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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

オペラハウスバックステージツアー 

 10月末とは思えないほどの穏やかな気候が続いているロンドンです。

 

 朝からオペラハウスへ行き、オペラハウスのバックステージツアーに参加。

 久々です。


 今日のバックステージツアーは人数も多めでしたが、オペラハウスの歴史、メインハウスの見学、そして、普段は入ることのできないバックステージを約1時間半で回ります。


 今まで参加した時には、衣装作成部屋、染物の部屋を見せてもらいましたが、今回は、モデルルーム、と呼ばれる、125分の1の縮尺の舞台装置を作る部屋。 

 11月20日から始まる、オペラ+バレエのチャイコフスキーの『ツェベレツキ(女靴屋)』の模型を見ることができました。


 

そして、ロイヤルバレエの朝のクラスを15分ほど窓越しに見学。 

クラスを見るのは好き。


前日に『マイヤリング』で主役のルドルフを踊ったカルロスもちゃんと翌日10時半からのクラスに参加するのです。 彼らは本当にタフ。


 今回の担当の方はとっても英語がきれいで、説明もわかりやすい方。

驚いたのは、2組(3人)の日本人の方が参加していらしたこと。 今まで2回参加した時には日本人はみかけたことがありませんでした。


今はガイドブックに載っているそう。

ただ、説明は全て英語です。

私は友達に通訳をしたくても、説明中は他の方の迷惑になるので通訳はできないし、移動中に要約を話すことが出来るくらい。

 終了後他の日本人の方とはなしても、説明がわからないと。

これ、ちょっと考えていることが。


 その後は友達にくっついていって、コヴェントガーデンにあるオープンクラスのダンススタジオでバレエのクラス見学。 やっぱりいいな。 私も時間がある時にオープンクラスで受けようかと。

 やっぱり、音楽にあわせて身体を動かすって素敵。 クラスは生ピアノで行われるし。 だから、1時間半、見ていて、聴いていて全く飽きません。



 ずっと待っていたことの詳細がわかったから、本当に指をきちんと治して、また全力で勉強です!


 本気でやらないと! 自分の人生のために。

 

 

Posted on 2009/10/30 Fri. 04:10 [edit]

category: オペラハウスの楽しみ方

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30

ロンドン有名どころでない観光 

暖かいロンドンです。


 朝からバスに乗って、友達が泊まっているハムステッドまで。 ハムステッドは素敵なところ。 家から車だと近いけれど、バスだとちょっとかかります。 でも、朝の素敵な住宅街、ハムステッド・ヒースの脇を通るのは気持ちが良いです。


 昨日着いた友達に付き添って(といっても、私も普段行くことができないところだから、楽しい!!)、色々回ってきました。

 久々(かれこれ4年ぶり)でDLR(ロンドンの無人電車)に乗ったり、バレエショップをはしごしたり。

 要は、ガイドブックに載っていない観光です。 ガイドブックに載っている観光は詳しくないので。


ハーフターム中のイギリス、街中は平日、だというのに、凄いことになっていました。


 ただ、昨日から私が少々風邪気味。 このところ、結構元気だったのに。 

 酷くならないことを祈るのみ。


 

Posted on 2009/10/29 Thu. 06:49 [edit]

category: 日常

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29

友達のコンサートと、お迎え 

 お昼過ぎからピカデリーのセント・ジェームズ教会にて友達のランチタイムコンサートを聴いてきました。


 友達、といっても、会うのは8年ぶり。 マンチェスター時代に学年は全く違うけれど、結構仲良くしていた友達ユーン。 プログラムは、ベートーヴェンのソナタ作品109と、ブラームスの8つの小品 作品76。 

 

 セントラルロンドンの大渋滞で、ベートーヴェンは聞き逃しました。 8年ぶりに聴くユーンのピアノ、洗練されていました。 彼のピアノは好きだったから、マンチェスター時代によく聴いていたので、懐かしい。

 

 終わったあとちょっと待っていたら、『みゆき?』と幽霊を見るような顔で言われました・・・・・

 まあ、そりゃあ、お互い音信不通で急にこうしてロンドンで会ったらびっくりしますね。 


 その後、急いでロンドンを西に進み、ヒースロー空港へ!

 ヒースローの地下鉄の駅から、第3ターミナルまで、緊張してではなくて、楽しみで歩くのは初めて?

 

ぎりぎりになってしまって、日本人が結構駅に向かって歩いていたので、少々あわてました・・・・

 日本から、友達が来英。 

 去年の今頃までは親しかったわけではないけれど、例の4月の日本でのバレエの発表会のことで、私はお世話になったし、親しくなった妹のような子。

 あのバレエの発表会は、本当に私にとってよかったけれど、でも、準備は大変でしたから。 彼女と、3月中は週に2回電話で話して色々と準備を進めたので。

  

 かなり空いていたようで既に外に出てきていました。 普段、私は入国で非常に待つので。


 一緒に彼女の宿泊先まで。 


 これから1週間、色々とバレエのことなど含め、おしゃべりをすることができる友達がいるのが、嬉しい。

 私にとって、当たり前になってしまっているロンドンの光景。 初めて来る人がある意味でうらやましい。 

 

 というわけで、今週は教えもお休みがほとんどだし、私も休日を楽しみます。


 4月の発表会のDVDを持ってきてくれたので、早速鑑賞。 自分で言うのも変だけれど、よくやったな、の一言。

 まずいところもたくさんあったし、今だったらああするのに!と思うところもたくさんあるけれど、でも、とにかく初めてのことで、わからないことだらけ。

 これが私のこれからのことの第1歩だな、と思います。 とにかく指を早く治すのみ。

 

 

Posted on 2009/10/28 Wed. 05:23 [edit]

category: 日常

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28

マイヤリング、デビュー公演 

 行ってきました。 オペラハウス。

 

 この公演1回だけのキャスト。 

 なんといっても、入団3年目、今年下から2つ目のファースト・アーティストにあがったばかりのメリッサがメアリー・ヴェトセーラをやるのが目玉。 それ以外にも、主役のルドルフ、マリー・ラーリッシュ、プリンセス・ステファニー、ルドルフのお母さんのエリザベス、デビューが多い公演でした。

 

 このキャストの公開リハーサルの写真はhttp://www.ballet.co.uk/gallery/jr_rb_mayerling_roh_1009より。

 ストーリーのあらすじは、10月8日の私のブログに書いてあるのでここでは省略。


 『似合わないだろう』といわれていた、ルドルフを踊ったルパート、非常に良かったです。 彼があんなに表情豊かに、演技をするのは初めて観ました。 もちろん、マリー・ラーリッシュを踊ったマリアネラに助けられてはいるな、と思いましたが。 

 ただ、ルパートは音楽をなかなかつかむことができないダンサー。 音に非常にあやふやでそれが治ったらよいのに、と思わずにはいられません。

 まあ、メアリーとのパ・ド・ドゥで迫力に欠けるところはありましたが、想像以上のものをみせてくれました。


 でも、第2幕の居酒屋での場面、売春婦たちを見て、嫌な表情をする妻、ステファニーに対して、『一緒に踊って来い!』とか、彼女のコートを捲り上げて、売春婦たちと混ざるように促すの、初めて見ました。 ようは踊っていないところでの演技力。 ルパート、今回私の中でかなり株が上がりました。

 

 マリアネラは、結婚して夫がいる(夫役は、佐々木陽平さん)身なのに、夫の前でもルドルフとフラートしている。 それに、それを悪いとは全く思っていない。 

 

 ルドルフよりも、お母さんのエリザベスを踊ったクリスティンの方が若い、という公演でした。 クリスティンは今年ソロイストに上がったダンサーですが、昨シーズンは、いくつかキャラクターが強い役で登場。 良い味を出していました。


 ルドルフの運転手兼エンターテイナーのブラットフィッシュを踊ったブライアン、他のダンサーの第3幕のソロでいつも音が合っていなくてイライラするのですが、さすが、ブライアンは音を合わせてきました。 やはり観ていて気持ちが良いです。 伸びがある踊りで、表情も面白い物をみせてくれました。


メアリー・ヴェトセーラを踊ったメリッサ、昨シーズンは、新作などで、堂々とした踊りをみせてくれました。 

細くて、身体能力が非常に高い。 彼女は16歳の時、ロイヤルバレエスクールを受験して、落ちました。 そして、バーミンガムのエルムハーストスクールへ入学。 ロイヤルバレエスクールを落ちたのは、細すぎて、健康を心配させられたから。

 

 その時に出会った先生、マーシャ・ムハメドハが夫のイレク・ムハメドフのギリシャ移住の為にギリシャへ行ったので、メリッサもそれについてギリシャへ行って勉強を続けた子。

