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WITH HOPE!!

イギリスで18年間暮らし、2016年7月に日本へ帰国した、ピアノはロシア系、中身はイギリス、国籍は日本人のピアニスト。 

ヌレエフの亡命ドキュメンタリー 

本来ならば、12月26日は、Boxing Dayのイギリス。
ただ、26日が土曜日に当たると、Boxing Dayが次の月曜日になるという説もあり???

 すっかり、動画三昧のくつろいだ日々を過ごしています。
 多少、やるべきこともしてはいますが。

 そして、BBCをチェックしていて(非常に珍しい)興味を持った番組がこちら。

 Rudolf Nureyev Dance to Freedom
 Youtubeのリンクです。
 
 ルドルフ・ヌレエフの亡命に焦点を当てた、ドキュメンタリー。
 彼が踊る姿は出ませんが(踊りのシーンは、再現)、彼がキーロフ・バレエにいて亡命をした時に周りにいた方々が、証言、というか話をしていらっしゃるので、貴重です。

 鉄のカーテンが開かれて20年以上。
 私の師匠は多くは語りませんが、鉄のカーテン時代にソビエトで過ごしてきた人です。
 先生は亡命はしていませんが、時折、大変だった時代を話の隅に感じることもあります。

 プロコフィエフ、ショスタコーヴィチ、スターリン時代を過ごしてきた作曲家の曲を弾く時には、その時代を感じなくては出せないものもある。
 こうしたものはそれを垣間見る為にも、非常に貴重です。

 そして、小学生の時、映画の『サウンド・オブ・ミュージック』を観て初めて、亡命、という言葉を知ってから、亡命の物理的方法、というのが私の中の解けない質問の一つ。
 それを知ることができるのは、不思議の扉が一つ開くことにも私の場合はつながります。

 久々に一気に見入ってしまった、ドキュメンタリーでした。
 私はもちろんヌレエフの実際の舞台は観たことがありません。
 オペラハウスのお友達は実際に観ていらっしゃる方々が多いので、ロンドンに来てから、身近に感じることができるようになったダンサーかもしれません。

 

Posted on 2015/12/26 Sat. 23:24 [edit]

category: バレエ

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26

リカルドの引退公演 

今年は、チケットが取れなかったり、教えの時間が重なったり(決して忙しいわけではなく、遅い時間をご希望のご家庭が増えている為)して、なかなかオペラハウスにも行けていませんが、やっと、今週からスタートした、『くるみ割り人形』を観てきました。
 20回以上の公演のはずですが、既に、完売。
 どうしても行きたくて、前日にコンピューターにはりついて、安いリターンをどうにかゲットして行ってきました。


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 今日は、ロイヤルバレエに22年在籍、ファースト・ソロイストのリカルド・セルヴェラの引退公演でもありました。
 40歳前後だと思いますが、まだこの若さあふれる、ハンス・ピーター/くるみ割り人形を踊っても違和感がありません。
 
 私が禁断の扉を開いて、初めてロイヤルバレエをロイヤルオペラハウスで観たのが、2006年の12月の『くるみ割り人形』の初日。
 この時のハンス・ピーターがリカルドでした。
 当時、ハンス・ピーターをしていて今でもこの役を踊っているのは、リカルドだけです。

 この役を始め、『リーズの結婚』のコーラス、『マノン』のレスコー、『ロミオとジュリエット』のマキューシオ、『うたかたの恋』のブラットフィッシュ、『ベアトリス・ポター物語』の街のネズミ、『大地の歌』、リアム・スカーレットの作品、その他多数、忘れられない舞台がたくさんあります。

 大好きだったダンサーがまた一人、引退をするのは本当に寂しい。
 ですが、リカルドはこのままカンパニーに残り、後進の指導にあたるようなので、それは、彼のお人柄にもよるのだろうな、と思うばかりです。
 とにかく、優しさあふれる、このハンス・ピーターを演じるので。
 

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 最後まで素敵な舞台をみせてくれました。
 特に、私は、このロイヤルバレエで上演している、ピーター・ライト版『くるみ割り人形』が大好きなので、最後の最後まで堪能しいました。


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 リカルド、といえば、同じスペイン人のラウラ・モレーラとのパートナーシップ。
 最後に二人は一緒に踊ることができませんでしたが、今日の金平糖の精は、ラウラ。
 レッド・カーテンのカーテンコールで、最後にハンス・ピーター、クラーラ、ドロッセルマイヤー、金平糖、王子が出てきた後、ドロッセルマイヤーを演じていたクリストファー・ソウンダースがリカルドに舞台に残るように伝え、ラウラが出てきました。
 この計らいが良かったです。
 
