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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ケンブリッジでのチャリティーコンサート 

 いきなりシャワーがきたり、晴れたり、めまぐるしく天候が変わる一日でした。

 ハーフタームなので、教えが変則的で、今日は午前中から移動ばかりしていました。


 今週末は、ケンブリッジでのチャリティーコンサート。 イギリスのコンサートの感覚でいたのですが、まとめてくださっている方は非常に日本的な考えの方のようで、色々と戸惑いも。

 チャリティーコンサートをやるのなら、地震発生直後にロンドンで葉加瀬太郎さんが行っていたような活動が理想的。 まあ、ピアノ、という楽器ですから、葉加瀬さんのような活動は無理ですが。


 というわけで、以前、一度こちらに書きましたが、もう一度チャリティーコンサートのご案内です。


 2011年6月4日(土) 午後3時より(1時間30分程度)


 Emmanuel United Reformed Church、ケンブリッジ

Trumpington Street (Opp. Pembroke College)


入場無料、募金をお願いいたします


 場所は市内で、フィッツウィリアム・ミュージアムとキングス・カレッジの中間。

 教会ですが、入り口がガラスドア、入ったところがカフェになっている教会です。


 私が前半に、ショパン、リスト、チャイコフスキーの小品を演奏。

 後半に、ヴァイオリンとピアノの方が、ベートーヴェンのヴァイオリンソナタ『スプリング』などを演奏。


 ケンブリッジ周辺にお住まいの方、いらして頂けたら嬉しいです。


 お子さんも大歓迎、とのことです。

Posted on 2011/05/31 Tue. 06:15 [edit]

category: 音楽

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31

ロイヤルバレエ バレエの情景、ヴォランタリーズ、春の祭典(28日昼) 

 土曜日から、ロイヤルバレエは今シーズンのオペラハウスでの最後の演目に入りました。 約2週間後がシーズン最終日です。 『マノン』は今週土曜日まで続きます。


 28日は、昼、夜ダブル観賞をしてきました。 常連さんをはじめ、私の周りは結構多くの方がダブル観賞です。

 トリプル・ビルです。 各作品の詳細については、別サイト(www.geocities.jp/balletinformation )に記載しておりますので、ここでは詳しくは書きません。 ご興味のある方は、別サイトをご参照ください。


 以下は、マチネの観賞の分です。

 

 『バレエの情景(Scenes de Ballet)』 フレデリック・アシュトン振付、 ストラヴィンスキー作曲

 曲は同名のもの。


 ローレン・カスバートソン、 セルゲイ・ポルーニン


 アンドレイ・ウスペンスキ、 ダーウィッド、 平野亮一、 ジョナサン・ワトキンズ


 ラーラ・ターク、 ターラ・ブリジット・バフナーニ、 フランチェスカ・フィルピ、 ナタリー・ハリッソン、

 レティシア・ストック、 サビーナ・ウエストカム、 アイオーナ・ルーツ、 カミール・ブレイチャー、

 エマ・マグワイヤ、 サマンサ・レイン、 ピエトラ・メロ・ピットマン、 金子扶生


 

 ロイヤルバレエがこの作品を上演するのは久々。 私にとって、27日の最終リハーサルが初めての観賞でした。

 1948年に振付けられていますから、『シンデレラ』と同じ年に振付されました。


 アシュトンとストラヴィンスキー、というのは結構意外な組み合わせです。


 ストラヴィンスキーにしては聴きやすい音楽だと思います(ただただ音楽を聴いているよりも、踊りがあった方がよりわかりやすい)。


 ストーリーはありません。 フォーメーションを観るのが面白そうなので、一度天井桟敷席から観たいと思っています。


 

 元々、マーゴ・フォンテーンに振付けられたバレリーナの役は、黄色に黒の模様が入ったチュチュを着用。

 他の女性ダンサーが薄いグレーのチュチュなので、とても目立ちます。

 

 ローレンは前回のトリプル・ビルでも使われすぎ?と思うほど使われていて、せっかく病気から復帰したのに、心配になってしまいます。

 エレガントに見えて、実はかなり大変な振付。

 よくは踊っているのですが、そしてこの役のデビューですが、もう少しエレガントさ、というかエスプリが欲しいかな、と思ってしまいました。

 私は残念ながら観る事ができませんでしたが、常連さん達は、吉田都さんがこの役を踊るのが素晴らしかった、とおっしゃっていました(以前、Youtubeで私も観たことがありますが)。


 セルゲイは、ジャンプが多いこの役、持ち前のジャンプ力をいかしていましたが、それでも、軽々、という振付ではなさそうです。 彼は才能がある。 でも、もう少し音楽性を身に着けてもらいたい、というのが私の本音です。


 群舞の動きが非常に興味深い(当たり前ですが・・・)。 エマが非常にアシュトンらしいエレガントな踊り方。

 アシュトンスタイルが身についている人と、そうでない人の差が結構はっきりしてしまっている気が。

 群舞の女性がかぶっている帽子の形が素敵。 イギリスバレエですが、フランスの香りが漂っているバレエです。



 『ヴォランタリーズ (Voluntaries)』 グレン・テトリー振付、 プーランク作曲

  曲は、オルガン協奏曲


 リヤーン・コープ、 ニァマイア・キッシュ


 セーラ・ラム、 平野亮一、 ヴァレリー・フリストフ


 エマ・マグワイヤ、 ダーウィッド、 サマンサ・レイン、 フェルナンド・モンターニョ、

 ヘレン・クロウフォード、 ヨハネス・ステパネク、 ヤスミン・ナグディ、 ケヴィン・エマートン、

 メリッサ・ハミルトン、 アンドレイ・ウスペンスキ、 シャーン・マーフィー、 ザンダー・ブロンマート


 

 2008年に初めてこの作品を観て、あっけにとられた、というか、凄い!と思ったのを覚えています。

 曲はオルガン協奏曲ですし、宗教的な意味合いもあるもの。 しかも、振付家、ジョン・クランコ(代表作はオネーギン)への追悼の為に振付けられた作品です。 決して、美しい、きれい、というバレエではありません。 ストーリーはありませんが、複雑な深さがある作品。 私は、ブルックナーの交響曲(大好きですが)を聴いた後のような、良い意味での重さを感じる作品です。


 女性はトゥ・シューズを履いているものの、男女とも、白を基調にしたユニタードです。 黄色、緑、赤などのドットが両脇に入っています。


 ダンサーにとって、身体も頭もディマンディングな作品。


 やっとこの曲のよさがわかるようになってきた私は、前夜は続けて4回もこの曲を聴いて、眠れなくなりました。


  最年長プリンシパルダンサーのリヤーンが、相変わらずこの役で、深いものをみせてくれました。 本当に彼女の身体は物凄いです。 小さい体で、一つ一つの動作に意味がある。


 ニァマイアは、移籍してからタマーラを除いては、ずっと背が高いダンサーと踊っていたので、小柄なリヤーンとだと変な感じがしました。

 パ・ドゥ・ドゥは意味もあってよかったのですが(パートナリングも安定していましたし)、ソロになると、彼のやさしさというか、ジェントルさが出てしまう。 この踊りでは、もっと力強さというか、エネルギーが欲しいな、と思いました。


 6組のカップル、女性はヤスミン以外は2008年上演時と一緒。 男性はほとんど入れ替わり。

 観る方も疲れますが、2008年上演時よりも、私はもっとこの作品が好きになりました。



『春の祭典 (The Rite of Spring)』 ケネス・マクミラン振付、 ストラヴィンスキー作曲

 曲は同名のもの


 スティーヴン・マックレー (生贄)



 この作品が、マクミランによって1962年に振付けられた、ということに未だ驚きです。

 バレエであって、クラシックバレエの動きはほとんど無い。

 非常に生命力を感じる作品です。

 

 今回は男性が生贄を踊る、ということで、後半部分、生贄を選ぶ場面は、周りももちろん女性ではなくて、男性に変更。

 スティーヴンは、言葉では言い表せませんが、表情がよかったですし、踊りも、力がなくなっていくことを表しつつも、最後まで切れのある踊り。


 これは群舞が凄い(42人?)のですが、そして、全員白塗り、白のウィッグ。 やはり(?)何度かこれを踊っているであろう、ベネット・ガートサイド、トーマス・ホワイトヘッドあたりが他とは違う踊り。 これは何度か踊らないと本当の意味で表現できなさそうな作品です。


 

 夜の分は後日・・・

 


 

Posted on 2011/05/30 Mon. 04:38 [edit]

category: バレエ

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30

日曜日 

暖かいのか、肌寒いのか、曇りなのか、晴天なのかよくわからない一日でした。 夕方遅くになってよいお天気に。


 地下鉄の中、バス停で偶然会ったりしたことはあるのですが、1年以上振りで、隣の駅に住む、マンチェスター時代からの友達とおしゃべり。 1時半に待ち合わせて、結局は8時までしゃべりとおしました。

 会うと長くなる友達です。

 


 コヴェント・ガーデンでおしゃべりしていたものの、午後6時前にコヴェント・ガーデンを出て、良いお天気だから途中まで歩こうか、ということになり歩いていたのですが、結局は、お互いの道が分かれる、アーチウェイ(archway)まで2時間ちょっとのんびりと歩いてしまいました。 最初は、途中のカムデンまで歩く予定だったのですが、おしゃべりが終らず、結局は思ってもいなかったところまで行ってしまったようです。 地下鉄だと、20分ちょっとの距離だと思います。

 いつものことですが、ハイヒールを履いているにも関わらず、結構歩けましたね。

  


 同業者の友達で、言いたい放題言える仲。 出会った当時は、私は大学生になったばかりで、知識が周りよりもなくて、みなの話を凄いな、と思いながら聞いていた頃。 彼は当時、院に進んだばかり。 こうして対等に話ができるようになったのだな、としみじみ思ってしまいました。

 お互いに、裏の手口を使えないよね、なんて言いながら、でも音楽を続けている仲間です。

 馬鹿話もしていますが、鍵盤楽器でも違うものを弾く人なので、そういう話を聞くのは楽しい。 でも、やっぱり私はピアノでよかった、なんて思うこともあります。


 

 イギリスは明日はバンクホリデー。 そして、1週間子供たちはハーフ・ターム・ホリデーになります。

 生徒たちはお出かけなどの予定もあり、前半にレッスンを希望する人が多いので、週の後半、ゆっくりになりそうです。 とりあえず、普段とは違う教えの予定を間違わないようにしなくてはいけません。


 

Posted on 2011/05/29 Sun. 06:22 [edit]

category: 日常

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29

ロイヤルバレエ 『マノン』 タマーラ、 デイヴィッド 

 4月よりも、空気が冷たいロンドンです。 一昨日、出かけた時に天候がよかったのは、とてもラッキーでした。


 オペラハウスでのシーズンも残り2週間、オペラハウスに通い中です。


 昨夜は、『マノン』でした。

 

『マノン』 ケネス・マクミラン振付、 マスネ作曲


マノン: タマーラ・ロホ

デ・グリュー: デイヴィッド・マカテリ


レスコー: ティアゴ・ソアレス

ムッシューGM: ギャリー・エイヴィス

マダム: エリザベス・マクゴリアン

レスコーのミストレス: イッツィアー・メンディザバル


高級娼婦: ユフィ・チェ、 ヘレン・クロウフォード、

        ラーラ・ターク、 シャーン・マーフィー


踊る紳士: アンドレイ・ウスペンスキ、 リアム・スカーレット、 ダーウィッド


顧客: トーマス・ホワイトヘッド、 ジョナサン・ハウエルズ、 デイヴィッド・ピッカリング、

     エリーコ・モンテス、 ヨハネス・ステパネク


看守: ベネット・ガートサイド


乞食のかしら: ルドヴィック・オンディヴィエーラ

乞食たち: ザンダー・ブロンマート、 ジェームズ・ウィルキー、 ジョナサン・ワトキンズ、

       ヴァレンティーノ・ズチェッティ、 フェルナンド・モンターニョ、 ジェームズ・ヘイ


ズボンを穿いた女の子: リヤーン・コープ


第3幕の女性たち: 金子扶生、 ターラ・ブリジット・バフナーニ、 クレア・カルヴェート、

             ピエトラ・メロ・ピットマン、 ナタリー・ハリッソン



 本当は、マノンをマーラ・ガレアッツィが踊る予定ですが、キャスト変更で、タマーラ。 彼女は数日前に日本で、バーミンガム・ロイヤル・バレエと共に、『眠れる森の美女』を踊ったばかり。 実は行くつもりはなかったのですが、今年度移籍してきたイッツィアーがミストレスを踊るのを観たくて、行ってきました。 タマーラのマノンも2週間前に見逃してしまったところでしたし。


 タマーラのマノンは、DVDにもなっていますので、何度も繰り返し見ています。 

 今回は、最初は結構無垢な、イノセントな女の子。 あまり、タルトな部分や、最初から彼女の女性としての魅力を自分で知り尽くしているようなマノンではありません。 もっと最初から艶やかな感じでやるのか、と思っていたので、良い意味での驚き。


 ただ、彼女が、デ・グリューに出会って、ムッシューGMに出会って、段々と変わっていく様を観るのは、非常に興味深かったです。

 

 第2幕、マダムの館でのパーティー会場に入ってくるマノンは、富豪の愛人。 それまでの女の子ではありません。 デ・グリューの前を通る時にも、悪びれた顔も、彼を見る気も無し。 

 

 第3幕では弱っていても、まだまだ自分というものをしっかりと持っている女性でした。


  

 イッツィアーは移籍してきてからすぐに10月に『三人姉妹』で長女、オルガを踊りましたが、それ以降は演技力が必要な役はほとんどやっていないと思います。

 ライプツィヒ・バレエでいくつかの全幕ものでの主役はやっていたようなので、演技はどうなのでしょう?と思って観ていましたが、彼女は演じられるように思います。

 踊りも、だいぶロイヤルバレエのスタイルを身に着けてきました。


 ムッシューGMを挑発する、というか、彼に目線を送ることが多かったかもしれません。 レスコーがいても、もちろん他の男たちと戯れる。

 初めてにしては、ずいぶん演じられていたと思うので、これからを楽しみにしています。




 ティアゴのレスコーは、他のデ・グリュー、マノンと2キャスト分観ているので、3キャスト目。 少しずつ変わってくるから観ていてあきません。


 第1幕、乞食のかしらがGMのコートのポケットから時計を盗んだ後も、再び自分でポケットを漁っていましたし、第1幕第2場での、マノン、GM、レスコーの部分も、GMがマノンに夢中になっている間に、GMがテーブルの上においておいたジャケットのポケットの中を漁っていました・・・ 

 お金のことしか考えていません。


 踊りは、本当にこの役を踊る時には冴えています。


 

 高級娼婦のユフィちゃん、彼女がこの役を観るのは数度目ですが、演技がますます深みがあるものになってきました。 

 踊る紳士の1人(リアムの役)と戯れていたかと思うと、自分を買って(選んで)くれた、お金持ちの顧客(デイヴィッド・ピッカリング)が他の娼婦としゃべっているのを見てふてくされたり。

 そうかと思えば、自棄酒(?)のように、お酒のビンからラッパ飲み。


 エリザベスのマダムは、元々の美貌、長身も手伝い、そして彼女の巧みな表情の変化をみているのがあきません。


 このバレエ、中央以外でも様々なことが起こっているので、どこを観るのか、毎回迷います。

 

 私が毎回目移りしてしまうのは、第2幕のマダムのパーティーの場面。 マノンのソロの時、デ・グリューとGM以外は、途中、ある音楽のところへくると、全員が固まって、動かなくなります。 このとき、毎回、皆の止まるポーズが違う。 前回は、ヨハネスが高級娼婦の1人のスカートをめくっている状態で止まりましたし、昨夜は、安い娼婦の1人のサビーナが、レスコーとレスコーのミストレスの間で、グラスをあげたまま静止。 あれは、結構つらい姿勢だと思うのですが・・・


 私のこの作品の鑑賞は、あと1度の予定。

その時にはオペラハウスではなくて、トラファルガー・スクエアの大スクリーンで観る予定です。

 カメラが映す場所を観る事になるので、いつもは気がつかないことに気がつくかもしれないし、いつも私が見逃さないようにする部分が映らなくてじれったくなるかもしれません。


 ロンドン在住の方、6月1日(水)7,30からトラファルガー・スクエアで、無料で観賞できます。

 それ以外にも、イギリスのいくつかの場所で観られます。 詳しくは、ロイヤル・オペラハウス(www.roh.org.uk) より。

 雨が降らないとよいですが。


 

 