 イレクは、1992年にこのバレエを上演するきっかけをマクミランに与えたダンサー。 今回、ダンサーたちの要望により、イレクは、特別教師、としてマイヤリングのリハーサルを行った、と聞いています。

 奥様のマーシャ、もちろんイレクも、こうしてメリッサがメアリーを踊ること、喜んでいるでしょう。


 まだまだ表情は硬い。 主役はもちろん、準主役も表現力が求められるバレエでは踊っていないダンサーなので、これはこれから考えること。 

 もちろん、私は、もう何年もこの役を踊っているリヤーンとか、タマーラなどと比べようとは全く思っていません。 それは、初役だからこそのよさもあるから。 もし、新人にベテランと同じことを求めたら、新人はつぶれます。 日本は、どうやら、ベテランと同じことを求める風潮があるようなので。


 とにかく、技術的なことは素晴らしいから、これから彼女が演技力をどのように伸ばしていくことができるのか、楽しみです。


 とにかく、3キャスト観ましたが、どれもが違う舞台を作り上げました。 

内容はちょっと凄いけれど、大好きなバレエです。

 

 でも、やはり、初めて観るとわかりにくいようです。 去年知り合った日本人のおば様、休憩時に、『わからないわよ!!』と私に解説を求めてきましたから。 私だって何度か観て、やっとわかったこともありますし。

Posted on 2009/10/27 Tue. 06:48 [edit]

category: バレエ

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27

久々のミシン 


一瞬青空? と思っても、次の瞬間にはグレーの空。

WITH HOPE!!-091027 st james


 上の写真は、ちょうど1ヶ月前のセント・ジェームズ・パーク。 あの時の青空が恋しいです。 このセント・ジェームズ・パーク、バッキンガム宮殿の目の前。 大都会とは思えない自然。

WITH HOPE!!-091027 bag


 指の痛みが取れてきたから今週からピアノを再開しよう、と思ったものの、ただちょっと痛みがなくなっただけ。 今週一杯は自粛することに。 今無理をして、あとでまた弾けなくなったら困るので。


 というわけで、昨日から久々にミシンに向かっていました。 このところ、ミシンを踏むのはシュシュを創る時くらいだったので、大き目の物は久しぶり。

 4月に日本で見つけてきた、鎌倉のスワニーさんが出した本の中に載っていたバッグを自分用にサイズ変更+ファスナーをつける、そして肩からかけられるようにもち手の長さを変更。 初めて作る時位本の通りにやればよいのですけれどね。


 A4の楽譜が入る大きさ。 学生時代のように楽譜をたくさん持ち歩くことはなくなったけれど、いつも資料だの何だの、結局のところA4のノートを持ち歩く私にとってこの大きさが必要。


 外側の布は、ジョン・ルイス(デパート)のファニチャー用の布売り場で見つけてきたもの。 カーテン用の生地なので接着芯をはらなくてもしっかりしています。 スペイン製だそう。

 この形気に入ったので、そのうち、ローラ・アシュレイの生地を買ってこようかな、なんて思っています。


 結局のところ、ビーズをやったり、編み物したり、ミシンを踏んだり。 10年前の夢、バレエの衣装を作る、ということは消えたけれど(でも、とあることにより、ミニチュアを作りたくている!)、やっぱり、物を作ることがすきなのだな、と実感。 ピアノが弾けるようになるまで、ちょっと趣味の世界に入ろうかな、と思います。

 

 今夜はオペラハウスでマイヤリング。 昨日、3月以降のプログラムの配役も発表されて、一人コンピューターの前で絶叫!! 楽しみすぎて楽しみすぎて寝られませんでした。

Posted on 2009/10/26 Mon. 19:41 [edit]

category: 日常

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26

久々のヘアカット 

 冬時間が始まって、1時間暗くなるのが早くなるだけで、ずいぶん時間の感覚が狂ってきます。 

 

 イギリスの生活にどっぷり浸かっている私ですが、髪を切るのだけはイギリス人にやられたくない。 その昔、カーディフ時代にイギリスの美容院へ行ったことがありますが、ありえない。 それ以来、絶対にイギリスではきらない。 なるべく日本で短めにしてもらって、成田から直接美容院へ行ったこともあるほど。 

 別に、凝った髪型をしているわけではありません。非常にオーソドックスにきってもらうけれど、それでもイギリス人には私の量の多い髪を扱うことは難しいらしい。


 ロンドンは恵まれています。 日本人の美容院もいくつかあるし。 日本で美容師をしていた方がたくさんロンドンにはいて、ご自宅でヘアカットを安くしてくださる。 というわけで、このところは、こうした方々にお世話になっています。


 というわけで、8ヶ月ぶりでヘアカット。 (美容師さんには、半年振り、と答えて驚かれたけれど、実はもっと長い期間髪を切っていない・・・) 

 これで、プールへ行っても髪を乾かすのが楽。


 毎度のことながら、美容師さんに、染めたり、パーマをかけたことがない私の髪、驚かれます。

 大学時代とか、日本人の人たちは、私を『超真面目』と思っていたようですが、別に、真面目で髪を染めたりしていないわけでは全くありません。 ただ単に、自分の黒髪以外が想像できないし、似合うとも思わないし、こうして海外にいるからこそ、日本人の黒髪ってきれいだと思うし。 日本人以外の友達の中には、黒に染めている人もいたし。

 それに、もう一度機会があれば日本髪を結いたいのも理由の一つ。 パーマをかけたり、染めたりしたらきれいに結えなくなってしまうから。

 まあ、一番の理由は、面倒だから、というのがありますね。


 すっきり。 終わったあと、髪を巻いてくださって、憧れの巻髪。 自分ではやりませんからね。

 

 医療と美容院とあと何かしら? いくらイギリスが好きでも、日本の方が良い、と思うものです。

Posted on 2009/10/26 Mon. 06:54 [edit]

category: 日常

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26

中学受験 

 一日、グレーの空と雨が降っているのだか降っていないのだか、中途半端な天候。 気温はそこまで低くはないものの、冬の始まりです。

 明日、日曜日の午前2時だったかに夏時間が終わって、冬時間が始まります。 日本との時差は8時間から9時間へ。 今日は夜6時でも明るかったですが、明日からは5時には暗くなってくるのでしょう。 

 寝る前に時間を戻すので、今日は感覚的には25時間あって、1時間得する感じ。 まあ、3月末に夏時間が始まる時には1時間失いますが。


 イギリスの学校では、来週一週間がハーフターム、と呼ばれる中休み。 私立などは今週から2週間のお休みのようですが。 

 昨日がハーフターム前の登校日。 小学校など、私服登校、などになることも多いのですが、昨日教えに行く途中、パジャマ姿で歩いている子供たちがたくさん。 どうやらどこかの小学校はパジャマ登校の日だったようです。 おもしろいですよ、昼間にパジャマ、パジャマ+ナイトガウンを着た子供たちが歩いているのですから。


 ハーフタームが終わると、受験シーズンがやってきます。 中学受験。 

 イギリスの中学受験の説明は非常にややこしいのでここでは省きますが、公立と私立、+パブリックスクール(由緒ある私立。 プリンス・ウィリアムが出たイートンとか)。 公立は無試験で入ることができるところと、試験があるところがあります。

 

 私立の試験は、1次試験と2次試験。 1次はほとんどがヴァーヴァルとノン・ヴァーヴァル、と呼ばれる、IQ試験のようなものらしい。 これにパスすると、2次で英語と算数の筆記試験。 そして、これにパスした希望者は、奨学金のオーディションを受けることができます。 音楽の場合は、楽器演奏と、聴音試験。

 

 私の生徒が住む地域の試験がある公立の学校は、学科とその他がわけられているよう。 

 もちろん、試験なしで誰でも行くことができる学校もあります。でも、そういう学校は、酷いことがほとんどらしいです。 

 音楽の場合、驚くことに、演奏、聴音が同じ配点率。 これには参ります。


 というわけで、今年で3年目の中学受験生の聴音を教えています。 

 1校目の試験が3週間後。 後は1月。

 毎週土曜日の朝のレッスン1時間で、私はその日のエネルギーを使い果たす感じ。 ピアノは上手だけれど、普段、全くクラシック音楽を聴く環境にいない子供の場合、やはり聴音が弱い。 こちらも必死です。


 しかも、受験用に別にこの音楽奨学金の問題集があるわけでもありません。 1校は例題のようなものがありますが。 毎週、問題を作るのが私の仕事。 たいていの場合、前日とかに観たバレエのメロディーを使うことが多いですが。 


 というわけで、今日も夕方気が付いたらベッドに倒れていました。 生徒も頑張っているから、私も頑張らねばなりません!

