09 « 1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.» 11

WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

イメージ、曲が掴めない 

 明日はピアノのレッスン。 先週はレッスン無しだったから久しぶり。 

 

 只今苦戦中のバラキレフのピアノソナタ。 大好きな曲なのです。 自分でも絶対に弾けるようになるのがわかっている曲。 でも、第2楽章ですっかり躓いています。 第2楽章は『マズルカ』。 でも、ただマズルカなのではないのです。 私の場合、どんな曲にもイメージがある。 反対に言えば、イメージできない曲は弾けない。


 この第2楽章、同じようなメロディーが、何度も形を変えて出てきます。 しかもその一つ一つが短くて。 8小節ごとに変わられたのでは、結局何を意味するのかが全然理解できず。 一生懸命、Dr.Sと勉強していた時のことを思い出しながら、先生が色々と与えてくださったヒントを何とか使えないか、と模索しているところ。


 超スローペースで第4楽章の譜読みもしていて、なんとなく思ったのは、やっぱりこの曲って全体を見ると、リムスキー=コルサコフの『シェヘラザード』に似ている気がします。 第3楽章のメロディー、『シェヘラザード』ではフルートによって奏でられますが、このバラキレフのソナタの第3楽章ももしオーケストラにしたら、フルートでメロディーを奏でるのだろうな、とか。


 ひょんなことから、1997年から1998年にテレビで放送されたドラマ版、『ガラスの仮面』を時間があるときに少しずつみている最中なのですが、色々と考えさせられ、心に響いてきて、結局、演劇も音楽も一緒なのではないかな、と。 色々な気持ちを経験して、色々なことを体験して、それが全部自分の為になる。 悲しみも、楽しいことも、辛いことも乗り越えていったら、それが音楽の糧になる。


 私自身が今乗り越えなくてはいけない目の前にある壁があるからか、昨日、今日と教えでは子供たちに要求が厳しくなってくる。 『森のかもつれっしゃ』という曲を弾いている子供に対しては、『どういうイメージなの? かもつれっしゃはどこを走っているの?』 『もりのきつつき』という曲を弾いている子供に対しては、『あなたのきつつきは木をつつくのではなくて、パンをつついているの?』

イメージが無かったらふさわしい音は出てこない。 もちろんイメージだけでも駄目ですが、それがあるか、無いかでは全然違ってくると思うのです。


 明日のレッスンで少しでもつかめればよいけれど。 

 明日は私にとって10年ぶりのロイヤルバレエの『ロミオとジュリエット』の鑑賞。 ジュリエットは吉田都さんで。 彼女の表現力、そして深い理解力を観て、何かを私もつかめたら嬉しい。

Posted on 2007/10/31 Wed. 06:46 [edit]

category: 音楽

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31

来週から始動 

 7月に日本でかなりまとまった数の本番をこなして、8月にロンドンのサマーコースで何回か舞台に上がって、でもそれ以来は舞台なし。 こんなに本番と本番の間が開くのは久しぶりです。 でも来週から始動。 

 9月、夏休みが終わってから全く新しいレパートリーに取り組み始めて、まだそれに四苦八苦している状態。+修士論文のことでも四苦八苦。 先々週から来週火曜日の本番のプログラムに取り組み始めて、とっても新鮮。


 1年ぶり位で弾くものもあるから、暗譜が怪しかったりしましたが、何度か弾けば大丈夫になるのが、勉強した時、弾きこんだからのはずです。 久々に古い曲に向き合うと、今まで見えてこなかったことが見えてきたり、新しいアイディアが出てきたりして楽しい! 新しい悩みが出てきたりもしますが・・・・・・


 というわけで、10月はバレエ、コンサートと舞台を観ていたので、自分が演奏できるのが楽しみ。 もちろん舞台に上がる前の恐怖感はあるけれど、それが喜びに変わった瞬間がすきなのかもしれません。

 9月からを新年度とする場合、今年度は学業最後の年になるから、そちらに手を入れたくて、外での演奏は去年よりも少なく。 昨年度末の営業を怠ったこともありますが・・・・・

 

 10月、3回のロイヤルバレエの『ラ・バヤデール』を観ていて、何かを掴んだ感じがするのです。 具体的にはまだわからないけれど、6月までのロイヤルバレエ鑑賞で感じなかったことを感じた気がする。 

 というわけで、あとちょうど1週間後。 楽しみなような怖いような、でもきっと楽しみなのだと思います。

Posted on 2007/10/29 Mon. 06:39 [edit]

category: 音楽

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29

125周年ガラ 

 しとしと雨が降り続けました。 夏時間が終わって、日本との時差も8時間から9時間に。 今まで午後6時だった時間が急に5時になるのだから、一気に日が短くなったことが少し悲しい。


 2週間振りのバレエは、楽しくて身体も気持ちが良いけれど、疲労感が・・・・ でも、その後学校に戻って学校が閉まるまでの1時間半、とっても集中して練習できて、今までずっとできなくていた部分に光が見えてきたのが嬉しい。 今日は正直、ピアノやりたいからバレエ止めておこうかな、と思ったけれど、気分転換(いつもしているのでは?といわれそうだけれど)必要ですね。


 というわけで疲れていたのですが、今夜は学校のシアターで125周年記念のガラコンサートが。 このチケット、50ポンド(1万円ちょっと)。 もちろん学生に払える金額ではないので、そこは学校が考慮してくれて、希望者、抽選でチケットを頂きました。 


 内容は、もちろん卒業生、在校生を含めたもの。 大先輩のブリテンや、ヴォーン・ウィリアムズの作品ももちろん。

 イギリス音楽による一夜でした。

 おもしろいのでプログラムを書くと、


 ブリテン/民謡アレンジ、 O waly waly と、Sweet Polly Oliver (ソプラノとピアノ)

 Maconchy(1907-1994)/太陽、月、星 (ソプラノとピアノ)

 ヴォーン・ウィリアムズ/On Wenlock Edge (テナー、ピアノ、弦楽四重奏)


 休憩


 ウォルトン/Scapino; コメディー序曲

  Delius/夏の歌

 Coates(1886-1957)/海からの男 (『3人の男』より)

 ヴォーン・ウィリアムズ/音楽へのセレナーデ


 後半はオーケストラ。 最後のヴォーン・ウィリアムズだけは女声8人、男声8人+オーケストラ


 最初、イギリス音楽だけなんて・・・・・なんて思っていたのに、これがとっても当たり! イギリスの作曲家で良いピアノ曲、というのはとっても少ないのですが、彼ら、弦楽に対して、そして歌に対しては結構良いものを残しているのです。

 全ての曲が初めて聴くものでしたが、珍しいものなので、少しずつプログラムに書かれていたことを紹介すると、 まず最初のブリテンの曲は、1941年から1959年に渡って、5巻からなる『民謡アレンジ』が書かれたそうです。 どちらも、ブリテン色でした。


 Maconchyは女性作曲家。 Jane Manning(ソプラノ)と、リチャード・ロドニー・ベネット(彼は結構良い2台ピアノの曲を残しています)が依頼し、彼らが1978年2月に香港で初演したそうです。 

 今夜のプログラムの中では一番現代色が強く、ピアノが分散和音を弾いた後に、伴奏無しで歌が入る、というのが何度かありました。 これは4つの曲から成っていました。


 私が一番好きなイギリス人の作曲家はヴォーン・ウィリアムズ。 彼の弦楽オーケストラの為に書いた曲を初めて聴いた時、『こんなに美しい曲があるんだ!』と思ったのを覚えています。 でも、ピアノ曲は駄目なのです。

 この珍しいテナー、ピアノ、弦楽四重奏という組み合わせ、1909年に作曲されたものでしたが、これを書く直前にラヴェルと勉強したそうで、フランスの響きがある、と書かれていましたが、全くその通り。 でも、しっかりとイギリスの音楽なのです。 

 イギリス人で一番有名な作曲家はエルガーかもしれません。 彼の音楽にもイギリスの田舎というかそういう匂いがするのですが、私はヴォーン・ウィリアムズの曲にイギリスの田舎をバスで通り抜けて、しかもイギリス名物のグレーの物悲しい空、というのが一番感じられます。


 今夜の弦楽四重奏は2001年に結成された四重奏で、全員卒業生。 ヴィオラのロビンは実は私のホストシスターの友達。 パーティーで何度か顔をあわせているのですよね。 しかも、今は私のマンチェスター時代のピアノ科の同級生と付き合っていてびっくり。 この弦楽四重奏、昨年のロンドン弦楽四重奏コンクールで第2位に入っていますが、とても表現力があり、そしてアンサンブルも見事。 弦の書法は素晴らしいけれど、ピアノの書法がいまいち。 イギリス人ピアノ苦手すぎ。 いつかまた聴きたい曲です。


 後半は、この学校の1995年に卒業して、今はイギリスの若手指揮者として活躍しているジョン・ウィルソンの指揮で、短めの曲を4曲。

 最初のウォルトンの曲は、1940年にシカゴ交響楽団から50周年を記念して依頼された曲で、ウォルトンは30年以上に渡って南イタリアの島で暮らしているので、その影響を彼の音楽スタイルに受けているようです。

 これも、イタリア・ルネサンスの伝統的な演劇スタイル、『Commedia dell'rte』に影響を受けた曲のようです。

 とても軽快で、楽しい曲。 この曲、もっと演奏されても良い曲だと思いました。


 デリウスの夏の歌、これも美しい曲で、曲中何度か、フルートが鴎の鳴き声を表します。 


 Coates、という作曲家は初めて聞く名前ですが、ライヴァル校、王立音楽院卒業。 オーケストラ組曲、『3人の男』は1934年の冬に、『田舎の男、街の男、そして海男』、この3人の男のキャラクターを音楽にすることにしたそうです。 非常に楽しい曲で、何か田舎のキャバレーか何かで流れていそう。

 曲の中間部に『Three Blind mice』の曲がフーガの形式で現れます。 『Three Blind mice』日本語ではなんと言う曲か知りませんが、『ミレド、ミレド、ソファミ、ソファミ、ソ、ドードシラシドーソソー、ソ、ドードーシラシドーソソー、』といった感じで続く曲。

 これ、子供に聴かせたら喜びそう。


 最後のヴォーン・ウィリアムズの曲が非常に美しい。 1938年、サー・ヘンリー・ウッドのジュビリーの為に献呈されて、ロイヤル・アルバート・ホールで1938年10月5日に初演されたそうです。 『ヴェニスの商人』の第5幕第1場(残念ながらどのシーンが第5幕第1場なのか知りません)について書かれているようです。

