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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

オネーギン再び 

 風はちょっと強かったものの、昼間は良いお天気。 

 今シーズンで引退が決まっているロイヤル・バレエのプリンシパルダンサー、イギリス人で最も人気のあるバレリーナ、ダーシー・バッセル 、彼女の20年踊ったロイヤル・オペラ・ハウスでの最後の舞台は、6月8日のミックス・ビルで踊られる、マクミラン振り付けのマーラーの大地の歌。 これは発売からわずかで完売。 私ももちろんチケットを購入済み。


 彼女、自分でプロデュースした舞台もやっていたようですが、ロンドンのサドラーズ・ウエルズ劇場にて5月15日から18日までさよなら公演をする、という情報が流れたのがつい最近、28日のこと。 詳細が出ていなかったのですが、ロイヤル・バレエをやめたダンサーも出るし、何より、バレエに再びはまってから観たいと思っていた、マクミラン振り付けのチェーホフの『三人姉妹』を元にしたバレエ、『Winter Dreams』(邦題、三人姉妹)このマーシャ役は1990年頃にダーシーの為に振付けられたものなのですが、これを踊ると言う。 もちろん観たい。 28日に発表されたのに、チケット発売は29日朝9時。 サドラーズ・ウエルズはオペラハウスよりもずっと小さいので、29日にしっかり私もチケットを予約。 良い席から売れていって、さっき興味本位で確認したら、全て4公演完売。 ダーシー人気凄い。


 さて、ちょうど2週間前にロイヤル・バレエの『オネーギン』を観ましたが 、今回は違う配役で。 オネーギンがヨハン・コボー 、レンスキーがイヴァン・プトロフ。 タチアーナがアリーナ・コジョカル、そしてオルガがキャロライン・デュポー。 キャロライン以外の主役はプリンシパルダンサー。 ちなみに、今日の公演キャストのレンスキー以外のキャストで2004年にも公演しているようで、その写真はこちらから



070331 6.45pm


 今日は土曜日なので、いつもの午後7時半始まりではなくて、7時始まり。 6時45分頃にテラスに出て、コヴェント・ガーデンを見下ろすと、不思議な気分。 まだまだ明るいです。


 2回目の鑑賞ですが、ドキドキ。 ピアノ曲、『四季』の2月のオーケストラ編曲で始まる序曲。 アリーナは多分ロイヤル・バレエでも人気の高いバレリーナ。 今回の宣伝写真も彼女とヨハンのもの。 第1幕第1場はオルガが踊るところが多いのですが、前回マリアネラで観てしまった分、物足りない。 でも、前回存在感が薄かったレンスキー、今回はイヴァンなので、見入ってしまいました。

 イヴァンは確か今25歳くらい。 キエフ出身で、ローザンヌのバレエコンクールで奨学金を受けて、1年間ロイヤル・バレエ・スクールに通い、その後、キエフバレエですぐに主役を用意されたにも関わらず、ロイヤル・バレエで群舞からスタートしたダンサーです。 去年2月の公演中、ジャンプの着地に失敗して大怪我。 今年の1月に復帰。 イヴァンの舞台、何回か観ましたが、小柄なのに、舞台が小さく見えるダンサー。 とてものびがあって、私はとても好きです。 そしてオーラがある。


 アリーナはテクニックがあるし、私は彼女のアラベスク(片足で立って、反対の足を90度以上あげるポーズ)が好き。 とってもきれいなのです。 彼女は努力家で、一つ一つのパ(ステップ)がとてもきれい。 でも、いくつかの彼女の舞台を観て思ったのは、何を踊っても同じ。 表現力はやっぱり前回のロベルタの印象が私は好きでした。

 アリーナが『最初で最後の恋人』というヨハンは、誠実な踊り。 二人のパ・ド・ドゥは良かった。 アリーナがヨハンのことは信頼できるから、危険を感じずに思う存分に挑戦できる、というとおり、第1幕第2場のパ・ド・ドゥはとってものびのびとしていました。 


 やっぱり、チャイコフスキーの曲が好き。 ピアノ曲のオーケストラ編曲もなるほど、と思ったり、わかりにくかった曲を弾いてみたい、と思うようになったり。 


070331 7.40pm


 1回目の休憩時、7時40分頃再びテラスにでたら、まだ日が落ちる前。


070331 sky


 ちょっと手ぶれしていますが、そして見にくいですが、空がとてもきれい。 微妙に違う色の重なりを見ながら、こんな違いを音で表したい、音色って空の色みたい、と思いました。 空気は冷たくなってきてはいたものの、いつまでも眺めていても飽きない空でした。 普段だったら練習室にいる時間。 公園の芝生の上に寝転がってこんな空を眺めていたいな、と思わず思ってしまいました。


 今日は横側の天井桟敷。 それでも、ほとんどの舞台を観ることができました。 隣の60歳すぎのおじさん、休憩時間に話をしていたのですが、音楽が大好きで、奥様はシュトゥットガルトのオーケストラでヴァイオリンを弾いていらしたようで(奥様は違う席になってしまったよう)、彼女のお父様は私が通う、王立音楽大学でヴァイオリンを教えていらしたそうです。

 日本にも興味があるようで、松尾芭蕉の俳句がお好きで、去年歌舞伎のロンドン公演があったときにも観に行って、とてもよかったそう。 

 前回の『オネーギン』の時もそうでしたが、一人で行って、隣の人も一人の場合、結構おしゃべりをします。 これがまた楽しい。 


 オネーギン、気に入っています。 実は最初に4月2日の2週間前に観たキャストの立ち見を買ってあって、でもたまたま良い立ち見が手に入ったから2週間前に観に行って、4月2日の分は売るつもりだったのですが、やっぱり観に行こうかな。 次の公演がいつかもわからないし、ロベルタのタチアーナ、マリアネラのオルガ、そしてなんといっても、ティアゴのオネーギンを再び観たい。

 

Posted on 2007/03/31 Sat. 06:57 [edit]

category: バレエ

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31

ターム終了、エッセイ終了 

 今日で今学期が終わり。 明日から3週間のイースターホリデーです。

 今日はエッセイの提出日。 ほとんどできていたのですが、うまくまとまらないところがあって午前中完成。 一安心です。 

それにしても、昨日のコンサートの疲れが全然取れなくて、朦朧とした状態のまま。 ついに今日は午後5時にダウン。 家に帰ってきてしまいました。

 

  今回学校の図書館の作業の為にイースターホリデー中は完全に図書館が閉まってしまいます。 イースター中に必要な資料、音源、エッセイの提出後、再び2時間ほど図書館に篭ることに。 皆やることは同じ。 学期の最終日なのに、結構混んでいました。 カーディフの音大に比べ、普段から、音源を聴く人も多いし、図書館には結構人がいます。 カーディフなんて、音源を聴く人も少なかったし、図書館はいつもガラガラ。 顔をあわせる人はいつも同じ人。


070330 from


 RCMの視聴室、地下にあるのですが、一部ガラスの屋根になっていて、上を見ると建物が。 必要なショパンのノクターン 作品62-1を6人分のCD、グラモフォン・レコードでレコーディングしていたのですが、続けて6人分聴いていると、おもしろいのと同時にだんだん頭がパンクしそうに。


 今日提出したエッセイ、私が選んだものは、Aural History。 西洋音楽の代表的作曲家を一人選び、そのうち短い曲を1曲選び、違う年代に録音された音源を比べていく、というもの。


070330 Music


 上の写真のように、私はチャイコフスキーの『四季』より11月、トロイカを選び、3人のロシア人ピアニストの音源、ラフマニノフの1923年のもの、ティリチャイエフの1966年、そしてリヒテルの1983年のものを比べました。


070328 LP


 ティリチャイエフについては情報がないピアニストですが、このロシア製グラモフォン・レコードは『四季』について各曲解説をしながらそして最後に全部弾いています。 残念ながら私のロシア語力ではところどころしか説明がわかりませんでした。


070330 music closer


 3人個性があり、例えば上の写真のように1小節を見てみても、何もテンポを変える表示がないのに、テンポを微妙に変えていることが分かります。 左向きの矢印は遅くして、右向きの矢印は早くしていることを表します(紫がリヒテル、緑がラフマニノフ、橙がティリチャイエフ)。 このように、コピー譜に3人分を書き込んでいきました。


 私たち演奏者はコンピューターではない。 もちろん与えられた楽譜があって、それに従わないといけないけれど、それの後は個人の考え。 ラフマニノフのピアノって自由で好き。 彼自身も作曲家だから楽譜に書かれたとおりに演奏するように最初は思っていたけれど、実は違います。 私、ラフマニノフの演奏が好きだし、聴いていると私の本当の師匠、Dr.Schreiderの演奏を思い出してしまいます。

 これと同じような作業を、イースター中、10人分やらなくてはいけません・・・・・・ コンクールでスペインにも行くし、あっという間に3週間のホリデーが終わってしまいそうです。 

Posted on 2007/03/30 Fri. 05:05 [edit]

category: RCMの生活

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30

コンサートとクイズ・ナイト 

 またどんよりとした空。 今日乗ったバス、計12本プラス地下鉄2回。 ロンドンは、バスの場合均一料金一回400円。 でも、私は1週間の乗り放題のチケットを使っているので、1週間で学生料金の2000円。 こういう時便利です。


 3週間ぶりの本番。 今回はロンドン。 でも、私が住んでいるのが北西、学校があるのが家から南へ行ったところ。 そして、コンサート場所の教会は学校から東に向かってセンターを抜けて金融街をちょっと行って、ロンドン塔の近く。 だから、結局バスで学校から乗り換えも含めて約1時間。

 この教会では去年の3月にも演奏させて頂きました。


 それほど大きな教会ではありませんが、暖かい気持ちになることができる教会です。 リハーサル中、本番よりも多い人が教会へ来ました。 きっとLondon Walkか何か、人のよさそうなおじいさん、おばあさんたち。 教会内を見て回っていました。

 演奏については別記。


070329 book and key


 教会で演奏させていただく場合、楽屋というか、普段ならサーヴィスの時の控え室か何かになる物置のようなところを使わせていただくことが多くて、それもまた楽しみ。 今日使ったお部屋のテーブルの上に、多きな本が。 そしてこの部屋の鍵がまた大きなもの。 思わずドリーブのバレエ、『コッペリア』のコッペリウス博士が持っている鍵、そして魔法が書いてある本を思い出してしまいました。


 コンサートが終わった途端、今日は気が抜けていました。というより、私の精神が音楽によって全て吸い取られてしまった感じ。 今までで音楽的に一番よかったものの一つかもしれません。 もちろん、反省点はあるけれど、表現したい音楽が表現しようと思わなくても自然に溢れてくる感じ。倒したい壁をちょっとだけ倒すことができたのかもしれません。 まだまだですが。

 

 センターを抜けて教えに行ってから、夜も予定が。 私のイギリスでの天敵、それは日本大使館。 とにかく嫌いなのです。 すぐ人を馬鹿にするんだから!!! 頭にきているから在留届も出していないし。 

 それなのに、とっても偶然なことから、去年私が日本で演奏させて頂いた方を通して、一人の日本大使館で仕事をするイギリス人と去年の11月に知り合いました。 彼女、とってもフレンドリーで、今夜の大使館主催(というより、大使館内にある、Japan Societyが主催)のクイズ・ナイトに誘ってくれました。 何しろ今ぐちゃぐちゃしているのでどうしようか迷ったのですが、気分転換に行くことに。

 パブの地下を貸し切って行われました。 日本大使館のものだから時間厳守か??と思ったのですが、さすがここはイギリス、そんなことはありませんでした。参加者も100人以上いたようですが、日本人よりも現地人の方が多かったです。普段、音大という場所で生活している私にとってとっても奇妙(まあ、普通の人が見れば音大、音楽家の方が奇妙らしいですが)な雰囲気。


 クイズはグループ対抗。 最初は60人の有名人の顔写真が配られてその名前を答えるもの。 私がいたグループは9人。 さすがに9人の頭が集まると、60問中47こあっていました。 それからは、日本にちなんだもの、世界のものをまぜたクイズ。 日本語、英語交互での出題。 ということはそれだけ日本語を理解できる人がいるということ。 

 正直に言います。 テレビも持っていないし、大して新聞も読まない私、時事問題はさっぱりわかりませんでした。 映画とか有名人のこともさっぱり。 普段、友達とそのような会話をすることもないし(だから、一般大学に通う人と会話をするといつも私は困るばかり)

 一人、とても詳しい方がいて、結局私のいたグループは163点中、106点。 5位だったようです。 1位は126点。


 7時半に集まって結局終わったのは10時半すぎ。 外は雨。 久々にとてもリフレッシュしました。 I、誘ってくれてありがとう!

