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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

冬時間が始まりました 

冬時間になって、一気に日が短くなったように感じます。


 昨日のバレエ、マリアネラの『Winter Dreams』がすごすぎて、あの舞台に魂を取られた私は、今日は一日魂が抜けた状態でした。

 自分のコンサートの後に、完全燃焼できた場合はこういうことがあるのですが、舞台を観ていてこういうことが起こったのは、初めてです。 ちょっとした時、あの舞台がフラッシュバックしています。 それなりに、舞台の数を観ていて、私は、いつか舞台を観ることが当たり前になりすぎて、感動もしなくなるのかしら・・・と心配をしたこともありますが、それは心配無用。 観れば観るほど、ますます心が豊かになっていくのだと思います。


 ハーフタームも今日で終わり。 明日からは通常に戻ります。 このハーフターム中、後半は教えもお休みでしたが、体を休めて、風邪もほぼ治りました。 そして体調が悪かったから、ベッドに横になる時間も長くて、夏前から悩まされていた背中の痛みがだいぶとれたようです。 これにはほっとします。 

 

 去年までは3年間続けて中学受験生を見ていましたが、今年はそれがないので、気持ち的に楽です。音楽関係の中学でなくても、普通の中学で、音楽ができる子達は優先的に入学できたり、私立の場合には、奨学金が出たりするのです。

 しかも、この冬はグレード受験も1人だけ。 その代わり、イースター前がグレード受験が多いですが・・・


 金曜日にはガイ・フォークス。 あちらこちらで今週は花火が上がることだと思います。 

 13年前にホームステイしたお宅では、ハロウィンには昔の馬小屋でパーティー。 そして、ガイ・フォークスの時には、お庭でボン・ファイヤーをしたものです。 あの時、芝生のテニスコートにみんなで寝転がってとってもきれいな星空を見たものです。 周りに家がないから、星空はそれはそれはきれに見えました。 行事があると、ホームステイ時代、大学の寮時代を思い出してしまいます。 そのうち、ホストファミリーのところへ遊びに行こうかな、と思っていますが。

 


 

 

Posted on 2010/10/31 Sun. 06:54 [edit]

category: 日常

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31

ロイヤルバレエ、ミックス・ビル 最終日 

青空かと思えば雨が急に降ったり。 それでも比較的暖かくてすごしやすかったです。 今年は10月に雪が降らなかっただけでも、恵まれています。

 夏時間も今日でおしまい。 31日の夜中2時に、時計を1時に戻します。 よって、今日は25時間ある感じ。 明日はハロウィンですし、夜のロンドンは、ファンシー・ドレスの大人がたくさんいましたし、バスの中にもファンシー・ドレスや、フェイス・ペインティングをした大人たち。 こういうところが私はイギリスの好きなところなのかもしれません。


 さびしいことに、今日でロイヤルバレエの先々週から始まっていたミックス・ビルもおしまい。 先週は空席もありましたが、今週はなぜか満席。 開演前には、ボックスオフィス前に、リターン・チケットを求める列もできていました。


 『ラ・ヴァルス』 アシュトン振付、 ラヴェル作曲


 ローレン・カスバートソン、 ネーマイア・キッシュ

 小林ひかる、 ギャリー・エイヴィス

 ヘレン・クロウフォード、 平野亮一


 他


 今日の公演で、ひかるさんがやっと舞台に。 木曜日の公演の時には、どうしたのかしら? と思った群舞も、今日は安定していました。 何度観ても美しい作品です。 何も考えずに、頭を空っぽにして、舞台を観ていると、とっても幸せになれる作品。 舞台上の人物に感情移入する作品ももちろん大好きですが、こうした、ただただ舞台の雰囲気に酔うことができる作品、貴重です。



 『Invitus Invitam』 キム・ブランドストラップ振付、 クープラン作曲(編曲)


 リヤーン・ベンジャミン、 エドワード・ワトソン

 クリスティーナ・アレスティス、 ベネット・ガートサイド


 アリーナ・コジョカルの怪我により、結局6回の公演全てを 踊ったリヤーンとエド。

 この作品は3つの部分から成り立っているのですが、その一つ一つの終わり、壁に手をついたリヤーンが壁の上のほうを見上げ、歩いて袖に入っていく部分、今までよりもゆっくりで、前回とは違う雰囲気でした。

 お互いに求め合いながら、それは禁断の愛。 というのが、この作品の柱だと思います。 教養が足りませんので、このバレエの元になっている文章を読んでいません。 これはそのうち探して読んでみたいな、と思っています。

 


 『Winter Dreams (三人姉妹)』 マクミラン振付、 チャイコフスキー作曲(編曲)


 オルガ(長女): マーラ・ガレアッツィ

 マーシャ(次女): マリアネラ・ヌニェス

 イリーナ(三女): ラウラ・モレーラ

 

 クリーギン(マーシャの夫で、学校の先生): ジョナサン・コープ

 ヴェルシーニン: カルロス・アコスタ


 ツーゼンバッハ(イリーナを愛している): ヴァレリー・フリストフ

 キャプテン・ソルヨニー(イリーナを愛している): トーマス・ホワイトヘッド


 他


 初日と同じキャスト。 昨日原作を読んだ後なので、少々違った気持ちで舞台を観たと思います。

 マリアネラは、15日に踊った時とは違うマーシャを創り上げました。 私が彼女を好きな理由はここにあるかもしれません。 同じものは2度見せない。 もちろん演じているのですが、よい意味で演じているようにはみえない。 

 彼女のソロは掴みどころが難しくて、完全には踊りこなせてはいないな、と思ったのですが、最後の『別れのパ・ド・ドゥ』は圧巻でした。 今回観た中で一番。 観ていて胸が締め付けられるような踊り、表情でした。

 私が次に『ロマンス ヘ長調』を弾く時には、今までとは違う演奏ができそうです。 でも、やっぱり、これを踊りと共に弾くのが今の私の一番の夢。 思っていたら、いつか実現できるかな、と思います。


 前回、ヴェルシーニンに出会ってから、夫のクリーギンに対しては悪意がない女性を創り上げていましたが、今回は、夫のことも愛していて、揺れ動いている。 でも、だからこそ、最後の『別れのパ・ド・ドゥ』でのヴェルシーニンに対する気持ちがより際立っていたのかもしれません。


 カルロスも最初は結構大人しめな演技ですが、『別れのパ・ド・ドゥ』はパッションの塊。 


 三人姉妹の兄のアンドレイの妻のナターシャを踊ったオリヴィア、原作に非常に近いナターシャでした。 


 ジョナサン・コープ、今回は二人の違うマーシャと組んだわけですが、彼は、ヴェルシーニンに心を寄せるマーシャを見ながらも、本当にマーシャを愛している。でも、その表情、しぐさが二人、マリアネラとタマーラでは少しずつ違って、こういうところが、興味深いわけです。

 

  最後は、外套を着た三人姉妹が、手を取り合って終わります。 その時、真ん中にいたマリアネラ、斜め上を見上げながら、静かに、ゆっくりと目を閉じて、それは一瞬でしたが、それが、なんともいえない空気を造って、印象的でした。

 

  このバレエ、次に再び舞台に戻ってくるのを待ち望んでいます。 それよりも『別れのパ・ド・ドゥ』の後半部分のチャイコフスキーの歌曲をミコノフスキーが編曲したもの、ぜひ楽譜を手に入れたい! 私はこの曲をどういう風に弾きたいのか、非常に鮮明に浮かび上がっています。 



 『テーマとヴァリエーション』 バランシン振付、 チャイコフスキー作曲 (組曲第3番)


 タマーラ・ロホ、 セルゲイ・ポルーニン


 ユフィ・チョイ、 蔵健太

 高田茜、 ヨハネス・ステパネク

 イッツィアー・メンディザバル、 ベネット・ガートサイド

 サマンサ・レイン、 ヴァレリー・フリストフ


 他


 『ラ・ヴァルス』同様に、頭の中を空っぽにしてみることができる作品。 最初のテーマの部分、プリンシパル・カップルが踊ります。 音楽は美しいけれど、テーマですから、シンプル。 それにあわせて、振付も、シンプル。でも、非常に美しいのです。


 セルゲイは、やはり踊りはダントツ。 でも、なぜか今日は表情が固まっていました。 それでも、パ・ド・ドゥでタマーラをリードするのを観て、前回に引き続き、驚きました。


 木曜日にスティーブンが踊った時には最後テンポをかなり上げた男性のソロ、セルゲイはテンポをあげずにやりました。 スティーブンとセルゲイは違うタイプのダンサーですからね。 あのセルゲイでさえ、今日のテンポでは最後のほうが辛そうだったので、60年以上前にこのパートを踊った男性はどれだけすごかったのかしら?と思わずにはいられません。


 ユフィちゃんの体のライン、彼女はとってもエレガントな踊りをしますが、バランシンでの彼女は音楽性も含めて、私は好きです。 彼女の踊りを観ていると、彼女自身が音楽だな、と思うのです。 


 

 夢のような舞台を観ていた2週間でした。 来週からは『シルヴィア』が始まります。 11月中旬には『シンデレラ』、12月には『レ・パティヌー(スケートをする人々)』と、『ベアトリクス・ポッターの物語』と、アシュトン作品が続きます。

 この舞台を観る為なら、年に4回のオペラハウスの外での徹夜も気にならない。 ロイヤルバレエの今シーズンが始まって、まだ1ヶ月。 この1ヶ月でたくさんの宝石を見たのだと思います。 少しでも私自身のピアノ演奏に影響してくれるとよいのですが。

 


Posted on 2010/10/30 Sat. 06:45 [edit]

category: バレエ

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30

チェーホフの三人姉妹 

 明日が最終日のロイヤルバレエのミックス・ビル、その中で取り上げられているチェーホフの『三人姉妹』、やっと本を購入しました。 図書館に行ってもなかなかチェーホフは置いていませんね。 

 

 お芝居ですから、全てがせりふとして書かれています。 動作の指定なんかも書かれていておもしろい。 もちろん、ロシア語の原語ではなくて、英訳ですが、訳もよいし、とっても読みやすくて、今日は教えもなくて、午後、ずっと読書をしてしまいました。 マクミラン振付のバレエでは、あくまでも、『三人姉妹』を題材にしているだけですので、各キャラクターを取り上げているくらい。 1時間弱のバレエですし、元々のお芝居とはずいぶん違います。 これを知りたかったので、満足。 


 原作では、マーシャが不倫をする相手のヴェルシーニン、彼も結婚していて、子供が二人もいるのですね。 マーシャとヴェルシーニンの年の差が15以上あることにも驚き。 私は、マーシャは冴えない自分の夫よりも、若くてワイルドなところがあるヴェルシーニンに惹かれたのだと思っていました。 マーシャは18で結婚しています。 

 

 多分、お芝居、というのもあるとは思いますが、ドストエフスキー、トルストイなどよりも、軽くてチェーホフは読みやすい気がします。 

 以前、私がロシア語に興味があることを知っているDr.Sに、ロシア文学を読むのなら、ちゃんとロシア語を勉強して、原語で読みなさい、といわれました。 それは、ロシア語の言い回しが最大の楽しみだから。

 ロシア語は勉強はしていますが、なかなか自分でやるとサボることも多くて、何年経っても初級から抜け出せません。 このところ、再びまじめに勉強していますが・・・ 夏にモスクワ音楽院のイリーナ先生と、マリーナ先生から来年こそはちゃんとしゃべれるようにしてきなさい。といわれたばかりですし、いつまで経っても、オーチン・プローハ(Very bad)と言っているようでは仕方がありません。 いつの日か、モスクワに行って、このチェーホフのお芝居を観たいな、なんて思います。



 ところで、今回はアマゾンでこの本をオーダーしたのですが、ついでに、『マノン・レスコー』も注文。 こちらもなかなか図書館には置いていませんでした。

 が、私最大のミスをしました。 アマゾンUKのサイトでオーダーして、届いた本は、なんとフランス語・・・

 フランス語は全く理解できません。 まさかアマゾンUKのサイトで普通にフランス語の本が買えるなんて思いもしませんでしたし。 さすがここはイギリスなのだな、と思いました。 第一、このフランス語の本がお値段も安くて、イギリスでフランス語版の方が、英語版よりも安いなんて、思いませんでした。