Posted on 2009/10/24 Sat. 06:22 [edit]

category: イギリス事情

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24

『眠り』初日 

 10月ももう20日を過ぎたと言うのに、生暖かい気温のロンドンでした。


 呆れられるでしょうが、3日連続バレエの3日目の今日は、ロイヤルオペラハウスにて、『眠れる森の美女』の初日。

 私にとって『眠り』は特別の作品。 ロイヤルバレエの『眠り』の1993年版の衣装に惹かれてオペラハウスの衣装部に手紙を書いたことからこの国に来ることになって、そして、2006年12月、マリアネラがオーロラ姫を踊る『眠り』を観たことが私をこの深い深いバレエの世界に引っ張りました。


 現在上演しているのは、2006年5月頃、1946年に上演された『眠り』を元に、ロイヤルバレエの75周年(のはず)を記念して改訂されたもの。

 当時のデザインを元にした衣装、そして、1946年版の後にロイヤルバレエが上演した版から色々と集めて創られたもの。 

 

今夜のオーロラ姫は、足の骨折で1年間降板して、先日『マイヤリング』で復帰したばかりの、セーラ・ラム。 王子は、イヴァン。

 

 キャスト表を広げて、思わず笑顔になりました。 マリアネラがライラック・フェアリー(リラの精)!

 前回の2008年5月の上演の際には、私が知る限り5人のライラックがいましたが、そのうち2人は昨シーズンで退団。 1人は降板中。 ということは、残りはマリアネラとローラ。 マリアネラは以前に比べて主役以外をやることが減っているので、今回はやらないかも、と思っていましたが、きっと人数的なこともあるのでしょう。 私は彼女のライラックはDVDでしか観たことがなかったので、本番を観たくていました。


 愛に溢れていて、彼女だったら、眠りについたオーロラ姫を眠りから覚ましてくれる、と安心できるようなライラック。 プロローグで、オーロラ姫は、針に刺されて死ぬ、という贈り物をしたカラボスに対して、『オーロラ姫は、死ぬのではなくて、眠るのです』と言いに行く時、王妃に向ける、『安心してね』という表情というか、動作をみていたら、思わず、ほろっときそうになりました。 私壊れているのか? 『眠り』で泣きそうになるなんて。


 今まで飽きることが多かった、第1幕の有名な、ガーランド・ワルツ、これは2006年にこのプロダクションが作られた時、クリストファー・ウィールドンが振付を担当。 この振り付けは何度見ても飽きません。 

 

 それにしても、だいぶ世代交代、というか、前回の上演時には第1幕のオーロラの友人で出演していたダンサーたちが上に上がっていってここでは踊らなくなっていたり、ずいぶん代わってきました。


 第3幕での踊りの数々、今日は、スティーブン・マックレーの『ブルーバード』を観られたのが嬉しい。 私、彼のブルーバードを観るのは初めて。 去年の12月にアキレス腱の怪我から復帰した時よりも、一段とよくなる踊り。

 怪我をして降板していたダンサーが復帰して、どんどん良くなるのを観ると、私も指の怪我から復帰できる! と希望を与えてくれます。


 今回、復帰したばかりのオーロラ姫を踊ったセーラは、完全なる復帰ではないかもしれません。 元々、お姫様が似合う雰囲気だし、第1幕のヴァリアシオンでは3回転とかしていたけれど、第3幕のパ・ド・ドゥのコーダは1箇所、大きなジャンプがあるところはやらなかったし、最後の最後のコーダでも踊りませんでした。

 今回の舞台で足を再び痛めていないことを祈ります。

カーテンコールでは、フラワーシャワー。 

 

 先週は、 『マイヤリング』で、人間の心の奥底を見せられるような舞台を観て、ああいう人間臭さ溢れた作品も大好きだけれど、こうしたピュアな妖精、お姫様の世界のバレエもこれはこれで大好き。 踊り満載だし。


 今夜お話をしたご婦人、なんと1947年からオペラハウスに通っている方。

 『ケネス(マクミラン)がまだ踊っていた頃、彼のこの『眠り』でのフロレスタン・ブラザーズは素晴らしくて、今日も観ながら彼の姿が蘇ってきたのよ』というのを聞くと、私の中では『偉大な作品を世に残した振付師』という感覚のケネスが彼女の中では生きている人なのだな、と思って感慨深いと共に、うらやましくなりました。

 私が生まれる、もっと前の前のことですけれどね。


 『眠り』は、とびとびで1月まで24回くらいの公演。 そんなに数は観に行きませんが、メルヘンの世界に浸かります。 それにしてもチャイコフスキーの音楽はきれい!


 

Posted on 2009/10/23 Fri. 06:14 [edit]

category: バレエ

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23

ウィールドンのカンパニーの公演 

 バレエ三昧三日間の中日、今日はサドラーズ・ウェルズ劇場にて、『Morphoses、クリストファー・ウィールドンのカンパニー』の公演。

 ウィールドンのカンパニーは、9月、10月にニューヨークとロンドンで公演を行います。

 今回は昨日から4日間、2つのプログラム。 両方行きたかったのですが、とりあえず、一つ目のプログラムだけ買いました。 

 昨夜、オペラハウスのクロアスタジオで見かけた常連さんたちを、今夜もまた多く見かけました。

明日は、『眠り』の初日だから、また数人見かけると思います。 バレエ、ダンスが好きで好きでたまらない人たちです。 私もその一人ですが。


 ウィールドンのカンパニーは、色々なバレエ団のダンサーが集まっています。 ロイヤルバレエからは、リヤーンとエド。 

 一つ目のプログラムは、


『コメディア』 ウィールドン振り付け ストラヴィンスキー作曲、『プルチネラ』

『Leaving Songs』 ティム・ハーバー振り付け 曲は、ロス・エドワーズの、『コーラルとエクスタティック・ダンス』

『Softly As I Leave You』 ライトフット・レオン振り付け 曲はバッハとArvo Part

『ボレロ』 ラトマンスキー振り付け 曲はラヴェルの『ボレロ』


 2つ目のプログラムでは、ウィールドンの振り付けが多く、リゲティのピアノ曲に振付けられたバレエ、ラフマニノフの2台のピアノの為の組曲に振付けられた新作があるので、興味があったのです。 

 でも、昨年観てとっても気に入った、『コメディア』、興味があるけれど、ロイヤルバレエは取り上げてくれない、ラトマンスキーの『ボレロ』を観ることが、今回の目的。


 ウィールドンはイギリス人。 ロイヤルバレエスクールで学び、ロイヤルバレエに2年在籍した後、ニューヨーク・シティー・バレエ(NYCB)で踊り、その後は振り付けに専念しています。 まだ30代の振付家。 

 クラシック出身の人なので、原則的に、クラシックの動き。 でも、それをもっと調理している。

私はどちらかというと、ウィールドンの作品は好きです。


 『コメディア』での、ロイヤルバレエのリヤーンの踊り、彼女は40代半ばというのに、本当に素晴らしい。 とっても小柄なダンサーなのに、舞台に立つと、大きい。

何よりも、特にストーリーがある作品ではないけれど、一つ一つの動作(手を上に上げる、というようなことでも)に意味がある。 

 

 ラトマンスキーの『ボレロ』、とっても好きでした。 男女3人ずつで踊られます。 『ボレロ』というと、ベジャール振り付けのものの方が有名かもしれません。


 ラトマンスキーはボリショイ出身。 なんとなく、ロシアってまだ保守的だと思っていたから、こういう作品が生まれていたことに驚き。 ちなみに、この作品は2001年に初演。


 バレエって本当に幅が広い。 中二つの作品、一つ目は女性もポアントで、クラシックの動きが多い。 

 二つ目は、男女一人ずつの作品でコンテより。

 

 基本、私はクラシックの人だから、クラシックを基にした踊りの方が好きです。

 でも、色々と観ると、それだけ自分の世界も広がっていきます。

 

 

 


Posted on 2009/10/22 Thu. 06:53 [edit]

category: バレエ

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22

ロイヤルバレエ、インサイト・イブニング 

今日は少しマイルドな天候。 雨が降ったりしたようですが、幸い傘をささずに済みました。


 このところ、水道管などの工事により、道路事情が最悪のロンドン。 今日も教えに30分で行くところが1時間15分もかかる始末。 どうにもなりません。

 よって、今夜はオペラハウスの上のクロア・スタジオにて、再来週から始まるミックス・ビルのインサイト・イブニングがあったのですが、5分前にオペラハウス到着。 あわてて上まで駆け上がったのでした。 


