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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

青い鳥目当ての『眠れる森の美女』 

 雨がやんだり、降ったり。 再び冬です。 

 朝からピアノのレッスンでベートーヴェンの最後のソナタを。 1週間弱でどうにか冷凍していた曲を解凍成功。


 夜は今シーズン3度目の『眠れる森の美女』。 これは元々いくつもりはなかったのですが、3月13日の初日の翌日に行くことを決めて、ストールの立ち見の戻りチケットが出た時点で購入。 今回の『眠り』は主役7キャストで行っているのですが、今日のが一番行く気がなかった組み合わせ。 でもどうしてかというと・・・・・ はい。 馬鹿な理由です。 第3幕で5分ほど踊る青い鳥とフロリナ女王のパ・ド・ドゥ、これが両方とも私がとっても興味があるダンサーだったから。 日本公演はこの青い鳥のパ・ド・ドゥまでキャストが発表になっているのに、ロンドンでは発表無し。 でも、まああるところから情報を仕入れたのでした。


 でも、いつもとは違うキャストを見る代わり、他の部分でもいつもより下のランク、要するにいつもだったらキャスト表にも名前が載らないようなダンサーがソロを踊ったりしていてこれも楽しい。 結論から言うと、主役2人以外は非常に楽しめたのでした。

 特に悪の妖精、カラボスが初日に観て気に入っていたジリアン。 リラの精にまだ下から二つ目のランク、ファースト・アーティストにいるローラ。 彼女は今シーズンがリラの精デビュー。 まだまだ表現力はこれからのところもあったけれど、華があって、踊りのラインもきれいな彼女、とっても温かみのあるリラの精で、これからどう代わっていくかが楽しみです。


 第1幕、オーロラ姫の16歳の誕生日、フランス、ロシア、インド、スペインの王子が来て、王様からオーロラ姫はこの4人の中から結婚相手を選ぶように言われます。 ここで踊られるのが有名な『ローズアダジオ』。 この4人の王子、ほとんどがサポート。 前2回はフランスの王子以外は同じ組み合わせで観たのですが、今回は4人とも違う組み合わせ。 彼ら、ただサポートだけしているようで、実は人によっては違うから面白い。 今日の4人は特に面白みなし。 でも、フランスの王子が一番活躍するのですが、これに今シーズンからファースト・ソロイストに上がったベネットが。 彼、踊り自体はそんなによいわけではないのですが、とにかくサポートがきれい。 彼がサポートしていると観ている方も安心。 


 オーロラ姫のNYCBから2006年に移籍してきた女性、彼女のバランシンものは好きですが、3月の『田園での一月』が非常に酷いでき。 今日は全体的に技術的なものは一部を除いては問題ないけれど、とにかく演技できない、というか表現力無し。 彼女、日本公演でも踊りますが、スタイルはよいし、きれいだし、きっと日本では人気が出るのでは? 日本人好みの踊りのような気がします。

 王子についてはノーコメント。


 楽しみにしていた第3幕。 オーロラ姫と王子の結婚式の場面。 『長靴を履いた猫と白い猫』、『赤頭巾ちゃんと狼』、『青い鳥とフロリナ女王』、コーダでしか踊りませんが、このロイヤル版では、『アラジンと女性??』、『シンデレラと王子』、『美女と野獣(きっと)』の物語の人物も登場。


 最初に多くのバレエ団では『宝石の踊り』と呼ばれる、銀、金、ダイヤモンド、サファイヤ、の踊りがあるのですが、ロイヤルバレエの版では、『フロレスタン姉妹の踊り』と言って、男性1人、女性2人によって踊られます。

 この男性に今日は今シーズン入団したセルゲイが。 彼、王子タイプ。 今度の12月の『くるみ割り人形』では入団2年目にして王子を踊る予定。 とにかくつま先がきれい。 女性2人目のヴァリエーション中に事故が。

 今日はシアン(Sian Murphy)というファースト・アーティストの女性によって踊られたのですが、1分程度のこのヴァリエーションの半分もいかないうちに、ちょっと崩れた??と思ったら次の瞬間足を引きずって袖に入っていきました(袖に近かったのが救い)。 わからないけれど、捻挫ではないと思うし、何年も前に妹の発表会を観に行っていた時に1人の子が舞台で急におかしくなり、アキレス腱を切った時があったのですが、その時の状態に似ていたので心配。 シリアスな怪我でないとよいけれど。


 これが楽しみだった、『青い鳥』。 青い鳥のブライアンは私がちょうど再びバレエを観始めた頃は疲労骨折をしていて舞台にたっていなかったのですが、1月に戻ってきてから、私が非常に興味を持ったダンサー。 小柄だけれど、とっても広がりのある踊り。 だからこの役はぴったり。 アントルシャ・シス(ジャンプの一種)がとってもきれい。 そして、フロリナ女王のユゥヒィ(由姫)は彼女の持ち味の腕のしなやかさがとっても生かされていて、私の目に狂いは無し。 カーテンコールで彼らへのブラボーたくさん飛んでいました(私も飛ばした1人)

 主役の2人がどうであれ、このパ・ド・ドゥはやっぱり観に来てよかった。 私、フロリナを踊るタイプでは無いけれど、このヴァリエーションも踊りたかった踊りの一つ。


 というわけで、3月13日から続いている『眠り』も来週火曜日で終わり。 私は来週月曜日のマリアネラ&ティアゴのを観に行って終わり。 彼ら、日本公演のチケットが売れていないからかプロモーションの為に28日にロンドンで『眠り』を踊って、5月5日に『眠り』を踊る合間を縫って日本へ。 忙しいですね。

Posted on 2008/04/29 Tue. 06:07 [edit]

category: バレエ

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29

大家の問題 

変な天候続きで、毎日着るものに困ります。


 ねずみ問題が続いている我が家、うちの大家はちょっと変なのですが、今日は呆れることが。


 学校に行ってから今日の教えは家の近くでバスの乗換えをする為、楽譜を置きに家に15分ほど午後戻りました。 キッチンに行って何気なく外(でも屋根がある)の洗濯物を干すラックを見たら、私が昨夜洗って干しておいたタオルとデュヴェカバーがラックから外されて、ラックの上にたたまれていました。 あれっ?? と思って触ったら、湿ったまま・・・・・ もう一度干しなおし。 


 教えに行く為に外に出たら、ちょうど大家が前庭にいて、呼び止められて、 『洗濯物は乾いたらすぐに取り込んで欲しい』 その言い方が、なんとも嫌な言い方。 だから、『昨夜洗濯して干したのだし、今朝は乾いていなかったから。 大体、今だって乾いていないから、干しなおしてきたところだけれど』と言ったら、『乾いていない? あれは乾いているよ』


 どうやら、大家が本来ならば私達が住むフラット用の洗濯物干しを使いたかったよう。 教えから夜帰ってきたら、大家の洗濯物は庭に干してありましたから。 


 あの大家に触られたタオルを使うのは気持ち悪いから洗い直ししないと。


 色々な面で良い出会いが今までたくさんあったけれど、家に関してはこのところ全く駄目。 6月に引っ越す時は良い大家さん+良い家が見つかるとよいけれど。 それにしても信じられない。

 まあ、カーディフ時代、ちょうど3年前の今頃、イラン人の大家から、かなり酷い扱いをされていたことを思えばこんなことはかわいいこと。 でもやっぱり嫌かも。


Posted on 2008/04/28 Mon. 06:00 [edit]

category: 日常

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28

ねずみのその後 

 折角久々にバレエのレッスンに行こう、と思っていたのに、身体は全く動く気がないらしい。 明日からも少し忙しいけれど、その次の週は本番3回に、夜遊び4回+論文の仕上げ、ということで今日は身体の言うことを聞いて、ゆっくり。 明日からは再びきちんとしないと。


 さて、昨日書いたねずみの話。 今朝、スペイン人のハウスメイトと大家がキッチンで騒いでいたのですが、身体を起こす気力なし。 夕方、キッチンにいたらスペイン人が帰ってきて、事の詳細を話してくれました。


