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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ロイヤルバレエ、 リアム・スカーレット新作『Sweet Violets』リハーサル 

最高気温22度の予報のロンドンでした。

 昨年の8月よりも、暖かいです。


 今夜は、1週間半ぶりにロイヤル・オペラ・ハウスへ。

 上の、クロア・ストゥディオにて、来週から始まるミックス・ビルのリハーサル(インサイト)でした。


 4月5日に初日を迎えるトリプル・ビルは、2作品が新作。

 その1作、ロイヤルバレエのファースト・アーティストのリアム・スカーレットのメインハウス第2作品目になる作品のリハーサルでした。

 まだ25歳。 2010年に1作品目をつくり、今年1月には、アメリカのマイアミ・バレエに招かれて、彼らのために、振付を。 この作品は、今年11月にロイヤルバレエもロンドンで上演予定です。 リバーマンのピアノ協奏曲第1番に振付けた作品、観ることを楽しみにしています。


 日本では、2月にアリーナ・コジョカルのドリーム・ガラにて、新作、『ラリーナ・ワルツ』が上演されましたね。


 ここでお知らせをすればよかったのですが、先週金曜日、ロイヤルバレエが朝10時半から一日、Youtubeを使って、リハーサルの生中継を行いました。

 私は、家の周りの電波が弱くて観られなかったのですが、いくつかをyoutubeに残してくれて、その一つが、リアムの新作のリハーサル。

 結構凄まじいもので驚きました。


 『Sweer Violets』 リアム・スカーレット振付、 ラフマニノフ作曲

  ピアノトリオ 第2番を使用


 指導: リアム・スカーレット

 ダンサー: ラウラ・モレーラ、 ベネット・ガートサイド、 アレクサンダー・キャンベル

 ピアノ; ロバート・クラーク


 リアムにとっての、初めてのストーリーバレエです。

 舞台は、1900年頃のロンドン。

 といっても、筋書きはリアム自身がペインティングを元に作っています。

 彼は、Walter Sickertの、カムデン・タウンでの人殺し(出回っている日本語訳を知りません)を元にバレエをつくりあげました。 ペインティングは、http://www.tate.org.uk/britain/exhibitions/modernpainters/rooms/room6.shtm からみることができます。


3月19日のガーディアンに、このバレエのことが詳しく書かれているので、興味がある方は、

 http://www.guardian.co.uk/culture/2012/mar/19/walter-sickert-dance-of-death



 リアムは、非常に音楽、クラシック音楽が分かっている振付家。

 いつだったかのインタビューで、バレエダンサーにならなかったら、ピアニストになりたかった、と言っていました。

 だからなのか、彼の作品は、いつもピアノ曲、ピアノが入った曲を使います。 彼の作品で弾くことが私の一つの夢です。

 今回は、バレエに使うのは珍しい、ピアノ三重奏(ピアノ、ヴァイオリン、チェロ)。

 

 

 今日リハーサルしたのは、最後のシーン。 本当のことを言うと、新作でストーリーバレエならば、最後の部分は、楽しみに初日にとっておいてもらいたかったです。

 結末が分かった上で、最初からを観るというのはなんとも・・・


 パ・ドゥ・ドゥの部分のリハーサルだったのですが、月並みな言い方ですが、マクミランのようなドラマティック・バレエが生まれたバレエ団の後継者なのだな、というのが感想。

 マクミランをもっと発展させたようなリフト、パワー。

 音楽の変化する部分をきちんとわかっての振付の方法、いや、向きを変える。

 

 最後にリアムが言っていましたが、ラウラとベネットはお互いを強く信用している。

 そうでなければ、あれだけの恐ろしいリフト、力強さは生まれてきません。

 

 ラウラが踊っていたのは(もう一つのキャストでは違う役をするようです)、娼婦の役。

 ベネットが人殺し。

 

 リアムが所々説明をしてくれたのですが、この時代のこと、かなりの量の本を読んでいるようです。

 この時代の娼婦のこと、ラウラに求めることが細かい。

 だけれど、ラウラが言っていましたが、リアムはダンサーにキャラクターを自由につくりあげる余地を与えてくれる。 

 これは、各キャスト、いや、回数を重ねる毎に変化していきそうです。

 ダンサーたちも、まだまだ役をきちんとはつかみきれていなくて、話し合いをしながらリハーサルを重ねている、とおっしゃっていました。


 舞台でのリアムをみていると、この2年ほどの間に、なんとなく踊っていたのから、キャラクターが強いダンサーになったな、と思っていたのですが、こうして自分の作品について考えること、それが、彼自身の踊りにつながっているのかもしれません。

 途中、何度も実際に彼自身がやってみせてくれましたが、ちょっとしたタイミング、目線、向き、指の広げ方、思わず息を呑む瞬間がありました。



 バレエ・アソシエイションでダンサーの方々のお話を伺うと、何人ものダンサーが、リアムの作品を踊りたい、と言っています。

 タマーラ・ロホは、「彼はまだ赤ちゃんなの。 でも、凄い振付家なのよ」とおっしゃっていました。

 

 まだ25歳、見た目は可愛らしい感じのあのリアムから、このような作品が生まれることに驚きを隠せません。

 決して、子供に見せることができる作品ではないと思います。 大人の為の作品です。


  非常に楽しみです。 少し、この時代のことを読む時間があったら、もっと理解力が深まりそうなのですが、1週間では厳しいかな・・・

 

Posted on 2012/03/28 Wed. 06:42 [edit]

category: バレエ

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28

Alone at the bank of the River Thames 

素晴らしい青空の一日でした。

 天気予報によると、今週は、最高気温が15度を超え、今週末から再び気温が下がりそうですが、どうなるでしょう。


 今日は、夜の予定が無いから、事務作業、ピアノの練習をする予定だったのですが、気がついたら、テムズ川にいました。

 裁判の直前、判決が出た後、修士の試験の時・・・ 人生に迷いがあると、ここに来て、川を眺めて気持ちの整理をしたものです。 今日は意識していなかったけれど、気がついたらここに導かれていたみたいです。


