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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

あわせ 

今日は通常の教えの後に、バスで北ロンドンから西ロンドンへ大移動。 すいていればノースサーキュラーという大きな通りを使って30分ほどのですが、今日は1時間かかりました。 まあ、よけいに時間をみておいたので大丈夫でしたが。 普段2分で行くところを20分もかかり、バス停に着いたら、ドライバーが10分も止まったまま。 2階建てではないバスは満員+小さい窓のみ。 開かない窓が大きいので、クーラーも無いバスの中は西日で温室状態。 しかも、インド路線なので、カレーの匂いが蔓延しはじめ・・・


 怒った乗客が、

『早くバスを発進させてくれ!』とドライバーに怒鳴ったら、ドライバーは

『遅れているのは僕のせいではなくて、渋滞だ! それとも他の車を全部止まらせろ、というのか!』と逆切れ。

誰もそんなことは言っていません。 ただ、ただでさえ遅れているのに、10分も停車しているのはおかしい、と言っただけです。 


 しかも、このドライバーの英語がひどくて、隣にいたイギリス人は、『何をしゃべっているのかわからない』と言い出す始末。


 私は今回は珍しく加わらずおとなしくしていました。 


 

 移動後は友達の生徒さんのグレード試験の伴奏のリハーサル。 

 マンチェスター時代に1年間一緒にデュオをして、その後も彼女のご実家がウェールズにあることもあって、一緒にデュオのコンサートをさせてもらったり、BBCナショナル・オーケストラ・オブ・ウェールズのオーディションの伴奏に行ったりしていたチェロのサラ。 


 彼女と私が一緒に弾いていたのは10年前。 こうして彼女の生徒さんの伴奏をする、というのは感慨深いものがあります。 グレード3の試験なので、初見であわせ。 彼女も立ち会ってのリハーサルだった為、生徒さんは私と彼女と二人から色々と言われて大変だったことでしょう。

 

 弾けてはいるけれど、流れがほしいよね、ということで、一度私がこの子にあわせるのではなく、私が引っ張ってみることに。 私自身、何度も学生時代に友達のマスタークラスに伴奏者としてついていって、ヴィオラとかチェロの先生と弾かせて頂くと一気に流れができてくることを学びました。 

 試験の時にはもちろん私が引っ張るわけにはいきませんが、感覚をつかんでもらえたようなのでよかった!


 和声を常に感じていなくてはいけないピアニストは、弦の人とは違う観点で音楽を作っていくこともあります。

だから、そういう観点から私は強弱をすることも多くて、私が伴奏の部分を弾いて、チェロは同じことを2回繰り返すところでも、ピアノは違う和声を弾いている、と伝えると、チェロの音も変わってくるからおもしろい。 


 当日にもう一度リハーサルをしますが、たとえグレード3であっても、やはりあわせは楽しい。

 来年こそはサラとのデュオを復活させたい。 彼女は私の大切なデュオパートナーの一人ですから。

 デュオの相手を見つけるのって、結婚相手とか、師匠を見つけるようなものです。 

 日本で、ソロだけではなくて、他の楽器ともやってほしい、という声も聞きますが、こればかりは誰とでもいいから弾けばよい、というのではないので、今は無理。 でも、本当は室内楽が大好きです。


 というわけで、温室状態のバス移動は辛いですが(あまりにも暑すぎて、本さえ読む気がしない)、どうにか乗り切りたいと思います。 クーラー嫌いの私でさえも今日ばかりはクーラーがほしい! と思いましたから。


 

Posted on 2010/06/30 Wed. 06:31 [edit]

category: 音楽

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30

暗記のテスト 

暑いから、ロンドンセントラルではあまりみかけませんが、うちの方では、上半身裸でバスに乗る男性が多く・・・

おなかが大黒さんのようになっていて、ズボンがずり下がって、お尻の上の方が出てしまっているおじさんを昨日は3人ほどみかけました。 去年、夏に夜中公園で裸になっていたスマップのどなたでしたっけ?? こちらの方がよっぽど公衆の迷惑というかなんと言うか。 昼間から(夜でもですけれど)みたい光景ではありません。


 先日ちらっと書きましたが、今年永住権を申請する私は、Life in the UKというテストを受けなくてはいけません。 名目上は英語の試験も含まれているよう。 まあ、英語ができなければあれを理解できませんが。

 日本で勉強しようと思ってテキストをアマゾンで頼んだら、今日届いたので、早速勉強開始。

 というよりも、テキストと問題集を買って、テキストを読まずに問題集からスタート。


 イギリスの政治、教育、その他諸々についてです。 イギリスらしくなく、これは選択問題。 24問出題されて、18問以上合っていれば合格。 合格率は75%位らしい。 先日、私の知らない方ですが、5回受けてやっと受かった、と聞いたので、かなり心配していたのですが、とりあえず、勉強しないで6回の問題を解いて、正解は16から18くらい。 

 ちなみに、試験時間は45分。 でもかかったのは10分でした。

 勉強しないでこれだけ行けば、とりあえずはほっとしました。 当然、教育のこととか、St. David's Dayとか、こういうものはわかる。 全く駄目なのは政治。 後は人種をパーセンテージであらわしたようなもの。 年号も駄目。

 2001年のイギリスのイスラム教徒のパーセンテージなんて知りませんよ。

 

 ここで便宜上使っているイギリス、という国。 実際には、イングランド、ウェールズ、スコットランド、ノーザン・アイルランドから成り立っていますから、各国で教育、その他色々と違う法律があるわけです。 ウェールズには5年間住んでいましたからまだわかりますが、スコットランドとか、全くわかりません。 


 イギリスのコモンウェルス、いくつかしかわかりません。 知らない国もあります。 Belizeとか、Lesothoとか、どこでしょう??? これ、全部覚えられるか不安。

 

 イギリスでの飲酒は18歳以上、と思っていたのですが、パブでお酒を飲めるのが18歳以上、レストラン、ホテルで食事と一緒にワインまたはビールを飲んでよいのが16歳以上。 14歳以上はパブには入れるけれど、アルコールは飲めない。


 こんなの知りませんでした。 というよりも疑問。 2月に日本から来た友達とパブへ行った時、彼女は私よりもいくつか年下だし、若く見えるからIDを見せるようにいわれ、私まで見せるように言われました。 14歳以上でよいのであれば、いくらなんでも私は14歳なんかに見えません!!!


 私、数字を覚えられない病なので、先が思いやられます。 とりあえず政治のことも覚えないといけないし。

暗記、という機能が私の脳には存在しないので(暗譜は得意ですが)どうしようかと。 

 今まで(時間がなかった中学受験以外は)勉強を見てくれたことがない母が、暗記のできない娘のために今回は付き合ってくれるそうですが、問題は、テキストは英語。 どうするのかしら??


 まあ、やったら面白そうなテストですけれど、これ、きっとイギリス人でも全部はわかっていないと思いますよ。

ナショナル・アッセンブリー・オブ・ウェールズがカーディフにあることはわかりますけれど、そのアッセンブリー・メンバーの数を知っている人! イギリス人、何人知っているでしょうか?

これ、英語がしゃべれないで働いているEUの人たちにもやってもらった方が良いように思いますが。


 とりあえず、受験料と時間が勿体無いから一発合格を狙いです。 8月、帰国したらすぐ受験するように申し込みだけはしておこうかと。

Posted on 2010/06/29 Tue. 06:13 [edit]

category: イギリス事情

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29

あと2週間 

 青空が続いています。 暑さでバスは乱れ、教えに影響していますが。


 気がつけば、日本へ行くまでちょうど2週間。 2週間後の今頃は空の上。 13日に日本着です。

 今週末は久々にオペラハウス。 地下のリンバリーでロイヤルバレエスクール公演を観て、翌日はメインハウスでオペラ。 もちろん自分の練習もあるわけで、あっという間に時間が過ぎてしまいそうです。


 いつもの私だと、日本に着いてすぐにコンサート、というパターンでしたが、今回はだいぶ余裕があります。 といっても、着いた週に一般公開ではない演奏が入りそうですが。

 

 7月末に、東京と大津でホールのロビーコンサートというのに声をかけて頂きました。 ちょうど夏休みにあたるので、子供も多いだろう、と言われていますが、とりあえず、私はだからといってアニメの曲などで構成するのでは意味が無い、と思うので、子供でもクラシックが聴けるのだ、ということをわかってもらいたいから、クラシックでプログラムを作る予定。

 大津では、エラールのピアノのようなので、あのピアノ、弾いたことはないけれどエラールの音色を生かし、なおかつ聴きやすい曲で構成する予定。 

 のんきなことを言っていないで、今週中にはプログラムを提出したいとは思いますが。


 私が3週間いないので、今週からの2週間で生徒たちの夏休み中のことを考えてレッスン。 


 1年ぶりの日本なので、不安も少々あります。 いつものことです。

 8月1日のリサイタルに必要な資料をプリントアウトして、プログラムノートを仕上げて、楽譜をコピーして。 やらねばならぬことをさっさとやっておかないと、また大変なことになります。 チケットさえ手に入れば、日本へ行く前日、ロイヤルバレエスクールのメインハウスでの公演を観にいきたいとも思うし。 準備ができていなければ、行けない、と自分に言っておかないと駄目そうです。 

 何しろ、前回はロンドンを夜出発便だったから、スーツケースの用意は当日でしたからね。 


 あと2週間、ロンドンの夏を満喫したいと思います。 来週はゴードンとDr.Sのレッスンにも行きたいですし。 

Posted on 2010/06/28 Mon. 03:37 [edit]

category: 日本 2010年

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28

フィルハーモニア/テルミカーノフ/庄司紗矢香 

 久々に、テムズ川の向こう側のロイヤルフェスティバルホール(RFH)にて、オーケストラのコンサートを聴いてきました。


 フィルハーモニア管弦楽団

 ユーリ・テミルカーノフ指揮


 チャイコフスキー: 幻想的序曲 『ロミオとジュリエット』

 プロコフィエフ: ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 Op.63

            ソロイスト: 庄司紗矢香

 チャイコフスキー: 交響曲 第4番 ヘ短調 Op.36


 

 実は、昨日気がついてチケットを買ったコンサート。 庄司さんはちょうど私がマンチェスターでどん底に落ちていた頃にパガニーニコンクールで優勝をし、母が新聞の記事を送ってくれたことから覚えているヴァイオリニスト。 いつか聴いてみたい、と思いながら10年以上経ってしまいました。

 

 結構オーソドックスだけれど、好きなプログラム。 

 近年は、ロンドン・フィル(LPO)の常任指揮者のユロウスキが好きなので、LPOを聴くことのほうが多いですが、昔カーディフにいた頃はフィルハーモニアは年に1、2度カーディフでコンサートを行っていたので、なじみがあるオーケストラです。 

 

 テルミカーノフは多分、生で聴くのは初めてのはず。

 フィルハーモニア&テルミカーノフでRFHでは24日、今日、そして29日に違うプログラムでコンサート。 それプラス、22、23、26日はイギリスのほかの地域でコンサートをしているので疲れもあるのでしょう。 そういう演奏でした。


 最初のチャイコフスキー、これは生で聴くのは初めてのような気がします。 中間部の幸せなメロディー、昨年バレエの発表会で伴奏した時、高等科の歩く、で使った曲。 すっかり忘れていました。 

 テルミカーノフの指揮は、とにかく流れ。 フィルハーモニアは指揮者によってだいぶ違う音楽になるオーケストラ。 今回、いまいちあのロシアの長いフレーズについていけているようには思いませんでした。 良くも悪くもイギリス的音楽。

 

 この曲は詳しく勉強していないので詳細はわからずに聴いていましたが、『ロミオとジュリエット』のストーリーを思い浮かべながら聴いていると楽しい。



 プロコのヴァイオリン協奏曲第2番。 プロコ色が強い曲です。 庄司さんは昨日、ベージングストークでこれを弾いてきています。

 第1楽章の出だし、音が非常に好み。 ドイツで勉強をした方ですが、ロシア人について勉強した人。 私には聴いていて音楽のフレーズが非常に心地よかったです。

 彼女はパッショネイトな部分がありつつも、非常に冷静な演奏。 だけれど、深い音で気に入りました。

 協奏曲も良いですが、ぜひリサイタルを聴いてみたいものです。 そのうちウィグモアで弾かないかしら?


  最後の交響曲で持ち直しましたが、オケはこの協奏曲ではかなりだれていて、第2楽章など、流れが・・・


 

  オケ、交響曲では持ち直しました。 一番耳に残りやすいのが第4楽章ですが、私は第3楽章の弦のピツィカートからウッドに移る部分が好きです。 非常にチャイコフスキーらしい。 第1楽章も、第3楽章も、バレエとして踊られることが目に浮かぶ曲です。 

 やはり、今日も第4楽章が一番まとまっていました。 

 

 やはり、当たり前ですが、音楽を聴く時の方が耳が厳しい。 ということで、ここに書く感想はこのあたりまで。


 

 久々に協奏曲を聴いて、5年半前の嫌なことを思い出してしまいました。 やはり、私はまだ完全には立ち直っていない。 もちろん、普段は考えていないけれど、ふとした時にあのカーディフでの協奏曲コンクールでのピアノ科主任の態度を思い出してしまう。


 

 とにかく、急に行くことを決めたコンサートですが、行ってよかったコンサートです。 

 来年度のRFHでのコンサートスケジュールを頂いてきましたが、行きたいものがたくさん。 バレエと懐具合を相談しながらいくつか行きたいな、と思っています。 

Posted on 2010/06/27 Sun. 06:39 [edit]

category: エンターテイメント

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27

うれしかったこと♪ 

暑いです。 暑さで、バスが壊れます。 今日も移動中、少なくとも3台のバスが道路の真ん中で立ち往生していました。 本数が少ない路線に乗る時は、どうか壊れないように、と祈りながらです。


 ここで何度か書いている、ユニークな6歳の男の子、ひとつ年上のお姉ちゃんがいます。 

 今週はとってもよく練習してあって、彼女もレッスンが始まる前からニコニコしていました。

 ちょっと前に白鍵からの長調のスケールをすべて終え、短調、ブロークンコードなどをしていたのですが、夏休み前に黒鍵からのスケールを教えてみることに。

 

 『黒鍵から始まる場合、右手は2の指からはじめる。 黒鍵の後の最初の白鍵は上へいく場合、1の指を使う。 左手は、下へ行く時、黒鍵の後の最初の白鍵が1の指になる』


 このルールを伝え、復唱させ、フラットが2つつくのは変ロ長調で、シとミにフラット、ということをいったら、なんと1回で2オクターブの変ロ長調のスケールを片手ずつ弾くことができてしまい、こちらが拍子抜け。 

 彼女の場合、昨年3月に私に習い始める前、ほかの先生に半年ほど習っていました。 私に代わってからはもちろん、指の形、指使い、うるさく言われましたが、ピアノを習うのにそれが当たり前、と思ってくれた。 だから、指使いを守れば弾ける(今の時点では)、ということがわかるから、ちゃんと指使いを覚えてくれるし、こうして新しいこともできる。 とってもうれしかったです。

 

 

