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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

セイシャルの友達  

 久々に、ランダムに音楽を聴いています。 このところ聴かないでいたホロヴィッツ、私好みの演奏とそうでないものの差がとても大きいです。 特別に好きなピアニストではないですが、ハイドンのソナタに心を奪われました。 


 Dr.Schreiderからやりなさい、といわれ続けているのに拒否し続けているドビュッシーの『喜びの島』、ホロヴィッツのを聴いて、私がこの解釈で弾くとは思いませんが、それでもああ、やってみようかな、という気持ちにさせられました。

この曲、カーディフの音大で毎年誰かが弾いていて、でも『か細い女の子が見せびらかしで弾く』という印象が強すぎて、私には無縁だ、と思っていました。(あくまでもカーディフでの話し) でも、今日はだいぶ考えがかわりました。 私なりの弾き方で弾いてみたいかも、と思って早速楽譜を、と思ったところで気がつきました。 この楽譜、持っていませんでした。


 私のカーディフでの学部時代の3年間、一緒に学び、励ましあい、慰めあった友達。 その中でも仲良かった同じピアノ科のセイシャル人の友達。 私よりも10歳くらい年上だったと思うのですが、お互いにいろいろと悩みを正直に話すことができる仲でした。 何度話を聴いてもらったことか。

 クラシックよりもジャズの即興演奏に向いていて、作曲も得意でした。 ジャズの即興演奏(3年間必修・・・)がとても苦手だった私はうらやましかったものでした。 反対に試験前などにはクラシックが苦手な友達の為に何度かアドヴァイスをしたり。

 この友達、卒業の論文のかわりに作曲をしたのですが、これがとてもよい評価で、いつかまたイギリスで作曲で修士号を、という考えもあるようです。

 卒業リサイタルには自作曲の『セイシャルの童謡(民謡?)を基にしたピアノ曲』をプログラムに含めていました。 実際のセイシャルの民謡を聴いたことがない私には難しいですが、いつか弾いてみたい曲。 もし楽譜を送ってもらえたら今年、日本で演奏するのもよいかな?なんて思っています。

 9月末にイギリスに3年ぶりに遊びに来るそうで、会うのが今から楽しみ。 そして、私の為の曲を書こうと思って、アイディアを出しているところだとか。 楽しみ。 どんな曲ができてくるのでしょう? 

 

 セイシャル、彼と知り合う前は名前も聞いたことがない国でしたが、イギリスではホリデーの場所でもあるようです。 写真を見せてもらうと行きたくなるのが私。 まだクラシックが人々になじめていない国で頑張っている友達。 合唱の指導、ピアノの教え、指導者も少ない国で彼の負担も大きいよう。 友達が頑張っている話を聞くと、私も!と思えます。


 

Posted on 2006/08/31 Thu. 06:24 [edit]

category: 音楽

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31

雨ばかりのロンドン 

 8月もあと一日で終わり。 私のイギリスでの生活ももうすぐ9年目に入ります。 1997年9月1日、イギリスに初めて着いた時のこと、鮮明に覚えています。 ついこの間のことのような気がしますが、もうずいぶん前のことなのですよね。 この分でいくと、あっという間に年をとってしまうのか?とも思いますが、これがどんなことが起きていくのだろう?と思うと楽しみであったりもします。


 このところ、毎日少し雨が降っています。昨日も急に豪雨になったり。 今日はお昼過ぎまでは太陽がでていました。 でももうすでに夏の日差しではありません。 

 6,7月の今年の天候で枯れてしまったようになってちょっとみすぼらしかった芝生もこのところの雨で緑色がよみがえってきました。 もう一度くらい、芝生に寝転がって日光浴をしたいところですが、どうでしょう?


 今日は歩いていると、赤い実がたくさんなった木をいくつもみつけました。


060830 tree

近づいてみると・・・・・


060830 tree closer

これ、何の実なのでしょうか?


 今日も泳ぎに行ってから、ピアノの練習で一日が終わりました。 ピアノ、集中していれば5時間があっという間にたってしまいます。 曲数も多いので、いくら時間があっても足りないですが。

 だらだらと譜読みをしているシューマン=リストの『献呈』(シューマンが結婚式の前夜に妻、クラーラの為に書いた曲)、10月に演奏会で弾く予定なので、詰めて暗譜。 素敵な曲です。 ただ、私が苦手な形なのかちょっと暗譜が進まないでいました。 明日にはどうにかなりそうです。 来週の土曜日にDr.Schreiderのところに行けそうなので、それまでに形になればよいな、と思っています。(この曲、先生もお好きなのか、毎年門下生が弾いているようです)


 新しい曲が多いと、それだけその曲について調べる作業も増えます。 再来週、王立音楽大学に入って、図書館を使うのが今から楽しみです。 今の問題は音楽書が不足していること。 それでもインターネットの普及で多くの情報を得られることはありがたいです。 

 



Posted on 2006/08/30 Wed. 05:57 [edit]

category: 日常

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30

便利品 

 休日。 今日はピアノの練習もできないし、ゆっくり休むことに。 本当は出かけようとも思っていたのですが、お天気も不安定だし、出かける気もうせてしまいました。


 ということで、これからの楽譜の整理。 いつも8㎏近くの楽譜を持ち歩いている私ですが、半分以上はコピー譜なのです。 もしオリジナルの楽譜を持ち歩いたら肩を壊すほどの重さ。 それで、コピーをして使っているのです。 元々コピーを使うのは好きではないので、大学時代コピー譜を使っていなかった頃は、夜に分析をしたい楽譜以外は学校に置きっ放し。 それをバッグに入れてはバッグをいくつか壊したので、抱えて移動していました。 一時は風呂敷に包んでいたこともありました。


 コピーの量も多くなってくると、A3の紙にコピーして半分に折ってのりで貼っていく、という製本方法は追いつかない。 しかも日本よりものりもセロテープも性能がよくなくてすぐはがれてしまう。 大体、日本のようにどこにでもコピー機がある国ではないし、ましてA3 を取り扱うところは少ない。 去年コンピューター用のプリンターを購入する際、私は少々値が張ってもコピーができるものを購入しました。 便利になりました。


 一昨年あたりから下の写真の下側のような器具を使って製本しています。 これ、ヨーロッパでは一般的です。 よって、先週のサマーコースでもこのように綴じられた楽譜を持ってくる人が多かったです。


060827 comb binder 2
060827 comb binder

これ、『こーム・バインダー』というのでが、優れもの。 私は主に楽譜、旅行へ行く際の書類をとじ合わせるのに使っていますが、論文などもこれでとじて提出することが多いのです。

 上の上側の写真が綴じた状態。 しっかり開くことができます。プラスティックのリング状が繋がったもので綴じ合わせるのですが、不便なのはこの器具がないと開ける事も閉じることもできない、そしてプラスティックの為に割れやすい。

 でも、あっという間に製本ができるのは助かります。


そしてもう一つ。 これは私が演奏会のプログラムを決める際に使っている便利品。


060827 programme

 一曲づつ同じ大きさのカードに所要時間と共に書いてあります。 黄色がロマン派、ピンクが20世紀、ブルーが古典派と色もわけてあります。

 小品が多い演奏会の曲目を決めるとき、これを並べながら考えています。いちいち紙に書き出さなくてもよいし、今のところ役立っています。 

こうして、物が増えていくのです・・・・


Posted on 2006/08/28 Mon. 05:39 [edit]

category: 日常

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28

レパートリーをふやしていくこと 

 今日もいつもどおりピアノの練習で過ごしたのですが、いつも以上に疲れ果てた状態。 夕方家に帰ってきてからそのまま1時間半ほど熟睡。 どうしてこんなことになったのか? 珍しく頭を使いすぎ?

 

 昨日は遅くまでかかって、やっと11月の2つ分の日本での演奏のプログラムを組み立て。 まだ3ヶ月あるし、私がこんなに早くプログラムを決定するのもある意味で珍しいのですが、これからレパートリーを増やす為にも今のうちにプログラムを決めてしまえば、暗譜を頑張ることができるから。

 それなのに、1つ目のプログラムを今日、できていない曲を飛ばして、トークを入れながら時間をはかったら、時間オーバー。 一応トークの時間も入れて昨日考えたはずだったのに、紙の上の計算と、実際では差が出てきます。どれを削るか、考え直しです。

 

 これに伴い、午前中はさえていたので、一気に暗譜。 日本での発表会の定番曲、ショパンの『幻想即興曲』、一日で暗譜をしようとしたのが間違い。 正確に言うと、この曲は何年か前に教えたことがあるし、その後も大学時代に友達が試験で弾いた為にアドヴァイスをしたこともあるので、私がきちんと弾いたことがなくても、ある程度わかっている、と思っていました。

 細かいところの覚え間違い、細かなフレーズの記憶のなさ、音がわかっているだけに、反対にこれらに気をつけながらのきちんとした暗譜は厄介なことに気がつきました。

 『幻想即興曲』、レパートリーとして持っていれば役立つだろうけれど、有名な割りにはそこまで私自身は興味をもてないのが本音。 練習する間にこの曲の魅力的な部分を見つけることができたらよいな、と思っています。

 今まで、いわゆる『有名曲』をあまり弾いてこなかったので、今になって慌てています。 普段使わない頭を使うと、疲れ果てるのですね。

 

 計画では、1週間で小品を1.5曲暗譜。 ちょっと無謀かも・・・・・・・

 

Posted on 2006/08/27 Sun. 05:19 [edit]

category: 音楽

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27

ロンドンのバスのマナー 

 一週間が早くて早くて驚きます。 今日からイギリスは3連休。 日本に比べ祝日がかなり少ないこの国で、8月の最後の月曜日は休日なのです。 私にはあまり関係ありませんが・・・・・

 

 私は毎日のようにバスを使って移動しているわけですが、ロンドンのように多くの人種が集まっているところではとんでもない、と思うような光景にも出くわします。

 大声で子供を怒鳴りつける母親。 とても子供に対して使ってよい言葉でないことが多いです。 これ、私はとても嫌いなのですが、慣れって恐ろしいですね。 最近では、『ああ、またか』と思えるようになってしまったのでした。

 ごみも平気で座席の上、床に置いていきます。 労働者階級の人たちが多く住む地域を通るバスでは特に多いです。 まあ、母親たちがごみをバスの中に捨てるので、子供が当たり前のようにごみをバスに捨てるのは分かる気もします。