 インサイト・イブニング、というのは、全てのプロダクションであるわけではないのですが、たまに、そのバレエのバックグラウンドの説明、音楽のお話、ダンサーのリハーサルを見せてくれるのです。 大抵は200人弱入ることができるクロア・スタジオで行われます。 もちろん、チケットを取るのは難しいですが。 


 今回は、11月4日に初日を迎える、バランシンの『アゴン』、グレン・テトリーの『スフィンクス』、マクグレガーの新作、『Limen』


 バランシンの『アゴン』を除いてダンサーたちのリハーサルを観ることができました。 オーケストラではなくて、ピアノ伴奏で、衣装なしだと、初めて観るバレエはわかりにくいけれど、でも、近い分、本番で観る時の手助けになります。

 

 音楽の話は、新作の話が大半でしたが、実際に今回指揮をする、ロイヤルバレエの音楽監督のバリーが担当。 わかりやすく話してくれて、非常に興味深いものでした。 特に、今回、私は『アゴン』以外は全く知らないバレエ。 一つは初演だから当たり前ですが。 『スフィンクス』も1977年にアメリカン・バレエ・シアターの為に振付けられたものの、ロイヤルバレエでは初めて取り上げるバレエ。 このバレエについての文献も無くて、どの音楽を使用するかもわからないまま。 マルティヌのダブル・コンツェルトを使ったバレエ。

 マルティヌのダブル・コンツェルト、全く知らない音楽です。 音源を捜そうかと思います。 私の場合、音楽が頭に入っている方が、バレエの理解度も高いので。


 このインサイト・イブニング、とてもよいものだと思います。 日本だとないですから。

 今回の一番の収穫?は、マクグレガーの新作の振り付けの一部を見ることができたこと。 振り付けの過程です。 非常に面白い。 バレエ・アソシエイションでマクグレガーの作品に関わったことがあるダンサーがよく話していることでしたが、彼の振り付けは例えば、今日も途中まで振付けたものを、180度方向を変えて行う。 一部分は90度方向を変える。 

 ただ、音楽はフィンランド人の作曲のチェロとオーケストラの曲ですが、私には難解でした。

 ピアノで聴くのと、途中何度かバリーの話の間、オーケストラのCDをかけてくれましたが、印象が大分違う。

 

 今週は、今日から3日間、夜遊び(お勉強)三昧です。

Posted on 2009/10/21 Wed. 06:12 [edit]

category: バレエ

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21

オペラハウスで徹夜 

 一気に寒さが増した、というか、冷え込んでいるロンドンです。 


 それなのに、今朝は恒例、ロイヤルオペラハウスのチケットの一般発売日。

今回は、ピリオド2、12月から3月くらいまでのチケット。

 

 私は1時18分(夜中)のバスに乗って、2時ちょっと前にオペラハウス着。 4番目。 ボックスオフィスが開くのは10時。 8時間待ち。 1番から3番の人はほぼ同じ時間、真夜中についたそうです。 ちなみに5番目の人は3時15分。 4時までに後4人くらい来て、5時に来た顔なじみの方は11番目。

 

 夜中、オペラハウスの警備の方が見回りをするのですが、『寒いのによくやるね』と呆れられました。

 私はブランケット持参だったものの、予想以上の冷え込みで、周りの方と、『次回(2月)は、寝袋と、ホットウォーター・ボトルを持参するようね』と話していました。


 今回発売になったバレエは、

 12月の『スケートをする人々』、『ベアトリクス・ポッター物語(邦題: ピーターラビットと仲間たち)』のダブル・ビル

 1月からの『ロミオとジュリエット』

 この過去2シーズン中に発表された作品2つと、新作1つのトリプル・ビル。


 ロミオとジュリエットは今回8キャスト。 選ぶのに迷いました。

 ちなみに、1巡目でチケットを買えたのに、マリアネラのジュリエットの日、立ち見は既に売り切れ。


 基本バレエばかりの私ですが、今回は『薔薇の騎士』、『という勉強はしたものの観た事がないオペラ。 買おうか迷ったものの、『薔薇の騎士』は平日の開始時刻が早くて、教えがある私には無理。 諦めました・・・・・ 衣装もトラディショナルで私好みだな、と思っていたのに。


 でも、今回のオペラの目玉は、ヘンデルのオペラに、ドミンゴが出演すること。 後援会員の先売りにより、5公演、残りは20%以下でした。

 

 ボックスオフィスが開くまで、周りの方々とのおしゃべりも楽しいのですが、夜中から並ぶ人たちはほとんどがオペラファン。 色々なことを話しても、自分の考えをきちんというし、人と違っても良い。 やっぱり、イギリス人との会話ってうわべではないな、と思うところ。


 日曜日に公演が終わったばかりの、『トリスタンとイゾルデ』、この話で皆さん盛り上がっていました。

 私も、『トリスタン』は曲も好きで、観たかったのですが、5時間の公演は始まり時刻も5時半。 プロダクションが、トラディショナルではなくて、モダン。 ということで、諦めました。

 話していて、『あなた、トリスタンを観なかったの!! 今シーズンの白眉よ!』と何人にも言われましたが。


 トリスタンを歌った男性が、3公演目か何かでのどを痛め、先週木曜日の公演では、もともとの配役の男性が舞台で歌わずに演技だけ。 そして、袖の陰で、他の歌手が歌ったそうです。 最後の日曜日の公演では、代役の方が歌ったそうですが。 基本、2キャスト以上で、アンダーもしっかりしていて、主役も自分のカンパニーでまかなうロイヤルバレエと違って、ほとんどの場合が1キャスト、主役はカンパニーの歌手ではないロイヤルオペラは大変そうです。


 夏の『セビリヤの理髪師』の公演では、女性だったと思いますが、舞台の段差で転んで?足を怪我し、2幕目以降だったかは松葉杖をついて舞台に立ち、その夜病院に行ったら足が折れていたから、それ以降の舞台は車椅子で登場していたそう。

 

 というわけで、暗い冬を越す準備が整いました。

 8時間、本を読んで、音楽を聴いて、ちょっとした資料の翻訳をして、あっという間に過ぎていきました。 

 

Posted on 2009/10/20 Tue. 03:20 [edit]

category: バレエ

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20

指、その後 

遂に今朝はコートを出しました。 今年はそれでもコートを着るのが遅いように思います。


 指の痛みの原因がわかってから、2週間。 怪我をしてから9週間。 やっと昨夜から痛みがかなり激減。 やはり、今週はほとんど全くと言ってよいほど、家ではピアノに触れていないのがよいのかもしれません。 左手だけの練習とかはやるものの、ピアノの前に座ると弾きたくなるから、なるべく避けました。 


 やはり、時間がもったいない、と思っても、あせらないで時には休ませることも大切、と痛感。 特に木曜日にロイヤルバレエのアリーナの怪我の治療の話を聞いたばかりなので。

 彼女は2007年の4月、『マイヤリング』の初日(?)の昼間、リハーサルでリフトで落ちて首の付け根を打撲。 それからも踊り続け、6-8週間の休養を余儀なくされました。 その後も舞台に復帰したものの、怪我から1年後、遂に身体が動かなくなって、昨年手術。 4月から、負担が少ないバレエで復帰を始めていました。 

 やはり無理は禁物、と悟った次第。


 だから、今日は教えで、生徒のグレードの曲選びで、グレード2の曲、9曲を弾いてあげたかった(一応、生徒に選曲させます)ので、久々に鍵盤で指を動かす。 まあ、グレード2ですから、弾けました。 しかも、全て右手小指を省いて。 4の指を弾くと、まだ小指に振動が影響して痛む物の、先週よりはずっとまし。

 だいたい、ドクターに観ていただくまでの7週間、小指が非常にふらふらしていて、それは私の指がなまっているだけ、と思って普段よりももっと頑張って小指を動かしていたのがとってもいけないことだった、と今になって気が付きます。 でも、あのDr.Sのレッスンを何年も受けて、特に右手小指を鍛えられていた私には、ふらふらしている、というのは一番許せないことだったので。


 ピアノに向かわない今週、楽譜もたくさん見て、CDも聴いて。 弾きたい曲がたくさん。

 少し心が離れていたプロコフィエフ、やっぱり今弾きたいソナタが4つ。 欲張りですね。 ラフマニノフも弾きたいし、ラヴェルにも挑戦したいし。 来年は本番も増えたから、あと1週間は油断せずにおとなしくしておいて、万全の状態でまたピアノに向かおう、と思います。 でも、痛みが減ったから、明日辺りからピアノに戻ってしまいそうで怖いですが・・・・・・

