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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

サマーコース、 自分の演奏 

早いもので、サマーコースから帰ってきて1週間ちょっと。 もし、8月末のコンサートが無ければ、本当はもう一つ行きたいサマーコースがあったのですが、この10日間の疲れを考えると、いかなくて良かった、と思います。


 『人前で演奏することにより、上達する』というポリシーを持つ、私の師匠とその友人が主催するサマーコースなので、期間中、数回の演奏のチャンスがあります。
 人数が増えてきたので、今年は、月曜日、木曜日、金曜日は、ピアノ受講者は、3つのグループに分けてコンサートを行いました。 その他に、最終日の日曜日には、午前中から夕方まで終了コンサート、その前日の土曜日には、リハーサル(時間調整)を兼ねての全体コンサート。

 私は、今回アシスタントとしても登録されていた為、月曜日は、子供たちのグループでのお仕事があった為、そちらに参加した為、自分の演奏はできずに終わりました。

 木曜日には、来年のコンクールのオーディションも含めて、演奏のチャンスが。
 私は、とにかく怪我のことがあり、これから秋のシーズンに向けて、エチュード含め、人前で演奏できるかを知りたかった為に演奏させて頂きました。
 ショパンの幻想ポロネーズと、エチュード 作品10-4。
 幻想ポロネーズは、6月末のコンサートで一度怪我のあとにあげたものの、あの時は、いっぱいいっぱい。
 今回、もっと緊張した中で弾く事が目的。
 それまでに、先週は手を酷使していた為、コーダあたりから、力が弱くなっていくのを感じました。
 それでも、怪我の後、一番充実していたように思います。 しかも、今回幻想ポロネーズを弾くとは思っていなかったので、2ヶ月振りに、1時程度の練習。
 師匠に伺ったら、やはり、後半から、左手の力が弱くなっていることがわかってしまったそうです・・・ こればかりは、仕方がありません。

 エチュードを師匠の前で弾くのは、いつ以来か・・・ 
 作品10-4は、1月のコンサートで久々に人前で弾きましたが、あの中で、現役の高校生とか、大学生に混じってショパンエチュードを弾くのは、プレッシャーもあるので。
 
 幻想ポロネーズで疲れ果てている手には少々無理も。 左手親指付け根の骨が動いて折れていたわけなので、オクターブの時に力も入りにくいのですが、それ以上に、細かい動きが鈍くなってしまったのです。 それでも、ずいぶん回復。
 骨折をしたバレエダンサーが舞台復帰までに10ヶ月近くかかることを考えると、骨折から5月弱で、エチュードを人前で弾けたのは、今の私の状態を考えると、上出来かもしれません。

 この日の夜、イリヤ先生のリサイタルの前に師匠の奥様、オルガから声をかけて頂いて、珍しく、彼女からポジティブな、もちろん、直す部分はあるけれど、今までやってきたことが実った演奏、と言われ、嬉しいばかりでした。 彼女からは、1度くらいしかレッスンして頂いたことはありませんが、長年にわたり、師匠と共に、私の演奏を聴いて下さっています。

 
 木曜日には、午後にもまた弾く機会があったので、良いチャンス、と思って、10年ぶりにやり直した、ショパンの作品10-8のエチュードも演奏。
 こちらは、エチュード一発勝負でした。 聴いて下さっていたベルコヴィチ先生から、ペダルを使いすぎ、といわれたものの、それなりに。 やはり、ショパンのエチュードは緊張します・・・ コンクールでは、作品10-4を使うことが多かったので、このエチュードは大して弾いていないのですが、10年前と違って、粒が揃うようになったな、というのが、私自身の感想。

 
 そして、金曜日には、グループごとのコンサートで、子供のグループのアシスタントはパスさせて頂いて、自分のグループに行って、ベートーヴェンの第32番のソナタの第1楽章。
 私のグループの担当は、師匠Dr.S。 師匠の前でこのソナタを弾くのは、10年ぶり。 怪我の後、これを人前で弾くのも初めて。 8月末のエディンバラのコンサートで弾くので、その確認の為に、これを弾かせて頂きました。
 私にとって、未だに、師匠の前で弾くのが一番緊張します。 とにかく、練習量も足りず、怪しい部分もありましたが、とりあえず、弾けたので、ホッとしました。 