 あと、携帯電話の音楽を聴く機能で大音量で周りの迷惑も考えずに音楽を聴く若者。 これは、周りの大人も怖いので注意をしません。 イギリスの地域によっては10代後半以降の若者、とても怖いのです。 あと2週間、こういう人たちが多くいる地域を通ってピアノの練習に通う必要のある私、社会勉強です。

 

 昨日見たあっけにとられた風景。 それはそれなりに混んだバスの中で子供のオムツをかえる母親。 当たり前のことのようにやっていました。 これってどうなのでしょう? さすがにこれは初めて見ました。

 

もう一つ私が嫌なのは、バスの運転手で攻撃的な態度の人が多いこと。 これ、バスに乗る気もなくなります。 でも、私はバスがないと生活できないので、結局はバスを使うことになるのです。 

 

 やはり、私にはロンドンというのは他のイギリスの地方都市とは違って、一つの国だと思うのですよね。

 英語学校の先生がよく短期で来る生徒たちに、『ロンドンだけをみて、イギリスだと思うな』とおっしゃっていましたが、私も同感。 それにしても、このバスのマナーだけはどうにかしてもらいたいです。

Posted on 2006/08/26 Sat. 05:47 [edit]

category: イギリス事情

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26

詩的で宗教的な調べ 

やっと暖かさが戻ってきたかな、と思える気候でした。 午前中は肌寒く思ったので、薄手のセーターを着て、ジャケットも持っていったのに、午後からは半そででも大丈夫なほど。 それでも夕方日が落ちてくると肌寒くなってしまいました。

 考えてみれば、去年の今頃はロンドンでの家を探している最中。 9月2日に引越しをして、その後すぐにノルウェーでコンクール、そして日本、ずいぶん忙しかったものです。

 

再び今日もピアノの話。 先週のサマーコースからかなり頭の中がピアノのことでいっぱいなのです。

 

 昨日いろいろと調べ物をしていて、リストの作曲した膨大な量のピアノ曲、聴いたことがないものが多かったので、その中でも特に興味を持った『詩的で宗教的な調べ』。10曲から成る曲集、CDもMDも持っていないので、練習の帰りにロンドン中心部までCDショップに行ってきました。

 

 この作品、有名な第7曲目『葬送』だけはよく知っていましたが、その他は昨夜楽譜を見ただけ。 全曲が入っているCD自体少なく、1枚だけありました。 何度か生で聴いてあまり好きではないピアニストのものだったのですが、この際仕方がない。 

 家に帰って聴いてみたら、ピンと来るものとそうでないものの差が大きいです。 ただ、繰り返して聴いていると、最初は何と思わなかったものもそれなりに理解できてくるのでこればかりは難しいです。

 

 リスト、と言えば超絶技巧。 この曲集ではどちらかというと超絶技巧よりも音で聴かせる曲が多いように思います。

 私はリストの生涯についてはそこまで深く勉強していませんが、この曲が書かれた頃はまだ僧侶の道に入っていない頃。 それなのに宗教色の濃い作品を書いた、ということはこの頃から宗教に興味があったのでしょうね。

 いくつか、教会で弾いたら響きがよいだろうな、と思うものもありました。 

 一昨年まではリストなんて弾いたことがなかったのに、去年からレパートリーに増え始めたリスト。 もう少しレパートリーを増やしていこうかと思います。 今までは超絶技巧作曲家のような気がして嫌でしたが、心に響くメロディーが多いこと、今更発見しました。 

 

 

 まだまだ知らない曲がたくさんあります。 知らなかった曲でよいものが見つかった時、とてもうれしいものです。

CDショップでかなりうろうろしていたのですが、ナクソスのコーナーでグリーグのCDを見ていたら、このグリーグのピアノ曲全曲を録音しているのが、去年私が受けたノルウェーでのグリーグ国際ピアノコンクールの審査委員長だったのでした。 聴いてみたいと思ったものの今日は購入せず。 

 

 もう一つ興味深かったのは、私のお気に入りのシューベルト=リストの『水車職人と小川』。 録音自体も少ないのですが、ロシア出身、現在アメリカのジュリアード音楽院で教えているオクサナ・ヤブロンスカヤがナクソスで録音していたのですが、この所要時間が7分。 他の人は大体5分。 私も遅めの演奏で5分半。 一体、どんなテンポで弾いているのでしょう? これも興味があって聴いてみたいものの、ナクソスは定番商品なのでいつでも購入可能なので購入は後回し。

 

 CDショップ、目の毒ですね。 でも、いろいろと発見もあるのでこうして時間のある時に滞在するにはよい場所です。

Posted on 2006/08/25 Fri. 06:54 [edit]

category: 音楽

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25

楽譜を広げながら 

日本はだいぶ暑いようで、20℃ほどにしかならないイギリスからするととてもうらやましいです。

7月末からのとんでもない暑さは一体何だったのか? 8月にウールのショールを使う必要がある、というのも悲しいものです。


 ピアノを練習しているといろいろと課題も見えてきます。 先日も書いた、これからのレパートリーのこと、いまだにいろいろな想いが頭の中をぐるぐると回っています。

 日曜日にガラコンサートが終った後、いつもお世話になっている方から、その日に弾いたチャイコフスキーの『ロマンス』、そして前日に弾いたシューベルト=リストの『水車職人と小川』に対して(2曲とも音楽性、音色で聴かせる曲)、『みゆき、あなたはこういう曲が本当にあっている。こういう曲を演奏することができるのがあなたなのよね』。 これを聞いて、ああ、やっぱり私にあっているのだ、と思っていたら、一昨日もDr.Sの長男とこれから何を勉強したいか話していて、私が見せ場のない曲の演奏は大変だ、といったら、『でも、金曜日のコンサートのショパンのマズルカ、そして土曜日のコンサートの『水車職人と小川』、あれは誰でもできる演奏ではないよ。みゆきはああいうのがあっているよ』 といわれてから、やはり耳の肥えたこの二人にこう言われるということは、やはりこれが私の持ち味なのだな、と思えました。

 

 

 とりあえず、9月に新しい先生の最初のレッスンではできのよいものを弾いた方がよいので(新しい先生は私の演奏を全く聴いたことがない為)、今回のコースで弾きこんだ曲を再び弾きこむそうです。 もちろん、私がやりたい大き目の曲も今から暗譜だけはしておきますが。

 

 11月のイギリス、日本での演奏会の曲目をそろそろ決める必要があり、コース前にも一度ある程度の曲目を決めてあったにも関わらず、再び気持ちがかわってやり直し。

 どうしても仕上げたい新しい曲もあって、時間と私の暗譜する能力との相談。 どうなるでしょう? 今回は9月に学校が始まってからの学校の授業数、予定が全く分からないので、なかなか予定が立てられないのです。


 迷って迷って、全然プログラム決め(5つ分)が進まないのですが、こういう作業、好きです。 特に日本で弾く分に関しては日本での名曲を含めながら、でも私は知られていないすばらしい曲を弾いていきたい(そうでないと、レストランで大人も子供も、毎回お子様ランチを食べているようなもの)ので、その兼ね合いも難しい。 

 

 ネットが繋がったので、ネットでもいろいろと調べながら今までよく知らなかった曲に対しても興味がわき、持っていない楽譜に関しては無料で楽譜を見られるサイトで楽譜を確認しながら、床の上は楽譜が積み重なった状態で、ランダムにCD、MDをかけて、曲を探す時、とても幸福です。

Posted on 2006/08/24 Thu. 06:19 [edit]

category: 音楽

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イギリスの夏の風物詩 - プロムス 

 昨日はほぼ徹夜状態でおしゃべり。 ピアノのことを話し出したら、私たちはとまりません。

 今朝は5時45分に空港行きのタクシーを頼んでおいてマーシャとお別れ。 地下鉄で行くのなら私がついて行くつもりだったのですが、Dr.Sの長男が出勤前に一緒にタクシーに乗って空港まで行ってくれることになったので私は玄関でお見送り。マーシャの荷物も結構あって心配ですが、モスクワの空港にはだんな様が迎えに来てくれるようなので安心。(ちなみにマーシャはまだ20歳)


060823 proms

 

 さて、今夜は念願のイギリスの夏の音楽の風物詩である『PROMS 』へ行ってきました! 会場はロイヤル・アルバート・ホール 。 私が9月から通う予定の王立音楽大学の目の前にあります。

 PROMS(プロムス)とは、今年は7月14日から9月9日の間毎日のようにコンサートが行われます。 多くの人が音楽を聴くことができるように、ということで毎日興味深いプログラムが用意されています。 日本でもNHKでテレビ放送されることもあるのでご覧になったことがある方も多いでしょう。 イギリスでは毎晩、テレビ、ラジオ放送されています。 今は、ネットで過去1週間分を聴くこともできます。


 このコンサートの特徴は、だれでも聴くことができるように、立ち見があること。 今日の演奏会は最高でも5000円くらい。 立ち見は当日しか買えなくて、1000円。 何がよいかって、立ち見は舞台のすぐ下。 舞台がよく見えるのです。 この舞台下が約700人分。 ギャラリーと呼ばれる天井桟敷も同じ値段で立ち見です。 プロムスではこの舞台下の立ち見が音楽通でいっぱいなのです。

 私は初めてでよくわからなかったので、7時半開演にも関わらず、5時半頃に着くように行きました。 もちろん立ち見の予定でいて、もう、既に列ができていました。 ラッキーなことに、今日は6時からプレトーク。 プログラムにイギリス初演の曲が含まれていてその曲の作曲家によるお話でした。 といっても、プレトークがあることもわからず、どういう風に列に並ぶべきなのかもわからない私に、すぐ前にいたおじさん二人がいろいろと説明してくださって、番号札をいただいて、プレトークにも連れて行ってくださいました。


 30分ほどのおはなし。私はこの時初めてアルバート・ホールに入りました。 テレビでPROMSを観た時から入ってみたかった場所。 巨大でした。


 今日のコンサートは、


ロンドン・フィルハーモニック、 ロンドン・フィルハーモニック合唱団、フィルハーモニア合唱団、ウラジミール・Jurowski指揮


プログラムは 

Mark-Anthony Turnage作曲 A Relic Of Memory(英国初演)

