをさしてありました・・・
 
 左のページの上が、スロヴェニア出国、下が、クロアチア入国。
 検査の場所が違う地名ですが、全く同じ場所で、同じ時間に行われました。
 汽車ポッポのマークが、鉄道での越境の印(ロンドンからユーロスターでパリへ行くときも、同じ)。
 こうなると、徒歩、バス、いろいろとやってみたくなります。
 右側のページが、クロアチア出国の時のもの。
 空港なので、飛行機。
 

 
 私は日本のパスポートなので、チェックにも時間がかかります(今までの渡航先のスタンプも見られるので)。
 スタンプを押して頂いたのをみて、同じコンパートメントにいたオランダ人の女の子、
「いいなー!! 私もスタンプほしい!! 」
 お兄さんは、本当は押さないのだけれど、と言った上で、きっとコンパートメントで他の人たちに影響しないからでしょう、彼女にもスタンプを押してくれて、続けていらしたクロアチアの検査員にもスタンプを押してもらえていました。
 もう一人の子は、パスポートではなくて、IDカードを使っていたので、スタンプを押す場所がなくて残念がって、スタンプを押してもらえた子が、
「ノートに押してもらったらいいよ!」
と言ったのですが、さすがにこれは却下。

 ちなみに、クロアチアもEUに入っていますが、シェンゲンにははいっていません(スロヴェニアは加入済み)。
 だから、このオランダ人たちは、今までは国境を越えてもパスポートコントロールがなかったのに?と不思議がっていたので、なぜか、外国人の私が、EUとシェンゲンと、パスポートコントロールについて説明する羽目に。
 ちなみに、イギリスもEUには入っていても、シェンゲンには入っていません。
 毎回驚かれますが、通貨も独自のものですし。

 スタンプを押してもらえた子は、その後も、とっても喜んでいました。

 
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国境で、結局20分ほど停車していたと思います。
 
 どこが実際の国境で、クロアチアへ入ったのかは残念ながらわからなかったのですが、家の雰囲気が変わったところがあったので、あそこかな?と。
 しばらくすると、乗組員も変わったのでしょう。 再び、乗車券のチェックがありました。
 クロアチアへ入ったから、と説明されましたが。

 ザグレブの中央駅のちょっと手前あたり。
 駅が混んでいたのか、手前で30分近く動かない状態でした。

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 予定よりも遅れて、ザグレブ着。
 これは、ザグレブ中央駅。

 ザグレブの駅は、ごった返していました。
 そして、クロアチアは、ユーロ圏ではなくて、独自の通貨、クーナ(Kuna)を使用。
 駅に、いくつかのATMが備え付けられていて、簡単にお金を引き出すことができました。
 ちなみに、海外で、デビット、クレジットカードを使うのが嫌な私は、キャッシュ・パスポート、という、昔のトラベラーズチェックのカード版のようなものを使用。 キャッシュパスポートに予め、いくらかを入れておいて(オンラインで可能)、後は、キャッシュカードと同じ。
 ここでも、これで私はクーナを引き下ろしたので、両替がどうなっているのかは、不明。
 

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 駅のキオスクでトラムの乗車券を買って、トラムに3駅乗ってバスターミナルへ。
 切符売り場がいくつか開いていたのに、とんでもなく混んでいて、乗りたかった長距離バスを5分の遅さで逃す。
 夕方は1時間に1本しかなかったので、50分近く、このバスターミナルで過ごす羽目に。
 切符売り場も、この待合室も、日本でいう2階に位置していました。
 それで、時間になると、言われた番号のところから階段で下に降りて、バスに乗る仕組み。
 
 驚いたのは、バスで下に入れてもらう荷物は、その場で代金を払う必要があること。
 初めての経験でした。
 
 ここから1時間ほど南へバスに乗り、最終目的地カルロバツ(Karlovac)に着いたのは、夜8時。 実に、ロンドンの自宅を出てから、15時間後のことでした。
 ホテルに荷物だけおいて、楽譜だけ持って、徒歩2分ほどの音楽学校へ行き、とりあえず、閉まるまで1時間半ほど練習できたのがありがたかったですが。 

Posted on 2014/07/22 Tue. 14:38 [edit]

category: スロヴェニア

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リュブリャナの街歩き (7月10日 その2) 

