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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

明けましておめでとうございます 

明けましておめでとうございます。


こちらは、気味が悪いほど暖かい新年です。


昨夜は夜11時45分くらいから近所で花火がなりだしました。

私は、新年が明ける少し前からピアノ(電子)に向かい、愛する、そして私にとって大きな意味があるチャイコフスキーのロマンスを弾きながら新年を迎えました。


 昨夜はロイヤルオペラハウスで、私が一番好きなバレリーナ、マリアネラの金平糖の精の踊りを堪能(キャスト変更)。

 幸せな気分で2011年最後のバレエ鑑賞を終えました。

 ロンドン市内は、テムズ川の花火を観に行く人、パーティーに行く人でごった返していました。


 ミニスカートに素足でハイヒール。 上も、肩丸出しの女の子たち。

 普段だったら寒そう・・・と気になりますが、幸い暖かかったのでそう思わずに済みました。


 日本では除夜の鐘を聞きながらの年越し、そして、おせち料理でしょうか。

 お正月だけは、日本が恋しくなります。

 

 

 素敵な一年をお迎えください。

 夏に再び日本に行くことができたら、と思っています。

 お会いするのを楽しみにしています(とはいっても、会いたい人が多くなりすぎて、昨年もかなりの方にお断りしてしまいました。 そのうち、我が家でパーディーでもしなくてはいけなくなるかも・・・)


 私自身にとっては、挑戦の年になります。

悔いの残らぬよう、そして、来年もイギリスで迎えることができるように、全力投球していきたいと思います。


 今年もよろしくお願いいたします。


Posted on 2011/12/31 Sat. 19:15 [edit]

category: 日常

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31

あと半日で年明け 

31日正午。

 日本はあと3時間ほどで年明けですね。

 イギリスは、日本から9時間遅れでの年明けになります。

 実家では、おせち料理の準備も整ったのかな、おばさん(私にとっては大叔母?)のところでついた、おいしいお餅も切り終わったのかな、なんて食いしん坊の私は新年の食事のことばかり気になります。


 2011年、思い返せば、あっという間でした。

 特に、春からは、つい昨日のことのようにも思い、そしてまた、遠い昔のことのようにも思います。


 今年は、何よりも、3月11日のあの地震、津波がショックな出来事でした。

 こちらの新聞の一面に、大きな写真が約1週間近く掲載されました。

 


 私自身は、今年の一番の出来事、といえば、6月末からのセイシェルのことでしょう。

 10年間思い続け、まさかのショート・ノーティスでの渡航が決まりました。

 飛行機が6時間遅れ、というハプニングはあったものの、行き着いた先は、楽園でした。

 真っ白の砂浜に、透き通る海。

 あんなにきれいなのに、半径50mに誰もいないような海。

 鳥の鳴き声を聞きながら、海に沈む夕日を見ながらの海水浴は、一日伴奏をして疲れた身体に一番のご褒美でした。


 食事もおいしく、素敵なホストファミリーに恵まれ、大学時代の親友と再会し、とってもきれいな目をした子供たちと接する時間、最後に、「ここに住まないか?」と言われた時には、心動かされました。

 それでも、もう少しロンドンで頑張りたいことがあるから、今は、ロンドンで挑戦することにしました。


 夏の日本滞在では、念願のJRのレイルパス(外国人旅行者、および、永住権所有日本人が購入可)を手にして、1週間の日本旅行。 初の九州まで行くこともできました。

 別府では、それこそ8年くらい前にインターネットで知り合って、ピアノの先生から旅館の女将さんへ転身なさった方の素敵な旅館に泊まり、何年ぶりかで温泉に浸かりました。

 そして、憧れだった宮島にも母と一緒に行くことができました。

 4年前の母の病気のことを思うと、まさかこうして一緒に旅行をすることができる日が来るとは思っていなかったので、いや、再びそのような日が来る、と信じてはいましたが、人生、望みは捨ててはいけないのだな、と改めて思いました。


 そして、何よりも、素敵な生徒たちに恵まれ、2、3年教えている生徒たちがグレード、フェスティヴァルで結果を出し始めました。

 

 

 今日は、夕方から最後のバレエ鑑賞です。

 テムズ川での花火の為、ロンドン中心部は交通規制が行われます。

 大晦日のセントラルは本当は避けたいのですが、大晦日にバレエ公演があれば、キャストが誰であろうと観に行くのが私の恒例になりました。


 来年はどういう年になるのでしょう?

 今年のような、自然の大災害が起こってほしくないな、と思います。

 2012年はロンドン・オリンピック。

 テロなど、大きな事件がないことを祈るのみです。

 私自身は、今まで温めてきたことを放出できる年になりたいな、と思っています。

 最後のペーパー・ワークを済ませて、弾きおさめをして、オペラハウスへ向かいたいと思います。


 このブログも7年目に入りました。

 書きたい放題書いていますが、読んでくださっている方々、どうもありがとうございました。

 2012年、皆様にとって素敵な年になりますように。



 良いお年をお迎えください。 ←この言葉、とっても素敵だと思います。 年が明けるまでの言葉ですからね。

 英語だったら、年明け前も、あとも、Happy New Year!の一言です。



Posted on 2011/12/30 Fri. 18:53 [edit]

category: 日常

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30

イングリッシュ・ナショナル・バレエ『くるみ割り人形』 12月29日夜 

昨年、新バージョンが上演された、イングリッシュ・ナショナル・バレエの『くるみ割り人形』。

 昨年は一度だけ観に行ったのですが、あまりの演出の酷さにあっけに取られました。

 しばらくは、オペラハウスの常連さんの間で話題になっていました。


 それに追い討ちをかけるように、今年の春だったと思いますが、BBCでイングリッシュ・ナショナル・バレエを追ったドキュメンタリーが放映されました。 

 4回くらいのシリーズだったように記憶していますが、その中でこの『くるみ割り人形』製作を取り上げました。

 全然進まない振付。

 何をやりたいのだか振付家(同バレエ団の芸術監督のウェイン・イーグリング=ロイヤルバレエの『ロミオとジュリエット』のDVDでアレクサンドラ・フェリがジュリエット、ロミオがこのウェイン)自身が分からなくなり、分からない要求をされる、思わず同情したくなってしまうダンサーたち。


 第1幕最後、クラーラは気球(?)に乗るのですが、かごは上から下りてきて、そこにバルーンがついているはずが、それが見えない、といって怒っていました。

 これについて、私は友達と「バルーンなんてあったの気がついた? それよりも問題があることが山積みなのにね」と話したのを覚えています。

 

 3日連続、3つの違うプロダクションの『くるみ割り人形』鑑賞、最終日の12月29日(夜)は、ロンドン・コリセウムにて、イングリッシュ・ナショナル・バレエの『くるみ割り人形』鑑賞でした。

 昨年のプロダクションを観て、本当は今年は行かない予定だったのですが、2009年入団の加瀬栞ちゃんが今年主役デビュー、ということで行って来ました。

 といっても、彼女と直接面識があるわけではないのですが、入団前2008/09のシーズン中、ロイヤルバレエスクールの最終学年だった彼女は、何度もロイヤルバレエの舞台に群舞として混ざっていました。

 バレエ・アソシエイションの賞を取ってバレエ・アソシエイションに話に来たこともありますし、何よりも彼女はバレエが好きで、スクールで勉強していた頃、自分が舞台に出ていない時には、何度もロイヤル・バレエの公演を観にきていた姿をみています。


 イングリッシュ・ナショナル・バレエに入団してからは、私は同バレエ団の公演をそれほど観に行かないのに、彼女のソロを何度も観る機会に恵まれました。

 素直で、素敵な踊りをするダンサーです。

 今年、同バレエ団内のコンクールで優勝し、きっとそれが今回のデビューに繋がったのだと思います。


 さて、前置きが長くなりましたが、12月29日(夜)、イングリッシュ・ナショナル・バレエの『くるみ割り人形』です。



 『くるみ割り人形』 ウェイン・イーグリング振付、 チャイコフスキー作曲


 クラーラ: 加瀬栞 (ここのは、クラーラが金平糖になるバージョン)

 甥: ヤナー・アコスタ (彼が王子になる)

 くるみ割り人形: ファビアン・レイマー

 ドロッセル・マイヤー: ジェームズ・ストリーター


 ねずみの王様: アントン・ルコフスキン

 ルイーズ(クラーラの姉): クリスタル・コスタ


 他 (かなりキャスト変更があったので、他のキャストはキャスト表と違うところが数箇所ありましたが、ロイヤルバレエほど顔がわかりませんので、誰なのかなぞのまま)


 開演前のアナウンスで、甥とねずみの王様のキャスト変更が伝えられました。

 甥を踊る予定だったZdenek Konvalinaは今年カナダ国立バレエから移籍してきたダンサー。

 ロイヤル・バレエを観にきているのをみかけたりもしたのですが、踊りを観てみたい、と思っていたので、怪我での変更は残念でした。

 が、その代わり、ロイヤルバレエのカルロス・アコスタの甥っ子のヤナー・アコスタの踊りを観ることができました。


まずは栞ちゃんから。

 このヴァージョンでは、第1幕の途中まで(パーティーシーン)は子役のクラーラが演じます。

 夜、12時の鐘が鳴る頃、子役と大人が入れ替わります。

 

 彼女は、テクニックが安定していますが、非常にシャイな性格もあり、表現面での弱さがありました。

 今回は2度目(24日がデビュー公演)ということもあるのか、彼女にしては感情をずいぶん出していました。

 終始、口を開け気味なのが気になりましたが。

 ちょっと作りすぎかな?と思うところもあるのですが、あのなんだかわからない構成、振付を考えると仕方がないかな、という気もします(それでも、昨年呆気にとられるばかりだったのが、今年は内容を知っているから落ち着いて観る事ができましたが)。


 踊り面は非常にしっかりとしています。

 第2幕のグラン・パ・ドゥ・ドゥも、どうしてあんなに色々とつめすぎるの?と言いたくなるほどあわただしい振付なのです。

 正直、今年ロイヤル・バレエでデビューした二人のダンサーよりも、ずっとしっかりとした踊り、魅せるパ・ドゥ・ドゥ、ソロでした。

 彼女は非常に回り物が強い。

 昨年の『くるみ』で彼女が初演している第2幕の『中国の踊り』で観たびっくりするほどきれいなグラン・フェッテ。

 今回は、グラン・パ・ドゥ・ドゥの最後にグラン・フェッテでしたが、少々中央から外れていったものの、途中に3回転を入れながらのきれいなフェッテでした。


 

 甥(王子)を踊ったヤナー・アコスタ、キューバ人らしく(?)、非常にジャンプ系、テクニックが強いダンサーです。

 

 このバレエ、上に書いたように、何をやりたいのだかさっぱりわからない演出です。

 特に第2幕で、くるみ割り人形役のダンサーと、甥役のダンサーが同じ衣装で、入れ替わりを行います。

 クラーラが、くるみ割り人形のことを(甥のことを?)夢見ている、という感じなのですが、これが、よく分からない。

 昨年は、一人がカーテンのような布を持ってステージ後方に現れ(本当は気づいてはいけない)、二人が交代、という、何をやりたいのか本当にわからないようなことをやっていました。

 今年は、後ろにひかれた幕の合間で交代を行いましたが。


 今年はプログラムを買わなかったのでわかりませんが、昨年は、この第2幕は、『パペット・シアター』となっていました。

 大きなパペット劇場があったのですが、今年はなくなりました。


 分からない、といえば、第2幕のあの愛らしい 『葦笛の踊り』。

 これは、クラーラの姉のルイーズが蝶になった、という設定なのですが、昨年は、ルイーズのほかに、3人の男性ダンサーも出演し、彼女を振り回し、最後は、ルイーズが大きな虫網で捕らえられる、という状態でした。

 この部分、上に書いたBBCでリハーサル風景が上映されましたが、ウェイン自身、これに何を望んでいるのか、何をやろうとしているのか、全くわからないような感じを受けました。

 

 今年は、ルイーズ一人のソロ、途中からドロッセルマイヤーが加わってのパ・ドゥ・ドゥでした。

 蝶、という設定は変わっていませんでしたが。

 


 

 もっとわからないのは、『アラブの踊り』。

 一番強い(偉い?)男性と、女性4人。

 そして、クラーラの弟(子役から大人へ入れ替わって)がこの男性に囚われ、手錠をしているような状態。

 あと、後ろで2人うめいている男性もいますが。

 クラーラがドロッセルマイヤーから鍵を受け取って、手錠をといてあげます。

 この中央の男性は、長い鞭を振り回します。

 キャスト表には、ロイヤルバレエのロベルタ・マルケスのハズバンドORフィアンセの名前が入っていたのですが、違う人でした。

 この人が、とても情けない顔をしながら鞭を振り回すので、ますます何がなんだかわからない演出でした。


 