プロコフィエフ作曲 ピアノ協奏曲 第2番 ピアノ:ニコライ・ルガンスキー

ラフマニノフ作曲 鐘


プロコフィエフ以外は合唱付です。 もちろん私の今日の目的はプロコフィエフの協奏曲。 ルガンスキーを生で見たかったのです。 


それなりによい場所を確保して床に座って本を読んでいたら後ろから『みゆきー』と呼ばれて振り返ったら何とDr.Sのファミリー・フレンドで去年までサマーコースのお手伝いをしていたアンドリューが元Dr.S門下のガールフレンドと一緒にいたのです! まあ、この大きなホールでよく同じ場所にいたものです。なんて偶然な。


 1曲目は現代曲でも聴きやすかったです。 きっとこの指揮者の力量もあるように思えました。

プロコフィエフのこの超難曲の協奏曲、今回が生で聴くのは2度目。ルガンスキーは楽しみにしていたのですが期待はずれ。 

これ、休憩時間にアンドリューたちとも話したのですが、(ちなみにアンドリューもDr.Sからピアノを習っていた)プロジェクションがないのです。 どういうことかというと、プロジェクションのはなしをすると言葉では説明できないので省きますが、音色が一つしかないのです。もちろん、テクニックは凄いです。 でも、伝わるものもあまりなくて。


 ラフマニノフの『鐘』は初めて聴く曲ですが、合唱と、テナー、ソプラノ、バリトンのソロがついて、特にバリトンのソロがとてもよかったです。 この曲も気にいりました。是非、ロシアのオーケストラで聴いてみたいです。 

 ロンドン・フィルハーモニックはカーディフにも何度か来て聴いていますが、今日は指揮者もよく、よい演奏をしていました。

やはり生の音楽は素敵です。

Posted on 2006/08/23 Wed. 06:57 [edit]

category: エンターテイメント

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23

楽しい、長いロンドン観光、そしてDr.Sの想像力 

 久しぶりで雨が降らない一日になりました。

 疲れ果てていたマーシャと私は9時半頃まで寝ていて家を出たのは12時近くになってから。 ロンドン市内に行ってから、ひたすら歩き回りました。


 何年ぶりかで私はバッキンガム宮殿の目の前に行きました。 夏休み中、さすがに人が多いです。 

 今日の一番の目的はトラファルガー・スクエアの『ナショナル・ギャラリー 』へ行くこと。 マーシャは初めて。 私も久々に3時間ほどかけてゆっくりと回りましたが、いつのまにか絵の位置が変わっていたりしました。 ここも夏休み中で人がいっぱい。 子供たちも飽きずに見て回ることができるように、子供の為の何か案内図なのか、クイズなのかが用意されているようでした。

 床に紙を置いて座り込んで絵を写している子供もいたりして、小さな頃から名画に気軽に触れているのだな、と思いました。


 その後はまたひたすら歩いて、繁華街のオックスフォード・ストリートへ。 マーシャとは気が合うものの服の好みなどは全然違うので、ショッピングに付き合っていると普段私が入らないようなお店にも入るので楽しかったです。 


 何しろ今日は歩いて歩いて、万歩計をつけていたらかなりの数字になったのでは?と思います。 この後も歩いて歩いてハイド・パークまで行く予定が疲れ果てて、途中でサンドウィッチを買ってバッキンガム宮殿からすぐそばのグリーン・パークへ行って(ということは最初グリーン・パークの駅に着いて観光を始めたので、一周したことになります)芝生に座って休憩。 この時点で既に夜7時半ごろ。 もうすっかり秋の気候のロンドンでは肌寒いです。 

 さっさと家に帰ればよいのに、どうして寒い中外にいたかというと、それは明朝マーシャがロシアに帰る前にもしDr.Schreiderの長男の仕事が早く終わればロンドンで会う予定だったから。 

 長男は、普段朝8時から夜11時まで仕事をしているようで、でも今日は頑張って夜10時頃までには仕事を終わらせる、とのこと。 私たちは外で待つにはあまりにも寒いので、遅くまで開いているカフェを探しておしゃべり。


060822 buckingham
≪バッキンガム宮殿前のモニュメント≫

 結局9時過ぎに電話があって10.30頃バッキンガム宮殿の前で会うことに。 どうしてバッキンガム宮殿なのか?? まあ、分かりやすい場所と言えばわかりやすいのですが、私の家にパスポートを置いてきてロシア語の身分証明書しか持っていないマーシャは、夜遅くにバッキンガム宮殿の前にいたら怪しまれてパスポートを見せなさい、といわれないかどうか、かなり気にしていました。 まあ、私もここに住んでいるとはいえども外国人。 パスポートは普段は持ち歩きませんから、もしこういうことがあったら困るのは私も同じ。

 幸い?問題なく10時過ぎに長男と会い、バッキンガム宮殿の目の前の池のあるセント・ジェームス・パークへ。 このパークは24時間開いているそうです。

 私たちが池沿いのベンチに座ったら白鳥がこちらをずっと見ています。 暗くてよく見えないのですが、他にも池で泳いでいる鳥がいたり。


 寒い中おしゃべりは尽きません。 ただ、たった3人なのに言葉は英語とロシア語。私のロシア語の理解力がもっとあればロシア語での会話になったのに、大まかなことはわかっても、やはり語彙の少なさでわかりません。 それでも、私はロシア語の響きが好きなので、聞いているだけでも楽しめます。 こうしておしゃべりしていると先週のサマーコースの楽しかった夜を思い出します。


 結局12時過ぎに高給取りの長男が家までタクシーで送ってくれて、結局家に上がっておしゃべり。 お腹がすいていた私たちは、バゲットと私が前日に煮込んであったスープで軽い夕食を食べていたのですが、そこにDr.Schreiderから長男の携帯電話にメッセージが・・・・・・『今どこにいるんだ?』 

 『みゆきと夕食を食べている』と答えた長男に対して、先生は『僕からみゆきとマーシャへ、興味と共によろしく(Send my Love)、と伝えてくれ』と来たので、ここで私たち、先生が何か勘違いをしている、、もしくは想像力を働かせすぎなのでは?という話をしていたら再びメッセージが来て、『明日は駅に何時に送っていけばよいのだ?』(家から駅まで先生が毎日車で送っているそう)

『明日は早く職場に行くからタクシーを使うよ』といった長男に対して、『朝食は家で食べていくのか?それとも夕食から何か発展があったのか?』 朝早くでるので長男は家で朝食をとることはないそう。こうした話が大好きな先生は勝手にいろいろなことを想像しているようでした。まったく。 もちろん、先生が想像しているようなことは何もありません。マーシャ、かなりうけていました。


 さすがにピアノ大好きな長男、私のところに来て私が夕食を用意している間に何をしていたかというと、私のCDチェック。 やはりいくつも同じものをもっているようです。 これからやろうと思っているらしい曲の持っていないCDを借りていきましたが。

 時折ロシア語→英語の通訳を挟みながらおしゃべり。 マーシャは朝9時の飛行機に乗るので家を5時45分に出る予定なのに結局かなり遅くまで話し込みました。

 9月に学校が始まるまでひたすらピアノの練習、の私にとってこうした友達とのおしゃべりの時間はしばらくないはず。とても楽しみました。

Posted on 2006/08/22 Tue. 06:08 [edit]

category: 日常

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22

これからの方向性 

今日も不安定なお天気でした。

さすがに昨日までの疲れがたまっています。 でも今日一日結構ゆっくりしたので、疲れも取れました。

 

 10時ごろマーシャが来るかな?と思いながら家のことをしていたらDr.Schreiderの長男からマーシャはDr.Sのお宅に行った、という電話をもらい、結局来たのは夜も遅くなってから。

 おかげで、私はこの1週間の反省とこれからのことをゆっくりと考えることができたのでした。


 今回思ったのは、私は譜面自体はシンプルな、技術的にも中学生でも弾ける、でも演奏するのは大変という曲がほとんどだったので、他の人の大曲を聴きながら、小品はある意味で損なのかな、ということ。

 もちろん、小品がうまくいった時、分かる人からの反応は大きいことはとてもよくわかりました。 特に土曜日のコンサートでシューベルト=リストの『水車職人と小川』を弾いた時、私自身がこの曲を今年一年間舞台にかけてきた中で一番良い演奏をした、と思いましたが、この目立たない、見せ場もないような曲で拍手が鳴り止まなかった、これはとてもうれしいことでした。  Dr.Schreiderもとても喜んでくださり、私が一年間かけてがんばった小品を弾きこなすこと、というのが形になったのかな、とも思いました。


 でも、こういうことがあっても、自分のリサイタルで色々な曲を弾く中でこういう曲を弾くのはよいけれど、ガラコンサートのような中で1曲だけ弾く時にこのような曲を弾くのは負担が大きい割りにやはり損。 これからのレパートリーの方向性を考えさせられます。

 まあ、とにかくこれからの1年間はとりあえず大曲+小品をうまく組み合わせていこうかな、と思っています。


今日はゆっくり楽譜を見ながらCDを聴いて、プロコフィエフの『ソナタ 第9番』、シューマンの『交響的練習曲』、チャイコフスキーの『グランド・ソナタ』、などなど楽しくて、時間がたつのを忘れます。 今だったら、大曲も私なりの弾き方で弾くことができるかな、と思えるようになりました。

 

 明後日から練習再開。 とりあえず急ぎのものを仕上げて、Dr.Schreiderも私に与える曲を考えていらっしゃるそうなので新たな気持ちでがんばっていきたい、と思っています。

 




Posted on 2006/08/21 Mon. 06:36 [edit]

category: 音楽

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21

帰ってきました 

日本は暑いようですが、いかがお過ごしですか?

イギリスは、もうすっかり秋のようです。 もう一度、暑い日を楽しみたいのが本音ですが。


 さて、1週間にわたって行われたサマーコースが今日午後6時終了。 家に帰ってきました。

たくさん勉強して、遊んで、笑って、しゃべって、とても充実した一週間だったと思います。 俗社会とは隔離された生活、今日ロンドンの王立音楽院でのガラコンサートを終えて、最寄り駅から家の最寄り駅まで地下鉄で15分ほど、なんだかとても変な気がしました。映画などで、過去から現在にタイムスリップした人の気分?? 