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 夜7時過ぎ、たそがれ(日本語あっているかな?)のテムズ川の風景は美しい。

 天気が良いから、仕事帰りの人たちがビール片手に、観光客もたくさん。

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 気がついたら、何かを吐き出すかのように、カメラのシャッターを切っていました。

 ロイヤル・フェスティヴァル・ホールのところから、ウェストミンスター・ブリッジまで歩くのは、実は初めて。

 ロンドン・アイ(大観覧車)と、ハウス・オブ・パーラメント、ビッグ・ベンという、近代的なものと、重厚な建物が絶妙の風景だな、と。

 5分毎に、いや、1分毎に変化していく空の色がとにかく美しい。

 

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 ロンドン・アイの根っこ(?)まできたのは初めて。 ロンドン在住7年半になるのですけれどね。

凄い行列でした。

 私は、興味はあるものの、まだ乗ったことはありません。

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月が光りだして・・・ 星がみえてきて。


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 カメラを構えた人がたくさん。

 何度みても、美しい建物です。

 ベンチに座って、これを眺めながら、30分以上ぼーっとしてしまいました。

 

 実は、自分の人生をかけていたものに1ヶ月前挑戦する機会を与えて頂いたのに、それを手にすることはできませんでした。 2年前にも同じことがあったのですが、もう一度挑戦する為に、夏以降、演奏活動もしていませんでした。

 それが、ちょうど4週間前のこと。

 その後も、何も無かったかのようにいつもどおりに教えをし、生活していたけれど、ここに来て、何かがプツっと切れてしまったよう。

 この4週間、自分を立て直すために、次なる道に飛び込む準備をする日々でした。

 でも、あそこまで頑張っていたことは、少しの時間が経ってから、どうにもならない重みで押しかかってくるのですね。

 だめだったことがわかった翌日、自分では普通にしていたつもりなのに、バス停でバスを待っていたら、そこにいた女性から、

「あなたに伝えなくてはいけないことがあるの。 神様はあなたを愛しているからね」、と。

自分では分からないけれど、きっと、凄い顔をしていたのかもしれません・・・


 7年前、カーディフで、主任の嫌がらせに耐えられなくなって、『みゆき失踪事件』を起こした時を思い出しました。

 あの時は、学校に行けなくなって、電話の線を抜いて、携帯電話をオフにして、一日過ごしたのでしたっけ。

 みゆきが学校に来ていないなんておかしい(普段は、朝7時半から夜10時まで学校にいました)、となって、Dr.Sにまで連絡が行ってしまったのです。

 ピアノを弾きたいから翌日学校へ行ったら、会う人会う人に、大騒ぎだったことを言われました。

 

 今回は、仕事があるから、どうにかなっているのかもしれません。

 実は、今回失敗したら、日本に帰国する、と昨年の夏に家族に宣言してありました。

 でも、実際、そんなに簡単に気持ちを整理できることではありません。

 誰も知っている人がいないところから、自分の手で作り上げてきたものを全て失うことは今の私には過酷。

 教えだって、演奏活動だって、先生方の直接の後ろ盾は一切ありません。

 私は体を使わずに、全て信頼、手で掴み取ってきたもの。


 強い女、強烈な女、日本の男はみゆきさんみたいなのは無理です・・・といわれ続けている私。

 バレエばかり観て、好きに生きているようにみえるかもしれないけれど、実際はどうなのか・・・

 実は、とっても脆い部分もあるのでしょうね。 普段は捨てていますが。

 

 だから、気持ちが張り詰めていた先月、普段だったらやり過ごせることなのに、バレエの感想をかけない、という状態にもなりました。 バレエの感想を復活する、といったにも関わらず、実際は、書けないでいます。 来週、再来週とバレエ三昧の予定なので、それまでには、書けるようになったらいいな、と思っていますが。

 

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 午後8時ちょうど、在英14年目にして、初めてビッグベンの鐘の音を聴きました。

 空気が澄んでいるから、美しい響き。

 

 この4週間、顔を背けて生きてきたけれど、ビッグベンと向き合いながら、しっかりと自分自身と向き合うことができたたそがれ時でした。 

 たまには、こういう時間も必要ですね。

 久々のコンサートまで1週間。 元に戻ります。

Posted on 2012/03/27 Tue. 04:03 [edit]

category: 日常

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27

123日 

 昼間は、真夏のような格好で外を歩けるほど。

 日が沈むと一気に気温が下がります。 夜は、一桁の気温のようです。
 夏時間が始まって、夜7時半頃まで明るくなりました。


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 生徒が体調が悪くてお休みだった為、今日は早めに教えも終了。

 大学に用があったので、久々に行ってきました。

 アルバート・ホールと大学の間に、きれいな多分、桜の木があるのです。

 ほぼ満開でした。

 正面(写真の左側)が私が通った大学。 レンガの建物と桜は合うのです。


 入り口に行ったら、ちょうど、同門だった日本人の友達と会いました。

 私が知っている人たちは、ほとんどもう大学にいないのですが、数人いるようです。

 練習室のブッキング・システムとか、レッスン室の案内とか、ずいぶん、今までと変わって、テクノロジーを使うようになって、驚きます。


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 帰り、バスに乗ったら、いつからか知りませんが、ルートが変わったようです。

 乗り換えようと思っていたところよりも前に、違う道に入ってしまったので、仕方なく、トラファルガー広場まで行ったのですが、目に入ったものは、オリンピックの開催までのカウントダウンの時計。(上の写真の中央)

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 あと123日のようです。 あまりにもキリのよい番号(ひにち?)なので、記念に。

 遠くからでも、ぱっと目に入りました。

 

 コンサート関係のメールのやり取り、列車の予約が先週から続いていますが、嬉しいことに6月にマンチェスターまで行くことになりました。 マンチェスターで1年間過ごしましたが、行くのは11年振りになるはずです。

