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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

マクミラン・ミックス セカンド・キャスト 

晴れていたと思っていたのに、午後から急に雨。 夜には、また気温が下がってしまいました。 なかなか10℃を超えません。

 

 先週火曜日に幕を開けたロイヤルバレエのマクミラン・ミックス・ビル、今日、明日でセカンド・キャストの公演。


 写真はhttp://www.ballet.co.uk/gallery/dm_rb_macmillan_0310 より


 『コンチェルト』

 第1楽章: ラウラ・モレーラ、ブライアン・マローニー

 第2楽章: セーラ・ラム、平野亮一

 第3楽章: ローラ・マックロック


 第2楽章は本当は、マリアネラがセカンド・キャストだったのですが、先週、ティアゴの怪我でセーラとマリアネラはこのコンチェルトと『エリート』を入れ替えて踊っているので、今回も入れ替え。 当初はセーラの相手はフェデリコだったのですが怪我からまだ復帰していないので、亮一さんに変更。 第3楽章も変更あり。


 キャストが違うと、舞台も変わる。

 普段、私はブライアンの踊りがとても好きなのですが、何故か今回は重くて、どうしたのだろう?と思ってしまいました。 ただ、第3楽章で出てきた時の方がよかったので、ちょっと安心ですが。


 第2楽章は、音楽も振付もとっても美しい部分。 セーラは結構サラっと踊っていました。 


 第3楽章は、人数も多くなり、音楽も軽快に戻り、観ていて振りも楽しい。 ローラは華があるし、コンフィデンスもある。 ですが、膨張色のオレンジのレオタードをきると・・・ ロシアなどに比べて、ロイヤルバレエはバレリーナもものすごく細い、というわけではありません。 別に私はそれでも良いと思うのですが、これはちょっとまずい。 休憩時間、このことが友達の間で話されたことは言うまでもありません・・・


 『ユダの木』


 The Foreman: ティアゴ・ソアレス

 女性: マーラ・ガレアッツィ

 友達: ヨハネス・ステパネク、セルゲイ・ポルーニン


 これも先週とは違う舞台を観ているようでした。 

ティアゴが先週の怪我から復帰。 


 ティアゴ、悪役をやっても、人の良いところが出るので、今回はどうなるか?と思ったのですが、結構良い味を出していました。

 それよりも、今回キャラクターを出していたのが、ヨハネス。 彼は毎回たとえ名前がついていない役をやる時でもいつも目をひくダンサー。 私にはとてもストーリーラインというかこの『友達』の気持ちが伝わってきました。


 それにしてもまだ息を呑むことが多いバレエ。 私の前に座っていらしたご夫婦、『何なのこのバレエは! 観ていられない』と小声で途中おっしゃっていましたが・・・ 


 『エリート・シンコペイション』については、前回の分と一緒にまた後ほど。


Posted on 2010/03/30 Tue. 03:24 [edit]

category: バレエ

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30

もうすぐホリデー 

 土曜日の夜中?日曜日の朝に夏時間が始まって、夜7時過ぎまで薄明るくなりました。 これから数ヶ月がイギリスが美しい時期になります。 が、今年は天候が悪いままです。 もう今週末にはイースターなのに。


 先日コンサートを終えたから、これから3週間コンサートは無い、とわかると、溜まっていた疲労が一気に出てきて、ありえないほどぼーっとしています。

 次に向けて練習しなくてはいけないし、日本の準備も始めなくてはいけないし、5月6月のこちらでのコンサートのプログラム提出もしなくてはいけないのに、頭が完全にストップ。 しかも、今週来週は生徒がホリデーで教えの数もかなり少ないのでよけいに気が抜けていて・・・


 10年前の今頃って何をしていたのか?と考えていました。 10年前のことってかなり最近のことのように感じます。 ちょうど10年前はマンチェスターにいた頃。 当時付いていたピアノの先生と折り合いがあわなくなって、悩んで悩んでカーディフの音大を受験しよう、と決め手、オーディションに行った頃でしょうか? 

 そして、イースターホリデーの最初の1週間は、マンチェスターで一緒にデュオをしていたチェロの友達の伴奏をすることになっていたので、ウェールズの彼女のご実家に居候。 彼女のボーイフレンドも一緒だったから、3人で、午前中は各自練習、午後の早い時間は私と友達でコンサートに向けてのリハーサル。 そして夕方から毎日何時間も、3人でモノポリーをして遊んでいて彼女のご両親に呆れられたものです。 

 


 その後の2週間はマンチェスターに戻って、寮が閉まっていたから日本人、香港人カップルの友達のところに居候。 その時に居候した友達は今隣の駅に住んでいる友達。 

 すぐ近くに住んでいた日本人のお姉さんも加わって、香港人の友達がチャイナタウンでビデオを借りてきて、毎日4人で『ロングバケーション』のドラマを観ていたのでした。 あの頃は本当に気楽。 

 その後カーディフに移ってからは、ホリデー中は毎週先生のご好意でロンドンまでレッスンに通っていたし、イースターホリデーはコンクールだの、試験だの、エッセイだのが溜まっていて自分の誕生日の頃なんて一番悲惨な時期でした。

 

 だから、こんなにゆったりとしたホリデーは本当に久々。 どこかに遊びに行きたいくらいです。

Posted on 2010/03/29 Mon. 06:29 [edit]

category: 日常

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29

『リーズの結婚』 ロベルタ&スティーブン 

3月27日(夜)のオペラハウスでの『リーズの結婚』を観てきました。

 

 リーズ: ロベルタ・マルケス

 コラース: スティーブン・マクレイ

 未亡人シモーン: フィリップ・モスレイ

 トーマス: ギャリー・エイヴィス

 アラン: ルドヴィック・オンディヴィエラ


 私にとって、マリアネラ以外のリーズを観るのは初めて。

 

 スティーブンは今回がデビューの予定でしたが、先日、怪我のヨハン・コボーに代わって、アリーナと踊っているので、今回が2度目のコラース。 アランのルドは今回がアラン・デビュー。


 第1幕、良い意味で違う舞台を観ているようでした。 キャストが代わるとこんなに舞台が変わるのだ、と改めて思いました。


 本当に些細なことが舞台を変えて行きます。

 例えば、リーズがバターを練るところがあるのですが、自分で練っていたバターを指でつまみ食いする。 ロベルタは指をなめた後、エプロンで指を拭きました。

 

 それ以外にも、第1幕最後、嵐の部分で皆が走り回るのですが、その際に、雨をよける為にウエイストコート(ベスト??)の首の後ろの部分を引っ張って頭にかかるようにして走っていたヨハネス。 ヨハネスは普段からおもしろいキャラクターを作るダンサーですが、こういうちょっとしたことがより舞台をおもしろくする。


 コラースを踊ったスティーブン、キャラクターははっきりしているし、踊りももちろん切れがある。 彼も同じ役を何度も観てみたい、と思わせるダンサーです。


 アランを踊った(演じた?)ルド、この役はキャラクターが難しい役だと思うのですが、シャイさと、ちょっと抜けているところと、良いバランスだったように思います。 これ、もう少しやっていくと、もっと良くなるのでしょうから、それも楽しみです。


 ロベルタとスティーブンのキャストも日本公演で踊りますが、マリアネラのキャストとどちらが良い、というのはなくて、どちらも違う舞台を創り上げるのだと思います。 もちろん、どちらがより好き、という好みはあります。 でも、どちらがよくて、どちらが駄目、と比べてしまったら残念なのがこの『リーズの結婚』の舞台のような気がします。

 

Posted on 2010/03/28 Sun. 04:28 [edit]

category: バレエ

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28

Sloughでのコンサート 

 珍しい土曜日のコンサートでした。


 ずっと曇り空。 夕方から雨。 ここのところ、天候が不安定です。


 今回は、ロンドンから西へ少し行ったところのSlough。 Sloughから乗換えで女王のお膝元(日本語あっているはず)のウィンザーへ行くことができます。 

 10時20分の列車に乗る予定でパディントンの駅へ行ったら、ものすごい人。 私が乗った列車は結構混んでいました。 土曜日の午前中なのに?と思っていたのですが、多分、この列車はオックスフォード経由なので、オックスフォードへ日帰りする人が多いのだろう、というのが私の憶測。


 Sloughの駅前にはビッグテスコが。 ビッグテスコって、普通は車がないと不便なところにあることが多いから、駅前にあるのが驚き。

 街中にいる人種は、80パーセントイスラム?、と思うほど。

 歩いて5分もかからずに街中。 そこからすぐのSt Mary’s Church(http://www.stmarys-slough.org.uk/)が今日の演奏場所。 

 

 教会を見て、位置がわかって、気がつきました。 その昔、カーディフからロンドンまで長距離バスで移動をしていた時、大きな教会があるな、と思っていたのが、この教会でした。


 プログラムは、


 モーツアルト: ピアノソナタ ハ長調 K.330

 シベリウス: ワルツ

 ショパン: ノクターン ロ長調 Op.62-1

 ショパン: 華麗なる大円舞曲 Op.18


 ピアノは古いベヒシュタイン。 ピアノのタッチが浅くて、鍵盤も軽く、音もとっても軽い音。 私が好むのとは正反対のピアノです。 でも、弾かなくてはいけないのがピアニスト。 

 

 演奏自体は、ノクターンがおもしろい。 このピアノで、いかに私が作りたいノクターンの音を造るか。 これって大変なのですが、とても面白い作業なのです。 だから、本番は練習でやっていたことと同じことをやっても駄目。 

 

 今日は30分の短いコンサートだったにも関わらず、疲労はいつも以上。 やはり、私が出したい音を出しやすいピアノの時の方がはるかに弾きやすいです。


 今年いっぱいはもう決まっているようなので、来年再び声をかけていただけるそうで、楽しみです。


 教会のウェブサイトのコンサートにいろいろとエラーがあって、今日は私以外の人の名前が入っていました。

 演奏前に、教会内に知っている顔を見つけました。 もう7年位前のサマーコースで知り合ったロシア人。 その後もどこかで顔をあわせていたりしたのですが、顔をあわせるのはいつ振り? 彼女はこの私以外の人の名前が彼女の友達で、彼を聴きに来たらしいのですが、いずれにしても知っている人の演奏で驚いたそう。


 結構近くに住んでいるようで、だんな様と一緒にいらしていました。

 この世界は狭いですからね。 でもこうして知っている人に思わず会うことができるのは嬉しい。 彼女はグネーシン出身だし、かなりのモスクワ派。 同じロシアでも私はペテルブルグ派。 でも、元にあるものは一緒。

 色々と率直に感想を言ってくれるので、ありがたい。 

 でも、そんな中でも一番嬉しかったのは、ショパンのノクターンを、『これ、あまり弾かれないでしょ? マルタ・アルゲリッチのCD(私、知りませんでした。 探しに行かないと)でよく聴いているのだけれど、みゆきのはとってもマルタとは全然違う解釈。 でも、とっても説得力があって、どちらも良いな、と思ったよ』

 マルタ・アルゲリッチは私が大好きなピアニスト。 彼女との演奏の解釈を比べてくれるとは・・・ 嬉しいです。


 彼女も色々と頑張っているようで、やはり、同業者の同年代の友達に会うと刺激を受けます。


 疲れ果てていたのですが、夜はオペラハウスに行く予定だったので、家に帰っても時間が中途半端。 そのまま、ブリティッシュ・ライブラリーに直行でした。

 

Posted on 2010/03/27 Sat. 04:42 [edit]

category: 音楽

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27

頼りにならないバス 

 午後から酷い雨。 このところ、不安定なお天気が続いています。

 明日はイースター前の最後のコンサート。 ロンドン、パディントン駅からノンストップの列車で西に20分足らずのSlough(スロウ)にて。 Sloughは数年前、カーディフとロンドンの間をレッスンの為に毎週行き来していた頃に通っていますが、降りるのは初めてです。


 今日は、楽しみにしていた5歳の男の子のレッスンだったのですが、バスの影響で、キャンセル。 


 ここのお宅へ行くのには、3本のバスを乗り継ぎます。 1本目は3分くらい。 2本目は5分、3本目は本来は10分で着くけれど、いつも20分はかかるので、4時からのレッスンに間に合うように、3時に家を出るのが普通。

 1本目、いつもの時間に来なくて、バス停で10分待ち。 これは別に普通。 2本目、まあまあの乗り継ぎ。 3本目、私が乗るバス停が始発なのに、15分に1本来るはずなのに、来ない。 最終的に3時45分になって、このバスと途中まで同じルートを走るバスがDiversion(本来の道筋ではなくて、回り道をしていること)していることに気がつきました。