Posted on 2007/03/29 Thu. 06:13 [edit]

category: 日常

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29

人の演奏を聴くこと 

 昼間は青空だったのに、段々とグレーの空に。

 明日はコンサートだというのに、昨日新しい楽譜の譜読みをしていたら、譜めくりした時に左手の人差し指をちょっと切ってしまいました。 たいしたことない、と思ったものの新しい紙で結構深く切ったらしく、昨日は大きい曲を弾くのは痛くて。 今日になって、もう大丈夫、と思ったものの、結局ピアノを弾くと痛いまま。 いつもだったら一日たてば全く問題ないのに。

 まあ、明日は本番になれば全ての痛みを忘れることができるので、大丈夫でしょう。


 さて、先週木曜日から学部4年生の卒業リサイタル試験が始まりました。 金曜日に一人チェロの試験を聴きに行きました。

そして、今日の午後から金曜日までコンサートホールでピアノ科の試験。 勉強途中の人達の演奏を聴くのはとっても勉強になるので、時間が許す限り聴きに行きたいのです。


 今日は二人を聴きました。 審査員は3人。 外部からの審査員が、音楽中学、高校のパーセル・スクール、ピアノ科主任、王立音楽院教授のウィリアム・フォング。 ウィリアムはこの3年くらい、サマーコースでレッスンを受けたことがあるので、びっくり。 とっても素敵な先生です。 ウィリアムが王立音楽院で教えるようになったのは2005年9月から。 まさか彼があそこで教えるとは思っていなかったから、それを知っていたら、王立音楽院を受験したのに!!

 そして、ここのピアノ科主任のヴァネッサと、私が現在師事しているゴードン。 3人並んで、さすがヴァネッサ貫禄が・・・・・


 4年生の試験は原則として、47分から55分。 リサイタルの第1音から、最後の音までが試験時間です。

こちらは家族がほとんど聴きに来ているので、学校はとても混んでいます。


 一人目の女の子は、ハイドンのソナタ ロ短調とプロコフィエフの『ロミオとジュリエット』 全10曲。

 『ロミオとジュリエット』はそのうち2曲を私も去年弾きましたが、生で聴くのは初めてなので、楽しみでした。

 ハイドンから始めましたが、とてもきちんとした演奏。 細かいパッセージもきれい。

 プロコフィエフは、正直、音をひくのだけでいっぱいいっぱいだったのかも。 誰に習っているのかは知りませんが、結構一本調子で終わりました。 でも、テクニックはあるし、全部弾いている。 やっぱり演奏するって難しい。


 その後は、男の子。 その弾き方から、絶対に同門だ、と思って私の前に座っていた他の4年生に聞いたら、やっぱりそうでした。

 フランス物でまとめたらしく、

 ドビュッシー / イマージュ 第2巻 (葉ずえを渡る鐘、そして月は廃寺に落ちる、金色の魚)

 ドビュッシー/ハイドンを讃える

 ラヴェル/ハイドンの名によるメヌエット

 G.ベンジャミン/ハイドンの名による瞑想曲

 メシアン/鳩

 ラヴェル/『鏡』より、悲しげな鳥たち、洋上の小船、鐘の谷


 こないだも書きましたが、何しろフランス物は題名が素敵。

 プログラムノートによると、最初のドビュッシーのイマージュと最後のラヴェルが鐘を題材にしたもの。 ハイドンをモチーフにした曲で構成。 ベンジャミンは1960年生まれ、パリ音楽院でメシアンと勉強したそうです。

 さすがゴードンの生徒、という感じの演奏。 ただ、私がゴードンに対して疑問がある、個性があまりない演奏でした。ゴードンの生徒って皆同じ弾き方。 

 でも、とっても繊細な演奏で、フランス物が大の苦手な私は羨ましい限りの音を出していました。


 人の演奏を聴くことってとても大切。 そこから得るものってとても大きいのです。 たとえ、それがよくない演奏であっても、何がよくないかを考える。 どうして指は凄く動くし、ミスタッチもないのに、心に響いてこないのか。 自分自身を見直す場所でもあります。


 演奏後の人達、とっても充実した顔をしているのが羨ましい。 自分の学部の卒業リサイタルを思い出しつつ、次に備えます。

Posted on 2007/03/28 Wed. 06:34 [edit]

category: RCMの生活

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28

影響された 


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 日曜日から夏時間が始まって以来、急に日が伸びました(当たり前)。 夕方6時からグランドピアノの部屋の予約をしてあってそれが日本で言う4階(実際は古い建物で一つの階が日本よりも高いので、5、6階分あるのかもしれません)なので、眺めが最高。 上の写真は午後6時半過ぎ。 暗くなる過程をちらちら見ながらの練習。 日中は暖かくても、さすがに夜はまだ冷えるのでコートを着ていますが、それでも、この青空は嬉しいこと。


 私、『我が道を行く』というタイプだし、人に流されたりしないのですが、今回は『のだめ』に影響を受けました。 内容がとっても良いことが一番理由。 そして、のだめのコンクールの場面、日本の地元のホールの外観が使われていたこと(ちなみに、3つのホールがある場所なのですが、このうちの一つのホールで7月13日に演奏します)、そしてのだめがコンクールで弾いた曲が私にとって思い出深い曲と言うこと。



070327 music
シューベルトのソナタの思い出深い楽譜


 そのうちの一つ、一次予選で弾いたシューベルトのソナタイ短調、シューベルトはイ短調のピアノソナタを3つ書いたのですが、こののだめで使われたD.845が一番マイナーだと思います。 この第1楽章、私が1997年9月にDr.Schreiderと出会ってから、半年以上かけて弾いたもの。 ピアノに進む気ゼロ、練習の仕方分からない、弾けるだけのテクニック無し、というとんでもない状態で、先生がそれこそ手取り足取り教えてくださった曲。 イギリスの高校の試験で弾いて、その後は放っておいたのですが、2003年夏、イギリスの服飾デザイナー、亡きサー・ハーディー・エイミースの追悼式にてサー・エイミースが愛していたこの曲を弾くように学校を通して頼まれました。 あの頃はまだまだ人前で演奏していなかった頃だから、緊張。 でも、とってもよい思い出です。

 今回懐かしくなって、久々に今日楽譜を引っ張り出してきて弾いてみました。 Dr.Schreiderは書き込みが少ない先生なので、ペダルの指示、私がいつまでも弾けなかったところ、音の間違いに丸印。 それだけなのに、弾いていたら、当時のレッスン風景が蘇ってきました。 先生が腕をぐるぐる回しながら歌って、『タムタムタム』と掛け声をかけ、必死にどうにかしようとしていた私。

 あの時は、まさかこんなことになるとは、思ってもいませんでした。(余談ですが、Dr.Schreiderの体ってどうなっているんだか。 今夜用があって夜9時過ぎに電話したらレッスン中。 10時半すぎにまた電話して、と言われて電話したらまだレッスン中。 結局先生から電話がかかってきたのが、11時過ぎ。 自宅レッスンだったのだと思うのですが、防音なんてしていません)


 のだめが本選で弾いたシューマンのソナタ第2番、第1楽章だけをいつだったか、4年、5年前の日本のコンクールで弾きました。 日本のコンクールの雰囲気に完全に飲まれ、あんなに素晴らしい楽器もこちらでは触っていなかったから、もう途中で崩壊。 苦い思い出です。 シューマンは苦手だけれど、あのソナタはいつかまた弾きたい、と思いました。


 ショパンのエチュード作品10-4は学部2年生の5年前に勉強して、何度かコンクールで弾いてきて、再び今、来月のコンクールに向けて弾き込んでいる曲です。


 何度かバックで流れていた曲に興味を持って調べてわかったのが、ドヴォルジャークの『チェコ組曲』。 ちょっと時間があったので、今日学校の図書館でCDを聴いてきました。 素敵な曲に出会えたことが嬉しい。 ドヴォルジャーク、結構交響曲(特に第5、7、8、9(新世界より))が好きで聴きますが、この曲は曲名すら知りませんでした。

 そして、ブラームスの交響曲第1番。 第2番だったら学部時代に授業で聴いたし、第4番は2年位前に、カーディフの音大時代、指揮科のマスタークラスの為にこの曲のピアノ版を弾くのを頼まれて、弾いた覚えが。 でも、第1番は真面目に聴いたことはありませんでした。 第1楽章しか聴く時間がありませんでしたが、凄い! これ、良いオーケストラで生で聴きたいものです。


 当たり前だけれど、知らなかったけれど良い曲、というのは数え切れないくらいある。 有名曲だけでなく、このような曲ももっと一般に受け入れられることができるはず。 私はオーケストラの曲を自分で紹介していくことはできないけれど、せめてピアノ曲だけでも、今までやってきたように紹介していきたいです。


 私、自分自身ドラマにはまるとは本当にびっくり。 こんなに影響されるとは。 今まで、連続ドラマでは『渡る世間は鬼ばかり』しか私を捉えるものはない!と思っていましたが、これを超えました。 この夏、日本で漫画を読むのが今から楽しみです。

Posted on 2007/03/27 Tue. 06:27 [edit]

category: 音楽

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舞台2年 

 先々週の春の陽気、先週の冬の陽気、そして今日はまた春の陽気。 もう春をすっ飛ばして、夏の格好をしている人もちらほら。 まだ長袖で丁度いいのに、ノースリーブを着ている人達まで。 この国って、本当に自由で好き。 人の目は気にしない。 自分がしたい格好をする。


 すっかり忘れていましたが、約3週間前の3月7日、考えてみれば私がピアノで学校外で自分だけでコンサートをしてからちょうど2年目が経ちました。 一昨年の3月7日はウェールズのとっても美しい国立公園を抜けて、小さな、でもとってもすてきな街、ブレコンにて。 今年の3月7日はロンドンの郊外、St Albansにて。 

 

 この2年間で得たもの、とっても大きなものでした。 スタートが遅かった私にとって、なるべく舞台の経験を積むようにして、学校のランチタイムコンサートにはよく出ていたし、でもこれは1、2曲弾くだけ。 2年前のあの日、大聖堂の中で、50分ほどのプログラムを弾いた時の喜びを今でも覚えています。 

 幸運にも、去年はいろいろなところで舞台のチャンスを頂いて、練習室で練習しているだけでは得られないものをたくさん得ました。 もちろん、舞台の前には緊張するし、怖くなることも。 でも、一度お客様の前に立つと、それが喜びにかわる。 ミスタッチしても、うまく表現できない時があっても、それでもどんな本番にも、ミラクルな瞬間がある。 客席と一体になったとき、『ああ、この仕事を選んでよかった!』と思うのでした。


 今週の本番は良いとして、来週の水曜日の本番、2週間位前に言われたものなのですが、去年3回ほど弾かせていただいた教会のイースター前のHoly weekにちなんだコンサート。 例年ならソプラノ、アルト、ピアノで誰かのスタバット・マーテルをやっていたそうですが、急遽キャンセルされて、私に『Holy week』にちなんだ曲目で30分のコンサート、というお話しが回ってきました。 

 こういう時、頼まれるのは嬉しいのですが、問題は曲目。 結局バッハを2曲とリストの『詩的で宗教的な調べ』から2曲。 1曲は昨年日本でも弾いたものですが、もう1曲は全く新しいもの。 凄くシンプルな楽譜なのに、だからこそ弾きにくくて、暗譜しにくくて、今多くのことが山積みになっている中、苦しめられています。 でも、とっても美しい曲だから、それが苦ではなく喜び、幸せになる。 これから弾きこんでいきたいな、と思っています。

 

Posted on 2007/03/26 Mon. 06:32 [edit]

category: 音楽

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ロンドンの魅力 

 

070324 flower


 寒いけれど、お花だけはきれいです。 今夜というか、あとちょとして、25日になったら夜中の1時か2時に夏時間が始まります。 冬時間になる時は一時間得をしますが、今日は一時間失います。 いつもよりも早くにベッドに入らないと。

 

教えに行った後、夜セントラルロンドンで用があったので、家に帰らず、ロンドンをウロウロ、でも、来週提出のエッセイがあるので、それをする為にヴィクトリアへ。 生徒さん宅付近からバスに乗って、移動。 バスからの眺めが好き。 掘り出し物がたくさんありそうなアンティークショップが連なったところを抜けて、格安のホテルも多いアールズ・コート駅へ。 ここでバスを乗り換え。 アールズ・コートはカーディフから長距離バスでロンドンへ来る時、ここでの降車が可能。 何度も降りた場所です。 


070324 earls court


 アールズ・コートの地下鉄の駅って外側が素敵。 ロンドンの地下鉄の駅の外って素敵なことがとても多いです。


070324 victoria


 こんなちょっと寒々しいけれど素敵な場所の端にヴィクトリア音楽図書館が。 1階部分は普通の図書館。 2階が音楽図書館。 ここはロンドンで一番大きな公共の音楽図書館です。 


070324 victoria lib


 一番大きい、といっても小さいですが、私はここの外観が好き。 色々と本を見ていたら、あっ、と声をあげる人が。 私のカーディフ時代からの天敵先生、ジュリアン。 ジュリアンは元カーディフの音大のピアノ科主任。 今はRCMのピアノ科の先生。 私は何回かクラスで見ていただいたり、室内楽のコーチングをしていただいたりしましたが、いつも意見がぶつかるばかり。 それなのにここでまた顔をあわせる始末。 ジュリアンは来週の金曜日にカーディフの音大で、ベートーヴェンのエロイカ変奏曲のレクチャーリサイタルを行うそうで、その資料集めにいらしていたようでした。 

