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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

真夜中のオペラハウス、寒さとの戦い 

 多分、今までで一番寒い外での夜越しを経験してきました。

 

 途中の守衛さんの話によると、昨夜(今朝?)は-5度まで落ちたそうです。


 私は昨日夜11時にオペラハウスに着いて、2番目。

 

 アウトドア用の折りたたみ椅子、寝袋(-7度までOK)、ホットウォーターボトル、カイロ、ブランケット、スキー用ソックスを持参。

 ヒートテックのレギンスをはいた上にジーンズを履き、上はヒートテックを2枚重ねした上にセーター(イギリス風に言うと、ジャンパー)。


 

 今回発売になったのはバレエは、

 

 ミックス・ビル: 『ラプソディー』 アシュトン振付、曲はラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲

           『センソリウム』 アラスター・マリオット振付(2009) 曲はドビュッシーのピアノ曲

           『スティル・ライフ・アット・ペンギンカフェ』 ビントリー振付


 『シンデレラ』 アシュトン振付

 『マノン』 マクミラン振付


 以上3個分。


 オペラは、リムスキー・コルサコフの『売られた花嫁(多分)』が興味があったのですが、モダン演出っぽかったので、やめました。 オペラのモダン演出は非常に苦手です。


 結果から書くと、11時間待った挙句に、『マノン』のマリアネラとニーマイアのデビュー(彼らは1回だけの公演)は買えませんでした。 デスクについて、一番最初にこれを言ったのにです。 本来ならば、買えたはず。 でも、10時にボックス・オフィスが開いて、電話、ネット、オペラハウス窓口で発売になりますが、オペラハウスの入り口が開いたのは10時を過ぎていました。 立ち見は、ほんの数秒差で駄目になってしまいます。


 ちなみに、ミックス・ビルも、2キャストで3公演ずつ行いますが、第1キャストの最初の2回分は立ち見は残っていませんでした。

 それ以外は希望のものを買えましたが。


 毎回、デスクの人との戦いです。



 11時間の待ち時間、実はあっという間に過ぎていきました。

 寝袋を着て、中にホットウォーターボトルを入れて、頭から怪しい人のようにブランケットをかぶります。 そうでないと、顔が冷たくてどうにもならなくなります。

 今回、幸いなことに、身体は寒さを感じずに済みました。


 今まで使っていた寝袋は10年くらい前に、買ったもの。 カーディフに移った時、ハウスシェアをして、それまで寮暮らしだった私は、寝具を全く持っていませんでした。

 カーディフに着いた夜は着られるものを全て着て、デュベがない状態で寝ました。

 翌日、アーゴス(何でも売っているチェーン店)に走り、デュベを求めたのですが、生憎新学期。 デュベは全て品切れ。 1週間以上入荷しない、といわれて、仕方が無く2000円位の寝袋を買って、寒さをしのぎました。


 日曜日に母と電話で話していた時に、冬用の寝袋を買いなさい、といわれ、昨日のコンサートの後に、アウトドア用品店を覗きました。

 我が家は無駄なものを買わない家ですが、さすがにこの寒さですからね。

 

 -2度まで暖かく感じ、-7度まで耐えられる寝袋をセールで4000円ほどで購入できました。 日本での価格を知りませんが、妥当?

 既に一つ持っているのに・・・ と思いましたが、これを買って非常に正解! 


 お店のおじさんに、どこで使うのか聞かれ、「今夜、オペラハウスの外に並ぶから」と伝えたら、おじさん絶句でした。


 ちなみに、今回もまた、通りすがりの人たちからどうしてこの寒い中外で並んでいるのか聞かれ、皆絶句していました。

 私たち、Crazyであり、なおかつMadなのです。

 そして、本当にオペラハウスでの舞台を愛しています。熱狂的に。


 

 今回はレギュラーの人たちの姿が数人ありませんでした。

 あまりの寒さに、朝8時になるまで、皆沈黙。


 

 真っ暗な中、コヴェント・ガーデンを見ていると、イライザとヒギンズ教授に会うことができるような気がしてしまいます。

 教育され、きれいな身なりで懐かしいコヴェント・ガーデンへ行ったイライザ。 当時の仲間が彼女のことに気がつかず、しかも、「あなたのようなお嬢さんがここにいるのはよくないよ」といわれる部分、私があの映画で一番好きなところです。

 こんなことを考えながら、コンサート後の疲れもあって、あの寒さの中、3時間ほど眠ることができました。


 これからジムに行ってリフレッシュして、ちょっと横になって、教えに行って、夜はサドラーズ・ウェルズでアメリカン・バレエ・シアター。

 

 とりあえず、一年のうちで一番つらい一日が終ってほっとしています。 

 日本の中学受験生も1日校の入試がおわって、ほっとしていることでしょう。 私にとっては19年前のことですが、昨日のことのように鮮明に覚えています。

 

Posted on 2011/01/31 Mon. 19:26 [edit]

category: バレエ

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31

今夜は外 

 今日は昼にシティでコンサートでした。

 一度家に戻って、1時間ちょっとベッドに横になり、再びセントラルロンドンへ行って、教え。

 また家に戻って着替えて荷物を持ち替えて、オペラハウス。

 これが今日の私。 これから、あと少ししたら、教えに行くところです。


 本当は教えの場所からオペラハウスまでは近いから、一度家へ戻るのはばかばかしいのですが、荷物がありますからね。 さすがの私もあの荷物を持って教えへはいくことができません。


 コンサートのあと、5時間セントラルにいるのも嫌だから家に戻ってきましたが、12時間の間に、家とセントラルを2往復半することになりました。

 

 年4回のオペラハウスのチケット一般発売日の中で一番きついのがこのピリオド3の発売日。 

 でも、マノンを含め、興味のある作品が並んでいるので、見逃すわけにはいきません。

 

 コンサートの日の夜が徹夜、というのが厳しいです。 通常でしたら2月中旬が発売日だったので、まさか明日になるとは思っていませんでした。


 というわけで、コンサートのことはまた後で。

Posted on 2011/01/31 Mon. 00:54 [edit]

category: 日常

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31

伴奏 

 青空が広がった一日でした。 午後5時になっても、明るくて嬉しくなります。 夏時間が始まるまであと2ヶ月。 今年はイースターが遅いから、春の訪れが遅いように感じてしまいますが、日が長くなることは何よりも嬉しいことです。


 久々に西ロンドンの、イーリングへ。 なんだかんだ縁がある場所です。 我が家からだと、道路さえ空いていればバスで行った方がチューブを使うよりもずっと早いのですが、環状線だから、混む時にはどうにもなりません。

 

 去年の夏以来、久々の伴奏。 グレードを受けるのに、先生のお考えで、伴奏者も何度かレッスンについてきて欲しい、とのこと。

 1年ちょっと前に伴奏させていただいた9歳の女の子。 

 きちんと基礎を作っている上で、この年齢でグレード7。 弾けるほうだと思います。


 あわせ無しで、先生の前で初めて合わせたのですが、3曲中1曲は私が去年他の子供たちと弾いたことがあったし、彼女も以前弾いたことがあった曲、とのこと。 先生が気がつかないくらい、1回目でもぴったり。

 でも、あとの2曲は私も彼女も合わせるのは初めて。 やはり、ぼろがでました。


  それでも、今回のヴァイオリンの課題曲は良い曲が多くてうらやましくなります。 ピアノは、どうして?といいたいような選曲が多いので。


 旧ソ連出身の先生、コメントが的確。 やはり私自身がロシア系の指導を受けてきているので、旧ソ連系の先生のレッスンは納得できることも多いし、先生がおっしゃりたいこと、求めていることがわかりやすいのです。

 それでも、子供のレッスンに同行することは気を使うことも多くて、帰ってきたらお昼寝をしてしまいましたが。


 マンチェスター時代のピアノが下手だった頃から、伴奏は本当にたくさんやらせていただいていました。

 マンチェ時代はほとんどがチェロの伴奏。 エルガーの『チェロ協奏曲』は何人と弾いたかわからないし、熱心なチェロの先生が多かったから、よくクラス(先生ごとに、門下生どうしで、今できている曲を弾きあう)の伴奏を、頼まれ、2時間後にグリーグのチェロソナタ、とかよくやったものです。

 あの時、鍛えられました。


 ちなみに、今考えると冷や汗が出ますが、初めて学校以外で伴奏したのは、入学して3ヵ月後、自分のピアノが停滞しはじめていた時。

 相手は、ダブル・ベース(コントラバス)。 場所は、マンチェスターのBBCフィルハーモニー(オーケストラ)の入団オーディション。 


 あの頃は何も知らなかったから、できたのでしょうね。 



 カーディフ時代は、何度もマスタークラスでの伴奏をさせていただきました。

 マスタークラスで伴奏をする時、その先生の指導を受けられることもよいのですが、一番素敵なのは、先生の模範演奏と伴奏をさせていただけること。

 伴奏については結構相手に合わせられるほうなので、先生と弾くと、私の伴奏も一気に変わります。

 そして、その感覚で自分の相手に弾くと、相手もそれに乗れる人と、そうでない人がいます。


 これって、ロイヤルバレエのマスタークラスを観に行って思うのですが、パ・ドゥ・ドゥの時、よく男性指導者が、女性ダンサーのサポートをやってみせます。

 そうすると、今度は女性ダンサーが自分のパートナーに、「足のこの部分を持つのが良い、力の入れ加減はこれくらい」と伝えていきます。


 伴奏の指導と、非常に似ているな、と思います。


 

 ノルウェー人のヴィオラ奏者がいらした時、とっても深くて素敵な音色を奏でる方で、あの先生にみていただいて、そしてちょっと一緒に弾かせていただいた、ヒンデミットのヴィオラ・ソナタ、今でも感覚が残っています。


 春の忙しさが過ぎたら、マンチェスター時代に一緒に弾いていたチェロの友達が西ロンドンに住んでいるから、また一緒に弾きたいな、なんて思ってしまいました。


 やはり、ソロにはないよさがあります。

 

 明日はコンサート。 現在疲れ果てているので、少々心配。

Posted on 2011/01/30 Sun. 06:09 [edit]

category: 音楽

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30

英文学 

 今週は、バレエ観賞がないので、時間があるかな、と思っていましたが、結局はそうでもなく終ってしまいました。

 

 なんだか時間がなかったのは、結局は文献を読んでいるからかもしれません。

 読めば読むほど調べたいことが湧き上がってきています。


 それなのに、先日、チューブの中で本を読んでいる人の表紙に反応してしまったのです・・・

 日本と違って、本にかけるカバーはありません。


 タイトルは、Me and Mr Darcy。 これに反応する女性、日本だったら大学が英文科の方も多いから、結構いるでしょうか? もちろん、すぐに、ジェーン・オースティンの『プライドと偏見』が思い浮かぶでしょう。

 Mr Darcy、英国女性のヒーロー? 『ブリジット・ジョーンズの日記』で、この『プライドと偏見』がところどころに出てきますが、この本は、パロディではないものの、もっと含まれているような気が。


 久々に文献以外を読みふけってしまいました。


 しかも、ニューヨークの小さな書店のマネージャーをしている『Mr Darcyのような男性を探している』29歳の女性が、イギリスにくる、というところから始まるから、米語と英語の違いが非常にたくみに書かれていました。

 かくいう私も、『プライドと偏見』の大ファン。 本も何度も読み返したし、1996年だったかのBBC作成のコリン・ファースがミスター・ダーシーを演じるDVDは何度観たことか・・・

 

 近年作成された映画、『Becoming Jane』でも何度も『プライドと偏見』のことが出てくるし、英文学の基本なのかな、なんて思えてきました。

 こうして、英文学の面白さがわかるようになると(ジェーン・オースティンは、最初はハッピー・エンディングすぎて違和感がありましたが)、日本の大学で英文科を覗いてみたいな、なんて思ってしまいます。

 すごくイギリス的で、イギリス人のウィットとか、文化がつまったこれらのイギリス人作家の書物を、遠い日本でどのように講義しているのか、気になります。

 しかも、日本で高校までは米語を習うのに、英文科で、どのようにイギリス英語にもしていくのかも気になりますし。


 落ちついたら、まだ読んでいない、ブロンテ姉妹のものを読みたいとは思っています。



 Mr Darcyのような男性が人気がある反面、私がおしゃべりをさせて頂く、オペラハウスのご婦人たちは、ワイルドな男性がお好みなところもあって・・・

 来週は、アメリカン・バレエ・シアターのロンドン公演がありますからね。

 ご婦人たち(大抵は70代)に、

「アメリカン・バレエ・シアターを観に行きなさい!! 良い男がたくさんいるわよ。 ロイヤルバレエにいないような男前のがね。」

 といわれております・・・


 一昨年のアメリカン・バレエ・シアターロンドン公演時には、オペラハウスのフォーイェで、ご婦人たちが、

「良い男ばっかりだったわね! でも・・・」 という会話をよく耳にしたものです。

皆さん、もちろん、中身を見ておりますから。 この「でも・・・」の続きはご想像にお任せします。


別に私は男前かどうかはかまわないのですが・・・ 

 プログラムが興味があるものなので、いきますけれど。

 皆さん、本当に私よりもお若いです。


Posted on 2011/01/29 Sat. 05:55 [edit]

category: 日常

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29

イギリスの学校 

 冷え込んでいます。

 1月になってから、比較的暖かかったので、体が冷え込みに追いつきません。


 

 子供たちのレッスンでは、私は大抵ノートに練習事項を細かく書きます。 練習ができている生徒にはそこまで細かく書きませんが。


 過去、日本人の生徒の時だと、補習校に通って、漢字を習うと色々と困ることが。

 小学校に入学した頃の子供だと、平仮名でノートを全て書きます(これはとっても得意)。 

 それが、漢字を習い始めると、文句が・・・

「もう、音っていう漢字かけるよ。 平仮名にしないで」

 と何度言われたことか・・・


 私は、親でもないし、学校の先生でもないから、詳しくは子供たちがどれほどの漢字を習っているのかはわかりません。 かといって、全部を漢字にすると(私の漢字を書く能力は小学生並みなので、あまり関係ありませんが)、まだ習っていない、といわれます。


 

 英語が母国語または、英語でのレッスンの子供たちには、もちろん、ノートは英語。

 こちらでは日本よりも就学が早いのですが、4、5歳の時には、最初はお母様に読んでいただいて、そのうち、全部を大文字(Block capital)で書くと、子供たちは読めるようになります。

 今では大分慣れたものの、正直、全ての文章を大文字で書くのは意外と難しく、しょっちゅうスペリングがわからなくなっていました。


 しばらくすると、

「もう小文字も読めるのに、大文字で全部書くのはばかにしているのか」

と子供が言い始めます。

 そうすると、小文字を入れて、ブロック体で書きます。

 学校で何を習っているのか、私は知らないから、文句を言う前に、自己申告してもらいたいものですが。



 私が13年前にこちらの現地の高校へ通った時にはテストなども、全てブロック体で書くように指導されました。 周りのイギリス人も、ほとんど筆記体を読めなかったはずです。

 大学時代も、基本はブロック。 よって、私は日本で習った筆記体をほとんど忘れてしまいました。


 今日のレッスンで、6歳の子に、

「みゆき、どうして僕のことを子ども扱いするんだろうね? 僕、もう筆記体を学校で習っているんだから、ノートにもちゃんと筆記体で書いてくれないと困るよ」

 

 といわれました・・・ 別に子ども扱いしていたわけでもないですし、今までの生徒たちで、筆記体でないから、といって意見を言う子はいませんでした。 ブロック体の方が読みやすいと思いますし。

 こちらの筆記体は日本とはちょっと違うので、勉強しないと、筆記体なんて書けません。

 今は公立の小学校でも筆記体を教えているのですね。 知りませんでした。


 

 学校関係で、もう一つ。

 昨日の夕刊を読んでいたら、驚く記事が。


 学校の先生たちが、危険にさらされないで授業をできるように、生徒たちの学校へ持ち込むバッグの中身について、厳しくできるようになったそう。


 今までは持ち込み禁止だったものが、 アルコール、 ドラッグ、 刃物。

 日本だったら、携帯電話、とかゲーム機とかですよね?? 私は中学からは女子校に通っていたので、校則で、アルコール、ドラッグ、刃物が持ち込み禁止、と書いていなかったように思いますが。 書いていないも何も、常識的に考えてありえない話。


 これから持ち込み禁止になるもの、例としてあげられていたのが、過激なポルノ、ビデオ・カメラ。 

 どのような基準なのでしょう? それとも、いかがわしいフィルムを学校へ持ち込んでいた生徒が多いのでしょうか?