 とりあえず、2人の生徒のグレード試験が終わり、ほっとしています。 一人は教えの時間と重なっていたために行きませんでしたが、もう一人のほう(先日書いた、ちょっとお母様が大変な子)は家から近いこともあって行ってきました。 が、普通の個人宅での試験だったのですが、少々スノッブ気味のここのお宅の方、もちろん中では聴けませんが、ドアの前でなら大抵OKしてくださったりするのに、それもだめ。 挙句の果てに、待合室に音が聴こえないように、音楽をかける有様でした。

 私たちの前は休憩時間だったようですが、そのときには静かだったのに、試験が始まったとたんにとなりのキッチンでがたがた、電話をかけまくる。 こんなこと、初めてです。 自分の生徒、伴奏などで結構色々な試験会場へ行っているのですが。

 

 というわけで、2、3週間後の結果待ち。 自分のピアノの生徒が終わったからほっとしていますが、まだ調音だけみている生徒の試験は再来週だし、今日になって友達から電話が入り、彼女の生徒さんのチェロの試験の伴奏を来週やることになりそうだし。 というわけで、今回も再び日本へ行くまでバタバタしそうです。

Posted on 2010/06/25 Fri. 05:00 [edit]

category: 音楽

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25

バレエアソシエイション、ヴァネッサ 

今日は蒸しています。 日本から比べたら大したことがないと思いますが。

最新式のバスにはクーラーがつき始めたものの、もちろんまだついていないものの方が多いロンドン、バス移動が多い私は水を必携です。


 ロイヤルバレエのロンドンシーズンを終えて2週間。 馴染みの友達にも会えず、寂しい日々。


 今日は長い夏休み前、最後のバレエアソシエイション。 次のミーティングはカンパニーのニューシーズンが始まる8月末ですから。


 さて、ロイヤルバレエのほとんどのダンサーが今は日本。 今日はちょうど『マイヤリング(うたかたの恋)』が終わったところ。 東京では残り5回の『ロミオとジュリエット』

 余談ですが、先日、20日に『リーズの結婚』を踊る予定だったキャストが変更になりました。 リーズを踊る予定だったセーラ(サラ)は怪我の影響、コーラスを踊る予定だったイヴァンは退団。

 この発表が日本のNBSのブログに出たのですが、イギリスのBallet.co.ukで話題になり、どなたかがGoogle翻訳にかけたそう。

 そうしたら、イギリス、その他の国ではおそらく『マイヤリング』とエリザベス皇后の息子、ルドルフが自殺した場所の名前(ウィーン郊外)を用いているのですが、日本では、『うたかたの恋』というタイトルを用いている為、機械の英語翻訳では、『Love Bubble』となってしまったのです。 私、うたかた、という意味を知らなかったので、どうしてバブルになってしまうのか?と疑問を持ったし、他のイギリス人などの方もこの翻訳をみて、あまり『Love Bubble=マイヤリング』とはならなかったようなのです。

 母に説明されて、うたかたの意味がわかりましたが・・・・


 

さて、今日のゲストは今回日本ツアーに参加していない、ファースト・アーティストのヴァネッサ・フェントン。 

 彼女は今日の話だと、ちょうど私がロイヤルバレエを観始めてそれほど経っていない頃に妊娠、出産をなさったそう。

 どちらかというと、演技重視の役での彼女のイメージが強いです。


 今日は話のほとんどが振り付けのこと。 彼女はロイヤルバレエ、その他、いろいろな振付をしています。

 先日のリンバリー・スタジオ・シアターでの彼女の振り付けについて、振り付け過程を説明してくださったので、まだ記憶が鮮明な今、興味深かったです。 あの冒頭の、マイケルの不思議な格好の意味もわかったし。


 今日は聞きにいらしていたメンバーも少なくて残念でしたが、こうしてとてもインフォーマルな雰囲気でダンサーのお話を聞くことができるのは、私にとってとっても有意義なこと。

 一人一人のダンサーがランクに関係なく、色々なことを考えている。 


 ちなみに、カンパニーのほとんどは日本に滞在中ですが、数人ロンドンに残っている人たちは、もちろん、夏休み、というわけではなくて、毎日クラスは続けているそう。 


 お話を聞くことはもちろんのこと、久々に顔なじみの方々にお会いできて嬉しかったです。


 余談ですが、サマーセールがだいぶ始まっているロンドン。 今日からがキャス・キッドソンのサマーセール(メールでお知らせがくるので・・・)。 ミーティング会場から近いので、急いで寄って来ましたが、2年位前のシーズンの柄のポーチが安くなっていたし、1年前のシーズンのバッグもセール。 布は残念ながらセールにはなっていませんでした・・・ 日本人観光客も立ち寄ることが多いお店、今日も数人みかけました。 皆さん、バッグなど纏め買い。 なかなか買えないけれど、好きなお店です。



Posted on 2010/06/24 Thu. 05:33 [edit]

category: バレエ

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24

私は奴隷 

 完全に参っています・・・


 何度かここで書いたことがある、楽譜が読めない12歳の生徒。 イギリス人(人種は違うと思いますが)。

 今週金曜日がグレード試験。


 この2、3週間は、妹の方のレッスンをとりやめて(お母様の命令)、この子に1時間15分のレッスン。

 今日が最後のレッスンだったのですが、いまだにスケール、アルペジオが怪しい。 

 お母様にレッスン後、出来がどうか聞かれたので、


「曲はとにかく止まらずに弾けました(かなり情けない)。 スケールとアルペジオはきちんと指使いを覚えていないから、できる時とできない時の差があります。 初見は期待しないで下さい。 聴音はどうにかなります」


 変に期待をされても困るから、ありのままを伝えました。

 そうしたら、


「落ちるかもしれないのに試験を受けるなんて、時間の無駄じゃない!」

「今までの先生は10週間で用意をしていたのに、あなたは何でこんなにかかるわけ?」

って私が怒鳴られました・・・


「大体ね、この子のお友達に聞いても、誰も指使いをうるさく言う先生になんて習っていないわよ。 私がDr.Sやオルガ(奥様)に子供を習わせなかった理由は、彼らは指使いとか色々と厳しいからよ。 もっと楽しんでもらいたかったいのに、あなたは厳しすぎるのよ。 指使いなんてどうでもいいんじゃない?」


とピアノを全く習ったことがないお母様に言われました。


 指使いを教えることが、そんなに厳しいことなのでしょうか?


 私、ただただ覚えなさい、なんて一言も言いません。

今回のグレード4のピアノのアルペジオ、白鍵から始まるものは、右手も左手も4の指を使わずに、3。 

黒鍵から始まるものは、変ロ長調の左手を除いて、全て4の指ではなくて、3を使う。


これだけのことが覚えられないのです。

 これを守った時には間違えずに弾けるのに。


 

ここには書いていませんが、私、毎週のように怒鳴られて、怒られています。 私自身が学生の頃、Dr.Sにだって、ゴードンにだって、私はこんなに怒鳴られたことはありません。 

 

一番驚くのは、レッスン後、子供がいるところで私を怒り、怒鳴り、玄関のところで小声で、


「さっき怒鳴ったのはあなたを怒鳴ったのではなくて、あなたを怒鳴ることにより、子供に自覚してもらおう、と思ったから」


と言われたこと。 呆れます。 というよりも、失礼極まりない。



もっとありえない話が実はあり・・・


 4月末だったか5月頭にグレード試験を申し込む際、6月半ばから7月17日が試験期間だから、無理な日が無いか、もちろん聞いてあります。

 

 2週間前まで試験日のお知らせが来なかったので、ちょうど2週間前の水曜日、

「6月中に試験がある生徒の日程は先々週来たので、お宅は7月に入ってからだと思います。 遅い日程でほっとしました」

とお母様に言ったら、

「7月5日から9日はスクールトリップ。 重なると困るのよ」 と、普通に言えばよいことを怒鳴られ・・・

でも、私はこれは初耳。

 スクールトリップが急に決まるなんてありえないこと。


「とにかく、明日試験のセンターにあなたが電話しなさい。 そして、7月5日から9日は避けるようにいいなさい。 さっさとやりなさいよ」

と言われ・・・


家に帰ったら、試験のお知らせが来ていて、見事に7月7日。 ちなみに、私は7月5日の週を希望で出していました。


 翌日はできなくて、金曜日の日、試験センターに電話をしたところ、とりあえず、北ロンドンの会場は全て全く空きなし。

 

 お母様に携帯電話のメッセージで、

「試験が7月7日、と水曜日のレッスンから帰ったらメールが来ていました。 とりあえず試験センターに連絡をしましたが、空きはありません。 来週になったらキャンセルの連絡が入ってくるかもしれないので、とりあえず、お待ち下さい」

 と送ったら、全く聞き取れないような怒鳴り込みの電話。

とにかく、私が悪い。 どうしてこんな日程になったのか。 どうして試験センターに強く言って日にちを変えてもらえないのか。 もう試験料を払わない。


 こちらの言うことなんて、一切聞いていただけません。

 まあ、最終的にどうにか日にちを変えていただいて、今週が試験。

 最終的なお知らせが来ていなくて、これでまた怒鳴られ・・・

私も怒って(相手に怒って話をしていませんよ)、直接試験センターに問い合わせてもらいましたが。

まあ、そこでまだ私に最終的なお知らせのメールを送っていない、と言われて納得したようです。


全く私の落ち度なしですが、ありがとう、もありません。

とにかく、今まで何年も教えてきていますし、ジュニアスクール時代を含めると、かなりの数のお母様方と接してきましたが、今回のようなことは初めて。


 次回から、グレード試験を受ける時には、誓約書にサインをしてもらうつもり。

 そうでないと、もう無理。

 

イギリスって私が今まで接してきた方々は論理的な話をしていたのに、こんな風に怒鳴られてばっかりなんて初めて。


 2、3週間前の連続の偏頭痛、どうやらこのことが原因だったかもしれない・・・


 もちろん、私が凄く良い先生なんて思っていませんけれど、あれだけ否定されると(ここに書いていないことも色々ともちろん言われていますから)、今日は次の教えに向かう間、バスの中で具合が悪くなるほど。 発狂しそうになるのを押さえるのが必死。


 とにかく合格だけはしてもらわなくては困る。 毎週水曜日の朝は具合が悪いから、もう辞めた方が良いのかな、と思いつつ、3月に日本へ二家族が帰られたので、今これ以上生徒を失いたくない、という思いが交差。

 

 もちろん、会社勤めをしている方々はもっと色々とあると思います。 でも、どう考えてもこのお母様の私への言い方は奴隷に対する言い方。 

 

 まあ私は強い人間。 今は落ち込んでいるけれど、あのカーディフのピアノ科主任のいじめに耐えて来たのだから、こんなことで落ち込んでいてはどうにもなりません。

 でも、金曜日が不安・・・ ここまで不安な気持ちで生徒が試験を受けたことはありません。

Posted on 2010/06/23 Wed. 05:24 [edit]

category: 音楽

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賞味5時間でロンドン観光 

 仕事がお休みだった今日、快晴に恵まれ、暑すぎて、日差しが強すぎる中、ロンドン観光をしてきました!


 今回は、先週からイギリスにツアーでいらしていて、今日の夜便で日本へ帰国の母の小学校からの同級生と一緒に。 今日の半日だけが自由行動。 母のお友達ですが、私も知っている方だし、全く問題なし。


 もし、半日ロンドン観光をする方の目安にもなるかな?と思うので、ちょっと詳しくコースを書いてみたいと思います。

 朝9時までに荷物は預ける、と伺ったので、9時頃を目安に、私はロンドンの東、開発地区のDLRのRoyal Victoria付近のホテルへ。 ロンドン中心部からだと、地下鉄、DLRを合わせて結局40分はかかりました。

 彼女とお会いして、駅まで歩いて、9時半から一日乗車券が安くなるため、それを待って切符購入。 9時40分ちょっと前にRoyal Victoria駅から乗車。

 ちなみに、ヒースロー空港へ向かう為にホテル出発が3時45分。 ということで、ロンドン市内滞在時間は約5時間。 

 

 昨夜電話でお話した際、昨日はロンドン観光だったものの、ほとんどバスの中からだった、ということで、希望は、ロンドン塔あたりからテムズ川沿いを歩きたい、へ行ってみたい、というもの。


 DLRでまずは終点のタワー・ゲートウェイ(Tower Gateway)駅へ。 ここが出発地点。 この時点で10時くらい。


WITH HOPE!!-100622-1 tower of london

 ロンドン塔(http://www.hrp.org.uk/toweroflondon/)は中へ入るとかなり時間がかかるため、今回はパス。 外側からの建物が素敵。 この写真はちょっとずれているのですが、ロンドン塔の向こうに、金融街が見えます。

WITH HOPE!!-100622-2 tower bridge

 これがタワーブリッジ(http://www.towerbridge.org.uk/TBE/JP/index.htm)。 在英12年、ロンドン在住5年の私ですが、実はタワーブリッジを渡るのも、近くで見るのも初めてです。 完全に観光客気分。

WITH HOPE!!-100622-3 tower bridge


 タワーブリッジは、背の高い船が通る時には、この上の写真の真ん中部分が上がることで有名。 残念ながら今日は見られませんでしたが、家に帰ってきてウェブページを調べたら、明日だったら10時30分に上がるそう。 それだったら、ちょうど見ることができたのに!と残念です。

WITH HOPE!!-100622-3 tower bridge


 橋を渡ってテムズ川の南側へ。 この橋はテムズ川にかかるいくつもの橋の中でも有名で、なおかつ、一番素敵なものの一つです。

WITH HOPE!!-100622-3 archade

 おしゃべりをしながら、ゆっくりテムズ川沿いをお散歩。 途中でこんな素敵なアーケードが。 名前を忘れてしまいましたが、昔、テムズ川でインドなどからのお茶を輸入する際に使用していた建物だそう。


 この手前にいる派手な像、現在(もうすぐなくなります)ロンドンの観光地に合計256ほど設置されています。 一つ一つデザインが違います(私の友達は、先々週の時点で240個を見つけたそう)。 

WITH HOPE!!-100622 from the london bridge

 けっこうゆっくりのペースで1時間かけて歩いて、ロンドン橋へ。 あの『ろんどんばし、おちた、おちた、おちた』のロンドンブリッジからのタワーブリッジの眺め。

WITH HOPE!!-100622 pub

 ロンドンブリッジ駅前にあるAle and Pie と言う名前のパブ。 実はこの時生徒の親から私に連絡があってどうしてもやり取りの必要があった為、母の友達にちょっと中を覗いてみたら?といったところ、まだ準備中、といった感じのパブでしたが、素敵なつくりで、写真を撮らせていただいていました。 

 ここ、素敵な階段があったりしましたよ。 どうやら昔は銀行だったそうです。


 ロンドン橋から大聖堂の上が見えて、「あれは何?」と聞かれたので、サザーク大聖堂 (http://cathedral.southwark.anglican.org/) とお伝えすると行ってみたい、ということで行くことに。 となりにある、ボロー・マーケットを覗いてみましたが、生憎火曜日。 マーケットはたった卵屋さん、チーズ屋さんが開いているのみでした。

 サザーク大聖堂をゆっくり見たら、既に12時。 

ロンドンブリッジ駅からジュビリーラインに乗って、ウォータールー駅へ。 ここから少々歩いて、ビッグベンを見る為にウォータールー・ブリッジを渡ることに。 私が好きなロンドンの風景の一つです。


 ここからコヴェント・ガーデンは歩いてすぐ。 暑そうな冬服っぽい制服を着た日本の修学旅行生がいました。 

WITH HOPE!!-100622 lunch


 1時15分頃、お昼にはロンドンのレストランは詳しくないけれど、大抵日本からいらっしゃる方をお連れすると喜んでくださる、St Martin-in-the-Fields教会の地下のセルフサービスのレストランへ。 暑い日ですからね。 普通のランチは食べる気がしなくて、サラダランチ。 メイン(手前の私のはチキン、奥のはアボカドの上にツナが盛ってあるもの)とサラダ3種。

 ここはロンドンにしてはお値段もリーズナブルだし、私は今まで外れたことはありません。 ちなみに、ここのスープはお勧め!!