 
 土曜日、日曜日は、チャイコフスキーのワルツ・スケルツォ 作品7を。
 今回、秋以降に使いたい曲を見ていただくのが目的だった為、ファイナルで弾く、5分程度の曲を、用意していきませんでした。
 初日に、師匠から、マズルカとか、いつもみたいな小品がないのか? と言われ、7月に日本で弾いた、チャイコフスキーをやり直すことに。 一応、楽譜は持っていたので、金曜日のレッスンの前に、30分弱の練習・・・
 師匠とこれを勉強したのは、10年近く前のこと。 当時とだいぶ演奏が変わっているので、これも、やり直すと面白い。
 
 私は、今回、ホールでのマスタークラスを一度も入れてもらえず、土曜日に、初めて、ホールのファツォーリに触れました。 あまり弾く機会が無い楽器なので、こういう曲を弾くのは弾きにくい。 この時の録音は、最後に頂けたので聴いてみましたが、安全運転しています。 この日の演奏を聴いて下さったヴァイオリンのマリーナ先生からはポジティブな感想を頂きましたが。 彼女は、師匠とか、ベルコヴィチ先生のような演奏をお好みです。 2、3年、私はヴァイオリンの伴奏をして、彼女のレッスンも受けていますが、非常に細かく、とんでもなく厳しい。 だからこそ、彼女にポジティブなことを言われるのは、嬉しいのかもしれません。

 そのまま、日曜日もこれ。
 重点的に、これだけを日曜日の本番前に45分程度さらったので、やはり、完成度が上がります。
 今では、こうして、1曲だけをコンサートにかけることが無いので、こういう機会は、1曲勝負で怖い部分もあるものの、貴重かもしれません。
 先生方は評価して下さったものの、私自身は、焦った演奏。 やはり、こういう曲で1曲勝負は、この年になるときついです・・・ 来年は、今から5分程度の曲の対策を練っておきます。

 学生時代に戻ったような気分になる、師匠、および、私が尊敬する先生方の前での演奏。 いつもとは、また違った緊張感を持ち、今だからこそ、良い時間でした。 きっと、これらが、これからのコンサートにいかされてくるはず。
 

Posted on 2013/08/26 Mon. 14:30 [edit]

category: サマーコース 2013年

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26

サマーコース、 ファンコンサート 

もう1週間以上過ぎてしまいましたが、サマーコースの中間日、8月14日に行われた、ファンコンサートです。

 私が参加していたサマーコースでは、毎晩、違うコンサートが行われます。
 昨年からは人数が急激に増えてしまったので、生徒たちのコンサートは、最後の2日以外は、グループを分けて行います。
 先生方のコンサートがある日も。

 このファンコンサートは、全員が一緒に。
 昔は、先生方(私の師匠とか、モスクワのイリーナ先生)が率先して行っていましたが、今は、元受講者であり、現在は、サマーコース中の様々なお仕事をしているドイツ在住の男の子が司会を務めます。
 今回は披露してくれなかったものの、彼は、ジャズ即興がとってもうまいので、今回も私はそれを楽しみにしていたので、少々残念。 

 最初は、『ガボットと、タランテラを、逆さまに弾きます』 という、初参加の男の子。
 ピアノの椅子に頭をつけ、天井を向いた状態で、左右の手を交差させて鍵盤に置いて、この2曲を弾きました。
 2011/12のグレード1の曲で、10本の指をほぼその場から動かさないのでできる技ですが、初参加でこれは素晴らしい!
 
 その後は、今弾いているちょっと楽しめの曲などが続きました。
 初参加のポーランド人の先生は、ご自身の生徒さんと、『モーツアルトとグリーグを弾きます』と言って、2台ピアノ。
 モーツアルトのK.545のソナタ(ハ長調)の第1楽章をグリーグが2台ピアノ編曲したもの(セカンドを付け加えた?)を演奏。
 7歳の生徒さんは、もうちょっと年上の生徒さんと、2台ピアノで、ブルグミュラーのアラベスクと、バラード。
 このブルグミュラーの2台バージョン、存在は知っていましたが、実際に聴いたのは初めてです。

