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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

引継ぎ 

夜になって雷+雨。

 

 私の職歴が更に楽しいものになりました。

 渡英前、日本でやったバイトは、TOEICの試験官とプールのコーチのバイト。 どうやら私は泳げないように見えるようで、プールで教えていた、というと驚かれます。


 その後はカーディフ時代音大の子供の為の音楽教室のアシスタントをやったり、今はピアノを教えたり、弾くのが仕事。


 今回加わったのは、ブライダルを中心とした、ジュエリー製作。 3週間前に募集を見て、なぜか面接まで進み、今まで作ったものを見せて、先週、私に決まったとのお知らせ。 ケンジントンにある小さなジュエリーショップ。 

 魅力は、家でできる仕事だから。 今まで通りピアノを続け、その合間に製作できるくらいの量の仕事。 外に働きに行って、シフトがあるのは私にはちょっと無理なので、こういう仕事が嬉しい。 先日、オペラハウスのショップでできれば、音楽、バレエが詳しい人、というショップ店員の仕事の募集を見た時にはもちろん心動かされましたが、私には時間的な問題で無理。 だから、今回のような家でできることは嬉しい。 お金には大してならないですけれど。


 自分のアクセサリーはほとんど作るし、マーケット、フェアで売ったりもしていたけれど、作りたくても、たくさん作っても仕方がない。だから、こうして程よい数の製作を頼まれてやるのはよいな、と思いました。


 面接をしたのは一番具合が悪かった時だから、お店のディスプレイもちゃんと見てきませんでしたが、それでも、素敵で私好みのものがたくさん。 


 今日は、前任者からの引継ぎ。 色々と覚えないといけないこともあるから、最初は大変そうだけれど、新しい技術を覚えるのは面白いし、人のデザインでティアラ、ネックレスを作る、というのも私にとっては新鮮で、よい勉強になりそうです。 


 バレエ衣裳デザイン、製作、頭飾り製作、色々と学びたい、と思ってイギリスに来ましたが、運命のいたずら? なぜかこういうことに再び手を出すことに。


 結婚式、というものに私自身は夢がないので、こういう私がこういうブライドの為のジュエリーを作ってよいのか?とも思いますが、よいことにしましょう。 他の人のきれいな姿をみるのは好きなので。


 まだデザイナーの方ともお会いしていないし、来週は私が忙しすぎるので、本格的に始まるのは5月半ば。

なんだか面白いことになってきました!

Posted on 2010/04/30 Fri. 06:14 [edit]

category: 日常

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30

『リーズの結婚』 ヘレン&イヴァン 

 今日は暖かくて、いちおうトレンチコートを持って出かけたものの、夜になっても必要ないほどでした。 もうそろそろ5月ですものね・・・


 3月9日に初日を迎えたロイヤルバレエの『リーズの結婚』、今日が最終日でした。


 リーズ: ヘレン・クロウフォード

 コラース: イヴァン・プトロフ

 未亡人シモーン: アラスター・マリオット

 アラン: ポール・ケイ

 トーマス: ギャリー・エイヴィス


 本来は、リーズはセーラ・ラムが踊る予定だったのですが、一昨年の怪我の影響+今シーズンの他の舞台に立つ為に、ジャンプが多くて負担が大きいリーズを降板。 結果として、ファースト・ソロイストにいる、ヘレンが初主役。 先週がデビューでした。 


 少々観るのが心配だった舞台。 ヘレンは昨年度ソロイストに上がって、今年度ファースト・ソロイストに上がったダンサー。 とはいっても、入団してからはかなりの時間が経っています。 『マノン』のレスコーのミストレス、『マイヤリング』でミッツィ・カスパーなど、いくつかのサブの役をやってきていますが、とにかく、最初の2,3回の舞台は緊張で崩れてしまうダンサー。 何度も踊るうちに良くなってはくるのですが。

 今回も常連さんたちと話していると、これを心配する方が結構いらして。


 が、心配をよそに、素敵な舞台を見せてくれました。 コラース役のイヴァンがかなり引っ張っていたと思いますが、それでも、やはり長年ロイヤルバレエ学校で勉強し、ロイヤルバレエで踊ってきているダンサーだな、と思いました。


 イヴァンは、なぜか音に合わなくて、音と遊ぶためにわざとちょっとずらす、というよりも、かなり早い。 演技面ではおもしろいものを見せてくれて、リーズがベンチの上に置きっぱなしにしておいたバターを練っている浅めのボール、今までのコラースたちは指ですくってバターをなめていたのですが、イヴァン、ボールに入っていた木製スプーンでボールを口のところに持っていってバターを流し込みました。

 その後も、リーズの家の窓のところで、他のコラースは窓を見ているだけだった(唯一、ブライアンは窓の隙間から中を覗こうとしていましたが)のに、イヴァンは、窓を叩きました。

 

 こういう違いを見るのが私は好きです。 全体の流れは崩さずに、何か違うことをやる。 これは私自身が常日頃音楽で求めていることだからかもしれません。 


 ポールのアランはとってもかわいらしい。 最初子供?と思ってしまうほど。 


 アラスター演じるリーズのお母さんは、とってもフェミネン。 リーズとお母さんが、ポニーにひかれた荷車(名称不詳)にのって出かけますが、荷車に乗る時ギャリー演じるトーマスはリーズのお母さんのお尻を押すというか触るというか・・・ そのほかにも、リーズとアランを結婚させるよりも、自分たちが再婚した方が良いのでは? と思わせられてしまうような箇所がたくさん。


 私の前に座っていらしたおば様、げらげら笑い転げながら舞台を観ていらっしゃいました。 私は相変わらず咳が続いているから、笑うと咳き込むから、とにかく笑わないようにしてこの舞台を観るのが大変。

 

 こんなに楽しくて、心温まるバレエ、ますますバレエが好きになりました。 あの最初の部分のにわとり、踊ってみたい! あんなに楽しい振付、滅多にありませんから。 

 次に『リーズの結婚』が帰ってくるのが今から楽しみです。

Posted on 2010/04/28 Wed. 06:58 [edit]

category: バレエ

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28

コンサート In ロンドン 

 今日からなぜか珍しくロンドンでの演奏が続きます。


 ホルボーンとラッセル・スクエアの間にある、メイン通りからちょっと入ったところにあるSt George's Churchにて。 ここは初めて。 でもこのそばはしょっちゅう通っています。

 

 プログラムは


 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330

 ショパン: マズルカ Op.68-1, 6-2, 33-3, 33-2

 ショパン: ノクターン 変イ長調 Op.32-2

 ショパン: 華麗なる大円舞曲 第1番

 チャイコフスキー: 『四季』より 1月、6月

 シャブリエ: スケルツオ・ワルツ


 今回、コンサートの始まりは13時。 教会が開くのが12時半で、よってリハーサルも12時半から、というとってもきついスケジュール。 コンサート自体は50分ほどだったのですが、たった15分のリハーサル時間。

 ピアノを見て、ヤマハのC3。 これはラッキーと思ったのです。 日本の方には驚かれるかもしれませんが、もちろんヨーロッパの古いメーカーのピアノというのはとっても素敵な音がするのですが、メインテナンスが悪いこの国では使い物にならない楽器が多いのです。 その点ヤマハというのは、一つ一つの楽器の個性はあまりありませんが、丈夫なので、大抵の場所ではそれなりのクオリティーを保っているのです。


 が、今回の楽器は違いました。 この教会、ジャズだかバンドだかの練習にも貸しているようで、ピアノがクラシックだけで使われているのとは違う金属音。 これは正直一番大変。 ただ、去年の日本などでこういう楽器を触ってきているので、どうにか対処ができるようになっていますが、それでも、たった15分では厳しい。

 その代わり、私の場合初めての場所で知らない楽器に触らなくてはいけない場合は、それなりのプログラムを組んでいます。 要は、大抵の楽器で弾ける曲。 それだけ私も何度も舞台に上げて何が起きても、最低のピアノでも弾ける曲を用意します。


 ショパンのノクターンとシャブリエは昨年8月の日本以来で弾く曲。 やはりシャブリエは好き。 テクニック的には全然難しくありませんが、エスプリ(なんとハイカラな言葉)を求めようとすると面白い。 いつだったか、サマーコースで弾いた時、周りの人から、「みゆき、弾く前にワインでも飲んだの?」といわれたことがあります。 たまに、凄いものが出てくるのが私にとってのこの曲。

 今日は久々だったので、とってもとっても新鮮でした。


 チャイコフスキーの『四季』、2年前の試験で弾いて以来何度も弾いてきていますが、これも何度弾いても毎回新たな発見があります。 チャイコフスキーは譜面は優しいけれど、弾けば弾くほどおもしろくなる作曲家です。


 ロンドンにしてはお客様の数も多くて、そしてちょっとロンドンらしくない雰囲気も。 ロンドンのお客様は、地方に比べてクールなことが多いですから。


 今回、珍しくまとめてロンドンでの演奏があるので、先日、ロンドン在住の方数人にメールでコンサートのお知らせを出してありました。 昨年のリサイタルをオーガナイズしてくださった方、私のヴィザのことをしてくださっている弁護士の方とそのお母様がいらして下さいました。 久々にお会いして嬉しい限り。 

 

 終わった後、聴きにいらして下さった方々とおしゃべりをしていたのですが、次のコンサート予定を聞かれ、今度の日曜日のコンサートのことをお伝えしたら、このミュージアムをご存知の方がいました。 この教会からも近いですし。

 歴史的なことを伺い、とっても素敵なミュージアム、と伺ったので、日曜日が楽しみです。


 実は2週間前からの咳が続いていて、演奏中に咳き込んでしまい、演奏をとめることはできないし、これだけが辛い。 来週までにいい加減よくなって欲しいです。

Posted on 2010/04/27 Tue. 06:49 [edit]

category: 音楽

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27

ロンドンでのコンサートのお知らせ 

 ずっと晴天が続いていましたが、昨日からはグレーの空。


 明日から、ロンドンでのコンサートが続くのでお知らせです。


 4月27日(火) 13.00 The Church of St George the Maytyr

住所: Queen Square, London WC1N 3AH (最寄り駅: Holborn)


 50分ほどのコンサートです。 入場は無料


 プログラムは、モーツアルト、チャイコフスキー、ショパン、シャブリエを含みます。



 5月2日(日) 15.00 The Foundling Museum http://www.foundlingmuseum.org.uk/

住所: 40 Brunswick Square, London, WC1N 1AZ (最寄り駅: Russell Square)


 1時間のコンサートです。 コンサートは無料ですが、ミュージアムの入館料、7.50ポンド(16歳以下無料)が必要です。

 詳しくは上記ウェブサイトをご覧ください。

 ちょうど、第1週日曜日なので、2時からミュージアムのトークがあるようです。

 

 プログラムは、ショパン、チャイコフスキー、リストを含みます。


 

 5月6日(木) 19.30 St John's Church http://www.stjohnsfestival.org.uk/index.php?PHPSESSID=9ca2f3ac3016d760a0a429f62846da3f

住所: Lansdowne Crescent, Notting Hill, London, W11 2NN

                  地図は、上記ウェブサイトのFind usより。


 チケット: £8/£5(Concessions) チケットはフェスティバルのウェブサイトより購入可能。 当日でも大丈夫なはずです。


 プログラムはモーツアルト、リスト、ドビュッシー、ショパンです。


 


 お時間のある方、いらしていただけましたら嬉しいです。

 チケットが必要なもの、私までお問い合わせを頂いても構いません。 

 よろしくお願いいたします。



Posted on 2010/04/25 Sun. 20:10 [edit]

category: 音楽

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25

『シンデレラ』 マリアネラ&ティアゴ 

感動の何度も目の前を霞ませながら観た都さんの舞台から一夜明けて、再びオペラハウス。 

 正直、10年以上、下手したら20年近く『シンデレラ』を踊ってきた都さんの翌日に、デビューのマリアネラを観るのはどうか?とも思ったのですが、マリアネラ・大ファンの私がこの舞台を見逃すわけはありません。


 シンデレラ: マリアネラ・ヌニェス

 王子: ティアゴ・ソアレス

 ステップシスターズ: アラスター・マリオット、ジョナサン・ハウエルズ

 フェアリー・ゴッドマザー: フランチェスカ・フィルピ

 春の精: エマ・マグワイヤー (騎士: アンドレイ・ウスペンスキ)