 私に、『こうして土曜日にここに来ているとは、感心だね。』といっていましたが、私からしてみれば、どうして、土曜日にまでこの人と顔をあわせなくてはいけないのか。



070324 dancers


 コヴェント・ガーデンに移動。 何だか楽しい音が聞こえてくる、と思ったら、ダンサーが二人。 タップダンスのようなものをやったり、バレエの『ドン・キホーテ』の第1幕のキトリのヴァリエーションの音楽にあわせてカスタネットを持って、バレエ風に踊ったり、そしてフラメンコ!! 楽しかった!やっぱり踊れるって素敵なこと。


 そう、今夜はロイヤル・バレエ。 詳細は別に書くとして、今夜は珍しく座って観たのですが、後ろに、ピアニストのスティーブン・ハフらしき人が。 絶対そうだと思うのですよね。 

 ロンドン、住めば住むほど魅力的な場所になってきました。

Posted on 2007/03/24 Sat. 06:25 [edit]

category: ロンドン観光

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友情 

 ひょんなことから急に友達と外食。 誰かと一緒にご飯を食べるなんて、クリスマス以来のはず。 いつも一人での食事だから、誰かと一緒にご飯を食べるってこんなにおいしいことなんだ!と納得。 去年はお昼は英語学校で食べていたし、カーディフ時代、一人暮らしをしていても、お昼は学校の食堂にお弁当を持っていっていたから、友達と食べることが多かった。 でも、今はそういう環境ではなくて。 一匹狼の私は、人とうまくやることが難しいし、どうしても人と距離をとってしまうほう。 それでも、やっぱり友達との食事はおいしいもの、そしてこういう時間も大切。


 事の発端は、同学年のブラジル人の友達が先生のことで悩んでいて、私に話を聞いてもらいたい、と言ってきたことから。 一通り聞いて、でも、私は夕方から修士号2年生のレクチャーリサイタルのバスーンの韓国人の伴奏を頼まれていたから、それが終わってから、とりあえずブラジル人の友達の演奏を聴かせてもらうことに。 そうしたら、ニュージーランド人の友達もいて、二人で話を聞いて、そして演奏も聴いて。 

 ブラジル人の子の言い分も分かる。 でも、彼女が求めていること(先生に手取り足取り教えて欲しいなど)をここの先生方に求めるのは難しい。 9月から学校を始めて、暗譜したのは、ハイドンのソナタ第1楽章のみ。 だから、もっとプッシュして、『暗譜してきなさい』と言ってくれる先生に習いたい、というけれど、これは個人の問題。 イギリス人って(他もそうだと思いますが)こちらから求めたものに対しては、どちらかというと答えてくれる。 でも、何も言わずに手を差し伸べてくれることは少ない。 もちろん困っている時には手を差し伸べてくれますが、今、大学院のコースで、やるかやらないかは生徒しだい。 


 結局2時間以上話をして、それでもう夜9時。 3人ともおなかが空いていたので、そのままチキンがおいしい、という手ごろなレストランへ。 たまに考えていることがよくわからないけれど、根はとっても良いブラジル人の友達、すっかり気分もよくなったよう。 ニュージーランド人の友達は、ガールフレンドが日本人(アメリカ在住)だそうで、日本のことも結構知っているし、『親子丼』を作ることができる、と言われた時には、ひっくり返りそうに。 私、言葉としては知っているし、何となく、中学生の家庭科の調理実習で作った気もしなくはないですが、『親子丼』がどんなものか、浮かびませんでした。


 日本がMixiだったら、こちらで人気があるのは、Myspace。 Myspaceを通して、昨日、カーディフ時代に一学年下だったピアノ科の友達からメッセージをもらい、とっても懐かしくなりました。 古い友達も大切。 でも、こうして新しい友達も大切。 イギリス在住1年目の彼らには、根本的なイギリス人の考え方から話す必要がある。 私自身も、多くの友達に支えられてここまで来た。 外国で暮らすって、本当は大変なことなのかも知れない。 私が乗り越えてきてすっかり忘れてしまったこと、再び思い出させてもらっています。

Posted on 2007/03/23 Fri. 06:15 [edit]

category: RCMの生活

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年齢 

 今日も寒い。 新聞によると今夜は3℃。 いつになったらコートを手放すことができるのやら。 それでも、6時過ぎまで薄明るいままでいるし、日曜日からは夏時間。 何だかんだ言っても春は近づいているのですね。


 3週間後には誕生日。 それだから、今週、先週、その前、続けて私の口座がある銀行から、生涯保険(生命保険??)のお知らせが。 ちゃんと読んでいませんが、スモーカーとノンスモーカーでは保障額も違うのですね。 28歳の誕生日前に加入してくださいって、なんだか28歳になったら急に年寄りみたい。 

 こんなに言ってくる、ということは私、生涯イギリスに住んでよい、ということかしら?  保険だとかなんだとか、情けないほど分かっていない私。 月々10ポンド(約2500円)払う価値があるのか?


 そういえば、今日日本人とイギリス人のハーフの子の教えに行って家を出てちょっとしたら、道で遊んでいた子供たちに、『あなた、Y(私の生徒)のお姉さん?』 あのね・・・・ Y は6歳。 いくらなんでも、私がお姉さんということはないでしょう。 あの子達、私のことを一体いくつと思ったのかしら? 学校でも絶対に学部生の子たちからしたら私は彼らと同じ位の年に見えるようだし。 

 ヨーロッパの魅力的な大人の女性を見るたびに、ああいう風に年を重ねたい、若く見えることが決して良いことだけではない、と思っている私です。

Posted on 2007/03/22 Thu. 05:32 [edit]

category: 日常

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22

クラス、レッスン 

今日は昼間青空が広がったものの、再び冷え込んでいます。


 午前中から昨日リハをしたヴァイオリンのアリッサの先生のクラス。 門下生の弾き合い会。 7人の生徒が来ていましたが、アリッサ以外は全員外国人。(正直、ここの学校ってイギリス人ちょっとだめ・・・・) 私が行った時は、ちょうど二人目が弾いた後で皆で意見を言っていました。 ヴァイオリンの楽器そのものの意見まで出てきて、私たちのように常に与えられた楽器を弾かなくてはいけないものにとっては新鮮。 皆、結構厳しく意見していました。


 次は何年生かはわかりませんが、男の子がルトスラフスキのスビトという曲と、パガニーニの練習曲、そしてバッハの無伴奏。 カーディフの音大ではあんなに弾ける人はいませんでした。 凄い。(と言っている場合ではありませんが)


 私たちはエルガーを。 アリッサはケンブリッジ卒で、ケンブリッジではあまり実技がなかったようで、人前で弾くことに慣れていないよう。 結構昨日のリハとは違ってしまって、こちらもあたふた。 私自身はダイレクションがあまりなくなってしまったので、どうにかしないと。 先生からは先週のレッスンの時よりもよくなっているし、第2、3楽章をやっておきなさい、と言われました。

 

 午後からは自分のレッスン。先週は金曜日の夕方にレッスンがあったばかりなので、何となく落ち着きません。

 先週変更の多かったショパンのエチュードをもう一度弾いて、私の理解に間違いがないかを確認していただきました。 大きな間違いはないようで一安心。


 それからショパンの幻想ポロネーズ。 先週、ちょっとだけ聴いて頂いたので、今日は全部。 時間がないので、とりあえず、大まかなご意見を頂きました。 なるほど、と思うところもあれば、???と思うところも。 いわれたことを自分なりに取り入れていくことが要求されそうです。 何度も舞台にあげて、起こしたり、寝かせたりしながら弾き続けているこの曲、久々に違う先生のレッスンを受けると、新鮮味は増しそうです。 何だかとってもイギリス人っぽい演奏になりそうで、恐怖ではありますが、ここは自分の耳を頼りに、引きずられないようにしなくては。

Posted on 2007/03/21 Wed. 04:03 [edit]

category: 音楽

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21

音楽三昧 

久々に寒さで学校帰り、顔が痛い。 新緑も目に付くようになったのに、どうしてこんなに冷え込むのでしょう。


 今日は午後からは再び練習時間無し。 まあ、得ることが多い時間なのですが。

 先週から合わせをしているヴァイオリンのアリッサとリハ。 明日彼女の先生のクラスで弾く為。

 先週金曜日のレッスンは時間の都合で途中で終わってしまった為、自分たちでその続きをすることに。 エルガーってピアノ勉強する作曲家ではないし、私も先週は勉強不足であまり口出しもしなかったのですが、アリッサの先生のAliのレッスンを受けてから、Aliの言いたいことがよく理解できたし、私がここに来るまで、何年もDr.Schreiderにいわれていたことと似ていたから、これだったら私にもわかる。

 フレーズ、音の進行方向、今日はお互いに意見を言って作り上げていきます。 一人だと弾くことができても、相手がいると相手の呼吸にも合わせる必要がある。 違う呼吸をしていると、その部分だけ気持ち悪い音楽になるのです。 これを修正していく作業。 答えが出ないと何通りかやってみて、相手に選んでもらったり。2回目のリハでこれくらいお互いに言いたいことを言えるのは良い関係。 9月に一度フランス人のヴァイオリニストとデュオをしたけれど、2回目のリハで私は投げ出しましたから。


 その後はもう一度最初からやりながら手直しの連続。 1時間半、かなり集中していました。 それにしてもこのエルガーのヴァイオリンソナタ、重くて1時間半後には二人とも意識が飛んでいました。 でも、弾けば弾くほどおもしろくなっていく曲。 

 そして、リハの終わりに嬉しいこと。 アリッサから『みゆきと弾くのは弾きやすいし、リハもしやすいから、6月のリサイタル試験、一緒に弾いてくれる?』 私自身の試験もあるのですが、アリッサのは丁度私の1週間後の同じ時間。 それだったら問題ありません。 引き受けることに。 でも、まだ曲目が決まっていないようで・・・・・ できれば折角弾けるようになったエルガーの第1楽章を含めてもらいたい。 私はこれから自分のことと平行して彼女の試験の50分の曲を仕上げなくてはいけないのですから!(こういう時、無伴奏の曲を弾いてくれるとこちらは助かるけれど、全部ピアノとの曲らしい・・・・)


 そして夜はコンサートホールでピアノ科のクラス。 私は先週大破壊したラフマニノフのエチュードを一番最初に弾かせてもらいました。 コンサートホールで弾くのは気持ちよい!! 今回は大破壊せずにすみました。 でも、もっとよく弾けたはず。 後1ヶ月でどうにかしないと。


 来週から学部4年生の卒業リサイタル試験が始まるので、夜もグランドピアノの練習室は空き無し。 大体どこの学校も学部の卒業試験も6月に行われるので、こんなに早くやることに、驚きです。

Posted on 2007/03/20 Tue. 04:37 [edit]

category: RCMの生活

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20

大西洋を越えた授業 

先週の青空は幻か。 日本も急に冷え込んでいるようですが、こちらも今日はとっても不安なお天気。 ついに夕方雪。 といってもそんなに降らなかったのですぐに消えてしまいましたが。


 テクノロジーの発達。 今日は海を越えての授業。 アメリカのクリーヴランド音楽院とのヴィデオ・マスタークラス。

 RCMの本館の最上階に二つの小さなホールがあるのですが、その一室、二つのスクリーンがあって(大型テレビ)一つにこちら側を、そしてもうひとつにアメリカ側の画像がでて、交換のレッスンが行われました。

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 最初にクリーブランドの韓国人とおぼしき女の子がラヴェルのソナチネを弾きました。 それに対してこちらからはピアノ科教授のヨンティー・ソロモンが意見を言います。 弾くのと指導あわせて一人30分。 あっという間。 ヨンティーはもうかなりのお年。 ペルルミューテルとも勉強したことがあるようで、彼が言ったことを伝えていました。

 そして次にもう一人クリーヴランドから中国人とおぼしき女の子がショパンの幻想ポロネーズ。 これは私の長いレパートリーでもあるので、ヨンティーがどのように意見を言うのか興味深かったです。 ポロネーズのリズム、流れ、私が最初にこの中国人の演奏を聴いて思ったことをほぼ意見していました。


 余談ですが、このクラス、今日は5時始まり、と言われていたので5時に行ったのですが、結局は5時からセットアップ、5時半からレッスン。 セットアップを見るのも結構おもしろくて、レッスンが始まる前に、ヨンティーがクリーヴランド側の生徒の名前をどう発音するかわからない、と言い出し、本人に発音してもらい、最初の子は長い名前を略していいよ、と言ってくれたのですが、二人目は普段からそうしていないようで、ヨンティーが一言、『君も前の子みたいに、簡単な名前ないの?』 日本人の名前もそうですが、韓国人、中国人の名前も人によってはとっても発音しにくいですからね。


 そして続いてこちらが弾く番。 RCMからはヨンティーの生徒が二人。 まずは学年、国籍不詳の男の子がシューベルトのソナタイ短調の第1楽章。 クリーヴランドのダニエルという先生が指導しました。 流れを主に注意していました。

 そして、多分修士号2年目の男の子がベートーヴェンのソナタ 第32番の第1楽章。 これは私もレパートリーにしています。

 力強いけれど、あまりにもベートーヴェンにしては音が短すぎるし、力任せな部分があるかな?と思っていたらそれを向こうの先生に言われていました。

 