 トラファルガー広場のナショナルギャラリーに向かって右側にあるブルーの文字盤の時計がついている教会の地下です。

WITH HOPE!!-100622 st martin

 食事が終わってから教会内へ。 5年前、2回ほどランチタイムコンサートで演奏させていただいた私にとって思い出深い場所。 初めてのロンドンでのソロコンサートがここでしたから。


 ゆっくりしていた私達、ここを出る頃には既に2時30分過ぎ。

 地下鉄とDLRを乗り継いでホテルに戻ったのは、3時半。 ちょっとぎりぎりでしたが、まだ帰っていらしていない方もいて、最後ではなくてほっとしました。

 途中、地下鉄が止まってしまって、車内放送が入った時にはどきっとしましたが。

WITH HOPE!!-100622 victoria dock


  お見送りをして、ベンチがあったので、ちょっと休憩。 この写真の真ん中にある見えにくいですが橋の様なもの、どうやら、橋なのですが、柱の部分にリフトがついていて、上にリフトで上がって、橋を渡る、という仕組みのよう。 


 見ていると、ハロッズの袋を持って帰ってきたり、多分お買い物をしたりした方も多いようですが、賞味5時間でも、結構ゆっくり歩きながら見て回れたな、と思います。

 ただ、これはあくまでも私が地図を見ないで歩くことができるだけの位置的なものの方向感覚があるからぎりぎりの時間でも回れたのだと思います。 ロンドンに詳しくない方がこのコースを回る場合、多分あと30分の余裕はみる必要があると思います。


 とりあえず、楽しまれたようでよかった! 私も普段住んでいるとなかなかいけないようなところへも行くことができて楽しかったですし。


 この国にこれだけ長い間住んでいても、今まで家族以外の訪問者がいなかったですが、去年の夏以降、急に日本からいらした方々とロンドン観光をしました。 本当にこういう機会がないと観光はしないので、ありがたいです。

Posted on 2010/06/22 Tue. 05:34 [edit]

category: ロンドン観光

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22

イギリス学生ヴィザの厳しさ 

 また気温が下がった一日でした。

 朝から教えて、午後家に帰って来た時にはぐったり。 試験を来週受けるのは私ではありません。 もう少し危機感を持ってもらいたい・・・ 


 ロイヤルバレエの日本公演も今日開幕。 NBSのサイトを見ながら、行きたい!!と思っていました。 友達から速報が入ったりして、嬉しい!


 友達のことで、久々にイギリスの学生ヴィザについて、いろいろと調べていましたが、もちろん私が最後に学生ヴィザをとった4年前からはずいぶん変わっていますし、学生を終えた2年前からもずいぶん変わっていてびっくり。

 

 私が初めてイギリスへ来たのは1997年9月1日。 この時は高校生で非営利団体の交換留学生としての渡英。

10人ほどの日本人学生がまとまって渡英しました。 留学3年目の方がいたものの、別に誰かがついてきてくれたわけではありません。 あの時の入国の緊張は今でも覚えています。

 今留学する方は驚くかもしれませんが、あの時はこの団体のイギリス側からの留学受け入れ、学校からの受け入れ書類、もしかしたら、学費を納入済み、というレターがあったかもしれませんが、とにかく事前にヴィザを取得することも無く、ヒースロー空港でヴィザをいただけました。 もちろん料金も払っていません。


 次に渡英した1999年9月、もちろん留学斡旋会社なども通していない私です。 このときはマンチェスター空港に着いて、乗ってきた飛行機がキャセイ・パシフィックだったので、香港からの留学生も多く、なんと、入国審査にはキャセイ・パシフィックで着いた学生用の列が用意されていました。 母が一緒に来たのですが、母はもちろん普通の外国人として入国して、私を待つこと2時間。

 それでもこの時も日本人はまだ事前のヴィザ取得を言われていなかったので、入国審査でヴィザを頂きました。 

 学校からの入学許可のレター(といっても、合格しました!というレター)、半年分の学費の小切手、一応、寮からの受け入れレター。 親の残高照明を持って行ったような持っていかなかったような。 とにかく、これで、最悪半年分しかヴィザが降りない、と思ったのですが、大学は3年間か?と聞かれ(通常のイギリスの大学は3年間)、音大だから4年間です、と答えて呆気なく4年分のヴィザを頂きました。

 今のように書類なんてなかったし、用意するものも、厳しくなかったような気がします。


この頃の話をすると、今のヴィザの厳しさを時間している方々からは驚かれます。


 現在は有効なヴィザがあっても、途中で学校を変わった場合はヴィザを申請しなおします。 でも、私はこの時のヴィザで途中で学校を変わってもあの頃は届出必要なし。



 そして2003年夏、大きなヴィザの変更がありました。 今と比べればまだ安いですが、全国籍の学生が入国でヴィザを取得できなくなりました。

 この年、ちょうど大学を卒業して、9月半ば、9月30日まで残っているヴィザを持ってヒースローで入国。 大学院受け入れのレターを提出したところ、ヴィザはホームオフィスに申請、と言われて、とりあえずヴィザが残っていたので入国させてもらいました。

 

 用紙の記入も多く、2003年当時、確か申請料はイギリス国内ですると、ホームオフィスへ直接行っての当日発行が300ポンド。 郵送していつ帰ってくるかわからないのが150ポンドだったと記憶しています。

 慌てて申請して、問題なく大学院ディプロマコースが終わるまでの2年分のヴィザが降りました。 ちなみに、このときはカーディフで私はパート・タイムコース。 今ではきっとパートタイムではヴィザが降りないでしょうね。


 2005、2006年の学生ヴィザは日本で延長。 というのも、日本の方が申請料がずっと安かったし、どうせ日本へ行くのなら、という理由。 しかも、当時は東京の英国大使館に朝申請したら、午後には結果が出てうまくいくとヴィザを受け取れました。 

 ちなみに、2008年から大使館での即日発行は無くなり、汐留のヴィザセンターで申請し、1週間くらいかかったはず。 2008年の時は、あの私のヴィザ騒動(裁判)があった時で、東京では申請できませんでした。 

 昨年の春頃から、東京で申請した後、書類はそのままマニラへ送られ、マニラでの審査。

 昨年暮れに申請した方はなぜか1週間で結果が出ました。 ただ、彼女の場合は、お父様のイギリスでの就労のヴィザの家族ヴィザ、そこから学生ヴィザへの変更。 しかも、既に大学2年生でしたし、銀行の口座は英国のものを提出し、銀行に事情をわかる私がうるさく言って完璧に近い、どうにも難をつけられないような銀行書類を提出しています。 通常は3週間は最低かかる、と聞いたように思います。


 パスポートが東京へ戻って来たことはネットでチェックできても、ヴィザセンターへ行き、封を切るまでヴィザセンターの人も結果がわからない、という状態になっているようです。

 昨年の9月は日本で申請、延長をして新学期にイギリスへ帰ってこられない人が多かったようです。


 いつからだったか、今は英語力まで提出しなくてはいけません。

 私が最初にイギリスへ来た時よりも、外国人学生の数は増えているし、段々厳しくする必要もあるのでしょうね。

 EUにポーランドなど東欧の国々が加わった頃から、それ以外の国籍の人に対してずいぶん厳しくなりました。


 私が昨年1月、裁判前にお世話になった弁護士の方は、今はヴィザの内容がどんどん変わっていて、弁護士でさえも振り回され、ホームオフィスに問い合わせても、彼らもわからない状態、とおっしゃっていました。

 私の裁判所へのアピール用紙を見た彼女に、これからは日本人でヴィザに困る人も多いだろうから、イミグレーション・アドヴァイサーの資格を取ったら(弁護士よりは多少楽)、といわれ、特に大きなヴィザの変更があった後だから、全てを覚えなおす、ということもしなくて良いし、といわれました。 

 かなり心をを動かされましたが、まだまだピアノをやりたい私は勉強時間が無くて今のところは断念。 

 

 

 私はもう学生ヴィザは関係ありませんし、日本から帰国したらやらなくてはいけないのが、最大課題の永住権。 今のヴィザは来年2月まであるものの、今年中に申請をしないと、色々と条件が変わってしまうのです。


この13年でずいぶん変わりました。


PS. もし検索などをしてイギリスの学生ヴィザについてこのページへたどり着いた方へ

  日本での申請方法なども、とにかく色々と変わることと思います。

 マニラでの審査もいつまで続くことかはわかりません。 最新の情報は、UK Border Adency、および、日本の英国大使館のヴィザに着いてのページなどをご参照下さい。

 ヴィザについて、私は一切責任をおいません。

Posted on 2010/06/19 Sat. 06:06 [edit]

category: イギリス事情

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19

子供って・・・ 

日本のような天候。 前にも書いていますが、どうやらイギリス人というのは、空の色で気温を考える人種のようです。 今日はグレーの空。 よって、私もちょっと厚めのカーディガンで出かけたのですが、気温は高い。 しかも湿気が・・・・

 とはいえども、昨日だったか日本に遊びに行った(ロイヤルバレエを観に行った)メキシコ人の友達は日本の湿気に参っているようなので、こちらの湿気はたいしたことがないのでしょう。


 ここで何度も書いている、6歳の男の子。 この頃、かなり集中力があって、お父様とのお話の結果、今までは1時間半のレッスンを、おねえちゃん1時間、この子30分、という状態だったのですが、それを、二人で45分ずつに。 

 去年の今頃、全然レッスンにならなかったことがうそのように思います。


 今日のレッスンも良く弾けていて(たいして練習していないようですが・・・)、いつもは嫌がる連弾も今日は何度もやりたがっていました。

 そうしたらレッスンの最後、いきなりハグしてきて、


「I love you!」 と囁き、

「みゆき、僕ねみゆきの息子になりたかったよ」


と言われました。 


この子は本当に何を言い出すかわからない。 


 今まで、一度曲を弾き始めたら、ずっと10本の指を移動させること無く弾く曲だったのですが、今日から、曲の途中で、右手が一度場所移動。 びっくりしたようで、目を白黒させていました。

  

 お姉ちゃんの方は、ちょっと難しいとすぐに練習をやめてしまう。


私: 「先週も、これを説明したよ。 レッスンの後、次の日に練習してみたの?」

生徒: 「一度やってみたけれど、難しいから、やめた」

私: 「あなただって毎週同じことを言われるのは嫌でしょ? まだレッスンの記憶が新しいうちに、できれば、明日少しでも良いから練習できる?」

生徒: 「明日はタップダンスだから無理」 (一日中って言うことは無いはずですが・・・)

私: 「だったら、日曜日は?」

生徒: 「無理」

私: 「だったら、月曜日は?」

生徒: 「絶対無理」


この調子で、木曜日まで。


私: 「だったら、来週のレッスンまで、一度も練習する時間がないのではないの。 それだったらレッスンをする意味がないから、パパとお話しするね」

生徒: かなり慌てて、「木曜日に2分だけ練習できるかもしれない」


これが、かなり本当の話に聞こえるわけです。

帰り際、お父様にこれを伝えたら、大爆笑。


ちなみに、私は練習方法を番号をつけて、結構細かく書いている(例えば、1、右手 2、 左手 3、Aの部分を両手など)のですが、それに従う子と従わない子、色々ですからね。

 私自身、高校生の時、日本で練習方法もわからないまま音大受験を決めた為、練習方法がわからなくて、先生に怒鳴られ、だからといって教えてもらえるわけでもなく、結構途方にくれたので、小さいうちは、ある程度練習方法を指示することにしています。


 明日は朝から、来週グレードを受ける子供達、2人。 正直生きた心地がしない1週間になりそうです・・・


Posted on 2010/06/18 Fri. 06:17 [edit]

category: 音楽

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18

イギリスの大学の試験 

今日も良いお天気でした。 ちょうど今週はまだお会いしていませんが、母の小学生の頃からのお友達が観光でいらしているので、良い天候に恵まれてよかった、とおもっているところです。


 イギリスは今が一番良い季節。 教えに行く途中も、バラが素敵なお宅がたくさん。 少し前までは、藤がきれいでしたが、今はとにかくバラ。 今年はリージェント・パークの中のバラを見に行けるかしら?思っています。

 

 良い天候になった、ということは、多くの大学で学期末試験が終わったところ。 今はちょうど、中学、高校の統一試験である、GCSEやA Levelの真っ只中。 私がこの試験を受けてから12年。 今でもあの緊張感を思い出します。 そして、先生方の不安な表情も。


 先日、お嬢様がオックスブリッジの1つに通っている日本人の方とおしゃべりしていて思い出しました。

イギリスの大学の試験。


 イギリスの大学、基本的に各大学での入試はありません。 もちろん、音大など、実技試験が伴い場合は各学校での試験があります。

 オックスブリッジでは面接があるものの、筆記は、A Levelの試験の結果で行ける大学が決まります。


 アメリカとイギリスは同じように思われますが、実際はかなり違うのです。

イギリスの場合、A Level自体がかなりレヴェルが高くて、私の頃は3教科、今は確か5教科を重点的に勉強します。


 大学に入ったら、一般教養でしたっけ?日本の大学の1年生のような授業はありません。 すぐに専門課程に入ります。


 もちろん途中でエッセイの提出はあるものの、大きな試験は学期末の筆記試験。 大抵の大学は、ひとつの試験が3時間。


 私の場合、音大だったので、大きな筆記試験は1年生の時の音楽史の試験のみ。 これも、3時間。 質問が書かれた紙はありましたが、解答用紙は、普通のノート。 穴埋めなどの問題は一切ありません。

 

 とにかく、文章を書きまくるのがイギリスの試験。 一夜漬けでは無理。 普段から色々なものを読んでいないと無理。 私は1年生の時、この試験が苦痛で苦痛で、仕方ありませんでした。

 一応、厚みが5センチほどある学校指定の本を全員読んでおくこと、とは言われますが、出題範囲はそれだけではありません。

 覚えているのは、3分ほどの音楽が流され、それについてわかることを書きなさい、というもの。

もちろん有名な曲なんてかからないし、本に載っていた曲もかからないし、それなのに、色々と見つけ出さなくてはいけない。 楽譜があればまだ良いけれど、それもなし。 とにかく耳だけがたより。

 でも、日本で小学生から高校生まで全く国語というものができなかった私には、イギリスのこの試験の方がやりやすかったのです。 国語の選択肢がある問題ほど苦手なものはありませんでしたからね。