 夏の精: タラ・ブリジット・バヴナーニ (騎士: アーネスト・マイズナー)

 秋の精: ヘレン・クロウフォード (騎士: ヨハネス・ステパネク)

 冬の精: ローラ・マックロック (騎士: 平野亮一)

 道化師: 蔵健太



 シンデレラ、王子、道化師がデビューという公演でした。 それ以外にも、きっと春の精のエマと夏の精のタラはきっとデビューだと思うのですが。


 昨日とは打って変わって日本人観客が少ない劇場。 空気が全く違いました。


 第1幕、幕が上がって舞台が明るくなると、シンデレラは舞台上手の暖炉の前に座っています。 今まで私が観てきたシンデレラはちょっと浮かない顔をしていたのですが、マリアネラ、なぜか笑みが。

 動き出すと、普段はステップシスターズをちょっと冷ややかな目で見ながら暖炉の周りのお掃除をする人が多いのですが、なぜかマリアネラはステップシスターズに微笑みながら『全く仕方ないわね』といった感じでお掃除開始。 

 ここで、実は私、少々不安になり、「マリアネラはきっとシンデレラデビューが嬉しいのだけれど、でも、自分が何の役をやっているのかわかっているのか?」と思ったほど。

 が、舞台が進行するにつれ、彼女の笑みは意味があるのだ、と伝わってきました。 というよりも、義理の姉妹に意地悪をされている可愛そうなシンデレラ、というよりも、お父さんがいるのだからそれで嬉しいの、というようなシンデレラ像のように思えてきたのです。

 シンデレラがお父さんに接する時、彼女はこの上ない喜び、という感じになるのです。

 

 ここで凄いな、と思ったのは、私が観ているこの『シンデレラ』で毎回お父さん役をやっている、クリストファー・ソウンダース。 彼は毎回違うシンデレラでちょこちょことそのシンデレラに合わせて違う演技をしているのです。 それがとっても自然。 こういう素晴らしいキャラクター・アーティストがいるのがロイヤルバレエの魅力です。 


 第1幕での箒を持って踊る部分、マリアネラの足さばきはきれい、の一言。 彼女は今ロイヤルバレエで足捌きが一番きれいなダンサーだと思います。 あのアシュトン特有の別にとりわけ難しいステップをいれているわけでないけれど難しいステップ、あれをあそこまで軽々と踊るのはマリアネラだけだと思います。

  特に、前日にあの足捌きがきれいなことで有名な都さんを観たばかり。 それなのに、こう思うのですから。


 マリアネラ、かわいそうなことに、某日本語のバレエの公なページで『彼女は古典は無理だ』というようなことを書かれてしまっていますが、そんなことはない。 古典、物語バレエを正確なステップで踊ることができるダンサーの一人です。


 『四季の精』、今回やっと違うキャストが出てきました。

 が、皆さんお疲れ? ちょっとというよりも、かなりまずい人がいました。 誰とは書きませんが。


 第2幕、王子を踊ったのは私生活で婚約者のティアゴですから、王子に出会って、舞踏会最後の頃の彼女の顔はとにかく幸せでいっぱい。 

 マリアネラの第2幕のヴァリエーション、後半の回りながらのマネージュ(舞台を大きく回る)、シェネ(移動する回り物の一種)で、音楽にあわせて音符は8分音符のままだけれど、アクセントのつけ方で速く聴こえるところがあるのですが、そこでシェネの回る早さも変えて来ました。


 道化師の健太さん、今回道化師を踊る予定のダンサーたちの中では背が高い方なので、どうかな?と思っていたのですが、マリアネラ+ティアゴという背が高いダンサーの組み合わせだったこともあり、全く違和感無し。 

 健太さんは今年に入ってから、ジャンプが高くなっています。


 というわけで、都さんの翌日に観たにも関わらず、大満足でした!

 やっぱり、私はマリアネラの踊りが好き。 そして彼女の表現も。 やはり、いつか夢を達成したい!!


 相変わらず、ものすごい量のマリアネラへの花束。 もちろん、昨日の都さんは凄かったですが。 

 


 この公演は車のAudiがスポンサーで入っていたようで、オペラハウスの外に、2台凄い車が展示されていました。

 

Posted on 2010/04/24 Sat. 06:16 [edit]

category: バレエ

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24

『シンデレラ』都さん&スティーブン、 都さんの最後のオペラハウス 

吉田都さん、最後のロイヤルオペラハウスでの舞台でした。

カーテンコールにはサー・ピーター・ライト、ジョナサン・コープが花束を持って舞台に上がりました。

そしてフラワーシャワー。 これから都さんはカンパニーと6月に日本で『ロミオとジュリエット』を踊りますし、3年前のダーシー・バッセルの引退の時のようなアナウンスメントなどはありませんでした。


いつもは絶対にカーテンコールの写真はここに載せませんが、今回はここを見ている私のバレエの友達もいるので、1枚だけ。

WITH HOPE!!-100423 miyako's last


 私のカメラの性能だとこれが限界です。


 一番左から、ウェイン・スリープ(ちょっと途切れている黄色の衣装)、指揮者、サー・ピーター・ライト、スティーブン、都さん、ジョナサン・コープ、ルーク・ヘイドン。 一番右のオレンジっぽい衣装が高田茜さん。


 キャストは


シンデレラ: 吉田都

王子: スティーブン・マクレー

ステップシスターズ: ルーク・ヘイドン、ウェイン・スリープ

フェアリー・ゴッドマザー: ラウラ・モレーラ

春の精: アイオーナ・ルーツ (騎士: アンドレイ・ウスペンスキ)

夏の精: 小林ひかる (騎士: ヴァレリー・フリストフ)

秋の精: 高田茜 (騎士: ヨハネス・ステパネク)

冬の精: クレア・カルヴェート (騎士: 平野亮一)

道化師: ポール・ケイ


 前回よりも更に多い日本人。 客席全体が都さんに注目、といった感じで、普段だったら笑いがおきるようなステップシスターズの場面でもしらっとしていました。 


 この舞台を言葉で表してよいのか。 

私にとってこの前も書いたように初めて都さんを観たのは15年前。 その後、97年にロイヤルフェスティバルホールで『スケートをする人々』のブルーガールを観て、それからはずっとバレエから離れようとしていたので、再び都さんを観始めたのは2006年12月。 都さんの舞台、というのはおもしろいことにその一つ一つが目に焼きついています。

 

 今日の舞台も、第1幕でのステップシスターズを見る冷ややかな目、そしてお父さんと接する時の全然違う目。 

 誰もいなくなった居間で亡きお母さんの肖像画を取り出してきて暖炉の上に飾りその前で踊り始める。 その時にスカートを見ながら、『ああ、こんな格好だけれど仕方が無いわね』といった感じの表情。


 第2幕もあの端正なヴァリエーション。 でも、やはり私は都さんのあの馬車で舞踏会会場に着いて、王子に手を取られながらも、それに気づかず、まっすぐ前を見て、トウシューズで立ったまま階段を一段一段下りて、下について周りを見回し、そして王子に気がつく、という場面がとても好きです。


 いつも通り都さんを見守るスティーブンの眼差しは暖かく。 


 一番最後、シンデレラと王子は客席に背中を向けて、舞台のうしろに向かって歩いていく途中で幕が降ります。

後ろに顔を向ける直前の都さんの表情、なんともいえないものがありました。 シンデレラの役になりきっていても、色々な思いがあったと思います。


 ダーシーの最後は『大地の歌』で、舞台後方から前に向かってゆっくり歩く途中で幕が降りました。 都さんの場合は後ろに向かって。 思わず、ダーシーの最後の舞台がよみがえってしまったほど。


 相変わらず、私はあまりウェイン・スリープのステップシスターは好きではありませんが、でも、彼ら(彼女?)の毎回の演技の違いを観ていると、凄いな、と思わずにはいられません。


 ラウラのゴッドマザー、いつもよりも暖かかったです。 彼女が踊りゴッドマザーは本当に魔法の国に連れて行かれるように感じるのです。 


 フィルムしていましたが、いつものようなDVDを撮る時とは違うので、DVD用ではないような気がします。 でも、日本のカメラクルーも入っていたので、そのうち、日本でダイジェストというかドキュメントが放送されるかもしれないですね。


 私にとって都さんの舞台を観るのはきっとこれが最後。 運が良ければ、1回くらい日本で観られたら、とも思いますが。

 26日に上のスタジオで都さんのトークがあり、そのチケットは持っているので、これが楽しみです。


Posted on 2010/04/23 Fri. 05:24 [edit]

category: バレエ

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23

ローラ・アシュレイへ 

日本は寒かったりしているようですが、なぜか、ロンドンでは晴天が続いています。 こんなこと滅多に無いので、反対に心配になりますが。


WITH HOPE!!-100422 tree

 

 桜のようで桜ではない木。 住宅街には、こうしてところどころピンク、薄ピンクの花を咲かせています。

WITH HOPE!!-100422 flower

 なぜか全て下を向いているお花。 4月生まれの私は桜が大好き。 こうして1本1本植わっているよりも、やはりずらっと並んでいる日本の桜が魅力的です。




昨日の話。 今は日本でイギリスの花柄、といえばキャス・キッドソンが人気がありますが、そして私も好きなのですが、我が家は昔からローラ・アシュレイが好き。 ローラ・アシュレイでも重厚な感じのものはあまり好まず、軽い感じのが好き。

 ローラ・アシュレイといえばウェールズですし、カーディフ時代には2級品をリーズナブルに買うことができたので、私の2枚あるデュベカバーはローラアシュレイのもの。 もう8年以上使っていますが何度お洗濯をしても駄目になりません。


 母と電話でしゃべっていてローラ・アシュレイのセールのことを教えたら、日本の実家の旧私の部屋(今は母に取られた)のカーテンの布が欲しい、とのこと。 今は便利ですからね。 母がネットでローラ・アシュレイのウェブサイトから柄を選ぶことができるのですから。


 偶然私が少し買おう、と思っていた柄と母が選んだ柄が一致。 カーテン分+で計8メートル買うように言われ、実物を見たかったから、我が家からバスで15分ほどのブレントクロス・ショッピングセンターを過ぎたところにあるリーテイル・パークまで行ってきました。

 残念ながら、現在はロンドン市内にはローラ・アシュレイのお店は無くなってしまったのです。(オックスフォード・ストリートのデパート、ハウス・オブ・フレイザーには小さな店舗がありますが)


WITH HOPE!!-100422 retail park

  これがリーテイル・パーク。 広大な駐車場と、大抵は家具屋さん、絨毯屋さんがあることがほとんど。

WITH HOPE!!-100422 laura ashley

 大きなローラ・アシュレイのお店。 ここはローラ・アシュレイの洋服以外を扱っています。


 笑ってしまうことに、私と母が小花柄、と思っていた布は、実はお花の大きさが15cm以上あるもの。 最初布を見つけられず、製造番号をお店の方に見せて探して頂いたのでした。

 特価で私はバッグを作るのに20ポンドの布を5ポンドで買ってきました。 たまにこうして掘り出し物があるのです。 ローラ・アシュレイの布はしっかりしているので、荷物が重い私にはぴったり。

 が、この布を裁断してくださった店員さん、かなり要領が悪くて、幅140㎝の布を切るのになんと10分もかかりました。 日本、イギリスで結構布を買うことが多い私ですが、布1種類に10分なんて初めてでした。 


Posted on 2010/04/22 Thu. 06:02 [edit]

category: 日常

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22

『リーズの結婚』 ラウラ&スティーブン 

『シンデレラ』が既に始まっているロイヤルバレエですが、まだ『リーズの結婚』も続いています。

 

 リーズ: ラウラ・モレーラ

 コラース: スティーブン・マクレー

 未亡人シモーン: アラスター・マリオット

 アラン: リアム・スカーレット

 トーマス: クリストファー・ソウンダース


 本来は、コラースをリカルド・セルヴェーラが踊る予定でした。 前日になって、怪我の為スティーブンが代役になる、というお知らせ。 もちろんスティーブンを観られることは嬉しいですが、私はリカルドの踊り&役作りをとっても楽しみにしていたので、残念でした。