 甥っ子とくるみ割り人形、関係が良く分かりません。

 クラーラは、甥っ子に恋をした感じなのですが、その後、くるみ割り人形(既にプレゼントされている)を必死に守る。 そして、くるみ割り人形の格好をした、甥っ子を助ける。

 未だにストーリーが良く分かりません。

 
 

 栞ちゃん目当てで、オペラハウスの友達が何人かいらしていらっしゃいました。


 このくるみ割り人形、今年は今日が最終日ですが、来年の予定が既に出ていて、かなりの回数上演されるようです。

 ロイヤル・バレエの『くるみ割り人形』よりもチケットを手に入れやすいので、興味があるかたは、来年に。

 ダンサーたちの踊りは、今までよりもよかったです。

 この演出であれだけ踊るのですから・・・

 こうなると、ウェインが以前芸術監督をしていて、未だに彼が関わったヴァージョンの『くるみ割り人形』を上演しているオランダ国立バレエの『くるみ』を観てみたくなります。 本家がどうなのか・・・

Posted on 2011/12/30 Fri. 06:48 [edit]

category: バレエ

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30

仕事納め 

青空かと思ったら、雨、そして青空、再び雨。 忙しい天候の一日でした。


 今日で仕事納め。

 4日間の休みをはさんで、新年は3日から新学期です。

 とはいっても、仕事納めなのは、教え。

 ほかの事は関係なく続きますので・・・


 そして、この3日間で3つの違う『くるみ割り人形』鑑賞も終了。

 私の今年最後のバレエ鑑賞は、大晦日(こう書くと、とっても日本人になった気分)のロイヤルバレエです。

 昨日、今日の分は、明日以降に書きたいと思います。


 

 とても気持ちの良い、仕事納めでした。

 クリスマスをはさんだにも関わらず、今日伺った2軒はよく練習してありました。


 思い返せば、9月の新学期以降、嬉しいことに生徒が増えました。

 帰国した生徒もいます。

 2月に帰国、というお話を伺った生徒もいます。

 すぐに馴染んだ子、シャイで時間がかかった子、私に移ってくる前にピアノが嫌いになりかけてしまったから、大変な子、色々です。

 

 時間がかかる、とご両親から言われていた子が意外と、いや、思っていたよりもずっと早くに私に馴染んでくれて、楽譜が読めるようになって、ピアノも弾けるようになる姿をみるのは、とても嬉しいことでした。


 個人レッスンの醍醐味は、その子、その子に合わせたレッスンができること。

 出会った生徒、皆がかけがえのないもので、そして私自身を皆が成長させてくれました。


 細かくやっているのに、なぜかピアノを始めてから8回目のレッスンで2冊目の教本に入った子供がいます。

 今までで最短。

 聡明でピアノが大好きな女の子なので、これからも頑張ることでしょう。

 

 この冬にグレードを飛び級して受けた子供たち、一人は、非常に良いディスティンクション。

 しかも、私の生徒では初の、曲での満点(3曲中、1曲が満点)。

 私自身が嬉しくて仕方がありませんでした。

 グレードの結果は一人ひとりの頑張りですし、試験官との相性もあります。

 が、こういうことは素直に嬉しい。

 しかも、ここのお宅はご両親がピアノの練習を手伝うことはしません。

 7歳の男の子が、自分の力で練習をした結果です。


 新年、再び子供たちと共に頑張っていきたいと思います。

 とりあえず、忙しいので春はグレード無しの予定。

 夏に向けてどこまでステップアップするかが課題です。

 

Posted on 2011/12/29 Thu. 04:26 [edit]

category: 音楽

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29

日本とイギリスの違い 

 日本は年末で活気付いているのでしょうか。

 こちらは、クリスマスの飾りは1月頭まで続きますし、おせち料理もありません。

 今日から通常に戻る方も多いのではないでしょうか?

 

 さて、日本とイギリスの違い。 今までにいくつも経験し、もうそのほとんどがイギリスの方が当たり前になっています。 が、少々驚くことがあったので。


 生徒のお宅に、赤ちゃんが先週生まれました。

 昨日レッスンに伺って、生後1週間の赤ちゃん、というのを初めてみました。

 赤ちゃん大好きな私は、レッスン前に赤ちゃんのお顔を見せていただいたほど。

 かわいらしくって、壊れそうで、ほんわかしてしまいました。

 が、そこで伺ったこと(お母様は日本人)。


 帝王切開で、現地の病院(NHS)使用でのご出産。

 最初は出産後2泊の入院予定、と伺っていたのですが、なんと、健康状態に問題が無かったので、出産翌日に退院なさったそうです。

 もちろん、帝王切開後の痛みはありますが、それはペインキラー(痛み止め?)を大量に渡されたそうです。

 歩くのもやっと、という状態だったようですが、それでも退院。


 自然分娩で他のお母様が夏にご出産なさった時も、翌日退院だったと思います。

 問題がなければ、生んですぐに家に帰ることも多い国です。


 が、帝王切開で翌日、というのは、さすがの私も驚きました。

 恐るべきイギリスの病院。


 こんな国に住んでいるので、日本で自然分娩だったはずの友達が産後何日も病院にいるのを知ると、何か問題があるのかしら?と心配になってしまいます。

 

 イギリスでは、基本的に出産後奥様のお母様がお手伝いに来る、ということは少ないと思います。

 それは、夫婦で子育てをする国だから。

 日本だってそう、といわれるでしょう。

 が、その体制、整っていますか??

 

 イギリスでは、法律によって、子供が生まれた時には、男の人(父親)も休みを取ることが決められています。

 とらなかった場合、罰があるはずです。

 日数は忘れてしまいましたが(昨年の永住権のための試験で覚えたはずですが)、確か2、3週間だったように記憶します。 だから、母親だけが生まれたばかりの子供の子育てで疲れ果てる、ということはありません。

 日本でいくら、男の人が育児休暇を取れるようになった、といっても、それを問題なくとることができ、またとろうとする男の人が何人いるでしょうか?

 また、それを理解できる男の人の両親が何人いるでしょうか?(家の姑=世間一般的には私にとっては祖母という継続、だったら、男がそんなのをとるなんてみっともない、と言い出しそうです)


 仕事で疲れて遅く帰ってきて、子供の泣き声で夫婦仲も険悪、なんてことにもなりかねません。

 でも、男の人も、法律で休暇をとることが決められていたら、夫婦で力をあわせて子育てをすることができるのではないでしょうか? 

 結婚も、出産もしていない私が言うことではないのは百も承知ですが。


 生後間もない時に、父親もしっかり育児に協力すれば、親子の絆も、乳児の世話の大変さもちゃんとわかるようになると思ってなりません。

 



 もう一つ。


 『女の人はお茶汲みでしかない』、という言葉、私は本の中にだけ出てくる死語だと思っていました。

 この言葉を、ひょんなことから、ある在英の方から言われました。 もちろん、私が直接この言葉を投げられたわけではないのですが、その方はこういう考えで、それを私に言われました。


 中学、高校と女子教育を考え、良妻賢母、というよりも、働く女性になりなさい、という考えの女子校で過ごした私にとって、凄くショックでした。

 もちろん、日本にいたら、今でもこのような考えの職場もあるのでしょう。

 でも、在英30年を超える方でこのような考えの方がいることに、非常にショックでした。

 妹は日本で働いていますが、全くこのような考えのところではないので、身近でこういう話を聞いた事がありませんでした。


 もし、結婚することがあったら、私は日本人はありえない、と言っているのですが、日本の友達には、別に海外生活が長い日本人だったら良いのでは?といわれます。

 が、親世代はいくら海外生活が長くても、古い日本の考えから変えられない人がたくさんいるのです。

 母は全く嫁姑論争を見せませんでしたが、私は、当時同居していた姑と中学生頃から嫁姑問題を起こした人。

 これを再びするのだけは勘弁。



 というわけで、久々に今月はイギリスと日本の違いを考えさせられました。 

 

 

Posted on 2011/12/28 Wed. 04:47 [edit]

category: イギリス事情

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マシュー・ボーンの『くるみ割り人形』 

今日は振り替え休日だそうです。

 が、私は、教えです(真面目な生徒ばかりですね)。

 

 夜は、久々にサドラーズ・ウェルズ劇場へ行ってきました。

 今週は、4つの違う『くるみ割り人形』の鑑賞をする予定でいます。

 今夜はその第一夜。


 『Nutcracker!』 マシュー・ボーン振付、 チャイコフスキー作曲


 小型オーケストラで、アンプリファイドしてありました。

 チェレスタも、電子ピアノ使用。

 テンポは全体的にかなり速いです。


 原作どおりの音楽の使い方です。

 が、内容は全然違います。

 いや、同じ部分もあるけれど、ストーリー設定が違うのです。


 豊かなお宅のクリスマス・パーティーではなくて、孤児院が設定。

 私は、全く何も読まず、DVDも観ないで行きましたので、完全にゼロの状態で舞台を観ました。

 最初はわかりませんでしたが、マシュー・ボーンの巧みな技術で、シノープシスが無くても理解できます。


 第2幕の写真は、http://www.ballet.co.uk/gallery/jr_bourne_nutcracker_sadlers_wells_1211 より。


 第1幕最後の雪の場面は、スケート。

 アシュトンの『スケートをする人々』に似た動きがたくさんありました。


 第2幕はお菓子の国。 でも、そのお菓子はトラディショナル・ヴァージョンとは全く違います。

 黒白ストライプのミントキャンディー(ハンブルグなんとか)、ゴムみたいな、カラフルなスウィート、マシュマロ、など。

 女性は、キャラクターシューズを履いています。

 が、コンテというよりも、バレエの動き。

 ウェイン・マグレガーなんかよりも、ずっとクラシック・バレエです。

 でも、その中にマシュー・ボーンの言葉がある。


 うまく、シノープシスをかけないので、ここでは省きますが、最後、現実の世界に戻ってきたクラーラは、好きだった孤児院の男の子(この子が、くるみ割り人形の役割)と共に、窓から孤児院を脱出します。


 

 マシュー・ボーンのくるみ割り人形は、以前にもやっていますが、私は初めて。

 昨年の『シンデレラ』の方が印象が強いです。 あれは、かなり良い作品でしたので。

 でも、こうして、全く違う設定でのくるみ割り人形、なによりも、分かりやすい舞台を楽しみました。


 

Posted on 2011/12/27 Tue. 06:27 [edit]

category: バレエ

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27

ロイヤルバレエ、『くるみ割り人形』 メリッサ、セルゲイ(12月23日 マチネ) 

午後から、セントラルまで行ってきましたがとにかく、気持ち悪いほどの暖かさです。

 オックスフォード・ストリートへは行かなかったのでわかりませんが、それほど混んではいませんでした。

 が、どこもかしこも、中国人観光客が凄かったです。

 ロンドンの地下鉄は今日はストライクですから(一部は動いていましたが)、空いていたのかもしれません。


 さて、バレエ感想がずいぶん溜まっていますが、まずは、12月23日の分から。

 マチネ公演分です。


 『くるみ割り人形』 ピーター・ライト版、 チャイコフスキー作曲


 クラーラ: メガン・グレース・ヒンキス

 ハンス・ピーター/くるみ割り人形: ルドヴィック・オンディヴィエーラ


 ドロッセルマイヤー: アラスター・マリオット


 金平糖の精: メリッサ・ハミルトン

 王子: セルゲイ・ポルーニン


 《第1幕》


 ドロッセルマイヤーのアシスタント: ジェームズ・ウィルキー

 

 スタウルバーム博士: デイヴィッド・ピッカリング

 スタウルバーム夫人: クリスティーナ・アレスティス


 クラーラのパートナー: ヴァレンティーノ・ズチェッティ


 おばあちゃん: ジャクリーヌ・クラーク

 おじいちゃん: ジョナサン・ハウエルズ


 ダンシング・ミストレス: フランチェスカ・フィリピ

 キャプテン: ヨハネス・ステパネク


 

 ハレルキン: マイケル・ストーイコ

 コロンビーヌ: アイオーナ・ルーツ

 兵隊: ポール・ケイ

 ヴィヴァンディエール: ロマニー・パジャック


 ねずみの王様: ジョナサン・ワトキンズ



《第2幕》


 スペインの踊り: シャーン・マーフィー、 ヨハネス・ステパネク

            クレア・カルヴェート、 エリック・アンダーウッド、 ジャクリーヌ・クラーク、 平野亮一


 アラビアの踊り: フランチェスカ・フィリピ、 ベネット・ガートサイド

            蔵健太、 トーマス・ホワイトヘッド

 

