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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ロイヤルバレエ『マノン』 ロベルタ、 スティーヴン 

 月曜日以来のオペラハウスでした。

 

 『マノン』 ケネス・マクミラン振付 マスネ作曲


 マノン: ロベルタ・マルケス

 デ・グリュー: スティーヴン・マックレー

 

 レスコー: リカルド・セルヴェラ

 ムッシューGM: ベネット・ガートサイド

 マダム: ジェネシア・ロサート

 レスコーの愛人: ラウラ・モレーラ


 看守: トーマス・ホワイトヘッド


 高級娼婦たち: ユフィ・チェ、 小林ひかる、

           クリスティン・マクナリー、 フランチェスカ・フィルピ


 踊る紳士: ヨハネス・ステパネク、 ダーウィッド、 ジョナサン・ワトキンズ


 顧客: ギャリー・エイヴィス、 ジョナサン・ハウエルズ、 デイヴィッド・ピッカリング、

      エリーコ・モンテス、 アンドレイ・ウスペンスキ


 乞食のかしら: ルドヴィック・オンディヴィエーラ


 乞食たち: リアム・スカーレット、 ジェームズ・ウィルキー、 サンダー・ブロンマート、

        ヴァレンティーノ・ズチェッティ、 フェルナンド・モンターニョ、 ジェームズ・ヘイ


 年老いた紳士: アラスター・マリオット


 ズボンを穿いた女の子: リヤーン・コープ


 第3幕女性たち: セリサ・ディウアーナ、 ターラ・ブリジット・バフナーニ、 オリヴィア・コウリー、

            ピエトラ・メロ・ピットマン、 ナタリー・ハリッソン



 先週、21日に観た舞台とはまるで違う作品でした。

 今回、デ・グリュー、レスコーは21日と同じ。 この主要3人の中では、マノンだけが代わりました。

 21日に踊ったリヤーンと、今回のロベルタは、背の高さはそれほど変わりませんが、全く違う解釈のマノンを演じました。 比べることはできません。 それほど違いすぎます。


 ロベルタのマノンも2008年に観た時に記憶に残るものでした。

 今回は、それ以上。

 彼女の演じるマノンは、より原作に近いです。

 いってみれば、頭の中は空っぽ。 モラルとか、そんな言葉は彼女の中には存在しない。

 

「このおじいちゃん(年老いた紳士)ね、私のことが気に入ったんだって。 あ、このおじさん(GM)こんなに素敵なドレスをくれた!! 足を触らせてあげたら、きれいなものをくれるのね。 どんどん触って。 私って魅力的だもの。

 おじさんはお金持ちだけれど、この若いの(デ・グリュー)はちょっと貧乏ね。 でも、若いのも素敵ね。 これはこれでよさもあるし。たまには生真面目な男も楽しいわ! 

 おじちゃんとちょっと遊んでいるだけなのに、若いのはちょっとうるさいわね。 いいじゃない。 私はあなたのものではないのよ。 おじちゃんは豪華なものを私にくれるけれど、若いのはそうではないもの」

 

 要約すると、第2幕までのロベルタ演じるマノンからは、上のような言葉が聞こえてきそうでした。

 かなりの小悪魔。 あれを魔性の女、というのでしょうか。

 音大時代は、日本人の女の子は結構こういうのがいたものです。 先生との愛人関係、○○先生とあの人は関係をもった、とか、よく耳にしました。 私とは全く違うタイプです。


 原作では、確かデ・グリューの年齢は17歳、としてあるものの、マノンは、それより若い、という表現です。

 ケネス・マクミランのインタビューを読むと、マノンの年齢を16歳、という設定にしてあります。

 16歳の女の子、国によって違う。 もちろん人によって皆違う。

 ロベルタは小柄なこともありますが、10代にしか見えないマノンでした。

(よくよく考えてみたら、ムッシューGMを演じたベネットは33、34くらいだから、ロベルタと同じか、もしかしたら彼女のほうが実年齢は上かもしれません)


 第1幕で、二人が初めて顔を合わせる場面も、多分デ・グリューは彼女に興味はあったけれど、マノンは、その時に何かを感じた、ということは無し。

 皆が酒場の中に入って、二人が中庭に残されて、デ・グリューがマノンの前で踊る時、彼女は財布は座る時に椅子の背もたれのところに置いたし、別に最初はデ・グリューに対しての興味はありません。

 にこにこしてみているだけ。 でも、徐々に、少しずつ惹かれていく。

 

 二人が年老いた紳士の財布を持って、馬車に乗って出発(逃げる)する部分も、一瞬、財布を手にする時に戸惑いはあったものの、まあ、いいっか、といった感じ。

 これから何が起こるのかしら!! わくわくするわ!といった感じでした。


 第1幕第2場のベッドルームのパ・ドゥ・ドゥも、まさに若さのパッション。

でも、デ・グリューが出かけ、レスコーとムッシューGMがやってくると、デ・グリューのことなんて忘れてしまったのでは?といいたくなります。

 GMが持ってきた豪華なガウンに目を輝かせ、きらきら光るネックレスにうっとりとし。

 もう、この時点では、このお金持ちのおじちゃんにしか彼女の心は無い。

 

 この部分でのGMを演じたベネット、いやに怪しい雰囲気、言い換えれば、かなりの少女趣味のおじさん、といった雰囲気をかもし出していました。 きっと、ロベルタがあまりにも少女にみえたから、余計にそう感じたのかもしれません。


 ここで、GMに足を触らせたり、する時、そしてその表情、彼女はレスコーと共に、GMに対してお金を払わすためにそうしているわけではありません。 本能で自分の魅力、本当の姿(?)を知っている。


 第2幕でも、GMに連れられて素敵なドレスを着て入ってきたマノンは、誇り高い。 デ・グリューの前を通る時にも、あなただあれ?といった表情。

 この部分、マノンはGM,他の男たちと戯れているのですが、デ・グリューは娼婦の女の子たちに囲まれても、じっとマノンのほうを見ています。 

 あまりにも、マノンがデ・グリューを放っておくから、デ・グリューはいらだつ。 この部分、先日のリヤーンの時よりも、今日のロベルタの方が、スティーヴンにとって演じやすかったかもしれません。 デ・グリューはずっと部屋の中を歩いたり、立ったりしているだけなのです。


 第3幕のロベルタは、もちろん髪を刈られているし、メイクもずいぶん変えていますが、それでも、第1、2幕とは別人でした。 それまでのきらびやかな光を放っていた人とは、思えない。

 ここでは、彼女が欲しいのは、デ・グリューだけ。 やっと彼に対する、愛に気がついた。

 

 マノンが看守に犯された後、デ・グリューが看守を刺すのですが、その後、横たわっている看守をロベルタ演じるマノンは、何度も蹴っていました。


 最後の沼地のパ・ドゥ・ドゥは、もう力が残っていないはずなのに、それでも、必死にデ・グリューの腕の中に飛び込んでいく。

 最後に飛び込んで死ぬ部分は、とても自然。

 

 正直なことを言うと、私はロベルタの踊りがいつも好きなわけではありません。 特に3月に、ありえないほど酷い『白鳥の湖』を観ました。 でも、彼女のジュリエット、マノン、その解釈、表現力には目を見張るものがあります。 今回は、28日の舞台を観に行かなかったので、私が観るのは今日のみ。 彼女は来週から日本で、Kカンパニーの『ロミオとジュリエット』です。

 

 

 スティーヴンのデ・グリューは彼にとって3度目の舞台。 やはり初日よりも余裕が出てきました。

 いつもは野生的で、自信に満ちているスティーヴンですが、デ・グリューではそれが前には出ず、ナイーブで、誠実な神学生、といった雰囲気がかもし出されています。

 

 だからこそ、今日のようなロベルタのマノンとの第2幕のやりとりは、観ている側の心をえぐられるような気分になります。

 

 良い意味で、リヤーンとロベルタのマノンでは、デ・グリューがずいぶん違う人間になっているのがみえます。

 

 相変わらず、第1、2幕のソロでは、冴えた踊り。 音楽性があり、なおかつ、一つ一つのパ(ステップ)がクリア。

 

 

 リカルド演じるレスコーも、リヤーンが相手の時とはずいぶん違いました。 より、嫌な男。 

 第1幕で、乞食がGMの懐中時計を盗み、その部分をレスコーはみています。 「よくやった!!」といった表情をしているのに、GMが盗まれたことに気がつくと、乞食のかしらを捕まえてきて、GMの前に差し出します。 その時は、GMに良いような顔をする。

 この部分、レスコーを演じる人によって、だいぶ変わってきます。


 

 看守のトーマスは、最初第3幕で出てきた時から、嫌な男の雰囲気でした。

 マノンを目にしたら、彼女しか見えなくなる。

 レイプシーンも、力強い。 そして、目がおかしい。

 普段はとてもやさしい雰囲気があるトーマスなので、このような姿を見ると、戸惑いも。


 

 乞食のかしらのルド、前半はアティトゥード・トゥール(回転の一種)もきれいにきまっていたのですが、後半は少し崩れたか? 彼も良い人の雰囲気がにじみ出すぎて、このような役では、もっと違っても良いのでは?と思ってみていました。

  初日よりも、乞食の男たちのメイクがやたらと凄いものになっているように感じました。


 音楽は、看守のレイプシーン、その前の間奏曲は改訂されたものでしたが、パ・ドゥ・ドゥで今回の公演から抜けるようになっていたいくつかの旋律が再び戻っていました。 やはりあれはあったほうがよいです。


 長くなってきたので、この辺で。


次回は、これまでの2キャストとはずいぶん身長さもあるキャストです。

 マリアネラとニァマイアのダブルデビュー公演。

 そして、実生活でのマリアネラのパートナーである、ティアゴがマノンの兄のレスコーを演じます。

 楽しみであり、そして少し観るのが怖い公演ですが、キャストが発表された時から一番楽しみにしていた公演です。


 

 

Posted on 2011/04/30 Sat. 06:40 [edit]

category: バレエ

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30

Royal Wedding 

予想されていた大雨にはならなかったロンドンです。

 日本でもテレビでご覧になった方が多いかと思いますが、ロイヤル・ウェディング。


 きっとこのブログをお読みで、私がオペラハウスのチケット発売日、年に4回外に並んで徹夜していることを知っている方は私が沿道で徹夜したのでは?と思った方もいらっしゃるかと思います。 が、パレードも観に行っていません。 

 ものすごい人だったと思いますし、外国人観光客ばかりだろうな、と思ったのが理由の一つ。


 とはいうものの、基本的に野次馬なので、夜7時半頃になって、セントラルまで行ってきました。

 せっかく、ロンドンにいるのですからね。

 彼らが婚約した頃は、私は永住権の申請をした頃で、今日、ロンドンにいることができるのか、わからない状態でした。


WITH HOPE!!-110429-1 paper

 
 デイリー・テレグラフが沿道で売っていた結婚式特集の新聞。


WITH HOPE!!-110429-2 poster


こんなポスターつきです。

WITH HOPE!!-110429-3 westminster

 まずは、バスでウェストミンスターまで行って、そこからスタート。

WITH HOPE!!-110429 westminster side

 ウェストミンスター・アビー前には、こんな中継特設舞台も。

WITH HOPE!!-110429 big ben


 ウェストミンスター・アビーのすぐ後ろにビッグベンがありますが、回りには、ユニオン・ジャックが。

 (ウィリアムは、プリンス・オブ・ウェールズなので、一枚くらい、ウェールズの国旗があるかな、とも思いましたが、やはりユニオン・ジャックだけなのですね)

WITH HOPE!!-110429 westminster inside


 入り口が開かれていたので、中には入ることができませんが、ウェストミンスター・アビー。

 私は、毎年大抵クリスマスはここのキャロル・サーヴィスに参列しています。

 テレビでも聴こえたと思いますが、ここのクワイヤーは素敵な歌声ですし、素晴らしい音響です。

 私がここへ初めてきたのは、元ダイアナ妃の葬儀から2ヶ月弱経ったときのことでした。


WITH HOPE!!-110429 street

 ビッグベンから、トラファルガー・スクエアに向かう、パーラメント・ストリート。

 確か、ここをパレードで通ったはずです。

WITH HOPE!!-110429 horse

 ホースガード。

WITH HOPE!!-110429 to buckingham

 ホースガードを抜けて、広い道へ。 

 ところどころ、馬の落し物が落ちたままになっていました。

WITH HOPE!!-110429 buckingham

 バッキンガム宮殿へと続きます。

 

 宮殿近くで、柵がしてあり、警官もたくさん立っていて、どなたかが通る感じで、テレビ局も含め、カメラを構えていたので、私もあいている柵を探して、上に立っていたのですが(こういう時だけ、やたらと運動神経がよくなる)、しばらくして、他のルートを通ったので、ここは通らない、といわれてしまいました。




WITH HOPE!!-110429 bookstore


 帰りは、グリーンパークを抜けて、ピカデリーまで歩いたのですが、途中の本屋さんのショウウィンドウは、ウィリアムとケイト関連、そして結婚式関連の本がディスプレイされていました。

WITH HOPE!!-110429 louth


  番外編。 一昨日行った、ラウスの街のチャリティー・ショップのショウウィンドウ。 

 ロンドンよりもよっぽど、こうした感じのショウウィンドウが多かったです。


 コンサートの時にも、何人もの方からどこに住んでいるのか聞かれ、「ロンドン」と答えると、

「いいな~。 明後日はにぎわうだろうね」

といわれました。 


 ウィリアム王子は、お父さんのことを反面教師にして、素敵な家庭を築いてくれるといいですね。

 そのうち、オペラハウスでお見かけするでしょうか?