珍しく、暑い日々が続くイギリスです。
窓がたいして開かなくて、クーラーがついているバスはまだほんのわずかなロンドンでは、バス移動は地獄です。
温室状態です。

 既に2週間ほど経ってしまいますが、スロヴェニアの続き。
 
 リュブリャナの建物編。
 色も模様もかわいらしく、雨だったのが残念ですが、それでも、東欧に来たな!!と嬉しくなる風景でした。

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 駅から街までは7,8分。
 駅を出てすぐのところ。 図書館? 役場? 言葉がわからないので、よくわからないのですが、自転車置き場。
 日本では珍しくもないと思いますが、イギリスではまだまだこのようなものは希少価値。
 

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 こうして、窓辺に赤いお花を飾ってあるお宅がたくさんでした。
 空の色がグレーだからこそ、また映えますね。

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 ショッピング街? わかりにくいですが、上から下がっている、傘のオブジェ。
 いつだったかの、ロンドンのオックスフォード・ストリートのクリスマスの時の飾りを思い出しました。
 謎のことが多い。

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 川が流れていて、この左側の建物の向こう側が、昨日書いた、マーケットです。
 この建物の部分は、カフェ/レストラン、いくつかのお店になっていました。

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 マーケット側から、川を挟んで、街を。
 コーラルピンクのフランシスカン教会は、中には入る時間がなかったものの、素敵でした。
 このような色の教会は、東欧ならでは。
といっても、一昨年スロヴェニアへ来たとき、ポーランド人とクロアチア人としゃべっていて、二人とも、ポーランド、スロヴェニア、クロアチアは東欧ではない!と言い張っていましたが、西に住む私からすると、違う世界、空気だと思います。
 
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 川の橋の上からみると、川辺にレストランが出ていました。
 晴れていたら、よいでしょうね、という景色。

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 後ろを向くと、上の方に、リュブリャナ城が。
 ここも次回のお楽しみ。
 ぜひ晴れている時に。 右に少し見えている塔のようなものは、地図からすると、タウンホールらしいです。

 

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 観光案内所の建物。
 この凝った装飾、でもやりすぎではない。
 イギリスが好きですが、ぜひ、こういう建物に住んでみたいと思ってなりません。


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 コーラルピンクの教会のすぐ近くのお店が入ったような建物。
 このモスグリーンも東欧ならでは。
 というよりも、やはり、前回滞在したプトゥイの街もそうでしたが、スロヴェニアの建物はこういう色が多くて、コーラルピンクとモスグリーン?と一瞬思っても、それが、見事に調和しているように思います。
 私の実家の裏のお茶畑の中に出現している、カラフルな色の新興住宅地とは違います。


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 装飾が独特?
 3月にセルビアへ行った時、ハンガリーの国境の街まで遊びに行ったのですが、その時に感じたハンガリーっぽい装飾と似ている。
 でも、ここはハンガリーとは離れているし・・・
 ただ、私にはわからなすぎる、多くの歴史を抱えてきた国。
 いろいろな文化が混ざっているのかもしれませんね。

 本当はもっとゆっくりとみてみたい、と思える街でした。
 ただ、中心部はとっても小さいので、何日も滞在して、という場所ではないかもしれませんが。

Posted on 2014/07/21 Mon. 13:59 [edit]

category: スロヴェニア

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おとぎの国へ! リュブリャナの食(7月10日 その1) 

やっと、7月10日から13日のクロアチア記です。
が、まずは、スロヴェニアから。


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 久々のロンドン・ルートン空港から、格安航空、Wizz Airにて、スロヴェニアの首都、リュブリャナ(ちなみに、現地の人の発音は、リュブリヤーナに近い気がする)へ!
 朝7時50分ロンドン発の飛行機は、ほぼ満員でした。
 
 最終目的地は、クロアチアの首都、ザグレブから南へ50㎞ちょっと行ったところ。
 が、なぜかロンドンーザグレブはとっても高くて、渋ってしまい、だったら、ということですでに一昨年行って勝手がわかっているリュブリャナ経由にしました。 

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 ずっと雲に覆われていて、何にも見ることができませんでした。
 