 というわけで、これは来週頭にでも返品。 今度は気をつけて、英語版を頼みます。


 ついでに、バランシンの本も購入しましたが、これは、なぜかA4サイズのハードカバーで重いです。 しかも、アメリカ人が書いているので、アメリカン・イングリッシュ。 私はアメリカン・イングリッシュが苦手ですし、単語も文法も言い回しも違って、なかなか進みそうにもありません。 

Posted on 2010/10/29 Fri. 04:20 [edit]

category: 日常

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29

ロイヤルバレエ、ミックス・ビル 

夏時間も残すところあとわずか。 日曜日からは、今よりも1時間日が短くなるので、つらい冬が目の前です。 一昨日は夜中に足が冷たくて起きてしまったから、昨日はホットウォーターボトルの出番でした。 昨夜といえば、夜11時頃だったと思いますが、2時間近く、我が家一帯が停電。 直ったと思ったら、再び停電でした。


 今日は一週間ぶりのオペラハウスでした。 2週間前から続いているミックス・ビルです。 このビルも今日を入れて残すところあと2回。


 『ラ・ヴァルス』 アシュトン振付、ラヴェル作曲


 フランチェスカ・フィルピ、ベネット・ガートサイド

 クリスティン・マクナリー、ヨハネス・ステパネク

 ディアードル・チャップマン、トーマス・ホワイトヘッド


 他


 相変わらず、幕が上がる瞬間、どきどきして、目の前の光景に目が吸い込まれます。

 この作品は、今日が一番そろっていなかったかも・・・ たいていは、回を重ねるごとによくなるのですが。 群舞の男性には、3人くらいはスクール生が入っていた模様。 特に、エリック・アンダーウッドの代わりに今日踊っていたロイヤルバレエスクールのブランドン、彼は夏のスクール・パフォーマンスで目を惹きましたが、今日も、団員の中に混ざっていても、華があるダンサーで、足もきれいですし、目を惹きました。


 プリンシパル・ダンサーが1人も出ていない舞台ですが、それでも、あれだけのものをつくりあげる。

 残りあと1回、何度観ても飽きません。



『Invitus Invitam』 キム・ブランドストラップ振付、 クープラン作曲


 リヤーン・ベンジャミン、エドワード・ワトソン

 クリスティーナ・アレスティス、ギャリー・エイヴィス


 未だに何が何だかわからないながらも、リヤーンとエドの踊り、表情は毎回面白みが増しています。

 


『Winter Dreams(三人姉妹)』 マクミラン振付、チャイコフスキー作曲(編曲)


 オルガ: イッツィアー・メンディザバル

 マーシャ: タマーラ・ロホ

 イリーナ: ラウラ・モレーラ

 クリーギン(マーシャの夫で、学校の先生): ジョナサン・コープ

 ヴェルシーニン: ネーマイア・キッシュ


 ツーゼンバッハ(イリーナを愛している): ヴァレリー・フリストフ 

キャプテン・ソルヨニー(イリーナを愛している): セルゲイ・ポルーニン


 他


 

 この作品については、周りをみると、好き嫌いがはっきりしていますが、私は大好きです。 やはり、私が大好きなチャイコフスキーの曲で、多くをピアノソロで踊る、というところもあるのかもしれません。


 このキャストについての分はここには書いていませんが、10月16日に踊ったキャスト。

 このキャストの三人姉妹は、全員スペイン人。 オルガを踊った、今年からロイヤルバレエに移ってきたイッツィアー、メリハリがあるダンサー。 見ていて気持ちがよい踊りをします。

 

 マーシャのタマーラ、前回に比べて、今日のほうが好みです。 ただ、足音がやたらとうるさくて気になるのだけが残念。 彼女が作るマーシャは、最初は夫のクリーギンに悪いな、と思っている。 でも、徐々にヴェルシーニンしかみえなくなってくるのです。 

 最後のロマンス、ヘ長調+歌曲編曲でのパ・ド・ドゥは圧巻。 ネーマイアもだいぶ表情を出すようになってきたので、タマーラに導かれて、段々パッショネイトになってきました。 それでも彼は、今のところ表情はあるものの、そこまでではないので、5月にマリアネラと『マノン』でデビューする際、きっとマリアネラが彼のことを引っ張って、表情も増えるのでは?と期待しています。踊り自体はきれいなダンサーですから。

 

 そして、感慨深い、というか驚くのは、セルゲイ。 夏にプリンシパルに上がって、今までのひょろひょろとしたイメージからだいぶしっかりとしたイメージになってきました。 まだ、20歳くらいですし、男の子はまだ体ができあがっていなかったのかもしれません。

 演技もよくなってきたし、今までハラハラしながら観ることが多かったパートナリングも安定してきました。 


 

『テーマとヴァリエーション』 バランシン振付、チャイコフスキー作曲(組曲第3番より)


 セーラ・ラム、 スティーブン・マクレー


 ユフィ・チョイ、 蔵健太

 高田茜、 ヨハネス・ステパネク

 イッツィアー・メンディザバル、 ベネット・ガートサイド

 サマンサ・レイン、 ヴァレリー・フリストフ


 他


 ダンサー同士を比べることは好きではありませんが、先週、あのきらきらとしたマリアネラの舞台を観た後なので、何かが物足りない。

 夏前よりも更に痩せたセーラ。 16日に彼女をこの作品で観た時には、トウシューズにきちんと体重が乗っていないし、ジャンプもできないし、ということで心配しましたが、今日はそれは解消されていてほっとしました。

 

 スティーブンは、この作品がとても似合います。 ソロの最後、ザン・レール(ジャンプして、空中で回る)2回転+地上でピルエット(回転)1回転、というのを続けて8セット繰り返すのですが(最後はピルエット無し)、これが圧巻。 8回、全てが体力衰えることなく行われます。 でも、今日はこの部分、かなり音楽のテンポを上げていました。 音楽的におかしいほどだったので、これはスティーブンの要望であのテンポになったのかな?と思いました。 18日には、ネーマイアが途中で止まるか?という感じだったので、テンポ的には、これくらいの速さがちょうどよいのだと思いますが、音楽的なことを考えるとどうだか・・・ だからといって、全体的に音楽を速くすることはできません。 これ、やはり難しい問題だと思います。


 それにしても、スティーブンはやはり昨年都さんと組んで踊ってから、パートナリングが以前にも増してたくみになりました。 セーラとスティーブン、身長的にはかなり厳しいと思うのですが、それを感じさせないパートナリングです。 


 この1週間、頭の中にこの音楽が鳴り響き、目を閉じると、先週のマリアネラの舞台が浮かび上がっていました。 あの時、マリアネラは彼女自身が音楽でしたから。 とってもとっても素敵な作品です。 2月だったか、3月だったか、アメリカン・バレエ・シアターがサドラーズ・ウェルズ劇場でこの作品を上演するので、他のバレエ団でこの作品を観るのがそれはそれで楽しみです。

Posted on 2010/10/28 Thu. 06:13 [edit]

category: バレエ

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28

布屋さんめぐり 

 午前中は雨。 午後はだいぶ暖かい一日でした。 

 風邪はだいぶよくなったものの、のどがまだ酷くて、ガラガラ声です。 甘くて、とってもまずい咳止めシロップを飲んでいるので、4月には1ヶ月続いた咳、今回はどうにか治まっています。


 よいお天気だったので、1年振りでシェパードブッシュへ。 セントラルロンドンから西へちょっと行ったところにあります。 以前と違い、おととしあたりに大きなショッピングセンターができたので、駅もきれいになり、町もだいぶきれいになりました。

 

 シェパードブッシュへ行った理由は、布屋さんめぐり。 ロンドンというところは、布屋さんがあまりありません。 オックスフォードストリートからちょっと入ったところのソーホーにいくつかあるのですが、周りに怪しいお店が多くて、私はあまり行きたくなくて・・・


 シェパードブッシュには10件くらいの布屋さんが連なっています。 多くはイランとか、アラブ系の人たちが経営していて、きらびやかな布を扱っています。 ドレスを縫ってもらうのによいな、と思う布も多いのですが、生憎今日行った時間は日本が夜中。 母に電話で必要な量を聞くわけにもいかず、保留。


 今回は、もうすぐ始まる(でも全然申し込んでいませんが)小学校でのクリスマスフェアの出店の準備のため。  シェパードブッシュは家からだとちょっと不便なところですが、種類が多いし、安いし、まとめ買いをする予定だったので、行ってしまいました。

 結局、2時間かかって、布を購入。 今回はほとんどがサテンとか、柔らかい布とか、髪飾り用。 コットンの布は日本で結構買ってきたので。 コットンは日本の方がプリントの種類が多い気がします。


 一枚だけ、自分用に前から欲しかった布を購入。多分ジョン・ルイス(デパート)で見たと思うのですが、シルクっぽい布地に、ベルベットで模様が描かれているもの。 本来はクッションカバーとか、カーテンに使用する布ですが、バッグを作ったら絶対素敵!と思っていました。 ただ、お値段が結構張るので諦めていたのですが、さすがシェパードブッシュ! 同じものが3分の1以下のお値段。 買ってきてしまいました。 これからの季節に使うのによさそうなので、時間を見つけて作りたいな、と思っています。


 それにしても、布地屋さん巡りはとっても楽しい!! 

 門前の小僧でミシンを覚えた私。 母のように洋服が縫えたら、やっぱりいいな、なんて今日は布を目の前にして思いましたが、なかなか日本に行っても教わる時間がありません。 

 

 布を切る作業がとっても嫌いなので、まずはそこからはじめないと。 


 帰り、オックスフォードストリートを通ってきましたが、セルフリッジ(高級デパート)はもうすっかりクリスマスの飾りつけ。 道路は物凄い人で溢れかえっていました。

Posted on 2010/10/27 Wed. 04:45 [edit]

category: 日常

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27

永住権いよいよ申請 

 ずいぶん寒くなってきました。


 今日は、バスに乗って、西へ移動。 ハーフターム中なので、普段なら混む時間帯だと思うのですが、予定よりも30分早く到着。


 いよいよ永住権申請の用意が整った、と弁護士の方から連絡。 足りないものを持っていってきました。

 先月彼女のところに行ってから、何度かメールでホームオフィスへ送る手紙の確認を私に送られてきていました。

 永住権申請にはいくつかの基準がありますが、私が申請するのは、長期滞在者(10年)でのもの。 他の基準での申請に比べて、提出書類は少ないです。 が、色々と難癖をつけられないようにする為、今までの学校のサーティフィケイト(卒業証書)、この国で活動していることがわかるコンサートプログラムなどを一緒に提出します。

 でも一番量が多いのは、やはり裁判の時の資料。 もちろんホームオフィスにも全てあるはずですが、探す手間を省く、ミスを避ける為にこちらから送るそう。 

 

 申請用紙をもう一度見直して、弁護士の方が今までの私の滞在を説明した手紙をチェックして、結局2時間ほどかかって、最終的に私が申請用紙にサインをして、弁護士の方も手紙にサインをして、終了。 全ての書類を二人で声に出しながらのチェックでした。


 これで、泣いても笑っても、明日、弁護士の方が郵送してくださるので、私は結果を待つのみ。 平均すると彼女のクライアントは3ヶ月ほどで結果が出ているので、私もよい結果が出たらな、と思っています。

 よい結果が出ないと困ります。 先週お会いした方には、

「あなたはもう日本に住めるわけはないわよ。 だめだったらどうするの? ちゃんと真剣に考えなさい。 誰かイギリス人を探しておきなさいよ。 もうこの際誰でもよいでないの。」 といわれましたが・・・

 これに対して、亡命でもしようかな、なんて答えた私ですが・・・

 こんな呑気なことを言っている場合ではありませんが、こればかりは神のみぞ知る。 もう一度、神様が微笑んでくれたらよいな、と思っています。 

 弁護士の方からの手紙には、憲法の何条だったかに書かれている、『人権』を守る、という部分を書いてくださいました。 20代をずっと日本人コミュニティに入らずにイギリスで過ごした私には、今日本に送られることは過酷ですからね。


 きっと年明けかな。 笑顔になれることを祈っています。 よほど心配そうな顔を私はしていたようで、弁護士の方から、あなたの書類には落ち度はない。 大丈夫だから、と何度も言われてきました。 結構こういうところは情けないのです。 というよりも、やはり前回のことがあるので・・・・


 私が弁護士の方のところにいる間、一本の電話が鳴り、彼女のクライアントで今日、ホームオフィスまで行って、当日結果がでる、という方法で永住権を申請した方、無事永住権が取れた、とのことでした。 縁起がよい話なので、私もこれに乗れたらな、と思います。


 

 ロイヤルバレエの春のシーズンの配役も発表になって、5月には、私が大好きなバレリーナ、マリアネラがマノンでデビュー。 やっぱり、ロンドンにいないと! 