 もちろん、地域差、学校の差もあると思います。

 

 私が住んでいる場所のすぐそばにある学校は、それはそれはマナーが悪いし、バスの中での中学、高校生の会話は過激です。


 ちなみに、イギリスは喫煙は16歳から許可されているため、学校の制服を着て、タバコを吸っている生徒がいても、見慣れました。

 

 この国のことは日本よりもずっと愛しています。 でも、やっぱり不思議なところもまだまだあります。

Posted on 2011/01/28 Fri. 05:19 [edit]

category: イギリス事情

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28

いなりずし 

冷え込んできています。 


 1軒目の教えの後、チューブでセントラルロンドンへ移動しようとしたところ、次の電車が来るまで、20分、の表示。

 朝は頻繁に信号機の故障が起こっていますが、夕方以降はそれほど聞かないので油断していました。

 セントラルロンドンに近づくにつれ、日本の通勤電車並みに混み方でした。

 

 日本人学校があるこの地域、駅からすぐのところに他の場所にも支店がある日本食材店が以前からあったのですが、それとは別に、この2年半の間に駅前に簡単な日本食やさんができていました。

 日本で言うと、駅などにある、ちょっと食べるところがついているパン屋さんのような感じ。

 時間もあるし、ホームで待つのは寒いし、お腹も空いているし、ということで、入ってみることに。 

 お惣菜やさん、という感じだけれど、売っているものは、おにぎり、巻き寿司など。 

 お値段もロンドンの日本食にしてはお手ごろ。

 

 私は大好物のいなりずしを見つけ、幸せでした!

 変に味付けされていない、ごく普通のものが好きなので、そして、日本で母が作ってくれるいなりずしに近い味でした。

 

 自分でおあげを買ってきて煮ればよいのですけれどね。 家の地域にある日本食材店は私のところからだと多少不便な場所にあります。 

 それに、どうしてもおあげは、3年位前までは、実家の地域に、夕方自転車に乗って、ラッパを吹きながらお豆腐、おあげ、こんにゃくなどを売りに来ていたお豆腐やさんのおあげでないと満足できない部分があって・・・・


 カーディフ時代には、全くといって良いほど日本食財を手に入れることができませんでしたが、やはりロンドンは凄いと思います。 カーディフ時代には、日本のものに近いものを手に入れることができる場所は、中華食材店でしたので。


 普段の食生活は、ほぼイギリスのもの。 でも、疲れているときは、こちらのお米を文化鍋で炊いて、日本から持ってきている梅干で梅干のおにぎり。  これが一番おいしい。



 日本へ行くと、普段、何を食べているのか、と聞かれますが、答えは、パスタ、野菜ごろごろスープ、春雨、野菜、肉団子の煮込み、こちらのスーパーで売っている瓶詰めカレー、といったところでしょうか。

 基本的に夜の帰りが遅いので、どうしても手抜きです。 自分のための食事を作る時間、って一番もったいないと思ってしまいますし。


 

 イギリスでは日本食がブーム、といったかんじもあって、スーパーには、サンドウィッチと並んで、おすしも並んでいます。 なぜかピーマンを細く切ったものが巻いてあるおすしがあるのが、日本と違いますね。

 

Posted on 2011/01/27 Thu. 06:45 [edit]

category: 日常

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27

コンサート at St Dunstan Church, London 

今年3つ目のコンサート。 ロンドンのFleet Streetの西の入り口にある、St Dunstan Churchにて。

 The Royal Courts of Justiceのすぐそばにあります。 昨年のこの時期に初めて演奏させていただきました。


WITH HOPE!!-110126 st dunstan1

 上の写真の、右側にある高い塔があるのがこの教会。

WITH HOPE!!-110126 st dunstan3

 ピアノ側からみると、こんな感じ。 絶えず車が通っているので、演奏中も車の音が。


 プログラムは、

 

 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330

 チャイコフスキー: ロマンス ヘ長調 作品51-5

 シベリウス: 舟歌、 ワルツ 作品24-10,5

 グリンカ/バラキレフ: ひばり

 リスト: 愛の賛歌


 ピアノは、古いチャペル。 柔らかい音色がある反面、こしがなくて、スポンジを弾いているようです。

 一番困ったのは、シベリウスのワルツ、リスト、バラキレフで、細かいパッセージを弾くと、ピアノが揺れて何を弾いているのかわからなくなってしまったこと。

 船酔い状態です。

 日本だったら、このピアノは骨董品扱いでしょうね。

 イギリスの中では、これでもましなピアノですが。

WITH HOPE!!-110126 st dunstan2


 ひばりで、短いカデンツァのようなものが2回出てくるのですが、どこをどう間違ったのか、1回目の最後でなぜか2回目の方を弾いてしまい・・・・ 無理やりこの1回目のカデンツァの後のパッセージに戻しましたが・・・

 

 モーツアルトは、第3楽章で全然のれませんでしたね。 珍しい。 


 シベリウスの舟歌は久々に弾きましたが、美しい曲。 曲として単純だし、これといったクライマックスもありません。 でも、私は結構好きです。


 チャイコフスキーのロマンスは、この教会の響きと、この古いピアノにぴったりでした。 

 10月のマリアネラの『三人姉妹』の別れのパ・ドゥ・ドゥが脳裏をかすっていますが。



WITH HOPE!!-110126 st dunstan4


 この教会、天井が美しいのです。 写真よりももっときれいなブルー。

 次は月曜日。 再びロンドン。 あの教会はとっても冷え込む教会なので、結構恐怖です。

Posted on 2011/01/26 Wed. 02:23 [edit]

category: 音楽

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26

ロンドンのバス 

 午後はそれほど寒くない、と思っていましたが、夜になって冷え込んできました。 明日は、少々寒い教会でのコンサート。 冷え込まないと良いですが。

 昨日の、モスクワでのテロ事件、新聞で取り上げられていますが、モスクワには友達がたくさんいるから、気になってしまいます。

 ロンドンだって、市内でのテロから5年半、空港でのテロ未遂から4年半。 再び気を引き締めなくてはいけませんね。

 私は幸いなことに、どちらの時にも直接の被害は受けていません。 でも、特に市内のテロはカーディフからロンドンへ引っ越してくる直前でしたし、ちょうどテレビがある寮に住んでいた時だったので、ずっとニュースを見続けました。 その時のイメージが強いから、今でも、地下鉄、バスに乗るときには、水のボトルを持っていないと不安です。

 

 毎日バスを使う生活をしていますが、このところ、行儀の悪さが酷いです。

 ロンドンのバスというのは、大抵は、前から乗って、一律料金ですので、お金を払うか、定期を見せる(反応させる)かをして、降りる時には、後ろのドアを使います。 

今日も、私が乗るバス停のちょっと先のバス停で乗ってくる中学、高校生、後ろのドアから乗って、運転手に怒鳴られていました。

 先日は、苦情もあったのでしょうね、バス停に学校の先生がいらして、後ろのドアの前に立って、生徒たちが入らないようにふさいでいました。

 

 ドアは、内側からも外側からも緊急時にボタン一つで開け閉めができるようになっています。 先日は、人数オーバーで乗れなかった子供たち、バスが交差点で一時停車した際に、走ってきて外側から後ろのドアの開閉のボタンを押して、むりやり乗ってきました。 一歩間違えば、事故につながります。 他の乗客にも非常に迷惑です。

 

 

 私のイギリス一年目、ケントに住んでいた時は、あの地域では2階建てバスの1階部分に立って乗ることができる人数制限が、確か10人ほどでした。 バスはかなり空いています。 しかも、バスは1時間半に1本しかありません。 私は当時は英語もできなかったし、我先に、と乗り込むことができなかったから、何度も人数制限に引っかかって1時間半時間を潰す羽目になりました。

 マンチェスター時代には、音大の寮から音大までバスで15分ほどだったのですが、バスは15分か20分に1本。

 寒い雨が降る日、1時間目の授業に間に合うように、大勢の生徒がバスを待っていました。 バスが30分以上経っても来ません。 怒った外国人(私ではありませんので、念の為)がバス会社に電話をしたら、運転手が1人風邪で休んでいるから、運休になっているバスがある、といわれました。

 結構危険な地域だったので、歩くことは禁じられていました。 

 あっけにとられたことを今でも覚えています。

 

 たまに、後ろから、おじさんとかに髪を触られることがあるのですが、先日は、ガムをつけられたようで・・・

 下のほうだったのが幸い。 気がつかないで梳かして凄い状態になったので、自分で切ってしまい、先週は久々にヘアカットへ行く羽目になりました。 

 でも、夜にバスに乗るときには絶対に2階建てバスの2階には乗らない、とか私なりに気をつけてはいるのです。

 ロンドンに限らずイギリスのバス、日本のバスに比べて、とっても汚いです。 ゴミ箱のようです。

 

 イギリスのバスの話で1冊本が書けるのでは?というくらい、色々とストーリーがありますね。

Posted on 2011/01/25 Tue. 06:55 [edit]

category: イギリス事情

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いろいろ、+英国舞踊評論家賞 

 夕方から再び雨。 このところ、雨が降っていてもちょうど屋内にいる時で、助かっています。


 なぜだか疲れ果てた一日。 一日の最後に教え(+ ナニー?)でしたので。 疲れたけれど、楽しいですが。

 

 ジェーン・オースティンの時代だったら、私は完全に行き送れで、裕福な家でのナニーになっていたかもしれませんね。 カーディフ時代にも、教えにいった先(韓国人生徒ばかり)で、お母様が英語がわからないから、子供たちの学校の宿題を何をやればよいのかわからなくて、よくピアノと共に、学校の宿題をみたりしたものでした。


 『プライドと偏見』の中で、リズィーがお姉さんのジェーンに向かって、

「私は結婚しないで、あなたの子供たちに、クッションの刺繍を下手に教えて、ピアノを下手に教えるようになるかもね」

 というような文章(本が手元にないので、多分こんな感じだったはず)がありますが、まさにそうなっていたのかも。 まあ、私はピアノは上手になるように教えられますが。


  

  明後日はコンサートですが、練習の合間に雑務がいくつか。 2月、3月のコンサートのプログラム提出。

 どちらも一度、数度といったことがある場所ですので、ピアノの状態を思い出しながらのプログラム決め。

 久々に、リストのメフィストを入れたいな、と思いながら、指の状態と相談です。

 あのマクミラン振付の『マイヤリング』の第2幕の居酒屋での場面でメフィストが使われますから、やっぱり、あのバレエの雰囲気をあらわしてみたいな、と思います。


 

 バレエといえば、今日、National Dance Awards、英国評論化協会賞の発表の日だったようです。

 ロイヤルバレエは結構多くノミネートされていましたが、結局は、クラシック作品の新作分野での、昨年4月頃に初演された、ロイヤルバレエ、ファースト・アーティストのリアム・スカーレットが振付けた、Asphodel Meadowsのみが受賞。 プーランクの2台のピアノのためのコンチェルトに振付られたこの作品は素晴らしいものでしたからね。

 詳細は、http://www.londondance.com/news_details.asp?NewsID=8131 より。


 リアムはクラシック音楽を理解するまだ20代の素晴らしい振付家。 もちろん、ウェイン・マグレガーのような新しい風がクラシック界に必要なことは百も承知ですが、リアムのようなクラシックの言葉で、クラシック音楽を用いて、なおかつ自分の言葉がある振付師は貴重だと思います。

 私は彼のダンサーとしての演技、踊りも好きですから、しばらくは踊り続けてもらいたいと思いますが。

Posted on 2011/01/24 Mon. 05:12 [edit]

category: 日常

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24

『白鳥の湖』 ゼナイダ、 ニーマイヤ 

 今日から、オペラハウスでは『白鳥の湖』です。 とはいうものの、今日の昼、夜公演があって、来週はカンパニーは中間休み。 2月4日から舞台は始動しますが、まだ、『ジゼル』が残っています。

 白鳥は、4月8日まで、たしか7キャストくらいで行うはずです。


 昼は教えがあったので、夜の公演のみ観て来ました。


 ちなみに、昨日行われた最終ドレスリハーサルの写真は、http://www.ballet.co.uk/gallery/jr_royal_ballet_swan_lake_roh_0111  より。

 今日の昼、夜のメインキャストが、第1,3幕、 第2,4幕と交代で行ったそうです。


 私はちょうど去年の今頃、白鳥の第1幕の楽譜とお友達になろうとがんばっていました。 DVDも何度も観たし。 結局、これは自分に負ける結果になってしまいました。 よって、それから、この大好きだったアンソニー・ダウエル版の『白鳥』をDVDで観られないようになってしまいました。 今日は不安が残っていたし、正直、苦い思い出の序曲は発狂したくなりました。 でも、行って良かった。 

 なんだかんだ言っても、『白鳥』はバレエの王道ですね。



 『白鳥の湖』 プティパ、イワノフ振付、 アンソニー・ダウエル版、 チャイコフスキー作曲


 オデット/オディール: ゼナイダ・ヤノウスキー

 ジークフリード王子: ニーマイヤ・キッシュ


 ロットバルト: ウィリアム・タケット

 王妃: エリザベス・マクゴリアン

 ベンノ: ヴァレリー・フリストフ

 家庭教師: アラスター・マリオット


 第1幕:

 パ・ドゥ・トロワ: ラウラ・モレーラ、 セルゲイ・ポルーニン、 ユフィ・チェ


 女性の付き添い: フランチェスカ・フィルピ、 クリスティーナ・アレスティス


 ワルツ: ヘレン・クロウフォード、 ヴァレリー・フリストフ、

       クリスティン・マクナリー、 ヨハネス・ステパネク (酔っ払い役)

       ローラ・マックロック、 ブライアン・マローニー、

       シャーン・マーフィー、 蔵健太


       アイオーナ・ルーツ、 マイケル・ストーイコ、

       エマ・マグワイヤ、 ベンジャミン・エラ、

       サビーナ・ウエストカム、 ルドヴィック・オンディヴィエーラ、

       ロマニー・パジャック、 リアム・スカーレット、

       ピエトラ・メロ・ピットマン、 エリーコ・モンテス

       他


 第2幕:

  4羽の白鳥: アイオーナ・ルーツ、 リヤーン・コープ、 ロマニー・パジャック、 エマ・マグワイヤ

  2羽の白鳥: ヘレン・クロウフォード、 フランチェスカ・フィルピ


 第3幕: 

  式典長: ギャリー・エイヴィス

  スパニッシュ: クリスティーナ・アレスティス、 ローラ・マックロック、

            トーマス・ホワイトヘッド、 蔵健太


 チャルダッシュ: ディアドル・チャップマン、 ブライアン・マローニー 他

 

 ナポリタン: アイオーナ・ルーツ、 リカルド・セルヴェラ


 マズルカ: デメルツァ・パリッシュ、 エリーコ・モンテス、 ラーラ・ターク、 

        平野亮一、 ナタリー・ハリッソン、 ジョナサン・ワトキンズ、

         クリスティン・マクナリー、 ヨハネス・ステパネク

  


 主役の二人のこの『白鳥の湖』を一言で表すのなら、『大人の白鳥』。

 長身のゼナイダとニーマイヤ。 ニーマイヤが今シーズン、王立デンマークバレエから移籍してきて、ロイヤルバレエの中では背が高めのプリンシパルダンサーたち、ローレンやマリアネラと踊るのを観ましたが、いつもニーマイヤがやたらと大きく感じました。 今回は、やはりゼナイダは背が高いな、と再認識。

  

 年齢よりもずっと上に見えるニーマイヤ(第1幕のワルツの中心男性4人よりもニーマイヤが一番年下のはずなのに、一番上にみえましたね)、よく言えば落ち着いている風格。 そして第2幕ではかわいらしいよりも、ずっと大人で、良い意味でのSeductiveな雰囲気を漂わすゼナイダ。 今までとは違う『白鳥』を観ているように感じました。 オデットは女王様だったのだから、ああいう雰囲気は必要な気がします。 芯の強い女性です。


 マリアネラが一番好きなダンサーですが、私は、ゼナイダの白鳥は凄く好きです。 彼女の白と黒の違いもはっきりとしているし、何よりも、白鳥の場面での、腕の動きが美しい。 


 第3幕の有名な32回転、今回は前半は全てシングル回り。 ロイヤルバレエだと、ダブルとかトリプルを入れるのを見慣れていますから、シングルのみというのは、ある意味で新鮮。 と思っていたら、後半は14回の回転で、1周。 

 どういうことかというと、バレリーナが回る、同じ1点を見続けることにより、目を回さずに回ることができるのです。 これを、少しずつ視点をずらしていくことにより、軸足は同じところにいるのに、降りる場所をずらしていくことができます。

 今回のゼナイダはかなり念蜜に視点をずらす場所を考えていますね。


 そしてパ・ド・ドゥのコーダの最後、アラベスクで後ろに下がるヴァージョンではなくて、中央でシャンジュマンをしながら後ろへ下がる振付のほうを使っていました。 アラベスクの方が一般的ですが、私は個人的にはこのシャンジュマンの方が好きです。


 第4幕で再び白鳥に戻った後、表情がとにかく巧み。 本当にジークフリード王子を愛していたし、それが裏切られた。 彼を許すか、そうでないか。 まだ彼を愛しているし、そういう表情が観ている側の胸を切り裂くような感じでした。

 


 移籍後、小品は踊っていますが、今回が全幕バレエの主役デビューのニーマイヤ。 10月に、『テーマとヴァリエーション』の1回目の公演で、踊りもパートナリングもぼろぼろ。 2回目は別人の踊りをしましたが、1回目の舞台の印象が強くなりますから、常連さんたちの間では、好き嫌いが分かれているニーマイヤ。

 私自身は、今まで観ていて、パートナリングは上手いのでは?と思いますが。

 顔が駄目、という人も多いですね。 私は顔でみるタイプではないので、わかりませんが。


 少々心配していましたが、前日に公開リハーサルで踊っていることもあるのでしょう、第1幕は想像以上に表情豊かだし、ワルツの途中でのソロも安定していました。

 もちろん、ここに10年以上いる、演技派のヨハン・コボーなんかと比べるとまだまだですが、私はキャリアの年数が違う人同士を比べることはしたくはありません。

 

 第1幕で、お后様が出てきて、「明日の舞踏会で、美しい女性たちがくるから、結婚相手を選びなさい」といわれる場面、ママに逆らえないのです。 ほどよいマミーボーイ(日本語で言うと、マザコン?)な感じ。 最初にお后が出てきた時にはそこまでマミーボーイではなかったのですが。


 第3幕で、6人の花嫁候補たちが出てきて踊り、お后に、「みな、美しい女性たちでしょ。 さあ、どなたかお1人をお選びなさい」といわれ、どれもこれも駄目だ、というしぐさをして、後ろ(花嫁候補たちに背を向けるので、客席側)を向いた時、「心に決めている人(オデット)がいるのだ。 彼女以外は考えられない」といった表情が、凄く強いものがあり、良い表情でした。


 第3幕のヴァリエーションが少々緊張気味でしたが。



 久々に(10月のオネーギン以来?)エリザベス・マクゴリアンを観られたのが嬉しい。 彼女も表情豊かなキャラクター・アーティスト。 あの第3幕での真っ赤なお后様のドレスが似合います。 

 

 第1幕のワルツの中心男性たち、何度も踊っている役だ、というのもあるのでしょう、まとまっているし、演技が巧みです。 酔っ払い役のヨハネスの演技を超える酔っ払い、それを面倒見る、健太さんとブライアン。 だから、第1幕最後、群舞のダンサーたちがポロネーズを踊っている間、舞台向かって左で演技をしている、この男性たちに目を奪われてしまいます。


 

 ジゼルから続けてで、疲労が溜まっているであろう群舞の女性たち、ずいぶんとまとまった第2幕の踊りでした。 何人もスクール生が入っていましたが。


 第3幕では、アシュトン振付のナポリタン、やっとリカルドとアイオーナが一緒に踊るのを観られました。 この2人はぴったりなダンサーたち(都さんが金平糖を踊った2009年収録のくるみ割り人形で、クラーラとくるみ割り人形/甥を踊っているのが彼らたち)。 

 

 このアンソニー・ダウエル版の『白鳥』は、第3幕で、各国の踊りが、ロットバルトが連れてきた手下たち、という設定です(そうでないヴァージョンもあります)。 衣装がとにかく私好みで、ロットバルトの黒、を基調にしています。 だから、チャルダッシュの女性たち、スカートは黒のベルベットのような素材なのに、内側に紫のチュールを入れてあったり、マズルカでは、上が紺に近い黒で、内側に水色がいれてあって、回ると見えるようになっていたり。 多分、今日は客席にこれをデザインなさったヨランダがいらっしゃったと思います。


 

 長くなりましたね。 次の『白鳥』は2月中旬。 2月末には、世界初演のクリストファー・ウィールドン振付の『不思議の国のアリス』がありますので、あまり2月中に公演はありません。

 私が次回オペラハウスへ行くのは、10日後、チケット一般発売、野宿の日です。


  

Posted on 2011/01/22 Sat. 06:04 [edit]

category: バレエ

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22

ロイヤルバレエ、リハーサル『ジゼル』より、モニカの指導 

 青空が広がっていました。 イギリス、狂っているようです。

 そのかわり、夜は久々に2℃まで冷え込みました。 やはり5℃あると暖かく感じているのですね。


 今日も再びオペラハウス。 来週から、10日間はオペラハウスへ行きませんので、最後の駆け込み?


 今日はメインハウスではなくて、地下のリンバリー・ストゥディオ・シアターにて。

 ロイヤルバレエ、リハーサル。


 リハーサル内容は、上演中(後2キャスト、計4回の公演が残っています)のジゼル。

 

 指導者は、ロイヤルバレエ芸術監督のモニカ・メイソン。


 内容は、第1幕のジゼルのお母さん、ベルタのマイムのシーンを、まだこの役をやったことがない、フランチェスカ・フィルピが。


 そして、第2幕のミルタのソロを、アンダースタディーだった、ナタリー・ハリッソンが行いました。


 モニカは、何度かベルタを演じたそうです。 プログラムで、ミルタをレパートリーにしていたことは読んでいましたが、ミルタ役はきっと似合ったでしょうね。 今日も指導しながら、ちょっとした動作が目をひきました。


 ヌレエフが作った映画で、ミルタのソロを踊っていらっしゃるそうなので、動画が残っているのだ、と思ったので、そのうち、探そうと思います。


 ほんの少し、歴史的なお話を含めながら、的確な指導。


 お母さん役をやるのは難しい。 いつも、体を引き上げてたっているダンサーが、体重を足元に落とす立ち方、歩き方をしなくてはいけない。 

 どのような役でも、基本は歩くこと、とおっしゃっていました。

 ウィリー伝説を語る部分のマイム、一箇所良くわからない部分があったので、それがわかったのでよかったです。


 腕の方向、顔の方向、とにかくちょっとしたことで、キャラクターに意味がでてくるのです。


 ナタリーは、背も高いし、ジャンプもきれいなダンサー。 彼女の場合、どうしても、手の指先に力が入ってしまう。 指先まで神経が届いている、というのとは違います。 それに伴い、腕も硬い。 これがもったいない。 今日も注意されていましたが。 あれが柔らかくなったら、彼女は一気に良いダンサーになると思いますが。


 

 ちょうど、今日はピアニストの背中側からみていたので、リンバリーにおいてあるのが、スタンウェイのピアノだとわかりました。 音からして、きっとヤマハだと思っていました。

 第2幕は、楽譜、結構切り貼りしてありますね。 

ちなみに、現在ロイヤルバレエで上演されている『白鳥の湖』なんて、かなりの切り貼り状態です。

 ジゼルはあまりCDで聴いていないから、実は曲の順番などはかなりあいまいです。


 

 いつものことながら、リハーサルを拝見するのは興味深いことでした。

 明日は昼、夜で『白鳥の湖』。 私は夜しか行きませんが、これが終ると、ロイヤルバレエは1週間のお休みです。 再来週はアメリカン・バレエ・シアターもロンドン公演があります。

 

 

Posted on 2011/01/21 Fri. 06:30 [edit]

category: バレエ

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21

もうすぐ楽譜が終る時 

少し寒さが再び戻ってきたようです。 再来週の月曜日の夜が冷え込まなければよいですが(いつもの、一日野宿の日)。


 あと少しで今使っている教本が終る生徒たちが二人。 二人とも、今の教本が1冊目。

 今まで教えてきた生徒たち、皆そうでしたが、導入教本の1冊目が終る時が、一番おもしろい反応を示し、終るのが楽しみで、とっても嬉しそうな顔をします。


 反応は子供によってさまざま。 一昨日レッスンをした子は、歩いていける範囲に小さなミュージックショップがあります。 お兄ちゃんの楽譜についてみていただきたいものがあったので、行ったついでに、彼女の2冊目の購入をお願いしてありました。 だから、一昨日レッスンに伺った時には、嬉しそうに新しい楽譜を見せてくれました。 きっと残りの数曲、がんばって進めることでしょう。

 


 今日レッスンをした子には、「この本が終ったら、みゆきは私を教えるのをやめてしまうの?」 と聞かれました。

 こういう反応は初めてです。

 「あなたがもうピアノを辞めたいのなら、ママに話しなさい。 でも、私はあなたに新しい本で続きをしてもらいたいけれど」 

 と伝えました。 別に辞めたかったわけでもなかったらしいですが。


 大人、というか、私たちはたとえ、1冊の楽譜が最後まで見終わっても、何度も何度もそれを引き続けます。 だから、子供たちの、教本がおわる、という感覚はちょっと新鮮。


 今までで一番かわいらしい、というかユニークな発言は、

「僕の息子にとっておくね。 みゆきが僕の息子におしえるんだよ」

 と言った、当時5歳の男の子ですね。 先週、2冊目が終ったから何を言うかな?と思っていましたが、何も言わず。

 それどころか、3月のフェスティバル、プレ・テストで弾く予定の曲に対して、

「こんなのではなくて、もっとしっとりと深く歌う曲がいいんだけれど」

 といわれました・・・ さすが私の生徒?? 

 


 グレード試験の申し込みもしたし、今タームのグレードの伴奏のお仕事のお話も来たり、とりあえず、頭と手帳を整理です。

Posted on 2011/01/20 Thu. 06:02 [edit]

category: 音楽

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20

『ジゼル』 ロベルタ、 セルゲイ 

今日も晴天でした。


 遅くなりましたが、1月17日の『ジゼル』です。


 『ジゼル』 ピーター・ライト版、 アダン作曲


 ジゼル: ロベルタ・マルケス

 アルブレヒト: セルゲイ・ポルーニン


 ヒラリオン: トーマス・ホワイトヘッド

 ベルタ: クリスティン・マクナリー

 ウィルフレッド: ヨハネス・ステパネク


 大公: ギャリー・エイヴィス

 バチルダ: タラ・ブリジット・バフナーニ

 狩のリーダー: 平野亮一


 パ・ドゥ・シス: エマ・マグワイア、 ブライアン・マローニー (リード)

           サビーナ・ウエストカム、 マイケル・ストーイコ

           リヤーン・コープ、 ヴァレンティーノ・ズチェッティ


 ミルタ: イッツィアー・メンディザバル

 モイナ: ヘレン・クロウフォード

 ズルメ: シャーン・マーフィー


 第1幕の農民: レティシア・ストック、 ロマニー・パジャック、 カミール・ブラッチャー、

           ヤスミン・ナグディ、 デメルツァ・パリッシュ、 クレア・カルヴェート、

           ベアトリス・スター・ブルーネル、 ピエトラ・メロ・ピットマン、

           ジャクリーヌ・クラーク、 エルサ・ゴダード、 高田茜、

           スクール生(小柄な子)

           ケヴィン・エマートン、 エリーコ・モンテス、 ベンジャミン・エラ、

           フェルナンド・モンターニョ、 ダーウィッド、 サンダー・ブロンマート


 2009年上演時に日本にいて見逃してしまった、ロベルタのジゼルでした。 セルゲイは、先週の公演でアルブレヒト・デビューをしています。 この二人がロイヤルオペラハウスで組んで踊るのは今回の演目が初めて。


 ロベルタに関しては、私は観たい!と思う役と、別にいいや、と思う役の2種類があります。 ジゼルはとっても観たかった役。 アルブレヒトがジゼルの家のドアをノックして、ジゼルが出てきます。 ジゼルが出てくると同時に、アルブレヒトは家の陰に隠れてしまいますが。

 ロベルタのジゼルは、「誰がノックしたの??」と、かなり長い間不安な顔。

 

 パ・ドゥ・シスが踊っている間は舞台から離れて、袖に入ってしまいました。 今回、実年齢はロベルタよりもいくつも下のクリスティンがジゼルのお母さんのベルタ役。 ですが、結構あっていました。

 ジゼルの第1幕のソロ、中間部が多くのバレリーナは向かって右から、左足軸での見せ場なのに、ロベルタは左側から右足軸。 彼女は、グラン・フェッテも左回りをする人ですから、こういうものも、変わってくるのかもしれかせん。