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 約1時間半後、無事、リュブリャナ着。
 前回は、列車への乗り継ぎの為にダッシュしましたが、今回はゆっくりと。
 定員になったら出発するシャトルではなくて、その半額以下の、1時間に1本しかない乗り合いバスを使用して駅まで。
 ちょうど時間が悪くて、待ちぼうけ。



 リュブリャナの駅にはコインロッカーがある為、1時間ちょっとの時間をつぶすのに荷物を預けて、国際列車のチケットを購入して、雨の中街へ。
 前回は全く時間がなかったので、街へ行くのは初めて。
 とりあえず、前回使ったガイドブックから、地図だけコピーしてきました。

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駅から歩いて7,8分、目指した場所はここ。
 日用雑貨のお店が並びます。

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 ちょっと奥へいくと、私の目的地。
 市民の台所、マーケット。
 雨でも、ちゃんと開いていました。

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 まずは、新鮮な果物。
 全て買って帰りたくなりました。

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ちょうど時期なのか、エイプリコットがどのお店にも。
農家の方が持ってきていらっしゃるのであろうこのマーケット、種類はさほど多くはありません。
 旬のもの、この地域での農作物が並んでいるのでしょう。
 

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 目を引いたのは、ベリー類!
 イギリスでもお馴染みのブルーベリー、ラズベリー、 ブラックベリー、ストロベリーに加え、この写真の真ん中の丸い赤い宝石。 多分、クランベリーだったと思います。
 おばちゃんが、一粒味見していいよ!とおっしゃって下さったので、頂いたら、酸っぱい実。
 でも、これがおいしくて、かさも少なかった為、一箱買ってきて、滞在中食べていました。
 これは、イギリスでは、普通に手に入りません。
 本当はもっと食べてみたかったものがありますが、これが一人旅の残念なところ。

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 お野菜もとっても新鮮!!
 

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 どこのお店にもあったのが、白いピーマン。 
 私は初めて見ました。
 そして、新鮮な葉物類がいくつも。
 キッチン付きのアパートメントに滞在するのであれば、ぜひ買ってお料理したかったです。
 セルビアでおいしかった、酢漬けのお野菜のお店を期待したものの、ここはあくまでも素材だけでした。
 私は、あのおばちゃんの酢漬けキャベツを買いにセルビアへ行きたいほど、あのキャベツは今でも忘れられません。
 
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 スロヴェニア料理が好きなので、どこかでランチを食べたかったのですが、その時間は全くなかったので、パン屋さんで、パンを買って、列車の中で食べることにしました。
 これは、後でわかったのはチェーン店だったのですが、おいしい!!

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 パイ生地の中にいろいろと入っていて、私は、ほうれん草入りを食べました。
 こういうのは、イギリスにはありません。
 ちなみに、売り子のお姉さんが商品の説明を英語でできたので、意味不明のものを当て勘で買うのではなくて、中身を理解して買うことができました。
 
 前回のスロヴェニア滞在中は、パンのおいしさにやられた私。
 いわゆる、おかずパン、というのがイギリスではほとんどないものなので、スロヴェニア、セルビア、どこでも、嬉しくなります。
 
 
 というわけで、短いリュブリャナ滞在は、マーケットで時間を費やす、というとっても私らしい過ごし方でした。
 もちろん、歩きながら、素敵な建物を見てきました。
 これは、次回。

Posted on 2014/07/20 Sun. 23:29 [edit]

category: スロヴェニア

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ところ変われば 

 一昨日の夜(昨日の明け方?)は、酷いヘイル・ストーンで目が覚めました。 その後は、雷。 あんなに酷いのは久しぶり、というか、初めてかもしれません。

 昨日は久々のオフだったため、一気にコンピューターをセットアップ。 仕事のことを考えて、初めてプライベートでデスクトップコンピューター、+使い慣れているWindows 7ではなくて、いつの間にか8になっていたようなので、わけわからず、調べまくって、どうにか使えるようにしました。

 たまっている仕事、そして、ブログも更新していきたいと思います。

 
 さて、数日前の話。
 中学生(イギリスだとGCSE、日本だと中学3年生らしい)の生徒のお宅へ行ったら、お化粧ばっちり。
 あまりにも驚き、学年末だから、スクール・ショーでもあったのか?と思って聞いてみたら、
「遠足(School trip)だったから」 とのこと。