Posted on 2011/04/29 Fri. 04:12 [edit]

category: 日常

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29

我が家流の育て方 

 昨日は、15時45分にラウスをバスで出発、17時グリムズビー着。 グリムズビーで1時間半時間をつぶし(カフェは16時にはしまってしまうようなところなので、結局パブへ)、18時28分の列車。 乗り換えて、ロンドン・キングス・クロスに着いたのが予定よりも10分遅れて21時35分。 家に着いたのは22時30分。 途中、1時間半の待ち時間があったものの、6時間45分の旅でした。

 演奏も完全燃焼していたし、疲れ果てて、今朝は目が覚めても、体を起こすことはできませんでした。


 以前にも書いたように、私の母は学校から言われてやった、中学受験の時以外、勉強を見ない親でした。

 小学校に上がった時も、字が書けない状態でした。 まわりは、くもんとか、何やらで学校の勉強を先取りしていても、我が家は、学校は勉強を教えてもらうところ、という考えでしたので、わからないまま学校へ行きました。

 それでも、田舎の学校でしたし、小学校の勉強で困ることはなくすごすことができました。


 そのかわり、私が今、両親に感謝していることは、一人旅ができる人間に育ててくれたことです。


 車で出かける時には、母が地図をみて、混んだら抜け道、という風に、地図を見ることが当たり前の家でした。

 

 

 我が家は遊ぶことが好きな家なので、私が高校1年生の夏休みには、当時は姑も一緒に住んでいたので、5人分の予算(交通費+宿泊費)を言われて、私が自由に旅行の計画を立ててよい、となりました。

 ちょうど長崎のハウステンボスが話題になった頃で、愛知から北は全県行っているけれど、九州は行ったことがなかったのです。 だから長崎までの計画。 

 今のように、インターネットで簡単に時刻を調べたりできる時代ではありません。 JRの時刻表を駆使して、寝台車を使ったりしながら計画を立てたものです。

 結局、安い海外旅行の話があったので、私の計画は幻で終りましたが。


 中学生の時だったと思いますが、JR西日本で元旦のみ使える、一日乗り放題切符が発売された時には、クリスマスプレゼントがこれになって、青森まで元旦から日帰りしました。

 新幹線も使えたので、東京、盛岡間は新幹線を使い、あとはもう廃線になってしまったローカル線なんかも使いながら、ぎりぎりの乗り換え時間もあったりしながらの旅。

 前日におせち料理を作り終えて、おせち料理をお弁当箱に詰めて、新幹線の中で頂きました。 周りの方々はびっくりしていましたが。 我が家はこういう家なのです。



 まさかあの頃は親も私も、外国で1人で移動をするようになる、なんて思ってもいませんでした。 

 でも、あのように育ててもらったから、地図を見たり、時刻表を調べることが全く億劫ではありません。 もちろん、昨日の移動は疲れましたが、それでも、実は内心かなりエキサイティング。 知らないところへ行くこと、東洋人は私しか乗っていない(もっといえば、いわゆる白人イギリス人だけ)列車に乗ること。 

 1人で移動することが嫌ではないし、むしろ、楽しい。 

 

 こうしてイギリスで色々なところへ行って演奏すること、私にはとってもあったお仕事なのだと思います(これが、他の国にも広がればもっとよいのですけれどね)。

 

 在英13年目になるのに、未だに、湖水地方にも、ストーンヘンジにも、ストラットフォード・アヴォン・エイヴォン(シェークスピアの生地)にも行っていません。

 その代わり、ガイドブックに載っていないようなところにはだいぶ行きました。


 私は学校のお勉強は親に教えてもらわなかったけれど、生きていく術はたくさん教えてもらったな、と今になって思います。 大学に行きなさい、と言われたこともありません。 

 

 5月はいつも行っているケントと、昨年も行ったコルチェスターでコンサート。 6月はケンブリッジそして、ブライトンの隣町のホーヴ。 列車で1時間程度の場所が続きます。

 

 

Posted on 2011/04/28 Thu. 06:43 [edit]

category: 日常

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28

朝食、ラウス、そして道中 

私が昨夜泊まったB&B、6部屋あるところです。 外からの見た目は、ごく普通の住宅。 住宅地の中にあります。

 

 B&Bに泊まる時の楽しみの一つは朝食。 自分では朝からこんな料理はしませんし、イングリッシュ・ブレックファーストを毎日食べたら、確実に太ります。


WITH HOPE!!-110427 b&b breakfast room

 窓辺からみたブレックファースト・ルーム。 とってもモダンです。

 昨日着いた時には、真っ赤なチューリップが飾ってあったのですが、今朝はゆりにかわっていました。

WITH HOPE!!-110427 b&b breakfast room


壁側から見た感じ。 私が食べている間は、どなたもいらっしゃいませんでした。 

WITH HOPE!!-110427 breakfast

 これがイングリッシュ・ブレックファースト。 私はフライド・ブレッドを外してもらいました。 

 左から、ベイクドビーンズ、目玉焼き、焼きトマト、中央に、ソーセージとマッシュルーム、手前はベーコン。

 これ以外に、ブラック・プディングも定番です。 ブラック・プディングは私は実は食べられません。 何でできているのか知らなければ食べられたのかもしれませんが。 豚の血でできたものです。


 コンサートの朝から良く食べますね、私。 でも、これが活動原力。 8時前に朝食を食べて、1時半にコンサートが終るまでもちました。



 下の記事に書いたように、バスに乗って、ラウス(Louth)へ。

WITH HOPE!!-110427 louth james tower


 ラウスの街を歩いていると、この教会の塔が方向の目印でした。

 これは、セント・ジェームズ教会。 私が7月に演奏予定の場所です。


WITH HOPE!!-110427 louth town


このような、細い通りがいくつもあります。 お店の店先にはユニオン・ジャックが飾ってあるところが多くて、明後日に迫ったウィリアムとケイトの結婚式が楽しみなようです。 


 コンサートの後、1時間ほど街を歩いていたのですが、東洋人はみかけません。 

 しかも小さい街です。

 私はわからなくても、コンサートにいらしてくださった方々が道端でお声をかけてくれるので、ぼーっと歩くことはできませんでした。 これが、小さな街のよさでもあり、少々恥ずかしい部分でもあり。

 

WITH HOPE!!-110427 louth bus station


 これがバス・ステーションなのですが、4つほどバス停があるのに、どこ行きはどのバス停、といったような表示は全くありません。

 地元の人ばかりだからこれで平気なようです。

WITH HOPE!!-110427 bus stop


 途中のバス停。 掘っ立て小屋のようなバス停ですが、ロンドンのあの無機質のバス停よりもずっと風情があります。 まあ、これがロンドンにあったらそれはそれでおかしいですが。

 

 ちなみに、3年前のロンドンと同じように、次に止まるバス停の案内などは全くありません。 私は行きも帰りも出発駅から終点までだったので下りることを心配しなくて済みました。


 グリムズビーまで戻って、18時28分発の列車で、終点のニューアーク(Newark)へ。

 10分の乗り換え時間で、ロンドン行きの列車に乗りました。

 ロンドンまではあと45分ほどですが、徐行したり、止まったりしているので、時間よりも遅くなるでしょう。


 ニューアーク、と聞いてピンと来た方、地球ラジオの視聴者ですね。

 私はこの頃さぼり気味ですが、よく投稿していらっしゃる酒井さんのお住まいの街です。


 ニューアークまで乗った列車の車掌さん、切符のチェックにいらした時、テーブルに置いておいた、私が今日頂いたお花に気がつきました。

 「誕生日?」と聞いてくるのがイギリス人らしい。

 「ピアノのコンサートがあって、そこで頂いたの」

と答えたら、「列車の中にピアノがあったらよいのにね。 1時間、生演奏が列車の中で聞えるなんて、贅沢だよ」

とおっしゃっていました。


 その後も、通るたびにお声をかけてくださり、こういうところがロンドンには無い、イギリスのよさ。

 こういうのが嫌な人ももちろんいるとは思いますが、私はこういう部分がとってもイギリスらしいし、大好きな部分なのです。


WITH HOPE!!-110427 map


 今回の旅の私の相棒。

 愛用の道路地図。 路線も書かれています。

 この地図、この開いていない状態で、A3くらいの大きさがあります。


 2003年、日本の家族が私の卒業式の為に渡英し、車を借りて、コッツウォルドを周る時に私が買ったもの。

 バスに乗ったり、列車に乗ったら、別に地図を私がみなくても、目的地に連れて行ってくれるものですが、自分でどこにいるのかわからないと落ち着かない人なのです。 

 それで、これを持参。 普段から枕元に置いて、地図をみてばかりいるので、表紙はだいぶ痛んできました。

 私は車の免許を持っていません。 それなのに、地図だけ持っている、というのもこっけいですけれど。

 

 どのようなところへ行くのか全くわからずに、全く調べずに行った今回の旅(目的は今日のコンサート)でしたが、大満足です。

 今年の7月、そして来年以降も再びお声をかけて頂けそうなので、楽しみにしています。

 

 旅することが大好きな私は、もちろん疲れるけれど、全く苦ではありません。

 

Posted on 2011/04/27 Wed. 04:16 [edit]

category: イギリス 遠出

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27

ラウスでのコンサート 

朝は空気は冷たかったのですが、太陽が出ました。

 

 クリーソープスのB&Bを出発して最寄のバス停から乗り合いバスに乗って、約20分。 まずは、グリムズビーへ。 ここでバスを乗り換えて、30分に1本来るバスで、南へ20kmちょっと下ります。 途中で広い道から外れて、村々を周って50分後、ラウス(ウとオの間の音)(Louth)に到着。


 小さな町ですが、マーケットが開かれていてにぎわっていました。


 私はここのライブラリーの2階にある何とかルームでコンサート。


WITH HOPE!!-110427 louth library

 これがライブラリー。

 

 毎週水曜日にランチタイムコンサートをなさっているそうです。

WITH HOPE!!-110427  room


 ほぼ片づけが終っていますが、ここに、テーブルと椅子を並べてのコンサートでした。

 12時45分スタートのコンサート、10時半からリハーサル。 11時頃からお客様が来始めました。 気が早いというかなんと言うか。

 11時45分から、ランチがあったので、私はここでリハーサル終了。


 この会場がいっぱいになるくらい、多分100名近い方々がいらして下さいました。

 私がこの地域で演奏するのは初めてのこと。 それなのに、全く知られていない人の演奏も聴きにいらっしゃる。 これがこの国の凄いところです。


 プログラムは、


 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330

 チャイコフスキー: ロマンス ヘ長調 作品51-5

 リスト: 愛の賛歌

 ショパン: 幻想ポロネーズ


 アンコール、 シャブリエ: スケルツォ・ワルツ


主催者の方と演奏前に話していたら、妹さんかお姉さんが日本人と結婚して40年日本に住んでいるから、彼女も何度か日本へいらしたことがあるそうです。

 そうしたら、1人の男性から声をかけられて、日本語で挨拶をされました。

 

 作曲家の方で、毎年北イングランドのピアノ講習会にいらしているそうで、そこへ、東京から生徒さんを連れていらっしゃる先生がいらっしゃるそうです。 それで、日本語の挨拶を覚えたそう。

 演奏前なのに色々とおしゃべりをしていたのですが、もっとお話したい、と思う方でした。

 

 実は、今日はリハーサルがめちゃくちゃ。 あんなに弾けなかったことはありません。

 が、本番は物凄い集中力と創造力が働き、久々に完全燃焼。

 特にモーツアルトの第2楽章でかなり指のコントロールが利いて、今までになかった解釈ができたのが嬉しいこと。


 喜んでいただいたようで、特に、チャイコフスキーのロマンス、という曲を知ることができてよかった、とおっしゃってくださる方が多くて、私も嬉しい。

 あまり皆が弾かないけれど、素敵な曲はたくさんあるのです。


 もちろん、演奏しながら、あーあ、と思った箇所もあります。

 これはちゃんと練習します。

が、会場の皆さんが素敵な笑顔になってくださったり、お帰りになる時に笑顔でお声をかけてくださると、それ以上に嬉しいことはありません。

 この国では、出身地も、国籍も関係ない。 日本とはとっても違うところです。


 再びお声をかけて頂けそうなので、楽しみにしています。

 多少交通の便が悪いところですが、それでも行きたい、と思うところでした。


 このコンサート、17年前に始まったそうですが、なんと最初の考案者は日本人ヴァイオリニストの方だそうです。

 イギリス人と結婚してこの街にいらして、今主催している方々と一緒にこのコンサートシリーズを確立なさったそうです。 今は他の国に住んでいらっしゃるそうですが。

 まさか、ここでこんなに日本と関係があったり、日本を知る方とお話をするとは思ってもいませんでした。


 7月に演奏する教会を見てきました。

 とても音響が良いそうなので、楽しみにしています。

Posted on 2011/04/27 Wed. 02:22 [edit]

category: 自分のコンサート

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27

Cleethorpesに滞在中 

昨日までの夏日はどこかへ行ってしまったようです。


 昨日までの格好(夏)とはかわって、冬の格好に戻りました。 コートだけは、薄いものですが。

 朝、プールで教えてから、14時、ロンドン・キングス・クロス発、アバディーン行きの列車に乗って1時間半、最初の停車駅のドンカスター(Doncaster)で列車を下車。 12分の乗り換え時間で、同じホームから、今度はクリーソープス(Cleethorpes)行きの列車で1時間ちょっと、16時50分にクリーソープスに着きました。 本当は一つ手前のグリムズビー(Grimsby)に宿泊するのだと思っていたら、一つ先のクリーソープス、ということがわかりました。

 

 ロンドンから北方向です。 私の日本の高校の時に使った地図帳には、グリムズビーが載っています。

 リンカーンシャーになります。


明日のコンサートに備えてなのですが、本当は日帰りする予定だったのですが、朝、ロンドンから行くことが不可能(今夜夜中に出て、途中の駅で5時間待ちなら可能)なので、宿泊することになりました。

 ちなみに、明日はここから南に20マイル弱(13キロ位?)バスに乗ります。 明日行く街には列車の駅がありません。


WITH HOPE!!-110426-1 journey

 この時期のイギリス名物、菜の花畑。 列車の車窓から何度も黄色のじゅうたんがみえました。

 日本のテレビの『世界の車窓』が好きな我が家は、まさに、実録版『イギリスの車窓』です。
 ちなみに、アバディーン行きの列車はとっても混んでいました。 



WITH HOPE!!-110426-2 cleethorpe station

 これが、クリーソープスの駅。 終点です。

 ホームには屋根がありません。

 どこかマリーンな雰囲気ですよね?