 16人の歌手、全員で歌う時もあれば、ソロの時もあり。 これぞヴォーン・ウィリアムズ、といった感じの曲でした。


 というわけで、イギリス音楽を見直しました。 1900年代に書かれていても、聴きやすいと思います。

 

Posted on 2007/10/28 Sun. 06:30 [edit]

category: 音楽

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28

夏時間終わり 

  今日は夜更かしできる日。 正確には、明日の朝2時(たしか)に、夏時間が終わって、時計の針を1時間戻します。 よって、今夜は1時間余分な時間が♪


 でも、毎日日照時間が減ってきているので、今よりも一気に1時間日の入りが早くなるのは悲しい。

 オックスフォード・ストリート(繁華街)にはクリスマスのネオンの準備ができているし、気の早いお店では、クリスマスの飾りも。 毎日グレーの空が続くようになると、クリスマスのネオンに癒されるのです。


 今日の午後はオペラハウス。 書きたいことはあるものの、コンピューターの日本語変換の調子が今日はよくないから、また後日。

Posted on 2007/10/27 Sat. 06:33 [edit]

category: 日常

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27

おいしいバイト 

 今夜は久々に学校でバイト。 今年、私が通う音大は創立125周年を迎えるのですが、そのコンサートが今日の夜7時半から、ガラコンサートが日曜日の夜ブリテン・シアターで。 今日は学校の後援会(年間7000円から会員になれるそうです)の人達のレセプション+食事がコンサート前にありました。 そこで私はその手伝い。 この後援会担当の方に気に入られたのか何なのか、3週間前にも同じような仕事の話しが回ってきたものの、教えの日だったので駄目。 そこで、今回のことを頼まれていました。


 5時半からシャンパンのレセプション、そして6時から食事、デザート、コーヒー、そして7時15分には彼らをコンサートホールへ動いてもらう。

 今日はクローク、それが終わったら食事の時に、ワイン、水をついで回って、空いたお皿を下げる、そしてまたコンサートホールへ行く前にコートをお返しする、というのが主な私の仕事。


 クロークは前回もやったので頼まれたのでこれは要領がわかっているので楽。 しかも、今回は60人程度だったので。 問題はワインをついで回ること。 私、手先は器用だけれど、物を運ぶのが駄目。 高校卒業の頃のバイトをする時、そして今も、『ウェイトレス』というものは私の選択肢には存在しません。 あれは全部落として弁償するだけ。 だから、ある意味で怖い、子供の命を預かる、スイミングスクールのコーチ、なんていうバイトをしたくらいですから。

 赤ワイン、白ワインを両手に持って、丸テーブルに座っている方々についで行きます。私、このようなレストランには久しく行っていないし、どうやればよいのか、これは勘だけを頼りに。 そのうち、学校のこのバイトをしている人を対象に、どこかの有名ホテルの接客業担当の方を招いて、講習会をすることを考えているようなので、是非実現してほしいものです。

 1度、赤ワインをテーブルに小さな染みをつけましたが、無事、こぼすことなく終了。 


 お皿を下げるのも、そのタイミングが難しい。 

 一つのテーブルに8人座っているのですが、下げるのは食事を終えた人から順に。 でも、デザートはそのテーブル全ての人が食事を終えるまでは運びません。 そして、コーヒーはデザートを終えたテーブルから。 私だと、デザートを食べながらコーヒーを飲みたいと思うのですけれどね。

それにしても、皆さんワイン、かなり飲みます。 強いですね。 グラス半分で顔真っ赤、なんていう私には想像できない世界でした。


コートも無事全てお返しして一先ず終了! 休憩時のドリンクの手伝いをすることを頼まれていたので、それまで45分あったので、お食事タイム! 今夜のメニューは、メインがチキンをトマト風味のソースで煮たものか、サーモンの白ワインソース煮。 そしてもちろんはずせないニューポテトの茹でたものと、人参、インゲン、あれなんていうのでしたっけ?小さいとうもろこしのような、よく中華に入っているものを茹で合わせたもの。

 あくまでもイギリス料理です。 フランス料理のように凝ったものでは全くありません。


 折角なので、私達、メインはチキン、サーモン両方少しずつ頂きました。

 お魚、普段高くて食べられないから、日本以来!! おいしい!! でも、サーモンはやはり、塩鮭に白いご飯かしら?なんて超日本人的なことを思ったり(きっと、今夜のサーモン、イギリス風に味付けが非常に薄かったのです)。

 でも、イギリスのメインはデザートです。 皆さんが食事をしていらっしゃる時からおいしそう、と思っていた、洋ナシのタルトレット。 硬くしたクリームがついていて、これがもう甘すぎず、硬すぎず、イギリスで数々のおいしいデザートを食べてきましたが、私の中でトップに入ります。 ここでもまたお断り。 日本にあるような、フランス系の繊細な美しいケーキではありません。 いなかっぺです。


 実はお食事を頂けるなんて知らなかったから、大喜び。 頂けるバイト料以上にかなりおいしいバイトでした。

でも、正直、この食事に喜ぶようになった自分が悲しすぎ。 私が7月の日本滞在のイギリスへ帰る前日の夜ご飯に妹が作ってくれた純和食の方が、ずっと凄かったのに。 

Posted on 2007/10/26 Fri. 06:20 [edit]

category: 日常

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26

日本行き第1歩 

日本がそれほど好きでない私は、日本へ行くのは年に1回。 今年はちょっと色々とあって、7月に行ったばかりですが、もう一度、12月から1月にかけて日本に行くことに。 前回は演奏メインでしたが、今回はゆっくりする為。 でも、今の修士論文のことを調べているうちに、日本の図書館にも行きたいところがあるので、それも予定に入りそう。

 

 やっと、フライトを予約。 私にしては早め?と思ったもののもう2ヶ月きっていますね。 3週間位前からリサーチ開始。 1週間半前にやっと安いのがオンラインで見つかって喜んでいて、しかも、帰りの便、成田発が午後。 成田、午前中に発つ便だと通勤電車で行く必要があるから嫌なのです。

 

 が、予約しないで少しでも安いのを探しているうちに、狙っていたアリタリア(ちなみに英語だと、アルイタリアになるのですよね)が消えた・・・・・ ルフトハンザだと成田朝10時発だし・・・・ 何て思っていて今朝は必死に探して結局今までは他のネットショップよりも高かったアリタリアのサイトを見たら、これが一番安い♪

 でも、これが今まで考えたこともなかったような行き方なのです。 日本へ行くのに乗り換え2回。 もちろん、航空会社によっては2回、というのはありでしょうが、今回は、ロンドンからミラノ、ミラノで1時間半の乗換えで、ミラノからローマ、ここで1時間半だったかの乗換えで、成田へ。 ありえない・・・・ ちなみに、ロンドンーローマー成田だとこれよりも6000円ほど高くて、結局この2回乗り換えでいきます。 帰りは1回乗り換えですが。

 

 私は直行便に全くこだわっていないので、いつも乗り継ぎ便で行くことが多いのですが、イタリア乗換えは初めて。 なにが悲しいって、愛するイタリアで乗り換えるのに、外に出られないこと。 信じられない。 パリ経由でも、コペンハーゲン経由でも、外に出たいな~とは思うものの、ここまで残念には思わないのに。やはりイタリア、一度行くとまた戻りたくなる国なのです。

 

 というわけで、3年振りの日本でのお正月です。 

Posted on 2007/10/26 Fri. 05:47 [edit]

category: 日本 2007年冬

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イギリスの学校進学 

 火曜日、カーディフへ行った日はあんなによいお天気だったのに、この2日間はグレーの空です。


 さて、いつからだったか、5週間くらい前からか、毎週土曜日朝、1時間のソルフェージュ(聴音メイン)の個人レッスンを行っているのですが、今週はハーフターム中なので、お母様からの要請で今日と土曜日のレッスン。


 10歳の女の子、イギリスでは11歳で中学生になるので、今は小学校最後の年。 ピアノはとても良く弾ける子なのですが、恐ろしいほど聴音ができていない。 ということで、先生のところではグループレッスンしかないから私に話しが来たわけです。 元々良く知っている子だったし、お母様ともこの何年か親しくしているので引き受けたのですが、必要なのは、私が弾いたリズムを反復すること、そして4小節のメロディーを聴いて歌うこと。

 でも、めちゃくちゃなので、五線譜に書かせることに。 実はイギリスでは中学生、または高校生にならないと、あまり五線譜に書かせることってしないのですよね。 この国は日本、そしてきっと大部分のヨーロッパの国々に比べて恐ろしいほど聴音、ソルフェージュが遅れています。

 毎回のように、3拍子なのに、4拍書いたり、4拍子なのに、2拍しかなかったり、で私に怒られながらのレッスン。


 5週間経つと、何とかできるようになってはきたものの、まだまだ不味い状態。

 ではどうして焦ってこれをしているか、というと・・・・・


 それはイギリスの中学進学が影響しているのです。


 日本は中学受験も高校受験も大学受験も音大、美大以外は学力主義。 でもこちらは違うのです。 

 公立の中学の場合、もちろん高校まで学費は無料。 地域はありますが、同じカウンティー(自治区)内であればかなり広い範囲で学校を選べます。 これは小学校にもいえること。 日本でも公立の中、高一環校ができてきたようですが、こちらはほとんどが一環。 ただ、高校(シックスフォーム)は大学進学希望者が行くところですが。


 とにかく、この女の子、Hちゃんが住んでいる地域は比較的良い地域ですが、公立で良いな、という学校は、同じ自治区内で比較的近くなのに、無条件で入れるのは本当に近くに住んでいる人だけ。 でも、もちろんちゃんと例外があるのがこの国。 学力の試験で、24人地域外からの選抜、そして、音楽の試験で24人、ダンスで2人(だったかしら?)それ以外にも、ある分野で能力のある子供たちを入学させるのです。

 別に音楽の中学、というわけでは全く無いです。 でも、来年の9月入学者に対して、音楽の場合は11月に自分の楽器で4分だったかの実技演奏、そして聴音の試験が行われます。 聴音の試験、例題として出されているもの、簡単なものは非常に簡単なのですが、配点の高いものはそれなりに難しい。 というわけで今は配点の高いものもそれなりにできるように必死なのです。


 ついでに、彼女の本命?はやはり私立校。 イギリスの公立校って、私も通った昔ながらの『グラマースクール』、と呼ばれる選抜校、昔は大学進学希望者がいく学校でしたが、今はケント、サリー州を除いてかなり数が減っているようです。 グラマースクール以外の公立校は正直問題が多いのがこの国。 