 私がいた頃は、まだ開発されていなかった頃なので、ずいぶん変わったのでしょうね。

 今回行くのは、マンチェスター郊外なので、行ったことが無い場所なのですが、それでも、昔住んだ場所で演奏させて頂けるのは非常に嬉しいことです。

Posted on 2012/03/26 Mon. 06:52 [edit]

category: 日常

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26

ロンドンの春の風景 

素晴らしい青空のロンドンです。

 ノースリーブに、素足にサンダル、という人を多くみかけました。

 私も、半袖に薄いカーディガン。 でも、夜遅くなると思っていたので、コートを持って、黒タイツ。 

 3月にイギリスでサングラスが必要になるのは、非常に珍しいと思います。

 グレーの空ばかりのこの国に住むと、目が光に弱くなり、子供から、お年寄りまで、太陽が出たらサングラスが欠かせません。


 オペラハウスの夜の公演の、『ロミオとジュリエット』を当日券を買って観る予定だったのですが、教えの時間変更があって、並ぶことは不可能。 10時半頃に電話をしたら、大抵は当日券の列がはけた後で、買うことができるのですが、非常に要領を得ない人が電話に出て、30分後にかけなおすようにいわれ、かけなおしたら、私がいつも買う値段のところが、ないそう。 で、一枚残っていたのは高すぎるので、諦めました。

 これは、昨年10月に、オペラハウスのミスにより、チケット発売の時間よりも2時間前にインターネットのページをオープンしてしまい、12時間並んだ挙句に何も買えず、その後もボックスオフィス、マネージャーとことあるごとにもめた分。

 残念でした・・・ ブライアンのマキューシオ復帰を是非観たかったのですが。


 というわけで、珍しく一度もオペラハウスへ行かなかった今週です。


ロンドンの春の景色を。

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 桜が咲いています。 が、日本のような、素晴らしさはありません。

 日本の満開の桜を知るものからすると、少々情けない。

 日本は苦手だけれど、満開の桜を見ながら、おばちゃんの作ってくださる草もちをまたいつか食べてみたいものです。

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 こぶし、だと思うのですが、この国ではよく見かけます。

 まだ、五部咲き、といったところ。

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 ダフォディルがほぼ満開。

 ウェールズのカーディフで5年間生活をした私にとって、ダフォディルを見ると、あの美しいカーディフ城のまわりを思い出します。

 

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 土曜日は、教えの時間が長いし、移動も多くて疲れるのですが、途中には、こんな光景を見ながら、ドライブ(バス)。

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 バスの窓から、しかも逆光ですが、こんな池で、釣りを楽しむ人たちも。

 池には、プライヴェート、メンバーのみ、という立て札が立っています。

 大邸宅街にあるので、どなたか、あの豪邸の方の持ち物かもしれません。


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 こちらは、セントラル・ロンドンで、見つけたオブジェクト。

 上品な色のバラを、違う花瓶に1本ずつ。

 この国って、こうした、ちょっとしたものが素敵なのだな、と改めて思います。


 今年は例年より、早い感覚で夏時間になります。

 3月の最終日曜日の朝2時だったかに時間が変わります。

 よって、今年は、明日の朝、感覚的には、今夜時計の針を1時間進ませます。

 1時間時間を失う感覚。

 これにより、明日からは、夜7時過ぎまで明るくなるので、気持ちも晴れそうです。

 子供たちは、あと1週間学校へ行ったら、春休み(イースター・ホリデー)です。

Posted on 2012/03/24 Sat. 03:02 [edit]

category: 日常

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24

成長 

 5月病、ならぬ、金曜日病に陥っています・・・


 このブログによく登場していた、私の友達いわく、『女ったらしの生徒』。

 早いもので、レッスンを始めてから、ちょうど3年になります。 来月には8歳になります。

 最初の半年は全くといってよいほどレッスンになりませんでしたし、その後も、私にFlirtしてばかり。

 

 4歳にして、「みゆきの髪の毛は長くてきれいだね」とか、「みゆきのネックレス、すてきだね」なんてセクシーな言い方をしていました。

 その後も色々とあって、根気強く教える日々・・・

 6歳半ばから、1時間レッスン。 全く問題なく、1時間のレッスンができています。


 ピアノを運び出せ! とか、みゆきなんか、にんじんになっちゃえ! そうしたら、もう僕にピアノを教えられなくなる! とか散々言われたのですが、今では、そんなこと、忘れてしまうような、Good boy。


 2月末には、Watford Music Festivalで、グレード2の部門で、第3位を頂くことができました。

 今年頭までは、新しい曲をあげると、一緒にレッスン中に譜読みをして(音を教えはしません)、練習方法を説明したのですが、今ではそれもしていません。

 

 しっかりと自分で楽譜を読んで、難しいところは繰り返す、など自分である程度きちんと練習、譜読みができるようになっているようです。


 お父様からのプレッシャーもあり、今年の夏にグレード4を受けることを目標にしたのですが、私が言っている以上に譜読みをしてきます。

 3曲弾くうち、1曲が決まっていなかったのですが、先週のレッスンの際に、

「みゆき、もう1曲さっさと決めさせてよ。 今はじめないと、試験に間に合わなくなるよ。 今はじめなくちゃいけないんだよ」

 と、とても驚く発言が。


 しかも、選んだのは、凄く素敵な曲。 イギリス人の作曲家、ウォルター・キャロルが作曲した、『一人での日没』(もう少し雰囲気ある日本語があるはず)。

 去年10歳の男の子が弾いて、結構難しかったから、正直、これを選んだ時には、しまった・・・と思ったのですが、自分が弾きたい、と思う曲は弾けるはず。

 モーリシャス人のお父様をもつこの子は、美しい海の日没、というのを知っているのです。 だったら、弾けるかもしれない。 

 困るのは、日本のように、補助ペダルを手に入れることができないこのイギリスで、背の低いこの子にペダルをどのように使わせるか。

 本気で、日本から補助ペダルを買ってきて生徒に貸し出すことも考えましたが、それなりのお値段だし、重いし、一人だけに貸し出すわけにはいかないから、難しい問題です。


 スケール、アルペジオが大好きで、譜読みも問題が無い。

 3年前、この子を教え始めた時には、全く想像することができなかったことです。

 まさか、3年後、グレード4、そして、グレード5の楽典(セオリー)を教える日が来るとは・・・

 