 スティーブンは、先週も『コンチェルト』のセカンド・キャストのブライアンの代役で踊っているし、今日踊って、明後日は都さんと『シンデレラ』、そして来週の月曜日はロベルタと『リーズの結婚』。 次のトリプル・プログラムにも入っているし、使われすぎていて心配です。 今日ももちろん素晴らしい踊りをしているけれど、回る軸が悪かったので気になりました。

 キャラクターは前回は私はロベルタと一緒に踊った分を観ていますが、相手が代わり、数もこなすと色々と面白いものが出てきています。 


 今回のシーズン、今まで私が観ていたものは、第1幕のリボンを使ったパ・ド・ドゥ、Cat’s Cradleの部分(身体を使ってのあやとり)、失敗したところは無かったのですが、なぜか、リボンをはずしたらいびつ。 これが終わったらリボンを解いてまた少し使うのですが、多分解くことが不可能、とすぐに理解したのでしょう。 スティーブンはすぐにリボンを端に投げて、その後はリボンなしで行いました。

 前回、ユフィちゃんとブライアンで観た時は、リボンを解いたらなぜか真ん中に大きな結び目ができてしまい、でもあれくらいだと続行可能。 

 ラウラとスティーブン、何事も無かったかのように動じずに続けていました。 


 ラウラはとにかくよいか悪いかは置いておいて、きっちり踊るダンサー。 だから、第1幕第2場のヴァリエーションもまさに教本通り、という感じ。 


 今回はラウラもスティーブンも急にあわせた組み合わせだから仕方が無いものの、そして私はダンサー同士を比べることは好みませんが、それでも前回、ユフィちゃんとブライアンの舞台、二人の間にとっても幸せな空気があったので、それを観た後だと、もう少しラウラとスティーブンの間に何か見たかったな、と思います。


 アランを踊ったリアム、彼はやはりキャラクターを出せるダンサー。 今まで観ていたアランとはまた少し違うものを創り上げていました。 アランはとっても単純な性格。 でも、センシティブでシャイで。 それが手に取るようにわかりました。


 アラスターのシモーンは初めて観ましたが、とってもフェミネン。 


 ダンサー以外で感心するのは、舞台を歩くポニーがとてもおとなしいこと。 ダンサーが引いて歩く(今日は、ローザンヌの研修生のたつき君)のに、あれだけきちんとしているのですから。

 日本では上野動物園あたりから拝借するのでしょうか? それとも舞台用に飼育されているのでしょうか? 気になります。


 今回の『リーズの結婚』、音楽監督のバリーと若いダニエルが交代で指揮をしているのですが、私はバリーの指揮を観る機会はありませんでした。 今回はバリーだったのですが、指揮者が代わるとテンポも全然違うし、オーケストラから出てくるハーモニーも違ってくる(目立つ楽器が違う)。 ダニエルはテンポが遅すぎたのですが、バリーのを聴くと、かなり速く聴こえる。 奥が深いです。


 『リーズの結婚』も来週でおしまい。 これもまた、大好きなバレエになりました。 ただ、まだ咳が続いている私、笑うと咳が出てしまうので、このコミックバレエを観ながら、笑わないように観るのは苦難でした。

Posted on 2010/04/21 Wed. 06:17 [edit]

category: バレエ

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久々にロンドンで4月 

夕方教えに出かける時、つい空の色に惑わされてコートを持って出なかったら失敗。 教えが終わる頃にはだいぶ気温も下がってきてしまいました。


 体調を崩してから早1週間。 頂いてあった薬があわなかったこともあり、市販の薬が苦手なこともあり、今回は薬無しで頑張っている最中。 しかも、熱が高いわけではないから身体を動かすこともできるし、まあ出かけなくてはいけない予定も色々とあったから、家でおとなしくしているわけではありません。

 さすがに昨日のコンサートが堪えたらしく、今日は起きられませんでした。 


 去年の今頃は日本にいたから、こうして美しい4月のロンドンは2年ぶり。 一昨年は今の時期がちょうど修士号の卒業リサイタル試験だったから、そしてそれが終わったら5月の修士論文の提出に向けてラストスパート中。 それ以前も4月というのはエッセイの提出、学年末リサイタル試験の直前、ということでゆっくりできたことはありませんでした。 

 今年こそはリージェントパークのバラを見に行けるかしら?とか、そういうことばかり考えています。

 

 教えに行く途中、図書館で日本語の本を借りて、生徒の家の最寄のバス停に早く着きすぎたから、そのままその前の公園でしばし読書。 恐ろしいほど日本語の本を読んでいます。 相変わらず漢字で意味は理解しても、発音はわからないでいますが、それでも、今の私には日本語を読むことが必要。 コンピューターを使っているから、漢字を書くことができないことは隠すことができるけれど、日本語情報誌についていた漢字のテスト、お遊び的なものなのに、このところ100点満点中20点が最高。 情けない。 さすがの私も反省したわけです。 


 明日からは再びオペラハウス三昧。 都さんのロンドン最後の舞台がもう目の前・・・

Posted on 2010/04/20 Tue. 03:23 [edit]

category: 日常

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キングストンでのコンサート 

3月末以来の本番でした。 

今日も再び初めての場所。 ロンドン南部、リッチモンド、ウィンブルドンに近いキングストンというところの教会でのコンサート。 電車で行こうかバスで行こうか迷って、結局我が家とキングストンの中間あたりのイーリングまでは2月まで毎週バスで教えに通っていたので、結局バスで行くことに。 お天気も快晴、というわけではありませんでしたが、途中リッチモンド・パークのそばを通ったり、テムズ川が素敵な景色のところを通ったりして、ちょっとした観光気分。 

 

 しかも、バスの中でフェイスブックをチェックしていたら、カーディフ時代仲良くしていたセイシャルの友達がガールフレンドにプロポーズした、というメールを読んで嬉しくなったわけです。 正直体調が悪いので本当にコンサートができるのか不安だったのですが、嬉しいニュースを読んだら一気にテンションがアップ。


 本日は、All Saints Kingstonにて。


 プログラムは


 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330

 リスト: 愛の夢 第3番

 リスト: 愛の賛歌

 チャイコフスキー: ノクターン 嬰ハ短調 作品19-4

 ショパン: マズルカ 作品68-1、67-3、6-2、33-2

 ショパン: 華麗なる大円舞曲 作品18 


 ピアノはブルットナー。 

 このブルットナー私の手に結構馴染む楽器で、大きなプログラムを弾くのには向きませんが、今日のプログラムにはぴったりでした。 


 モーツアルトはこのところ続けて弾いていましたが、今日は第2楽章の再現部(でしたっけ? Recapitulation)で魔法の瞬間が。 この瞬間、土曜日に観てきたロイヤルバレエの都さんとスティーブンの第2幕、シンデレラが舞踏会会場に入ってきてシンデレラと王子が顔を合わせる部分が鮮明に浮かんできました。

 これだから演奏を止めることはできません! いくら練習しても、10回以上舞台で弾いたことがあった曲でも、とんでもない瞬間が起こることがある。 この瞬間を求めて弾き続けるのかもしれません。

 モーツアルトはこれで、次のステップに進めます。


 リストの愛の夢はイギリスで弾くのは初めて。 これはまだまだやることがあります。


 『愛の賛歌』はオルガンの音を表しているし、色々なところで弾いた結果、教会で弾くのが一番。 


 チャイコフスキーの『ノクターン』を弾くのは昨年の8月の日本以来? これも好きな曲です。 この曲が使われているバレエの『オネーギン』、来年度ロイヤルバレエの公演で再び行うので今からとても楽しみ。


 ショパンはマズルカは新しいものを一つ加えました。 作品6-2は弾けば弾くほどおもしろい。 これも可能性がまだまだある曲。

 華麗なる大円舞曲は何度弾いたのでしょう? ブルットナーの音色で、ヤマハ、スタンウェイでは出すことができない古きよき時代の舞踏会、という感じがでて弾いていてとっても面白かったです。


 とりあえず、体調が悪い中、最後まで咳き込むことも無く弾き終えて一安心でした。

 

 今日はマンチェスター時代に一緒にデュオをしたりしてご実家にも泊めて頂いたり、その後私がカーディフに移ってからも彼女がカーディフのオーケストラのオーディションを受ける時に伴奏をしたりしていた仲のサラが聴きに来てくれて、終わった後はずっとおしゃべり。

 帰り道バスを途中で降りて彼女のフラットによってまたおしゃべり。 そのうち、再び一緒に室内楽をやるかもしれません! 知り合って10年。 マンチェスターは私は1年しか滞在しなかったけれど、カーディフ時代よりも人間関係は濃かったのかもと思えてきました。


 さて、来週からはコンサートが続きます。 とにかく体調を取り戻さなくてはいけません。

Posted on 2010/04/19 Mon. 04:50 [edit]

category: 音楽

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19

『シンデレラ』 都さん&スティーブン 

昨日のダブル鑑賞の夜の部です。


 シンデレラ: 吉田都

 王子: スティーブン・マクレー

 ステップシスターズ: ルーク・ヘイドン、ウェイン・スリープ

 フェアリー・ゴッドマザー: ラウラ・モレーラ

 春の精: アイオーナ・ルーツ (騎士: リカルド・セルヴェーラ)

 夏の精: 小林ひかる (騎士: ヴァレリー・フリストフ)

 秋の精: 高田茜 (騎士: ベネット・ガートサイド)

 冬の精: クレア・カルヴェート (騎士: 平野亮一)

 道化師: ポール・ケイ


 この6月の日本公演でロイヤルバレエから引退する吉田都さんのロンドンで最後の演目です。 本当の最後の公演は23日。 

 本来は王子をフェデリコが踊る予定ですが、だいぶ前に怪我の影響でスティーブンに変更。 スティーブンと都さんは12月の『くるみ』で組んでいます。


 お昼の公演に比べとにかく日本人客も多く、休憩時間にはいつもの友達と日本語でおしゃべりをしていたのですが、思わずいつもよりも声のボリュームを控えたほど。 まあ、都合のよいことに大きい声の持ち主の私は現在声があまり出ませんから、よかったですが。


 都さんの私が観られるであろうあと2回の公演、と思うといつも以上に舞台にかじりつきました。 彼女の舞台を初めて観たのは中学3年生の2月、東京文化会館で熊川哲也さんと日本バレエ協会の公演で『ドン・キホーテ』を踊られた時。 熊川さんだって今ほどの人気がある時ではなかったですし、単に、私が師事していた先生がドン・キホーテを踊る(演じる)から行った公演。 でも、あの時の都さんは今でも目に焼きついています。


 意志の強そうなシンデレラ。 だからこそ、ステップシスターズがその場からいなくなって、お父さんと二人になった時に見せる表情が活きてきました。 

 踊りだすと、相変わらずのステップの正確さ、巧みな足裁き。 もちろん、全盛期よりは衰えが見えてしまうけれど、そんなことは関係ない。 あのオーラです。


 第2幕、シンデレラが舞踏会会場について、馬車を降りて、中央の階段をゆっくり1段ずつ、トウシューズで立ったまま降りてくる。 何かに驚いた、というか眼を大きく見開き、横に王子がいるのに、彼の方も見ない。 王子のスティーブンもシンデレラにとりつかれた、といった感じで表情を変えず。

 下に下りて、王子とシンデレラが顔を見合わせた時、凄いものが発せられました。 この二人、今ここで初めて出会った、ということがとっても強く伝わったのです。 『ロミオとジュリエット』のジュリエットとロミオが初めて顔を合わせる場面と似ています。 

 ただ都さん、チュチュ姿になったら、12月よりもさらに痩せていて心配してしまいました。


 都さんのシンデレラのヴァリエーションはまさにお手本。 でも、ただきちんと踊っているだけのお手本ではありません。 こういう踊りがロイヤルオペラハウスの舞台から姿を消してしまうのは残念。

 

 第2幕の最後、真夜中を知らせる鐘(時計の音)。 この音が鳴り出したら、都さん、とっさにチュチュのスカートを触りました。 鐘が鳴り終わったら彼女は元の貧しい姿に戻ってしまうのですから。 


  最後まで、とにかくスティーブンの都さんを観る目が優しく、本当の二人の年の差は20ちょっとあるわけですが、そんなことを感じさせない舞台でした。 マーゴ・フォンテーンとルドルフ・ヌレエフもこんな感じだったのかしら?と思わず思ってしまいました。


 他のキャストについてですが、王子のスティーブンはデビューとは思えないほどの充実ぶり。 


 昼の公演で目立った茜さんはこの夜の公演では秋の精。 今回、3人目の秋の精でしたが、ダンサー同士を比べることは好みませんが、それでも、彼女の踊りが一番何をやっているのかわかりました。

 

 ステップシスターズ、10日に観た時と同じ配役でしたが、ところどころ変えているので面白い。 


 面白いことに、過去2回の公演では拍手が起きているようなところで拍手が無かったりして、会場中が都さんに集中していたのでは?と思ってしまいました。


 金曜日、どうなるでしょう? といっても、私はチケットを持っていません。

 一般発売で希望の場所が買えなかったので、当日券狙い。 絶対に手に入れなくてはいけません!