Posted on 2011/05/27 Fri. 04:44 [edit]

category: バレエ

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27

コルチェスターでのコンサート 

昨日の晴天とはうってかわって、今日は雨が降ったり止んだりの一日でした。

 教えに行く前に、ちょっと外に出たら、ちょうど雨が降ってきて、傘をさしていたのに、スカートも足もずぶぬれでした。


 昨日のコンサートのことです。


 昨日演奏した、コルチェスターの街中にある、Lion Walk United Reformed Church、昨年2月にも演奏した場所です。

 古い教会なのですが、中をかなりモダンに改造してあります。

 

 ピアノは愛するペトロフ!! チェコのメーカーです。 ここのペトロフはそれほど良いものではありませんが、スタンウェイよりも私の手に馴染んだのが(13年前の話)ペトロフです。


 プログラムは、


 リスト: 愛の賛歌

 ショパン: ノクターン 作品62-1

 ショパン: 幻想ポロネーズ 作品61


 アンコール; シャブリエ: スケルツォ・ワルツ


 

 ショパンのノクターンは立て続けに弾いていますが、このところ面白いものがでてきているので、是非ここで弾いてみたいな、と思いました。

 昨日は、何かが出てくることはなかったのですが、フレーズがおもしろいことが自然にできたようです。


 幻想ポロネーズは、考えてみれば、勉強を始めてから、ちょうど10年が経ちます。 あっという間の10年です。 初めて本番で弾いてからは9年だと思います。

 1年半とか、弾いていない期間もありましたが、これは弾けば弾くほど興味深くなっていく曲なので、定期的に本番に出しています。


 2004年にパリでショパンのお墓参りをして、そして、2005年にポーランドでショパンの心臓がある教会とショパンの生地へ行った頃から、私の中でこの曲はショパンの人生をあらわしたものになりました。 この曲を弾いている間は、ワルシャワの風景、ショパンの生家、パリ、ジョルジュ・サンド、これらが鮮明に私の脳裏に浮かびながら弾いていました。

 そして、私はずっとこれを保つ、と思っていました。


 が、昨日は異変が。

 いつものように弾き始めたら、そこにあらわれたのは、ロイヤルバレエの『マノン』。 私は連れて行かれただけなので、鮮明には覚えていないのですが、5月4日に観た、マリアネラのマノンと、ニァマイアのデ・グリューが私を導きました。

 もちろん、彼らよりもよかった舞台は観ていますが、きっと、あのデビューの、多少ぎこちなく、緊張もある舞台が、そして二人の心理がこの曲に移ったのでしょうね。


 『マノン』のストーリーと同じように進んでいくわけではありません。 いくつかのシーンが違う順番であらわれました。


 もちろん、途中まとまりがなくなった部分もあったのですが、最後の部分はあそこまで情熱的になれたのは、私はこの曲では初めてかもしれません。


 改良の余地ありです。

 

 

 リストの愛の賛歌は、いつになくまとまりがない演奏でした。 そして思ってもいなかったところで暗譜落ち。 先日、生徒に注意をしたようなことを自分でもやってしまいました。 16小節ほど繰り返しました・・・ 出口がすぐに見つかったので良かったですが・・・・


 アンコールは考えていなかったのですが(というよりも、普通はソロの場合にはアンコールって決めておくものではありませんよね?)、定番のシャブリエを。 エシュパイを弾くか一瞬迷ったものの、会場の空気がシャブリエでした。


 

 コンサートが終った後、多くの方がお声をかけてくださったのですが、昨年のコンサートを覚えていらして、再びいらしてくださった方々がたくさんいました。

 そして、何人もの方が、私の指の靭帯損傷の怪我を覚えていらして・・・ 昨年の2月第1週は、一番指の調子が悪かったし、その後に大切なオーディションが控えていたので指を守る必要があって、テープを巻いたまま演奏したのです。


 ご婦人が、「あなたを見ていると、指が鍵盤の上を踊っているようだったわ」 

 とおっしゃって下さったのですが、私には一番の賛辞!! 

 

 80歳近いと思われる男性は、音楽のこと、とても詳しくて、リストの愛の賛歌は、レコーディングでは聴いたことがあるけれど、実演に接したことがなかったから、こうして生で聴く事ができてよかった、と言われました。

 こういうこともとても嬉しい。 皆が弾く定番曲も良いけれど、そうでなくても素敵な曲は山ほどあります。

 

 


 どんなに小さなコンサートでも、与えられた環境で、気持ちをこめた演奏をする。

 それが、今の私に与えられていることなのかもしれません。

 ピアノを弾いていて、会場の方々をぐっと引き寄せて、会場の空気が一つになること、このところやっと毎回のコンサートで感じられるようになってきました。


 そして、やっと、このところ、コンサートの度に私とピアノが一体化するのを感じられるようになりました。

 

 まだまだ課題はあるし、昨日の演奏の反省点も山ほどあります。

 今日はさすがに疲労が凄かったし、指も痛むのでたいして弾けませんでしたが、来週のチャリティーコンサートに向けて、さらいなおしたいと思います。


 

Posted on 2011/05/26 Thu. 06:24 [edit]

category: 音楽

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26

コルチェスターへ 

晴天、夏日のイギリスです。


 コンサートの為に、ロンドン・リヴァプール・ストリート駅から列車に乗って1時間ちょっと、ロンドンから約90kmほどのところにある、コルチェスター(Colchester)へ行ってきました。

 昨年の2月頭に行っているので、今回が2度目。 前回は寒かったので、今日は体力があるだけ街歩きをしてきました。

 近郊の町の人もいらっしゃっているのか、街の中は土曜日?と思うほど人がたくさんでした。


 コンサートの前に20分ほど、そしてコンサートが終ってから1時間半ほど(そのうち30分はパークのベンチでピクニック)歩き回りました。


WITH HOPE!!-110525-1 colchester

 細い道がたくさんで、ほどよい風情が残っています。 ピンクとか、モスグリーンの色の壁が違和感ありません。

WITH HOPE!!-110525-3 colchester

 最後まで迷って買わなかった、路に出ていた八百屋さん。 ローカルで採れたイチゴ、大きなパックで一つ£1.20。 二つだと2ポンド(300円位)。 ちなみに、今年はイギリス産のイチゴの出回るのが早いです。 私は昨日ロンドンの道端で買ったものを朝食、昼食、おやつ用にタッパーにいっぱい持ってきています。

 タッパーを開けるたびに、甘いイチゴの匂いで幸せ。

 となりのブルーベリーもおいしそうで安い! ただ、荷物があるし、こういうのもはつぶすと困るから泣く泣く諦めました。


 通常だと、イギリス産イチゴは6月末あたりが旬。 小粒で、見てくれも悪いけれど、甘くておいしいのがイギリス産。 スーパーマーケットでは絶対に買いません。 

 どんなに食べたくても、4月頃に出回るスペイン産などは買いません。 

 これからの季節、イギリスは果物天国です。

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 この街中も全てが写真、絵の題材になるような場所です。

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 ショッピング・ストリートをちょっと離れると居住地。 荷物がなかったら、もっと歩き回りたかったです。

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 コルチェスター城。 今は芝生ですが、お堀があります。 小学生の団体が来ていて芝生の上で遊んでいましたが、9、10歳くらいの子供たち、女の子の方が男の子よりも強い。 

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 お城のそばには、ローズ・ガーデン。 今年は暖かいから、ローズが咲くのが早め。

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 緑のトンネル。 ジェーン・オースティンの映画で使えそう?

 ここを抜けたところのベンチで、持ってきたピクニック。 大き目のタッパーいっぱいに入ったイチゴを持っている私を見て、イギリス人のおばあちゃま方が素敵な、呆れた笑顔をしていらっしゃいました。

 冬の間、太陽に当たれない北国の人間は、お日様が出たら、木陰ではなくて、太陽の下で日向ぼっこ。

 赤ちゃんからお年寄りまで、大勢の方々がいらっしゃいました。

 

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 公園の端にあった建物。 元々は個人のお宅でしたが、今はミュージアムになっています。

 入場無料で、見ごたえがある展示物でした。(たしか、Holly Trees Museum)

 歴史は覚えられませんが、古いものを見るのが大好きなので、じっくりみてきました。

 中でも、80種類のお茶の缶用のスプーンは、どれもが素敵でした。

WITH HOPE!!-110525-10 colchester museum


 思わず欲しくなったのはこれ!

子供のおもちゃ、学校のものが展示されてあった場所にあったのですが、私は子供の時にこういうおもちゃで遊びたかったです。

 それとも、これはプッシュチェアー? 説明が無かったのでよくわかりません。

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 巨大なドールハウス。 横幅が1.5mほどあります。

 ドールハウスはいつかはやりたいと思うけれど、私の性格を考えると、はまったら凄いことになりそうなので自粛していることの一つです。

 

 古い学校の机も飾ってありましたし、学校でのお仕置き用足型までありました。

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こちらが、コルチェスター・タウン駅。 コルチェスター駅はもう少し大きくて、もう少し遠くまで行く列車が止まるのですが、そこからだとコルチェスターのセンターまでは距離があるので、ロンドンからだと一駅多く乗って、コルチェスター・タウン駅へ行く方が便利です。

 改札も無くて、ホームも一つしかないような駅です。

Posted on 2011/05/24 Tue. 23:03 [edit]

category: イギリス 遠出

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昨日は 

 明日はロンドンから北東に1時間ちょっと行った、コルチェスター(Colchester)にてコンサート。 昨年も行っているので、気楽。 場所を調べる、という作業が減ります。 そしてどんなピアノと対面するのか?という不安も減ります。


 昨日のこと。 月曜日は基本的に教えが無い日なので、オペラハウスへ行く前に、母校へ行きました。

 2時間ちょっと滞在して調べ物をしてオペラハウスへ行くのに早めに学校を出たら、アルバートホールとケンジントン・ガーデンズの間の広い道が通行止め。

 パトカーが8台くらい止まっていて、消防自動車も2、3台。

 

 私が乗りたいバスのバス停もこの通行止めの中。

 整備にあたっていた警官に、どこからバスに乗れるのか伺ったら、

「バスの運転手にききなさい」

 とのこと。


 バスが来ないのに、どうやって運転手に聞くのでしょう?


 結果、一つバス停を戻ってバスに乗ったら、ハロッズの前を通るルートにダイヴァージョンしていたようです。

 道路をとめるのなら、警官はバスルートの変更くらい把握していてもらいたいです。

 野次馬な私は、公園の中を歩きながらも、事件?事故?が気になったのですが、ビニールシートが一部に張られていて、別に壊れた車があったわけでもなく、何なのかわかりませんでした。 でも、かなりの警官、消防士の数でしたから、大きい事故/事件だったのかもしれません。



 母校はちょうど実技試験が始まる頃(もうはじまっていたのかも)。 ライブラリーにいたら、まあ色々な音が聴こえてくること! そのたびに、「火の鳥のフルート部分」とか、「ブラームスのチェロソナタ第2番の第1楽章の展開部」とか、勝手に1人で曲当てゲームをしてしまうので、なかなか調べ物がはかどりませんでした。


 夜は何を思ったか、オペラハウスから帰ってきたのが遅かったのに、3年前に書いた修士の卒論を読み返してしまいました。 3年経って、知識も経験も増えた今、あれを読むと、書き直したくなりました。

 あの時には一生懸命書いた、と思っていたのですけれどね。

 それだけ3年で成長した、と思うことにします。

 

 友達には呆れられながらも、修士の時の研究を続けている私、好きなこと、まだあまり人が手をつけていない分野だからこそ続ける気になるのかもしれません。

 

 母校の図書館で、昨日は友達には会わなかったけれど、帰り際、知っている風貌の人が。 カーディフ時代から、お互いに上辺だけ笑顔でいるピアノの先生でした。 何度衝突したのかわかりません。 この先生はカーディフの大学で室内楽も教えていたので、何度か教えを受けているのです。

 この人とは、結構な割合で卒業してからも顔を合わせています。 

Posted on 2011/05/24 Tue. 03:53 [edit]

category: 日常

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ロイヤルバレエ 『マノン』 ラウラ、 フェデリコ 

 オペラハウスにはしょっちゅう行っていたものの、先週はミックス・ビルだったので、私には2週間ぶりの『マノン』でした。

 昼過ぎに家を出る頃には暖かかったので、夏のような格好ででかけたのですが、夕方以降は気温が下がりました。


 頭の中が、マイケル・ナイマンのMGVに支配されているので、劇場について、やっと『マノン』に切り替えをしたしだい。


 2週間ぶりの全幕バレエは、そして『マノン』は、やはり素敵でした。


『マノン』 ケネス・マクミラン振付、 ジュールズ・マスネ作曲


マノン: ラウラ・モレーラ

デ・グリュー: フェデリコ・ボネッリ


レスコー: ホセ・マーティン

ムッシューGM: ギャリー・エイヴィス

マダム: ジェネシア・ロサート

レスコーの愛人: ヘレン・クロウフォード


看守: ベネット・ガートサイド


高級娼婦: メリッサ・ハミルトン、 クレア・カルヴェート

        クリスティン・マクナリー、 フランチェスカ・フィルピ


踊る紳士: ヨハネス・ステパネク、 ジョナサン・ワトキンズ、 ダーウィッド


顧客: トーマス・ホワイトヘッド、 アラスター・マリオット、 ジェームズ・ウィルキー、

     エリーコ・モンテス、 エリック・アンダーウッド


乞食のかしら: リアム・スカーレット

乞食たち: ヴァレンティーノ・ズチェッティ、 ルドヴィック・オンディヴィエーラ、 サンダー・ブロンマート、

       アンドレイ・ウスペンスキ、 フェルナンド・モンターニョ、 ジェームズ・ヘイ


年老いた紳士: ジョナサン・ハウエルズ


ズボンを穿いた女の子: アイオーナ・ルーツ


第3幕5人の女性: 金子扶生、 ターラ・ブリジット・バフナーニ、 オリヴィア・コウリー、

            ベアトリス・スティックス・ブルーネル、 ナタリー・ハリッソン



 私は2008年のラウラのマノン・デビューを見逃しているので、今回が初めてです。

 普段は彼女のことはレスコーのミストレスで見慣れているので、マノンで観ると最初は変な感じがしていました。


 演技力が高く、なおかつ役を読み込んでいるはずの彼女です。 第1幕では、作りすぎているな、と思う部分もいくつかありました。

 どちらかというと、自分自身の女性としての魅力を知っていて、それを使おうとするマノン、というように私は取れました。

 が、彼女の解釈があまりにも複雑すぎて、無知な私は、何度もわからなくなりました。


 これは仕方がないことなのかもしれませんが、元々幼くは見えないラウラ、所々(特に第1幕第1場の最初のパ・ドゥ・ドゥ)の表情が、あまりにも大人の女性の表情過ぎる部分があり。 目の使い方かな、とも思うのですが、あの場面ではもう少し無垢であってほしい、というのが私の望むマノンかもしれません。


 一番良かった、と思うのは、第3幕。 もちろんメイクをかなり薄くしている、というのもありますが、最初に出てきた時からもう魂が抜け始めている。 看守にレイプされる場面も、抵抗できずにやられるまま。

 最後の沼地のパ・ドゥ・ドゥは、非常に自然でした。


 

 今回は、デ・グリュー目当てで買ったチケットでした。 フェデリコ、長い疲労骨折の療養から帰ってきてから、それまでよりも、ずっと深い役の解釈をし、良いものを創り上げていました。

 考えてみれば今回の『マノン』、私は、先々週のカルロス・アコスタを観ていないので、今シーズンに観たデ・グリューのスティーブン、 ニァマイア、 ルパート、3人とも今回がデビューの人たちばかりです。

 というわけで、何度か踊っているフェデリコ、さすがに、というか役の解釈が深く、パートナリングも安心して観ていられるものでした。


 見かけが非常にこの役にあっていて、出てきた時から、とても誠実で、素直、という雰囲気。 あの帽子が似合うのも、私が観た中では、フェデリコが初めて。

 段々マノンに惹かれていって、第1幕第2場のベッドルームのパ・ドゥ・ドゥの途中から、巧みに表情が変化していく。 でもその過程がとても自然でした。


 第2幕、マダムの館でのパーティーのシーンは前半は、デ・グリューは周りで立ったままです。 レスコーの酔っ払いの踊りの間は、安い娼婦たちがデ・グリューにグラスを差し出し、飲みながら、多少レスコーに呆れつつも、しゃべっていました。

 その後、マノンが入ってきて、苦悩。 後述しますが、ギャリーのうわさに聞いていたよりは控えたムッシューGMがマノンとかなりのflirting。 だからこそ、彼の苦しみが増す。 苦しすぎて倒れてしまうのでは?と観ている私がおろおろしたほどでした。


 マノンが8人の男性たちにリフトされて踊る部分のダイブの部分では、マノンのダイブにあわせて、フェデリコも動く。 それが興味深かったです。

 

 皆が部屋から出て行って、マノンのコートに頬杖をする部分は高級娼婦のショールを使ってしまったのはご愛嬌。 

 

 最初にマノンと出会ってから、とにかく、一途にマノンしか見えていないのがわかるデ・グリューでした。


 

 楽しみにしていたムッシューGMのギャリー、ムッシューではなくて、変態GMにした方が良いでしょうか?