 やはり、途中で音が途切れてしまったり、音色などは指導しきれないし、というのはあるけれど、遠く離れた人達と同じ授業を受けるなんて、それはそれでエキサイティングです。


 同じ原語をしゃべる私たち。 でも、音符の長さの言い方はイギリス英語とアメリカ英語では違います。 アメリカ英語は日本のに近くて、たとえば16分音符はSixteenth note、でもイギリスだと、セミ・クゥェーバー。 お互いに自分の言葉で言うから、向こうの先生がアメリカ英語で言うとき、思わず指を折りながらどの音符のことを言っているのか数えてしまいました。

Posted on 2007/03/19 Mon. 05:19 [edit]

category: RCMの生活

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19

Mothering Sunday 


070318 mother's day

  昨日街のあちこちでお花を扱うお店が多くて???? と思っていたら、今日は母の日。 すっかりカードを送りそびれてごめんね。 いつもありがとう

Posted on 2007/03/17 Sat. 19:51 [edit]

category: クリスマス、行事、習慣

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17

オネーギン 


070317st patrick


今日はアイルランドのお祭り、セント・パトリック・デイ。 コヴェント・ガーデンにはアイリッシュのお店がたくさん出ていました。その中でも、おいしそうなパンを売るお店がいくつか。 食べたくなってしまいました。


 でも、私がコヴェント・ガーデンへ行ったのは、もちろんこれが目的ではなくて、今日は昨夜が初日だった『オネーギン』のロイヤル・バレエの舞台を観るため。 今日は12時半からのマチネ。 たまたま1階の中央部分の立見席を譲っていただいたのでした。 

 ロシア文学でもとてもわかりやすい、プーシキンの『エフゲニー・オネーギン』これを、ジョン・クランコという振付師が1965年にシュトゥットガルト・バレエの為に振付けました。


070317 onegin
中央の黒いのがオネーギン、向かって左がタチアーナ、オネーギンの右がオルガ。


 曲はチャイコフスキー。 といっても、チャイコフスキーのオペラの『オネーギン』の曲は1小節も使われていない。 私、あの有名なポロネーズ位は使われていると思ったのでびっくり。 バレエ版のオネーギンなんて、ロイヤルでやることを知って初めて知りました。 CDがオペラハウスで売られていたものの、結構なお値段なので買わず。 曲目リストも見つからず、どんな曲が使われるのかは全く知らずに今日はオペラハウスへ行きました。

 プログラムに曲目リストがあることを期待したものの、無し。 分かったことは、チャイコフスキーのピアノ曲のアレンジ、そして他のオーケストラ作品からの曲を使っている、ということのみ。


 ロイヤルバレエでは2001年11月に初演し、2004年5月に再演、そして今回。 今日は41回目の公演。

 今回は昨夜から4月12日にかけて計4組のキャストで12公演を行います。 

 今日はキャストが結構良くて、オネーギンがティアゴ、レンスキーが今まであまり見たことのなかったヴァレリー、そしてタチアーナ(姉)がロベルタ、妹のオルガがマリアネラ。 このキャストでのドレスリハーサルの写真がこちらから 観られます。

 背が高いマリアネラはプライヴェートでもパートナーのティアゴと一緒に踊ることが多いので、今日の組み合わせは変な感じ。 ロベルタもティアゴもブラジル人。 最後はとてもパッショネイト。


 ティアゴを初めて観たのは12月の『眠れる森の美女』。 その時の王子役はそんなに好きではなかったのですが、2月の『白鳥の湖』のジークフリード王子の役がとっても良くて、今回も期待。 舞台に出てきた途端、期待を裏切られませんでした。 長身でノーブルな雰囲気のティアゴ、とってもオネーギン役が似合っていました。 レンスキーのヴァレリーはオーラがあるマリアネラと一緒に踊ると、完全に隠れてしまっていました。 


 ロベルタがとってもよかった。 彼女は3,4年前にロイヤルに移籍したばかりだし、そんなにロイヤルスタイルのダンサーではないのですが、表情、表現がとっても良かった。 背も低くて、特にティアゴと並ぶとかなりの差があるのですが、内気な感じのタチアーナの雰囲気がとってもよく出ていました。 マリアネラはもうとにかくオルガ!という感じなので、この二人のキャストとても良い組み合わせかもしれません。 いつかのインタヴュー記事でマリアネラはタチアーナを踊りたい、と言っていましたが、今の彼女ではやっぱり違うかな。 オルガの方があっています。 でも、あのタチアーナの振り付けを見てしまったら、数年後、マリアネラのタチアーナを是非観てみたい、と思います。 


 バレエとして、3幕5場。 コールドのダンサーたちもいるものの、ほとんどが主役の4人、なかでもタチアーナとオネーギンの舞台。

 1幕2場、タチアーナが夜にオネーギンに宛てた手紙を書いている途中に寝てしまい、夢の中でオネーギンと出会って踊る場面がとってもよかった。 曲は知らないものでしたが、あのパ・ド・ドゥ、あたかもマクミランの振り付けのよう。 


 序曲はチャイコフスキーの『四季』の2月だったはず。 後は、四季から1月と10月、そして作品19-4のノクターン、作品51-2の『ポルカ』の一部(これは私のレパートリー)、作品72の『五拍子のワルツ』、作品19-2か3も使われていたはず。 

 一番嬉しかったのは私の去年からのレパートリーで去年の日本でも何回か弾いた作品51-5の『ロマンス』が第3幕のタチアーナと結婚したグレーミン公爵とのパ・ド・ドゥとして使われていたこと。 私はこの曲を弾く時、『白鳥の湖』のオデットとジークフリードが踊る場面を想像しながら弾いていたのですが、今日のも私のイメージにピッタリ! 


 舞台装置にしても素晴らしく(これは1972年のミュンヘンでのデザインのようですが)、踊りというよりもお芝居のよう。 かなりの演技力が必要とされるし、回転とかジャンプが満載、というわけではないし、難しいバレエだと思います。


 オネーギン、8年くらい前に映画で観て、数年前にウエルッシュ・ナショナル・オペラで観て、そして今日のバレエ。 バレエでオネーギンの世界を表せるのかしら?と心配していましたが、それも無用。 ロイヤル・バレエ、とっても素晴らしいものをみせてくれました。 毎回のバレエ公演に感激していますが、今日のもとっても心に残るもの。 ますます離れられなくなってしまいそう。

 再来週、今度は違うキャストで観に行きますが、これは他のものに比べてもキャストでかなり変わってくると思うので、楽しみです。



Posted on 2007/03/17 Sat. 03:31 [edit]

category: バレエ

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17

ヴァイオリンのおばちゃん先生 

 今週は、昼間は毎日ほぼ快晴! どうしてしまったのでしょう? 嬉しいけれど、これから何かが起こるのでは?と少々不安にもなります。

 今日は一昨日あわせをしたヴァイオリンのアリッサのレッスンに付いていく日。 正直、たった一度のリハーサルだけでエルガーのヴァイオリンソナタを持っていくなんて・・・・と思ったのですが、とりあえず行くことに。

 アリッサの先生はAni Schnarchというルーマニア生まれ、イスラエルに移住し、テレ・アビブ音楽院出身の先生。 初めてお会いしたのですが、先生の姿を見た瞬間、私はラッキー!と思いました。 その理由は、彼女が今まで私がマスタークラスを受けて感銘を受けた、マンチェスターの王立ノーザン音楽大学で教えている第3回チャイコフスキー国際コンクールチェロ部門優勝、モスクワ音楽院でロストポーヴィッチと勉強した、Karine Georgian、ロンドンのサマーコースでレッスンしていただいた、テレ・アビブ生まれのヴィオラのRivka Golani、そして大好きな、そしてモスクワで私を待っていてくださっているイリーナ先生、これらの3人の女性の先生方にとっても似ていたのです。

 態度というか、雰囲気というか。 もし学校の外で会ったら、『わあー凄いおばさん! ちょっと近寄れないわね』と言う感じ。

 彼女たち、見かけではちょっと引いてしまっても、素晴らしいものを私に与えてくれました。


 今日はとりあえずエルガーの第1楽章を通して演奏。 私のピアノがまだ怪しいところがあるのがまずい。 先生に言われたのは、私たちはまだちゃんとお互いの音を聴いていない、この曲は特にメロディーラインがヴァイオリンとピアノの間で行ったり来たりするのですが、それがきちんとできていない。 まあ、1時間のあわせだと仕方がない。 

 この部分を肝に銘じてもう一度最初から。 今度はしょっちゅうとめられて、容赦なく先生の言葉が飛んで来ます。 やっぱりイギリス人ではないわね~!!なんて思いながらのレッスン。 もちろん私への注文もたくさん。 

途中何度も先生が弾いてくださったのですが、すごーく良い音。 私は実はあまりヴァイオリンの音が好きではなくて、どちらかというと、ヴィオラ、チェロの深い音が好きなのですが、Aniの音は凄かった。 ボーイング(弓の使い方)、フレーズ、どれも勉強になります。 そして、同じ音を弾くのにも、弾く弦によって違う音が出てくること。 これってピアノではできないことだから、羨ましい。

 

 やはり、アリッサは、結構冷静に弾くタイプなので、先生にもっとエネルギッシュに! もっと感情豊かに!といわれていました。 私は、それを聞いていて自分までエネルギッシュになり、これを私がやるとどうやらヴァイオリンの音を殺してしまうらしく、抑えなさい、と言われる始末。 難しい。 


 1時間のレッスンが終わる頃には豊かな響きの曲になってきました。 時間の関係で最後まではレッスンしていただけなかったのですが、来週の水曜日のクラスで弾くように言われたので、後はアリッサと私でどうにかしなくてはいけません。

 もちろん自分で好きに弾く事ができるピアノソロはとても楽しいけれど、こうしてアンサンブルをすること、一人で弾いているだけでは得ることができないことをたくさん得ることができます。


 

Posted on 2007/03/16 Fri. 05:12 [edit]

category: 音楽

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16

嬉しいこと 

 1月から教えているハーフの女の子、今まではずっと電子ピアノ(というよりおもちゃのキーボード)でのレッスンだったのですが、月曜に遂に生ピアノが! お母様は1月中旬からピアノを探してくださっていて、2月に3月に日本に帰国する駐在員の方から譲っていただけることが決まっていて、それがやっと数日前に家に。

 私が行ったら、『ピアノ、ピアノ! ピアノ弾くの!』という元気な声が。 とっても嬉しそう。 こちらまで嬉しくなってしまいました。

6歳だけれど小柄だし、今まで鍵盤の幅もちょっと狭いキーボード。 ピアノに移ったら少し大変かな?と心配していたのですが、心配無用。 もちろん、ちょっと弾きにくくしていましたが、とってもしっかりした音。 私と一緒で、指が結構太め。 だからかな?

まだ、キーボードの癖で、鍵盤を叩いてしまっていたけど、しっかり耳で叩くのと弾くのの違いをまずは覚えてもらう。

 自分の手で育てていくこと、楽しい。 しっかり理解してもらいながら、でも絶対にピアノが嫌いになるレッスンだけはしたくない。 これからが楽しみです。 でも、本当はもう少し大きな生徒、特に音色とか表現とかを教えることができる生徒にも出会えたらな、というのが本音。 導入には導入のよさがたくさんあるのですけれどね。

 このところまた日本語をしゃべっていなかったから、今日のレッスンは何度英語が飛び出したことか。 気をつけないと。


 夜はロイヤル・アルバートホールで、コンサート。 昨日学校で無料のチケットを頂きました。オケはロイヤル・フィル。 マーラーのコンサートで前半に、テノールとオーケストラの曲。 そして、後半が大好きな交響曲第1番『巨人』。

 大きなホールですが、それにしてもガラガラ。 だから、本当だったら38ポンドもする良い席をいただけたようです。 

 前回ここでロイヤル・フィルを聴いたのは、11月にデュトワが指揮した時。 あの時と同じオケとは・・・・・・・・・・・ 

 テノールとの曲は初めて聴く曲でしたが、美しいもの。 でもバランスが悪すぎて、テノールはしょっちゅう聴こえませんでした。


 交響曲第1番は、生で聴くのは久しぶり。 CDだとしょっちゅう聴いていますが。 マーラーの曲は昔は全然理解できなかったけれど、勉強すれば勉強するほど好きになった作曲家。 私が一番好きなのは第5番ですが、この第1番も捨てがたい。

 ただ、今日はオケが全然鳴っていない。 前回は天井に近い席だったのに、前回の方がよく聞こえた。 

 今日は、オーケストラの人達は本当は弾きたくないのかな?と思うほど何も伝わってこなくて。 オーケストラと私の間には分厚い壁。  凄い曲なのに。 


 演奏はどうれあれ、いずれにしてもオーケストラを聴くとたくさんのパワーを与えられます。 やっぱり音楽は良いな~と思う時間。

Posted on 2007/03/15 Thu. 06:08 [edit]

category: 音楽

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15

20ポンド札の人 

今日も青空。 でも、やっぱり日が落ちると寒くなる為、まだコート。


 今日は20ポンド札の顔=エルガーのあわせ。 先々週頼まれたヴァイオリンソナタ。 同学年のイギリス人のアリッサはとても気持ちの良い人。 リハをしていて、とても言う事がきちんとしている、と思っていたらやっぱり。 彼女はケンブリッジ卒。 ヴァイオリンは情熱的ではないけれど、とてもきちんとしている。 私とはちょっと違う。 でも、最初のリハで手ごたえがあったし、水と火のヴァイオリンとピアノの合わせは面白いかもしれません。 今までは火と火のあわせが多かったのですよね。