 それによると、マウス・トラップにひっかかったねずみは朝まで生きていて、大家は自分の猫を連れてきて、まずキッチンから庭が繋がっているので、庭にねずみが乗ったままのマウス・トラップを置いて、そこにめがけて猫を走らせてねずみを殺そう、とおもったそう。 が、この大家の猫は走っているねずみに興味はあっても、動いていないねずみには興味がなくて、ちょっと匂いをかいた後、興味なし、といった感じでどこかへ行ってしまったそう。

 だから、大家はダンボールを持ってきてねずみにかぶせて、足で踏みつけたそうです・・・・・・

 その場にいなくてよかった。


 ねずみがどこから出現しているかはもうわかっているのですが、どうにも塞ぎようがないのです。

  本当に、困ったことです。 次に引っ越す家にはねずみがいないとよいけれど。

Posted on 2008/04/27 Sun. 04:57 [edit]

category: 日常

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27

疲労とねずみ 

 イギリスは、4月の頭に雪が降ったのに、この3日くらい、夏日。 今日は昼間は半袖で丁度良いくらい。


 さすがに疲れが溜まりに溜まっていたのか、昨夜はそれほど遅くない時間にベッドに入ったのに、目が覚めたのは・・・・ それから身体を持ち上げるまで1時間。 目の下のクマが目立つようになったり、見かけは年に見えなくても、しっかり身体は年をとっていることを実感。 ピアノの卒業試験ってつい5日前のことなのに、もう随分昔のことのように思います。 ずっと休んでいたバレエ、明日はやっと1ヶ月半振りに行くことができそう。 身体が動くかしら?


 今日は夕方から新しい楽典の女の子のレッスン。 行った事がない地域だから、バスからの眺めもおもしろかった! 6月までのレッスンだけれど、覚えたら簡単。 一緒に頑張ろうと思います。


 ちょっと前から、シェアをしているスペイン人の子が『ねずみがキッチンにいる』と言っていたのだけれど、今日家に帰ってきたら、キッチンの隅から変な鳴き声が・・・・・・・・・

 見たら、いました・・・・・・・・ 誰も家にいなくて、そちらを気にしながら料理(ともいえない代物)をしていたら問題児、シンガポール人が帰宅。 彼女だったら素手で捕まえられるかも? と思って声をかけたのに、見るのも嫌、と拒否し、上に住んでいる大家に電話をかけたものの、大家は明日の朝来ると。 大家かスペイン人がマウス・トラップを仕掛けたらしく、このねずみは見事にひっかかったらしいです。

 

 ねずみ年の今年、縁起がよいことなのか、悪いことなのか。 日本ではわかりませんが、イギリスの家って結構ねずみがいることがあるのですよね。

Posted on 2008/04/26 Sat. 06:35 [edit]

category: 日常

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26

プレゼンテイション終了 

 暖かいのか、寒いのかいまいち良く分からない一日でした。

 

 月曜日にピアノの試験を終えて、今日は二つ目の試験。 プロフェッショナル・スキルスのプレゼンテーション。 今回この授業を14人が選択していたのですが、試験では1人15分程度の自分が選んだプロジェクトについての発表。 10時からはかなりの人数が。 私が指定されていた14時は3人だけ。 16時半からは4人。 どうやら似ているプロジェクト同士でまとめたようです。


 この14時のグループは、イギリス人のトロンボーン、コソボからのピアノ、そして私。 10時からのグループはどちらかというと、1回のイヴェント、演奏の場を得る、ということを目的にした人が多かったのだと思います(聞いていませんが、内容を知っているので)。 それに比べこの回は、演奏をしつつも、演奏以外の音楽の道を探している人達。

 私は、もちろん教え、演奏を続けますが、これだけでは収入が不安定だし、それ以上に自分が納得できない。 今の学校の修士号に進んだのは理由があるから。 でも、入学した時に思ったこととはその後の出会いで自分の人生は変わりました。 

 私以外の2人は詳しくは書きませんが、ファウンドレイジングと、特別なイヴェントのこと。

 私も今やろうとしていることはまだやっている人が色々と調べた限りでは一人もいないことなので、このプロジェクトを私が本格的に動き出す前にやられてしまうと困るのでここには書きませんが、きっと今すぐには結果は出ないけれど、2年後、5年後に結果が出せたら、と思っていること。

 担当の先生は、私のは今は結果が出なかったけれど、14人の中で先生の心の中に一番深く残るプロジェクトだったそうです。

 

 このことで、早朝に起きて日本に電話をしたり、色々と調べたり。 私は色々とこれ以外にもやりたいことがあって、それは少しずつ昨年あたりから動き出していることですが、今回、一番難しいと思われていたこのプロジェクトに着手できたことが嬉しいこと。 このプロジェクトとは直接は関係ないけれど、来週ある方とお会いする約束もできたから、これから少しずつ本格的に前に進むことができたら、と思っているところです。


 夜、試験以来初めてバラキレフのソナタを弾いてみました。 非常に悔しいことに、試験前には非常に苦労していたテクニック的にとても難しいところがすんなりと弾けるようになっていました。 バラキレフ、大切な曲だ、と改めて思いました。


 さて、残りは卒論のみ! 頑張ります!

Posted on 2008/04/25 Fri. 06:52 [edit]

category: RCMの生活

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25

嬉しい知らせ♪ 

今日は気温が上がる、と昨日の新聞の天気予報に書いてあったから、いつもだったら信じないのに、珍しくそれにしたがって家を出たらちょっと寒い。 でも午後からは良いお天気!


 朝9時半から明日のプレゼンテーションの最後の個人指導。 先週木曜日に駄目だしされたところを書き直して、先生の前でプレゼン。 ネガティブなものをポジティブな言い方にしなさい、と言われ、本当は30分のところが20分で終了。 原稿を読むわけにはいかないから、でも言いたいこと、順番を忘れないようにA6の紙に要点を書いて明日の準備は終了。


 このことがあったから今日は9時頃学校に着いたのですが、入り口でピアノの先生とばったり。 朝からとっても嬉しい嬉しいニュース♪ 心の重荷が一つ取れました。 先生、本当にありがとうございました。

 

 試験が終わってからというもの、夜家に帰ってルイボス・ティーを飲みながら、すぐ後ろにある本棚を見てばかり。 もちろん、次に何をやるか決める為。 ベートーヴェンのソナタを取り敢えずやるけれど、その後にもしレッスンが残っていたら、今の先生とは折角だからラヴェルをやりたいかな。 弾いたことない作曲家だけれど、先生は全曲レコーディングしているし。 やるのなら、絶対に『水の戯れ』私らしくない曲だけれど、今だったら弾けるような気がするし。 恩師とのレッスンは何をやるか、これも楽しみ。 恩師の考えもあると思うけれど、ずっといわれていたクライスラー=ラフマニノフの『愛の喜び』を8月の日本で弾けたら、と思うし、やりたい曲もたくさん。

 久々にショパンも弾きたいし、リストも弾きたい曲がいくつか。 モーツアルトのソナタもやりたいのがあるし。 


 来週、恩師にお会いする約束も取り付けて、8月のサマーコースでどの先生に何を見ていただきたいか、考えつつも一番楽しい時間です。

  

Posted on 2008/04/24 Thu. 06:12 [edit]

category: 音楽

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24

試験翌日。 他の友達の試験 

夏のような日。 さすがにコート無しで、念のためにウールのケープだけ持って出たもの、ほとんど必要なし。


 本当は朝10時40分からの同門の友達の試験を聴きたかったけれど、目覚ましは早くにかけておいたのに、結局起きたのは10時。 身体がとにかく持ち上がりませんでした。

 結局12時10分からのモスクワ音楽院からきているドミオーリ・アレクセーイェフの生徒のロシア人の友達の試験を聴くことに。 ちなみに彼女はモスクワではかの有名なセルゲイ・ドレンスキーの生徒。 彼女の試験は40分。 

 ベートーヴェン/32の変奏曲 ハ短調

 ショパン/ノクターン 作品48-1

 ラフマニノフ/楽興の時 より第5番 変ニ長調

 デュティーユ/コーラル・ヴァリエーション (ソナタ第1番 最終楽章)


 とにかく安定している演奏。 デュティーユはフランスの作曲家。 ソナタの全楽章は聴いたことがないのですが、このコーラル・ヴァリエーションは結構コンクールで20世紀のものを弾かないといけない時、入れてくる人がいるので、何度か聴いている曲。 彼女の演奏は構築がしっかりしていて、デュティーユも今までとは違った印象でした。