 だから、私立を考えるわけです。 でも、日本の私立と比べると学費が非常に高いのがこの国。 私立にも色々と合って、『パブリックスクール』(公立、ではありません)と呼ばれる伝統的な学校、要するに『ハロースクール』とか、ウィリアム王子も行った『イートン』なんていうのは、学費が非常に高いですし、学力よりも、家柄が大切、という噂も。

 ちなみに、家庭教師はいても、日本のような学習塾はありません。 学校の授業を聞いているか、元々頭が良い必要があるのか、なのでしょうね。


 このHちゃんが目指しているというか考えている学校、ロンドン北部の女子校で、隣に同じ名前の男子校もあります。 毎年私の恩師の門下生発表会で使っている学校ですし、先生の息子達、その友達など私の周りではこの学校出身者が多いのですが、実は凄く学力の高い学校で有名だったようです。 費用も高くて学費、年間諸経費も入れて350万円以上。 これを7年間です。

でも、ちゃんと奨学金が用意されているのがこの国なのです。

 ここでも、音楽、などができる生徒に対して奨学金があります。 学力が高い学校でも、音楽など芸術もちゃんと認めて、その部分を評価する。 だから、私が今まで出会ってきた、オックスブリッジ卒とか、地位の高い人達って、楽器が弾けたり、美術に対する目があったり、芸術を支援したり、ということがあるのでしょうね。

 これがゆとり教育なのではないかしら? 日本だったらある程度学年が上がると、勉強が忙しくてピアノとか止めていく人が多いですものね。 


 というわけで、この私立校の試験の来年頭まで、小さな受験生を持って少々緊張しているのでした。

Posted on 2007/10/25 Thu. 05:00 [edit]

category: イギリス事情

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25

Caerdydd・Cardiff・カーディフ 


071024 Cardiff Castle


 昨日の続きです。 お天気が素晴らしかったこともあって、学校の裏のBute Parkの紅葉がとってもきれいでした。 上の写真は、カーディフ城の裏側。 こじんまりとしている、お城です。


071024 Castle clock

 カーディフ城シンボル?ともいえる、時計。 私が2年前にカーディフを発つ前から改修工事を行っていたので、姿を見たのは久しぶりです。

071024 Richmond Road

 街のショッピングストリートを通り抜けて、折角だから私が住んだ家の方へ行ってきました。 5年間のカーディフ生活で5つ(4箇所)の部屋を渡り歩きましたが、最初の1年、最後の3ヶ月以外、約4年間住んだのが、ここ、Richmondo Road。 名前だけは素敵ですが、全然素敵でない通り。 カーディフのこの辺りはカーディフ大学の学生も多く生活しているので、学生街のようなのです。

 でも、バスは通っているし、道路も広いし、友達も出たり入ったりですが、この通り沿いに住んでいる人が多かったので、ここに4年間もいたのかもしれません。 

071024 Baptist College


 中央の建物、そして向かって左側の茶色の建物が、2001年7月から2003年12月まで暮らした、バプティストカレッジとその寮。 私は別にバプティストではないのですが、住まわせてもらっていました。 お夕飯をおばちゃんが作ってくれていて、学校の友達が何人かいたので、とっても楽しかった場所。 管理人のおじさんも良い方だったし。 2002年以降、韓国人が大幅に増えてしまって、日本人の私は非常に居心地が悪くなって、それと共に同じ通り沿いに住んでいた同門の友達が1人暮らし用のフラットを引っ越す、というので、そちらに移りました。 

 中央の建物の日本式3階の左側が私が住んでいた部屋。 懐かしいです。


071024 Street

 毎日通っていた通りを歩いてみました。 とにかく、『ガーデニングのイギリス』という言葉が非常に当てはまらない汚い前庭の家が多いのが特徴。 ここ、学生が多いところで、各家の前は汚いけれど、こうしてちっちゃな空間があって、5月の試験の頃になると、よく学生が、マグカップ片手に本、ノートを持って、寝転がってこの芝生の上で勉強していました。

 それに比べて、私の実家のまわり、なんてみみっちい構造なのかしら・・・・・・

071024 Cathays Station

 最寄り駅、『Cathay(カテイ)』。 改札も無くて、自動販売機もなくて、電車に乗ってから、車掌さんにお金を払う、というやり方だったのに、なんと、2年ぶりにきたら、自動改札ができていました! それにしても、可愛らしい駅。 どこの田舎か???という感じですね。 左に写っている階段を上って、反対側へ渡るのですが、これが、恐ろしいほど揺れていました・・・・・ いつか落ちるのでは・・・・・
071024 View from station


 やたらと長いプラットホームですが、実際は2両編成とか、多くても4両編成位の電車(列車?)しか走っていなかったような。


 街にいるのはイギリス人だし、聞こえてくる言葉も英語がほとんど。 ロンドンに比べて時間、空気がゆったりとしているな、と思いました。


 やっぱりウェールズって美しい。 カーディフ周辺で、ずっと行きたくていたけれど行ったことがないお城が2箇所あるので、次回はそれを目当てに、また遊びに来たいと思います。

 

Posted on 2007/10/24 Wed. 06:01 [edit]

category: お出かけ

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24

CaerdyddへCroeso! 

 素晴らしい青空が広がった今日、ピアノ抜きの完全なる遠出は2年半振り。 2週間前に急に思い立って行き1ポンド(250円)、帰り5ポンドのコーチ(長距離バス)のチケットを手に入れて向かったのは、Caerdydd、英語でカーディフ。 私が愛する、そして2年前の8月まで、5年間生活した場所です。


 朝8時、ロンドン・ヴィクトリア・コーチ・ステーションを出発。 高速道路(イギリス英語ではモーターウェイ)を走ります。

071023 view in England

 こういう景色を2時間。イングランド南部って、本当になだらかな地形。 途中、牛とか、馬とかがいるのを見ながら。

 カーディフ、ロンドン間はきっと60回は往復しています。 ちなみに距離で言うと、東京、名古屋ほどでしょうか。 

071023 view in Wales

 国境を越えたら(国境はなくて、橋があるだけ)、そこはCymru、ウェールズ語でウェールズのことを『キムル』と発音します。 急に国が変わったことを実感しました。 今まではそんなこと思ったことなかったのに。 イングランドに2年ちょっと暮らして、やはりウェールズの国の違いに気が付くようになったのかもしれません。 ウェールズに入った途端に標識は2ヶ国語表示。

 私の頭の中には、突然、ウェールズ国歌が鳴り響きました。 ウェールズ国歌、ウェールズ語を話せない私にとって、発音が難しくて歌えませんが、メロディーは大好き。

071023 sign

 11時10分、ウェールズの首都、カーディフ着。 メイン通りは変わらないな、と思っていたら、通い親しんだ図書館、大好きだった屋外ヴェジタブルマーケットのSt.David Marketの辺り全てが再開発中。 悲しくて目を疑いました。

 上は、街中の表示。 英語とウェールズ語、両方。 でも、この表示に従っては目的地に着きません。 Cardiff CastleもSt David's HallもCentralも表示とは180度反対側。 この中であっているのって、National MuseumとToiletsだけではないかしら??? 

071023 RWCMD AHC

 

 5年間通った学校の新しい方のビルディング。 これは、元々はカーディフ城のMews(馬小屋)でした。 それを1999年頃に改装したものです。 この建物は今でも好きです。

071023 RWCMD


 こちらがメインの建物。 私の悪友、スティーブンとだけ連絡をとって一緒にお昼を食べることにしていました。 スティーブンはピアノ科で彼が1学年下。 とにかく、会話が弾む、何でも言い合える中なのです。 そうしたら、他の友達にも会ったりして、久々に学校の食堂でのランチ。 不味いのは昔のまま。 2年ぶりに訪れましたが、やはり私が在学していた時のピアノ科の友達はほとんどが卒業してしまっていて、知っている顔に会えないのが残念。 

 スティーブンとは2年の空白がなかったかのように、今でも言いたい放題言える仲。 でも、会話の内容は少しずつ現実味を帯びたものになってきているのかな、と思ったのが成長。


 そして、私の天敵、ピアノ科主任にも会いに行って。 友達には、『みゆきのことだから、殴りかかるかもよ。 誰か見張りに行った方がよいのでは?』なんていわれたりもしましたが、ここは殴りたいのを我慢して、真面目に話し。 本当に呆れるほど調子の良い男。 一つうやむやにされていたことを話し合ってきましたが、この男、ちゃんと覚えていて約束を守ってくれるかしら? この結果は来年3月か4月に分かるはず。


071023 Central Market


 学校の友達も忙しそうだから、その後は6時のコーチに乗るまで、懐かしい場所を散策。 絶対いきたかったところの一つが、セントラル・マーケット。 昔ながらのマーケット。 通ったパン屋さんも同じおばさんたちが働いていたし、陶器屋さんでは向日葵みたいなウェールズ訛りが強いおばちゃんが店を切り盛りしていたし、八百屋さんもそのまんま。 

 母が気に入って実家のリヴィングルームのレースのカーテン(ちなみに英語では、ネット・カーテン)を買ったお店は残念ながら無くなってしまっていました。

 

 今ロンドンに暮らす私にとって、お店の人達が、イギリス人(ウェールズ人)というのが新鮮。 ロンドンでは外国人ばかりですから。


071023 Castle Market


 アーケードが多いのもカーディフの特徴。 どこのアーケードに何があるか、今でもしっかり覚えていました。 でも、このカーディフ城前にある、カッスル・アーケード、ここに通い詰めたCD、楽譜屋さんがあったのに、姿を消していました。 私の無くてはならなかった場所が無くなってしまったのは、残念。


 長いですね・・・・ というわけで、この続きはまた明日。

Posted on 2007/10/23 Tue. 06:17 [edit]

category: イギリス 遠出

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いろいろ 

  今週はほとんどの公立の学校はハーフターム。 1週間の中休み。 私が通う大学は、P&R Weekと言って、アカデミックの授業はなし。 実技は先生により色々。 私の先生は今週お休みなので、私は授業無しです。 お休みにする先生方が多いから、昼間でもグランドピアノの部屋が空いているのが嬉しいこと。 教えもお出かけしたりでお休みの子が多いから、気分的に余裕があります。


 今日は、正午締め切りで卒論のアブストラクトの提出。 300ワーズにまとめたものと、参考文献のリストを提出。 もちろんこれから先生方のチェックが入り、これからが大変な作業。 でも、久々に提出物が終わって一安心。 これで、明日は一日ホリデー! 久々のピアノ抜きの遠出。 いつ以来かしら??