 小さな子供の場合、最初から、きちんとしたレッスンなんてできません。

 でも、それでも、子供は何かしら得ていくもの。

 だからこそ、私は導入の指導が好きだし、続けられるのかもしれません。

 もちろん、上級グレードの子達のレッスンは喜びです。


 ここに何度か載せた、お菓子作りが大好きな14歳の男の子、彼もちょうど始めて3年。

 ピアノを始めた時には、もちろん、学校のお友達よりもずっと遅れていたけれど、昨年のフェスティヴァルで1位を頂いてピアノに目覚めてしまって、今では学校のお友達と同じか、それ以上になったようで、本人は大満足。

 それ以上に私が嬉しいのは、彼が自分で弾きたい曲を弾くようになったこと。


 私は、手とリ足とり教えるレッスンはしません。

 どんなに小さな子でも、楽譜を読ませます。

 それは、レッスンでやる曲以外、自分が弾きたい曲は自分で弾けるようになってもらいたいから。

 彼は、クリスマスに、名曲集のようなものを買ってもらって、バッハの平均律第1巻の第1番のプレリュードが弾けるようになってしまい、今では、ショパンのノクターン作品9-2に憧れて、途中までは弾けるようになったようです(ちょっと聴かせてもらったのですが、あっていました)。

 ピアノのレッスンって、特に趣味でする場合は、これが私の目的なのです。

 「みゆき、感動したでしょ?」

といわれましたが、まさにその通り。

 感動するも何も、ひっくり返りそうになりました。


 昨年の3月から教えていた子が、来月、日本に帰国。 昨年の夏から、多くの出会いもあったけれど、6人の生徒との別れです。

 最初の、一のレッスンから始めた子を手放すほどつらいことはありません。

 でも、だからこそ、何かを得てくれたらな、と思いながらレッスンをしているのかもしれません。


 私も久々に、ふてくされているDr.Sのレッスンを受けに行きたいです。

 

 

Posted on 2012/03/22 Thu. 04:07 [edit]

category: 音楽

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22

事務作業準備 

 昼間はとても暖かく、日没を過ぎると、一気に気温が変わります。 私の場合、教えへ行く為に家を出る頃はコートがいらないほど暖かく、教えが終る時間から気温が下がるので、身体がついていけません。

 花粉症だと思っていたら、今日あたりから、風邪?という症状が出てきて、なんだかよくわかりません。


 今週は、まだオペラハウスへ行っていません。

 行く時と行かない時、差がありすぎです。


 1年半振りに、久々に事務作業中。 といっても、まだ本作業に入ることはできなくて、準備段階。

 間が空いてしまったので、なかなかはかどりません。

 そして、根気強く、時間がかかる作業です。

 イースターホリデーの頃、激怒のプリント・アウトその他の作業になりそうです。

 私の場合、夜作業することが多いので、今週のように、バレエ鑑賞が無い時に、進めておかなくてはいけません。

 これをやらないと、演奏活動ができないので、全ては後の為ですね。


 やっと、2010、11年のコンサートを列記したものを作成。

 ずっとさぼっていたので、それなりに時間がかかること。

 去年は、それほど演奏をしていないのですが、2010年は、自分で思っていたよりも多く演奏していたようで、驚きました。 特に5月は、よく身体がもったな、と思うほど。

 

 去年夏、セイシェルで演奏して以来、コンサート活動を行っていません。

 あることに専念する為だったのですが、さすがに、それも終わり、演奏したい!という気持ちが高まっているところです。

 列車の切符購入、プログラム提出、練習、という日々がまた戻ってくること、今回ほど楽しみなことはありません。

 やはり、ぼろぼろのピアノでも、あのイギリスで演奏する、ということは、特別なことです。

 それは、大きなホールでは味わうことができないものが存在するからなのです。

 

 とりあえず、明日は楽譜のコピー作業かな。

 コンサートの時には重いので、コピー譜を持っていきます。

 今回、久々に弾く曲とか、初めて弾く曲は、今のうちにコピー。

 意外と時間もかかることなので。

 

 というわけで、練習です。 

Posted on 2012/03/21 Wed. 06:19 [edit]

category: 日常

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21

新しくなった、キングス・クロス駅 

昼間は暖かくて、コートが要らないほどだったのですが、夕方以降は気温が下がっています。


 昨夜、バスでキングス・クロス(King's Cross)の駅前を通ったら、ずっと工事をしていた部分が、一部完成した模様。

 というわけで、野次馬の私は、教えの後、見学へ行ってきました。(決して暇なわけではないのですが・・・)


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 セント・パンクラス・インターナショナル(St Pancras International)の方からの入り口。

 現代的になりました。

 もちろん、メイン通りからの入り口もあります。

 今までの入り口は、到着出口専用になるようです。

 出発と到着の口が分かれる、というのは、ある意味で良いことかもしれません。


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 メインの通りから入るとこんな感じ。 右側に改札口があります。


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 反対側からだとこんな感じ。

 この写真の右側、上の階は、イタリアン、メキシカン、ジャパニーズ(Wasabi)、あともう1軒のフードコートになっていました。

 もちろん、イギリスの鉄道駅でおなじみの、W.H.Smithなども下の階にありました。

 カメラを構えた人が多くいました。

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 相変わらず、電光掲示板は今までどおり。

 左から、早い時間に出発する列車の表示。

 出発時刻、ホームの番号、行き先、そして、下に、途中に停まる駅が表示されます。

 キングス・クロスの駅の電光掲示板は他の駅とちょっと違った形で、それが結構見易かったのですが、他の駅と同じになったようです。


 今まで、プラットフォーム0から8はよいのですが、9から11が離れていてわかりにくくて、私は列車を逃したこともあるのですが、今回はわかりやすくなりました。

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 そして、キングス・クロス、といえば、もちろんこれ!!