 今日はとりあえず2時間、最初の1時間半を第1楽章に費やして、残りで第2楽章。 今までCDで聴いていたものが、自分がいる部屋に広がる時、これほど幸せな時間はありません。 私のこの曲の練習不足でまずいところもあったけれど、とりあえず明後日彼女のヴァイオリンのレッスンに私も行って先生に聴いて頂くみたいなので、明日にはまずい部分をどうにかしないと。

 私の場合、やっぱり自分ひとりで練習していて、それを合わせる時、感覚がずれてしまう。 だから、第1回目のリハで掴んだことを次の練習に役立てる必要がある。 そうしたら、それからはエスカレーターに乗ったみたい。 これで、今までの本番を乗り切ってきたから。


 第2楽章は、『ロマンス』というタイトルがついているのですが、とっても幻想的。 弾いているだけで幸せ。 エルガーって独特の美しさがある。


 エルガー、今年は生誕150年なので、去年のモーツアルトのような大きさではないものの、いろいろと催し物があります。

 私にとって、いつ聴いても泣いてしまうのが、『威風堂々 第4番』。 第1番は小学校の音楽でも扱う有名なもの。 この次くらいによく演奏される第4番、私が1997年9月から翌年夏まで在籍していたメイドストーン・ユース・オーケストラの思い出の曲。 このオーケストラでパーカッションを担当して、音楽のおもしろさに目覚め(もちろん、Dr.Schreider、学校の音楽の先生ご夫妻との出会いもありますが)、音楽の道に進むことに。 1998年7月の定期演奏会前に日本に帰国だったので、最後のコンサートには出られなかったけれど、私の最後の日、皆が練習していたのがこの『威風堂々』。 もう、とってもイギリス的な音楽で、悲しさが増すばかり。 それくらいあの時の音楽は耳に焼き付いています。


 そして、前にも書いたように、マンチェスターの音大に入って、初めてのチェロとのあわせがエルガーの『チェロ協奏曲』。 あれ以来もう何年も伴奏したことがないけれど、サラ、ヨハネス、ユージニア、一緒に弾いた友達から得たものはとっても大きかったです。

 夏に、学校の前のアルバートホールでエルガーだけのコンサート、もちろんチェロ協奏曲に、威風堂々の第1番と第4番、エニグマ変奏曲などの有名曲でのコンサートがある、というポスターが貼られていました。 聴きにいこうかな。

 エルガーを弾いていると、イギリスの田舎をバスで旅したくなってしまいました。

Posted on 2007/03/14 Wed. 06:28 [edit]

category: 音楽

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パフォーマンスクラス 

 今日も暖かくて、日中はコートがいらないほど。 でも、夜はやはり寒くなるので、いまだにコートを着ている私。 気が早いイギリス人は、もう半袖で外を歩いているし、素足の人もちらほらと。 衣替えをしない国、というのを再認識します。


 今日は夕方5時から3時間ピアノ科のパフォーマンスクラス。 いつもは2時間半なのに、今日は長い。 ピアノ科主任のヴァネッサが担当しているのですが、入ってくるなり、

『今日は一日中会議だったのよ。 やっと音楽を聴くことができるわ~』

彼女、とっても良い人です。


 毎週張り出される紙に弾きたい人が名前と曲目を書くのですが、先生があらかじめ用意していたラインは6本。要するに6人。 でも、ラインとラインの間に名前を記入する人がいたり、一応ラインの一番上から弾いて行くので、時間に問題がある人が矢印を書いて他の人と代わったり。 先生一言。 『あなたたち、どうしてこんなわけがわからない道路地図みたいにしてしまうのよ! これ書いた人、解読して!』 解読する必要もない気がしましたが・・・・・・・・・・・


 基本的に一度弾いて、先生、他の生徒からのコメントをもらいます。 フォーマルではなく、本番前の練習といった感じ。 でも、このクラスで弾くのが大きな舞台よりもずっと緊張するのですよね。 これ私だけではなくて皆も。 だからここで弾く必要がある。 ここで弾いておけば、多少のことは怖くなくなるので。

 今日はヴァライエティーに富んでいて、 

 ショパンのエチュード 作品10-1、モーツアルトのソナタ イ短調、 チャイコフスキーのピアノ三重奏 第1楽章、メトネルの回想ソナタ、ストラヴィンスキーのペトルーシュカ、ショパンの2つのノクターン作品27、スクリャービンのエチュード 作品42-5、ブラームスのバラード 第1番、 スクリャービンのソナタ第8番。

 特に、スクリャービンのソナタは1月にアシュケナージとラフマニノフの協奏曲を弾いたモスクワ音楽院のアンドレイ。 彼はスクリャービンコンクールで優勝していることもあって、初めて彼のスクリャービンを生で聴きましたが、素晴らしかったです。


 私はショパンのノクターン 作品62-1とラフマニノフのエチュード 作品39-3を弾く予定でいて、私が弾いたのは既に7時半過ぎ。 2時間半以上ピアノに触らない状態で、人のを聞いてから弾いたら、まるで自分の指のようではなくて。 しかも、初めて弾くピアノで、あまり腰がないピアノ。ノクターンはどうにか弾けたもの、ラフマニノフに入ったら、崩壊。 あそこまで酷いの久しぶり。 指は冷たいし、あたかも、石膏で固められた指のように感じてしまって。 ヴァネッサもそれを理解してくれて、やっぱりきついから、ラフマニノフは来週のクラスで1番最初に、ウォーミングアップをした状態で弾かせてくれるそうです。 なんて優しい。

 ショパンについては、まず私がどう思うかを聞かれ、『イマジネーションとかやりたいことが湧き上がりすぎてしまって、演奏中にもそのアイディアが出てきてしまうから、結局ポイントポイントで違う音楽になってしまって、支離滅裂になってしまった』と答えたら、先生から、『あなたの演奏はとっても美しいところがたくさんの場所(ポイント)であるのよ。 自分でもわかっているわね。 アイディアが代わる、ということはそれだけ途中での集中が途切れているということだから、『Inner mind of Music』という本を読んでみなさい。 分かると思うから。 でも、とっても美しい音楽だったわよ』 


 この曲、まだまだ新しくて先週のコンサートで弾いて、今日が人前で弾くのは2回目。 まだまだどんどん伸びていく曲だと思うので、先生に進められた本をまず読んで、学びたいと思っています。

 1週間、ちゃんとラフマニノフを弾きこんで、来週は納得いく演奏をしないと! 折角先生が『ちゃんとあなたのラフマニノフを聴きたいから。 来週弾いといた方が良いと思うし』と言ってくださったのだから。 どこかの誰かさんとは大違い。

Posted on 2007/03/13 Tue. 06:34 [edit]

category: RCMの生活

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13

コンサート、クラス、春の海 

いつもだったら月曜日は夜に授業があるほかは練習したり、リサーチしてればよいのに、今日は午後1時から夜の授業が終わる6時半まで予定でいっぱい。

 

 1時からシンガポールのミュージック・スクールの子供たちが今週UKツアーをする最初のコンサートをこの学校で。 ピアノの子達がRCMへ来て、ヴァイオリンの子達はマンチェスターの音楽中、高校、チータムスへ。 そして今週は、パーセル、ウエールズ・カシードラル・スクールでのコンサートを行うそう。

 

プログラムは、

 

10歳女の子 モーツアルト ソナタ ニ長調 K.576 第1楽章

10歳男の子 グリンカ ナイチンゲール

13歳女の子 ベートーヴェン ソナタ 『ワルトシュタイン』第1楽章

13歳女の子 ドビュッシー イマージュより『金色の魚』

        メンデルスゾーン アンダンテとロンド・カプリチオーソ 作品14

13歳女の子 ドビュッシー プレリュード 第2巻より『花火』

         ショパン ソナタ 第2番 第1楽章

13歳男の子 カバレフスキー ソナタ 第3番 第1楽章

12歳女の子 ラヴェル 水の戯れ

        ショパン スケルツォ 第2番

 

 日本のピティナとか、音楽に進もうと思っている10歳から13歳くらいだったら、これが当たり前かもしれませんが、ここはイギリス。 イギリスの一般的なスタンダードからすると、考えられないテクニックと曲目でした。

 私はロシアの10代前半の子供たちの演奏を何人も聴いてきましたが、彼らと比べてもテクニックは凄い。 でも、音のきれいさや音楽性、フレージングはロシアの方がずっと凄いです。

 

 ただ、音楽性というか、何しろ音が半端なく汚くて、私はこの後偏頭痛。 音をきちんと聴いていたのでしょうか? でも、この年齢でこれだけ弾けて、この後よい先生にめぐり会えれば彼らはとても良い音楽を奏でるようになるでしょう。

 どう考えてもカーディフの音大の1年生よりもずっと弾けるし、私が今から入っていこうとしている世界、というよりもこの学校の生徒も多くがこの年齢でこれくらい弾けていたのでしょう。 凹みます。

 

 この後はRoy Howatのマスタークラス。 Royは多分(いや絶対)イギリス人で、フランス音楽のエキスパート。 ちょっと前にフランスのDurandから新しいRoyの校訂したドビュッシーピアノ曲全曲を出版し、ペータースからフォーレのピアノ曲。 何年か前にラヴェルのピアノ曲集をペータースから。 より今までの出版されていた楽譜から音の間違いを直し、ドビュッシー、ラヴェルが楽譜に書き込んだもの以外を省いたそうです。 フォーレの楽譜にはフォーレ自身がピアノロールにどのように残したかを書き加えてありました。

 

マスタークラスは3年生の同門のフランス人の男の子がラヴェルの『夜のガスパール』から『水の精』。 同門で、今の先生は音色に厳しいのに、えっと思うほど音色に乏しく、それをとても注意されていました。 そして、彼はDurandの楽譜を持ってきていたのですが、Royにペータースを使いなさい、と言われて、その場で間違っているものを直されていました。

 

 2番目は12月まで同門、彼女も1月から先生を代わって現在ケヴィン・ケナーについている3年生の日本人の女の子がドビュッシーの『版画』から『雨の庭』。

 音楽の友社から出ている、安川加寿子さんの校訂した楽譜も持ってきていたのですが、ペダルのマークなど、ドビュッシーが書いた以外のものが書かれすぎているから、新しいDurandを使いなさいと。 安川さんの楽譜は私も好きですが、これは音大ではあくまでも勉強用で、演奏には原典版というようなものを使う必要があるのかもしれません。

 

 3番目はこのシンガポールからの女の子がドビュッシーの『金色の魚』を。

そして最後に同門の同学年のオーストラリア人の女の子(でも、15歳からモスクワに行ってモスクワ音楽院卒。 その後ドイツにいってフランスで確かエコールノルマルを出て、今は週2回くらいパリからロンドンに通っている)がラヴェルの『鏡』から『道化師の朝の歌』。

 

こうして今日のプログラムを書いてみると、フランス音楽ってそのタイトルがとても素敵ですよね。 私もこれらを知らなかった時は、本でタイトルを見て、『聴いてみたい!』という気持ちにさせられたものでした。

 

 正直言って、今日のマスタークラスはそんなに面白いものでも、多くを得るものでもありませんでした。 とってもイギリス的なピアノ。

 頭がいっぱいの状態で、マスタークラスが終わってからちょっと遅れて修士号のレクチャーへいったら、その部屋のそばで、誰かフルートの人が練習していて、あれっ?と思ったら、『春の海』の尺八のフルート版。 もう気になって気になって、授業が半分上の空。 私も何度かイギリスでお琴と友達に頼んでフルートで尺八部分を吹いてもらって『春の海』を演奏したことがあるので、とても懐かしくなってしまいました。 それにしても、美しい曲。 気が付いたら、頭の中はお琴の譜面。 手が動いてしまったし。 ずっと弾いていないお琴。 弾きたくなってしまいました。

Posted on 2007/03/12 Mon. 06:09 [edit]

category: RCMの生活

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12

3月5日の続き。『Children of Adam』と『テーマとヴァリエーション』 

 今日は教えがお休みだったのでゆっくり。 Victoriaのパブリック音楽図書館へ行ってやっとメンバーシップになって、本を借りてきたので、5月まで、いろいろと学校のエッセイなどがあるので、リサーチ開始です。


 さて、先日、3月5日に観たロイヤル・バレエの続き。 『アポロ』の後、世界初演のロイヤル・バレエのソロイストのアラスターが振付けた『Children of Adam』。 写真はこちらから。(ちなみに、次のテーマとヴァリエーションの写真もあります)