 そして、今は教えも充実しているから、今教えている生徒を手放すことは考えられません。 今日はさすがに不安で胃が痛むけれど、よい結果を信じています。


Posted on 2010/10/26 Tue. 06:03 [edit]

category: イギリス事情

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26

 

 今年は10月最終日曜日が31日、ということで、普段よりも冬時間の始まりが遅いです。 6時には暗くなってしまうイギリス。 来週からは5時で暗くなって、一気にそこからどんどんと日が短くなります。 

 冬支度を、と思って、ユニクロへ行って昨年重宝したヒートテックを購入。 街の中はすっかりクリスマスになっていました。


 ピアニスト、ピアノ教師。 これが今の私の職業。 これらは大好きなことだけど、やっぱりこれだけでは私はだめ。 やっぱり、他にもやりたいことがある。 もちろん、完全にこれらから外れたことではありません。 

 学生時代、私は実技が他の人たちよりも10年以上分遅れていたから、それに加えてエッセイを書くのは大変でした。 でも、イギリスで受けたアカデミックな教育、というのは本当に素晴らしくて、違う道も見えてきたのは確か。 中学、高校時代はバレエ三昧(当時は踊る方)で、お勉強なんて全然しませんでしたが、イギリスにきてからはアカデミックな勉強が好きになりました。


 先週、先々週、数人の日本人の方にお会いして、やっぱり昨年から私がやりたい、と思っていることを形にしたいな、形にするべきだ、と思っています。

 芸術の分野は特にクラシック音楽にしても、バレエにしても、『難しい』と思う人が多いのは否めない。 今までと違う方法で観客を育てる必要がある。 観客を育てる、といってしまうと語弊があると思いますが、難しいと思うから、劇場に足を運ばない。 でも、本当は行ってみたい、という人たちにどのように呼びかけていくか。

 私の中で方法論はあるし、企画もできている。 でも、なかなかこれをわかってもらえる方に出会えない。 個人的にはこれをお話して、興味を持っていただいている。 でも、どこかの団体というか、組織にわかってもらえないと、前には進めない。

 このことをこちらに以前長く住んでいらして、今は日本に住んでいらしている女性にお話していたら、彼女には、10年早い考え方、といわれました。 これは、母にも同じことを言われています。

 

 この女性、元々はオペラファン。 オペラハウスの一般販売で並んでいる私に声をかけてくださったのが出会い。 私と出会って、バレエもおもしろい、と思えるようになった方。 でも、彼女はレオタードの作品が嫌だから、今回も、ミックス・ビルだから、バレエは観ない、と思ったそう。 先週私がぜひ観にいらして、とお声をかけたら、既にご予定を入れた後。 もし内容をご存知だったら、と思うととっても残念。


 先々週お会いした同年代の同業者の方も、バレエは観たことがない。 でも、『オネーギン』で使われているのがチャイコフスキーのピアノ曲だったり、ショパンのピアノ曲に振付けられたバレエがあったり、ラフマニノフのパガニーニの主題によるラプソディーに振付けられている作品があることを話したら、そういうのは観てみたい、とおっしゃっていた。 でも、バレエの題名だけでは、内容はわからないのです。


 音楽もそう。 だから私は、日本でコンサートホールに足を運ぶのは敷居が高い、と思っている方々、クラシック音楽は難しい、と思っている方々に何かを伝えたくているのです。 日本で、小さい場所で、カフェなどで小品でお話を交えながらコンサートを行うのはその為。 これは、まだまだやっていきたいこと。

 

 頭をやわらかくしたら、ちょっと変わるのに。 まあ、私は柔らかいというよりも、空洞の頭ですが。


 嫌な気持ちになるかもしれないけれど、少しずつまた行動を起こそうと思います。 そうでないと、自分が一番後悔するのだから。 

 2年前、ロイヤルカレッジのある一つの授業で、担当の先生から、

「みゆきの目の前には、いくつもの扉がある。 誰もやっていないことの扉。 でも、みゆきはその開け方を知らない。」

 といわれました。 これには同感。 


 一つの扉を開けたら、きっと2つすぐに開けることができる。 この一つ目の扉の鍵をに出会うのが、今の私に与えられた課題。

 

 今週からハーフターム。 教えの時間が不規則になったり、お休みの生徒も多いので、自分の時間はたくさん。 久々に再びブリティッシュ・ライブラリー通いをしようかな、なんて思っています。

Posted on 2010/10/24 Sun. 05:40 [edit]

category: 日常

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生徒の笑顔 

 このところ、レッスン中にうれしいことがたくさんです。

 

 ここに度々登場している6歳の男の子。 彼のことは昨年の3月から教えていますが、昨年の夏までは大変でした。 毎回のレッスンで、腕組みして

「弾かない。 ピアノなんか大嫌いだ。 すぐにピアノを運び出してくれ」

と言われていたし、

「みゆきなんか、にんじんになってしまえばいいんだ!! にんじんになって、ママにぶつ切りにしてもらってゆでて食べてやる」

とか、色々と言われていました。 この年代の子は結構みてきましたが、こういう子は今までにもいなくて、半ノイローゼ状態。 毎週金曜日がレッスンなので、木曜日の夜に実家の母に電話をして、泣きつく有様。

 

 それが、去年の9月からだいぶ態度がかわり、段々とピアノが嫌い、とは言わなくなりました。 指の形はきれいだし、脱力もできるし、音符もきちんと読める。 本当にピアノのレッスンで一番大変なのは最初の半年。 覚えなくてはいけないことが山ほどありますからね。 イギリス人のように、ここを飛ばして、楽しくレッスンして、後で音符が読めなくて先に進めない、という教え方もありますが、私はこの教え方が嫌い。 後で苦労するのは子供自身です。


 この6歳の男の子、このところだいぶ練習をするようになって(9月に2週続けて練習してこなくて私に怒られた)、元々やればできる子なので、新しい曲を1週間で仕上げられるようになってきました。

 今の教材の残りが10ページをきったこともあり、かなりやる気が出たらしく、先週渡した新しい曲、普通、たいていの生徒は3~4週間かかることが多いのですが、彼は1週間できちんとひけるようにしてきました。

 ご両親が手伝ったわけでもありません。 こういうことは、本当に嬉しい。 

 きちんとしたリズム、音符の名前、手の形。 簡単なようで、子供にとっては結構大変なことです。 

 

 今回、両手でずっと16小節弾かなくてはいけないし、しかも、左手がメロディーで、臨時記号もあって、しかも、手の場所を移動させなくてはいけないl。

 私が何も言わなかったのに、きちんとこれらを自分で私に言われる前に説明してくれました。


 ここまできたら、後は手の移動が増えていくだけ。 やっとここまでたどり着いて、嬉しくて仕方がありませんでした。



 そして、もう1人。 夏休み中全く練習をしなかったお宅。 12歳の女の子。

 彼女は、昨年9月から私に習っているものの、それまで、音の長さも音符も読めない状態でした。 要するに、先生が弾くのをまねしていたから、とっても楽しいピアノのレッスンだった。

 でも、それではやはり前に進めない。 そこで、私に問い合わせがありました。

 今年の夏前のグレード試験は修羅場。 何度「今日こそはやめる、といおう」と思いながらレッスンに行ったことか。

 スケールの指使い、調合なんて覚える意味がない、と毎週のように言われ、だからといってスケールがきちんと弾けるわけではない。

 曲も前に進まない。


 お母様、本人との話し合いの結果、とにかく音符を読むことを覚えてほしいから、彼女が好きなポップミュージックでレッスンをすることに。 

 彼女自身に楽譜を選んでもらって、リズムと音符を理解する。

 そして、これからグレードを受けないにしても、とりあえず、スケールだけは覚えてもらいたい。


 スケールの調合のセオリー、指使い、4週間のレッスンで、長調全てをきちんと弾けるようになりました。 彼女にとっては画期的。


 曲も、自分が弾きたい曲だから(普段は私はこういうレッスンはしません。 弾きたい曲は自分で弾けるようになるもの、というのが私の考え)、楽譜もきちんと読もうとがんばり、読んだら弾けるようになった、というのがわかってきたみたい。

 今週は私が体調が悪くてレッスンがお休みになってしまいましたが、先週、先々週のレッスンは、レッスン中、彼女はずっと笑顔。 こんなことは初めて。

 

 この二人、私が、何度もやめたい、と思った生徒たち。 でも、やめたら本人のためにも私の為にもならない、と思って辛抱強くレッスンを続けました。

 これらのレッスンがある日にはオペラハウスに行くようにして、自分のモチベーションを上げたりしていました。


 諦めなくてよかった、というのが今の一番の私の感想。 教えは大変なことも多いけれど、一番大変なところから抜け出したら、後は前に進むのみ。

 子供たちから多くを学びました。 

 

 明後日は今週やる予定だったトライアルの女の子。 私の体調不良で来週に。

 最初は大変。 でも、大きくなってピアノを自由に弾けるような子になってほしい、というのが私の全ての生徒に対する考えです。 この根本にはやっぱり私の妹の存在が大きい。 小さい時にきちんと習ったから、音大には進まなかったけれど、今は色々と楽しみながら弾いているようです。 全然練習していないようですが、それでも、楽譜を見たら初見が早いし、それなりに曲想をつかむ。 それが一番の音楽の楽しみ方だ、と私は思います。

 

Posted on 2010/10/23 Sat. 06:46 [edit]

category: 音楽

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23

ロイヤルバレエ、ミックス・ビル 

 昨夜は夜中、偏頭痛で起きました・・・ 偏頭痛が酷い私は、夏までは毎月3、4回は薬を飲む生活をしていましたが、夏に日本で首から背中にかけてマッサージに通ってからこれが解消されていました。 頭痛でおきるのは初めて。


 というわけで、夜中寝られず、先生方のコンサートに行くことは諦めて、午後から行動開始。


 夜はオペラハウスでロイヤルバレエのミックス・ビルを観賞。 このビル、はまりにはまっています。


 演目の内容は15日の分をご覧ください。


 『ラ・ヴァルス』 フレデリック・アシュトン振付 ラヴェル作曲


 ローレン・カスバートソン、ネーマイア・キッシュ

 サマンサ・レイン、ギャリー・エイヴィス

 ヘレン・クロウフォード、平野亮一


 ファースト・キャストの2度目。 幕が上がった瞬間、お隣にいらしたご婦人お二人が、『Oh Gorgeous!!』 幕が降りた時にも感嘆の言葉を発していらっしゃいました。 でも、何度観ても、彼女たちの気持ちがわかる作品です。

 

 このビルは既に4回目ですが、ダンサーの方々も、幕開きの10組のカップル、初日よりも段々となんとも言葉では表すことができない雰囲気を醸し出すようになってきました。 ひかるさんの代わりに今回踊っているサマンサ、彼女の踊りは丁寧で、上半身の使い方がきれい。 

 ローレンとネーマイアの息も合ってきて、ネーマイアが初日にだいぶ緊張した踊りをしていたのに比べ、今日はだいぶリラックスしていたのが印象的です。


 

 

『Invitus Invitam』 キム・ブランドストラップ振付、 クープラン作曲(編曲)


 リヤーン・ベンジャミン、エドワード・ワトソン

 クリスティーナ・アレスティス、ベネット・ガートサイド


 ダンサーたちはよく踊っているし、リヤーンとエドの表情が毎回違っておもしろいのですが、作品として、未だによく私にはわかりません。 キム・ブランドストラップが書いたプログラムノートの中に、Whyの部分は観客にゆだねられている、とありますが、それでも私にはわからない。 現実から、過去へのタイムスリップ?