 リカルドの切れのある、そして表現力豊かな踊りをもう観られないのはとても残念ですが、今年は、カルロス・アコスタ、ロベルタ・マルケスのロイヤルバレエ引退公演を見逃してしまったので、これだけでもたちあえて良かったと思っています。

 それにしても、『くるみ割り人形』の平和さ。
 第1幕を飽きさせず、舞台上の人々が生きていて、自然。
 平和さに第1幕で既に涙。 リカルドの最後だと思って涙。
 こんな平和な作品を観ながらも、涙涙の『くるみ』今年初鑑賞でした。

 

Posted on 2015/12/12 Sat. 23:59 [edit]

category: バレエ

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12

待っていた主役デビュー (10月3日 R&J) 

 既に2週間ほど前のことになりますが、書き残しておきたいと思います。
 久々にバレエ記事です。


 
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 今年はシーズン開始が早かったロイヤルバレエ。 既に2演目も始まっていますが、最初のロミジュリが12月頭まで続きます。

 10月3日のマチネ、待っていた公演でした。
 ソロイスト(真ん中)のヤズミン・ナグディと今年ファーストアーティスト(下から2つ目)に上がったばかりのマシュー・ボールのダブルデビュー。 二人とも、今年頭の『オネーギン』で、オルガとレンスキーは演じているものの、主役としては共に公式デビュー(厳密にいうと、この数日前にスクールマチネ=一般公開しない、で踊っています)。


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 特にヤズミンは、2010年だったかにロイヤルバレエスクールから卒業を待たずに入団して、そのとっても最初の頃の舞台で私に印象付けてくれたダンサーでした。
 少しずつソロを踊り始めて、やっと主役デビュー、彼女にぴったりなジュリエットを観ることができたのは、このところ全然バレエを観に行けていない私には幸運でした。 チケットも直前のリターンでいつもの立ち見が手に入ったのも幸運。

 音楽性溢れ、正統派、エレガントな私好みの踊りをするダンサー。
 全幕バレエの主役が初めて、ということで、特にこの演目はロミオのほうが大変ですし、二人とも最後のほうは多少スタミナ不足でしたが、第1幕最後のバルコニーのシーンは白眉でした。
 
 監督が代わってから若いダンサーが起用されるようにもなり、アクリ瑠嘉君のマキューシオデビューを観られたのもうれしいこと。
 と同時に、数年前までマキューシオ、ベンヴォーリオなどを踊っていたダンサーたちが退団したり、役を退いたりして、寂しくなっていくことも。 きっと、50年も60年もロイヤルバレエを観続けていらっしゃる方々はこの繰り返しで、でも若いダンサーたちが育っていくから、ずっと劇場に通うのだろうな、と思うばかりです。

 

Posted on 2015/10/15 Thu. 22:25 [edit]

category: バレエ

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15

またバレエ界の大御所が・・・ 

 つい先日、日本のバレエ界の先人の一人、谷桃子さんが亡くなったばかりですが、ロシアのプリセツカヤも死去。
 今年に入って、小川亜矢子さんも亡くなったばかりですし、バレエ界の死去が相次いでいるように思います。

 プリセツカヤは、実際、一度も私は舞台を拝見することはできませんでした。
 彼女の旦那様であり、作曲家のシチャドリン氏は、私が敬愛するイスラエルに在住のイリーナ先生とモスクワ音楽院でフリエール門下で同門(もっとも、年が違いますので、同時期ではありませんが)。 
 シチャドリンが奥様のために編曲した、ビゼーの『カルメン』は、ロイヤルバレエでは、マッツ・エックがこの曲に振り付けたものが上演されますし、大好きな編曲です。

 2011年のチャイコフスキー国際音楽コンクールピアノ部門の新曲課題は、彼が書いた、バッソ・オステヌート。 たまに、コンクールでこれを入れる人を見かけますし、私も弾いてみたいものの、多少複雑な部分が・・・

 プリセツカヤ、といえば、『瀕死の白鳥』。
 あのモスクワ音楽院のイリーナ教授でさえ、私が一昨年のサマーコースで、師匠にピアノを弾かせ弾いて頂き、10年以上ぶりでトウシューズをはいて『瀕死の白鳥(もどき)』を踊った時、「ミユチカ(彼女はたまに私のことをロシア風に呼ぶ)、プリセツカヤみたいだったわよ!」とおっしゃったものです。
 それほど、彼女といえば、瀕死。

 私は彼女の瀕死の白鳥を映像でしか観たことがありませんが、素晴らしくしなやかな腕の動きです。
 足がどれだけ上がる、とかどれだけ高く飛べるか、だけではないバレエの世界を出せていたのが彼女。

 ご冥福をお祈りいたします

 