ちなみに、日本で言う単位のようなものはあるのですが、多めに取ることはできません。 よって、一つでも教科を落とすことができないのです。

 私が通った大学は全て追試がありましたが(高校の時とは違って、追試にはひっかかっていませんが)、ケンブリッジでは追試がなくて、即退学だそう。 おそろしいです・・・


この文章をとにかく何枚もの紙に書く試験、点数をつける先生方が凄いな、と思わずにはいらせません。

 カーディフの音大では、外国人は英語のミスは減点対象にはなりませんでした。 しかも、先生にお願いしておくと、辞書の持込が許可されていました。 というよりも、辞書持込可でなくては、あの頃の私には厳しいものがありましたからね。 それで、辞書を使う分、試験時間も1時間よけいに下さる、という配慮。 でも、4時間の試験なんて、かなり辛い。

 とにかく追試でまた同じ思いをしたくないから、とりあえず書きまくりましたが。


 ロンドンで修士をやった時に面白かったのは、批評の授業。 日本よりも厳しく書かれる事が多いイギリスの批評です。 一つのコンサートに対する批評を色々な新聞から読み、色々と議論していく。 これ、凄くためになり、面白かった授業です。

 ○×で決まらないイギリスの教育。 ここにとても現れていたな、と思わずにはいらせません。


 学生の頃は、6月半ば、というと大抵の試験が終わって、ちょうど結果が出る頃。 一喜一憂していました。

学生でなくなって2年。 文献を読む量は学生時代とは変わらないけれど、ああいう試験とか、論文とかの緊張感がなくなって寂しい。 あの頃は早く終わって欲しい、と思っていましたが。


 暗記、というよりも考え方をまとめる試験に慣れていた私、ついに夏休み明けには大きなテストが待ち構えています。 これはイギリスらしくなく、選択肢による試験。 永住権を取る為にパスしなくてはいけない、イギリスに関することのテスト。 もうそろそろ勉強しなくてはいけないな、と思いつつ、やっていません。 暗記がことごとく苦手ですからね・・・ 暗譜は得意なのに。 

 

 ここまで来て、暗記のテストに悩まされるようになるなんて、思ってもいませんでした。 筆記の試験にしてほし・・・

Posted on 2010/06/17 Thu. 06:38 [edit]

category: イギリス事情

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17

来週は生徒の試験・・・ 

 雲ひとつ無い青空。 空の色で暑さ寒さを判断するイギリス、すっかり夏の装いで出かけましたが、結構空気は冷たくて、夜になったら、一気に気温が下がりました。 それでも、日焼け止めを塗るのを忘れたことを後悔するような太陽、とっても貴重です。 


 来週は生徒のグレード試験が2件。 一人は良いとしても、もう一人は、まだアルペジオを学び終わっていません。 指使いを覚える気がなくて、毎回違う指で弾いているのが原因。 どうして、2 124 12421 421 2というのが覚えられないのでしょう? 今回のグレードでは、黒鍵から始まるものは、変ロ長調以外は全て同じ指使いで3の指は使わない、と言っているのにそれが守れない。 それでできなくていらいらして、お母様から私のせいにされる。 


 とりあえず、土曜日のレッスンまでにはどうにかして、とは言ったものの、明日30分しか練習時間が無いようなので、多分無理でしょう・・・ これを10日間で両手で弾けないといけない。 とりあえず、どの調でどの音を弾くのか覚えるように言いましたが、これ、もう何週間も言い続けていますからね。 


 来週の週末まで落ち着きません。 自分で弾く方がよっぽど楽。 言いたい気持ちはわかりますけれど、練習では一度最後まで止まらないで弾けたのに、と言われてもね。 1度弾けただけでは、弾けたうちに入らない。 

 習い始めは、耳コピでも弾けるようになる。 ある程度になったら、それまでは耳コピで弾けていても、無理が出てくる。 お母様はまだ理解してくださらないけれど、本人はだいぶわかったようなので、それはそれで良かったかな、と思います。 とりあえず、受かってくれなくては困りますが・・・

 とてもではないけれど、聴音にまで手が回っていなくて、かなり不安です・・・

 

 この他から移ってきた子に手を焼いているので、私と最初から勉強している子達は、今までにも増して、私に厳しくスケール、アルペジオをやらされています。 でも、小さいうちは、広範囲のピアノを弾けるのが嬉しくて、私に教本をやるよ!と何度も言われるまで、スケールばかり弾いています。 これはこれで問題だけれど、でも、小さいうちにスケールとアルペジオを身につけるのは大切。 大学生の時に苦労したのは私自身ですから。 テクニックの試験で、エチュードはそれなりの点数をとっても、スケール、アルペジオは付け焼刃では無理でしたから。 子供達に教えるようになって、初めて指使いのルールを認識し、仕組みがわかりました。 情けないですけれど。 今だったら良い点が取れるのではないかしら? 

Posted on 2010/06/16 Wed. 06:20 [edit]

category: 音楽

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16

イングリッシュ・ナショナル・バレエ 60羽による、『白鳥の湖』 

ロイヤルバレエのロンドンでのシーズンは終わりましたが、私のバレエ鑑賞はまだ夏休みには入っていません。


 今夜は、私が通ったロイヤルカレッジの目の前にある、ロイヤル・アルバート・ホール(RAH)にて、イングリッシュ・ナショナル・バレエの『白鳥の湖』を観て来ました。

 ロンドンの夏の風物詩、『プロムス』を行う、RAHの普段立ち見になる部分が舞台になり、普段の舞台の部分をもう少し高くしてオーケストラが座ります。


写真は以下より。


http://www.ballet.co.uk/gallery/jr_enb_swan_lake_rah_0610


http://www.ballet.co.uk/gallery/dm-enb-swan-lake-rah-0610


 1997年、当時のイングリッシュ・ナショナル・バレエ(ENB)の芸術監督であった、デレック・ディーン(Derek Deane)が振付けたものです。

 RAHは円形劇場の為、360度、どこからでも観られるプロダクションになっています。 よって、舞台セットはほとんどありません。 


6月15日の主な配役


オデット/オディール: ポリーナ・セミオノワ (ベルリン国立バレエ、ゲスト出演)

王子: ワディム・ムンタギーロフ

家庭教師: マイケル・コールマン

ロットバルト: Tamas Solymosi


とにかく人数が多い。 通常の第1幕のパ・ド・トロワ、なんと4組、計12人。

第2幕の有名な4羽の白鳥は4羽の白鳥が2組。 大きな白鳥2羽は、4羽。 群舞の白鳥にいたっては、60羽。 

凄まじい数でした。 しかも、舞台が大きいので、とにかくダンサー達が舞台を走っている、というのが一番のイメージです。


ENBの舞台を観に行くのは非常に久しぶり。 1年以上観ていません。 今回は行ってみないと! と思ったわけです。 この日を選んだわけは、もちろん、ポリーナ。 そして、王子を踊ったワディム。 ワディムは確か今年度入団したばかり。 ロイヤルバレエスクール出身のロシア人。 この前ダンシング・タイムズに載っていました。

 ポリーナは日本ではよく踊っていますが、ロンドンではあまりこうしたゲストダンサーを観る機会がありません。

 他のダンサーでとりわけ観たい人もいませんでしたし。

 9日が初日だったのですが、そしてもちろんゲストのポリーナが踊る予定でしたが、ベルリン在住のものの、ロシア人のポリーナ、なんとヴィザがおりずに、イギリスに来ることはできず、何日か遅れてのロンドン入りです。

 イギリスのヴィザがどれだけ厳しいか、わかるでしょう。


 色々とあって、今年の2月以降は、『白鳥の湖』はDVDも観る気になれない、CDも聴けない、といった状態だったので、最初の序曲が流れて、第1幕の間、私は非常に複雑な思い。 全てがよみがえる。 指が動く。


 まあ、このバレエ団はそんなに知っている人もいないし、とにかくどんなプロダクションなのかを観よう、と思って行ったのですが、第1幕の最初、ワルツを踊っている10組の男女の中に、とっても素敵な踊りをする人を発見。 すかさずオペラグラスで覗いたら(私は一番から2列目で観ていたので)、なんとなんと!! 今年度入団した、元新国立劇場バレエで主役を踊っていたりもした、誠君。 といっても、私は彼のことを新国立で観た事も無く、観るのは17、18年振り。 彼が小学生の頃同じ教室でした。 なんだか嬉しくなります。


 衣裳はピーター・ファーマーがデザインしていますが、ロシア系の『白鳥の湖』。 ロイヤルバレエのアンソニー・ダウエル版がお気に入りの私にとって、とても新鮮。


 王妃が王子に『舞踏会で花嫁を選びなさい』と話す部分も非常に少ないマイム。 家庭教師役でマイケル・コールマンの姿を観られたのが嬉しい! 生で観るの、私は初めてです。

 

 『パ・ド・トロワ』(12人)の部分、通常版とほぼ同じ振付ですが、動きを変えてあります。 普段一人で踊るところを4人で踊りますから、それはそれは見ごたえがあるというか、ごちゃごちゃしているというか、よくわかりませんでした。

 ここで目をひいたのは、1つ目の女性ヴァリアシオンを踊った、クリスタル・コスタ。 彼女は以前『眠り』を観に行った時にフロリナ姫を踊っていて気に入ったダンサー。 元香港・バレエのプリンシパルですから、やはり、誠君もそうですが、主役を踊ったことがあるダンサーというのは、魅せ方を知っているのだろうな、と思わずにはいられませんでした。


 さて、第2幕、冒頭部分でドライアイスが出てきて、照明の影響もあり、本当に湖のよう。 オデットが王子に自分のことを説明する場面、マイムで『これは私のお母さんの流した涙でできた湖』というのではなくて、ロシア系の踊りで現すヴァージョンでした。

 表情もそれほど変わらず、踊りが全て。 オデットと王子のアダージョ、普段だったら要所要所で止まる部分、180度向きを変えながらなので、正直慌しい。 ダンサー達も大変でしょう。


 『4羽の白鳥』、振り自体は通常のイワノフ振付。 ただ、ずっと1方向を向いていないで、途中で2組が交差したり、とにかく場所移動が凄い。 よくあれで手が離れたり、誰かが飛んでしまったりしないな、と感心しながら観ていました。 昨年ロイヤルバレエスクールを卒業してENBに入団したしおりちゃんがこの4羽(8羽)の中で踊っていたので、彼女が昨年度、結構ロイヤルバレエに混ざって踊っていたのを観ていた私にとって懐かしかったです。


 ちなみに、60羽(4羽×2、大きい白鳥4羽を含む)の白鳥、もちろんENBだけではなくて、ENBのスクール、そしてこの公演の為にオーディションで選んだ人たちが含まれています。 一人一人の踊りはともかく、構成は素敵です。


 第3幕、説得力の無いヴァージョン。 私は、ロットバルトが各国の民族舞踊を従えてくるヴァージョンの方が意味がある、と思うので、このよくわからないヴァージョンはあまり好みではありません。

 グラン・パ・ド・ドゥでのワディムの踊り、素晴らしい! もちろんまだ若いし、経験も少ないのですが、とてもエレガントで、ジャンプも回転もきれい。 なんといっても、足先のきれいさ。 きっとこれは付け甲?と思うほどの甲の高さ。 友達に確認したら、あれは本物らしい。 凄い甲の高さ、きれいさ。 ロイヤルバレエのセルゲイ以上です。 ワディム、ENBに完全に染まらないで欲しい。 ロイヤルバレエスクールで身に着けたこと、今だからまだ残っているのです。 数年後、熟成させて、でも、あのエレガント、伸びのある踊りは変わらないで欲しいです。


 第4幕、音楽の使い方がロイヤルバレエとは違います。 オデットが戻ってきた時にも、『あの人は、他の女性と結婚すると誓ったの。 だから私は自殺するわ』 と言って周りが『自殺するなんて、そんなことを言わないで』となだめる部分はなく、オデットが『自殺するわ』というマイムをしても、回りの白鳥たちは知らん顔。 ロイヤルバレエばかり観ていると、どうしてもストーリー、一つ一つの意味を求めてしまうことに気がつきました。


 最後は、自殺してあの世でオデットと王子が結ばれるのではなくて、ハッピーな二人の愛によりロットバルトが死んで、二人が助かる、ハッピー・ヴァージョンでした。


 

 いくつかネガティブなことも書きましたが、全体的には行ってよかったです。 60羽の白鳥で構成する部分、非常に美しいです。 

 ただ、客席は非常にマナーが悪い。 上演中もおかしの袋のがさがさ音が絶えませんでした。 しかも、遅れてきた人をどんどん途中で入れるし。


 次のバレエ鑑賞は、7月のロイヤルバレエスクールかな。 しばらくお休みです。


 

Posted on 2010/06/15 Tue. 06:33 [edit]

category: バレエ

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15

バーミンガムへ 

 昨日は、ロンドンから北西へ特急列車で1時間半ほどのところにある、バーミンガムまで行ってきました。

バレエファンであれば、バーミンガム・ロイヤル・バレエをご存知だと思います。 


 家を早めに出たのに、バスの乗り継ぎが悪く、しかも渋滞。 途中からチューブに飛び乗って、チケットを受け取って、ユーストンの駅を走って一番はじのホームの列車に飛び乗りました。 ヴァージン・トレイン初めて乗りましたが、座席が広めのように感じました。


 日曜日の午後なのに、結構混んでいてびっくり。 1時38分発の列車は途中数駅に停車し、3時4分、予定よりも2分早く到着。 イギリスの列車は遅れるのが当たり前、という時代を知っているものにとって、時間通りに着くなって眼が出るほど驚きます。

 ちなみに、帰りは行きよりも2駅余計にとまりましたが、行きよりも30分余計にかかるスケジュールになっていました。 10時30分バーミンガム発の列車、ロンドンに夜中12時38分に着く予定でしたが、12時22分に着いたのでした。 これ、遅れることを見越していますね。 どれだけさばをよんでいるのだか。


 なんだか日本のターミナル駅を思い出すようなつくり(あんなにお店はありませんが)のバーミンガム・ニュー・ストリート駅でした。 ちなみに、マンチェスターとカーディフを行き来していた頃、私はいつも長距離バスを使用していたので、バスの乗り換えはいつもバーミンガムで行っていました。 とはいいつつも、バスステイションから出たことがないので、バーミンガムは全く知らない街です。


 バーミンガムの駅から本当は列車で20分、と聞いていたのですが、列車がお休みの為、振り替え輸送のバスに乗って30分ほどで、Wylde Greenというところに着きました。 駅のそばは住宅地ですが、素敵な家が並んでいました。

 

 駅から近い教会での演奏。 小さな教会なのに、ヤマハのC7が入っていました。 古いピアノだと思うのですが、メインテナンスが良いのか、とても状態が良いピアノ。 教会では滅多にこんなに状態が良い(日本のホールのピアノと比べたら状態が悪いです)ピアノには出会えません。

 

 1時間半ほどのリハーサルの後、教会では夜のサーヴィスが行われたので、私はコンサートを担当している方のお宅へ。 とっても素敵なお宅で、キッチンにはアーガーが! アーガーがあるお宅、ホストファミリーに続いて2件目。 アーガーというのは、説明が難しいですが、コンロの一種。 維持費がかかるので、滅多にみかけません。 私はお茶を頂いた後、ラウンジで本を読んでいたのですが、20畳近いラウンジはとても素敵なインテリアで、ベヒシュタインのグランドピアノに、子供達が習っている楽器がいくつもおいてありました。 そしてお庭は広くて、プール付き! プール(外)付きのお宅があることは知っていましたが、私が見るのは初めてです。 でも、この天候のイギリスで屋外プール、一体いつ使うのでしょうね???