 左軸ポワントでのアラベスクはかなりの長いバランス。 ですが、右足軸だと、かなり短い。 結構バランスに関しては左右の差があります。


 第2幕は、4年前に『ラ・シルフィード』の彼女を観た際、凄く軽かったイメージがあるので期待していましたが、今回はそこまでの軽さは無く。 

 第1幕の方がよかったかもしれません。 表情豊かで、いたずらで、とっても愛らしいジゼルでした。


 

 セルゲイのアルブレヒト、技術的には素晴らしいものがあります。 第2幕のヴァリエーションでの跳躍の高さ+空中に止まる長さ。 ミルタに言われて踊り続ける際の、アントルシャ・シス(ユイットをやってはいないと思いますが、それくらいに見える)、10回やっても跳躍の高さが変わらないし、足の打ちつけの幅も変わらない。 しかも、とってもクリアで、きれい。

 パートナリングを心配していましたが、今回は目立った失敗も無く、安心しました。


 著しい成長があったのが、第1幕での表情。

 セルゲイがあんなに表情豊かに演じるのは初めて観ました。

 欲を言うと、もう少しクリアなキャラクターがあってもよいかな、とは思いますが。 高慢な貴族のお坊ちゃんに見えるときと、さわやかな青年の時と、ジゼルを心から愛しているのか、ただ遊びなのか、ちょっとごっちゃになってしまう時がありました。


 

 ヒラリオンのトーマス、非常にクラシカル(伝統的?)なヒラリオンです。 ジゼルのことも愛しているけれど、乱暴。 だけれど、ジゼルが死んだ時の悲しみは半端ない。

 第2幕で、なんだか久々にトーマスがジャンプするのを観た様な気になりました(12月はシンデレラのアグリー・シスターとか、求婚者、のような役でしたから)。 ミルタのイッツィアーとの組み合わせもよかったのか、ミルタに踊らされて止まることができない、というのもよく出ていました。

 セルゲイとトーマス、という組み合わせでは『シルヴィア』でも同じような設定で踊っていますが、この2人は結構あうような気がします。


 

 イッツィアーのミルタは好きです。 彼女の雰囲気がこの役にぴったり(実際は、とっても素敵な人ですが)。 

 最初のパ・ドゥ・ブレがとってもきれい。 バレエを習っていた頃に先生によく言われ続けた、うまく言葉では説明できませんが、左右のかかとがきれいにみえて、つま先がきれいに凄い速さで交差する。 見とれてしまいました。

 目に力もあるから、ウィリーたちをまとめる雰囲気もある。 まあ、まだ移籍して半年ですから、上体の使い方、腕の使い方、まだまだロイヤルバレエの中では違和感がある部分もあります。 でも、徐々に馴染んできているように思いますから。

  

  パ・ドゥ・シス、初めて観る組み合わせです。 ブライアンは、2009年の時には新しい指揮者で、音楽のテンポもおかしくて、完全に踊りが崩れました(非常に音楽性があるダンサーなので、音楽がおかしいと、踊りが崩れてしまうのです)。 今回は良い踊りを見せていました。 踊りだけでなく、この場面にあうことができるのがブライアン。

 エマはきれいに踊っているのです。 丁寧ですし、人間的に良い踊りをします。 今回はブライアントのパートナーシップもよかったですし。 彼女はこれに何かがプラスされたら、一気に伸びるような気がします。


 

 先週はめちゃくちゃだったオーケストラ、ずいぶん落ち着いてきました。

 ただ、この指揮者(今シーズンから、バーミンガム・ロイヤル・バレエの音楽監督になった方)、オーケストラを鳴らすことができない。 流れも無い。 テンポのことではなくて、流れが欲しいのです。

 

Posted on 2011/01/19 Wed. 02:49 [edit]

category: バレエ

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19

絵本の読み聞かせ 

やっと青空の日でした。


 日本だったら、やっとお布団を干すことができる天候ですが、ここはイギリス、そういうわけにもいきません。

 

 今日はやたらと日本語を使った日。 なぜか、ハーフの女の子のピアノのレッスンの後、日本語を教えているのが先週からの私。

 ちなみに、彼女の日本語理解力が低いため、ピアノのレッスンは英語。 お父様が他の国の方なので、3ヶ国語を話す6歳です。


 お母様から頼まれて、レッスン後に日本語をやることに。 といっても、まずは絵本の読み聞かせ。 本当はお母様がやった方が良いと思うのですが、途中で寝てしまうし、今まで絵本を最後まで読み聞かせができたことがない、とのこと。


 先週は、子供向けの10ページほどの世界名作集のような絵本、『ねむりの森のびじょ』をなんと、1時間近くかけて読みました。 普通に読めば10分ほどの本です。

 

 理由は、日本語が完全でない彼女にとって、絵本といえども、全ては理解できない。 だから、わからないことにたいして、英語で質問が来る。 日本語で簡単に説明したり、それでもわからないと英語で説明。

 それ以上に、とにかく色々なところへ飛んでいってしまって時間がかかりました。

 だから、お母様いわく、日本語と英語ができる人でないと、彼女への読み聞かせは難しい。

 

 今日はレッスンもそうですが、読み聞かせを楽しみにしていたようで・・・ 『小公女』を読みましたが、私、全然内容を覚えていませんでした。 セーラのお父さんが亡くなってしまう場面、理由は書かれていないのですが、この生徒はこの理由が気になって気になって仕方が無い。 これを説明するのにどれだけかかったか・・・・


 今回読んでいて難しいな、と思うのは、人名、カタカナ語(先週はドラゴン)をどのように発音するのか。 日本語のように発音をするのか、英語の発音をするのか。 結局は私のカタカナの発音はおかしいので、英語で発音をしていますが。 ハーフの子供たちのご両親はどうなさっているのでしょう??


 

 私は、いつか子供を授かっても(本当は子供が大好きなので、そういう思いは持っています)、日本語を教えられない、という考えでいました。 日本語を話す子供にはさせられないと思っていました。

 それなに、今回このような機会を与えていただき、これはこれでおもしろいな、と思います。

 なるべく、日本語を日本語として覚えてもらいたいから、たとえば、王様、という単語がわからなかったら、それが、Kingと教えるのではなくて、絵を指差して、わかってもらうようにしていますが。

 私は英語をこのように覚えたので、だから、訳、というのが非常に下手です。


 

 子供の想像力に向き合うと、大人が気がつかないことにたくさん気がつかせてもらえます。


 

 日本語が発音できない私は、ここ数年、日本へ行くと、母の前で新聞のコラムを音読しています。 小学5年生の夏に急に学校から言われて受験をすることになるまで、我が母は全く学校の勉強を見ない人でした。 放っておかれたのではなくて、別に学校のお勉強は問題がなかったし、母が手を貸さない理由もあったからです。

 それでも、小学4年生頃から、まだまだ新聞の漢字なんて半分も読めない頃なのに、毎日、新聞のコラムを音読させられました。 あの時は面倒で嫌だったけれど、今になってみればよい勉強。


 

 文章を声に出して読む、まさか子供に本を読むときがくる、とは思っていなかったけれど、読みながら、母の前で音読していた頃を思い出しました。



 ピアニスト、ピアノ教師、という看板をさげながら、何でも屋です。 お母様がおっしゃるに、私の日本語はきれいだから、子供にお願いすることにした、ということですが、これは少々不安ですが。 


 

Posted on 2011/01/18 Tue. 06:37 [edit]

category: 日常

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18

バロックダンス 

数年前からやりたかったこと、やっと足を踏み出しました。

 バロックダンス。

 

 大学院へ通っていた時に、古典楽器科の授業の一環でバロックダンスも組み込まれていて、ピアノ科の私も参加させてもらったこともあったのですが、どうしても私のピアノ科の授業と重なってしまい、1度しか参加することができませんでした。


 メヌエット、ジーグ、ガボット、サラバンド などなど、バロック時代の曲を弾く時にどうしても行き当たるのがバロックダンス。 もちろん、バッハの組曲などでのこれらの踊りは、踊ることを意識して作曲したものではありません。 でも、踊るためにかかれていなくても、これらの踊りを知っていることは演奏するためには必要不可欠、と私は考えています。 知識としては、これらの踊りがわかります。 でも、踊りとか音楽とかって、知識ではないのです。 心、身体で感じる必要があるし、感じられなかったら私は演奏できない、と思っているタイプです。


 

 クリスマス前、7歳の生徒がグレードの準備で、アンナ・マグダレーナからの『メヌエット』を弾いていたのですが、速いテンポで弾きたがる。

 だから、メヌエットというのはどのような格好(衣装)で踊られるのか、どんな場所で踊るのかを話して、ちょうど10月頭にロイヤルバレエのバレエ入門のような講座?で、メヌエットの説明を観た後だったので、メヌエットの一番基本的なステップを一緒に踊りました。

 

 そうしたら、7歳なりにいろいろと考えたようで、全く違う演奏になったのです。

 ガボット、サラバンド、私が苦手な教えの分野。 やっぱり、子供に教えるのには、踊れないと無理だ、と思って、バロックダンスを習おう、と思ったのがクリスマス直前の話。



 日曜日の昼間、私の家からだとそれほど遠くないところでクラスがあることがわかりました。 月に1回、2時間のクラス。 

 イギリスでも、バロックダンスの先生はそれほど多くはいません。 この先生はカーディフ在住で、現在は、私が5年間通った、王立ウェールズ音楽・演劇大学でバロックダンスのクラスを受け持っていらっしゃるそうです。


 今日のクラスが行われた場所は、イングリッシュ・ソング・ダンス、なんとかソサイエティーのビルディング。 オーケストラのリハーサルが行われていたり、お隣の部屋ではイングリッシュ・カウントリー・ダンスのようなものが行われていたり。 ちなみに、カウントリー・ダンス(ジェーン・オースティンのフィルムに出てきます)もとってもやってみたいダンスの一つ。


 初心者OKの全レヴェル、というクラスでしたが、今日来たのは6人。 うち4人は既に何年もバロックダンスを習っている方々。 もう1人初心者(といっても、他でバロックダンスの講習会を経験済み)のおじさんが。 

 

 最初のエクセサイズもきちんと理論的に教えてくださる先生。 バロックダンスはバレエの元。 バレエと同じように足はターンアウト。 でも、バレエは足先を180度開くのに対して、バロックダンスは90度。

 重心の移動などはバレエと一緒。

 だけれど、私が苦労するのは、かかとを床からあげる際、バレエでは足首を伸ばすまで背伸びをするのに、バロックダンスでは4分の1かかとを浮かすだけ。 どうしても、私はかかとがあがりすぎてしまいます。


 上級の人たちにやることを指示して、私たち初心者2人はまずは簡単なステップを学ぶことから。

 バレエと用語は一緒。 でも、やることはだいぶ違います。

 でも、ピルエット(回転)は、形は違っても、理論的なことは一緒だったり。 ステップの名前を言われると、どうしてもバレエのステップが思い浮かんでしまうから、最初は混乱。


 半分頭の運動。 でも、やはりバレエをやっていた分、重心の移動が楽だし、足を曲げること、伸ばすことが楽です。 


 最後はいくつかのステップの組み合わせまで。 私たち初心者は今日はまだ手をつけるところまではいきませんでしたが、それでも最後にはサラバンドの音楽に合わせて踊ると、音楽がもっとよくわかるようになりました。


 本当は最低でも2週間に1回くらいのレッスンでないと覚えられなさそうですが、仕方がありません。 

 

 苦手なバロックの組曲(ダンス)が少しでも苦手でなくなったらよいな、と思うし、子供たちにももっとクリアに教えることができるようになったらな、と思います。


 とっても楽しい2時間でしたが、明日はふくらはぎの筋肉痛になっていそうです。 

 

 バロックダンス、カウントリーダンス、昔は誰もが踊ることができたであろうダンス。 でも、今のイギリスでは誰もが踊れるダンスではありません。 ということを考えると、日本の盆踊りというのは凄い。 だって、今の時代になったって誰だって習わなくても踊れるものなのです。 太鼓の音が鳴ったら身体が動くでしょう? 


 

 私好みの教え方をする先生でしたし、2月のクラスが今から楽しみです。

 

Posted on 2011/01/16 Sun. 01:48 [edit]

category: 音楽

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16

とっても嬉しかったこと 

雨が降ったり止んだり、落ち着かない天候です。

 それでも、マイルドな日が続いているので助かりますが。


 今日の教えでのこと。

 ここのお宅はクリスマスホリデーはドイツのいとこさんのところへ遊びに行っていました(ちなみに、ロンドンから車でです)。 先週はまだ学校が始まってすぐで落ち着かない、ということでお休み。 今日からのレッスンになりました。 

 今まではホリデー後はあまり練習ができていないお宅でした。 が、今回はドイツから帰ってきてからは結構まじめに練習ができていて嬉しかったのです。


 

 12月末に8歳になった女の子、11月にプレテストを受けて、だいぶやる気もでたよう。 3月のグレード試験に向けて曲を勉強している最中です。

 レッスンの途中で、「みゆきに聞かせたい曲があるの」 といって、ある曲を弾き始めました。 歌わせる曲で、とっても素敵な曲。 レヴェルは今の彼女にはちょっと簡単なくらい。 ちなみに楽譜はありません。 よって、私は作曲家もタイトルもわかりません。

 強弱、フレーズ、楽譜は無いけれど、彼女がそれを感じ取っているのがとってもとってもわかる演奏。


 どうやら、ドイツにいるいとこさんがこの曲を弾いていて、気に入ってドイツにいる間に覚えてきたようです。

 もちろん、こうしてレッスン以外の曲を弾けるようになることはとっても喜ばしいこと。

でも、それ以上に私が嬉しかったこと、それは上記したように、フレーズをきちんと弾けていたこと。

 きちんとしたフレーズ、これがあれば、子供の曲であればあるほど、音楽が素敵になるのです。


 彼女を教え始めたのは2009年3月。 2年弱のレッスンで、ここまでくることができた、と感慨深くなって、彼女の演奏を聴きながら、うるうるしてしまいました。


 私ははっきり言って、細かいし、口うるさいピアノの先生です。 まあ、私の師匠ほどではないと思いますけれど(が、先生の奥様の生徒たちには、みゆきの方が口うるさい、と言われます)。 

 10月末(11月)から当時4歳11ヶ月でレッスンを始めた女の子にも、クリスマス頃から、フレーズのことを教えています。 皆最初は大変。 毎回のレッスンで文句も言う子もいます。 でも、子供の導入の頃からやってしまうと、これが自然に身につくと私は思うのです。


 サマーコースの時に、私は率先して子供たちのヴァイオリンの伴奏をしますが、6歳くらいの子にも、モスクワ音楽院のヴァイオリンの先生は、フレーズをきちんと指導します。 この指導は素晴らしい。 ロシア語でのレッスンだから、私は全部は理解できません。 それでも、凄いものがある。

 師匠と師匠の奥様の生徒さんたちの発表会を聴いても、皆簡単な曲でも、美しい音色で、きちんとしたフレーズで弾きます。 子供だから無理、という考えはありません。


 10年ちょっと前、日本であるコンクールの入賞者コンサートを聴きに行きました。 幼稚園、小学校低学年の子供たちが、まるで先生に操られるようにしてピアノを弾くことに恐ろしくなりました。