Posted on 2009/10/17 Sat. 05:11 [edit]

category: 音楽

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17

マイヤリング、2度目 

 段々寒くなってきました。 


 今日は、オペラハウスで今シーズン2度目の鑑賞。 次の演目である、『眠れる森の美女』は来週からのスタートなので、まだ『マイヤリング』。 簡単なあらすじは10月8日のブログに書いたので、今日はそれ以外のこと。


 今夜のキャストは、

プリンス・ルドルフ: エド・ワトソン

メアリー・ヴェトセーラ: マーラ・ガレアッツィ

マリー・ラーリッシュ: セーラ・ラム


 このキャストで、フィルム撮り。 暮れ辺りから、映画館で上演されます。

 

 既に、月曜日にもこのキャストで踊っているので、両方を録画だと思いますが、マクミラン物に強い、といわれているマーラ。 凄く好みのダンサーではないので、あまり私は観に行かないのですが、今回は、常連さんたちの間で大好評の、エドとマーラのマクミラン。 これは是非観に行かねば、と思ってチケットを買った次第。

 昨年夏にリハーサル中に左足を骨折し、一年間降板していたセーラがやっと復帰。 


 エドは、コンテに強くて、古典をほとんど踊っていません。 5月末に都さんと『オンディーヌ』を踊ったので、それが日本で放送されますが。

 男性なのに、股関節が柔らかく、足の上がる角度も高い。 結構私も好きなダンサーですが、今夜の第1幕は踊りがぼろぼろ。 ありえないくらい、ピルエット類が決まらない。 珍しい。

 

でも、第2幕の最後のあたりから、マーラとのパ・ド・ドゥになると、非常に素晴らしい。 かなり危険が高いことをやっていてはらはらすることもありましたが、それでも、二人はやはり合っているな、というのが一番の感想。

 第3幕になるにつれて、エドの演技もどんどんよくなっていきました。


 キャストが代われば、同じ舞台も同じではなくなる。 これがロイヤルバレエの魅力。 

 休憩中、たまに会うフィンランド人の男性と話していたのですが、彼はこの夏、フィンランドでマカロバ版『ラ・バヤデール』(日本でも東京バレエ団が先日これを上演。 ロイヤルバレエもこの版を上演しています)を観てきたものの、以前だったら楽しめたものが、ロイヤルバレエをたくさん観た後では、楽しめなかったと。

 これ、私も非常に恐ろしいこと。 ロイヤルバレエばっかり観ていますからね。


 一番今回の公演で私が気に入らなかったのは、最後の部分。

 メアリーとルドルフがリストの『超絶技巧練習曲より、夕べのしらべ』で踊った後、舞台後方のついたての後ろに行き、ピストルの音が聴こえて、最初はメアリーが自殺、そしてその後、ついたてを倒すように、ルドルフが自殺。

 ついたてが倒れた時、ベッドの上に寝ているメアリーがいるのですが、今夜のマーラは足をそろえて、手を胸のところに組んで死んでいました。

 今まで観てきたメアリーは、どちらかというと、腕も足もベッドから垂れ下がって死んでいる。

 あれだけ乱れていた二人なのだから、私には、きちんと足をそろえた死に方が納得いかない。

 まあ、完全に踊りから離れた個人の意見ですけれど。

 でも、ロイヤルバレエを観ていると、こんな些細なことまで気になってしまうようになるのです。


 次の『マイヤリング』は、待望のマリアネラのマリー・ラーリッシュデビュー。 まあ相手のルドルフが、『彼がレイプシーンなんてできるのかしら?』と常連さんの間で言われているルパートなのでちょっと観るのが怖いですが。

Posted on 2009/10/16 Fri. 05:39 [edit]

category: バレエ

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16

いろいろ 

今日も青空。今年のイギリスの天候は変です。 昼間ジムへ行った時なんて、フリップフラップで行ってしまったくらい。


 木曜日は原則として教えをお休みにしているので、学校へ。 昨年夏まで通っていた大学です。

 学校前の横断歩道を渡ろうとした時に学校から出てきたのが日本人の友達。 お互いにびっくり。 彼女は家にピアノがあるから、授業がある時にしか学校へ来ていないようなので。


 昨年まで習っていたゴードンに用があったのですが、先生、かなりお疲れ。 この後同門だった友達とばったり顔をあわせて、理由がわかりましたが・・・・・


 先生に、もちろん指の負傷がバレて、色々と聞かれましたが・・・・ それなのに、某オーディションの為の推薦状を書いていただきたい、とお願いして、まあ私の場合書類が弱いからわからないですが、書類が通るとそのオーディションは11月。 先生に、その指で弾く気でいるのか??? と呆れられました。 ちゃんと、靭帯の負傷がどういうことなのか、わかっているのか?とまで・・・・・ 私、裁判の上告を一人で行い、裁判所に弁護士なしで行って先生から、『君は自分が外国人であることを自覚しているのか!』と言われた人ですから。


 まあ、私が一度決めたら、先生が何を言ってもしょうがないのが先生もわかっていらっしゃるので、無理をしないように、とだけ言われてきましたが。


 折角学校へ行ったから、と図書館に用もあったのでReading Roomへ行ったら、何だか懐かしい姿が!!

 カーディフの音大の大学院学科の主任のルーシー!! 私は彼女の授業は受けなかったものの、一人でいる私を気遣ってクリスマスにご自宅へ誘っていただいたり、ルーシーのご主人には授業でもお世話になっていたので、とっても良くして頂いていました。 声をおかけしたら、彼女も私を覚えていてくださり、今度、この大学の何かのセミナーで授業をするので、その為の調べ物、とのこと。


 アジア人の新しい生徒が増えているな、とは思うものの、卒業して2年目。 大分知っている顔も減ってきました。

 

 指がいつ治るかわからない状態なのに、また嬉しいコンサートの出演依頼が! バーミンガムよりもちょっと遠いところでのコンサート、かなり先まで決まっているけれど、たまたま昨日1月に弾く人がキャンセルの連絡。 そこへ、私からの手紙が届いた、ということで、他にも出演を待っている方がいるようですが、私にこのチャンスを下さいました。 

 そして恐ろしいことに、ある教会からは、2010年はもう決まっているから、2011年の1月、という話。

 さすがに、1年先のことが決まることには慣れてきましたが、再来年、というのは全然慣れません。

 

 今夜は、バレエアソシエイションでプリンシパルのアリーナ・コジョカルがゲスト。 書きたいことがたくさんあるけれど、また今度。 怪我から復帰したばかりの彼女の話には、今の私にぐさぐさ突き刺さってきました。

Posted on 2009/10/15 Thu. 05:37 [edit]

category: 日常

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15

Simon Trpceski リサイタル 

 昨年はバレエばかりでコンサートに足をほとんど運ばなかった自分を反省し、今年はいくつも行きたいコンサートがあるので、時間とお金の関係から厳選していくことに。


 今夜は、クウィーン・エリザベス・ホール(QEH)にて、シモン・Trpceskiのピアノリサイタル。

 シモンの演奏は、8月末、プロムスの室内楽コンサートで初めて生を聴きました。 私と同い年。 マケドニア生まれのピアニスト。 彼の演奏に出会ったのは、もうずいぶん前、2002年頃、私がプロコフィエフのソナタ第6番を勉強していた時。 たまたま出会ったCDは非常に私好み。 プロコフィエフのソナタ第6番、チャイコフスキー=プレトニョフの『くるみ割り人形』、スクリャービンのピアノソナタ第5番、ストラヴィンスキーのペトルーシュカからの3楽章。

 非常に切れがあり、音楽的で、自由な演奏。 いっぺんで気に入って、何度聴いたかわかりません。

 2枚目のリリース、ラフマニノフのソナタと小品のCDは持っているし、今日は3枚目のCD、ショパンのソナタ第2番と4つのスケルツオのCDを購入してきたので、これを聴きながらブログを書いています。

 

 今夜のリサイタルは


 ハイドン; ピアノソナタ ハ短調 Hob.XVI: 20

 モーツアルト; パイジェロのオペラ「哲学者きどり」のアリア「主よ、幸いあれ」による6つの変奏曲 K.398

 モーツアルト; サルティのオペラ「2人が争えば3人目が得をする(鳶に油揚)」のミンゴーネのアリア「仔羊のように」による2つの変奏曲イ長調 K.460


 ショパン; ノクターン Op.32-1、2, op.48-2、1

 シャーホフ(Shahov); 歌と囁き - ピアノのための組曲


 というプログラム。 こういうプログラム非常に好き。


 モーツアルトの変奏曲に疎い私は、この2曲、初めて聴きました。 シモンのピアノは、繊細な音と知的でなおかつ優しさ溢れる演奏なのが印象的。 マケドニアでロシア人と勉強した感じですが、ロシアでもモスクワ系ではなくて、私の師匠、Dr.Sと同じ系列。 力任せに大音量!というのとは対極にある演奏です。