 寒さも日に厳しくなってきています。 顔はオイリー肌なのに、手は乾燥肌で、特に日本よりもずっと空気が乾燥しているこの国で生活して、私はほぼ一年中ハンドクリームが手放せません。 昨年末くらいからは、夜寝る時、ハンドクリーム+綿手袋。 それなのに・・・・・ 今朝はあかぎれが。 

 9月くらいから、基礎化粧品が合わなくて、遂にアロマ系手作り基礎化粧品に手を出して、クリーム系ではリップクリームは手作り成功。 使い心地も市販品よりも私の場合合っているし。 今使っているハンドクリームが終わったら、今度はハンドクリームを手作り予定。 強烈なのを作って冬を乗り越えます!

Posted on 2007/10/22 Mon. 04:36 [edit]

category: 日常

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デュトワとユンディとフィルハーモニア 

 昨日に引き続き芸術の日です。 今日はロイヤル・フェスティヴァル・ホールにて、


 フィルハーモニア管弦楽団、シャルル・デュトワ指揮


 シベリウス/交響詩 フィンランディア

 グリーグ/ピアノ協奏曲 (ピアノ:ユンディ・リー)

 ホルスト/惑星


  日曜日の午後3時開演、なんていうコンサート、この国も色々と変わってきているようです。 私の中ではイギリスでは日曜日の公演というのは無いと思っていたのに。


 フィルハーモニアはカーディフ時代から何度も聴いているオーケストラ。 指揮者によって、随分と出来の良し悪しがあるオーケストラです。 今回はデュトワに期待。 


 再び一番安い一番後ろから2列目の席。 日曜日でもほぼ満席。 さすがにこのプログラムですからね。 


 フィンランディアは1894年に作曲されたもの。 私の愛読する?『堀内敬三 音楽の泉』という本によると、


 『フィンランディアという題は「フィンランドの魂を表す曲」というふうに解釈されていいでしょう。 これを作曲したシベリウスはフィンランドの大作曲家で、ことし87歳、フィンランドでは国宝のように扱われ、全世界の作曲家から大先輩として敬われている巨匠です。 この曲ができたのは1894年で、そのころフィンランドはロシア帝国の領土になっていました。 この国はフィンランドの民族的なフシなり、リズムなりを用いて、フィンランド人の郷土を愛する気持ちを表しているので、当時のロシア政府は、この曲がフィンランド人の愛国心を鼓吹することを知って、折からフィンランド独立運動が起こったので、この曲の演奏を禁止したということです。』 


 ちなみに、文章中、『今年87歳』とありますが、これはこの曲を音楽の泉で紹介した時の話であって、シベリウスは1865年生まれ、1957年に亡くなっています。


 デュトワの指揮では、昨年同じシベリウスの『カレリア組曲』を聴いているので、今回も期待していました。 冒頭から聴衆を引っ張る演奏で、どんどんとその世界に引き込まれました。 何度聴いても良い曲です。


 そして、今回の私的にメインのユンディの弾くグリーグの協奏曲。 この曲は私が初めて勉強した協奏曲でもあり、カーディフ時代には学内の協奏曲コンクールで毎回のように嫌がらせをされた、苦い思い出が詰まった曲。 丁度3年前、この曲を弾いて、酷い嫌がらせを受けてから、この曲の楽譜を見たことも、何枚もあるCDを聴くこともありませんでした。 

 やっと、立ち直ったし、と思って3年ぶりに接するこの曲、ユンディは叙情たっぷり、という弾き方ではないけれど、とてもきれいな音の粒、音量の幅の豊かさで聴かせてくれました。 フェスティヴァル・ホールの隅まで響き渡っていました。 2000年のショパンコンクール優勝から7年、やっと聴くことができて嬉しいです。

 

 でも、これを聴きながら、Dr.Schreiderと先生がオーケストラパートを弾きながら勉強した日々、先生のオーケストラパートの音、注意されたこと、主任の嫌がらせに悔しかったこと、全てが思い出されてきて涙が溢れるばかり。 乗り越えたと思っていたのに。

 いくら音楽的にも、技術的にも簡単、と回りに言われても、私は大好きな曲。 今日聴きながらいつかこの曲をオーケストラと弾きたい、と思いました。


休憩後はホルストの『惑星』。 これは1998年にイギリス生活1年目、ホストシスターが所属していたケント州の青年オーケストラの演奏で聴いたのが最初で最後。 あの時、まだ音楽の道に進むことは決めていなかったけれど、音の波、そして最後の舞台裏で奏でられる女声コーラス、まだ耳に残っています。


 デュトワの躍動感溢れる指揮で、イギリスのオーケストラとは思えないほど様々な表情を出していました。 この曲で一番有名なのは、『木星』のはず。 全曲通して聴いても、やはりこれが一番充実しているように思いました。

 

 CDにはかなわない生の音楽。 フィルハーモニア、資金があるのか、かなり色々と良い指揮者が今シーズンは出演するので、楽しみです。

Posted on 2007/10/21 Sun. 06:42 [edit]

category: エンターテイメント

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21

『ラ・バヤデール』 2回目 

 昼間暖かいかな?と思っても夜にはすっかりと冷え込みます。 再びバレエ話です。


071020 ROH


 今日は2週間振り、今シーズン2度目のオペラハウス。 10月6日にシーズン開幕でしたが、16日から、既に二つ目の演目、『ロミオとジュリエット』がスタートしています。 シーズン開幕直後なのに、男性の怪我が多く、主役級の変更が相次いでいます。


 今夜は2週間前と同じ、『ラ・バヤデール』。 

 主役が3人、 踊り子であるニキヤを長身のゼナイダが、相手役のソロルを(多分、ゼナイダと踊れる男性がいないから)ミラノ・スカラ座からのゲスト出演のロベルト・ボッレ 、ニキヤの敵であるガムザッティをマーラが。

 マーラもロベルトもイタリア人、ゼナイダはフランス生まれのスペイン育ち。 でも姓はロシア系だからご両親が移住したのか?

 

 ゼナイダは今まではガムザッティをレパートリーにしていたから、今シーズンがニキヤデビュー。 私は2月,5月と彼女の『白鳥の湖』を観て非常に気に入っていたので、とっても楽しみでした。 マーラはマクミラン物(ロイヤルバレエの振付師だった、マクミランが振付けたもの、例えば『ロミオとジュリエット』、『うたたかの恋』、昨シーズン最後の演目の『大地の歌』など)が得意なようで、私も彼女の『うたたかの恋』と『大地の歌』を観て、好感を持っていました。 ただ、プリンシパルになって4年目なのに、古典のレパートリーが少なくて、『眠れる森の美女』のオーロラ姫も、『白鳥の湖』のオデット/オディールも踊っていないダンサー。

 今回のこの古典(ちなみに、『ラ・バヤデール』の初演は1877年、『白鳥の湖』の初演の1ヶ月前)、どう踊るか興味があったものの、そして、ゼナイダ扮するニキヤとの対決がどうなるかも興味があったのですが、出てきた時点でまけ。なにかな、オーラとか存在感が無くて。 今回は、ゼナイダの方が身長がそもそも高いのですが、それでも、存在感無さすぎ。

 1幕3場のガムザッティのソロ、そしてその後のコーダ、前回はマリアネラが踊るのを観た、というのもありますが、コーダの最後のグランジュッテ(回転、軸足でない方を、横に上げながら回る。 うまく説明できません)、我が目を疑いました。 ロイヤルバレエのプリンシパルで、こんなにできない人がいるとは・・・・・ 何も私は非常にグランフェッテが上手い人と比べているわけではありません。 私が通っていたバレエ教室の友達の方ができると思うし、今日たまたま調子が悪い、というよりも、やっとこさ回りきった、という感じなのです。 


 ロベルトは、5月にダーシー・バッセルのお別れ公演の時に観ているのですが、とにかくかっこよくて、絵になるダンサー。 今日は在英でない日本人の女性グループをいつもよりたくさん見かけましたが、あれは絶対にロベルトの追っかけですね。 

 しなやかで、回転系がとってもきれい。 


 ゼナイダは、のびがあるし、表現力が素晴らしいダンサーなので、そこが私が気に入っている部分。 あと、音楽の感じ方、というかとり方が絶妙。 音楽をとっても良く聴いているな、と思えるダンサーなのです。 この点では、ロイヤルバレエで一番かもしれません。

 1幕最後のニキヤのソロ、インドが舞台ですから、足首のところがつぼまったズボンをはいているのですが、途中、その足首のズボンがちょっとたるんでいる部分に反対の足を引っ掛けて、ひっくり返ってしまって、もうびっくり。 それでもすぐに立ち上がって、その後は何も無かったように踊りだしたのがやはりプロ。 

 

 とにかく音楽が美しいし、舞台もきれいだし、2度目の鑑賞でも、キャストも違うしとても楽しめるものでした。 実はこれ、来週もう一度、今度はマリアネラがニキヤ役の時に行くのですが・・・・・・

 マリアネラ、ゼナイダ対決って、意外と面白いと思うのですよね。 双方ともニキヤもガムザッティを踊れるわけだから、それを交代しながら。 


 第3幕、16人の女性が、蝋燭を(もちろん電気のもの)両手に持ちながら踊るのですが、これが音楽も、振り付けも美しくて目を奪われます。


 終演後、ステージドアへ行ったら、いつもと全く違う顔ぶれでいっぱい。 やはりというか、ロベルト目当てのおば様方。 凄かったですよ、おば様パワーは。 何人かにサインをもらって、30分位経ったら、ロベルト登場。 何て目がきれいで、かっこいいのか。 ロベルトを見ると、日本の某芸能人たちがどうして、もてはやされているのか分からなくなります。 非常にフレンドリーで、サインをしてくれました。

 ロベルトが出て行ったら、帰ってしまう人がほとんど。 私はゼナイダ目当てでもあったので、そのまま待っていたら、彼女と、大きな花束を抱えたご主人(ロイヤルオペラの歌手)登場。 ゼナイダ、とてもフレンドリーで、人数も少なかったこともあって、サインしてくれた後、一緒に写真も撮ってくれるほど。


 同じ演目でも、演じる人によって違う。 同じ動作をしている群舞のダンサー、24人が一緒に踊っていても目を奪われる人がいる。 そのうちの1人は、韓国人だけれど日本育ちのまだファースト・アーティスト(下から2番目)にいるユゥヒィ。 彼女は場合によっては小さいソロを踊っているようだし、これからどんどん伸びていきそうなダンサー。 


 本当に素敵な世界です。 いくらバレエに嵌っても、今はやはりバレエを踊る為にはなくてはならない『音楽』を奏でるということ、やはり一番好きです。

Posted on 2007/10/20 Sat. 06:56 [edit]

category: バレエ

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20

 