 慌てて一つ前のバス停まで行って、途中まで行くことができるバスに乗ることに。 ここで生徒のお父様に電話。 このお宅は二人の子供合わせて1時間半のレッスン。 レッスン終わりが5時半で、6時からはもう一つのお稽古事。 私自身も忙しい小学生でしたから、こういうことは理解できます。 

 お父様に状況を伝えて、とにかく一応行くことに。


 途中まで行くことができるバスに乗ったら、私が乗る予定にしていたバスもかなりの遠回りをすることがわかりました。 途中まで行って、乗り換えようと思ってバスを待っていたのですが、これが来ない。 この時点で4時20分過ぎ。 ここからバスで混まなければ5分ほどのところですが、あいにくその道は大渋滞。 バスは来ないし、これは駄目だ、と思ってキャンセルの電話。 

 

 今日は風が冷たく、1時間近くバス停で待たされた私は体の芯から冷え切っていて・・・

 明日教えができないので、その代わりを今夜お願いしてあったので、キャンセルしたお宅の後にも教えがあったので、中途半端な空き時間ができることに。


 何たる時間の無駄。 どうやら今日からDiversionだったようですが、バス停に貼り紙がなかったので、私以外にもかなりの数の方々がバスを待っていらっしゃいました。

 イギリスだと、15分、20分バスが来ないのは当たり前、と思って待ってしまうのですよね。


 どこもかしこも道路工事中のロンドン、バス移動は時間が読めません。 でも、ロンドン中心部以外は西と東を結ぶ列車、地下鉄が無いので、どうしてもバスしかないのです。 

 バスの中で、読書と


 明日で、冬時間もおしまい。 でも、まだまだ冬のコートを着たままです。


 

Posted on 2010/03/26 Fri. 05:54 [edit]

category: 日常

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26

どうして私はバレエを観るのか 

一日中、雨がやんだり降ったりしていました。 

 バスの中で、素足にサンダル、膝丈のスカート、という人も見かけましたが、これはまだ早すぎる格好です。


 1年が過ぎるのがとっても早くて、去年の今頃はやっとバレエの発表会の曲の録音を日本に送り終えた頃だと思うのですが、つい先日のことのように感じます。 


 

 ここ数日、続けてバレエを観に行っていますが、今の私にとって、バレエ鑑賞は娯楽、という枠を超えているような気がします。 他の人から見たら娯楽でしょう。 でも、違うのです。

 もちろん、バレエが好き、というのもありますが、ロイヤルバレエを観ていると、私が勉強してきたことにつながることがあるのです。

 

 私はカーディフでのディプロマコース、その後のロイヤルカレッジでの修士、3年間で4、5個のエッセイで同じようなことを書いているのです。 

 もちろん全てが同じではなく、結局はある一つのことについて、違う方向からその物事を見つめてエッセイを書きました。 それが、ロイヤルバレエを観に行くようになって、音楽で書いていたことが、もっと目で観てわかる、バレエ、というものを通じて形が見えてきているような気がするのです。 

 いつか、これをまとめるのが夢。 


 音楽では目では見ることができなくて、耳を通してやっていたことが、バレエではもっと明確になってくる。 しかも、それが演技力、伝える能力のあるロイヤルバレエだからなおさらのこと。


 私なんて、今でこそだいぶ表情を外に表すことができるようになりましたが、昔は違いますからね。 

 昔、でなくても、カーディフ時代、ピアノがある程度弾けるようになってきたらDr.Sから表情のことを注意され、カーディフの音大は、正確に言うと、音楽・演劇大学だったので、演劇科に行ったらどうか、と先生から言われたほどですから。 


 だから、これからやっていきたいことをやる為にバレエ鑑賞通いをしている。 でも、もちろん、観ている時には舞台に没頭しているので、大口を開けて笑うこともあれば、涙を流すこともある。 

 

 

 1年後を目標にやりたいことが見つかったから、やってみようかな、という気になりました。

 これで、ますますバレエ鑑賞をやめることはできません。 これが、全て最終的にはピアノ演奏につながるはず。 

Posted on 2010/03/25 Thu. 05:58 [edit]

category: バレエ

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凄まじいバレエ、『マクミラン・ミックス』初日 

 昨日から始まったマクミラン・ミックス・ビルです。

 カメラ収録をしていたので、そのうち、DVDになるのでは(この組み合わせの作品ではないかもしれませんが)と思います。


 昨年生誕80年を迎えたケネス・マクミランの作品を集めたもの。


 コンチェルト: 曲はショスタコーヴィチ ピアノ協奏曲第2番 (初演は1966年ベルリンのドイツオペラバレエ)

 ユダの木: 曲はブライアン・エリアスの委託作品 (初演は1992年)

 エリート・シンコペイション: 曲はジョプリン他のラグタイムミュージック (初演は1974年)


 最終ドレスリハーサルの写真(コンチェルトとユダの木のみ)はhttp://www.ballet.co.uk/gallery/dm_rb_macmillan_0310より。 セカンド・キャストの写真です。


 『コンチェルト』

 第1楽章: ユフィ・チョイ、スティーブン・マックレー

 第2楽章: マリアネラ・ヌニェス、ルパート・ペネファーザー

 第3楽章: ヘレン・クロウフォード


 第2楽章だけは昨年9月に観た事があるのですが、全部を観るのは初めて。 これも、バレエを再び観始めた頃から観たかった作品です。

 衣装はスカート付きレオタード。 上に書いたメインキャスト以外に、各楽章を通じて、男女各3人のグループ、第1楽章では9人(8人)の群舞の女性、第3楽章では、群舞の男性8人、女性16人が出てきます。

 メインのキャストはオレンジ、男女各3人は茶色に近い赤、群舞は黄色のレオタード。

 

 幕が上がると、舞台上に第1楽章のメインキャストの二人が立っている状態から始まります。 ピアノの両手のユニゾン(右手と左手を1オクターブあけて同じ事を弾く)での軽快なスタッカートのメロディーが始まると、ダンサーたちもジャンプを織り交ぜた振りになる。


 第1楽章の途中、ピアノのカデンツァ的な下から上へ上がっていくスケールを元にした音形のところで、ソロの女性が舞台の前面を上手から下手にシェネ(鎖、と言う意味で、動く回転ですが、鎖のように繋がって見える)をする。 私はこういう音楽の使い方がとっても好きです。 これぞ、音楽と踊りの合わさり。

 ユフィちゃんも、スティーブンもこの踊りにとてもよくあっている。 


 第2楽章は、照明も暗くなって、音楽が叙情的ですから、そういう振り。 元々はリン・シモーに振付けられた女性の踊り、彼女がバーでウォームアップをしているのを見ていたマクミランがこの振りにそういう動きを使うことにしたそう(プログラムより)。

 プログラムには、この第2楽章は、セーラ・ラムと平野亮一さんの名前が入っていたのですが、出てきたのはマリアネラ。 ??と思っていたのですが、後になって、ティアゴの怪我で本当はマリアネラがファースト・キャストで踊る予定だったエリート・シンコペイションが踊れないから、このコンチェルトとエリートを2つのキャストを交代で踊る予定だったセーラとマリアネラが入れ替わった模様。


 マリアネラ、このところゆっくりなアダージョで踊ることが増えました。 『ジュエルズ』の『ダイヤモンド』に始まって、シーズン終わり前には、『シンフォニー・イン・C』でゆっくりな第2楽章を踊る予定ですし。

 

 1966年、というと、『ロミオとジュリエット』が製作された翌年。 でも、ここで使われているリフトの方が、もっとシンプルなような気がしました。

 

 第3楽章は、再び軽快。 ソロを踊ったへレンがとてつもなく緊張していて、やっと踊りきった、といった状態。 彼女は毎回初めて踊るものが良くないダンサー。 何度か踊っているうちに、最後の方のパフォーマンスでは最初とは全く違った踊りになるダンサーですが。

 途中から、第1、2楽章で踊ったダンサーたちも加わって、まさに、踊りで楽譜をあらわしている、と思えるような舞台でした。

 ストーリーのないバレエ。 ぜひ、バレエを嫌う音楽愛好家に観てもらいたい、と思う作品でした。

 ただ、ピアノが超イギリス人的な弾き方で、軽快さが無い。 第2楽章の歌うのも無い、という演奏なのが残念。 イギリス人の指を伸ばした弾き方で、軽快なスタッカートはできませんから。 


 『ユダの木』

 The Foreman: カルロス・アコスタ

 女性: リャーン・ベンジャミン

 The Foremanの友達: エドワード・ワトソン、ベネット・ガートサイド


 これは凄まじいバレエです。 なんとなくは知っていたのですが、実際は知りませんでしたから。

 上に書いたキャスト以外に、男性11人が出てくる。 バレエ、というと女性の方が多い作品が多い中で、男性ばかりが出てくる作品。

 初演は、The Foremanをイレク・ムハメドフが行っていますが、彼が先日のインサイトの時にも指導しましたし、今回のリバイバルでの指導を行っています。 インサイトの時『それまではいつもヒーローを踊っていたけれど、これは世界一最低な男の役。 だから、とってもエキサイティングだった』とおっしゃっていましたが、その通り、世界一最低な男。

 

 舞台は工事現場。 スカッフ・ホールディング(足場?)があり、廃車が置いてあって、なんとスキップ(大きな廃材用のゴミ箱)まである。 

 ダンサーたちはジーンズ。 最後には、11人の男性は、黄色のアノラック(工事現場で着ている蛍光の黄色い上着を現している?)を着ている。 バレエ、の固定概念を崩します。


 ちなみに、ストーリーがあるようなバレエですが、ストーリーは記載されていないし、この作品の音楽を作曲したブライアンにもマクミランからストーリーは伝えられなかったそうです。 だから、観ている人それぞれがストーリーを作り上げる必要がある作品。 


 この『女性』こういう人を小悪魔、というかなんというのかしら、どの男をも誘うことができる女、といえば良いのでしょうか。 私とは正反対な女性。

 音大時代、こういう人を何人か見ていますが、彼女たちが皆なんとも無く見えてしまうくらい、凄い女性、というのがこの作品での女性に見えます。


 最後の方では、11人の男性がこの女性を集団レイプ。 バレエでレイプです。 『マイヤリング』のルドルフの行動なんて、とってもかわいらしく見えてきます。 

 

 最終的に、The Foremanが女性を殺します。 そこへ、その友達(エドワード・ワトソンの役)が飛んできて彼女の遺体の上で泣いているところに、男性11人が来て、この友達が殺したのだと思い、The Foremanはそっぽを向いて、彼が殺したことにしてしまうのです。

 友達を今度は11人の男性が集団リンチ(多分、ああいうのを集団リンチというのだと思います。 見た事もやられたことも、やったこともないので良くわかりませんが)。 この友達は殺されて、廃車の中に突っ込まれます。

 

 オレンジ色のアノラックを着たThe Foreman、首吊り自殺。 上にリンクを貼った写真では首吊りはしていませんが、実際には首吊り自殺です。

 亡霊となった女性が出てきて幕が閉まります。


 ということは、The Foremanは悪い、と思って首吊り自殺をしたのでしょう? 人間的な部分もあったのかしら?と思ってしまいました。


 最年長プリンシパルであるリャーン、彼女の表情は細かいし、身体もあの年だとは全く信じられない。 年齢、逆サバ読みしていないかしら? 


 宗教的な意味が裏側にあります。

 

 それにしても、集団レイプに、集団リンチに、首吊り自殺。 18年前に作られたバレエ。 

 日本での『バレエ』とは全くと言ってよいほど違う性格のバレエ。 この夏日本で上演する、『マイヤリング』でさえ、日本で上演して大丈夫かしら?と思っていましたが、こんなバレエ、もし日本で上演したら、どうなってしまうのでしょう?


 あまりにも凄まじくって、放心状態。 でも、こういう作品があるから、オペラハウス通いをやめることはできないのです。

 

 幕が閉じた時、とっても複雑な拍手の会場。 あの内容を知らなかった人がみたら、それはそうだと思います。

一応、オペラハウスのウェブサイトに、『性的、暴力の場面があるので、子供はご遠慮ください』といったような記述があったのですが、何人か子供を見かけました。 これは本当に子供に見せる作品ではありません。


 こういう作品がある、ということ、これが日本と違って、色々な年代、男性客も多い理由かな、なんて思いました。


 『エリート・シンコペイション』については長くなるので、また後ほど。


 

Posted on 2010/03/24 Wed. 06:16 [edit]

category: バレエ

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24

やっと春?  