 

Posted on 2010/04/18 Sun. 05:45 [edit]

category: バレエ

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18

『シンデレラ』 ユフィ&セルゲイのデビュー 

昨日、17日のマチネのロイヤルバレエ『シンデレラ』です。


 シンデレラ: ユフィ・チョイ

 王子: セルゲイ・ポルーニン

 ステップシスターズ: アラスター・マリオット、ジョナサン・ハウエルズ

 春の精: エリザベス・ハロッド (騎士: アンドレイ・ウスペンスキー)

 夏の精: 小林ひかる (騎士: 蔵健太)

 秋の精: サマンサ・レイン (騎士: ヨハネス・ステパネク)

 冬の精: クレア・カルヴェート (騎士: 平野亮一)

 フェアリー・ゴッドマザー: フランチェスカ・フィルピ

 道化師: フェルナンド・モンターノ


 このメインキャスト(ステップシスターズは違いますが)でのジェネラルリハーサルの写真は、http://www.ballet.co.uk/gallery/jr_rb_cinderella_roh_0410 より。


 シンデレラも王子もデビュー、という公演でした。

 ユフィちゃんは4月5日に『リーズの結婚』でリーズデビューをし、約10日後にシンデレラデビュー。 


 このプロダクションを観るのは2回目なので、だいぶ目が慣れてきました。


 王子を踊ったセルゲイ、前回彼の主役を観たのは『眠れる森の美女』でしたが、その時に立っているだけできれいなダンサーだけれど、いまいちキャラクターがつかめない、という印象があったのですが、今回は、最初はまたクールな王子を演じているな、と思ったものの、それ以降はがらっと変わり、シンデレラに対する表情が優しい。 

 

 第2幕で踊られるシンデレラのヴァリエーション、足捌きが難しいもの。 ユフィちゃんの踊りはとにかくきれい。 

 でも、私としては第3幕、シンデレラが舞踏会でのことを思い返している場面で、最後スカートのポケットからガラスの靴を取り出す部分があります。 その部分の彼女の表情が非常によくて、思わず観ていて涙がぽろっと。


 ステップシスターズ、ジョナサンが第2幕で求婚者に大して気を引こうとしている部分でそのしぐさがあまりにも女性らしい。 私なんかよりもずっと女性らしいしぐさ。

 

 ステップシスターズの背が高い方が、第2幕の舞踏会で踊る場面、最後に求婚者も真ん中に出てきてちょっとパ・ド・ドゥもどきをするのですが、その際、最後に 『眠れる森の美女』の第3幕のオーロラ姫と王子のグラン・パ・ド・ドゥのアダージョので使われているリフトというか、有名なポーズがあるのですが、そのポーズをしていて拍手喝さい。 男同士であれだけやるのは凄い。 


 道化師のフェルナンドは身体能力は高いダンサー。 ジャンプが凄い。 


 夏の精のひかるさん、前回は冬の精で観ましたが、このなだらかであまりつかみ所の無い夏の精、とってもあっていました。 ひかるさん、というとはっきりした役の方が似合うと思っていたから、夏?と思ったのですが、彼女はこの1年ちょっとで本当に変わったダンサー。 


 そして、第1幕の最後から、群舞で一際目をひいたのが高田茜さん。 彼女は小柄だけれど笑顔がきれいだし、華やかな人。 昨年度、ローザンヌの賞でロイヤルバレエの研修生になった時はなんとも思わなかったのですが、徐々にロイヤルバレエ特有の動きを習得し、目立つ存在に。 


 この公演もプリンシパルダンサーが一人も出ていない公演。 それでも、あれだけのものを創り上げるのです。

Posted on 2010/04/17 Sat. 20:46 [edit]

category: バレエ

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17

幸せな土曜日 

とっても暖かくて、昼間は外を半袖で歩いてちょうどよいほどでした。

 

ダブル『シンデレラ』鑑賞、とっても素敵な一日でした! 詳しい感想はまた明日にでも。


 アイスランドの噴火、ヨーロッパのフライト、大変なことになっていますね。 facebookを見ていると、友達でホリデーのチケットを予約していた人が数人いるようでした。 イギリスの大抵の小学校は今週までがイースターホリデー。 私の生徒も16日頃にロンドンに帰ってくる人がいたような気がするので、皆さん、大丈夫でしょうか?


 今日は、昼の公演も日本人が多かったですが、夜の都さんの公演は驚くほど日本人だらけ。 それでも、きっと昨日辺りロンドンにいらっしゃる予定だった方々は断念なさった方も多いかもしれません。 ちょっと上の席にいた友達によると、オーケストラ・ストール(平土間)にいくつか空席があったようですから。

 来週、都さんのロンドン最後を観にいらっしゃる方も多いでしょう。 それまでに、フライトが元に戻るとよいですが。


 ちなみに、明日ロンドンからパリに行きたい方がいらして、ちょっと気になったのでユーロスターを調べていたのですが、このフライトキャンセルの影響で、今日、明日はユーロスターの本数を増やしています。が、片道2万円近く。 昨年暮れ、雪の影響でトンネル内の気温が変わった影響で、ユーロスターのキャンセルが相次ぎましたが、これでユーロスターは少しほっとしているのでは? 言い方は悪いですけれど。


 今日は昼はユフィちゃんとセルゲイのデビュー、夜は都さん、そしてスティーブン(デビュー)ということで、常連さんたちはダブルで観る方も多かったですし、日本、他の国から、ロイヤルバレエを年に数回観にいらっしゃる方々が皆さん観にいらしていてちょっとした同窓会状態? 


 私の気管支、だいぶよくなってきて、昨夜はやっと4時間続けて眠ることができて、一安心。 今日もバレエを観ている間は大丈夫。 でも、上記の通り、知っている顔が何人かいらしたのでどうしても休憩時間におしゃべりをしてしまう。 よって、その後はまた駄目。 だったら黙っていればよいのですが、普段一人で過ごして、おしゃべりに飢えている私は、特に好きなバレエのことをおしゃべりできる場ではどうしてもおしゃべりをしてしまいますから。


 というわけで、今は観てきたバレエがよみがえってきて、頭が満タン。 


 明日はピアノモードに切り替えなくては。

 

Posted on 2010/04/17 Sat. 06:48 [edit]

category: 日常

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17

久々にバレエアソシエイション 

 昨夜もまた悲劇。 ずっと咳き込んで、明け方になって眠ることができたのでした。 

 この3日間、ピアノに向かう気すら起こらなかったのですが、月曜日にコンサートがある身としてはさすがにピアノを練習しなくてはいけません。 ピアノに向かったのですが、スタミナが無さ過ぎて、30分しか身体が持たない。

 月曜日に弾けるのか、かなり心配になってきました。 ピアノは優雅そうにみえるそうですが、実際は体力も精神も駆使するもの。 スタミナ勝負です。 この食いしん坊の私が食欲がなくなっているので、この週末、ちゃんと食べられるようになりたいものです。


 このような状態だったのですが、学校に行く用もあったし、夜は久々にバレエアソシエイションへ。 2月、3月と行きたかったのに教えと重なったりしていけなかったので、久しぶり。

 今夜は、ソロイストのヨハネス・ステパネク。 ヨハネスは好きなダンサーの一人。 キャラクターを出すのが優れているダンサーなので、私のブログにもよく名前があがっているはずです。 


 詳しいことはここにはかけませんが、どうしてバレエを始めたのか、今までの経歴、どうしてロイヤルバレエに入ったのか、今までやってきた役、やってみたい役、振付家との仕事、色々ととってもインフォーマルに語られていくので面白い。 これがバレエアソシエイションの魅力。 


 質問コーナーで真っ先に質問が出たのは、やはり昨日公演を終えたマクミラン振付の『ユダの木』について。 ヨハネスは、セカンド・キャストのThe Foremanの友達その1を踊っていたのです。 

 とにかく、このバレエについては初演したダンサーたち、作曲家にでさえストーリーが語られていないので、あくまでも、『自分の意見として』として話してくれました。


 このバレエアソシエイションにいらしている方々、年齢層が高いのですが、この方たちは、何十年もバレエを観ている方がほとんど。 私が観たことのないバレエ、私の中では伝説のダンサーたち、こういう名前がぱっとあがるのが、ここに来ている人たち。 

 とにかく、こういう人たちと同じ空気をすってみたい私です。


 明日は午後、夜、バレエ2公演鑑賞。 本当はダブルは好きでは無いのですが、明日は今回デビューで1度しか踊らないユフィちゃんの『シンデレラ』、そして夜は今週の今日がロンドンで最後の公演になる都さんの『シンデレラ』の1回目なので、両方行かなくてはいけないのです。 

 きっと今週、来週は日本人観客が多いのでしょうね。


 

Posted on 2010/04/16 Fri. 05:59 [edit]

category: バレエ

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16

ダウン 

 火曜日から花粉症か?と思っていたのですが、昨日の午後になって身体を起こしていられなくなってベッドへ直行。 恐ろしいほど午後は眠り、夜になったら咳が酷くて苦しむ羽目に。

 ここのところ風邪をひくと熱はたいして高くならないのに、気管支をやられてしまいます。


 日本のかかりつけの小児科の先生に頂いてあった気管支用の薬を服用したら、息苦しくなってしまい・・・ どうやら薬が合わなかった模様。 仕方が無いから、先生に電話をして、薬をやめることに。 こういう時、赤ちゃんの時からお世話になっている先生がいるととっても助かります。 

 去年は歯のことでお世話になっている歯医者の先生に電話をいれているし、お騒がせな人です。


 今日は午前中、どうしても出かけなくてはいけない用があったので出かけたのですが、その帰り、他に寄りたいところがあったにもかかわらず、その気にはなれず、家に直行。 咳からか、それとも、昨夜身体を横にすると苦しくて仕方が無いから、枕を重ねて変な格好で横になっていたからか、背中に痛みが。 

 

 とにかく、健康でなくてはいけませんね。 とくにこの国みたいに、すぐに病院にかかることができない国にいるのですから。 


 ベッドに横になっていても、本を読む気にさえならない、相当珍しいことです。 大抵具合が悪くてベッドにいると、 ベッドの周りに本が積まれていく人ですからね・・・


 再来週からか?10日間で4回のコンサートがあるので、一刻も早く復活しなくてはいけません!