 Walt Whitmanという1819年ニューヨークの労働者階級の両親の元に生まれた詩人の1860年に書かれた『Children of Adam』の『To the Garden the World』という詩を元にしたバレエ。 30分足らずの作品。 曲は1990年にChristophrt Rouseという作曲家が書いた、『Concerto per Corde』。 ストリング・オーケストラ。 現代曲嫌い、苦手の私には苦痛の曲。 でも、バレエがあると、なるほど、と思いながら聞くことができました。 結局、私がいつも言っているイマジネーション。

 私が注目しているスティーブンとヨハネス、そしてプリンシパルのもう長いリアンが主役だったから楽しみだったものの、振り付け自体があまりおもしろくなく。

 いや、私、こういう新作バレエを観るのは初めて。 でも、ダンサーたちはとってもよい動きをしているのだから、もう少し振り付けがどうにかなってもよかったのでは?と思わずにはいられませんでした。 男性同士のパ・ド・ドゥなんかがあって面白いといえば面白いのですけれどね。

 というより、バランシン作品に挟まれるのはどうかと?これ、後世にこれから踊り継がれるか?といえば、ノーかな。 

 まあ、また2週間後に違うダンサーで観る予定なので、2回目はもう少し理解できるかもしれません。


 そして、2回目の休憩後、幕が上がった途端に拍手! とってもホッとしました。 ロイヤルって日本よりも幕が上がってすぐとか、主役がでてきてすぐに拍手が沸きあがることが滅多に無い(怪我で1年近く舞台に立っていなかった人の時は凄い拍手だったけれど)から、驚きました。 そして安心。

 私がバレエに再びはまってから、ずっと観たくていたけれど怪我で踊らないで何度も降られたプリンシパルダンサーのヨハンが10月以来今日の舞台で復帰。 緞帳が上がるまで本当に出てくれるのか、ドキドキ。

 『アポロ』が1927年に振り付けされ、この『テーマとヴァリエーション』は1947年の作品。 同じ、バランシンの作品なのに、全然違う。 どちらかというと『アポロ』の方が、前衛的で、『テーマとヴァリエーション』は衣装もチュチュだし、ステップも古典的。 


 『テーマとヴァリエーション』、チャイコフスキーの作品で、どの曲かずっとわからないでいたのですが、プログラムを買って、『オーケストラ組曲第3番』ということがわかりました。 初めて聴く曲だったけれど、これぞチャイコフスキーという曲。


 緞帳が上がると、主役のアリーナとヨハンそして、ファーストソロイストの女性4人とソロイストの女性8人。 後で男性が12人加わりました。

 このロイヤル・バレエの主なチュチュを作っているのが50代の日本人男性。もう長くこちらにいる方です。 彼のブログを発見し、この衣装を作る過程というかそういうのを読んでいたので、感慨もひとしお! 


 アリーナとヨハンはプライヴェートでもパートナー。 とっても息のあった踊り(でも、ヨハンの方がアリーナよりも10歳上)。 ヨハンの踊りはノーブル。 アリーナ、今まで2つの作品で観て、そこまで私は実は興味がないのですが、何というか良いこの踊り。 ステップも確実だし、足もきれいに上がるし。 全部、あっています。 でも、私は観ていて物足りない。 難しい。 だから、結局迷った挙句に5月の彼女の『白鳥の湖』は買わなかったし。

 

 先日も書いたように、私は日本でバレエのお稽古に通っていた時、バランシンの名前を何度も先生から聞きました。 これを観ながら、そして『アポロ』を思い出しながら、あの当時にこれを、本物のバランシンを観ていたらよかったのに!ということ。

 私の先生ご夫妻は発表会で、古典と先生方の振り付けの作品を躍らせてくれて、お二人とも振り付けが素晴らしかったのです。(これをちゃんと表現できない人が私でしたが) バランシンの作品を観ながら、先生方がこれからインスピレーションをうけたのかな、というものがいくつかありました。 


 この『テーマとヴァリエーション』がロイヤル・バレエで踊られるのは初めて。 第1回目の公演でした。 日本人好みの作品だし、きっと来年の日本ツアーの中に入るのかな?と思います。 きっとロイヤル・オペラ・ハウスでもこれからのレパートリーになると思います。 

 これを2週間後の最終日はダーシーが踊ります。 6月に彼女が『大地の歌』を踊る時はチュチュではないから、私が観る彼女の最初で最後のチュチュ姿。 今から楽しみ! そして、ロイヤル・バレエのプログラムはとっても充実しているので、勉強の合間にしっかり読んでおこうと思います。 音楽についてもとっても良いことがたくさん書いてあるので。


 

Posted on 2007/03/10 Sat. 06:34 [edit]

category: バレエ

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10

レッスンとのだめ 

 家々の前庭がカラフルになってきました。 昨日も今日も、日中は暖かいのですが、夕方になると一気に空気が冷たくなるので、まだまだコートと手袋が必要です。

 

 一週間が早くて、もう金曜日。 今日は午後からピアノのレッスン。 それなのに、昨日は朝から出かける用があった為に、水曜日のコンサートの疲れをまだ引きずっていた私は、すっかり寝坊。

 

 今日はラフマニノフのエチュード1曲のみ。 他にも見て頂きたいものを持っていってあったのですが、これだけで1時間が終わりました。 この曲は3年前に勉強して、その後本番に出したりはしたものの、ちゃんとレッスンを受けるのは2004年の夏以来。 

 今習っている先生、ゴードンは、既にスクリャービン、ドビュッシーの全曲のCDをリリースしていて、ちょっと前にラフマニノフの全曲(多分)の録音をした、と周りから聴きました。 普段から色々と細かいレッスンですが、今日は一段と凄い。初めて、先生が結構弾いてくださったのも嬉しい。 私、やっぱり耳から得るタイプなので、先生が弾いてくれる方が良いのです。 折角2台のピアノがあることだし。

 

 この曲を最後にレッスン受けたのは、モスクワのイリーナ先生のレッスンにて。 イリーナのレッスンの後にゴードンのを受けると、火と水の違い。 とっても理論的。 でも、納得できたし、弾きにくくていたところの練習方法を教えてくださったり。 

 レッスンが終わったら頭が朦朧としていました。

 

 『のだめカンタービレ』にはまっている私。どうしても、自分のことと重ねて見てしまう。 私が日本の人達に言いたいことを、このドラマの中で既にたくさん言っていたのですね。

 くだらないところもあるけれど、私、これを見ながら泣けて泣けて。 この前は朝起きたら目が腫れ上がっていました。 

 

 留学のこと。 私はたまたま元々の将来の夢、『バレエの衣装デザイナーになる。 本場の衣装の作り方を学ぶ』ということを日本ではできなかった為に海外に目をむけ、イギリスに来て、ピアノに変わった後も、結局のところ私のレヴェルで日本で受け入れてくれるところはないし、イギリスで勉強したくて、試験にも受かっていたのに、19999月、渡英の二日前のレッスンの時、日本の音大を卒業したばかりの人に、『本当に行くの?』=『あなたのレヴェルでどうして留学できるのよ!』と言われ、その日に破門を言われた先生にも、『皆あなたよりも上手いのに留学しないでいるのよ。 あなたはまだ弾けていないから後最低一年日本で勉強する必要があるわ。もしそれでもイギリスに行くのなら破門にします』といわれ、その日はそれでもイギリスに行く、と言い張った私と先生の話し合いが3時間。 一音もピアノに触れることなく終わりましたが、しっかり費用を取られたのですよね。 最後私が折れて、口だけ『わかりました。 それではイギリスに行くのを止めます』といって開放されました。 もちろん、予定通りにイギリスへ来ましたが。 でも、今は気が楽。 破門になったからその先生との関わりは一切ないし。

 

 『のだめ』を見ていても、留学=優秀な人なのですね。 私は違いますから。 私はのだめかな。 もちろん、Dr,Schreiderについて、厳しくフレーズとか音色とかやって頂いたけれど、でもある程度やっぱり自由な演奏。 だから、今日のゴードンのレッスンの時、一度ラフマニノフを弾いた後、『エネルギッシュだし、自由な良い演奏だよ。 でも、細かいところが・・・・』と言われたばっかり。

 

 ピアノ、だから面白い。 果てしない宇宙のようだから。 夢をもっと大きく持たないと! 演奏したいし、演奏している時だけが真正面から自分に向き合って、自分をさらけ出すことができる。 練習したい! そして、来週のレッスンは緻密な演奏を持って行かないと・・・・・・・・・・

Posted on 2007/03/09 Fri. 05:09 [edit]

category: 音楽

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09

RCM Symphony Orchestraコンサート 

 今週は芸術的なことに接するのが多い週。 

今夜は学校のシンフォニー・オーケストラのコンサート。

曲目は、

リムスキー=コルサコフ/『ロシアの復活祭序曲』

ラヴェル/ピアノ協奏曲 ト長調

チャイコフスキー/交響曲第6番 『悲愴』

 

 数日前にチケットは完売。 私は今回は早めにもらっておいたので、聴くことができました。 指揮者はロシア人。 ピアノ協奏曲のソロイストは同学年のモスクワ音楽院から選抜されてきた、アーニャ。 彼女は9月からの学期の協奏曲コンクールで選ばれました。

 

 リムスキー=コルサコフの演奏は良かった。 この曲、結構好きなのです。 このところ、ロイヤル・オペラ・ハウスの上の方の席で、オーケストラ・ピットに入ったオーケストラの音ばかりを聴いていたから、久々に近くで鳴るオーケストラの音にゾクゾクしました。

 それに、バレエの時は冴えないことも多いオペラ・ハウスのオーケストラと違って、若いまだまだ勉強中の演奏者の瑞々しい演奏、惹かれました。

 

 ラヴェルはオケがちょっと??? アーニャが第1楽章の冒頭のグリッサンド、とっても楽しんで弾いていました。 第2楽章がちょっと単調だったことを覗けば、とてもエネルギッシュな演奏。 彼女はモスクワではドレンスキー教授についていたし、今はドミトリー・アレクセーエフの生徒。 コンクール歴も、協奏曲の演奏歴もやはり凄い。 ラヴェルも既にオケと弾いている、と言っていたので、とても余裕がある演奏。

 

 そし休憩後はチャイコ。 チャイコの交響曲を生で聴くのは久しぶり。この曲、カーディフの音大のオーケストラも演奏したことがありましたが、雲泥の差。 やっぱりこの曲も良い曲。 

 弦楽器はとても強いと思います。 でも、なぜか木管がかなりずれていて???? どうしてしまったのかしら?

 

とにかく、久々のオーケストラにパワーを貰いました。 

 

 練習室で練習しているだけでは得られないこと、今週はたくさん得ています。

Posted on 2007/03/08 Thu. 05:45 [edit]

category: RCMの生活

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08

St Albansへ 

 


朝から良いお天気! 先日学校での舞台に立ちましたが、
2007年初のコンサートの日。 



 昨年の
5月、10月に演奏させていただいて、それでも再び声をかけてくださったロンドンから北へちょっと行ったSt Albansへ。 前2回は雨だったので、今日は晴れていて嬉しい。

 

 家からバスで15分ほど行ったところの駅からBR(国鉄)に乗って25分弱。 バスに乗っていたら、通路を挟んで隣に座った男性から、

男性:『ロシア語話せる?』

私:なんで?????と思いつつも、ロシア語で『ニムノーシュカ』(ちょっとだけ)

男性:『君はモンゴル人か中央アジアの人間ではないのかい?』

私:『違いますけれど』

男性:『そうか。 今ロシア語の勉強をしているのだけれど、君とロシア語で話せると思ったのだよね』

 

 どうやら、私、モンゴル人に間違えられたらしい。 これは初めて。 モンゴル人はロシア語を話すのですよね。

 

 電車に乗って10分もすると、素敵な風景が広がっています。 久々にフィールド、羊の群れ。 イギリスって、ロンドンという大都市から30分もいかないでこのような自然が広がっているのが魅力的。日本だと東京から1時間行っても家、家、家ですから!

 

 コンサートについてはこちら.