 日本人の初参加の子達のうち5人は、アカペラで、『冬景色』を歌っていました。
 私の傍にいらした、武蔵野音大客員教授のイリヤ先生から、「日本人なんだから、ジョインしたら?」と言われましたが・・・ お恥ずかしい話、『冬景色』って、曲名は知っていましたが、旋律も、歌詞も、今回初めて知りました。
 中学の音楽の教科書に載っているようですが、私が通った中学は、教科書の曲は歌ったことが無いので。

 
 この内容で終わらないのが、このサマーコースの特徴。
 常連さんたちが、色々と知恵を絞ります。

 ドイツから参加の12歳位の女の子は、バレエシューズを履いて、iPhoneで、『白鳥の湖』の4羽の白鳥の踊りの音楽をかけて、さわりを踊りました。
 そして突然止まって、ピアノに向かい、やっぱりこっちの方がいいかも、という感じで、4羽の白鳥をピアノで弾く。
 途中で、ショパンのプレリュードへ(バレエでの、『レ・シルフィード』)、最後、4羽に戻り、ピアノから離れて、ちょっと踊っておしまい。
 
 師匠Dr.Sの長男と、モスクワのイリーナ先生は、イリーナが、
「ラフマニノフのプレリュードを弾きますが、難しいので、長男に手伝ってもらいます」
 と言って、2台ピアノに分かれて、ラフマのプレリュード、作品23-5を演奏。
 2人でパートわけして、1曲を2人で、元々の音は一切変えずに行いました。
 
 長男は、ショパンのスケルツォ第3番を、他の参加者とこの方法で演奏。

 最後は、師匠Dr.Sとモスクワのイリーナ先生で、ジョン・ケージ。
 先生が、大真面目な顔で、
「世界最高峰のピアノ曲、ジョン・ケージを演奏します。 しかも、今回は、これを連弾バージョンに編曲しました。 これをするのに、1年の月日を要し、その最高のパートナーを探すのにも1年かかりました」
 というようなことを、ずいぶん長い言葉で説明。

 大真面目な顔でやるからこそ、おもしろい(聞いている側は、爆笑しまくり)。
 お二人のとっても息のあった、4分33秒(でしたっけ?)でした。
 

 いつも、おとなしく(笑い転げてはいますが)見ている私、一度数年前に、ビッグ・サプライズで、Dr.Sとイリーナに、ワルツを踊っていただいたことがあります。

 今回は、私自身の10回記念ということで・・・ やりました。
 司会の男の子に、楽譜を渡しておいて、私の名前を出さずに、Dr.Sを指名して、その楽譜を渡して弾いて頂く。

 先生は、何をさせられるのかわからず、ずいぶんおどおどとして、きょろきょろしていらっしゃいました。

 私は、14年ぶり位で、トウシューズを履き、白のトップスに、寮のベッドからはがしてきたシーツをスカートの上から巻きつけ・・・
 先生が演奏する、サン・サーンスの『白鳥』(簡易、ショートバージョン)にあわせて、『瀕死の白鳥』を踊りました。
 といっても、この性格なので、事前に練習するわけでもなく、トウシューズは、ちょっとだけだから、と思って、日本で趣味で習っている妹の捨てるトウシューズが放ってあったのをもらってきて、リボンを縫い付けたのは、ファンコンサートの前日。
 つま先のサテンは全部切り取って滑りにくくしたものの、とても滑る床で危険なので、パ・ドゥ・ブレだけ。 手だけは、フォーキン振付にほぼ従う動きをしましたが。
 
 ショートバージョンの楽譜を渡したものの、正直、立っていられるか怪しかったので、途中で、先生に、「テンポ早くして」と言ったのに、全く聞いてもらえず、それどころか、ところどころ、ちょっと付け足しまでされました。

 すずめ百まで踊り忘れず。 10年以上あいても、トウシューズで立つことは問題ありませんでしたし、手の動きも、覚えています。
 それでも、日本なら、先生にこういうことをやらせたり、まして、極秘で、その場でやっていただく、とは考えられないそうですね。 こういう環境で音楽を学んできた私には、日本は無理です。

 師匠が奏でて下さる、美しい音楽で踊るのは、最高でした。
 動画を録った方から見せて頂きましたが、ずいぶん、馬鹿なことをやったと、思っています・・・

 先生に、全コンサート終了後、「ありがとうございました」と言いに行ったら、「次回は、もっとちゃんとした伴奏譜を持ってきなさい」と言われて、終わりました。
 モスクワのイリーナ先生、師匠の奥様、イスラエルのイリーナ先生は、ハグしながら、「素人ではないでしょ。 ある程度、バレエを習ったわよね?」 「みゆき、とは信じられなかったわ!」とのお言葉を。