 現実に戻った瞬間、なんだか気が抜けてしまいました。


 いつもなら日曜日は追加でもう1泊して皆で楽しむのですが、なにしろ家が近いので今回は追加の宿泊無し。 今頃、みなで騒いでいるのかな、なんて思うとちょっとさびしかったり。

 でも、明日から友達が2泊するし、ロンドン観光する参加者たちと遊ぼうか、というはなしもでているので、2日間、ホリデーを楽しもうかと思っています。


 この1週間、日本人参加者たちとおしゃべりしたおかげで、私の日本語も急上昇。 ロシア語は、なるべく使うようにはしたものの、単語数を増やすことはできず・・・ 


 毎日のレッスン、コンサート、今回やはりロシア人の先生方から受けるものが私は好きだったために、3週間後の王立音楽大学のスタートが不安になったり、でも今回イギリス人の先生方はほぼ全員私が教わる予定の先生をご存知で、良いコメントが多かったので心配しなくても大丈夫なのかな、と思ったり。そう思っていた矢先に、今日も4月にイタリアでもお世話になったモスクワ音楽院のイリーナ先生から『私はいつでもあなたがモスクワに来ることを待っているのだから』といわれて、ちょっと悲しくなってしまったり。 


 とにかく、今回得たものを忘れずに、忙しくて新しい曲を仕上げていく時間はなかったので、これから3週間で新学期に備えます。

 コース中のこと、ノートに日記をつけていたので、これから順に書いていきたいと思っています。 興味がおありであれば、画面を下にスクロールしていってください。 きっと1週間くらいかけて書くことになると思います。




Posted on 2006/08/20 Sun. 04:41 [edit]

category: 日常

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先生方のコンサート 

今夜は先生方のコンサート。 よって生徒側はリラックス。

プログラムは、

レオニードがショパンの幻想曲

アンドリューがショパンのソナタ第2番 『葬送』

Dr.Schreiderとオルガがラフマニノフの6つの小品 作品11(連弾) そしてアンコールにラフマニノフのイタリアンポルカ

休憩を挟んで、

イリーナがリストの『詩的で宗教的な調べ』より『葬送』

イヴァンがショパンのスケルツォ 第2

イリーナとイヴァンが2台ピアノでラフマニノフの『交響的舞曲』 第12楽章

アンコールにこの第3楽章

 

 ショパンとラフマニノフが多かったですが楽しめたコンサートでした。 イリーナとイヴァンの『交響的舞曲』はすごい迫力。 イリーナのラフマニノフのレッスンでよく言われる『鐘の音』、さすがにいくつもの鐘の音が鳴っていました。 

 でも私が一番好きだったのはDr.Schreiderご夫妻のラフマニノフ。 この曲の演奏は昨年10月にも聴いているのですが、今日のほうがずっとまとまっていました。 派手ではない地味な曲。 ちょっと捕らえにくかったりもするのですが、キャラクター、音色、これが私の求めているものだと思います。 終演後にヴァイオリンのマリーナ先生が私のところに来て、『みゆき、どれが一番よかった?私はミーシャ(Dr.S)とオルガが一番良かった。 彼らにはチャーミングでエレガントさがあったもの』 同じことを思っていました。

 

 こうして聴いていると、レッスンで先生方に注意されることとその先生が気をつけているのだろうな、ということが同じ、ということに改めて気づきます。 今日演奏した6人の先生方、皆が違う個性を持って長所、短所がある。だから面白いのです。 私はイリーナのレッスンが大好きだし、彼女の演奏も好きだけれど、そして憧れる部分もたくさんあるけれど、やはりDr.Schreiderが私の先生なのだ、と改めて思いました。キャラクター(音楽性、表現)で魅せる演奏、私が望むものです。聴いている間中心がいっぱいになり、涙が溢れそうになる。 私がピアノソロの演奏会で涙を流したのは2年前にDr.Schreiderがカーディフでリストのソナタを弾いた時。やはり先生は私にとって特別です。

Posted on 2006/08/15 Tue. 06:29 [edit]

category: サマーコース 2006年

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15

コース2日目 レッスンと有意義な時間 

 昨日はかなりベッドに入るのが遅かったものの、きちんと朝7時半には目が覚めます。 寝ぼけたまま廊下に出ると、目覚まし時計の音が聞こえてきます。 かなり鳴っていたのですが、起きたのでしょうか?私は隣の部屋のマーシャのドアを叩いて彼女を起こすのが日課になりそうです。

 

 起きることができない人は多く、16歳のオルガ(Dr.Sの奥様)の生徒の男の子もその一人。 友達に起こすように言ってあったらしく、昨日は顔に水をかけられておきたそう。 今日は水は嫌だ、というので叩いて起こされたらしい。 これを起こした男の子二人が携帯電話の動画で撮って、周りに見せていたのでした。 もうちょっと普通の起こし方をすればよいのに。

 

 今朝は9時からレッスン。友達でもあり憧れのピアニスト、ファズのレッスン。 モーツアルトのソナタ K.330 を見て頂きましたが、満足。 ファズのキャラクターのある音楽、大好きです。 昨日の2回のレッスン、そして今日も2回のレッスンを一緒に受ける日本人のTさん。 3回のレッスンを見ていて、同じことを言われている。 彼女ができないのではなく、私からしてみると、知らないだけ。 でも、先生たちは30分ではこれに気がつきません。

 昨日話していた感じで、彼女は私がアドヴァイスしても大丈夫かも、と思ってこのファズのレッスンが終わった後、1時間練習時間だったのを使って、説明することに。 

 結局は音の出し方に問題があり、彼女が今回持ってきていた曲は音色、音の出し方をいろいろと変える必要がある曲ばかり。 どちらかというと私の得意分野でもあります。 Dr.Sにしごかれていますから。

 これ、彼女に限らず、毎年日本からの参加者を見ていて思っていたことで、ピアノを弾く時の音色、音の出し方なんて、自分が思い描く音を出すにはどんな弾き方をしても良いのに、多くの人たちは同じ指の角度で1曲を弾こうとします。 これ、かなり無理があります。そこで、このことを説明しました。 そうでないと、これからの1週間、もったいなくなる、と思ったので。

 でも、これを言い出すの、私だって勇気がいります。 こちらだと、演奏の感想、アドヴァイスをするのはたとえ否定的なことであってもよく行われることですが、日本は違うようなので。 

 

 休憩をはさんで11.30からはイギリス人アンドリューのレッスン。 アンドリューには毎年お世話になっています。 私はショパンのマズルカ 作品68を。 1曲目を弾き終えた時、アンドリューは苦笑いしながら一言。『みゆき、12年前の君を知る人からみると、今のこのキャラクター豊かな演奏を誰が想像することができたのか!』 マズルカでキャラクターを評価していただけるのはとてもうれしいこと。 昨日のインフォーマル・コンサートの後にも先生方に成長を喜んでいただけましたが、今年一年かけて研究し続けた『キャラクター、表現力』、どうやらかたちになってきたようです。

 Tさんはブラームスの小品を。 ここでも再び音の出し方を言われ、聴いている私も勉強になりました。

 

 午後からはプールへ! 2時半から40分室内プールを使うことができます。 今年はピアノの参加者も少なく、ほとんどの先生方が午後のレッスンは無し。(マスタークラスのみ)ロシア人/ドイツ在住のイヴァン先生、アンドリューなどなど先生方も泳いでいました。 私も最初は泳いだものの、その後は子供たちと騒いで終わりました。 

 

今夜も再び11時まで練習した後はおしゃべりタイム。 イギリスは18歳からアルコールOKなのですが、それ未満の子供たちがけっこう飲みます。 私は昔はこういうところ、凄く真面目で融通が利きませんでしたが、こうして私やDr.Sの長男など、『あっ、○○もう2杯目のもうとしている!』と気づいて一応量を飲む前に止める人がいる時のほうが隠れて飲むより良いと思えるようになりました。

 

ピアノを弾いて、泳いで、食べて、遊んで、全てが同じ場所でできるのはとてもよいことです。 周りに何もないので、外に出ることもできないし、ある意味恵まれた刑務所のような暮らしなのかもしれません。

Posted on 2006/08/15 Tue. 03:25 [edit]

category: サマーコース 2006年

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15

コース第1日目のレッスン 

060814 music building

                                                         奥に見えるのが音楽棟

 


 9時に音楽棟へ行ったら、私は9時からレオニード先生のレッスン。 コントロフスキー先生はロシア人ですが今はドイツの音大で教えていらっしゃいます。 このサマーコースでの教えも3度目。

開口一番先生は、『今年はロシア語でのレッスンで大丈夫?』 先生、英語が苦手なのです。 私も今年は真面目に勉強しなくて語彙が少なくてとても無理なので、英語でお願いしました。

私はチャイコフスキーの『踊るようなポルカ』か、シューベルト=リストの『ウイーンの夜会』を見ていただこうと思ってどちらがよいか伺ったらチャイコフスキー、とのこと。

一度通して弾いた後『オーチン・ハラショー(Very good)』。 『毎年のことながらどんどんと上達している』 こういってくださるととてもうれしいものです。

 でも、すぐに質問されたのが、『行進曲とポルカの違いは何か?』 この答えはすぐに出せたのですが、要するに、私の弾き方だとどちらかというとダンスではなくて行進曲だったようです。

ペダルを多くして、いろいろといじっているうちによい具合になってきました。 時間もあまったので『ウイーンの夜会』もちらっと見ていただくことができて満足。

11.30からは今朝話をしたウイリアム先生のレッスン。 リストの『メフィスト・ワルツ』を。これもまたためになるレッスンでした。 

 今回は念願のヴァイオリンのマリーナ先生のレッスンも受けることができます! 彼女のお嬢さんのモスクワ音楽院でヴァイオリンを勉強するリーザとは仲が良く、本当は今年リーザが来たら一緒にデュオをしたかったのですが、今回は来られなかったので、私は先生に言われて12歳のモスクワからのジュリアとのデュオ。今日はどんな感じか合わせるだけで、初見でグリエールの小品を2曲。 久々のデュオに最初は感覚が鈍かったのですが、次第に感覚がつかめてきました。

 それにしても、今回はヴァイオリンは7歳、8歳の子供たちがモスクワから先生、母親同伴で、そしてジュリアもお母様が一緒に来ています。 マリーナもモスクワで教えているのに、わざわざこうして皆さんロシアからロンドンまで来る、ということはマリーナのレッスンを受けたくてなのでしょうね。レッスンをヴィデオにとったり、熱心です。

 