 ますますわけがわからん・・・・

 どこへ行ったのか聞いたら、
「V&A(ヴィクトリア・アンド・アルバート・ミュージアム)とこのこと・・・

 レッスン後、お母さまから、
「驚いたでしょ?」
といわれたので、はい、と答えたら、本人は何に驚くのかわからないらしい。
本人曰く、
「私服だから、みんな、お化粧していたよ。 先生からも、そのリップの色素敵ね、って言われたよ」
とのこと。
「もし、私服だからといって、髪の毛をピンクとかに染めたら注意されるかもしれないけれど、お化粧はふつう、」
とのことでした。

 彼女はご両親は日本人ですが、生まれ育ったのがイギリス。 
 感覚的には、イギリス人です。
 いまだに驚くことは多々あります。

 そして、今日は高校生のレッスンに行ったら、

「みゆき、昨日はよいお天気だったけれど、何してた?」
「コンピューターショップで、店員ともめた」
「笑えるね。 僕のはとても有意義な過ごし方だったんだよ」
(私立なので、既に夏休み)
「友達と、ボロー・マーケット(バラ・マーケット)へ行って、バゲットとパテ、チーズ数種類、ワインを買って、グリーンパークへ行って、ピクニックをしたんだ」

18歳の男の子です。 なんて優雅な・・・
イギリスは飲酒は18歳からですが、例えば、天気が良い日にワインとチーズをもって公園へ行く大学生が日本には何人いるのか??

 
 今朝は雨だったものの、午後からは晴天。
 久々に30度近い日々が続くロンドンでは、上半身裸の男性とか、日本だったら痴漢にあいそうな女性がわんさかいます。
 寝苦しい夜が続きますが、もうしばらく、この晴天をみることができたら、と思ってなりません。

 

 

Posted on 2014/07/19 Sat. 21:35 [edit]

category: イギリス事情

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今年度最後かな? 

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10日の木曜日から3泊4日で、クロアチアへ行っておりました。
 上の写真は、帰国する時の空港へ向かう途中、イストラ半島に近い、リエカ(Rijeka)という街あたりの風景です。

 行く時には、飛行機の値段の問題で、クロアチアへは飛ばずに、スロヴェニアの首都、リュブリャナに飛んで、そこから列車で2時間ちょっとかけて、クロアチアの首都、ザグレブへ向かいました。 両国ともEUに加入しているものの、クロアチアはまだシェンゲンに入っていない為、国境ではパスポートコントロールが行われていた為に、念願であった、列車での越境、そして、列車内での出国、入国審査を経験することができました。

もっとも、遊びが目的ではなくて、多分、今年度最後のコンクールを受けに行ってきました。
 5月にビデオ審査があって、それに通過できたので、今回は、セミファイナルとファイナル。
 残念ながらセミで落ちましたが、納得できるかできないかは別として、審査員からしっかりと講評を伺うことができました。
 最終的な結果も全く納得がいかず、その他色々と後味の悪い思いをしたコンクールでしたが、同じく後味の悪い思いをした参加者たちが、最後にとても仲良くなって、ファイナルの夜は、夜中2時近くまでおしゃべりをしていました

私自身は、一人の審査員から、とてもクリアになるご意見を頂けて、とても予選に通過しにくい演奏、といわれてきました。
 単に下手、というのではなくて、良い部分はずば抜けている。 だから、他の人では気にならないようなできていない部分、問題がある部分がより一層浮き立ってしまって、減点が多くなる。
 正直、平均すれば私の演奏よりも下だとしても、際立ってよい部分がなければ、悪い部分も目立たない。 よって、平均的な演奏で失点がつけられない。 だから、予選に通過する。
 ミスタッチをおいていての話です。

 この差をなくすことが課題。
 良い部分が何なのかは自分ではわからないので、良い部分を引き下げることは不可能。 よって、悪い部分を徹底的に引き上げる必要があります。

 でも、今回、これを言われて納得ができましたし、よかったと思います。

 そして、コンクールと平行して、マスタークラスも行われていた為、コンクール参加者はレッスンを聴講することができました。 といっても、コンクール参加者の半数はマスタークラスも受けていたのですが。

 私は今回の参加で生徒のレッスンをお休みしてしまい、皆さんにご迷惑をかけましたが、このレッスン見学で、子供たちにすぐに実践できることを学んできました。 これは、1回のレッスンをお休みしてしまった以上の価値があることです。
 マムシ指の子供たちを治すことができると思います。 今までも自分の方法でどうにかしていましたが、とても具体的な方法がわかりました。 マムシ指用ではなのですが、応用すれば、マムシに対応できます。