 中国の踊り: サンダー・ブロンマート、 マイケル・ストーイコ、 ケヴィン・エマートン、 トリスタン・ダイヤー


 ロシアの踊り: ポール・ケイ、 リアム・スカーレット


 葦笛の踊り: エリザベス・ハロッド、 レティシア・ストック、 ロマニー・パジャック、 ヤスミン・ナグディ


 花のワルツ:

  ローズ・フェアリー: エマ・マグワイヤ

  エスコート: フェルナンド・モンターニョ、 ダーウィッド・トルツェンシミエック、 ジョナサン・ワトキンズ、 ヴァレンティーノズチェッティ

  ソロイスト: ローラ・マックロック、 ターラ・ブリジット・バフナーニ、 ナタリー・ハリッソン、 オリヴィア・コウリー


  群舞: クラウディア・ディーン、 デメルツァ・パーリッシュ、 カミール・ブレイチャー、 金子扶生、

      ベアトリス・スティックス・ブルーネル、 ピエトラ・メロ・ピットマン、 パトリシア・チョウ、 エルザ・ゴダード



 クラーラのメガンは18日に続き2度目(一般公開では)。 今回の方がずっとよかったです。 それでも、表情などは、まだあいまいな部分が多くあるので、これは数をこなして身につけるのだと思います。

 

 金平糖の精のメリッサはデビュー。 彼女は、マイヤーリングのメアリー・ヴェトセーラで主役を踊っていますが、クラシックの主役は初めて。

 コンテ系の彼女は感心しますが、今まで彼女のクラシックは苦手でした。

 今回はどうなるのかしら? と思っていたのですが、思ったよりは軟らかい踊りになっていました。

 が、まだ早かったのでは?という思いがぬぐえませんでした。

 彼女にしては笑顔になっていたのがびっくりでしたが。

 あの有名な音楽でのソロ、最後のマネージュが酷くて、普段あまりテクニック的なことは重視しない私も呆気にとられました。

 バットマン・ストゥニュー、ピケでのフリップフリップ、なんであんなにふらふら、よたよただったのでしょうか?

 スタミナ切れとも違うような気がします。


 当然、パ・ドゥ・ドゥのコーダでのグラン・フェッテも危なっかしかったです。


 18日の茜さんに続き、彼女も、多分ウィッグではなくて、土台は自分の髪を結っていました。

 セルゲイもウィッグではなくて、自分の髪にスプレー。 だから、元が濃い色の髪ですから、他の人たちとは違って、シルバーの頭になっていました。

 

 

 主役よりも何も、この舞台で一番インパクトがあったのは、第1幕でのダンシング・ミストレスとキャプテンのやり取り。


 シノープシスでどのようになっているのか知りませんが、ロイヤルバレエがこの作品を上演する際、ダンシング・ミストレスとキャプテンが恋仲になります。

 ヨハネス演じるキャプテンは、かなりダンシング・ミストレスへの興味を示します。


 ヨハネスが、ことある毎にフランチェスカ演じるダンシング・ミストレスに接していきます。

 が、フランチェスカは、彼からの恋心に気がつかない。

 子供たちの指導をすることに一生懸命。

 そのたびに、ヨハネスが非常にわかりやすく、なおかつ自然に、残念なのを現していきます。


 クラーラがくるみ割り人形をもらって、女の子たちがお人形をもって踊り始める(ソーラー、ソーラー、ソードラソーラファ♯ソー)少し前にツリーが飾っているところに、この二人、そしてクリスティーナ演じるスタウルバーム夫人が上がります。


 ヨハネスは、階段の踊り場へ行って、そこの手すりに客席に背を向けて座ります。

 フランチェスカは、クリスティーナとこしょこしょしゃべって、クリスティーナが意味深げな表情でヨハネスを見て、フランチェスカはなんともいえない表情で、少々はにかみながら踊り場までの数段の階段を上がりました。

 その直後、下では、男の子たちが、悪さのドンちゃん騒ぎ。

 それが治まったら、フランチェスカが手すりのところに客席を向いて立って、その後ろにヨハネスが立ち、彼女の右腕をゆっくりとゆっくりと上下にさすり、物凄い雰囲気をかもし出しました。

 そして、二人が向き合って、顔を近づけ始め、後5cmほどで唇が合わさる、というところで、2度目の男の子たちのドンちゃん騒ぎ。

 これが、あくまでもSpontaneousに、でも、とっても音楽的でした。

 私は完全に二人に気をとられ、見ているこちらが、ドキドキしてくるほど。


 おじいちゃん、おばあちゃんを中心にして、大人たちのダンスが始まりますが、ヨハネスは、ずっと彼女のことを見たままでした。


 きっと、フランチェスカの最終日、ということで、特別な空気もあったのだと思います。

 それを差し置いても、あのような演技は凄い。

 くるみ割り人形を観に行って、中央のクラーラと子供たちではなくて、何を観ているのだ?といわれてしまうかもしれません。 が、これがロイヤルバレエなのです。

 こうした芸達者たちが何人もいるのです。


 キャプテン、ダンシング・ミストレスを演じる人によっては、何も無いことも多いので、あしからず。

  

 

 ねずみの王様のジョナサンは、18日にも観ましたが、あのくにゃくにゃ系の手足で、カートィゥーンのようなねずみでした。 しっぽが脚にからまる寸前。


 第2幕の花のワルツは、男性も女性も、そろっているような、そろっていないような。

 男性に対して、女性が背が高めなので、バランスも悪いのだと思いますが。


 というわけで、長くなりました。

 何を観たのか不思議なくるみの感想でした(主役をもっと読みたかった方々、すみません・・・)

 

 

 

 

Posted on 2011/12/26 Mon. 06:07 [edit]

category: バレエ

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26

クリスマス・ディナー 

Merry Christmas!


 クリスマス、いかがお過ごしでしたか。


 私は、本を読み、DVD三昧でした。

 クリスマス・ディナーは一人分作っても仕方がないので無し。 ノン・アルコールのミュルド・ワイン風を昨日スーパーマーケットで見つけたので、それを飲みながら、すごしました。

 クリスマス・プディングは、お肉屋さんで手作りのものを買ってあったのですが、ブランデー・バターを買い忘れたため、明日に持越しです。 ブランデーが無いので、作るにも作れません。

WITH HOPE!!-111225


 毎年、同じようなものですが、こちらが、クリスマス・ディナー。 これは、23日にバレエ公演の合間に、いつもの教会(昨日キャロル・サーヴィスに参列した)の地下で食べてきました。

 キャロットと一緒にある細長い白いのは、ピッコロ・パースニップ。 パースニップとは、キャロットそっくりで白い根菜。 普通、ローストが多いのですが、これは、ゆでたものでした。

 

 奥にある、黒っぽいものは、赤キャベツ。 トラディショナルには、ブルッセル・スプラウト(芽キャベツ)です。

 そして、ターキーとソーセージにベーコンを巻いたもの。


 ロースト・ポテトとソーセージの間にある赤いのは、クランベリー・ソースです。

 ターキーには、クランベリー・ソースがつき物。 


 イギリスのディナーというのは、お隣のハイカラな国とか、日本のように美しい盛り付け、というものはありません。


 いつもは、一人で食べますが、今年は、友達と。

 こういうディナーを食べる時、ワインを飲めないのが情けない。

 来年こそは、母に言われたように、毎日お猪口いっぱいずつワインを飲む練習をしたいです。

 大学生の頃は、よく土曜日の夜に友達の家に集まってワイン片手におしゃべりをしたものです。

 ロンドンに来て、飲まなくなってしまって、たまに飲んだ時、既に3回も倒れた(意識を失う寸前)経験ありなので、怖くなってしまいました。


 日本はもうお正月の準備でしょうか?

 こちらは、年明けまでクリスマスの飾りをそのままにしておきます。

 明日は、ボクシング・デー。

 その昔、家の主が召使たちに贈り物を渡して、休日にしたとか。

 明日からは公共の交通機関も動き、多くのお店でセールが始まります。

 もっとも、3、4年前の不況の頃から、いくつものお店がクリスマス前からセールを行うようになりましたが。




Posted on 2011/12/25 Sun. 06:07 [edit]

category: クリスマス、行事、習慣

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25

クリスマス・イブ 

 明日はクリスマス。

 今日はお昼からロイヤル・オペラ・ハウスで『くるみ割り人形』の鑑賞をし、その後、ウェストミンスター・アビーのキャロルサーヴィスへ参列しようと思ったものの、整理券をもらい忘れた(気がついた時には、配布終了)ので、万が一で列に加わったものの、結局だめ。

 仕方が無いので、ここよりも遅い時間から始まるSt Martin-in-the-Fieldsでのキャロル・サーヴィスに参列してきました。

 本当は、真夜中のミサに行きたいのですが、交通手段がなくなるので。

 真夜中をちょっとすぎたら、バスも地下鉄も26日の朝まで動かなくなります。

 今夜は、ナイト・バスもありません。


 セント・マーティンでのキャロル・サーヴィスはサーヴィスがスタートする30分前に満席。

 よって、なぜか、キャロルの練習、をしました。

 一つ知らないものがあったので、よかったですが。

 今年のテーマは、『ギフト(贈り物)』。

 私はクリスチャンではありませんが、久々にサーヴィスに参列するとほっとするものがあります。

 そして、ここで6年前に演奏をしたのだな、という思いでいっぱいになりました。


 昨年ウェストミンスターのキャロル・サーヴィスへ行ったときには、あまりにも外国人が増えて、キャロルを歌えない人がとっても多くて歌声がさびしかったのですが、ここはそれもなく。

 しかも、今日は並んでいる間、係り(教会の人?)の女性が明らかな東洋人差別をしていました。

 あれは、脅しでしょ?? 凄く嫌な気分になったので、残念。

 

 ヴォーン・ウィリアムスのイギリスではよく知られたキャロルがあるのですが、楽譜無しで、歌詞だけだと、未だによくわからない部分有り。

 日本でも知られたキャロル、というのは、『もろびとこぞりて』くらいだと思います。

 後は、イギリス特有のものかもしれません。

 聖書の朗読の後、それにちなんだ(その内容を含んだような)キャロルを歌います。


 今日は、昼間オペラハウスへ行く時から、鉄道駅へ向かう人は、スーツケースに、プレゼントが入った大きな紙袋を持っていました。

 こういう様子をみかけると、クリスマスなのだな、と思います。

 そして、帰りに閑散としているロンドンをみるのも、不思議。


 クリスマスに一人で過ごす。 イギリスのクリスマスを知る私には、日本でクリスマスに一人、というのとは全く違う意味があります。

 が、一人でさびしい、という気持ちは持ってはいけません。 

 一人で、自由に過ごせてラッキー! と思いながら、明日はいつもの日曜日、と思うことにします。


 昨日2公演観て、今日1公演みた『くるみ割り人形』。 続けてみているはずなのに、今日は第1幕の間中、あまりの素敵さに涙が止まらない舞台でした。 誰が踊っている、とかなんとか、何にも関係が無いのです。

 私には、一番のクリスマス・プレゼントですね!!