 夕方はイリーナのマスタークラスを聞いて、そしてDr.Schreiderのレッスンでショパンの『華麗なる大円舞曲』を。

ホールでのレッスンだったので、普段とは違ったことが見えてきました。 歌いきれていない場所があった私に先生は一言『レズリー(レッスンを聴いていて私もとてもお世話になっているこのサマーコースのことを管理している先生のお友達)に向かって語りかけるように弾いてご覧。 ピアノの鍵盤をみていないでレズリーを見ながら弾きなさい』 これ不思議。 だんだんと求めていた音が出てきました。 かなり直され、でも今夜のインフォーマル・コンサートで弾く必要が。 コンサートではレッスンで直されたことを私のものにして演奏をすることができたので、先生も喜んでいらっしゃいました。 でもまだまだこの曲、やることがたくさんあります。

Posted on 2006/08/14 Mon. 06:21 [edit]

category: サマーコース 2006年

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14

コース一日目 勉強して思う存分遊んだ日 

寒くて冬物の厚手のセーターを着て一日が始まりました。

 昨夜はそれなりに遅かったもののやはり気が張っているのでしょう、アラームが鳴る前に目を覚ましました。

 

 さて、このサマーコースの一日のスケジュールを書くと、

 

 8.00-         朝食

 9.00-10.00   レッスン/練習

 10.0011.00  レッスン/練習

 11.0011.30  ティー・ブレイク

 11.3012.30  レッスン/練習

 12.3013.30  レッスン/練習

 13.3014.30  昼食

 14.3015.30  マスタークラス/練習/スイミング

 15.3016.30  マスタークラス/練習

 16.3017.00  ティー・ブレイク

 17.0018.30  練習

 18.3019.30  夕食

 19.30-        コンサート

 

 ピアノを弾いて、食べて、ピアノを弾いての繰り返しです。毎日朝9時にその日のスケジュールが配られます。 ということは、9時にスケジュール表をもらってすぐにレッスンに行く必要があることもある、ということ。

レッスンは、基本的に二人で1時間のレッスンを一日に2度。 一人30分のレッスンなので慌しいのですが、1回のレッスンで2つの曲を学ぶことができる、という理由からこうなっています。

グランドピアノがあるのはホールを含めて2部屋。 アップライトピアノでのレッスンになるのですが、集中力、先生方の熱意でそれほど気になりません。

 

060814 dining room

                                                                ≪食堂≫


朝食を食べていると、ロンドンの北にある音楽中、高校『パーセル・スクール』のピアノ科主任の中国系イギリス人、ウイリアム先生が食堂にいらっしゃいました。一つのテーブルに12人座ることができるので、私が座っていたテーブルにいらして一緒に話をしながら朝食をいただきました。

ウイリアム先生は今年で3度目のここでの教え。 1年目にレッスンを受けてとても私も気に入り、でも去年はレッスン無し。 今年は今日、明日、金曜日にここで教えるそうで、レッスンをうける事ができるのを祈るのみでした。

私のことも顔を覚えていてくださって、今何をしているのか、などと聞かれ、『9月から王立音楽大学の修士号に進みます』と答えたところ、『誰に習うの?』 『二ール・イママン』と答えたら、ウイリアムの生徒さんでこの先生に王立音楽大学で習った人がいてよい先生だ、とおっしゃっていました。ひとまず安心。

 

 このサマーコースではコース中のコンサート、そして分け与えられた時間でホール録音を行い、コース終了時にCDにして頂くことができます。私を含め4人、なんとレッスン1日目の9時から11時の間に録音を行うように、とのこと。私たち、どうしてこんな初日から録音なんてするのか?と皆疑問だったのですが、このコースの音楽監督がDr.Schreiderである以上何が起きても驚いてはいけない、ということ私たちは分かっています。


 レッスンのことは別に書きますが、今夜は19.30からインフォーマル・コンサート。 私はショパンの『華麗なる大円舞曲』をイリーナ先生から指定されました。(本当はDr.Schreiderはちょっと・・・・という顔をしていたのですが、ここはイリーナの方が強め)

 

 コンサート後は、11時まで練習をして卓球台、プール台、テレビがあるお部屋で遊び、11時半頃になって皆でお散歩へ行くことに。 今回は10代後半のイギリス人のコース参加2度目以上の子達が多くて、彼らを引き連れて広大なこの学校の庭を歩きます。 目指すは『りんごの木のあるところ』。 これ、毎年のコースです。(代わり映えしない私たち) 小さめのりんごはすっぱくて食べられませんが、ほっとする空間なのです。

 りんごの木の場所をもっと進むとふくらはぎまで伸びた草でいっぱいの場所が。ここで『凍り鬼』をしよう、ということになりました。 (これ言い出したのは私と同じ年のDr.Sの長男・・・)『かくれんぼ』をしよう、と言い出した子供もいるのですが、これは皆で反対。

 走り回りました!! でも、何しろ草が長くて走るのが大変。 体力的に、10代の子達にはかないませんね。 悲しいけれど。

 

060814 hartly stuff room

                               ≪娯楽室≫


 この後は寮の娯楽室?に戻っておしゃべり。 途中ゲームをやりだし、伝言ゲームは国籍が混ざっている中では英語さえもまともに伝わらず、『いつ、どこで、誰が、何をした』といった感じのゲームもしたのですが、これは傑作! Dr.S、イリーナ先生、私とここにいた男の子がかなり名前を書かれ、大笑い。(私、おとなしくしているはずなのですが、どういうわけかやられる)

 一日のスケジュールもハードなのに、夜も遅くまで起きています。 でも、この環境大好きです。


Posted on 2006/08/14 Mon. 05:11 [edit]

category: サマーコース 2006年

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14

友達との再会 

『ここに来ないと夏が終る気がしない』、これがノース・ロンドン・ピアノ・スクール(サマーコース)の常連の参加者の言葉です。 もちろん私もその一人なので、今年もこのサマーコースに参加。 このコースが11回目、私の参加は6回目。半分以上参加しています。

 

 雨が降ったりやんだりしていたので、雨がやんだのを見計らって午後2時ごろ家を出発。 バスを4本乗り継いで、日曜日で本数が少ないこともあって約2時間かかって午後4時にコース会場の最寄り駅に到着。 ここからは交通手段がないので、先生の次男に車で迎えに来てもらいました。 

 会場に着くと、一年振りなのにそのようには思えず、ここに来たのは先週のことだったのかしら?と思えるほど。

 

 今年は、今までのスタッフが皆大学生&大学を卒業してしまって忙しくて全く違う人たちが働いていたのでちょっと寂しく思ってしまいました。

 

060813 my room
私が泊まった部屋

 


 今回私が泊まった部屋は日本で言う3階のベッドが4つある部屋。 普段は4人で使っているのでしょう。 

 荷物を片付けた後は、音楽棟へ。普段は私立の寮付の女子中学、高校の建物で、音楽の学校ではないのですが、アップライトピアノが入った部屋が30近くあります。 どなたか一人の先生の前で持ってきたレパートリーを全て弾く必要があるので、今朝ピアノに触れていない私は練習。 でも、4月にイタリアでお世話になったイリーナ先生、モスクワからのヴァイオリンのマリーナ先生、常連の友達、などなど知っている顔が多くて再開を喜んでばかり。 これをみていた今回初めて参加したスペイン人、『どうやらさっきから見ていると、君はここで有名な顔のようだね』。 まあ確かに・・・・


060813 view from room
部屋からの眺め

 

夕食でいろいろとこれからの注意事項があり、私は友達のマーシャとのおしゃべりに夢中。 4月にもイタリアで顔をあわせているから話がはずみます。

 夕食後、どなたか先生方の前で弾く為に時間のある先生を探そうと思ってうろうろしていたらイリーナ先生に見つかり、レパートリーが書かれた紙を持っていかれ、『あなたの演奏は4月にも聴いているし、今は話し合いだけしましょう』といって、これから1週間のコンサートなどで弾きたいものを聴かれ、先生はどんどんといろいろと書き込んでいきます。

 最終日のメインのコンサートに対して先生は一言。『みゆき、イタリアでチャイコフスキーのロマンスをとっても良く演奏したから、私は今回もチャイコフスキーを弾いてもらいたいの』。もちろん好きな曲なので私は異議なし。 Dr.Schreiderの意見を聞くだけです。

 

 夜9時には暗くなってしまうのですが、私はマーシャとお散歩へ。 ロンドンから電車で30分もかからないのですが、とても広い敷地の学校なのです。 夜空を見ながらおしゃべりしているとイタリアを思い出してしまいました。二人して、去年来ていて仲がよかった友達が来ないことを悲しみ、寂しくなってしまいました。

 

 夜は12時ごろまで皆でおしゃべり。これがあるから、家から通える距離(でもお母さんが毎日送り迎えをする必要あり)の子供たちも寮に泊まるのです。

 明日からのスケジュールのきつさを気にしつつも、おしゃべりは続くのでした。

Posted on 2006/08/13 Sun. 06:12 [edit]

category: サマーコース 2006年

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13

また1週間後に 

 今日から来週の日曜日までサマーコースに行ってきます。 友達と会うのも楽しみだし、先生方と再会して再びレッスンを受けるのもちょっと恐怖でありつつも楽しみです。

 

 私が旅に出る時は天気が良いことが多いのに、今日は風、雨。寒くてあと4時間後に家を出る予定ですが、もちろんまだ荷物もできていないし、セーターを着ていくようかもしれません。本当はコートを着ていきたいです。

 

 また1週間後、コースのことをいろいろと書くことができたら、と思っています。1週間、インターネットが繋がらないので、メールも含めてお返事できません。

Posted on 2006/08/13 Sun. 02:42 [edit]

category: 日常

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13

ハウスメイト 

 ちょっと前の暑さが嘘のよう。 これでは冬です。今日は秋の格好。ウールのショールまで出してきましたが、それでも寒い。明日からの荷物、本当にどうしましょう?明日もこのままなら、コートを持っていく必要があるのでは?と思います。

 

 2週間ほど前に越してきたシンガポール人のハウスメイト、問題児で困っています。明日ドイツに帰るハウスメイトは彼女との生活はできない、と嘆いていました。

 特に、彼女が来てからというもの、玄関のドアがきちんと閉まっていない、この地域は生ごみと普通のごみをわけて処分するのですが、その仕分けもせず、生ごみを普通のごみ箱に入れるから匂いが酷い。ドイツ人、毎日のように怒っています。

 挙句の果てに、私には彼女は夜早く寝て朝早く家を出るから静かにして欲しい、というわりには、彼女自身は昨夜というか、今朝早く、3時半過ぎに家に帰ってきて、ちょっとやそっとでは起きない私までが目を覚ますほどバタバタと家に入り、ドイツ人いわく、朝4時にお風呂に入ってその音がうるさくて、このドイツ人のハウスメイトはその後寝ることができなかったそう。困った子です。

 

 もちろん、家の玄関が閉まっていないは困りますから、これは私が細かく説明して(まるで小学生に説明するように)どうにか改善。これから問題が多そうです。

 

 明日からサマーコース。 まだ何も準備していません。お昼過ぎに出発なので、問題ないでしょう。今年もまた日本人参加者がいるはず。明日のコースの説明ではDr.Schreiderに強制的に(私に聞くこともなく)通訳させられるのが毎年のことなので、毎年分からないFire Drill(避難訓練)という単語、日本語でしっかり頭にインプット。 先生の次男のガールフレンドがイギリス育ちですが、お母様が日本人なので多少は日本語を話し、一昨年だったか彼女と一緒に通訳していたのに、二人とも避難訓練、という単語がわからず、『火事の時に逃げるための練習』、ととても恥ずかしい答え方をしたのでした。今年はばっちりです。

Posted on 2006/08/12 Sat. 02:41 [edit]

category: 日常

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12

憧れのオペラ・ハウスでボリショイ・バレエ 

本日二本目。

 

 8年間待ちに待った日がやってきました! 