WITH HOPE!!-110426-3 from the station

 それもそのはず。 プラットホームから見える風景です。

 わかりにくいですが、柵の向こうは海(川の河口)。 

 マンチェスターからずーっと西に行った海岸沿いの街です。

 

 B&Bへの行き方がよくわからなくて、昨日電話をしたのですが、とてもありがたいことに、駅まで車で迎えにいらしてくださいました。 歩くと10-15分くらい。 まだ小学生のお嬢さんたちがいらっしゃるご夫婦が経営している、素敵なところに泊まっています。

 

WITH HOPE!!-110426-5 beside


荷物を置いて、早速お散歩。 2時間半ほど歩いてきました。

 宿から歩いて2分で海です。

 こうして、道沿いにベンチが並んでいて、海がみえるようになっています。

 風が冷たくて、強いので諦めましたが、ここに座ってぼーっと海を眺めたらよいでしょうね。


WITH HOPE!!-110426-4 beach


 昨年、初めてイギリスで行ったビーチは、ブライトン。 海は素敵でしたが、浜辺が石浜でがっかりでした。

 が、今回は、さらさらの砂浜。 ですが、ちょうど引き潮だったのか、海がありませんでした・・・

 お天気が良かったら、裸足になって砂浜を歩きたかったですが、生憎今日はそのような天候ではありません。

 多分、私にとって8歳の時以来の砂浜です。


 鷗が飛んでいて、目で追うのが飽きないし、プライベート・ビーチ状態でしたし、風さえなければ、ここに寝転がっていたかったです。

 ちなみに、夏はとても混むそうです。


WITH HOPE!!-110426-6 shabby

 海辺に面した通りの商店街。 ちょっとシャビーな感じ。

 こうして、バルコニーがあるのは、海辺街らしい。


 夕方6時前でも、既にほとんどのお店が閉まっていました。

 人も少なくて、すっかりロンドンナーの生活をしている私には、カルチャーショック。

 ケントにいた頃(1年目)はこんな感じだったのですけれどね。


 やたらとフィッシュ・アンド・チップスのお店も多かったです。

 普段は食べない(魚は大好きですが、揚げ魚が苦手)のですが、ロンドンには無いような、トラディショナルなお店が多くて、夕食はこれにしてしまいました。 

 お店の方に伺ったら、イギリスでは海沿いの町(海がある街)にフィッシュ・アンド・チップスのお店が多いのは、トラディショナルなことのようです。


 私が持っている日本で買ったガイドブックにも、他の私が見た日本で発行されているイギリスのガイドブックにも、この街は載っていません。

 コンサートが無ければ、私はここへくることは無かったと思います。

 こうして訪れることができて、感謝です。

 でも、実は明日演奏する街の違う場所で、7月にも再びコンサート予定。

 7月に来る時に、再びこの街に宿泊するかもしれないので、楽しみにしています。

Posted on 2011/04/26 Tue. 04:18 [edit]

category: イギリス 遠出

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26

『シンデレラ』 セーラ、 ニァマイア 

 イースター・マンデーで今日までがバンクホリデー。

 明日から新学期が始まる学校と、明後日から始まる学校があります。 が、29日のロイヤル・ウェディング、5月第1周月曜日はバンクホリデーなので、再び金曜日からバンクホリデーウィーク・エンドになります。


 今夜はオペラハウスでした。 先週から『マノン』が始まっていますが、『シンデレラ』も来週まで続きます。


 『シンデレラ』 フレデリック・アシュトン振付、 プロコフィエフ作曲


 シンデレラ: セーラ・ラム

 王子: ニァマイア・キッシュ


 アグリー・シスターズ、: ギャリー・エイヴィス、 フィリップ・モスレー

 シンデレラの父: クリストファー・ソゥンダース

 

 フェアリー・ゴッドマザー: フランチェスカ・フィルピ


 ダンス教師: ジョナサン・ハウエルズ 

 仕立て屋: エリーコ・モンテス

 靴屋: ヴァレンティーノ・ズチェッティ

 ドレス・メイカー: クレア・カルヴェート、 ジャクリーヌ・クラーク

 ヘアドレッサー: サンダー・ブロンマート

 宝石屋: リアム・スカーレット


 春の精: エマ・マグワイヤ 騎士: フェルナンド・モンターニョ

 夏の精: オリヴィア・コウリー 騎士: ヴァレリー・フリストフ

 秋の精: ユフィ・チェ 騎士: ダーウィッド

 冬の精: イッツィアー・メンディザバル 騎士: 平野亮一


 道化師: ジェームズ・ヘイ

 求婚者: トーマス・ホワイトヘッド、 ポール・ケイ


 客人たち(第2幕):

 クレア・カルヴェート、 ジェームズ・ウィルキー、 カミール・ブレイチャー、 サンダー・ブロンマート、

 ナタリー・ハリッソン、 ジェームズ・バッチャー、 ジャクリーヌ・クラーク、 エリーコ・モンテス、

 ターラ・ブリジット・バフナーニ、 ジョナサン・ワトキンズ、 ベアトリス・スター・ブルーネル、

 ヴァレンティーノ・ズチェッティ、 デメルツァ・パリッシュ、 ルドヴィック・オンディヴィエーラ、

 セリサ・ディウアーナ、 マイケル・ストーイコ



 このキャストを観るのは実は3回目。 今回が一番良かったように思います。 王子を踊った、ニァマイア、今年度入団しましたが、彼の場合は、回数を重ねる毎に良くなっていくのが良くわかります。 

 最初からよくできるのが一番良いことはわかっています。 でも、私自身もアーティスト。 私も演奏を重ねる毎にどんどん良くなるタイプです。 なので、1回目はどうなるのか、多少どきどきしながら観る必要があるニァマイアの成長(?)を見守る係りになることにしました。

 私は人が変わっていく(良い意味で)姿を見るのが好きなのです。


 セーラは最初の2回は足裁きも冴えず、表情も乏しかったのですが、特に今回は第1幕のヴァリアシオンで、やっとステップが見えましたし、第3幕、ガラスの靴を王子の前で履いてから、その後に王子に向ける表情が、よかったです。

 が、第2幕、王子と手を取り合って、舞台中央で立ち、その周りを客人たちが踊る場面で客人に向ける目が、

「あら、もっと良い男、いないかしら??」と取れるような目でした。


 第1幕は、ステップ・シスターズに対して、多少冷ややかな目でみています。

 お父さんといるのが幸せ!といった感じのシンデレラでした。

 

 彼女は立ち姿も美しいし、全体的にきれいなのです。 が、私には何かが足りない。 私は『がんばっています!!』といったような踊りには全く興味がありません。 自然であり、なおかつ意思があり、その人の最大限を出しているような踊り、これが私が好きなもの。

 


 ニァマイアは10日にデビューした時、第2幕の舞踏会で、誰もいなくなった広間にシンデレラを探しにきて、中央の階段を駆け上るところで、なんと、階段に躓いて転びました。 劇場中の目が彼に向いている場面です。

 よって、毎回、階段のところに王子がくると、見ているこちら側が不安になってしまうようになりました。 が、その後は、そのようなことはなくています。

 

 ニァマイアはどちらかというと、おとなしそうで、ジェントルで、ノーブル。

 舞踏会の会場に入ってきた時には笑顔。 それから、彼が回り技をみせて、そこにアグリー・シスターズが転がり込んできて、彼女たちの姿を見たら、ちょっと嫌そうな顔になり、シンデレラが入ってきたら、もう彼女しか見えなくなる。

 少しずつ変わっていく表情の変化を見られるようになりました。

 踊りは、最初はよかったかな?と思っていましたが、ヴァリアシオンの最後は、腕が下がってきてしまっていたから危なっかしい。

 

 二人の第2幕のパ・ドゥ・ドゥは、難しい箇所(女性が男性のところに走ってきてアラベスクでたってプロムナード。 そして、そこから、そのまま降りずにピルエット(支えあり))で10日は失敗。 12日は、セーラは最初からピルエットを諦めていたようで、より難易度が低い失敗しないストゥニュー(両足をついて回る)にしていました。 今日はこれがとってもきれいにいきました。 思わず私は拍手をしそうになりました。

 もちろん、1度目で成功するのが大切。 でも、10回成功していても、11回目で失敗する時もある。 甘い、といわれるかもしれませんが、これが生の芸術なのです。 大切なのは、失敗した後にどうするか。 日本で大人気のダンサーは失敗したら、その後、キャラクターがなくなってしまいます。 失敗しても、そのままその失敗を引きずらずにキャラクターに戻ることの方がもっと大切です。


 第2幕の最後、12時の鐘が鳴り終わると同時に、元の姿に戻ったシンデレラが階段を駆け上って、階段の上で、ガラスの靴の片方を落とします。

 王子は彼女を追いかけて階段を駆け上がり、シンデレラが走っていった方向を見て、それから落ちている靴に気がつく、という場面があります。 

 階段を上がった王子は、その場でシンデレラが走っていった方向を見ることが多いのですが、ニァアマイアは彼女を追って少し走ってから、再び中央に戻ってきます。 だから、靴に気がつくのもとっても自然な動作です。


 アグリー・シスターズ、特に姉役のギャリーは、やりたい放題やっていました。

 非常にボッシーな姉です。 

 

 第2幕の舞踏会で、求婚者と踊る場面があります。

 姉の踊りで、途中、背の高い(格好良い方)求婚者を真ん中に立たせて、手を横に上げさせて、『眠れる森の美女』第3幕のグラン・パ・ドゥ・ドゥであるような、男性が女性を片手で支えるポーズ、をやろうとするのですが、求婚者は彼女が手に触れるか触れないかの時に、手を口に持っていって咳をして、姉は躓いてでんぐり返し、といったことをギャリーがアグリー・シスターを演じる時にはやっています。

 トーマスがこの求婚者をやる時には、ギャリーとのタイミングがぴったり。 

 大いに笑わせてくれました。


 四季の精で、やっとユフィちゃんの秋の精をみられたのが嬉しいです。 友達に言わせると、前回の方がよかったそうですが、それでも、やっと音楽にあった踊りを見ることができました。 そして、彼女は一つ一つの動作に意味が出てきたので、枯葉を集める動作、枯葉が風で巻き上げられている動作がやっとわかりました。


 イッツィアーの冬、今回が一番良かったのですが、音楽が速過ぎます。 この指揮者、良い音は出すのですが、テンポがかなり毎回まちまち。 別にダンサーの意思に沿って、というわけではありません。

 彼女にはもっとゆっくりであのメロディーに多少ルバートをかけた方が良かったように思います。

 この冬の精の難しい部分は、後半。 後半は雪解けように、ただただ、ぐるぐる回っているのです。 それまでは氷のような踊り(音楽はとても美しいのですが)。 イッツィアーは最後まできつい表情で踊っていたのですが、後半のとける部分は多少表情も緩めていった方が良いのでは?と私は思います。


 夏の精のオリヴィア、私は今まで彼女のこの踊りは見逃していました。

 前半は、あら!!と思うほど良かったのですが、後半から本人もわからなくなってしまった?といったような感じ。 でも、この踊りに求められる、『Lazyさ、けだるさ』が出ていたように思います。


 ゴッドマザーのフラン、彼女はアシュトンにぴったりな、美しい上体の使い方の持ち主。 彼女の雰囲気もあって、本当に彼女についていけば、舞踏会にいける、ように思います。 今日はヴァリアシオンでの足捌きが怪しくて、彼女の場合、それがよくなったら、一気に良くなるのに、と思います。


 道化師のジェームズは、11月にデビュー予定でしたが、この役のリハーサル中、足を骨折。 先週デビューしたのですが、私は見逃したので、やっと観られました。

 今まで観た道化師の中で、一番クリアーなテクニック。 元々小柄でテクニックの持ち主ですので、この役はぴったりなように思います。 もう少し存在感が出たらよいですが、それは経験を重ねて出てくるものだと私は思っています。

 

 というわけで、私のシンデレラ観賞はあと1回残すのみになりました。

Posted on 2011/04/25 Mon. 06:10 [edit]

category: バレエ

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25

ハッピー・イースター!ヴィクトリア・パーク 

今日はイースター。

我が家の方のスーパーマーケットは閉まっていますが、クリスマスの時とは違って、開くお店も多いです。

私は午前中から教え。 昨日ホリデーから帰ってきた生徒によると、クロアチアよりも、ロンドンの方が暑いそうです。


 今年はとても遅いイースターです。

 キリストが復活した日。

 本来は、一昨日の金曜日、グッド・フライデーにホット・クロス・バンを食べますが、この暑さで、あの重い味のパンを食べる気にはなれず、珍しく食べていません。 本来はすきなのですが。

 

 帰りに、バスを途中下車して、ヴィクトリア・パークへ行ってきました。

 この辺りでは大きな公園です。


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 もう藤の花。

 私の家紋は下がり藤ですし、小学生の時に衣装、鬘つきで『藤娘』を踊らせて頂いたので、藤の花は特別。

 今でも藤を見ると、小道具の藤の大枝の重さを思い出します。

 今の私からは考えられないくらい細かったのですが、背が高かったので、大人物を使わなくてはいけなかったので、あの頃の私には鉄を持って踊るような感じでした。 最後は藤の枝を一振りしてポーズをとりますが、とても自分では回せなくて、後見さんがやってくださったものです。


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 こんなに大きな藤棚?です。

 私の家から駅へ行く途中にも、家の玄関にかかるように藤が植えてあるお宅があったりして、結構イギリスでも藤の花は多くみかけます。

WITH HOPE!!-110424 victoria-3


 日曜日のお昼過ぎ、ピクニックを持ってきている人もいれば、1人で芝生に寝転がって本を読んでいる人も。

 子供の遊具があるところは、結構混んでいました。


 冬の間太陽が出ないイギリス(ヨーロッパ)では、太陽が出ている時には太陽に当たらなくてはいけません。

 私は最初の1、2年目はこれについて理解できなかったのですが、今では太陽が出たら、外!!という感覚になりました。

 ただ、この気持ちが良い太陽の下で、私が今日バッグに入れてあった本は、『マノン・レスコー』。

 こういう日は、もう少しすがすがしい本を読みたくなりました。


 バンク・ホリデーは明日まで続きます。

 そして、3日おいて、再び4日間のバンク・ホリデー。

 バンク・ホリデーが少ないイギリスにおいて、珍しいことです。




 Before the Curtain up いくつか写真リンクを加えました

Posted on 2011/04/24 Sun. 05:10 [edit]

category: パーク

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24

ロイヤルバレエ、 ドラフト・ワークス、 リハーサル 

 真夏日でした。 昨年のロンドンの8月よりも暑いかもしれません。

 夕方、雨が降ったようですが。


 今日は、午後からオペラハウスの地下のリンバリー・ストゥディオ・シアターにて、ロイヤルバレエのドラフト・ワークス・リハーサルでした。

 これは来週行われる公演ですが、その最初の舞台リハーサル、といった感じで、場当たりからやっていました。


 このチケットは、先々週、アップルストアで行われた、ロイヤルバレエのイヴェントにいた人で、希望する人はオペラハウスに電話をして、先着100名ちょっとに無料で配られる、というものでした。


 私は、毎年、このドラフト・ワークスの公演を非常に楽しみにしているのですが、今回は、チケットは手に入れてあったものの、コンサートと重なってしまいました。 当日移動する予定でいたのですが、前日に行かないと、途中の駅で夜中5時間待ち、ということがわかりました。

 

 ドラフト・ワークス、というのは、ロイヤルバレエのダンサーなどが振付けた作品を発表する場です。

 例年ですと、あらかじめ冬に、ファースト・ドラフトといわれる、まだ振付段階での発表を行い、そこで選ばれた作品がリンバリーで上演されます。

 今年はカンパニーが忙しかったからかもしれません。 ファースト・ドラフトが行われませんでした。


 2時間半、5つの作品を30分ずつリハーサルするのを観ました。 場当たりをして、一度作品を通す、といったやり方です。 私たちは途中で退場しなければなりませんでしたが、リハーサルはまだまだ続くようです。

 

 特にプログラムが配られるわけではないのですが、私が判別した限りで、書き残しておきます。

 

 1つ目:

  ロイヤルバレエのダンサーではない方の振付

  

  イッツィアー・メンディザバル、 トーマス・ホワイトヘッド、

  カミール・ブレイチャー、 ポール・ケイ、

  高田茜、 サンダー・ブロンマート


 音楽は?? 女性もソフト・シューズ。 

 コンテの動きが中心。

 一つ一つに意味があるトーマスの動きが目立ちます。


2つ目:

 ロイヤルバレエのダンサーでは無い女性の振付


 ラウラ・モレーラ、 (パートナー不在)


 ピアノソロです。 曲はイージー・リスニング系だと思います。

 トウシューズは履いていたものの、それほど立ちません。 

 これもコンテの動きが強い。


3つ目: 

 ファースト・アーティストのシャーン・マーフィーの振付


 ラーラ・ターク、 トーマス・ホワイトヘッド


 最初音楽が鳴った時、びっくりするような電子音楽でした。

 トウシューズの作品。

 テンポが良い作品のように思います。

 私が覚えている限り、シャーンの作品は初めて観るように思います。


4つ目:

 ファースト・アーティストのエリーコ・モンテスの振付


 ラウラ・モレーラ、 リカルド・セルヴェラ、

 エマ・マグワイヤ、 リアム・スカーレット、

 ジェマ・ピッチレイ・ゲール、 フェルナンド・モンターニョ、

 レティシア・ストック、 ダーウィッド


 曲は、バッハのシャコンヌ ト短調

 基本クラシックです。

 エリーコの作品は今までにいくつも観ていて、毎回クラシックの音楽を用いて、クラシックの語法での振付をしていました。 彼の作品は結構印象に残っているものが多くありました。

  昨年のドラフトの時には、ジョン・アダムズのミニマリズムの曲を使って、女性1人、男性4人のただただ動いているだけで、何をしたかったのだろう??というような作品を振付。 良い意味とは反対で、忘れられない作品です。

 今年は、再び元に戻したようです。 ただ、クラシックの作品、というのは、この中にどれだけ自分の言葉を入れるのか、やはり難しいな、と思います。

 フォーメーション、その他、アイディアは好きでした。

 

 ラウラ、リカルドのようなベテランダンサーたちが入ると、それだけで作品が引き締まります。


5つ目: 

 アーティストのヴァレンティーノ・ズチェッティの振付


 ヤスミン・ナグディ、 セルゲイ・ポルーニン、 サンダー・ブロンマート


 曲は、フランクのヴァイオリンソナタ イ長調 より第4楽章

 私の大好きなの一つです。 ピアノパートが非常に難しいので、ピアニスト友達の間では、『ヴァイオリンの旋律付きピアノソナタ』とタイトルを変えて欲しい、と話題になります。

 基本、かなりクラシックな作品です。


 音楽的に、第4楽章だけでも、様々な雰囲気が含まれているのですが、曲の最初はピアノとヴァイオリンでカノンで始まります。

 女性を挟む形で、左右に男性が立ち、このカノンをうまく振付に応用していましたが、この曲はフレーズが難しいな、と思いました。

 ただ、ヴァレンティーノも音楽性豊かなダンサー。

 音楽的には良い作品です。


が、昨年のエリーコと同じ(あれよりはましですが)で、少々ダンサーを動かしすぎ。 あまり動かしすぎると、結局何を言いたいのかがわかりにくくなります。


 次にルドヴィっクの作品の準備をしていましたが、一般の人たちが観られるのはここまで。

 本番を観られないので、残念な気持ちで会場を出ました。


 毎度のことながら、このようなものを観ると、振付の難しさを実感します。

 私はクラシック系の言葉で振付けられた現代作品の方が、どちらかというと好きです(だいぶマグレガーの作品も楽しめるようになりましたが)。

 クラシック、ネオ・クラシックの作品で、自分の言葉をきちんと入れる。 一番難しいことかもしれません。


 色々と書きましたが、このリハーサルを公開してくださったこと、感謝です。

 今日観られなかった作品、気になります・・・

 

Posted on 2011/04/23 Sat. 05:35 [edit]

category: バレエ

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23

『マノン』 リヤーン、 スティーブン、 リカルド 

 今日はグッド・フライデー。 今日から月曜日までが、実質的にイースターの連休です。

 

 昨晩の『マノン』、今まで観た中で、一番でした。

 昨日から始まって、6月4日まで、8キャスト、15回公演が行われる予定ですが、1回目であれだけのものをみせられると、無気力になってしまいます。


 『マノン』 ケネス・マクミラン振付、 マスネ作曲(マーティン・イェイツ編曲)


 マノン: リヤーン・ベンジャミン

 デ・グリュー: スティーブン・マックレー

 レスコー: リカルド・セルヴェラ


 ムッシューGM: クリストファー・ソウンダース

 マダム: ジェネシア・ロサート

 レスコーの愛人: ラウラ・モレーラ

 

 看守: ギャリー・エイヴィス

 

 高級娼婦: サマンサ・レイン、 小林ひかる、

         シャーン・マーフィー、 ラーラ・ターク


 踊る紳士: ヴァレリー・フリストフ、 ダーウィッド、 ベネット・ガートサイド


 顧客: トーマス・ホワイトヘッド、 アラスター・マリオット、 フィリップ・モスレー、

      平野亮一、 ヨハネス・ステパネク


 第2幕のズボンを履いた女の子: アイオーナ・ルーツ


 老いた紳士: ジョナサン・ハウエルズ


 乞食のかしら: ポール・ケイ

 乞食たち: リアム・スカーレット、ジェームズ・ウィルキー、ジョナサン・ワトキンズ、

        マイケル・ストーイコ、アンドレイ・ウスペンスキ、エリーコ・モンテス


 第3幕の女性たち: 金子扶生、 ターラ・ブリジット・バフナーニ、 クレア・カルヴェート、

             ベアトリス・スティックス・ブルーネル、 ナタリー・ハリッソン



 前回、2008年上演時に、私が一番気に入ったマノンはリヤーン・ベンジャミンのものでした。

 もちろん、キャリアが長い方ですから、それまでの経験を重ねた上での舞台です。

 47歳の彼女、少し顔に年齢が出るかな、というときもありますが、それでも、彼女の演技力がそれを消します。


 マノンに関しては様々な解釈をすることができます。 修道院へ送られる途中だけれど、彼女は行きたくない。

 自分が娼婦としての素質を最初から知っている人と、そうでない人、まずは2通りの解釈ができます。


 昨日のリヤーンは、自分の身を売る、というか、老いた紳士に自分にお金を払わそうとしている。

 でも、そのことに対しての悪意とか、モラルはどうかなんてことは、全く無し。

 彼の財布を受け取って、皆が居酒屋の中へ入っていって、マノンが椅子に座り、デ・グリューが踊る場面。

 リヤーンはその財布を最初は大事そうに抱え、その後ひざの上に置いて、その上に両手を乗せる。

 段々、デ・グリューに惹かれていき、彼に、手にキスされた後は、その手の甲に自分の唇をのせ、段々、財布から手が離れる。

 最後、デ・グリューが自分の前に跪く時に、その財布を地面に放す。


 この部分で、彼女は、それまではお金、富みを望んでいたけれど、それよりもデ・グリューへの愛が強くなったことを表しています。


 続いてのベッドルームの場面は、パッション。 とてもとても47歳の女性にはみえません。

 

 デ・グリューが出かけ、レスコーとムッシューGMが入ってきて、ムッシューが彼女に、豪華なガウンと、きらきら光るネックレスを与えます。 彼女は一瞬はうれしそうにする。 でも、彼女が欲しいものはこれらではない。

 もちろん、彼女がすべきことは知っています。 だから、ムッシューに挑発することもする。 いや、挑発ではなくて、自分がすべきことをしているだけなのかもしれません。


 第2幕で、マダムの館でのパーティーの場面、ムッシューに連れられて入ってきたマノン、誇り高い顔ではありません。 どこかさびしげ。 デ・グリューに向ける眼差しも、ごめんね、といっているように見えました。

 舞台向かって右側手前のテーブルのところで、ムッシューは座るのですが、隣、または自分の膝の上に彼女を座らせます。

 その時、リヤーンは、ムッシューに対しては笑みを向けているけれど、絶えず、反対側にいる、デ・グリューのことを気にしています。 ムッシューに足をなでられても、デ・グリューしか見えていない。


 この部分でこのような解釈をするのを、私は初めて観ました。

 だからこそ、一番最後の沼地のパ・ドゥ・ドゥがより意味が強いものになりました。

 

 第3幕で、港に着いた時、すでにかなり憔悴しています。 看守にレイプされる時も、抵抗はするけれど、もう力も残り少ない。

 だから、沼地のパ・ドゥ・ドゥでは、徐々に力が無くなっていき、最後のジャンプしながらのリフトで、デ・グリューの腕の中で亡くなる時、非常に自然でした。

 このバレエで一番つらいのは、マノンが亡くなった時。デ・グリューは彼女を床に寝かせるものの、まだ彼女が亡くなった事には気がついていないのです。 彼女の顔に手を乗せたり、腕をさすったり。 亡くなっていることを気がつかないのを観ているって、非常に心苦しいことです。


 

 デ・グリューのスティーブン、本当は28日にロベルタ・マルケス相手にデビューする予定でしたが、リヤーンの相手のエドワード・ワトソンの怪我により、デビューが早まりました。

 第1幕のヴァリアシオン、テクニック的にも素晴らしいものを持っていますから、非常に安定していました。


 実際、リヤーンとスティーブンは親子ほどの年の差です。 が、それをあまり感じさせない(スティーブンは、リヤーンよりも一つ年下の都さんと昨年度は踊っていましたしね)。

 今までのスティーブンは、うまいですし、キャラクターも考えているのがよくわかったのですが、今回は今までよりも一皮向けたように思いました。

 より観客に伝わるようになりました。


 が、今回は私はリヤーンにひきつけられすぎて、そこまでスティーブンの心理変化を読み取れなかったのが事実です。


 リカルドのレスコーは、前回上演時には見逃しているので、今回が初めて。

 きれの良い気持ちが良い踊り、キャラクター、興味深いものがありました。

 足首さえ伸びれば、もっと良いのですが。

 第2幕で、マダムのパーティーにデ・グリューと入ってくる時、レスコーは既に酔いつぶれています。

 その酔いつぶれ方がかなり凄くて、酔っ払いの踊りでは、本当に酔っているのか?というようなものをみせてくれました。

 愛人とのパ・ドゥ・ドゥも、踊りなれているラウラと、ということもあるのかと思いますが、かなりぎりぎりのところでやっていて、こちらがひやひやしてしまった部分も。

 

 ラウラはさすがの貫禄、というか、この役を踊りなれています。

 第1幕のヴァリアシオンは、少々きつきつしているように感じましたが、第2幕の方が良かったです。


 第1幕の乞食たちは、前回もやっているような人たちばかりだったので、そろっています。

 そして、皆活き活きしている。 これは、乞食たちだけではなくて、第2幕の娼婦の女の子たちもそうです。

 

 高級娼婦のひかるさん、前回とは違う役ですが、第2幕でもう1人の高級娼婦(サマンサ)と二人が競うようにして踊る場面で、あんなに活き活きと踊るひかるさんを初めて観たように思いました。


 ギャリー演じる看守は、非常に最低な男です。 自分の快楽しか考えていません。


 踊る紳士役、今年はデビューもあるようで、この公演では、ダーウィッドが踊っていました。 シンデレラの秋の精の騎士などでもだいぶ踊るのを見るようになりました。 まだ基本を守るから踊りもきれいですし、男性にしては股関節が柔らかくて、足も上がります。 まだまだ、踊ることができて嬉しい!というのが伝わる時期なので、観ていても気持ちが良いです。


 第3幕の港のオフィサーたちの妻?役で、4月に入団したばかりの日本人、金子扶生(ふみ)さんが、初舞台。(もしかしたら、第2幕で出ていたかもしれませんが) 初めてにしては堂々としていましたし、背も高め? コンクールで色々と賞を取っているようですし、これから楽しみにしています。

 

 というわけで、久々に、1、2、3幕全てで涙を流した舞台でした。

 

 新しいオーケストレーションだけは馴染めません。 いつも聴こえていたメロディーがなくなると、間抜け。 

 

 昨日、Before the Curtain up、春の祭典とマノンをアップしました。

Posted on 2011/04/22 Fri. 02:12 [edit]

category: バレエ

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22

『マノン』最終リハーサル、 セーラ、 デイヴィッド、 ティアゴ 

 ロイヤル・オペラ・ハウス、フレンズ(後援会)の為に公開される、公演の最終ドレスリハーサル、チケットをまわして頂いたので、行ってきました。

 今夜が初日の『マノン』

 ロイヤルバレエでは、2008年10、11月以来、久々の上演です。

 日本では、今年8月末に小林紀子バレエ・シアターが、来年2012年6月に新国立劇場バレエがこの作品を上演予定です。


 リハーサルですので、細かいことは書きませんが、キャストとおおまかなことだけ書き残しておきたいと思います。


『マノン』 ケネス・マクミラン振付、 マスネ作曲


 マノン: セーラ・ラム

 デ・グリュー: デイヴィッド・マカテリ

 レスコー: ティアゴ・ソアレス


 マダム: エリザベス・マクゴリアン

 ムッシュー・GM: クリストファー・ソウンダース

 レスコーの愛人: クレア・カルヴェート


 看守: エリック・アンダーウッド


 高級娼婦: ユフィ・チェ、 小林ひかる、

         フランチェスカ・フィルピ、 クリスティン・マクナリー


 踊る紳士: ヨハネス・ステパネク、 リカルド・セルヴェラ、 リアム・スカーレット


 顧客: ベネット・ガートサイド、 アラスター・マリオット、 ジェームズ・ウィルキー、

     平野亮一、 アンドレイ・ウスペンスキ


 乞食の頭: ジョナサン・ワトキンズ

 乞食たち: ヴァレンティーノ・ズチェッティ、 ルドヴィック・オンディヴィエーラ、 サンダー・ブロンマート、

        マイケル・ストーイコ、 フェルナンド・モンターニョ、 ダーウィッド


 年取った紳士: フィリップ・モスレー


 

 1974年にロイヤルバレエで初演された、アヴェ・プレヴォの小説、『騎士デ・グリューとマノン・レスコーの物語』を原作としたバレエです。

 私はこの公演が始まる前に原書(英語訳)を読もうと思っていたのですが、最初の数ページしか読み終わっていません。


 オーケストレーションが今までと違いますし(この曲は大好きなので、しょっちゅうiPodで聴いています)、第3幕、港と看守の部屋の間に今までに無かった曲が挿入されていました。

 キャスト表を終演後、よく見てみたら、指揮者のマーティン・イェイツがオリジナルのものを編曲した、と書かれていました(夜の公演の時にプログラムを購入したら、何か情報があるかもしれません)。


 マノンがお金持ちのムッシューGMの富と、デ・グリュー(バレエでは、学生という設定)の愛との間で揺れ動きます。

 少々(いや、かなり?)小悪魔的な部分が必要。

 最後は、娼婦として捕らえられて、パリからアメリカへ輸送され、そこの沼地でデ・グリューの腕の中で息を途絶えます。


 音楽も、振付も、衣装も、舞台装置も素敵で、私の大好きなバレエの一つです。

 特に第3幕、看守の部屋でレイプされるマノン。 この時、場面はとても悲惨なのに、音楽は長調で、とても美しい音楽。 だからこそ、余計つらい。 音楽も辛かったら、場面の悲惨さが緩和されると思うのです。 でも、あの音楽でああいう場面をやられると・・・

 最後の沼地のパ・ドゥ・ドゥもそう。 非常にきれいな音楽。 その中で、徐々に息絶え絶えになっていく彼女をみているのは辛い。 

 


 マノンを踊ったセーラは、前回はキャスティングされていたものの、リハーサル中に足を骨折して、デビューできませんでした。 たしか、5月7日がデビューのはずです。

 彼女と一緒に踊る予定のルパートは、先週から怪我で降板中。 ということで、今日はデイヴィッドがデ・グリュー(英語風だと、デ・グリエ)を踊りました。


 マノンの兄のレスコーを踊ったティアゴは、今年2月にミラノ・スカラ座でシルヴィ・ギエムのマノン相手に、この役を踊ってきています。

 先週のシンデレラの酷さがうそのように、素晴らしい踊りをしていました。

 『シルヴィア』のオライオンとか、このレスコーとかは素晴らしいのですが、王子になると、とたんに怪しい踊りになってしまいます。


 レスコーの愛人は、ファースト・アーティストにいるクレアがデビューになるようです。 

 前回のレスコーの愛人は4人(ラウラ・モレーラ、 ローレン・カスバートソン、 ヘレン・クロウフォード、イザベル・マクミーカン)。 イザベルは引退しましたし、ヘレンはこのところ降板しているし、ローレンも多分今回は踊らないはず。 ということで、いったい誰がレスコーの愛人をやるのか、なぞでした。


 前回は、レスコーもチケット発売時に発表されたのですが、今回は未だに発表なし。

 休憩時に友達とも話していたのですが、どうなるのでしょう?