 みなさん、素敵なクリスマスを


 

 

Posted on 2011/12/24 Sat. 05:47 [edit]

category: イギリス事情

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24

Little Women the Musical 

日本は寒いようですが、こちらは、異常なことに10℃を超え、暖かい冬です。



 今日は、舞台鑑賞が無い予定だったのですが、お昼過ぎに無料チケットの案内が来て興味あるものだったので行ってきました。


 きちんと読まない私は、ちょうどセントラルで教えもあるし、と思ったのですが、劇場は南ロンドン。

 あまり良い地域、というイメージが無くて、一度通ったことはあるものの、初めての場所でした。

 テムズ川の北側にしか住んだことが無い私にとって、南側は、外国のような感じです。


 コヴェント・ガーデン・フラワー・マーケット(私がいつも行くコヴェント・ガーデンではありません)のすぐ近くの劇場でした。 劇場、といっても、アートセンターの中にあるようなところ。

 それでも、1ヶ月近い公演なので、セットもとっても凝っていました。


 Little Women the Musical、女性だったら、子供の頃に一度は読んだことがあると思いますが、オールコットの『若草物語』のミュージカルバージョンでした。 www.littlewomenthemusical.co.uk


私は、小学生の頃に毎週日曜日に『若草物語』のアニメを楽しみに見ていましたし、大学生になって、学校の文献を読まなくてよい時に初めて英語で読んだ小説のひとつがこの『若草物語』のはずです。

 子供の頃、『若草物語』は大好きなお話でした。

 今日久々にこのお話に接しながら、ジェーン・オースティンの『高慢と偏見』と重なる部分がたくさんあるな、と思いながら見ていました。 結局、私は子供の頃から何も変わっていないのかもしれません。

 今回のものは、少々脚色してあるようです。

 

 小さいプロダクションだからかもしれませんが、今回は生演奏ではなくて、録音を使用。

 それでも、舞台がきちんとしているのは、イギリスの教育のおかげなのでしょう。

 この国には日本で言う専門学校とは違って、きちんとdegreeで演劇科があり、ステージ・マネージメント、その他諸々を勉強することができます。

 だからこそ、あの舞台になるのでしょう。


  正直、歌はそれほどでもありませんでしたが、次女のジョーを演じた方は演技も歌も素敵でした。

 おば様のオールコット夫人を演じた方も、私のイメージそのもの。

 三女のべスはイメージよりも強すぎました。

 

 ずっとバレエばかり観ている私にとって、せりふがあるのは変な感じ。

 やはり、せりふが無くて、踊りと表情で物語を伝えていくバレエは凄いな、と思うばかりでした。


 あの空間で、すばやい場面転換と、素敵な演出。

 久々にバレエ以外の舞台を楽しんだ夜でした。

 Little Women の本を本棚から取り出しました。 何年ぶりかでもう一度読んでみようと思います。

 

 

Posted on 2011/12/22 Thu. 06:07 [edit]

category: エンターテイメント

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22

『眠れる森の美女』終了 

 小雨がぱらついていたものの、久々にマイルドな一日でした。


 午前中教えをしてから、ロイヤル・オペラ・ハウスへ行って、『眠れる森の美女』のダブル鑑賞をしてきました。

 10月末から、約2ヶ月の間上演していたことになります(その間に、マノン、ミックス・ビル、くるみ割り人形をはさんでいますが)。


 昼、夜、立ち見ですから、そしてその間にも立っている時間が長くて、さすがに、足は疲労。

 とは言うものの、観ている間は全く疲れを感じません。

 ダンサーの方々、特にほぼ全公演で踊る必要があった、群舞のダンサーたちはほっとしていることでしょう。


 たかが『眠れる森の美女』。 もちろん、『マノン』などのように深い役柄はあまり必要ないはずですが、それでも、キャストによって全然違う、いや、同じ人でも違うものをみせてくれるのが、ロイヤル・バレエ。

 だから、なんだかんだ言っても何度も観に行ってしまうのです。

 

 10月に観た時にはとっても違和感があった新しいデザインの衣装も、段々見慣れてきました。

 まだ気になり続けたものもありますが。

 

 今日のものは是非書いておきたいと思いますが、今は思考能力、日本語停止です(いつも停止状態ですが・・・)。

 

 ロイヤルバレエは、1月中旬まで『くるみ割り人形』が続きます。

 チケットは、ほぼ完売のはず。

 コリセウムで行われている、イングリッシュ・ナショナル・バレエの『くるみ』は、たくさんあまっているようですが。

 

 もう少しでクリスマス。

 ロンドンでは、早々とクリスマス・セールを始めたところもあり、にぎやかでした。

 

Posted on 2011/12/21 Wed. 06:07 [edit]

category: バレエ

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21

クリスマスの思い出 

雪がちらつくかしら?と思うような天気でしたが、そうはならず。


 この週末のバレエ鑑賞について、書こうと思いつつ、止まっています。


 こちらは、ほとんどの学校が先週金曜日でおしまい。

 いくつか、水曜日まである学校もあるようですが。

 よって、今週は、レッスンがかなり変わります。


 なぜか、この2週間があっという間に過ぎてしまい、まだクリスマス・ディナーを食べに行っていない(一人分作るのは大変なので、クリスマス前にディナーをどこかで食べています)ですし、ミンス・パイもミュルド・ワインも飲んでいません。 アルコールは非常に弱いのですが、ミュルド・ワインだけは大丈夫なのです。

 

 

 以前にも書いているとは思いますが、イギリスのクリスマスの話を。

 イギリスのクリスマス、というのは、一昔前の日本のお正月のような感覚。

 ロンドンですら、25日は、空港へ行く為のバス以外は、公共の乗り物はストップします。

 

 私は、一年目のケント時代、ホームステイの時に経験したクリスマスが一番です。 

 24日は、静かに過ごし、25日の朝、ターキーを焼き始め、教会のミサへ行き、午後からディナー。

 メロン、小エビ、ハムのスターターに、ロースト・ターキー、ロースト・ベジ、クランベリーソース、グレイヴィーのメインディナー、そして、先日書いた、クリスマス・プディングと、トライフルのデザート。


 テーブルには、クリスマス・クラッカー(これを説明するのは難しい)が置かれ、隣の人とクリスマスクラッカーを持って、全員が円になり、同時に引っ張ります。 クラッカーのはじける音が聞こえ、中に、ちょっとしたおもちゃのようなものと、紙でできた、王冠が入っています。

 その王冠を被って、ディナー。 

 この時期、レストランで、色とりどりの紙の王冠を被って、お友達、同僚とのクリスマス・ディナーを食べている様子を外からよくみかけます。

 日本では、おせち料理は元旦前には食べませんが、イギリスでは、25日は家族のディナーですから、それまでにもクリスマス・ディナーを食べることになります。


 その後、ドロウウィング・ルームでプレゼントを開けて、ボード・ゲーム(もちろん、モノポリー!!)をして、楽しく過ごしたものです。

 

 ターキーは大きいので、クリスマスの後の昼食は、ターキー・サンドウィッチが続きます。

 日本で、お正月過ぎても、御節の残りを食べたり、お餅を食べたりするのと似ていますね。


 

 友達との楽しい思い出が多いのが、マンチェスター時代。

 大学1年生で、音大のお化けが出てきそうな古い寮に住んでいました。

 私たちの年から新しい寮ができる予定でしたが、もちろん、そうはならないのがこの国。

 レンガ造りの素敵な寮でした。


 チャペルがついていて、アドヴェントの時には、チャペルでキャロル・サーヴィス。

 さすがに音大の寮ですから、歌声がきれい。

 イギリスでよく知られているクリスマス・キャロルは、日本でのものとは違うものも多いのですが、これが、とっても素敵です。

 サーヴィスの後は、娯楽室で、ミンス・パイとミュルド・ワインが出されました。


 そして、寮の食堂で、クリスマス・ホリデー前に、クリスマス・パーティー。

 ドレス・コードは、ブラック・タイで、みなドレスアップして、お食事。

 お皿にきれいに盛られてくるのではなくて、目の前には、プレートがあるだけで、ターキー、付け合せのお野菜をその場で置いてくれます。


 ディナーの後は、娯楽室に移動し(寮ですが、バーがあるのです)、おしゃべりをしている間に、食堂のテーブルは片付けられて、ディスコになります。

 寮ですから、疲れたら、上の階の自分の部屋へいけばよいだけ。

 明け方まで踊りまくったものです。


 今、オックス・ブリッジを除けば、あのような学生寮、というのはほぼ消滅していると思います。

 よって、あの経験はとっても貴重。

 カーディフでは学校の学生寮もありませんでしたし、クリスマス前に学校の食堂でクリスマス・ディナーが献立に加わる以外、何も無かったはずです。

 

 あの時に、今の英語力があったらよかったな、と切実に感じます。


 一年目のケント時代には、メンバーになっていた、地域のオーケストラのクリスマス前のコンサートも楽しい思い出。

 私は、打楽器担当だったのですが、お調子者が多いのが、打楽器。

 誰かが打楽器の人数分(確か5人くらい)サンタクロースの帽子を持ってきて、ルロイ・アンダーソンの『そりすべり』を演奏する時、指揮者が指揮棒をおろした瞬間に、いっせいに帽子を被って、指揮者ににらみつけられたものです。

 この曲の後の休憩中、打楽器の男の子たち3人は怒られていました。

 私は、主犯ではないので、注意されませんでしたが。


 それにも懲りず、後半の、『3人の王様』という曲で、バーガー・キングで紙の王冠をもらってきて、それを再び被ったので、私ともう一人以外は、かなり怒られたそうです。

 が、これは、毎年打楽器がやっていることで、毎年やって、毎年怒られ、を繰り返していたそうです。


 打楽器があまりにも面白くて、一時は打楽器を勉強して、ロイヤル・オペラ・ハウス・オーケストラに入りたい!と思ったこともあるほどです。 それが、結局はピアノになりましたが。


 こうした楽しみが無い今、クリスマス・イブまで、ロイヤルバレエの『くるみ割り人形』の鑑賞をすることにします。

 

 

Posted on 2011/12/19 Mon. 06:55 [edit]

category: クリスマス、行事、習慣

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19

母校へ 

 冷え込んでいます。

 昼間は青空が広がっていましたが、夜になって、雨でした。


 久々に大学院の時に師事していた紳士なゴードン先生に用があって、母校へ。

 もう大学は冬休みですから、閑散としていました。


 先生は、リサイタルの練習をしているから、とおっしゃっていらしたので、どこでかしら?と思って調べてみたら、先生のウェブページを見つけました。 www.gordonfergusthompson.com

 ついでに、野獣なDr.Sの写真も、と思ったのですが、なかなか見つからず。 


 ちょっと前までインターネットが何かもわからず、学校の色々なお知らせは学校のEメールが鉄則だったのに、先生はそれもわからないから、ピアノ科主任がいちいちプリントアウトしてあげていました。

 携帯電話のテキスト・メッセージもわからなくて、大変だったのに、いつの間にか、先生からメールや、テキスト・メッセージが来るようになりました。

 

 今回は、推薦状を書くのをお願いしに行ったのですが、きっと手書きでしょう。

 ほとんどの人たちは今ではコンピューターを使用ですが。

 ゴードンは推薦状をしょっちゅう色々な今教えている生徒、元生徒から頼まれるのだから、さっさとコンピューターにしたらよいのに、と友達と話しているのですが。

 達筆すぎて読むのも大変なのです。

 

 私がお約束していた時間に行ったら、ちょっと待っていて、ピアノを弾いていてよいから、といわれ、久々にグランド・ピアノに触りました。 やはり、スタンウェイのグランドは弾きやすい!! これを毎日弾いていた時には気がつかなかったものです。

 反対に、今のように恵まれていない練習環境の場合、良いピアノになったら弾きやすくなる、ということは、最大限の練習をするようになるから、ある意味では良いことなのかもしれないな、とも思いましたが。

 いつピアノに触れられる時間があるかわからないのですから、常に今練習中の楽譜は持ち歩いています。


 久々のケンジントン周辺、やはり素敵です。

 バスに乗って、ケンジントン・ガーデンズ、ハイド・パークを眺めていましたが、寒いので、公園でゆっくりする気になれないのが残念。

 

Posted on 2011/12/15 Thu. 06:46 [edit]

category: 日常

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15

あれから1年 

体の芯から冷え込んでいます。

 今年は暖冬、と思っていましたが、ついに冬が到来のようです。


 今日で、永住権が取れた、との連絡を受けてちょうど1年。

 あの日のことは鮮明に覚えています。


 最初にこの国に来た時には日本人は、空港で(観光ヴィザと同じように)学生ヴィザを頂くことができました。

 2003年から色々と書類が必要になり、イギリス、日本の英国大使館でヴィザの更新をし、永住権前最後のヴィザを申請した2008年には銀行の明細書の問題で、上告、そして裁判。

 ちょうど3年前の今頃は裁判を年明けに控え、弁護士に頼まずに自分で上告も行っていた為、不安で不安で仕方がなかった頃です。

 しかも、あの年は、年明けの1月2日にコンサート、そして4月に日本のバレエ教室の発表会で演奏しているので、その準備に追われていた頃です。 どこにそのヴァイタリティーがあったのかしら??と今になって驚きます。


 学生の場合、10年間法的に滞在して初めて永住権が取得できます。


 私の場合は10年以上たってからの取得でしたが。

 

 永住権取得後1年で今度は、イギリス国籍取得が可能になります。

 私を担当してくださった弁護士(元々ボスニアあたり出身)の方は私は絶対にイギリス国籍をとると思っていらっしゃいました。

 でも、日本、という国は二重国籍を認めていません。

 これには、弁護士の方はびっくりでした。


 私は最初の頃はもちろん、日本国籍を捨てて、イギリス国籍をとる予定でした。

 が、日本という国の考え方の狭さを目にするうちに、そしてマークス寿子さんの著書を読むうちに、日本国籍を捨てた場合、日本に入国しようとする、元日本人に対して風当たりが冷たいことを知りました。

 日本に家族がいますから、日本にいつでもいけるようにしておきたい。 ということで、日本国籍を残すことにします。

 大使館でいやな目にあいながら更新した日本のパスポートだって、まだ1年ちょっとしか経っていませんし。


 というよりも、イギリス国籍を取得したって、人種は日本人なのです。 人種(?)がイギリス人になれないのなら、意味がありません。 生まれた国を変えることはできないのです。

 いつだったか、どなたかに言われたように、「もし、あなたが青い目で金髪だったら、今とは違う対応をされるはずよ」ということが一番物語っています。

 私は、自分が日本人でよかった、と思ったことはありません。

 日本人だから、日本でいやな目、悔しい思いにあってきているので。

 

 

 ここにきて、やりたい、と思っていた夢のうち2つが少し動き出しそうです。

 どうなるかはまだわかりません。

 でも、毎回ヴィザの申請、そしてその結果に不安だった頃、次のヴィザをどうやってとろうか悩んでいた頃とは違います。

 失うものは何も無いのだから、立ち向かっていくしかありませんね!