060811 ROH mark
060811 ROH

そう、やっとロイヤル・オペラ・ハウス でバレエを観ることが実現したのです! 私としてはこのオペラ・ハウスの雰囲気を味わっただけでも満足。 日本の劇場にはない雰囲気があります。オペラ・ハウスの衣装部に手紙を送ってから早11年。本当はここで衣装にかかわる予定だったのよね、と思いながらもやっとここでバレエを観る気になった、ということは、私自身がピアノで生きていける、と思いその道が確実になってきたから。

 

060811 ROH inside


 

 残念ながらここを本拠地とするロイヤル・バレエではなく、現在ここで引越し公演を行っているロシアのボリショイ・バレエ。 火曜日にオペラ・ハウスに来てシンデレラのチケットがない、とわかった時、どうしてもバレエを観たくて仕方がなかったので、全く聞いたこともないバレエでしたが、今日のショスタコーヴィチの『明るい川』(The bright stream)というバレエのチケットを購入していました。

 天井桟敷の立ち見で約1700円。 ロイヤルバレエの時の同じ席に比べて2倍の金額です。でも、日本ではこの値段でボリショイを観ることはできませんから。 ボリショイ・バレエは日本にも何度も行っていますが、私は今回が生で観るのは初めて。

 

 何しろ全く知らないバレエなので、火曜日にプログラムを購入してあらすじをしっかりと頭に入れてからオペラ・ハウスへ。 ショスタコーヴィチのほかのバレエの音楽は以前ケントの青年オーケストラに入っていた時にパーカッションで演奏したことがあってとても好きでした。 今回、ボリショイ・バレエのロンドンでの公演が50周年記念、そして、ショスタコーヴィチの生誕100年ですから、このバレエを上演することになったそうです。


 全2幕のコミック・オペラ。 曲も知らないと思っていたら、結構バレエの発表会で使う曲もあり、驚きました。 なんといっても、日本のバレエ教室の発表会でよく使われる『小さなバレリーナ』、私も小学1年生の時、初めてのバレエの発表会で踊りましたが、この曲がこのバレエで使われる曲だったのです! 感激! あの序曲が始まって緞帳が上がる時のドキドキした気持ち、久々に味わいました。

 

 あらすじは、私の日本語力ではよくまとめることができないので省きますが、楽しかった! ロシア語が聞こえてくるような、ロシア色の濃い作品。ロシア人以外には難しい作品かもしれません。始まってすぐ二人のバレリーナによる踊り、そしてキャラクター要素の強い踊り、第1幕中は、ただただ涙があふれるばかり。踊り手の全身から溢れる感情、なんて素敵なのでしょう! 私もああして舞台で踊っていたのだな、と思うと不思議な気分。 私が今日こうして味わった気持ちを今の私のプロフェッションであるピアノを通して観客に伝えることができたら、と切実に思います。

 

  

 私はオペラがとても苦手。音楽家であるにあたってオペラが理解できないなんて、という周りの雰囲気があったので、カーディフにいた頃はよくウエルッシュ・ナショナル・オペラのドレス・リハーサルを観に行きましたが、『ラ・ボエーム』だけは良いな、と思ったものの、オペラ自体に馴染むことができませんでした。

 きっと私は、ピアノにしろ、バレエにしろ、言葉のない表現の世界が好きなのだと思います。そして今回、踊りだけの世界でそれを助ける音楽がいかに大切か、ということもわかったような気がします。

 

 ここのブログに何度か書き込みをしてくださった私がもう何年も前から好きだったバレリーナのAngelさん。 私は彼女の舞台を何度も観て、インターネットが縁で知り合うことになりましたが、彼女と一緒にいつかコラボレーションをするのが夢。いつか、Angelさんが踊りたくなるようなピアノを奏でることができるよう、がんばろう、と今日の舞台を観て改めて思いました。 踊るって、やはり素敵なことです!

 

 今日は本当に観にいってよかった。心が幸せ、喜びで張り裂けそうです。2000円足らずでこんなに幸せになれるなんて、今度はロイヤル・バレエの公演を観にいけたらよいな、と思っています。

Posted on 2006/08/11 Fri. 04:53 [edit]

category: エンターテイメント

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11

テロ未遂のこと 

 再びコートを着ている人を発見。 寒いです。 明後日からのサマーコースの荷物、セーターを入れる必要がありそうです。 このサマーコースが行われる場所は周りに何もなく、フリーの時間もほとんどないので、寒かった場合の現地調達、ということが全くできません。 この23年は良いですが、数年前とても寒い時があって、それでも日本からの参加者は日本の夏のような感覚、羽織るものを持ってきてもそれはあくまでも日本おクーラーよけ程度のもの。震えて過ごす人が続出したのを覚えています。

 

 今朝はピアノのレッスンだったのですが、その前に駅でMetroというロンドンの無料の新聞、そしてThe timesを購入し、昨日のテロ未遂をやっと理解しました。

 9.11事件を上回る数の被害者が出る予定だったこと、ぞっとします。

 

 飲料水のボトルが爆弾になるはずだったとのこと、昨年日本からイギリスに帰る時、成田空港の手荷物検査の時にペットボトルの水を何か機械でチェックした覚えがあります。あの時はどうして?と思ったものですが今となれば理解できます。きっと、これから各国の空港でこれが広がるでしょう。

 

 今回、手荷物が制限されていること、重量のことで困る人もいるはず。私のハウスメイトのドイツ人、明日土曜日にお父様がドイツから迎えに来て、日曜日にドイツに本帰国するのですが、二人合わせて10㎏の手荷物を持ち込む予定でいたのに、それができなくなり、どうしよう、といっています。今もドイツから電話がかかってきているので、明日、お父様が来ることができるのか、そうでないのか、話し合っているのでしょう。


 レッスンの時Dr.Schreiderと話していて、もしかしたらこのテロ未遂の影響で明後日からの参加者のキャンセルがでることも大いに考えられる。 でも、今は空の旅は一番安全だよ、というのが先生の考え。 私もこれには共感です。

今回の手荷物制限で、もちろん乳児の必要なものは持ち込むことができますが、新聞によると、哺乳瓶は係員の前で持ち込む人が飲んでみせる必要がある、とのこと。

 お財布に入れて持ち込めるものも決まっていて、私は偏頭痛の薬をいつもお財布に入れている(特に長距離のフライトはほぼ薬が必要)のですが、今回の決まりだと薬を持ち込む場合は医師の処方箋があるもののみ。私の薬は日本の医師に出していただいているもので、もちろん日本語での薬の説明書は持っていますが、英語で出してもらう必要があるのかもしれません。 11月に私が飛行機に乗る頃までには緩和されると思いますが、こういうことがあると、普段のことから考えさせられます。

 

 成田空港、イギリス人からすると、日本からテロを起こすことはないよ、と笑いますが、私の今までの数少ない経験からいうと、預けるスーツケースまでもチェックイン前にX線検査するのはここだけです。 ヒースロー空港ではどうやら何人かに一人の荷物がチェックされるそうで、私の母と妹が数年前に初めてイギリスに来た時、これにあたってしまい、英語があやふやな二人は何が何だかわからなかったそうです。

 きっと(絶対)チェックイン後にスーツケースもX線を通しているでしょうが、成田のようにチェックイン前に行うのは良いことだと思います。

Posted on 2006/08/11 Fri. 00:46 [edit]

category: 日常

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11

再びロンドンが・・・・ 

何だか涼しい日が続いています。 今日は長袖にカーディガンで丁度良いほど。

夜は冷えているのか、今日の明け方は半そででは寒かったです。これぞ、イギリスの夏、といった感じですが、もう少し暑さも楽しみたいのが本音。

 

 家にテレビがないし、インターネットも接続が悪くてよくわかっていないのですが、ロンドン発の飛行機でテロ計画があったようですね。

 お昼頃ピアノの練習に行く前に近所の図書館でメールチェックをしていたら、マーシャからメールが入って、このことを知りました。日曜日にモスクワからロンドンに飛ぶ彼女はとても緊張しているよう。 私も彼女の立場だったら怖がるでしょう。

 その後ピアノの練習に行く途中の公園でラジオの公開放送?をしていました。

芝生に座って聞いていたらやはりこのテロのことを話していて、詳しい内容よりもどちらかというと今のロンドン発のフライトのキャンセルのこと、手荷物の持ち込みは許されず、パスポート、財布、鍵などは透明のビニール袋に入れての持込、もちろんポケットも空にする必要があるので、どうしても今日飛行機に乗る必要がある人は早めにチェックインしなさい、必要のない人は空港に行かないように、と放送していました。

 

 昨年の77日のテロの時はたまたまレッスン日が変更になっていたのでロンドンに行かずに済んでラッキーでしたが、今回も本当は私、今日ヒースロー空港に行っていたはずなのです。前述のマーシャ、本当は今日ロンドンに着いて私のところにサマーコースが始まるまで泊まる予定でしたが、結局コースの日に着いて終った後ロンドン観光をすることに変更していたのです。もし予定を変更しなかったら私たち、きっと空港であたふたしましたね。