 午前中は日が差していたのですが、午後から曇り。 それでも、ダフォディルがやっと公園などで咲き出しました。 日本では桜が咲くのが春を感じますが、私にとってイギリスではダフォディルが咲くと、春を感じます。

 冬時間も今週いっぱいで終わり。 次の日曜日からは夏時間が始まります。


 今夜からはオペラハウスにて、マクミランミックスビルが始まりました。 感想は後日。

 衝撃を受けすぎました。

 

 

 イギリスの学校は来週まで授業があるところがほとんど。 ですが、私の教えは今週辺りからだいぶ減ってきました。 というのも、ピアノの生徒のほかに、伴奏、オーラル、楽典のレッスンをしていた生徒たちはひとまずグレード試験が終わったからレッスンもしばらくお休み。 そのうちまた声がかかるのだと思いますが。 

 

 だいぶ気が抜けています。 

 時間ができたときにやりたいことをやろう、と思って文献を読むことに時間を使っています。 文献はとにかく、読んでも読んでも終わりません。 ブリティッシュライブラリーでも手に入らない文献を読みたいから、そのうち、一日南ロンドンの某学校のライブラリーに篭りたいです。


 

 4月末から5月にかけては再びコンサートで忙しくなるので、今回が束の間の休日かもしれません。 ですが、基本、貧乏性の私、ボーっとすることができなくて、休みの日も何かしらしないではいられません。

Posted on 2010/03/23 Tue. 06:06 [edit]

category: 日常

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ヌレエフガラ 

 本当は行かない(いけない)予定だったのですが、たまたま当日になって希望の金額の席のチケットが出たので観にいってきました。 オペラハウスではなくて、コリセウムでのヌレエフガラ。

 

 イギリスのバレエのサイトのチケット売買のページで見つけたチケット。 メールでやり取りをして、開演少し前に劇場付近でチケットの受け渡しをすることに。 そこに現れたのは、前日、土曜日の日にオペラハウスでおしゃべりをしていた、マリアネラファンで、彼女の出演日にはこのところよく一緒になる女性。 お互いに笑ってしまったのでした。


 7時始まり、10時45分終わりという長い公演。 日本ではガラもたくさんやっているから、これくらい長いのは普通かもしれませんが、滅多にガラ公演の無いロンドン。 さすがに疲れました。


 今年は、ヌレエフの生誕、没後のアニヴァーサリーイヤーではないのですが、何故か、ヌレエフを讃えるガラ。

ヌレエフにまつわる作品が上演され、途中はヌレエフに関するビデオも流れました。 ただ、とっても中途半端。


 内容は、


 『ムーアのパヴァーヌ』 Jose Limon振付 音楽はパーセル 1949年初演

  出演は、ファルフ・ルジマートフ、イリーナ・ペレン、ヴェーラ・アルブゾーヴァ、アレクサンダー・オマー (ミハイロフスキー)


 ルジマートフ、と言えば、私が中学、高校生の頃に憧れたダンサー。 ですが、実は実際に踊りを観たのは今回が初めて。 昨年、オペラハウスで行われたディアギレフガラに出演予定でしたが、オペラハウスの客席で彼の姿は見かけたものの、舞台には立ちませんでした。 だから、今回は観ることができて嬉しい。


 シェイクスピアの『オセロ』に着想を得ているそうで、女性は長いドレスでの宮廷舞踊風な踊りでした。

 特に大きなバレエの振りが入っているわけではないのですが、ルジマートフのオーラがものすごい。 最初背中しか見えなかったのですが、一人それだけで違う。 手を上げる、歩く、なんていうちょっとしたことに全て意味がある。 全盛期を観なかったことを非常に悔やみます。


 『トリスタンとイゾルデ』 Krzysztof Pastor振付 音楽は、ワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』よりイゾルデの愛の死 (Vlieger 編曲) 2006年初演

 出演は、スヴェトラーナ・ザハロワ、アンドレイ・メルクリーイェフ (ボリショイ)


 ザハロワも日本ではおなじみのダンサーですが、私は実は初めて生で観ました。 振付はクラシックを基調としています。 これは録音テープを使用でしたが、音楽が私の大好きな『イゾルデの愛の死』。 リスト編曲のものを弾きたくて楽譜は用意してあるのですけれどね。 久々にロシアのバレリーナを観ましたが、冷たい。 ロイヤルバレエが人間味あふれているのに、ザハロワは違う世界の人、という印象でした。

 でも、作品自体はもう一度観たい、と思わさせられるものでした。


『白鳥の湖』より第3幕、 黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ プティパ振付 音楽はチャイコフスキー

 出演は 高橋絵里奈、ドミトーリ・グルズイェフ (イングリッシュ・ナショナル・バレエ)


 感想を書いてよいのか、良くないのか。 この二人が、『白鳥の湖』の全幕から切り離して、ストーリー関係なしにこれを踊っていたのなら、私は何も言いません。 でも、私はこうしてパ・ド・ドゥだけ取り上げる時にも、オディールと、王子の関係を観たいと思う人です。


『アダージョット』 モーリス・ベジャール振付 音楽はマーラーの交響曲 第5番のアダージョット 1981年初演

 出演は、ジル・ロマン (ベジャールバレエ)


 ジル・ロマンも観たくていたダンサーですが、観るのは初めて。 下は黒のズボン、上半身裸で舞台中央に置かれた椅子に座っているところから始まりました。 曲はこれも大好きなマーラーの第5番。 

 実はベジャールも生で観るのは初めて。 ストーリーなんて関係ない。 一人の男性が客席に語る踊り。 とにかく目を奪われ、凄い、の一言。 あんなふうに踊りに没頭し、身体の芯を外に出していくような踊りができたら素敵でしょうね。 彼も、全盛期にもっと観てみたかった、と思わずにはいられません。


『マノン』より寝室のパ・ド・ドゥ ケネス・マクミラン振付 音楽は、マスネ

 出演は、ロベルタ・マルケス、デイヴィッド・マカテリ (ロイヤルバレエ)


 ロベルタ、デイヴィッドの組み合わせを観るのは初めてのはず。 デイヴィッド、私は観にいかないダンサーなので、ずいぶん久々に観ました。 

 ロベルタは2008年のオペラハウスでのデビューの時に観ていますが、私は彼女のマクミラン作品での踊りが好きなのですが、先日のジュリエットとは全く違う表情の数々、見ていてあきません。


『ルースカヤ』 ゴレイゾフスキー振付 音楽はチャイコフスキーの『白鳥の湖』第3幕のロシアの踊り(原曲はピアノソロ曲)

 出演は、ウリヤーナ・ロパートキナ (マリンスキー)


 トウシューズを履いて、ロシアの民族衣装的な衣装での踊り。 民族舞踊的な部分とバレエ的な部分があるのですが、私にはいまいち。 


『A Picture of...』 パトリック・デ・バーナ振付 音楽はパーセル

 出演は、マニュエル・ルグリ (元パリオペラ座)


 ルグリも日本ではおなじみのダンサーですが、実は彼も観るのは初めて。 改めてロンドンにいるとロイヤルバレエはそれこそたくさん観ることができるけれど、他のバレエ団のダンサーを観る機会は少ないのだ、と思いました。

 彼も語りかけてくるダンサー。 日本舞踊でいうと、素踊りのような感じ。 

 私はもちろん、小学生の頃は『娘道成寺』とか、『鷺娘』のような、衣装も、舞台装置も華やかなものに憧れていましたが、中学生頃からは子供ながらに素踊りに魅せられていたので、きっとバレエに対しても同じ気持ちがあるのかもしれません。

 とにかく、気を引き取られてしまった感じ。 彼も全盛期に観たかったです。


 ここまでで既に1時間半。


休憩


『月に憑かれたピエロ』より第3楽章 グレン・テトリー振付 音楽はシェーンベルク

 出演は、イヴァン・プトロフ、マーラ・ガレアッツィ、エドワード・ワトソン (ロイヤルバレエ)


 2007年にロイヤルバレエが上演した時に観ましたが、あの頃はまだまだ再びバレエに足を踏み入れてそれほど経っていない頃。 この演目は奇抜、と思いましたが、今観てみると、全くそうは思いませんでした。

 これは、録音を使用していたのですが、あまりにうるさすぎて、途中から記憶なし。


『エレジー』 ウスマノフ振付 ラフマニノフ作曲 エレジー

 出演は、オルガ・エシーナ、ウラディミール・シ-ショフ (ウィーン国立)


 この二人の為に振付けられた作品だそう。 ラフマニノフのエレジー、その昔、バランシンがラフマニノフに「このエレジーにバレエ作品を振付けたい」と言ったら、ラフマニノフが「私の作品をバレエにするなんて馬鹿か!!」と許可をもらえなかった曲。 

 女性はピンクのドレス、男性は白タイツに上半身裸。 こういう振付は非常に好きです。 ロシア人の方が振付がクラシックバレエの基本を残し、保守的?


『白鳥の湖』より第2幕のアダージョ イワノフ振付 音楽はチャイコフスキー

 出演は、マリアネラ・ヌニェス、デイヴィッド・マカテリ (ロイヤルバレエ)


 実は、非常にがっかり。 元々、プログラムには、マリアネラ&ティアゴで『ダイアナとアクティオン』を踊ることになっていたのです。 マリアネラのダイアナはずっと観たくていた作品。 やっぱり来て良かった! と思ったのでした。 しかし、後半が始まる前の放送で、ティアゴが怪我した為に、デイヴィッドと『白鳥』のアダージョを踊る、という話。 

 いつも、マリアネラの白鳥はティアゴとで観ていたので、違う印象。 前日にあの幸せいっぱいのリーズを踊った人とは別人。 マリアネラのオデットは、人間。 白鳥の衣装を着ているけれど、あのシーンは人間に戻っている最中のことだから、私にはしっくりきます。 


『3つのグノシェンヌ』 Hans Van Manen振付 音楽はサティー

 出演は、ウリヤーナ・ロパートキナ、イヴァン・コズロフ


 女性は紺のレオタードに黒の薄いスカート。 男性は紺のタイツに、薄い黒のトップス。 これもコンテよりはクラシックに近い。 ロパートキナのセクシーさ、というかそういう雰囲気がしっくりとくる作品。 サティーはあまり好きでないから、自分から聴く事は全くない作曲家ですが、こうして踊りがつくとそんなに嫌ではありませんでした。


『牧神の午後』 ジェローム・ロビンズ振付 音楽はドビュッシーの牧神の午後への前奏曲

 出演はニーナ・カプツォーヴァ、ドミトリー・グダノフ (ボリショイ)

 

 舞台装置をどうするのかしら? と思っていたのですが、仮設バーを右と左に置いただけの舞台。

これは私が好きな作品の一つですが、この男性が非常に音楽性が無く、作品の最初の方、フルートのターンのような音形のところで、男性が客席の方に向かって立って前屈をし、このターンのところで頭をぐるっと一回りさせる非常に音楽と一致している部分があるのですが、ここもずれる始末。

 別に、ダンサーがちょっと音をはずして遊ぶのは好きですが、あわせなくてはいけない部分があるはず。

 私はこの作品では、二人からの電流のようなものを感じるのが好きなので、今回はそれがなくて気が抜けました。


『コッペリア』より第3幕のグラン・パ・ド・ドゥ ニネット・デ・ヴァロワ振付 音楽はドリーブ

 出演は、アリーナ・コジョカル、セルゲイ・ポルーニン


 本来は、ヨハン・コボーが出演予定でしたが、怪我(やけど)により、セルゲイが踊ることに。

 コッペリアのグラン・パ・ド・ドゥは結婚式の場面。 チュチュで踊ることが多いですが、村娘のようなロマンティックチュチュ。 振りも私がよく知っているものとは違います。 振付にニネット・デ・ヴァトワとありますが、彼女の全幕版との振りとも違うし、いったいこれはどこの振りでしょう? 一昨年だったかのアリーナ主催のガラでロベルタがそういえばこの振りで踊ったな、と思い出しましたが。

 