 2週間前の舞台ではもっと凄かったようですが、それでも、まだまだ凄いGM。 とにかくいやらしさ満載。

 第1幕から飛ばしていて、マノンが出てくる前、高級娼婦たちが出てきてムッシューGMに彼女たちが挨拶する部分から、杖でスカートのすそをめくっていました。


 前述したパーティーの場面では、マノンのコートを脱がす部分までいちいちいやらしい。

 

 

 レスコーのホセは、思ったよりも表情があったのですが、酔っ払いの踊りはもう少し酔わないと、何をやっているのだかわからなくなります。


 レスコーのミストレスのヘレンは、怪我で降板したり踊ったりしていますが、以前よりも表情も踊りも安定してきました。 相乗効果(何かは知る人ぞ知る)?


 高級娼婦たち、正直なことをいって、この役(ユフィちゃんがよく踊っている、DVDではローレンが踊っている役)はメリッサには早いのでは?確かにきれいなダンサーだけれど、彼女は表情が乏しい。

 彼女と同じ年に入団して、同じく表情が乏しかったクレアは、今回、レスコーのミストレスをやったあたりから、ずいぶん表情が出てくるようになりました。


 乞食の人たち、メイクが凄いことになっていました。

 

 

 4月から続いているマノン、残り2キャストです。 

 

Posted on 2011/05/23 Mon. 06:59 [edit]

category: バレエ

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23

週末 

 暖かいかな?と思っていても、結構風が冷たい一日でした。


 先週、先々週は、毎晩のようにバレエ関係のお出かけ。

 この週末は、夜に何も予定がありませんでした。

 あまりにものんびりしすぎて、昨日はお天気が良かったのに、昼間の教えの後にブリティッシュ・ライブラリーで閉まるまで1時間ほど過ごし、その後は、HMVで何も買わないのに、2時間もCDを物色してしまったほどです。

 

 この週末、一番ほっとしているのはロイヤルバレエのダンサーたちでしょう。 

 オペラハウスでのシーズンはあと2週間で終わりますが、久々の2連休のようでした。

 土曜日からオペラハウスでの最後のプログラムが始まり、ちょうど3週間後に、O2アリーナでの『ロミオとジュリエット』をもって、ロンドンでのシーズンが終ります。

 今年は、ロイヤルバレエの海外ツアーは、台湾のみ。 

 

 既に1週間経ってしまった先週のガリーナ・ウラノワ・ガラの記事も書きたい(途中までは書いてあるのですが・・・)、と思っていたのですが、結局は今日の夕方からは文献を読んで終りました。

 そして、マクミラン振付の『ロミオとジュリエット』について、別サイト(www.geocities.jp/balletinformation) に載せました。 

 東京で、6月、7月に続けて、新国立劇場バレエと、アメリカン・バレエ・シアターの引越し公演でこのマクミラン版の『ロミオとジュリエット』が上演されます。


 そして、開設から約1ヶ月、別サイトのバレエ作品もちょうど10作品記載になりました。

 この夏までにロンドンで上演される作品、かなりたくさんあります。

 無理せずに、でも、少しずつ記載作品数を増やしていければ、と思っています。

 

 ちょうど3年前の今頃が、修士の卒論の提出でした。

あの頃に多くの文献を読み、それを今、再び読み返してみたりすると、あの時とはまた違った角度から読めるようになっていると思います。

 たかがバレエ音楽、と思われるかもしれないけれど、非常に奥が深いです。

 

 

 もちろん、ピアノはピアノ。 

 ショパンのノクターン 作品62-1を弾きながら、3月にはマリアネラの『白鳥の湖』のオデット、先日はニァマイアの『マノン』のデ・グリューが現れたのですから、次は誰が何の役で現れるのかしら?と楽しみにしながら練習をしています。


 そして、あっという間に5月も末に近づいています。

そろそろ、夏の日本行きの計画をたてないと、と思っているところです。


Posted on 2011/05/22 Sun. 05:14 [edit]

category: バレエ

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22

ませている7歳男児 

ひがずいぶん長くなって、夜9時でも、まだ薄明るいです。

 

 昨日書こうと思っていたこと。


 私に直接会ったことがある方々はご存知のように、私の髪の毛は染めもせず、真っ黒のストレート。

 おしゃれに興味がない、と思われることがほとんどですが、それ以上に、日本髪をもう一度結いたくてこのままにしてある、という理由の方が大きいのです。

 

 が、どうにもまとまらないから、と思っていたところ、日系美容室で、破格でのパーマモデル募集、の記事。

 昨日から、カーリーヘアになりました。

 

 ここからが本題。


 昨日は夕方から、姉弟を教えているお宅での教え。

 何度かここに書いたことがあるユニークな男の子です。 2年ちょっと前、彼が5歳の誕生日を迎える1ヶ月ちょっと前から教え始め、4月末に7歳になったそうです。

 

 生徒:「みゆき、髪の毛切ったんだね」

 

 私: 「そうよ」

 

 生徒: 「カーリーヘアにしたんだね。 そのカールって、カーラーをたくさん頭につけてやったの?それとも、長くて丸くて髪の毛をはさむ道具(どうやらコテのことを言いたかったらしい)でカールにしたの?」

 

 私: 「カーラーをまいてもらったのだけれど、よくそんなことを知っているのね」


 生徒: 私が変な質問をした、というような顔をしながら 「そんなの当たり前だよ。 お姉ちゃんがお人形を持っているからね」


 よくわからない答え


 私: 「ストレートと、カーリーとどっちがいい?」


 生徒: 「どっちもいいと思うよ。 みゆきはずっと同じ髪型だったから、たまには髪型を変えて雰囲気を変えるのも必要だよ」


  

 なぜか、7歳の男の子(日本だったら小学校1年生)に指導されました。

 私が小学校1年生の頃の男の子たちって、ガキだったと思うのですが・・・

 髪の毛をどのようにカーリーにするのか、なんて知っていたかしら?

 ちなみに、この子はイギリス人。 といっても、モーリシャス人とインド人のハーフです。

 この組み合わせのハーフの人は私の周りにはいませんが、こういう感じなのでしょうか?

 

 レッスンが進み(最近はよく練習してある)、途中で、弾きながら私を見る。

 ここを以前から読んでくださっている方は覚えていらっしゃるかもしれませんが、昨年の夏前に、あまりにも私の顔を見ながら弾くので、私が彼の後ろに立ったら、弾き終わるや否や、

「みゆきが見えなくてさびしかったよ」 と言いながら抱きついてきたような子です。


 昨日は、私を見るから間違える。だから、


私: 「私の顔を見るから間違えるの。 ちゃんと楽譜を見ながら弾きなさい」


生徒: 「うーん・・・ よくわからないけれど、みゆきを見てしまうんだよね」


私: 「私の顔をみても、答えは書いてないのよ。 全ては楽譜」


生徒: 「わかった! 弾いている時は楽譜を見るようにするね。 でもそのかわり、みゆきがお話をしている時は、みゆきの顔を穴が開くほど見つめるからね」


 返答に詰まりました。 



 本当に7歳?? 日本の男性だったらお酒の力を借りないといえないようなせりふを、この子は普通の会話のように出すことができます。 これって本能? まだ7歳だから良いですが、この子はどのような大人、いや、ティーンになるのでしょう?


 この子は、今までにもいろいろとびっくり発言が多い子です。 何しろ、4歳11ヶ月で私の髪に触れながら、

「みゆきの髪は長くて素敵だね」 とセクシーな言い方をしたような子です。


 

 私は真面目なのに、カーディフの大学時代に仲良くしていたのは遊んでいて軽い男ばっかりでした。 

 一緒にデュオをしていたヴィオラのギリシャ人、自称 ”モテテモテテ困っちゃう世界一美しい男” は、帰宅時一緒に歩いてミニスカートの女の子とすれちがうと、鼻の下を伸ばして、口を開けて目で追っていたものです。 本人には自覚はありません。

 こういうのが、何人か周りにいました。

 この生徒をみていると、彼らを思い出し、ちょっと恐ろしいな・・・・と思ってしまいます。


 

 先月のプールの時もそうでしたが、なぜか子供に好かれる私。 嬉しいことですが、この子だけはあまりにも予想外のことばかり言うので、驚きます。

 誤解なきよう言っておきますが、私は普通の先生です。 指示も細かいし、うるさいですが。


Posted on 2011/05/21 Sat. 05:33 [edit]

category: 日常

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21

バスでのfight 

 朝は太陽が出ていたので、薄着で出かけたら、段々と曇り空になってきたロンドンです。


 他に書こうと思っていたことがあるのですが、つい先ほど、おもしろい(?)現場に出くわしました。


 オペラハウスの帰り、家の最寄り駅からのバスの時間が中途半端になるから、と思って、2つ手前の駅で降りて、バスに乗りました(最寄り駅まで行っても同じバスだし、最寄り駅まで行くと、10分以上待たなくてはいけなくなる)。


 バス停2つ分行った所で、二人の黒人の男の子たち(もしかしたら高校生くらい?)が乗ってきました。

 二人とも、手にはビール瓶を持っています。 ちなみに、ロンドン(イギリス全体でしたっけ?)の公共の乗り物(地下鉄、バス)では、アルコールを飲むこと(栓が開いているアルコールを持ち込むこと)が禁じられていて、バスの中にもそのような注意書きがしてあります。

 バスドライバーはこのことには触れませんでした。


 この時点でバスに乗っていたのは、私を除くと、女性2人、男性2人。 

 

 最初に乗った男の子(Aとします)は、オイスターカード(東京のスイカのようなもの)でバス代金を払いました(単発なのか、それとも1週間、1ヶ月などの定期なのかは不明)。

 2人目(Bとします)は、かなり酔っている様子。 乗車代は払っていません。


 Bは大声を出しながらバスに乗り(バスは1階建て)、一番後ろの座席へ行きました。

 そうしたら、ドライバーはエンジンを止めました。


 すぐさま、Aがドライバーのところへいきました。


 A:「Bは酔っているから払えない」


 ドライバーが言っていることは私たちには聞こえません。

 

 B:「F○○K OFF!!」


 Bの「F○○K OFF」という怒鳴り声が何度も繰り返され、Aとドライバーの会話はあまり聞こえません。



 ここで、どうやら、Aはドライバーに、払えないのなら、バスから降りろ、といわれたようです。


 A: 「俺の分は払ったのだから、その分の2.50ポンドを返せ」


 これはおかしい。 彼はオイスターで払いました。 ロンドンの場合、オイスターで払うと、現金で払うよりもずっと安くなるのです。 私は定期を買っているので、1回いくらかあいまいですが、たしか、オイスターだとバス1回が1.30ポンドくらい。 現金だと、2.20くらい?


 ドライバーはAに、レシートのようなチケット(他のバスが故障したり、行き先変更になって途中で止まった場合、次にきたバスに運賃を払わないで乗れるチケット)を渡しました。

 Aはそれを読んで、

A:「こんなのは信用できない。 ちゃんと現金でくれ。 ポーランド人だから英語もわからないのか?」


 Bがドライバーのドア(現金を受け渡す場所以外は、ガラスというか、プラスティックの板がはめ込まれています)を叩き始めました。 

 まだ冷静だったAは、暴行を加えるのはまずい、とわかっているのでしょう。 Bをとめていました。


 A:「現金でくれないのなら、警察を呼べ」


 Aは入り口のドア(ドアは開いたまま)のところに座り込む。 ドライバーがどこかに連絡。


 この時点で、10分経過。


  

 警察が来る直前、彼らは、ビールのボトルを近くのゴミ箱に捨てました。


 警察到着。


 警察に、バスから降りろ、といわれたAとB。 Aが抵抗し、

A: 「俺たちはちゃんと二人分運賃を払ったんだ。 それなのに、払っていない、バスから降りろ、といわれた」


 バスの中にいた私たち、皆で大爆笑。


 A:「バスから降ろすのは俺たちではなくて、ドライバーだ」


 私たちは、お互いに顔を見合わせてしまいました


 とにかく、2人は警察官二人に腕をつかまれてバスから降ろされたので、やっとバスは発車。

 


  Aの口からはまだ文章が聞かれましたが、Bは何度も何度も「F○○K OFF!!]と繰り返していました。


 

  ロンドン市内を走るバスでは無いので、普段はたいていは(学校の登下校中以外)は平和なバスです。

 この番号のバスでこういうのは初めて。


 

 バスを乗り回している私、おもしろい場面に出くわすことが何度もありましたが、警察まで来たのはさすがに初めてです。


Posted on 2011/05/20 Fri. 06:57 [edit]

category: イギリス事情

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20

ロイヤルバレエ 『ミックスビル』 王妃の舞踏会、 ライブ・ファイヤー、 DGV 

 先週金曜日にはじまったミックス・ビルのほぼセカンド・キャストの公演でした。

 14日にもほぼこのキャストでしたが、私は観ていないので、これを観るのは初めて。


 作品の詳細は別サイトに書いているので、ここには書きません。


 『王妃の舞踏会 (Ballo Della Regina)』 バランシン振付、 ヴェルディ作曲


 ローレン・カスバートソン、 フェデリコ・ボネッリ


 メリッサ・ハミルトン、 ユフィ・チェ、 ベアトリス・スティックス・ブルーネル、 イッツィアー・メンディザバル


 ナタリー・ハリッソン、 ラーラ・ターク、 ジャクリーヌ・クラーク、 セリサ・ディウアーナ、

 レティシア・ストック、 ヤスミン・ナグディ、 サビーナ・ウエストカム、 フランチェスカ・ヘイワード、

 エルザ・ゴダード、 ピエトラ・メロ・ピットマン、 フランチェスカ・フィルピ、 ターラ・ブリジット・バフナーニ



 これも、何度観ても飽きなさそうな作品です。

 

 ローレンは、イギリスのバレリーナとしては、ダイナミックに、大きな動きがあるダンサーです。

 ダンサー同士を比べる気はありません。 ですが、マリアネラを観た後だと、その輝きがほしい、と思ってしまったのが本音です。

 

 フェデリコは、以前はそれほど?と思っていたダンサーなのですが、怪我の療養から帰ってきてからは、冴えた踊りと魅せ方、なおかつその中にエレガントさもある。 

 そして、パートナリングも安定している。

 もちろん、ジャンプなどは、セルゲイの方が凄いですが、ジャンプだけがバレエではありません。


 

 ソロの女性では、今年入団したベアトリスがさすがその教育を受けてきた踊りをみせていました。

 イッツィアーも、バランシンが似合いそうです。

 ファースト・キャストに比べて、このキャストの方がソロの女性たちの背が高め。 バランシンの振付には、このキャストの方がぴったりなように思います。


 プリンシパル・カップルだけではなくて、全てのパートが細かい動きの振付です。

 

 17分ほどの作品ですが、見所たっぷり。

 ただ、この作品を上演するには、あのプリンシパル女性の役を踊れる人がいなくてはいけない。

 それがこの作品を上演する難しさかな、なんて思いました。


 

 『ライブ・ファイヤー・エクセサイズ (Live Fire Exercise)』 マグレガー振付、 マイケル・ティペット作曲

 曲は、コレルリの主題による幻想的協奏曲


 ローレン・カスバートソン、 セーラ・ラム(サラ・ラム)、 高田茜、

 フェデリコ・ボネッリ、 エリック・アンダーウッド、 リカルド・セルヴェラ



 今回、この作品は1キャストで行われています。


 この作品が終ると、会場は沸きます。 が、常連さんの反応はいまいち。

 私は数人の方々とこの作品について話しましたが、答えがわかりやすい。

 

 結局は、前の作品と一緒。 エイリアン?