 お昼の時間に私の先生のところへ行って、ちょっとお話し。 というよりも、再来週の木曜日に校内のベートーヴェンピアノソナタコンクールがあるのですが、私は今年度外のコンクールも受けていないし、学校の協奏曲コンクールも受けていないので、規定に従って、学校内のコンクールを受けなくてはいけないのです。 6月末にももう一つありますが、とにかく早めにこれを受けることに。その申込締切が明後日。 先生のサインが必要なので、用紙を持っていったのですが、『どれを弾くの?』(先生とはベートーヴェンをやっていない)と聞かれ、『最後の。 作品111』と言ったら先生の顔は険しくなり、『どうして111なのか?』

 先生がこうおっしゃるのも無理はありません。 111を弾く、というのは挑戦状を突きつけるようなものだし、もっと無難なものがある。 でも私は常識が当てはまらないから、この本当だったらたくさんのベートーヴェンを勉強した後で勉強するこの曲がベートーヴェンを弾くのが2曲目にして弾けてしまったのです。 ちなみに、これは昨年夏の所沢でのリサイタルで弾いた曲。 


 いちおうOKを頂いたものの、来週火曜日にレッスン。 1週間で眠りから目を覚まさせないと。


 午後から練習する気力ものなくて、もう1人聴く事に。

 コソボから来ている主任、ヴァネッサの生徒。

 この院の2年目の試験、特別に課題曲と言うか、弾かなくてはいけないものはありません。 ただ、いくつかテーマを決める、とか現代音楽、とか選ぶようになってはいたのですが、私はテーマはロシアだったので他のものを覚えていません。

 彼女は『20世紀の国民楽派(Nationalistic Music of Twentieth Century)』


 プログラムは

 マルティヌー(1890-1959・チェコ)/4つの楽章 (1929)

 ヤナーチャク(1854-1928・チェコ)/ソナタ 1905年10月1日 街路より (1905)

バーバー(1910-1981・アメリカ)/Excursions 作品20 (1944)

 バルトーク(1881-1945・ハンガリー)/ハンガリーの農民の歌による即興曲 作品20 (1920)


 マルティヌーの曲だけが初めて聴くもの。 マルティヌーはチェロの為に二つ、人気のある変奏曲を書いていて、私もそのうちの一つは弾いたことがあるのですが、ピアノ曲はたくさんあるものの、今ひとつ。 

 ヤナーチャクのこのソナタは各楽章のタイトルがユニーク。 第1楽章が不吉な予感、第2楽章が死。 第3楽章は葬送行進曲、というタイトルで書かれたものの、初演前に作曲家自らが燃やしてしまって存在しません。

 ヤナーチャクだと『霧の中で』の方がポピュラーだし聴きやすいけれど、これも良い曲。


 カーディフ時代、皆こんなに弾けないから、試験で弾く曲、というのは皆同じようなもの。 ここではプログラムが面白い。 時間さえあれば全部聴きたいけれど、教えがあったり、明日からはベートーヴェン+その同じ週は他に2つ本番が入っているからとにかく練習をしないと。 


 未だにぐったりと、英語で言うと、『Tired』よりも、『Exhausted』という状態のまま。 復活させないと。

Posted on 2008/04/22 Tue. 05:03 [edit]

category: RCMの生活

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22

卒業試験、終了! 

昨夜は早めにベッドに入ったのに、電気を消した瞬間、試験のプログラムが頭の中を回りだし、大きな本番の前でも今までの試験の前でも前夜はぐっすりと眠ることができていたのだけがとりえなのに、全然寝付けませんでした。 結局3時半過ぎまで覚えていて、やっと眠りについたよう。 6時半には起床だったので、寝たような、寝てないような。


 8時過ぎに学校に着いて指慣らし。 木曜日のレッスンの時に、先生から、当日の朝は絶対に本番のスピードで弾いてはだめだ、といわれていたので、それを守りつつ、というよりもとにかくゆっくりプログラムを通していたら、9時頃先生から電話。 本当は聴きにいらしてくださるはずだったのが、家でちょっとあったらしくいらっしゃれない、とのこと。 この電話でも、『今本番のスピードで弾いたら体力が続かなくなるから、絶対に弾かないように』と念を押されました・・・・・・


 夜中緊張していた分、朝はほど良い緊張感のみ。 

 今年は試験官の名前が外に張り出されていなかったのですが、入り口でスチュワードをしていた子に聞いたら、チェアーはピアノ科主任のヴァネッサ、学校内のもう1人はヴァネッサの前に2005年夏までこの学校のピアノ科主任だったアンドリュー。 学校外からの先生はわからない、とのこと。

 

 本番直前、ドキドキ、ドキドキ。 でも舞台に踏み出した瞬間、それが消えます。 試験官は真ん中の一段高くなっているところに座るので、おじぎをする時にみたら、どうやら学外の試験官はトリニティー・カレッジのピアノ科主任のダグラスらしい。 私、2002年12月の院のディプロマコースと2005年12月の修士号課程の入試でトリニティーを受けていて、両方とも試験官はダグラスだったから顔を覚えているのです。 トリニティーは2002年にも、2005年にも合格していた学校なので、何となく一安心。 アンドリューとは相性が悪くて、何度か私の恩師が主催するサマーコースに教えに来たことがあったのですが、一度も意見が合いませんでした。 まああの時は私のピアノもできていませんでしたが、2002年に今の学校のディプロマコースを受験した時は彼が試験官で、不合格。

 3人とも顔を知っている先生方なので、何となく気持ちが楽になった気はしました。


 チャイコフスキーは先日カーディフで弾いた時よりもずっとよいでき。 コンサートホールに響く音をきちんと聞くことができました。 スクリャービンはあんなものかな。 最後のバラキレフはカーディフで弾いた時よりもまとまっていたものの、とても小さな暗譜落ちが・・・・ 止まっても、飛ばしてもいないのですが、ちょっと気になるところ。 第4楽章が、とにかくきつかった。 


 カーディフ時代に同門で、仲の良い日本人の友達が来てくれたのですが、彼女は私の演奏をそれこそ学部の1年生の頃から何度も聴いてくれています。 彼女に言われたこと『感慨深かったよ』。 そういうものなのね。 


 10年前の丁度今頃、まともにピアノの勉強をしていなかった私が急に音大進学を決めました。 その2年半後、恩師と共に本当に基礎からピアノの勉強をして、この学校の修士号に進学できたことはとても嬉しかったこと。

 もちろんいつも上を目指していましたが、正直恩師も私もここまで来るとは思っていませんでした。


結果はいつ出るのか知りませんが、もう一度弾かなくてよいことを願うのみです。

 それにしても試験官の先生方、お疲れ様。 今日は朝9時半からの試験でドイツ人の男の子がシューベルトの40分ちょっとかかる膨大なソナタ、D.960を演奏、そして私がその後に重いバラキレフのソナタ。 朝からこんなヘビーな曲を聴かされるのも大変でしょうね。


 お昼前に終わって、とにかく放心状態。 それでも2件夕方から教えに行って、教えている間だけはちゃんとしていて、終わって外に出た途端にヨロヨロ。 

 応援してくださった方、見に来てくれた友達、先生方、感謝です。

 


Posted on 2008/04/21 Mon. 06:23 [edit]

category: RCMの生活

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21

カーディフでの一日 

 今回泊まったB&Bは、5年間住んでいたところとは学校を挟んで反対側のB&Bがたくさんある、Cathedral Road沿い。 

 朝食後、E Mailを出してあったにもかかわらず返事が来なかったから何時からリハーサルができるのかわからなかった為に、9時半にはB&Bを出て、歩いて学校へ。

080418 river taff

 タフ川を渡って・・・・ そういえばこのタフ川の橋、夜間は門が閉まって入れなくなるのですが、友達数人とサーカスを見た帰りに遠回りするのが面倒で、この門を乗り越えてこの橋を渡ったことを思い出しました。

080418 park

 橋を渡ると、ビュート・パーク。 学校はこの一部に建てられています。 ここはなんというか忘れましたが、お花が春になるときれいなところ。 だから、この通りでは、犬はリードにつながれなくてはいけません。 