 

Posted on 2011/12/14 Wed. 02:05 [edit]

category: 日常

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14

お花屋さんのウィンドウ 

 晴れていたのに、夜には小雨。

このところ、こんな感じの日々が続いています。


 今年は、小学校、中学などでこの時期に開かれる、クリスマス・フェアへの出店をしませんでした。

 申し込みが始まる頃に、すっかり他のことが忙しくて、申し込みを忘れました。

 が、知っている方が補習校(現地校に通う子供たちの為に土曜日に開かれている、日本語(国語)を主に勉強するところ)でのバザーの為に、といって、まとめて髪飾りを注文してくださいました。

 おかげさまで、あっという間に完売したそうです。

  

 今日、教えへ行ったら、生徒が手首に、見慣れたレース糸で編んだシュシュをしていました。

 思わず「あっ!!」と言ってしまい、お母様も本人も、私が作ったものだ、とわかってびっくり。

 補習校に通う生徒が何人かいるので、もしかしたら、とは思っていましたが、嬉しいです。



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 コヴェント・ガーデンと、ホルボーンの中間にあるお花屋さんのショウウィンドウ。

 ここはいつも素敵。

 額の中の作品、何かわかりますか?

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 バラの花でできた、クリスマス・プディングでした!

 クリスマス・プディング、というのは、その名の通り、クリスマスに食べるプディング(デザート)。

 多くのドライフルーツが入っていて、何時間も蒸して作ります。

 実際には、茶色です。

 夏ごろに作って、クリスマスまで保存する、と私のホストファミリーはおっしゃっていました。

 スーパーでも、どこでも手軽に手に入れられます。

 が、これは非常に甘い。

 ブランデー・バター(又は、ブランデー・クリーム)をつけて頂きます。

 私のホストファミリーは、お父さんのお母様がお作りになったプディング、そして、自家製ブランデー・バターでした。

 クリスマス・イブにブランデー・バターを練っていた時には、何?と思っていたものの、これがおいしい!!

 最も、プディングが甘いので、ブランデー・バター無しに食べることは少々厳しいのです。


 ちなみに、切る前のドーム型のプディングに、アルコールを少々振って、火をつけて、青い炎が上がっているものを、一家の主がテーブルに持ってきます。

 
 ちなみに、ターキーを取り分けるのも、一家の主の役目です。


 昔は、プディングの中に、コインを入れておいて、それがあたった人は、翌年幸運が訪れる、というようなこともありました。


 私は今のところへ引っ越してからというもの、近所のお肉屋さんで、小さな手作りのクリスマス・プディングを買っています。

 日本のようなクリスマス・ケーキは食べません。


 イギリスのクリスマス・ケーキは、これもまた、ドライフルーツがたっぷりと入った重いケーキに、アイシングがしてあるものです。 とにかく、クリスマス・プディングも、クリスマス・ケーキも重い。

 そして、この重さを和らげるのが、トライフル。

  大きな大きな器に、おばあちゃまがスポンジ、カスタード・クリーム、フルーツを重ねて作ったトライフルは私のお気に入りです。 

Posted on 2011/12/12 Mon. 04:12 [edit]

category: クリスマス、行事、習慣

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12

セント・パンクラス・インターナショナル駅のクリスマス・ツリー 

冷え込んできています。


WITH HOPE!!-111211-1

 これは、ユーロスターの発着駅、セント・パンクラス・インターナショナル(St Pancras International)駅の今年のクリスマスツリー。

 ちょっと、細めですよね? 理由は・・・

 

WITH HOPE!!-111211-2


 写真で分かるでしょうか? これは、幹も枝も、葉もレゴ・ブロックでできたクリスマスツリーです。


 これを作っている最中、何度かこの駅を通ったのですが、幹を立てた後、少しずつ下から既に組み立て済みの葉を足していっていました。

 ボール型のオーナメントもレゴでできています。


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 上の階からの眺め。

 かなりの高さがあるツリーです。


 クリスマスまであと2週間。

 クリスマスのデコレーションは1月頭まで続きます。

Posted on 2011/12/10 Sat. 06:14 [edit]

category: クリスマス、行事、習慣

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10

生徒の上達と酷いバス 

 日本は東京周辺でも雪が降ったようですね。

 

 ここで、数度書いた、私の生徒の7歳の男の子、ちょっと前までは、ピアノが好き、というよりも、私が好きでピアノを習っていたようなところがあったのですが、このところ、変わってきました。


 先日グレード試験を受けて今は結果を待っている状態なのですが、次のグレードに向けて、まずはスケール、アルペジオを進めています。


 王立音楽検定が、各グレードのスケール・アルペジオの教本は発行しているものの、私の生徒は使っていません。 ルールを説明して、一応ノートに書くものの、頭で覚えてもらいます。 そうでないと、いつまでたっても、正しい指使いを覚えません。


 この7歳の男の子(一時は、私の同業の友達に、”女ったらしの生徒”と命名されていた・・・)、教えたことも無いスケールを自分で弾けるようになってしまいます。 しかも、正しい指使いで。 指使いのルールは、最初にスケールを始める時に、厳しく覚えさせます。 だからなのか、よくわからないのですが、この子にとって、スケールとは凄く簡単で、ゲームみたいなもの。


 今日のレッスンでも、「僕、変ロ短調と、嬰ハ短調は自分で弾けるようになったよ」とみせてくれました。

 この子の場合、スケールを辞めさせるのが大変です。

 しかも、アルペジオも大好き。

 すぐに弾けるようになります。


 他の先生方から移ってきた生徒の場合、いつも、スケール、アルペジオは戦いです。

 が、私は非常に早い時期からスケールを導入してしまうからなのか、あまり苦労する子は今までにいませんでした。

 ですが、この子はその中でも特別。 

 グレード2が終ったばかりですが、スケール、アルペジオは、グレード5の途中までできています。


 その子にとって、一気に伸びる時期、というのがあるのでしょうね。

 新しい曲も、きちんと最後まで両手で弾いてあってびっくり。

 もう、読譜に問題がありませんし、読譜が億劫、とも思わないようです。


 思え返せばこの2年間半、「ピアノなんか大嫌い!」と言って腕を組んで動かなかったり、私に、flirtしてきたり、ととにかく、色々とありました。


 が、私はこの子を諦めなくて本当に良かった。

 何度、やめよう、と思ったかわかりません。

 レッスン前日の木曜日の夜は嫌で嫌で、何度母に助けを求める情けない電話をかけたかわかりません。


 でも。こういう瞬間があるから、この仕事を続けられるのでしょうね。



 今日は、バスが2本来なくて、学校帰りの子供たちと重なり、バスがいっぱいだったのに、信号待ちでバスが止まった時に子供たちが非常用ボタンを押して乗り込んできて、運転手が怒って道の真ん中でエンジンをきってしまいました。 10分間全く動かず、子供たち(ティーン)の態度は非常に悪く、やっと10分以上経って学校の先生がきました。 もちろん、後ろは大渋滞。

 そして、バスから降りるように言ったのですが、もちろん、降りるような子供たちではありません。


 無理やり降ろし、降車口近くにいた私は、非常に頭にきていたため、そして教えにも遅れるのが確実だった為に、つい、先生を呆れた顔で見たのでした。

 そうしたら、この先生が、私に、

「なんかもんくあるのか!」

と言ってきたので、

「毎回毎回、お宅の生徒たちの態度が非常に悪くて、こっちは迷惑しています」

と言ったのです。

そうしたら、

「こっちは、学校の先生なんだ。 学校のことでいっぱいなのに、ロンドン・トランスポートの面倒まで見られるわけはないだろ」

と怒鳴られました。

 

 バスが2本来なかったのはロンドン・トランスポートの問題ですが、生徒たちの態度の悪さ(私は座っていたにも関わらず、何度も押され、頭上で大声で話されるから、頭が痛い)は、ロンドン・トランスポートの問題ではありません。


 こういう先生がいる学校だから、ああいう生徒たちになるのでしょうね。

 全て分かったような気がします。

 この国は、以前から書いているように、中学、高校は頭の中身と態度が比例しています。

 先生の質も比例するのでしょうね。


 バスが非常に遅れたせいで、次のバスも、帰宅途中の生徒たちと一緒になってしまいました。

 よって、騒がしいバスで、しっかり偏頭痛。


  

 こういう日に、このように、きちんと弾けるようになった生徒をみると、その疲れが一気に吹き飛びます。


 きっと、Dr.Sは、物凄い勢いで伸びていく私を見るのが面白くて、あれだけのレッスンをしてくださったのでしょうね。 夜10時までレッスンしていただいて、翌朝7時半からのレッスン。 あの時だから先生も私もできたこと。

 私が、大学院でゴードン先生についてから、おもしろくなくて(何しろ、ゴードンのことを敵のように思っています)、グジグジしていますが、久々に先生のところにレッスンに行きたいな、なんて思います。

 もっとも、私も段々教えが増え、先生もお忙しくて、お互いに時間があわないのがいけない一番の理由ではありますが。

 

 

Posted on 2011/12/09 Fri. 04:36 [edit]

category: 音楽

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09

ロイヤルバレエ、 『眠れる森の美女』 セーラ、 ルパート 

 10月から始まった『眠れる森の美女』も、残り2週間をきりました。

 毎回の公演に出演のコールドの女性ダンサーたちはほっとすることでしょう。


 今回は、ある役を観る為に当日券を買いました・・・


 いつになく、騒々しいオーディトゥリアムでした。 とりあえず、キャストのみ。

 


 『眠れる森の美女』 メイソン版、 チャイコフスキー作曲


 オーロラ姫: セーラ・ラム

 フロリムンド王子: ルパート・ペネファーザー


 リラの精: ローラ・マックロック

 カラボス: エリザベス・マクゴリアン


 フロレスタン王: クリストファー・ソウンダース

 王妃: クリスティーナ・アレスティス


 カタラビュット: アラスター・マリオット



《プロローグ》


水晶の泉の精: ユフィ・チェ、 騎士: リカルド・セルヴェラ

魅惑の庭の精: ベアトリス・スティックス・ブルーネル、 騎士: アンドレイ・ウスペンスキ

深い草地の精: イッツィアー・メンディザバル、 騎士: ダーウィッド・トルツェンシミエック

歌う鳥の精: エリザベス・ハロッド、 騎士: ホセ・マーティン

黄金の葡萄の精: ディアドル・チャップマン、 騎士: アレクサンダー・キャンベル

リラの精の騎士: 平野亮一


リラの精のお付:

 メガン・グレース・ヒンキス、 フランチェスカ・ヘイワード、 レティシア・スイトック、 クラウディア・ディーン、

 ロマニー・パジャック、 カミール・ブレイチャー、 ヤスミン・ナグディ、 エルザ・ゴダード


《第1幕》


イギリスの王子: ニァマイア・キッシュ

フランスの王子: デイヴィッド・ピッカリング

インドの王子: エリック・アンダーウッド

ロシアの王子: アンドレイ・ウスペンスキ


オーロラ姫の友人:

 オリヴィア・コウリー、 クレア・カルヴェート、 セリーザ・ディウアーナ、 メリッサ・ハミルトン、

 レティシア・ストック、 エリザベス・ハロッド、 エルザ・ゴダード、 ロマニー・パジャック


《第2幕》


 公爵夫人: クリスティン・マクナリー


《第3幕》


 フロレスタンと姉妹: アレクサンダー・キャンベル、 エリザベス・ハロッド、 ユフィ・チェ

 

