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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

楽語 

 数日前とは一転。 薄いコートが必要な気候になってきました。
 今日は振り替えがあった為に、最後のレッスンが終わったのが、夜8時。 すっかり日が暮れていました。

 もう1ヶ月前のことになりますが、サマーコースでのレッスンでの小話をひとつ。
 
 2001年から毎年のようにレッスンを受け、イタリアでの講習会にまで参加しに行った、モスクワ音楽院のイリーナ・オシポヴァ先生。 私は今年彼女のレッスンが3回あったのですが、いつも通り、エネルギッシュで、そして叙情性豊かで、音楽が一回り大きくなるレッスンをして下さいました。
 
 彼女は、私が凄く下手だった頃から私を知っているのですから、毎回その成長(もしくは、その反対)を見てくださっています。 そして、2001年に私がサマーコースでもう駄目、と思って、大泣きして、Dr.Sと話をしたその現場に居合わせたのも彼女。 Dr.Sと勉強していた頃は、私の大学での様子が、全て彼女にも伝わっている、というまあ、私にとって、顔も上げられない恩師です。
 今回も、イスラエルのイリーナ・ベルコヴィチ先生に、私の過去の話がかなり彼女によって伝わっているようで、恐ろしい・・・


 前置きは長くなりましたが、モスクワのこのイリーナ先生とのあるレッスンでのこと。
 
 一度弾いた後、細かいことに入ります。
 まずは、テンポ感。 私はどちらかというと、ゆっくり目のテンポ感の持ち主です。
 アレグロ、と書かれた部分を先生が指し、
 
 先生:「これはどういう意味?」
 私:「はやい」
 先生:「模範解答はそうね。 でも、イタリア語本来の意味で考えたら?」

 先生:「以前、ロシアのオーケストラがイタリアへ行った時、誰もイタリア語を喋ることができなかったの。 数人のメンバーがレストランで食事をしているうちに、時間を忘れて、リハーサルに遅刻しそうになったのね。 そこで、タクシーに乗って、音楽用語を使って、タクシーの運転手に急いでもらおうと思って、”アレグロ”と言ったのですって。 そうしたら、運転手は、ニコニコ顔で、”Si!”と言って、鼻歌交じりに運転し始めたらしいの。 ロシア人たちは急いでほしかったから、何度も”アレグロ”といったのに、そのまま。 これは、と思って、”プレスト!”と言ったら、速くしてくれたらしいのよ」

 ということで、アレグロの本来の意味を考えて演奏。

 そのうち、フェルマータに差し掛かった時、私のその音の弾き方が悪くて、短めに、しかも、中途半端な長さになってしまったのです。
 すかさず止められます。

 先生:「これ何?」
 私:「フェルマータ」
 先生:「だから、どういう意味なの?」
  
 ここでの模範解答は、”ポーズ(Pause)”

 ですが、先ほどの話があるので、私は、これはイタリア語本来の意味を聞いているのではないか?と考えすぎてしまったのです。 ですから、

 私:「バス・ストップ(バス停)」

 と、答えたのですが・・・ 先生、大爆笑。

 先生:「あなたって素直よね! I love you!」
 とのことでした。 私の頓珍漢さが、他の先生方に伝わっていないと良いのですが・・・

 先生は、ポーズ、の方の答えを待っていたようでした。 

 
 音楽用語のほとんどは、イタリア語。
 ですが、フランスものを弾くと、フランス語での指示が書かれているし、シューマンの楽譜を勉強している今は、全くドイツ語がわからないので(ほんの少しの用語はどうにかわかりますが)、ドイツ語の辞書が相棒です。
 フランス語は発音がわからないのですが、なんとなくバレエ用語からヒントを得ることもしばしば。 もちろん、辞書を引きますよ。

 生徒たちの楽典(セオリー)の過去問の答えあわせをしながら、ドイツ語の用語が出てくると、実はあせります。 一人、素晴らしく暗記が得意な子がいて、感心していますが。
 
 