 『Winter Dreams (三人姉妹)』 ケネス・マクミラン振付、チャイコフスキー作曲(編曲)


 オルガ: マーラ・ガレアッツィ

 マーシャ: セーラ・ラム

 イリーナ: ロベルタ・マルケス


 クリーギン(マーシャの夫で、学校の先生): ベネット・ガートサイド

 ヴェルシーニン: ティアゴ・ソアレス

 ツーゼンバッハ(イリーナを愛している): ヨハネス・ステパネク

 キャプテン・ソルヨニー(イリーナを愛している): セルゲイ・ポルーニン


 
 ここには書いていませんが、このキャストは月曜日にも観ました。 

 ティアゴのヴェルシーニンは想像以上に似合っています。 オネーギンの時のように、大口を開けて泣かなければよいな、と思っていました。 途中に見せる顔はとても優しかったりしているのですが、最後のマーシャとのパ・ド・ドゥはまさに彼女に対する情熱の塊。 最後は泣きそうになりながら走り去っていきました。 

 

 イリーナを踊ったロベルタ、彼女は表情が細かいダンサーですし、私は彼女が踊るマクミランバレエが好きです。 ぶつ切れ、というイメージがあるこのバレエの中で、最後まで彼女はうまく感情を表していました。

 ツーゼンバッハとソルヨニーの決闘後、彼女が愛したツーゼンバッハが負けた。 姉のオルガからそれを知り(その前には知っていなかったように思う)、がくっとするところ。 感情移入をしてしまいます。

 それよりも、イリーナは、キスをしようとしてきたキャプテン・ソルヨニーの頬を叩く場面があるのですが、ロベルタ、月曜日には物凄い音でセルゲイを叩きました。 今日は手加減をするか?と思っていたのですが、また音を立てていました・・・ ロイヤルバレエを観ると、たいてい叩く場面では男性同士は叩く振り、ということも多いのですが、女性はすごい。 以前、『The Dream(真夏の夜の夢)』の舞台の際に、誰だったかは忘れましたが、女性同士が叩く場面で、『Ouch!!』と悲鳴を上げたダンサーがいました。


 クリーギンを踊ったベネット、まだ実年齢は30代前半なのに、非常によい味を出しています。 マーシャを愛していて、その愛するマーシャがヴェルシーニンに心を奪われていることが手に取るようにわかります。


 3人姉妹のナニーを演じているクリスティン、彼女もまだ20代なのに、おばあちゃんの役をこなしていて、もちろん、若さが見えてしまいますが、それでも、彼女はこうしたキャラクター役での起用が多いな、と思います。


 この家のドクターを演じているギャリー、酔っ払って、椅子を使って踊る(芸をする?)場面があるのですが、素で酔っているのかしら?と思うような演技。 こういう芸達者なダンサーが多いのがやはりロイヤルバレエの魅力かもしれません。



 『テーマとヴァリエーション』 ジョージ・バランシン振付、 チャイコフスキー作曲(組曲第3番 最終楽章)


 マリアネラ・ヌニェス、ネーマイア・キッシュ

 

 メリッサ・ハミルトン、蔵健太

 高田茜、アンドレイ・ウスペンスキ

 イッツィアー・メンディザバル、ベネット・ガートサイド

 エマ・マグワイヤー、平野亮一


 

 幕が開くと、プリンシパル・カップルと、4人のソロイストの女性、そして、8人の群舞の女性。

 その中で、マリアネラがきらきら光を放っていました。 


 結論から書くと、非常に充実した舞台でした。 月曜日がマリアネラにとってこの作品のデビューでしたが、全身から喜びがあふれていました。 月曜日の舞台では、マリアネラとネーマイアの息があわずに、何箇所かパートナリングが失敗した部分があったのです。 中3日間で二人はどうするのでしょう? と思っていたら、やっぱり二人は今日は全てを完璧にしてきました。 結局はこれ。 失敗しても、次に成功させるのが芸術者。 人間だし、生身のことだから、失敗ももちろんある。 舞台を観る数が増えれば増えるほど、失敗も目にします。 甘い、といわれるかもしれないけれど、一度の失敗を次にどう生かすかが問題。 その意味で今日の二人は大成功。 

 パ・ド・ドゥの最中、マリアネラがネーマイアに向けるまなざしがとっても変化に富み、ストーリーがないバレエですが、彼女の中にはストーリーが存在する。 そして、観ている私もそれに惹かれてしまう、という舞台でした。 

 あの眼差し、フィアンセのティアゴが嫉妬するのでは?というくらい素敵なものでした。


 マリアネラ、うれしかったのでしょうね。 カーテンコールの時に、頂いた花束の中から赤いバラを1輪ネーマイアに渡していました。 セーラとかロベルタは毎回のカーテンコールでこれをしますが、マリアネラがするのは珍しいです。

 ネーマイアはかなりリラックスしていて、決してジャンプがすごいとか回転がすごい、というダンサーではないように見えますが、ダンス・ノーブルな、エレガントな踊り。 まだ全ては出していないように思うので、彼もこれからカンパニー、劇場に馴染んでどのように変化をしていくのかが楽しみです。 私は結構ああいうごくごく自然な踊り方が好きです。

 マリアネラが小さく見えるほど背が高く、二人のパートナリングも今日は素晴らしかったし、ぜひ、これからも二人で踊るのを見たいと思います。


 群舞の中で際立って見えるのは、ヤスミン。 今年3月か4月頃に入団したダンサー。 彼女の音楽性にあふれる動き、美しい上体の向き、私は彼女がこれからどう成長していくのか観るのが非常に楽しみです。


 このビルはあと2回。 もちろん行きます。 ミックス・ビルはお値段も低めだし、このビルは今シーズンのミックス・ビルの中で一番好みのものなので、行かずにはいられません。

Posted on 2010/10/22 Fri. 06:01 [edit]

category: バレエ

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22

寝込んでいました 

 先週の火曜日にブライトンへ行った時の暖かさは幻だったのか・・・ 一気に寒くなってきたロンドンです。


  書きたいことがたくさんあるのですが、実は火曜日から寝込んでいました。 月曜日には急遽教えに行って、以前こちらに住んでいらしていた方がロンドンへいらしたので、彼女のお預かりしている荷物をセントラルまで持って行って、その後オペラハウス、ということをしていたのに、火曜日の朝から熱。 

 

 考えてみると、どうやら私は毎年、10月と4月に体調を崩して寝込むようです。 今回、やっぱり昔と違うな、と思ったのは、今までは熱を出すと、ここぞとばかりにベッドに本を持ち込んで本を読みふけりましたが、今回はその気力無し。 そして、体調を崩しても食欲が衰えない私が今回は食欲も落ちる有様。 やっぱり30代なのね。

 

 昨日はどうしても行かないと3週間お休みになってしまう生徒の教えに午前中行って、午後は完全にダウン。 のどをやられてしまっているのです。 明日にはどうにか復活できそうです。 というよりも、明日は、お昼にセントラルロンドンでDr.Sのコンサート、すぐにバスで北へ行って教え。 教えが終わったらすぐにお昼に行く場所にとっても近いオペラハウスでバレエ観賞。 行ったりきたり。 まあ大丈夫でしょう。 


 というわけで、月曜日に観にいったバレエのことも書きたくているのですが、また後ほど。

 先週、オペラハウスでお声をかけてくださった方々、ありがとうございました!! 月曜日の舞台、とてもよかったので、ぜひ書きたいとおもっています。 


 

 先週コンサートが終わって、次が11月末、ということで、私のことだから気が抜けたのだと思います。 先週は生徒も友達も風邪をひいている人が多かったですし。


 日本はまだこちらほどは寒くはないようですが、風邪にはお気をつけてください。

 私はしばらくサボっていた、レモンとハニーのお湯割りをきちんと毎日飲むことにします。

Posted on 2010/10/21 Thu. 06:28 [edit]

category: 日常

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21

ロイヤルバレエ、ミックス・ビル 初日 

 バレエ週間の今週、今夜からロイヤルバレエのミックス・ビルが始まりました。 


 写真は、http://www.ballet.co.uk/gallery/jr-rb-valse-invitam-winterdreams-theme_roh_1010 より。


 『ラ・ヴァルス』 アシュトン振付 ラヴェル作曲 1958年初演

 『Invitus Invitam』 キム・ブランドストラップ振付 クープラン作曲Tomas Ades編曲 世界初演

 『三人姉妹(Winter Dreams)』 マクミラン振付 チャイコフスキー作曲 フィリップ・ガモン編曲 1991年初演

 『テーマとヴァリエーション』 バランシン振付 チャイコフスキー作曲 1947年初演


 ミックス・ビルというと、レオタードの作品が入るから嫌だ、とおっしゃる方もいらっしゃいますが、今回のは、そういう方にもお勧めです。

 

 ちなみに今夜の公演は、『テーマとヴァリエーション』のプリンシパル女性のパートを初演した、キューバ出身のバレリーナ、アリシア・アロンソの90歳の誕生日を祝うものでもありました。 彼女もいらしていて、ロイヤル・ボックスにいらっしゃいました。

 http://www.ballet.co.uk/gallery/rb-theme-and-variations-bill-alicia-alonso より、カーテンコールの写真をご覧になれます。


 私はいつもなら教えがあっても、7時過ぎにはオペラハウスに着くのに、今日はバス・ドライバーがのろのろとしていたりして、途中でバスを降りて走ってオペラハウスに着いたのが7時35分。 だめだ・・・と思ったのですが、このアリシア・アロンソのことで、モニカ・メイソンがスピーチをしていたので、幕が上がるのが遅くて、ぎりぎり客席に滑り込むことができました。



『ラ・ヴァルス』 

 ローレン・カスバートソン、ネーミア・キッシュ

 サマンサ・レイン、ギャリー・エイヴィス

 ヘレン・クロウフォード、平野亮一


 他 19組の男女


 『ラ・ヴァルス』、ラヴェルがディアギレフ率いるバレエ・ルッスの為に元々は作曲した10分ちょっとの曲。 オーケストラ版はもちろんのこと、ピアノソロ、ピアノ2台でもよく演奏されます。 私も指が復活したら、ぜひレパートリーに加えたくている曲。

 元々はロイヤルバレエにではなくて、ミラノで初演されたこのアシュトン版、とにかく素敵です。

 幕が上がると、紗がかかった状態の舞台。 そこに10組の男女。 男性はテールを着ていて、女性はまるでカキ氷のような衣装。あたかも、高級な香水の匂いが漂っているような舞台。


 ストーリーはありません。 ただただ舞台を観ていれば、全てがわかる。 というよりも、わからなくてもよい。 紳士淑女が優雅にワルツを踊る舞台はそれだけで見とれるものです。


 

 この舞台で、1年以上オペラハウスの舞台から降板していたローレンが復帰。 日本で6月にロイヤルバレエのツーアー中に学校公演で復帰していますが、こうして彼女の舞台を再び観られるのがとってもうれしいです。 久々に観て、やはり腕の使い方がきれいで、雰囲気をかもし出すことができるダンサーだな、と思いました。 11月の『シルヴィア』での全幕復帰が楽しみです。


 そして、おそらく多くの常連さんたちが目を集中させていたのであろう人は、ローレンと組んだ、ネーミア(Nehemiah)。 アメリカ生まれ、国立カナダバレエスクールで学んだ後、国立カナダバレエに入団。 2005年にプリンシパルに昇格、2008年にプリンシパルとして、王立デンマークバレエに移籍。 今シーズンより、ロイヤルバレエにプリンシパルとして入団。 

 私は先入観を持つのが嫌だった為、舞台を観る前にあらかじめ知っていたことは王立デンマークバレエのプリンシパルダンサーだった人、ということだけ。 ロイヤルバレエでキャスト発表されているものから察するに、とても背が高い人だろう、ということしか知りませんでした。


 今日の舞台は短いし、初めて観る作品だから色々なところに目が行っていましたが、とりあえずは、私が好きなタイプの踊りをするダンサーだ、ということ。

 真ん中の三組の男性、亮一さんが多分バレエ団で一番背が高い方で、ギャリーも背が高い方なのに、そのギャリーが小さく見える、という状態だったので、ネーミアもかなり背が高いと思います。

 

  この『ラ・ヴァルス』、何度観ても飽きなさそうです。



『Invitus Invitam』

 リヤーン・ベンジャミン、エドワード・ワトソン


 クリスティーナ・アレスティス、ベネット・ガートサイド


 『ラ・ヴァルス』の後、休憩無しで、一度客席が薄明るくなって数分した後に幕が上がります。 後ろのほうをラ・ヴァルスに出演していたダンサーたちが通り過ぎ、裏方さんたちが大きな壁2枚を舞台中央に押し出します。 電子音の音楽は聴こえるものの、よくわからない。 舞台に立っていた上下黒の女性が踊り始めます。 踊る、というよりも、ステップを踏み始める。 男性も加わり、二人で紙を見ながら、ステップの確認のようなことをする。