 この作品が始まる前、休憩時間の最後のほうから舞台のスクリーンが映され、そこにはダンプカーが中央にある。 徐々に、ショベルカーとか、トラックなどが計5台集合する。 

 みなさん、ここの部分が一番面白い、とおっしゃっていました。

 

 最後のローレンとフェデリコのパ・ドゥ・ドゥ、そしてそこにエリックとリカルドが加わる部分は伝わるものがあります。 それ以外は、私は13日に観た時と大して感想は変わりません。



『DGV: 超高速ダンス』 ウィールドン振付、 マイケル・ナイマン振付


 1、 ゼナイダ・ヤノフスキー、 エリック・アンダーウッド

 2、 ラウラ・モレーラ、 スティーヴン・マクレー

 3、 ナタリー・ハリッソン、 ギャリー・エイヴィス

 4、 イッツィアー・メンディザバル、 ニァマイア・キッシュ


 フランチェスカ・フィルピ、 ラーラ・ターク、 ベアトリス・スティックス・ブルーネル、 セリサ・ディウアーナ、

 オリヴィア・コウリー、 ヤスミン・ナグディ、 エマ・マグワイヤ、 リヤーン・コープ、

 ダーウィッド、 エリーコ・モンテス、 リアム・スカーレット、 ケヴィン・エマートン、 

 アンドレイ・ウスペンスキ、 ポール・ケイ、 フェルナンド・モンターニョ、 ジョナサン・ワトキンズ



 13日よりも、今日の方が私には好みのキャストです。

 今夜は特にダンサーのエネルギーがみなぎっていて、舞台を観ながら、こちらも興奮状態に持っていかれるようでした。


 ゼナイダはもちろんこの役が彼女に振付けられている、ということもありますが、こういうアブストラクトバレエであれだけ何かを伝え、こちらを引っ張る。 

 

 13日にいまいちのれいていなかったスティーヴンは、今日は目つきが違う。 ラウラのパートはリヤーンで見慣れていますが、ラウラにはラウラのよさがあって、違う振付のように見えました。


 ダーシー・バッセルに振付けられた3つ目のパ・ドゥ・ドゥ。 ナタリーは入団してからだいぶ経つのに、役に恵まれません。 群舞の女性の中では一番背が高いはず(カーテンコールの時、スティーヴンとナタリーが隣同士でしたが、ナタリーの方がわずかに高そうです)。

 

 彼女の難点は、手、指先に余分な力が入ってしまうこと。 ジャンプも、ラインもきれいなダンサーです。

 前回、2009年にこの作品が上演された時には、プリンシパル女性の怪我が相次いでいた時期で、ナタリーも直前にキャストされ、確か1度は踊ったはずですが、残念ながら途中で怪我をしてしまったので、私は多分見逃してしまっています。

 

 ずっと群舞、しかも、背が高いから、群舞の中でも後ろで踊ることが多い彼女は、こうして中央に出てくると、まだまだ埋もれる部分もありました。 が、こればかりは経験です。 

 でも、ダーシーのこの踊りを観たことがない私は、初めてこのパートのよさがよりわかったように思います。


 相変わらず、ギャリーのパートナリングがセダクティヴであり、なおかつ巧み。


 マリアネラに振付けられた4つ目のパ・ドゥ・ドゥを踊ったイッツィアー、彼女は今年度、ライプツィッヒからの移籍。 ということで、やはりこのような作品は踊りなれているように思います(多分、ウィールドンは踊っていなかったとは思うのですが)。 もう少し切れが欲しいかな、という部分もありましたが。

 セルゲイの名前がオペラハウスのウェブサイトには載っていたのですが、ニァマイアに変更。

 彼も今年移籍してきたダンサー。 今まで、王子たいぷとか、結構ノーブルな感じの役でしか見ていません。

 今回はずいぶん違う感じの踊り。 とはいっても、これは元々フェデリコ・ボネッリに振付けられていますから、ノーブルさが残っているといえば残っているパート。

 もう少しダイナミックさが欲しいな、とは思いますが、今までと違うタイプの踊りを見られてよかったです。


 

 というわけで、大満足の一夜でした。

 DGVの音楽の、MGVが頭から離れません。 そして、なぜかその途中に、王妃の舞踏会が現れます。

Posted on 2011/05/19 Thu. 06:09 [edit]

category: バレエ

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19

ロイヤルバレエ、『バレエの情景』、『春の祭典』 インサイト・イブニング 

 それなりにお天気だったのですが、夕方になったら久々に強い雨。 そういえば、昨夜は夜11時過ぎにディナーがお開きになってホテルの外へ出たら、小雨がぱらついていたのでした。

 このところ、ロンドンでは雨が降っていないので、芝生の色が変わってき始めていました。 やはり雨は必要です。


 夕方(?)久々に切れそうになって、もう少しでバスを壊しそう(というのは大げさ)でしたが、二度と前回のように大切な手の指を怪我するようなことはしたくない、と思って怒りを静めようとしたのでした。

 

 私の母は、練習をしない妹(でも、初見が強いから、とりあえず、すぐに音だけは弾けるようになる。 多分、先生は妹が大して練習していなかったことはそれほど気づいていないはず)に、「練習をせずにピアノのレッスンへいく、ということは、水着を持たずにスイミングのレッスンに行くようなものだ」と何度も言っていたので、耳に焼き付いています。

 

 

 余裕があるはずだったのに、ぎりぎりでオペラハウス着。 ピカデリー・ラインで遅れがあったようで、少々開演を遅くしたようです。

 今日の夜7時半頃、トッテンナム・コート・ロードから、オペラハウスまで、ヒールを履いて走っていたのは私です。 過呼吸になるから、走らないようにしているので、急に走るときつい。 とりあえず、息を吐くことに集中して走ったら、どうにか過呼吸を起こさずに済みました。



 全然集中できないまま、息を切らせたままオペラハウスの地下のリンバリー・ストゥディオ・シアターへ着きました。 途中で友達から連絡をもらって、私の席は中央だったので、端の席を持っていた友達が私が持っていた席へ座ってくれました。 ぎりぎりで行って中央の席に座るのは嫌ですから。

 

 5月28日からはじまる、ロイヤルバレエのミックス・ビルのインサイト・イブニングでした。


 このビルは、


 『バレエの情景』 フレデリック・アシュトン振付、 ストラヴィンスキー作曲

 『ヴォランタリーズ』 グレン・テトリー振付、 プーランク作曲(オルガン協奏曲)

 『春の祭典』 ケネス・マクミラン振付、 ストラヴィンスキー作曲


 今夜はこのうち、『バレエの情景』と、『春の祭典』を取り上げました。


 この3作品は、全てフィジカル。 踊るほうも、観る方も体力勝負。 音楽も、音楽家らしくない書き方をすると、 変拍子、華やか、→ ドドーン → ガチャガチャ。

 とりあえず、iPodには入れてありますが、疲れているときには聴く事ができない音楽です。

 ストラヴィンスキーが2曲ですから、とりあえず、リズムが複雑。 多くの女性群舞のダンサーたちが『バレエの情景』と『春の祭典』に出演すると思うので、体力的にも、メンタル面でも大変だと思います。


 今夜の内容


 『バレエの情景』

 クリストファー・カー指導(元ロイヤルバレエ、バレエマスター。 現在は主にアシュトンの作品を色々なバレエ団で指導)


 ローレン・カスバートソン

 セルゲイ・ポルーニン


 ダーウィッド、 平野亮一、アンドレイ・ウスペンスキ、 サンダー・ブロンマート


 彼らが30分のリハーサル。 クリストファーのリハーサルは何度か拝見していますが、ダレないし、非常に良いテンポ。 指示が的確、なおかつ、色々とやってみてくださるのがためになります。


 続いて15分ほどクリストファーと、今夜の司会者の対談。 

 こういうお話を伺うのが一番興味があります。


 

 それから、BBC3(ラジオの主にクラシック音楽のチャンネル)のブロードキャスターであり、様々な音楽雑誌、プログラムノートなどを執筆している方が、20分ほどストラヴィンスキーについてお話。

 が、もちろんしゃべり方はうまいのですが、原稿を目の前において、棒読みはしていないものの、ラジオだったら良いのかもしれませんが、ライブだといまいちな内容。 イギリスの大学では、教授がもし話す内容の原稿を持って授業にきたら、途中でどんどん学生は退席します。 今日のはこれに近い。 しかも、かなり私が教えのことで頭が整理できていなくて、途中から何を話していたのか、ほとんど聞こえませんでした。 頭の上をレクチャーが通り過ぎていく。 イギリスに来た当初、英語がわからなかった時代を思い出して、懐かしかったです。


 この方、途中でピアノに向かって少し弾きながら説明をしてくださったのですが、その時は原稿無しで、とても魅力的なお話でした。


 それから、芸術監督のモニカ・メイソンと、今夜の司会者の方で、対談。 『春の祭典』について。 モニカは、まだ20歳の時に、これを振付けたケネス・マクミランに選ばれて、この主役の”いけにえ”を踊りました。 そのお話。 いつもとは違って、ダンスシューズを履いていらしたし、ラフな格好。 これは?と思いましたが、その後の指導では、かなりご自身も動いてご指導なさいました。


 このお話も興味深いです。 もちろん、書面で読んでいたことも多いのですが、やはりそれ以外もある。 これについては、明日か明後日に別サイトにまとめます。



 最後の30分はこの『春の祭典』のリハーサル。 今までは女性がいけにえを踊っていたのですが(1988年のあとに、一度オーストリアツアーで、サイモン・ライスとウェイン・イーグリング←現在のイングリッシュ・ナショナル・バレエの監督がその時だけ男性がいけにえを踊ったそうです)、今回は男性が踊ります。 この作品は、トウシューズではありませんし、女性が踊っても、非常にディマンディングなので、あまり問題がなさそうです。


 今回のリハーサルには、キャストされている2人ではなくて、アンダースタディーの今年移籍してきた、ヴァレンティーノ・ズチェッティ。

 彼は、いつもはリハーサル・ストゥディオの後ろで、振りを覚えているので、踊るのは今夜が初めて。

 そのわりには、モニカもおっしゃっていましたが、初めてとは思えないほどよく踊れていました。


 途中、モニカが何度もポーズ、動きをやって見せてくださいましたが、特に最初の出の斜めを向いて、ぱっと手を広げる動作、ポーズ、それが息を呑むほどひきつけられました。

 彼女はこの役を20年踊ったそうです。 それでも、やはりあれは凄い。 是非、彼女がこの作品を踊るのをみたかった、と思わずにはいられません。


 

 60年以上オペラハウスでバレエを観ていらっしゃるご婦人がいつだったかおっしゃっていましたが、ここに来て、バレエを観たら嫌なことを忘れられる。

 私は、今日は最初は頭を切り替えることができなかったし、イライラしていたけれど(普段のレッスンは、非常に忍耐強いです)、やはり、2時間が終る頃には、だいぶ平常心を取り戻しました。

 

 とりあえず、指を再び怪我させなかったことが救いです。


 この28日から始まるミックス・ビル、体力を温存して、劇場に足を運ぼうと思います。

 モニカも、全てがフィジカルだから、オーディエンスも、ぜひ幕間にはドリンクを、とおっしゃっていました。

Posted on 2011/05/18 Wed. 06:03 [edit]

category: バレエ

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18

フェスティヴァルとディナー 

 充実した一日でした。


 まずは、夕方から、生徒のフェスティヴァル。 3月に違う地域でのフェスティヴァルに参加した生徒ですが、今回はどちらかというと、もう少し近場。

 グレード3、4のレヴェルにはエントリーは16人。 この会場の近くに、日本人の良く知られたヴァイオリンとピアノの先生方(ご夫婦)がいらっしゃることからか、日本人も多かったです。

 2年ほど前にセオリーを教えていた生徒の弟さんが出演していたので、久々にお母様とお会いできたことが良かったです。


 演奏は色々。 弾けてはいるけれど、ただただ弾いているだけの演奏もあれば、音楽性のある演奏もある。

 これは先生の責任(私も気をつけなくてはいけません)ですが、数年前にグレード5の曲、として試験曲になっていた曲を弾いた子がいましたが、どんなに上手でも、審査対象からはずされます。

 審査員も、まとめ役の方も、数年前の試験曲が頭に入っていることがほとんどです。


 私の生徒は、本人は色々な気持ちもあるようですが、とりあえず、音楽としてまとまった演奏。 弾かされている、のではなくて、自発的な音楽だったので、私としては満足。 もちろん、これからグレード試験に向けて、今日のことを頭において、調整してきます。


 

 そして、その後は、某ソサイエティーのディナー。 所属してしばらくたちますが、ディナーに参加するのは初めて。 ヴィクトリア駅のそばの素敵なホテルでのディナーでした。

 バッキンガム宮殿のすぐそばでした。


 スターターに、ブリエチーズを揚げたものと、バルサミコソースのなんたらかんたら

 メインに、チキンとポテト、根野菜、なんとかソース

 プディングは、ストロベリーのパブロワ


 ちなみに、それぞれ2種類用意されていて、申し込みの時点で、どちらかの希望を出すやり方でした。


 スターターは、私はこのようなおいしいものがイギリスのレストランでも出てくるので、驚きました(イギリスは家庭料理はおいしいけれど、レストランは・・・という印象。 まあ、あまりレストランへ行っていませんから、なんともいえませんが。)


 パブロワ、日本にもあるのでしょうか? 一般的にはメレンゲを円にして、その中央に、クリーム、果物(ベリー類)が乗っているもの。 バレリーナのアンナ・パブロワの白いチュチュからこの名前がついた、とどこかで読んだように記憶しています。 イギリスでは、夏の一般的なデザート。 新鮮でおいしいベリー類が安価で手に入るので、この国向きなのでしょう。


 今回のは、直径4cmのものが、2段に重なっていました。


 パブロワ、先日、14歳のピアノの生徒の男の子がつくって、私も頂いたのですが、正直に言いましょう。

 今日食べたものより、彼の作ったパブロワの方がおいしかったです。


 でも、今日のメインは会話。

 少々心配もあったのですが、4時間、とっても楽しい一時でした。

 こういう時には、変にシャイな人なので(何かが飛んできそうですが・・・)、今回も最後まで迷いに迷って、まだ空きがある、とお友達から連絡がきて、やっと申し込みました。

 行ったら楽しめる、とはわかっているのですけれどね。


 過去3回意識を失ったので慎みましたが、やはりヨーロッパに住んで、ワインを飲めないのが寂しいです。

 見かけと違って、アルコールに非常に弱いのです。

 カーディフの大学時代は月に1、2度は友達の家でパーティー(ワインを飲みながら、ひたすらおしゃべり)をしていたからまだ飲めたのですが、ロンドンに来てからは、1年目は友達とパブに行くこともありましたが、その後は全然飲まない生活をしていますから、どんどん飲めなくなっているようです。

  

 8時にディナーが開始され、スターターが出てきたのが、8時半、メインが出てきたのが、9時半近く、プディングは10時半頃、ということで、胃もたれ中です。 

Posted on 2011/05/17 Tue. 06:18 [edit]

category: 日常

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17

劇場でのマナー 

 劇場通いが続くと、マナーで気になることがでてきます。

 

 先日のオペラハウス、そして昨夜のコリセウム、このところ気になるのは携帯電話。

 上演中でも、携帯電話に着信があると、その場で取り出してみる。

 オペラハウスだと私は大抵は立ち見ですが、目の前の列に座っている人が携帯電話をとりだすと、その画面の明かりというのは非常に迷惑。

 

 同じ人が一晩に何度もやるので、ついに途中で注意をしたのですが、「後ろに立っている人がいるなんて知らなかった」 というのが返答でした。

 もちろん、私自身が注意をするのは嫌なので、できる限りは入り口付近にいるアッシャー(Usher = 場内係り?)に言って注意をしてもらうのですが、そのようにできないときもあります。


 

 昨日もそう。 コリセウムの一番上はたいていマナーが悪いので、あまり好まないのですが、一番安いチケットしか買えないのだから仕方が無い。

 昨夜も、いつもの前のほうで安くなる席で観ていました。


 そうしたら、1列目で体を乗り出してみている二人(これは本当はマナー違反。 2列目の人は、ほとんど舞台が観えなくなります。 でも面倒だから注意しなかった)、途中で携帯電話。

 ガラで演目も短いので、その演目が終って拍手の間に声をかけました。

 そうしたら、不機嫌になって、「わるかったわね」(もちろん英語だけれど、日本語にするとこんな感じ)


 

 暗い劇場で、携帯電話の画面の明るさ、というのは非常に目立ち、周りの人に迷惑。

 昨夜は、この人以外にも、何度もこの携帯電話の画面の明るさに気がつきました。


 

 ロンドンのバスの中では(私もたまにやるので人のことは言えませんが)、通話は当たり前。

 しかも、ある人種は元々声が大きいので、バスの人全員に聞こえるような声の大きさでしゃべっています。

 

 携帯電話で音楽を聴く時に、ヘッドフォンをしない人もとても多い。

 疲れているときに大音量のせわしない音楽を聞かさせられる時ほど、いらいらすることはありません。

 注意をして、暴行を加えられると怖いので、さすがの私も絶対に注意はしません。



 劇場のマナー、どうなっていくのでしょう?

 子供の頃から劇場のマナーを知らず知らずに学んできた私には、理解できないことです。


 子供の頃に学ばないと、いつ学ぶのでしょう?