Posted on 2012/09/12 Wed. 21:50 [edit]

category: サマーコース 2012年

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サマーコース会場 その他 

 先週、サマーコースを受けていたのは、ロンドンの北、ワトフォードにある、パーセル・スクール。
 パーセル・スクールは、高校生までの音楽専門学校。
 通いの子供たちもいるようですが、寮がしっかりあります。
 夏の間は、いくつかのサマーコースを行う団体に貸し出しをしているようです。

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 こちらが、入り口。
 この建物は、ほとんどが学科を行うような建物。
 練習室、レッスン室のほとんどは裏にあります。


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 昨年から新しく、寮の建物ができたようです。
 現在、昔と違ってイギリスは寮に対して色々と規則があり、この新しい寮には、しっかりとリフトもついていました。
 これが、私が泊まった部屋。
 ピアノつきでした。
 水周りは共同です。
 これも、現在の規則により、昔の寮に比べて、少人数での使用でした。
 
 同じ建物内に、シングル、ダブル、トリプル、それ以上の色々な種類の部屋があったようです。
 私のはシングル・ルーム。
 
 全ての部屋にピアノがついているわけではありません。
 ピアノがついている部屋の人は、今回自室での練習が振り当てられました。
 それ以外の人は、練習室での練習。

 今回は知りませんが、今までの話だと、ピアノ付きの部屋を割り当てられる人は、自室であっても、ベッドに寝転がるのではなくて、きちんと練習する人がピアノ付きの部屋、とわが師匠はおっしゃっていました。
 ちなみに、防音なんてできていません。
 私の隣の部屋はヴァイオリンの人だった為、音大時代のように、人の練習を聴きながら自分の練習もする、という懐かしい感覚を味わいました。


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 こちらが、古いホール。
 通常のマスタークラスなどは、下においてあるピアノを使い、最終日の前日のみ、この上のピアノを使いました。

 一番前の机のところに、先生方がずらっと並び(この時は、イリーナ・オシポヴァ先生不在。
 左から、ベルコヴィチ先生、ヴァイオリンのマリーナ先生、師匠、奥様。

 ファイナル・コンサートの為に、演奏時間を細かくはかっていました。
 昔は、先生の腕時計ではかって、途中でわからなくなって、計算がめちゃくちゃ、という事態が起こっていたのですが、文明の発達により、先生方は、携帯電話で時間をはかれるようになっていました。
 驚いたことは、わが師匠がiPhoneを所有し、メトロノームのアプリを入れて使っていました。
 しかも、それを他の生徒に勧めていました。 ですが、この生徒はiPhoneではないから、できないと思う、と答えたのに、それは意味がわからなかったようです。 必死に、アプリをいれろ、アプリをとおっしゃっていました。
 時代は変わります。


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サマーコース中、いつもなら、イリーナ・オシポヴァと師匠が隣に座って、意見を言っていることが多いのですが、珍しく、師匠と奥様が隣り合わせに。 だから、こうして悪さしている人が出てくるのです・・・
 奥様、子供の指導が抜群にうまいです。
 
 そして、毎度のことながら、この二人は年の差夫婦に思われ、
「Dr.Sって、あんなに若くて美人な奥さんがいるんだね」
という会話が聞こえてきますが、姉さん女房。 皆さん驚きます。
 私だって、最初にこれを知った時には驚きましたから。

 最終日の前日、先生方は途中に30分の夕食を挟んだものの、午後3時半から夜10時半過ぎまで演奏を聴き続けていらっしゃいました。
 そして、この後に誰をファイナル・コンサートに出すのか先生方が話し合い。
 先生方が学校を出たのは夜中12時半過ぎだったとか。
 Dr.Sは夜中3時近くまで学校で仕事をして帰宅。
 色々と世話役をしている人たちは、明け方まで、ファイナル・コンサートの資料作りをしていたそうです。
 本当にタフなコース。
 