 早く、平和な世の中が戻ってもらいたいものです。

Posted on 2006/08/10 Thu. 06:02 [edit]

category: 日常

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10

ファンコンサートに向けて 

 来週から私が参加する、ノース・ロンドン・ピアノ・スクール、ロンドン郊外で1週間にわたって行われるサマーコースです。毎年30人近くの受講者が世界から参加します。リピーターが多いのもこのコースの特徴。 私も今年で6回目の参加です。すでに4月にイタリアでも顔をあわせ、私の去年の日本での演奏会にいらして下さった方々は私がアンコールに弾いたトッカータの作曲者、エシュパイ氏のお孫さんのマーシャがモスクワから参加することもわかっています。

 マーシャとメールでやりとりをしている私、今話題にあがっているのはファンコンサートのこと。

 

 このコース、とてもきついのですが、その中で息抜き的存在、そしてリピーターの参加者が楽しみにしているのがこのファンコンサート。 去年のことはこちらの8月10日の部分をごらんください。毎年、コースの4日目の夜にこれを行うのですが、この日は昼食時、テーブルで皆先生たちにアイディアを聞かれないようにこそこそ話し合い。

 年によって盛り上がるときとそうでないときがあるのですが、生徒側から見ていると、これを一番楽しんでいるのが先生方。 こういう時私も含めて日本人は消極的。他の国の人たちは初めてコースに参加してこのコンサートが何かわかっていなくても、途中でアイディアが閃くのか、積極的にパフォーマンスします。

 

 私は、一昨年は先生の息子たちが考えた企画にその場で参加させられ、去年はロシア人グループと一緒に歌を歌い、今年はさすがに何かやろう、と思って去年から案を練っていました。ここではまだ内緒ですが、うまくいくか否か、これに参加してくれる人を3人見つけて(マーシャは強制参加)、成功したらよいな、と思っています。

 

多分、去年、一昨年あたりがとても盛り上がって、子供の付き添いできていたお母さんがマリリン・モンローの歌をDr.Schreiderの伴奏で歌ったり、一昨年かその前か、Dr.Schreiderの息子二人が2台ピアノでショパンのエチュード作品252を、兄は普通のリズムで弾いて、弟はそれをジャズ風に即興演奏。 これはとてもよかったです。 既存の曲をうまく、おもしろくするのが一番皆に喜ばれているような気がします。

 

 今年はどうなるのか? 楽しみです。


Posted on 2006/08/09 Wed. 03:06 [edit]

category: 音楽

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09

ロンドンはおもしろい! 

昨日のレッスンがハードだったのか、メフィストワルツで先生に私のパワーを全部吸い取られてしまったのか、全く午前中は体が言うことを聴きませんでした。

 

 午後3時位にになって、久々にセントラルロンドンまで行こう!と思い立ち、バスで行ってきました。今は、1週間ロンドン内どの路線も乗り放題のバスパスを使っているので、便利なのです。バスでセントラル、オックスフォード・サーカスまで約30分。 便利なものです。地下鉄の駅までは家から歩いて15分、でもバスだと徒歩3分のところから乗ることができるので、結局、バスでも地下鉄でも所要時間はほぼ変わりません。

 

 カーディフにいた頃は、長期休暇中はピアノのレッスンの為にロンドンに行ったり、そうでなくても中古楽譜店、美術館巡りのために早々にコーチ(長距離バス)のチケットを購入してロンドンに来る、ということは一つのホリデーだったのでした。それが今では午後3時に思いついてロンドンセントラルへ行くことができるのです!

 帰りも、ちょうど8時にバスに乗って帰ってきたのですが、カーディフに戻る時も8時のロンドン発のコーチに乗っていたものでした。(カーディフを朝6時のコーチに乗り、一日ロンドンで過ごして8時のコーチで夜11時過ぎにカーディフに着く、という状態でした)



 

 トラファルガー・スクエアは人がいっぱい! 噴水のお陰でそばを通ると涼しかったです。

ナショナル・ギャラリーへそのまま行こうか、と思ったのですが、コヴェント・ガーデンへ。 ボックス・オフィスへ行ったら、今はボリショイ・バレエの引越し公演中。 今夜はシンデレラ。チケットがあるか聞いてみましたが、立見席は売れてしまい、一番安くて10000円の席。諦めました。私の興味のある『ドン・キホーテ』は来週のサマーコースの最中だし・・・・

 

 その後、私の大好きなコヴェント・ガーデンのお気に入りの場所へ。 そう、前にもここに書いたことのある場所。音楽を聴くことができる場所です。 今日は丁度弦楽四重奏をしていました。 今日ここへ、この時間に行ってよかった!


060808 covent garden



 Abraxasという弦楽四重奏団で、いわゆる一般に知られているクラシック(ブラームスのハンガリー舞曲第5番、パッヘルベルのカノン、オッフェンバックの天国と地獄(良く運動会でかかる曲)などなど。 とっても楽しい演奏でした。長く一緒に弾いているのか、お互い凄くルバートをかけてもぴったりとあっているし、何より、聴いている人たちを飽きさせません。

 『天国と地獄』なんて、カンカン踊りをしながらの演奏。 それでも、狂いません。1曲終わる毎に夢中で拍手をしていました。

 ヴァイオリンのように自分の体の一体になれる楽器がうらやましかったです。 そして、自分で持ち運ぶことのできないピアノと違って、こういうところでパフォーマンスをすることができることも。


 こういう雰囲気、ぜひ旅行でロンドン、そしてもちろん他のヨーロッパの国々を訪れる日本人に味わってもらいたいです。


途中、日本人の10代後半かもしくは20代の男の子4人組、演奏者のそばでしばらく聴いていました。これからの若い人たちがちょっとでもクラシックの演奏に足を止めてくれたこと、私は上から見ていてうれしくなりました。普段、彼らがクラシックを聴くのかはわかりませんが、楽しかったでしょ? と聞いてみたくなります。



 

コヴェント・ガーデンは音楽以外にも大道芸が多い場所。 よく全身金や銀に塗った人がじっと立っていて、お金をもらうと動く、というのが多いのですが、今日は緑色の妖精のような女の子二人、木にしがみついて、あたかも『真夏の夜の夢』から抜け出してきたの?と聞きたくなるようでした。しばらくみていましたが、おもしろかったです。

 

ここで時間を費やしてしまった為に美術館には行けず。でも夏休みで混んでいると思うので、ロンドンに住んでいる身、秋になったら訪れようと思います。

 

 大都市は嫌いですが、今は暮らしている身。 これをせっかくのチャンスだと思って、この楽しいロンドンの風景を満喫しよう、という気持ちになれました。

 

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060808 trafalgar

Posted on 2006/08/08 Tue. 06:42 [edit]

category: ロンドン観光

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08

Lesson 

3週間ぶりのレッスン。 先生がお忙しかったのと、私が午前中に英語学校があった(午後からは先生の奥様の生徒さんが多く来るので)のでまたレッスンの間隔が空いてしまいました。

 2時間ちょっと、あたかも1キロ位全力で走った後のような疲労感。 でも、とても気持ちがよいものです。

 

 ショパンの『華麗なる大円舞曲』から。 発表会でも良く弾かれるような曲ですから、だからこそ難しい。 先生の掛け声があるとそれなりの形になりますが、これを私自身が自分でできるようにならないといけないわけです。

 

 リストの『メフィスト・ワルツ』、最初に通した時今まで先生が聴いた私のこの曲の演奏で一番良かったそうで、今日は一層熱をいれてのレッスン。 中間部に入る前の音が爆発する部分で、先生のパワーも一段と力を増し、1台ピアノでのレッスンだったので、先生は椅子の木でできている肘掛部分を叩くは、叫ぶは、凄かったのです。もちろん、これにより私のピアノの音量も上がっていきます。ここで先生の奥様がレッスン室に顔を出し、先生にロシア語で何やら。

 先生は英語で奥様に、『これは、メフィスト・ワルツ、悪魔の音楽なのだから仕方がない! これが当たり前のことだ!』何だ?と思って聞いていたら、先生が言うに、奥様に先生の叫び声が家中に響いてDisgustingだから、叫ぶのを止めなさい、といわれたそう。確かに凄かったです。 念のために書いておくと、奥様もピアノの先生だし、すばらしいピアニストです。

 私たち、メフィスト・ワルツのレッスン禁止令を出されるかも・・・・



そして、暗譜が終わってから1週間もたっていないのに、ずうずうしくプロコフィエフの『ロミオとジュリエット』。先生、きっとお好きなのでしょう。ニヤニヤしながらOKを出してくれて、その場で聴いてくださいました。初めてにしては上出来、でももっとルバートをかけてよいし、音楽が大きくなりました。 

 私にとって、Dr.Schreiderとのプロコフィエフの音楽の勉強は特別。きっと、先生もお得意なのでしょう。 

一箇所、うねりのあるそもそも壮大な曲の中でも特に大きな場所があるのですが、先生に『More piano!(もっとピアノで!)』と叫ばれ、あれ、ここはフォルテのはずなのに?と思いつつも、きっと何か理由があるのだろう、と思って音量を落としたら先生に止められ、『I mean, more INTO THE piano(もっとピアノの鍵盤に指をねじ込むような弾き方で、といったつもりなのだけれど)』と言われてしまいました。 私が『Into the』の部分を聞き逃したのでした。 全く正反対のことになってしまったのです。 

 

 この他にも持っていった曲をほぼ全て見ていただくことができましたが、モーツアルトのソナタの時間はなかったし、チャイコフスキーも駆け足のレッスンだったので、サマーコースを充実させる為にも、もう一度金曜日にレッスン。 3日間弾きこんで、特に『ロミオとジュリエット』はサマーコース中に見ていただきたい先生もいるので、サマーコースで弾くOKDr.Schreiderから出してもらえるよう、がんばります!