Posted on 2015/05/03 Sun. 23:09 [edit]

category: バレエ

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良くわからないバレエ 

あと1か月半でロンドンシーズンを終える、ロイヤルバレエ。
ずっとバレエのことを書かなくなっていますし、最近は、チケット入手が非常に困難で、いくつもの公演に行けませんでしたが、ちょっと思うことがあるのでかいてみようか、と。
公演レビューではありません。

 4月14日に最終日を迎えた、5回の一般公開の公演があった、トリプル・ビル。
 バランシン振付 『4つの気質』(ヒンデミット作曲)
 Hofesh Shechter振付 『Untouchable』
 マクミラン振付 『大地の歌』 (マーラー作曲同名の曲)

 『大地の歌』は何度も観ている作品。 バランシンの『4つの気質』はかなり長い間ロイヤルバレエのレパートリーに入っていなかったと思うので、私はやっと初見。
 2つ目の作品、『Untouchable』は今回初演。 この振付家の作品自体が、ロイヤルオペラハウスデビュー。

 『Untouchable』、私がこの9年近くロイヤルオペラハウスに通う中で、メインステージでのロイヤルバレエの公演としては、初めて、靴下で踊る作品だと思います。 そして、クラシックさが無く、ほぼ完全にコンテンポラリーダンス。
 
 ここで私が言いたいのは、オペラハウスだから、コンテは駄目だ、ということではありません。
 ボーダーが必要、とも言いませんが、クラシックとコンテのカンパニーが分かれている中で、クラシックのカンパニーがここまでのコンテをやるのは、どのようにとるのか?ということ。
 今まで観てきたものは、たとえ、マグレガーのように、クラシックバレエのレッスンを受けたことがないバリバリコンテの振付家でも、ここのカンパニーに振付を行う時は、クラシックの要素をうまく取り入れているのです。
 
 初めてこの作品を観た時には、ただただ何が何だかわからず、最初の5分は興味深かったのですが、その後は、変化がなくて、25分みているうちに、正直私は飽きました。 私だけではなく、コンテになじみが無い人は同じような意見。
 ですが、この作品だけを観に来る、というファンもいるような振付家。
 オペラハウスの雰囲気はいつもとは違い、最後の『大地の歌』の時には、客席の人数も多少減る。

 4月14日の最終公演の時の1つ目と2つ目の間の休憩時間、お友達(みなさん、私の母よりも上のような年代の方々)とおしゃべりしていたら、とても良いヒントを頂きました。

 この作品の最後から3分の1ほどのところで、Nigel Farageという言葉が聞こえるか?というもの。
 私はお恥ずかしいことに名前を聴いてぴんとこなかったのですが(写真をみたら、思い出しました)、右翼の政治家(みなさん、顔をしかめて彼のことを話していらっしゃいました)。
 これを意識したら、この名前を何度も何度も繰り返しているのがよくわかりました。

 20人のダンサーたちが、軍隊的な動きをすることも多いですし、そのような作品なのか、と。

 音楽、というか音に合わせて踊るこの作品。
 途中、ドラムスだけになる部分があります。
 この部分が、日本人の観客の方々はわかったかもしれませんが、私には、盆踊りで踊る、『きよしのズンドコ』にしか聞こえないのです。
 他の部分で、『八木節』のような太鼓のところもあります。
 特に、『きよしのズンドコ』では、私の町会は、掘ってー掘ってー グルグル、トントントンの振付(他の町会で、横に波の動きの物を踊ったこともあり)。 この掘ってー掘ってーの振りがピッタリだったのです。

 次の休憩時間で、お友達が、このドラムスが格好良い、というお話をなさっていたので、私は盆踊りのことをお伝えしたのですが、どなたにも話が通じませんでした。

 
 よけいなお世話かもしれませんが、5月に始まる、マグレガーの新作、『Woolf Works』、先週インサイトに行ってきましたが、Woolf(ヴァージナ・ウルフ)作品を全く読んでなくて、彼女の人生について何も知らない私は冷や汗をかきました。
 あそこにいる全員がウルフについて知っていて当然、という感じで話が進められ、たまたまお隣がお友達だったのですが、当然ウルフの作品を読んで、彼女について知っている方と無知の私では、理解度に大きな差があることがわかりました。
 ウルフの簡単な人生(水没自殺をしたことなど)を知っていた方が、バレエのわかりやすさが増すようです。
 そして、彼女の作品もちらっとあらすじだけでも知っていた方が良さそうでした。
 インサイトなのに、内容理解を手助けしてくれないインサイトでした(きっと私の知識の問題です・・・)


 

Posted on 2015/04/20 Mon. 22:37 [edit]

category: バレエ

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