 私が前回観た時に一番良かったブライアンは、先月の怪我で、今回は踊ることができません(11月には復帰してもらいたいですが・・・)。 1人は引退しましたし。

 

 これから2時間半後に、初日の舞台を観賞です。

 6月まで続きます。 今回は数キャストを観賞予定なので、どのようなものを見せていただけるのか、楽しみにしています。

Posted on 2011/04/20 Wed. 23:58 [edit]

category: バレエ

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20

ロイヤル・ウェディング記念切手 


WITH HOPE!!-110421 wedding stamps


オペラハウスで、昼前から『マノン』の最終リハーサル観賞。

 というわけで、珍しく、朝にチューブに乗ったので、転がっている新聞を読んでいたら、ロイヤル・ウェディングの記念切手発売の記事。

 

 オペラハウスについて、すぐに日本の実家へ電話。 母の分が欲しいのか聞きたかったのですが、どうやら、すでに日本でこの切手について放送があったそうですね。 さすが。


 というわけで、早めに郵便局へ行った方がよいでしょう、と思って、リハーサル観賞が終ったら、チャーリング・クロスの郵便局へ。

 記念切手購入の列は、とても混んでいました。


 無事購入。


 私のイギリス1年目、ちょうど元ダイアナ妃が亡くなった年ですから(亡くなった日に私はイギリスに着いた)、ダイアナ妃の切手が発売されたものです。


 切手の左側の部分に、上のほうには、ウェールズ語でロイヤル・ウェディング、そしてプリンス・ウィリアム・オブ・ウェールズ、というのが、入っています。

 

 お土産やさんには二人の写真のポストカード、その他のグッズ、色々と売っているのをみかけます。

 私は、訪れた場所で記念に買っている陶器の指貫があるのですが、そのウィリアム・ケイト版があったので、購入済み。

 でも、なんだかロンドナーなのにロンドンで買うのは恥ずかしくて、3月にケンブリッジへ行った時に購入してきました。


 ロイヤル・ウェディング、パレードを是非実際に見たいと思っているのですが、凄い人でしょうね。

 どうしようか迷い中です。


Posted on 2011/04/20 Wed. 23:11 [edit]

category: 日常

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20

こどもたち 

 引き続き夏日です。

 

 このような日には、カーディフ時代、スペイン、ギリシャ系の友人たちが作っていたサラダを食べたくなります。

 アイスベルグ・レタス(いわゆる日本のレタス)、きゅうり、1.5cm角くらいに切ったフェタチーズ、好みのオリーブ、トマトを混ぜ、オリーブオイル、塩コショウで味付け。 

 私はこれにチュナの缶詰を乗せます。

 というわけで、今日の昼食、おやつはこのサラダでした。

 

 最初はフェタチーズのクセが苦手でしたが、今では平気。

 イギリスでは、フェタチーズ(に限らず、様々なチーズ類)、オリーブが日本に比べて非常にお安く手に入るので助かります。


 

 先週から教えているスイミングも、もう半分が終わり。

 

 使っているプールは、公共のプール(でも、結構お値段が高め)。 

 25メートルプールの他に、子供用の浅いプールがあるので、便利。

 が、この子供用のプール、毎時15分、45分に、5分ずつくらい、波のプールになります。

 大きい子達がはしゃぐのは全くかまわないのですが、小さい子達に気がつかないでいるので、危なくて仕方が無い。

 

 しかも、この波は、来るときと来ない時があって、毎回???といった感じです。

 この適当さ(人が少ないと波がなくなるようなので、省エネ?)、いかにもイギリス。

 

 子供たちが、少しずつ上達してくれているのが何より。

 そして、お母様方との出会いも貴重。

 

 子供たちに気に入られているらしく、昨日は、どちらが私を送っていくか(途中まで車に乗せて頂いている)で、早い者勝ちらしく、私の手を握っていました。

 そして、昨日私を送っていけなかった子は、家に帰ってまで泣いていたそうです・・・

 彼女には、一昨日だったか、『せんせい、だいすき!!』といわれましたし。

 

 ピアノの生徒たちもそうですが、やはり、私は威厳がないのか??

 お友達、くらいにしか思っていないのでしょうか?

 私の子供、といっても全く問題が無いような年齢の子供たちです。

 

 ピアノにしても、Dr.Sの奥様のオルガのように、凛とした先生になることに憧れますが、まだまだ道が遠そうです。

Posted on 2011/04/20 Wed. 06:23 [edit]

category: 日常

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20

新しいサイトのお知らせ 

 この2、3年の間、やりたいな、と思っていて、やっと行動に起こしたのが、3月の話。

 ここにもちらっと書いていましたが、新しいサイトを立ち上げました。

 といっても、まだ内容は全然充実していません。

 が、公開をしないと、いつまでたっても公開ができなさそうなので、とりあえず、まだまだ中身がない状態ですが、公開いたします。


 Before the Curtain up


 バレエサイトです。

 といっても、ロイヤルバレエが上演する作品を中心に、作品紹介をしていくサイトです。

 ストーリーバレエは情報も多くありますが、トリプル・ビル(ミックス・ビル)などで取り上げる作品は情報も少ないのが現状です。

 この私のブログにも、これらの内容を求めて検索してたどり着いてくださる方が多くいることがわかりました。

 

 調べても、情報が少ないので、まだまだ私のサイトが充実しませんが、少しずつ内容を付け加えていきたいと思います。


 とりあえず、5月13日に初日を迎えるミックス・ビルの、『王妃の舞踏会』、『DGV』、その後のミックス・ビルの『ヴォランタリーズ』については公開いたしました。

 特に『ヴォランタリーズ』については、まだまだ未完成です。


 少しずつ充実させ、ロンドン、東京で上演されるバレエの詳細を記せるようになれば、と思っています。

 

 バレエでの使用曲の奥深さ、作品の幅広さ、同じタイトルのバレエでも、版による内容の違い。

 これらを、少しでも多くの方にお伝えできたら、と思っています。

 私の低下している日本語なので、言葉が乏しいことが気になりますが、行動しなければ何も始まらない。

 ちょうど3年前、大学院の修士論文執筆中からいつかこういうことができたら、と思っていました。


 少しずつ充実させていきますので、よろしくお願いいたします。

Posted on 2011/04/19 Tue. 02:24 [edit]

category: バレエ

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19

『王妃の舞踏会』リハーサル マリアネラ、セルゲイ、 メリル・アシュレイ 

 久々にオペラハウスでした。


 今夜は、上の方にある、クロア・ストゥデォにて、ロイヤル・バレエ・リハーサル。


 『王妃の舞踏会』(Ballo Della Regina)


指導: メリル・アシュレイ


 ダンサー: マリアネラ・ヌニェス、 セルゲイ・ポルーニン


 5月13日に始まる、ミックス・ビル(王妃の舞踏会、 マグレガー新作、DGV)の中から、ロイヤルバレエが今回初めて取り上げる、『王妃の舞踏会』のリハーサルでした。 5月5日のこのミックス・ビルのインサイトの時にこの作品を取り上げると思っていたので、思わぬ嬉しさでした。


 バランシンが1978年に振付けたバレエです。

 ヴェルディのオペラ、『ドン・カルロ(ス)』の中のバレエ音楽、『王妃の舞踏会: 別名、ラ・ペレグリナ』にバランシンが感銘を受けて振付けたもの。

 あらすじはありませんが、元々のストーリーを参考にしています。

 衣装は、バランシンらしくレオタードにスカートがついたようなものです。


 このリハーサルは、当日まで、何の演目を取り上げるのかわかりません。

 今夜オペラハウスに着いて、プリント・アウトを見た時、思わず顔がほころびました。

 

 もちろん、ダンサーの名前にマリアネラが入っていたこともありますが、それ以上に、指導者のメリル・アシュレイ。 彼女が、このバレエを初演(=このバレエを振付けられた)しています。

 先週、ずっと彼女のことについて調べていたので、まさかこうして今日彼女の指導を拝見させていただけるとは思っていませんでした。


 先週から指導が始まっているようですが、忙しいカンパニー(マリアネラは2週間後に『マノン』のデビューがありますし)、とりあえず振りを習った、といった状態でのリハーサルでした。


 サービス精神旺盛?のマリアネラは、通常ですと、始まる7時半ぎりぎりにダンサーはストゥディオに入ってくるものですが、7時15分過ぎに私が会場に行った時には、彼女は既にバーのところにいて、ウォーミング・アップ、その後、振りのマークをしていました。


 二人のソロを1度ずつ拝見し、それから残りの時間はパ・ドゥ・ドゥに費やしました。

 マリアネラは素晴らしいテクニックの持ち主ですから、かなり難しい部分で、セルゲイのサポートが怪しくても、自分で踊れてしまっていました。

 指導の聞き方、一日中リハーサルした後で、かなり疲れていると思うのですが、それでも、駄目だしをされると、何度もやり直し、できるようにする。 積極的に質問。 リハーサル中にあれだけしゃべる人も珍しいです。

 私もDr.Sと勉強していた時(今でもそうですが)、このようなピアノの生徒でした。 

 そして、リハーサルであっても、本当に踊るのが好きなのだな!ということが伝わる踊り。

 長いブランクの後にロイヤルバレエを観た時にひとめぼれしたのがマリアネラ。

 やはり、私の直感は正しかったのかもしれません。



 元々のあらすじとしては、王冠につける為のパール(ラ・ペレグリア)を探す途中で、パール=水の女王、に出会う、というようなものです。

 マリアネラはこの役にぴったりのように思います(バランシン自身は、これを頭においていてはいたもの、このバレエにおいて、漁師、水の女王、というような役名は使っていません)。


 アシュトンか、と思わせるような、早いステップと、上体の傾き。


 この役を初演しているメリル・アシュレイは、速い動きが得意だったそうです。

 この作品は、『スピードと喜び』があらわされている、とおっしゃっていました。


 見ている分には簡単に見えるステップも多いのですが、あれは複雑ですし、難関です。


 バランシンらしく、非常に音楽的。

 バランシンはこの作品振り付けにあたり、このオペラを勉強し、オペラのソロとコーラスの使い方などをバレエに取り入れたそうです。 

 この曲のピアノ譜が無くて、バランシンはオーケストラスコアを読み、彼自身がピアノ譜に直した、とメリル・アシュレイはおっしゃっていましたが、私は先日ブリティッシュ・ライブラリーでこの『ドン・カルロス』のオペラのピアノ譜を見ましたし、その中にもこのバレエ音楽がきちんと入っていました。

 疑問に思う部分です。


 プリンシパル・カップル、4人の女性ソロイスト、12人の女性群舞によって踊られるこの作品、5月13日が待ち遠しいです。

 ちなみに、ヨーロッパでこの作品が上演されるのは初めてです。

Posted on 2011/04/18 Mon. 04:42 [edit]

category: バレエ

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18

リージェント・パークでボーっと 

 午前中、ロンドンから他の国に行っていた生徒が、今日はロンドンにいる、とのご連絡。

 急遽、午後からレッスンへ行って来ました。


 カムデン・タムンに着いたら、さすが日曜日の午後は凄い人ごみ。

 途中まで行って、今日はロンドンでマラソンがあったことに気がつきました。

 帰りに通ったユーストン駅も凄い人でした。

 

WITH HOPE!!-110417 regent


 というわけで、レッスン後歩いてすぐのリージェント・パークへ。

 午後6時過ぎですが、冬の午後2時くらいの明るさですね。

 先週蕁麻疹で、再び何かにかぶれるのが嫌なので、今日は芝生に座るのは自粛。

 ベンチに座ってぼーっとしてきました。


 お散歩するのにちょうど良い気候でしたので、人も多かったです。


 大都会だけれど、大きな公園があるロンドン。

 私が通った王立音楽大学のそばには、ケンジントン・ガーデンズとハイド・パークが広がっていましたし、このリージェント・パークのすぐそばには、王立音楽院。

 カーディフ時代も、学校のすぐ裏に大きな公園がありました。

 だから、練習室の窓は夏は開けっ放しで練習していましたし、りすの姿を見ながら練習していたことも。


 こういう公園がいくつもあるから、私はロンドンに住むことができるのかもしれません。 


WITH HOPE!!-110417 regent house


 リージェント・パークの回りには、このような家がたくさん。

 古い建物ですから、天井が高いですし、素敵なシャンデリアがみえるお宅も。

 車をどかして、道路の舗装を壊して砂利を敷いたら、そのまま映画のセットとして使えそうな場所がロンドンには多くあります。


 ちなみに、このような古い建物でも、今ではリフトがついているところが多いです。

 建て直すのではなくて、古いものを使いやすいように現代のテクノロジーを取り入れる、イギリスが得意とすることかもしれません。

Posted on 2011/04/17 Sun. 02:32 [edit]

category: パーク

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17

現代音楽 

 お昼頃は素晴らしい青空で、すっかり真夏の格好でしたが、午後から出かける頃になると、すっかり曇り空。

 私は久々の2連休です。


 私は、現代音楽が苦手です。 聴くのも演奏するのもです。

 ただ、音大、というところは満遍なく勉強をするところですから、大抵、学部生の時、試験で1970年以降(時によって変わる)に作曲されたものをプログラムに含める必要がある時もあります。

 

 私の場合、カーディフの2年生の試験で1970年以降に作曲されたものを含める必要がありました。

 私の師匠、Dr.Sも現代曲が苦手です。

 日本人作曲家の曲を探すように言われたのですが、私は武満が苦手。 他の作曲家の曲でよいな、と思うものはそれ以前のものが多くて、先生が、なんと、自分が作曲したものを弾かせる、と言い出しました。

 録音したカセットテープを聴かせてくださったのですが、これが、絶対に弾きたくない、先生の名誉の為にも、こんな曲は人に聞かせるべきではない、というような曲でした。 まあ、私はこの性格なので、他の門下生にもテープを聞かせて、皆絶句、という状態になりましたが。

 最終的には、武満の子供のための小品を弾いて、お茶を濁しましたが。

 

 それでも、カーディフ時代は、私はピアノ科の中で初見が一番強かったので、よく、作曲科の人たちの新作発表コンサートや、オーケストラピアノなどで声をかけていただいて、現代曲も演奏しました。

 一度、チェロとピアノのためのミニマリズムの曲を演奏することになり、これが、どうにもならないくらい退屈だし、よくわからない曲。 作曲家も同席してのリハーサルの時に、彼にどういう曲なのか、ここはどうしたいのか?というような質問をしても、作曲家自身が、全く良くわかっていない、という状態でした。