 もちろん、私もレッスンで子供を操っていると思います。 でも、それは最初だけ。 自分でそれを感じることができるように、子供はなるのです。


 今日のこの8歳になったばかりの女の子の演奏を聴いて、今までやってきたことが、一つ実った!と思いました。

 もちろん、これからいくつもの山が待ち構えています。 でも、彼女は大丈夫。 一つ一つ乗り越えることができると思います。


 誰かの演奏を聴いて、弾きたいな、と思う曲に出会ってくれること、素敵なことです。

 しかも、あまり子供受けしないかな?と思うような、深く歌う曲を素敵、と思ってもらえるのは嬉しい。


 まだまだ課題はたくさんあります。 でも、これから3月、5月のフェスティバル、グレードでよい経験を積んでもらえたらよいな、と願っています。



 彼女の弟の6歳の弟が言ったこと。

「ファン・フェア(移動遊園地)で弾くのっていつなの?」


 あなたが弾くのは、ファン・フェアではなくて、フェスティバルです。 こちらでは、音楽、演劇の発表会とコンクールの中間のような位置づけのフェスティバルがたくさんあるのです。

 がっかりした様子。 どうやら、遊園地の中で人がたくさんいるところでピアノを弾く、と思っていたそうです。


 

 今日はこうしてハッピーなレッスンの後、オペラハウスへ。 お隣に立っていらした方(私はお顔は存じていました)に勇気を出して声をかけさせていただきました。 きっと素敵なことが起こりそうです。

 だから、もちろんバレエを観てハッピーでしたし、この方とお話させていただいたこともハッピー。 

 月曜日のコンサートの疲れが溜まったままで身体はがたついていますが、心がハッピーになると、身体も楽になるのですね。

 

Posted on 2011/01/14 Fri. 06:39 [edit]

category: 音楽

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14

『ジゼル』 マリアネラ、 ルパート 

暖かい一日でした。 昨日に引き続き、雨でしたが。


 一昨日から始まっているロイヤルバレエの『ジゼル』、今回は6キャストあります。 

 私は、一昨日も昨日も行かなかったので、今日から。


 『ジゼル』 プティパ振付、 ピーター・ライト版 アダン作曲


 ジゼル: マリアネラ・ヌニェス

 アルブレヒト: ルパート・ペネファーザー


 ヒラリオン(森の番人): ギャリー・エイヴィス

 ベルタ(ジゼルの母): ジェネシア・ロサート

 ウィルフレッド: トーマス・ホワイトヘッド


 パ・ドゥ・シス: ユフィ・チェ、 リカルド・セルヴェラ (リード)

           高田茜、 フェルナンド・モンターニョ

           アイオーナ・ルーツ、 ヴァレンティーノ・ズチェッティ


 大公: クリストファー・ソウンダース

 バチルダ: クリスティーナ・アレスティス

 狩のリーダー: ジョナサン・ハウエルズ


 ミルタ: ヘレン・クロウフォード

 モイナ: ユフィ・チェ

 ズルメ: シャーン・マーフィー


 第1幕の農民たち: レティシア・ストック、 ロマニー・パジャック、 カミール・ブレイチャー、

              ヤスミン・ナグディ、 デメルツァ・パリッシュ、 クレア・カルヴェート、

              ラーラ・ターク、 ピエトラ・メロ・ピットマン、 ジャクリーヌ・クラーク、

              エルサ・ゴダード、 リヤーン・コープ、 サビーナ・ウエストカム

              ルドヴィック・オンディヴィエーラ、 ケヴィン・エマートン、 ダーウィッド、

              ベンジャミン・エラ、 マイケル・ストーイコ、 サンダー・ブロンマート

              (農民たちは、キャスト表には載っていません。 我が友のために、私の記憶で書いているので、もしかしたら、間違いがあるかもしれませんが、あっているはずです)


 

 1841年にパリで初演された、ロマンティック・バレエ。 

 第1幕は、田舎娘のジゼルの家の前で繰り広げられます。 貴族の身分のアルブレヒトと、身分が全然違うジゼルの恋。 でも、ジゼルを恋し、ベルタにも気に入られている、ヒラリオンが。 

 アルブレヒトに婚約者(バチルダ)がいることを知って、狂ってしまい、最後は死んでしまいます(死ぬ部分は色々なヴァージョン有り)。

 

 第2幕は、ウィリーが出てくる、死後の世界。 女性は真っ白な長いスカート丈のロマンティックチュチュを着て踊ります。 非常に美しいバレエ。 イギリスに初めて来たとき、私は多くの墓地を通るたびに、ここでジゼルの第2幕をやったら素敵でしょうね、と何度も思ったものです。


 このキャストで、来週19日にイギリス、ヨーロッパ、南アメリカを中心に、シネマ放送をします。 私はきちんと読んでいませんが、イギリスでは、19日の公演をそのまま、ライブ放送するのでは、と思います。


 このメインのキャスト(パ・ドゥ・シスは違いますが)でのゲネプロの写真は、

http://www.ballet.co.uk/gallery/jr_rb_giselle_roh_0111 よりご覧ください。


 

 2009年4月にジゼル・デビュー、アルブレヒト・デビューをした、マリアネラとルパートによるもの。 この2人は2009年には一緒に踊っていません。


 マリアネラのジゼルは、田舎娘でありながらも、凛としている部分があって、だからこそ、身分違いの恋をしてしまったのでは、と思わせます。

 マリアネラ、という部分も出てしまうことがあるものの、彼女が踊る(演じる)と、等身大の女の子、舞台の上の女の子ではなくて、1人の人間になるのが魅力。 もちろん、バレエなのだから、人間味がない方が良い、という考えの方ももちろんいらっしゃると思いますが、私が好きなのは、人間味があるキャラクターです。

 狂って、アルブレヒトの剣をつかむ瞬間、にやっと笑ったのが、背中をぞくっとさせました。

 

 技術があるダンサーですから、第1幕のヴァリエーションは軽々。 大公と、その娘のバチルダがいるところで、他のお友達、お母さんが見守る中踊りますが、マリアネラは、何度も大公とバチルダの方に笑顔を向けたりして、彼女は他のバレエでもそうですが、ソロを踊る時でも、それが物語りバレエである場合、周りの人たちに目を向けて踊ります。 こういう部分が私がマリアネラの踊りが好きな理由。


 第2幕は、一昨年観た時よりも、ずっと軽くなりました。 彼女がああいう無重力に近い踊りをするのは初めて観たかもしれません。


 アルブレヒトのルパート、以前は、大根役者、といわれていましたし、そう言われても仕方が無いような演技でした。 今夜のルパートは、かなり表情豊か。 第1幕、ジゼルの家を見上げながらの表情、ジゼルに寄り添っていく時の表情、かなりの変化があって、観ていて驚きました。

 踊りも安定していて、特に第2幕、カブリオール(片足を前や後ろに上げながら飛んで、もう片方の足をそこへ打ち付ける)の足が打ちつけた後もどうにか高さを保っていて、驚きました。 いつもなら、どうしても下がってしまっていましたから。

 回転も、ジャンプも、1年位前とは別人。 このところ、ルパートとマリアネラが一緒に踊ることが多いですが、ルパートはマリアネラと一緒だと、別人のような踊り、演技をするな、と思います。


 アルブレヒトの恋敵、という感じのヒラリオンはギャリー。 ヒラリオンもジゼルを愛しているし、ジゼルのママはアルブレヒトよりも、ヒラリオンを気に入っているのです。 でも、乱暴。 ギャリーがやると、風貌でぴったり。 でも、やはりどこかセクシーなヒラリオン。 

 頭で考えるよりも先に、手が出てしまう。


 ギャリーはキャラクター・アーティストですが、これは踊る部分も第2幕では結構あります。 ウィリーの女王、ミルタによって、死ぬまで踊らさせられるのです。

 キャラクターが素晴らしいから、それでよいかな、と思う反面、ひざだけはもう少し伸ばしてもらいたいな、と思ってしまう部分もあり。 

 


 パ・ドゥ・シス、版によっては、ペザントのパ・ド・ドゥと呼ばれるものです。 プログラムによると、この部分を作曲したのは、アダンではなくて、ブルグミュラー。 このバレエも作曲家が入り混じっています。

 私は2006年に収録された、ロイヤルバレエのこの『ジゼル』のDVDを持っていないので、今チェックをすることができないのですが、前回2009年に観た時と変わっている部分があると思います。

 最初は6人で踊り、途中のアダージョの部分からリードの二人。

 ファー・ソ・シ・ッソラー、の曲でリードの男性。

 ラ・シ♭・ド・レ・ド・ファ・ラ・シ♭ の曲で、サイドの女性二人(二人で踊る版だと女性のソロの曲)。

 もう一つの男性の曲で、サイドの男性二人。

 コーダの前半を、リードの女性が踊り、途中から、皆が加わる。


 非常にわかりにくい説明ですが、これが今日のヴァージョン。


 前回観た時には、リードの女性のソロが多分、第2幕で使われる曲での難しそうな足裁きの踊りがあって、コーダの前半をサイドの女性二人が踊ったと思うのです。 ラ・シ♭・ド・レ・・・の曲は抜けていた記憶があるのですが。

 どうして変更になったのでしょう??


 音楽的できれいな踊りをするユフィちゃんと、アクセントがあって気持ちがよい踊りをするリカルドはぴったり。 少々身長があっていないような気もしますが。 サイドは、一組は身体能力が高く、もう一組は音楽的。 まあ、ヴァレンティーノは身体能力も高いですが。 ただ彼の場合、ジャンプはよくても、ピルエットはソロで無い場合には右回りをしなくてはいけません。 彼が得意なのは左回り。 だから、今日も不安定な部分も。


 踊り方が、アイオーナと茜さんは全然違うタイプのダンサーたち。 どうして、この二人を一緒に躍らせるようにしたのか、なぞ。


 第2幕、ミルタのソロで始まりますが、ヘレンは踊りは安定していたものの、目の力? 弱さが。 26人のウィリーたちを支配しなくてはいけないのです。

 

 モイナを踊ったユフィちゃんは、さすがこういうものは得意そうです。 彼女も無重力。 何年か後、彼女のジゼルを楽しみにしています。

 群舞の女性たち、メリッサとアイオーナ、ソロイストの女性たちが入っていましたし、スクール生も数人。 

 でも、この群舞はとにかく素敵です。 白いバレエの群舞(ラ・バヤデール、白鳥)はバレエを習っていた頃に踊ったことがあるものもありますが、ジゼルには縁がありませんでした。 これは踊ってみたかった群舞の筆頭です。

 

 月曜日にダブル・ビルの最終公演があった後、火曜日の昼間に『ジゼル』のゲネプロ。 夜が初日、水、木、金、土、と続けて今週は『ジゼル』。 来週も『ジゼル』が3回あって、土曜日には、『白鳥の湖』の初日で、昼、夜公演。

 男性はまだしも、群舞の女性たちは、、『白鳥』のリハーサルもあるし、連日、『ジゼル』、大変だと思います。

 

 もちろん、私は全部の公演には行きませんが、いくつか行きます。 前回の『ジゼル』上演時にはちょうど日本へ行ったので、3キャストしか観ることができませんでしたから。

 

Posted on 2011/01/13 Thu. 06:11 [edit]

category: バレエ

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13

隠し箱付きの本 

急に気持ちが悪いほど暖かくなりました。 一日、雨ではあったのですが。

 

 年末には通ったものの、年が明けてからはブリティッシュ・ライブラリーにも行っていませんでした。 今日は久々に遅い夕方から、ライブラリーが閉まるまで、2時間ほど滞在。 リサーチをやればやるほど、色々と疑問、興味深い文献があがってきて、脳はこんがらがっています。


WITH HOPE!!-110112 book

 こちら、先日E Bayで購入した本。 芸術関係の本は高いですし、なかなか書店では手に入りにくいのです。 アマゾンとか、イーベイで、格安になっている時に、どうしても手元に置いておきたい本は購入。

 この本はいつも高めだったのですが、珍しく、500円ほどで手に入れられました。


 ちなみに、ジェローム・ロビンズ氏は、ショパンのピアノ曲に素敵なバレエをいくつか振付けていますし、ミュージカルの振付もしています。 『王様と私』とか、『屋根の上のヴァイオリン弾き』とか。 私は、ロビンズの作品でいつかダンサーのためにピアノを弾くのが夢だし、彼が生きていれば、ぜひインタビューをしたかったのです。

 が、先週末に届いたら、ちょっとおかしい。


WITH HOPE!!-110112 fault of the book


 600ページほどある本なのですが、185ページから先は全部くっついていました。 それ以外はセカンド・ハンドなのに、とても良い状態だったのです。

 開いてみると、写真ではわかりにくいですが、この黒い部分が、箱のようになっていて、本の3分の2に、箱が埋め込まれている状態。 いわば、へそくり用/貴重品隠しの為の本?? 


 購入した書店にメールをして、どうにか説明をしたら、すぐに返金をしてくださって、今日送り返しました。

 書店のほうでは、全く気がついていなかったそうです。 外から見れば、本当にきれいな状態でしたからね。

 

 しかも、書店から指示されたとおりに、送られてきた時の封筒に入れて、『送信者へ返品』と書いてポステージも払わずに、ポストへ。 日本ではわかりませんが、イギリスだと、これでOK。


 せっかく私が購入できる金額だったのに、返品しなくてはいけないのは残念でしたが、おもしろいものとの出会いでした。


 ちなみに、昨日からロイヤルバレエの『ジゼル』が始まっていますが、私は昨日も今日も行っていませんので。 明日、明後日は行くので、できる限り、感想を書こうと思っています。 以上、バレエファンの方々へ。

Posted on 2011/01/12 Wed. 04:39 [edit]

category: 日常

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12

ウォーキングの街 

昨日行ったWokingの街です。


WITH HOPE!!-110110 woking gate

 街の中心部、教会のすぐ横にあった門。 1992年だったかにできたものらしいですが、おもしろい形です。

ショッピングセンターがあるような、街。 でも、その部分を外れると、すぐそばに自然が広がっています。

 ちなみに、市役所(?)も、ライブラリーも、映画館も全部まとまっています。 

 こういう点は、カーディフを縮小したような感じもしました。

WITH HOPE!!-110110 canal

 中心部から歩いて5分もかからないところにあった、ベイジングストーク・カナル。

 カナルの横の散歩道にベンチがなかったのが残念。 ゆっくりしようと思ったので。

WITH HOPE!!-110110 by the canal

 散歩道のところにあった、標識。 こういう標識をイギリスではたくさんみかけますが、半分くらいは間違った方向を指しているので、これは完全に信じてはいけません。 

 私にとっては、飾り。


 写真の左端に見える、緑色のボックス、これはイギリスの公園、このような歩道でよくみかけるものです。 

 犬の糞を入れるゴミ箱。

WITH HOPE!!-110110 duck?

  写真ではよくわかりにくいですが、くちばしがきれいな赤色のダック? ダックの親子もいました。

WITH HOPE!!-110110 woking

 カナルからちょっと歩くと、こんな自然が。 ここ、中心部から10分もかからないようなところです。

 こういうところがイギリスなのです。

 今はマンションになってしまったけれど、私の実家は、昔は家のすぐ裏が栗林だったし、今だってちょっと歩けばお茶畑。 やはり、こういう景色をみると、ほっとするのは、田舎者?