 実は先日から再び痛みに襲われている私の右手小指。 昨年靭帯を損傷した部分です。 バラキレフの練習を始めたら駄目だったみたいです。

 コンサート、とても不安があったのですが、途中から、一昨日から痛み出してしまった歯が本番中に痛くなり、おまけに偏頭痛まで始まり、一番不安だったショパンの『幻想ポロネーズ』の最後の部分(右手小指を駆使するので)、指の痛みは感じずに済みました。


 コンサート自体は、好評でまた呼んでいただけるようで嬉しい。 プログラムがよかったそうです。


 コンサートの後は急いで駅へ。 振り替え輸送のバスを逃すと、ロンドンへ帰る列車にも遅れますから。


 自宅に帰ったのは午前1時過ぎ。 もちろん今日は完全に寝坊です。 

これで、よほどのことが無い限り、日本へ行く前のイギリスでのコンサートは全ておしまい。

 1月から、一体何回の本番があったのか? ありがたいことです。

日本へ行くまで、しっかり指の状態を把握しながら練習をしていきたいと思います。


Posted on 2010/06/13 Sun. 21:22 [edit]

category: 音楽

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13

素敵な男性とのランチ 

今日も寒いのだか、暖かいのだかよくわからない一日でした。 


 木曜日の話。 


 2週間前に学校へ行って修士の時に師事したゴードンとゆっくり話す為に、木曜日、学校の食堂が業者が代わったから、といってランチのお誘いを受けていました。

 

 この頃はカジュアルな格好で学校に来るゴードンですが、とにかく紳士的。 エレガントで、雰囲気がある先生。


 私の妹なんて2年前に卒業式でロンドンに来てくれてゴードンと顔をあわせたとき、固まっていました。 そして、「Dr.S、負けたね」という大胆発言。 口が裂けても先生には言えません。 

 ゴードンからももちろん多くを学びましたが、やはり私の師はDr.Sです。 これだけは譲れない。

 何しろ、Dr.Sの奥様(ピアノの先生)から、「あなたたちはお互いに最高の先生、生徒よね」と言われたほどですから。


 ランチを食べながら45分ほどお話をしましたが、食べ方もエレガント。 話し方もエレガント。 

 私、初めてゴードンと会ったのは、入試の時。 予選の試験官がゴードンでした。 全く知らない先生だったので、こんなにエレガントな先生がいるのだ!と驚いたものです。

 

WITH HOPE!!-100612 gordon
(ロイヤルカレッジのウェブサイトより拝借)


 私の恩師、Dr.Sはゴードンとたいして年は変わらないのですが、非常に対照的。 ゴードンを紳士とすると、Dr.Sは野獣。 


WITH HOPE!!-100612 Dr.S
(イリーナのウェブサイトから拝借)

 

 二人の写真、写真自体の質が違うので比べてはいけないとは思いますけれど。 実際はもっと雰囲気がある先生です。 これがDr.S。


 Dr.Sとは何度も一緒に食事をしています。 よく学校の食堂でランチが一緒になったし、サマーコースの時に同じテープルだったり、ご自宅で食事をご馳走になったりしましたから。


 Dr.Sとの食事で一番印象的に残っているのは、いつだったか、カーディフ時代に、先生がロンドンに帰る翌日にロンドンの某音大を受けることになっていた私は、そのまま先生に車に乗せていただいて先生のところに泊まって翌日、試験を受けました。

 夜遅くに先生の教えが終わってロンドンに向かう前、先生が学校近くでケバブを買ってくださり学校の食堂で一緒に食べていました。 その時、途中で口を拭きたくなった先生、何のためらいも無く、ケバブを入れてあったビニール袋(日本のスーパーの袋よりもずっと質が悪い)で口を拭きました。 呆気に取られた私は、食堂においてあるティッシュを取ってきて先生に渡したら、悪いことをして見つかった時の子供のような顔。 


 この二人は実際にお互いに会ったことは無いのですが、お互いに名前は知っています。 やけにDr.Sはゴードンのことを敵のように思っているので、反応が面白い (あれだけお世話になったのに、こんなことを言うなんて酷い生徒)。 いつか二人を会わせてみたいです。 

 

 何しろ、私がロイヤルカレッジに入学して、2ヶ月しないで最初に習った先生が嫌になってDr.Sに相談をし、結局ゴードンに移ることになって最初のレッスンが終わった後にDr.Sが私に聞いたのは、「次の先生はどうだったか?」ではなくて、「ゴードンは何歳なんだ?」です。 ゴードンの方が実際はちょっと上なのですが、実際の年齢を知らなかった私は、「同じくらいかな。 でも、先生(Dr.S)の方がちょっと若く見えるよ」と無難な答えをしたものです。

 考えてみれば、ロイヤルカレッジに受かって、師事したい先生の希望を提出する時、Dr.Sは女の先生ばかりを勧めていましたけれど。


 

 話を戻して、ゴードンに色々と卒業してからのことを報告したり、私が2月に駄目だったオーディションについて話し合ったり。 

 Dr.Sとの関係が濃すぎた私には、最初こそはゴードンとの勉強、『どこかのおじさんに習っている』という状態から抜けませんでしたが、徐々に慣れ、今ではゴードンに師事してよかったな、と思っています。 Dr.Sは全くそう思っていませんけれど。


 誤解なきように。 私はただの先生と生徒の関係ですから。 

でも、食堂にいた日本人の女の子達「かっこいい」と言っていましたけれど。 とにかくゴードンは学校で目立つ存在ですので。

Posted on 2010/06/12 Sat. 06:04 [edit]

category: 日常

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12

ロイヤルバレエ、トリプル・ビル、ロンドンシーズン最後の公演 

昼間寒くてコートを持って出かけたら、夕方から暑くなりました。 夜にはまた寒くなりましたが。


 昨年10月に始まったロイヤルバレエの今シーズンも、8ヶ月のロンドンでのシーズンを終えました。 彼らはすぐに日本へ向かい、19日から日本公演、その後バルセロナでの『眠れる森の美女』の公演を行い、ホリデーになります。

 

 昨夜の10日は夜7時過ぎにトラファルガー・スクエアを通ったのですが、生憎の天候でスクエアの階段は結構いっぱいだったものの、あとはそれほど人がいませんでした。 


 次のシーズンが始まるのが9月30日。 3ヵ月半ロイヤルバレエを観られません。


 トリプル・ビル


 『クローマ』

 ウェイン・マグレガー振付


 マーラ・ガレアッツィ、エドワード・ワトソン、セーラ・ラム、フェデリコ・ボネッリ、リカルド・セルヴェラ、タマーラ・ロホ、スティーブン・マックレー、ラウラ・モレーラ、エリックアンダーウッド、ルドヴィック・オンディヴィエーラ、ジョナサン・ワトキンズ


 私が行かなかった2日の公演から、ずっと疲労骨折のため降板していたフェデリコが復帰しました。 といっても、元々彼の為に振付けられたこの役、セーラとのパ・ド・ドゥだけフェデリコが踊り、後半はリカルドが踊る、というダブル・キャスト。

 こうして復帰してくれると嬉しいです。 来シーズンは『オネーギン』でオネーギンデビューをなさるので、楽しみにしています。 


 『カルメン』以降、シンデレラ、このトリプルビルの5月22日の初日に降板した、タマーラが10日の公演から復帰。 怪我(というかアクシデント)の内容から考えるとあまりにも早い復帰にとても驚きました。 多分今回は無理だと思っていので。 ただ、5月半ばに比べかなり重量感が増し・・・


  スティーブンの観ていて気持ちが良い踊りに、ますます磨きがかかったな、と思ってみていました。


 やっと1年ぶりに舞台復帰か?と楽しみにしていたローレン・カスバートソンは当初の発表にキャスティングされていたし、プログラムにも写真が入っていたのですが、結局は踊らなくて残念でした。

 代わりに、というか当初セカンド・キャストに予定されていたラウラがファースト・キャストで踊りましたが、彼女は5月22日の初日よりもずっとマグレガーのスタイルをこの最後の2回の公演でみせてくれたと思います。


 私がこの作品を初めて観たのは2008年。 あの時には慣れなかったこの作品、今回大好きになりました。 音楽もかなりわかるようになったし、こういう作品のよさが段々わかってきたようです。 やはり、何度も観ることが大切な気がしました。



『トリスト』

 クリストファー・ウィールドン振付


メリッサ・ハミルトン、エリック・アンダーウッド


アイオーナ・ルーツ、蔵健太

ナタリー・ハリッソン、ヨハネス・ステパネク

クリスティン・マクナリー、ベネット・ガートサイド

サマンサ・レイン、リカルド・セルヴェラ


 とても好きになった『クローマ』とは対照的に、別に振付が嫌なわけではないのに、私にそれほどの印象を残さないのがこの『トリスト』。 

 一つには、やはり、真ん中のパ・ド・ドゥの印象が弱すぎる。 振付、いくつかのポーズは印象的です。 

もちろん、入団3年目のメリッサは彼女の身体能力を生かし、3年目としては頑張っているのだと思います。 でも、オーラの無さと、客席に伝えることがまだできていない、ということで、他の作品ではそのような部分も他で補えていたとしても、この作品では多分こういうことが必要なのでは?と思ってしまいます。

 この作品を初演したダーシー・バッセル、彼女とジョナサン・コープのパ・ド・ドゥ部分だけ観る機会があった私は余計に思ってしまうのかもしれません。 実際の初演を観ている常連さんたちは、口々に、ダーシーとジョニーだったから、とおっしゃっていました。


 ただこの作品は、ソロイストカップル、群舞が印象的な部分がたくさんあります。 そちらは観ていて飽きませんでした。 特に、最後のプリンシパル・カップル以外の20人が同時に踊り、照明がかわっていき、ダンサーの姿がシルエットになって行く部分、とても好きです。


 この曲はバレエのために書かれたわけではないのに、あたかもバレエの振付を知っていてかかれたかのように思えてなりません。

 私はきっとこの曲をバレエを知らずにただコンサートで聴いたらまったくつかみ所がない、と感じたと思います。


 ロイヤルバレエの音楽監督のバリー・ワーズワース氏は、ことあるごとに、既存する音楽に振付をするとほとんどあうけれど、やはり無理がある部分もあるから、振付家と作曲家が話し合って、新しい音楽を作曲してもらうことが大切、というようなことをおっしゃっています。 もちろんそれもあるとは思いますが、私の個人的な考えとしては、振付家が望んでいるような音楽に出会い、音楽を理解する力がある場合、既存の曲でも十分に素晴らしい振付ができると思います。

 もっといえば、多少の障害があるからこそ、面白いものが生まれる。 知っている音楽をバックにバレエを観た時、私は自分の感情の引き出しが増えてくるような気がします。 

 ただ、現在はやはりクラシック音楽を理解している振付家は減ってきてはいると思います。



 『シンフォニー・イン・C』

 ジョージ・バランシン振付


 第1楽章: セーラ・ラム、スティーブン・マックレー

          小林ひかる、ベネット・ガートサイド

          サマンサ・レイン、ヴァレリー・フリストフ

 第2楽章: マリアネラ・ヌニェス、ルパート・ペネファーザー

          メリッサ・ハミルトン、トーマス・ホワイトヘッド

          オリヴィア・コウリー、ジョナサン・ワトキンズ

 第3楽章: ユフィ・チョイ、セルゲイ・ポルーニン 

          高田茜、ブライアン・マロニー

          エリザベス・ハロッド、蔵健太

 第4楽章: タマーラ・ロホ、エドワード・ワトソン

          アイオーナ・ルーツ、ヨハネス・ステパネク

          べサニー・キーティング、アーネスト・マイズナー


 毎回、この作品の幕があくと、周りからため息のような感嘆のような声が聴こえます。 

特にレオタード系の作品が2つ続いた後ですからね。


 第1楽章は、当初はキャスティングされていなかったスティーブンが、非常にぴったりです。

 ジャンプの高さ、軽さ、個人的にはセカンド・キャストで踊った第3楽章よりも、この第1楽章の方がスティーブンにあっているような気がします。 もちろん、第3楽章も素晴らしかったですが。

 ただ、セーラを相手にすると、少々背が足りない。 こればかりはどうにもできませんからね。


 ひかるさんがバランシンが得意だな、と思わせられます。 元々日本人離れしたスタイルの方ですし、結構きっちりと踊るダンサー。 だからこそ、こういうもので得をするのだと思います。


 第2楽章は、何度観ても飽きません。 とにかく、元気溌剌!といったもの以外にもキャスティングされることが多くなったマリアネラ、彼女の叙情的なアダージョは観るものを引き寄せます。 

 ちょっとした表情、真ん中に立って、他のダンサーが踊っている間、彼女達に見せる表情。 作ったものではなく、これが彼女の内面なのでしょう。 様々なインタビューで非常にユニークな、というかストレートに自分を出している彼女は、舞台とインタビューに差が無い人です。

 ただ、彼女のオーラがありすぎて、最後のフィナーレ、4人のプリンシパルの女性が左から第1楽章、第2楽章、と並んで一緒に踊る部分、隣のセーラをつぶしてしまいます。 良いのだか、悪いのだか・・・・


 群舞では、ロマニー・パジャックのラインの美しさが目を惹きます。 彼女はなかなかソロには抜擢されませんが、群舞の中で上半身のラインのきれいさ、ちょっとした腕の動きでも、最後まで丁寧に踊る、という点で私は好きなダンサーです。 


 第3楽章は、とにかく、セルゲイのジャンプの高さに眼を奪われます。 下手と上手から、プリンシパル・カップルが対称的にグランジュッテ(脚を空中で前後に180度広げる)をしながら出てきますが、その最初のグランジュッテの高さ。 空中に浮いてから更にそこから高くなる。 思わず呆気に取られて笑う人が多いです。

 もちろん、ジャンプの高さはセルゲイまではいかないユフィ、彼女のチャーミングさがいきているのが、この踊り。

 二人ともエレガントなダンサーですから、一緒に踊っていてあいます。 先日の『シンデレラ』でも共演していますし。


 第4楽章は、エドの滅多に観られないクラシックの踊りが新鮮。 タマーラはあまりの音楽の速さ(特に10日はコンサート用テンポで演奏していましたから)に10日はあの得意にしている回転でさえ怪しかったのですが、今夜は持ち直しました。

 

 とにかく、豪華でバレエの王道、という感じで何度観ても飽きませんでした。


 

 ダンサー達はすぐに日本へ出発。 オペラハウスへは7月に何度か行きますが、ロイヤルバレエの今シーズンは私は観収め。 来シーズンは9月30日に『オネーギン』で幕を開けます。 その前に再びチケット取りの徹夜が待っていますが・・・ 私が日本へ行く前に来シーズン、ピリオド1のチケットの一般発売がはじまることだけが救いです。


 とにかく、ダンサーの方々、ありがとうございました!!