 今は春ではないので(すっかり冬のイギリス)、お花はそれほど咲いていませんでした。

080418 castle


 私が好きなカーディフ城の風景。 これは裏からですが、なんとも建物の重なり具合がすきなのです。

 春、と言う感じが全くしませんね。

080418 red dragon

 今回カーディフが混んでいる一つの理由。 それはフラワーショウ、ということにここに来てわかりました。 パークの真ん中に建てられたマーキー。 入り口のウェールズの象徴でもある、レッド・ドラゴン。 まだ開場前だったようですが、既にかなりの人が並んでいました。

 そして学校へ10時についたら、リハーサルは11時からの予約。 受付のおばさんは私のことを覚えていて下さって、『今日はリサイタルよね』。 上のカフェに座っていたら、サマーコースで仲良くなった3年生の男の子が。 色々と1時間ほどおしゃべり。 昨年のサマーコースで他の人が弾くのを聴いて耳に残った曲を今年の学年末リサイタル試験で弾くことにしたらしい。 今年もまたサマーコースに来るそうなので、また今年も大同窓会になることでしょう。

 

 リサイタルについては別記しますが、とにかく再び5年間過ごして数々の良い面でも嫌な面でも思い出深いホールで演奏できたことに感謝。

 今回のリサイタル、本当は2006年に行われる予定でした。 でも、主任の陰謀によって、何も言われていないのに、『みゆきが演奏することを拒否した』などといわれて、弾かせてもらえず、やっと今回弾かせてもらえたもの。

 外からの聴衆が多かったのですが、顔を知っている方もいらして、演奏後少しお話をしたら、私が在学中にコンサートで何度も演奏しているので、その時から名前を覚えていてくださって、今回いらしてくださったとのこと。 とっても嬉しいことです。 


 ちょっと時間があったので、仕事をしていたジュニアスクールに顔を出そう、と思って上へ行ったら事務所の場所が代わってしまっていました。でも開いているドアを覗いたら、学部の学科主任のジョンが! ジョンには本当にお世話になったし、今の学校の入試時にも推薦状を書いて頂いたりしました。 

 ちょうどお昼時に会議でリサイタルにはいらっしゃれなかったようですが、先生は色々と私が1年生の頃を覚えていてくださってびっくり。 

 ジュニアスクールの先生ともお会いできて、嬉しい。

080418 coach station

 リサイタルが終わったのが2時過ぎ、予約してあったコーチが4時。 急いで街へ行って大好きなマーケットのパン屋さんでパンを買おう、と思ったものの3時過ぎではほとんど何も残っていなくて諦め。 これがカーディフのコーチステイション。 真夜中にここからコーチに乗って空港へ向かったり、急に先生から呼び出されて、切符売り場が開いていないのに無理やりチケットを購入させてもらったり。 母や妹が1人でヒースロー空港からコーチに乗ってカーディフに来るのを迎えに行ったり。 たくさんの思い出がある場所。

080418 on the way back

 帰りは雨。 何箇所も緑のフィールドの中に、真黄色の菜の花の絨毯が。 ロンドンに着いたら夜8時30分。 カーディフと違って洗練されています。

Posted on 2008/04/18 Fri. 06:34 [edit]

category: お出かけ

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カーディフへ 


 学校でバタバタした午前中、午後を送ってから、午後4時30分のカーディフ行きのコーチに乗るために、ロンドン・ヴィクトリア・コーチ・スティションへ。 ロンドン発のコーチ(長距離バス)はここが始発。 マンチェスター時代にも、カーディフ時代にも、何度も何度もお世話になった場所。 

 カーディフ~ロンドンのコーチには今まで何回のったか分からないほど乗っています。 特に、カーディフ在住の時は、長期休暇中はしょっちゅうピアノのレッスンに呼び出されていたので、その度にコーチでロンドンへ。 


 ちょっと寝たくらいで、ほとんどおきていた今回のコーチ。 とにかく、車窓を眺めていると全然あきません。 今回乗ったコーチは、イングランドではどこにも途中停車なし。 ウェールズに入ってすぐのチェプストゥという可愛らしい街に止まり、そしてカーディフから30分ほどのニューポートに停車。 

080417 river

 コーチの窓の汚れが見えますが、午後7時頃、イングランドとウェールズの間にある大きな川にかかる橋。 セヴァーン・ブリッジ走行中。 向こう側にももう一つ橋が見えますよね? チェプストゥによる時には今渡っている橋、そうでない時には新しい方の向こう側の橋を渡ります。 ちなみに、高速道路は無料のイギリス、この橋を渡る時には、イングランド側からウェールズへ行く時に通行料(1000円位)を払います。


 私は今まではロンドンからカーディフへ帰る時、というのは夜8時のコーチに乗っていたので、こういう素敵な光景にはあまり出くわす機会がありませんでした。 今日はお天気も良かったし、このために、進行方向右側の座席を確保!

080417 cymru

 岸が見えてきて、ウェールズに上陸。 『家に帰ってきた』と思う瞬間。

 

 カーディフには8時15分頃到着。 高速道路を降りて、学校の前を通って街に入って。 乗り合いバスで予約してあったB&Bへ。 本当は前に住んでいたところの近くで、両親が学部の卒業式に来た時に泊まったところに泊まりたかったけれど満室。 3日前に慌てて色々と電話をしてどうにか抑えたのが今回の宿泊先。

 B&Bについてはまた後日。

080417 kilt

 昨年夏以来私の旅の友達のランジェリーケース。 母のお友達(私のお友達でも!!)が数人で中心部のお花のパッチワークをして、イニシャル入りで作ってくださったもの。 手触りも良いし、使いやすいし、お気に入り。 だから今日もこうして一緒に連れてきたのでした。

Posted on 2008/04/17 Thu. 06:13 [edit]

category: お出かけ

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17

最後のレッスン 

 朝9時レッスンだから、学校が開く8時から練習!と思って早くベッドに入ったのに、咳が酷くて眠れない夜でした。 一瞬、チェストインフェクション??と思いましたが、取り敢えず朝は大丈夫だったので一安心。 といえども、結局眠りに落ちたのが夜中2時頃、日本に電話をする用があったので、起きたのは朝5時。 この時差というもの、困る時は本当に困ります。


 9時からのレッスンでは今日が試験前最後のレッスン、ということで初めて先生の前で全プログラムを通しました。 自分ではもちろん全プログラムの通しは行ってきていますが、やはり先生の前だと疲労感は全然違います。 スクリャービンでいくつか細かい暗譜落ち。 ただ、ごまかすというか、暗譜が落ちた時に、どうやって戻すか、これが大切。

 先生からのコメントはとにかくメインのバラキレフが音楽的によくなってきているから、後は明日カーディフで非常に良いものを得ることができるだろうし、日曜日はゆっくりの練習にとどめ、体力を蓄える為にも弾き過ぎないように、とのこと。 今日もスタミナの足りないことを指摘されたし。


 午後からは来週金曜日が試験のプレゼンテイションの指導。 内容は良いけれど、コンクルージョンがきちんとしていなくてそこのところやり直し。 試験前日にもう一度指導してくれるみたい。 先生に、『みゆき、どうしてこうしてしゃべっている時には笑顔でいるのに、プレゼンテイションになると表情が硬くなるのか?』これ、高校生の時の交換留学の面接試験でも言われたこと。 

 課題多しです。 

Posted on 2008/04/16 Wed. 23:57 [edit]

category: RCMの生活

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学校での午後 

 朝青空だったのに、夕方も青空だったのに、夜9時、学校を出る頃には雨。


 午後から2時間、リサイタルホールでダブルベイスの4年生の卒業試験のスチュワーディング。 

 そうしたら、なんとこの試験のチェアー(試験官の一番偉い人)は私のピアノの先生。 今日は4人体制での試験官。 ホールの外でほとんど座っていればよいし、お客様が来た時以外は読書タイム。 

 

 試験は全て公開なので、イギリス人はほとんど両親、ゴッドマザーにゴッドファーザー、人によっては親戚、祖父母、兄弟まで来ることも。 私は結局一度も家族に卒業試験を聴いてもらったことはなかったな。 

 もし、ここを読んでいらっしゃるロンドン在住の方、私の演奏を聴いてみたいと思われる方がいらしたら、来週21日月曜日、10時40分からケンジントンの音大で行われる卒業リサイタル、いらしてください! 1時間ほどです。