 長靴を履いた猫と白い猫: ポール・ケイ、 リヤーン・コープ


 フロリナ姫と青い鳥: イッツィアー・メンディザバル、 フェルナンド・モンターニョ


 赤頭巾ちゃんと狼: ロマニー・パジャック、 デイヴィッド・ピッカリング


Posted on 2011/12/08 Thu. 06:22 [edit]

category: バレエ

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08

トラファルガー・スクエアのクリスマス・ツリー 

 寒さが増しています。

 こういう気候になればなるほどバスが来なくなるロンドンです。

 そして、1月からは再び運賃の値上げ。

 きちんとしたサーヴィスがあるのであれば、毎年の値上げも納得しますが、そうでないので、頭にくるのですよね。  今年は大幅値上げだったので、来年はそうならないことを祈るのみです。


WITH HOPE!!-111207-1

 毎年恒例のトラファルガー・スクエアの大きなもみの木です。

 あえて、ロンドン2階建てバスの後ろの部分が入った写真を。

WITH HOPE!!-111207-2


 下からはこんな感じ。

 今年は、この写真を撮った時(たしか、先週)はまだ噴水が止まっていませんでした。

 寒くなると、噴水が止まります。

 昨年の12月1日のコンサートは雪で中止になったことを考えると、今年はまだまだ暖かいのでしょうね。

 

 ロンドンのクリスマス・ツリー、どれもが素敵ですが、本当は、個人のお宅のツリーが一番素敵です。

 クリスマスが近づくと、ツリーを窓辺に飾って、カーテンを閉めずに、間接照明だけ、というお宅がいくつもあります。

 そういうお宅の外を通る時、笑顔になるのは私だけではないでしょう。

Posted on 2011/12/07 Wed. 05:31 [edit]

category: クリスマス、行事、習慣

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07

バレエ・アソシエイション、 デボラ・ブル 

 冷え込みが厳しくなってきています。


 夕方から雨。 それほど長くは続きませんでしたが。


 今夜は、久々にバレエ・アソシエイションでした。

 今回のゲストは、現在のタイトルを忘れましたが、2001年にロイヤルバレエのプリンシパル・ダンサーを引退した、デボラ・ブル。

 彼女は、ロイヤル・オペラ・ハウス内で仕事をしています。

 現役時代から、踊ること以外にも目を向けていた方です。

 

 大抵、夏のビッグ・スクリーンの時に司会をしていらっしゃいます。

 3年半前にも(一昨年だと思っていました)バレエ・アソシエイションでお話をしていらっしゃいます。

 よって、この3年半のこと、そして、9月ころ出版されたこの本についてでした。


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 色々なところでこの本の出版に対してのトークを行っていらっしゃいますが、私は、バレエ・アソシエイションのを聞く事に。

 本当は、ペーパー・バックになるのをまとうと思っていたのですが、きっと読んでおいた方が話もわかりやすいだろう、と思って、2、3週間前に購入。

 おもしろくて、一気に200ページ、読んでしまいました。

 今日は、本を持っていけばサインをしてくださる、とのことで、私もしっかりと持参し、サインをして頂いてきました。 


 これは、ぜひ、日本のバレエ関係者に読んで頂きたい、と思います。

 まあ、これを読む前に、ロイヤルバレエ75年史を読んで、ロシア、フランスなどと違い、ロイヤルバレエだって、一人の女性がはじめたもの、そのはじめ方を知って頂きたいですが。

 

 特に今年は、映画、『ブラック・スワン』の影響もあって、バレエに対して一般に間違った考えも広がってしまっています。

 そういうことも含めて、本当の世界を知ってもらいたい、というのがこの本の趣旨のようです。


 デボラのお話はわかりやすく、テンポ良く、あっという間の1時間15分でした。

Posted on 2011/12/06 Tue. 05:41 [edit]

category: バレエ

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06

ロイヤルバレエ、 『くるみ割り人形』 マリアネラ、ニァマイア、エリザベス、ポール、ギャリー 

 今シーズン、2度目の『くるみ割り人形』です。 12月5日分です。

 全幕物のバレエを観る際、あらかじめ発表されている主役で大体はチケットを買いますが、その他の役を観るのも楽しみ。

 劇場について、キャスト表を広げる瞬間は、楽しみな時間です。

 

 が、今回は初日とほぼ同じようなキャスト。 

 特に、花のワルツは全く同じ。 ローズ・フェアリーまで一緒。

 というわけで、初日に続いて観にきていた常連さんたちと、少々がっかりしたのでした。

 ラウラもソロイストの4人も、また観られて嬉しい。 でも、せっかくだったら、他の人でも観たい、というのが本音です。


 なかなか第1幕が上がらないな、と思っていたら、最後にオーケストラ・ストール(平土間)に現れたのは、ピーター・ライト氏。 周りの方と、彼を待っていたのでは仕方が無いね、と話したのでした。


 『くるみ割り人形』 ピーター・ライト版 チャイコフスキー作曲


 クラーラ: エリザベス・ハロッド

 くるみ割り人形/ハンス・ピーター: ポール・ケイ


 ドロッセルマイヤー: ギャリー・エイヴィス


 金平糖の精: マリアネラ・ヌニェス

 王子: ニァマイア・キッシュ


 《第1幕》


 ドロッセルマイヤーのアシスタント: アレクサンダー・キャンベル


 シュタールバウム夫妻: クリストファー・ソウンダース、 エリザベス・マクゴリアン


 クラーラのパートナー: ヴァレンティーノ・ズチェッティ


 クラーラの祖母、祖父: クリスティン・マクナリー、 アラスター・マリオット


 ダンシング・ミストレス: ジェネシア・ロサート

 キャプテン: トーマス・ホワイトヘッド


 ハレルキン: フェルナンド・モンターニョ

 コロンビーヌ: アイオーナ・ルーツ

 兵隊: 蔵健太

 ヴィヴァンディエール: エマ・マグワイヤ


 ねずみの王様: デイヴィッド・ピッカリング



 《第2幕》


 スペインの踊り: クリスティーナ・アレスティス、 デイヴィッド・ピッカリング

            クレア・カルヴェート、 トーマス・ホワイトヘッド

            シャーン・マーフィー、 ジョナサン・ハウエルズ


 アラビアの踊り: ローラ・マックロック、 平野亮一

            アンドレイ・ウスペンスキ、 エリック・アンダーウッド


 中国の踊り: サンダー・ブロンマート、 ジョナサン・ワトキンズ、 リアム・スカーレット、 ジェームズ・ウィルキー


 ロシアの踊り: トリスタン・ダイヤー、 ケヴィン・エマートン


 葦笛の踊り: アイオーナ・ルーツ、 高田茜、 エマ・マグワイヤ、 メガン・グレース・ヒンキス


 花のワルツ;

 ローズ・フェアリー: ラウラ・モレーラ

 エスコート: ベネット・ガートサイド、 ヨハネス・ステパネク、 ヴァレリ・フリストフ、 アレクサンダー・キャンベル

 ソロイスト: ディアドル・チャップマン、 イッツィアー・メンディザバル、 ユフィ・チェ、 小林ひかる

 群舞: オリヴィア・コウリー、 ラーラ・ターク、 ロマニー・パジャック、 金子扶生、ナタリー・ハリッソン、

      ピエトラ・メロ・ピットマン、 ジャクリーヌ・クラーク、 ターラ・ブリジット・バフナーニ


 

 今回は、ロイヤル・オペラ・ハウス・オーケストラで、ドミニック・グリエールの指揮。

 ドミニックはまだ若いですし、色のある指揮でした。 特に序曲での強弱のつけ方は興味深い。

 フレーズが短めなのが多少気になりましたが。


 それにしても、『くるみ』の序曲は美しく、これから始まる舞台への期待が高まります。

 

 エリザベスのクラーラは、彼女が元々美人で大人っぽい顔つきなので、子供らしさが抜けた感じのクラーラ。

 それでも、一昨年までよりも、ナイト・ドレスの丈が短めになった(彼女だけ、今までやたらと長かった)ので、今までよりは、大人っぽさが抜けましたが。

 

 彼女のクラーラは、どちらかというと大人しめで落ち着いています。

 

 くるみ割り人形/ハンス・ピーターのポールは一度くらいは以前観ているような気がするのですが、あまり覚えがありません。

 

 良い意味で思っていたのとは違いました。

 あんなに若々しく踊るポールを観たのは久々かもしれません。

 


 3日の初日にハプニングで既にマリアネラは金平糖の精を踊りましたが、今回が元々のキャスティング。

 先日に引き続き、とても変わったな、と思いながら観ていました。

 ヴァリアシオンでは、キレ、アクセントがありつつも、ずいぶん、優雅に、一つ一つに意味を持たせて踊るようになりました。

 

 ニァマイアは今回が『くるみ』の王子のデビュー。 1日に『眠り』の王子デビューをして、続けてのデビューになります。 とはいうものの、どちらも、版が違うものの以前いたカンパニーで踊ってはいますが。

 

 移籍してきてから、全幕物(白鳥、シンデレラ、マノン、眠り)全て違うパートナーと踊ってきました。

 今回はマリアネラとはマノンに引き続き、2度目の全幕。 彼らは『テーマとヴァリアシオン』で最初の共演をしていますから、3作品目。 とはいうものの、このようなピュア・クラシックは初めて。

 

 1日の『眠り』では、とても感銘を受ける王子を演じたニァマイアでしたが、今回は、再び2歩下がってしまいました。

 踊りはとてものびのびとしていましたが、他の部分で、何か抑えているものが。


 一つには、マリアネラとのクラシックに踊りなれていないことがあるのかな、とも思います。

 私がマリアネラの踊りが大好きなのは、良い意味での自由奔放さがあるから。

 彼女は、ある意味ではパートナー泣かせだと思います。 リハーサル・ストゥディオでのものがそのまま舞台になるのではないと思うのです。

 舞台に上がれば、何かが変わる。

 それが、毎回の舞台で起こります。

 ということは、ピュア・クラシックの場合、男性は苦労するでしょう。

 踊りなれているティアゴだったら、それをすぐにつかむのでしょうが、ニァマイアとはそれができるほど組んでいません。


 話がそれますが、これは私自身にも当てはまるからなんとなくわかるのです。

 以前から言っているように、バレエにおけるパ・ドゥ・ドゥと、音楽におけるデュオは共通するものがあります。

 私は最初にデュオを組んだ相手、特にチェロのサラはいわば、マリアネラのように次に何が起こるかわからないチェリストでした。 クラス、舞台では何度血が引く思いをしたかわかりません(デュオにおけるピアノは、パ・ドゥ・ドゥの男性と同じ役割です)。

 でも、だからこそ、舞台で物凄いものが生まれる。 彼女と共演した舞台、今でも耳に残るものがほとんどです。

 これに魅せられてしまった私は、それに引きづられ、私が変われば、舞台がより新鮮になることも経験しました。

 

 カーディフで、自称、モテテモテテ困っちゃう世界一美しい男(ヴィオラ)と組んでいた時も、物凄い瞬間が舞台の上でありました。

 でも、これができない人と組むと、何度もけんかになり、解散になります。

 怒鳴りあって、室内楽の先生がおどおどすることも、数度あったほどです・・・

 

 支える側は怖い。 でも、その息があってくると、素敵な舞台を生み出します。

 ニァマイアとマリアネラ、あと2度の『くるみ』が残っていますから、3回目の1月2日の舞台にはもっとリラックスしたニァマイアを観られることを期待します。


 マリアネラには怒られてしまいそうですが、ニァマイアもマリアネラもとてもクラシックなダンサーたち。 ティアゴと踊る時よりも、ニァマイアとの方が、ライン、という意味ではずっとあっていると思います。 


 パートナリングはうまいものの、アダージョで、チュチュの一番上のスカートを巻き込んでしまうのだけはどうにかならないかな・・・とは思いますが。


 

 ドロッセルマイヤーのギャリーはその貫禄、いつも通り舞台を奪ってしまうオーラ、この役にぴったりです。

 彼も、舞台にいる間、常に意味があります。

 クラーラが他の女の子たちと踊る間に、兵隊人形たちに何か魔法をかける仕草、クラーラの弟のフリッツが悪さをすれば、本気で怒る。

 一昨年フリッツを演じて私がとても気に入っていたトーマス君は、このギャリーにもとてもよく答えていたのですが、今回の子は、それほどでもなく。

 そして、本当に観ている側も魔法をかけられ、魔法の国に連れて行かれる。


 鉄の女、強烈な女、と呼ばれている私も、たまには繊細な心を持ち合わせることがあるようで、白状すると、この『くるみ』で、第1幕で、あまりの美しさ、そしてギャリーの魔法にかけられて、何度も何度も目の前が曇る状態でした。