 オペラハウスでもそうですが、座っていられない子供をつれてきて、ぐずっても平気で座らせておく親もいます。

 

 先日は、オペラハウスのマチネでしたが、周りがいらいらして、ついに女性が、「黙れ!」と怒鳴りました。

 それでも、おしゃべりは止まないし、連れてきている親だか、祖父母だかはそのまま。

 会場係りに注意する観客が多く(私もその1人ですが)、やっと会場係がこの人たちに注意をしにいきました。


 

 これは難しい問題なのです。

 昨年、私が日本で演奏させていただいた、某ホールのロビーコンサート。 主催者の方と演奏前にお話をしたのですが、

「誰でも気軽にクラシック音楽を聞いて欲しい、という観点から、子供も多くきます。 子供がおしゃべりをはじめても、ぐずっても、親は注意しません。 そのところご理解ください。」

というようなことを言われました。


 それで、この方とちょっとお話をしたのですが、本当は、いくら無料のコンサートであっても、こういうところへ子供をつれてきたら、静かにさせる、ということを学んで欲しい。 でも、それを親に注意をすると、「気軽に聴ける、というから子供をつれてきたのに、静かにさせなくてはいけないのはおかしい」

ということになってしまうそうです。


 気軽に聴くのと、静かに聴くのは違うこと。


 子供だから無理、ということはありません。

 私の5歳の友達、彼女は5歳になってすぐに、昨年の私の上野の奏楽堂でのリサイタルをしっかりと聴くことができましたし、4歳になってすぐの時も、荻窪でのカフェコンサートでも、演奏が始まったら静かによく聴いていました。

 決しておとなしい子ではありません。 おしゃべりばかりしていて、活発な子です。

 

 手遅れにならないうちに、少しでもマナーがよくなってくれたら、と思わずにはいられません。

Posted on 2011/05/15 Sun. 19:17 [edit]

category: 日常

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15

オランダ国立バレエ ファン・マーネン作品 サドラーズ・ウェルズ劇場 

 再び肌寒いです。

 

 今夜は、一昨日からサドラーズ・ウェルズ劇場にて行われていた、オランダ国立バレエの公演を観てきました。

 昨年だったか、その前だったか、色々と読んでいた時に非常に私が興味を持った振付家、ハンス・ファン・マーネン(Hans Van Manen) の作品の公演です。

 ファン・マーネンはオランダ国立バレエの専属振付師です。

 オランダ生まれで、ネザーランド・ダンス・シアターとオランダ国立バレエをいったりきたりしているようです。


 オランダ国立バレエ、といえば、現在のロイヤルバレエでは、フェデリコ・ボネッリと小林ひかるさんが、ここからロイヤルバレエへ移籍でしたし、デイヴィッド・マカテリも一時このバレエ団にいました。

 現在のイングリッシュ・ナショナル・バレエの芸術監督のウェイン・イーグリングはここのバレエ団の芸術監督をしていました。


 ファン・マーネンは、既存のクラシック音楽に作品を振付けていることから私は興味を持ちました。

 昨年のコリセウムでのヌレエフガラにて、ロパートキナが彼の『3つのグノシェンヌ』を踊るのを観たのが、私が唯一観たことのある彼の作品です。


 今夜は5作品の上演でした。

 4作品が私にとって初めて観る作品です。

 昨日オペラハウスで2作品初めてのものを観て、それプラス今夜。 

 頭の中は満杯です。


 5作品、全てがバレエの為に書かれたのではなくて、既存の曲に振付けた作品です。

 こうなると、日本で言うバレエ曲、ってとってもとっても狭い世界のことだ、と思わずにはいられません。

 というよりも、特定の人気ダンサーのガラ以外では、このようなプログラムを組んでも日本ではチケットの売れ行きが良くないのが現状なのかもしれません。 非常に残念なことです。



 『アダージョ・ハンマークラヴィーア(Adagio Hammerklavier)』 ベートーヴェン作曲

 曲は、ピアノソナタ 第29番 作品106 『ハンマークラヴィーア』より第3楽章


 1973年初演

 男女各3名によって踊られます。

 女性は淡い水色(アクア)のワンピース風、ピンクタイツ、トゥシューズ。 男性は、白の股引のようなズボン?タイツ? 上半身裸


 別サイトにこの作品についての説明は書いているので、ここでは詳しくは述べませんが、クリストフ・エッシェンバッハが弾くこの曲に感銘されて振付けられました。

 

 ピュア・クラシックではないけれど、コンテでもない。 音楽的。 ちょうど、バランシンとアシュトンの中間のような音楽性。


ストーリーはありません。 でも、ダンサーの中に自分で作り上げたストーリーが無ければ踊れないように思います。


 とりあえず驚いたのは、男性ダンサーがロイヤルバレエに比べてがっしりとしていること。 



『ソロ (Solo)』 J.S.バッハ作曲

 曲は無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第1番より、クーラント、ドゥーブル(変奏)


 これは録音テープを使用。

 1997年初演。 ネザーランド・ダンス・シアターで初演されているので、よりクラシックよりもモダンより。

 男性3人によって踊られます。

 薄いブルーグレーのタイツに紫のTシャツ。 


 一番最後の部分以外は、全て入れ替わり立ち代り1人ずつ踊ります。

 コミカルな動きが多くて、それと、このバロックのバッハのパルティータの掛け合いが非常に興味深かったです。


 
『3つのグノシェンヌ (Trois Gnossiennes)』 サティー作曲

 曲は同名の作品


 1982年初演、オランダ国立バレエ


 昨年も観ているから、なんとなくは予想がついていたのですが、違う。

 男女のダンサー以外に、ピアノが右奥に置いてあり、その周りを3人の男性ダンサーが囲んでいました。

 1曲目の途中になったら、なんと、ピアニストは弾いたままで(ピアニストとピアノは台の上に乗っている)、この3人の男性がピアノを移動させていく。

  少し動くと止まり、また移動。 マイケル・コーダー振付の『旅への誘い』 では、歌手がダンサーの間を歌いながら歩く、というのもありましたが、まさかピアノ自体が動くものがあるとは。

 私はサティーは全く興味が無い作曲家ですが、これは是非弾いてみたいものです。 弾いている途中に動かされるとは多分弾きにくいとは思うのですが、ダンスの一部になっているように思います。


 これは女性はスカート付きレオタード風、そしてピンクタイツ、トゥシューズ。 このような作品だと生足トゥシューズが多いので、タイツありが少々驚き。


 10分ほどの作品ですし、動きも美しいし、とても好きな作品になりました。

 このあたりから、私はだいぶファン・マーネンの言葉、がわかってきたように思いました。


 音楽的、かつクラシック。 でも、あくまでもクラシックを基本にしているけれど彼の言葉があって、モダン。

 私が好きなタイプのダンスです。

 音楽的でない作品には全く興味がありません。



 『コンチェルタンテ(Concertante)』 フランク・マルタン(Frank Martin)作曲

 曲は小協奏交響曲 (Petit Symphonie Concertante)


 マルタンはスイス生まれの作曲家。

 この曲は曲自体がユニークで、トリプル・コンチェルトのようなもの。 ソロイストは、ハープシコード(チェンバロ)、ハープ、 ピアノ。 あまりない組み合わせです。

 3楽章形式ですが、20分ほどの作品。


 先日このCDを聴いた時には、恥ずかしながら私にはおもしろいけれど、奇妙奇天烈な音楽でしかありませんでした。 基本的に12音技法の曲は耳があまり受け付けません。


 他の曲でもそうなのですが、私の場合、音楽だけで1度聴いてよくわからなくても、そこに踊りが加わるといきなり音楽として生きてくる、ということがあります。

 音楽家としてどうなのか?とも思いますが・・・


 1994年初演。 これも、ネザーランド・ダンス・シアターで初演。

 男女各4名。 ソロだったり、パ・ドゥ・ドゥだったり、2組が一緒に踊ったり。

 私は彼のフォーメーション、ダンサーたちの入れ替えのうまさがおもしろいなと思いました。

 女性もソフト・バレエ・シューズ。

 これもストーリーが無い抽象作品です。


 男女とも全身タイツなのですが、女性は紫、青系、 男性はグリーン系。 双方とも、縦に黒のストライプが入っていて、全員微妙に違う色使いで、衣装が素敵でした。

 

 これは是非もう一度観たい作品です。


 

『グロス・フーガ(大フーガ)』 ベートーヴェン作曲

 曲は、弦楽四重奏曲 作品133 大フーガ、弦楽四重奏曲 作品130より第5楽章 カヴァティーナ

 これらを、Felix Weingarterが弦楽オーケストラ用に編曲したもの



 1971年にネザーランド・ダンス・シアターで初演された、ファン・マーネンの代表作品の一つです。

 この作品の写真は、http://www.ballet.co.uk/gallery/dm-dutch-national-ballet-sadlers-wells-0511 より。


  男女4人ずつ。 男性は、黒の後ろから見るとロングスカート、前からだとズボンのような、昔の日本の不良が穿いていそうな感じの下。 上半身裸。 女性は、肌色のレオタードにソフト・バレエ・シューズ。


 女性が4人固まってステージ左後方に、 男性は4人固まってステージ右手前方に立っています。

 男性が4人で踊り、女性は立ったまま。


 こういうところから始まり、途中、パ・ドゥ・ドゥがあったり、いろいろ。

 大フーガ(15分ほど)の終わりに男性はこのむさくるしいズボンを脱ぎ、カヴァティーナでは、ほぼ4組がずっと一緒に踊る。 曲自体が非常に美しいのですが、振りもダイナミックな動きがあるわけではないし、見せ場があるわけでもないのに、心地よい音楽と振り付けのミックスさ。


 舞台は白なのですが、ライティングが変化していく。 


 ベートーヴェンは、まさか自分の弦楽四重奏曲でバレエが造られる、なんて思っていなかったでしょうね。

 これを彼が観たら、なんというのでしょう? この作品を書いた頃は耳が聴こえなかった頃。 きっと踊りから音楽が見えたのではないでしょうか?



この5作品、是非音楽家でバレエに偏見を持っていたりする方に観ていただきたかったです。

 理解できなくても良い。 でも、より音楽の奥深さがわかると思うし、新しいアイディアをもてると思うのです。

 でも、日本は大手が「音楽とバレエは違います」なんていっている国ですからね。

 駄目か・・・・


 今回のプログラム、2回観に行けばよかった、と後悔しています。

Posted on 2011/05/14 Sat. 06:46 [edit]

category: バレエ

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14

ロイヤルバレエ 『ミックスビル』 王妃の舞踏会他  

 ロンドンは道路工事ばかりです。 私の家の方は凄い混み方で、教えへ行くのに、通常よりも早くでる必要がありますし、今日は教えの帰りにオペラハウスへ行く途中、市内で物凄い渋滞で、普段なら全く問題がないのに、今日は冷や冷やでした。 ぎりぎり間に合いましたが。


 『マノン』がまだ続いていますが、今日からミックス・ビルです。

 私にとっては2作品は初めて観るもの(うち1作品は世界初演なのであたりまえですが)。


 1つ目、2つ目は各20分弱の作品。 3つ目は約30分。 休憩は、1つ目と2つ目の間に30分ずつ。

 休憩の方が長いし、終演後も私はおしゃべりをしていたので、おしゃべりをしに劇場へいったのか、バレエを観に行ったのか、よくわからない公演です。


 作品については、今回はこちらへは書きませんので、興味がある方は、Before the Curtain up (www.geocities.jp/balletinformation ) をご覧ください。


最終ドレスリハーサルの写真(セカンド・キャスト)はhttp://www.ballet.co.uk/gallery/dm_royal_ballet_live_fire_3bill_roh_0511 より


 『王妃の舞踏会 (Ballo Della Regina)』 ジョージ・バランシン振付、 ヴェルディ作曲

  曲は、オペラ、『ドン・カルロ(ス)』より、バレエ曲


  マリアネラ・ヌニェス、 セルゲイ・ポルーニン


 サマンサ・レイン、 ユフィ・チェ、 高田茜、 エマ・マグワイヤ


 ナタリー・ハリッソン、 ラーラ・ターク、 ジャクリーヌ・クラーク、 ロマニー・パジャック、

 フランチェスカ・ヘイワード、 サビーナ・ウエストカム、 ヤスミン・ナグディ、

 レティシア・ストック、 エルサ・ゴダード、 ピエトラ・メロ・ピットマン、

 ターラ・ブリジット・バフナーニ、 フランチェスカ・フィルピ


 

 1978年に振付られたバレエですが、今回がヨーロッパ初演になります(今まではアメリカでの上演)。

 

 ステージセットもありません。 衣装は、スカート付きレオタード風。 

 オペラの筋書きはありますが、あくまでも踊りをみせるもの。


 普段、ロリン・マゼール指揮のCDを聴いているので、バレエの為に多少抑えたテンポで最初は戸惑いました。

 指揮者の名前をプログラムでチェックしなかったのですが、誰だろう??と思うソフトな指揮。 もしかして?と思ったら、やはり、ダニエルの指揮でした。

 マリアネラはこの役は彼女にぴったりです。 こういうものは、ダンサー自身が輝いていないと、埋もれてしまう。

 技術的に高いものを持っているマリアネラですが、それでも、これは難しそう。 ソド・バスクからポアントで降りる、なんてものもありました。 


 この踊りは数をこなさないと、さすがのマリアネラでも思いました。 来週の公演を楽しみにしています。

 

 

 ジャンプがきれいなセルゲイの見事な技術を堪能できます。

 私はジャンプが高いから、という理由でとりこにはならないタイプですが、それでもこれは圧倒されます。

 アントルシャに、その他、とにかく目を奪われます。


 ところどころでの群舞のポーズがきれい。 これは上から見た方がよりきれいかもしれません。


 久々にバランシン作品を観ましたが、音楽的で、ステップが軽快で私はやはり好きです。

 衣装は、レオタードにスカートがついた感じですが、スカートの切り替えがとっても凝っているし、衣装の片方の肩にパールが縫い付けられています。



 これは、次に再び観るのを楽しみにしています。


 


 『ライブ・ファイヤー・エクセサイズ (Live Fire Exercise)』 ウェイン・マグレガー振付、 マイケル・ティペット作曲

 曲は、コレルリの主題による協奏的幻想曲


 ローレン・カスバートソン、 セーラ・ラム、 高田茜

 フェデリコ・ボネッリ、 エリック・アンダーウッド、 リカルド・セルヴェラ


  今日が世界初演です。

 最初から幕があいたまま。

 舞台奥の大スクリーンには、ダンプカーのようなものがひっくり返った状態の映像。

 ダンサーが結構暗い中歩いて出てきて、1列に並び、そこから、スクリーンの向かって右側に斜めに並び、映像が爆発。 これは、ポスターに使われている写真を表すのでしょう。

 

 6人のダンサーが特定のパートナーではなく、踊っていきます。


 正直、今までのウェインの作品と一緒。

 あの独特の肩の動かし方があるだけ。

 ちなみに、女性は、タイツ無しでトウシューズ。

 

 音楽はあくまでもバックグラウンド。


 3人の女性の中では、ローレン・カスバートソンが圧巻。 あとの2人は身体能力は高いのです。 でも、それ以上のものがない。 ローレンは、言葉がある。

 彼女は、1年間の病気のあと、ずいぶんと舞台で伝える踊りをするようになりました。

 

 最後のほうで、フェデリコとローレンのパ・ドゥ・ドゥがあるのですが、ここだけは心を動かされました。


 映像が途中までカラーで続くのですが、これは映像を観るべき?それともダンスを観るべき? 