 Platform 9 3/4。 トローリーがほとんど中に入っています。

 ハリー・ポッターでおなじみですね。


 去年までは、月に2度くらいは、コンサートでロンドンよりも外に出ていたので、ターミナル駅を使っていたのですが、ずっとご無沙汰。

 6月まで決まっているコンサートは、再来週のロンドンを除くと、全て南方面の近場。

 しばらくは、キングス・クロスを使うことはなさそうです。

Posted on 2012/03/19 Mon. 03:26 [edit]

category: ロンドン観光

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19

シモン・トルプチェスキのピアノリサイタル 

 朝、青空だったのに、昼頃から、グレーの空になってしまったロンドンです。


 久々に、カーディフ時代からの友達とあって、おしゃべりをし、その後は、久々に、ウィグモア・ホールへ。

 このところ、バレエばかりだったので、いつ以来?と思うほど久々に、ピアノのリサイタルを聴いてきました。


 コンサートへ行くと、大抵は誰か知っている人に会うのですが、今日はいないな、と思っていたら、終演後、私の3列前に座っていて立った方は、ずっとサマーコースでお世話になっていて、プライヴェートでレッスンに行きたいな、と思っている、ルース先生。 もう87歳くらいだと思うのですが、お元気でした。 彼女も私に気がついてくださり、挨拶をしただけですが、こうして、お会いできると嬉しいものです。 

 先週は、コリセウムで、Dr.Sと共にコースを運営していらっしゃる私もよく知る方にお会いしたところ。

 こうなると、サマーコースに今年は行きたいな、と思ってしまいますが、考え中。


 さて、今日聴いたのは、シモン・トルプチェスキ(Simon Trpceski) http://www.trpceski.com/simon/ という私と同じ年の、マケドニア生まれのピアニスト。

 2001年頃、確かロンドン国際か何かで賞をとり、2003年だったかにBBCのYoung generationに選ばれたこともあり、イギリスでは演奏回数が多いピアニストです。

 私は10年くらい前、プロコフィエフのソナタ第6番を勉強し始めた時、ボスニア人の同門の友達から、このピアニストがリリースしたCDにこの曲が入っているから、聴いてみたら?といわれたのが、出会ったきっかけ。

 初めて生演奏に接したのは、2009年の夏。 

 2年半ぶりに彼の演奏を聴きました。


 聴きながら、同時に自分だったらどうするだろう? 次はこういう和声感覚、音色が来るかな?と思うと違ったり、そうだったり。 左で聴きながら、右の耳で多分自分の音楽をつくっているので、ピアノのリサイタルを聴く、というのは非常に疲れます。 これが、あまりリサイタルに足を運ばなくなってしまった理由の一つかもしれません。



 プログラムは


 シューベルト: 16のドイツ舞曲 D.783

  シューベルト: さすらい人幻想曲 ハ長調


 バッハ/リスト: プレリュードとフーガ イ短調 BWV543

 リスト: ペトラルカのソネット 104番

 リスト: エステ荘の噴水

 リスト: ハンガリー狂詩曲 第2番 嬰ハ短調


 アンコール:

 シューベルト/リスト: 歌曲(題名が思い出せないのですが、ラシ♭ラレーラの有名な曲)

 ショパン: 24のプレリュードより、ニ短調


 

 決して派手く、マツーエフ、ヴォロドス、などとは対極にあるピアニストです。

 レイフ・オーヴェ・アンスネス系、というと分かりやすいかもしれません。


 今日のコンサートは、ウィグモア・ホール・ライブとして、録音されていました。


 私は凄く、好きなピアニストなのですが、今日は曲によって、ばらつきが。

 音はあまり良いピアニストではありません。 でも、私は音楽性が好きなのです。

 

 テクニック的には難しいものは何も無いのですが、どう調理するかが非常に難しい、シューベルトのドイツ舞曲。 私も、昔先生から言われてやりそうになったことがあるのですが、やる前から挫折しました。

 音色、アーティキュレイションで音楽をつくっていきます。

 今日のシモンの演奏は、これが非常に明確で、ここまでできるのか!というような演奏。 

 彼は、もちろんテクニックがあるピアニストですが、こういう曲で力が発揮されます。


 が、次の楽しみにしていた、さすらい人、どうしたの?という演奏。

 まず、音楽が届いてこない。 私は今日は一番最後の列に座っていたからかしら?と思ったのですが、後半が始まると、決してそれが理由ではないことがわかりました。

 第1楽章(といってよいわけではないのですが)は、比較的ゆっくりのテンポで入りました。

 非常にあせった演奏。 ドイツ舞曲で聴かせてくれたような、音色の変化、フレージングの豊かさはありませんでした。 あのテクニック、音の粒がそろったのは見事です(私の苦手な部分・・・)。 が、必死な演奏でした。

 

 この曲は、9年位前に、第1楽章と第2楽章の途中までやったので(途中で、挫折)、いつかは仕上げたいな、と久々にこの曲を聴きながら思いました。


 

 後半は、がらりと変わった演奏でした。

 音が届いたのです。

 バッハ/リストのプレリュードとフーガは、特にプレリュードが、まさしくオルガンのような演奏。

 精密さ、音色の変化、物語が生まれ、思わず身を乗り出してしまいました。

 