 きっと、どの先生方も先週はお疲れだったことと思います。
 受けていた私でさえ、先週は疲れたままだったのでしたから。
 

Posted on 2012/08/26 Sun. 18:52 [edit]

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先生方のコンサート(8月14日) 

先週とはうってかわって、だいぶ秋の気候が入ってきているロンドンです。
日中はよくても、さすがに夕方以降になると、素足にサンダルだと肌寒くなってきました。 

 もう1週間以上前のことですが、サマーコース中、8月14日に行われた、先生方によるコンサートの記録を書いておきたいと思います。

 サマーコースには期間中全日程教える先生と、2、3日のみの先生の2種類います。 コンサートに出演したのは、ほぼ全日程教えた先生で、なおかつ、今回は全てがロシア系の先生方、という状態でした。

 1、 イリーナ・ベルコヴィチ先生(Irina Berkovich) イスラエルのルービン・音楽アカデミー
    ベートーヴェン: ピアノソナタ 第31番 作品110
 
 2、 ファズリディン・フサノブ先生(Fazliddin Husanov) クウェート音楽大学
    ベートーヴェン: ピアノソナタ 第32番 作品111

 3、 イリーナ・オシポヴァ先生(Irina Osipova) モスクワ音楽院
     15世紀の作曲家の曲2曲 
     ラモー: 2曲
     ラヴェル: 『鏡』より 悲しき鳥たち、 洋上の小船

 4、 アルベルト・タラカノフ先生(Albert tarakanov) ネイガウスの弟子
     ドビュッシー:『前奏曲』より、 沈める寺、 ミンストレルズ、 雪の上の足跡、 花火
     プロコフィエフ: トッカータ

 5、 マイケル・シュレイダー、 オルガ・マリソヴァ(Michael Schreider, Olga Malisova)
ラヴェル: ラ・ヴァルス(1台4手版)

 
 珍しく、後半(オシポヴァ先生以降)はフランス物が並ぶプログラムでした。
 たいていはトリのことが多いオシポヴァ先生が中間で弾いたら、ラヴェルの途中で上から2つ目のラの音の弦を切ってしまい、高音部を弾いた、オルガの音が抜けに抜け、気の毒になってしまいました。

 
 この日、お昼までは4時間のレッスンをして、そして受講者の前での演奏。
 毎回、先生方は大変なのですが、それでも、生徒たちは楽しみにしているのです。
 自分を教えている先生方がどのような演奏をするのか、また、今回初めて習う先生はどのような演奏をする方なのか。 それによって、レッスンに持って行く曲を私は考えますので。

 一番最初のイリーナ先生。 彼女が私が陶酔した先生です。
 前日のレッスンで、バランス、プロポーションについてとことん注意を受けました。
 彼女の演奏からは、それが何を言いたかったのか、クリアにわかります。
 決して派手ではなくて、堅実な演奏。 ですが、細かい響きと見事なコントロール。
 一般的に受け入れやすい演奏ではないかもしれません。 でも、私は思わず涙がでそうになるような演奏。
 冷静さの中に、ものすごい暖かさのある演奏だったのです。
 一番最初、ということもあり、その後の先生のレッスンで先生が弾いた時よりも、音自体が乏しかったのが残念でしたが。
 