Posted on 2010/04/15 Thu. 06:37 [edit]

category: 日常

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15

ロイヤルオペラハウスのドレスコード(あくまでも私の意見) 

 日本(東京)は、毎日めまぐるしく天候がかわっているようですね。 

 今日は昼間はよいお天気だったのですが、夕方から風が強かったです。 


 日本では小学生の頃から花粉症に悩まされていたのですが、イギリスに来てからぴたり、と止まりました。 過去2回、4月末にイタリアに行くと花粉症になったのですが、どうやら今年、再び花粉症が発生。 今日は一日くしゃみと鼻に悩まされ、夕方ブリティッシュ・ライブラリーへ行っても全く集中できず。


 今週末、来週の都さん主演の『シンデレラ』があるからか? このブログをロイヤルオペラハウスのドレスコード、で検索される方がとても多いので、これについて私の意見を書いてみたいと思います。


 私が知る限り、通常のロイヤルオペラハウスでの公演に関してはドレスコードの記載はありません。

 

 私自身は普段はストール・サークル(日本の方の感覚だと2階)の立ち見ですが、このストール・サークルに座っている方々、オーケストラ・ストール(日本の感覚で1階)の方々、ごく稀にイブニングドレス、ディナージャケット、という方を見かけますが、これは本当に稀の話。

 

 普段は、ご夫婦でいらしている方々だとほとんどの男性はスーツ。 女性は、ワンピースや素敵なトップスにスカートあたりが多いような気がします。 ちなみに、この辺りのよい席でも、足元はトレーナー、ジーンズ、という方もちらほらいます。 日本の方々は東京を見ている限り、普段から女性はおしゃれですからね。 ああいう格好で大丈夫、と私は思います。 日本でちょっと素敵なレストラン、ホテルのレストランにお食事に行く位の格好、というとわかりやすいかもしれません。 


 私自身は立ち見ですが、オペラハウス内をうろうろとするのにはあまりカジュアルは嫌(オペラハウス内は、座席に関係ありませんから)。 普段からあまりジーンズとかをはかないですし、大抵教えの後に行くことが多いので、イギリスにいる人にしてはきれい系、くらいの格好です。

 

 私個人の勝手な意見として、たまに日本人観光客の方が、洋服だけは日本の結婚式で着るようなもの、でも、足元は歩きやすい靴、バッグもショルダーバッグという格好でいらしていますが、見ていてあまりよいものではありません。 まあ、荷物の関係上もあるのだとは思いますが、それだったら、女性はもう少し軽めのワンピースに靴もそれに合うものを持ってきた方がよいのに、と思ってしまいます。


 でも、よほど凄いイブニングドレスや山登りへ行くような格好でもしてこない限り、問題ないのでは、と私は思います。 日本からわざわざオペラハウスへいらっしゃる方々がそのような格好をするとも思いませんし。 

 

 ちなみに、大き目の荷物、コートは立ち見以外の席では邪魔になるので、クロークに預けた方がスマートだと思います。

 クロークは無料、荷物を渡して、引き換えの札を受け取ります。 終演時は多少混みますが、よほどのことが無ければ受け取りにそれほど時間はかかりません。


 以上、私のあくまでも、勝手なロイヤルオペラハウスのドレスコードでした。


 

 余談ですが、ballet.co.ukに来年度のピリオド1のロイヤルバレエの配役が発表が投稿されました。 今年度から正式に入団になった高田茜さんが、『オネーギン』でオルガ役でデビュー。 『オネーギン』は4キャストのうち、オルガの4人は全てデビュー。 前回上演時に通いつめてしまったマリアネラは、オルガを踊らないようで残念。

 でも、私としては、ミックス・ビルの『三人姉妹』で、マーシャをマリアネラが踊るのでこちらが楽しみ。 

Posted on 2010/04/13 Tue. 05:50 [edit]

category: オペラハウスの楽しみ方

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13

5月のミックス・ビルのインサイト・イブニング 

今夜はオペラハウスで5月5日から始まるミックス・ビルのインサイト・イブニングでした。


 『エレクトリック・カウンターポイント』 ウィールドン振付 曲はバッハとスティーブ・ライヒ (2008年初演)

 『タイトル未定』 リアム・スカーレット振付 曲はプーランクの2台のピアノの為の協奏曲 (世界初演)

 『カルメン』 マッツ・エック振付 曲はビゼー作曲シシャードリン編曲


 メインハウスでは夜の公演は無かったのですが、香水の何かアワードだか何かで貸切。 グラマラスな姿の方々がたくさんいました。


 さて今夜のインサイトは最初の30分をリアムの新作のプーランクの協奏曲について、この作品を指揮する予定の音楽監督のバリーがお話。 その後、リアムがプリンシパルキャストのうちの一組の、ラウラ・モレーラとリカルド・セルヴェーラの二人をリハーサル。 そして、最後の45分で『エレクトリック・カウンターポイント』の最初の4つのソロのうち、男性の2つ目をセルゲイ・ポルーニンが、女性の2つ目(フーガ)をアンダースタディーのナタリー・ハリッソンが踊り、バレエ・マスターのクリストファー・ソウンダースがリハーサル。


 プーランクは2台ピアノですから、クロア・スタジオにアップライトピアノを持ち込んで、リハーサル。 

最初の曲の説明では、実際にピアノの演奏を聴きながら、主に第1、第2楽章についてのアナリシス(分析)。 

もちろん聴いている人たちはほとんどが音楽家ではないのですから、音楽の専門家で無い人にもわかりやすい言葉で説明していきます。 あくまでもバレエを観ることを助ける為に、でも、こうして少しでも音楽を理解したらバレエをもっと楽しむことができる、という考えなのだと思います。


 リハーサルは、今日の二人以外に、あと2組のプリンシパルカップル、7組のコールド・バレエが入るのですが、このラウラとリカルドの振付だけでも見ごたえがあり。

 

 リアムはロイヤルバレエスクール(ホワイトロッジ、アッパースクール)から2005年に入団した現在下から2番目のファースト・アーティストにいるダンサー。 あまり目立った役は踊っていませんが、今週再び公演がある、『エリート・シンコペイション』で踊っていて、非常に音楽性が高く、キャラクターを作ることができる人です。

 彼の作品は、2008年に『マーゴ・アンド・ルド』というラフマニノフのプレリュードに振付けた作品を観た時に気に入り、その後は2008年のリンバリーでモーツアルトのピアノ協奏曲、K.488に振付けた、『Of Mozart』、2009年のリンバリーでのリストのコンソレーションと愛の夢第3番に振付けた作品、2月のドラフト・ワークスでの、ロジャースの『サウンド・オブ・ミュージック』の『私のお気に入り』をスティーブン・ハフが編曲したピアノソロに振付けた女性一人で踊る作品、先日2月のガラでのショパンの幻想即興曲に振付けた作品、私が好きなものがたくさんあります。


 彼は若い振付家の中で、クラシック音楽を巧みに使うことができる振付家(ダンサー)。


 今回は、彼が以前から振付けたい、と思っていたプーランクの2台ピアノの協奏曲を使用。 ちなみに、ストーリーのないバレエです。


 しっかりとリアムの言葉がある振付。 各ダンサーに色々と任せながらも、腕の角度、向き、などで彼自身の言葉を作っていく感じです。


 そして、リアムはやはり音楽性が抜群。 リハーサルに楽譜持参で来ました。 

 あの音楽性豊かな振付家、アシュトンは楽譜を読むことができなかったのです。 それでもあれだけのものを創り上げた。 だから、楽譜を読むことができるのは絶対必要ではないと思うのですが、リアムのピアニストに対する指示を聞いていて、よく楽譜を勉強してあるな、と思いました。


 初演まであと3週間、できあがりが非常に楽しみです。


 続く『エレクトリック・カウンターポイント』、これは、映像を用いたバレエ。 

 初演時に見ていますが、面白いのですが、私はちょっと苦手。 その一番の原因は、ソロの部分で私の十八番のバッハの平均律第1巻第8番のプレリュードとフーガを用いているから。 このバッハはバッハの中でも特に演奏者によって解釈が変わってくるもの。 私のプレリュードとフーガは結構特殊。 でも、これで試験、コンクールでよい評価を貰ってきました。 だから、私のこのフーガの暗譜確認用の淡々と弾く、というのに近い弾き方を聴くのが非常に苦痛。 


 今回初めて踊るセルゲイ、音が全くといってよいほどわかっていないようで。 本人が質問コーナーで言っていましたが、音楽がなだらかで、起伏が無いからわかりにくい、と言っていました。 今回、初演時とはキャスト変更もあるので、どうなるのでしょう?


 リハーサルプロセスを見せて頂いて、音楽についても詳しいお話を聴き、よりバレエを楽しむことができます。

こういうことをいつか日本でやるのが夢。

Posted on 2010/04/12 Mon. 06:17 [edit]

category: バレエ

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12

4ヶ月ぶりに 

 昨日の夜中、母と電話で話していて驚いたこと。


 さかのぼって4ヶ月前、2009年12月、母がクリスマスプレゼントを郵送してくれました。 私がプレゼントにお願いして母に縫ってもらった冬のコンサート用のニット(教会は寒いのでニットの長袖が必要)、妹が買ってくれた伊勢神宮のお守り、あと日本の食べ物をいくつか。


 残念なことに、年が明けても私の手元にはこの郵便物は届きませんでした。 私の住所はちょっと変な住所で、いつもの郵便配達のおじさんが休暇で他の人が配達に来ると、すぐにお隣さんに私の郵便物が行ってしまうのです。 お隣に居住している人がいると、私のドアに持ってきてくれるのですが、生憎暮れは空き家。 郵便やさんをつかまえて、絶対にMiyuki Katoと書いてあるものはあそこに届けてください、とお願いしてあったのです。


 不在者表も入っていないし、荷物も届かないし、母が時間をかけて作ってくれたお洋服がなくなってしまって母もがっかりしていたのですが、それが4ヶ月経った昨日、日曜日だったのに、わざわざ実家の管轄の郵便局の方がその私の手に渡ることはなかった郵便物を実家に届けてくださったのです! ポストに入れるわけではなくて、わざわざチャイムまで押して、手渡してくださったよう。


 説明によると、ちゃんとイギリスまで来て、でも不在だったから郵便物引取り所に1月まで保管されていた。 でも取りに来なかったから日本に戻ってきた、と。 きっと不在者表は私の家の隣の家に行ってしまっていたのだと思います。 


 4ヶ月ぶりに戻ってきた郵便物は中身もそのままきちんと入っていたそう。 

 すっかり紛失してしまった、とがっかりしていた荷物が私の手元には届かなかったものの、実家に戻ってくれて嬉しい。 

 ちゃんと戻してくださってありがとうございました。


 でも、イギリスの郵便やさん、特殊な我が家のアドレスをちゃんと理解してください。 この前も、生徒のグレード試験の結果と合格の賞状、お隣さんに不在者表が届いてしまって、私はその時間に家にいたのに、わざわざ引取り所まで取りに行く羽目になったのですから。

Posted on 2010/04/11 Sun. 20:09 [edit]

category: イギリス事情

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11

1年、あっという間 

 どうしたことか、ロンドンでは青空の日が続いています。 お花も増えて、イギリスが一気に美しくなるのが今。

 

 一年が経つのが本当に早いです。 去年の4月11日は日本に到着した翌日。 お昼から夜まで、ずっとバレエのお稽古場でそれまでに私がロンドンで録音したテープを元に発表会のお稽古をするのを5クラス分見せていただいていました。 だから、私の20代最後の日は、懐かしいお稽古場で疲れ果てて終わったわけ。 あの日、家に帰った私をみるなり、母に、「凄く疲れ果てている」と真っ先に言われたほど。


  あの発表会のためには、日本とロンドンでやり取りをして、バーレッスン、センターレッスンを舞台で行う、というのが昨年の発表会の演目の一つだったから、振付を書いたものを日本から送ってもらって、それを元にどういう音のとり方をするのかもわからないまま、とにかく曲を録音していました。

 テンポが合わないものは、日本側のみほちゃんと電話でやりとりをし、お互いに歌いながら音のとり方を理解する、という今か思うととんでもないことをやっていました。 


 翌日の私の誕生日はまた朝からお稽古場に行って、その時にはピアノは弾かなかったものの、スタッフを交えての通し稽古に付き添う。 あの時に初めて全クラスがそろった状態で、どのようにおこなうのか動きもわかったわけです。 その翌日からは2週間、週に何度もお稽古場に行って、電子ピアノを使って発表会のリハーサル。 凄く大変だったけれど、とってもよい経験になったことは確か。 それ以上に、小学生から高校3年生まで通っていたお稽古場で、当時一緒に踊っていたような人たちが指導をする中、ああしてピアノを弾かせて頂いたことは宝物。

 

 今日は時間があったから、春用のネックレスが欲しくて、久々にビーズ。 天然石を使ったものはやさしい雰囲気に仕上がるから好きです。 

 あまりにも久々すぎて手順が悪いけれど、でも、本ばかり読んでいる今、こうしてきれいなものに触れると気分転換になります。 問題は、ピアノも、自己研究も、ビーズも目を駆使していること。 


 夜8時頃まで薄明るくなったイギリス。 体内時計が狂いっぱなしです。

Posted on 2010/04/11 Sun. 02:29 [edit]

category: 日常

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『シンデレラ』初日 アリーナ&ルパート 

 本当は観る予定はなかったのですが、当日券で行ってきました。 ちなみに、今日は昼バレエ、夜オペラというスケジュールのオペラハウスなので、当日券の列はバレエとオペラが混じっていましたが、それでも、10時にオープンのボックスオフィス、私が8時15分に着いた時には既に20番目でした。 