 実は、生徒のグレード試験のことで今日の午後、色々とあって、どこに怒りをぶつけたらよいのかわかりませんでしたが、バレエを観て、全て消えました。 私にとって、ドラッグであり、精神鎮痛剤でもあるロイヤルバレエ、これから3ヵ月半、寂しいです。 でも、怪我がとっても多くなっている今、ダンサー達は休養が必要ですから。 


Posted on 2010/06/11 Fri. 06:12 [edit]

category: バレエ

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11

ロイヤルバレエ、昇格、退団、入団情報 

書きたいことが色々とありますが、ひとまず、ロイヤルバレエの昇格の発表が出ました。

例年はこの時期にはうわさがあがっているだけなので、こうした発表がツアーへ行く前にあるのはとても早いです。


 セルゲイ・ポルーニン: プリンシパル

 ヨハネス・ステパネク: ファースト・ソロイスト

 メリッサ・ハミルトン: ソロイスト

 クレア・カルヴェート: ファースト・アーティスト

 高田茜: ファースト・アーティスト

 エリーコ・モンテス: ファースト・アーティスト

 フェルナンド・モンターニョ: ファースト・アーティスト


 予想通りの人がほとんどですが、絶対にあがる、と思っていた人が二人上がりませんでした。 特に一人はかなり驚きです。

 昇格した方々、おめでとうございます。


 退団は

 吉田都 (プリンシパル・ゲスト・アーティスト) 

スラーヴァ・サモドゥーロフ (プリンシパル、既に退団)

 佐々木陽平 (ファースト・ソロイスト、1月に退団)

 ジェマ・サイクス (ソロイスト、既に退団)

 シンディー・ジョーダン (ファースト・アーティスト、1月に退団)

 アーネスト・マイズナー (ファースト・アーティスト、この夏で退団、オランダ国立バレエへ)

 リチャード・ラムジー (ファースト・アーティスト、昨年10月ごろ退団)

 サンダー・パーリッシュ (アーティスト、1月に退団、キーロフへ)


 新しく入るのは、


プリンシパルとして、デンマークロイヤルバレエより、Nehemiah Kish

ファースト・ソロイストとして、ライプツィヒ・バレエより、 Itziar Mendizabal

アーティストとして

ロイヤルバレエスクールより、ヤスミン・ナグディ(既に入団)、サンダー・ブロンマート、ジェームス・バッチャー

ノルウェー・バレエより(ロイヤルバレエスクール出身)、ヴァレンティーノ・Zuchetti

ヨハネスブルグより、カミーレ・ブラッチャー

スクール・オブ・アメリカン・バレエより、ベアトリス・スティックス・ブルーネル


 現在ローザンヌの研修生としてロイヤルバレエにいる二人の日本人はロイヤルバレエには入団ができませんでした。



 明日でロイヤルバレエのロンドンシーズンは終わります。 すぐに彼らは日本へ出発。 来週の土曜日から日本公演が始まりますからね。


Posted on 2010/06/10 Thu. 06:10 [edit]

category: バレエ

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明日(10日)はロンドンで無料でバレエ 

 ロンドン在住の方、明日(10日)、夜7時半からトラファルガースクエアにて、ビッグスクリーンでロイヤルバレエを鑑賞できます! 開演は7時半ですが、7時から、となっていると言うことは、7時から何か映像が流れるのでしょうか? トラファルガースクエアはオペラハウスから近いから、ちょっと寄ってみようと思っています。

 

 毎年夏に、オペラ、バレエを多くの方に観てもらおうと無料で観られるようにしている企画です。

 ロイヤルオペラハウスからの生中継です。

 例年ですと、イギリスの大都市で観られるのですが、今回は、マイナーなバレエだからでしょうか。 観られる場所が少ないです。


 内容は、

 『クローマ』 ウェイン・マグレガー振付

 『トリスト』 クリストファー・ウィールドン振付 ジェームズ・マクミラン作曲

 『シンフォニー・イン・C』 ジョージ・バランシン振付 ビゼー作曲


 クローマが23分、トリストが25分くらい? そしてシンフォニー・イン・Cが40分くらい。 所要時間が書いてあるプログラムをただいま紛失中(多分、楽譜の間にあるかと)。 確か休憩は30分ずつ。 ビッグ・スクリーンだと休憩中も何かインタビューだか、説明だかが入ったはずです。


 お時間のある方是非。 ちなみに、『クローマ』、『トリスト』はバレエを観たことがない方が予想しているバレエとは違うと思います。 でも、これもバレエなのです。


 私はオペラハウスへ観に行きますが。 


 雨が降らないとよいですね・・・

Posted on 2010/06/09 Wed. 06:55 [edit]

category: バレエ

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09

先っぽだけ良い私 

今日もまた、午後は雨で、夜は晴天。 教えに行く時にちょっと寒いかな?と思う格好でも、教えが終わって帰る頃には暑いな、と思う感じ。 こんなこと、今まではなかったのではないでしょうか?

 

 私、世間一般からは遅すぎるスタートだったのに、どうにかここまでピアノをやってこられたのは、手の指のおかげ(きっとDr.Sは私の肩の強さもあげるでしょうけれど)。 

 女性として、見た目はとっても悪い指。 その昔、とっても細かった頃から指だけは太かった私の手。

ピアニストって、長くて細い指が良い、と思っている方が多いでしょうか? 私がロシアの教育を受けたこともあるのかもしれませんが、細いよりも、太い指の方がよいのです。 


 それでも、母が私が生まれてすぐに手を見て、なんて指の爪の形がきれいな子なのだろう、と思ったらしい指ですが、ピアノを真剣に練習するようになって、みるみるうちに指先がつぶれていき、昔よりも指が短くなった私の手。

 でも、生まれ持った骨格で、11年前のとってもピアノが下手な時から音だけはきれいでした。 初心者の教材に戻って、音作りをする音大4年生が何人もいたのに、私はそこを飛ばすことができました。 まあ、決して当時は、今もだと思いますが、指周りがよい指ではありませんからね。 

 もちろん、Dr.Sとの修行で、音色作りはしています。 でも、大抵どんなピアノでもそれなりの音を作れるのはこの指のおかげ。

 でも、決して指輪が似合うような素敵な指ではありません。 だから、ファッションリングの一つも持っていません。 ピアノを弾くには良いけれど、普通には良くありません。


 しかも、指が短いので(身長の割には手が小さくて驚かれます)、手の大きいDr.Sに以前、「どうしてこんなのも届かないのだ! セインスベリー(イギリス大手のスーパーマーケット)に行って、指のエクステンションを買ってきなさい」と言われたことがあります。 もちろん、指のエクステンションなんて売っていません・・・



 今はだいぶ変わってしまったけれど、昔はかなり出来がよいバレエのお教室で下手ながらに高校3年生までバレエを続けられたのは、足のおかげ。 脚といっても、足首から先。 土踏まずが高くて、甲が高かった私は足がとても強くて、トウシューズもすぐ立てるようになったし。 だからこそあれだけ続けられたのですが。

 

 オペラハウスの休憩時間にいつもおしゃべりをしているバレエ留学生たちとの、このところの話題は脚の甲。

バレエで特にトウシューズで立った時には、甲が高い方がきれいに見えるのです。 

 甲がとっても高い、と思っていたあのダンサーは実はそうでないことがわかったり、私達、変なところを観すぎ。


 それで、ついこの前サンダルを履いていた私の足先を、19歳の男の子に甲が高い、と言われたのでした。 さすがダンサー、見る所が違います。

 まあ、私がバレエで良かった部分なんて、これくらいしかありませんからね。 でも、この脚の強さのおかげで、発表会ではいつもアレグロ、しかも、トウシューズがすぐにつぶれてしまうような踊りばかり。 そうでなくても、トウシューズがすぐ駄目になっていたのに。 とにかく、ソールの硬いトウシューズを探していましたから。 

  それ以外の部分の脚は、小学生の間に身長が160cmを超え、中学に入ってからは3㎝くらいしか伸びなかった私は、どんどん横に肉がつくばかりでしたからね・・・


 バレエをするには甲が高いのがよいけれど、普通にしているには甲が無い方がきれいですよね。


 

 先日、カーディフ時代からの日本人の友達とロンドンの真ん中、オックスフォード・サーカスで待ち合わせをしました。 適当な私達は、待ち合わせ場所を、オックスフォード・サーカスにしたのですが、まあここは人も多いし、範囲も広い。

 案の定すんなりと会えなかったのですが、友達(女)が、「髪のきれいな人がいるな、と思ってみていたらみゆきだったよ」と、発言をして、いました・・・


 このところ、ロンドン在住の日本人美容師さん数人にカットしていただきましたが、毎度、髪のきれいさだけは驚かれます。 が、私は適当な人間なので、髪の手入れなんて全然していません。 本当に30代独身女性としては恥ずかしいほど。

  唯一こだわっているのは、なるべくブラシを使わずに、つげの櫛を使っていること。 それだけ。 私からしてみると、白髪も増えたし、在英期間が長くなれば長くなるほど水の影響で髪も痛みます。

 ただ、この年齢の女性としては、今まで一度も髪を染めたことも、パーマをかけたこともありません。 だから、他の方から比べれば痛みが少ないのでしょう。 

 

 よく勘違いされますが、私がパーマをかけたり、染めないのは真面目だからではありません。 どうしてそう思うのでしょう?

 パーマはかけたいのですが、この大きな顔が更に大きく見えると思うし、手入れが面倒だし、継続してかけるのが面倒。 そして、やはり痛みが気になる。 

 染めるのは、茶髪が似合うとは思えないから。 この国にいると、よく、黒髪を羨ましがられるから、これはこれで良いな、と思うし。 まあ、もう一つの理由は、機会があれば、もう一度日本髪を結いたいから。 一度パーマをかけたり、染めた髪ではきれいに結えません。 


 

 というわけで、このところ立て続けに身体の先っぽだけほめられることがありました。 他がよければよいのですけれど。 先っぽだけ、というのはね・・・

 ピアノも、表面はよいけれど、中身が、なんていわれることがないようにしないと。

Posted on 2010/06/09 Wed. 05:44 [edit]

category: 日常

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09

憂鬱な教え 

急に雨が降ってきたりしたわりには、夜は晴天。


 先週ずっと続いていた偏頭痛がやっと治まりました。 天候の影響、と思っていたのですが、それだけではなかったようで。

 一番の理由は多分教え。 現地のお母様で一人凄い方がいらっしゃるので。 とうてい5分では終わらない量になってきているのに、

「うちの子は毎日5分も練習しているのに、どうして前回はグレードの点数が悪いのよ」と言われました。 相変わらず、自分の子供を過大評価しすぎる親がいることに驚きを越えます。


 積み重ねができてきていないから、段々内容が難しくなってきたら前のようにはいかない、ということも理解していただけないようで。 


 先週のレッスンで今回(7月頭までのいつか)グレードを受ける姉、曲が仕上がっていなくて、お母様から怒鳴られました。 怒鳴りたいのは私です。 大体、今回グレードを受けることにした時、とにかく譜読みができないのだからお母様から耳で覚えさせるようにいわれ、今回だけ、という条件でしぶしぶこれを引き受け、予定表を作って、本人の目の前でどの週にどこまではできていけなくてはいけない、というのを書きいれていました。

 まともに進めば今週でできあがり。 でも、学校のテストなんかで全く練習していない週があったりして、滞っていますからね。 明日はこの姉妹の教え。 胃が痛いです・・・

Posted on 2010/06/08 Tue. 05:58 [edit]

category: 音楽

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08

解凍 

昨日はノースリーブで歩いていたのに、今日は長袖。 気候が不安定なので、日本からロンドン(イギリス)に観光にいらっしゃる方は暑さにも、寒さにも対応できる格好が必要です。 円高の今、日本人観光客がとにかく多いですからね。


 劇場通いが2日間続くと、今日のように夜の予定がない日は、凄く人生を損しているような気になってきます。

夜出歩いていた分、やらなくてはいけないことは溜まっているわけですが。


 先週のコンサートで久々に取り上げたのはショパンのノクターン 第8番 変ニ長調。 有名なのは第2番のノクターンですが、この第8番のノクターンはイギリスではとても人気があります。

 昨年の日本で『ワルツとノクターン』というコンサートを行ったことからもわかると思いますが、私は、ノクターンを弾くのが大好き。 ショパンに限らずです。 

 

 このところ、ずっと後期の作品62-1のノクターンを本番で弾くことが多かったのですが、久々の第8番、本番前、リハーサルをしながら様々なことが思い出されました。

 これを初めて練習し始めたのは、2003年の今頃。 ちょうど大学学部の卒業リサイタル試験が終わって、気休めに始めたものです。

 2ヵ月後、8月のコンクールでベートーヴェンのソナタ、このノクターンをセミファイナルで弾きました。 試験でとてもよい評価がついていたベートーヴェンはぼろぼろの演奏をし、この時初めて人前で弾いたノクターンは今までできなかったことが初めてできた演奏。

 あの時、もちろんファイナルには進めなかったけれど、Dr.Sの笑顔は忘れません。 先生がずっと待っていたことが初めてできた瞬間でしたから。

 

 あれ以来、このノクターンは何度本番で弾いたでしょう? 失敗も、良かったものも、いくつかはとても印象に残っているのです。 そしていくつかのレッスン、マスタークラスも。


 それと同じように、解凍作業を始めたバラキレフのピアノソナタ、ゴードンの怖い空気ばかりが思い出されます。

怖い空気、とは言い過ぎかもしれませんが、この曲は途中で手に負えなくなって、毎回のレッスンが大変でしたからね。 


 ちょうど10年前の今頃、マンチェスターの音大でもがき苦しみ、カーディフに移ってDr.Sに師事することを決め、マンチェスターの音大のピアノ科主任と3時間にわたる話し合い(怒鳴りあい?)をした頃。

 あの頃の私、まさか10年後にこうやってピアノを弾けるようになるなんて、もちろん希望としてはあったけれど、予想できていませんでした。

 10年前の9月、Dr.Sが指を1本1本持って打鍵方法から教えていましたからね。 


 そろそろDr.Sのところへ行こうかな。 連絡しなくては。

Posted on 2010/06/07 Mon. 06:11 [edit]

category: 音楽

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07

Kabuki in London 

 来月の日本行きを前に、劇場通いが続きます。 日本に行くとなかなか行けませんからね。


 今日は金曜日に初日をあけた、サドラーズ・ウェルズ劇場での松竹大歌舞伎。 16日まで続きます。

 詳しくは、http://www.shochiku.co.jp/kabuki_london2010/outline/index.html


 今回の演目は『義経千本桜』。

 

 佐藤忠信: 市川海老蔵

 源義経: 大谷友右衛門

 静御前: 中村芝雀 他


 なかなか機会がありませんからね。 歌舞伎を観るのは高校生の時の歌舞伎教室以来です。

 

 昨日チケットをとったのですが、ボックスオフィスの方が、一番安い席で花道が観える席を勧めてくださいました。 

 チケットにはイヤホンガイドも含まれていて(英語のみ)もちろん日本語の歌舞伎の言い回しが理解できる自信が無い私は、恥ずかしながらイヤホンガイドを借りました。 借りて正解でした。


 近くにいたイギリス人らしき男性、かなりの歌舞伎通のようで、掛け声が絶妙のタイミング。 しっかり、『成田屋!』だの、『高島屋!』だの、屋号を把握し、それプラス、『十一代目!』 だの、『七代目!』だのとおっしゃっていました。


 会場には多くの日本人。 ロイヤルオペラハウスでよく見かけるイギリス人ご夫婦もいたりしました。 ロイヤルバレエのダンサーも一人お見かけしましたし。

 6月号の『Dancing Times』というバレエを中心としたダンス雑誌に、海老蔵の記事が載っていました。


 特に予習もせずに、観に行きました。 イヤホンガイドのおかげもあったと思いますが、非常におもしろかった! 言われていたように、花道もその出入り口もしっかりと観える場所。 これ、舞台の正面の上の方では見えないはずです。 花道に立ったら気持ちが良いでしょうね。 