 普段、こういうことをしないので、そのギャップもあったようです。
 『瀕死の白鳥』を大爆笑白鳥にして、パブロワに申し訳ない。 そのうち、彼女が住んだ家の前へ行って、手でもあわせてこなくてはいけませんね。
 
 来年からは、しばらくおとなしくします。 ネタがありません。
 

 いつもなら、ロシア人グループが色々と工夫をこらすのですが、今回は、ネタがなかったようで、おとなしくしていたのが、残念。

Posted on 2013/08/24 Sat. 14:36 [edit]

category: サマーコース 2013年

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サマーコース、 先生方のコンサート 

 サマーコースの3日目、8月13日に行われた、先生方のコンサートです。

 このコースは、2,3日だけ教えにいらっしゃる先生と、1週間続けて教える先生の2通りがいらっしゃいます。
 大抵、全日程教える先生方が演奏なさいます。

 マイケル・シュレイダー、オルガ・マリソヴァ
  チャイコフスキー: セレナーデ ハ長調 第2、3、4楽章(作曲家自身の連弾編曲版)

 イリーナ・ベルコヴィチ
  ラヴェル: 優雅で感傷的なワルツ

 イリーナ・オシポヴァ
  シューベルト: ピアノ小品 遺作より第2番
  メトネル: 忘れられた調べ 第1集 より、夕べの歌
  ラフマニノフ: ひなぎく
          練習曲『音の絵』作品39より、第2番、 第1番


 今年は、3組のみ。
 
 師匠、Dr.Sと奥様のオルガの連弾は、今回初めて、上下のパートが入れ替わって、奥様が下のパートでした。
 バランシン振付のバレエ、『セレナーデ』の方が慣れている私には、第3,4楽章が入れ替わっているのが、変な感じ。 いや、元は今回の演奏の方なのですけれどね。

 この2,3年、オルガの音が変わり、深みのある音になったので、今回はパートを入れ替えてもそれほど、違和感無しでした。 が、ペダリングは、シュレイダーの方が繊細なように思います。
 シュレイダーのメロディー的なものを演奏するのを久々に聴きましたが、見事。 非常に細かいニュアンスで、音の抑揚をつけていきます。決して、計算しつくしたものではないのですが、自由気まま、というものでもありません。
 彼らの連弾を聴くと、いつものことながら、これぞ、連弾。 連弾って難しいな、と思わずにはいられません。
 それにしても、第2楽章のワルツのチャーミングさ。 これが、先生方の魅力。
 そして、第3楽章最後の緊張感。 
 音色も豊かで、まさに、ピアノで奏でるオーケストラでした。


 
 続いて、ベルコヴィチ先生。
 深い音の、師匠、しかも連弾を聴いた後に彼女が弾くと、最初は、音が乏しい。
 それでも、曲が進むにすれ、それは、気にならなくなります。
 彼女の演奏は、派手さはなく、非常に誠実。 だからといって、無機質、という意味ではありません。
 とっても暖かく、師匠と似ている、フレーズ作り。
 一音一音に意味があるのです。

 後日、ベルコヴィチ先生と喋っていてわかったのですが、私の師匠、Dr.Sと彼女は、モスクワ音楽院予備科(要するに、18,19歳で音楽院に入学する前)で同じ先生についていらしたそうです。年はちょっと違いますが、その頃からの仲だったそうです。
 その後、ベルコヴィチ先生は、モスクワ音楽院で、名教師、ヤコブ・フリエールに師事。 Dr.Sは、サンクトペテルブルグ音楽院へ。
 
 元々、昨年のサマーコースで、ベルコヴィチ先生は、私がDr.Sの門下であることもご存知無いまま、私の演奏を気に入って、イスラエルで彼女との勉強を進めて下さいました。
 結局のところ、師匠と、ベルコヴィチ先生の、基本的な部分は同じ。 今回のお話を伺って、それが、とてもわかりました。

 ラヴェルの優雅で感傷的なワルツ。 以前、大学生の頃、師匠からやってみなさい、といわれたことがあります。
 でも、捕らえどころがないように感じ、私には無理。 今回、先生の演奏を聴きながら、素敵だな、と思ったものの、今の私には、この曲はまだ無理、という考えをぬぐうことはできませんでした。
 