 そして終った後コンサートホールの前に行ったら、ちょうど院のディプロマコースの2年生、モスクワ音楽院から全奨学金で来ている中央アジアからの男の子のヴァイオリンのリサイタル。 あまり聴く機会がなかったから聞いて来ました。 プログラムがなかったので曲目が分からずに聴いていたのですが、後から友達が電話でプログラムを伝えてくれました。 シューマンのファンタジー、シマノフスキのヴァイオリンソナタ、シベリウスのユモレスク2曲、そしてワックスマンのカルメン幻想曲。 知っていたのはワックスマンのだけ。 

 このカルメン幻想曲は名曲。 やはり、カルメンの曲って他の作曲家が編曲したくなるものなのかもしれません。 ピアノだと、ブゾーニのものが名曲。

 とにかく、素晴らしい歌い上げ方。 私はあまりヴァイオリンの音色が好きではない(チェロがすき)けれど、彼くらいに深い音だと聞惚れました。


 私のピアノの先生、とにかくイギリス紳士というか、ジェントルマン。 いつもスーツだけれど、普段はノータイ。 ネクタイを締めているところ、一度も見たことがありません。 でも、この先生入試とか、今日のように試験官とか、そういう時はなんと蝶ネクタイ!! あまり蝶ネクタイを締める先生っていないから、目立つと言うなんというか・・・・ 

 それに比べここにも何度か書いていますが、恩師の先生は野獣だし、この前コンサートで顔をあわせたときに、卒業後は先生のところに戻るので、と話したらいじけて、『えっ、みゆきには他の先生がいるんだろ。 どうして僕に戻るんだ?』全く困った先生。 それなのに今日電話で話したら、『夏以降、レパートリーを広げる計画を立てているから』。 

 

 とにかく、泣いても笑ってもあと数日。 スタミナがまだ駄目。 頑張らないと。

 

Posted on 2008/04/15 Tue. 06:42 [edit]

category: RCMの生活

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15

レッスンと、友達の試験 

 試験までちょうど1週間。 来週の今頃には終わっている。 

今日は午前中、試験で弾くのに一度も見て頂いていないチャイコフスキーの『四季』から3曲のレッスン。 1曲だけは既に10月に見ていただいた事がありましたが。

 今回選んだのは、『1月: 炉辺にて』、『2月:カーニヴァル』、『6月: 舟歌』。 舟歌は有名なので、曲名を知らなくても聞いたことがあると思います。 この3曲、関係がないようで、実は私の中ではあるのです。

 3曲とも、1965年に作られたクランコ振り付けのバレエ、『オネーギン』の第1幕で使われるもの。 2月のカーニヴァルで幕開け、バレエでは1月と6月が続けて演奏され、1月ではレンスキーが叙情的に踊り、後半オルガが加わって、6月では2人の素敵なデュエット。 去年のロイヤルバレエのマリアネラが踊ったオルガが忘れられなくて、カーニヴァルもオルガの動きが素敵だったので今でも鮮明に残っている作品。

 だから、私は今回、弾く順番は違うものの、試験の最初にこの3曲を弾くことにしました。 そして、まだわからないけれど、これを発展させて是非今年か来年、日本でやりたいコンサートがあるのです。


 レッスンでは取り敢えず弾いて、先生のコメントは良いもの。 ただ、『1月:炉辺にて』の解釈と言うか曲の持っていき方があまりよくない、とのこと。 私はこの3曲にバレエの解釈を持ち込んだのですが、それがこの曲だけは私の考え違い、と後で気付きました。

 レッスンは40分だけ。 木曜日の朝、試験のプログラムを通すことになっています。 そしてその夜にカーディフに向かって翌日カーディフでのリサイタル、月曜日には試験。 もうとにかく弾き込む事です。


 今日は日本人の友達2人の試験を聴いてきました。 リサイタルホールで同門の学部3年生の男の子。 彼はハイドンのソナタに、土田氏の作品(曲名忘れ)、そしてアルベニスのイベリアから3曲。 私自身がロシアもののプログラムだから、こういうスペインものに惹かれます。 イベリアはやりたいものの一つ。


 そして午後からはコンサートホールで院の2年生、ディプロマコースの女の子のヴァイオリン。 バッハのソナタから2楽章で始まり、大好きなシュトラウスのソナタの第1楽章! ショスタコーヴィチの協奏曲第1番第3、4楽章、そしてファリャ。

 シュトラウスはカーディフで学部2年生の時にシュトラウスプロジェクトをとって、私の提出した課題の一つが、このヴァイオリンソナタ第1楽章のアナリーゼ。 懐かしい。 ピアノパートもピアノソナタ並みに難しいけれど、いつか挑戦したい曲。 

 ショスタコ、壮大なカデンツァが終わって軽快な第4楽章、これはまさしくショスタコの色。 終わりから5分もないところで、ヴァイオリンの弦が切れた! ヴァイオリンの弦がリサイタルで切れるのは初めて見ました。 演奏ストップして弦の張替え。 そしてストップした場所から始めましたが、弦楽器は弦を張り替えた直後、というのは音が非常に安定しないので、大変だったと思います。

 

 久々のヴァイオリンの音、弦楽器は良いですね。

 彼女の演奏を聴きながら、『ああ、私も来週は彼女がいる場所に1人でいる立場ね』と思ってしまいましたが、お疲れ様。 とても丁寧に弾いていたのが印象的。 でもやはり2年弱ではもちろん、日本の演奏から抜け出すことはできないのだな、と現実も知ってしまいましたが。

Posted on 2008/04/14 Mon. 05:37 [edit]

category: RCMの生活

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14

バレエ音楽 

 今日も一日不安定なお天気。 それでもシャワーの時はバスの中とか学校の中とかで、傘をささずにすんだのはラッキー。

 試験までちょうど1週間。 来週の今頃はどんな気持ちでいるのかしら? とにかく今は弾き込む時期。 特に今回のような曲だと先生にも先日のレッスンで言われたとおり、スタミナ、最後まで弾ききる力をつけなくてはいけない。 一日の終わりには気力はゼロ。 とにかく今一番やりたいことは泳ぐことかもしれません。 公共のプール、今週一度行けるかしら?


 これと同時に、修士論文も進めています。 ここには書いていませんが、4月1日、4月9日、ロイヤルオペラハウスの上の方にあるClore Studioにて、ロイヤルバレエの素晴らしい企画がありました。 特に9日に行ったものは非常に人気でチケットが今までとれたことがありません。 諦められなくて、戻りチケットを求めて始まる時間の2時間前に奇跡的に1枚売出しが。 行ってきました。 詳細は今は書きませんが、バレエを踊りだけでなく、音楽も含めて説明するというもの。 ここでロイヤルバレエの音楽監督のバリーが話をしてくれたのですが、私には興味深いものばかり。 でもこの話を聞いた後では、私の今書いている論文にまた一つはてなマークが生まれてしまったのでした。 もしかしたら私の論文って、答えが出ないことなのかもしれない、と今になって気付いた気が。


 論文の為に読んでいる本の一つ、私のバイブルがあるのですが、そこでチャイコフスキーの『眠れる森の美女』の原振り付けがいかに音楽的でないか。 チャイコフスキーの書いた音楽を生かしていない、ということが書いてありました。 読み進めながら今はちょうどロイヤルバレエで『眠り』ですし、先週観た舞台を思い浮かべながら読んでいるのですが、特にプロローグの『カラボス(悪い妖精)の登場』、第1幕の『ガーラント・ワルツ』の振り付けがよくない、と書いてあるのですが、ロイヤルバレエは、この二箇所は振り付けを代えているのです。 だから本を読んでも意味が理解できない。

 

 今日もバスの中でドリーブ作曲の『シルヴィア』の曲を聴いていたのですが、チャイコフスキーの『眠り』と似た部分が多いことに驚きます。 この場合、シルヴィアの方が書かれた年代が先です。 チャイコフスキーは『白鳥の湖』を作曲後『シルヴィア』を観てシルヴィアを知っていたら、白鳥は書かなかった、といったほどシルヴィアに感銘を受けているので、もしかしたら、『眠り』を書いたときにはシルヴィアのことが頭にあった可能性もゼロとはいえないでしょう。 