 特に、最後の『川連法眼館の場』での海老蔵扮する忠信/狐の源九郎のすばやい動きと、仕掛け舞台。 観ていて飽きませんでした。


 海老蔵もそうですが、私は芝雀を観たかった為、嬉しい。 立ち居振る舞いが非常にきれい。

 海老蔵よりも義経を演じた友右衛門の方が私には声は好み。 


 今でこそこうして、ピアノだ、バレエだ、日本よりもイギリスが好き、なんて言っていますが、元々は日本伝統文化が大好きです。 

 中学生の時にバレエの衣装デザイナーになりたい、と思う前は、歌舞伎、日本舞踊の床山になりたい、と思っていました。 

 バレエよりも日本舞踊との出会いの方が早かったし、音楽に進むのであれば、ピアノではなくて、お琴をやりたかったし。 まあ、芸大の邦楽はお琴で入るのにも副科で三味線ができなくてはいけなくて、三味線に興味が無いから、呆気なく諦めましたが。 

 だから、あの清元の独特の歌いまわしを久々に聴いて、とっても心地よかったです。 西洋音楽には無い音程。 子供の頃にわけがわからなくても、身体に自然に入ってきていた音、というのは数年のブランクがあっても心地よいのだな、と改めて思いました。

 

 中間の、『吉野山』の踊りの部分、私は歌舞伎教室以外で歌舞伎を観るのは初めてですが、この部分、日本舞踊の発表会か何かで観ているはず。 見覚えがありました。

 日舞は幼稚園~小学校6年生の途中までしか習っていませんが、それでも、踊りの部分を観ていると、いくつか次は足を大きく踏むな、とか、顔を横、正面、斜めと動かすな、とか読めてくる部分がありました。

 バレエとは全く違う踊り。 でも、日舞も好きです。

 

 踊りももちろんのこと、後見さんの動きを観るのがすきなのは子供の頃から変わらない、ということがわかりました。 しかも、斜め上から観ていたので、後見、そして黒子の動きが正面からでは見えないようなところまで見えてしまうのです。

 舞台上での着物の引き抜きはありませんでしたが、それでも、海老蔵が真っ赤な着物で踊った後、肩を抜いていた着物を元に戻す時に、衿だけは赤の衿から糸を抜いて外して、下に水色の衿がついている、という仕掛け。 こういうのって観ていて全く飽きません。 

 それにしても、日本の着物の色は美しい。 赤にしても、藤色にしても、西洋には無い色。


 歌舞伎に関しては、私もかなりの素人。 でも、結構楽しめたのですが、同じくらいの年齢の日本人の女性は何人も、わけがわからない、難しい、と言っているのを聞きました。 やっぱり難しいのでしょうか? この演目はかなりストレートだと思ったのですが。

 

 とにかく楽しくて、もう一度観に行きたいです。 一番高い席で8000円ほど。 一番安い席で私は20%オフで買っているので、1400円位? 日本で観るのと変わらないか、安いくらいでしょうか? サドラーズ・ウェルズ劇場で劇場が主催している公演だからこの値段でできるのです。 日本では海外の団体の公演で劇場主催、ということは滅多にないから全ての値段がつりあがるのでしょうね。

 どうにか予定を調整しようかな。 教えが時間通りに終わったら、いけるかな、なんてことばかり考えています。

 

Posted on 2010/06/06 Sun. 04:32 [edit]

category: エンターテイメント

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06

ロイヤルバレエ 『シンデレラ』 セーラ&ルパート 最終日 

 蒸している一日でした。 おかげで偏頭痛。 薬を飲むタイミングが悪かったのか、一度治まったのに、数時間後再び。 今週はずっと偏頭痛が続いているようです・・・


 さて、来週金曜日でロンドンでのシーズンを終えるロイヤルバレエ、今日はマチネで4月から続いていた『シンデレラ』の最後の公演。 ロンドンでの全幕の最後です。


 シンデレラ: セーラ・ラム

 王子: ルパート・ペネファーザー

 アグリー・シスターズ: ギャリー・エイヴィス、フィリップ・モスレー

 フェアリー・ゴッドマザー: タラ・ブリジット・バヴナーニ

 春の精: エリザベス・ハロッド (騎士: リカルド・セルヴェラ)

 夏の精: ユフィ・チョイ (騎士: 蔵健太)

 秋の精: 高田茜 (騎士: ベネット・ガートサイド)

 冬の精: 小林ひかる (騎士: セルゲイ・ポルーニン)

 道化師: フェルナンド・モンターニョ


 本当は王子をイヴァン・プトロフが踊る予定でしたが、ルパートに変更。

 この公演、イヴァン目当てで買ってあったので少々がっかりでしたが、ギャリーのアグリーシスターを楽しみにしていました。


 私は基本的にセーラのコンテ系の踊りは好きですが、クラシックは苦手。 容姿で彼女はこのような役は得をしています。


 ルパートは、第2幕のシンデレラが舞踏会に着いて階段を下りてくる場面、シンデレラの手をとって、口をあけてシンデレラを見ていました。 この場面、本当に各王子が違った表情を見せてくれたものです。

 だいぶ、ルパートの表情が増えてきたので、来年度、どうなるのか楽しみになってきました。 このところ、踊りも安定していますし。


 第1幕、正直、アグリーシスターズが舞台を食ってしまっていました。

 あのロイヤルバレエで群を抜いて男前なギャリーが女性の役。 非常に似合っていました。

 相変わらず、とにかく演技が細かい。

 

 特に第1幕のダンシング・マスターがアグリー・シスターズにダンスを教える場面、今まで観たのは、全てホセ・マーティンがダンシング・マスターをやっていたのですが、今回は、ブライアン・マローニー。 だから、皆演技が細かくて、非常におもしろい。 それにしても、ブライアン、あの鬘が非常に似合いすぎていました。

 

 フェアリー・ゴッドマザー、四季の精、皆さんお疲れ? エリザベスの春の精が見ごたえがありました。


 第2幕、背が高くてハンサムな求婚者と、背が低くてちょっとアグリーな求婚者が出てきます。 いつも、この背が高い方をギャリーがやっていたのですが、今回はトーマス。 トーマスも決して小さい人ではありませんが、ギャリーの背がとても高いので、少々ちぐはぐ。

 

 4月に初めてこのヴァージョンを観た時には衣裳の安っぽさ、アシュトンにしてはストーリー性が薄いことに疑問を持ちましたが、何度も観るうちに衣装については慣れてきたし、それ以外はアシュトンのユーモアに段々と惹かれていきました。


 ロイヤルバレエの全幕物はこれで9月30日までお預けです。

 残すところ2公演。 寂しいです。

 

  5月後半のシンデレラから指揮者がかわって、バリーが振っていますが、テンポが速い。 前回観た時にはオーケストラが破壊。 今回はどうにかなっていました。

Posted on 2010/06/05 Sat. 06:07 [edit]

category: バレエ

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05

ロイヤルバレエ、 New Works 

昨夜は1週間ぶりのオペラハウスでした。


 メインハウスではなくて、地下のリンバリー・スタディオ・シアターにて、ロイヤルバレエのNew Worksの公演。

 これは2月に上のクロア・スタディオで行われたDraft Worksを発展させたもの。

 今回は6人のロイヤルバレエのダンサーたちが振付けた作品を発表しました。


 『Trip Trac』 スラーヴァ・サモドゥーロフ振付 (プリンシパル、ですがもう退団したのでしょうか?)

  音楽: ショスタコーヴィチ作曲

       プレリュードとフーガ 第2番 イ短調 (プレリュードを4回繰り返し、その後フーガ)

       プレリュードとフーガ 第22番 ト短調

       プレリュードとフーガ 第15番 変ニ長調 より、 フーガ

         (プログラムに印刷されているのと若干違います。 楽譜を確認したところ、プログラムがエラーのはずです)


 マーラ・ガレアッツィ、ヴァレリー・フリストフ、メリッサ・ハミルトン、トーマス・ホワイトヘッド


 オリヴィア・コウリー、ダーウィッド・トーツェンシミエック、シャーン・マーフィー、トリスタン・ダイヤー、高田茜、ケヴィン・エマートン


 まず、ヴァレリーが舞台に立っていて、ショスタコーヴィチのプレリュードとフーガのフーガの部分で踊ります。 続いて、メリッサ、マーラ、トーマスも同じ音楽で違う振付でソロを踊りました。 同じ音楽で違う人が違う振りで踊る、ロビンズの『アザー・ダンシーズ』でも使われている方法です。

 

 マーラとメリッサはゴミ袋のようなボリュームのあるスカートをつけて出てきて、そのスカートを男性が踏んだりしながらの踊り。 ちなみに、女性は全員濃いサーモンピンクのレオタード。 その上にベージュのノースリーブを着ています。 


 アイディアとしてはおもしろい。 ただ、段々だらだらしてくる。 最初の4人のソロは興味深かったです。


 

 『Duplicity』 ルドヴィック・オンディヴィエーラ振付 (ファースト・アーティスト)

   音楽: Giulio Caccini作曲 アヴェ・マリア

ラフマニノフ作曲 エレジー Op.3-1

        Dustin O'Halloran作曲 OPUS 17


クレア・カルヴェート、平野亮一、ユフィ・チョイ、ポール・ケイ、レティシア・ストック、ベンジャミン・エラ


 これは、2月のドラフトの時、最後の、クレアと亮一さんのパ・ド・ドゥを発表しました。 今回の作品はそれの前に色々と付け足した感じ。

 男性も女性も、白のTシャツに白のパンツ。 


 最初、全員白のお面をつけてでてきます。 途中でそれを外したりしながら進みます。

 ルドの振付の言葉があるのは、最後のクレアと亮一さんのパ・ド・ドゥ。 他の部分と完成度が違いました。

 

 プログラム・ノートは無いので、勝手にいろいろと解釈をしながら観ていましたが、仮面を外した時と仮面をつけた時、人間の中身を現しているのでしょうか。


 『One Shade the More』 ヴァネッサ・フェントン振付 (ファースト・アーティスト)

   音楽: マックス・ブルック コル・ニドレイ Op.47  ピアノとチェロ版)


  ロベルタ・マルケス、スティーブン・マックレー

  リヤーン・コープ、アイオーナ・ルーツ、ヤスミン・ナグーディ、フェルナンド・モンターニョ、マイケル・ストーイコ


 舞台が明るくなると、真ん中にはいつくばって脚を高く上げたちょっとユニークな格好をしたマイケルがいます。

 全員衣裳は黒のパンツにグレー(人によりちょっとずつ色味が違う)の長袖。

 

 基本的にクラシックの振付。 いつもはもっと変わった作品を作っていたヴァネッサなので、ちょっと驚きました。

 

 ここで休憩。

 前半は、皆同じような衣裳。 昨年、一昨年に比べ、クラシックを基本とする振り付けが多いのが特徴。 ちょっと懲りすぎてしまったかな?と思うのがほとんどでした。

 出演していないダンサーたちも結構たくさん見かけました。


『Lieder』 アラスター・マリオット振付 (プリンシパル・キャラクター・アーティスト)

  音楽: ブラームス作曲 Meerfahrt Op.96-4, Verzagan Op.72-4, Die Mainacht Op.43-2


マーラ・ガレアッツィ、ギャリー・エイヴィス 


 これはバリトンの歌曲にあわせて踊られます。 衣裳は上はベルベットの黒で下はサテンっぽいもの。

 2月のサドラーズ・ウェルズでのマーラ主催のガラで上演されたものに、最初の一曲を加えています。

 

 アラスターはメインハウスでの作品も既にいくつか発表していますから、今回の6つの作品の中では極めて完成度が高い作品でした。


 リフトが多用されていますが、抑揚がある作品なので、観ていて疲れません。

プリンシパル・キャラクター・アーティストですが、今でも踊る作品で出ることもあるギャリー、リフトのホールドが観ている者に不安を与えません。


 『Don't Hate the Player, Hate the Game』 クリスティン・マクナリー振付 (ソロイスト)

  音楽: Michael Buble, Thirty Seconds to Mars, Jean Michel Jarre, Ennio Morricone


トーマス・ホワイトヘッド

 クリスティーナ・アレスティス、シャーン・マーフィー、ラーラ・ターク


 毎回ユニークな作品を発表しているクリスティン。 彼女はドラフトの時とは違うものを発表しました。

 トーマスが、スーツ姿でちっとマッツ・エック風な踊りをしていきます。 純クラシックからは離れたものです。

 

 途中、3人の女性がハイヒール姿で舞台を歩き、最後、トーマスが腹ばいになって舞台で寝た(倒れる?)後にこの3人の女性が、アップにしていた髪の毛を振りほどき、ハイヒールを脱いで、はだしで踊り、終わります。

 これは、この男性の夢の中、それとも妄想の女性たち?


 トーマスはこういうのを踊ると非常に魅力的です。


 『Hallelijah Junction』 エリーコ・モンテス振付 (アーティスト)

  音楽: ジョン・アダムス作曲 ハレルヤ・ジャンクション


 ヘレン・クロウフォード、ベネット・ガートサイド

 セルゲイ・ポルーニン、蔵健太、ジョナサン・ワトキンズ


 エリーコの作品がリンバリーで上演されるのは初めてでしょうか。 ドラフトの時にはモシュレスのピアノ曲に振付けた素敵な作品を発表したのですが、今回はこのために振り付けした作品の発表でした。


 ブルーの上下(男性のタイツというかズボンの裾がブーツカット)に、シルバーのラインが入った衣裳。 女性は同じブルーで、ホルターネックの膝丈ワンピース。 一昔前のアイドルのような衣裳。


 これは16分かかるピアノのミニマリズムの曲(録音を使用)。 終わった後、会場からは非常に複雑な拍手。

背が高めのダンサーを集め、狭い舞台でとにかく踊りまくる。 きっと、振り付けをしている最中にわからなくなってしまったのかな?というような振付。

 ダンサーの人たちは本当にハードな踊りで、観ていて変な言い方ですが、気の毒になってしまいました。

 常に動き回り、観ている方も息をつく暇が無い。 


 今までのエリーコのドラフトでの作品は結構印象に残っているものが多く、繊細な作品を作る人、というイメージがあったので、今回のは度肝を抜かれました。

 

 というわけで、昨日が初日で、明日までの3公演。 チケットがまだ残っていたから、良かったら明日の夜も観ようかな、と思っていたのですが、私は1度の鑑賞にしておきます。


 昨年は今年メインハウスでの作品を発表した、ジョナサン、リアムの作品もあったりして、かなり自分の言葉がある振り付けを観ることができたのですが、今回はクリスティンが自分の言葉がありましたが、前半は特にそれほどでもありませんでした。


 でも、普段立ち役が多いようなアーティストのダンサーが踊るのをたくさん観られたり、こうしてダンサーたちが造る新しい作品を観ることができるのは貴重です。


 振付の難しさを今回はかなり感じました。

Posted on 2010/06/04 Fri. 06:06 [edit]

category: バレエ

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04

クロイドンでのコンサート 

今日も再び青空でした。 でも、暑い、というよりも心地よい風が吹いて、過ごしやすい日でした。


 今日は朝からチューブで南下し、ロンドン・ブリッジ駅よりナショナル・レイルに乗って15分ほどのクロイドンまで行ってきました。 12月頭に下見に呼ばれて行った教会でのコンサートでした。