 私の日本からのスーツケースにいつも必ず入れてくるもの、それはこちらで買うと高くつく日本の調味料。 今まではお酢の瓶を手荷物で持ってきていましたが、昨年のヒースロー空港発のテロ未遂以降、100ml以上の液体の持込ができなくなって、私のスーツケースは布製だし、面倒になってこの頃はお酢の持ち帰りはなし。

 鰹節も、のりも、味噌も持って帰ってくるものの、お味噌汁、って一度も作ったことがないかもしれません。 味噌は大体おじやに使うのが私流。


 そんな中で外せないのが、片栗粉。 多い時は2つとか3つ持って帰ってきています。 何に使うのか、というと、実はお料理の為ではありません。 葛湯用。 葛は面倒だし高めだから、片栗粉とお砂糖とお湯で、立派な葛湯が完成。 お手軽だし、身体が温まるから、このところ葛湯が必要になってきています。

 こういう味って、こちらにはないもの。 葛湯が欲しくなるなんて、私、まだ日本人ですね。


 学校帰りにスーパーマーケットによって、久々にあまり普段見ない棚を見ていたら、ドレッシングの種類の充実にとても驚きました。 だって、私がイギリスで初めて生活した10年前、ドレッシングなんて本当に種類がなくて、その後もとてもカロリーの高そうな、おいしくなさそうなドレッシングだけ。 一度買ったことがありますが、あまりの不味さにそれ以来手を出したことがありません。

 元々生野菜のサラダを食べる、という国ではありませんが、食生活の見直しを迫られているこの国では、スーパーに日本のコンビニで売っているものほど素晴らしいものではありませんが、それでも、1人分のサラダが出てきたのは何年か前の話。 あまりにも高くて私は一度も買ったことがありません。

 でも、これだけドレッシングの種類が増えてきた、ということはサラダを食べるようになった、ということ。 何だか感慨深いです。


 レジのところにスーパーで毎月発行している雑誌があって、興味を惹かれたから、初めて購入。 1.20ポンド(250円位)。 お料理のレシピの数々、そして健康のこと。 作ってみたいな、なんて思うものもありました。

 肥満が多すぎるこの国で、こうして新しい健康的なレシピを載せていくことはとても大切なのでしょうね。


 でも、こうして自炊をしていると、マンチェスターの寮時代、そしてカーディフの寮時代に出た、不健康で味が無くて、という食事がちょっと懐かしくなってしまうのでした。

Posted on 2007/10/19 Fri. 06:33 [edit]

category: イギリス事情

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19

レッスンと論文 

 夜の冷え込み、だいぶ厳しくなってきています。 


 今日はレッスン。 バラキレフのソナタの第2楽章に泣かされ中。 レッスンでは第1楽章から弾いて、第1楽章はだいぶよくなっているようで、一安心。 もちろん考え直すべきところはいくつもありますが。 先生いわく、曲の感じはつかめている、と。 第2楽章は初めてのレッスンなので、曲作りから。 まだテンポが上がっていないから、それなのに先生はテンポをあげるから、ついていくのに必死。 先生、珍しくかなり弾いてくださったから、よく分かったレッスンでした。


 今度の月曜日が修士論文のアブストラクト、参考文献の提出日。 一つの参考文献を読むと、調べることが5倍くらいに増える。 そして疑問も2倍に増えていく。 それをくりかえしているから、当初の疑問という1本の木からたくさんの枝がわかれている状態。 それでも、とっても面白くて、今回書くこと以上のことがもちろんわかってきているし、まだまだ参考文献を斜め読み状態だけれど、楽しい。 やっぱり、ピアノが一番でも、バレエ音楽大好きなんだな、と思いました。 ピアノを真剣に始めるまでは、バレエのCDしか持っていなかったのですから。


 私、中学、高校時代必要最低限の勉強しかしなくて、バレエとか将来バレエ衣裳をやることにしか力を注いでいなかったのが今幸いしたのか、あの当時頭の引き出しを空っぽのままにしておいてよかった!!


 土曜日、日曜日とまたバレエ鑑賞、コンサート鑑賞だからどうしても明日までには99%仕上げたい。 ということで、アブストラクト300ワーズを箇条書きで今日終わらせないと、と思って教えの帰りに久々にカフェで1時間半粘って下書き完成。 これからコンピューターに打ち込んで、今の時点での参考文献を作って、明日、明後日とまたブリティッシュ・ライブラリーで調べ物をする為に、今回はあらかじめ資料を用意しておいて貰えるように今日資料を請求して、準備はOK。 あとは、来週の提出後にOKが出たら嬉しい。 

 

 問題は、論文指導をしてくれるバレエをある程度知っている先生がいるかどうか。 修士号担当の先生方が論文の個人の担当者を決めますが、学内にいないと、学外の人を頼むこともあるそう。 便宜上、学内で先生が見つかることを祈るのみです。

Posted on 2007/10/18 Thu. 06:11 [edit]

category: RCMの生活

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18

おめでとう 

再び夜の冷え込みが厳しくなってきたようです。


 朝から嬉しいニュース。 中学からの同級生が出産。 元気な男の子、おめでとう!

 中、高と一貫教育だったし、日本の大学に行っていないから日本人の友達も少ないのですが、それにしても、三つ年下の妹に比べて私の周りは結婚している人も少なくて、ずっと音信不通で急に繋がったらできちゃった婚だった、なんていう人を除くと、連絡をずっととっていた同級生の出産は初めてのこと。 7月に日本で会って、お腹が大きい同級生の姿、というのを初めて見て、自分ももうこういう年なんだ、と思ったのに、当たり前だけれど、今こうしてママになった友達がいる、というのは感慨深いこと。

 彼女からのメール、そしてそこに添付されていた赤ちゃんの写真を見て、新しい命の誕生に思わず涙が。 


 これからが一番かわいいけれど、大変なのでしょうね。


 イギリスに住んで、こちらのお母さんたちをみて、そしてアジア人のお母さんたちを見て思うことは、ヨーロッパの人は母親になっても、女性である、ということ。 アジア人は母親でしかなくなってしまう、ということ。

 素敵な女性であり、母であり、頑張ってね! 冬に赤ちゃんに会えるのを楽しみにしているね。

Posted on 2007/10/17 Wed. 06:21 [edit]

category: 日常

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17

いやがらせ 

先週の青空から一転、雨の一日でした。


 昨日から二日間、学校では『フランス六人組』のイヴェント。 ピアノ科は、サティが書いた、『Vexation(いやがらせ)』という曲を演奏。

 これまた私には意味が分からない曲で、単純計算して24時間かかる曲。 でも、楽譜はたった1ページ。 ミニマリズムの曲です。 たった2行しかない曲で、それをゆっくり840回繰り返します。 

 一人でやるのは大変なので、私達は昨日の朝8時から夜9時半まで、今日も同じく、学校の入り口にアップライトピアノを2台置いて、二人一組で、2回弾いたら相手が、また2回弾いて反対の人が、ということを繰り返して、30分経ったら次の組に交代。 


 それが、どうやら私達のスピードが速いようで、昨日840回終わってしまって、今日また1から再びやりました。

 まあ、この退屈極まりない曲を真面目に弾くグループと、ロシア人グループのように全く無視して、違う曲を弾いてちゃんと数えていない、というのもあるので、本当の意味でのこの曲の演奏にはなっていないのだと思います。


 私は今日の午前中に30分友達とやりましたが、好きでは全くありませんでした。 だから、『いやがらせ』なのか。

 まあ、こういう曲が存在するのだ、という意味ではおもしろかったかな。 全然調べる気もないし、楽譜に書いてあった説明は全てフランス語なので、これがどういう意図で書かれたのかは知りませんが、サティは何を求めていたのでしょう? 

Posted on 2007/10/16 Tue. 06:40 [edit]

category: RCMの生活

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16

バレエ2回目 

 ここ数日の天候、本当にどうしてしまったのでしょう? 今日もとっても暖かくて、8月末のあの冷え込んだ時よりも暖かいです。


 3日前まで筋肉痛が治らないでいたのに、今日はもう日曜日=バレエの日。 初心者クラスを受けるのは止めて、上級クラスだけ。 それにしても今日の初心者クラスは凄い人数。 バレエ、人気なのかしら?

 身体のいたるところ、大分硬くなっているのがもどかしいけれど、とにかく筋をのばして、まげて、気持ちがよいことばかり。 ピアノを弾く時とは違う音楽の感じ方をしていることにも気が付きました。


 非常に私らしい、と思ったこと。 とにかくバレエをやっていた頃、ピルエット(回転)が苦手。 先生も厳しかったから、汚い回り方だと回らせてくれなくて、とにかく基本をやらさせられました。 

 右利きと左利きがあるように、バレエでも、右回りと左回り、苦手と得意があるはず。 ロイヤルバレエのダンサーを見ていても、ほとんどが右回り。 私も右回り。 左は非常に苦手で、ピルエットなんて、1回転が限度。 

 それが10年経って、どういうわけか、今日やったら左回りが余裕の2回転。 もう????? という感じ。 どうして、バレエをやっていた頃にできなくて、今できるのかしら? 自分に呆れます。 でもきっと、ロイヤルバレエを観て、ピルエットが凄い人達を観て、コツを掴んだのかしら? あとは急に呼吸の仕方がわかったこと。


 というわけで、とりあえず楽しみながらやっています。 気分転換にもってこい。 でも来週は午後から前々回のショパンコンクールの優勝者、ユンディ・リーのグリーグのピアノ協奏曲を聴きに行くからお休み。 


 明日から二日間、学校の入り口で、ずっとピアノが鳴り響きます。 これについてはまた後日。

Posted on 2007/10/14 Sun. 06:34 [edit]

category: バレエ

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14

宝の詰まった場所 

 コートはもとより、ショールもいらない。 七部袖にカーディガンでもちょっと暖かいくらいの昼間。 嬉しいことです。


 今日は午前中聴音を教えに行ってから、素敵な場所へ。 そこは、ブリティッシュ・ライブラリー。 ハリー・ポッターにも出てくる(はず)、キングスクロス駅のすぐ近くにあるとっても大きな建物、初めて行きました。


 図書館、といっても貸し出しはしていなくて、その代わり、蔵書数は素晴らしいもの。 利用者の登録は無料だけれど、なかなか登録できないことで去年までは有名だったのが、だいぶ登録しやすくなったようです。

 

 土曜日の午後1時過ぎ、さすがに新規登録者も多いのですが、今は登録用紙はコンピューター制。 何台かあるコンピューターで必要事項を書き込んで、待って係りの人に呼ばれたら、二種類の本人確認資料(私の場合はパスポートと銀行からの明細書)と学校の学生証をみせて、すぐに登録完了!