 そして、リヤーンとエドの踊りが始まる。 踊りは3つから成り立っていて、1つ目が終わったら、この黒上下の男女が再び舞台に上がる。 ということの繰り返し。

 この大きな壁がすごくて、照明というか、プロジェクターの効果だと思うのですが、お城の城壁になったりするのです。


 ストーリーが無いバレエ。 でも、Jean Racineの1670年のPlay、『Berenice』というものが元になっているそう。


とにかく、二人の男女が惹かれあっていて、でも、それはあってはいけないことのような・・・・という、観る側にゆだねられていると思います。


 

 

 『Winter Dreams (三人姉妹)』


 オルガ(長女): マーラ・ガレアッツィ

 マーシャ(次女): マリアネラ・ヌニェス

 イリーナ(三女): ラウラ・モレーラ

 

 クリーギン(マーシャの夫で、学校の先生): ジョナサン・コープ

 ヴェルシーニン: カルロス・アコスタ


 ツーゼンバッハ(イリーナを愛している): ヴァレリー・フリストフ

 キャプテン・ソルヨニー(イリーナを愛している): トーマス・ホワイトヘッド


 他

 

  チェーホフの戯曲、『三人姉妹』を50分ほどのバレエにしたもの。 振付をしたケネス・マクミランは、ストーリーを忠実にバレエにしたものではない、と書いています。 私は、このお話を読みたいと思いつつ、なかなか本が手に入らなくて、まだ読んでいません。


 私がこのバレエを初めて観たのは、2007年夏のダーシー・バッセルの引退公演をサドラーズ・ウェルズ劇場で行った時。 このバレエの主役、マーシャはダーシーに振付けられたものです。



 簡単にバレエでのあらすじを書くと、3人の姉妹は、モスクワから離れたところにある、兄のアンドレイの家にいる。 マーシャの夫はさえない学校の先生。 マーシャは、そこへ来た、カーネル・ヴェルシーニンを愛してしまうのです。 そのことに苦しむ夫、クリーギン。

 マーシャの妹、イリーナのことを好む二人の男性がいて・・・ この二人は最後に決闘。 片方が撃たれてしまいます。


 あらすじを書くのが反対に難しい・・・



 舞台の後ろの方に紗幕がひかれ、その幕の後ろの中央に、ディナーテーブル。 前で踊っている人がいる時にも、古きよき時代のように、宴が開かれています。 その隣には、ピアニスト。 そして、反対側に、6人のギター、バラライカのアンサンブル。


 このバレエの一番のクライマックスは、ガラでも取り上げられることが多い、ヴェルシーニンが去る時にマーシャと踊る、通称、別れのパ・ド・ドゥ。 元々はこのパ・ド・ドゥが最初に振付けられました。

 このパ・ド・ドゥ、曲は、ロマンス 作品51-5。 3分の2弾いたところで、歌曲編曲の、『Does the Day Reign?』に変わります。 ロマンス、といえば私の十八番。 先日の『オネーギン』に続いて、ここでも使われています。 『オネーギン』はオーケストラ編曲でしたが、ここではピアノソロ。 しかも、今日は大好きなバレリーナのマリアネラ。 私がどういう気持ちで客席にいたか・・・ やっとマリアネラのこのパ・ド・ドゥを観られる、という喜びと、私が弾きたい、という気持ち。 

 続いて弾かれる歌曲編曲はミコノフスキーという人によるものなのですが、これが非常に素敵。 楽譜を探しているのですが、なかなか見つかりません。


 マーシャの夫、クリーギンは2006年に引退したジョナサン・コープ。 彼はダーシーの引退公演でもこの役を踊りましたが、今回のほうがしっくりきていました。 そして、再び、ジョニーの姿を見られるのがうれしい。

 クリーギンがソロで踊る、プレリュード 作品21-1も素敵な曲です。 1箇所、ずっと間違って演奏されていた音がありますが、これが今回はちゃんと楽譜どおりになっていたので、私はすんなりと聴くことができました。 チャイコマニアの私だから、この曲を弾く人が読み間違いしやすい音を知っているので・・・


 このクリーギンと、ヴェルシーニンの間で揺れ動くマーシャ。 でも、彼女は夫ではなくて、ヴェルシーニンの手をとってしまう。 最後はヴェルシーニンが去ってしまうわけですが。


 マリアネラは夫に対して悪意もない、出会った時にクリーギンに恋に落ちてしまった女性をつくりあげました。 彼女は背中で語ることができるダンサー。 


 イリーナを愛する男性の1人を踊ったトーマス、軍服がとても似合い、表現がたくみ。

 

 長くなるので、踊りについてはまた後日。 このバレエ、一応全公演観にいく予定でいるので。


 

 『テーマとヴァリエーション』

 タマーラ・ロホ、セルゲイ・ポルーニン


 ユフィ・チェ、蔵健太

 ヘレン・コロウフォード、ヨハネス・ステパネク

 イッツィアー・メンディザバル、ベネット・ガートサイド

 サマンサ・レイン、ヴァレリー・フリストフ


 他8組の男女


 

 ピーター・ファーマーの素敵な衣装デザイン。 宮廷のボール・ルーム。

 曲はチャイコフスキーの『組曲 第3番』 より、テーマとヴァリエーション。 20分ほどの曲です。

 2007年に初めて観た時から、曲も振付も、衣装も大好きなバレエです。


 バランシンらしく、非常に音楽的な振付。 ただ、ヴァリエーション一つ一つ、途中まではきりながら進むので、音楽に親しんでいると変な感じがします。


 これもストーリーは存在しません。 ただ見ていればよい。 何か聴こえてくる時もあるし、あっと息を呑むほど美しい瞬間があることもある。 観る側がどれだけ受け入れることができるか、というような気もします。


  今シーズンからプリンシパルになった、セルゲイの踊りを堪能。 まだまだ、この中でストーリーを作ることはしなかったけれど、あれだけの踊りをされると、それだけでこちらも満足。 


 そして、今夜は最初の演目でのネーミアに続き、二人目の新メンバー。 ライプツィッヒバレエのプリンシパルだった、スペイン人のイッツィアー。 彼女は今シーズンよりロイヤルバレエにプリンシパルの一つ下、ファースト・ソロイストとして入団。 最初はとても緊張していましたが、テクニックはあるし、魅せ方を知っているダンサー。 ただ、4人の女性が並んで踊る部分は、やはり、ロイヤルバレエ特有の上体を使うこと、彼女はまだ入団してすぐでできていないので、これから1年で彼女の踊りがどのように変わっていくのか、見るのが楽しみだな、と思います。


 

 というわけで、今シーズン最初のミックス・ビルの初日が終わり。 『Winter Dreams』、『テーマとヴァリエーション』は3キャストで行われるので、オペラハウス通いが忙しくなります。 ちなみに、このミックス・ビルは10月30日まで行われます。

 普段、バレエは・・・・と思っていらっしゃる方にも、お勧めだと思います。

Posted on 2010/10/15 Fri. 06:16 [edit]

category: バレエ

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15

先生方のホームコンサート 

火曜日の天候は幻か? 急に寒くなってきました。 なんとか薄いコートでがんばっていますが、そろそろ、厚いコートが必要かな。


 芸術週間の今週、今日は私のピアノの師、Dr.S宅にて、先生と奥様のオルガの連弾のホームコンサートでした。 先生方は来週金曜日にトラファルガー・スクエアにある、St Martin in-the-Fieldsにてランチタイムコンサートをなさるので、そのリハーサルも兼ね、普段クラシックのコンサートに行かない生徒たちに聴かせる為のコンサート。 私はオルガの生徒のお母様からお聞きしました。


 先生宅のレッスン室とリヴィングルームの間は開閉可能な壁になっているので、そこをあけて、椅子を並べてのコンサート。 子供と大人、16人位が来ていました。


 プログラムは

 メンデルスゾーン: アレグロ・ヴィヴァーチェ

 チャイコフスキー: ロミオとジュリエット (オーケストラの連弾用編曲)

 ガーシュウィン: ラプソディー・イン・ブルー

 ラフマニノフ: ワルツ


 

 先生は私にはホームコンサートに声をかけてくださらないので、行ったのは初めて。

 始まる前というか先生方がお部屋に入ってきたとき、奥様が、

「Oh! Miyuki is here!」なんておっしゃるので、先生急に緊張。


 ですが先生、ふてくされていました。 私が修士の時に師事していたゴードンに今も会っていると思っているようで・・・

 

 先生方の演奏はやはり素敵。 というよりも、やっぱり私にはDr.Sの音色、演奏が落ち着きます。 いわば、赤ちゃんがお母さんのおなかの中にいた時の音を聴くと落ち着くような感覚?

 

 チャイコフスキーの『ロミオとジュリエット』、15分弱の曲に、ロミオとジュリエットのストーリーが作られている。

 先生方は、Dr.Sが深い音で下のパートを担当。 オルガがどちらかというときらびやかな音で上のパート。 お二人とも多彩な音色の持ち主ですから、本当にオーケストラを聴いているような気分にさせてくれます。

 プロコフィエフの『ロミオとジュリエット』はもちろん大好きですが、このチャイコフスキーのものも好きな曲。 違うよさがあります。


 ガーシュウィンは去年の発表会の時にも聴いていますが、オルガがやっぱりちょっとまじめすぎ。 でも、粒がそろっていてとってもきれい。 先生はみかけによらず、結構弾けるな、と思います。 みかけよりもずっとウィットがある人ですから。


 

 演奏を聴きながら、普段は中にいるレッスン室を見ていて、色々なことを思い出しました。 10年前の2月、マンチェスターの先生とあわなくて、初めて先生のお宅に行ったこと。 その時のレッスン。 

 カーディフ時代は長期休暇中、土曜日か日曜日によくレッスンに来たこと。 本当に感謝していることですが、私はご自宅でのレッスンは学生時代ずっと無償でやっていただいていました。 そうでなくても、学期中は週に1時間半しか本当は先生にはレッスン代は支払われないのに、多い時には週に6時間くらいレッスンしていただいていたのです。

 先生が学校を辞めた私のカーディフの最後の年は、週に一度、カーディフから片道4時間かけて先生のお宅まで通っていました。 


 ロンドンに引っ越してきてすぐ、先生方がロシアに2週間近くお仕事で行ったときには私に代行レッスンをさせてくれて、このレッスン室で教えたこと。 代行レッスンをした分、修士の入試まで無償で何時間もレッスンをしてくださったこと。


 本当に感謝することばかりです。 指の調子がよくないけれど、やっぱり、まじめにレッスンに通おう、と思います。 先生から学ばなくてはいけないことはまだまだあるから。


 

 来週、コンサートをまた聴きに行こうと思います。 あのチャイコフスキー、St Martinの響きの中で聴いたらとっても素敵だと思うので。

 

 

Posted on 2010/10/14 Thu. 05:07 [edit]

category: 音楽

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14

ブライトンでコンサート 

すばらしい青空が広がり、日中は半袖で歩くことができました。 10月中旬でウールのコートを着ないでいられるのは初めてのこと。


 朝10時、ロンドン・ヴィクトリア発の列車に乗って、ブライトンへ。 2駅しか途中停車しなかったので、1時間弱で着きました。 ロンドンから南に向かってまっすぐ降りていったところがブライトンです。


 9月1日にコンサートの為に初めて行きました。 今回が2度目。


 今回のコンサートはChapel Royalという教会にて。 前回行った時に教会の前は通ったので場所がわかっているのは一安心。

 

 写真はあとで付け足しますが、ちょっとモダンな変わった形の教会でした。 ちょっとしたステージになっている部分があり、そこにカワイのグランド・ピアノ。 よく弾き込まれている楽器。 


 プログラムは:

  モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330

  シベリウス: 舟歌 Op.24-10、 ワルツ Op.24-5

  リスト: 愛の賛歌

  ショパン: 幻想ポロネーズ Op.61

 

 アンコール: シャブリエ: スケルツオ・ヴァルス

 

 ここのランチタイムコンサートシリーズはもう19年目になるそうで、今日は満員。

 とっても暖かい方々でした。


 私の演奏はとにかく最後まで弾きとおすことができるのか、指のことが非常に心配だったのですが、演奏中はどうにかもちこたえてこれて一安心。 というよりも、このところちょっとスランプ気味だったのが、久々にやりたいことがかなりできて、完全燃焼。


 初めて舞台にあげた、シベリウスの舟歌。 まだまだ改訂の余地あるものの、素敵な曲です。 これは私の音色にとっても合う曲。 次に弾く時には今日の反省を生かして、もっと自分のものにしなくては。