Posted on 2006/08/07 Mon. 04:12 [edit]

category: 日常

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07

有意義な練習 

 昨日できなかったぶん、今日は集中してピアノ。 このところ調子がよいのか、5時間続けても集中力がほぼ途切れず、練習の最後でも暗譜を進ませることができるのがありがたいです。 11月に日本で行う演奏会(ライヴ?)のプログラムも昨日かなり時間をかけて骨組みができてきました。私のこれからの予定と合わせながらどこまで新曲を入れることができるか、要するに9月に新学期が始まったら新しい先生から曲を言い渡されるでしょうし、大曲を入れた新しいレパートリーをしていくことになると思うので、8月中にいくつ曲を形にしていくことができるのか、一つの賭けなのです。



よって、今日のように乗っている時はできる限りの暗譜を進めてしまいたいのです。

 ずっと気にかかっていたメールが届き、私の王立音楽大学でのピアノの先生がほぼ決まったようです。 9月にならないと先生方の継続手続きが行われないので確定ではないそうですが。 1月に第3希望まで先生の名前を出し、私は第3希望の先生。 実は、私のあまりにも男っぽい弾き方を緩和させる為に女の先生に習いたくて、第2希望までは女の先生。 適当な人がいなかったので、第3希望はDr.Schrederがその先生の生徒の演奏を聴いたことがある、と言う理由で選んだ男の先生。 正直、今まで50歳過ぎのイギリス人の男の先生と意見が合ったためしがないので、今回の決定に少々不安。Dr.Schreiderには携帯電話のメッセージですぐに伝えましたが、明日の朝レッスンで顔をあわせるので、先生の意見を伺うことにします。

 まあ、日本と違い、もし先生とあわなかった場合の変更は比較的簡単なので、今のところはポジティブに考えようと思います。

 

 101日にケント州でリサイタルがあるので、そのプログラムに入れた久々に弾く曲を弾いてみました。 一つはモーツアルトのソナタイ短調。 2年前の試験で弾いて以来舞台には出したことがない曲です。 今年はモーツアルト生誕250年ですから、その意味も含めてこれを舞台に上げることに。

 もう1曲。 私にとっての思い出深い曲、ショパンの『幻想ポロネーズ』。学部2年生の時に勉強した曲で、去年は初めてのロンドンでのリサイタルで弾き、その後卒業リサイタル、夏のロンドン国際音楽コンクール、日本でのリサイタル、そして12月に大学院修士号入試で弾いてきました。 修士号入試の後、あまりにも大きな本番で短期間に何度も弾いた為、この曲が新鮮に感じられなくなってしまったので、しばらくお蔵入り。8ヶ月放っておきました。 やっと再び舞台にだしたくなって、今日久々に弾いてみたら、やはり好きな曲! 手始めに暗譜の確認の為にゆっくりと通しただけで、ショパンの魂が全身に伝わっていくように思うのです。新鮮味も加わり、約2ヶ月の間に一味違ったポロネーズが仕上がりそうです。

Posted on 2006/08/06 Sun. 06:01 [edit]

category: 音楽

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06

増え続ける『ロミジュリ』 

再び夏が戻ってきました! 気温の変化が激しいです。

 

 私の住むところには本屋がないので、Harrowまでバスで行ってきました。(本当の理由はコンタクトレンズが送られてこなくて、その確認の為)

 

 先日からシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を読み始めましたが、日本語の古典と一緒。源氏物語を読みこなすのにはそれなりに勉強する必要がありますよね。シェイクスピアをその時代の文章の書き方の知識無しに読みこなすのは大変。 これを英語学校の先生に相談したところ、現代語に訳した本がある、と言われました。 

 

 普段足を踏み入れないような『Drama』のセクションに行ったら、シェイクスピアの本がたくさん! 小規模の本屋ですが、『ロミオとジュリエット』だけでも6種類。 動作の仕方が書かれているもの、単語の意味をすぐ横に説明してあるもの。 私が目を留めたのは左側が原語で、右側に現代語で書かれているもの。 これが私が欲しかったもの! 必要なものなので、購入してきました。 

 日本の高校生の時古典の授業もありましたが、全然理解できなかった私。日本語でも問題があった私が、英語の古典をすんなりと理解できるはずはありません。 買ってきた本を読み始めて、昨日までチンプンカンプンだったことが目から鱗が落ちるようにわかってきました。



 

 上の写真が私が今『ロミオとジュリエット』を弾くにあたって使っている材料。 中央にバレエ版のピアノスコア、オレンジっぽいのが今まで持っていた原語の本。 これはしばらくお蔵入りになります。 次回日本に行った時、バレエの公演プログラム(内容がよく書かれている)を持って帰ってこようと思っています。

060805 romeo

Posted on 2006/08/05 Sat. 05:57 [edit]

category: 音楽

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05

ありがとう 

 


060804 certificate

ついに英語学校が今日終了しました。最初はやる気がありませんでしたが、今となれば、行ってよかった、と思います。

 これも、1月からMickと出会ったおかげ。 Mickに教わらなければ、英語嫌いから脱出することができなかったでしょう。 どうもありがとう!

060804 with mick



 

 7年間ほぼ耳で覚えた英語を使い、自然に覚えたのはよいけれど、似ている二つの言い方の違いがわからない、ということが一昨年位からありました。 今回英語学校へ行ったことで、これらの疑問が数多く解決されました。きっと英語が今よりも嫌いだったイギリスでの生活の最初に英語学校に通っても身につかなかったでしょう。 今だからこそ、覚えることができたのだと思います。

 今回学んだこと、9月からの修士号課程でとても役立つと思います。

 

 そして何より、今まで刺青がある人は怖い、という偏見が私の中にありましたが、その偏見もなくなりました。

 

813日からは恒例のサマーコース。 ロシア人と多く接するので、ロシア語会話の上達の良いチャンス。 例年だと、7月からの夏休み中、夜はロシア語の勉強に費やしていましたが、今回はそうもいきませんでした。来週1週間は英語を横に置いて、ロシア語に専念しようと思います。

Posted on 2006/08/04 Fri. 02:34 [edit]

category: 日常

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04

仮死になる気持ち 

 先週の暑さが嘘のよう。 今日は20℃をきっていたようで、オーバーコートを着ている人もいました。 私も3日前のノースリーブに素足、という格好から一転し、長袖、カーディガン、ジャケット、これでもまだ肌寒いほど。既に夜8時半には暗くなり始めてしまうし、まさかもう夏が終わったの?と心配になりますが、夕方暖かくなったので、もう一度暑さが戻ることを期待したいです。

 

 集中してピアノの練習。 先週から手をつけているプロコフィエフの『ロミオとジュリエット』、曲の詳細の弾きこみをしているのですが、最後の部分、ジュリエットが仮死の為に薬を飲もうとしている場面、曲の最後では仮死状態になります。

 8分音符がずっと続き、きっとどきどきしている心臓の音を表しているのだと思うのですが、あくまでもとてもピュアで美しい場面。 でも、やはり仮死状態になるというのは薬を飲むのにあたって緊張、不安があると思うのです。 もしかしたら、永遠の死に陥るかもしれないわけですから。

 ここが難しい。まだ私の弾き方だと緊張感が足りない。 というより、仮死になる気持ちがどこまで緊張感があるものなのかわからない。自分で経験してみるのが一番わかってよいのですが、さすがの私も、自分自身を仮死状態にする勇気はありません。 大きな手術をしたことがある人だと、全身麻酔の前ってもしかしたら緊張も伴うのかもしれませんが、私は自分自身が麻酔をかけられたこともなければ、実際にだれかが麻酔をかけられる状態をみたこともありません。



私は曲を弾きこむ段階で、たとえその曲に既存のストーリーがなくても、自分でストーリーを作り上げます。 そうすることで、その曲を聴いてくださる方々にもっと伝えることができるように思うのです。

 今回のように既にストーリーがあってそこに音楽がつけられている場合、その人物の心理、理解するのに難しいこともあります。でも、これが一番やりがいがあって楽しい勉強過程なのかもしれません。

 

 『ロミオとジュリエット』、私が最後にバレエの公演を観たのは、1997年の6月、英国ロイヤルバレエ団が日本で公演を行った時。 あの頃はバレエの衣装デザイナーになりたかったので、衣装、そしてもちろん踊りそのものに目がいっていました。 今だったら、もっと違う観点から観るのかな、と思います。

 プレイでも、バレエでも、とにかく今は『ロミオとジュリエット』を観たくて仕方がありません!(この熱、いつまで続くのでしょうか?)


Posted on 2006/08/03 Thu. 06:23 [edit]

category: 日常

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03

世界地図 

一気に気温が下がりました。  ちょっと下がりすぎ、という気もしなくもありませんが、バスでの移動が楽だったことだけは確かです。

 

 


060801 flower

近所のお宅、前庭の手入れを熱心にしていらっしゃいます。 手入れをしていた方は暑くてお花がかわいそう、とおっしゃっていましたが。

 

 

 今朝は、8時半のバスに乗って915分までには学校に着く予定が、遅刻。 いつもなら10分もかからないようなところが45分もかかってしまいました。 4車線道路で車4台の事故。 2台は完全に前の部分がつぶれていました。 

 よって、1車線しか使えず、とんでもないことになってしまったのでした。 学校では30分以上遅刻すると、休憩時間まで待たなくてはいけないのですが、ぎりぎり20分の遅刻だったので、授業にすぐに参加することができて一安心でした。

 

 今は英語学校も短期で来る人が多く、今日から来た人は、名前を忘れてしまいましたが(明日地図帳を持っていこうと思います)キューバの近くのフランス領(だった)の島の国から。でも長いことフランスに住んでいるそうです。

 彼女、私が日本人だとわかると嬉しそうに日本のことを話してくれました。 なんと、3ヶ月前まで、9ヶ月間岐阜の近くでワーキングホリデーで日本式ホテル(旅館だとおもうのですが)で着物を着てお布団の上げ下ろしなどの仕事していたそうです。もちろん、一緒に仕事をしていた人たちは英語が全くわからず大変だったようですが、良い経験だったようです。

 

  もう一人、先々週から来ている女の子、スーダンから来ているのですが、言われたとき、スーダンがアフリカ大陸にある国、ということはわかっても一体どこにあるのかわかりませんでした。 高校1年生の時、私の通った学校は社会科は世界史が必修、日本史、地理が選択。私は地理選択だったので、世界地図もテストの為に暗記したはずですが、すっかり抜けています。 特にアフリカ大陸の人たちとは音大にいた時は知り合うことも少なかったので、だめですね。

 

 英語学校に通うと地理も詳しくなるようです。


Posted on 2006/08/01 Tue. 05:43 [edit]

category: 日常

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