 たまっている旅行記を書きたいのですが、コンピューターの調子がとんでもなく悪いので、ゆっくりと。

 これから一ヵ月、今回言われたことを少しでもクリアにできるように、サマーコースで有意義なレッスンを受ける為に、準備を進めます。 まだ譜読みが終わっていないものもあるので・・・

 

Posted on 2014/07/14 Mon. 14:13 [edit]

category: クロアチア

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7月7日 

日本人にとって、2011年3月11日、というのが忘れてはいけない日となったのと同じに、イギリスに住むものにとって忘れてはいけないのが2005年7月7日。
 日本では、『七夕』。 なのに、あの日を境に、私の中では変わってしまった日。

 当時はカーディフに住んでいて、その年の9月にロンドンに移りました。
 2005年7月7日木曜日。 曜日までしっかりと覚えているのは、2004年9月から私は毎週木曜日にカーディフからロンドンまでピアノのレッスンに通っていたから。 諸事情により、師匠が大学をやめてしまい、私は学校から交通費を出して頂いて、そのまま師匠のところまでレッスンに通うことが許可されていました。
 
 たまたま、あの日は先生のご都合でレッスンが土曜日に変更。
私は朝から大学の練習室で練習していたところに、午後になって母からの電話。
 母から携帯電話に電話がくるなんて、あの時が最初で最後。
 何が起こったのか?と思って慌てたら、安堵した母の声。
 それからは、もちろん、練習なんてできなくて、コンピュータールームに行って情報召集。
 寮に帰ってからは、ひたすら、テレビをみていました。

 カーディフからパディントン駅について、先生のお宅に2本地下鉄を乗り継ぐのですが、自分が普段使っていた路線、駅がやられてしまっている映像をみて、ただただ恐怖でした。
 
 2日後、ロンドンに行くのが怖くて嫌で、先生に電話したら、
「何が問題なんだ?」
の一言。
 怖くて地下鉄には乗れなくて、中心部から1時間以上バスに乗って先生のお宅へ。
 それも、怖くて、バスの出口から一番近いところに座っていました。
 
 あのオックスフォード・サーカスが静かで、気味が悪いほど。
 たまたま今日は用があって昼間オックスフォード・サーカスを通ったのですが、いつもどおり栄えている様子をみて、平和だな、とつくづく思いました。

 ロンドンに住むようになっても、最初のころは、怖くて、屋根がぶっ飛んだ、59番のバスにはなかなか乗ることができませんでした。 今はもう平気で乗っていますが。

2006年の空港でテロ未遂が発見されてから、手荷物での液体物の持込が厳しくなったのは、現在も続くまま。 
といっても、やはり、ロンドンの空港が一番厳しいかな?とは思います。
 アメリカへは行っていないので、あくまでもヨーロッパ、日本での話しですが。

 あの後は、それほど大きなことも無く、この状態を保ってもらえているのが、安心。

 自然災害も、人の手による災害もどちらも怖い。
 でも、師匠からは、私は本当の怖さを、人間の汚さをしらない、といわれています。
 先生は、詳しくは私も聞けませんが、ソ連時代に色々と大変な思いをなさっているわけですから。
 『ダンテソナタ』を4月にみて頂いた時に、本を読み込まないと、私にはあの汚さは理解できるものではない、とハッキリといわれました。

 夕方、土砂降りだったロンドン北部は、7時過ぎには晴れ間が。
 きっと、織姫と彦星が会えたのでは? と思いながらも、小学生の頃、実家の裏の畑に、さといもの葉っぱの朝露を採りに行って、それで墨をすって短冊を書いた平和な七夕の朝を思い出しました。
 
 来年でテロから10年。 この一年、平和なロンドンでいてくれることを願ってやみません。

Posted on 2014/07/07 Mon. 23:09 [edit]

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引き出し 

先日、師匠のレッスンへ行って、色々なことを思っていました。

 師匠と休み無く勉強したのは、カーディフの大学、ディプロマコース時代の5年間+ロンドンで修士号に進む前のプライベートで習った1年=6年間。
 その後は、非常に飛び飛びです。