WITH HOPE!!-110110 woking market


 ウォーキング・マーケット。 あまりストールはでていませんでしたが、この八百屋さんは長蛇の列。 おいしそうなオレンジが10個で1ポンドとか。 サツマ(日本のものに近い、みかん。 多分トルコ産)もあったので買いたかったのですが、ただでさえ多い荷物。 ということで、惜しみながら帰りました。

 ロンドンからノン・ストップ・トレインで30分弱、ということで、ここはまだまだロンドンへの通勤圏内だと思います。

 不動産屋さんの窓をのぞくのが趣味ですが、家の値段も、ロンドン(中心部を除く)とそれほど変わらないような気がします。


 今月あと二つあるコンサートは両方ともロンドン。 次の遠征は2月末。 バーミンガム経由で、ちょっと北まで行きます。 旅が好きな私は、こういう遠征が全く苦ではなくて、むしろ楽しみ。 2月の分はもうトレイン・チケットも購入済みです。

Posted on 2011/01/11 Tue. 03:12 [edit]

category: お出かけ

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11

コンサート、at Christ Church Woking in Surry 

ロンドン・ウォータールー駅から南東へ途中停車しない列車で約30分行ったところの、ウォーキング(Woking)にてコンサートでした。 サリーになりますが、初めて行く場所です。 2年半ほど前に、一度ここを通ってピータースフィールドでのコンサートへ行ったことがありますが。

 ウォータールー駅はあまり使わない駅なので、慣れません。


WITH HOPE!!-110110 london

 ウォータールー駅は、ロンドン・アイからすぐ。 よって、このような景色が見られます。 ちなみに、この写真は帰り、夕方撮ったものです。 午後4時でこれくらい。 日が伸びましたね。

WITH HOPE!!-110110 christ church


 本日演奏した、ウォーキングのクライスト・チャーチ。 駅から街中まではすぐなのですが、この教会も街中にあります。 相変わらず適当な私は、地図でなんとなくしか場所を見ないで行ったのですが、すぐに見つかりました。 一度痛い目にあわないと、この癖が直らないようです。

WITH HOPE!!-110110 christ church inside


 内部。 高くなっている部分も含めて、床暖房になっています。 オルガンは古いものですが、建物は外を残しながらも、内側をだいぶ改装しています。 よって、他の教会よりも暖かくて助かりました。

 冬の教会でのコンサートは寒さが敵ですから。


 ピアノはメーカーを覚えられないのですが、イギリスの教会ではよくみかけるメーカー。 ドイツっぽい名前。

 高音部が結構狂っていました。 今日が今年最初のコンサートのようです。 ここでは、毎週月曜日にコンサートをしています。 予定表をみていたら、夏前に、ロンドンのウィグモアホールデビューもしている日本人男性ピアニストが演奏するよう。 私はこの方の演奏は好みではありませんが。


 今日のプログラム


 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330

 グリンカ/バラキレフ: ひばり

 シベリウス: ワルツ 作品24-5

 シャブリエ: スケルツオ・ワルツ

 チャイコフスキー: ロマンス ヘ長調

 ショパン: 幻想ポロネーズ


 

 モーツアルトは先日弾いたばかりですが、今日の方がよかったかもしれません。 が、途中までは出したい音がなかなか出てくれませんでした。


 ひばりは、今日のがだいぶやりたいことに近い気がします。 まじめにDr.Sのところへもって行きます。 が、弾けば弾くほど素敵な曲だな、と思います。


 シベリウスのワルツは短いから、舟歌と合わせて弾いたりもしましたが、曲の性格上、今回はもう一つ違うワルツとあわせてみましたが、4分くらいで、もう一つちょうど良いワルツとか何かがないか探し中です。

 シャブリエは中間部を、いつもよりも軽快にしてみたので、ちょっと違う印象。 これは音響によって変わってくるかな、もしくは、プログラムの最後/アンコールで弾くのと、プログラムの中間で弾くのでは違うな、と思います。


 チャイコのロマンスは、いつ以来?8月に日本で弾いて以来か、こちらに帰ってきた後弾いているのか? とにかく、10月頭から10月末までオペラハウスでこの曲を2つのバレエで使っていたから、その後はしばらく弾けずにいました。 2ヶ月あいたのに、それでも、どうしても、中間部の最後の右手、シ♭、シ・ナチュラル、ドではなくて、『三人姉妹』の『別れのパ・ド・ドゥ』のように、ラ、シ♭、シ・ナチュラル、と弾きたくなってしまいました。

 弾いている間中、というよりも、いつもの練習の時もそうですが、10月のオペラハウスでのマリアネラが踊る『別れのパ・ド・ドゥ』が蘇ってきました。 きっと、今までよりも、パッショネイトなロマンスだったような気がします。

 久々に弾きましたが、やっぱり好きな曲です。 この曲を弾き始めて5年。 何度弾いたかわかりませんが、弾くたびに、この曲を初めて本番で弾いた、イタリアのことが蘇るし、あの時のイリーナ教授の顔、レッスン、色々なことが思い起こされます。 

 まだまだこの曲は変われると思うので、楽しみにしています。


 そして、ショパンの幻想ポロネーズ。 10月以来?? 

 考えてみたら、この曲をDr.Sに与えられたのが、ちょうど10年前のこと。 本番にかけたのは練習を始めてから1年後のこと。 ロマン派を弾いていないし、技術的にも全然弾けなかった頃に与えられたのがこの曲。 泣きながらのレッスンとか、1フレーズを先生が弾くのを聴きながら隣のピアノで弾いて、微妙なニュアンスをつかめるまで1時間弾かされたこと。 色々なことを思い出してしまいました。

 この9年間でこの曲も何度弾いたかわかりません。 5年半前にポーランドへ行ってからは、ずいぶん私のアプローチが変わりましたし、今でも弾くたびに新たな発見があります。


 最後のコーダで再び右手の小指が動いていませんでしたが、どうにか弾きとおしました。 小指、よくなっていると思っていたのに、まだまだ不安定なようです。

 

 次のコンサートまでは2週間あきます。 

 

 終った後、何人かの方々が私のところへきてくださっておしゃべりをしていたのですが、お1人からは、

「日本人だよね? あなたの演奏は素敵だったけれど、どうして、日本人は日本の伝統音楽をなかなか演奏してくれないのか?」

と聞かれました。 日本の伝統音楽ね・・・ 実は私は数年前まではイギリスでもお琴を弾いていた、とお伝えしましたが。 日本の中でも、西洋音楽をやる人に比べれば、日本の伝統音楽をやる人の方が少ないですよね? 

 私はピアノが忙しくなってからはお琴に触っていないし、あの楽器を持ち運ぶのはやはり大変ですからね。

 私は三味線が好きではないし、持ち運びしやすいのなら尺八かな、と思ったけれど、邦楽協会の方から、尺八は男性、女性は横笛、といわれたし。 横笛をやるのなら、鼓をやりたいのですけれど。

 

 こういわれるとお琴もちょっと弾こうかな、と思うけれど、お琴をやると、左の指の腹の部分が変わってしまって、そうなるとピアノを弾くのにまた調節が必要だから、やっぱりお琴は老後の楽しみに取っておきます。

 

 またお声をかけて頂けそうなので、楽しみにしています。

 

 

Posted on 2011/01/10 Mon. 00:19 [edit]

category: 音楽

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10

イングリッシュ・ナショナル・バレエ『ロミオとジュリエット』 ヌレエフ版 第1幕 

12月の激怒の『くるみ割り人形』を終えたイングリッシュ・ナショナル・バレエ、1月5日から引き続きロンドン、コリセウムにて『ロミオとジュリエット』を上演です。


 1977年、まだ現在のイングリッシュ・ナショナル・バレエがロンドン・フェスティバル・バレエと呼ばれていた頃に、ルドルフ・ヌレエフが振付けたヴァージョンの『ロミジュリ』です。

 ヌレエフと『ロミジュリ』といえば、1965年、ロイヤルバレエにおいて、ケネス・マクミランの『ロミジュリ』のロミオを初演したのがヌレエフ。 パリ・オペラ座がヌレエフ版の『ロミジュリ』を上演しているような記憶がありますが、定かではありません。

 

 私はオペラハウスでマクミラン版に馴染んでいるので、マクミラン版を初演した人が、どのように自分の版を作り上げたのか興味がありました。


 明日はコンサートですが、日曜日でちょうど他の予定も無かったので、そして、ロミオを踊ったのが、2008年末のイブニング・スタンダード・マガジンによると、ロイヤルバレエのプリンシパル、ロベルタ・マルケスのフィアンセ/ハズバンド。 彼のことはオペラハウスでたまにみかけますが、正直言って、ラテンの人なのに、それほどオーラもセクシーさも無い人、と思っていました。 どのようなロミオをつくりあげるのか興味があったので、今日行ってきました。


 

  『ロミオとジュリエット』 ルドルフ・ヌレエフ振付、 プロコフィエフ作曲


 ロミオ: アリオネル・ヴァルゴス

 ジュリエット: エレーナ Glurdjidze


マキューシオ: Juan Rodriguez

 ベンヴォーリオ: Fabian Reimair

 

 ティボルト: James Streeter

 パリス: Zhanat Atymtayev


 マキューシオの友人: スティーブン・ウィルソン、 ペドロ・ラペトラ、 中村誠、 Van Le Ngoc


 ジュリエットの友人: とみよしさやこ、 クセーニャ・オフシャニコフ、 こうせんり、 ヴィーナス・ヴェラ、

               かせしおり、 アンジュリ・ハドソン


 他


 

 マクミラン版を出しながら違いなどを書いていきますが、決してどちらがよい、どちらが悪い、という批判ではありません。 あくまでも、違いを書く(もちろんその中で私の考えでの好き、嫌いはありますが)のでご理解ください。


 序曲が全て演奏される前に途中で途切れ、第1幕のヴェローナの何でしたっけ? キャピュレットとモンタギュー家の戦いをとめる部分の音楽で幕開け。 幕が開けると、ロミオの踊り。

 アリオネルは、素顔で見る時よりも、踊るとずっと魅力的。 足先が鎌足になるのが気になりますが、全体的には伸びやかな踊りでした。

 この部分、音楽はかなりスローテンポ。


 全体的に思ったのですが、この作品は、ヌレエフ自身が初演しています。 よって、ロミオが踊る部分が非常に多い。 パ・ド・ドゥも組むよりも、ロミオが踊ることの方が多い。 これって、絶対に彼自身が踊りを見せるために作っていますよね? 友達に借りて観た、熊川版もこれに近いものがありました。 今考えると、熊川版は、マクミラン版とヌレエフ版をあわせて、そしてロミオに焦点を合わせているように思います。


 そして、通常通りの街の音楽になります。 が、これも結構スローテンポ。 ロミオはわかったものの、3人の女性(この1人がロザリン?)とマンドリンを持った男性2人が。 この男性二人がマキューシオとベンヴォーリオ??と思ったものの、よくよく顔を見てみると、ジェームズ・フォーバットとジュノー・ソーザ。 ということは違う。 キャスト表に彼らの名前はありませんでしたので、結局何だったのか、よくわかりません。

 3人の女性はマクミラン版での3人の娼婦に近いやくわりのような気がしましたが、ここでは娼婦、という描き方ではなかったと思います。


 途中で、マキューシオと4人の友達が出てきたものの、誠君だけはわかりますが、どれがマキューシオなのか、いまいちよくわからないまま、第1幕の途中まで過ぎていきました。 初めて観るプロダクションの場合、ダンサーの顔がわからないと、誰が何なのか、よくわからないこともしばしば。 ロイヤルバレエだとこの点、ダンサーの顔は全員わかるので、わかりやすいのです。


 最初の喧嘩、スウォードを使わずに、素手での喧嘩です。 マクミラン版よりも、踊りでの喧嘩でした。

 最後に、ベンヴォーリオ(後で判明しました・・・)とティボルトが加わります。


 この街の場面、ロミオ、マキューシオ、ベンヴォーリオは自分たちが踊らない時には袖に入ってしまいます。

 これは結構残念。


 


 ジュリエットのお部屋。 ジュリエットとジュリエットの友達6人。 乳母が男とflirtingしていました。

 ジュリエットの友達に日本人ダンサーが3人。 さやこさんはとっても人間的によい人なのだな、と思わせるような踊り方。 しおりちゃんは、ロイヤルバレエスクール時代にロイヤルバレエの公演で群舞に入っていて観ていますが、踊りは一段ときれいになりました。 そして12月に『くるみ』で観た時には、上半身がふっくらしてしまって驚きましたが、だいぶこの3週間で絞られたようです。 


 ジュリエットがここでパリスを紹介されますが、パリスはちょっと離れたところで立っていて、動きません。 もしかしたら、この後のこの舞台を観ていて思ったことですが、パリスは原作では、この場面ではジュリエットに紹介されません。 ジュリエットがパリスに顔を合わせるのは、この後の舞踏会でのこと。 なので、パリスは舞台に出てきているものの、本当はそこにはいなくて、あくまでも観客にわかりやすくするために、彼を舞台に立たせている(肖像画のような感じ)のかしら?と思いました。

 マクミラン版だと、ここで、パリスとジュリエットのやりとり、というのが毎回楽しみなのです。


 

 ジュリエットの家の前で、ロミオ、マキューシオ、ベンヴォーリオがマスクをつけて踊る、仮面の踊り。 ここでは、この3人に加え、マキューシオの友人4人も一緒に踊ります。 誠君の踊り方がとてもきれい。 彼は私より3つ位年下ですが、彼が小学生の頃、同じバレエ教室でした。 だから、真面目で、きれいな踊りを小学生の頃からしていたのを覚えています。 あの踊り方の基本的な部分は今も一緒。 ただ、良い人、なのです。 きっと、それ以上のものが必要。 私が、Dr.Sから、『娼婦になれ。 嫌な女になれ。 みゆきは良い人なんだよ。 でも、良い人だけではピアノは弾けない』といわれた部分に似ているのかな、と思います。


 

 舞踏会の部分は、舞台後ろに、大きなダイニングテーブルが置かれています。 

 このプロダクションのデザインは、Ezio Friderioというイタリア人の方ですが、色使い、デザインなど非常に私好みです。 そして、イングリッシュ・ナショナル・バレエはツアーリング・カンパニー(いちおう拠点はロンドンですが、イギリス中を周る)なので、舞台装置自体は簡易です。


 マクミラン版だと、この舞踏会のシーンで、ジュリエットが踊る姿をロミオが見つけ、目を奪われる。 このタイミングが各ダンサー違って結構楽しみにしているのです。 この版では、ロミオが友達と舞踏会に入ってきた時に、ちょうどジュリエットとぶつかって二人が気がつく、といった感じでした。



 第1幕最後のクライマックス、バルコニーのシーン。 といっても、舞台後ろの3段くらいあがったところがあるだけ。

 私はマクミラン版での、ジュリエットがバルコニーに立って、舞踏会のことを回想して、ロミオが走ってきて、二人で、バルコニーの上と下でみつめあう、という静の部分が大好きなのですが、ヌレエフ版では、ロミオが走って通り過ぎたら、マキューシオ、ベンヴォーリオ、ティボルトが走りすぎました。