 プログラムがわからないまま、その度に司会が入る進行だったので、次のファズもベートーヴェン、と聞いた時には、みな、少々動揺。
 ファズは、私がカーディフの音大に入った時にディプロマコースで、同じ師匠について学んだ仲。
 優秀なので、その後、カーディフでずっと教えていたのですが、昨年からクウェートで教えているそう。
 当時から私の大きな目標であり、大好きなピアニストでした。
 ですが、今年は違いました。
 ベートーヴェンの最後のソナタ、第32番。 私も9年前に勉強し、学部の卒業リサイタル試験の1曲でした。
 それを、ファズの演奏で聴ける。 
 彼の演奏は、繊細で、音色が豊かで、表現力豊か。 でも、派手すぎず、気品がある。
 数年前までは、どちらかというと内にこもっていたのが、子供が生まれてから、ずいぶん演奏が変わりました。
 多分私が最後に彼の演奏を聴いたのは、2008年。
 このソナタの第2楽章、物凄く繊細に弾くのだろうな、と思っていたのですが、輝かしすぎ。
 もちろん、第1楽章でのテクニック的な確かさ、音量、素晴らしいのです。 そして、第2楽章でのトリルの美しさ。
 でも、私が求めていたもの、いや、数年前の大好きだった演奏とは違う。
 複雑な気持ちでした。

 
 小休憩を挟んで、大御所、イリーナ。
 彼女の演奏は、今までに何度も聴いているし、彼女のメトネルと、ラフマニノフのCDは私の愛聴版。
 元々ハープシコードの為に書かれた小曲4曲を、その時代の様式をはっきりと頭に入れた上で、現代のピアノのよさを生かして演奏。
 続いて、ラヴェルは、数年前にも聴いているような気がします。
 彼女はマリーニンに師事したピアニスト。 マリーニンといえば、私の憧れ。
 色々な意味で、彼女の演奏はキラキラしていて、迫力があり、一音一音が輝きに満ちている。
 たまに、やりすぎになるのは師匠と話していると話題に上ること。
 もちろん、大音量の演奏も迫力あってすごいけれど、彼女のショパンのノクターンとかは絶品。
 私も、今まで、チャイコフスキーのロマンスとか、ショパンのノクターンとか、どれだけ忘れられないレッスンがあったか、わかりません。
 もちろん、今回も、ラヴェルでの、細かい音のきらびやかさは見事。
 情景が鮮明に浮かび、思わず息を呑むほど。


 続いて、今回初参加なのか、その前からいらしていたのかわかりませんが、私にとって初のタラカノフ先生。
 英語が全く話せないこともあり、最初は物静かなイメージの先生でした。
 私はこの時点では彼のレッスンを受けていなくて、全く何も知らない状態で演奏を聴きました。
 懐かしい、ロシア人のドビュッシー。
 沈める寺も、ミンストレルズも大学生の時に師匠と勉強したもの。
 あの時、イギリス人の先生方から、ドビュッシーではない、と講評された曲。
 確かに、フランス人が弾くドビュッシーとは全然違う。
 でも、別にいいじゃない、というのが私の考え。
 音色、表現、とにかく豊かなのです。
 ちょっと気難しそうに見えたこの先生、演奏はお茶目で、表現豊かで、変化に富んでいたのです。
 
 そして、プロコフィエフのトッカータでの切れ。
 切れがあるけれど、指が見事に鍵盤に吸い付いている。
 といっても、私は音重視なので、腕の動きは見えるけれど、鍵盤、指は見えない場所で聴いていました。
 それでも、吸い付きがわかります。
 テクニック系の曲なのに、もちろんテクニックはあるけれど、それ以上のものをみせる。
 

 そして、最後は師匠ご夫妻。
 先生、白シャツに黒の蝶ネクタイという姿で登場。
 5月の先生方の生徒の発表会でも、この曲の演奏は聴いています。
 その時よりもずっと豊かになって、遊び心がある演奏でした。
 何よりも驚いたのは、今まできらびやかだけれど、あまり深みの無かった奥様の音が、とてもやさしい音色になっていたこと。 それにより、曲に深みが加わったらしい。
 やっぱり私は師匠の弟子なのだ、と認識するほど、心地よい音楽。
 自由さがあるけれど、念蜜なストラクチャー。
 