 アリーナはとにかく可憐。 でも、彼女はオーラが無いダンサー。 彼女のしぐさがあまりにも初初しく、セルゲイがあまりにも高貴で、音楽はコッペリアなのに、最後まで、ジゼルの第1幕のイメージが私の中からは消えませんでした。 相変わらずセルゲイのジャンプは、お見事、の一言です。


『Black』 フランチェスコ・ヴェンティグリア振付 音楽はRene Aubry 2008年初演

 出演は、スヴェトラーナ・ザハロワ、アンドレイ・メルクリーイェフ

 

 電子音楽的な音楽で、コンテの動きも多いもの。 普段は自分ではこういう音楽を聴こう、と思わないのですが、実は結構好き、ということがわかりました。 ザハロワって、こういうものを踊るイメージが無かったのですが、結構あっていてびっくり。 

 

『ドン・キホーテ』よりグラン・パ・ド・ドゥ プティパ振付 音楽はミンクス

 出演は、オルガ・エシーナ、イナキ・ウルレザーガ

 

 とりがまずい・・・ 久々にロシアのペラペラのスカートのチュチュを観ました。 イナキは数年前までロイヤルバレエにいたダンサーですが、私は観るのは初めて。


演奏は、イングリッシュ・ナショナル・バレエオーケストラ 指揮はヴァレリー・オフシャニコフ

一部は録音を使用していました。 コリセウム、久々に行きましたが、オケも、録音も正直うるさい。 どうしてあんなに大音量なのでしょう? 途中から偏頭痛でした。 

 

 このように、色々なダンサーたち、いろいろな作品を観る事ができるのは、やはり貴重。 行ってよかった、と思います。


 でも、こうして何人ものダンサーを観ると、オーラのある人ない人、観客に伝えることができる人、できない人。 差がはっきりと見えてしまいます。 

 自分自身に対する教訓でもあります。


 ロイヤルバレエをこんなに観るようになるまでは、ロシアバレエが好きでしたが、今は人間味溢れるロイヤルバレエがやっぱり好きだ、と改めて思いました。 






Posted on 2010/03/22 Mon. 04:19 [edit]

category: バレエ

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22

マリアネラとカルロスの『リーズの結婚』(2回目) 

 久々のオペラハウスでした。 


 今日はマチネで、『ラ・フィー・マル・ガルデ』

 キャストは3月9日と同じもの。


 リーズ: マリアネラ・ヌニェス

 コラース: カルロス・アコスタ

 未亡人シモーン: ウィル・タケット

 アラン: ジョナサン・ハウエルズ

 トーマス: クリストファー・ソウンダース


 今日は昼間の公演だからか、子供たちの数も多かったです。 会場の雰囲気も10日前とはずいぶん違いました。 そうでなくても、ロイヤルオペラハウスの客席というのは、日本と違って『芸術』だから、といって張り詰めた厳粛な雰囲気は無く、非常に温かい。 まあ、日本の場合は、クラシック音楽、バレエ、主催者が厳粛な雰囲気を求めていることも多いので、なんともいえませんが。


 このバレエ、最初の踊りは、にわとりによるもの。 かわいらしくて。 でも、インサイトの時に、マイケルが衣装無しでこれを踊ってくれたのですが、こういう踊りは衣装がないと非常にこっけい。 

 

 マリアネラは前回と色々と違う表情をしてくるので片時も目を離すことができません。 もちろんあらかじめ考えてもいるのでしょうが、非常に自然で、演技には見えてきません。


 カルロスは最後のコーダでのアラスゴンドトゥール(足を横に上げて回る)とピルエットの回転の組み合わせが素晴らしい。 別にテクニック的なことよりも、表現をの方に私は興味があるのですが、今日のように、軸足がずれず、最後のピルエットは7回転か8回転。 あそこまできれいにきめてくると、とにかく感嘆するばかりでした。 

 

 ウィルの未亡人シモーンも、ジョナサンのアランも、彼らは真面目にやっているから観る方を笑わせてくれる。 結局、これは先日も言ったように非常にイングリッシュなバレエなのです。 


 このバレエ、ピンクのリボンが何度も使われるのですが、色々とハプニングがあるようで。 コラースが自分の持っている木の棒(形としては布団たたき、というとわかりやすい)にリーズのリボンを結びつけるのですが、今日はここで時間的に余裕が無く、前回は、マリアネラがこの木の棒のリボンをはずす時にうまくいかず。 

 こういうことも生の舞台の楽しみかもしれません。 


 今日の舞台は予定だと、音楽監督のバリーが指揮することになっていましたが、そうではなくて、まだ若いダニエルが指揮することに。 とにかくありえないほどスローテンポ。 第1幕第1場のパ・ド・ドゥはかわいそうになってしまうほどの遅さ。 しかも、コラースがリーズを高いリフトする場所で凄い遅さ。 それでも、リフトを保ち続けるカルロスは凄い。  


 今日、私の隣で観ていたのは、パブリック・ブッキングでいつも長時間一緒に待つ女性。 60歳を超えたばかりの方ですが、彼女が初めてオペラハウスに来たのは8歳の時。 おばあさまに連れられて、この『ラ・フィー・マル・ガルデ』を観にいらしたそうです。 今でもその時のことをよく覚えているのよ、とおっしゃっていましたが、ここに今日来ていた子供たち、このうち何人が大人になってもオペラハウスに足を運ぶのか。 小さい頃からこうして一流の舞台に接していると、きっと大人になってもたまに足を運ぶようになるよね、と思いたいです。 


 日本公演ではマリアネラはカルロスとではなくて、今回ロンドンではコラースを踊らない、ティアゴと、この『フィー・マル・ガルデ』に主演予定。 


 今回の日本公演、『ラ・フィー・マル・ガルデ』、『ロミオとジュリエット』、『マイヤリング』、3つとも妖精でもお姫様でもなくて、人間を描いた作品(お姫様も人間だけれど、お話の世界、という感じがするので)。 

 個人的に3つとも違うよさがあって、3つとも好きな作品。 都さんのロミジュリは人気で買えなかった方が多いそう。 ぜひぜひ、他の作品も観にいってみてください。 私は全くロイヤルバレエの人間ではないけれど、心からロイヤルバレエを愛して、そこで演じられる作品を愛し、ぜひ一人でも多くの方々に素敵な時間を味わっていただきたいので。

 

Posted on 2010/03/20 Sat. 03:30 [edit]

category: バレエ

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20

家探し続行中 

 先日からの部屋探し、相変わらず難航中。 自分の記録のためにも書いておこうと思います。

 

 今回、教えている地域との関連、オペラハウス、コンサートなどへ行って、夜にバスで家に帰るのにも問題が無いところ、という観点から部屋探しをしています。 現在教えているのは4つの地域。 ただ、1つの地域が一番人数も多く、通う回数も多い。 他は1軒ずつ。 

 というわけで、この一番生徒が多い地域に近いところで探しているのですが、なかなか難しい。

 ちなみに、希望の地域は大きく分けて5箇所。 


 カーディフで最初のハウスシェアをした時も、その後大きく考えて3箇所に移り住んだ時にも、どの時にもたった1部屋しか見ないで決めました。 ロンドンに来る時にも1件しか見なかったし、今の家も、前回の家も、1件しか見ないで決めました。 とんでもない人です。 

 駐在員の生徒のお母様方と話している際、皆さん何件も見て回ったことを知って、驚き、今回は1件だけ見て決めることはやめよう、と心に誓っていました。

 今回は既に3軒目!! 私にしては成長。 

 

 ただ、先日も書いたように、とにかく私の場合インターネットで探しても、ここだったら大丈夫かな?と思える部屋自体が少なくて。 

 

 水曜日、今住んでいる地域からそう遠くなくて、教えにも便利な場所で手ごろな価格で、1件見つけて見に行きました。 ストゥディオ(ラウンジとベッドルームが別れていない)だけれど、キッチンはセパレート。 今のキッチンよりもずっと広くて、しかも、庭に面した窓付き! キッチンに窓が無いのは懲りましたからね。 

 しかも、バスルームはバスタブ付きで窓付き。

 大家さんは私を気に入ってくださったのですが、ピアノがある、ということでOKは出ませんでした。 ちなみに、大家さんは昔クラシック音楽などを扱う大きな事務所に勤めていらしたこともあり、ピアノは好きだけれど、他の住人に迷惑がかかるから、という理由。

 ピアノが無かったら、あなたは良い人そうだから貸してあげたいけれど。 と言われました。


 そして今日、教え先1件は歩いていける距離、その他は大体2本のバスの乗り継ぎでいける地域、ただ今住んでいるところよりもセントラルロンドンとは反対に4駅行った所に見に行ったのですが、今のところOKが。 


 ここもキッチンとラウンジ兼寝室は別れているのです。 大家さんは隣に住んでいて(というよりも、大家さんの家のガレージをストゥディオに変えたそう)ピアノのことも許可くださった方。 上には何も無いし、隣は道路。 被害があるのは大家さんだけ。 彼女は外に出かけることも多いから、夜弾かなければ良いわよ、とのこと。


 今のところよりもずっと狭いし、だけれど値段は少々安くなる。 だけれど、セントラルからは遠い。 ここでも大家さんから、あなたは人格が大丈夫そうだから、あなたになら貸したい、といわれましたが、どうしようか迷い中。 


 

 とにかく、この2,3週間、インターネットで家探しをしていますが、オープンプランキッチン付きのストゥディオなんて、ベッドとキッチン(コンロ)の間は50センチほどでは?というところもかなり多くあります。 


水曜日に見に行った家の大家さんには、ピアノがある、というのは、子供、ペット可の物件を探すよりも大変、と言われてきました。 


 今日のところ、大家さんはギリシャ人。 もう1軒家を貸しているそうで、そちらは日本人3人でシェアしているそう。 だから、これも縁ね、 と言われたけれど、私としてみれば、カーディフ時代にギリシャ人に囲まれていたので、こちらこそ縁かもしれません。

 ピアノと本棚と机。 うまく入れることができるかどうか? それと気になるのは、この大家さんとうまくやっていけるか。 いくら全てが別々でも、結構関わることになりそうなので。


 ピアノが無かったら、何階でも良いのだし、どこにだって住める。 でも、こればっかりは手放すことができませんから。 

 先日会った友達はサイレントピアノで練習しているようだから、これも視野には入れているけれど、サイレントピアノが入ってまだそれほど時間が経っていないイギリスでは、まだまだ中古が出回らないから、これもなかなか難しい。 


 お金持ちになる夢なんて持ったことは無いけれど、でも、いつか、ピアノを弾いても問題が無い、きれいな家に住むのが夢になってきます。 


 本当に引越しができるのだろうか??

Posted on 2010/03/19 Fri. 06:55 [edit]

category: 日常

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19

30年後の生徒の予約 

 昨夜から雨。

 

 生徒のグレード試験が朝からあったので、試験前の最終レッスン+試験をドア越しに聴いてきて、これからの課題がたくさん。


 夕方から、ここでよく話題にのぼる5歳の男の子の教え。 

 今日で1冊目の教本が終わったのですが、ニコニコ笑いながら、


 生徒:「僕、この本はちゃんととっておいて、僕の息子に使わせるね。」

 

 私:「息子にピアノ習わせるの?」

 

 生徒: 「もちろんだよ。 みゆきに教えてもらうからね」


 こんなことを言った子、初めてです。 息子にピアノを習わせたい、ということは、彼自身はやっぱりピアノが嫌ではないのね、と解釈してよいのかどうか?