 ペトラルカは、私はもう少し歌った演奏が好みです。

 プロジェクションがそれほどなく、抑えた演奏でした。


 続く、エステ荘の噴水は、きらきらと水が輝く噴水、というよりも、いってみてば、ターナーの絵の中の水のような噴水。

 ですが、コントロールの素晴らしさ、音の粒が何しろきれい。

 私の考えとは違うけれど、説得力のある演奏。

 思わず、息をのみ、耳に焼き付ける部分が多々ありました。

 この曲は私のタイプではないけれど、憧れていて、たまに楽譜を眺めている曲。

 聴きながら、これを勉強して、ぜひ、ルース先生のレッスンを受けたいな、と思っていたので、終演後、まさか彼女が3列前に座っていらしたことに驚きました。

 今日の演奏を聴くと、勉強したくなってしまいました。


 そして、有名なハンガリー狂詩曲第2番。

 前半は、自由で、面白みがある演奏。 後半は、ただ弾いているだけになってしまいました。

 とはいいつつも、オクターブの連続などは、見事。 最後の音をはずしたのはご愛嬌。


 

 と色々と書きましたが、やはり、同じ年のピアニスト、私が手ほどきをしていただいていた頃には、彼はもうピアニストとして、活躍していた。 やっぱり、遅く始めると、どうにもならない壁があるのだな、といまさらながらに思いました。

 

 

 久々に、刺激を受けました。 私も久々のコンサートに向けて、あと2週間、頑張らなくてはいけません。


 


Posted on 2012/03/18 Sun. 06:41 [edit]

category: エンターテイメント

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ロイヤルバレエ『不思議の国のアリス』 ローレン、 フェデリコ 

 昨年の2月末にプレミアを行った、ロイヤル・バレエの新作、『不思議の国のアリス』の公演が今日から始まりました。

 今回は、一般公開の分が、10公演です。 ちなみに、来年度(今年10月から)の演目にも再び入っています。


 前回は、2幕構成で行ったのですが、今回は3幕構成。 第1幕が前回は長かったので、特に子供たちも多く観にくる公演、これでちょうど良いな、という印象です。

 昨年は、アリス、ジャック以外はほぼ同一キャストだったのですが、今回は、2キャスト以上になるようです(ちなみに主役は3キャスト)。 残念なことに、ハートの女王を好演したゼナイダ・ヤノウスキーは今回は降板。

主役も、キャスト変更があるようです。 


 公爵夫人の家でのシーン(恐ろしい、ソーセージを作っている場面)まで、それに今回ちょっと付け加えた部分までが、第1幕。 チェシャーキャットのシーンからが第2幕。 初演時と同様に、フラワーのシーンで幕が降ります。

 ところどころ、変わったかな、と思う部分もありますが、大体は初演時と同じです。


 とりあえず、キャストのみ。 内容は、足します。



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 『不思議の国のアリス』 クリストファー・ウィールドン振付、 ジョビー・タルボート作曲


 アリス: ローレン・カスバートソン

 庭師/ジャック: フェデリコ・ボネッリ

 ルイス・キャロル/白うさぎ: エドワード・ワトソン

 

 アリスの母/ハートの女王: ラウラ・モレーラ

 アリスの父/ハートの王様: クリストファー・ソウンダース


 マジシャン/狂っている帽子屋: スティーブン・マクレー

 ラジャ/芋虫: エリック・アンダーウッド

 公爵夫人: フィリップ・モスレー

 司祭/三月うさぎ: リカルド・セルヴェラ

 堂守/ヤマネ(眠りねずみ): ジェームズ・ウィルキー


 メイド/料理人: クリスティン・マクナリー

 執事/魚: ルドヴィック・オンディヴィエーラ

 執事/かえる: 蔵健太


 アリスの姉妹たち: リヤーン・コープ、 サマンサ・レイン

 執事/死刑執行人: マイケル・ストーイコ


 

 第1幕

 メイドたち: ロマニー・パジャック、 ヤスミン・ナグディ、 レティシア・ストック

 

 第2幕

 花(リード):

 小林ひかる、 ユフィ・チェ、 イッツィアー・メンディザバル、 ヘレン・クロウフォード、

 ベネット・ガートサイド、 平野亮一、 ヨハネス・ステパネク、 ヴァレリー・フリストフ

 

 第3幕

 ガーデナー: ジェームズ・ヘイ、 ヴァレンティーノ・ズケッティ、 ダーウィッド・トルメンシミエック


 ハートの女王のローズ・アダジオのパロディの相手:

 ブライアン・マローニー、 ジョナサン・ハウエルズ、 ポール・ケイ、 トーマス・ホワイトヘッド


 トランプたち(リード):

  小林ひかる、 ユフィ・チェ、 イッツィアー・メンディザバル、 ディアドル・チャップマン、

  アレクサンダー・キャンベル、 ヨハネス・ステパネク、 ヴァレリー・フリストフ、 ベネット・ガートサイド



 


 

Posted on 2012/03/17 Sat. 06:47 [edit]

category: バレエ

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いろいろ 

 気がつけば、6時過ぎまで明るく、ダフォディル、クロッカス、そして桜(?)が咲いているロンドンです。

 昨日は暖かくて、夕方になるまでコートがいらなくて、昼間は、半袖でよいほど青空が広がっていました。

 それに引き換え、今日は寒くて、グレーの空。


 今週は、バレエ鑑賞三昧でした。

 バーミンガム・ロイヤル・バレエがロンドンのコリセウムでの公演を行っていたので、それを3回鑑賞し、明日は、ロイヤルバレエの『不思議の国のアリス』の初日。


 バーミンガム・ロイヤル・バレエの公演では、私が中学生か高校生くらいの時から観たかった作品を2つ観ることがやっとできて、大満足でした。 ここに書き残しておきたいとは思うのですが、なかなか時間がとれず。


 

 先日、私は夢をかなえることができなくて、この私が食欲不振になるほど、落ち込みました。

 いつまでもそうしてはいられないから、前をみて進むことにし、その事務仕事中。

 来年度のロイヤルバレエの演目も先日発表されて、観たかった作品がたくさん入っていたので大喜びしつつも、自分自身にがっかりしたり。

 