 1998年に新しく建てられた建物なので、とってもきれい。 リーディング・ルームと呼ばれる資料を見る部屋はいくつか項目別にわかれているのですが、そこへはバッグのもちこみ禁止。 

 私は『音楽とレアな資料』という部屋へ行ったのですが、『あれっ??』棚にはそんなに本がない。 よくわからないのが司書の方にわかったのか、すぐに声をかけられ、色々と説明していただいてわかったことは、端末機で資料を検索して、それを発注。 だいたいのものが、70分後、ものによっては6時間から48時間後に手元に届けられるということ。


 検索方法を教えていただいて、発注。 今回は22日提出の修士論文概要の資料集め。 もう、嬉しくなるくらい、資料が検索で出てくる! もちろん、楽譜もスコアも。 

 ほとんどのものは70分後。 いくつかバレエ関係の文献で必要なものは、48時間後、と出たので、今回は諦めました。 私の場合、今までに色々なもの(主に高校生の時)を読んで得たバレエの知識が多いのですが、論文にする場合、きちんと参考文献を書く必要がある、ということで、それを探すのが意外と大変なのです。


 資料が手元に届くまで70分あるので、隣の『ヒューマニティー』の部屋へ行って、棚においてある大きな『バレエ事典』をメモしていく。 1993年発行されたものですが、素晴らしい内容のこの事典。 70分があっという間。


 どうして資料を出してもらうのに70分かかるか、というと、蔵書数が多いので、もちろん棚に置くのでは管理し切れません。そこで、この図書館の地下に、625km分本を管理するの書庫があって、そこから出してもらうのです。 48時間かかるもの、というのは、きっと北イングランドにも書庫があるので、そこから持ってくるのでしょう。


 手渡された4冊の資料、一つは『白鳥の湖』のオーケストラスコア。 私が捜し求めていたヴァージョンで大興奮! それにしても、『白鳥の湖』、調べれば調べるほど色々なことが分かってきて、泥沼に深くはまった状態になっています。 そこから、ピアノ曲との関連を調べていくので、いつになったらこの初期状態から脱出できるのか。 それでも、高校生の頃から疑問だった『白鳥の湖』の音楽の疑問が本当に少しずつですが、解けてきているようです。

 まだまだ目を通したい本がたくさんで、当分ブリティッシュ・ライブラリー通いが続きそうです。 今日は3時間以上、閉館まで粘ったのに、全然終わらない状態。


 こんなに素敵な図書館が身近にあるなんて、やっぱりロンドン暮らしは素敵! 2年前に引越ししてきた時は嫌いだったロンドン、今では芸術の勉強、活動をするにはとても快適で、もうロンドンから離れることはできそうにありません。


 先週末は金、土、日と一人でコンサート、バレエ鑑賞。今日は図書館で大喜びしている私。 周りの友達は恋愛とか、子供とか、結婚とか、という話ばかりなのに、これでよいのか私??とも思いますが、まあ、恋愛という言葉は私には非常に似合わないようなので、これでよい、と思うことに。 今やっていることが一番幸せなので。

Posted on 2007/10/13 Sat. 06:58 [edit]

category: 音楽

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13

事務作業中 

 嵐の前の静けさ??と思うほど暖かい今日。 一週間が本当にあっという間に過ぎてしまいます。 


 午前中はひたすら事務作業。 学生であり、ピアノを教え、演奏して、マネージメントも。 一人何役もこなすのは大変。 でもこれをやらないと来年の仕事が・・・・・ 

 久しぶりに自分のCV(履歴書?)を見直したら、1年前のまま。 新しいものを付け加え。 これが簡単なようで意外と時間がかかる作業。 

 先日、遂にドメインを取得したから、英語のウェブサイト、メールアドレス、全て変更。 これも直していく。 今回のメールアドレスだったら、さすがのイギリス人でも間違えないはず。 今までのメールアドレスはとにかく(注意力なしの)イギリス人が間違えてばかりで、何度メールが送れない、と電話が入ったことか。


 11月のコンサート、久々に行ったことがないところでのもの。 ロンドンから南へ電車で2時間、海辺に近いはずのところです。 そこの素敵な大聖堂でのランチタイムコンサート、これなんて、去年の6月にオファーの電話が来て、それ以来全くやりとりをしていなかったのですが、プログラムを送ってきなさい、とも言われないし、心配になってメールしたら、あちらはのんびりしたものでした。 


 しばらくは来年度に向けて、事務作業が続きそうです。

Posted on 2007/10/12 Fri. 06:37 [edit]

category: 日常

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12

素晴らしい夕焼け 


071011 空


暖かくて、とても過ごしやすかった一日。 木曜日は5時まで授業を受けた後、すぐに学校を飛び出してバスに乗って北ロンドンへ行って教え。 いつもなら6時半からの教えにぎりぎり間に合うのに、今日は途中凄く渋滞していて、間に合わない、とわかってすぐに電話。 焦っても何も変わらないから、それまで論文用の本を読んでいたのをやめてバスの外を見たら、上の写真の景色が広がっていました。


 『幸せ~!!』って思う瞬間。 すぐにでもバスから飛び出したい気分。 出張レッスンをしていてよいな、と思うのは、普段だったら夕方から夜へかけて、というのはピアノの練習時間だけれど、こうしてたまにだけれど素晴らしい夕焼けを見ることができること。


 修士号の授業では、私は先週発表を終えているので、他の人の発表を聴けばよいだけ。 皆、色々なアイディアで来るので、聴いていても面白いです。 なんて、暢気なことを言っていないで、このアブストラクトの提出が今月22日。 20日、21日はまたバレエ鑑賞、コンサート鑑賞なので、それまでにちゃんと終わらせないと。 特に、参考文献がまだ集まっていないから、さっさとブリティッシュ・ライブラリーへ行かないと。 


 それにしても、今日の空は久々に心が広げられました。 やはり自然って素敵ですね。

 

Posted on 2007/10/11 Thu. 06:41 [edit]

category: 日常

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ピリオド2、チケット発売 

 土曜日にロイヤルバレエの今シーズンが開幕したばかりですが、今日は既にピリオド2(12月末から4月頭にかけて)のチケット発売日。

 ちなみにロイヤルオペラハウスでは、バレエもオペラも1シーズンを4つにわけて、いっせいに発売。


 今回発売のバレエは

 一つ目が アシュトン振り付けの『スケートをする人々』と、『ベアトリクス・ポッターのお話し』

 二つ目が、アシュトン振り付けの『シルヴィア』全幕 (3キャスト)

 三つ目が、ミックス・プログラム


 オペラも色々とあって、椿姫が気になったものの、結局は大好きなチャイコフスキーの『オフゲニー・オネーギン』だけを購入することに。


 朝10時、しっかりとどの日程を買うかを予定表に印をつけて、コンピューター前にスタンバイ。 前回の予約の時は、すんなりと購入ページに入れたのに、今回はまず『待合室』にまわされて、650番目、という。 これはだめだ、ともう一度ページに入りなおしたら、500番目代。 もう一度やり直したら、今度は完全にエラー。 エラー。エラー。 10時5分過ぎまで駄目なので、コンピューターをやりながらも、電話にトライ。 電話も『只今込み合っていてつなげません』というアナウンスが続くこと10回目、奇跡的にオペラハウスに繋がって、そこから待たされること7分! 

 オペレーターが出たときは、『なんてラッキー!!』と思ったのでした。


 結局、『スケートをする人々』のものは、日本へ行くので日程的に無理だと思うので諦めて、シルヴィアを3キャスト。 +シルヴィアは1月から3月末まで間を空けながら公演するので、一番興味があるマリアネラがタイトロールを踊る分だけ、1月、2月で購入。 今回は、3月末がロシアに行く予定なので、それも考慮しながらの購入。

 ミックスプログラムは2キャストで行うので、1つずつ。 

 まだ10時半前だったからか、全てを中央のストール・サークル・スタンディングで購入! とにかくここの立ち見はかなりお買い得。 この立ち見のすぐ前に座っている人達は私が払う金額の10倍のお金を払っているのですから。

 『オネーギン』は立ち見が手に入ったものの、ちょっと中央からはずれ。 でも、舞台がほぼ全部観えるはずの場所。


 とにかく私が購入したいストール・サークル・スタンディングは54枚のみ。 やはり数を多く観たい常連さんたちが狙っているので、早く買わないとなくなってしまうのです。

 私が覗いている常連さんがたくさんいる某バレエサイトを見たら、今回は皆さんインターネットのオペラハウスのサイトに繋がりにくくて、2時間、3時間待った人もいたようでした。 ということは、今回はネットは駄目だったものの、すぐに電話を使ってラッキーだったようです。


 ということで、『シルヴィア』も、ミックスプログラムで演じられる3演目、全て観たことのないバレエ。 楽しみがたくさんです。 でも、12月、ピリオド3が発売される時、またこの争奪戦に参加するのね・・・・・・・ ピリオド3は、今回以上に興味があるもの満載だし。

Posted on 2007/10/10 Wed. 06:03 [edit]

category: バレエ

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10

レッスン 

 ほぼ一日小雨がぱらついていました。 午前中はピアノ科のクラスに行ってシューベルトのソナタハ短調第一楽章を弾いて、沈没・・・・・・ 課題多し。 8月のサマーコースのコンサートで弾いて以来人前で弾くのは2ヶ月ぶり。 やはり2ヶ月あくと緊張しました。 コンサートまであと丁度4週間、気合を入れないと。


 午後からはピアノ。 先週の木曜日から3日しか練習できていないから、ちょっとドキドキ。 チャイコフスキーの『四季』から新しいのを一つとバラキレフの第1楽章、といわれていたのに、結局バラキレフだけ。 だいぶ曲を掴むことができ始めているようで一安心。 テクニカルで問題があるところは大体私の身体の使い方、手首の使い方が悪いことが判明。 これを直したらだいぶよくなりそう。


 来週は第2楽章。 ほとんど手をつけていない第2楽章の譜読みを一気に進めなくては。 暗譜していないと弾けない部分だから早速今夜の練習でどんどん進ませていきました。 『マズルカ』のこの第2楽章、とっても気持ちがよい楽章です。 だから早く弾けるようになりたい気持ちも強い。 


 とにかく練習あるのみ。 

Posted on 2007/10/09 Tue. 06:58 [edit]

category: 音楽

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09

全身筋肉痛 

 朝起きたら全身が痛くて痛くて仕方がない。 首からふくらはぎまで。 とくに、首と肩甲骨と、鎖骨付近と、お尻の下側と太もも、ふくらはぎ(結局全部ですね)が酷い。 どうしてこうなのか?