 まだ『リーズの結婚』も『マクミラン・ミックス』も続いていますが、今日から6月第1週にかけて、『シンデレラ』が始まりました。

 ロイヤルバレエの『シンデレラ』はフレデリック・アシュトンが1948年に振付けたものを使用。

 プロコフィエフが『シンデレラ』を作曲してから3年目。 イギリスで振付けられた初の全幕バレエだったように記憶しています。


 キャスト

 シンデレラ: アリーナ・コジョカル

 王子: ルパート・ペネファーザー

 ステップ・シスターズ(異母姉妹?): ウェイン・スリープ、ルーク・ヘイドン

 フェアリー・ゴッド・マザー: ラウラ・モレーラ

 道化師: ポール・ケイ

 

 春の精: アイオーナ・ルーツ (騎士: リカルド・セルヴェーラ)

 夏の精: ユフィ・チョイ (騎士: ヴァレリー・ヒリストフ)

 秋の精: ヘレン・クロウフォード (騎士: ベネット・ガートサイド)

 冬の精: 小林ひかる (騎士: セルゲイ・ポルーニン)


 ちなみに、私はこのアシュトン版は初めて観ました。 中学生の頃、日本で松山バレエとか、ロイヤル・スウィーディッシュ・バレエの引越し公演では観ているのですが。 日本だと、新国立バレエがこのアシュトン版を使っていますね。 前々回のロイヤルバレエの日本公演でもこのシンデレラを上演しているので、ご覧になっている方も多いかもしれません。


 2003年に衣装デザインを一新しているようです。 私はロイヤルバレエの衣装に憧れてイギリスに来たくらい、ロイヤルバレエの衣装の色使い、カッティングが好きです。 が、今回ばかりはがっかり。 凄く安っぽい。 チュチュのカッティングも悪くて、あのアリーナがとっても太って見えました。 四季の精たちの第1幕の衣装のスカートは安っぽいグリッターが使われすぎ。 全体的にボディーのサテンが安っぽすぎる。 ロイヤルバレエの衣装でこんなことを思ったのは初めてです。


 全体的な印象としては、ごちゃごちゃしすぎか、空間ありすぎ。 第2幕の舞踏会の場面、周りの人たちの衣装がごてごてしていて、しかも踊りもアシュトンらしく複雑。 よって、いっせいに踊るところでは何が何だかわからない。 それでいて、シンデレラが一人で踊る時には、シンデレラのお付?というか星たちが立っているだけ。 

 私としては、他のゲストや、シンデレラの異母姉妹にいて欲しい。 

 異母姉妹、といえば、彼女たちは、舞踏会に行くのに家を出る時、下着のまま出て行ってしまったのですが・・・どうしてあそこでドレスを着させてから家を出させないのでしょう???


 第3幕はあっけなさ過ぎる。 本で読んで、アシュトンはプロコフィエフが書いた、第3幕の王子が色々な国を回る部分の音楽が好きでなかったから、これらを削ってある、とは読んでいました。 だから、いきなり王子がシンデレラの家に来る設定。 しかも、この第3幕、かなり曲をアレンジしています。 これ、第3幕の曲のアレンジをした人の名前をクレジットとして出した方が良いのではないでしょうか? 私にはこの第3幕のほとんどはプロコフィエフの音楽、と思うことができませんでした。 つなぎつなぎでかなりプロコフィエフではない色を入れてしまっているのです。

 1948年といえば、まだプロコフィエフは存命(ちなみに、皮肉なことにプロコフィエフはスターリンと同じ日になくなりました)。 プロコフィエフはこの編曲されたものを聴いたのでしょうか?


 そして、やはり最大のポイントは、ガラスの靴。 バレエでこの『シンデレラ』をやる場合、最大の難関はガラスの靴だ、ということを以前どこかで読んだことがあります。 これはわかります。 バレリーナはトウシューズを履いているのですから。 

 第2幕の最後、12時になってシンデレラが舞踏会の会場を去る前に元の姿に戻ってしまう。 それで、階段を上がりながら、きらきらとしたガラスの靴を落としました。 ここで初めてガラスの靴が登場したわけ。

 第3幕で王子がシンデレラの家に来た時には、シンデレラは舞台袖でトウシューズを脱ぎ、タイツのまま中央に来て、ガラスの靴(きらきらとしたトウシューズ)を履きました。

 

 私の考えでは、第1幕、舞踏会に行く直前、フェアリー・ゴッドマザーからあの靴をシンデレラに手渡してもらいたかった。 いずれにしても、あの部分ではシンデレラは既に馬車に乗っているのだから、そしてその後は踊らないのだから、あの靴でもよかったはず。 『シンデレラ』のキーポイントはガラスの靴なのですから。


 さて、それ以外ですが、私にしては珍しく、アリーナの全幕を観に行ったわけです。 彼女はこの役にぴったり。 私としては、前回観たジュリエットよりも、このシンデレラの方がしっくりきました。

 

 驚いたのは王子のルパート。 彼はこの役は今日がデビュー。 ルパートというと、見てくれは良いのですが、表情が乏しい、といわれているのですが、そして私もそう思うのですが、今シーズンからだいぶ変わり、先月のロミオではかなりの成長を見せました。 今日は王子だし、またクールなルパートに戻るのか? と思ったのですが、第2幕のシンデレラとのやり取り、ごく自然に、でも表情がはっきりと変わっていくので驚きました。

 そして舞台に現れた時の存在感がかなり増したように思います。


 フェアリー・ゴッドマザー、この版ではこじきのおばあさんが舞台では美しいフェアリー・ゴッドマザーに変身はしません。 そして、四季の精の踊りの前に、このゴッドマザーの踊りがあるのですが、あの曲は一体何なのでしょう? もしかしたら、プロコフィエフの『石の花』あたりから取られているのでしょうか? わかりません。

 

 初演では異母姉妹の一人をアシュトン自身が演じています。 今回の二人は元々ロイヤルバレエ出身ですが、既に引退し、今回はゲストで出演(ちなみに、今回は3組の異母姉妹が踊ります)。 ウェイン・スリープは非常に小柄。 アリーナと大して変わらないほど。 いじわる、というよりも、かわいい女の子、といった感じでした。 ルーク・ヘイドンもそこまで意地悪ではありませんでした。

 先日、ブリティッシュ・ライブラリーで古いこの『シンデレラ』の映像を途中までなのですが観ていて、その時にはシンデレラはマーゴ・フォンテーン、この異母姉妹はアシュトンとマクミランが演じていました。 それを観たから余計に今日の舞台は意地悪ではない姉妹のように感じたのかもしれません。


 四季の精、音楽が好きです。 特に冬の精の曲が好き。 中学生の時に、松山バレエの山川晶子さんがこの冬の精を踊った姿、今でも目に焼きついているほど。 アシュトン版では、この『冬の精』は流れるような音楽ですが、結構かちかちとした振付。 『春の精』を初演したナディア・ネリーナはアシュトンから、この『春の精』の音楽を聴いてどう思うか?と聴かれて、彼女の受けた印象を元に振付けたそうです。 だから、もしかしたら、この『冬の精』も初演したベリル・グレイ(のはず)が音楽から受けた印象がこの振付なのでしょうか?


 かなり長くなりました。 しかも毒舌。 それもアシュトンに向かって。

 とは言えども、今回はユフィちゃん、マリアネラのシンデレラ・デビューもあるし、都さんのロンドン最後の公演もあるし、いくつか観に行きます。


 春休み中の土曜日の昼の公演、いつになく子供たちが多かったです。 『シンデレラ』って、やはり女の子の憧れのストーリーですものね。

 

Posted on 2010/04/10 Sat. 05:05 [edit]

category: バレエ

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10

ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番とマクミランの『コンチェルト』 

 昨日辺りから暖かいです。 昨日は帰りが遅くなるからコートを持って出ましたが、昼間はコートはいりません。 今日は長袖にカーディガン、いちおうパシュミナだけ持って出かけましたが、街には半袖、素足にサンダル、真夏用のワンピース、など真夏の格好の人が結構いました。 それと同じくらいダウンコートを着ている人もいるのです。 こういうところが私はイギリスが好きなところ。 

 去年、4月に日本で私にとっては真夏のような気候だったから、ノースリープで馬喰町の問屋街をうろうろとしていたら、問屋さんのおばさんに、「あなたはもう夏なの!!」なんて驚かれましたから。


 2週間あけて、来週の水曜日と木曜日に再び上演するロイヤルバレエのマクミラン振付の『コンチェルト』。 使用局はショスタコーヴィチのピアノ協奏曲第2番。 これが頭から離れません。 やっとCDを買ってきました。 楽譜を見る為に学校へ行こう、と思っていたのですがちょっと遅くなってしまったので断念。 

 

 エリザベス・レオンスカヤが弾いているものを買ってきました。 ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲は第1番の方が人気だからこちらの方は録音も多いですが、第2番は少なめ。 レオンスカヤはロシア出身のピアニスト。 亡きリヒテルとも交友があり、リヒテルがウィーンに滞在した時には彼女の家でピアノを練習していたはずです。 彼女の演奏は昨年だったか、一昨年だったか聴きました。 この録音でも、冴えのある指先。そしてフレージング。 私にとって聴いていてとっても心地よい演奏です。

 

 まず思うのは、こうして久々にこの曲を音楽鑑賞用として録音されたものを聴くと、先日バレエで観た時よりもずっとテンポが速め。 でも、バレエを観ていると、テンポが遅いとは全く気にならなかったのです。

 

 音楽だけを聴いていても、今ではあのバレエの振付が目に浮かびます。 別に音楽とバレエが完全に一体化していなくたってよいのです。 2月のドラフト・ワークスの時、ルドヴィックが振付けた作品は、メロディーの裏側にあるものを基本として振付けた作品。 あれはあれでとっても素敵だったのです。


 ですが、こうしてこの『コンチェルト』のように、ものすごくダンサーがまさに楽譜の上を動いているような作品が私の興味をより引き立てます。 これと同じような音楽性の作品は、バランシン振付のラヴェルの『ツィガーヌ』に振付けたもの。

 

 第1楽章、ほぼピアノのソロで始まります。 男性と女性、一人ずつが舞台にとなりに立ち、二人が同じ振りで踊る。 音楽が活発になったら、そのピアノソロの部分はユニゾン(右手と左手がオクターブ違いで同じ事を弾く)だから、そのまま男性も女性も同じ振付で、動きが大きくなっていく。

 オーケストラの部分が前に出てくる場面になると、コールドのダンサーが踊り始める。

 

 ピアノソロの部分で、穏やかなメロディーは女性ソロ、力強いメロディーの部分は男性のソロ。

 ピアノが同音連打をしているところで女性はバッチュ(片足の膝を軽く曲げた状態で、軸足に何度も細かくつま先を打ちつける)。 

 

 第2楽章は非常に美しい曲。 男性はほとんどリフトをしていますが、女性の身体の動きは音楽に忠実、というよりも、女性の身体が音楽そのもの。


 第3楽章は音楽が再び活発。 ソロの女性とそれにプラスして、第1楽章と第2楽章のソロの人たち、そしてコールドのダンサーたち。 ここでもピアノソロとソロのダンサーたちをうまく連鎖させています。


 このバレエ、そのうちDVDになったら、ぜひ楽譜とあわせながらアナリシスしてみたいものです。

 

 音楽家はバレエの人たちは音楽がわからない、と良く言っているけれど、決してそうではないと思うのです。

 もちろん、クラシック音楽がわからないと思われるダンサー、振付家もいるけれど、皆が皆そういうわけではありません。


 ショスタコーヴィチの音楽は重めが多いけれど、彼はジャズっぽいものとか、バレエ・スイートとか、『馬あぶ』とか、軽快でとってもわかりやすい曲もたくさん書いています。 もちろん、音楽の世界では彼の重厚な曲の方が研究の対象になっていますが。


 音楽とバレエ、2年前に修士論文を書いているのに、私の中ではあの論文はまだ終わっていないから、今でもこうして果てしない旅が続いているのです。 やっぱり夢はいつかニューヨークへ行って、バランシンとロビンズの作品をたくさん観て、リンカーンセンター内の芸術図書館へ行くこと。 この頃は私が読みたい文献が大英図書館でさえ保有していないのですから。 