 とりあえず、2週間半後に迫った、久々のコンサートの準備をしている最中ですが、先月、ピアノの練習中にひねってしまった左腕が弾いている間は大丈夫だけれど、終るとだめ、という状態に陥ってそこから抜け出せず。

 

 明日は、忙しい土曜日。 

 その移動途中には、大邸宅街を通ったり、羊の群れ、馬、草原、池を横目にバスで通るので、それが実はちょっと楽しみだったりします。

 ロンドン中心部から地下鉄で30分ほどで、ジェーン・オースティンの映画に使えそうな自然が広がっているのです。

 

 そのうち、バレエ公演については、まとめて書きたいと思います。

Posted on 2012/03/16 Fri. 06:35 [edit]

category: 日常

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バレエ感想を書くことについて 

 2月に一度、これからバレエ公演鑑賞の感想はここに書かない、というブログを書きました。


 が、思わぬ反響もあり、そして、私自身、やはり、このバレエ鑑賞の感想によって、どれだけ素敵な方々に出会ってきたのか、ということを考えた時、迷いが起きました。

 このブログを読んでくださって、なおかつ、実際に知ってる方々とお話をし、色々と迷いました。

 


 私自身に置き換えて、ロイヤルバレエが日本公演を行う際など、その感想を知りたくて、ブログ検索をします。

 そういう時、ただ、素敵でした、かわいかった、格好良かった、というブログは私自身はあまり読みません。

 もう少し具体的に知りたいな、と思います。

 

 私はうわべだけの世界が大嫌いです。

 良いことは良い、悪いことは悪い、という人です。

 批判と意見は違う、という考えでいます。

 

 このブログは、公にしているものの、私が個人的に書いているものです。

 これを、一つの意見としてとっていただくことはできないでしょうか?

 これを読んで、観ていない人が決めるのではなくて、加藤みゆきは、こう思った、ととって頂けないでしょうか?

 人それぞれ、感じ方は違います。

 

 私は、一人のバレエ愛好家です。

 ですが、一度、ここで私のバレエとの関係を書かせてください。

 たまにブログ内で書いてもいましたが、ただ舞台を観るのが好きで観ているだけではない、ということを少々長いのですが、一読していただけたら、と思います。


 小学校1年生から自分の意思でバレエをはじめ、小学校4年生の時から、それなりの先生方のもとでバレエを勉強しました。

 コンクールにどんどん出すような先生ではありませんが、バレエの基礎、それはそれは多くの知識を叩き込んで下さいました。

 中学、高校、勉強そっちのけで週3回お稽古に通い、それプラス、ヴァリアシオンのクラスを受けたりもしていました。 私は、下手でしたが、イギリスに来てクラスを受けにいくと、一体どこで、誰に習ったらそんなに基礎がきちんと身に着くのか?と聞かれたことが度々ありました。

 このブログでは、なるべく、バレエ用語を出さないで書くようにしていますが、それは知らないからではありません。


 とにかく厳しい先生でしたから、怒鳴られ、何度も何度もやり直しをさせられ、それでも踊ったものです。 それが、この世界では当たり前のものだと思うので。


 

 バレエが大好きだったものの、ダンサーになるのは無理なことくらいわかっていたので、バレエと関われる仕事、ということで、バレエ衣装の仕事をしたくて、その知識をきちんと身につけるために場所探しを行い、高校1年生の時にロイヤルバレエの衣装に魅了され、ロイヤルオペラハウスの衣装部に手紙を書いたことが私の渡英に繋がりました。


 結局、色々とあって、ピアノの道に人生を変えることにしました。

 誰もがだめだと思っていた道です。

 この道に入ってから、バレエのことは自分の前から消し去って、ピアノに打ち込みました。

 ですが、6年ほどたって、バレエをちょっと観てしまったら、この世界にどっぷり浸かりました。

 ピアノを始める前に比べ、私のバレエの観方もずいぶんと変わりました。

 これは、イギリスの大学、院での勉強が影響しています。


 

 私は、大学での授業で、表現方法、というものに興味を持ち、そのような授業を取り、違う方面からのエッセイを何本も書きました。

 特に最後の英国王立音楽大学の修士号課程では、途中からバレエを観に行くようになったこともあり、音楽だけではなくて、バレエダンサーの考えを新聞その他で探し、含めていくようになりました。

 表現方法の授業、エッセイの書き方はいくつもありますが、例えば、一曲につき、5人のピアニストの録音を探し、その違いを突き詰めていくようなものです。 大抵は、その5人は偉大な、有名ピアニストです。 それらを比べて意見を書くのです。



 これから、最後の修士論文へ繋がりました。

 それが、『音楽とバレエの結びつき』

 

 私にとって、バレエを観る際、音楽が重要です。

 ダンサーが音と遊ぶのはそれは観ていて興味深いです。

 でも、完全に1拍、それもその1回の公演だけではなくて、毎回毎回ずれる場合、私はその人が音楽性がある、とは書くことができません。

 特に、アシュトン、バランシンのような音楽性豊かな振付で音にはまっていないのはどうなのか?と思います。

 なるべく、リハーサルなども観に行くようにしているので、そこで、指導者の方々が、度々音のことをおっしゃっているので、私だけの意見では無いと思います。

 何度も同じダンサーを観れば、その人が音楽を感じて踊っているのか、そうでないのかがわかるようになります。

 

  

 私は、回るのがすごい、ジャンプが高い、可愛らしい、かっこいい、足が高く上がる、ということでバレエを観ていません。

 たとえ失敗することがあっても、毎回の舞台で何かを伝えようとしている、違った表情をみせてくれるようなダンサーが好きです。

 