 6年間、と言っても、私の場合は全く何もできていない状態からの6年間なので、導入から始めての6年間でした。

 先生が指を1本ずつ持って、打鍵を教えいく。
 曲の1小節の中にある、さまざまな音色、タッチを覚える為に、1時間、Noとしか言われず、先生が弾くのをまねしたこともあります。 その真似が難しくて(先生の耳をコピー)、わけわからなくなって、泣いたり、叫んだり、ということもありました。

 他の音大生と違って、一つの曲を仕上げていって、1、2度先生にみて頂く、というレッスンでは私の場合はありませんでした。
 もちろん、一度に膨大な量の曲を抱えていましたが、非常に時間をかけて、1つの曲を徹底的に仕上げました。
 その割には、楽譜の書き込みは非常に少ない。
 指使い、ペダルが主なものでしょう。
 それだけ、全て、私の耳、指先、腕が記憶しなくてはいけないものばかりでした。

 先日のレッスンの際、先生から指摘されたことを1度で直せる時もあれば、2,3回トライして出せる時もありました。
 これを、私はこのように考えます。
 
 小さな引き出しがたくさんついた飾り棚があります。
 この引き出しに、私は師匠との6年間で多くのものを詰め込んだ。
 まだ空いている引き出しもあるし、ぐちゃぐちゃな引き出しもある。
 引き出しの奥の方にしまってあるものは、2、3つの引き出しをあけてみないとみつからないけれど、でも、閉まってあるものは、見つかる。
 
 サマーコースで、数人の先生のレッスン受けるので、色々なことを思います。
 棚の上に飾るのが得意な先生。
 その飾り方が独創的な人もいれば、皆同じでないと駄目な先生もいる。

 私が好きな先生は、棚の上を飾るだけではなくて、空いている引き出しにちょっと何かを入れてくれる先生。
 簡単なことと思うかもしれませんが、それができる先生はとても少ない。
 引き出しに入れる、ということは、後々、その作曲家の違う曲を弾く時、もしくは、全く違う曲で同じようなタッチが求められる時に、また取り出すことができるように入れる、ということです。

 非常に初期的なこと、としては、譜読みの仕方、私が口うるさく言う、ゆっくり数えながら弾く、ということから、引き出しに入れていくことだと思います。

 私の師匠、Dr.Sと修士の時に師事したゴードン先生の大きな違いは、
 例えば、引き出しに同じ色の色をつける道具を入れていくとする。
 師匠は、『赤』という引き出しに、赤い絵の具、色鉛筆数社、クレヨン、ボールペン、色々な種類を入れる。
 ゴードン先生は、『赤』という引き出しに、赤いボールペン1社を何本も入れる。

 どちらも間違っていないのです。
 ただ、今コンクールを受けていて思うことは、ゴードンの引き出しの方が、コンクールでは強いだろうな、ということ。

 先週のレッスンの際に、『オーチン・ハラショー』と言って頂けたショパンのノクターン、5月のコンクールの際に、審査員の方から、「中間部、普通は盛り上げるところで、君は距離を置いてみているような弾き方をした。 普通と違うから、個性が強くて予選落ち」と言われました。 ただ嬉しかったのは、実際、私は遠くから見ているような情景をあらわしていたので、伝わったことです。
 師匠にはこのことは言っていなかったのですが、弾き終った後、この話をしたら、
「何が駄目なのだ? 別に、指示が書いてあるわけでもないし、変でもないし、説得力があるから、良いのではないか?」
 と言われただけでした。

 この人に常識は伝わらない。
 私が別に意識したことなんてないのに、個性が強い、といわれるのは、師匠のせいだ、と改めて思いました。

 どちらの引き出しも間違っていません。
 私は、棚の上を飾るだけの先生にはなりたくない。
 
 夏休みは、棚の上をきれいに飾れる小学生2人に、引き出しを増やして中身を入れていくレッスンをします。
 私が日本へ行かない代わりに、こちらへいらして下さる方もいるので、がんばらなくてはいけません!!
 私自身も、サマーコースでは、アシスタントとして教えながらも、自身も受講者なので、今から引き出しの整理をしなくては間に合いません。

 
 
 

Posted on 2014/07/02 Wed. 13:15 [edit]

category: RCMの生活

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