 

 ショパンの幻想ポロネーズは今年は結構弾いていますから、慣れがでないようにするのが今のところの私の課題。 でも、毎回新鮮な気持ちで弾けるのがこの曲かもしれません。 冒頭部分、5年前に行ったショパンの生家が目に浮かび、ワルシャワの街が目に浮かび、最後はパリのショパンのお墓の墓石のショパンが目に浮かび。

 10月17日がショパンの命日ですよね? 今日のコンサートが私にとって一番命日に近い日程だったから、何度も弾いている幻想ポロネーズも特別でした。


 久々にアンコール。 ということで、シャブリエを。 シャブリエはたまにプログラムに入れることもありますが、どちらかというと、やはりアンコールで弾いた方が自由になれる気がします。

 この曲と出会って4年。 テクニック的には簡単だけれど、そして日本では小学生が弾く曲、として扱われているそうですが、これは私はそういう見方はできない。 テクニックだけではない、他のものがなければいけない。 苦手なエスプリ、9月から日本人とフランス人のハーフの子を教えだして、フランス語をちょっとでも耳にいれるようになったら、私の中でこの曲が変わったような気がします。


 

 コンサートのオーガナイザーの方の1人が日本人女性。 もう在英30年になるそうで、とっても感じがよい方で、演奏前なのに、おしゃべりをしてしまいました。


 

 本当は今日はロイヤル・パヴィリオンを見に行く予定だったのですが、素晴らしい青空。 私が屋内にいられるわけはありません。 ということで、そのままビーチへ。 おにぎりとお茶を持ってきてあったので、ビーチで海の音を聴きながら、きらきら光る海を見ながら食べるおにぎりは最高!! 結局ビーチで2時間近くぼーっとしていました。 普段はこういう時間はなかなかとれないので、非常に貴重。


 ロンドンに戻って、そのままオペラハウスへ。 以前ロンドンに住んでいた日本人の友達が今こちらに遊びに来ているので、彼女も今日は『オネーギン』を観にいくことにしていたから、彼女と幕間に会って、終演後は彼女が一緒にいらしていた方と他のお友達とお夕食を食べに。 この彼女が一緒にいらしていた方がまたすごい方で、おもしろい方と知り合えたな、という感じ。

 私は疲れが酷かったので飲んでいませんが、帰宅途中、母にコンサートの報告の電話を入れたら、「酔っているの? ハイになっているから、気をつけて帰りなさい」と一言。 恐るべし母。 多分、ブライトンからロンドンまでの列車の中は疲れ果てていたのですが、オペラハウスに着いたら元気になり、立ち見の場所に行ったら、シーズンが始まってからお顔をみていなくて心配していたご婦人が隣にいらしたから客席が暗くなるまでおしゃべり。 友達とあっておしゃべり、そして新しい出会いがおもしろくて、ハイになっていた模様。 自覚はありませんが。


 とりあえず、終わってほっとしています。 11月末までとりあえず舞台はないので、新しいレパートリーの弾きこみをしつつ、少し指を休ませようと思います。

 

 

Posted on 2010/10/12 Tue. 06:04 [edit]

category: 自分のコンサート

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12

いろいろ 

昨日に引き続き、快晴。 日中は半袖にカーディガンでもよいほど。 日が落ちると肌寒くなりますが。 それでも、10月半ばにウール、ダウンコートを着ない年は私がイギリスにきてから初めてではないでしょうか。


 明日コンサートだというのに、金曜日のコンサートの影響か、小指の靭帯が再びまずいことに。 とりあえずピアノを弾く時以外は再び固定。 ちょうど昼間、昨年この靭帯の怪我を見つけてくださったクリニックに連れて行って下さったお宅で練習させて頂いていたので、お聞きしたところ。 やはり靭帯の怪我は時間がかかるし、駆使しているのだから、気をつけないと再び損傷する、とのこと。 明日が終わったら、とりあえず今週は右手の練習はやめることにします。 これ以上いためたくないので。


 街の中にクリスマスカードを売るお店が増え、スーパーマーケットでもクリスマス用品の売り場が増えてきました。 ということで、今年は去年よりもクリスマス・フェアに出店したいので、まずは場所探しから。 土曜日が教えの私は、とりあえず日曜日しか活動できないので場所も限られますが、今年は3箇所くらいできたらうれしいな、なんて思っています。 

 先日ネットでリボンをまとめ買い(一色を20mとかの卸売り)したので、近いうちにシェパード・ブッシュの布屋さんめぐりをして、久々にミシンをする予定。 今週中に弁護士の方のところへ行って永住権をついに申請できそうなので、それが終わったらミシンにゆっくり向かえそうです。


 

 明日は再びブライトン。 今日くらいの天候だとよいな、と思っています。 

 夜はオペラハウスへ行く予定なので、体がもつのか・・・ でも、久々に以前ロンドンに住んでいた友達もオペラハウスに行く、というから、楽しみです。


 それにしても、今週のバレエ・イン・ロンドン:

 

 11日: バレエ・アソシエイション

 12日: オペラハウス(ROH); オネーギン

      サドラーズ・ウェルズ(SW); ロミオとジュリエット(バーミンガム・ロイヤル・バレエ)

 13日: SW; ロミオとジュリエット

 14日: SW; ロミオとジュリエット

 15日: ROH; ミックス・ビル

      SW; ミックス・ビル

 16日昼: ROH;ミックス・ビル

       SW; ミックス・ビル

 16日夜: SW;ミックス・ビル


 選り取りみどりです。 もちろん私は全部行きませんが、いくつか行く予定。 バーミンガム・ロイヤル・バレエのロミオとジュリエットはチケットも買っていないから、チケットが残っていたら。 一昨日も友達とどれに行くか決めかねて話していました。


 

Posted on 2010/10/11 Mon. 04:55 [edit]

category: 日常

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11

『オネーギン』 アリーナ&ヨハン 

 火曜日、水曜日のオペラハウスでの『オネーギン』の感想を書きたいところですが、先に今夜観て来た物を。


 『オネーギン』 クランコ振り付け


 オネーギン: ヨハン・コボー

 タティアーナ: アリーナ・コジョカル

 オルガ; 高田茜

 レンスキー: スティーブン・マクレー

 グレーミン: ベネット・ガートサイド

 マダム・ラーリナ: ジェネシア・ロサート

 乳母: フランチェスカ・フィルピ


 

 さすがにアリーナが出演の日、普段に比べて日本人客が多いです。 このブログを読んでくださっている方は気がついているかもしれませんが、多分、日本人は特に100人中99人はアリーナのファンだと思いますが、私は残りの1人です。 

 ですが、やはり観ることが大切なので、観にいくことに。 今回、最初の発表では、このキャストでユフィちゃんがオルガを、茜さんはロベルタ&ティアゴのキャストでオルガを踊ることになっていましたが、直前になって、キャストが入れ替わりました。


 結論から言うと、第1幕最後のパ・ド・ドゥ、第3幕の最後のパ・ド・ドゥには非常に動かされました。 ヨハンとアリーナ、私がロイヤルバレエを観にいくようになってから二人の怪我が多くて、あまり二人一緒に観る機会はありませんでした。 でも、プライベートでもパートナーの彼らだからこそ、すごい信頼がお互いにあるからこそできるあの舞台。 特に第1幕のパ・ド・ドゥでは、タティアーナの夢の中。 アリーナの重力が全くというほど感じさせられず、本当に夢の中にいるようでした。

 ただ、ヨハン、最後にアリーナを床に寝かせた後、スカートをお尻にかけてあげてください。 シルクシフォンの薄いスカートがまくれあがったままで、結構気になりました。


 第1幕の最初のタティアーナとオネーギンの出会い、アリーナのタティアーナがあまりにも幼く、そしてヨハンのオネーギンがあまりにも老けていて(ヨハン、老けちゃって・・・と思ったらその後はそんなでもなかったので、あれは演技ですね)、一歩間違うと危ない、よからぬ関係に見えてしまい・・・

 第2幕の最後、レンスキーを撃った後、タティアーナ、オルガ姉妹のところに歩いてくるオネーギン。 その時、アリーナ扮するタティアーナがすっと立って、オネーギンに目を向けます。 その時のアリーナの表情が、それまで憧れで、恋していたオネーギンを見る目つきと全く違って、すごい。 そこで、それまで冷酷だったオネーギンが自分のしたことに気がつき・・・ 

 第3幕のパ・ド・ドゥは涙涙。


 ヨハンの作り上げるオネーギンは結構冷酷です。

 第3幕の彼の目つきは、一瞬私を『マイヤリング』の最後の部分の狂ったルドルフの世界に連れて行きました。


 オルガの茜さん、大抜擢。 彼女はテクニック的に非常に高いダンサー。 入団2年目(ローザンヌの賞での下積み時代を含めると3年目)ですが、舞台で非常に堂々としている。 演技はどうか?と思って観ていたのですが、まだまだこれからかな、と思うと同時に、あの年でこれだけやるのはやっぱりすごいな、と思いました。

 ただ、彼女は音が取れない。 音で遊ぶダンサーがいるのは百も承知です。 でも、とにかくずれてしまう。 これがとってももったいない。 私は、音で遊ぶのと、ずれているのは違うことだと思います。 これは私はアリーナにも感じること。 ただ、アリーナについては、日本の評論家たちは、彼女は音楽性あふれる、とこぞって書いているし、彼女自身も音楽と戯れている、と書いています。 だから、私が間違っているのかもしれない。 でも、明らかに音が聴けていない、ということが多々あり・・・


 アリーナはルーマニア生まれだけれど、ウクライナで教育を受けているし、茜さんも15歳くらいから、ボリショイで2年間勉強してきたはず。 二人とも足の上げ方がロシア式で、二人一緒に踊るところなどは、ぴったりでした。


 レンスキーのスティーブン、もっとやるかな?と思っていたら、意外にあっさり。 決闘前の『四季』より、『秋の歌』で踊るソロ、回転系も全てきめてきたし、情感が伝わってきました。

 それにしても、スティーブンのパ・ド・ドゥの時のサポートが格段と安定感が増していました。 元々サポートがきれいなダンサーでしたが、やはり、昨年1年間都さんと組んでいたのが大きいのかな、と思います。


 今日のキャスト、もう一度観たいな、と思いました。

 

 周りで踊るダンサーたちも皆演技が細かく、第2幕のパーティーのシーンではおじいちゃん、おばあちゃんたちがいるのですが、結構若いダンサーがおばあちゃんをやっているにも関わらず、その演技が実に自然。 こういうのが、ロイヤルバレエの魅力。


 舞台を観ていると、将来やりたいことが見えてくる。 私は日本に永住する気はありませんが、将来、日本でダンサーたちに音楽のフレーズを教えるようなことをやりたいかも、と思います。 これって大事なこと。 でも、まだ、こういう人材はいませんから。 どうやってはじめよう??? これがいつも私が当たる壁。


 休憩時には、日本人の一回り年下の友達と過激トーク。 私たち、新しいバレエの見方、と題してダンスマガジンあたりでページをもらいたいね、なんて話したら、『僕たち、バレエ界から追放されます』といわれました。 自覚があったんだ・・・


 過激トーク、といっても、本音をしゃべっているだけですので。 正しい、間違っている、というのではなくて、どういう表現がどういう舞台を生み出すのか、という話ですので。


 来週はバーミンガム・ロイヤル・バレエのロンドン公演があるし、金曜日からロイヤルバレエのミックス・ビルも始まるし、バレエファンには忙しい1週間になりそうです。

Posted on 2010/10/09 Sat. 06:20 [edit]

category: バレエ

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09

Hemel Hempsteadでのコンサート 

 暖かい一日でした。

 今日は、3週間くらい前にお話を頂いた場所でのコンサートでした。 ロンドン・ユーストン駅から列車に乗って北へ向かって約30分。 ハートフォードシャーのHemel Hempstead(ヘメル・ハムステッド)の教会でした。

 写真を載せたいのですが、今まで使っていた写真圧縮ソフトが使えなくて圧縮方法がわからないので、わかり次第追加します。


 駅の前は、野原。 駅の隣にパブのようなものはありましたが、お店も何も無い駅。

 教会に着く予定の時間までちょっとあったので、道路を渡ってすぐにナローボートの姿が見えたので、行ってみました。


 ご夫婦が主導のロックを作動中。 ロックを動かしているのを見るのは初めてなのでぜひ見ていたかったのですが、ここへ来た目的を忘れてはいけません・・・・


 コンサートの主催者の方が、親切に道順を教えてくださっていた(こんなことは初めて!!)ので、事前に地図をチェックもしないで、教えられたとおりに歩くことに。 野原の中にパブリック・フットパスがあったので歩きたかったのですが、生憎ウォーキング用で無い靴をはいていたので、さすがに土の上をあるくことは慎みました。