 こういうこともあり、私は、現代音楽の中でも、ミニマリズムの曲が、非常に苦手です。


 今日はわけあって、ブリティッシュ・ライブラリーで、ミニマリズムについて書かれた本と、楽譜を勉強。

 もちろん、ミニマリズム、といっても、色々な種類があります。


 ミニマリズム、というのは、読んで字のごとく、使う音の数(種類)も少なく、リズムも単純(同じようなものの繰り返し)の音楽のこと。

 ピアノだと、ジョン・アダムズが結構多くのミニマリズムの曲を作曲しています。

 

 説明を読んでいて、なるほど、と思ったのは、例えば、


 ドレミファ・ソファミレ という右手の5本の指をピアノの鍵盤において位置移動しないで弾けるものがある。

 これに、

 ドレ・ドレミファ・ソファミレ

 ドレ・ドレミファ・ソファ・ソファミレ

 ドレ・ドレミ・ドレミファ・ソファ・ソファミレ

 ドレ・ドレミ・ドレミファ・ソファ・ソファミ・ソファミレ


 (赤字は、付け足したもの)とこのように、変化させていく。

 これが、ミニマリズム作曲の方法の一つの手段。


  なんとなく、納得。 でも、実際に楽譜(オーケストラスコア)を見ていたら、目がおかしくなってきました・・・

 私だったら、そのうちどこを弾いているのか、わからなくなりそうです。

 

 

 学生時代は、イースターホリデーというのは、ホリデー直後に提出がある、エッセイ、論文の調べ物で終っていました。 昼間は、ピアノの練習をして、夜は執筆。

 学生でなくなった今も、結局は同じようなホリデーを送ることになったようです。

 これが、一番私らしい生き方かもしれません。



 土曜日はブリティッシュ・ライブラリーは5時で閉まってしまうので、その後は久々にオックスフォード・ストリートのHMVへ。 この頃ではCDはアマゾンで購入することが多いので、お店へ行くのは久しぶり。 

 地下のクラシックコーナーで、ギルドホールのピアノ科主任とすれ違いました・・・ 毎年のようにサマーコースでレッスンを受けていましたからね・・・ 一応挨拶はしておきましたが。 

 誰かしらと会うものです。


 

Posted on 2011/04/16 Sat. 01:32 [edit]

category: 音楽

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16

ロイヤルバレエ来シーズン 

 夜8時でも薄明るいロンドンです。

 

 相変わらず、HTMLと格闘中です。


 先日、13日にロイヤルオペラハウスの来年度(2011年9月から2012年7月)のプログラムが発表されました。

 3週間ほど前に、既に一部のフレンズ(後援会)に対しての発表があったので、私も友達から聞いて知っていましたし、ネットでも出回っていました。

 通常、ロイヤルバレエは6月初旬にロンドンシーズンを終えて、7月頭(2週目くらい)までは、ツアーへ出かけます。 来年、2012年は、ロンドンオリンピック。 ということで、7月までロンドンでのシーズンを行います。


 2週間ほど前だったと思いますが、ついに、2012年夏に任期を終える、ロイヤルバレエ芸術監督、モニカ・メイソンの後任を募集する広告が出ました。 が、これは私たちは形だけだと思っています。 規則で公募をしなくてはいけないですが、実際は、内密に後任者がほぼ確定しているはずだ、というのが、大方の見方です。


 アシュトン、マクミランの作品をはじめ、この5年間に上演されていなかった作品も多く、楽しみな来シーズンです。


 プログラムは、


ジュエルズ/バランシン振付


 リーメン/マグレガー振付

 マルグリッドとアルマンド/アシュトン振付

 レクイエム/マクミラン振付

 

 眠れる森の美女: プティパ振付、メイソン版


 マノン: マクミラン振付


 アスフォーデル・ミャドウズ: スカーレット振付

 エニグマ変奏曲: アシュトン振付

 グロリア: マクミラン振付


 くるみ割り人形: イワノフ振付、 ピーター・ライト版

 

 ロミオとジュリエット: マクミラン振付


 真夏の夜の夢: アシュトン振付

 大地の歌: マクミラン振付


 不思議の国のアリス: ウィールドン振付


 新作: スカーレット振付

 ポリフォニア: ウィールドン振付

 新作: マグレガー振付


 リーズの結婚: アシュトン振付


 王妃の舞踏会: バランシン振付

 ラ・シルフィード: ブルノンヴィル振付(コボー版?)


 パゴダの王子: マクミラン振付


 誕生日の贈り物: アシュトン振付

 田園でのひと月: アシュトン振付

 結婚: ニジンスカ振付


 以上です。 この後に、ナショナル・ギャラリーで複数の振付家が振付する作品が上演される予定です。


 在英の方、4月23日(土)午後2時より(2時からドキュメンタリー、2時半から本公演)、2月末に世界初演された、ウィールドン振付の『不思議の国のアリス』が、BBC2で放送される予定です。

 私は、相変わらず、テレビが無いので、お預けですが。



 


Posted on 2011/04/15 Fri. 04:11 [edit]

category: バレエ

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15

ホリデー中 

 先日までの夏のような気候はどこかへ行ってしまったようです。


 イースターホリデー中、ピアノの生徒がホリデーで休みのことが多いので、夕方からは、ブリティッシュ・ライブラリー通いをしています。

 文献を読み始めると、あっという間に2、3時間が経ってしまいます。


 バレエの公演感想も書きたいのですが、実は、ここ数日、新しいウェブページをたちあげるべく、HTMLと格闘中。 少しやると、思い出してきましたが。

 コンサート情報以外はほとんど更新が止まっていますが、私のウェブページを作ったのは、もう6年前のこと。

 あの頃は、自分のコンピューターも持っていなくて、学校のコンピューターを使って、練習の合間に作ったのだから、火事場の馬鹿力だな、と思います。

 

 すっかり、HTMLを忘れてしまっているので、色々と検索しながらの作成。

 それプラス、その内容の調べ物。


 うまくいったら、この週末くらいには、とりあえず公表できるかな、と思っています。

 ブリティッシュ・ライブラリー通いも、このため。

 私が必要な文献は、ここでも足りなくて、いつか、ニューヨークへ行くことが夢です。

 ニューヨークの芸術図書館、一番行きたいところの一つです。


 

 ホリデー中、疲れを取るために、ゆっくりしよう、と思っていたのですが、結局はぼーっとしていることもできなくて、何かをやらなくては気がすまない、極度の貧乏性のようです。

Posted on 2011/04/14 Thu. 06:51 [edit]

category: 日常

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14

12年前の仕事を再び 

 いつも驚かれるのですが、私は泳ぐことが得意です。

 小学校に上がる前に、4種(クロール、背泳、平泳ぎ、バタフライ)が泳げていました。


 ちょうど12年前、日本に1年間住んでいた時、私がやっていたバイトは、スイミング・スクールのコーチ。 これを言っても、なかなか信じてもらえません。 よほど運動ができないように見えるようです。

 これはとてもあっていた仕事で、子供たちもどんどん進級したし、結構すぐにお給料も昇格しました。


 2度目の渡英の直前までこのお仕事をして、それが最後だと思っていました。


 10日ほど前、某在英日本人用掲示板にて、『スイミングコーチ募集』のお話。 イースター・ホリデー中、しかも、私が住んでいる地域、ということで、他にももちろん応募者はいたようですが、スイミング・コーチ経験者はいらっしゃらなかったようで、私に決まりました。


 今週からイースター・ホリデーが始まっているイギリス(私立の学校の1部は先週半ばから。 私の家の近くの中学は、まだ学校があるようです)。 今日が初めてのレッスン。 5歳と6歳の二人、ということでしたが、1人は体調が悪くてお休み。 

 

 久々に水に入ったようで、お顔をつけるのも怖い、という状態になってしまったので、今日はとりあえず、お水に慣れるだけ。 でも、全身に力が入ってしまっている子が、段々力が抜けるようにすること、12年振りだったのに、すぐにやり方を思い出しました。 やはり、水泳は『雀百まで踊り忘れず』なのかもしれません。


 久々に子供にしがみつかまれ、6歳の子を抱っこしていたら、恥ずかしいことに、腰に来ました。 やはり、12年前よりも年をとったな、というのが実感。

 

 水の事故が怖いので、凄く気も張っていますし、普段から自分では泳いでいても、やはり疲れたようで、蕁麻疹の薬の作用もあって、午後はお昼寝をしてしまう有様でした。

 

 再来週まで、週3回ほど、少しでも泳げるようになってくれたら嬉しいです。

 そして、まさか、イギリスでスイミングを教えることがあるとは思っていませんでした。


 今日は私の誕生日。 昨日、生徒のご家族がレッスンの後にお祝いをしてくださいました。

 思いもがけず、サプライズで、とっても嬉しかったです。


 ピアノを教えて、スイミングを教えて、日本語の本を読んで、学校の宿題を見て。 私の人生、やっぱり、Old maidになることになっていたのかな。

 これからの1年間、後悔をしない1年間にしたいと思っています。

 

Posted on 2011/04/12 Tue. 05:52 [edit]

category: 日常

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12

病院よりも薬局!! 

 昨日、オペラハウスでマチネのシンデレラを観た後、あまりにもお天気が良いから、テムズ川沿いを歩いていたら酷いかゆみ。

 最初は虫刺され打と思って、常備携帯している、ムヒを塗ったのですが、治まらない。


 みるみるうちに、腕全体が虫刺されのようになってしまい・・・ もしや、と思って、日本は夜中ですが、母へ電話をしたら、やはり、蕁麻疹だろう、とのこと。

 日曜日の夕方、薬局はしまっているだろうし・・・と思ったのですが、セント・パンクラスの駅のブーツは日曜日でも夜9時まで開いていることを思い出して、行ってきました。 症状を話して、飲み薬を買ってきました。

 その時には、既に、背中、肩、おなか、足、とにかく全身に出てしまっていたのですが、薬を飲んだら、とりあえずは治まりました。 かゆくて夜中に起きて、また薬を飲む、ということはしていますが。


 この国では、日本だったらすぐに病院へ行くような時も、薬局へ行くのが原則です(いつだったか、ナショナル・ヘルス・サーヴィスの広告がバスの中に貼ってあって、本当に必要な人が治療を迅速に受けることができるように、薬局で薬を買えばよいものは、薬局の薬剤師と話をしてください、と書いてありました)。

 

 ただ、この薬は非常に眠気を誘うので、それがつらい。

 

 私、実は今まで一度も蕁麻疹が出たことがありませんでした。

 英単語を一つ覚えた(蕁麻疹=Nettle rash)ということにします。

 最初は、チキンポックスだと思いましたから。 でも、チキンポックスは小学生の時にやっているので、まさか出ることはないだろう、と思いました。


 思い当たるとすれば、土曜日の夜に、普段は食べないような、スーパーマーケットの出来合いの春巻きを珍しく食べたのですよね・・・ 

 多分、先週末に、今タームの生徒たちのピアノの試験の結果が全部出揃い、ほっとして、気が緩んだのでしょう。


 とりあえず、食べ物に気をつけています。

Posted on 2011/04/11 Mon. 05:34 [edit]

category: イギリス事情

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11

ロイヤルバレエ Apple Store 

青空ですが、空気は冷たいロンドンです。


 教えが終った後、セントラルロンドンへ直行。

 向かった先は、コヴェント・ガーデンのオペラハウスのすぐそばの、アップル・ストア。 昨年の夏頃にオープンしました。

WITH HOPE!!-110409 rb apple


 今日は、ここで、午後2時、4時、6時から各30分ずつのイヴェントがありました。

 ロイヤルバレエのソロイストのクリスティン・マクナリー(上の写真で一番左側で白のトップスを着ている)が、ロイヤルバレエのダンサーたちに、振付を行いました。

 私は4時の回に10分ほど送れて行ったのですが、非常に楽しい!!

  

 2時の回で既に作っていたものに、振りを足していきます。

 参加ダンサーは、

 トーマス・ホワイトヘッド、ジョナサン・ワトキンズ、平野亮一、ヤスミン・ナグディ、ジャクリーヌ・クラーク。


 デイヴィッド・ピッカリングがiPadをもち、クリスティンの指示で、見ている人たちに、矢印、線などを描いてもらって、そこからクリスティンがインスピレーションを得たり、その図面の通りにダンサーを動かしたり。

 


 クリスティンは、毎年、ドラフト・ワークスなどで、非常にユニークな振付を発表しています。

 今回は、iTuneで1位になった曲などを使っていました。


WITH HOPE!!-110409 rb apple


 女性二人はトゥシューズ。 男性はトレイナーを履いて踊っていました。

 クラシックのダンサーたちですが、クラシックの動きを崩した作品。


 中でも、トーマス(2枚目の写真中央)の動き(踊り)に目をひきつけられました。

 


 私は4時の回を観ておもしろかったので、6時からも観ました。 完成されたものを観ることができました。

 ロイヤル・バレエのダンサーたちも何人も観にいらしていました。


 スピーディーに振付を行い、それに答えていくダンサーたち。

 興味深すぎて、あっという間の30分でした。


 始まる時に、後方のスクリーンで、ロイヤルバレエのいくつかの作品(クローマ、白鳥、コンチェルト、リーメン、ロミジュリ、マイヤリングなど)をまとめたものを映し出しましたが、バレエとは、妖精とか、お姫様の物語、と思っていらっしゃる方々にバレエの幅広さを伝えられる映像だと思います。

 このイヴェントは無料で、アップル・ストアの1階で行ったものですので、もちろん、私も含め、このイヴェントを知っていて来たいつものバレエファンもいましたが、ふらっと立ち寄った方々が、バレエってこんなこともできるのだ、と思ってもらえたのではないかな、と思います。

Posted on 2011/04/09 Sat. 02:24 [edit]

category: バレエ

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09

南東ロンドンへ 

 今日も引き続き真夏日です。 私もすっかり、サマードレス、素足にサンダルです。

 数日前、ダウンコートに真冬用の寝袋で夜を越したことを思うと、あと少し早くこの天候が訪れて欲しかったです。


WITH HOPE!!-110408 canary


 まるで東京のような、高層ビル。 これ、ロンドンです。 この10年くらいで開発されている、ドックランド地区の、カナリー・ウォーフ。

急にちょっと色々とあって、ロンドン南東のグリニッジに住む友達のところへ行く途中、電車の乗換えでこの駅を通りました。


 いつだったか、隣の駅に住む、マンチェスター時代からの私が1人でいることを心配している友達(34歳、独身男)に、

「お前馬鹿だな。 北ロンドンに住んだっていい男はいないぞ。 カナリー・ウォーフとか、エリートがいるようなところに住め」といわれたことがあります。

 ちょうど5時ごろ、仕事帰りのサラリーマンが多くいましたが、いい男かはおいておいて、私が住んでいるあたりとは全く雰囲気が違います。


 今までこのあたりへ来る時には、冬が多かったのですが、初めて天候がよい時にきたので、イメージが全然違いました。

 交通費節約で、行きは、オーバー・グラウンドを使って、ストラットフォード(オリンピックが行われる方)を周って、帰りは、セントラルまでバスで帰ってきました。


 大学寮、非常に懐かしいです。 

 私自身、マンチェスター、カーディフ、寮暮らしが長かったので。 

 

 いつもなら教えがあるし、本当は今日は違う予定もあるはずでしたが、教えは生徒が旅行へ行っているからお休み。 午後、友達から連絡をもらって、予定もキャンセルになったところだったので、珍しくとんで行くことができました。


 私が住むのは北ロンドン。 南ロンドンの街をバスの中からみていましたが、やはり、雰囲気がだいぶ違います。

 

 イギリスに住むと、色々なことが起こります。 そして、イギリス人に勝つ方法(ティップス)も必要になってきます。

 このところ、平和な生活をしていますが、私自身も、カーディフ時代は実に色々なことがおこりました。

 それを一つ一つクリアしていくにつれ、益々強く、たくましくなってしまいましたが。


 ちょっと離れた距離の移動でしたが、それでも、夕方5時でも青空が広がり、8時過ぎに彼女のところを出た時には、夕暮れ時。 このような気候は助かります。 4月のイギリスでサングラスがないと外を歩けない、なんて今までになかったことですから!!