 先週は全然ピアノの練習をしていなくて、その言い訳は、「パパが一週間で1分しか練習させてくれなかった」というもの。 私が、「だったら、パパに1週間で1分以上練習時間をとらせてくれるように頼むから」 と言ったら、必死で私を止めていましたが。

 レッスンの後、今日のことと先週のことをお父様にお話したら、お父様、もの凄くうけてしまって・・・


 というわけで、どうやら、30年後? もしかしたらその前かしら? 生徒が増えることが決まったようです。

 

 こんなおしゃべりばかりしているわけではなくて、ハ長調のスケールの右手を今までは1オクターブだけ弾いていたので、先週、2オクターブ弾くことを教えました。 きちんとできていたので(私に見せたいから、私がコートを脱ぐ前に弾き始めていました・・・)、左手を教えたら、なんと両手で2オクターブのコントラリーモーション(中央のドの音から両手を反対方向に動かすスケール)をスラスラと弾ききったのでした。

 1オクターブがきちんと弾ければ、2オクターブになってもすんなりと行くのだ、と改めてわかりました。


 この子をどうやって育てていくか。 焦らずに、でも少し冒険してみたい生徒です。

Posted on 2010/03/19 Fri. 06:05 [edit]

category: 音楽

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19

久々のロンドンでのコンサート 

 日中は暖かくて、途中でウールのスカーフをはずしてしまったくらい。 外を歩いている人の中には、ノースリーブ、半袖、なんていう人も結構見かけました。 コート無しでも歩けるかな?とは思いましたが、さすがにノースリーブはいきすぎかと・・・ ただ、日中は暖かくても日が暮れると一気に寒くなるので、まだまだコートが必要です。


 2ヶ月ぶりにロンドンでのコンサート。 遠征が続いていたので、移動がとても楽。 毎回、正しい切符なり、予約番号なりをもって、正しい駅に行く、というのはつい忘れそうになることでありまして・・・ 毎度、今日はこの駅で本当にあっているのか? と思いながら駅に向かっていましたから。


 大手の金融関係の会社がいくつかある、Fleet Streetの西の入り口に立っている、St Dunstan Churchが今回の演奏場所。 初めての場所です。


 プログラムは

 

 シューベルト/リスト: ウィーンの夜会 第6番

 リスト: 愛の賛歌

 ショパン: マズルカ 4つ

 ショパン: ノクターン ロ長調 Op.62-1

 ショパン: 幻想ポロネーズ


 ピアノは古いチャペルのグランド。 実はチャペルを弾くのは初めてかもしれません。 このところ、地方で比較的良い状態のピアノが続いていたので、ガタガタピアノは久しぶり。 とにかく揺れる。 いつ屋根が落ちてくるか?と本気で心配しましたから。 私、別に力で弾くタイプではありません。 ショパンの幻想ポロネーズの右手の3度のところ、揺れて揺れて何を弾いているのかわからなくなるほど。


 8角形の教会。 『愛の賛歌』はオルガンの響きを感じる曲なので、教会とか大聖堂の響きの中で弾くのが非常におもしろい曲。 毎回違ったハーモニーを見つけることができる曲。 今日も今までとは違った形の建物の中で、響きを聴きながらいろいろとやるのが面白かったです。


 ショパンの『ノクターン』、この曲を譜読みしてからちょうど3年くらい経つと思うのですが、まだまだ毎回の演奏の中で新しい発見が出てきます。 演奏場所、自分の年齢、経験、きっとこれを弾き続ける限り、毎回新しい発見があるのかもしれません。 反対に発見が無くなったら、しばらく冷凍庫に入れなくてはいけません。 これは他の曲に対してもそうですが。


 

 思うことは地方とロンドンとではお客さんの雰囲気がずいぶん違います。 ロンドンの方がクールですね。


 終演後は主催者の方と1時間も日本とイギリスのクラシック音楽の違いについて話し込んでしまいました。 おかげで、その後の教えには滑り込み。


 夜は久々にバレエアソシエイションへ行きたかったのですが、教えで北ロンドン、ノーザンラインの終点まで行っていたので、その後再びもう一度セントラルロンドンへ戻る元気はありませんでした。 


 身体は疲れ果てていますが、やはり演奏することが私の元気の源なのかもしれません。 2週間ぶりに演奏して思いました。

Posted on 2010/03/17 Wed. 05:19 [edit]

category: 音楽

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17

ジムのサウナにて ② 

 昨日の続き。


 ジムに昼間行くと、退職しているおじさんたちがいっぱい。 後は、スキンヘッドにタトゥーのがたいの良い男性。 彼らは多分、クラブなどのセキュリティースタッフかな、という感じ。


 私はよくおじさんたちから話しかけられるのですが、その多くの内容は、いかに日本人がにこにこしていて良い人たちで、意見を言わないでいるか。 英語が話せないから、何にでもイエス、と言う、と言われました。 あとは第2次世界大戦のこと。


 第2次世界大戦、もちろん避けてはいけない話題なのだけれど、日本で習ったことと、他の国で伝わっていることに違いがありすぎ、困ることもしばしば。 

 そもそも、私が通った中学、高校は必修の日本史は中学2年生の時だけ。 高校1年生は選択で日本史か地理。 私は地理選択。 高校2,3年生は受験にあわせての選択だったので、他の文系の人たちが世界史、日本史を勉強している間、私は美術選択(当時は美大に行く予定でしたから)でひたすら石膏デッサンをしていたのです。 

 ということは、大体日本史を勉強する時というのは縄文時代や、平安時代などに時間を割きますからね。 1年間の授業だと、たいてい第2次世界大戦辺りは駆け足。 興味があれば自分でいろいろと本でも読むのでしょうが、戦争の映像、怖くて顔を背けてしまう情けない私です。


 それに、日本では日本がアメリカに原爆を投下されたこと、特攻隊、真珠湾攻撃、少しだけ従軍慰安婦のこと。 どちらかというと、日本が他の国にやったことはあまり教えられていないと思うのです。

 私はカーディフ時代のバプティストカレッジの寮で韓国人の男子学生から嫌がらせを受けても、日本がその昔韓国にやったことを知らなかったから、どうして私が嫌がらせをされなくてはいけないのか全くわからなくて、嫌な気持ちになったものです。


 ジムのサウナで、おじさんたちから、日本があれをした、これをした、と色々と聞くのですが、どれも私は初めて耳にすることばかり。 私、かなり馬鹿だと思われたらしい。 それで、日本では教えられていないから、と伝えると、どうして自分の国がやったことを後世に伝えていかないのだ、と反対に質問されてしまいます。

 自分たちがやった過去の悪いことにも目をそむけるべきではない、というのがイギリス人の考え。 

 まあ、日本は私からすると今でも鎖国、もっといえば、鎖県しているような国ですから、構わないのかもしれないけれど、でも、海外に行く人が増えている今、きちんと過去の過ちも教えていかなくてはいけないと思うのです。

 きっと、日本の偉いなんというのでしたっけ? 政治家? 彼らが海外視察へ行って、うわべではなくて、こうして一般人と会話をしたらわかると思うのですけれど。 

 日本は英語教育に力を入れて、国際社会、国際社会、と言っているけれど、決してそうではないように思えてなりません。 



 この間2月のチャイニーズ・ニュー・イヤーの日、更衣室でおばさんから、『Happy New Year』といわれました。 

私は「ありがとう」、と言いながらも、「私は日本人だから、チャイニーズ・ニュー・イヤーを祝う習慣は無いの」と伝えたのですが、ここから私はその日急いでいたのですが、日本と中国の違いを説明する羽目に。

 この女性はロシア人とイラン人のハーフで、20歳頃からイギリスで生活している方。 

 彼女曰く、この日彼女はシンガポール人の友人からニューイヤーのディナーに招待されていたから、シンガポールがチャイニーズ・ニュー・イヤーを祝うのであれば、日本人も同じなのであろう、と思ったそうです。

 

 彼女は日本の着物に興味があるらしく、話は着物のことにまで行きました。 私は着物好きなので、こういう話題は大歓迎ですが、ジムの更衣室で話す内容ではないような・・・ 


 

 とにかく、普通に生活しているだけで楽しい国。 これがイギリス。 人種がたくさんいて、それらが共存しているというのがロンドン。 小学校かな、中学校かな、普通の学校で宗教、という授業があるのも、たくさんの人種がいる国だから色々な宗教のことを理解しなくてはいけない、という考えから。 決して一つの宗教を布教しているわけではない宗教の授業。 


 私、よく周りからもっと社交的になりなさい、と言われるけれど、決して社交的でないわけではありません。 オペラハウスには一人で行くけれど、70歳過ぎた方々から、10代のバレエ留学生、色々とおしゃべりする相手がいます。 ジムに行けば、誰かしらとおしゃべりすることが多いし。 ただ単に、ちょっとずれているだけ。


 

Posted on 2010/03/16 Tue. 05:12 [edit]

category: 日常

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16

ジムのサウナで 

 ジム通い(メインはスイミングプール)を続けていますが、色々とおもしろい会話を耳にします。

 もちろん泳いでいる間ではなくて、スティームルームとか、サウナでの話し。


 私が行っているところは地域柄か、白人イギリス人よりも、カラビアン、インド、ポーランド、イラン人が多いジム。 

 先日、サウナでカラビアン系の女性とインド系の女性が話していた話。


 カラビアン(以下、カ): 「イギリスの経済が良くないのは、家族、というものを大切にしないからよ。 アジア人とか、ソマリア人とか、家族のつながりを大切にするでしょ。 イギリス人は家族を大切にしないもの」


 インド(以下、印): 「そうね。 彼らは親子関係も希薄ね」


カ: 「うちの息子、大学生になって家を出たのだけれど、私はさびしくてさびしくて、仕方が無いの。 でも他のイギリス人の母親は、気にしないで友達同士で出歩いているのよ。 私にはわからないわ」

 「私なんて、息子のことが心配で心配で、一日に何度も息子に電話をしているのよ。 家から通える大学に行ってくれればこんなに心配しなかったのに」


印: 「わかるわ。 私の大学生の娘も心配で、一日に何度も電話をしていたのだけれど、娘は授業とかお友達とかと一緒にいる、という理由で電話に出てくれないようになったの。 それで、娘の気持ちもわかって、今は一日に1、2回しか電話をしないで耐えているのよ」


カ: 「私は耐えられないの。 そうしたら、息子に、僕はもう赤ちゃんじゃなくて立派な男なのだから、そんなに心配しないでくれ、って言われてしまったのよ」


印: 「お互いに辛抱の時ね」


彼女たちはちらちら私を見ながら話していたので、そして、私はこのカラビアン系の女性の息子さんが気の毒になり、もっと言えば同じ女性として、息子さんのガールフレンド(いるのかわからないけれど)が気の毒になったので、口を挟むことに。


私: 「あなた方のおしゃべりを聞いていると、私は母に対して罪に思うわ。 私と母はとってもClose(日本語だと、親子関係が良い、というような意味になると思います)なのに、私は18歳の時にどうしても勉強したいことを勉強する為に単身渡英したの。 それから12年、私はイギリス、母は日本にいるから、1年のうちちょっとしか会うことができないのよ。 それに、最初の一年は1ヶ月に1回しか電話で話すことができなかったし」


 私は、あくまでも、この女性たちがいかに、自分たちは子供たちと国内で近い距離にいるのだ、恵まれている、と思ってもらおうと思ってこれを言ったのですが、帰ってきた返事は違いました。


カ: 「信じられないわ! あなたのママは耐えられる人なのね。 私は絶対に無理よ。 もし息子が海外に行く、って言ったら私は付いて行くわ!!」


と力いっぱい言われてしまいました。 


 私からすると、私が見て来たイギリス人の友達のご家庭、というのは、非常に良い親子の距離が保てているな、と思うのですけれど。 別にそれは親子関係が無い、というわけではないと思います。 それよりも、中国人など、親が子供を操作している、と思わずにはいられないような方が問題だと思いますが。


 

 ジムでのおしゃべりは疲れているときにはしたくはないけれど、たまには面白いもの。

 他にも書きたいことがあるのですが、これについてはまた後日。

Posted on 2010/03/15 Mon. 06:14 [edit]

category: 日常

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15

Happy Mother's Day 

 お昼頃まではコートがいらないかしら?と思いたくなるほどのお天気。 


 日本はホワイトデーのようですが、イギリスは母の日。 

 昼間バスに乗っていたら、花束を持っている人たちがたくさんいました。 日本は確か母の日にはカーネーションをプレゼントする習慣があったように思いますが、イギリスはカーネーションは見かけませんでした。 


 まさか思ってもいなかったことに、18歳で実家を離れた私にとって、離れているからこそ、母の存在が大切。

 3年前に病気になっても、すぐに私を呼び寄せることもなく、帰ってきなさい、ということもなくイギリスに残らせてくれていることに感謝。 

 

 よく、生徒のお母様方からも、他の方々からも、我が家は母が私を動かしている、と思われることも多いのですが、全くそれがない家です。 小さい頃からお稽古事も私の意志でやっていたし、イギリスに来たのだって私の意志。 

 こうしてピアノの道に進むことに決めたのだって自分の意思。 決して母がそのような道に進ませよう、としてやったことではありません。

 高校1年生の時に、ロイヤルオペラハウスの衣装部に手紙を書いたのだって、自分で考えてやったこと。 母が偉いのは、英語ができない私に向かって、無理、とは言わなかったこと。 我が家の意思ではなくて、小学校から言われて中学受験をせざるを得なくなった私は、私立中学に行けば英語を勉強しなくて良い、ととんでもないことを思っていた人ですから。 実際はこの正反対。 公立の学校よりも多い英語の授業でした。