 明日からは1週間、激怒のバレエウィークになります。 

Posted on 2010/04/09 Fri. 05:38 [edit]

category: バレエ

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09

幸せ。 室内楽コンサート 

時として、小さな、知らない場所で、とんでもなく素晴らしい演奏に出会う時、生きていて幸せ、と思うのです。


 今夜は、ロンドン、ヴィクトリア駅から近いSt Peter's Church, Eaton Square にてコンサートを聴いてきました。


 演奏は、パノーシャ・クウォーテット。それにピアノはロイ・ハワット

 

 プログラムは


 モーツアルト: 弦楽四重奏 第1番 ト長調 KV.80

 フォーレ: ピアノ5重奏 第1番 ニ長調 作品89

 

 ドヴォルジャーク: ピアノ5重奏 第2番 イ長調 作品81


 パノーシャ・クウォーテットは1971年に結成されて以来、メンバーが代わることなく続いているチェコの弦楽四重奏団。 日本でも、2002年にこのパノーシャ・クウォーテットとロイで草津音楽祭?で演奏しているようです。


 モーツアルトの最初の1小節で違う世界に連れて行かれました。 やさしく、エレガントで、でも意味がある音。

初めて聴く曲ですし、まだまだモーツアルトが熟成される前に書かれた曲。 それなのに、あれほどの演奏。 さすがに40年一緒に弾いている人たち、4人の個性がありつつも、一つの楽器のように聴こえてきました。


 正直言って、ロイは苦手なピアニスト。 といっても、実演に接するのは初めて。 イギリス人でフランス音楽を得意とするピアニストです。 何年か前に、フォーレとドビュッシーのピアノ曲の新しいエディションを発行した時のエディター。 紺の表紙の楽譜。 ドラマの『のだめ』でも、ドビュッシーの『喜びの島』はこの楽譜を使っていました。

 彼は、2年ほど前、まだ私がロイヤルカレッジにいた頃、マスタークラスで学校にいらしたので、マスタークラスは聴いています。


 あれほど素晴らしい弦楽四重奏を聴いて、あとの2曲、ピアノなしで弾いて欲しい、とばかなことを考えたくらい。

 ロイは典型的なイギリス人ピアニストですから、微妙にこのクウォーテットとあいません。


 フォーレは私が苦手とする作曲家。 なんかふわふわ浮いている感じがして・・・ 


 今回はチケットの売れ行きがよくなかったからなのか、あるところから無料のチケットのお知らせが来たからこのコンサートについて知ったわけですが、このクウォーテットのことを知らなかったし、行こうと思ったのは、ドヴォルジャークのピアノ5重奏が含まれていたから。 

 ドヴォルジャークの室内楽だと、ピアノ3重奏の『ドゥムキー』の方が有名ですが、私はこの5重奏が実は大好き。 といっても実演に接したことはありませんでした。

 だから、ロイだけれど行ったわけです。


 彼らのお国物だから、という言い方は決してしたくありませんが、これが圧巻。 特にそれまではあまり聴こえてこなかったチェロの旋律がはっきりと聴こえ、このチェロがまさに私好み! ドヴォルジャークがピアノで始まって、次にチェロのメロディー。 この短いメロディーで私は一瞬にしてこのチェリストに惚れました。

第1ヴァイオリンの方のフレーズや音楽の造り方が好きだったし、夢の中にいるかのような演奏。 表情豊かで、本当に音楽を愛している人たちの音楽。 あんなに素敵でチャーミングな音楽なのに、終始ロイがしかめっ面で弾いていてびっくり。

 

 帰ってきてから調べたのですが、彼らはこの前の日曜日にウィグモアのモーニングコンサートで演奏したよう。 モーツアルトとドヴォルジャークの弦楽四重奏曲。 聴きたかったです。


 このチェリストとブラームスの2番のソナタや、ベートーヴェンの2番か3番のチェロソナタを弾いてみたい!

 ヴァイオリニストとは何かしら? ブラームスのト長調か、エルガーでも良いかも。 


 とにかく素晴らしい。 こういう時に使う日本語の形容詞って貧弱すぎます。

 

 今日は誰にも会わないだろう、と思っていたのですが、カーディフ時代に室内楽でお世話になって、毎回揉め、その後は教わってはいないものの、ロイヤルカレッジでもしょっちゅう顔を会わせていた先生がいらしていました。 今日はまた違う若い女の子を連れていたけれど、そして私とさーっととしか挨拶したくない感じだったけれど、いったいどなた? まあ、ロイとこの先生は友達だろうから、それで来ていたようでしたが。


 私、今はソロばかりですが、本当は室内楽も大好き。 マンチェスター時代はデュオ、カーディフの1年目はピアノ4重奏、その後はデュオをやったり、トリオをやったり。

 でも、室内楽は相手を見つけるのが大変なのです。 結婚相手を探すようなもの。 

 

 マンチェスター時代には2人、気の会うチェリストがいたし、カーディフ時代には2年半、自称・世界一美しい男、というギリシャ人のヴィオラの人と弾いていました。 私たち、周りが驚くほど言い合いながらものすごいリハーサルをしていたけれど、本番では息がぴったり。 曲によっては二人で見つめあいながら弾く(この男から「僕を見て弾け」と言われるわけ)ので、よく変なうわさがたったものですが、もちろんそんなことはなく(なんといっても、「僕は今までに80人と付き合って、もててもてて困っちゃう」といっていたような男ですから)、でもデュオの相手としては最高だったわけです。

 

 今日のコンサートを聴いていると、また室内楽をやりたくなってしまいました。 というよりも、やっぱり、ドヴォルジャークのピアノ5重奏 第2番を弾きたい。 今日のロイの演奏を聴いていると、自分ではどう弾きたいか、鮮明に浮かんできたので。


 幸せ。 イギリスってやっぱり凄い。 教会の硬い長いすに座っていたけれど、疲れないし、周りの方々も、隣の人と素敵なメロディーのところで微笑みあったり、とにかく客席の空気が暖かい。

 私もああいう空気を作ることができる演奏者になりたい、と思わずにはいられませんでした。

Posted on 2010/04/08 Thu. 06:26 [edit]

category: エンターテイメント

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08

ホリデー中 

 昨日とはうってかわって肌寒い一日でした。 昨日、10時半頃オペラハウスを出た時には夜を外で過ごす為に、ポロネックのヒートテックに、分厚いセーター、コート、パシュミナ、ジーンズの下にはタイツ、という格好だった私は、汗をかくほどでした。

 それが今日はコートが必須。 まだまだ冬の格好から抜け出せません。

 

 昨日は、家に帰ってきてからふてくされて、ずっと読書。 先週図書館で借りてきた本、一昨日から読み始めて昨日読み終わったほど。 ページ数420ページ。 これくらいの速さで10年前に本を読めたら私はエッセイで苦労しなかったのに。 

 

 文献以外の普通の小説はジェーン・オースティンとか、ロシア文学を読むことが多いのですが、この間から、結構現代小説にはまっているわけです。 同じ作者の本を読むと、結構本の組み立てが似ていて2冊読んだらもういいや、とも思うのですが、現代風の考えを読むにはおもしろい。 結構ばかばかしい内容なのに、次が楽しみで、読むのがとまらない。 


 今週はホリデーで教えている生徒たちはみな、ホリデーに行ってしまっているので、私は教えなし。 普段できないようなことをして過ごす予定。 それなのに、もう水曜日なのですね。 時間が経つのが早すぎ。 

 明日は某所からチケットを頂いたので、久々にコンサートを聴きに行く予定。 バレエばかりで、すっかりコンサート鑑賞から遠ざかっていますからね。 カーディフにいた頃は数自体が少なかったから、コンサートを見逃すことはなかったのに、ロンドンはたくさんありすぎるので、すぐに見逃してしまいますから。


 

Posted on 2010/04/07 Wed. 06:09 [edit]

category: 日常

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07

悲劇のオペラハウス一般発売 

 まず最初に。 私の8時間はどうなったの!! Fxxing Bastard!!と普段は絶対に使わない言葉ですが、今回は言いたい!!


 私、昨夜(今朝)、朝の2時からオペラハウスのピリオド4の一般発売の為にオペラハウスの外で朝10時にボックス・オフィスが開くのを待っていました。

 ちなみに私は6番目。 1番目の人は昨夜の10時前、2番目から4番目の人は昨夜のオペラの公演を観て、終演後そのまま列に加わったそう。 5番目の方は真夜中。 そして私。 

 

 今日は夜の公演が無いので、当日券の列も無いので、6番だとボックスオフィスのデスクは大体6から7つ開くので、1順目で買える計算。


 今回、私はミックス・ビルの2つ分のチケット6から8枚とそれぞれのインサイト・イブニングと、オペラの『マノン』のチケットを買うことが目的。


 ボックス・オフィスに入れてもらえたのが10時過ぎ。 ボックスオフィスのデスクにたどり着いたのがオペラハウスのボックスオフィスの時計で10時5分。

 私、非常にオーガナイズドなので、デスクに着いたら、

「メインハウスでの公演は全て1枚ずつ、ストール・サークルの立ち見でお願いします」

 と伝え、時間の無駄を省きます。


 結果、8時間待って、バレエのチケット、8枚聞いて(全てで12公演)全て立ち見は売り切れ。 なんとかインサイトと駄目だと思っていた『マノン』のチケットは手に入れられたのに・・・・


 私よりも前に並んでいた人たちは、みなさんオペラのチケットが優先。 なぜか、私よりも後に言ったのに、バレエのミックスビルの立ち見を手に入れた方もいて・・・


 バレエのチケットで立ち見が完全に買えなかったことなんて初めてです。


 もちろん、すぐにマネージャーに話をしたのですが、私の言い分は、ボックス・オフィスが開くのが遅かった。

 電話、オンラインでも売り出しているから、5分の遅れというのは大きな損害。 でも、マネージャーは時間通りに開いた、と言い張る。 そして、立ち見は皆が狙うから、とのこと。

 もちろん、それがわかっているから、こうして真夜中から並ぶわけです。 確実だから。 もちろん、今までにも10枚中1枚買えなかった、ということはありましたが、8枚中8枚、ということはありません。


 マネージャーの言い分を信じるのであれば、10時1分にはバレエの立ち見は全て売れていた、ということ。 いくらなんでも、こんなことあるのでしょうか?


 私が8枚のチケットを買っても、この公演の一番高い席の1枚分にも達しません。 だから、私を担当した人には、もっと他の席でよいのではないか、と言われました。 でも、だったらこんなに8時間も並ぶ必要がないでしょ? 私はほかのことを削ってでもバレエにお金をつぎ込む。 つぎ込む、って言っても日本でのチケットの値段に比べたら比べ物になりません。

 イギリスだって、一番良い席を家族4人で年に1回観る人よりも、私が1年間で費やす値段の方が安いほど。


 とにかく納得がいかない。 もうどうにもできないことだし、キャンセルを待つか、当日券しか方法が無いけれど、でも、まだやりきれないでいます。 


 

 ちなみに、今回は5時に来た人が15番目。 7時の時点で40人近く並んでいました。 今回、オペラにドミンゴが出演予定。彼は3月のヘンデルのオペラ、『タメラーノ』の舞台をキャンセルしたばかり。 私の周りはオペラファンばかりなのですが、皆さん立ち見は手に入れられず。


 今回救いだったのは、朝の2時は非常にマイルドで、大荷物だけれど持って行ったホットウォーター・ボトルも、寝袋もいらなかったか?と思ったほど。でも、朝の6時を過ぎると一気に寒くなりました。


 8時間待つのは大変ですが、おしゃべりも楽しいもの。 5時から1時間は、顔なじみのタイ人のおじさんとその周りの常連さんのお年寄りでおしゃべりしていたのですが、彼らはオペラを中心に観ている方々。 古いお話を聞くのはとっても楽しい。 私が生まれる前の話をしているのですから。

 

 彼らはオペラハウスに40年以上通っている、生き字引のような人たち。 私もああいう素敵な年の取り方をしたいな、と思わずにはいられません。

 

 5月6月、当日券を買いに何度朝からオペラハウスへ行かなくてはいけないのでしょう・・・


Posted on 2010/04/06 Tue. 04:29 [edit]

category: バレエ

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06

『リーズの結婚』ユフィ&ブライアンのデビュー  

 イースターのバンクホリデーの4日目、昼間、コートが必要ないほどでした。 


 キャスティングが発表されて以来楽しみにしていた公演。


 『リーズの結婚』


 リーズ: ユフィ・チョイ

 コラース: ブライアン・マローニー

 未亡人シモーン: フィリップ・モスレー

 トーマス: クリストファー・ソウンダース

 アラン: マイケル・ストーイト


 リーズもコラースもアランもデビュー。 ですが、彼らは一般公開されていない3月の『リーズの結婚』の初日の昼間、スクール・マチネで既に一度踊っています。

 