Posted on 2011/04/08 Fri. 05:34 [edit]

category: 日常

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08

『シンデレラ』 マリアネラ、 ティアゴ 

 今日も夏のような気候でした。 あまりにも気持ちが良い夜なので、オペラハウスの帰りに、友達とラッセル・スクエアまで歩いてしまいました。


 1月22日に始まった『白鳥の湖』は残り明日の1公演。

 今日から5月まで、『シンデレラ』です。 昨年のこの時期、昨年11月から12月にも『シンデレラ』を上演しているので、常連さんの数も少なめ。 オーケストラ・ストール(平土間)にも、空席が目立ちました。


 『シンデレラ』 フレデリック・アシュトン振付、 プロコフィエフ作曲

  

 シンデレラ: マリアネラ・ヌニェス

 王子: ティアゴ・ソアレス


 アグリー・シスターズ: アラスター・マリオット、 ジョナサン・ハウエルズ

 シンデレラの父: ギャリー・エイヴィス

 

 フェアリー・ゴッドマザー: ラウラ・モレーラ


 ダンス教師: ホセ・マーティン

 仕立て屋: エリーコ・モンテス

 ドレスメイカー: セリサ・ディウアーナ、 デメルツァ・パリッシュ

 靴屋: ジェームズ・ウィルキー

 ヘアドレッサー: フェルナンド・モンターニョ

 宝石商: リアム・スカーレット


 春の精: エマ・マグワイヤ、 騎士: リ化ルド・セルヴェラ

 夏の精: ユフィ・チェ、 騎士: ジョナサン・ワトキンズ

 秋の精: 高田茜、 騎士: ベネット・ガートサイド

 冬の精: 小林ひかる、 騎士: 平野亮一


 道化師: ポール・ケイ

 求婚者たち: デイヴィッド・ピッカリング、 マイケル・ストーイコ


 スターたち(1列目から。 左→右)

 レティシア・ストック、 スクール生、 ジェマ、 サビーナ・ウエストカム、

 ヤスミン・ナグディ、 リヤーン・コープ、 エルサ・ゴダード、 ロマニー・パジャック、

 シャーン・マーフィー、クラウディア・ディーン、ラーラ・ターク、ピエトラ・メロ・ピットマン


 第2幕舞踏会の客たち(左→右)

 ジャクリーヌ・クラーク、 ジェームズ・ウィルキー、 カミール・ブレイチャー、

 リアム・スカーレット、 フランチェスカ・フィルピ、 ジェームズ・バッチャー、

 クリスティン・マクナリー、 エリーコ・モンテス、 ターラ・ブリジット・バフナーニ、

 アンドレイ・ウスペンスキ、 ベアトリス・スティックス・ブルーネル、 

 フェルナンド・モンターニョ、 デメルツァ・パリッシュ、 ルドヴィック・オンディヴィエーラ、  

 セリサ・ディウアーナ、 ヴァレンティーノ・ズチェッティ


 

 マリアネラのシンデレラは、フェアリーテールというよりも、等身大の女の子。 プロコフィエフ自身がこの作品を作曲するにあたり、フェアリーテールのキャラクターの1人としてだけではなくて、普通の女の子をつくりあげたかった。 ということを考えると、彼女のシンデレラは、この言葉にぴったり当てはまります。

 

 異母姉妹は、ボッシーですが、シンデレラに対して、いじめる部分がほとんどないのがこのアシュトン版のキャラクター設定。 マリアネラのシンデレラは、異母姉妹の身勝手さを嘆きつつも、その中に入っていこうとしたり、今を一生懸命生きている女の子、といった感じがします。 与えられた環境の中でポジティブにしているから、魔法をかけてもらって、最後は王子と結ばれるのかな、と思います。

 

 第1幕、幕が上がると、舞台中央で異母姉妹がお裁縫中。 マリアネラは彼女たちを見ながら、自分のスカートに手をのせ、うらやましそうな顔をしつつも、仕方が無いか、といった表情をしていました。


 アシュトンの細かいステップが非常にきれい。 第1幕のソロは、いつもに比べれば調子が悪かったように思いますが、それでも、音楽にあわせた回転、アクセント、強弱、音楽そのものです。

 

 今夜は、オーケストラ(指揮者)が、第1幕はありえないほど速いテンポ。 速い、というよりも、ただただ走っている演奏でした。 その後、第2幕では、ありえないほどスローテンポ。 スローというよりも、音楽に流れがありませんでした。 

 第2幕のパ・ドゥ・ドゥの時には、何度もオーケストラが破壊しました。 


 第3幕、王子がシンデレラの家を訪ねてきます。 異母姉妹がガラスの靴を履こうとしますが、履けない。

 異母姉妹の姉の方が履いている時に、シンデレラは履かせる手伝いをしようとします。 そして、その時に、ポケットから片方のガラスの靴を落としてしまいます。 それで、王子はシンデレラに気がつく。

 マリアネラは、走っていって、自然に片方の靴を落とすので、どうしても、落とした靴はスカートの陰になってしまい、王子が拾うまでは客席には靴はみえません。

 多くのダンサーは、手で靴を落とすのがしっかりみえてしまいます。 これには賛否両論があるとは思いますが、私は、マリアネラのやり方が自然だな、と思います。


 ティアゴは、第2幕の最初はよかったのですが、ヴァリアシオンが完全に不調。 何をやっているのだか・・・・と思ってしまったほどです。 が、前述したように、オーケストラのテンポもスロー。 やりにくそうなジャンプが多いこの振付で、土台のベースの音が弱かったので、踊りにくかったのかな、とも思いますが。

 

 第2幕、シンデレラが舞踏会会場に着いて、階段の上で馬車からおりて、王子が片手を支えながら、トウシューズで立ったまま、階段を下りていきます。 この時、シンデレラは手を支えてくれているのが王子だとは気がついていません。 この時の王子の表情を見るのが楽しみなのですが、ティアゴは、シンデレラが来ることがわかっていた、というか、わぁ、というものはありませんでした。


 

 このアシュトン版のシンデレラ、異母姉妹を男性が演じます。 アシュトン自身が初演をしています。

 姉を演じたアラスター、非常に威張っています。 妹役のジョナサンは、嫉妬したくなるほど、フェミネン。

 第1幕、この二人とダンス教師のやり取り、今夜はいつも以上に演技が細かかったように思います。


 春の精を踊ったエマ、彼女はどちらかというと、私は柔らかい踊りの方が好きなので、この役は今まではそれほどなんとも思わなかったのですが、今夜はアクセントが効くようになっていました。

 夏の精のユフィちゃんは、彼女の音楽性と、美しい腕、上体の動きがぴったりです。

 冬の精のひかるさんは、今日はとても調子が良い。 この役に必要なクリスプな部分と、なだらかな部分がうまくミックスされていました。


 シンデレラの父親役のギャリー、彼は、役作りが素晴らしいダンサーですが、今日のは、父親、というよりも、シンデレラのおじいちゃん?? 休憩中に友達と、シンデレラの父親って、かなり年をとってからシンデレラのことを授かったのかな?なんて話をしてしまいました。

 ダディーよりも、お父ちゃん、という言い方の方がしっくりくるような感じです。

 


Posted on 2011/04/07 Thu. 06:13 [edit]

category: バレエ

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07

ミュージカル、 Betty Blue Eyes 

真夏のような気候のロンドンでした。

 昼間、泳ぎに行くときには、素足に半袖でちょうどよかったくらいです。

夜も、半袖にカーディガンでよいくらい。


 今夜は、プレビュー中のミュージカルのチケットを頂いたので、ミュージカルを観て来ました。

 来週から本公演が始まる、Betty Blue Eyes(http://www.bettyblueeyesthemusical.com/)。 青い目をしたベティー(豚の名前)。

 ロンドンのバスなどにも、愛らしい豚がかかれたこのミュージカルの広告をよく貼ってあります。 


 が、内容は1947年のイギリスが舞台。 お肉の配給をめぐって、そして、ロイヤル・ウェディングのことが出てきます。 その中でこのベティーという豚が登場してきます。 この豚が、非常に愛らしいのです。

 

 実際に、現在の女王とフィリップのウェディングの映像が出てきたりしました。

イギリスのウィットに富んだ作品だと思います。


 ウィットと言えば、上演前のアナウンスで、


「1947年、ロイヤル・ウェディング (その他いくつかの言葉)、当時は、携帯電話も、ポータブル・レコーダーもデジタル・カメラもありませんでした。 今夜は当時のようにしたいと思います」


 要は、携帯電話、ポータブル・レコーダー、デジタル・カメラの使用禁止、というアナウンスなのですが、なんとも洒落たアナウンスの仕方でした。 会場は大爆笑。

 きっと私はこのようなイギリスのウィットが好きなのだと思います。


 オールドウィッチ(Aldwych)にある劇場の一つ。 日本風に言うと、4階席まであるようです。 レトロな素敵な内装でした。 入った瞬間、日本橋の三越劇場を思い出しました。

 

 ロンドンでは、ミュージカル科がある大学がいくつかあります。 王立音楽院にも、ミュージカルコースがあるはずです。

 歌も踊りも演技も、いっぺんに楽しめ、バレエやオペラに比べると、親しみがあるように思いました。

 やはり、せりふがあると、客席と舞台がぐっと縮まるのかな、と思うと同時に、ピアノや、バレエ、言葉を発しない芸術の奥深さも改めて認識しました。


 本公演ではないものの、本番と変わらぬような舞台を十分に楽しみました。


 行きたいミュージカルもたくさんあるものの、私の場合どうしても、バレエが優先になってしまいます。

 歴史と、コメディー的なものを非常によくミックスさせてあるな、というのが私の感想です。


 

Posted on 2011/04/06 Wed. 06:23 [edit]

category: エンターテイメント

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06

オペラハウスでの夜越し 

 先週の方が暖かいロンドンです。


 昨夜は、10時頃オペラハウス着。 2番目でした。

 1番目の方は、いつもは朝4時にいらっしゃる方ですが、今回は8時45分(夜)にいらしたとのこと。

 オペラハウスでは、『白鳥の湖』の上演中。 終演は10時30分。 

 3番目の方は10時15分頃。 車椅子の男性です。

 そして、4番目は、『白鳥の湖』を観ていた方が終演後すぐに列に加わり、しばらくして、奥様がいらして交代。 彼女もいつもいらっしゃる方。

 5番目の方は4番目の方のすぐ後にいらっしゃいました。 


 6番目の方が11時ちょっと前にいらした後は、5時15分前までどなたもいらっしゃいませんでした。 その代わり、5時15分前から6時までの間には10人くらいいらっしゃいましたが。


 1番目の女性は、74歳の方ですが、お孫さんにクリスマス・プレゼントにあげた寝袋を借りてきて、床にマットを敷いて、横になって、ぐっすり眠っていらっしゃいました。 私も彼女のような元気な70代を迎えたいものです。

 

 私は3時間ほどうつらうつらしていました。 寝袋を着て椅子に座り、おなかにホットウォーターボトルをかかえて、頭からヴェールのようにブランケットをかぶる。 いつもの格好です。

 明け方は冷え込み、4時頃から雨でしたが、それでも、2月に比べればずっと楽な夜越しでした。


 6時頃からはボックス・オフィスが開く10時までずっとおしゃべり。 顔なじみの方々から日本の地震について、私の家族の安否、どうして日本人は秩序正しいのか、などなど、いろいろと聞かれ、数時間の間で何度も同じ答えをしました。


 

 さて、今日発売になったのは、ロイヤルバレエは、今シーズンの残り2演目。

 トリプル・ビルが2種類です。


1、 『王宮の舞踏会(Ballo Della Regina)』 バランシン振付、 ヴェルディー作曲 オペラ『ドン・カルロ』より

   『タイトル未定』 ウェイン・マグレガー振付 新作

   『DGV(超高速バレエ?)』 クリストファー・ウィールドン振付、 


2、 『バレエの情景』 アシュトン振付、 ストラヴィンスキー作曲

   『ヴォランタリーズ』 テトリー振付、 プーランク作曲 オルガン協奏曲

   『春の祭典』 マクミラン振付、 ストラヴィンスキー作曲


 そして、ロイヤル・バレエ・スクールの夏の公演と、7月末からのマリンスキー(キーロフ)バレエの引越し公演が発売になりました。

 

 私は、ロイヤルバレエに関しては、いつもの立ち見を希望のもの全て購入。

 マリンスキーについては、いつもの立ち見は一般発売に残しておいてもらえません。

ということで、全て売切れてしまっていたので、天井桟敷の立ち見。

 ダンサーよりも、どちらかというと作品を観たい気持ちが強いので、楽しみにしています。

 特にずっと観たくていた、ロビンズ振付の『In the Night』、ショパンのノクターン4つを組み合わせたバレエが上演されるので、楽しみにしています。

 ロイヤルバレエには無いレパートリーの、『アンナ・カレーニナ』も楽しみ。 夏までに、もう一度本を読み直そうと思っています。 5cmの厚さを超える本、読み始めるには気合が必要ですが。 

 

というわけで、ロイヤルバレエのロンドンシーズンが終るまで、約2ヶ月ちょっと、既に前回購入済みのものも含めて、あと4演目残っているので、楽しみです。

Posted on 2011/04/05 Tue. 03:30 [edit]

category: バレエ

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05

今夜は楽しい夜 

変な天候の一日でした。


 今夜は、私の好きな?夜。

 恒例、年に4回のオペラハウスのパブリック・ブッキング。 5月以降のチケット発売が明日朝10時からです。

 というわけで、いつも通り、もちろん今夜から並びます。 


 2月の-5℃を経験した後なので、今日はずいぶん楽に感じられるはずです。 念のため、寝袋、ブランケット、ホットウォーター・ボトル持参ですが。

 

 バレエは、ミックス・ビル2つ分が発売になります。

 プラス、夏のマリンスキー劇場バレエ(キーロフ)の引越し公演分。

 

 今回はオペラは、トスカが入っているし、私が興味を持つのは、マスネのシンデレラ。

 ロイヤルオペラのトスカは、舞台装置が非常に私好み。 マスネのシンデレラは全く観たことが無いもの。 でも、マスネの曲は好きなので観てみたいな、とは思っていますが、ビッグ・スクリーンがあるので、それを観ようかな、と思っています。