 スタンディングの人たち(多くが常連)は、非常に複雑な感じの拍手。

 私もそう。

 とりあえず、2度目を観てみないとなんともいえません。

 


 『DGV (超高速ダンス)』 クリストファー・ウィールドン振付、 マイケル・ナイマン作曲

 曲は、 MGV: 超高速音楽


 1、 ゼナイダ・ヤノウスキー、 エリック・アンダーウッド

 2、 リヤーン・ベンジャミン、 スティーヴン・マクレー

 3、 メリッサ・ハミルトン、 ギャリー・エイヴィス

 4、 セーラ・ラム、 フェデリコ・ボネッリ


 フランチェスカ・フィルピ、 サマンサ・レイン、 ベアトリス・スティックス・ブルーネル、 ロマニー・パジャック、

 オリヴィア・コウリー、 エマ・マグワイヤ、 アイオーナ・ルーツ、 リヤーン・コープ、

 ダーウィッド、 エリーコ・モンテス、 リアム・スカーレット、 アンドレイ・ウスペンスキ、 

 フェルナンド・モンターニョ、 ジョナサン・ワトキンズ、 ポール・ケイ、 ケヴィン・エマートン


 

 2年前に観て、非常に気に入った作品です。

 とにかく、音楽が良い。

 この、現代曲苦手、特にミニマリズムの曲が大嫌いな私が、珍しく良いな、と思う曲です。

 特に、最終楽章の、スネア・ドラム3台で始まる部分が圧巻。 

 今回は、ストール・サークルの左側にスネア・ドラムスが陣取っています。


 2006年に初演されたものですが、今回は、女性1、2、男性1,2,3が初演時のファースト・キャスト。

 

 北フランスで開通された、TGV(超高速鉄道)を記念して委託された曲。

 

 この作品では、群舞の使い方が巧みです。

 ただ、舞台奥の端だけでやっている部分もあるので、ある程度舞台全部が見える席に座らないと、半減してしまうかもしれません。

 最初の部分は、群舞の人たちが後ろで固まりになっていて、体を揺らす。 それが、あたかも電車に乗っている人のように私は思います。


 曲はテンポがよくても、特に1組目などは、ゆっくりの動き。

 ゼナイダは語ることができるダンサーですので、このようなものがうまい。


 基本的にパートナリングばかりなのですが、それでも、他のウィールドンの作品に比べると、それほど嫌ではありません。


 一番素敵なのは、3番目のパ・ドゥ・ドゥ。 これは、ダーシー・バッセルに振付けられたものですから、当たり前、といえば当たり前なのかもしれません。

 メリッサは身体能力が高いし、きれいなダンサー。 このパートはもう少し意味をもってもらいたいな、と思います。


 4番目は、元々はマリアネラ・ヌニェスに振付けられたパート。 回り物が得意な彼女が初演しただけあり、最初の舞台へ出てくるところからシェネ(移動回転の一種)。 

 短いけれど、他のパートよりも男性の見せ場もあるところです。


 前述した最終楽章は、4組のカップル、8組の群舞が同じ動きをします。

 ここの部分が気分を盛り立てます。



 もう一つのキャストを観るのも楽しみにしています。

 

Posted on 2011/05/13 Fri. 06:30 [edit]

category: バレエ

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13

バイエル・・・ 

 今夜、オペラハウスへマノンを観に行くか迷ったのですが、結局は疲れ果てていて断念。 チケットも持っていなかったのですけれど。

 

 今日はお問い合わせがあって、レッスンのトライアル。 こちらで日本人の先生とレッスンをしていた女の子。

 珍しく、赤いバイエル。 書き込みも??と思って、レッスン後お母様にお聞きしたら、年配の先生だったそうです。 バイエルとバイエル併用集。 まさに、昭和の日本のピアノのレッスン、といった感じがします。


 こちらでレッスンをするのに、わざわざ日本から教本を取り寄せる。 私には理解できないことです。

 バイエルではありませんでしたが、以前にも日本人の先生から移ってきた女の子は、日本から取り寄せた日本の教材を使っていました。

 

 私自身は、よほど日本の教材を、とリクエストが無い限りは、こちらの教材を使用しています。 わざわざ日本から取り寄せるメリットがわからないからです。


 バイエルは指は動かせるようになるかもしれないけれど、音楽的疑問がありますし、上巻が終るまでト音記号のみ。 曲の数も30以上あるのに、ずっと右手も左手も同じ場所で弾くから、指番号で弾く危険(この女の子もまさにそう)がある。 

 

 他の教本も、ある程度は固定した場所で弾きますが、その期間が短い。


 というような理由から、私はバイエルを使いません。 こちらではみかけたことがありませんし。


 ご帰国のことがあるから、私との勉強期間はそんなに長くはなさそうですが、基本的なことを学んでもらえたらな、と思っています。


 が、ここのお宅のピアノの調律が半音下がっていて、ちょっと私には難しい。

 これはお母様にお話したので、どうにかなると思いますが。

 こういうとき、絶対音感は無いほうが良い、と思ってしまいます。


 イギリスには、結構狂っているピアノが多くあります。

 出張レッスンは私にとっては大変ですが、生徒のお宅の楽器の状態を見ることができる、という面ではプラスです。 


 明日からは激怒のバレエウィークに突入です。

 そして、今日あたりからロンドンにいらしているオペラハウスでの友達のフランス人御夫婦に、次に会う時には、フランス語をしゃべれるようにしておく、と豪語したのに、全くしゃべれません。 お会いするのは明日。 私の豪語をお忘れになっていることを願うのみです・・・ 

 こればっかりは一夜漬けではどうにもなりませんからね・・・

Posted on 2011/05/12 Thu. 03:14 [edit]

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12

バレエ・アソシエイション、 ブルース・サンソム 

 昨日は、久々のバレエ・アソシエイションでした。

 コンサートで疲れていたのに、行った理由・・・ それは私が現役時代を見逃してしまった、憧れダンサーがいらっしゃったから。


 90年代の黄金時代のロイヤルバレエ、その時代に活躍していたダンサー、ブルース・サンソム(Bruce Sansom)が昨夜のアソシエイションのゲストでした。


 2000年にロイヤルバレエを多分30代後半に入った頃に引退し、その後、様々なことをなさり、現在は、サンフランシスコバレエのバレエマスター(バレエの作品コーチのようなもの)および芸術監督アシスタントを兼任していらっしゃいます。


 私がまだ高校生だった頃、彼の写真を雑誌などでみて、そのきれいなラインに見入ったものです。

 私が5年ほど前に再びバレエの世界に戻ってきた時、ブルース・サンソムが既に引退していらっしゃることを知って、がっかりしたものです。 年齢的なことを考えたら、当たり前なのですが。

 吉田都さんと組んでいらしたことも。 


 

 引退する頃から、今の仕事につくまでのお話。 もっとおとなしい方か、と思っていたら、とても気さくな感じ。 いつまでもしゃべり続けているのでは?と思ったほど。

 とってもブリティッシュ。


 私は、自分自身がこういう仕事をしているからかもしれませんが、人の生き方のお話をお聞きするのが大好きです。

 ダンサーという仕事を引退してからのお話は非常に興味深いものでした。

 彼のお話は、是非日本のバレエ団の幹部にいらっしゃる方々にお聞かせしたかったです。 といくよりも、聞くべきだ、と思いました。


 

 お話が終った後は、おばあちゃま方が群がっていました。

 皆さん少女のような笑顔と輝いた目。 私もああいうおばあちゃんになりたいな、と思わずにはいられないご婦人方です。


 1人のご婦人に、

「あなたは、彼の踊りを観ることができたの?」 と聞かれ、

「とっても残念なことに観る機会が無かったの」

「あなた、地球の反対側に住んでいたのでしょ。 遠いところに住んでいたから良いものを見逃しまったのよ」


 と面白いことを言われましたが、もちろん地球の反対側に住んでいたこともありますが、彼がバレエ団に入団した頃は私はまだ幼稚園にも行っていなかったし、彼の全盛期は私が中学、高校生でそんなにみるどころではなかったのですが・・・・


 

Posted on 2011/05/12 Thu. 02:35 [edit]

category: バレエ

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12

ケント、セヴェノークスでのコンサート 

 今日も再び移動、予定が多い一日でした。

 朝、北ロンドンの自宅から、セントラル・ロンドンでは南にある、チャーリング・クロス駅へ。 そこから列車に乗って、30分ちょっと、ケントのセヴェノークス(Sevenoaks)へ。 2006年から定期的に行っている教会でコンサート。 終ったらすぐにロンドンへ戻って、自宅からそれほど遠くないところで教え。 中途半端に40分ほど時間があったので、一度帰宅して、とりあえずコンサートの荷物を置こう、と思ったのですが、思わず疲れからベッドに横になってしまい、アラームをかけておいたのでよかったのですが、20分ほど寝てしまったようです。


 教えて、再びセントラルへ移動して、もう一つの教え。 それから、バレエ・アソシエイション。 今は疲れがピークです。 コンサートの時の疲れ、というのは、身体に大きな岩がぶらさがっている感覚です。

 今回はそれに加えて、行ったりきたりの移動。 前回のコンサートのような長い移動も疲れますが、1時間以上同じ列車に座っているほうが楽かもしれません。


 

 今日行った教会は、私がセルフプロモーションでコンサートを始めた頃からの場所。 条件は非常に悪いのですが、顔なじみのお年よりも多いし、ああして、情けない頃からの私を呼んでくださった場所なので、今でも声をかけていただいたら、喜んで行っています。

 今回は1年振り。 昨年12月1日にコンサートがある予定でしたが、この教会のあたりは大雪になってしまい、ロンドンからの列車はキャンセル。 結局コンサートもキャンセル。 今日うかがったら、この後、3週間コンサートがキャンセルになったそうです。


 おばあちゃま方、よく覚えていらして、

「今回は、あなたが来ることができる天候でよかったわ!」 と口々に言われました。

 

 プログラムは、


 グリンカ/バラキレフ: ひばり

 ショパン: 4つのマズルカ 作品67

 ショパン: 3つのエコセーズ

 ショパン: ノクターン 作品62-1

 エシュパイ: トッカータ


 

 ここは非常に状態が悪いアップライトピアノ。 メーカーはチャペル。 ペダルの調整がかなり酷かったです。

 そして、低音は良い音が出るのに、高音が情けない音。 そのことを忘れていた(1年前よりも、確実に酷い)ので、今日のプログラムは比較的弾きにくかったのです。


 が、やはり好きな場所で弾いている、ということもあるのだと思いますが、本番ではピアノが歌ってくれました。

 こういう酷いピアノが歌ってくれることほど嬉しいことはありません。

 その代わり、無理やり歌わせているのですから、とばっちりは私の身体に現れます。

 とりあえず、今は腰から上がぼろぼろ。 明日はしっかり泳いで筋肉を緩めなくてはいけません。


 

 ショパンのエコセーズは久々に弾きましたが、佳作だけれど、楽しい曲。 私にとって、やはりこの曲を弾く時には、ノイマイヤー振付の『椿姫』のこの音楽が使われている部分が目に浮かびます。 

 

 ショパンのノクターン 作品62-1はしょっちゅう弾いていますが、まだまだ新たな発見、表現ができる曲。 だから、この曲を冷凍することはできないのです。

 前回3月9日にこれをケンブリッジで弾いた時には、前日に観た、ロイヤルバレエの『白鳥の湖』のマリアネラの白鳥、オデットが鮮明に浮かび上がりました。 別に何も考えていないのに、1ページ目の途中から、いきなり彼女が目の前に現れるのです。 そうなると、彼女が全てを導いてくれる。 

 曲の類似も、ありません。 でも、本当にこういうことは突然現れるので、おもしろい。


 今回は、私にしては出だしがいつもに比べてオープンではありませんでした。 メロディーもただでさえテンポが遅めの私が、それ以上に遅いテンポ。 でも、凄く歌えていたので、それが心地よいテンポでした。 そうしたら、いきなり先週水曜日に観た、ロイヤルバレエの『マノン』のニァマイアのデ・グリューが目の前に現れました。 何が起こったのか?と一瞬あせったものの、いつもとはガラッと違うものができあがりました。 中間部は、第2幕第1場のデ・グリュー。 マノンに対する気持ちでいっぱい。 私は何も考えていないのです。 ただただ目の前に現れた人が私を導く。 私はそれに沿っていくだけ。

 

 これが、本番の面白さ。 もちろん、音符は決まっているし、練習でつくりあげるものもあります。 でも、本番にはそれまでになかったものが、突如現れる。

 このように、練習ではなかったことが現れるのはよくない、と日本では言われるようですが、私の師匠たちは評価してくださった部分です。 そして、私はそういう教育を受けてきました。 特に、Dr.Sからは!


 舞台からの影響、自然からの影響、絵からの影響。 練習室で練習しているだけでは得られないのです。


 次にこの曲を演奏する時には、何が現れるのか、今から楽しみにしています。


 今日はマズルカは遊びすぎたら、なんだかわからない演奏になりました。 これは反省。 


 

 久々にこの教会へいけて嬉しかったのですが、1年前には元気に歩いていたご婦人が今日は杖をついて歩いていたり、コンサートの担当をしている方も手術をした後で、今日はこられなかったり、2年位前からいらっしゃれなくなった方々がいらしたり。 大丈夫かしら?と思うこともたくさん。


 2年半前、ヴィザが取れなくて裁判になってしまったとき、その手紙が来た翌日くらいにここでのコンサートがあったことから、この教会のVicarが裁判所への手紙を書いてくださいました。 あの時のことはとっても感謝しているし、だからこそ、ここへは呼ばれる限りは演奏させていただきたい、と思っています。

 もう少しピアノの状態がよければ、言うこと無しなのですけれどね。

Posted on 2011/05/11 Wed. 05:04 [edit]

category: 音楽

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11

『マノン』 セーラ、 ルパート 

 今夜もオペラハウスでした。

 

 開演前、フォーイェに座っていたら顔なじみのおじさんがいらして、

「ダーリン、昨日こなかったでしょ。 とってもおもしろい舞台を見逃したよ」


 昨日、というのは5月9日のタマーラ・ロホ、カルロス・アコスタの『マノン』。 ギャリー・エイヴィスがムッシューGMをやったようで、あれは、芸術監督から注意を受けるのでは?というくらい凄かったそうです。

 第2幕でのパーティーの場面で、タマーラのスカートの中に手を入れる、胸を触る、しかもそれに答えて、タマーラは自らスカートをまくって彼に見せる、とか、とにかく面白かったそうです。 非常にDirty(とってもいやらしい?)GMだったそうです。

 

 彼らは再び木曜日に踊るのですが、帰り際、このおじさまに、

「次はいつ来るの?」 私が金曜日(ミックス・ビル)と答えると、

「ダーリン、駄目だよ。 木曜日に来なさい。 彼女を見て、どうやったらセクシーになれるか学びなさい」

と言われました。 私がセクシーでないのは、今に始まった話ではないし、今まで何人に言われてきたことか・・・

 そして、いつの頃からか、なぜかおじさんにダーリンと呼ばれ、セクシーになりなさい、と言われている私って・・・ いつからいじられキャラになってしまったのか・・・



 『マノン』 ケネス・マクミラン振付、 マスネ作曲

 

 マノン: セーラ・ラム

 デ・グリュー: ルパート・ペネファーザー


 レスコー: ティアゴ・ソアレス

 ムッシューGM: クリストファー・ソゥンダース

 マダム: エリザベス・マクゴリアン

 レスコーのミストレス: クレア・カルヴェート


 高級娼婦: ユフィ・チェ、 フランチェスカ・フィルピ、

         クリスティン・マクナリー、 シャーン・マーフィー


 踊る紳士: ヴァレリー・フリストフ、 リアム・スカーレット、 ダーウィッド


 顧客: トーマス・ホワイトヘッド、 アラスター・マリオット、 デイヴィッド・ピッカリング、

      エリーコ・モンテス、 アンドレイ・ウスペンスキ


 看守: エリック・アンダーウッド


 乞食のかしら: ジョナサン・ワトキンズ

 乞食たち: ヴァレンティーノ・ズチェッティ、 ジェームズ・ウィルキー、サンダー・ブロンマート、

        ルドヴィック・オンディヴィエーラ、フェルナンド・モンターニョ、 ジェームズ・ヘイ


 年老いた紳士: フィリップ・モスレー



 4月21日の最終リハーサルとほぼ同じキャスト。

 セーラ(日本だと、サラになっています)とルパートのダブル・デビューは厳密に言えば、7日土曜日でした。

 彼らは両方とも2008年にキャスティングされていたものの、セーラはリハーサル中に骨折、ルパートは直前に降板。 ルパートは2008年の『マノン』インサイト・イブニングで、ラウラ・モレーラ相手にリハーサルを観たことがあることを思い出しました。


 

 セーラは、どちらかというとタルト(tart)なマノンでしたが、彼女がどうしたいのか、最後まで私にはよくわかりませんでした。 

 デ・グリューをもてあそんでいた? 彼女は富み以上にムッシューGMに惹かれていた? 彼女は自分の魅力を最初から知っている。 だから、第1幕第2場のベッド・ルームのシーンで、ムッシュー・GMと兄のレスコーと踊る時に、レスコーにやらされているのではなくて、彼女自らが体を差し出している。

 

 彼女はきれいなのですが、もう一押しが足りない。 だから、第2幕第2場のベッド・ルームで、どこまで彼女の心がデ・グリューに向いているのかが伝わらない。 よって、私は第3幕の沼地のパ・ドゥ・ドゥにつなげることができませんでした。


 あとは、彼女は、音楽性が私とはあわない。 音のとり方が基本的に違うので、結構落ち着かない部分も。 


 辛口ですが、これが私が感じたこと。

 マノンは、ウィッグを使用しているものの、基本的に、元々のその人の髪の色に近い色のウィッグ。 だから、今回のキャストでは、セーラのみがブロンドのウィッグです。 ルパートもブロンドですから、それはそれは、絵になる二人でした。


 

 最終リハーサルは降板したルパート、土曜日のデビューはちょうど彼の30歳の誕生日でもありましたし、この役は彼がずっと踊りたい役でしたし、その日の舞台を観た方々からの評判は高かったので楽しみにしていました。

 

 デ・グリューの舞台への登場は、本を読みながら、本を数冊ぶらさげて、歩きながらです。 その時に黒い帽子をかぶっているのですが、帽子をかぶらずに抱えて登場。

 うぶな神学生、というよりも、ちょっと軽め。 女の子たちが寄ってきても、相手にはしないけれど、ちょっと興味がある風はある。


 ちょっと前まで、大根役者、といわれていたルパートが、様々な表情をするようになったことはとても喜ばしいし、正直あそこまであるとは、驚いたことでもあります。

 が、全体的に、私は二人が軽い火遊び的、途中の愛のパ・ドゥ・ドゥも二人が心の底から求め合っているようには見えませんでした。

 ただ、最後の最後、沼地のパ・ドゥ・ドゥの最後は、ルパートがあそこまで悲観にくれる泣き方をするとは思っていなかったので(もっとクールかと思っていた)、正直驚きました。


 踊りは、ずいぶん安定してきました。


 それにしても、第2幕のパーティーのシーンで、ムッシューGMとflirtするマノンを見ながら部屋の中を歩くルパート、何度もお酒のビンを手に取り、飲んでいました。 あんなにやけ酒のような飲み方をするデ・グリュー、私は初めて観ました。


 

 ティアゴのレスコーは相変わらず、調子が良かったです。 本当に普段からこれくらい踊れると良いのですが。

 とっても意地汚い男。 第1幕で乞食たちの踊りで、乞食のかしらがGMのジャケットのポケットから時計を盗んだ後、それを「まったく」といった感じにあきれてみているのに、直後、自分までGMのポケットを探っていました。 何も収穫は無かったようですが。

 

第2幕で、娼婦たちにGMが小銭を投げ、それを彼女たちが我先に!と飛びつくところでも、自分まで加わり、最後は、気がついたら、お金ではなくて、娼婦の女の子を両手に抱いていました。 しかも、目の前には、自分のミストレスがいるのに。 いったいどういう男なのでしょう?