ここのコンサートの後は、ちょっとした食べ物と、ワインが用意してあって、時間がある人がおしゃべりするのですが、私は毎回のことながら皆さんの質問の嵐に答える時間・・・・・

 毎回のように聞かれるのが、『どうしてイギリスに来たのか』、『日本にはどのくらいの頻度で行くのか』、『家族はどこにいるのか』、『日本人のピアニストは多いけれど、日本ではどうして遠く離れた西洋のクラシック音楽が大人気なのか』などなど。 

 


 
St Albansは可愛らしい街で、水曜日と土曜日にマーケットが開かれているので、帰りに覗いてきました。

 今日は前回よりもお店の数が多かったです。



お野菜もスーパーよりも安くて新鮮。 荷物があるのに、ブロッコリー、りんごにぶどう、買い込んでしまいました。 

 

 学校に行くにはいずれにしても、家の近くのバス停でバスを乗り換える必要があった為、一度荷物を家に置いてお茶を飲んでから学校へ行こう、と思っていたら、物凄い疲れから、いつの間にか夢の中・・・・・ フラットメイトが帰宅した音で起きましたが、脱力感。 3ヶ月ぶりに演奏すると、こんなに疲れるものだったんだ。 体力的にも精神的にも、と改めて思いました。 どうにか身体を起こして、6時から練習室を予約してあったので、学校へ。 不思議なもので、ピアノの前に座って楽譜を広げると、正常な身体になる。 でも、終わったと同時に、また全ての体の重力が足の底へ行ってしまったみたい。

 これも慣れ。 今月からは一応今のところ毎月演奏の予定が入っているので、そのうちどうにかなるでしょう。


070307 market-2

070307 market

070307 church
中央が演奏した教会

070307 St albans

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Posted on 2007/03/07 Wed. 05:04 [edit]

category: お出かけ

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07

二つの狂っていること 

昨日バレエに行ったばかりですが、今朝は、5月、6月、7月のロイヤル・オペラ・ハウスでの公演のチケット発売日。

 ロイヤル・バレエは夏にツアーがあるから、5月に再び『白鳥の湖』をやって、6月の頭にシーズン最後のミックス・プログラム。 このミックス・プログラムに吉田都さんが日本のKバレエの公演と重なって一度キャストが発表になった後にキャンセルされたのが残念。



 ミックス・プロは6公演で2組の組み合わせ。 68日のマクミラン振り付けのマーラーの『大地の歌』がダーシーの引退公演。 ダーシーは確かロイヤル・バレエ学校卒業後ストレートにロイヤルバレエに入ったのではなく、一度バーミンガム・ロイヤルかどこかに入って、マクミランに見出されたので、やっぱり彼の作品で最後を〆たかったのかな。 ダーシーの銀行員の旦那様は、同じマクミランだったら彼女の十八番の『マノン』か『ジュリエット』で終わりにして!と言ったそうですが、今年はこれらがここで上演されない為に、『大地の歌』で終わり。 ダーシーのジュリエット、もう一度観たかった。 去年は踊ったのですよね。

 


 今朝の
10時からチケット売出しだったので、私は学校のコンピューター前にスタンバイ。 オペラも一緒だからなかなか大変。 5分以上サイトに入れなくて、やっと入って真っ先に68日の公演を予約しようと思ったら、私が狙っていた1000円の舞台のほぼ全部が観える立見席はもう無い状態。 今日が発売日といっても、オペラハウスのフレンズという後援会のような人達はもう優先予約なので、やっぱり厳しい。

 諦められなくて、他のものを仮予約してから再び68日に戻ったら、凄く良いところの立ち見が出ていてラッキー!

 でも、今度はチェックアウトが混んでいて、チェックアウトしたと思っていたのに、この後すぐにピアノ科のクラスに行って午後1時にメールをチェックしたら、予約確認書が来ていない・・・・・ ショックでもう一度予約のしなおし。 


 発売から3時間後、68日だけは、舞台が欠ける左右の上の席しか残っていませんでした。(写真の座席表の一番上の両脇だけが残り) 信じられない・・・・・・・・ その2時間後にはこの条件の悪い席、1000円と800円のがあるのですが、1000円のは全て売り切れ。 800円の席がかろうじて残っている。 夜には、その残りもわずか。さすが、イギリスで大人気のバレリーナの引退公演。 

 私はこの値段だから、と思って、ダーシーが踊る日をもう一つ買っておきましたが、彼女が出る日はとにかく人気。



 一応、もしかして予約確認書が届いていなくても朝の私の予約が適用されていたら困る、と思ってオペラハウスにメールを出したら、やっぱり朝の予約ができていて、後から予約した分に対しては、キャンセルしてくれました。 

 

 バレエファンのサイトがあって、そこでチケットの個人売買をしているのですが、もう既に68日のチケットを求める人達が数人。まあ、オペラハウス側も予想はしていたと思いますが、一日でほぼ売り切れとは。

 

 そして、もう一つの狂い。 私、世間から遅れているのが常なのですが、日本で人気の『のだめカンタービレ』、昨日友達に漫画の第1巻を借りて初めて読んで、はまりました・・・・ 友達はイギリスには12巻しか持って来ていないようなのですが、続きが読みたい! 

 私は普段漫画は読みませんが、音楽関係のものは面白い。『いつもポケットにショパン』(これは古いですね)、そして何年か前に音大卒の漫画家が書いた『ピアニスト』。 『のだめ』はこれらと異色。 日本の音大なんかに行った事がない私は、日本の事情を知るのにも役立つ。

 

 ネットで練習の合間に、『のだめ』のこと調べてしまいました(私、かなりの検索魔)。 『のだめ』に出てくる曲、これからレパートリーにする人多くなりそうですが、どうでしょう? いわゆる有名曲だけが使われているのではない、ということも気に入りました。ドラマ観たかった!!! 

070306 seating plan
値段ごとに色分けされてわかりやすいハウスの座席表
一番高いのが濃い紫。いつかはここに座ってみたい。

070306 ROH summer
この夏のシーズンのパンフレットの表紙。 今回はオーストラリア出身のプリンシパル、リアン。

Posted on 2007/03/06 Tue. 05:39 [edit]

category: バレエ

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06

『アポロ』とダーシー 

夜は2週間振りにオペラ・ハウスへ。 2月の白鳥の湖が終わって、今日がミックス・プログラムの初日。 今回は、バランシン作品2つと、ロイヤル・バレエのソロイストダンサーのアラスターが振付けた新作(今夜が世界初演)。

 

 1つ目がストラヴィンスキー作曲の『アポロ』これはバランシン振り付け。 バランシンはロシア系アメリカ人の著名振付師。 ニューヨーク・シティー・バレエの創設者でもあります。

 バランシンの名前はバレエのレッスンに日本で通っていた頃、先生がよく『バランシンは・・・・・』というお話をしていたので、生のバランシン作品を観ることができるなんて夢のよう。 でも、ロイヤルとニューヨークでは踊りのスタイルも違うので、きっとロイヤル版バランシンなのかな、なんて思って舞台を観ました。

 

 このバレエは30分ほど。 ソロの男性と、女性3人。 そして最初だけメイドが2人とアポロを産むお母さん。

 今夜はキャストが豪華で、アポロをキューバ人のアメリカでも引っ張りだこのカルロス。 そして女性がダーシー(Darcey)、マリアネラそしてマーラ。 全員プリンシパルダンサー。 

 私がロイヤル・バレエを初めて生で観たのが1997年の夏に日本で。 そしてその時のプリンシパルダンサーで今もロイヤル・バレエに残っているのが、ダーシー、都さん、そしてリアン。 ダーシーは日本ではそれほど今はチケットが売れないことも多いようですが、イギリスでは大人気! 彼女は、現在唯一のイギリス人女性プリンシパル(プリンシパルの女性は計10名)。

 今37歳。 二人のお嬢さんがいます。 出産してもプリンシパルに戻って踊っていたのに、遂に今シーズンからゲスト扱いで、今シーズン限りで引退します。

 私は彼女が踊る『ロメオとジュリエット』の舞台を日本で観て、可憐なジュリエットの姿に圧倒されました。

 だから、今初めてオペラハウスで観ることができるのが嬉しい。

 バレエに再び目を向けたのが、彼女の引退前だったころがせめてもの救い。 

 

 舞台写真はこちらから。


 『アポロ』、全く知らないバレエだったので、もちろん先週学校の図書館でCDを聴いておきました。 ちょっと最初はとっつきにくかったけれど、美しい音楽です。 弦楽オーケストラによって奏でられます。 今回も『白鳥の湖』同様、リーダー(コンサートマスター)がヴァスコ。うれしい。 ヴァスコのヴァイオリンは、カーディフ時代にブルックのヴァイオリン協奏曲を聴いて惚れて、その後チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を聴いて惚れ惚れ。

 

 私は、カルロスの純クラシックはまだ観たことがないけれど、1月の『ラプソディー』今回の『アポロ』のような作品の踊りは素晴らしいと思います。あまり腕がきれいなダンサーではないのですが、力強さとかスピードとか、観ていてとっても気持ちが良かったです。

 

 女性3人は、シンプルなスカートつきの白のレオタード。3人一緒に踊る部分がとても多いので、ダーシーもマリアネラも好きな私には願っても無い舞台。

 10年ぶりに観るダーシー、とっても素敵でした。 落ち着いた大人の踊り。まだまだ踊れるから引退が本当に勿体無い。 

 舞台に20年立っている人の踊り。 ダーシーと都さんは仲が良いらしいのですが、踊りを観ながらもそれがわかります。

 

 ダーシーとマリアネラは13歳違うのですが、先日おもしろい話を読みました。

マリアネラが15歳でロイヤル・バレエ学校に入ったのが1997年の秋。 この時にはダーシーアはもちろんプリンシパルダンサー。 マリアネラはアッパースクールに入ったので、多分お稽古場はバレエ団と同じ場所(今はオペラハウスにお稽古場がありますが、当時は地下鉄でオペラハウスから15分ほど離れたところにありました)。

 学校に入ってすぐに、ダーシーが廊下を歩いているのを見てマリアネラは『ここはなんて凄いところなの!ダーシーが廊下を歩いているなんて!』と思ったそうです。

 その後、マリアネラは1998年にバレエ団に入団して、2001年だったかな、ダーシーの妊娠で、代役で、『くるみ割り人形』の金平糖の精をマリアネラは踊って、今こうして一緒に踊っている。 凄いな~! 憧れていた人と一緒に踊るなんて!

 

 ダーシーもマリアネラも長身のダンサー。 ダーシーの落ち着いた大人の踊りと、マリアネラのまだまだどんどん上にあがっていく、とわかる伸び盛りの真っ最中の踊り。 それが、とっても素敵に合わさっていました。

 今回このキャストで『アポロ』を観ることができただけでも大満足!

 

 後の二つの作品についてはまた後日。


Posted on 2007/03/05 Mon. 06:59 [edit]

category: バレエ

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05

Strings Lunchtime concert 

朝のうちは良いお天気だったのに、夜は嵐のよう。 

週の初めから重めの日。

 

 久々にランチライムコンサートを学校のリサイタル・ホールで聴いてきました。 今日は弦楽器科のランチタイム・コンサートで、同学年のイギリス人のヴァイオリンの子と、同門の同学年のピアノ科の子がブラームスのヴァイオリン・ソナタ、ニ短調を全楽章。 そして、同学年のヴィオラの子と4年生のピアノ科の子がブリテンのLachrymae(日本語訳がわかりません)。 そして、最後に4年生のヴァイオリンの男の子と外部のピアニストがイザイの悲しみの詩。

 

 このプログラム、カーディフの音大ではなかなか弾かれないものです。ブラームスのヴァイオリンソナタは3曲ありますが、どれもが素敵。

 ブリテンのLachrymaeJohn Dowland15631626)の『七つの涙』という歌を元にしているようです。 前半は全然わからなくて、最後になって分かってきました。 ブリテンの作品って私にとってわかりやすいものとそうでないものに分かれる気がします。

 

 最後のイザイ、始まるまで気が付かなかったのですが、これが金曜日に頼まれた曲。 この曲、学校に音源もなくて、譜読みのスピードアップの為には音源を聴くのが一番手っ取り早い私は、あ~あ、と思っていたところ。 友達から渡されたのが、ロシア語の楽譜のコピーだったので、英語でプログラムのタイトルを見てもピンと来ませんでした。 とってもラッキー!

 10分くらいのとっても素敵な曲でした。 イザイってピアノの曲は書いていませんが(もしかしたらあるのかもしれませんが)、素敵な曲が意外と多い。 このヴァイオリニストもとっても素敵な音を奏でていました。 

 聴きながらいろいろとイメージが湧いてきて、これを勉強するのが楽しみになってきました。

 

 夜は2週間ぶりにオペラ・ハウスへ。 これはまた後で。

 我が家の平和な日々も昨日で終わり。 今日、例のシンガポール人が帰ってきてしまって、再び居心地の悪い家に。 12月に来たフランス人の女の子は2月中旬にこのシンガポール人が嫌で出て行って、新しくオーストラリア人が入りました。 彼女、どこまで持つでしょう?

Posted on 2007/03/05 Mon. 01:54 [edit]

category: RCMの生活

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05

私の食生活 

 3月に入ってから再び肌寒くなり、今日は雨。 そういえば昨日はお雛様。 生徒さんの家で、私は8年振りに本物のお雛様を見ました。 美しいですね! 日本のこういう季節のしきたりはとっても好き。 失われないで欲しいです。 


 夜学校でピアノの練習をする私は毎日帰宅が夜10時近く。 この2週間は、口うるさいシンガポール人が国に帰っているからとっても気楽ですが、基本的に、夜はお料理不可。 何もない日は午前中に家にいて家のことをするようにしているので、私の料理は作り置き料理。 冷凍庫があれば便利なのに、ないのが悲しい。 でも、これももう慣れっこ。


 必然的にパスタ料理、野菜の煮込み料理が多くなる私の食生活。 あまりお肉を食べないのですが、やっぱり食べたくなって、でも、日本のように量の少な目の一人暮らしに優しいものがあるわけはない。 スーパーのひき肉は、一番小さいパックが500グラム。 ちなみに、合い挽き肉がないのです。 ハンバーグとか食べたくても、まさか牛肉、豚肉を500グラムずつ買ってくるわけにはいかないので、なかなか食べられません。 こういう時、カーディフ時代のように、マーケットが近くにあると便利なのに!