 これから、明日の朝食用のサンドウィッチを作って、魔法瓶を用意して、文献その他を用意。

  

 先週立て続けに、いつもの夜越しのメンバーとオペラハウス、バレエ・アソシエイションでお顔をあわせて、皆さんいらっしゃるそうなので、楽しい夜になるでしょう。

 

 

 

Posted on 2011/04/04 Mon. 02:27 [edit]

category: 日常

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04

バーミンガム・ロイヤル・バレエ 『シンデレラ』 

 昨夜観てきた、バーミンガム・ロイヤル・バレエの『シンデレラ』です。


 これは、昨年2010年11月末に現在のバーミンガム・ロイヤル・バレエの芸術監督である、デイヴィット・ビントリー(日本の新国立劇場バレエの芸術監督でもある)が振付したものです。

 初演1ヵ月後のボクシング・デーにイギリスでテレビ放送されたものですが、私はテレビが無いので、残念ながら観ていません。

 ロンドン・コリセウムでは、今週、6公演行いました。 今週はロイヤルバレエ関係のことが忙しくて、やっと観にいけたのが昨日の夜でした。


 ロイヤルバレエのレパートリーに入っているアシュトン版の『シンデレラ』とはかなり違います。 共通点は、一番最後、幕が降りる直前、シンデレラと王子が、客席に背を向けて、二人で寄り添いながら、舞台後方に歩いていくこと。


 アシュトン版とは違い、異母姉妹を男性ではなくて、女性が演じます。 原作に近く、その設定は、太っちょと、やせっぽっち。

 アシュトン版には出てこない、シンデレラの継母が出てきて、お父さんは、プロローグで一瞬出てくるのみ。


『シンデレラ』 デイヴィッド・ビントリー振付、 プロコフィエフ作曲 


 シンデレラ: ナターシャ・オウトレッド

 王子: ジョセフ・カリー(Caley)

 やせっぽっち: ゲイリン・カマーフィールド

 太っちょ: キャロル・アン・ミラー

 

 他


 

 アシュトン版が、イギリス人のウィットにとび、異母姉妹はシンデレラをいじめはするけれど、それは、ほとんどからかいに近いものがあるのに比べ、ビントリー版では、シンデレラはいじめられるイメージが強い。

 私にとって、アシュトン版は一番なじみがありますが、矛盾している部分、衣装の色の洪水、決して、これが一番好きなプロダクションではありません。

 ビントリー版の方がストーリーにより忠実、というような気もしますが、ストーリーに沿っただけで終った、といったようなイメージも残りました。 ですが、ジョン・マクファーランスによるデザインは非常にシック。 特に、現在ロイヤルバレエで上演されている2004年に一新された衣装、第2幕の舞踏会が私にはあまりにも色が子供っぽ過ぎる。 このビントリー版では、客人の女性たちは、黒。 ですが、黒の下に、紫、赤、グリーンなどの生地がレイヤーされていて、素敵です。

 ツアー・カンパニーらしく、全体的な舞台装置は簡素。


 一番の矛盾は、第1幕の最後、シンデレラがドレスを着て舞踏会へ向かう場面、馬車に乗ったところで幕が降りますが(馬車は動かない)、その時のドレスと、第2幕で舞踏会会場へ入ってくる時の衣装が全く違う。

 第2幕最後、シンデレラが12時の鐘の音を聞いて現実に戻る部分、きれいなドレスのシンデレラが一度袖に入ってから、元に戻ったシンデレラが舞台に戻ってくる。

 現在のアシュトン版では、ここの部分が非常に巧みです。 何度も観ている方が、このトリックがわからない、とおっしゃっていたことがあり、驚きました。


 

 序曲の間、シンデレラの母親の墓場で、シンデレラと父親がお墓の前に立ち、後の継母、異母姉妹が少し離れたところに立っています。 頭をうなだれるシンデレラの父親の肩に後の継母が手をかけて舞台袖へ。


 その後場面は変わって、キッチン。 裸足のシンデレラと、異母姉妹。 継母が舞踏会の招待状を持っています。


 キッチンに誰もいなくなった時、シンデレラは、戸棚の下の隙間から赤い箱を出してきて、そこには、お母さんの小さな肖像画、そして、きらきら光る、お母さんのダンスシューズ。

 そのダンスシューズを大切そうにはいて踊るのですが、しばらくすると、また異母姉妹たちが戻ってきます。

 

 再びキッチンにいなくなると、暖炉に火がつき、気がつくと、黒いぼろ布をまとった女性が。 シンデレラは彼女を椅子に座らせ、スープをあげます。 この女性は靴を履いていません。 シンデレラは、大切なダンスシューズを、彼女にはかせます。


 仕立て屋、などがきて、ダンス教師が、ダンスのレッスン。

 二人のヴァイオリニストが舞台上でレッスンの音楽を奏でるのはアシュトン版と一緒。

このヴァイオリニストの1人が、ケント時代から知っている人でした。 バーミンガム・ロイヤル・バレエの伴奏をしている、ロイヤル・バレエ・シンフォニアのヴァイオリニストのロブ。 彼とは、ロイヤル・バレエ・シンフォニアがロイヤルバレエの伴奏をする時、たまに劇場の横の道で何度か顔をあわせているのですが、驚きでした。


 皆が再びいなくなると、キッチンの後ろ側が離れていって、フェアリー・ゴッド・マザーが現れます。

この版でのフェアリー・ゴッド・マザーは踊るのではなくて、立ち役です。


 四季の精の踊り。 春の精が踊った後は、シンデレラに花の輪がかぶせられ、夏の精の後には、クローク。

 夏の精の後には、こおろぎとばったでしたっけ? あの曲でカエルとねずみが踊り、秋の精が踊ると、かぼちゃ。 冬の精の後には、きらきら光る靴。


 スターたち(16人)に見送られて、彼女は舞踏会へ。


 第2幕の舞踏会では、アシュトン版のような道化師は出てきません。

 よって、8組(だったはず)の客人たちが踊る場面が多いです。


 12時の鐘が鳴る直前にフェアリー・ゴッド・マザーが現れ、シンデレラに帰宅を促します。

 が、シンデレラは必死に、もう少し、もう少し、とお願いをするのです。 でも、もちろんそれは聞き入れてもらえません。


 12時の鐘がなり終わると同時に、元の姿に戻ったシンデレラが片方の靴を落として、会場から消えていきます。

 


 第3幕、アシュトン版と同じく、王子がシンデレラを捜し求めて旅する部分は省かれています。

が、幕開きで、何人もの女性たちが、あの靴を履くことにトライする部分があります。


 そして、シンデレラのキッチン。

 

 王子一向がきて、二人の異母姉妹、そして、継母までが靴を履こうとします。

王子が諦めて帰ろうとした時、それまで暖炉の前で背を向けて座っていたシンデレラが前に歩み寄り、靴をはいてみせます。 そして、もう片方が赤い箱の中に入っているのを王子に見せて、王子がその靴を履かせて、めでたしめでたし。


 

 最後のパ・ドゥ・ドゥはビントリーらしいリフトが多用されていましたが、それ以外はクラシックの振付です。


 異母姉妹、昨日のキャストは、どちらもプリンシパルの方々でしたが、太っちょの方、上半身も、足も太く見せるために、詰め物をしていました。 あれで踊るのは大変そうです。


 

 シンデレラを踊ったナターシャは、2007年7月までロイヤルバレエで踊り、同年バーミンガム・ロイヤル・バレエにファースト・ソロイストとして移籍し、プリンシパルにその後昇格。

 私は彼女が全幕バレエの主役を踊るのは、初めて見ました。


 幸運なことに、去年の8月から、昨日までの7ヵ月半の間に、アシュトン、マイケル・コーダー、デイヴィッド・ビントリー、マシュー・ボーン、と4つの違うヴァージョンのシンデレラをロンドンで観ることができました。

 どれもが魅力的。 違ったよさがありました。 と同時に、この誰もが知るようなフェアリー・テールのバレエ化、矛盾が生じてしまうところもあるし、このヴァージョンのここの部分と、あのヴァージョンのあの部分を組み合わせたらよいのに、という思いもあります。


 回数的には、やはりアシュトン版を一番多く観ているので、どうしても、他を観ながらも、アシュトン版の場面との対比をしながら舞台を観てしまいました。


 ロイヤルバレエは、7日から、再びアシュトン版の『シンデレラ』。 こちらは大爆笑したり、より、シンデレラの心情を追いながら観ることになります。

 どちらかというと、子供が好きそうな舞台デザインでもあります。


 でも、昨日のシンデレラ、是非違うキャストで観てみたいと思いました。

 バーミンガム・ロイヤル・バレエも来シーズンのクリスマスは、『くるみ割り人形』。

 よって、この『シンデレラ』が再演されるのは、少々後になるのでしょう。


Posted on 2011/04/03 Sun. 00:47 [edit]

category: バレエ

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03

ベイキングをする生徒 

 バレエ三昧の今週、昨日以外は、毎日バレエ。 今夜は、昨年11月に初演された、デイヴィッド・ビントリー振付の『シンデレラ』をコリセウムで観て来ました。 これについてはまた明日。


 お昼過ぎに教えに行ったお宅で、レッスン後に、キッチンでお茶を頂いていました。 その間、明日が14歳の誕生日、という生徒(男の子)は、ベイキング中。 自分の誕生日ケーキを自分で焼いていたのです。 誕生日ケーキと、明日の母の日を兼ねたケーキだそうですが。 お母様は、East Finchleyのケーキ屋さんでおいしいケーキを買ってあげる、とおっしゃったそうですが、自分で作る方がおいしいし、ベイキングが大好き、という男の子です。


 レシピブックも広げずに作っていたのですが、初めて作るケーキ(フレンチレシピ)ですが、全て材料の量、工程は頭に入っているそうです。

 ここで、私に一言言われました。


「どうして、1年半も音楽の調合の順番を覚えられないし、変ロ長調がフラット2つ、というのも覚えられないのに、ケーキの作り方は簡単に覚えられるのか?」


 まあ、私も英語の単語は覚えられませんが、ロイヤルバレエのダンサーの顔と名前は皆わかる。 ピアノの暗譜も問題なし。 人間って、きっと働く暗記能力と働かないものがあるのでしょうね。

 

 なにやら凝ったものを作っていて、まずはチョコレートと2、3種類のお砂糖、卵白などを混ぜて焼いた土台が焼きあがったところでした。 成型した後の切れ端をつまみ食いさせてくれたのですが、中はもちもち、外はパリパリ。 とてもおいしかったです。 

 これに、ミルクと生クリームを温めて、チョコレートを溶かしたものを乗せて冷蔵庫で冷やし固めたらできあがり、と言ったのですが、どう考えても、ミルクと生クリームを冷やしても、固まるはずは無い。

 私がごちゃごちゃ言ったのですが、本人は大丈夫、と言っていました。

が、不安になったようで、レシピを見たら、卵を加える必要があったようで・・・


 ミルク、生クリームに卵(全卵)を加えて冷やしたら、固まるのでしょうか?? 不思議。


 

 今まで作ったケーキなどの写真を見せてくれたのですが、凝ったものが多いし、お料理もおいしそう。

ちなみに、この子はイギリス人ですが、人種は、香港人とインド人のハーフ(もしかしたら、クウォーターかも)。 イギリスのレシピも使うけれど、ケーキ類はフランスのレシピが良いそうです。

 自分のレシピブックも見せてくれて、既存のレシピに色々と自分で手を加えたものを集めたものだそうです。


 私も、ロンドンに来た頃は英語学校に通っていて週末は時間があったのでよくパンやケーキを焼きましたが、今はそのような気持ちの余裕はゼロ。 でも、彼のように、あれだけ凝ったケーキを作る根気はありません。


 13歳(明日で14)の男の子で、あれだけ作れたらよいでしょうね。 

 ピアノのスケールの調合も覚えてくれたら文句なしなのですが。

 

Posted on 2011/04/02 Sat. 06:20 [edit]

category: 日常

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02

久々のレッスン 

あっという間に4月。 今年のイギリスは、暖かくなるのが早い気がします。


 金曜日の生徒たちは既に今週からホリデー。 レッスン時間が長い生徒たちなので、通常は、金曜日は彼らのみ(たまに、夜が入りますが)。 昨日Dr.Sからの電話で、今日の夕方1時間空きがある、とのこと。

 普段なら無理ですが、今日はあいていたので、私のレッスンへ!!

 かなり久々のことです。


 結果、午後4時頃、家を出る前に中途半端な時間でしたが、早い夕食を食べたのに、7時過ぎにレッスンが終った時には空腹でした。


 全ての神経、耳を研ぎ澄ます必要があります。 必要以上に敏感になりすぎて、ペダルがきれいすぎ、と珍しいご意見を頂きました。 いつも、ペダルが汚い、といわれてばかりいましたからね。

 ある意味で成長、でも、やりすぎは駄目。


 1時間ちょっとのレッスン、結局はグリンカ/バラキレフの『ひばり』だけで終ってしまい、ブラームスまでたどり着けませんでした。 が、内容が濃すぎるほど濃いレッスンでした。

 久々のレッスンだったにも関わらず、今までとはまた違う内容のことを教えていただけたので、後戻りしていない、ということが救い。

 

 あっという間の1時間ちょっと、レッスンでだいぶ消化しました。

 私が二十歳過ぎてから先生と1から勉強して、短期間にここまで来ることができたのは、もちろん先生の熱心なご指導もありますが、毎回のレッスン中に消化をしていたからです。

 もちろん、テクニック的な部分で消化しきれない部分はあります。 でも、それ以外は、音色、打鍵、ほぼ消化していました。

 だから、カーディフ時代には、火曜日の夜8時から10時までレッスンをしていただいて、学校が10時に閉まるからすぐに家に帰り、翌朝は、学校が開く7時半からレッスン。 しかも、前夜に弾いたものを全くの練習無しに弾いても、前夜のレッスン中に消化しているから、次のステップのレッスン、ということが可能でした。 だからこそ、先生のご好意で、2日間で計5時間近くのレッスンをしていただいたこともしばしばありました。


 

 普段は生徒に、あれこれ駄目だしをしながら教えているのに、先生の前では、little girlになります。

まだまだ師事していたい、と思える先生がいることはとても幸せなことですが。


 

 私が行った時にちょうど奥様がレッスン中。 その生徒をみてびっくり。 最後に会ったのは昨年の夏?もうすぐ14歳になるHちゃん、ものすごく背が伸びて、一瞬誰なのかわかりませんでした。 彼女のことは、5、6歳の頃から知っているので、驚きです。 もうすぐ、私の背を抜かしそうです。 

 一気に年をとった気がしてきました。


 ただ、先生に通じなかったのは、私の右手の小指はまだ完全に治っていないから、絶対に触らないように、といっておいたのに、がしっとやられたので、痛みが・・・・ 次回は、赤いテープでも貼ってレッスンへ行かなくてはいけないかもしれません。

 

 これからは、きちんと定期的に通おうと思います。

 ただ、先生もお忙しいし、私は仕事がある日に朝レッスンへ行くと、頭が満杯になって教えどころではなくなってしまうので、時間調整が難しいですが。

 

Posted on 2011/04/01 Fri. 04:43 [edit]

category: 音楽

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