 

 この場面、ズボンを穿いた女の子(彼女は、他の娼婦よりも高い)を踊っていたリヤーン、他の子に小銭を手渡すものの、自分では胸元にちゃっかり小銭を忍ばせていました。

 この場面、どこを見ればよいのか、目移りしてしまうので、多くを見逃してしまうのですが、本当に多くのことが繰り広げられています。


 書きたいことはたくさんあるのですが、書ききれません。 今回は辛口ですが、それでも、十分に楽しめ、一人ひとり(群舞のダンサー)がストーリーをつくりあげる、非常にロイヤルバレエらしい作品だな、と思わずにはいられません。


 

Posted on 2011/05/10 Tue. 06:42 [edit]

category: バレエ

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10

盛りだくさん、ロンドン横断の一日 

 夜遅くになったら真夏の格好では多少肌寒かったのですが、昼間は真夏のようなひざし、気温でした。


 今日は、お昼前から、バス、チューブ、オーヴァーグラウンドを乗り継いで、南ロンドンまで。

 途中で、宇宙船の駅(いったこともありませんが)のようなノース・グリニッジの駅で下車して、O2アリーナへ。

 私には、ミレニアム・ドーム、と言った方がわかりやすいです。

 あたかも工事中のように見えるのですが、巨大ドーム。

 

 写真をアップしたいのですが、電波が非常に悪くて、インターネットのつながりが弱いので、今日はアップできそうにありません。 また後ほど。

 

 友達のところへ行く途中なので、まだ購入していなかった、来月のロイヤルバレエの『ロミオとジュリエット』のチケットを購入。 一番安い席は完売。 迷ったのですが、せっかくなのでその1ランク上を購入。 O2は、窓口で買っても手数料が取られるので、驚きました。 だったら、ネットで買っても同じでした。 この点、オペラハウスは良心的。

 

 しかも、窓口が一つしか開いていないし、今日いた人は、とっても仕事ができない。 私の前に3人並んでいたのですが、私の番が来るまでに20分待ちでした。 


 それからバスに乗って友達の学校へ。 今日はお天気がよかったので、モダーンな建物、大きな窓に雲が映ってとっても素敵。 前に来た時は去年の2月で曇りか雨でした。

 シリアスなお話のお手伝いをして、それから、バスに乗ってセントラルへ。

 午後の混む時間かな?と思ったのに、空いていたので、40分ほど。 ブリティッシュ・ライブラリーへ行こうかな、と思ったのですが、本のオーダーの時間に間に合わない(ブリティッシュ・ライブラリーは、書庫から本を持ってきてもらう)ので諦めて、東に行くバスに乗って、久々に私の母校まで。

 

 ずいぶん久々なので(多分去年の9月以来)、ナイツブリッジのマンダリン・オリエンタルの隣の建物(マンダリン・オリエンタルの一部)がすっかりできあがっていて驚きました。


 友達の学校とは正反対の建物の私の母校。 

 やっぱりここへ来ると安心しますし、初めて見学へ来た時の事、色々なことを思い出します。


 図書館が閉まるまで2時間、久々に録音をスコアを見ながら聴きまくり、文献を大急ぎで斜め読み。 2時間があっという間で、全然目的を達することができませんでした。


 ある1枚のCDを聴いていたのですが、この曲はこのCD1枚しかなかったので、検索した時に、指揮者も何も確認しませんでした。 聴き始めて何秒か経ったら、初めて聴く曲なのに、体に入らない。 スコアを目の前にしているのに、耳が拒否。 曲ではなくて、演奏の問題。 もしや??と思って確認してみたら、私の大嫌いな指揮者の演奏でした。 彼の指揮は、カーディフ時代に何度も耳にしていますが、いつも相性が悪いのです。

 


 閉まる頃、「みゆきちゃーん!!」という声。 卒業して3年たつので、だいぶ知っている顔も減ってきているのですが、どうしているのか気になっていた日本人のMちゃんでした。 在学中、あまり日本人学生とは接しなかったのですが、彼女は学年は全然違うものの、とっても良い子だったので別。


 こうして、誰か知っている人に会うと、ほっとするものです。


 紳士(ゴードン)にお会いできるかな?と思ったのですが、今日はいらっしゃらなかったよう。 残念。

 

 というわけで、盛りだくさんな一日でした。 帰りは、久々にオックスフォード・ストリートをバスで通ったのですが、道路工事が凄いですね。

 ロンドンに住んでいるし、セントラルへも週に2、3回は行っていますが、私の場合、教えか、ロイヤルオペラハウス。 人の多さに驚きました。 

Posted on 2011/05/09 Mon. 06:24 [edit]

category: 日常

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09

ロイヤルバレエ、インサイト・イブニング(ミックス) 5月5日分 

 昨日も今日も、どのような格好ででかけるのがよいのか? 寒いのか暖かいのかよくわからない天候です。

 非常にイギリスらしい。


 ロイヤルバレエのロンドンシーズンもあと4、5週間で終ります。

 というわけで(いつもかもしれませんが)劇場通いが続いています。


 5月5日のインサイト・プログラムを。


 5月13日からはじまる、ミックス・ビルのうち、2作品についてでした。


 『Ballo Della Regina (王妃の舞踏会)』 バランシン振付

 

 これについては、4月18日のリハーサルの時にも取り上げています。

 同じく、このバレリーナ・ロール(プリンシパル)の役を初演(創った)、メリル・アシュレイによる指導、お話でした。

 

 まずは30分間、リハーサル。

 このバレエは、プリンシパル・カップル、 4人の女性ソロイスト、 12人の群舞で踊られます。

 このうち、4人のソロイスト部分のリハーサルでした。 が、1人は諸事情で来られなかったので、3人のみこの日は観せていただきました。


 メリッサ・ハミルトン、ベアトリス・スティックス・ブルーネル、エマ・マグワイヤ


 1人ずつ短いソロがあります。


 驚くのはベアトリス。 彼女は今年度(2010年8月)に入団したダンサー。

 アメリカ生まれ、スクール・オブ・アメリカン・バレエで勉強し、1年間パリ・オペラ座バレエスクールで勉強して、再びアメリカに戻って勉強してきたダンサー。

 クリストファー・ウィールドンのカンパニーにも参加していました。


 スクール・オブ・アメリカン・バレエ、といえば、ジョージ・バランシンが創ったバレエスクール。 指導したメリル・アシュレイもここの出身。


 ベアトリスは、まだロイヤルスタイルを身に着けておらず、普段は、マクミランでも、アシュトンでも違和感があります。 体型的にも、アメリカ系。

 が、このバランシン振付のソロでは、やはり勉強してきたスタイルだからでしょう。 とても入団1年目、とは思えない踊りでした。


 メリル・アシュレイの指導は細かい。 でも、前回のときもそうですが、こうしてバランシンに直接指導をしていただいていたダンサーの方の指導を見せていただけるのは、とても貴重です。


 今回のインサイトは、いつものオペラハウスのエデュケーション・マネージャーではなくて、外部のBBC3のプレゼンターもしていらっしゃる方が司会をしていました。

 この方が、続いて、メリル・アシュレイと30分の対談。

 前回と重複するお話が多かったですが。


 

 続いて、新作のお話。


 ロイヤルバレエ常任振付師のウェイン・マグレガーの新作、ライブ・ファイヤー・エクセサイズ (Live Fire Exercise)。

 なんと、この司会の男性、ウェイン、そして映像を担当する、ジョン・ゲラードの対談が1時間で、全く踊りをみせてもらえませんでした。 こんなことは初めてです。


 この内容については、別ウェブサイト、Before the Curtain Up (www.geocities.jp/balletinformation) に書きましたので、ここでは省略します。


 今まで、ラテン語の1単語のタイトルをつけることが多かったウェインが、今回は、わかりやすいタイトルの作品になっています。 しかも、マイケル・ティペット=クラシック作曲家の曲を使用。 どのようになるのでしょう? 全くみせて頂けなかったので、どのようになるのか、想像ができません。


 それにしても、毎度のことですが、ウェインはお話で使用する単語が珍しいものばかり。 結構知らない単語ばかりでてきました(まあ、私は単語を覚えるという勉強を全然していないので、当たり前といえば当たり前ですが・・・)。



インサイトでは取り上げませんでしたが、このミックス・ビルの3つ目の作品、クリストファー・ウィールドン振付のDGVは私の大好きな作品。

 金曜日が(13日の金曜日ですけれど・・・)とても楽しみです。



 別サイト(www.geocities.jp/balletinformation) にいくつか付け加え(ロンドンでのバレエ公演情報など)をいたしました。


 

Posted on 2011/05/08 Sun. 05:40 [edit]

category: バレエ

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08

『シンデレラ』 ユフィ、 セルゲイ 

夜遅くまで、暖かい一日でした。


 4月から続いているロイヤルバレエの『シンデレラ』、今日が最終日でした。

 昨年4月、11,12月、そして今回、と3回続けて上演されたので、もちろんキャストに惹かれて私は行っていましたが、やはりちょっと多かった感じが。

 次に上演されるのはいつになるのでしょう?


 『シンデレラ』 フレデリック・アシュトン振付 プロコフィエフ作曲

 

 シンデレラ: ユフィ・チェ

 王子: セルゲイ・ポルーニン


 アグリーシスターズ: トーマス・ホワイトヘッド、 ジェームズ・ウィルキー

 シンデレラの父: アラスター・マリオット

 フェアリー・ゴッドマザー: フランチェスカ・フィルピ


 ダンス教師: リアム・スカーレット

 仕立て屋: エリーコ・モンテス

 靴屋: ヴァレンティーノ・ズチェッティ

 ドレスメイカー: クレア・カルヴェート、 ジャクリーヌ・クラーク

 ヘアドレッサー: サンダー・ブロンマート

 宝石商: ケヴィン・エマートン


 春の精: エマ・マグワイヤ 騎士: フェルナンド・モンターニョ

 夏の精: オリヴィア・コウリー 騎士: ジョナサン・ワトキンズ

 秋の精: 高田茜 騎士: ダーウィッド

 冬の精: イッツィアー・メンディザバル 騎士: ヨハネス・ステパネク


 道化師: ジェームズ・ヘイ


 求婚者: デイヴィッド・ピッカリング、 ポール・ケイ


 スターたち: レティシア・ストック、 スクール生、ジェマ・ピッチリー・ゲイル、サビーナ・ウエストカム、

         ヤスミン・ナグディ、リヤーン・コープ、エルサ・ゴダード、ロマニー・パジャック、

         シャーン・マーフィー、クラウディア・ディーン、ラーラ・ターク、ピエトラ・メロ・ピットマン


 第2幕の客人たち:

 クレア・カルヴェート、 サンダー・ブロンマート、 カミール・ブレイチャー、 リアム・スカーレット、

 ナタリー・ハリッソン、 ジェームズ・バッチャー、 ジャクリーヌ・クラーク、 エリーコ・モンテス、

 ターラ・ブリジット・バフナーニ、 アンドレイ・ウスペンスキ、 ベアトリス・スティックス・ブルーネル、

 ヴァレンティーノ・ズチェッティ、 デメルツァ・パリッシュ、 ルドヴィック・オンディヴィエーラ、

 セリサ・ディウアーナ、 ケヴィン・エマートン


 

 楽しみにしていた、ユフィちゃんのシンデレラでした。 全体的に、12月に観た時よりも、ずっと演技力も増しましたし、ステップもはっきりしていました。

 

 彼女は、上体、腕の使い方がきれいなダンサーですから、そこに目が奪われます。

 第1幕の箒との踊りでは、箒を手にする時、その他、動作がだいぶ自然。

 全体的にイノセントな女の子。 


 音楽性豊かな彼女は、第2幕のヴァリアシオンで、途中怪しい部分はあったものの、最後のマネージュ(舞台を1周する)で、シェネで音楽にきちんとあわせてくる。 あのようなものを観るととても気持ちが良いです。

 

 セルゲイは、少々重かったものの、あのジャンプはさすが。

 彼は表現の面がまだ甘いので、一皮むけて欲しいです。


 今回、アグリー・シスターの妹役、4月23日にファースト・アーティストのジェームズ・ウィルキーがデビュー。

 姉役のトーマスはソロイストですから、キャラクターダンサーではない二人のアグリー・シスターズ。

 トーマスは12月に観た時よりもずっと自然だし、おもしろさがもっと出るようになりました。

 ほどよいボッシーさ。


 ジェームズは、第2幕の客人役がやたらとはまっています。 今回、初めて女装を見ました。

 とってもかわいらしい感じになるのかしら?と思っていたら、動作はかわいらしいのですが、顔はかなりきついメイク。 かなり化けています。


 彼ら(彼女ら?)は、これから楽しみにしています。


 カーテンコールの時、ジェームズには、大きな大きな花束。 トーマスには小さな花束。

 トーマス、即座にジェームズの花束を取り上げていました。

 ジェームズの隣にいた、道化役のジェームズ・ヘイが慰めていました。

 最後まで役でいる。 これが、ロイヤルバレエ。


 序曲が始まって、あれ?と思ったら、今日は4月の時と指揮者がかわって、音楽監督のバリーでした。 彼らしく、全体的に速いテンポ。 そして、いつもとは違うものが聴こえてきたりしていました。


  もしかしたら、付け加えるかもしれませんが、とりあえずここまで。

 毎日オペラハウス通い中です。


 5月13日からはじまるミックス・ビルのインサイト・イブニングが昨夜あったのですが、新作のマグレガーの作品、ライブ・ファイヤー・エクセサイズ(Live Fire Exercise)については、別サイト、Before the curtain up (www.geocities.jp/balletinformation) に書きました。

Posted on 2011/05/06 Fri. 06:28 [edit]

category: バレエ

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06

『マノン』 マリアネラ、ニァマイア 

楽しみにしていた、ロイヤルバレエのマリアネラ、ニァマイアのデビューの『マノン』でした。


 『マノン』 ケネス・マクミラン振付、 マスネ作曲


 マノン: マリアネラ・ヌニェス

 デ・グリュー: ニァマイア・キッシュ(日本語の表記だと、ネヘミアとなっているものが多いですが・・)

 