 モーツアルトの変奏曲はきらきら星とデュポール以外はほとんど演奏会では弾かれていないと思います。

 パイジェロの方、もう少ししたら勉強してみたい、と思いました。

 

 ハイドンのソナタは何度もコンクール、試験で色々な人が弾くのを聴いてきましたが、いまいち好きではなかった曲。 でも今日の演奏を聴くとちょっとわかってきたかもしれません。


 私の一番の興味は、もちろんショパンのノクターン。 ショパンのノクターンをリサイタルの後半に4曲弾く、なんてあまりないことですから。 よほど、ショパンのリサイタルで無い限り。

 まずは私のレパートリーにも入っている2つのノクターン 作品32。 これは実は私はリサイタルで他の人が弾くのを聴くのは初めて。 自分のレパートリーを人が弾くのを聴くことほど難しいことはありません。 

 結構オーソドックスな演奏。 作品48の方が私は好きでした。 作品48-1は弾く人も多いですが、私はどちらかというと、48-2の方が好き。 繊細で、心に届く演奏。


 でも、一つだけ言うと、どうして修士の時に習っていたゴードンも、他のマスタークラスで教えを受けた先生方も私の和声感覚はずば抜けている、とおっしゃっていたのかわかりました。 私の演奏というのは、どうやら和声の微妙な変化に合わせて音色が換わっていくようです。 問題はこれを本人があまりにも自然にやりすぎて、言われるまで気づいていないこと。

 だから、今回のように、私もよく知っている曲を聴くと、私だったら今のところで音色を変えるのに、と思ってしまう場所がたくさん。

 まあ、私の問題は、和声を感覚でわかりすぎて、実際にその和声の説明をされるとほとんどわかっていない、ということ。 これで、何度ゴードンはレッスン中に頭を抱えたかわかりません・・・・・・


 話を戻して、最後の曲は、1973年生まれのこのマケドニア生まれの作曲家によって書かれた新曲。

 プログラムによると、シモン自身がこの作曲家に、『ショパンの生誕200年の為に、関わる曲を書いてほしい。 A Tonalではなくて、Tonalの曲(日本語でなんというのかわかりませんが、調性がある曲)で』とお願いをしたそうです。

 作曲者は、マケドニアの民謡を用いて、ショパンがポーランドの踊り(マズルカ)を19世紀ロマン派の言葉で、詩的でエレガントに『Dressed(着飾った)』したように、ジャズの和声を加えたかったそうです。


 6曲から成り、2曲目は、『スケルツオ』。 ショパンのスケルツオ第4番の冒頭の5つの音で始まり、それを様々に変化させていく方法。 5曲目の『マズルカ』はこれもショパンの作品17-4のマズルカの冒頭で始まりました。

 最後はトッカータで終わる。


 マケドニアの民謡を知っていたら、もっとわかったのかもしれません。

 演奏前にシモンがトークを入れましたが、一番後ろの席に座っていた私には、肉声のトークでは全く聞こえず。


 ランランとか、マツーエフとかとは全然違う演奏。 私、今の同年代のピアニストではやはりシモンの演奏が好き。 6月にウィグモアで弾いた同年代のピアニストも素晴らしかったですが。

   

 さすがにビッグネームのピアニストのリサイタルではないので、あまりカレッジの人たちは見かけませんでしたが、一人、友達発見。 彼女はシモンのリサイタルにはほとんど足を運んでいるそうです。 好きな人は、凄く好きになる演奏だと思います。


 私もピアノ、頑張りたいと思いました。 私がピアノを始めた年にはシモンはロンドン国際ピアノコンクールで賞を取っている(優勝??)人。 比べてはいけないけれど、でも、それに少しでも近づきたいと、切実に思いました。

 今はおとなしく、指を治すことを一番に考えて、将来ピアノを弾き続けることができるようにしたいです。

Posted on 2009/10/13 Tue. 05:09 [edit]

category: エンターテイメント

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13

『いい音ってなんだろう』 

 今週いっぱいは本当にピアノを弾く量を減らすことにしたので、今日は昼間から読書。 事務作業もめどがたったし。

 

 私の本棚にある数少ない日本語の本、そのほとんどがハードカヴァーの音楽家が書いたり、音楽に関する本。 といっても理論系はほとんどなくて、生き方を書いているような本。


 その一つ、もう何度も繰り返して読んでいるのが、調律師、村上輝久著の『いい音ってなんだろう』。 

 リヒテル、ミケランジェリ、私の憧れのピアニストのピアノを調律してきた方。 


 読むその時の私の状態で感じることも違ってくる。


 調律師って残念なことに、イギリスでは優れた人がほとんどいないから、私は自分で与えられたピアノから最高の音を引き出す指導されてきました。 だから、もし、自分の望むような調律をしてもらえたら、どんな演奏ができるのかしら?なんて思ってしまいます。

 

 村上氏のもちろん実力もあるけれど、幸運の女神がついていた方。


 村上氏がリヒテルと出会って、そしてリヒテルが村上氏の調律に心惹かれ、ヤマハピアノを使用したこともヤマハがここまでヨーロッパで使われている一つの理由ではないか、と私は思います。

 

 本を読んで、また考えることもあるし、今、思うように弾けない状態だから、色々と思うこともあるし。


 願うことなら、一度でいいから、村上氏が調律したピアノで弾いてみたいです。


 

Posted on 2009/10/12 Mon. 05:34 [edit]

category: 音楽

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12

驚いた! 信じられない・・・・ 

 昨夜、PTNAのホームページを開いてびっくり。

 なんと、私が5年間通った、カーディフの王立ウェールズ音楽演劇大学のピアノ科主任、リチャード・マクマホンがPTNA主催でマスタークラスを日本で行うらしい。 またあの態度の大きい写真を使っているし。 

信じられない。

しかも、受講者は、PTNAのコンクールで入賞している人ばかり。 


 私のホームページ開設当初から読んでいらっしゃる方は覚えがあるかもしれませんが、あの私を苦しめていたピアノ科主任。 ホームページの”Piano”の部分に書いてあるピアノ科主任。 


 リチャード、ピアノなんて教えられないのに。 一応主任だし、入学時に出来の良い生徒を自分の生徒にしていたけれど、リチャード門下で上達する人なんていなかったし。

 

 クラス、と呼ばれる毎週の弾きあい会(マスタークラス)の時なんて、呆れるほど教えられなくて、生徒に意見ばかり聞いていて、頭にきていた私と悪友スティーブンはあまりにも発言しすぎて(しかもわざと先生を困らせるような)ついに、クラスでの発言禁止令が出たくらい。 日本人学生で発言禁止令を出される人なんて、滅多にいないでしょうね。

 

 王立ウェールズ音楽大学なんて、もう私にとってはどうでもよいけれど、でも、恥です。 

 

 まあ、リチャードにしてみれば、天敵のDr.Sよりも先に日本でマスタークラスを受け持って嬉しいでしょうが。

 

 私もリチャードのクラスで何度も弾きましたが、毎回あまり意味が無かった覚えが。 日本で聴講者の方々に呆れられないと良いですが・・・・・・


 例の指の調子が全然よくなくて。 昨日から痛くてほとんど弾けない状態。 先週、本当に大して弾かなかったのに。 まあ、先週ドクターに診ていただいておいたから、まだ良いのですが。 色々とあって、来月運が良かったら2回ほど弾かなくてはいけないから、練習しないわけにもいかなくて。 いざとなったら痛み止め、と生徒のお母様に言われましたが、痛み止めはその損傷そのものを治すわけではありませんからね・・・・・・

 昨日は歯の大きな詰め物が取れてしまったし、今年は本当に身体が不調です・・・・

Posted on 2009/10/11 Sun. 05:40 [edit]

category: 音楽

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11

ヴィザ再び 

 昨日、久々にジャパセンへ行って、無料日本語情報誌をもらってきました。 


 色々とおもしろいことも書かれていましたが、ヴィザのことについても記事があります。 この頃は特に増えているような気が。

 

 私も去年の11月にえらい目にあいましたが、私も行った、『アピール(上告)』について説明がありました。 といっても、このアピールは複雑なので、専門家に頼む必要がある。 イミグレーション・アドヴァイザーの中でも、このアピールを扱うことができるのは、3段階のアドヴァイザーのうち、一番上の人のみ。