 ロイヤルバレエのダンサーたちとは規模が違いますが、私自身も表現芸術の世界に身をおいています。

 1曲を舞台にあげる為には、何時間もの練習、同じところを何度も繰り返す(その昔、Dr.Sに1小節を1時間、無言でニュアンスを捕らえられるまで、やり直しさせられたことがありました・・・ 最後は何がだめなのか、よいのかわからなくなって途方に暮れましたが)

ダンサーたちが、毎日何時間ものリハーサルをします。

 特にロイヤルバレエは公演数も多いですし、昼間違う作品のリハーサルをして、夜は舞台、というのも知っています。 大変だな、とは思います。

 

 ですが、音楽もバレエも、もちろん他のことも、何度も繰り返す、リハーサルを繰り返すのは当たり前のこと、だと私は思っています。

 それが、この世界なのです。


 ですから、私はそれを取り立てて、凄い、と書くようなことはありません。

 


 バレエ・アソシエイション、バレエ・サークルなどで、バレエダンサーのお話を伺う機会がありますが、たまに、新聞などの評論をどう思うか、というような質問が出ます。 

 とりあえずは読むけれど、それは一人の意見なのだから、そんなに気にしない、とおっしゃるダンサーがほとんどでした。

 本当に同じ公演を観ていたのかしら?と思うほど、違う意見の評論家もいらっしゃいます。

 私は、それはそれで、良いことも悪いことも自分とは違っておもしろい、という見方をしています。


 長くなりましたが、日本で人気があるダンサーのことをほめてあるブログなどは、数多く存在します。

 別に、私がそのダンサーが苦手だから、よく書かない、というわけではありません。 

 ロイヤルバレエの後半も始まったわけですし、また、感想を書こう、と思います。

 一人の意見として、お読みいただけるのであれば、このブログのバレエ感想を引き続きお読み頂けたら、と思います。


 加藤みゆき 3月14日

Posted on 2012/03/13 Tue. 20:15 [edit]

category: バレエ

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生徒のベイキング 

 今までは午後の早い時間に土曜日は教えが終っていましたが、先週あたりから、6時まで。

 3箇所の地域で教え、その地域の間にはチューブが走っていない為(要は、北ロンドンで、西へ東へ移動している)、バスが頼り。

 20分に1本しか無い地域もあったりするので、時間との戦い。 

 今日も途中、生徒のお宅を出たとたんに走ってやっとバスに間に合うことも。

 土曜日の夜は時間があると思って、オペラハウスのチケットも、平日、土曜日で迷った場合には土曜日を買ってあったので、7時始まりの時にはあせりそうです。



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 以前にもここに載せたことがありますが、14歳(だったはず)の生徒(男)が私のために作ってくれた、という、アップルなんとか。

 りんごを薄切りして、何か香辛料を使って、オーブンで焼いたものの上に、ペイストリーのようなものが乗っています。

 周りのアップル・ジャム(本当は、コンフィールを作る予定だったらしいが、失敗したそう)も彼が作ったもの。


 お店でこのような味に出会ったことはありません。

 本当にていねい。

 ピアノもこれくらい丁寧に楽譜を読んでくれたら言うこと無しなのですが。


 来週は母の日だから、お母さんにミルフィールを作るそうです。

 この子のことを、ぜひ、日本のデパ地下のケーキ売り場に連れて行ってあげたいな、と思います。

 あそこに行くと、ただただ感動しますから。


 

 

 

Posted on 2012/03/10 Sat. 04:46 [edit]

category: 日常

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お久しぶりです 

お久しぶりです。

こんなにブログを書かなかったことは初めてだと思います。


 前回のブログを書いた後、体調を崩し、その後は多忙、落ち込み、そして、コンピューターが何かおかしくて、記事を書いてもアップできない、という状態でした。


 あっという間に3月。

 先週は暖かくて、先週の週末など、私はコートを着ていたものの、ノースリーブに素足にサンダル、なんていう人もみかけました。 さすが、イギリス。


 先週末からロイヤルバレエの公演も始まり、日曜日の夜にコリセウムでガラを観てから、昨日、木曜日まで毎日バレエでした。 今日はバレエ・アソシエイションへ行くつもりだったものの、教えでイライラがたまりすぎて、とても行ける状態ではなくて、断念。

 

 先週は色々とあり、久々に、Youtubeで、2006年に放送された、『のだめカンタービレ』のドラマ、そして、その後の映画まで毎晩鑑賞。

 

 あまりにも自分と重なることが多く、そして、のだめ以上にはちゃめちゃな学生生活を送った私には、色々なことを思い出してしまって、毎晩泣きながらこのドラマを観ていました。

 今、人生の岐路に立たされ、あの時、大学生の頃、必死に頑張っていた自分を思い出させてくれて、もう一度頑張ろう!という気持ちにさせてくれました。


 久々のコンサートまであと3週間。 今回は、久々のロンドン、そして、珍しく、春休み(イースターホリデー)中のランチ・タイムコンサート、ということで、生徒にもお声をかけさせて頂いているので、良い演奏をしなくてはいけませんね。

カーディフでがむしゃらに頑張っていた学生時代のような、いや、それを超える速さの譜読み、そして暗譜ができています。 

 もう一度、ピアノに真摯に向かえています。


 先週までとはがらっと変わって、モーツアルトに、ショパンにチャイコフスキー。

 そして、10年前にDr.Sに勧められて、あまりにも尊大すぎて、私にはページをめくることができなかった、大好きなショスタコーヴィチのプレリュードとフーガ。 何度かトライしたけれど、その度に挫折。 でも、今の私にはこれを弾くことができるように思うから、久々に楽譜をひっぱりだしてきました。


 

 2月に色々とあった、バレエ公演の感想を書き続けるかどうか、ちょうど今週色々とこのブログを通じて出会った方々とお話をしたこともあって、色々と気持ちが揺れています。

 

 多分、コンピューターは大丈夫なようなので、ブログをアップできたらな、と思っています。

Posted on 2012/03/09 Fri. 03:29 [edit]

category: 日常

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