 それは、昨日、数年ぶりでバレエのレッスンに参加したからなのです。 このところ運動不足が酷くて、元々日本で高校3年生でイギリスに渡るまで週3、4回バレエのレッスンでしごかれていた私には、歩く、ということは運動にならない。 それで、お隣のインペリアル・カレッジのクラブ活動で、ダンス(バレエ、タップ、コンテンポラリー)があることを知って参加してきました。


 初心者と上級クラスがあったのですが、取り敢えず身体が動くかわからないので、初心者クラスから。 場所はインペリアル・カレッジのフローリングの大きなコモンルーム(普段は休憩室??)でのレッスン。 簡易式のバーを置いて、半分がバレエ経験者、半分が全くの初心者のようでした。 

 バレエシューズだけぼろぼろだったので、ちゃんと続けるように前日、オペラハウスへ行く途中に購入して、レオタードは1枚くらいあったはずなのに見つからないから適当な服装。 


 それでも、シューズを履いて、バーにつかまったら、全てを思い出しました。 もちろんバレエ初!という人もいるので、簡単なことからでしたが、筋肉の使い方を覚えていました。 『雀百まで踊り忘れず』。

 1時間のレッスン、あっという間で楽しい~! 学校の練習室の予約してあった時間まで余裕があったので、続けて上級クラスにもトライ。 まあ、日本であれだけハイレヴェルな教室に通って、厳しい先生についていたので、ブランクはあるものの、上級クラスでも嘘のようについていくことができたのでした。 もちろん、10年経っているし、体重も増えているし、運動していないし、年もとっている。 でも、きちんと覚えたことは忘れないのだな、と実感しました。 ジャンプも回転もできる。 足も当時ほどは上がらないけれど、それでもほぼ90度は上がる。 

 バランスだけは感覚が鈍っていましたが。


 程よい運動量で、かなりリフレッシュ。 これから2,3日はこの筋肉痛に悩まされそうですが、それでも毎週日曜日の1時間、楽しみな時間になりそうです。

Posted on 2007/10/08 Mon. 06:24 [edit]

category: 日常

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08

ロンドン・フィル with ポリーニ 

 3夜連続芸術三昧最終日の今日はロイヤル・フェスティバルホール。ここでちょうど10年前の12月27日、ロイヤル・バレエの公演を母と妹と観に行ったのが良い思い出(当時ロイヤルオペラハウスは改装中)。 

 音楽家なのに、コンサートに行くのが好きなのに、恥ずかしながらここにコンサートを聴きに来るのは初めてのこと。 言い訳をすると、2年前に私がロンドンに移って来たすぐ前に改装の為に閉館。 今年6月にリニューアルオープンしたばかりなのです。


 本日のプログラムは


 Richaed Bissill作曲: 75周年記念の為のファンファーレ

 モーツアルト: 交響曲第38番 『プラハ』

 ベートーヴェン: ピアノ協奏曲 第4番

 ラフマニノフ: 交響的舞曲


 今夜はロンドン・フィル創立75周年記念イヴェントも兼ねていたようでした。 私の目的は、去年のプロムスで私の耳を虜にした指揮者、Vladimir Jurowski(ウラディミール・ユロフスキ)が振るのと、そしてショパンコンクール優勝者である、ポリーニが弾くのを聴くのが目的。 (大きな声では言えないけれど、ユロフスキの方が目的が大きかったりして・・・・) 今年ロンドン・フィルハーモニック・オーケストラのプリンシパル指揮者(常任指揮者?)に就任したまだ若い(1972年生まれ)ロシア人のこの指揮者、とにかく今の私のつぼにはまりまくり。


 学校が5時に閉まって7時半開演のこのコンサート、家に帰るには中途半端だったのでまっすぐ会場へ行ったのですが、テラスに出て座っていたら、『みゆき!』という声。 私の恩師のファミリーフレンドのアンディと元Dr.S門下でアンディのガールフレンドが。 まあ、今日は誰かには会うだろう、と思っていましたが。


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 本日の私の席から。 一番後ろから2列目。 学生割引があって半額だったので、4.50ポンド(1000円ちょっと)。 
私の席のすぐ後ろに日本人が2人。 一人はこちらが長いと思われるダンディーなおじ様。 そして奥様が急に来られなくなって誘ったらしい部下なのか、駐在員でロンドンに来たばかり、と思われる男性。 


 1曲目、今日の為に作曲されたこのファンファーレはこのオーケストラの首席ホルン奏者が書いたもの。 ご本人も演奏していました。 ファンファーレですから、ブラス(トランペット、トロンボーン、チューバなど)が並んだのですが、このダンディーなおじ様、『ほうほう、ファンファーレだからラッパが出てきたのだな』 思わず、この『ラッパ』という響きに妙に日本らしさ、そして懐かしさを覚え、おもちゃの『ラッパ』が思い浮かんだ私。


 この曲、短いですが、とっても素敵な響きでした。


 そして2曲目、モーツアルトのプラハ。 実際に聴くのは初めてのはず。 75年前の今日、このオーケストラが初めてのコンサートでこの曲を演奏したから、今夜もこれを加えたようです。


ロシアのモーツアルトの流れでした。 ピアノでもそうなのですが、私はずっとロシア人の先生についていたので、ロシアのモーツアルトは違う、ということを肌身で感じてきました。 もしかしたら賛否両論があると思うこのロシア系モーツアルト、でも私は好きでした。 驚いたのは、第1楽章、第2楽章、第3楽章の間それぞれで拍手が起こったこと。


 この時点でもう8時半近く。 普通だったら休憩が入っている時間ですが、そのままベートーヴェン。 

 ポリーニは1942年生まれのイタリア人。 1960年のショパンコンクール優勝者です。 彼のグラモフォンから出ているショパンのシリーズ、中でもエチュード集はピアニスト必携? でも実は私、ポリーニのCDってもっていないのです。 大体図書館に揃っているし、そこまで好きなピアニストではないし。 でも、生きているうちに一度は生で聴いてみたかったピアニストの一人ではありますが。


 このベートーヴェンの4番は最初ピアノソロで始まります。 決してきれいな音ではないけれど、遠くの私の席のすぐ側でピアノを鳴らしているのか、と思うくらい響かせることができるピアニストでした。 そして細かいパッセージのきれいなこと! 第3楽章で1箇所、指がもつれてそれでも全く何も無かったかのように立て直す。 これがプロなのですよね。 

 ポリーニと同年代だったらやっぱりアルゲリッチの方が私は好きかな。 それでも、フレーズの持って行き方、音色、学ぶことはたくさん。 やっぱり行ってよかった!

 オーケストラはホルンとトランペットがナチュラル・ホルン、ナチュラル・トランペットを使っていたのが印象的。

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これは開演前のテラスから。 テムズ川です。休憩時間は25分以上あったのかしら? すっかり高揚している自分自身を落ち着かせる為にもテラスへ。 もう真っ暗でしたが、ビッグベンが美しかったです。


 そして後半。 とにかく長い今日のコンサート。 去年のサマーコースのティーチャーズ・コンサートでモスクワ音楽院のイリーナ先生とロシア人ドイツ在住のイヴァン先生がピアノ2台で演奏した、ラフマニノフの交響的舞曲、これをオーケストラで、しかもユロフスキで聴けるのは嬉しいこと。 去年のプロムスでのユロフスキのラフマニノフの『鐘』は素晴らしい演奏でしたから。

 とにかく編成が大きい。 パーカッションセクションはティンパニーを除いて6人編成。 でも、ほとんど第3楽章のみでの活躍。 ピアノもあるし、サックスまで入っている。

 素晴らしい演奏でした! ユロフスキ、これから常任指揮者として、このオーケストラを一味変わったものにしていくのではないでしょうか? 


 下へ降りたら、75周年の記念でシャンパンを振舞っていましたが、私はすぐに帰宅。 音楽で頭がいっぱいの時、テムズ川の橋を反対側まで歩くのが気持ちよい!!

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 番外で、新しくなったこのフェスティヴァル・ホールのトイレのドア。 こうやってプログラムを置くところがついているなんて初めて観ました。 日本では既にあるのかもしれませんが。 これ、とても便利です。 オペラ・ハウスでも付けてくれたらよいのに。

Posted on 2007/10/07 Sun. 06:02 [edit]

category: エンターテイメント

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07

ロイヤルバレエ開幕 『ラ・バヤデール』 

 6月初旬に昨シーズン@ロイヤル・オペラ・ハウスを終えたロイヤルバレエ、4ヶ月振りのロンドンでの舞台、今シーズンの開幕です!!


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写真は左の赤い衣裳を着たのがニキヤ役のアリーナ・コジョカル、右上がブロンズ・アイドルのホセ・マーティン


 まずはミンクス作曲のラ・バヤデール(邦題、バヤデルカ、またはインドの舞姫)からのスタート。 メインのキャストを6組で行います。 私はこのうち3組を観る予定。 今回は結構良い立ち見を確保してあるので、それも嬉しいこと。 私が今日観たのとは違いますし、今回は観ない組み合わせのキャストですが、舞台写真はこちら


 『ラ・バヤデール』、なじみのないバレエだと思います。 私もストーリーを知ったのは今回が初めて。 映像でも観たことがないバレエでした。 ただ、第2幕に『影の王国』という場面があり、その一部を高校一年生の時に発表会で踊りました。 だから、とっても観たかったバレエの一つ。


 今夜は主役のニキヤ(舞姫)をスペイン人のタマラ・ロホが。 ニキヤを愛している騎士のソロルをキューバ人の鉄の男、カルロス・アコスタが。 そしてニキヤの敵であり、ソロルと結婚させたいラジャの娘、ガムザッティをマリアネラ・ヌニェスが。 マリアネラは私の一番好きなダンサーだし、タマラとカルロスの踊りも観たいし、ということでマリアネラとタマラ対決が面白いだろう、と思っていた組み合わせ。


 馴染みの無いものなので、また今週にでもストーリーを書きたいと思いますが、4ヶ月振りのバレエはとにかく美しい。 これはCDももっていないので、まず曲を知らないし、どんな舞台なのかも知らない状態。 


 とにかく、素敵な舞台でした。 演劇性も強く、衣裳もインドが舞台なので、いつものバレエとは違う感じ。

 第1幕第3場で、マリアネラ扮するガムザッティのソロの踊り、私は『海賊』というバレエの中の踊り、と思っていて、日本でバレエを習っていた頃、この踊りを習ったことがあったのですが、まさかここで使われている、とは知らなくて、とっても嬉しくなりました。 マリアネラは多少押さえ気味ながらも、いつも通りのびのある踊りで、観ていて非常に気持ちが良かったです。