 音楽家の観点から、それも学者ではなくて、パフォーマーからの観点でのバレエ音楽についての記述というのはゼロに近く、ほとんどが学者か、バレエの人によるもの。 だからこそ、バレエもそれなりにかなり入り込んで勉強したし、今はパフォーマー、そしてオペラハウスに通ってバレエを目にしている。 だからこそ書けるものを書きたくていますが、楽しいけれど、調べれば調べるほど疑問が増えて、今回ばかりは頭がパンクしそうです。

Posted on 2008/04/13 Sun. 06:32 [edit]

category: バレエ

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13

ろんどん 

 シャワーの一日。 午後から出かけるのに、結局はロングコート。 早くコート無しで出かけられる天候になってもらいたくています。


 

080412 covent garden

 夕方のコヴェント・ガーデン。 マーケットから右手にオペラハウス、この先がコヴェント・ガーデンの駅ですが、とにかく凄い人。 これだけ人がいるのは、2箇所ほどで大道芸をしている、ということもありますが、身動きできません。 私はここを通る気力は無いから、オペラハウスを抜けて平行に走っている反対側の道路に行ってしまうことがほとんど。

 
 今日は一つ年をとる日。 パーティーどころではないし、何にも予定が無い年。 来年は30。 輝いている女性って、30代に素敵な人が多いから、30代って実は憧れ。 ヨーロピアンの中に混じると、全く私は20代後半には見えないようで、この数ヶ月の間に、何人から驚かれたことか。 これって40代になれば嬉しいかもしれないけれど、今は複雑。 老ける、というよりも、大人の魅力が無い、ということだから。 脱20代前半です。


 折角だから、ロンドンにいるのだからおいしいケーキでも食べよう、と思ってコヴェントガーデン付近の通りかかったことがあるケーキ屋さんに行ってみるものの、さすがに土曜日の午後はいっぱい。 ロンドンでケーキを買って持ち帰る、なんていうのは日本と違って止めた方が良いこと。

 結局、いつもおいしそう、と思ってみているピカデリーのカフェに入って、こちらでは珍しいムースのケーキ。 でも、実は席に着いてメニューを見て、しまった、と思ったのでした。 とにかく高い。 信じられないほど。 

 働いている人もロンドンではありがちの、出稼ぎのスペイン人、イタリア人。 サーヴィスのサの字も知らないような人達。 ロンドンってやっぱり、イギリスの中でも特殊な場所です。 それなのに、しっかりサーヴィス料12.5%も取るのだから、びっくり。

080412 sky from radbroke

 夏時間が先月末に始まって、どんどん日が伸びています。 夜8時頃の帰宅途中のスーパーマーケットの駐車場。 実際はもっとピンクがかっていて、とってもきれいでした。 日中天気が悪い日のほうが、夕暮れが美しいですね。

Posted on 2008/04/12 Sat. 05:35 [edit]

category: 日常

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12

クラシック音楽の普及 

 学校では昨日から学部3、4年生、大学院2年生の実技リサイタル試験が開始。 私の試験ももう目の前です。


 今日、日本の友達から一つのEMSを受け取りました。 昨年の夏、日本で幼稚園、小学校、高校で行ったワークショップ(コンサート)を企画してくれた友達が主催する団体の活動報告書。 写真も含めてあって、アンケート結果と、とても懐かしくなりました。 とてもよくまとめてあって、感心しました。 あれは大変でしたが、やりがいがあって、これからも細々と続けていきたいことです。

 

 子供たちに生の音楽を聴かせる。 目の前で、普段クラシック音楽に触れる機会がない子達に、音楽を伝えていきたい。 保護者も今まで一度もコンサートに足を運んだことが無かった、という方が東京なのに多いことにも驚きです。 クラシック、決して堅苦しいものばかりではない。 そして、感想にも書かれていましたが、保護者は『有名曲』を望んでいると言うこと。 ピアノに限って言えば、知られている有名曲、というのはほんの1パーセントにも満たないかもしれません。 日本とイギリスでの有名曲も違います。 

 でも子供は違います。 学校の授業内で行った取手市での演奏、多くの子が有名曲でないものの曲名を心に残った、という文章で書いてありました。 子供は有名曲すら知らないこともほとんど。 大人が『子供には有名曲を聞かせたい』と言ってばかりでは多くの名曲が埋もれてしまうでしょう。

 私はこういうことも含めて、音楽って想像力、ストーリーがあるのだよ、ということを伝えたくて、こうした子供とその親対象のものはもちろん、コンサートホールではない場所で日本でトークつきのコンサートを行っているのかもしれません。 日本ではトークをする=笑いをとる、厳粛にする為にはトークは不要。 と受け取られてしまうことがあったのがとても残念。 


 私は大ピアニストにはなれない。 でもなれないからではなくて、もっと広い人達にクラシックを伝えていきたい。 この国に馴染んで、この国の芸術を愛する人達と話してきたからこそ。 私にしかできないことがある、と信じているから。

 オペラハウス、コンサート会場で私が日本人、音楽を勉強中と知ると、今までであったほとんどのイギリス人から、『日本と言うのは実に多くの人がクラシック音楽、バレエを愛して、会場に足を運ぶのだろう?』と言われました。 どうしてかというと、皆さん日本が音楽、バレエのマーケットであることを知っているから。 でも悲しいことに、そこに足を運ぶ人はほんのわずかなのですよね。 バレエだって、外国のバレエ団+有名ダンサーが出演すれば売れるけれど、国内のバレエ団はKバレエを除いてはそうとはいえない。 コンサートだって同じく。 東京にはロンドンよりももっとたくさんのコンサートホールが存在するのに、まだまだフラッとコンサートへ行く、という状況ではなさそうですから。


 難しい。 少しずつ時間をかけてこの国で10年生活し、学び、イギリス人の中に入っていたからこそできることを日本に伝えていくのが今の私の気持ちなのかもしれません。

 

 

Posted on 2008/04/11 Fri. 06:53 [edit]

category: 音楽

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11

バラキレフ 

  一日のうち、気温がコロコロと変わるから、結局はコートを持ち歩くことに。


昨日のピアノのレッスン、3週間ぶりにバラキレフのソナタ。 先生の前でもだいぶ落ち着いて弾けるようになって先生も私も一安心。 でも、第4楽章の途中からスタミナ切れ。 もちろん先生にもわかってしまい、これを注意されることに。 昨日は午後2時半からのレッスン、でも午前中、この27分かかるソナタを2度通していたのだから、午後には体力的に辛くなっていたのも確か。 でもこれをやらないといつまで経ってもスタミナができません。


 私のレパートリーの中でいうと、精神的にはベートーヴェンのソナタ作品111、体力的にはプロコフィエフのソナタ第6番をくっつけたようなこの曲、とにかくこれから1週間弾き込んで、来週のカーディフでのランチタイムリサイタルまでにはスタミナもちゃんと作って、曲の表現を高めなくては!


 ちょうど昨日、『まさか!』というような日本での演奏のお話しを頂いたばかりだし、もう一つイギリスでも演奏以来のメールがきたところ。 試験が終わったらやりたい曲もたくさんあるから、でもとにかく今は試験を目の前において頑張るのみ!


 

Posted on 2008/04/10 Thu. 06:42 [edit]

category: 音楽

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10

ロンドン今日この頃 

 今朝は起きたらうっすらと雪。 でもその後は青空だったり寒かったり、今年のイギリスの天候は本当に気まぐれです。 いつになったら冬物を片付けることができるのか。 まだセーターもコートも必要です。

 先月中旬にエリザベス女王を迎えてオープンし、3月27日位から営業が始まった、ヒースロー空港第5ターミナル、素晴らしいことになっています。もう、イギリスらしすぎて悲惨な目にあっている方々には申し無いけれど、笑えるほど。 これを予想しなかった人っているのかしら?

 今まで4つあったターミナルに、この新しい第5ターミナル、主にブリティッシュ・エアウェイズが使用するようですが、初日から問題発生。 ヒースローといえば昨年の夏はかなりたくさんの預けた荷物が出てこなくて問題になりましたが、今回もそれ。 こういうことが多いから、私の飛行機に乗るときの手荷物というのはとても大量。

 新しいターミナルなのに、ダンボールをかぶって仮眠する人が多数。 200本近い飛行機がキャンセル。 いつになったらこのターミナルはまともに営業できるのでしょうか?