 そして、今回の演奏者の中で、一番演奏家、として活躍もしている、モスクワ音楽院のイリーナ先生。
 彼女は、マリーニン門下。 マリーニンのアシスタントをしていた時期もある方です。

 オーラがあり、一番、演奏の魅せ方をご存知。
 師匠や、ベルコヴィチ先生とは、ずいぶん違う演奏です。 ですが、彼女の演奏が、一番、特に日本では、『ロシア系』とわかりやすい演奏だと思います。

 シューベルトは、初めて。 ちょっとやりすぎかな、と思うところが無くも無い(前日、彼女のリハーサルをちょっと聴いていたのですが、私の師匠が、かなり口を出していました・・・)。
 メトネルは、彼女の演奏で、『忘れられた調べ』の第1、2集のCDを、何度も聴いています。 この曲は、生で聴くのは初めてのはず。
 イリーナの演奏については、迫力ある演奏、曲、について評価が高いのですが、私も師匠も違う意見を持っています。
 数年前のサマーコースで、何だったか忘れましたが、イリーナがど迫力な曲を弾いた後、高校生の男の子たちが、イリーナに弾いてもらいたい曲のリストを作ったことがありました。 そこには、迫力ある曲のオンパレード(リストのメフィスト、ダンテソナタ、プロコのソナタに、ラフマなどなど)。 でも、私は、イリーナから受けた、ショパンのノクターン、チャイコフスキーのロマンスなど、忘れられないレッスンが山ほどあります。 そして、彼女のノクターンなどの演奏も、もっと有名なピアニストのそれよりも何倍も良かったものがたくさん。

 今回のメトネルは、美しい演奏。 彼女の演奏は、全体的にキラキラしているので、歌いまわしの一つ一つが、感情に任せた部分もありますが、息を呑む瞬間が多いのです。

 そして、十八番のラフマニノフ。
 『ひなぎく』での、一音一音の輝かしさ。
 『音の絵』では、多少やりすぎかな、と思う部分もなくはなかったのですが。 特に第1番は、弾いてみたい曲なので、興味を持って聴いていました。左手が完治したら、やりたいです。 今やると、再び痛めるのが、目にみえているので。

 
 午前中、4時間のレッスンをなさって、夜のコンサート。 しかも、生徒たちの前で。
 先生方には、プレッシャーがあるようです。 でも、生徒たちは、だからこそ、自分が習う先生方の演奏を聴きたい。
 世界の第一線で活躍するピアニストたちではありません。
 60歳前後の、指導が素晴らしい先生方の演奏。 あれを聴くと、いつまでも、あのように演奏ができる人でいたい、と思えてなりません。
 

Posted on 2013/08/20 Tue. 21:15 [edit]

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サマーコース、修了しました 

ご無沙汰しておりました。

昨日(8月18日)夜遅く、1週間のサマーコースを終えて、無事家に帰ってきました。
1996年にスタートした、このサマーコース。 私は2001年に初めて参加し、2008年までの毎年、そして、昨年、今年。 ちょうど、10回目の参加でした。

今回は、生徒として、毎日30分のレッスンを2回受けながらも、4×30分の通訳、そして、アシスタントとしての教えのお仕事も頂き、日中は、自分の練習時間が、ほぼゼロ、という1週間でした。
 よって、いつもに比べ、レッスン後の復習が足りず、昨年に比べて、この1週間でのピアノの上達、というのは少なかったのですが、それでも、勉強中の曲に多くのアドヴァイス、テクニックのヒントを頂いてきました。

 昨日の一番最後に、全員に修了証が手渡されました。 参加賞に始まり、優秀、この一年での成長に対する優秀(昨年も参加していた人に対して)、最優秀、名誉、勝者、とあるのですが、今回は、勝者は出ず、私は、『教えに対する名誉賞』を今回は頂いてきました。
 最初は、私の生徒が参加する予定で、彼女を教えることができる制度としてのアシスタント登録だったのですが、色々とあり、本当に基礎に問題がある子供たち(イギリスではありがち)の教授の先生方に見て頂く前の準備としての、アシスタントのお仕事が主でした。