 

 ギャリーのドロッセルマイヤーは、第2幕の間も、舞台を引き締めていきます。


 

 クラーラのパートナーのヴァレンティーノは、初日には手持ちぶたさにしていた部分もありますが、さすがにずいぶんまとまってきました。

 これは難しい役どころです。 回を重ねればよくなると思うので、楽しみにしています。


 第1幕のパーティーシーンでの親役のダンサーたちを観ていると、芸達者がそろっているからこそなのだな、と思います。

 結構年取った親役のジェームズ・ウィルキーのやりすぎではなくて、とっても自然な年のとり方をしている役作り、フランチェスカ(フィルピ)、リアムカップルの子供をしかりに行く時の巧みさ、この作品は、すぐに周りに目を奪われてしまいます。


 そして、これも年季が入ったうまさのある、アラスターのおじいちゃん役。 いかにも、年寄りに見せています、というのがないのです。 こういうところがロイヤルバレエの魅力です。


 キャプテンのトーマスは想像よりも、大人しくしていました。

 キャプテンとダンシング・ミストレスのやり取りが私は好きで、特に、ヨハネス・ステパネクと、エリザベス・マクゴリアンがこれらの役を一緒にやると、私の目はそこにばかり気をとられ、中央を観ていないこともしばしば。

今回も、観られるかしら?と楽しみにしているのですが。


 第2幕は、踊りなれている人たちがほとんどだったので、充実しています。

 花のワルツの群舞のナタリーは、この数ヶ月で一段と良くなったダンサー。

 私は以前から彼女の踊りが好きなものの、なかなか配役されないでいます。

 

 花のワルツのソロイストは、ファースト・ソロイストのダンサー4人によるもの。 さすがに見ごたえがあります(今回、金平糖を踊るダンサーが二人含まれていますしね)。

 


 というわけで、書き始めたらとまりません。


 1月中旬まで続くので、特に群舞の女性たちは大変だと思いますが、数をこなすとどんどん舞台も変化していくので、楽しみにしています。

Posted on 2011/12/05 Mon. 19:45 [edit]

category: バレエ

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05

ドガ展 Royal Academy of Arts 

とっても久々に、昨日、今日が2連休でした。 

 この時期、こちらの小学校は、ナーティヴィティー・プレイなど、クリスマスの行事があるので(特に発表会のようなものは、夜行われることが多い)、レッスンがお休みになることも。


 というわけで、9月から催されていて、今度の日曜日が最終日のドガ展へ行ってきました。


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 大学院生の頃は、学校からオペラハウス、ロイヤル・フェスティヴァル・ホールへ行くのに何度もバスで前を通りながらも、入ったことがなかった、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ。 

 

 イギリスは、ほとんどの博物館、美術館が無料です。

 ナショナル・ギャラリーとかだと、ふらっと30分くらい見に行くこともしばしば。

 でも、ここはこの国では入館料が結構します。

 今回の展示は、大人14ポンド(2000円弱)。


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 ドガの作品を、動き(movement)と合わせて展示。

 彼の作品、特にSculpture(銅像?)はケンブリッジのフィッツウィリアム博物館でいくつか見ているはずです。

 そこで疑問に思っていたことが、今回の展示でなぞが解けました。


 私が一番本物を見たくていた作品(モスクワのプーシキン博物館所蔵)は来ていなかったので残念でしたが、同じような題材で違う手法で描いたものを並べてあるなど、興味深く見ることができました。


 私は、音楽と同じで、あまりフランス絵画に興味は無いのですが、ドガの色使い、特にブルーの使い方が好きです。

 今回は、アメリカのいくつもの美術館所蔵のもの、そして、個人所蔵の作品が多くあったので、なかなか見ることができない作品を見られたからよかったかな、と思います。


 ですが、よくよく見てみると、腕と脚の関係など、普通のバレエではありえないポーズも多いですね。

 どうして、右足と右腕が一緒なのかしら?とか違和感を感じながら見ていました。


 大学院時代、授業の一つで、絵画に描かれた楽器について紐解く授業がありました。

 今回も、横長の紙に描かれた作品の中に、ダブルベースが横たわり、その上に脚を乗せているダンサーがいる作品が。

 他にも、なんと、リハーサル風景を描いた絵の中で、グランドピアノの上に立っているダンサーがいて、もしこの作品を知っていたら、おもしろいエッセイが書けたな、と思ってしまいました。

 私にとっては、ひっくり返るような絵でしたが。


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 ちなみに、一番上の写真の中に入ると、こんな状態になっていて、正面の建物が美術館です。

 大きなオブジェクトは、もう一つの展示のビルディングのなんとか、という展示に合わせたもの。

 いつだったかは、ここに巨大な河童が現れたこともありました。


 そして、夜はそのまま、2度目の『くるみ』。

 幸せ気分な一日でした。

 明日からまた頑張ります。

Posted on 2011/12/05 Mon. 06:02 [edit]

category: エンターテイメント

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05

セント・マーティンのクリスマス飾り 

毎年、同じような飾り付けですが、トラファルガー・スクエアにある、St Martin-in-the Field教会の飾りです。

この教会の地下のカフェ(レストラン)はお気に入りで、今まで日本からいらしてロンドンで私とお会いした方々は、大体ここへお連れしているので、ここを読んでくださっている方々、わかるでしょうか?


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 まずは入り口のツリー。

 ここは赤のリボンとボール、というのが毎年のこと。

 でも、このオーソドックスな飾りが映えるのがイギリス。

 多分、本物の木を使うからなのでしょうね。


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 地下に降りて、こちらは今までになかったツリー。

 細めの木で、飾りは、写真では見にくいのですが、まつぼっくり。


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 おなじみの、ナーティヴィティー。

 ここのは大きめです。


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 そして、カフェから、教会への内階段のところには、毎年、2本のクリスマス・ツリー。

 入り口同様、赤の飾り。

 

 ロンドンに来てから、私は大抵はここでクリスマス前にクリスマス・ディナーを食べています。

 今年はどうしようか、考え中。

 

 

Posted on 2011/12/04 Sun. 02:39 [edit]

category: クリスマス、行事、習慣

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04

ロイヤルバレエ、『くるみ割り人形』 マリアネラ、 ティアゴ、 アイオーナ、 リカルド 

 クリスマス・イブまでちょうど3週間。 2年ぶりのロイヤルバレエの『くるみ割り人形』が開幕でした。

 8歳のクリスマス、初めて観たバレエが『くるみ割り人形』でしたし、5年前、ロイヤルバレエがロイヤルオペラハウスで踊るのを初めて観たのも、『くるみ』。

 高校3年生の最後のバレエの発表会で踊ったのも『くるみ』。 

 よって、私にとって色々な思い出が詰まっている作品です。


 吉田都さん退団後、初めての『くるみ』。 彼女が毎年初日を飾って(一度怪我で予定変更にはなりましたが)いたので、今年は少々変な感じです。


 元々今日の分はとっていなかったのですが、サブキャストが発表された時点でチケットを探したところ、先日希望の席種をうりたい人が現れてくれたので、無事観に行くことができました。


 さすがに、土曜日の夜、ということもあり、子供たちが多く来ていました。


 第2幕が上がる時、舞台上に芸術監督のモニカ・メイソンが出てきて、

「本日、金平糖の精を踊る予定だったセーラ・ラムは、開演直後に体調が悪くなり、残念ながら舞台に立つことができなくなりました。 が、幸いなことに劇場内に他の金平糖の精がいましたので、彼女が踊ります。 マリアネラ・ヌニェスです。」

というような挨拶をなさいました。

金平糖の精を踊る予定だった、というせりふを聞いて、ああ、今日はマリアネラに変更になるのだ、と思ったのは、後から話した常連さん皆が思ったこと。

 第2幕には、今回の『くるみ』で金平糖の精にキャストされているダンサーが5人ほど出ていましたが、相手のティアゴとすぐに踊ることができるのは、マリアネラですからね。


 初日から、ハプニングでした。(とりあえず、クラーラ、ハンス・ピーター、金平糖、王子のみ)


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『くるみ割り人形』 ピーター・ライト版、 チャイコフスキー作曲


 クラーラ: アイオーナ・ルーツ

 くるみ割り人形/ハンス・ピーター: リカルド・セルヴェラ


 金平糖の精: マリアネラ・ヌニェス(セーラ・ラムの体調不良により、幕が上がってからの変更)

 王子: ティアゴ・ソアレス


 ドロッセルマイヤー: ウィリアム・タケット


 《第1幕》


 ドロッセルマイヤーのアシスタント: アレクサンダー・キャンベル


 クラーラの父母: クリストファー・ソウンダース、 エリザベス・マクゴリアン


 クラーラのパートナー: ヴァレンティーノ・ズチェッティ


 おばあさん、おじいさん: クリスティン・マクナリー、 アラスター・マリオット


 ダンシング・ミストレス: ジェネシア・ロサート

 

 キャプテン: ギャリー・エイヴィス


 ハレルキン: フェルナンド・モンターニョ

 コロンビーヌ: エリザベス・ハロッド

 兵隊: 蔵健太

 ヴィヴァンディエール: エマ・マグワイヤ


 ねずみの王様: デイヴィッド・ピッカリング



《第2幕》


 スペインの踊り: クリスティン・マクナリー、 ホセ・マーティン

            クレア・カルヴェート、 トーマス・ホワイトヘッド、 シャーン・マーフィー、 ジョナサン・ハウエルズ


 アラビアの踊り: メリッサ・ハミルトン、 ギャリー・エイヴィス

            アンドレイ・ウスペンスキ、 平野亮一


 中国の踊り: サンダー・ブロンマート、 ジョナサン・ワトキンズ、 ヴァレンティーノ・ズチェッティ、 ジェームズ・ウィルキー


 ロシアの踊り: ポール・ケイ、 リアム・スカーレット


 葦笛の踊り: エリザベス・ハロッド、 高田茜、 エマ・マグワイヤ、 メガン・グレース・ヒンキス


 花のワルツ:

 ローズ・フェアリー: ラウラ・モレーラ

 

 エスコート: ベネット・ガートサイド、 ヨハネス・ステパネク、 ヴァレリ・フリストフ、 アレクサンダー・キャンベル

 

 ソロイスト: ディアドル・チャップマン、 イッツィアー・メンディザバル、 ユフィ・チェ、 小林ひかる

 

 群舞: オリヴィア・コウリー、 ラーラ・ターク、 ロマニー・パジャック、 金子扶生、

      ナタリー・ハリッソン、 ピエトラ・メロ・ピットマン、 ジャクリーヌ・クラーク、 ターラ・ブリジット・バフナーニ



 最初は、『くるみ』なんて、1、2回観ればいいわ、と思っていたのですが、初めてこのヴァージョンを観た時に、現実と夢が入り混じっていて、生きている人間の姿が垣間見られるこの演出にしっかりと心を奪われ、何度も何度も観たくなってしまう作品になりました。 特に第1幕では、中央で起きていることよりも、周りがおもしろくて、ついつい目を奪われてしまいます。

 衣装、舞台装置が安っぽくなくてとっても素敵、そして芸達者が多いロイヤルバレエだからこそ惹きつけられるのだと思います。


 今回は、ロイヤルオペラハウス・オーケストラと、BBCコンサート・オーケストラが演奏を行います。

 指揮は、一昨年、その前が現在バーミンガム・ロイヤル・バレエの音楽監督になった人でしたが、今回は、珍しく、ロイヤルバレエ音楽監督のバリー・ワーズワースと、昨年まで若手育成プログラム研修をしていた、ドミニックの予定。


 今夜は、BBC+バリー。

 全体的に音が荒め。 バリーらしく、ブラスを効かせます。 途中、雪の時だったか、ハープがやたらと強すぎたのが気になりました。

音楽に勢い、流れがあるものの、少々早すぎの部分もあり。

 が、こういう作品になると手を抜くロイヤル・オペラ・ハウス・オーケストラに比べてしっかりは演奏していました。

 

 このヴァージョンで、金平糖の精と王子が出てくるのは第2幕から。 クラーラとくるみ割り人形がストーリーを引っ張っていきます(ヴァージョンによっては、クラーラが金平糖の精にかわる)。

 