 そして、新聞には昨日の聖火のこと。 やっぱり行かなくてよかった。 2012年にロンドンでオリンピックを開催する時にはどうなってしまうのでしょう?

Posted on 2008/04/07 Mon. 06:09 [edit]

category: イギリス事情

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07

雑記 


080406 snowing
家の庭


もうイースターも過ぎて4月、というのに雪。 家の裏庭には4cmほど積もっていました。 でも、午後のロンドン市内も、夜の家も、雪の姿はなくなっていましたが。 夕方からは天気もよかったし、朝雪だったことなんて遠い昔のこと。


 Yahooニュースによると、今日のロンドンでのオリンピックの聖火リレー、日本でも報道されたようですね。 出発のウェンブリー・スタジアムは家からそう遠くないし、ノッティングヒルも毎日バスで通っているところ。 見たかったけれど、今回のような中ではちょっと怖かったから見に行くのはやめました。

 

 お昼過ぎ、学校へ練習に行く為にバスに乗っていたらロイヤルバレエのファースト・ソロイストのマーティン・ハーヴェイが乗ってきました。 あの姿勢のよさ、一般人とは違いますね。 そういえば昨日は用があって夕方トラファルガー・スクエア方面へ行ったのですが、ロイヤルバレエのダンサー、シンディーとヨハネスを見かけたのだっけ。 街中でもダンサーがわかってしまうって、私、一年前には思ってもいなかったこと。


 今住んでいる家にはバスタブがあるものの、トイレ、洗面台、Bathが一緒なので、3人共同生活の身としては、いつもはシャワーだけ。それも10分くらい。 カラスの行水です。

 でも今日は帰ってきたら、誰もいない!! 夜8時ごろからアロマのエッセンシャルオイルを入れて、ゆっくりとバスタブへ。 お風呂に浸かるのは日本以来?? 特に今日は冷えていたから、身体が芯から温まる。 お風呂ってこんなに気持ちよいことだったんだ。 

 6月に引っ越す時、バスタブ付きの家が探せたら嬉しい、と思ってしまったのでした。

 シャワーだけの家も結構ありますから。


 今日で春休みも終わり。 教えている子供たちは地域、学校によって、私と同じ時に春休みだった子と、明日から2週間春休みの子と両方いるので、場所によっては休み中は午前中のレッスンにしたりしているから、私のダイアリーは狂いまくり。 

 

 さあ、試験まで2週間。 気合を入れなおして頑張ります♪

Posted on 2008/04/06 Sun. 05:05 [edit]

category: 日常

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06

困った・・・・ 

 昨日とは一転して再び肌寒い日になりました。 オーバーコートを持っていかなかったのが失敗。


 ネット上で色々な友達と繋がって便利になりましたが、久々にカーディフの音大で一緒だった親友、イギリス人のSに連絡をとってびっくり。 先月から、パレスティナで働いているなんて・・・・・・ S、何が起きたの?

 大体彼はしょっちゅうイギリスの学校の音楽の主任になって私を雇ってくれる、と言っていたのに、私はパレスティナには行かないから・・・・・・


 ここで一つ問題。 再来週カーディフに行くからSに連絡をとったわけだし、私がカーディフにいた頃の友達というのはほとんどカーディフにいません。 同学年の子は自分の国に帰ったか、イギリスの他の地方へ行ったか。 

 数少ない今でもカーディフにいる私が知っている人は、カーディフにいた頃に在学していた学年では一つだけれど、年は4つ位下の北イングランド出身のD君。Dがメールでいつ私がカーディフで演奏するか、としつこく聞いてくるから、このことを話してしまったから不味い。


 ここから先、かなり笑える話です。 というよりも、女としてこれほど恥ずかしいことはないし、あまりにも衝撃過ぎて、3年前の話なのに、非常に鮮明に覚えていること。 


 ちょうど3年前、私がカーディフの音大の最後の年、イースターホリデー直前にあった学校の室内楽コンクールに参加して、優勝してフレンドリーなイギリスでは、聴衆がおめでとう、と声をかけてくれていた時のこと。

 1人のおじいさんが近づいてきました(以下:男)

 

 男:『みゆき、今のは素晴らしい演奏だったよ』

 私:『ありがとうございます』(イギリス人は普段私の名前をまゆきと発音するのに、みゆきと発音するとは珍しい)

 この後、いくつかの会話が交わされ・・・・ 彼は私を知っているよう。 でも私は全く思い出すことができない。

 しかも、私は結構人の顔を覚えることが苦手ではないのに、これは困った。


 男:『ところで、みゆきは私が誰かわかるか?』

 私:失礼だとは思いつつ、『すみません。 考えているのですが、思い出せないのです』

 男:笑いながら『そりゃそうだよ。 初対面だからね』

 私:『ああそうですか』 

 男:『私はDの父親だよ』

 私:ああ、なんかわかったと思いながら『そうでしたか。 始めまして』

 男:『Dは毎日のようにみゆきのことを話しているのだよ。』

 私:Puzzledになりながら『ああそうですか』 (でも、他のSとかMとかとはしょっちゅう一緒にいるけれど、Dとはクラスで話すくらいだし、どうして私のことを???)

 男:『Dはみゆきのことが好きなんだよ』(注:Likeではなくて、Loveという表現)

 私:絶句・・・・・ 大体Dを男とも思っていなかった(ゲイかと・・・・)

 男:『息子をよろしく頼みます』

 私:言葉を失いました


 というわけで、日本ではわかりませんが、イギリスで、息子の恋愛に父親が口を出すなんて信じられない。 

 この話、実は他の回りの男の子たちは知っていたことですが、私はなよなよした男に興味がないし、大体こんな父親から言われるなんてもってのほか。 どうせDが自分で言ってくるわけないし、私は無視していたのですが、ひょんなことから私の携帯の番号を手にしたDは私が卒業するまでの間、しょっちゅう、『みゆき、今日は元気がなかったけれどどうしたの?』とかいろいろとテキスト(メール)してくるようになって、私は無視するわけにもいかないから、適当に返事してたのでした。

 私がロンドンに移ってからも、結構メールが来ていたのですが、これは返事をしないことも多々あり。

 

 今回カーディフで演奏するに当たって、結構しつこくメールが来ていて、どうせ学校で弾く、ということは学校に卒業後も出入りしているらしいDにはすぐにわかるだろう、と思ってちゃんと演奏のことを話したのですが、『カーディフに数日滞在するのか』とか、『おしゃべりしたい』などとメールが来ていて、どうせ私はSとおしゃべりしよう、と思っていたのに、Sがパレスティナに行っているということは私を救ってくれる友達はいない、ということ????


 どういうわけか、私によってくる男、というのは超マザコン、なよなよした男ばかり。 でも私は全然興味なし。 この話を先日笑い話として、同じ学校の日本人のWちゃんにしていたら、彼女は大うけ。 ちなみに彼女には宗教色の強い男が寄ってくるらしい。


 このとんでもない親子のことを世界に向かって大発信。 このD父親、この後も私が卒業するまで、息子に会いに来て私を見たらしつこくよってくる、ということを繰り返したので、私は逃げてばかり。 

 日本ではこの手の話、あるのでしょうか? 私には理解不可能です。

Posted on 2008/04/05 Sat. 06:50 [edit]

category: 日常

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05

やっとわかってきた 

 試験まであと2週間ちょっと。 やっと苦戦しているバラキレフのソナタが自分のものになってきて嬉しいところ。

 この曲は始める前は絶対に私にあっているし、曲想も掴みやすい、と思っていたのに、あっていることはあっているけれど、非常に苦戦させられました。 今まで弾いた曲で一番梃子摺ったかもしれません。 でもその代わり弾けるようになった時の喜びは一番大きい。 曲が曲だけに、ランチタイムコンサートでは使いにくいし、なかなか本番に出せる曲ではないかもしれませんが、先生にも『これは一生かけて弾いていく曲だ』と言われたとおり、宝物です。