 馬がいたり、小川が流れていたり、素敵でした。


 駅から歩いて10分ほどでSt John's Churchに到着。 ちなみに、ここからシティー・センターまでは更に10分ほどだそう。 


 ついたら、コンサートのオーガナイザーの方がピアノの練習をしていらっしゃいました。 ちなみに、この方は私が修士を取得したロイヤル・カレッジの元副学長。 結構ユニークなおじさまでした。


 ピアノはヤマハのアップライト。 特別よい楽器ではありませんし、音もところどころ狂っていましたが、これがイギリスの現実。 日本のようなすばらしい楽器は滅多にありません。 日本は外側主義ですね。


 今日のプログラムは、


 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330

 ショパン: ノクターン 変ニ長調 Op.27-2

 シューベルト/リスト: ウィーンの夜会 第6番

 シューベルト/リスト: 水車職人と小川

 ショパン: 4つのマズルカ Op.67

 エシュパイ: トッカータ


 『水車職人と小川』、『トッカータ』、二つとも4年位前はしょっちゅう弾いていましたが、かなり久々に取り上げました。 特にトッカータは昨年の怪我以来、未だに右の小指の動きが悪いので、怖くて弾くことができないでいました。 本当は大好きな曲ですが。


 久々にある程度やりたいことができたかな、と思えるコンサートでした。

 お客様がとっても暖かくて、久々にトークつきコンサートでしたが、弾いていてとっても楽しかったです。 


 演奏後はいろいろな方がお声をかけてくださったのですが、地元のピアノの先生、という方もいらっしゃいました。


 希望者は裏のホール(集会場)にて、ランチ。 私も頂いてきました。

 ソーセージロール(パイ生地でソーセージ:イギリスの柔らかいソーセージが包んである)か、チーズ・アンド・オニオン・パイ(これもパイ生地で、チーズ、オニオンを包んである)かを選び、サラダをセルフサービス。 サラダは、レタス、きゅうり、ビートルート、コールスロー、ピックルド・オニオン、ミニトマト。 とってもインフォーマルで、私はこういうイギリスのおもてなしが好きです。

 テーブルにバゲットを切ったものが用意してありました。


 ここでの主役はおしゃべり。 私は質問を浴びせられ、いろいろな意味で口を動かすのが忙しい。 でも、こういう時間、とっても大好きなのです。

 お隣に座っていらした老婦人はとっても姿勢がきれいだな、と思っていたのですが、若い頃はスチュワーデスをしていて、日本にもいらしたことがあるそうです。 ちょうど桜の時期に日本に行ったことがあって、ホテルの方に聞いて、上野まで桜を見に行って、その風景は今でも目に焼きついている、とおっしゃっていました。


 その他、日本の音楽事情、どうして私がイギリスに来たのか、この国に長く滞在している理由、定番の質問が多いです。


 食後に紅茶とビスケットを頂いて、おしまい。


 時間があったらシティー・センターまで行きたかった(というよりも、観光案内所に用があった)のですが、どうしても教えに行かなくてはいけなかったのでロンドンにとんぼ帰り。 地下鉄に乗り継いで教えに10分遅刻。 ロンドンの移動というのは、地下鉄を使っても、時間通りになんていきません。


 またお声をかけてくださるそうなので、それが一番うれしいです。

 

Posted on 2010/10/08 Fri. 05:48 [edit]

category: 音楽

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08

チャイコフスキー 

比較的暖かい日が続いています。


 昨日、今日、続けて『オネーギン』を観賞してきたので、それを書こうかな、と思ったものの、これはまた明日にでも。

 

 先日書いたように、クランコ振り付けのバレエ、『オネーギン』で使われているのはチャイコフスキー。 

 私のレパートリーになっているピアノ曲もたくさん。 その中でも、第3幕に使われている『ロマンス ヘ長調』は私の十八番。 日本でもよくいれていますし、先日の奏楽堂でのリサイタルのアンコールに弾いたのはこの曲。

 

 今回は、グレーミンとタティアーナのパ・ド・ドゥとしてオーケストラ編曲して使われています。 ABA形式のこの曲、ほぼ原曲通り。 ですが、一部もちろんメロディーが変わっているところもあります。

 15日から始まるミックス・ビルの中の『Winter Dreams(三人姉妹)』の中では、マーシャと不倫相手のベルシーニンの別れのパ・ド・ドゥとして、AB部分が使われています。 これはピアノのソロで奏でられます。


 先週土曜日に観た時と、昨日と今日では違う指揮者が演奏しました。 やはり、独特のロシア的な歌いまわしはロシア系の教育を受けていないと難しいな、というのが印象。 この曲、ピアノソロとして、テクニック的には何一つ難しいことはありません。 でも、音楽的には非常に私は面白い曲。 前後に弾く曲、そのときの気持ち、会場の雰囲気、毎回違った音楽になります。

 この曲、コンサートで弾く人は滅多にいないから、実は私は自分自身は2006年の4月末に初めてイタリアで弾いてから、多分30回以上は本番で弾いていると思いますが、一度もピアノのコンサートでの生演奏は聴いたことがありません。

 

 特に昨日の舞台を観ていて、オネーギンが昔はなんとも思っていなかったタティアーナが美しくなったのを見て、どうにも気持ちを抑えられなくなる。 それを非常にたくみにあらわしていた、フェデリコ・ボネッリ。 フェデリコを観ていたら、私は今、今までとちょっと違う『ロマンス』を弾くことができるかな、なんて思いました。


 でも、年内のコンサートでは私はチャイコフスキーを弾くことができません。 その理由は、オーケストラ編曲を聴いてしまっているから。

 『のだめカンタービレ』で、のだめがコンクール会場に向かうバスの中で楽譜を暗譜していて、途中、バスの乗客の携帯電話が鳴って、それが、今日の料理の音楽だった。 そして、コンクールで演奏中に、途中でこの今日の料理の音楽を弾いてしまう、という場面がありますよね?

 私の場合、自分のレパートリーの曲はどうしてもバレエを観ながらでも楽譜が頭の中に浮かんで楽譜をめくっているのですが、微妙なメロディーの違い、ハーモニーの違いが出てくると、生で聴いている音楽の場合、楽譜を修正し始めてしまう。 だから、今は私の頭の中の楽譜は、バレエで使われているメロディー、ハーモニーになってしまっているのです。 

 先ほど書いたように、特に、『ロマンス』は他の人の演奏を聴くことがほぼ不可能。 だから、この『オネーギン』が終わって、10月末に『Winter Dreams』が終わってしばらくしないと、本番にのせられません。

 

 チャイコフスキーのピアノ曲は好き嫌いが非常に分かれます。 先ほども書いたように、テクニック的には決して面白くはありません。 でも、楽譜に書かれている音符の裏が見えてくると、とんでもなく面白い。 ショパンのノクターンと同じようなことですね。


 バレエを観ていて、レパートリーにしていない曲でもこれから弾きたいな、と思う曲がたくさん。 とりあえずは今譜読みをしているブラームスをどうにか形にしたいから、それが終わったら、チャイコフスキーを時々加えていきたいな、と思っています。

Posted on 2010/10/06 Wed. 06:48 [edit]

category: 音楽

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06

年に4回の・・・ 

 コメントのお返事を書こうとしているのですが、なぜかエラーが出てしまって書けないでいるので、ごめんなさい。


 今日は、オペラハウスのピリオド2の一般チケット発売日でした。

 私の年間4回ある大切な?行事のひとつ。


 今回発売になったバレエは12月から4月頭にかけて行われるもので、


 ダブル・ビル: 『ピーターと狼』(マシュー・ハート振り付け)と『ベアトリクス・ポッターの物語』(アシュトン振り付け) 

 の組み合わせと、『スケートをする人々』、『ベアトリクス・ポッターの物語』(共にアシュトン振り付け)


 『ジゼル』 (ピーター・ライト版)


 『白鳥の湖』 (アンソニー・ダウエル版)


 『不思議の国のアリス』 (クリストファー・ウィールドン振り付け) 世界初演


 の4(6)演目。


 私は昨日の夜教えがあったので、9時半に家に帰って、急いで夕食を食べて、着替えて10時15分頃家を出ました。 オペラハウスに着いたのは11時20分頃。 3番目でした。 1番は車椅子の男性、2番はオーストラリア出身女性、いつものメンバーです。 私がついて10分もしないうちに前回いらっしゃらなくて心肺した女性がいらっしゃいました。 が、5番目の人が来たのは4時半。 こんなに5時間も誰も来なかったことは初めてです。


 昨夜はマイルドで助かりました。 折りたたみ椅子、スリーピング・バッグ、ホット・ウォーター・ボトル、ブランケットをもちろん持っていきました。 そして暖かい紅茶をいれた水筒を二つ。 朝ごはん用のサンドウィッチ、本を2冊。

 いつもながら大荷物です。

 背中が悪い私は途中で座っているのがつらくなって、寝袋があるのをよいことに、ついに床に寝ました・・・・

 もう日本人からはずしてもらいたい。 もちろん熟睡はしませんが、ちょっと眠れたのでよかった。


 5時頃、声がうるさいおばさんが来たので、皆おきてしまって、4番目の女性が 近くのパブリックお手洗いに行ったら、しまっている、とのこと。 ちょうど、映画の『マイ・フェア・レイディー』で、冒頭、イライザとヒギンズ教授が出会う場所の地下に24時間使用可能なお手洗いがあって便利なのです。

 

 彼女がレスタースクエアのパブリックお手洗いまで行く、というので私も一緒に行ったのですが、カジノはまだ開いているし、人も結構いるし、普段まじめな生活をしている私には驚きの世界でした。

 

 今日は5時半になってやっと10人並ぶ状態。 5時頃いらしたタイ出身のいつもおしゃべりする男性がいらしておしゃべり。 永住権の話をしていたら、彼は30年前にイギリスに駐在員としてきて、3年経ったら自動的に永住権の権利の手紙が送られてきて、海外へ行った帰り、空港で自動的に永住権をもらえたそうです。 私の話を聞いて、驚いていました。


 4番目の女性は私の母と同年齢のようですが、この夏はお嬢さんとインターシティーでしたっけ?ヨーロッパ内乗り降り自由の列車のチケットを買って、21日間、イギリスから、ミュンヘン、ブカレスト、イスタンブール、ギリシャのいくつかの都市、イタリアと回っていらしたそう。 こういう旅がしたい私は話を聞いているだけでうらやましくなる!! 


 というわけで、あっという間に時間が経っていました。


 おもしろいことに、毎回のことですが10時直前にいらした方々は私たちのところに来て、何のために並んでいるのか聞き、それが自分たちも加わるべき列だ、とわかると、あっけにとられています。


 今回は一般発売用に4つの窓口があき、当日券用に2つ。

 なんと、初めて、私が買いたかったもの、全てが買えました!! 