 カルロスも、ジャンプが得意だから、それをたくさん観られて嬉しいし。


 前述の『影の王国』の場面、真っ白のチュチュのダンサーが24人、一人ずつ舞台の後ろからアラベスクを繰り返しながら歩いてくるのですが、こんなに美しいバレエと音楽があるのか!!!と思いました。 でも、これは実際に私自身も踊ったもの。 見せ場がない群舞の舞台、でもとにかく難しくて何度先生に怒鳴られながら練習したことか。 今夜は、この群舞の部分が終わったところで、割れるような拍手! 拍手が鳴り止みませんでした。

 舞台を観ながら自分自身と重なり合って、こんな素敵なものを踊らせてくれた先生に本当に感謝です。


 第3幕はガムザッティとソロルの寺院での結婚式。 幕が開いて、舞台中央に階段があって、そこに金色の仏像? ブロンズ・アイドルがいて、短いソロを踊るのですが、とにかく体中金色の男性ダンサー、これって、今日本で人気のKバレエの熊川さんがロイヤル時代に何度も踊った役なのですよね。 熊川、日本では『王子様』と女性から人気のようですが、ロイヤル時代って、ほとんど王子様やらせてもらっていなくて、こういう役が多かったはず。


 とにかく美しいバレエで(ストーリーはちょっと汚いけれど)、もっと上演されても良いバレエのような気がしました。 

 いつも通り、立ち見の隣のおじさん(おじいさん)とおしゃべりが弾み、終演後は一緒にステージドアへ行って、ダンサーを待ちました。 6人くらいのサイン、もらったかな? 幕が下りてから30分位で大体皆出てくるのですが、どうやら舞台が終わってすぐにシャワーを浴びてそのまま髪の毛を乾かさずに出てくるようで、これからの季節、寒いのに濡れたままの頭のダンサー達、風邪をひかないのかしら、と心配になってしまいました。


 とにかくシーズン開幕で嬉しいばかり♪ 再来週、再びこれを違うキャストで観るので、楽しみです。 そして、絶対に私のピアノの演奏を良くしてくれる大切な薬みたいなので。

Posted on 2007/10/06 Sat. 06:18 [edit]

category: バレエ

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06

RPO @ RAH 

 3夜連続夜遊び第1日目。 まあ、夜遊びではなくて勉強ですね。


 昨日のブログの最後に書いた略語の一つ目が今日。 

 RAH = Royal Albert Hall

  RPO = Royal Philharmonic Orchestra


  学校で38ポンドする席を無料で頂いたので、行ってきました。 座ってしかも、下の方の席、というのは普段自分で買えないので何だか嬉しい気分です。


 超定番プログラム。


 スメタナ : 序曲『売られた花嫁』

 ラフマニノフ : ピアノ協奏曲 第2番

 リムスキー=コルサコフ : シェヘラザード


 指揮はBarry Wordsworth(ロイヤル・バレエの音楽監督)  

 ピアノはジョン・リル


 去年11月17日にもRPOを同じホールで聴いているのですが、その時の指揮はシャルル・デュトワ。 あの時も後半は今回と同じシェヘラザード。 それなのに、こうも違う音楽になるとは。

 スメタナはそれなりに。 ラフマニノフは、ジョンの人のよさが全面に出た演奏。 ちなみにジョンはいつだったかのチャイコフスキーコンクールの優勝者。 イギリス人です。 数ヶ月前に彼が私が通う音大でマスタークラスをしましたが、とっても温厚でポライトな人でした。 彼の演奏はカーディフ時代に2、3回聴いています。


 RPO、下手したら三流オケに落ちたか????と思わせられる演奏。 ラフマニノフなんて何度も演奏しているだろう、と思うのに、あっさりしすぎ、というか魂の無い演奏。 良くも悪くもとってもイギリス人の演奏なのです。でも、ジョンのピアノは控えめながら、あの音響の悪いホールで小さな音が良く響いていました。


 シェヘラザードは私が大好きな曲。 これは完全にリハーサル不足。 去年デュトワの指揮で聴いた時には音の波が押し寄せてきていたのですが、今回はそれはありませんでした。 第3、4楽章は夏にサマーコースのティーチャーズ・コンサートで私の恩師、Dr.Schreiderと奥様のオルガのピアノ連弾版を聴いているので、物足りないことばかり。 きっと、フレーズの持っていき方が甘いのでしょう。

 それでも、この曲を聴くと幸せになるのです。 今勉強中のバラキレフのソナタと通じるものがあるように思えました。 

 

 教科書のような演奏で、聴いていればきれいなのだけれど訴えるもの、伝わるものが少ないのが、イギリス人音楽家全般に言えることなのかもしれません。 


 やはり、生の音楽はCDにはかなわない。 オーケストラの音を聴いていると体の中が動かされて気分が高揚してくるのでしょうね。 再び偏頭痛でした。

Posted on 2007/10/05 Fri. 06:59 [edit]

category: エンターテイメント

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05

レッスンとレクチャーと・・・・・ 

 昼間、セーターでは暑い陽気。 青空って本当に気持ちが良いです。 それなのに、夕方出張レッスンへ向かう途中偏頭痛で久しぶりで薬服用。 やはり疲れているのかな。


 今日はピアノのレッスン。 最初にチャイコフスキーの四季から2月を弾いて、そしてバラキレフのソナタ第1楽章半分まで。 チャイコフスキーはとにかく1週間で暗譜して、テンポもあげて行ったものの、やはりまだキャラクターが・・・・・ ということでそのことが中心のレッスン。 バラキレフは・・・・・・ 先生、最初からテンション高いし、求めるものがまだ暗譜もできていないのに、高すぎ。 いや、高いのはとてもとても嬉しいことだし、私が望んでいること。 でも、まだまだ弾き込んでいないからやりたくてもできません。 それなのに、来週のレッスンには第1楽章を仕上げてきなさい、と。 しかも来週のレッスンは火曜日。 どうするのだか。 なんて言っていないで、どうにかしないと。 素敵な曲なのだから。

 そして、先生からもう一言。『第4楽章、先に今からやり始めないと、大変だよ。 あれは奇妙な箇所がいくつもあるんだよね。 20分あき時間があったらピアノ探して部分練習するくらいでないと。 とにかく、死に物狂いで12月まで勉強しなさい』


 別にサボっているわけではありません。 ただ、今まで苦手でなるべく避けていた音形が盛りだくさんで苦労しているだけ。 ということを先生に言ったら、『大丈夫。 もうすぐ水面に顔を出そうとして、アップアップしているだけだから』 ということで頑張ります。


でも、午後の修士号のレクチャーで、私は5分の卒業論文の自分のテーマについてのプレゼンをして、先生からオーケーが出たので、ハッピー♪ 今までに私がやる内容をやった人がいないし、とても面白い内容だ、と。 ただ、文献がどれだけあるのか先生は心配し、もしかしたら、ロシア語文献を読む必要があるのでは?と言われたので、そこだけが問題。 ということで、2週間半後のアブウトラクト提出に向けてまとめるのみ。 まあ、その後が大変なのですが。


 学校でラッキーなことに明日のロイヤル・アルバート・ホールでのコンサートのチケットを頂いたので、既に購入してあった明後日、明々後日とあわせて、明日から3夜連続芸術三昧。

 5日: RAHでRPO

 6日: ROHでRB

 7日: RFHでLPO


 わかりますか?この略語。 答えは明日以降。

Posted on 2007/10/04 Thu. 05:36 [edit]

category: RCMの生活

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04

乱雑な地下鉄 

 暖かくて過ごしやすい日。 こういう日があると嬉しくなります。 昨日は夜のピアノの練習が乗りに乗っていたから10時まで練習。 でも、家に着くと11時近く、頭は全く働いていませんでした。


 1週間が本当に早くて、もう明日はピアノのレッスンの日。 チャイコフスキーを二つ目暗譜して、バラキレフを進めて。 でも、バラキレフが厄介者。 好きですが。


 夏に日本に行って驚いたことは、電車、バスの中がきれいなこと。 イギリスに来たことが無い方のイギリスのイメージ、というのはわかりませんが、地下鉄の中も、バスもゴミだらけ。 バスの中でりんごをかじっている人って結構いるのですが、食べ終えた芯をそのまま床にポイッ。 お菓子の包み紙も床へ。 ペットボトルも紙のジュースのパックも床へ。 もちろんそうでない人もいますよ。


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 今日の出張レッスンの帰りの地下鉄の中。 新聞が散乱しています。 読み終えた新聞は次の人の為に座席とかにおいていく人がほとんどなのですが、これはどう見ても『乱雑』としかいえません。  

Posted on 2007/10/03 Wed. 06:43 [edit]

category: イギリス事情

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バター・スクウォッシュ 

 先週の月曜日は夜7時に出張レッスンが終わるお宅を出る時、まだ少しは明るかったのに、今日はもう暗い。 先週は、6時半始まりのお宅に向かう時は明るかったけれど、今週は大分暗くなっているのでしょうね。


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 さて、上の瓢箪のような写真、先日ポートベローマーケットで買ってきたもの。 以前にも一度紹介したことがあると思います。 バター・スクウォッシュ、と呼ばれるもので、大きいものもあるのですが、今回は高さ25cmほどの小さなものが2つで1ポンドだったのでそれを購入。 


 味はかぼちゃに似ているので、かぼちゃとかさつまいもとかが大好きな私はそれ目当てで購入。 母に調理法をメールで聞いて、早速昨日試しました。 

 下のちょっとぷくっとした部分に日本の皮が緑色のかぼちゃと同じように種が入っています。 


 結果として、おしょうゆとだしと砂糖で煮たのはちょっと失敗。 でも、久々にかぼちゃ風を味わいました。 


 ハロウィンもあることだし、アラブ系(家からちょっと行ったところでは多いのです)のお店だと、店先に日本のようなかぼちゃも見かけるし、マーケットではシンデレラの馬車になるのか、と思うようなかぼちゃも見かけました。 

 硬いから電子レンジで少し柔らかくしてからのカット。 手を切らないように気をつけて、少しずつ日本食をこちらの材料で作れるようになることが私の目標かもしれません。


 昨日は一人だったから、夕方キッチンにおしょうゆの香りが漂った時、何だか、キッチンではなくて、『おかって』と呼びたくなる空気。 何だかんだいって、やっぱり私にもちゃんと日本の血が流れているのね。

Posted on 2007/10/01 Mon. 05:59 [edit]

category: 日常

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