 パスタソースがたくさんの種類揃っているこの国、使ったことがあまりなかったのですが、先々週だったか興味本位で、ボロネーズソース(日本で言うミートソース?)を買ってきて、牛肉のひき肉とあわせたらそれなりに手軽でおいしい。 でも、ソースの瓶も大きいこの国、できあがったら何人分??? 5日間、私はこれを食べました。 


 でも、手軽さに味を占めた私、昨日はトマト系のボロネーズではないソースを買ってきて、今度は豚肉とあわせたらそれなりにおいしい。 なんだか寮時代の食事のよう。 イギリスの食生活も向上したな~って妙に感心したり。 私が最初にこの国に来たときよりもずっと食生活が上がってきていますよ! でも、繊細さは未だに全然ないですが。


 そういえば、昨日テスコ(大衆スーパー)でパスタを見ていたら、なんていうのでしたっけ?マカロニみたいだけれどねじってあるFから始まる名前のパスタ、500グラムで37p(約80円)、1キロで63p(140円)、そして、なんと3キロで1,40ポンド(確か。 300円弱)

 これは絶対に3キロ買った方がお得。でも、他にも買い物をしてとてもではないけれど、3キロを持って帰る余地はなかったのであきらめました。 今度はちゃんと用意して買いに行こう、と思いました。


 久々にお魚を食べたい今日この頃。 自分で捌けるかな? もっといえば、実は魚の調理法を知らないのでした。 オーブンもグリルもないから、焼き魚にもできないし。 この国のお魚を生で食べるのはちょっと怖いし。 


 

Posted on 2007/03/04 Sun. 05:22 [edit]

category: イギリス事情

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04

バレエ情報 

 私が12月からはまっている再びバレエ。 先週くらいから離れるべきなのではないか??と思っていたのですが、やっぱり離れられない。 ピアノの演奏にとっても良い効果をもたらしてくれていると思うので。


 ということで、このブログ、元々は音楽好き、イギリスを知りたい、私の知人が読んでくださっていると思うのですが、バレエについて、ちょっとした情報を。


 一つは、今夜日本で>教育テレビで夜10時20分からバレエ『ジゼル』 が放映されます。 日本で昨年収録されたもののようですが、ジゼルをロイヤル・バレエのプリンシパルのアリーナ・コジョカルが。 相手のアルブレヒトをパリ・オペラ座のマニュエル・ルグリが踊ります。 アリーナがジゼルを踊ったロイヤル・バレエの昨年の公演がイギリスでクリスマスに放映されたばかりなので、3ヶ月の間に同じ人が同じ役で違うバレエ団で収録されたものが放映されるなんて凄い。

 もしこのブログを読んでいる方でバレエを観たことが無い方、興味があったら見てみてください。 第1幕は華やかに。 第2幕はウィリ(妖精)の白いバレエです。(妹へ。 DVDに録画しといて! ファイナライズというのをちゃんとすればこちらで観られるから)


 そして、これからはロイヤル・バレエのもの。 1月、2月に数週間かけて、『チャイコフスキー・エクスペリエンス』という番組がイギリスのBBCで放映されました。 それらはバレエ、オペラ、音楽について詳しく説明しているもの。残念ながらテレビを持っていない私は観ることができませんでしたが。


 その中でも興味があった、チャイコフスキーの3大バレエ、『白鳥の湖』、『くるみ割り人形』、『眠れる森の美女』を各30分、マスタークラスと呼んで、団員に指導をする番組がBBC4(地上放送で無いもの)で放映されました。

 観られない人も多かったからなのか、親切にBBCのウェブ・サイトでこれらが無料で見ることができるようになっています。 もちろん、日本からも観られます!

 サイトは、こちらから。 


 『白鳥の湖』は、途中までしか観ていませんが、ロイヤル・バレエの元芸術監督のアンソニー・ダウエルと元プリンシパル・バレリーナのアントワネット・シブレーが上から2番目のソロイストのカテゴリーにいる5月に初めて白鳥の主役を踊る二人のイギリス人、ローレンとルパートに第2幕の指導をしているところが観ることができます。 アンソニーとアントワネットは昔一緒に踊っていて、2月の『白鳥の湖』のプログラムにも彼らの写真が載っていました。 アントワネットが今回白鳥の手の動きを見せてくれますが、見とれました。

 バレエの技術もさることながら、ここで主に指導しているのは演劇のことも含まれています。 


 そして『眠れる森の美女』は現芸術監督のモニカ・メーソンが2人のプリンシパル・キャラクター・アーティストとソロイストの女性にカラボス(魔女)の役を指導しているところ。 丁度、プロローグのオーロラ姫の誕生パーティーに招待されなかったカラボスが怒って、オーロラ姫が大きくなったら、針に刺されて死んでしまう、というのをマイムで表す部分です。 

 バレエのマイム、観たことが無い人でもとてもわかりやすい、ということを分かっていただけると思います。 特に、モニカが口でマイムの意味を言いながら指導しているので、特に知らない人には良い番組だと思います。


 最後に『くるみ割り人形』。 これは最初の15分がロイヤル・バレエで使われている版の振り付けをしたサー・ピーター・ライト氏がクララを踊ったキャロラインとまだ一番下のランクにいるけれど、この頃良い役を与えられていて私も将来を楽しみにしているルドヴィックを指導しています。 

 くるみ割り人形が目を覚まして、クララと踊る部分の指導です。


 そして後半が面白い。 このピーター・ライト版の特徴は、第2幕の最初、お菓子の国に行ったくるみ割り人形(この時点では人間に戻っていますが)がお菓子の国の女王と王様にどのようにして、クララが助けてくれたお陰で、自分がくるみ割り人形から人間に戻ることができたかをマイムで説明します。

 ちょっとだけ、本物の舞台が放映されますが、これは市販されているものだと思うのですが、この時のくるみ割り人形が今のりにのっているイヴァンで、クララが先ほど書いた、アリーナ。 金平糖の精(女王)が吉田都さんです。

 

 ルドヴィックに対する、ピーターの指導、なるほど、と思いながら観ました。 それにしても、12月の『くるみ割り人形』の初日に舞台でハッピー・バースデーをしたピーター、80歳ですがお元気。

 

 最後に、ロイヤル・バレエの舞台写真を。 

私が先日観た『白鳥の湖』、マリアネラとティアゴの組の写真がこちらからご覧いただけます。 小さい写真をクリックすると大きくなります。


 そして、バレエと言えば、チュチュだ、と思っていらっしゃる方が驚くであろう1月の『ラ・シルフィード』の写真がこちら。 物によっては演劇の写真のようです。


 明後日から違うプログラムが始まって、今月中旬には『オネーギン』がスタートしするロイヤル・バレエ。 何しろレパートリーが豊富です。 これが魅力でここに移籍してくるダンサーがとても多いのですが。

Posted on 2007/03/03 Sat. 06:44 [edit]

category: バレエ

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03

エルガーのヴァイオリンソナタ 

 

070302 daffdil

そういえば昨日の3月1日はウェールズ人として忘れてはいけない、『St David's Day』。 ダフディルを見ていると、ウェールズに帰りたくなってしまいました。

 

070302 flower


クロッカスはもう見ごろは過ぎたかな。


070302 kensington gardens


 そんなに暖かくもないのに、こんな風景を目の前に、ケンジントンガーデンズへ行って、しばし物思いに耽る時間。 頭の中には、さっき聴いたばかりのエルガーのヴァイオリンソナタが流れていました。 今日のグレーの空とこのヴァイオリンソナタはとってもしっくり来るほど似合います。

 久々のデュオ!! ソロが好きだけれど、デュオが大好きな私。 昨日の修士号のレクチャーの後にイギリス人のヴァイオリンの女の子に話しかけられて、『弾いてくれる??』 苦手なドビュッシーのヴァイオリンソナタや譜読みに時間がかかるブラームス、フランクではきついな~と思って聞いてみたら、『エルガーのヴァイオリンソナタ、イザイの悲しみの詩、そして古典のソナタ(確かモーツアルトって言っていたはず)』


 エルガーは第1楽章を聴いたことがあるのみ。 イザイのこの曲は題名すら知らないし。 でも、イギリスの国民の何とか的作曲家であるエルガーはピアノ曲は無い(または良いものがない)ので、折角イギリスにいるのだから、イギリス人とこのヴァイオリンソナタを勉強できるのは嬉しい。 ということで引き受ける事に。


 今日、楽譜を受け取ったので、早速ピアノのレッスン後図書館でCDを視聴。 残念ながらイザイのはなかったのですが、エルガーは素敵。 私、1999年9月から1年間在籍したマンチェスターの音大で、同じ学年のチェロの友達3人のエルガーのチェロ協奏曲の伴奏をしていて、あの曲にはまりにはまっていました。 最初は何となく弾いていた私も、一度ちょうどイースター・ホリデーにマンチェスターからウェールズに10時間位かけて長距離バスで友達の家に遊びに行った時、その車窓から見る景色、なぜか頭の中にはこのチェロ協奏曲が響いていました。 あれ以来、イギリスの風景=エルガーのチェロ協奏曲。

 

 エルガーがピアノの名作を書かなかったのがわかる気がするほど、ピアノパートはそこまでおもしろいものではありませんが、でも、弾きやすそうだし、素敵な曲。 ちょっと調べていたらどうやらドラマには使われていないそうですが、漫画の『のだめカンタービレ』にこの曲が出てくるそうですね。 

 全3楽章なのですが、第3楽章は、チェロ協奏曲の第2楽章と似ている。 でも、エルガー自身がこの第3楽章は交響曲第2番の最終楽章をイメージできる、と言っているようなので、早速来週交響曲を聴いてみないと。 


 それにしても、エルガー、ロシア人作曲家とはまた違ったスケールの大きさがあります。 素朴。 


 友達によると、来週か再来週の頭にはリハをして、レッスンに私もついていくことになりそうなので、どうにかしないと。 って、カーディフだったらありえないけれど、ここの人達は、そんな短期間でデュオのピアノパートを仕上げるのでしょうか? 確かにマンチェスター時代はしょちゅう弾く前日に知らない曲の楽譜を渡されて弾く、ということがあったけれど、何年もご無沙汰。

 第1楽章だけは取り敢えず弾いてみたけれど、これはどうにかなりそうかな。 第3楽章が面倒そうだけれど。

 暢気にしていないで、ねじを巻く時です。

Posted on 2007/03/02 Fri. 06:49 [edit]

category: RCMの生活

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レッスン 

日中青空だったのに夜には雨。 傘を手放すことができないイギリスです。 


 無事、エッセイを提出。 毎回のことですが、日本語も英語も完全でない私は、言いたいことを何語でも表すことができなくなることが多々あるのが辛い。 次の提出は4週間後。 さっさと始めないと。


 先週はピアノのレッスンがお休みだったので2週間ぶり。 バッハの平均律とショパンのエチュード。 どちらも学部生の時に勉強して、たまに取り出しているもの。 バッハは去年2回本番に出したし、11月に一度9月から2ヶ月だけ習った先生に見て頂いたものの、ちゃんと見て頂くのは2年ぶり。 

 平均律第1巻、第8番 変ホ短調。 私が一番愛するバッハ。 とっても儚いけれど美しい曲。 解釈がどうかな?と思ったものの、今の先生に『I like your playing very much』と言われてホッとしました。 でも、色々と音色、力の入れ具合?などを教えてくださり感謝。

 プレリュードの最後で先生が一言。

先生: 『みゆき、ここの部分オープンしていたけれど、その前の3小節はディミニュエンド(段々小さく)していたよね。 本当はクレッシェンド(段々大きく)したかったのか?』

私: 『ここはディミニュエンドをしたいのが私の考え。 でも、本当はもっと前に進むようなディミニュエンドをしたかったよね』

先生: 『ディミニュエンド→オープンしない または、クレッシェンド→オープン、のどちらかだよ。 今の弾き方ではあべこべだからね』

またやってしまった・・・・・・・ これ、たまにやる私の間違い。 オープンではないけれど、オープンのような音を出したいが為に、気が付くと頓珍漢なことをしてしまいます。 (ちなみに、一通り終った後に先生が楽譜に書き込みをしてくださったのですが、その時、このことを何度も念を押される始末でした・・・・・・・・)


 続いてはショパンのエチュード 作品10-4。 これは最後にDr.Schreiderに見て頂いたのは・・・・・ 2年前のコンクールの時。 その後、たまに弾く程度で2週間前からまじめにやり直していますが、さすがにこの2年間成長した分、弾きやすくなりました。

 先生には、『Everything there, but・・・・・・』と言われて、まずはテンポを落として、腕の使い方の練習。 腕の使い方、この部分が抜けている私には目から鱗のことがたくさん。 これ、ちゃんとマスターしたら、スピードも瞬発力も付きそうです。

 

 今日はここで時間切れ。 他のも見て頂きたかったのに。 私の永遠の師はDr.Schireiderだけれど、他の先生に付くと、今までそれほど気に留めなかったことを指摘されたり、知らなかったコツを教えて頂いたりして、この2年間はある意味で充実する年になるのかもしれません。

 

Posted on 2007/03/02 Fri. 05:15 [edit]

category: 音楽

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