 このコースの主催者であり、私の師匠でもある、Dr.Sから、ある程度、やってほしいことを指示されましたが、先生の下で、基礎から学んだ私は、言われたことが確実にわかるし、指示もしやすかったのだと思います。

 このような機会を頂いて、感謝するばかりです。

 
 演奏に対しては、コンサートを含め、師匠に何度か聴いて頂くチャンスがありましたが、師匠、ならびに私のことを、10年以上見て下さっている先生方から、『真の音楽家になった』というコメントを頂き(こういうことは、師匠からではなくて、ヴァイオリンの先生から伝わる)、嬉しいばかりでした。
 
 今回は、楽しみにしていた、イスラエル在住の先生のレッスンも2度受けられ、師匠のレッスンも1度。 残念だったのは、毎年楽しみにしていて、2回は入れてくださっていた、モスクワ音楽院のイリーナ先生のレッスンがなかったこと。
 
 
 先週は、夜になると、コンピューターに向かう気も全く起きず、メールも全くチェックしていません・・・
 記録として、少しずつ、ここに書き記していきたいと思います。

 来週末のコンサート2本分、しっかりと練習をしなくてはいけません。 今回持っていってあったレパートリーと半分以上入れ替えになります。

 昨夜は、スープを飲んだだけで、11時前には就寝。 今朝は、8時に目を覚ましたものの、身体はお昼過ぎまで起こすことができませんでした。

 明日からは、ロンドンの生徒たちのレッスンがスタートします。
 この1週間で学んできたことを、少しずつ、生徒たちのレッスンで生かすことができれば、と思っています。

Posted on 2013/08/19 Mon. 14:57 [edit]

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サマーコース、 第1日目 

家から、乗り合いバスを乗り継いで、ロンドン郊外(詳しく言うと、ハートフォードシャー)にある、パーセル・スクールへ来ました。
 
 パーセル・スクールは、音楽の中、高校。
 学校が休みになる、夏の間、いくつかのサマーコースを行う団体に貸し出しをしています。
 
 駅から、学校までは離れているので、師匠の次男が迎えに来てくれたのですが、今年も、昨年同様、付き添いの親も含めて、100人、とのこと。 2008年の受講生30人程度、というのが、今となっては懐かしいです。
 日本人は、日本外在住も含め、10人を超えました。
 10人を超えるのは、2001年以来、とても久しぶり。
 以前は、音大生がほとんどでしたが、低年齢化してきて、小学生が数名いるのが、驚き。 私のブログから、この講習会への参加を決められた方もいるようで、嬉しいような、恥ずかしいような。

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 これが、私が泊まっている部屋。
 

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 反対側は、こんな感じ。
 ベッド、机、ワードローブ。 水周りは共同です。
 
 とりあえず、通訳のお仕事もあったので、自分が弾く為ではなく、他の方を連れていかれたのは、重鎮、モスクワ音楽院のイリーナ・オシポヴァ先生のお部屋。
 ちょうど、弾いていたのは、見覚えのある男の子。 2008年に11歳だった子が、今年は16歳で、別人。
 
 イリーナ先生は、何度も私をモスクワへ誘って下さいました。 それでも、ロシアへ行けば、イギリスの永住権が取れなくなる。 そうすると、日本へ帰国するしかなくなる。 迷いに迷って、イギリスの音大の大学院へ進学したのです。

 今回、私はアソシエイト・ティーチャー、ということで、教授たちのアシスタント、というような感じで登録されています。
 よって、イリーナ先生は、
「みゆきが、こうして、同僚、になったこと、とても嬉しいわ!」
 と喜んで下さいました。
 これは、その後顔を合わせた、ヴァイオリンのマリーナ先生にも言われました。

 私は、先生方の足元にも及びませんが、それでも、こうして一つの階段を上がった、というか、こういう言い方をしてくださるのが、ロシア人なのかもしれません。

イスラエルの先生とも、やっと再会。 結局、私は、イスラエルへ行けずに終わってしまっていたので、待望の、再会です。
 もちろん、師匠とも。

 
 今日は、『オーディション』という名の、持ってきた曲を、先生の前で弾く日。
 私は、弾かなくてよい、と言われましたが。

 10時過ぎまで、練習室が使えたので、練習。
 明日から、どうなるのやら。
 
 

Posted on 2013/08/11 Sun. 22:14 [edit]

category: サマーコース 2013年

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