 
 演奏し続ける先生に習いたい、という考えの私。 それを、みせてくれた先生方の演奏でした。
 先生方の演奏を聴いていると、レッスンで注意することと、先生方が一番気をつけているのだな、と思うところは一緒。
 彼らが、お互いに指導したら、どういう風になるのかしら?なんて考えてもしまったり。
 一流ホールで演奏したり、誰もが知っているピアニストたちではありません。
 でも、心に語りかけてくるピアニストたちがいる。
 そして、そのピアニストに指導を受ける。
 恵まれているんだ、本当はもっとがんばらないといけない、と思わせてくれた一晩でした。

Posted on 2012/08/22 Wed. 22:47 [edit]

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サマーコース終了! 衝撃的な出会い 

 この1週間、ほぼ毎日晴天。 今日は気温も高くて、ゆでだこになっています。

 ご無沙汰しておりましたが、本日、無事にサマーコースが終了しました。
 非常に幸運なことに、今年のファイナル・コンサートはサウス・バンク・センターの中の、パーセル・ルームで行われたので、パーセル・ルームで演奏させて頂くことができました。

 2001年から08年までは毎年参加し、3年間のギャップがあって今年再び参加しました。
 正直、最後に2008年に参加した時には、ほぼ全ての先生方から、「みゆきのよさはどこへ行ってしまったの」というコメントを頂きました。 自分でももがいていた時期です。

 4年間、師匠のところへいったのは、3、4回ほど。 怪我があったりもしましたが、ほぼ独学でした。
 この状態で、今年再び参加すること、大きな不安がありました。
 ですが、先生のレッスンは受けていなくても、それまでに先生が築き上げてくださったもの、そして、舞台、という最高の勉強の場を多く与えて頂いていた為なのか、よい評価を頂ました。
 あの師匠が、先ほどお礼の挨拶をしたら、
「正直、演奏の上達に非常に驚いた。 自分自身であそこまで勉強できたことはすごい」
とのこと。

 月曜日のコンサートで、ショパンのノクターンを弾いた時には、私のことをできない頃からご存知のモスクワ音楽院のイリーナ先生が、
「豊かな音色、フレーズ、表現、今までミーシャ(Dr.S=師匠)があなたに教えていたことが花開いたわね」
とおっしゃってくださって、飛び上がるほどうれしかったです。

 毎日違った先生のレッスンを2回ずつ受けましたが、その中で、いや、初日に運命的な出会いをしてしまいました。
 多分去年あたりからここに来るようになった、多分ロシア人、20年以上イスラエル在住の先生に出会ってしまったのです。
 私は、モスクワ音楽院のイリーナ先生の教えを受けたくて、このコースに参加していたようなものですが、このイスラエル在住の先生、見た目はすごく怖い。
 第一印象は、「怖い」
 レッスン、どうしよう・・・ という感じだったのです。
 ですが、たまたまそのレッスンで弾いたショパンの幻想ポロネーズ、その夜のコンサートでのノクターン、そしてその後のマズルカ、その他、どうやら私の演奏を気に入ってくださったようでした。
 レッスンの翌日、
「あなたを教えたいから、イスラエルに勉強にいらっしゃい。 私はあなたの演奏が好きだから」
 と言われてしまいました。 私もこの先生の教え方が非常に好きで、こういうお言葉を頂いたことは、とても幸運です。
 
 まあ、この先生の指導は師匠の指導に似ているところもあり、きっと、いや絶対に私が師匠が叩き込んでくださった基礎があったからこそ、お声をかけてくださったのだと思います。
 一度のレッスンで、曲がみるみるうちに変わっていき、それが心地がよい変わり方だったのです。
 師匠に出会ったときと同じくらいの衝撃の出会いかもしれません。
 曲をいくつか仕上げて、まとめて1週間とか、イスラエルまでレッスンに行くことができたらいいな、と思っています。 

 今までに、いろいろな先生のレッスンを受けてきましたが、こういう気持ちにはなったことがありません。 もちろん、モスクワのイリーナ先生にはずっとモスクワに誘われているし、彼女のレッスンが私も大好きですが、今回の先生の方が求めている方向が一緒。 ただ、モスクワのイリーナ先生の指導も私には非常に必要なものですが。