 これを読んで、真っ青。 というか、自分に呆れました。 私、これを何の知識もなしにやったのですから。

 そりゃあ、修士の時にピアノを習っていたゴードン先生が呆れて、『君は自分が外国人であることを自覚しているのか!』とおっしゃったわけです。

 よく、上告が許可されたな、と思います。


 私、実はこのイミグレーション・アドヴァイザーの資格を取ろうか、と思ってお世話になった弁護士の方にお聞きしたことがあります。 彼女は、私の上告書類がとてもよくできていたし、裁判もきちんと自分でできたから、取れるのでは?とおっしゃっていたのですが、結局のところ、その後日本のバレエの発表会のことが忙しかったり、色々とあってそのまま。 落ち着いたら勉強したい、とは思っているのですが。 ピアノとこれだったら平行してやっていけそう、と思ったのですよね。 

 

 ところで、先日弁護士の方と話していたら、どうやら私の何かの読み間違いで、今年既に永住権の申請をすることができることがわかりました。 勘違いしていました。 

 というわけで、これから、申請に必要な試験(英語の試験、と言っていますが、英語の試験というよりイギリスについての試験。もちろん、英語ができないと答えられませんが)の勉強をしなくてはいけません。 来年夏の日本行きまでに永住権が降りて欲しいので。


 今回は、一度ヴィザを却下されているので、色々と書くこととか大変なので、念には念を入れて弁護士にお願いすることにします。できる限り自分でやる予定ですが。 

 何しろ、2011年の1月から、学生ヴィザ10年で永住権が取れる、という権利が無くなるそう。

 私の今のヴィザは2011年2月まで。 もし、今回ヴィザが降りないと、今のヴィザが残ってるので、上告すら不可能。 ということは、非常に面倒なことになってしまうのです。 本当に気をつけて準備をしないと。

 

 私、絶対に日本よりもイギリスでの方が受け入れられているから、もうイギリス人にさせてください。

 日本では、その地方で生まれ育っていない、という理由でいくつかのコンサート・オーガナイゼイションから演奏することを断られました。 イギリスでは、私が日本人、という理由で出演を断られたことは一度もありません。

 20代をずっとこの国でこの国のソサイエティーの中で過ごしてきた私には、この国が母国。

 

 とりあえず、試験の勉強を始めます。 その前に、試験の問題集を買ってこなくては。

Posted on 2009/10/10 Sat. 05:01 [edit]

category: イギリス事情

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10

教え 

 天候が毎日不安定です。 

 チョコレート屋さん、パン屋さんなどではハロウィンの飾りも見られますが、昨日の夜はオックスフォードストリートにクリスマスのネオンの準備が終わっているのが見えました。 あと2週間でサマータイムも終わり。 一気に冬が迫ってきます。


 今日は生徒の都合でレッスンがお休み。 というわけで、指の調子もよくないし、再び事務作業。 全然終わりがない世界だ、と今更ながら気が付きました。

それにしても、改めてイギリス、というのはクラシック音楽が根付いているな、と感心しています。 


 今私が教えている生徒たち、大半が他の先生から移ってきた子供ばかり。 今は日本人の生徒が少なくて、ほとんどがイギリス人。 イギリス人、といっても白人イギリス人はいませんが。 

 

 2年半ほど私と勉強をしている小学校3年生の女の子。 私と勉強する前に半年ほど他の日本人の先生と勉強していました。 あまりにも叩いた演奏で、こちらがびっくり。 それを一つずつ直していき、元々感性豊かな子だったので、こちらも教えることが毎回楽しみでした。 

 きちんと練習はしてくるけれど、ちょっとのんびりだった彼女、5月から『エリーゼのために』を弾きたくて、頑張っていました。 今の彼女の実力からするとちょっと難しい。 30分のレッスンではエリーゼをできるのは5分ちょっと。 細かく区切って、難しいところの練習方法を教える、というのが毎回のレッスン。 

 

 夏休みの私の日本行きの前にほぼ全部が弾けるようになりました。 まだオクターブも届かないし、どうしても指の伸縮が遅くて、何度か私に、『あなたの手は、どらえもんね』と言われていた始末。 

 私の日本、彼女のお引越し、としばらくレッスンが抜けてしまいましたが、だいぶ形になってきました。 先週ペダルの使い方を教え、少しペダルを加えました。

 小学生のペダルについては賛否両論あるようですが、私は、足が床につくようになったら使わせます。 ペダルって音を伸ばす為のものだけではないので。


 もう少し、ニュアンスが加わってきたら、ぐっと良い演奏になりそう。

 本当は、彼女がもう少し大きくなって、手も大きくなった時に、この曲をもう一度教えたい。 でも、私にはそれが叶わない。 理由は彼女は半年後、日本に帰ることになるから。 

 この半年、本当に成長したから、これからが楽しみなのに。 徹底的に日本へ帰るまで伝えたいことを教える予定です。

 

 今週のレッスンでは、彼女はげらげら笑っていたものの、本当は私に言われ放題。 何が良くて、何が悪いかよくわかっているから、来週どうなっているのか、楽しみです。


 9月から正式に引き受けている現地の姉妹、他の先生から移ってきましたが、恐ろしく楽譜を読めていない。 楽譜を読むって、高度な読み方をいっているのではありません。 音がわかっていない。

 来年3月にグレード受験を希望している彼女たちにとって、初見演奏が致命的。 毎回のレッスンも譜読みが全くできていない。

 お母様に正直にお話して、来週はピアノを弾く時間を削って、基本的な音の読み方を教えたいのですが、とお聞きしたら、『あなたを100%信用しているから、好きなようにしていいから』とのお返事。 今までの生徒の中には、とにかく音を出していないと駄目、というような方もいらっしゃいましたからね。


 というわけで、来週は基礎の基礎。 めちゃくちゃな指の形に、全く読めていない楽譜。 3年もピアノを習ったあとなのに。 かわいそうだけれど、今最初に戻らないと後が本当に大変。 頭は良い子達だから、一度のレッスンで覚えてくれることを祈るのみです。 

Posted on 2009/10/09 Fri. 06:02 [edit]

category: 音楽

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09

ロイヤルバレエ、『マイヤリング』初日 

 今日は青空。

 

 やっと待ちに待ったロイヤルバレエのシーズンが始まりました! 昨夜は大衆紙、サンがスポンサー?の初日でしたが、今日が公式の初日。


 今シーズンは、ケネス・マクミランの生誕80年になる為、彼の作品が全幕物が2つ、ミックスビルで3つの作品が上演されます。


 今回は、1978年に初演された、『マイヤリング』(邦題:うたたかの恋) オーストリア・ハンガリー帝国の最後の皇帝といわれた、プリンス・ルドルフを主役にしたバレエ。 

 1992年、リバイバルの初日、確か2幕と3幕の間に舞台裏へ行ったこの作品の振付師のケネスは心臓発作が起きてわずか62歳という若さで亡くなりました。


 曲は、リストのピアノ曲、その他を編集した物。 非常にうまくつながっています。


 昨日の最終リハーサルの写真は、http://www.ballet.co.uk/gallery/jr_rb_mayerling_roh_1009

 このキャストは今月27日に踊るキャスト。 メインのキャストのほとんどがデビュー、という公演です。


 役が多くて、なかなか覚えられないのですが、プリンス・ルドルフがベルギーのプリンセス、ステファニーと政略結婚させられて、その結婚式から物語が始まります。

 結婚式の場所に、ルドルフの元ミストレス(日本語で言うと何でしょう?)のマリー・ラーリッシュが現れ、まだあどけなさの残る、メアリー・ヴェトセーラを紹介します。 このメアリーが後々のルドルフに関わってくる女性。

 ルドルフは、政略結婚に反発を見せ、ステファニーを放っておいて、ステファニーの結婚している姉、ルイーズと一緒に踊る始末。


 結婚式の夜には、ルドルフのお母さんである、エリザベス皇女の所に行って泣きつき(同情を求め)、ステファニーに対してはレイプまがいなことを。


 第2幕は娼婦がたくさんいる居酒屋。 ここで、ルドルフのミストレス、ミッツィ・カスパーとルドルフの友人である、4人のハンガリアン・オフィサーズがリストのメフィスト・ワルツ第1番で踊ります。 ここの部分は、凄く好き。

 でも、この居酒屋でも場面、とっても観るのが忙しい。 真ん中はもちろんのこと、周りのダンサーたちの動きが非常におもしろいので、ついそちらへ気が取られがち。

 ここ2年くらい弾いていないメフィスト・ワルツ、久々に弾いてみたくなりました。


 エリザベス皇女にも愛人がいて、その二人の姿を目の当たりにして苦しむルドルフ。

 

 17歳になったメアリー・ヴェトセーラはルドルフに恋をし、マリー・ラーリッシュのはからいで、二人は恋に落ち、最後は、二人で自殺。


 今夜のキャストは、日本でも何度も踊っている、ヨハン・コボーがルドルフ、メアリー・ヴェトセーラがリヤーン・ベンジャミン、マリー・ラーリッシュがラウラ・モレーラ。

 

 メアリーを踊ったリヤーンは、都さんよりも一つ年上のはずだから、44歳くらい。 でも、全く年を感じさせません。 身体の衰えも見えないし、私はこのところ、凄く気になるダンサー。 何度も踊っている役でしょうから、感情面が充実してるのが特徴。


 銃が何度も撃たれるし、レイプに娼婦に性的表現。 まあ、一般の日本のバレエ、のイメージを180℃変える作品です。 これ、来年夏のロイヤルバレエの日本公演で上演しますが、日本のお客様にどう受け止められるのでしょう? 