 今回、プリンシパルが一人も出ていない公演。 その一つ下のファースト・ソロイストにいるのも、ユフィちゃんのみ。 ですが、さすがにイースター・マンデーの昼間の公演ということで、ほぼ満席。 こういうのがこの国の素晴らしいところ。


今回は、とにかくHeart warmingな舞台。 観ている側も終始笑顔でいられるような公演でした。


 昨年度ファースト・ソロイストに飛び級をして全幕バレエでの主役も経験しているユフィちゃんと、もうすぐ30歳になる今回が主役デビューのブライアン。 彼らの組み合わせは『眠り』のブルーバードのパ・ド・ドゥで観ていてすきなので、今回も楽しみにしていたのですが、先週の火曜日のブライアンの怪我?と思うような不調を目にして、まあ、翌日の公演では別人の踊りをみせていたのですが、今回はその辺りが少々心配で・・・ 私が心配することではないのですけれどね。 


 ですが、そんなことは感じさせられない舞台でした。 第1幕の最初からずいぶん調子が良くて、色々と表現的な面でも本当に細かいことなのですが、観ている者を舞台に引き込んでいきました。 踊りも安定していたし。


 例えば、リーズとコラースの最初のパ・ド・ドゥ。 リボンを使って、二人の身体であやとりのようにしながらCat’s Cradleの形を作るところ、その間に余裕があったのでしょうね。 ブライアンがユフィちゃんの頬にそっと触れるのがなんとも暖かく。 

 リーズの家の窓にコラースが近づく場面で、窓(雨戸のようなもの)の隙間から覗こうとする、とか、とにかく演技が細かい。

 元々ブライアンは『マノン』のレスコーでも、『マイヤリング』のブラットフィッシュでも、『ロミジュリ』のマキューシオでも、『ジゼル』のヒラリオンでも、本当にちょっとしたことですが、ストーリーの意味を深めていくダンサー。 だから、私は結構好きで見逃さないようにしているのです。

 今回は主役デビューだし、どうかな?と思っていたのですが、期待を裏切らないどころか、想像以上の舞台を創り上げていました。


 ユフィちゃんのリーズはとにかく愛らしい。 彼女は2008年11月のフリント振付の『レッスン』の生徒役でコミカルな役を演じて(踊って)、やっぱり、ああいうコミカルな面を魅せることができるダンサー。 

 だけれど、おっとりとしていて、でもいたずらなところもあって、その対比がこちらに伝わってきます。 


 この二人の『リーズの結婚』、一般公開での舞台が1度だけ、というのがとっても残念です。


 これで『リーズの結婚』は3キャスト目ですが、本当に一つ一つのキャストが違う空気を生み出し、違う表現をしていくので、『ロミジュリ』、『マイヤリング』などとはまた違った意味で嵌ってしまいました。

 

Posted on 2010/04/05 Mon. 06:10 [edit]

category: バレエ

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05

Happy Easter! 

Happy Easter!!

 昼間、コートがいらないほど暖かいイースター・サンデーでした。


WITH HOPE!!-100404


 ちょっとお出かけ、ではなくて、家からジムへ行く途中の空き地。 日本の春に桜が欠かせないように、私にとって、イギリスのイースターにダフォディルは欠かせません。 


WITH HOPE!!-100404


 今日は午後から机の片付け。 お気づきのように、ここ数週間、写真が無かった私のブログ。 理由は、コンピューターとデジカメをつなぐコードが見当たらなかったから。 

 机の上に重なっている本の間から見つけ出したのが昨日。 ちょっとまずい、と思って、やっと重い腰を上げたしだい。

 もう1ヶ月も前に買ってきた本棚1段分(IKEAの本棚の追加用)を置いて、機能的に。 目の前には今一番読んでいる&必要なバレエ関係の書物がずらっと並んでいます。 

 机に何も置いてないスペースができたのはいつ以来でしょう?

 これで、色々とはかどるはずです。 

Posted on 2010/04/04 Sun. 04:37 [edit]

category: 日常

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04

一般道で乗馬 

今日は連休の中日。 教えもなかったので、一日家でゆっくりすることに。 

 なかなか暖かくならないから、公園に行く気にもならず。


WITH HOPE!!-100403 horse

 これ、昨日教えに行く途中での風景。 バスの中からなのできたないですが、ごく普通の道路で乗馬。 ここではなくて、もう少し奥に行ったところの大邸宅街だと結構親子で乗馬を楽しんでいる様子をみかけるのですが、ここはカウンシル・ハウス(低所得者用住宅)もあるようなところ。 まさかこんなところで乗馬をする人を見かけるとは思いませんでした。

WITH HOPE!!-100403 flower


 イギリスでも、ピンクの花が咲き出しました。 桜と似ているのですが、日本の桜とはちょっと違います。 去年は4月に日本で夏のような格好でいられたのに。 今年はまだコートです。

 

 

Posted on 2010/04/03 Sat. 04:23 [edit]

category: 日常

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03

脱・強烈な女? 

 何故だかとってもおうどんを食べたくなって、買い置きがなかったので、教えの帰りにスーパーマーケットへ。 何かおうどんらしきものはないか?と歩いていたら、ライス・ヌードルを発見。 これをおうどん代わりにしたら、やはりおうどんとは違うのですね。 


 私、イギリスに留学している日本人の男の学生からは『強烈な女』というイメージももたれてしまいます。 よって、日本人の男の子で学生時代に仲良かったのは、みんなゲイ。 

 それが、このところ、オペラハウスで仲良くしている日本人のバレエ留学生の男の子がいるのです。 ちなみに一回り下。

 

 私たち、よくオペラハウスで一緒になるのですが、休憩時間には結構きわどいバレエトークを繰り広げています。 あれだけ詳しいバレエの話を一緒にできる人は滅多にいませんからね。 その内容はバレエ評論家並み、いや、それ以上。


 先日、このT君の友達も来ていておしゃべりしていた時のこと。 私がT君に、

「あなたって、私のことを強烈な女、とは思わなかったでしょ?」

と聞いたところ、全く表情を変えずに

「話が合う人だな、と思いました」

といわれました! ちなみに、T君の友達はうしろを向いて笑っていましたが・・・ ということは、彼は強烈な女、と思ったということか・・・


 私が日本人の音大生から強烈、と思われる理由はただ一つ。 それは意見をはっきりいうから。 特にカーディフ時代、イギリス人ばかりのなかでやっていくには授業中もはっきりと意見を言わなくてはやっていけない。 だから、日本から来たばかりの男の子たち(特に私よりも年上の)は私を『強烈な女』と思うようです。


 とにかく、一人でも私を『強烈な女』と思わなかった子に出会って、『強烈な女』を脱した気分♪

 もちろん、私は自分を『強烈な女』とはこれっぽっちも思っていませんが。


  この前、何かの話から、1995年に都さんと熊川さんが東京で日本バレエ協会の公演で、『ドン・キホーテ』を踊っているのよ、という話をしていたら、「僕、その時4歳だったから・・・」と言われて時代のギャップを感じたしだい。

ちなみにその時私は中学3年生。 


 サマーコースなどで、10代の子とも仲がよい私。 私は違和感無く彼らとおしゃべりしているのですが、向こうからすると私、おばさんですね・・・

 

Posted on 2010/04/02 Fri. 06:50 [edit]

category: 日常

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02

今年こそ盆踊り? 

 今年は去年よりもイースターが1週間ほど早くて、今日がグッド・フライデー。 


 日本へ行くまであと3ヶ月ちょっと。 7月のカレンダーを見ていて気がついたこと。 今年こそ、町内の盆踊りに参加できるかも!!

 

 バレエを観て、ピアノを弾いて、という生活をしている私ですが、実は盆踊りが大好き。  小さい頃は非常にシャイだったのに、盆踊りでは3歳くらいでも、近所のおばさんに誘われて、子供なんて一人も踊っていないのに、おばさんたちの輪に加わって踊っていたそう。 

 小学生の時なんて、おばさんたちの盆踊りの練習会にまで参加したことがあったほど。


 私の実家の町内の盆踊りは毎年7月の最終土曜、日曜。 よほどのことが無い限り、渡英するまでずっと2日間踊っていました。 


 こんなことを考えていたら、昨夜から私の頭の中は東京音頭と所沢音頭が鳴り響いていました。


 ごくごく普通のサラリーマン家庭で育ちましたが、私がやらせてもらったお稽古事の数々は財産。 

 日本舞踊は幼稚園の時に始めて小学校6年生の夏頃まで続けたほど。 小学生の間はバレエと日舞の両方。 酷い時にはバレエと日舞を同じ曜日にお稽古していたのですよね。 誤解なきように書きますが、決して親に言われて習ったわけではありません。 友達のお稽古を一度見て、どうしても習いたくなって母に頼み込んでやらせてもらったもの。

 

 日舞を習ってよかったな、と思うことは着物を着ても疲れない、困らない、ということ。 

 盆踊りでも、手の動きなど、困らない、ということ。


 いつだったか、小学生の頃、着物の価値がわからないから、誕生日プレゼントに着物が欲しい、と言ったことがあるような人。 あまりここで書くと怒られるかもしれないけれど、私の妹は、大学生の頃の愛読雑誌は『美しい着物』 着物を着て、一人で歌舞伎を観に行っていたような人。 それもこれも、親が一切強要しなかったからこういう風になったのだと思います。

 小さい頃から、母の着物で大きくなったら着たい!と思っていたものがあったのに、小学校5年生にして母の身長を追い抜いた私、いくらサイズが関係ない、といっても母の着物は着られません。 これが残念。


 日本よりもイギリスが私の国、と常日頃言っていますが、日本の文化は大好きです。


 余談ですが、オペラハウスでこの頃仲良くしているメキシコ人の女の子、彼女は某大学のドラマ科(演劇)に所属中。 メキシコ人がイギリスで、中国人の先生から能について習っているらしい。 オペラハウスで、どうして能ではすり足で歩くのか、なんて話になって、日本舞踊の歩き方を見せた私。 何でもやって無駄になることはありません。


  というわけで、一日中頭の中で音楽が鳴り響いている私は、グリンカ/バラキレフの『ひばり』と、ショパンのバラードとプロコフィエフの『ロミオとジュリエット』の間にしばらく、東京音頭と炭坑節と、所沢音頭が加わりそうです。 


 

 

Posted on 2010/04/02 Fri. 05:03 [edit]

category: 日常

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02

新学期 

 日本では新学期ですね。 イギリスはちょうど明日からイースターなので、公立の学校の多くは今日までが学校だったよう。


 日本はやはり、桜の季節に入学、入社、入園、というのが似合いますね。 

 今年は、私の友達が私が通っていた幼稚園に入園するから楽しみ。 


 日本の引越し屋さんのトラックを見かけることも多いです。 教えの帰り、夜、8時頃スーパーマーケットへ行くと、転勤してきたばかり、といった感じの日本人サラリーマンをみかけることも増えていました。 家を決める為にご主人だけが先に渡英、ということも多いので、ご家族が来るまで一人暮らしなのでしょう。 一生懸命商品のパッケージを読んでいたりするのは、渡英したばかりだな、と思わせます。 

 

 ブリティッシュライブラリーでサウンド・アーカイブの予約をしてあったので珍しく午後の早い時間に行ったら、ロッカーがいっぱいで列ができていました。 ブリティッシュ・ライブラリーのリーディング・ルームに入るにはバッグの持ち込み不可。 だから、ロッカーが必要不可欠。 

 平日昼間ですが、ライブラリーはいっぱい。 学生はイースターホリデー後に論文の提出、ということも多いですし。


 2時間かけて3つの古いラジオ番組の録音を聞かせて頂いて、久々に書き取りなんてやったものだから、頭が混乱。 でも、とっても有意義。 

 2年前の修士論文以来の調べ物ですが、やはり楽しい。 現在私のベッドの枕元はノートと本に支配され始めています・・・ 


 

 

Posted on 2010/04/01 Thu. 04:54 [edit]

category: 日常

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