 バルコニーのパ・ド・ドゥ、マクミランの影響は全くありませんでした。 よくも悪くもです。 マクミラン版だと、ロミオとジュリエットのアクロバットな、それでいて、とっても官能的で素敵なパ・ド・ドゥなのですが、ここではさすがヌレエフ、自分が踊ることを考えていますね。 ロミオ自身がたくさん踊りました。


 エレーナは素敵なダンサーです。 が、最初の登場から結構おとなびたジュリエット。 ロミオに出会って、恋に落ちた、とか、運命がかわったような変化がみられなかったのが残念。 でも、私は彼女の踊りがすきでした。


 マクミラン版でみられるような、最後の、ジュリエットがバルコニーの上に駆け上って行って、バルコニーの下に手を伸ばし、ロミオはバルコニーの真下に立ってバルコニーに手を伸ばして、二人の指先が触れるか触れないか、というものは、この舞台装置ではできません。 二人が手を振りながら、段々遠ざかっていく、といった感じの演出でした。


 凄く長くなっていますね。 とりあえず、第1幕のみ。 

 

Posted on 2011/01/09 Sun. 02:06 [edit]

category: バレエ

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09

『スケートをする人々』スティーブン、サマンサ、茜 『ベアトリクス・ポッターの物語』 

 ちょっと日が長くなったように感じます。 午後4時でも、まだ薄明るいのが嬉しい。


  今夜はロイヤルバレエでした。


 『スケートをする人々』 アシュトン振付、 メイヤベール作曲


 ブルーボーイ: スティーブン・マクレー

 ブルーガールズ: サマンサ・レイン、 高田茜

 

 ホワイトカップル: セーラ・ラム、 ルパート・ペネファーザー


 レッド・ガールズ: クリスティーナ・アレスティス、 フランチェスカ・フィルピ


 ブラウン・ガールズ: デメルツァ・パリシュ、 ジャクリーヌ・クラーク、

               クリスティン・マクナリー、 オリヴィア・コウリー

 ブラウン・ボーイズ: リアム・スカーレット、 ダーウィッド

              平野亮一、 蔵健太


 

 スティーブンは最初のヴァリエーションはちょっと調子が悪いかな?と思いましたが、それ以降はそれほど感じませんでした。 いつもよりは低めですが、軽いジャンプ。 

 一番最後のフェッテ?はかなり調子が良かったと思います。


 ブルーガールズはラウラの調子が戻っていないのか、また茜さん。 彼女、初日以外はずっとこの役を踊っているのではないでしょうか? ブルーボーイとか、ホワイト・ガールは誰かが降板になったら、アンダースタディーだった人が踊っているのに、この役はアンダーを用意していなかったのか、芸術監督がやはり彼女に踊らせたいからなのか?いつもに比べて、常連さんも少ないし、何度も彼女を観ることになった人はそれほど多くないとは思いますが・・・

 

 サマンサは初日に最後が崩れたフェッテ、今日はきれいに回っていました。 もう少しスピード感があると、とは思いますが、途中、アラスゴンド・トゥール(足を横に上げたまままわる)を入れたりもしていますからね。

 

 ホワイトカップルのルパートは珍しく、笑顔でした。


 レッド・ガールズ、途中で転ぶ場面があるのですが、クリスティーナの転び方が非常に自然。 誰だったか、わざと転んだのがわかってしまう人が先々週あたりいましたから。


 とりあえず、何度観ても好きです。 まだ観たりません。


 

 『ベアトリクス・ポッターの物語 (ピーターラビットと仲間たち)』 アシュトン振付、 


 街のねずみ、ジョニー: リカルド・セルヴェラ

 ねずみの奥さん: シャーン・マーフィー

 ねずみたち: エマ・マグワイヤ(紫)、 ピエトラ・メロ・ピットマン、 

          フェルナンド・モンターニョ(ピンク)、マイケル・ストーイコ


 はりねずみ: フィリップ・モスレー

 

 あひるのジェマイマ: サマンサ・レイン

 ミスター狐: ギャリー・エイヴィス


 ピグリング・ブランド: ジョナサン・ハウエルズ 

 黒豚ちゃん: ヘレン・クロウフォード

 豚のお母さん: エリック・アンダーウッド

 5匹の豚たち: ジャクリーヌ・クラーク、 オリヴィア・コウリー、 フランチェスカ・フィルピ、

           ジョナサン・ワトキンズ(緑)、 ダーウィッド


 かえるのジュレミーフィッシャー: 蔵健太


 いたずらねずみたち: アイオーナ・ルーツ、 ルドヴィック・オンディヴィエラ


 ピーター・ラビット: ヨハネス・ステパネク


 リスのナトキン: ホセ・マーティン

 りすたち: エルサ・ゴダード、 ロマニー・パジャック、 サビーナ・ウエストカム、 レティシア・ストック

 


 まず、ねずみのシーン。 リカルドのねずみの切れのよさは相変わらずです。

 幕が開くと、どこかのお宅の階段、そばにバスケットがあります。 階段の一番下の段にねずみの奥さんが登場し、そこに、ジョニーが加わります。 ジョニーが階段から転げるように落ちて(降りて)、ねずみの奥さんも降りたところで、薄幕が上がります。

 リカルドは、階段の上に出てきたら、『どうしようかな』というような動作をしたのが、非常に愛らしく、思わず会場から笑いが。 落ち方ももちろんわざとだけれど、自然に見えるのです。


 コーダでは、ねずみたちが一番最初に出てくるのですが、ステージの端にはリスたちが置いていった魚が4匹残されたまま。 リカルドがジョニーをやるときには、リカルドがこの魚を片付けるのですが、魚を持ち上げて、片手に4匹を持ったら、反対側の手で鼻をつまんで、ステージ袖に魚を投げてしまいます。 今日はこの鼻をつまむしぐさがわかりやすくて、会場は大笑い。

 

 ずっと同じキャストで女の子のねずみをやっていましたが、今日はやっとエマのねずみ。 彼女は先日、いたずらねずみで色々と愛らしいことをしていましたが、このねずみでも、ちょっとした動作が、彼女は意味があるようになってきました。

 


 あひるのジャマイマが登場すると、会場からは大拍手。 サマンサのジャマイマは、正直なことを言うと、昨シーズンの時の方がよかったように思います。 彼女は一つ一つの動作が愛らしく、どちらかというと、おっとりとしたあひるです。 だから、一緒に踊る、狼のギャリーとのバランスが絶妙、とも思いますが。 

 ギャリーの狼、最初は舞台の後ろ側で、お散歩中に、あひるを見つけた! いい獲物だ、食べてやるぞ!という感じで登場します(あひるは気がつかない)。 今日はガッツポーズまでしていました・・・ 

 ちょっと経ってから、新聞を持って舞台の端に登場。 『良い人の振りをする』のです。 このときの登場の仕方が、ちょっと舞台に顔を出して、『いっひっひ、あそこに獲物がいたぞ。 さて、だますか』という感じが、今日は非常にわかりやすく出ていました。

 それにしても、キャラクター・アーティストなのに、あの大きな尻尾を振り回してあれだけ踊るのは凄いな、と思いながら観ていました。

 最後、犬の鳴き声が聞こえて逃げる部分、袖に入る前に、『しまった、あひるを逃してしまったよ』と残念がるのがギャリーらしいアドリブでした。



 豚ちゃんたち。 ジョナサン・ハウエルズのピグリング・ブランドは今シーズン何度か観ていますが、毎回のように少しずつ変わってくるので興味深いです。

 黒豚ちゃんがヘレン。 彼女もよくは踊っているけれど、何かが足りない。 この作品って、他の顔が出る作品に比べて、仕草が甘いと、何も伝わらないように思うのです。 前回も今回も、2度目のプロムナードで降りてしまいました。 左足が調子が悪いのでしょうか?

 5匹の豚たちのジョナサン・ワトキンズとダーウィッド、なんとなく2匹が似ていました。 二人とも、トウシューズできれいに立ちますね。 


 

 かえるの健太さん、前回のときよりは音楽がちょっと遅め。 前回はかなりの速い速度でした。 でも、今週になって、踊りが大きくなっているように思います。 

 出てきた時、葉っぱの上で、新聞を読んでいるのですが、今までよりも、動作があるような気がします。


 前回のことを書いていませんが(これは来週にでも必ず!)、今日はレインコートを着る部分、音楽がそれほど早くならなくて安心しました。 今日はレインコートを着て出てきましたが、前のぼたんを閉める時間はなかったようで、踊っている最中にどんどん脱げてきてしまい・・・ 釣りの部分で、どうにか片腕だけは着ていたから、池に落ちた後、どうするのかしら?と思いながら観ていました。 普通は、落ちた時に、レインコートを着替えて、汚れて、下のほうがきれてしまっているものを着て上に上がってきます。

 が、今日もまた、レインコート無しであがって着ました。



 いたずらねずみたち、アイオーナとルドです。 ハチャメチャな二人(二匹)です。 今日もやりたい放題。

 ドールハウスに忍び込んで、ダイニングのお料理を壊してしまいます。 というよりも、最初は偽物だとはわからないのですが。 男の子のねずみが、がんばってお肉の塊をナイフとフォークで切ろうとしています。 その間、アイオーナさん、一生懸命テーブルの上のナイフとフォークを品定め・・・

 女の子のねずみが最後、切れないから、お肉の塊をテーブルから床に投げてしまいます。 そうするとお肉は二つに割れました。

 

 女の子のねずみが、頭の上で指を回して、考えている動作をします。 その時、ルドは、ぽかんとした顔で(顔の表情は変わらないはずなのに、かわったように見えるのです)いました。 アイオーナが「わかった!!」という動作をしても、ルドは、まだはてなマーク一杯の顔。

 そして、テーブルの上のものをアイオーナが投げて割ってしまって、そこで、ルドも気がつく、というしだい。

この部分が、いつも観ている時よりも、ずっと意味がありました。


 最初は女の子のねずみが2階へ上がります。 チェスとの引き出しをかき回している間に、男の子のねずみが上に上がってきて、ベッドのお布団にもぐってしまいます。 アイオーナがベッドの方に向いた瞬間と、ルドが布団から顔を出した瞬間がぴったり。 アイオーナのねずみは本当に驚いたような顔になるのです。

 

 猫の鳴き声が聞こえてきて、二匹は急いで退散するのですが、その時に男の子のねずみはお布団を、女の子のねずみは鳥かご(+人によってはドレス)を持っていってしまいます。

 

 コーダの時に、この2匹はお布団を持って登場し、真ん中でちょっと踊ったら、端へ行って、お布団を敷いてしばらく座るのです。 今日は、ルドが布団を敷いたら、なんとアイオーナ、その上にダイブ! 布団に乗っかった状態で、ルドが舞台袖へ引っ張って行きました。 この二人、アイディアが非常に豊富です。


 

 

 ピーター・ラビットのヨハネス、いつもは踊る前にちょっと袖から顔を出すことが多いのに、今日は出しませんでした。

 相変わらず、気持ちが良い踊りをしています。 背が高すぎるから無理だとは思いますが、是非、彼がいたずらねずみをやるのを観てみたいです。 


 カーテンコールの時、街のねずみジョニーのリカルドと、ヨハネスが隣り合わせなのですが、演技派の二人、登場人物ごとにお辞儀をする時、ヨハネスの番のすぐ前になったら、リカルドが、一生懸命、ピーター・ラビットのジャケットをなおしてあげたり、『緊張しなくていいからね』という言葉が聞こえそうな動作をしていたりしました。


 

 リスのナトキンのホセ、久々に良い踊りを観られました。 もう少しかわいらしさが欲しい気もしますが。

 湖の上を葉っぱの筏に乗って移動する部分(実際には、ステージの後ろを走りすぎる)、あまりにも、ただただ普通に歩いているように見えてしまっていました。 


 そして、キャスト表を観て、今日は絶対にリスたちはトウシューズだ!と思っていましたが、その通り。

 やっと。 やはり、バレエシューズとトウシューズでは、リスの雰囲気が違います。

 

 

 特にコーダでは目がいくつも欲しくなってしまいます。

 私の斜め前に座っていらした、私よりちょっと上くらいのカップル、つぼに入ったらしく、げらげら笑いながら観ていました。 大人も笑いながら観られる作品って、素敵だと思います。 


 明日は打って変わって、違う雰囲気のバレエです。 オペラハウスではなくて、コリセウムで、イングリッシュ・ナショナル・バレエの『ロミオとジュリエット』。 ヌレエフ版を観るのは初めてなので、楽しみにしています。 そして、オペラハウスでは月曜日に最後のこのダブル・ビルがあって、翌日、火曜日から『ジゼル』が始まります。 今日は昼公演もありましたし、ダンサーの方々は大変だと思います。 特に女性。 再来週からは『白鳥の湖』も。 群舞の女性たちにとってハードな作品が2つ続きますからね。 まあ、観る側もそれなりに忙しくなりますが。

Posted on 2011/01/08 Sat. 05:00 [edit]

category: バレエ

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08

バレエ・アソシエイション、タマーラ・ロホ 

午前中は雨が降ったり止んだり。 午後になって、小雨程度になりました。

 日本は七草粥ですね。 七草粥は大好き。 この時期は日本の食べ物ばかり考えてしまいます。


 今夜はバレエ・アソシエイション。 バレエ好きの集まりです。

 ゲストはロイヤルバレエ、プリンシパルのタマーラ・ロホ。 ということで、普段に比べて来た人が多かったです。 メンバーでなくてもお話を聞けるので、いつもは私が参加者の平均年齢を一気に下げていますが、今回は若い人もいました。

 

 彼女は2008年4月末にもアソシエイションへ来て、お話しています。 というわけで、この3年間のことを中心に、どちらかというと、彼女の考えを深く伺うことができました。

 もちろん踊ることについてのお話もおもしろいのですが、今の私には今日の彼女のお話にはヒントになることがたくさんありました。 ここではくわしくは書けませんが、これからのバレエ界のこととか、さまざま。 1年ちょっと前に彼女は9週間カナダで研修をしていたので、そのことの話もあり、興味深かったです。


 正直なことを言うと、私は彼女の踊り、全てが好きなわけではありません。 もちろん、マッツ・エックの『カルメン』とか、マクミランの『マイヤリング』でのメアリー・ヴェトセーラとか、大好きな役はいくつもあります。 

 

 彼女は色々と勉強をしているし、とても強いオピニオンも持っている。 もちろん私が聞いていて賛成できることも、首をかしげることもあります。 これは当たり前のこと。 

 でも、これからのバレエ界の行く末についての彼女のオピニオンは、私が持っているものに非常に近いものがありました。 このお話、ぜひ日本のバレエ団関係者に聞かせたかったです。 


 こうしてバレエ・アソシエイションへ行って色々なダンサーたち、上の方のプリンシパルのダンサーたち、指導に立っている立場の人たち、まだまだ群舞の若いダンサーたち、のお話を伺っています。 皆、ただただ踊っているのではなくて、たとえ群舞のダンサーたちでも、多くを考えているのです。 上の方のダンサーたちの考え、というのは時折インタビュー記事で読むことができますが、下のほうのダンサーたちの考えはなかなか耳にできません。

 

 日本で、ただただ踊っているだけのダンサーがたくさんいます。 お給料なんてもちろん出なくて、年に数回の公演のチケットを、『ノルマ』として背負うのです。

 どうしてみんな同じことをしているのでしょう? 文化庁の派遣などで外へ出た人たち、いったい何を学んできているのでしょう? 芸術に関わり、日本以外に住む一人、として、いろいろな疑問が頭の中を駆け巡っています。

 いや、何かを変えたかったら、日本では有名にならなくてはいけない。 そうでない人の意見はなかなか聞いてもらえる国ではない。 これが一番の原因??