 高校受験が無いことをよいことに、英語嫌いで全然勉強しなくて、しょっちゅう追試、高校生になってからは日本の大学に行く予定が無かったから、またまた英語を勉強しなくて、追試。 一つだけ言い訳をすると、高校の時、全国の模試試験だと、英語は全国と校内の偏差値の差が20くらいあったのですけれど。 

 こんななのに、イギリスに出してくれて、本当に感謝しています。


 もし、自分が将来母親になることがあったら、こうできるか?と思うとできない気が。 私は自他共に認める教育ママになりそうですから。 何しろ、イギリスの凄まじい中学進学事情を独身なのに知ってしまった人ですからね。

 

 毎年、母の日にはお花がたくさん咲いているイメージがありましたが、今回はきれいな花束ばかり目に付いた母の日でした。

  

Posted on 2010/03/14 Sun. 05:45 [edit]

category: 日常

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14

コンサートのお知らせ(ロンドン) 

 久々にロンドンの演奏なので、コンサートのお知らせです。


 3月17日(水) 13.15-14.00

 St Dunstan Church (Fleet Street、EC4) 最寄り駅はTemple

 Fleet StreetでもRoyal Courts of Justiceのすぐそばなので、Aldwychのバス停からそれほど遠くないはずです。 


 プログラム

 

 シューベルト/リスト: ウィーンの夜会 第6番

 リスト: 『詩的で宗教的なしらべより』 愛の賛歌

 ショパン: マズルカ

 ショパン: ノクターン ロ長調 Op.62-1

 ショパン: 幻想ポロネーズ


 お時間がありましたらお寄りください。


 入場無料

Posted on 2010/03/13 Sat. 05:46 [edit]

category: 音楽

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13

グレード試験 

 寒い夜でした。 

 

 聴音の生徒のヴァイオリンのグレード試験の伴奏を引き受けていたので、今日はその試験の伴奏。 

 北ロンドンのある試験会場は、個人のお宅。 夏にも他の北ロンドンの会場が個人宅であったことはありましたが、今回はテラスハウスのお宅だし、音の問題はどうなっているのだろう?と今家探し中+ピアノがある、というと拒否される私はこちらの方が興味津々。


 待合室がなんとキッチン。 しかも、猫を飼っているらしく、猫のにおいが凄い。 ペットを飼ったことがなく、犬も猫も苦手な私には辛い待ち時間。 ホームステイをしていたお宅にも猫がいましたが、こんなに凄いにおいではなかったのに。


 グレード試験は、曲を3曲、スケール&アルペジオ、初見、そして聴音、という構成。 伴奏をした後は、待合室で聴いていた(音は全部漏れています)のですが、途中、次の受験者が来て、ヴァイオリン受験の男の子。 すぐに彼の伴奏者らしい女性が来たのですが、なんとこの伴奏者、トレーニングウェアに運動靴。 

 別にどんな格好で来ても良いのですが、たとえグレード試験であっても、伴奏をしに行く場合にはきちんとしていきなさい、と以前学校でも言われていたし、それが当たり前のこと、と思っていた私はびっくり。

 別に男性だったらスーツを着て行かなくても良いけれど、ジーンズと運動靴は良くない、と言っていたし。


 そういえば、私たちがこの試験会場に着いた頃、待合室で小さいヴァイオリンを調弦している男性がいたのですが、この男性はこの私たちの後に試験だった男の子の先生で、先に来て、調弦だけしていったことが判明。 

 この先生、あまりにも調弦が酷くて、音も汚いし、私が伴奏した女の子と私は顔を見合わせてしまったくらい。

 

  

 でも、こういう伴奏者とか、ヴァイオリンの先生が多分イギリスにはたくさんいるのだと思います。 私がたまたまDr.Sにピアノを習って、先生の奥様もピアノの先生だし、そういう環境にしかいなかったから、多分、驚くのかもしれません。

 Dr.Sの奥様はレッスン前はジーンズでいても、レッスンの時間になると、きちんと身支度し、いつも素敵にしていらっしゃいますから。 教え方だって、子供にだって汚い音なんて出させないし、きちんとしています。

 まあ、Dr.Sはあまりにも風格がありすぎ、特にカーディフの音大では門下生以外はなかなか近寄れない、学校のほかの先生も恐れていた、ということもありましたけれど。 風格ほどは怖くないのですけれどね。 最初の1年間、怖くて恐ろしくて先生の顔も見られなかった私が言えることではありませんけれど。


 学生時代、オーディションとかとにかく、格好を見ればその人がどんな演奏をするかわかるから、というようなことを色々な先生方がおっしゃっていましたが、それがわかるような気がします。


 といいつつも、来週は久々に私自身のピアノの生徒がグレードを受けるので、実は自分のコンサートよりも緊張している私です。 教え始めて半年ちょっとの生徒だから、まだまだ私が要求したいことの4分の1もできていませんからね・・・

Posted on 2010/03/12 Fri. 05:00 [edit]

category: 音楽

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12

マクミラン・ミックス、インサイトイブニング 

 一昨日ロイヤルバレエの『ラ・フィー・マルーガルデ』が始まったばかりですが、今夜は3月23日に初日を迎えるマクミラン・ミックスのインサイトイブニング。


 このマクミラン・ミックスは昨年4月に今シーズンのプログラムが発表されてから、私が一番楽しみにしていたミックス・プログラムです。

 私にとって、全てが初見。


 全て、ケネス・マクミランが振付けたもの。


 コンチェルト: ショスタコーヴィチのピアノ協奏曲 第2番

 ユダの木: ブライアン・エーリアス作曲(このバレエの為に書かれた曲)

 エリート・シンコペイション: ジョプリンなどのラグタイム音楽


 今回は、『ユダの木』を作曲したブライアンとこれを指揮するロイヤルバレエの音楽監督のバリーの30分ほどのお話があって、それから、『ユダの木』と『エリート』の一部のリハーサルを見せて頂きました。


 このインサイトの良いところは、作曲家が生きている場合、作曲家のお話も聞かせていただけるところ。 ブライアンは私の大先輩です。 バリーも大先輩。 ロイヤルカレッジを卒業したら、まあ、活躍している大先輩がごろごろいるわけですけれど。

 ブライアンにとって、この『ユダの木』は初めてバレエのために作曲した曲。 ブライアンの曲が演奏されたコンサートにケネス・マクミランの奥様のデボラがいらして、翌日、ケネスに曲を聴かせたいから録音を、と言われ、それからこの『ユダの木』を委託されたそう。


 どこでどんなチャンスがあるのかわかりませんね。


 『ユダの木』では、1992年にこのバレエを振付けられたイレク・ムハメドフが今回踊るティアゴとマーラのリハーサルをしました。 イレクはつい先日50歳になったばかり。私は残念ながら実際の舞台を観たことは無いのですが、実際にこの作品をクリエイトした人のリハーサルを観る事ができるのはとっても幸運です。


 質問コーナーで、イレクに対して、リハーサルの前に、ダンス・ノーテイションを見て振りを思い出したのか、それとも覚えていたのか、というような質問があったのですが、答えは録画を見て思い出した、とのこと。

 「でも、身体は覚えているから、今だって踊れるよ」、と答えたイレクに対し、もちろん観客は大きな大きな拍手。

 リハーサルしていないから駄目、とはぐらかされてしまいましたが。

 

 『エリート・シンコペーション』は、ショート・アンド・トール、背の高い女性と背の低い男性の踊り。 これはとっても勉強になりました。 背の高い女性と背の低い男性だから、それだけでもおもしろい振りなのに、ちょっとしたニュアンスを変えていくと、作品ががらっと変わる。 楽器演奏と一緒です。


 本当に、こういうことをみせて頂けるのはとってもありがたいです。 

Posted on 2010/03/11 Thu. 06:31 [edit]

category: バレエ

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11

同級生と 

 先週ばったり楽譜屋さんで会ったカレッジの同級生とお茶してきました。 友達とお茶するなんて、いつ以来でしょう?


 毎回セントラルロンドンへ行く時に通過する、ハイゲイト・ヴィレッジ。 素敵なお店が多いな、と思いつつ、ゆっくり歩いたことはありませんでした。 

 

 彼女とは多分同じ年だと思うのですが、お互いにある程度のピアノ演奏の機会を与えられ、生徒もいる。 でも、この二つだけでは満足できない人たち。 話しているうちに、彼女とは2年目、プロフェッショナル・スキルスの授業で一緒だったことを思い出しました。 

 

 学生時代は廊下ですれ違った時とか、授業で一緒になった時にしかしゃべったことが無かったのですが、今日は3時間も話し込みました。 私たち、お互いの履歴、というかなんとなくは知っていたけれど、初めてゆっくりしゃべったのに、3時間も話すとは・・・

 教えのこと、ヴィザのこと、これからのこと、話はつきませんでした。 あまり、同業者でこういう話ができる人は回りにいませんからね。 私は基本的に日本人の留学生とはこういう話はしないし。 同じく隣の駅に住んでいる10年来の友達のギャリとは一応同業者だけれど、すぐに話が脱線するし。


 素敵なところでお茶をしていたのですが、途中、紅茶を追加でお店の方が持ってきました。 ??と思っていると、友達にその店員の男性が私がわからない言葉で話しかけ、この店員も友達と同じくコソボ出身、とわかったしだい。 同じ国の人だから、ということで紅茶をサーヴィスしてくださったようでした。 驚き。


 

 少しずつ私もやりたいことの企画を立て始めているけれど、彼女と話しているうちに、やっぱり全力で頑張ろう、と思えてきました。 私、今のままで終わったら本当に後悔すると思うから。


 この仕事、基本的に個人でやるものだから、息が詰まる時もあるけれど、こうして近くに話せる人がいるのは嬉しい。 卒業して1年半、たまに学校に行ってばったり誰かと会う以外には音楽をやっている友達と会うことが減っている私にとって、貴重な時間でした。

Posted on 2010/03/10 Wed. 21:04 [edit]

category: 日常

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10

家探し難航中 

 寒さが舞い戻ってきています。 いつになったら春になるのでしょう?


 この数週間、家探しをしていますが、難航中。 とりあえず今住んでいるフラットにはこれ以上住みたくないので、すぐにでも動きたいのですが、ピアノ、という大きな荷物がある以上、引越し先を見つけるのがとっても難しい。

 日本のように音大生専用マンション、なんていうものはありませんからね。 極力音の広がる場所が少ない家を探さなくてはいけないのです。 よって、どうしてもグラウンドフロアー、日本で言う1階の部屋である必要があります。 


 基本的にイギリスのフラットというのは家具付ですが、そうでないところも今回探していると増えている感じがします。 机、本棚は自分のものを持っているのですが、さすがの私もこれからどうなるのかわからないのに、ベッドは買いたくありませんからね・・・

 あと今回多く見かけているのが、ベッドがソファーベッドのところ。 今、背中が悪くて困っている私は、さすがにソファーベッドで暮らすわけにはいきません。 

 プラス、教えの関係上、住むことができる地域も限られてきてしまうのです。


 日本だとお家賃というのは、関東の場合、東京都内から離れれば安くなるでしょうし、駅からちょっと遠かったり、日当たりが悪かったりすると安くなるのでしょうか? イギリスは違います。

 

 今私が住んでいるのは北ロンドン。 ゾーン3と4の間くらい。 ゾーンは中心部から1から6くらいまでありますが、うちよりももっと北に行ったところでは案外お家賃が高いのです。 それは地域的に良いところだから。 

 ノーザンラインの終点駅から車で10分くらい行くとお屋敷がたくさん。 ベッドルームが7つくらいあって、そのほとんどがシャワールーム付で、おまけに屋内プールが付いている家がたくさんあるのです。

 こういう地域の周りは、たとえ1ベッドルームフラットでもお家賃が高いのが普通。

 

 そうかと思えば、ロンドン市内に近いのに安いところ、というのは、恐ろしくて私は住めません。 先日、教えに行く途中にこういうところでバスを乗り換える羽目になり(乗っていたバスが急に終点になってしまった)少々歩く必要があったのですが、夜オペラハウスへ行く予定だった私は、ロングコートを着ていたのです。 日本人なんて歩かないような場所、だから、周りがこちらをみているのが恐ろしいほどわかるし、とにかく怖い。