 水曜日に今週はレッスン。 スクリャービンのプレリュードを今まではいくつかずつレッスンで見て頂いていたのですが、初めて9つを通して弾きました。 注意されることは全て一緒。 『ルバートのかけ方ができていない、コントラストをもっと付けなさい』


 今の先生は、『ここをもっと伸ばして』とか、『もっと膨らませて』という表現でレッスンをしていますが、もしこれが恩師、Dr.Sだったら、『とても格好良い男が向こうから歩いてきた。 どういう目で彼を見るんだ?』とか笑うしか無いような言い方で前にスクリャービンの叙情性溢れるエチュードを勉強した時に言われたことを思い出しました。

 ああ、先生が懐かしい。 


 カーディフでの演奏までちょうど2週間。 どうやらこれは本当に行われるよう。 あの男のことだから、約束を破る、と思っていたから。

 悔いの残らないように試験まで練習していきたいと思います。

Posted on 2008/04/04 Fri. 06:40 [edit]

category: 音楽

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04

『カルロス・アコスタ』のガラ・前半 

気持ちが悪いほど夜になっても暖かいロンドン。 今日の午後の日差しなんて真夏。 さすがにコートを着ないでウールのケープででかけたものの、着る必要なし。 身体が温度に対応できなくて結局は学校帰りに偏頭痛。 こういうところだけ繊細。


 一昨日、昨日の分のブログ、この週末にでも書きたい(途中になっているので)のですが、この3日間はいつも以上に充実していました。 


 今日は午後からコリセウムでバレエ鑑賞。 ロイヤル・バレエのプリンシパル・ゲスト・アーティストのカルロス・アコスタのガラ。 こういうガラを観るのって日本で観たきり。 今回は3月31日から今日の夜まで、全5公演。 カルロス+ロイヤルバレエから8人のダンサーが集まりました。


 昨日の新聞に、『昨夜のほとんどが女性の観客にカルロス・アコスタは彼らが待ち望んでいたもの、舞台袖からジャンプでの登場、上半身裸にぴったりとしたゴールドのショーツを見せるのに40分かかった』 という出だしで始まる文章。

 カルロスはキューバ生まれのダンサー。 今年35歳。 とにかく王子系は似合わないけれど、ジャンプとか回転とか素晴らしく、女性を虜にする。 去年、彼にガールフレンドがいること(婚約したのだっけ??)が表に出た時、『Sorry for ladies』と誰かが書いたほど。 


 今回のプログラムは前半がクラシック、後半がガラの醍醐味。


 前半

 『アゴン』よりパ・ド・ドゥ バランシン振り付け ストラビンスキー作曲 : カルロス・アコスタ、ローレン・カスバートソン

 『ラ・シルフィード』より第2幕のパ・ド・ドゥ、 Bournonville振り付け、Lovenskjoid作曲: セーラ・ラム、ヴァレリ・フリストフ

 『三人姉妹』より別れのパ・ド・ドゥ、 マクミラン振り付け、チャイコフスキー作曲: マーラ・ガレアッツィ、マーティン・ハーヴェイ

 『瀕死の白鳥』、 フォーキン振り付け、 サン・サーンス作曲: セーラ・ラム

 『ダイアナとアクティオン』 パ・ド・ドゥ、 ワガノワ振り付け、ドリゴ作曲: タマーラ・ロホ、カルロス・アコスタ


  幕が開いたら、そこに見えたのは舞台裏。 裏方さんが後ろにおいてあった椅子やバーを少し前に出したら、ダンサー達がウォームアップの格好で登場。 バーを使って足慣らしとか、柔軟とかをして、舞台裏の様子を少し見せた後、その場所には幕がおりて、ガラの開始。 前半は1曲終わるたびにこの幕が上がってダンサー達を見せていました。

 『アゴン』は2週間半前にニュー・ヨーク・シティ・バレエ(NYCB)の公演で初めて観た作品。 今日はその一部だけでしたが、NYCBとロイヤルバレエのダンサーではやはり全然違う作品に見えました。

 

 『ラ・シルフィード』は昨年1,2月にロイヤルバレエで観てかなりはまった作品。 今はiPodに入れてしょっちゅう聴いている曲。 セーラは実は私は苦手なダンサー。 ネオ・クラシックやコンテンポラリーだったらよいけれど、古典は避けたいダンサー。 でも、このシルフィード(妖精)には彼女の容姿はぴったり。 全幕で観たくなってしまいました。


 『三人姉妹』、これは亡きマクミランが昨年引退したダーシー・バッセルがまだ入団して間もない頃、1991年のクウィーン・マザーの90歳のお誕生日のガラで上演する為に振付けたもの。 曲は今日も演奏したピアノのフィリップ・ギャモンがチャイコフスキーのピアノ曲、ロシア民謡などからまとめたものです。

 この別れのパ・ド・ドゥは、夫のクルーギンとの生活に飽き飽きしている三人姉妹の真ん中、マーシャが不倫関係のオフィサー、ヴェルシーニンの出発の場面でマーシャとヴェルシーニンによって踊られるもの。 曲は私の十八番、チャイコフスキーのロマンス、ヘ長調 作品51-1の3分の2と最後は違う曲(ピアノ曲ではありませんが、何でしょう?)で踊られるもの。 これ、いつかピアノパートを弾きたくてたまらない。

 

 『瀕死の白鳥』は今まで一度も生で観るチャンスがありませんでした。 本当はゼナイダ・ヤノフスキーが踊る予定でしたが、彼女は今妊娠4ヶ月近いはず。 だから結局は踊らず。 美しいバレエです。


 前半最後はお待ちかねの『ダイアナとアクティオン』。 このパ・ド・ドゥにしてもヴァリエーションにしても、ガラやコンクールでお馴染みのもの。 とにかく、テクニックの山場連続。 私は普段はテクニックよりも・・・・なんて言っていますが、もちろんこういうテクニック満載のものも好き。

 ちなみにパ・ド・ドゥ、特に古典でのグラン・パ・ド・ドゥというのは、


 アダージオ: 2人での踊り。 どちらかというと男性はほとんどがサポート

 男性ヴァリエーション: ヴァリエーション=変奏曲ではありません。 

 女性ヴァリエーション

 コーダ: 大体男性からスタートし、ここではジャンプなどテクニックの連続。 そして女性が登場して回転系の見せ場


 カルロスの男性ヴァリエーションで会場は揺れました。 とにかくピルエット(片足での回転)を5回転しても軸足がずれない。 ジャンプの高さ。 

 そして、タマーラの女性ヴァリエーション。 タマーラはスペインのダンサーで、非常に回転が得意。 

 実はこのヴァリエーション、日本でバレエを習っていて、ヴァリエーションを習うヴァリエーションクラスを取っていた時、イギリスへ来る直前に習ったのがこのヴァリエーションでした。 格好よいし、好きなヴァリエーションだけれど、私の苦手な動きが多くて、非常に苦労した踊り。 あの時以来初めて観たから凄く感動。 タマーラの踊りを観ながらしっかりと振り付けを覚えていたことに呆れました。

 コーダは『凄い!!』の連続。 まずカルロスのジャンプがありえない。 カブリオール(方足を前にジャンプしながら振り上げ、反対の足を空中で先に上げた足に打ち付ける)から下に下りずに後から打ち付けた足を後ろに伸ばす。 これはかなりの高さがなければできないもの。 それを軽々とやってのけるなんて・・・・・・


 そしてタマーラの見事な回転。 グランフェッテという、片足を曲げたり伸ばしたりしながら、片方の足は床につけずに何度も回る。 それが、途中でアラスゴンド・テゥール(足を横に水平に伸ばしたまま回る)、挙句の果てにはグランフェッテをしながら、普通は真正面を向いて降りるのに、降りる方向をどんどんと代えていく。

 何回転もする時、適当に回ったらもちろん目が回ります。 でも、一箇所を見続けながら回転していく(要するに、頭というか、首を動かし続ける)ことにより、目が回るのを防ぎます。 だから、その見る場所を変えていく、というのはかなり難しいこと。


 とにかく、回りはグレイ頭のおばさんばかり。 オペラハウスとは違う客層にあっけにとられました。 

 長くなるので後半はまた今度。(このところ、バレエ話が多くてすみません・・・・)

Posted on 2008/04/03 Thu. 05:48 [edit]

category: バレエ

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