 チューブが思ったよりも時間がかかり(途中で行き先変更で降ろされた)、ロンドン・ブリッジ駅は使い慣れない駅、しかも、何行きの列車に乗ればクロイドンにいけるかわからなくて(終点の駅の名前しか表示されていない)、あたふたして、結局列車を1本見逃しました。 


 今日の演奏は、シャーリー・メソディスト・教会にて。

 ピアノは古いブルットナー。 柔らかくて、優しい音色だけれど、力が無い楽器。


 プログラムは、

 

 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330

 チャイコフスキー: ロマンス ヘ長調 Op.51-5

 ショパン: ノクターン 変ニ長調 Op.27-2

 ショパン: 4つのマズルカ Op.67

 ショパン: 幻想ポロネーズ 

 

 アンコール: ショパン: 華麗なる大円舞曲


 ロンドンから近いのに、ちょっと田舎の雰囲気があって、お年寄りが集団で来ていたりして90名ほどいらしたそうです。 

 プログラムは前回下見に行った時に弾いたピアノの感触で、弾けるものが限られてくることがわかったので、こういうプログラムに。

 

 多くの方から、チャイコフスキーが評判が良かったし、「こういう曲を紹介してくれてありがとう」といわれて、一番嬉しい。


 久々(去年の夏の日本で弾いたかな?}にショパンのノクターンはきらきらしている、変ニ長調のものを。 このところ、今度日本でも弾くOp.62-1を好んで弾いていましたが、たまに違うのを弾くととっても新鮮です。


 マズルカは、まだまだ改良の点あり。 これ、単純なのに非常に難しいです。 今まで弾いてきたマズルカのどれよりもこのOp.67が難しい。 今月末にでも、Dr.Sのところへ行く予定。


 

 コンサート自体はうまく行ったのですが、このコンサートを主催している男性、ご自身で楽器は弾かないものの、若い時からのクラシックファン。 駅から教会が不便なので駅まで車で迎えにいらしてくださったのですが、その道すがら、永遠とロンドン・シンフォニーで振っていた指揮者の話。 

 リハーサルが始まったら、この方ではなくて、このコンサートをお手伝いしている趣味でピアノを弾く、という男性が、1曲弾き終わるたびにピアノのところに来て色々とおしゃべり。

 リハーサルが終わって控え室で待っていたら(ここなら静かだから、集中できるだろうから、といわれていた)、この主催者の男性が来て、またまた永遠と今度はピアニストの話。


 誤解なきように言っておきますが、私、こういう話をするのはとっても楽しいし、私にとって伝説のピアニスト、指揮者がこの方にとっては実際に観たことがある、というのを聞くのは興味深い。

 なんと、演奏する5分前まで、集中するどころか、おしゃべりを聞いていました。

 こんなところ、初めてです。


 とりあえず、日本へ行く前に残っているイギリスでのコンサートはあと1つです。


 

Posted on 2010/06/03 Thu. 06:10 [edit]

category: 音楽

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03

フライト・チケット購入! 

昨日は、ヒートテックの長袖を着て、厚手のカーディガンでも寒い、という状態だったのに、今日は青空、ノースリーブでちょうど良いくらい。 夜9時を過ぎても、薄いカーディガンを羽織るくらい。 こうみえて、変なところが繊細な私は、気候の変化に身体が対応できなくて、偏頭痛が続く続く・・・

 もうあっという間に来月のことになってしまった日本行き、やっとチケットを購入しました!!

 今週に入ってから、毎晩のようにLastminute.comや、他のサイト、各航空会社のウェブページで料金を比較。 例年よりも高め(日本円で考えると、安いですが)。

 Lastminute.comで良いものが見つかっても、家のインターネットが非常にスロー(我が家の周りはインターネット、携帯電話、電波が非常に低いのです)なので、手続きをしている途中で誰かほかの人に取られてしまい、その値段で購入できないこと、3回。

 仕方が無いので、ロンドン市内、ピカデリーから近い某日系旅行代理店へ行ってきました。

 


 例年だと、フライトの1ヶ月くらい前に、ちょっと安めのチケットが出るのですが、今は円高。 帰りの8月頭のフライトが団体に押さえられていてなかなか空きが無い状態らしいです。

 結局、ダイレクトフライトが一番安くて、初ヴァージン・アトランティック。

 今回は長めで、3週間半の日本滞在です。

 

 なんだかんだいって、日本へ行くまであと5週間ちょっと。 いつもだとコンサートの直前に日本へ行きますが、今回は8月12日にこちらでのコンサートが入っているので、早めに日本へ行きます。 イギリスの生徒たちには申し訳ないけれど、子供たちが夏休みに入る前に日本へ行くことに。 


 一つやらなくてはいけなかったことが終わってほっとします。


 今回は日本で読みたい本もたくさんあるし、食べたいものもたくさんあるし。 会いたい人もたくさんいるし。 そして、大きな詰め物が取れてしまっている歯の治療にも行かないといけないし・・・

  この2、3年は年に2回日本へ行っていたので、1年開くのは久々ですからね。 今のところ、盆踊りにも行けそうですし。


 というわけで、だいぶ現実化してきました。 


 明日は2週間ぶりのコンサートです。

 

Posted on 2010/06/02 Wed. 06:04 [edit]

category: 日本 2010年

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02

『うたたかの恋(マイヤリング)』 使用ピアノ曲紹介 

 先日母が送ってくれた私のリサイタルのチラシと一緒に、今月のロイヤルバレエの日本公演のチラシが入っていました。

 

 招聘先のNBSが発行しているNBS Newsとして、A3両面で、『うたたかの恋』の特集をしてありました。

 『うたたかの恋』、昨年10、11月にロイヤルバレエが上演した際に、私は『マイヤリング』のタイトルを使いました。


 やはり、今回の来日公演の3作品の中で、一番なじみが無いのがこの『うたたかの恋』なのでしょう。

 他のものに比べてチケットも売れ残っているようです。

 『ロミオとジュリエット』、『マノン』などを振付けたのと同じ、ケネス・マクミラン振付です。

 日本で言う『バレエ』とはだいぶ違い、人間の感情、歴史的なもの、演劇に近い作品だと思います。

 

 私は大好きな作品です。 少々ややこしいですが、ハプスブルグ家の皇太子、ルドルフを中心に、彼が関わった女性たちとの関係を描いたバレエ。 

 衣裳、舞台装置がそれはそれは豪華ですし、私はやはり音楽家、音楽の使われ方が非常に興味深いのです。

このバレエのために書かれた曲ではなくて、リストの曲を使用し、ピアノ曲はジョン・ランチベリーが編曲しています。

 

 音楽愛好家だったら知っている曲、超絶技巧として知られている、リストの『メフィスト・ワルツ 第1番』がバレエに使われています。この曲のタイトル、『村の居酒屋での踊り』そのもの、村の居酒屋ではないですが、ルドルフの高級娼婦を始め、娼婦たちがいる居酒屋で踊るのに使われているのです。


 私はロイヤルバレエともNBSとも全く関係がありませんが、ちょっとこのバレエで使用される曲について書いてみたいと思います。


 ファウスト交響曲など、オーケストラの曲も使われていますが、ここではとりあえず、ピアノ曲についてあげてみます。


 第1幕


 ルドルフと、政略結婚である、ベルギーの王女、ステファニーとの結婚式の場面。 ルドルフ、ステファニーをはじめ、色々なゲストが踊るのが、シューベルト/リストのウィーンの夜会 第5番。 

 見逃しやすいですが、この場面で、後にルドルフと心中をする、マリー・ヴェッツェラ(英語読みだとメアリーなのですが、ここは日本語のものに合わせて、マリーにしておきます)も長袖の薄いピンクのワンピースで登場しています。


 ウィーンの夜会、ホロヴィッツがレパートリーにしていたことから、第6番が一番頻繁に演奏されます。 私自身もレパートリーにしていますし。 ここで使われるのは、威厳があるワルツです。


 ルドルフのソロで、5つの小品 第2番というマイナーな曲が使われます。


 その後、ステファニーとの結婚を面白く思わないルドルフは、自分の結婚式で、ステファニーの姉、ルイーズ王女と踊り始めます。 この部分は、ワルツ・メランコリック。 私自身もピアノソロでは聴いたことがない曲ですが、素敵な曲です。


 次の場面は、ルドルフの母親、エリザベート皇后の部屋。 

 エリザベートがお付の女性たちと踊っている時に使われるのが、忘れられたワルツ 第2番


 結婚初夜、妻、ステファニーがいる寝室に向かう前に、政略結婚について母親から同情を得ようと、ルドルフはエリザベートの部屋に向かいます。 ここでエリザベートとルドルフのパ・ド・ドゥがありますが、これは子守歌


 そして第1幕最後、ルドルフとステファニーの別名、『レイプシーン』とも呼ばれる、激しいパ・ド・ドゥで幕が降ります。 このパ・ド・ドゥは、超絶技巧練習曲 第12番 『雪かき(雪嵐)』。

  このパ・ド・ドゥはかなり見ごたえがありますし、何しろ、超絶技巧練習曲で踊ることができる、というのが私は初めて観た時に呆気に取られました。 



 第2幕


  最初にも書きましたが、第2幕は居酒屋での場面で幕を開けます。 

 いくつかのオーケストラ曲で踊った後、ルドルフの高級娼婦、ミッツィ・カスパーがクリスマス・ツリー 第7番にのせて、官能的な、誘うような踊りを踊ります。


  そして、最初に書いたように、ミッツィとルドルフの友人である、4人のハンガリー将校、そして途中からルドルフも加わり、『メフィスト・ワルツ 第1番』で踊ります。 

 個人的に、これが踊れるのなら、私はぜひミッツィ・カスパーを踊ってみたい! 


 この後、ルドルフに一目ぼれをした、17歳のマリー・ヴェッツェラとルドルフの顔合わせが、元のルドルフの愛人、マリー・ラリッシュ伯爵夫人によって行われます。


 ルドルフの父、皇帝フランツ・ヨーゼフの誕生日が行われますが、その際、舞台上にはピアノ、歌手も登場し、舞台上で、歌手がピアノ伴奏で歌を歌います。 皇帝フランツ・ヨーゼフとこの歌手の間にも実は関係があり・・・


 花火があがり、皆が花火を見ている時に、エリザベートは愛人のベイ・ミドルトンとの時間をともにします。 ここで使われるのが、コンソレーション 第5番。 コンソレーションといえば、第3番が有名ですが、この第5番も美しい曲。 この場面、実はルドルフが見てしまうのです。 自分の母親とその愛人を目の当たりにするルドルフ。 

 

 でも、ルドルフ自身もこの後マリー・ヴェッツェラと初めて関係を持ちます。

 ここで、再び超絶技巧練習曲が使われます。 今回は第3番『風景』。 途中からファウスト交響曲に代わります。


 このバレエ、全3幕とも、最後はルドルフと女性とのパ・ド・ドゥ。 この要となるパ・ド・ドゥは超絶技巧練習曲が使われています。 

 

 

 第3幕


 皆外套を着て、皇室の狩猟場の場面です。 少々不気味な、メフィスト・ポルカで始まります。 

 いらいらしているルドルフはある一人に発砲して死なせてしまう始末。

 

 ルドルフはマリーとともに、マイヤリングに向かいます。 ここへの舞台展開中に使われるのが、巡礼の年 第1年『スイス』のオーベルマンの谷

 かなり酔ったルドルフのソロは、『詩的で宗教的なしらべ』より、『葬送。  これは途中からピアノが加わり、素敵な編曲です。 

 そして、死の前後のマリーとルドルフのかかわりは、超絶技巧練習曲より、第11番、『夕べの調べ』

 これは非常に官能的な振付。 バレエでここまで乱れることができるのだ、というより、言葉があるよりも、何よりも二人のその時の心情を表しているのではないでしょうか。

 

 この踊りの後、まずはルドルフがマリーに発砲し、自分にも銃を向けて、二人で心中します。

 

 このバレエについて語ったら、私は何時間でも語ることができますが、とりあえず、ピアノ曲をあげていくとこんな感じです。

 ただ、リストのピアノ曲は膨大にある上、ほとんど演奏されないものも多い為、見逃しているものもあるとは思います。


 ちなみに日本での公演は、6月22、23、24日 東京文化会館にて。

 3キャストで行われますが、どれも見ごたえがあると思います。 詳細は、www.nbs.or.jp よりご覧下さい。


 今シーズンロンドンではこれを上演した後なので、しばらく上演されないとは思うのですが、次の上演を私は首を長くして待っています。

Posted on 2010/06/01 Tue. 09:24 [edit]

category: バレエ

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01

先週のバレエ・アソシエイション 

 もう6月ですね。 あまりにも時間が経つのが速いです。 

 また寒くなってしまったイギリスです。 日本も今年は例年よりも寒いようですね。


 今週はハーフタームで学校はお休み。 ピアノのレッスンは希望者のみ。 よって、今日は朝から教えに行って、一度家に帰って再び夕方から、とかなり変則的。 途中で郵便局へ寄ったら、躾をされていない子供たちが凄いことになっていました。


 もう先週の木曜日のことですが、久々にバレエ・アソシエイションでした。

 ダンサーがゲストではなくて、今回は、昨年4月からロイヤルバレエのカンパニー・マネージャーとして働いているアンドリュー・ハースト。 1月に引退した佐々木陽平さんあたりと同じ年齢だそう。 

 アンドリューは、ロイヤルバレエスクール(ホワイトロッジで5年、アッパーで2年)バレエを勉強した後、今はもうないスイスのバーゼルバレエ団、ポルトガル、ネザーランド・ダンス・シアター、イギリスのランベールなどコンテ系のバレエ団で踊った後、マネージメントの道に入った方(このあたりのことは、ロイヤルバレエのプログラムにも記載あり)


 話を聞いていて非常に興味深かったです。 ロイヤルバレエのダンサーの話を聞くのはもちろんおもしろいのですが、こうした裏方の話を聞けることは滅多に無いので、余計に面白い。 

 日本のバレエ団とは比べ物にならない組織力。 もちろん、年間の公演回数、その他、日本とはかなりの差がありますが。


 ここでの話はパブリック向けに書けませんが、一つ興味深いこと。

 今月のロイヤルバレエの日本公演、ダンサー90名、指導者、衣裳管理、鬘、メイク、舞台クリュー、あわせて総勢150名で来日するそうです。 表に出る人と同じくらいの裏方さんがいるわけです。

 ちなみに、9月(ですよね?)に来日するロイヤルオペラは総勢280名。 それだけ、チケットの値段も上がるわけですね。

 オペラは日本での公演のS席が5万円らしいですが、ロイヤルオペラハウスでもオペラの際の一番良い席だと、4万円近くはしますからね。 私はいつもその10分の1以下のところで観ていますが。


 もちろん、私はピアノの演奏、教えを最優先なのですが、今色々と考えている企画というか、やりたいこともあって、こういう話を聞くと、勉強したいことがたくさんあるな、と思うばかりです。


 

 

 

Posted on 2010/06/01 Tue. 06:36 [edit]

category: バレエ

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