 今日のタマーラのお話を伺って、私は彼女といつか、話をしてみたい、意見を言い合ってみたいと思いました。 私の知識がまだまだありませんが、でも、彼女は意見を言い合える人だと思います。


 

Posted on 2011/01/07 Fri. 05:04 [edit]

category: バレエ

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07

2011年最初のコンサート Bexleyheath 

2011年最初のコンサートでした。

 ロンドン・ブリッジ駅から南東に各駅停車の列車で30分ほどのBexleyheathにて。

 


WITH HOPE!!-110105 christ church bexleyheath


 内装がとても素敵でした。 ピアノはヤマハのC3。 それほど弾き込んでいない楽器です。

 

 プログラムは


 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330

 ショパン: 4つのマズルカ 作品67

 ショパン: ノクターン 作品62-1

 リスト: 愛の賛歌

 シャブリエ: スケルツオ・ワルツ


 とりあえず、初めての場所の時にはイギリスの場合どのような楽器と対面するのかわかりませんので、弾き込んであって、たとえどのような楽器でも弾けるものをプログラムにしています。


 リハーサルの後、30分間あると、この時期鍵盤はかなり冷たくなってしまいます。 モーツアルトのソナタの第1楽章は悲劇でした。 第2楽章でだいぶ温まってきたので、第3楽章はだいぶましでしたが。 鍵盤そのものが冷たくなるので、どんなに弾く前に手を温めておいてもどうにもなりません。


 昨年のショパン生誕200年、今年のリスト生誕200年をリンクさせるようなプログラム。

 モーツアルトのこのソナタ、そしてリストの愛の賛歌は私は教会の響きの中で弾くのが一番好きなので、色々な教会で弾いてみて、響きの違いを楽しんでいます。

 

 ショパンの作品62-1のノクターンは一番好きなノクターン。 これも弾けば弾くほどおもしろくなっています。 でも今年は、トリル強化のために、作品55-2を勉強しようかな、と思っています。


 そして、マズルカでこれ以上のことをしたい、と思うから、近いうちにポーランドでマズルカの踊りを習う講習会に参加したいと思っていますが、どうなるやら。


WITH HOPE!!-110105 christ church bexleyheath

 最後の晩餐の絵、今まで見たものの中で一番好きでした。 本番が始まるまで待たせていただいた場所。

WITH HOPE!!-110105 christ church bexleyheath


 とにかく、建築が凝っていたし、色が素敵です。 

 1800年代に建てられたそう(40年だったか77年だったか忘れました)なので、それほど古いものではありません。


WITH HOPE!!-1110105 bexleyheath station

 こちらが、Bexleyheath駅。 この写真を撮った場所の後ろにもホームが10mほど続いています。 そして写真でわかるように、とっても長いプラットホーム。 ですが、列車はとっても短くて、いったいどこで待てばよいのかしら?と思ってしまいました。

WITH HOPE!!-110105 train

 がらがらの列車内。 これは短距離用列車なので、対面型座席でも間にテーブルはありませんでした。

 イギリスの列車はロンドンのチューブ以外は、大抵はこうした対面型座席です。 そして、ドアは自動ドアのような手動ドアのようなもの。 駅に着くと、降りる人、乗る人はオープンのボタンを押してドアを開けます。

 

 ロンドン、カーディフ間で走っているような列車(ロンドンから西へ行くような列車)の場合、ドアについている窓を下げて、上半身を外に出して、外側のドアのノブを動かしてドアをあけます。 ドアはもちろん外側に開きます。

 よって、気をつけないと、体が宙からつられる状態になってしまいます。 私の背でも何度か危険な目にあっていますので、小柄な人は自分でドアを開けられません。 大抵は、イギリス人男性が率先してやってくれますが。

WITH HOPE!!-110105 platform


 途中の駅のプラットホーム。 自然にあふれているというか、なんというか。 


 駅から教会までは歩いて20分かかるし、複雑な道順だから、といって、教会の方が車で迎えに来てくださったのですが、多分20分はかからないし、非常に単純な道順でした。 ですが、連絡を取り合っていた方は目の問題で、人を乗せるのは嫌だ、ということで奥様が運転なさっていました。 この地域にかなり長い間住んでいらっしゃるそうなのですが、この奥様、道が覚えられないから、誰かのナビゲーション無しには運転できない、といって、ご主人がナビゲートしていました。 さすがイギリス人!


 またお声をかけてくださるそうです。 来年か再来年かわかりませんが。

Posted on 2011/01/05 Wed. 02:59 [edit]

category: 音楽

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05

明日から今年の演奏開始 

 4℃あると暖かく感じるロンドンです。 

 明日からが多くの学校が始まりですが、今日から始まった学校もあったようです。

 

 昨日のロイヤルバレエ、おもしろいことがたくさんあったので書きたいのですが、後ほど。 ついでに31日の『シンデレラ』も書きたいのですが、こちらも後で。


 明日は今年最初のコンサート。 ロンドンブリッジ駅から南東へ30分ほど行った場所です。 ケントなのですが、グレーター・ロンドン内(要は広い意味でのロンドン)、初めて行く場所です。

 

 今年は今お話を頂いている時点では、初めて演奏させていただく場所と、今までにも行ったことがある場所、半々くらいです。 こうして演奏機会をいただけることをありがたく思っています。 


 指、肩の影響で、しばらくはテクニック的に激しいものは弾けませんが、心をこめて弾きたいな、と思います。

 私が、ロイヤルバレエを観て何度同じものを観ても感動したり、ぼーっとなったりするように、1人でも多くの方に私のピアノから何かを感じてもらえたら嬉しいですし、そのようなピアノを弾きたいと思っています。 せっかく、日本ではなくて、イギリスで活動が続けられるようになったのですから。

 

 近いので、ゆっくり目の出発でよいのですが、ロンドンブリッジ駅は他の駅に比べてわかりにくくて苦手。 もしロンドンブリッジ駅を使うのが金曜日なら、金曜日だけオープンする、駅のそばのボロー・マーケットで帰りに食べる分のお昼ご飯を買ってから列車に乗り込めるのに、と思ってしまいます。 

Posted on 2011/01/04 Tue. 06:51 [edit]

category: 日常

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04

考える教育 

 昨夜というか明け方まで上の階の人が大騒ぎ。 多分お友達もいらしていたと思いますが、犬は走り回るし、笑い声は凄いし。 ちょうど考え事をしていて、眠れなかったことも重なって、寝坊した今朝でした。


 やっぱりやろうと思っていることを諦めきれない。 無駄、無理、考え違い。 12月に夜中に日本へ電話をして聞かされてきた言葉。 


 イギリスで高校生の終わりから教育を受け、この国の教育にどっぷりと浸かってきました。 

 この国の教育は、とにかく考えること、が教育の中心。


 大学の学期末試験。 多くの大学では、質問事項と、真っ白の紙が渡されます。 試験時間は3時間。 選択問題でも、○×問題でもありません。

 音大の音楽史の試験も真っ白な紙と共に過ごす3時間。 私が通った大学は英語を母国語としない生徒は事前に届け出れば辞書持ち込み可+1時間の時間延長が与えられていました。


 3曲違うスタイルの音楽を各2分程度聴かされる。 そして、これに対して気がつくことをとにかく書きまくる。

 それ以外のこの試験の内容は忘れてしまったけれど、いくつかの質問があって、それにたいした答えを書く。

 教科書はありません。 一応、音楽史のテキストらしきものはありましたが、それを見ながらの授業、というのは一度もありませんでした。 先生方にそれだけの知識も必要だし、授業を受ける側もそれなりの覚悟が必要。 試験では、もちろん授業で習ったことも含めつつ、どれだけ、自分の考えを含めるか、これが一番評価につながる部分でした。



 修士号の時、最初の授業で言われたこと。


「既存の考えなんて知りたくもありません。 あなたたちのフレッシュな、間違っていても良い、クレイジーな考え方を待っています。 誰かが書いた文章をひっくり返すような考え方を持って欲しい」

 

 4年経った今でも頭にこびりついています。


 例えば、演奏表現分析のエッセイで、分析をした後、まとめの部分で、音楽について、他の芸術の分野の人が話す、表現についての文章を新聞から引用したりする。 これが教授たちが求めていることの一つなのです。 とりあえず、絶えず色々なことに目を向けていなくてはいけなかったのでした。 いけなかった、というよりも、これが非常に興味深かったのです。

 

 

 私はできることなら、イギリスの小学校から人生をやり直したい、と思っています。

 ホリデー前に、6歳の生徒が教えてくれたこと。


「今日はね、学校でカンデンスキーの絵を描いたんだよ! 凄く難しいのだけれど、よーく目を凝らすとわかってくるよ」


 いまいちよくわからなくて詳細を聞いたら、カンデンスキーの絵について先生から説明を受け、皆でよーく絵を見た後、それをまねするのではなくて、その手法、デザイン、何かを用いて、自分の絵を描いたようでした。

 これがイギリスの教育なのです。


 これと同じようなことが私が通っていた高校でありました。 日本との美術の授業の差にショックを受けすぎた私は、中学生の美術の授業も受けさせていただいていました。 まだまだ、バレエの衣装デザインを勉強したい、と思っていた時期です。


 好きなポストカードを1枚持ってくる。 最初はそのポストカードの観察から始まります。 気がついたことを画帳に書いていって、最終的には、そのポストカードにあった額を作る。

 ナショナルギャラリーにもある、モネの睡蓮のポストカードを持ってきた人が何人かいましたが、モネのタッチを真似て、その色使いで額を作る人。 ペーパーマッシュ(紙を水と混ぜて粘土のようにする)で、睡蓮を作って、周りを飾る人。 

 出来上がりが評価されるのではなくて、その考えていく過程が評価される。 もちろん、作品を完成させる必要がありますが。

 私はこの教育を見た時、とんでもなくショックを受けました。

 あの時、本当に自分が日本に生まれたことが嫌で嫌でたまりませんでした。


 私が小学校2年生の夏、家族でフィリピンのセブ島に行きました。 まあ、この時に、裸足で街を歩く子供、とか、壁が無い家、とかを見たショックで、外国嫌いになってしまったのですが。


 夏休みが終って、図工の時間に、夏休みの思い出、の絵を描きますね。 もちろん、私は、セブ島の美しいエメラルドグリーンの海の絵を描きました。 色塗りをしている私のところに来た先生。 


「海は水色。 エメラルドグリーンなんて間違っている。 やり直しなさい」


と言ってきました。


「日本の海ではないし、本当にエメラルドグリーンだった。 だから感動したから、エメラルドグリーンの海を夏休みの思い出の絵に選んだ」


 関東の海なんて、水色どころかグレーなのに、と思って、子供なりにとっても悲しくなったことを今でも鮮やかに覚えています。



 誰かがやって成功したことに、皆がまねしていくのが日本。 新しいことをやるのには、それなりに有名でなくてはいけない。

 いかに、人と違うこと、誰もまだやっていないようなことをやっていくかが大切なのがイギリス。


 

 今やっているプライヴェート・リサーチの為に、色々と読んでいますが、興味深い。 プライヴェート・リサーチ、というよりも、大学生の時から、大学院までで書いてきたエッセイを元に、他の分野もプラスして、修士論文の続きをやっているような感覚です。

 修士論文をやっている時、途中からどんどん枝分かれしてしまって、いつかまとめたい、と思っていた部分を今勉強している感じ。

 先日、幸運なことに、プライヴェート・リサーチャーとして、ブリティッシュ・ライブラリーのメンバーシップを延長ができました。 せっかくメンバーシップを頂いているのだから、きちんと勉強しようと思います。


 3日後が今年最初のコンサート。 ピアノも弾き初め。 

 もちろんピアノは一番大切。

 でも、この国で教育を受けてきたからこそ感じたこと、そして驚くけれど、リサーチをするのが好きな自分に気がついてしまったこと。 だから、ピアノを弾く以外のこともやっていきたい、と思うのかもしれません。

 


 昨日は文献を読んでいて夜更かし。 今日は早めに寝る予定。

Posted on 2011/01/02 Sun. 03:30 [edit]

category: イギリス事情

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02

新年の抱負? 

あまり天候のよくない元旦でした。 クリスマスの飾りはクリスマスの日から12日目まで飾る習慣があります。 よって、もちろんお正月飾り、なんてものは存在しませんし、なかなか新年の気分にはなれません。


 本当はちょっとおせち料理を作りたかったけれど、先日からの体調不良で、その元気は無し。

 日本にいると、お正月はテレビでの駅伝観賞が楽しみですが、こちらにいるとそれもないので、私は元旦も普段と一緒でした。

 例年ですと、1月1日だけが祝日で、1月2日からが通常に戻りますが、今年は今日の振り替え休日が1月3日。 ということで、大抵の職場が1月4日から、学校は5日から、といつもよりも遅いスタートです。 早い時には、学校が1月3日から、ということもありますので。


 今年の抱負というか、希望というか夢というか。 いくつかありますが、どれだけ形にできるのでしょう? 永住権が取れたから、今までのように、もう少し待たないと、とか、考えなくてよくなりました。 だからこそ、チャレンジしてみたいこともたくさん。 ただ、特に日本社会からは考え方が数年先を走っている私は、今思っていることはまだ受け入れてもらえない。 アイディアだけは豊富。 これをどれだけ形にできるか、がんばりたいと思います。


 歴史とか、記憶できないことがたくさんあるのですが、なぜか無駄な記憶能力がある私。


 例えば、昨日のロイヤルバレエの『シンデレラ』での第1幕のスターたちの位置。

 向かって左から1列目: レティシア、 スクール生、 リヤーン、 サビーナ、 2列目: エマ、ヤスミン、エルサ、ロマニー、 3列目: スクール生、 オリヴィア、 ラーラ、 ピエトラ


 ついでに第2幕のお客さんたち:

 向かって左側のカップル、前から: クレア&ジェームズ、 カミール&サンダー、 ナタリー&ベン、 クリスティン&エリーコ、 右側: セリサ&マイケル、 デメルツァ&ケヴィン、 ベアトリス&ヴァレンティーノ、 バネッサ&ジョナサン・ワトキンズ



 これらの人たちの名前はキャスト表にはありません。 しかも、皆動いてばかりです。 それでも、基本の体制で、覚えてしまうのです。 覚えようとはしていません。 ただただ、頭にインプットされてしまう。

 私、この能力を、英単語暗記とか、歴史の年号暗記とか、その他諸々に使えたら、中学、高校時代、馬鹿でなくてすんだのに、と思わずにはいられません。


 まあ、ピアノの暗譜がこれに近いのですが(だから、あまり暗譜には苦労しないタイプ)、本当にもう少し実益があることに、この能力を使うことができたらよいのですけれどね。


 とにかく、今年一年、自分自身が納得できるような年になれば良いな、と思っています。

 明日は再びゆっくりして、1月から3月、4月まで続く嵐のような生活に備えます。

Posted on 2011/01/01 Sat. 06:10 [edit]

category: 日常

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