 こういう地域では、ジャージを着て、髪の毛はひっつめて、安っぽいゴールドの大きなイヤリングをしているのがほとんどの女性の格好。 


 私、全くブランド物を持っていないし、ロングコートだって母が10年前に作ってくれたもの。 バッグだって自分で縫ったものだったり、ノーブランドのものがほとんどだけれど、ジャージを着て外を歩く生活だけはできません。

 小学校時代だって、田舎だから女の子でもジャージで登校する子が多かったし、先生たちだって、体育の授業が無くてもほとんどジャージだったけれど、我が家はジャージを着て学校へ行ったことはありませんからね・・・

 

 だから、こういう地域には住めません。 これが日本と違うところ。 日本だったら、怖くて住めない、という地域はないと思うのです。 


 私の場合、基本はバス移動なので、駅から近くなくても構わないのですが、夜遅くにオペラハウスから帰ってきても安全な場所=バスが通っている場所を選ばなくてはいけないし。

 場所も良いし、お値段もちょうど良いし、良いな、と写真を見て思ってもそういう場所に限って日本で言う2階のフラット。 がっくりきます。 友達で4階にピアノを、しかもグランドピアノを入れていた人もいますが、音で色々と苦情が多かったようなので、私はやっぱり苦情を少なくする為に1階で、と思ってしまうのです。


 ロンドンに移って今が5年目。 今のフラットは3軒目。 日本に比べて引越し料金も安いし(その代わりほとんど自分でやらなくてはいけませんが)、敷金とかも無いに等しい(デポジットのみ)から引越しが簡単なので、こうやって色々と移り歩いていますが、そろそろ落ち着きたいです。


 いつも、1件しか見ないで決めてしまうので、今回は見つかるまでは大家さんに退去日を申し出ない予定。 ただ、退去日から4週間以内に退去を申し出るとデポジットが返ってこなくなるので、見つかってから引越しまでは短くても4週間かかります。 4月末からはコンサートが多いから、なるべく4月中旬に引っ越したい、と思っていたのですが、難しそうです。 先週1軒見に行ったのですが、ピアノが入る大きさではありませんでした。

 

 当分、インターネットでの検索が日課です。

 

Posted on 2010/03/10 Wed. 06:39 [edit]

category: 日常

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10

リーズの結婚 マリアネラ&カルロス 

 バレエを2006年12月に再び観始めた時から上演されるのが楽しみだったのが、アシュトン振付の『La Fille Mal Gardee(リーズの結婚)』 以下、フィーと省略。


 今日のキャストとは違いますが、ドレスリハーサルの写真は

 http://www.ballet.co.uk/gallery/jr_fille_roh_0310より。

 

やっと観ることができました。


 主なキャストは


リーズ: マリアネラ・ヌニェス 

コラース: カルロス・アコスタ

未亡人シモーン: ウィル・タケット

トーマス: クリストファー・サウンダース

アライン: ジョナサン・ハウエルズ


 このバレエが初演されたのは、1789年、フランスのボルドーでのこと。 その際には、そのオーケストラの主席ヴァイオリニストが曲を書いたそうです。 その後、1928年にパリで上演された時に、ヘロルド(Herold)がスコアを書き、その後、ロシア、アメリカなどで上演されているヘルテルが書いた音楽もあります。

 1959年、アシュトンがロイヤルバレエにこの『フィー』を振付けたさい、ジョン・ランクベリーがヘロルドのものを元に、いくつかの曲をまとめて、今上演されているものができあがったそうです。 もっとも、ヘロルドのものが元になっているとはいえ、ドニゼッティー、ロッシーニなどの曲から多くのメロディーが使われています。


 あらすじは実に簡単。 農家の未亡人、シモーンの一人娘のリーズと農夫のコラースはお互いを好きあっているのですが、シモーンはもっと地位の高い人と自分の娘を結婚させようとしています。

 大地主のトーマスが息子のアラインをリーズと結婚させようとやってきます。 アラインはシャイな男の子。


 結局は、アラインとリーズを結婚させることにしたのですが、結婚式の日、リーズの部屋にリーズを閉じ込め、アラインが部屋の鍵を開けたら、中にはリーズとコラースがいて、最終的にリーズとコラースが結婚する、というお話。


 音楽もとってもチューンフル(メロディーがわかりやすい)だし、お話もとってもストレート。

 マリアネラはこういう役がぴったり。 でも、私は彼女のコッペリアのスワニルダも観ていないし、こういうコミックバレエのマリアネラを観るのは初めてかもしれません。 DVDだけは持っているので、これを繰り返し観ていましたが、このDVDから5,6年たっているからでしょうか、DVDとは別人。 

 一つ一つの表情が細かく、彼女はこれを演じていたのか、それとも自然にああなったのか、わかりません。 


 カルロスのコラースはそれはそれは見ごたえがあります。 とにかく技術的に非常に高い能力を持っている人なので。


 第1幕の最初、リーズとコラースでリボンを使っていろいろと踊るのですが、その際の一つの見所が、二人の身体にリボンを巻きつけ、それをはずすと、Cat's cradleになる、というもの。 あやとりのような感じで、一つの模様を作り上げます。 これもとっても余裕を持って、きれいにできあがっていました。 上の写真のリンクの6枚目の写真がこれです。


 アライン、とっても難しい役だと思うのです。 一歩間違えるとスロッピーになってしまうし、でも、真面目すぎてもいけない。 今回アラインを踊ったジョナサンは、そのきわどいところで演じているから、観ていてとても楽しい。


 リーズのお母さんのシモーンは男性が演じます。 木靴の踊りが絶妙。 


 このバレエ、とってもイングリッシュで、心温まり、笑いが何度も客席から上がり、時にはオーケストラの音も聴こえなくなるほど。 今年の日本公演にこの作品も入っていますが、もしかして、日本では皆笑わないようにして黙って観るのかしら? ぜひぜひ笑ってください。 そういうバレエです。


 あまりにも笑いすぎて、すっかり偏頭痛。 これも他のキャストを観にいくので、とっても楽しみです。


 私は気がつかなかったのですが、どうやらロイヤルボックスにチャールズとカミラがいたそう。 今日はロイヤルボックスが見える立ち見だったのに、普通の人がロイヤルボックスを使うことも多いので、誰かロイヤルボックスにいるな、と思ったものの、見なかったのでした。

Posted on 2010/03/09 Tue. 06:35 [edit]

category: バレエ

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09

久々に演奏無しの週 

 午後6時ちょっと前、1軒目と2件目の教えの間に後ろを振り返ったら素晴らしい夕焼け。 写真だと伝わらないですが、もっとピンクが強く、火事でもおこったのか、と思ったほどでした。



WITH HOPE!!-100308 sunset


今週は久しぶりでピアノの演奏無しの週。 
金曜日に頼まれているヴァイオリンのグレード試験の伴奏だけはありますが。

 そのとたんに体調が悪くなるのだから呆れます。
まあ、昨日おとなしくしていたので、今回は長引かずに済みそうですが。

 
やっぱり、忙しい方が私には良いようです・・・

Posted on 2010/03/08 Mon. 05:48 [edit]

category: 日常

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08

スティーブンとロベルタのロミジュリ 

 3週間振りに『ロミオとジュリエット』。 ロイヤルバレエでは1月中旬に『ロミオとジュリエット』の初日を迎え、間を開けながら、今月16日まで上演しています。


 今回は楽しみにしていたキャストの一つ。


 ジュリエット: ロベルタ・マルケス

 ロミオ: スティーブン・マクレイ

 マキューシオ: ブライアン・マローニー

 ベンヴォーリオ: セルゲイ・ポルーニン

 ティボルト: トーマス・ホワイトヘッド

 パリス: ヴァレリー・フリストフ


 スティーブンは2007年秋に、怪我をしたヨハン・コボーに代わり、急遽ロミオデビューをしました。 それから2年ちょっと、あの時よりももっと主役をこなし、前回とは全く違うロミオを作り上げていました。


 特にスティーブンのロミオとブライアンのマキューシオ、というのは非常にバランスがよく、ブライアンのマキューシオは1月にヨハンのロミオで観ていますが、それとは違った舞台になっていました。

 スティーブンはもっとマチュアーになって、キャラクターを前面に押し出してくるのか? と思っていたのですが、そうではなくて、ジュリエットに対する愛があふれていました。 スティーブンはちょうど1ヶ月前にマキューシオでも観ているのですが、同人物か?と思わずに入られませんでした。

 彼は非常に頭が良い人だな、と舞台を観ながら思いました。 決して計算しているようには見えないのですが、でも、巧みな舞台の作り方でした。


 第1幕、キャプレット家の家の前で踊られる『仮面の踊り』、ロミオ、マキューシオ、ベンヴォーリオが一緒に踊るのですが、私が今シーズン観ている中で、一番揃い、見ごたえがありました。


 ジュリエットのロベルタは2007年11月にも観て、とっても気に入りました。 昨年10月には日本のKバレエで熊川さんとジュリエットを踊っているので、日本の方はごらんになった方も多いのかもしれません。

 少女らしさにあふれ、とっても表情豊かなダンサーです。 彼女の踊りは私は役によってかなり好き嫌いがあるのですが、私は純クラシックよりも、こうしたマクミランとか、クラシックチュチュを着ないバレエの方が好きです。

 

 ロベルタ+スティーブンは11月に『眠れる森の美女』で初めてこの組み合わせで観ましたが、背の高さもちょうど良いし、あっているのでは?と思います。 彼らは以前見た情報では、この夏のロイヤルバレエの日本公演で神戸でこのロミジュリを踊るはずです。


 今週、先週はミックスビルだったので、それはそれで楽しんだのですが、やはり、ストーリーバレエにはその良さがあるのだ、と思わずにはいられません。

Posted on 2010/03/06 Sat. 06:31 [edit]

category: バレエ

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06

5歳の男の子の成長 

夕方、一件目の教えが終わったら空は素晴らしいピンク。 青空の日も増えてきて、春はもう目の前のはず。 でも、イギリスは、春は目の前、と思っても何度も裏切る国なので今回はどうなるのでしょう?


 教えに行く途中に楽譜屋さんに生徒の新しい楽譜を買いに行ったら知っている顔が。 ロイヤルカレッジの修士で同学年だったピアノ科の女の子。 私が親しくしていた人たちは皆国に帰ってしまったので、こうして残っている人がいることにびっくり。 顔を合わせばしゃべる、といった中だったので、彼女の行方は知りませんでした。 

 


 夏まではこのブログによく登場していた5歳の男の子、夏以降はとってもグッド・ボーイなので、レッスンをするのもとっても楽。 音もちゃんと読めるし、音の長さもわかっているし、指使いを守らない以外は、そしてすぐに私の手を払いのける以外はとっても教えやすい子になってきました。


 どうやら、今タップダンスとフランス語を習っているそうで、毎週のように私が、How are you? と言ってもフランス語で返されます。 それどころか、この頃は私にフランス語でHow are you? とたずねることを要求されるのですが、私、英語以外の語学は好きだけれど、フランス語は英語以上に全く頭に入らない言葉。 頭に入るのはバレエで使われる単語だけ。

 毎週覚えていなくて、5歳の生徒から注意される有様。 仕方が無いから、ロシア語で返したらむっとされました。

 

 そして、新しい曲に入ったら、面倒なようで、「僕、もう今日は疲れたから終わりにするから」と勝手に決め、立ち上がって、「観て! 僕かっこいいでしょ!」と言いながら、タップダンスを披露してくれました。 疲れていたはずなのに・・・ もちろん、すぐに座らせて新しい曲をすらすらと弾き、こちらは驚かされています。


 それでも、やっと去年からはじめた教本の1冊目が終わり。 この2ヶ月は、毎回の30分のレッスンで、3回以上、残りのページを数える、ということをやられました。 


 9月から1年生になったから、学校で文字の読み方も習って、今は宿題を書くノートに私は彼が読むことができる大文字で全ての文章を書き、それをついこの前までは発音を確認しながら読む、ということをやっていたのに、この頃はだいぶスラスラ読めるようになって来ました。 私もやっと大文字で文章を書く、ということに慣れてきたところ。 普段はやりませんからね。


 子供の成長って凄い、と思うのです。 カーディフ時代から4歳、5歳の男の子には困らされていて、一時は毎週最初の10分は『メリーさんの羊』を弾き、その後は椅子の下にもぐったりして全く座っていられない男の子もいたりしましたが、いつか落ち着くのです。 その点女の子の方が小さいうちは教えやすいです。 ティーンになって大変なのは女の子の方ですが。