 一昨年収録の『くるみ』でもクラーラを演じているアイオーナは表現力豊かなダンサー。

 喜怒哀楽、表情の移り変わりがはっきりとわかるのです。

 クラーラのパートナーを紹介された時のはにかみ、そして、淡い恋心。 くるみ割り人形をドロッセルマイヤーからもらった時の喜び、そしてそれを弟フリッツに壊された時の悲しみ。 そしてそれをドロッセルマイヤーが直してくれた時の安堵。

 そして、ハンス・ピーター(くるみ割り人形)が目を覚ました時の喜び。 


 私がこのヴァージョンで一番好きなのは、一番最後の場面。 夢の中から目覚めたクラーラが家の外に出ると、一人の男の子が歩いてくる。 寝巻き姿のクラーラの肩に彼は羽織っていたケープをかけてあげて、(ドロッセルマイヤーの工房の)住所が書いてある紙をみせる。 二人が反対方向に歩いていって少しして、お互いに振り返る。 その時のアイオーナの表情の移り変わりが私は大好きです。


 小柄な彼女は、子役のホワイトロッジのロイヤルバレエスクールの生徒たちと混ざっても全く違和感がありません。

 

 踊りも、以前に比べて安定したように思います。


 リカルドのハンス・ピーターは、とっても優しい。

 そして彼もまた、表情豊かなダンサーです。

 

 第2幕で、踊りに加わる時には勢いがあり、気持ちが良い踊りです。


 今までは、大抵、アイオーナ、リカルドの時には、ギャリーがドロッセルマイヤーをしていたので、少々違って興味深かったです。


 第1幕のことを書く前に、先に金平糖と王子のことを。

 今シーズン、ニァマイアと『くるみ』を踊るマリアネラ、一昨年まではティアゴと踊っていましたし、二人は何度も一緒に踊っているので、急な変更も大丈夫だったのでしょう。


 多少、疲れはみえたものの、輝きはいつもどおり。

前回に比べ、良い意味で、よぶんな勢いが消え、滑らかでエレガントな金平糖の精になりました。 それでいて、彼女の持ち味の切れ、ダイナミック(強弱)は残したまま。


 お菓子の国の幕開きでの、ドロッセルマイヤーが現れ、「これから、二人やってきます。」という部分、そしてその後のハンス・ピーターとクラーラが現れて彼らの話を聞く部分、リアルに表情を変えていきます。


 

 パ・ドゥ・ドゥのコーダの移動しながらのフェッテ、珍しくずいぶん舞台中央からのスタートでした。

 とにかく、彼女の踊りは、観るものを幸せにしてくれます。


 王子のティアゴ、『マノン』のレスコーなどでは、目の見張る踊り、演技をみせてくれるものの、王子になると、今まで何度がっかりしたことか・・・

ですが、今回は、ヴァリアシオンもしっかりと踊り、良い意味で驚きました。

Posted on 2011/12/03 Sat. 06:04 [edit]

category: バレエ

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03

Christmas in London under the day light 

クリスマスまであと約3週間。

 この時期らしい冷え込みも始まり、暗くなるのも早いから、クリスマスのデコレーションがとっても心温まるものになるのがイギリスです。


 ちなみに、25日は一般の交通機関は全て休み。 お店も休み(一部のコーナーショップはお昼頃まで開くところもありますが)。

 大都市ロンドンで今でもこのような状態、というのは素晴らしいと思います。


 暗くなったときの方が素敵ですが、たまには、明るい時間のクリスマスの情景を。


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 先日もここに載せた、コヴェント・ガーデンのクリスマス・ツリー。 先週の土曜日の朝。 大体イギリスの冬、というのは、日中もこのようにどんよりとした空です。


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 Covent Garden Academy of Flowersの入り口はとっても素敵。

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 左側のソリ。 
ごちゃごちゃしているようで、実際には、色使いが素敵なので、落ち着いて見えました。


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 トッテンナム・コート・ロードの家具屋さん。

 これは、確か、Heal'sの軒先。 分かりにくいのですが、こうして、飾りが柱と柱の間についています。

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 ショーウィンドウには、赤と紫を基調にした、テーブル・セッティング。

 イギリスのクリスマス・ディナーには、クリスマス・クラッカーが欠かせません!


 私はクリスマス当日は一人。 だから、その前後はバレエ鑑賞を入れてあります。 

 日本でクリスマス一人、というのと、この国でクリスマスに一人、というのは、全く意味合いが違います。

 特に、イギリスのクリスマスを知っている私にはクリスマスに一人、というのは嫌なのですが、この国はファミリークリスマスですので。

 学生の時には、一度、何時間も歩いて(バスもチューブも運休なので)大学の寮へ行って友達とパーティーということもありましたが。


 明日はオペラハウスでロイヤルバレエの一般の『くるみ割り人形』の初日。

 『くるみ』を観ると、そして音楽を聴くと、一気にクリスマスが近づきます。

Posted on 2011/12/02 Fri. 03:47 [edit]

category: クリスマス、行事、習慣

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02

ロイヤルバレエ、 『眠れる森の美女』 ひかるさん、ニァマイア 

もう師走。

 

今年はあっという間に時間が過ぎていきます。


今週も再びバレエ鑑賞が多めでした。 来週からは落ち着きます。

 

『眠れる森の美女』 プティパ振付、 メイソン版、 チャイコフスキー作曲



 オーロラ姫: 小林ひかる

 フロリムンド王子: ニァマイア・キッシュ


 カラボス: エリザベス・マクゴリアン

 リラの精: ラーラ・ターク


 フロレスタン王: ギャリー・エイヴィス

 王妃: ジェネシア・ロサート


 カタラビュット: アラスター・マリオット


 

《プロローグ》


 水晶の泉の精: オリヴィア・コウリー、 騎士: エリーコ・モンテス

 魅惑の庭の精: ベアトリス・スティックス・ブルーネル、 騎士: ヴァレリ・フリストフ

 深い草地の精: イッツィアー・メンディザバル、 騎士: ヨハネス・ステパネク

 歌う鳥の精: サマンサ・レイン、 騎士: ルドヴィック・オンディヴィエーラ

 黄金の葡萄の精: エマ・マグワイヤ、 騎士: アレクサンダー・キャンベル

 リラの精の騎士: 平野亮一


 リラの精のお付:

  メガン・グレース・ヒンキス、 ジェマ・ピッチレイ・ゲール、 レティシア・ストック、 クラウディア・ディーン、

  フランチェスカ・ヘイワード、 カミール・ブレイチャー、 ヤスミン・ナグディ、 エルザ・ゴダード


 

《第1幕》

 

 イギリスの王子: ベネット・ガートサイド

 フランスの王子: ヨハネス・ステパネク

 インドの王子: エリック・アンダーウッド

 ロシアの王子: トーマス・ホワイトヘッド


 オーロラ姫の友人:

  シャーン・マーフィー、 オリヴィア・コウリー、 メリッサ・ハミルトン、 クレア・カルヴェート、

  レティシア・ストック、 リヤーン・コープ、 エルザ・ゴダード、 ロマニー・パジャック



《第2幕》


 公爵夫人: クリスティーナ・アレスティス


 

《第3幕》


 フロレスタンと姉妹: ヴァレリ・フリストフ、 エマ・マグワイヤ、 ベアトリス・スティックス・ブルーネル

 

 長靴を履いた猫と白い猫: アレクサンダー・キャンベル、 エルザ・ゴダード


 フロリナ姫と青い鳥: メリッサ・ハミルトン、 アンドレイ・ウスペンスキ


 赤頭巾ちゃんと狼: リヤーン・コープ、 ヨハネス・ステパネク


 

 今まで観ていたのとは、違う組み合わせの人たちを観ることができました。

 そして、今までめちゃくちゃだったオーケストラ&指揮者が、今日はずいぶんまともな演奏をしていました。

数箇所、バラバラになり、バランスがめちゃくちゃでしたが。

 それでも、先週金曜日の舞台よりはずっとまし。


 

 さて、まずは、2年前にデビューした、ひかるさんのオーロラ姫。

 全体的に、丁寧。 ただ、全幕の主役をコヴェント・ガーデンで踊るのは昨年1月以来、ということで、最後は少々不安になるスタミナ切れがありましたが、こればかりは仕方がありません。 

 この点を除けば、素敵なオーロラ姫を魅せて下さいました。


 第1幕の出、どちらかというと、おっとり系。 

 続く、バラのアダージョは、バランスがかなりきまりました。

 ひかるさんは、この2、3年で、踊りがかなり柔らかくなりました。

 よって、前回よりも私はバラのアダージョ、そしてその後のヴァリアシオンの意味が出てきたように思います。


 第1幕で、カラボスがオーロラ姫に針を渡すところ、オーロラ姫の後ろからカラボス(マントを被っている)が足を踏み鳴らしてアテンションをひき、オーロラ姫がカラボスの方を向くのですが、この部分一昨年は、ひかるさんは、「えっ?どなた?」と少々不信感を持った表情をしました。 が、今回はにこやかに。 

あくまでも私の考えなのですが、オーロラ姫は、あの時代に可愛がられて育った16歳の女の子。 人を疑う、ということを知らない女の子だと思うのです。 だから、誰かに呼び止められた時、疑うのは、なんとなく違うような気がします。 もちろん、この考えが正しい、というわけではないと思います。 あくまでも私の好みです。


 第2幕は、ニァマイアとの息もぴったり。 ひかるさんは、身体の中心がしっかりしているので、パ・ドゥ・ドゥも安定しています。

 

 目覚めは、王子にキスされて、起き上がってすぐに笑顔で王子を見ました。

 

 第3幕のパ・ドゥ・ドゥの途中あたりで、段々スタミナ切れが見えてきましたが、珍しく、ニァマイアがリードしていました(いつも、マリアネラにリードしてもらっている感覚有り)。 

 
 多分、今シーズンの2度目は余裕が出てくるでしょうから、次回を楽しみにしています。



 ロイヤルバレエでは、『眠り』の王子デビューのニァマイア。

 彼はどうしても、デビューの時に緊張することが多いのですが、今回はずいぶん違いました。

 みかけも誠実なので、そういう王子。

 特に第3幕で舞台に出てきた時は、いかにも、王子様、といった感じで、私の前に座っていたご婦人方は、思わず感嘆のため息をもらしていました・・・

 第2幕で登場した後、驚くべき表情の変化を見せてくれました。

 ティアゴの王子を見慣れているので、それに比べるとソフトなマイムも最初は違和感があったのですが、慣れてくると、こちらの方がしっくりしました。


 パノラマに移る直前の、ゴンドラに乗り込む前のアントルラッセ、ちゃんときれいなアントルラッセができるのではないか! いつもの、後ろ足が垂れ下がっているのは何なんだ??と思ってしまいました。


 

 カラボスのエリザベス、彼女はとにかく美人なので、お妃役が見事にはまります。 カラボスは、以前は物足りない部分もあるな、と思っていたのですが、この夜はよかった。

 感情がびしびしと伝わり、特に、第2幕の最後、王子とリラの精がお城の中に入って行った後、カラボスが一人舞台に残る場面がわかりやすかったです。


 リラの精のラーラは、今回(もしくは今シーズンのこれ以前の公演)が役デビュー。

 きれいに踊りますが、まだ温かみ、物語を引っ張る力は弱いです。

 こればかりは、経験だと思うので、これからを楽しみにしています。


  プロローグの妖精、今までとは違う組み合わせで観ることができました。

 魅惑の庭の精を踊ったベアトリス、5月頃の『王妃の舞踏会』での短いソロは踊ったものの、クラシックのソロは初めて。 とはいうものの、まだ入団して2年目です。

 彼女はバランシンはよくはまるものの、クラシックに関しては疑問もあります。

 特に、6人の妖精が並んで踊るところは、違和感も。

 踊りの性格もあり、第3幕のフロレスタン・パ・ドゥ・トロワ(一般的にはダイヤモンドの精)の方がしっくりしていたように思います。


 第1幕の4人の王子たちは、演技派。 ベネットがあのイギリスの王子の物凄い巻き髪ウィッグを被るとどうなるのかしら??と思っていたのですが、想像よりもずっと似合いました。


 通年、どうしても主役を偏って観る私は(ピュア・クラシックの場合、どうしても積極的に観られないダンサーもいるので)、ブルーバード・パ・ドゥ・ドゥなど、同じキャストばかりで観ていました。

 今回は、今までも踊っていたのに観たことがなかった、アンドレイと今シーズンフロリナ姫デビューのメリッサ。

 アンドレイ、あんなに踊れるのですね。 普段、ぼーっと踊っていることも多くて・・・


 というわけで、ひかるさんのオーロラは、2度目も観る予定でいます。

Posted on 2011/12/01 Thu. 06:11 [edit]

category: バレエ

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