 レスコー: ティアゴ・ソアレス

 ムッシューGM: クリストファー・ソゥンダース

 マダム: エリザベス・マクゴリアン

 レスコーの愛人: クレア・カルヴェート


 看守: ギャリー・エイヴィス


 高級娼婦: サマンサ・レイン、 フランチェスカ・フィルピ

         ラーラ・ターク、 シャーン・マーフィー


 踊る紳士: ヨハネス・ステパネク、 リカルド・セルヴェラ、 リアム・スカーレット


 顧客: トーマス・ホワイトヘッド、 ジョナサン・ハウエルズ、 デイヴィッド・ピッカリング、

      エリーコ・モンテス、 エリック・アンダーウッド


 乞食のかしら: ヴァレンティーノ・ズチェッティ


 乞食たち: ジェームズ・ヘイ、 ルドヴィック・オンディヴィエーラ、 ジョナサン・ワトキンズ、

         アンドレイ・ウスペンスキ、 フェルナンド・モンターニョ、 ダーウィッド


 年老いた紳士: アラスター・マリオット


 大きい役では、マノン、デ・グリュー、レスコーの愛人、乞食のかしらがデビューの公演でした。

 今シーズン観た前2回の公演は小柄なマノン、デ・グリューだったので、今日は背が高い二人で、ずいぶんと違った印象の舞台でした。


 マノンのマリアネラは、やりたくてやりたくていた役なので、全身から喜びがあふれていました。

 最初の登場から、満面の笑顔。

 頭が空っぽではないけれど、世の中を知らない女の子、といった感じを受けました。

 イノセントな部分もあるけれど、色々なことに興味を示し、あまり考えずにそれに惹かれる、といったようにとれました。 決してタルトなマノンではありません(この部分は意見が割れるでしょう)。


 馬車から降りてきて、兄のレスコーに年老いた紳士を紹介する時には、その裏には、たくらみとか、何も無し。 全体的に、目の前に現れたものに興味を示し、それを、兄が操る、というか、兄のレスコーが妹を使っている、といった感じの舞台でした。


 1幕のデ・グリューのヴァリアシオンの最中、マノンは椅子に座ってみていますが、その時も、最初は何もわかっていない。 ただただ笑顔でみているだけ。 中間で、デ・グリューが彼女の手をとってキスをした後から、段々変わっていく。 

 この手にキスをする場面、ニァマイア演じるデ・グリューは、思わず手をとってそしてキスをしてしまった、といったような感じで、それがとてもよかったです。


 いつも、マリアネラは婚約者のティアゴとか、長く知っているルパートと踊ることが多いですが、今回は10月に『テーマとヴァリエーション』しか踊ったことがないニァマイア。 二人にとって初めての全幕バレエ。

 初めての全幕バレエがこのパートナリングが多く、そして演技力も必要な『マノン』、しかもダブル・デビュー、というのは非常に大変なのでは?と思っていたのですが、反対にそれがうまく働きました。

 マノンとデ・グリューはここで初めて出会うわけですし、リアリティーでの二人が親密ではないことが、舞台でもプラスに働いているように思いました。

 

 婚約者のティアゴが兄のレスコー、ということでどうなのだろう?と思っていたのですが、兄妹の親密さが出るので、これもプラスに働いたように思います。


第1幕、第2場の『寝室のパ・ドゥ・ドゥ』では、勢いもありますし、マリアネラが飛び込んでいた感じ。 心配していたパートナリングは1度目としては、上出来。 2度目のフリップで半分落ちましたが。 全体を通しても、大きなミスはこれくらいです。


 デ・グリューが出かけた後にベッドに飛び込むのは音と完全にぴったり(今シーズン、私が観たのは、ずれたものが結構ありました)。

 レスコーが来て、ムッシューGMとのやりとり。 彼女はとりあえず、目の前に出された豪華なガウンとネックレスに喜ぶ。

 あとは、レスコーがかなり操っている、というより、お兄ちゃんの言うとおりにする妹、といった感じに写りました。


 第2幕でマダムの館でのパーティーにGMと共に入ってきた彼女は、また目の前に現れた情景に目を丸くする。 デ・グリューの前を通る時には、彼の目は見られない。 でも気になるのです。 これは、この後の踊る紳士、顧客たちにリフトをされて彼らの間を行き来する場面でもそうでした。 デ・グリューが彼女に手を触れたら、彼をみることはできない。 だからといって、強い拒否でもない。


カードの場面では、デ・グリューが勝てるように、レスコーが、マノンに3枚のカードを渡します。

 その時、彼女は戸惑いがある。 悪いこと、とは一応思っているよう。

 

 第2幕第2場の『寝室のパ・ドゥ・ドゥ』は第1幕の時よりも、艶やか。 

 レスコーが手錠をはめられこの部屋へ入ってきて銃で撃たれる部分は、デ・グリューが彼女を捕まえていても、かなり激しく動いていました。 


 沼地のパ・ドゥ・ドゥの直前の幻覚を見る場面、マリアネラはいちいち反応していましたが、あんなに反応がある人、私は初めて観ました。


最後の沼地のパ・ドゥ・ドゥは、パッション。 ここでやっと、というか、リアルに二人の関係がそれまでよりも強いのを感じました。 多分からだの大きさもあるので仕方が無いのですが、死ぬ直前に飛び込む部分まで、走るのが少々力強いのが気になります。 もしかしたら、小さい人に比べて、あれくらいにしておかないと、空中で回れないのかもしれませんが。 

 


 楽しみであり、なおかつ不安でもあったニァマイアのデ・グリュー、第1幕はだいぶ緊張していましたが、物語が進むごとによくなりました。

 特に第2幕以降は、ずいぶんマリアネラに表情を引き出されていました。


 バレエ・アソシエイションの時も、3月末くらいの『シンデレラ』のリハーサルの時も、デ・グリューを踊るのを楽しみにしている、踊りたかった役の一つ、と言っていました。

 が、彼は今までカナダでも、デンマークでも、マクミランの全幕は踊っていません。

 ロイヤルバレエに来てからは、『白鳥』、『シンデレラ』の王子しか全幕を踊っていません。

 いきなりこの『マノン』。 しかも、マリアネラもデビュー。 ということで、プレッシャーがあったことと思います。


 第1幕では緊張はしていたものの、最初のヴァリアシオンは、大きいミスは無く、踊りきりました。

 それでも、マノンに対する気持ちはみえていました。

 元々、誠実で、おとなしそうな人なので、この役は似合う気がします。

 年齢は上に見えますが、実年齢はまだ20代。 マノンを演じたマリアネラと同じ年。


 第2幕でパーティー会場へ入ってきた時は、ぐでんぐでんに酔っているレスコーが相手にならない。

 レスコーが酔っ払いの踊りをしている時、デ・グリューは後ろで立っていますが、その時に娼婦の女の子たちが集まってきても、相手にしない。 レスコーのことを呆れてみているだけ。


 部屋に1人残されてのヴァリアシオン、この前あたりから、表情もよかったですし、伝わるものがありました。 あそこまでの感情、ニァマイアでは、初めて観ました。

 彼には、マノンしかみえていない、というのがわかります。


 本人の本当の人柄もあるのか、カードゲームでチーティングする場面では、本当に小心者、というか、落ち着かない。

 

 次の寝室のパ・ドゥ・ドゥではマリアネラも体当たりしていましたが、二人のパッションが徐々に強くなっていくのがみえました。


 第3幕、看守の部屋へ入ってくるタイミング、もう少し早いほうが良いと思います。

 思い切り看守を刺していましたが。


 沼地のパ・ドゥ・ドゥのあのリフト、背が高いマリアネラがやるとよけい怖く見えるのですが、あのサポートはきれいにきまっていたように思います。


 幕を追うごとにどんどんよくなっていったので、彼らが今回1度しかパフォーマンスが無いのが非常に残念です。 11月には3回踊る予定でいるので、それを楽しみにしています。


 

 レスコーのティアゴ、絶好調。 あんなによく踊るティアゴは初めて観ました。

 ずるいし、たくらんでいるし、妹を売る(使う)ことに全く抵抗も、躊躇もない兄。

 

 第2幕のパーティーで真ん中にお金が投げられ、娼婦の女の子たちがそこに群がる場面がありますが、ティアゴも一緒になって、しかも最後まで床にはいつくばっていました・・・


 

 通常、キャスト表に変更があると、スリップと呼ばれる、変更が書かれた細い紙がおいてあるのですが、私が行った時にはありませんでした。

 舞台を見ていたら、踊る紳士の2人は違うし、顧客も亮一さんの代わりにエリーコが。 

 しかも、高級娼婦の1人も違う。

 1度目の休憩の時に早い時間にはスリップがあったことを聞きました。


 第2幕でのマノンをリフトする場面、8人+GMとちょっとデ・グリュー。 その8人のうち3人が変更になった、ということは急遽大変だったと思います。 あそこは、きちんとリハーサルをしないと危険な部分なのです。

 顧客の1人のエリック、顔が白塗りだし、メイクが濃くて、一瞬、誰なのか全くわかりませんでした。


 

 ヴァレンティーノの乞食のかしら、やはり彼はみせることができるダンサーなので、初めてでも見ごたえが。

 

長くなりましたので、この辺で。

Posted on 2011/05/04 Wed. 06:19 [edit]

category: バレエ

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04

『不思議の国のアリス』テレビ観賞 

 教えの後、夜にセントラルロンドンに住む友達のところでテレビ観賞でした。

 

 4月23日にイギリスで放送された、ロイヤルバレエの『不思議の国のアリス』、私は観なかったので、録画してある友達が声をかけてくれたのでした。

 『アリス』にちなんで、カップケーキ(フェアリーケーキ)を持って行って、楽しい3時間ちょっとでした。

 

 彼女がイースターホリデー中にご実家に帰っていたり、その後は私もごちゃごちゃしていたのでゆっくり話すのは久々。 録画を見る前に、すでにおしゃべりが1時間。


 録画はファースト・キャストのもので、3月2日、9日のものをかなり混ぜてあります。

 第1幕最後の『花のワルツ』では、最初が2日のもので、途中から9日のもの。 通常はこのようなことはあまり気がつかないのですが、今回は、フラワーの1人を踊っているブライアンが3月5日に怪我をしているので、2日に踊って、9日は降板。 よって、急に途中からブライアンの代わりにトーマスになるので、とても変な感じ。

 第2幕のハートの女王の『バラのアダージョ』のパロディの部分も同じことがいえます。

 この部分は、ブライアンの演技が素晴らしかったので、彼の分で放送されてよかったな、と思います。


 もっとも、普通に観ればこのようなことは気がつかないと思います。 私たちは、こういうことばかり見ているから気になるのだと思います。

 でも、全く気がつかないように2つの公演をつなぎ合わせるのですから、技術って凄いですね。


 劇場で観た時よりも、テレビで観る方が自然なように思いました。

 もちろんカメラワークもありますが、特にアリスが小さくなったり大きくなったりする場面は、本当にアリスの大きさが変わったように思うのは、テレビ。 劇場でも巧みにしてありました。 が、やはり人間の大きさを変えるわけにはいきませんので。


 そして、何よりも、ハートの女王を演じた、ゼナイダ・ヤノフスキーの表情が素晴らしい。 劇場で観た時よりも、より近くで表情を細かく見られるので、友達と、ゲラゲラ笑いながらの観賞でした。

 

 『バラのアダージョ』でのジョナサン・ハウエルズの演技(ゼナイダは背が高く、ローズ・アダージョのパロディでは、背が低めの男性4人が彼女の相手をしているから、とても滑稽)、やはりうまい。


 

 観ている間中、しゃべってばかり。 あーだ、こーだ、と言いたい放題の私たちでした。

 

 この『アリス』に対しては、色々な意見がありますし、私も意見があります。

 でも、仕掛けもたくさん、誰でも知っているストーリー、このような作品が生まれたことは今のバレエ界にとって必要なのでは?と思います。

 これが、どれだけの間上演されるのかが、これからの注目ですが。

 とりあえず、ロイヤルバレエは来年再び上演回数を増やして行われることが決まっています。



 先週までは日本人の友達がロンドンにいたので、幕間は彼とおしゃべり。 今週はこのブログを読んでくださっていて知り合った方がロンドンにいらっしゃるので、彼女とお会いする予定。

 そして、来週からは年に何度かロンドンにいらっしゃるフランス人ご夫婦が来英。 

これに加えて常連さんのお友達。

 オペラハウスでおしゃべりばかりしていそうです。 幕間も全く飽きません。

 


Posted on 2011/05/03 Tue. 06:23 [edit]

category: バレエ

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03

ケンブリッジでのチャリティーコンサートのお知らせ 

 青空でしたが、風は冷たい一日でした。


 バンクホリデー・ウィークエンドも今日でおしまい。 明日からは通常に戻ります。 


 3月の地震、津波の後、多くの方々がチャリティーコンサートを行っています。

 私は、あの頃生徒のことで頭が一杯で、そのような活動を一切いたしませんでした。


 今回、ケンブリッジで毎年弾かせていただいている教会で同じように演奏している日本人の方からお声をかけていただいて、チャリティーコンサートをすることになりました。

 

 6月4日(土) 15.00 開演

 Emmanuel United Reformed Church, ケンブリッジ(フィッツウィリアム・ミュージアム並び)


 前半、私がショパン、リスト、チャイコフスキーの曲を40分ほど。 

 このような機会に、1曲お琴を弾いてもよいかな、とも思ったのですが、練習時間がとれないことと、お琴をケンブリッジまで運ぶ元気がないので、今回はやめました。

 そして後半にヴァイオリンとピアノのデュオで、ベートーヴェンのスプリング・ソナタ、バッハなどを演奏なさるそうです。

 全体で、1時間半ほどだと思います。


 入場は無料、義援金を募るそうです。


 主催してくださるピアニストの方の生徒さんもいらっしゃれるように土曜日の午後、とのことなので、お子様も大歓迎です。


 ポスターがちょっとみつからないのですが、見つかり次第、ここに加えたいと思います。

 

 もしケンブリッジ付近にお住まいの方、ご予定に加えていただけたら嬉しいですし、他の方にお声をかけていただけたら幸いです。


 また近くなりましたら、詳しいことを再び記載いたします。

Posted on 2011/05/02 Mon. 05:26 [edit]

category: 音楽

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振付 

久々に家でゆっくりした一日でした。

 というわけで、色々と読んだり、まとめたりする時間がとれました。


 新しいウェブサイトのために、これから冬までに観る予定のバレエを書き出していましたが、思っている以上に凄い数。 ロイヤルバレエ、そしてそれ以外のものがありますからね。


 色々な方と話したり、ブログを読ませていただいたりしてちょっと気になったことがあるので、書いておこうと思います。


 2月末にプレミアを迎えた、ロイヤルバレエの『不思議の国のアリス』、そしれそれ以外の新作もそうですが、振付についてです。


 何人もの方々が、「あのハートの女王は、まるでゼナイダ・ヤノフスキーに振付けられたみたいに彼女にぴったりだ」とおっしゃっていました。

 

 違います。 あの役は、彼女に振付けられているのです。 彼女がモデル、というか、彼女がいたからこそ、あのような振付ができあがったのです。

 まるで、彼女に振付けられたみたい、ではなくて、彼女に振付けられた、が正解。


 私の新しいサイトにも、各バレエ作品のページに初演者を記しています。 それは、初演者、というのがとても重要であるからです。

 

 色々なタイプの振付家がいますが、ロイヤルバレエの創始者のニネット・デ・ヴァロワのように既に彼女の中でどのような振りにするのかが決めてある人もいます。

 が、ウィールドン、その他、多くの振付家は、もちろん、おおまかなことは決めてあっても、実際に、ダンサーを目の前にして振付を行っていきます。

 ということは、その作品を創る時に、誰を選ぶかが非常に重要なのです。 振付家はダンサーからアイディアを得ることも多々あるのです。

 ダンサーたちは、初演者に選ばれたいわけです。


 5月13日から始まる、バランシン振付の『王妃の舞踏会(Ballo Della Regina)』を初演したメリル・アシュレイは、振付された当時、バランシンから、「ここで右足、左足、どちらを上げたい?」とか、「ここで回転を入れたいけれど、何が良い?」と聞かれたりもしたそうです。 そうなると、その人がより得意、好きなものが組み込まれることになります。


 『アリス』に話を戻すと、狂った帽子やを踊ったスティーヴン・マクレー、彼のタップの能力があったから、あれだけタップを組み込む振付になったわけです。

 

 もちろん、その後にその役を踊る人は、初演者の通りにしなくてはいけない、というわけではありません。

 振付は守る必要があります。 でも、それにどのように息を吹き入れていくのか、これもまた重要なこと。

 

 とても奥が深いのです。

 

 『アリス』、先日テレビ放送されましたが、私は見ていません。 

 iPlayerで30分間の製作過程だけはみましたが。 本編は時間が無く。

 と思っていたら、友達が声をかけてくれたので、明後日は彼女のところで録画観賞です。 


 1週間更新できなかった、Before the Curtain up (http://www.geocities.jp/balletinformation)やっと更新をしました。

 

Posted on 2011/05/01 Sun. 06:45 [edit]

category: バレエ

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