 私の年齢だと、この5歳の子位はいても全くおかしくない年齢。 週1回のレッスンでもこれだけの成長を見せてくれるのだから、そばにいるご両親はもちろん大変なことも多いでしょうが、やっぱり子供の成長を見守ることができるって素敵なのだな、と思わずにはいられません。

 とはいいつつも、今の私には無理ですが。 やっぱり自分のことをやり遂げていないから。

 

Posted on 2010/03/05 Fri. 06:28 [edit]

category: 音楽

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05

何も無い日は事務作業 

 久々に全く予定が無い一日でした。  

というわけで、溜まっている事務作業をしていたので、結局は休日ではないのですよね。 


 4月のコンサートのプログラムの提出に、それ以降のものもそろそろ提出しなくてはいけないのがあるし、Eメールで返信したままちゃんとノートに書き出していなくてわけがわからなくなっているものもあるわけで・・・  


 4月末から5月頭、珍しく10日間で3回もロンドンでの本番があるので、何を弾きたいのか、何があと2ヵ月後にちょうどできあがるのかを考えているところです。


 もちろん、8月1日の日本でのリサイタルに入れる新曲がいくつかあるので、それを今月のコンサートから含めていくのですが、それ以外にも、久々に弾きたいな、と思っているレパートリーもあって・・・


 現在オペラハウスで上演中の『ロミオとジュリエット』を観ていると、この2年ほどは弾いていないピアノの為の『ロミオとジュリエット 10の小品』の抜粋を弾きたいとも思うし。 去年観た『マイヤリング』で使われているリストのメフィストワルツも久々に本番に加えたいな、とも思うし。


 他にも色々と今勉強したい、と思う曲がたくさん。 +そろそろショパンのバラードを譜読みしてDr.Sのレッスンにも行きたいけれど、これ以外にも先生の興味を惹く曲をやっていかないと駄目だし。 


 というわけで、基本、アナログ人間の私は、コンピューター+ノートでスケジュール管理をしているのです。

 

 自分のコンサートは4月分でも何を弾こうか迷っているのですが、世の中の音楽家はもう1年以上先まで何を弾くのか決まっているのですよね。 今日フェスティヴァルホールでロンドンフィルの来年度の予定表を貰ってきて思いました。

 その中に、私にとって見逃せないコンサートが! レイフ・オーヴェ・アンスネスのピアノで、ウラディミール・ユロウスキの指揮で、ブラームスのピアノ協奏曲第2番! あの愛するピアノ協奏曲をアンスネス、ユロウスキなんていう私の大好きなピアニストと指揮者でやるのなら、行かないと! まだずいぶん先のことですけれど。


 落ち込みから回復したので、新しいレパートリーをやっと暗譜することができそうです。

 

Posted on 2010/03/04 Thu. 06:31 [edit]

category: 日常

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04

コンサート活動5年 

 道端にクロッカスが咲き始めました。 一昨日、3月1日はセント・デイヴィッド・デイ。 ウェールズに5年間住んだ私にとって、イングランドに住むようになっても、3月1日にダフォディルが咲いていないととっても変な感じがします。

 今日は桃のお節句。 母が年明けに雛あられを送ってくれたので、久々に雛あられ。 日本人の生徒のお宅でお雛様を見たりもしたので、日本のこのような季節の行事って素敵だな、と改めて思ったしだいです。


 昨日のコンサートは私にとって一つの境目。 

 今年は特にコンサートが増えて、昨日は今年に入って7つ目のコンサートでした。 


 私が初めてソロの50分のランチタイムコンサートをやらせて頂いたのが、2005年3月7日。 カーディフから乗り合いバスに乗って1時間以上行ったところの美しいブレコン・ビーコン国立公園を抜けたところにある、ブレコン大聖堂でのこと。 

 当時通っていた音大の歌科の先生に声をかけて頂いたのでした。 そして1ヵ月後、私の誕生日にロンドンのトラファルガー広場にあるセント・マーティンでランチタイムコンサートをさせていただいたのが2度目。 今考えると凄い度胸で恐ろしくなります。

 それまではジョイントコンサートばかりでしたからね。


 だから、初めてのソロコンサートを行ってから昨日でちょうど5年が終わったことになります。 ちなみに、今のようにセルフプロモーションをするようになって頂いたコンサートが2006年2月が最初なので、セルフではちょうど5年目に入ったところ。

 まわりの他の同年代の人たちからすると、私のコンサートキャリアというのは10年遅れていることになります。


 こういう意味で、昨日の私の中では一つの区切りとなるコンサートで、それなりに作りたい空気を作ることができてよかったかな、と思っているところです。


 まだ5年、なのか、もう5年なのか。 ダンサーと違って息が長いピアニストという職業なので、5年、というのはまだ、なのかもしれません。 


 

 フェスティヴァルホール、バービカン、ウィグモアなどで演奏する素晴らしい音楽家も良いけれど、教会とか、大聖堂とか、その他、もっと気楽に音楽に触れ合うことができる場所で、音楽に詳しくない方にも何かを伝える、これが今の私に与えられたことなのかもしれません。 

 誰も信じてくれないけれど、あのシャイで、バレエの発表会でさえ、ずっと笑顔になれなかった私が、こうして全く知らないところに行って、演奏をしていること、私の日本時代を知っている方々が知ったら驚くでしょうね。


 先週のことは本当にショックだったけれど、改めて、人前で演奏して、何かを伝えることが今のあなたがやることだよ、と神様に言われたように昨日演奏をしながら思いました。 

 

 演奏が終わった後いらしてくださった方々とおしゃべりしている時に、このところ何故か私が何も言っていないのに、

「あなたのママに会いたいわ」、とか、「あなたのママは幸せね」

なんて言われることが増えました。 私の母は私が演奏をするようになってからは病気をしたこともあってイギリスに来ていないので、私のイギリスでの演奏を聴いていないのです。 それを伝えると、

 「だったら、次に来る時にはママを連れてこないと! あなたのママが最初にイギリスであなたの演奏を聴くのはここが良いから!」

と、方々で言われているのですけれど・・・ 私の母、大して英語を話せませんよ? 

 

 どんなにオファーを頂いても、私の今もっているヴィザは来年2月で切れます。 その前に、今年中に永住権を手に入れなくてはイギリスに残ることができません。 ケントでも、チチェスターでも、ケンブリッジでも、「私たちはあなたにイギリスにいて欲しいの」と言われますけれど、ホームオフィスが認めてくれないと私はこの国にいることができませんからね。

 もう日本の社会には適応できないのだから、私みたいのを日本に返しても仕方が無いのだから。


 

 今日も夕方電話が入って、5月にロンドンでの久々に夜のコンサートのオファーを頂いたけれど、よくよくスケジュール帳を見たら、ロンドンから400キロ以上行ったところのシェフィールドでのランチタイムコンサートの前日。 夜9時半にコンサートを終えて、翌日6時に起きて列車移動をして、1時からのランチタイムコンサート。 体力的に少々心配。


 上野の奏楽堂でのリサイタルまでちょうど5ヶ月。 5ヶ月前はちょうど靭帯損傷がわかった頃。 あっという間の5ヶ月。 そろそろこちらの準備にも入らなくてはいけません。 


 とにかく、今与えられていることをやりながら、新しい道にも挑戦していこう、というのが先週の悪夢から1週間たった私の考えです。


 

Posted on 2010/03/03 Wed. 06:42 [edit]

category: 音楽

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03

チチェスター 

 素晴らしい青空、日中は暖かくてコートが必要ないような気候でした。


 チチェスターはロンドンから南西に向かって行きます。 ブライトンとポーツマスの間くらい、と言ったらよいかもしれません。 


 ロンドン・ヴィクトリア駅から列車に乗ること1時間半ちょっと、最初は12両編成で出発し、途中で前4両と後ろ8両で切り離しました。

 前回と違うルートを通っているようで、景色がきれい! 青空に、緑のフィールド。 見ていて全くあきません。 何故かバッグに本が4冊も入っていたのですが、ほとんど読まずに終わってしまいました。 


WITH HOPE!!-100302 view


 途中、突然こんなお城が現れます。 ここ、行ってみたいのですよね。 素敵です。


WITH HOPE!!-100302 wall

 コンサートが終わって、お昼をご馳走になってから帰りの列車の時間まで1時間45分ほどあったので、お散歩。 
チチェスターの街にはこうした石壁が残っています。 前回2回は寒くて大して歩くことはできなかったのですが、今回は暖かくて、コートが厚すぎるほどでしたが、久々に青空の下を歩くのは気持ちが良かったです、

WITH HOPE!!-100302 catehdral from park

 演奏させて頂いた大聖堂はどこからでも目立ち、地図が無くても、大聖堂の塔を見つければ場所がわかるので、便利です。

WITH HOPE!!-100302 tea


 考えてみれば5月まで地方での演奏が無いので、今日はティールームに行くことに。 クリームティー(スコーン、クロティッドクリーム、イチゴジャム、そして紅茶)を食べたかったのですが、素敵だな、と思って入ったティールームにはクリームティーが無かったので、レーズン入りスコーンと紅茶を頼みました。

 これが一人前の紅茶のセット。 ティーポットは大きいし、ミルクジャーが2つあるように思えますが、手前は熱いお湯。 途中でこのお湯で紅茶の強さを加減していくのです。

 

WITH HOPE!!-100302 tea room

 本物の暖炉があって、火をくべてあったので、なんともいえない良い香り。

テーブルの上にはダフォディルがいけてあって、ばらばらの良い色のテーブルに椅子。



WITH HOPE!!-100302 tea room 2


 どこに座ろうか迷うほど。 

 素敵なご婦人が本を片手にお一人で時間を過ごしていたり、私もここだったら本を片手に何時間でもいられそう! と思わずにいられませんでした。 大きなティーポットで出してくださるのだから、そうしてよい!と言われているようなティールームでした。

 列車の時間があったので、それほどゆっくりできなかったのがとっても残念。


 列車に乗ったとたんに疲れがどっと出ました。

 16時43分チチェスター発の列車に乗って、ロンドン着は18時20分。 途中から結構混んできました。

 疲れていたのですが、そのままオペラハウスへ。 呆れます。

Posted on 2010/03/02 Tue. 06:35 [edit]

category: イギリス 遠出

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02

チチェスターでのコンサート 


WITH HOPE!!-100302 chichester cathedral


 3度目のチチェスター大聖堂でのランチタイムコンサートでした。 2007年11月、2008年10月、そして今回。 毎回寒い時期に行っていたので、お天気の時に行くのは初めてです。


WITH HOPE!!-100302 cathedral inside


 補助椅子を出して、約400人がコンサートにいらしてくださったそうです。 13時10分からのコンサートなので11時からリハーサルをしていたのですが、12時前に数人いらして、12時15分には20人以上いらしていました。 普通はこんなに早くいらっしゃる方はそうそういませんからね・・・

 この上の写真が、ちょうど大聖堂の中間あたりから撮ったもの。 ウエストミンスターほどではありませんが、かなり大きな大聖堂です。


 ピアノはヤマハのC7。 今年は最初のコンサートが電子ピアノでしたが、それ以外は日本ほどではありませんが、イギリスでは状態の良いピアノが多くて嬉しいです。


 今日のプログラムは、


  ベートーヴェン: 6つのバガテル 作品126

  ショパン: 華麗なる大円舞曲

  ショパン: マズルカ 4つ

  シューベルト/リスト: ウィーンの夜会 第6番


 


WITH HOPE!!-100302 chichester cathedral


 喜んでいただけたのが一番。 演奏も、今年に入って7回目になりますが、一番充実していたのでは、と思います。

 先週のことは悔やまれるけれど、でも、やっぱりこうして人前で弾くのが一番すきなのだ、と思わずにはいられませんでした。 全く緊張もせず(これが良いのかはわかりませんが)、面白いほどに色々なものが生まれました。

 

 終わった後に大聖堂のカフェでお昼をご馳走になりましたが、ブロッコリーのスープを頂いて、これがおいしいのです! そして、オーガナイザー、その他の方々とのおしゃべりが楽しい。

 

 リハーサルでは疲れが凄くてぼろぼろだったのに、本番になると変わる。 やっぱり、これが私の生きがいなのかもしれません。

Posted on 2010/03/01 Mon. 23:09 [edit]

category: 音楽

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