 ちなみに、私がこれだけ早く行くわけは1階の立ち見を狙うからであって、そうでなければ、こんなに早く行かなくてもチケットは買えます。


 一度家に戻って2時間ほど寝て、プールへ行って目を覚まして、それから、教え。 そして、夜は再びオペラハウスで『オネーギン』の鑑賞。 オネーギンについては別記します。


 次の発売は2月頃なので、一番寒くて辛い時です。 でも、あの舞台のことを思うと、年に4日野宿?をすることなんてどうってことが無いように思えるのです。

 

Posted on 2010/10/05 Tue. 04:18 [edit]

category: バレエ

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05

Introduction to Ballet 

昨日は、オネーギンの舞台を観る前、朝からオペラハウスにいました。

 10時半より、地下のリンバリーにて、Introduction to Balletというイベント。

 

 まずは10時半から1時間、バレエのクラスをステージにて。

 進行はバレエ・ミストレスのUrsula Hageli。 クラスは、アーティストの ルース・ベイリー、レティシア・ストック、ケヴィン・エマートン、ヴァレンティーノ・ズチェッティがデモンストレーションを行いました。

 私が昨年4月に日本で通っていたバレエ教室の発表会でやったような、クラスを見せる、というものをあそこまでパフォーマンスにしないでやっていました。

 どうして、足を開く必要があるのか、バレエ用語、内容が盛りだくさん。 

 クラスの最後には女性ダンサーたちはトウシューズを履いて、その説明も。

 

 楽しかったのは、パ・ド・ドゥについて話をした時、客席から2人の男性を募り、一人の女性ダンサーが片足で立って、反対の足はアティトゥード(後ろに足をあげて、ひざ先からは床と水平、またはそれ以上の高さで曲げる)。

 片手を挙げて、反対の手は男性が支えて、そのまま、男性は一周します。 そう、『眠れる森の美女』 第1幕のローズ・アダジオの最後の部分。 そして、一般の男性が今度は手を支えて1周。 そして次の一般男性、そして最後はダンサー。

 簡単に見えても、ダンサーが軽々やっていても、一般の方にとってはむずかしい。 ただ歩くだけでも、こちこちになり、ゆっくりで、音楽にあわせると音楽が足りなくなってしまう。 とても楽しい実演でした。


  イタリア生まれのダンサー、ヴァレンティーノ、彼は2007年にロイヤルバレエスクールを卒業後、チューリッヒ、ノルウェーで踊った後、今年ロイヤルバレエに入団。 ちょっとショー・オフなところがあるけれど、夜の『オネーギン』の舞台を観ていても華があるダンサーで、これから楽しみです。


 20分の休憩を挟んで、バレエの歴史。 

 バロックダンスのメヌエットから始まり、ブルノンヴィル・スタイルの説明で『ゼンツァーノの花祭り』から少し、その後、トウシューズを履くようになって、『ジゼル』。

 そして、ポール・ド・ブラ(腕の動き)、体の方位。 『眠れる森の美女』の第3幕のオーロラのヴァリエーションを体をまっすぐ前に向けたまま踊ったときと、体の方位を使って踊ったときの違い。

 最後はアシュトンのスタイルまで。

 実演つきですからわかりやすくて、とても興味深い内容でした。


 1時間のお昼休憩を挟んで、午後はまず45分ほど、ロイヤルバレエスクールの最終学年の8人がアシュトンの『シルヴィア』の第1幕からリハーサル風景を。 ただ振りをならっただけの彼女たち、位置決め、手の高さ、バレエミストレスがどんどんと直していきます。 私自身はずっとバレエをやっていましたし、とにかく厳しい先生だったので、昔の発表会前のレッスンを思い出しました。


 そして、元ロイヤルバレエのプリンシパルダンサーたちで、現在は指導を行っている、レズリー・コリア、ジョナサン・コープが来て、ソロイストのメリッサ・ハミルトン、アーティストのダウィッドに『シルヴィア』の第3幕のパ・ド・ドゥの指導。

 ジョナサンが途中何度かリフトなどを実際にやってみせてくれましたが、さすがにきれい。 サポートがすばらしくて有名でしたからね。


  全体を通してアットホームで、あっという間に4時になっていました。


 5時半にオペラハウスで知り合った日本人の友達と待ち合わせをしていたので、彼と会って、それから7時開演の『オネーギン』までおしゃべり。 休憩中もおしゃべり。 というわけで、10時にメキシコ人の友達と会ってから、22時頃までずっとバレエ漬けの一日でした。


 オペラハウスを夜出たら土砂降り。 傘を持っていなかった私はとんだ目にあいました。

Posted on 2010/10/03 Sun. 05:10 [edit]

category: バレエ

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03

ロイヤルバレエ『オネーギン』 ロベルタ&ティアゴ 

青空が広がっていた朝。 お昼頃はグレーの空。 夕方になったら雨が降ってきて、夜は土砂降り。 朝、あまりにも天候がよかったから傘を持たずに出かけた私はとんでもない目にあいました。


 朝からオペラハウス。 昼間のことは別記することにして、まずはやっとやっと、メインハウスでのロイヤルバレエの公演を観てきました。 今シーズン2日目の公演になります。


 『オネーギン』 ジョン・クランコ振り付け (1965年)


 オネーギン: ティアゴ・ソアレス

 タティアーナ: ロベルタ・マルケス

 オルガ: ユフィ・チョイ

 レンスキー: ヨハネス・ステパネク

 プリンス・グレーミン: トーマス・ホワイトヘッド


 他


 曲はチャイコフスキー。 といっても、彼が書いたオペラ『エフゲニー・オネーギン』からは1曲も使用せず、幕開きには『四季』より2月、その他、あまり演奏されることがないピアノ曲を用い、他にはオペラ『チェベレツキ(女帝の靴)』から取り出しています。

 私の大好きなバレエのひとつです。 


 今日のキャストのジェネラル・リハーサルの写真はhttp://www.ballet.co.uk/gallery/jr_rb_onegin_roh_0910


 今夜の感想を書く前にこのバレエの概要を。


 プーシキンの『エフゲニー・オネーギン』を元にしたこのバレエ、全3幕から成り立ちます。

 人物関係は、田舎に住む、マダム・ラリーナの娘たち、姉のタティアーナと妹のオルガ。 オルガの婚約者の若い詩人、レンスキーとその友達でサンクト・ペテルブルグから遊びに来たオネーギン。 

 

 本を読むのが好きで空想にふけるような少女のタティアーナはオネーギンと初めて会って、彼に惹かれます。

 が、オネーギンは彼女にたいして興味もありません。 第1幕の最後に、タティアーナはオネーギンに手紙を書き、書きながら眠りにつきます。 そして、夢の中でオネーギンと会います。


 第2幕は、タティアーナの誕生日の誕生日。 オネーギンはタティアーナの手紙を持って現れ、彼女にそれをつき返します。 が、それを受け取らないタティアーナ。 彼女は泣き始め、彼女の後ろに立ったオネーギンは、彼女の手の中に手紙を破いて渡します。 パーティーにはグレーミンも来ていて、タティアーナは紹介されます。

 パーティーで皆が踊り、レンスキーとオルガが仲良く踊るのを観ておもしろく思わないオネーギンは、オルガをレンスキーから取り上げて、彼女と踊りだします。 レンスキーは怒り、タティアーナもオルガにオネーギンと踊るのをやめるように言いますが、二人は踊り続けます。 最後に、レンスキーはオネーギンに決闘を申し込みます。 最初は渋りますが、最終的に決闘を受け入れるオネーギン。

 レンスキーはオネーギンに銃で撃たれて死にいたります。


 第3幕。 月日が経ち、舞台はサンクト・ペテルブルグのグレーミンの舞踏会会場。 そこに、世界を放浪してからペテルブルグへ帰ってきたオネーギンがやってきます。 グレーミンと美しい妻が踊るのを観たオネーギン、彼女が田舎娘だったタティアーナ、と気づきます。 


 タティアーナへの気持ちに気がついたオネーギンは、彼女に手紙を送ります。

 出かけなくてはいけないグレーミン、家に残されたタティアーナ。 そこへオネーギンがやってきて彼女にすがりつき、彼女への愛を訴えますが、それを受け入れないタティアーナ。 でも、彼への気持ちがよみがえります。

 最後はオネーギンの目の前で彼の手紙を破り、部屋から出て行くように命じ、彼女自身も泣き崩れて幕が降ります。



 簡単に書くと、このようなあらすじ。


 

 今回は4つのキャストで行われますが、オルガは全員デビューになります。 前回は2007年の3、4月に上演し、私はまだバレエに帰ってきて3ヶ月位の時でしたから、その時にとっても気に入っていたマリアネラのオルガを3回観たほど。


 第3幕のグレーミンの舞踏会でタティアーナとグレーミンが踊るパ・ド・ドゥ(上のリンクからの写真で、下のほうにある、タティアーナが赤い衣装を着ているもの)は、私の十八番、ロマンス ヘ長調のオーケストラ編曲によって踊られます。 大好きなパ・ド・ドゥ。 1度でよいから、このリハーサルで弾かせてもらいたいほど。


 第1幕、レンスキーが『四季』より、1月『炉辺にて』でソロを踊り、途中から6月『舟歌』になって、オルガが加わって二人でパ・ド・ドゥを踊ります。 この時のヨハネスの表情、ユフィちゃんの表情がとってもよくて、二人の気持ちが伝わってきて、既にここで私は涙状態。 ユフィちゃんの踊りのラインが一段と洗練されていました。

 ちなみに、ヨハネスは登場時からのりにのっていて、引き込まれていきました。

 オルガがレンスキーをタティアーナのところに連れて行って、挨拶をする部分、ユフィちゃんの「彼は私の相手よ。 あなたには渡さない」といった感じのせりふが聞こえてきそうなキュートなちょっといたずらな表情が好きでした。


 

 同じく第1幕、オネーギンがノクターン 嬰ハ短調 作品19-4で踊り始め、それをタティアーナが観ていて、それに気がついたオネーギンは彼女に声をかけて一緒に踊り始めます。 3年半前に観た時、ティアゴは今回と同じくロベルタを相手に踊っていましたが、とっても冷たいオネーギンで、どうしてタティアーナはこういう男にほれたのかしら?と思いましたが、今回はティアゴのオネーギンがやさしくて、途中、もしかして彼はタティアーナに気があるのかしら? 彼女は勘違いをしてしまいそう、というような表情を見せ、この後の展開を知る私はちょっと混乱。


 第1幕の最後のオネーギンとタティアーナのパ・ド・ドゥは素敵です。


 第2幕は大好きな曲が満載。 あまり考えていないオルガと、繊細なレンスキー。 特にヨハネスのレンスキーが表情の移り変わりがわかりやすかったです。 ヨハネスは細かい演技と、きれいな踊りで好きなダンサーの一人ですが、演じていたのではなくて、とっても自然に見えるのが魅力。 ホリデー明けだからか、ちょっと普段よりも重めの踊りなのが残念でしたが。 でも、死に至る前に『四季』 より10月、秋の歌に乗せて踊るソロ、感情がひしひしと伝わってきました。


 第3幕で、ロベルタ扮するタティアーナ、髪型、衣装で年齢が上がったことをわかりやすくしていますが、表情、目の使い方、その他で月日が経ったことをわかりやすくしていたように思えます。 これ、タティアーナを踊るダンサーたちの難しさのひとつのようです。


 最後、オネーギンが現れて、彼女の気持ちがだんだんと崩れていく部分、泣きすがるオネーギンと頑ななタティアーナ。 でも、二人の気持ちが一緒になる時、観ている側は胸を締め付けられるような思い。


 というわけで、私にとってシーズン最初の公演が終了。 久々に入ったメインハウス、昨日も行ったかのような気になる私にとって居心地がよい場所。


 来週多分3キャスト観ることになるので、どのような違いを観られるのか、とっても楽しみにしています。

  

 

 

Posted on 2010/10/02 Sat. 06:47 [edit]

category: バレエ

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友達のところでバレエ鑑賞 

昨日とはうってかわって、昼間はとっても酷い天候でした。 


 教えに行ってから、夜になってセントラル・ロンドンに住む友達のところへ。 先週テレビ放送された、ロイヤルバレエのマクミラン・ミックスビルを見せてもらいました。


 3月に収録したもの。 ケネス・マクミランが振付けた、『コンチェルト』、『ユダの木』、『エリートシンコペーション』


 この公演は多分4、5回行きましたが、テレビの画面で時にはクローズアップで見ると、また違うものがみえてきたりもしました。

 『コンチェルト』、『エリート』、大好きなバレエです。 『コンチェルト』は確か今月、サドラーズ・ウェルズでバーミンガム・ロイヤル・バレエが上演するので、楽しみにしています。


 ああだ、こうだ言いながら観るのはそれはそれでとっても楽しい。 普段友達とおしゃべりをすることがほとんど無い私にとって、こういう時間はとっても貴重です。 普段はどうしても、自分の練習、教え、事務作業などで終わってしまいますからね。

 結局10時半頃までおしゃべり。 彼女とは好きなダンサーも似ているし、踊りに求めているものも似ている。  いろいろと話し合えるのがとっても嬉しい。 明日は、再び朝から夜まで彼女とオペラハウスで過ごす予定ですが・・・ 7歳年下だけれど、自分の考えをきちんと持っていて、話しているとあっという間に時間が経つ友達です。

 彼女が今大学で勉強していることの一部が私の興味、というかこれからやりたいことのひとつと似ているから、それを聞くのも楽しみ。


 ということで、明日はやっとオペラハウスのメインハウスでの公演鑑賞です!!

 


 

Posted on 2010/10/01 Fri. 06:53 [edit]

category: 日常

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