 内容は凄いけれど、私は大好きな作品。 今回何度か観に行く予定です。

Posted on 2009/10/08 Thu. 05:24 [edit]

category: バレエ

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08

やっぱりショパン 

 先週の青空、暖かさは一体何だったのでしょう? 非常にイギリスらしいグレイの空に、今日は一日どんよりとした雨。 明日からはロイヤルバレエのシーズンが始まるのに。 しかも、7月に朝2時に発売日にオペラハウスに行って並んだのに、立ち見が買えなかったから、明日は朝からオペラハウスの当日券に並ばなければならないのに。


 指の負傷にこと、心配してメールを下さった方々、ありがとうございました。

 まあ、2ヶ月近く放っておいたのですから、すぐには治りそうにありませんが、とにかく、練習を凄く減らしています。 練習時以外は固定。 

 やっぱり、これからも一生ピアノを弾き続けたいですから。


 私のiPodに入っていたのは、バレエ曲ばかり。 日本のように公共の乗り物が静かではないので、ピアノ曲は聴こえにくかったのが理由の一つ。 あとは、ピアノ曲は集中して聴いてしまいがち。


 でも、このところの私の移動の間のお供は、ショパンのピアノ曲。 ショパンは大好きだけれど、こんなに聴くのは珍しい。 というのも、先日、ミケランジェリが弾くショパンのCDを手に入れたから。 マズルカとバラード第1番その他。マズルカは、作品番号のグループで入っているのではなくて、ばらばら。 私のレパートリーとかぶっている物が多いし、来年の夏、日本で弾く予定のものも入っているから興味深い。

 とはいいつつも、私の解釈とは全然違って、あれっ、と思うこともしばしば。

 

 なんだかんだいって、結局のところ、やっぱりショパンが好き。 と今になって気が付きました。 もちろん、色々な作曲家のよさがあるけれど、すんなりと私の心に入ってくれるのがショパンかもしれません。 


 明日は、オペラハウスで『マイヤリング』。 リストのピアノ曲、オーケストラ曲を編曲して、色々とつなげて全3幕にまとめてあります。 何しろ、超絶技巧練習曲から2曲だったか使われているくらいですから。

 2年半前に3回観ただけだし、このCDも発売されていないから、曲はうる覚え。 でも、非常に楽しみです。

何しろ、4ヶ月振りのオペラハウスですから。


 

Posted on 2009/10/07 Wed. 05:20 [edit]

category: 音楽

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07

花ワル 

お昼過ぎまで小雨。 一日中グレイの空。 イギリスらしいといえばイギリスらしい天候。 

 先週の青空が懐かしいです。 

  

 決まり始めている来年1月からのコンサート予定を見ながら、新しい曲を譜読みして、プログラムを考えて。


 土曜日に指を休ませるように、といわれてからストップさせているのが、チャイコフスキーの花のワルツ。 略称、花ワル。

 もちろん、オリジナルはオーケストラヴァージョンですから、私が今みているのは、パーシー・グレインジャーがコンサート用に編曲(と言う言葉はあまり使いたくないですが)したコンサート用パラフレーズ。


 ほぼ、オリジナルの形を残しながら、前奏部分が長くなっていて、途中も、ちょっと普通とは違うちょっと、ジャズというか、甘い雰囲気の和声。  オリジナルを良く知る私には、慣れるまでが大変そうです。

 

 パーシー・グレインジャー、オーストラリア生まれ、後にイギリスに渡った作曲家。 カーディフの音大の1年目、一番最初に全員が勉強したのが、このグレインジャー。 グレインジャー・プロジェクト、と言って、10時間だったか20時間だったか、この作曲家を通して、エッセイの書き方、その他諸々の基礎を学びました。 

 あの当時は、英語も今ほどできないし、グレインジャーなんて名前も知らなかったし、わからないことばかりで、にくたらしかったです。 プロジェクトの最後に、グレインジャーの作品だけで、学年全員でコンサートを行いました。 


 あのコンサート以来、グレインジャーの曲なんて弾くことがある、とは思っていなかったけれど。


 やっぱり、バレエ曲を弾くのはおもしろい。 音楽的なおもしろさを引き出しながら、もちろん私の場合はバレエの振付を考えて弾きたい。 ロイヤルバレエの振り付けはほぼ覚えていますから。

 来年、久々にプロコフィエフのロミオとジュリエットを弾くのもよいかな、なんて思っていますが。

 

 というわけで、オクターブが多くて、小指をかなり必要とするこの曲はしばらくお預け。

 計画変更で、軽めの曲から仕上げていくことになりそうです。 今、ショパンのあまり弾かれない小品に心を奪われているので。


 

Posted on 2009/10/05 Mon. 06:15 [edit]

category: 音楽

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靭帯損傷・・・・ 

 普段から、指、手の怪我には注意していましたが、遂にやりました・・・・ 


 右手小指第2関節の内側の靭帯破損。


 しかも、これをやったのは既に7週間前。 それを放っておいて、しかもその間ピアノを弾いていたから、悪化しているだろう、とのこと。


 外傷はなく、触っても痛くない。でも、ピアノを弾くと痛い、ということがずっと続いていました。 よくならなくて、病院に行っても診てもらえない(外傷が無いから)ので、病院に行くことは最初から諦めていました。 聴音の生徒のお母様が大きな病院で看護士をなさっていて、でも以前は医学を勉強していた、とうかがっていたのでちょっと診ていただいたのですがわからず。 お友達でこういうことに詳しい方がいらっしゃる、ということだったので連れて行っていただきました。 中国人の方で、このお母様とは大学で一緒で古いご友人のよう。 


 私の問題は、いつも、明確な痛みの場所がわからないこと。 今回もわからなくて、色々と押したり曲げたりしてやっとわかった始末。 

 結果、小指の第2関節から上が正常な状態では内側にしか動かないのに、私の場合外側に動いてしまう、ということでこれは靭帯を破損している、ということになったのでした。


 もちろん、その場で 『LigamentがBroken』なんていわれても、Ligamentが何かはわからず、説明していただいて何となくわかったものの、家に帰ってきて辞書をひいて『靭帯』とわかったわけですが。


 本当は、すぐに小指を木片で固定して曲げられないようにするのがよかったそうですが、今となっては遅い。

とにかく、ピアノを1ヶ月休みなさい、といわれたけれどそれはできない。 一緒にいた生徒のお母様もそれをわかっているので、説明してくださり、私にとって一番良い方法を考えてくださいました。

 今の段階では、小指と薬指を両方固定するしかないそうなので。


 とにかくピアノの練習を減らす。 しかも、小指はいつもよりも弱く弾く。 

 ピアノを弾かない時は固定する。


 強い指のおかげで、痛みがあっても、普通に弾けていたので対処が遅れたのだと思います。


  人を殴るとか、ひっぱたたくとかできないから、壁にどこにも持っていくことができない怒りをぶつけて、手をぶつけたのがいけない。

 

 お医者様には、今だけではなくて、将来ピアノを弾き続ける事を考えなさい。 と言われてきたけれど、それはとっても良くわかる。 でも、ただでさえスタートが遅くて、必死に回りに追いついてきた私にとって、1ヶ月休むことは酷。 幸い、年内はコンサートも無いので、加減しながら練習していこうと思います。


 日本だともう少し対処法があるそうですが、ここはイギリスですからね。 つくづく日本の医療は凄い、と思いました。

Posted on 2009/10/03 Sat. 05:07 [edit]

category: 日常

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