  彼女が、イスラエルではなくて、どこか近くのヨーロッパにお住まいだったら、どんなによいか、と思いますが。

 定期的なレッスンを受けていない分、この1週間は非常に貴重で、今まで以上に多くを学んだような気がします。
4年前の二の舞はしたくない、と思っていましたが、4年前とは正反対の評価を頂けたので、また真摯に学んでいこう、と思います。
 
 師匠のレッスンは一度だけでしたが、師匠の前で、いつものようにlittle girlになってしまうのではなくて、レッスンでもきちんと演奏ができたので、成長したな、と自分自身に感心しました。
 
 明日はとりあえずレッスンを入れていませんが、ロンドンに帰ってきている生徒のレッスンが今週から始まります。
 5週間ほど生徒のレッスンをしていないので、みなさん練習しているのでしょうか・・・
 子供たちに会うのが楽しみな反面、私自身がこのコースを受けた直後、どうなるのかしら、と少々不安です。

 さて、私自身、この1週間の復習をしつつ、1月のリサイタルに向けてショパンを仕上げて、そして、イスラエルの先生からこれからのレパートリーのアドヴァイスをいただけるようなので、それを心待ちにしたいと思います。

 コースの会場は電波のつながりが非常に悪くて、最低限のメールを見るだけで終わっていました。
 時間があったら、メモしていたことをここに記録していきたいな、と思っています。

Posted on 2012/08/19 Sun. 18:53 [edit]

category: サマーコース 2012年

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明日からサマーコース 

 早いもので、帰ってきてからもう4日目。
 
 生徒たちはオリンピックを避けて、ほとんどがロンドンにいません。 よって、昨日、今日で2軒だけ教えに行き、通常は夕方までの土曜日の教えも、今日は午前中で終了。
 4週間ぶりに会った6歳の男の子、背が伸びていて驚きました。

 
 私は明日からサマーコースです。
 2001年から2008年までは毎年参加していて、今回は久々の参加になります。
 サマーコースとは、いわば、ピアノの合宿。
 1週間、音楽中学、高校の寄宿舎を使って、レッスン、練習、演奏に励みます。
 私が参加するものは、ロンドン郊外。 先日、サッカーの女子決勝が行われた、ウェンブリーから北へ行きます。
 
 観光の時間は全くありません。 ひたすら、朝9時から夜10時近くまで、スケジュールが決められています。 周りには自然しかありません。 

 リピーターが多いので、知っている顔に会うのも楽しみ。
 メールしてくるたびに、このコース・リーダーのわが師、Dr.Sは、「みゆきにあえるのがうれしい。 会うのが楽しみ」と毎回書いていましたが、いつものように、またふてくされるのか・・・
 私としてみれば、私の演奏を導入期から知っている先生方の前で4年ぶりに弾く、というのは非常にプレッシャーがあります。 ですが、逃げてばかりいられませんものね。 しっかりと現実と向き合う1週間になると思います。
 そして、もちろん教えは大好きですが、自分のピアノと1週間向き合う。 学生時代には当たり前だったことをまたできるのは、非常に有意義なことだと思います。

 私の家から車だったら通える距離ですが、私は運転ができないので、泊り込みです。
 よって、日本からの荷物をやっとどうにかしたところですが、再び荷造りです。 
 もちろん、全く何もやっていません。
 途中で何かを買うことは、周囲にお店が無い為、不可能。
 忘れ物をしないようにしなくてはいけません。

 というわけで、晴天の今日、賑わいを見に、セントラルまで行きたいところですが、ピアノに向かうことにします。

 コンピューターを持っていくので、時間が許す限りブログは更新しようと思いますが、例年だと、夜中12時近くまで練習して、そのあと皆でおしゃべり。 という生活になるはずなので、できるかどうかは未定。
 

Posted on 2012/08/11 Sat. 13:16 [edit]

category: サマーコース 2012年

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